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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021654
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】展示物保持具
(51)【国際特許分類】
   A47G 1/06 20060101AFI20250206BHJP
   A47G 1/16 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
A47G1/06 H
A47G1/16 P
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125518
(22)【出願日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】515229376
【氏名又は名称】株式会社フタバモデル製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】片山 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】加藤 幹
【テーマコード(参考)】
3B111
【Fターム(参考)】
3B111BA03
3B111BC02
3B111BC03
3B111CA01
3B111CC03
3B111CE03
(57)【要約】
【課題】 キャンバス等の展示物を保持可能な展示物保持具の一例を開示する。
【解決手段】 展示物保持具1によれば、展示物Pは、枠フレームP1が把持ユニット10により把持されることにより、当該展示物保持具1に保持される。そして、把持ユニット10は、把持フレーム9を介して支持され、表板11は、把持ユニット10に支持される。したがって、当該展示物保持具1によれば、油絵等の展示物Pであっても当該展示物Pを保持することができ得る。把持ユニット10には、第2固定部10Lも設けられている。これにより、額縁13も把持ユニット10に固定されるので、額縁13を装着する際に、展示物Pが損傷してしまうことが未然に防止され得る。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠状の枠フレームが裏面に設けられた展示物を保持する展示物保持具において、
前記枠フレームの内側面に接触する第1当接部及び当該枠フレームの外側面に接触する第2当接部を有し、当該枠フレームを挟み込んで把持する把持ユニットと、
前記把持ユニットが固定された把持フレームであって、前記枠フレームが前記把持ユニットにて把持されたときに当該把持ユニットを挟んで前記枠フレームと反対側に位置する把持フレームと、
前記展示物の表面を覆うための透明な表板と、
前記把持ユニットに設けられた固定部であって、前記表板が固定される固定部と
を備える展示物保持具。
【請求項2】
前記表板の縁部を覆う矩形枠状の額縁と、
前記把持ユニットに設けられた第2の固定部であって、前記額縁が固定される第2の固定部と
を備える請求項1に記載の展示物保持具。
【請求項3】
前記額縁は、
角部を構成する8つの第1部材、及び
隣り合う前記第1部材間を繋ぐ直線状の第2部材であって、予め決められた長さを有する1つ又は複数の単位部材により構成された第2部材
を有している請求項2に記載の展示物保持具。
【請求項4】
前記把持フレームを挟んで前記把持ユニットと反対側に配置され保持フレームであって、前記把持フレームに固定された保持フレームと、
前記保持フレームに設けられた装着部であって、腕状の支持アームが着脱自在に装着可能な装着部と
を備える請求項3に記載の展示物保持具。
【請求項5】
前記保持フレームは、
矩形板状のフレーム本体であって、中央に前記装着部が設けられたフレーム本体、及び
前記フレーム本体の縁部を覆う矩形枠状の縁フレームを有しており、
さらに、前記縁フレームは、
角部を構成する4つの第3部材、及び
隣り合う前記第3部材間を繋ぐ直線状の第4部材であって、予め決められた長さを有する1つ又は複数の第2の単位部材により構成された第4部材を有している請求項4に記載の展示物保持具。
【請求項6】
前記把持ユニットは、
前記第1当接部が設けられた第1ブロック、
前記第2当接部が設けられた第2ブロックであって、前記第1ブロックに対して変位可能な第2ブロック、
前記第2ブロックを貫通して前記第1ブロックに至るボルトであって、当該第1ブロックに設けられた雌ねじ穴に結合したボルト、及び
前記第2ブロックから前記第1ブロック側に延びて前記第1ブロックに設けられたガイド穴に嵌り込んだ摺動ピンであって、当該ガイド穴の内壁面に滑り接触可能な摺動ピン
を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の展示物保持具。
【請求項7】
前記雌ねじ穴と前記ガイド穴とは、同軸線上に直列に並んで設けられており、
さらに、前記摺動ピンには、前記ボルトが貫通した貫通穴が設けられている請求項6に記載の展示物保持具。
【請求項8】
前記貫通穴の内周には、前記ボルトの雄ねじと結合する雌ねじが設けられている請求項7に記載の展示物保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、絵画等の展示物を保持する展示物保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
