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特開2025-21683提供システム、提供方法、提供サーバおよびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021683
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】提供システム、提供方法、提供サーバおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/655 20140101AFI20250206BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20250206BHJP
   A63F 13/213 20140101ALI20250206BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20250206BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20250206BHJP
   A63F 13/25 20140101ALI20250206BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20250206BHJP
   G03B 17/53 20210101ALI20250206BHJP
   G07F 17/26 20060101ALI20250206BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
A63F13/655
A63F13/35
A63F13/213
A63F13/79
A63F13/792
A63F13/25
G06Q30/0207 324
G03B17/53
G07F17/26
H04N5/222 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125579
(22)【出願日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】307010096
【氏名又は名称】フリュー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【氏名又は名称】阿形 直起
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 隆彰
(72)【発明者】
【氏名】住永 雅典
(72)【発明者】
【氏名】徳田 成美
(72)【発明者】
【氏名】▲濱▼口 真吾
(72)【発明者】
【氏名】北野 莉恵
【テーマコード(参考)】
2H104
5C122
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
2H104BC48
5C122DA34
5C122EA42
5C122FK23
5C122FK37
5C122FK41
5C122GC14
5C122HA13
5C122HB01
5C122HB05
5C122HB09
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ゲームをプレイするようにユーザを動機付けることを可能とする提供システム等を提供する。
【解決手段】提供システムは、ゲームを実行するゲーム装置と、ゲームにおいて生成されたコンテンツをユーザに提供する提供サーバと、を有する提供システムであって、ゲーム装置は、ゲームにおいてコンテンツを生成するゲーム実行部と、コンテンツを提供サーバに送信する送信部と、を有し、提供サーバは、ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得する取得部と、ユーザ情報が示すユーザに、ゲームにおいて生成されたコンテンツを提供する提供部と、ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与する付与部と、を有する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを実行するゲーム装置と、前記ゲームにおいて生成されたコンテンツをユーザに提供する提供サーバと、を有する提供システムであって、
前記ゲーム装置は、
前記ゲームにおいてコンテンツを生成するゲーム実行部と、
前記コンテンツを前記提供サーバに送信する送信部と、を有し、
前記提供サーバは、
前記ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得する取得部と、
前記ユーザ情報が示すユーザに、前記ゲームにおいて生成されたコンテンツを提供する提供部と、
前記ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、前記ユーザに特典を付与する付与部と、を有する
ことを特徴とする提供システム。
【請求項2】
前記付与部は、所定期間において実行されたゲームにおいて生成されたコンテンツがユーザに提供された回数に基づいて、前記ユーザに特典を付与する、
請求項1に記載の提供システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記ゲームの実行中または前記ゲームの終了後に前記ユーザ情報を取得し、
前記付与部は、前記所定期間において実行されたゲームのうち、当該ゲームの実行中に前記ユーザ情報が取得されたゲームの回数と、当該ゲームの終了後に前記ユーザ情報が取得されかつ当該ゲームにおいて生成されたコンテンツが提供されたゲームの回数と、に基づいて前記ユーザに特典を付与する、
請求項2に記載の提供システム。
【請求項4】
前記付与部は、所定期間に前記ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、前記ユーザに特典を付与する、
請求項1に記載の提供システム。
【請求項5】
