(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021542
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】絵本
(51)【国際特許分類】
A63H 33/38 20060101AFI20250206BHJP
B42D 1/00 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
A63H33/38 C
B42D1/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125320
(22)【出願日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】515287055
【氏名又は名称】株式会社Avirity Information
(74)【代理人】
【識別番号】100172502
【弁理士】
【氏名又は名称】黒瀧 眞輔
(72)【発明者】
【氏名】奥野 友美
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150BA43
2C150BA47
2C150DF03
(57)【要約】
【課題】 音声によってストーリーを読み聞かせる絵本を提供する。
【解決手段】
絵及び/又は写真を記載した2以上の頁を備える絵本に、2以上の頁の各々に対応した音声情報を出力することにより絵本の閲覧者に絵本の内容を読み聞かせる読み聞かせ部を設け、読み聞かせ部が、前記2以上の頁の各々に対応した音声情報を記録する音声情報記録部と、音声情報を出力する音声情報出力部を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絵及び/又は写真を記載した2以上の頁と、
前記2以上の頁の各々に対応した音声情報を出力することにより前記絵本の閲覧者に前記絵本の内容を読み聞かせる読み聞かせ部と、
を備え、
前記読み聞かせ部が、
前記音声情報を記録する音声情報記録部と、
前記2以上の頁の各々に対応する前記音声情報を出力する音声情報出力部と、
を備えることを特徴とする絵本。
【請求項2】
前記読み聞かせ部は、前記音声情報に対応する前記頁を選択する頁選択部を備え、
前記音声情報出力部は、前記頁選択部によって選択された前記頁に対応した前記音声情報を出力する、
ことを特徴とする、請求項1記載の絵本。
【請求項3】
前記読み聞かせ部は、前記絵本の開かれた前記頁を検出する頁検出部を備え、
前記音声情報出力部は、前記頁検出部によって検出された前記頁に対応した前記音声情報を出力する、
ことを特徴とする、請求項1記載の絵本。
【請求項4】
前記絵本が、更に、2以上のストーリーから任意の前記ストーリーを選択するストーリー選択部を備え、
前記音声情報出力部は、前記選択されたストーリーにおける前記開かれた頁に対応する音声を出力する
ことを特徴とする、請求項1記載の絵本。
【請求項5】
前記音声情報の一部又は全部が、前記絵本の閲覧者の保護者の音声である
ことを特徴とする、請求項1記載の絵本。
【請求項6】
前記音声情報の一部又は全部が、前記絵本の閲覧者の音声である
ことを特徴とする、請求項1記載の絵本。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は絵本に関し、具体的には、音声情報を出力してストーリーを読み聞かせる絵本に関する。
【背景技術】
【0002】
幼児や児童その他の子供が読む、或いは、子供に読み聞かせる絵本として、例えば特許文献1の絵本が知られている。特許文献1の絵本は、二つ折り構造の台紙内面にポップアップ構造体を設け、摘み部をつまんで引くことによってポップアップ構造体が立体的に起立する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
絵本は紙媒体の頁に絵とストーリーが記載されることが通常であるが、これに従来技術のような様々な工夫を凝らすことによって子供の関心を高めることが行われている。
【0005】