額縁を用いた一般的な展示物保持具では、ガラス等の透明な板材と裏板との間、又は額縁と裏板との間に展示物が挟み込まれて当該展示物が保持されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3242529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、キャンバス等の展示物は、木枠等にて構成された枠状の枠フレームに画布が張り留められたものである。特に、油絵等の展示物は、表面に比較的大きな凹凸がある。このため、裏板と板材とで展示物を挟み込んで当該展示物を保持する手法を採用することが難しい。本開示は、当該点に鑑みた展示物保持具の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
枠状の枠フレーム(P1)が裏面に設けられた展示物(P)を保持する展示物保持具は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、枠フレーム(P1)の内側面(P11)に接触する第1当接部(10A)及び当該枠フレーム(P1)の外側面(P12)に接触する第2当接部(10B)を有し、当該枠フレーム(P1)を挟み込んで把持する把持ユニット(10)と、把持ユニット(10)が固定された把持フレーム(9)であって、枠フレーム(P1)が把持ユニット(10)にて把持されたときに当該把持ユニット(10)を挟んで枠フレーム(P1)と反対側に位置する把持フレーム(9)と、展示物(P)の表面を覆うための透明な表板(11)と、把持ユニット(10)に設けられた固定部(10K)であって、表板(11)が固定される固定部(10K)とである。
【0006】
これにより、枠フレーム(P1)が把持ユニット(10)により把持されることにより、展示物が当該展示物保持具に保持される。把持ユニット(10)は、把持フレーム(9)を介して支持され、表板(11)は、把持ユニット(10)に支持される。したがって、当該展示物保持具によれば、油絵等の展示物であっても当該展示物を保持することができ得る。
【0007】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る展示物保持具を示す図である。
図2】第1実施形態に係る展示物保持具を示す図である。
図3】第1実施形態に係る展示物保持具の分解図である。
図4】第1実施形態に係る展示物保持具の構造を示す図である。
図5】第1実施形態に係る把持ユニットを示す図である。
図6】第1実施形態に係る把持ユニットの分解図である。
図7】第1実施形態に係る額縁を示す図である。
図8】第1実施形態に係る保持フレームの構成示す図である。
図9】第2実施形態に係る展示物保持具の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
【0010】
なお、各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び各部材又は部位の形状を理解し易くするために記載されたものである。したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されない。斜線が付された図は、必ずしも断面図を示すものではない。
【0011】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。本開示に示された展示物保持具は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、並びに図示された構造部位のうち少なくとも1つを備える。
【0012】
(第1実施形態)
<1.展示物保持具の概略構成>
本実施形態は、油絵等のキャンバスに描かれた絵画等(以下、展示物Pという。)を保持する展示物保持具に本開示に係る展示物保持具の一例が適用されたものである。キャンバスは、木枠等にて構成された枠状の枠フレームP1(図3参照)に画布が張り留められたものである。
【0013】
本実施形態に係る展示物保持具1は、図1に示されるように、アートフレーム3及び支持アーム5等を備えている。アートフレーム3は、矩形板状の展示物Pを保持するための部材である。
【0014】
支持アーム5は、アートフレーム3を支持する腕状の支持体である。本実施形態に係る支持アーム5は、図2に示されるように、複数の回転可動部(関節部ともいう。)5A、5Bを有する。
【0015】
因みに、本実施形態に係る支持アーム5は、映像周辺機器に関する業界標準化団体により決定された規格に準拠している。具体的には、支持アーム5は、いわゆる「VESA(Video Electronics Standards Association)規格」に準拠した取付構造を有する。
【0016】
つまり、本実施形態では、支持アーム5をアートフレーム3に固定するために4本のネジ(図示せず。)が用いられ、かつ、それらネジのピッチ寸法がVESA規格と合致している。
【0017】
なお、支持アーム5には、先端側に取付部5C(図2参照)が設けられ、根元側には固定部5D(図1参照)が設けられている。取付部5Cは、アートフレーム3が取り付けられる部位である。固定部5Dは、壁や机等の構造物に固定される部位である。