前記ゲーム実行部は、前記ゲームをプレイしようとするユーザに特典が付与されていない場合には、所定の対価の支払いを条件として前記ゲームを実行し、前記ゲームをプレイしようとするユーザに特典が付与されている場合には、前記所定の対価の支払いを条件とすることなく前記ゲームを実行する、
請求項1に記載の提供システム。
【請求項6】
前記ゲーム実行部は、前記所定の対価の支払いを条件としてゲームが実行された場合と、前記所定の対価の支払いを条件とすることなくゲームが実行された場合とで異なるゲームを実行する、
請求項5に記載の提供システム。
【請求項7】
前記コンテンツは、ユーザを撮影して生成された画像であり、
前記ゲーム実行部は、前記所定の対価の支払いを条件としてゲームが実行された場合には、前記ゲームにおいて生成された画像が印刷された媒体を出力し、前記所定の対価の支払いを条件とすることなくゲームが実行された場合には、前記媒体を出力しない、
請求項6に記載の提供システム。
【請求項8】
前記取得部は、前記ゲームの実行前に前記ユーザ情報を取得し、
前記提供部は、前記ゲームの実行前に、前記ユーザ情報が示すユーザに、過去にプレイされたゲームにおいて生成されたコンテンツを提供し、
前記付与部は、前記ゲームの実行前に、前記ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、前記ユーザに特典を付与する、
請求項5に記載の提供システム。
【請求項9】
前記ゲーム装置は、前記ゲームを識別するゲーム情報を含む識別画像を表示する表示制御部をさらに有し、
前記取得部は、前記識別画像を撮影したユーザ端末から、前記ユーザ情報と前記識別画像に含まれるゲーム情報とを取得し、
前記提供部は、前記ユーザ情報が示すユーザに、前記ゲーム情報が示すゲームにおいて生成されたコンテンツを提供する、
請求項1に記載の提供システム。
【請求項10】
前記識別画像は、当該識別画像を表示するゲーム装置を識別する装置情報をさらに含み、
前記取得部は、前記識別画像を撮影した前記ユーザ端末から、前記装置情報をさらに取得し、
前記付与部は、さらに前記装置情報に基づいて、前記ユーザに特典を付与する、
請求項9に記載の提供システム。
【請求項11】
前記付与部は、同一のゲーム装置によって生成されたコンテンツがユーザに提供された回数が閾値以上である場合に、前記ユーザに特典を付与する、
請求項10に記載の提供システム。
【請求項12】
前記付与部は、同一の場所に設置されたゲーム装置によって生成されたコンテンツがユーザに提供された回数の合計が閾値以上である場合に、前記ユーザに特典を付与する、
請求項10に記載の提供システム。
【請求項13】
ゲームを実行するゲーム装置と、前記ゲームにおいて生成されたコンテンツをユーザに提供する提供サーバと、を有する提供システムによって実行される提供方法であって、
前記ゲーム装置が、
前記ゲームにおいてコンテンツを生成し、
前記コンテンツを前記提供サーバに送信し、
前記提供サーバが、
前記ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得し、
前記ユーザ情報が示すユーザに、前記ゲームにおいて生成されたコンテンツを提供し、
前記ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、前記ユーザに特典を付与する
ことを含むことを特徴とする提供方法。
【請求項14】
ゲーム装置が実行するゲームにおいて生成されたコンテンツをユーザに提供する提供サーバであって、
前記ゲーム装置が前記ゲームにおいて生成したコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得する情報取得部と、
前記ユーザ情報が示すユーザに、前記ゲームにおいて、前記ユーザを撮影することにより生成されたコンテンツを提供する提供部と、
前記ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、前記ユーザに特典を付与する付与部と、を有する
ことを特徴とする提供サーバ。
【請求項15】
ゲーム装置が実行するゲームにおいて生成された画像をユーザに提供する提供サーバのプログラムであって、
前記ゲーム装置が前記ゲームにおいて生成したコンテンツを取得し、
前記ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得し、
前記ユーザ情報が示すユーザに、前記ゲームにおいて、前記ユーザを撮影することにより生成されたコンテンツを提供し、
前記ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、前記ユーザに特典を付与する
ことを前記提供サーバに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供システム、提供方法、提供サーバおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
写真シール作成ゲームを提供するゲーム装置が知られている。このようなゲーム装置はゲームセンター等の店舗に設置され、ユーザを撮影してユーザの画像を生成する。ゲーム装置は、生成された画像に対する落書き等の編集操作を受け付け、編集画像を生成する。ゲーム装置は、編集画像が印刷されたシール紙をユーザに提供するとともに、編集画像を画像提供サーバに送信する。ユーザは、画像提供サーバにアクセスすることにより、編集画像を取得することができる。ユーザは、このような写真シール作成ゲームをプレイするたびに、コインを投入する等して対価を支払う必要がある。
【0003】