一方で、絵本のストーリーは絵本の各頁に文字として記載されていることが通常であるが、まだ文字を読むことができない幼児にとって、1人で絵本を読むことが難しい場合がある。このような場合には親や保護者その他の育児を行う者が絵本を幼児に読み聞かせることが行われているが、保護者等が仕事や家事を行っている場合等には絵本を読み聞かせを行うことができないという問題があった。
【0006】
本発明は上記の問題に鑑み、音声情報を出力してストーリーを読み聞かせる絵本を提供することをその目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決するためになされた本発明に係る絵本は、絵及び/又は写真を記載した2以上の頁と、前記2以上の頁の各々に対応した音声情報を出力することにより前記絵本の閲覧者に前記絵本の内容を読み聞かせる読み聞かせ部と、を備え、前記読み聞かせ部が、
前記音声情報を記録する音声情報記録部と、前記2以上の頁の各々に対応する前記音声情報を出力する音声情報出力部と、を備えることを特徴としている。
【0008】
本発明に係る絵本は、前記読み聞かせ部が、前記音声情報に対応する前記頁を選択する頁選択部を備え、前記音声情報出力部が、前記頁選択部によって選択された前記頁に対応した前記音声情報を出力するようにしてもよい。
【0009】
本発明に係る絵本は、前記読み聞かせ部が、前記絵本の開かれた前記頁を検出する頁検出部を備え、前記音声情報出力部が、前記頁検出部によって検出された前記頁に対応した前記音声情報を出力するようにしてもよい。
【0010】
本発明に係る絵本は、更に、2以上のストーリーから任意の前記ストーリーを選択するストーリー選択部を備え、前記音声情報出力部は、前記選択されたストーリーにおける前記開かれた頁に対応する音声を出力するようにしてもよい。
【0011】
本発明に係る絵本は、前記音声情報の一部又は全部が、前記絵本の閲覧者の保護者の音声であるようにしてもよい。
【0012】
本発明に係る絵本は、前記音声情報の一部又は全部が、前記絵本の閲覧者の音声であるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の構成によれば、絵本が備える読み聞かせ部が、絵本の各頁に対応する音声情報を出力する音声情報出力部を備えている。この構成により、本発明に係る絵本は、音声情報を出力してストーリーを読み聞かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施の形態の一例に係る絵本の構成を概念的に示す図である。
【
図2】同実施形態の一例における絵本の外観を示す図であり、(a)は絵本を開いた状態における斜視図、(b)は絵本を閉じた状態における平面図である。
【
図3】同実施形態の一例における読み聞かせ部の外観を示す正面図である。
【
図4】同実施形態の一例における頁の構成例を示す図である。
【
図5】同実施形態の一例における第1頁~第6頁の音声情報の構成例を示す図である。
【
図6】同実施形態の一例における第7頁~第12頁の音声情報の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態の一例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例における絵本1の構成を概念的に示す図であり、
図2は、本実施形態の一例における絵本1の外観を示す図であり、
図2(a)は絵本1を開いた状態における斜視図であり、
図2(b)は絵本1を閉じた状態における平面図である。本実施形態の一例において、絵本1は、
図1及び
図2で示すように、表紙21と、見返し22と、頁23と、裏表紙24と、背表紙25と、読み聞かせ部3を備えている。
【0016】
本実施形態の一例において、絵本1は表紙21、見返し22、頁23、裏表紙24、及び背表紙25によって形成される左開きの冊子である。本実施形態の一例では、紙片の表面を布地で覆った表紙21、裏表紙24及び背表紙25によって、見開きの頁23が綴じられている。また、表紙21及び裏表紙24の裏面は、見返し22によって頁23と接着されている。
【0017】