【0018】
<2.アートフレームの構造>
アートフレーム3は、図3に示されるように、保持フレーム7、把持フレーム9、把持ユニット10、表板11及び額縁13等を少なくとも有する。なお、本実施形態に係るアートフレーム3は、保持フレーム7~額縁13に加えて、発光部15(図2参照)も有する。
【0019】
把持ユニット10は、枠フレームP1を把持する(図4参照)。なお、本実施形態に係るアートフレーム3では、複数の把持ユニット10が設けられている(図3参照)。把持フレーム9は、複数の把持ユニット10が固定された板状のフレームである。
【0020】
当該把持フレーム9は、図4に示されるように、枠フレームP1が把持ユニット10にて把持されたときに当該把持ユニット10を挟んで枠フレームP1と反対側、つまり背面側に位置する。
【0021】
なお、把持フレーム9は、ガラス繊維強化プラスチック、カーボン繊維強化プラスチック製、アルミニウムやチタン等の軽金属製、又はPE、ABS、PC-ABS、PP若しくはPS等に樹脂よる射出成形品である。なお、本実施形態に係る把持フレーム9は、カーボン繊維強化プラスチック製である。
【0022】
保持フレーム7は、把持フレーム9を挟んで把持ユニット10と反対側、つまり把持フレーム9の背面側に配置され、把持フレーム9に固定されている。なお、保持フレーム7は、把持フレーム9と同一の材料にて構成されているとともに、把持フレーム9に接着固定されている。
【0023】
当該保持フレーム7には、図3に示されるように、装着部7Hが設けられている。装着部7Hは、支持アーム5が着脱自在に装着可能な部位である。当該装着部7Hには、金属製のマウントリテーナ(図示せず。)が一体化されている。このマウントリテーナには、支持アーム5の取付部5Cを固定するためのネジが挿入される雌ねじ部(図示せず。)が設けられている。
【0024】
表板11は、図4に示されるように、展示物Pの表面を覆うための透明な板である。なお、本実施形態に係る表板11は、ガラス製又はアクリル樹脂製である。額縁13は、表板11の縁部を覆う矩形枠状の部材である(図3参照)。
【0025】
発光部15は、図2に示されるように、保持フレーム7に設けられている。そして、発光部15は、保持フレーム7の背面側、つまりアートフレーム3の後方側に向けて発光する。換言すれば、発光部15は、支持アーム5の根元側にある壁等に向けて発光する。
【0026】
本実施形態に係る発光部15は、多数個のLEDが直列に配置されて帯(テープ)状に構成された、いわゆる「LEDテープライト」である。そして、発光部15は、保持フレーム7の裏面側において、装着部7Hを囲むように配置されている。
【0027】
<2.1 把持ユニットの詳細>
把持ユニット10は、図5に示されるように、第1ブロック10C、第2ブロック10D、ボルト10E及び摺動ピン10F等を少なくとも有している。なお、第1ブロック10C及び第2ブロック10Dはアルミニウム製であり、摺動ピン10Fはステンレス製である。
【0028】
第1ブロック10Cは、第1当接部10Aが設けられた部材である。第1当接部10Aは、枠フレームP1の内側面P11(図4参照)に接触する部位である。第2ブロック10Dは、第2当接部10Bが設けられた部材であって、第1ブロック10Cに対して変位可能な部材である。第2当接部10Bは、枠フレームP1の外側面P12(図4参照)に接触する部位である。
【0029】
ボルト10Eは、図4に示されるように、第2ブロック10Dを貫通して第1ブロック10Cに至る長ボルトである。当該ボルト10Eは、第1ブロック10Cに設けられた雌ねじ穴10Gに結合している。
【0030】
摺動ピン10Fは、図6に示されるように、第2ブロック10Dから第1ブロック10C側に向けてボルト10Eと平行に延び、かつ、第1ブロック10Cに設けられたガイド穴10Hに嵌り込んでいる(図4参照)。当該摺動ピン10Fは、ガイド穴10Hの内壁面に滑り接触可能である。
【0031】
雌ねじ穴10Gとガイド穴10Hとは、図4に示されるように、同軸線上に直列に並んで設けられている。そして、摺動ピン10Fには、ボルト10Eが貫通した貫通穴10J(図6参照)が設けられている。なお、貫通穴10Jの内周には、ボルト10Eの雄ねじと結合する雌ねじが設けられている。
【0032】
第2ブロック10Dには、第1固定部10K及び第2固定部10Lが設けられている。第1固定部10Kは、表板11が固定される部位である。第2固定部10Lは、額縁13が固定される部位である。なお、本実施形態では、小ねじにて表板11及び額縁13が第2ブロック10Dに固定されている。
【0033】
<2.2 額縁の詳細(図7参照)>
額縁13は、8つの第1部材13A及び複数の第2部材13Bが連結されて構成されている。8つの第1部材13Aそれぞれは、額縁13の角部を構成する部材である。このため、第1部材13Aの長手方向一端側は、当該長手方向に対して45度傾いている。なお、第1部材13Aの長手方向一端側は、当該長手方向に対して直交している。
【0034】
第2部材13Bは、隣り合う第1部材13A間を繋ぐ直線状の部材である。当該第2部材13Bは、予め決められた長さを有する1つ又は複数(本実施形形態では、1つ)の単位部材13Cにより構成されている。
【0035】