このようなゲーム装置において、繰り返しゲームをプレイするようにユーザを動機付けることが求められている。特許文献1には、ゲーム終了時から所定時間が経過するまでにコインが投入された場合にゲームを継続してプレイすることを可能とし、ゲームが3回継続してプレイされた場合には追加で1回のプレイを可能とするゲーム装置が記載されている。特許文献1に記載のゲーム装置により、ユーザは追加プレイを目的として継続してゲームをプレイするように動機付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-122531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のゲーム装置では、ユーザがゲームを連続してプレイしなかった場合には追加のプレイ回数が付与されないため、ユーザに不公平感を与え、かえってゲームをプレイする動機が失われるおそれがある。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、ゲームをプレイするようにユーザを動機付けることを可能とする提供システム、提供方法、提供サーバおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る提供システムは、ゲームを実行するゲーム装置と、ゲームにおいて生成されたコンテンツをユーザに提供する提供サーバと、を有する提供システムであって、ゲーム装置は、ゲームにおいてコンテンツを生成するゲーム実行部と、コンテンツを提供サーバに送信する送信部と、を有し、提供サーバは、ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得する取得部と、ユーザ情報が示すユーザに、ゲームにおいて生成されたコンテンツを提供する提供部と、ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与する付与部と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、付与部は、所定期間において実行されたゲームにおいて生成されたコンテンツがユーザに提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与することが好ましい。
【0009】
また、取得部は、ゲームの実行中またはゲームの終了後にユーザ情報を取得し、付与部は、所定期間において実行されたゲームのうち、当該ゲームの実行中にユーザ情報が取得されたゲームの回数と、当該ゲームの終了後にユーザ情報が取得されかつ当該ゲームにおいて生成されたコンテンツが提供されたゲームの回数と、に基づいてユーザに特典を付与することが好ましい。
【0010】
また、付与部は、所定期間にユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与することが好ましい。
【0011】
また、ゲーム実行部は、ゲームをプレイしようとするユーザに特典が付与されていない場合には、所定の対価の支払いを条件としてゲームを実行し、ゲームをプレイしようとするユーザに特典が付与されている場合には、所定の対価の支払いを条件とすることなくゲームを実行することが好ましい。
【0012】
また、ゲーム実行部は、所定の対価の支払いを条件としてゲームが実行された場合と、所定の対価の支払いを条件とすることなくゲームが実行された場合とで異なるゲームを実行することが好ましい。
【0013】
また、コンテンツは、ユーザを撮影して生成された画像であり、ゲーム実行部は、所定の対価の支払いを条件としてゲームが実行された場合には、ゲームにおいて生成された画像が印刷された媒体を出力し、所定の対価の支払いを条件とすることなくゲームが実行された場合には、媒体を出力しないことが好ましい。
【0014】
また、取得部は、ゲームの実行前にユーザ情報を取得し、提供部は、ゲームの実行前に、ユーザ情報が示すユーザに、過去にプレイされたゲームにおいて生成されたコンテンツを提供し、付与部は、ゲームの実行前に、ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与することが好ましい。
【0015】
また、ゲーム装置は、ゲームを識別するゲーム情報を含む識別画像を表示する表示制御部をさらに有し、取得部は、識別画像を撮影したユーザ端末から、ユーザ情報と識別画像に含まれるゲーム情報とを取得し、提供部は、ユーザ情報が示すユーザに、ゲーム情報が示すゲームにおいて生成されたコンテンツを提供することが好ましい。
【0016】
また、識別画像は、識別画像を表示するゲーム装置を識別する装置情報をさらに含み、取得部は、識別画像を撮影したユーザ端末から、装置情報をさらに取得し、付与部は、さらに装置情報に基づいて、ユーザに特典を付与することが好ましい。
【0017】
また、付与部は、同一のゲーム装置によって生成されたコンテンツがユーザに提供された回数が閾値以上である場合に、ユーザに特典を付与することが好ましい。
【0018】
また、付与部は、同一の場所に設置されたゲーム装置によって生成されたコンテンツがユーザに提供された回数の合計が閾値以上である場合に、ユーザに特典を付与することが好ましい。
【0019】
本発明の実施形態に係る提供方法は、ゲームを実行するゲーム装置と、ゲームにおいて生成されたコンテンツをユーザに提供する提供サーバと、を有する提供システムによって実行される提供方法であって、ゲーム装置が、ゲームにおいてコンテンツを生成し、コンテンツを提供サーバに送信し、提供サーバが、ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得し、ユーザ情報が示すユーザに、ゲームにおいて生成されたコンテンツを提供し、ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与することを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の実施形態に係る提供サーバは、ゲーム装置が実行するゲームにおいて生成されたコンテンツをユーザに提供する提供サーバであって、ゲーム装置がゲームにおいて生成したコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得する情報取得部と、ユーザ情報が示すユーザに、ゲームにおいて、ユーザを撮影することにより生成されたコンテンツを提供する提供部と、ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与する付与部と、を有することを特徴とする。