本実施形態の一例において、絵本1の内容は絵及び/又は写真を記載した2以上の頁23によって構成されている。本実施形態の一例では紙片に絵及び/又は写真を記載した頁23により、絵本1を紙媒体として構成しているが、絵本1の媒体は任意に変更してよく、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット型コンピュータその他のコンピュータを用いて、当該コンピュータのディスプレイ装置に頁23を出力する電子媒体の絵本として構成してもよい。
【0018】
また、本実施形態の一例において、頁23は絵本1の内容の閲覧単位である。本実施形態の一例では、絵本1を開いた状態において、見開きを構成する左右の紙面をもって頁23としているが、頁23の具体的な構成は任意に変更してよく、例えば、一の紙面をもって頁23としてもよいし、一の紙面が2以上の頁23を含むように構成してよい。また、絵本1は表紙21~背表紙25以外の通常冊子が備える周知の構成を含んでいてよい。例えば、見開き22と頁23の間に扉を設けてもよい。また、扉が絵本1の内容に含まれる場合は、当該扉を頁23の最初の頁及び/又は最後の頁として含むように構成してもよい。
【0019】
また、本実施形態の一例における絵本1は、裏表紙24の裏面側の小口側の縁の近辺に読み聞かせ部3が設けられている。読み聞かせ部3は、後述するように、頁23の各々に対応する音声情報32を音声情報出力部33により出力することによって、絵本1の内容を閲覧者に読み聞かせる。本実施形態の一例における読み聞かせ部3は、音声情報記録部31と、音声情報出力部33と、頁選択部34と、ストーリー選択部35と、電源部36を備えている。
【0020】
図3は、本実施形態の一例における読み聞かせ部3の外観を示す正面図である。
図3で示すように、本実施形態の一例における読み聞かせ部3は、略直方体状に形成された筐体37の正面側に、音声情報出力部33と、頁選択部34と、ストーリー選択部35が配置されている。また、筐体37の内部には音声情報記録部31、電源部32、及び、読み聞かせ部3を動作させる回路が収められている(音声情報記録部31、電源部32、及び回路は
図3において図示しない)。
【0021】
音声情報記録部31は、頁23の各々に対応する音声情報32を記録する。本実施形態の一例では、音声情報記録部31に記録された音声情報32は、頁23の各々に対応し、後述するストーリーに紐づけられている。本実施形態の一例において、音声情報記録部31は、前述の回路に接続された不揮発性メモリであるが、音声情報記録部31の具体的な構成は周知の記録装置及び記録方法を任意に選択してよい。
【0022】
音声情報出力部33は、頁23の各々に対応する音声情報32を出力する。本実施形態の一例における音声情報出力部33は、具体的には、前述の回路に接続されたスピーカであり、筐体37の正面側に設けられている。本実施形態の一例において、頁23の各々に対応する音声情報32は、後述するストーリーに紐づけられている。本実施形態の一例における読み聞かせ部3は、一の頁23に対応する音声情報32であって、ストーリー選択部35によって選択されたストーリーに紐づく音声情報32を音声情報出力部33によって出力する。
【0023】
頁選択部34は、音声情報出力部33によって出力する音声情報32に対応する頁23を選択する。本実施形態の一例における絵本1は後述するように12の頁23を備えており、前述の回路には、当該頁23の各々の頁番号が記載された押しボタン式のスイッチが接続されており、当該スイッチによって頁選択部34が構成されている。閲覧者が頁選択部34の一のスイッチを押下すると、当該押下したスイッチに記載された頁番号が示す頁23に対応する音声情報32であって、後述するストーリー選択部35によって選択されたストーリーに紐づく音声応報32が前述の音声情報出力部33によって出力される。なお、頁選択部34の具体的な構成は任意に選択してよく、例えば、頁23毎に設けた押しボタン式のスイッチに代えて、つまみの位置によって頁23を選択するダイヤル式のスイッチを用いてもよい。また、スイッチの配置や外観についても任意に変更してよいが、本実施形態の一例では、筐体37の正面側に記載したパスで各スイッチを連結し、頁選択部34全体がいわゆるセフィロトの樹を模した外観となるよう構成している。
【0024】