つまり、図7に示される額縁13に係る第2部材13Bは、1つの単位部材13Cにより構成されている。しかし、複数の単位部材13Cが連結された第2部材13Bであれば、当該第2部材13Bの長さが長くなる。
【0036】
<2.3 保持フレームの詳細>
保持フレーム7は、図3に示されるように、フレーム本体7A及び縁フレーム7E等を有している。フレーム本体7Aは、矩形板状の部材であって、中央に装着部7Hが設けられた部材である。
【0037】
縁フレーム7Eは、フレーム本体7Aの縁部を覆う矩形枠状の部材である。当該縁フレーム7Eは、図8に示されるように、4つの第3部材7B、及び第4部材7Cを有して構成されている。
【0038】
4つの第3部材7Bそれぞれは、縁フレーム7Eの角部を構成する部材である。第4部材7Cは、隣り合う第3部材7B間を繋ぐ直線状の部材である。当該第4部材7Cは、予め決められた長さを有する1つ又は複数(本実施形態では、複数)の単位部材7Dにより構成されている。なお、複数の接着プレート7Fは、隣り合う単位部材7Dを接着するとともに、第3部材7Bと第4部材7Cとを接着するガセットである。
【0039】
<3.本実施形態に係る展示物保持具の特徴>
本実施形態に係る展示物保持具1によれば、展示物Pは、図4に示されるように、枠フレームP1が把持ユニット10により把持されることにより、当該展示物保持具1に保持される。
【0040】
そして、把持ユニット10は、把持フレーム9を介して支持され、表板11は、把持ユニット10に支持される。したがって、当該展示物保持具1によれば、油絵等の展示物Pであっても当該展示物Pを保持することができ得る。
【0041】
把持ユニット10には、第2固定部10Lも設けられている。これにより、額縁13も把持ユニット10に固定されるので、額縁13を装着する際に、展示物Pが損傷してしまうことが未然に防止され得る。
【0042】
額縁13の第2部材13Bは、予め決められた長さを有する1つ又は複数の単位部材13Cにより構成されている。これにより、額縁13を製造する者は、単位部材13Cを増減させることにより、容易に第2部材13Bの長さを変更することができる。
【0043】
縁フレーム7Eの第4部材7Cは、予め決められた長さを有する1つ又は複数の単位部材7Dにより構成されている。これにより、縁フレーム7Eを製造する者は、単位部材7Dを増減させることにより、容易に第4部材7Cの長さを変更することができる。
【0044】
発光部15は、保持フレーム7に設けられ、発光部15と展示物Pとの間には、保持フレーム7及び空間7G(図4参照)が設けられている。これにより、発光部15で発生した熱が展示物Pに伝達することが抑制され得る。このため、保持フレーム7は、把持フレーム9との間に空間7Gが構成されるように、展示物Pの背面側に膨らんだ形状に構成されている。
【0045】
(第2実施形態)
本実施形態は、図9に示されるように、把持フレーム9にスピーカ17が設けられた構成である。なお、スピーカ17は、把持フレーム9の略中央に設けられている。
【0046】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、把持フレーム9と保持フレーム7とが設けられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、把持フレーム9が保持フレーム7を兼ねる構成、又は保持フレーム7が把持フレーム9を兼ねる構成であってもよい。
【0047】
上述の実施形態では、支持アーム5を装着するための装着部7H及び発光部15を備えていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、装着部7H及び発光部15のうち少なくとも一方が廃止された構成であってもよい。
【0048】
上述の実施形態に係る額縁13及び保持フレーム7は、複数の部材が接合され、かつ、単位部材13C、7Dの個数を変更することにより長さを変更可能な構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0049】
上述の実施形態では、表板11及び額縁13が把持ユニット10に固定される構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、表板11及び額縁13のうち少なくとも一方が把持ユニット10以外に固定される構成であってもよい。
【0050】
上述の実施形態では、把持ユニット10の雌ねじ穴10Gとガイド穴10Hとが同軸線上に直列に設けられ、摺動ピン10Fには、ボルト10Eが貫通していた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、ボルト10Eと摺動ピン10Fとがずれた構成であってもよい。
【0051】
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
【符号の説明】
【0052】
1… 展示物保持具
3… アートフレーム
5… 支持アーム
7… 保持フレーム
9… 把持フレーム
10… 把持ユニット
10C… 第1ブロック
10D… 第2ブロック
10E… ボルト
10A… 第1当接部
10B… 第2当接部
11… 表板
13… 額縁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9