なお、本実施形態の一例では、読み聞かせ部3が頁選択部34を備えており、頁選択部34によって選択された頁23に紐づく音声情報32が出力されるように構成されているが、頁選択部34に代えて、絵本1の開かれた頁23を検出する頁検出部を備えるようにして、閲覧者が任意の頁23を開くと、当該開かれた頁23を頁検出部が検出して、開かれた頁23に紐づく音声情報32を出力するように構成してもよい。
【0025】
ストーリー選択部35は、2以上のストーリーから任意のストーリーを選択する。本実施形態の一例におけるストーリー選択部35は、前述の回路に接続された電源スイッチを兼ねるスライド式のスイッチによって構成されており、当該スイッチは、電源オフ、第1のストーリー、第2のストーリーの何れかを選択可能に構成されている。前述のように、本実施形態の一例における絵本1は、頁23の各々に対応する音声情報32が音声情報記録部31に記録されている。頁23に対応する音声情報32は、2以上のストーリーとして、後述する第1のストーリー及び第2のストーリーのいずれかに紐づけられており、ストーリー選択部35を操作して一のストーリーを選択した状態において、前述の頁選択部34により一に頁23を選択すると、ストーリー選択部35により選択したストーリーに紐づき、頁選択部34により選択したページ23に対応する音声情報31が音声情報出力部33により出力される。
【0026】
電源部36は、読み聞かせ部3の駆動電源を供給する。本実施形態の一例における電源部36は周知の乾電池その他の電源であり、前述のストーリー選択部35を構成するスイッチを電源オフ以外の位置にスライドさせると、前述の回路に駆動電源を供給する。
【0027】
以上が、本実施形態の一例における絵本1の構成である。次いで、本実施形態の一例における絵本1の頁23と音声情報32の対応の例について説明する。
図4は、本実施形態の一例における絵本1の頁23の構成の例を示す図である。
【0028】
本実施形態の一例における絵本1は、
図4で示すように、表紙21と、見返し22と、頁23と、裏表紙24を備えている。本実施形態の一例において、絵本1は12の頁23を備えており、第1~第12の頁23の各々に絵のみが記載されている。なお、本実施形態の一例では頁23は絵のみが記載されているが、絵と替えて、又は絵に加えて写真を記載するようにしてもよい。また、本実施形態の一例における頁23は絵本1のコンテンツを構成するものであり、頁番号その他のコンテンツ内容を示さない情報は文字、記号等によって頁23に記載してもよい。
【0029】
図5及び
図6は、本実施形態の一例における、ストーリー構成の例を示す図であり、
図5は第1頁~第6頁の構成例を示す図であり、
図6は第7頁~第12頁の構成例を示す図である。本実施形態の一例における絵本1は前述のように12の頁23を備えており、
図5及び
図6で示すように、第1~第12の頁23の各々は、絵本1のストーリーを構成する頁として、絵及び/又は写真による内容23aが示される。また、前述のとおり、本実施形態の一例における絵本1はストーリー選択部35を備えており、第1のストーリー又は第2のストーリーのいずれかのストーリーを選択することが出来ように構成されている。音声情報記録部31には、第1のストーリーに紐づく音声情報32aと、第2のストーリーに紐づく音声情報32bが記録されており、閲覧者が読み聞かせ部3の頁選択部34により任意の頁23を選択すると、当該選択した頁23に対応する音声情報32a又は32bが音声情報出力部33によって音声出力される。
【0030】
本実施形態の一例では、
図5及び
図6の例において、絵本1を構成する頁23の各々において、猫の親子に関する絵及び/又は写真が記載されている。第1のストーリーは親側の視点によるストーリーであり、第2のストーリーは子側の視点によるストーリーである。ストーリーの構成は任意に選択してよく、例えば、頁23に記載された人物や動物その他の当事者の視点によるストーリーと、第3者によるストーリーをストーリー選択部5によって選択可能に構成してよい。また、ストーリー選択部5が、3以上のストーリーから一のストーリーを選択できるように構成してよい。
【0031】
また、本実施形態の一例において、第1のストーリーは前述のとおり親側の視点によるストーリーであり、絵本1の音声情報記録部3には第1のストーリーに対応する音声情報31aの一部又は全部に閲覧者の保護者の音声を用いるように構成している。音声情報31aは、例えば閲覧者の保護者が第1のストーリーの読み手であるように構成してもよいし、或いは、第三者が第1のストーリーの読み手であり、一部又は全部の頁23に対応する音声情報32aの一部又は全部に閲覧者の保護者が台詞を読み上げた音声を含むように構成してもよい。
【0032】
また、保護者は閲覧者の親であってもよいし、親以外の親族その他の近親者であってもよい。本実施形態の一例における絵本1は、音声情報記録部3に記録された音声情報31を音声情報出力部33によって出力することによって、ストーリー選択部35によって選択したストーリーを読み聞かせる構成となっており、保護者が閲覧者の育児に十分な時間を割くことができない状況においても、絵本1の上記ストーリーを読み聞かせることができる。また、本実施形態の一例では一部又は全部を保護者の音声によって構成した音声情報32を備えており、保護者の音声による絵本1のストーリーを閲覧者に読み聞かせることができる。閲覧者の親その他の近親者である保護者の音声によって読み聞かせを行うことで、保護者が閲覧者の近傍に居ない場合でも閲覧者を安心させ、また、閲覧者の絵本1に対する関心を高めることができ、効果的に絵本1のストーリーを読み聞かせることができる。
【0033】
また、本実施形態の一例において、第2のストーリーは前述のとおり子側の視点によるストーリーであり、絵本1の音声情報記録部31には第2のストーリーに対応する音声情報32bの一部又は全部に閲覧者の音声を用いるように構成している。音声情報32bは、例えば閲覧者が第2のストーリーの読み手であるように構成してもよいし、或いは、第三者が第2のストーリーの読み手であり、一部又は全部の頁23に対応する音声情報32bの一部又は全部に閲覧者がセリフを読み上げた音声を含むように構成してもよい。
【0034】
本実施形態の一例では、前述のように、親側の視点による第1のストーリーに対応する音声情報32aの一部又は全部に閲覧者の保護者の音声を用いており、子側の視点による第2のストーリーに対応する音声情報32bの一部又は全部に閲覧者の音声を用いるように構成しているが、音声情報32の具体的な構成は任意に変更が可能である。例えば、第1のストーリー及び/又は第2のストーリーに他の登場人物が存在する場合には、閲覧者や保護者以外の人物の音声によって当該登場人物の台詞を読み上げるように構成してよい。また、音声情報32の一部又は全部を、閲覧者が好む俳優その他の有名人、アニメやゲーム等のキャラクターの音声とするように構成してもよい。
【0035】
本実施形態の一例の説明は以上である。なお、本発明の実施形態は上記に限られない。例えば、本実施形態の一例における絵本1は紙面に絵及び/又は写真を記載した頁23を備える紙媒体の絵本であるが、前述のように、各頁23をタブレット型コンピュータその他のコンピュータが備えるディスプレイ装置に表示する電子媒体の絵本として構成するようにしてもよい。この場合、読み聞かせ部3についても、タブレット型コンピュータその他のコンピュータが備えるメモリやストレージ装置、タッチパネルやマウス、キーボードその他の入出力装置を用いて読み聞かせ部3が備える機能を発揮するプログラムを上記コンピュータに予め記録させるように構成してもよい。なお、絵本1を電子媒体の絵本として構成する場合には、いずれの頁23を表示しているかを容易に検出することができるので、頁選択部34に代えて前述の頁検出部を備えるように構成してもよい。また、上記コンピュータがインターネットその他の計算機ネットワークに接続されている場合に、絵本1を構成する情報を上記計算機ネットワークで通信可能に接続された遠隔地のサーバその他のコンピュータに記録するように構成してもよい。この場合、上記タブレット型コンピュータその他のコンピュータをクライアント端末とするいわゆるサーバ・クライアント型の情報システムとして構成してもよい。
【0036】
その他の具体的な構成も本実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 絵本
21 表紙
22 見返し
23 頁
24 裏表紙
25 背表紙
3 読み聞かせ部
31 音声情報記録部
32 音声情報
33 音声情報出力部
34 頁選択部
35 ストーリー選択部
36 電源部