【0021】
本発明の実施形態に係るプログラムは、ゲーム装置が実行するゲームにおいて生成された画像をユーザに提供する提供サーバのプログラムであって、ゲーム装置がゲームにおいて生成したコンテンツを取得し、ゲームをプレイしたユーザを識別するユーザ情報を取得し、ユーザ情報が示すユーザに、ゲームにおいて、ユーザを撮影することにより生成されたコンテンツを提供し、ユーザにコンテンツが提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与することを提供サーバに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る提供システム、提供方法、提供サーバおよびプログラムは、ゲームをプレイするようにユーザを動機付けることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】画像提供システム10の概略構成の例を示す図である。
図2】写真シール作成装置1の斜視図である。
図3】写真シール作成装置1の例示的な機能ブロック図である。
図4】処理部17の例示的な機能ブロック図である。
図5】画像提供サーバ2の例示的な機能ブロック図である。
図6】装置情報テーブルT1のデータ構造の例を示す図である。
図7】ユーザ情報テーブルT2のデータ構造の例を示す図である。
図8】ゲーム情報テーブルT3のデータ構造の例を示す図である。
図9】提供情報テーブルT4のデータ構造の例を示す図である。
図10】ゲーム実行処理の流れの例を示すフロー図である。
図11】事前受付処理の流れの例を示すフロー図である。
図12】事前受付処理の流れの例を示すフロー図である。
図13】第1連携処理の流れの例を示すシーケンス図である。
図14】第1画像提供処理の流れの例を示すフロー図である。
図15】第2連携処理の流れの例を示すシーケンス図である。
図16】第2画像提供処理の流れの例を示すフロー図である。
図17】デモ画面G1の例を示す図である。
図18】第1連携画面G2の例を示す図である。
図19】ゲーム選択画面G3の例を示す図である。
図20】硬貨投入画面G4の例を示す図である。
図21】連携選択画面G5の例を示す図である。
図22】第2連携画面G6の例を示す図である。
図23】メールアドレス入力画面G7の例を示す図である。
図24】人数選択画面G8の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る画像提供システム10の概略構成の例を示す図である。画像提供システム10は、複数の写真シール作成装置1、画像提供サーバ2およびユーザ端末3を有する。写真シール作成装置1、画像提供サーバ2およびユーザ端末3は、インターネットまたはイントラネットであるネットワークNを介して通信する。画像提供システム10、写真シール作成装置1および画像提供サーバ2は、それぞれ提供システム、ゲーム装置および提供サーバの一例である。
【0026】
写真シール作成装置1は、ゲームセンター等の店舗に設置され、写真シールを作成するゲームを実行する。写真シール作成装置1は、ゲームにおいてユーザを撮影し、ユーザ画像を生成する。写真シール作成装置1は、ユーザ画像に対する落書き等の編集操作を受け付け、編集画像を生成する。写真シール作成装置1は、編集画像をシール紙に印刷して写真シールを作成する。また、写真シール作成装置1は、ユーザ画像および編集画像を画像提供サーバ2に送信する。
【0027】
画像提供サーバ2は、ユーザ画像および編集画像をユーザに提供する。画像をユーザに提供することは、ユーザに画像を取得させること、およびユーザが画像を後に取得可能な状態にすることを含む。例えば、画像提供サーバ2は、ユーザ端末3に画像を送信することにより、ユーザに画像を取得させる。画像提供サーバ2は、画像提供サーバ2が有する記憶部においてユーザに関連付けられた記憶領域に画像を記憶することにより、ユーザが画像を後に取得可能な状態にする。ユーザは、ユーザに関連付けられた記憶領域に記憶された画像をユーザ端末3にダウンロードすることができる。
【0028】
ユーザ端末3は、ユーザが所持するスマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、携帯ゲーム機、PC(Personal Computer)等の情報処理端末である。ユーザ端末3は、撮影機能、表示機能、通信機能等を有する。
【0029】
ユーザは、所定の対価を支払って、写真シール作成装置1によって実行されるゲームをプレイする。ゲームをプレイしたユーザは、画像提供サーバ2から、ゲームにおいて生成されたユーザ画像および編集画像の提供を受けることができる。画像提供サーバ2は、ユーザに画像が提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与する。例えば、画像提供サーバ2は、ユーザに画像が提供された回数が所定回数以上である場合に、ユーザに特典を付与する。所定回数は、例えば2回である。この実施形態では、特典は、ユーザが対価を支払うことなく写真シール作成装置1によって実行されるゲームをプレイする権利であるものとする。すなわち、ユーザに特典が付与されている場合には、ユーザは、対価を支払うことなく写真シール作成装置1が実行するゲームをプレイすることができる。
【0030】
写真シール作成装置1は、対価の支払を条件としてゲームが開始された場合と、対価の支払を条件とすることなくゲームが開始された場合とで異なるゲームを実行する。以下では、対価の支払を条件として実行されるゲームを有料ゲームと称し、対価の支払を条件とすることなく実行されるゲームを無料ゲームと称することがある。例えば、写真シール作成装置1は、有料ゲームが実行された場合には写真シールを作成するが、無料ゲームが実行された場合には写真シールを作成しない。すなわち、無料ゲームをプレイしたユーザは、画像の提供を受けることができるが、写真シールを入手することはできない。
【0031】
図2は写真シール作成装置1の例示的な斜視図であり、図3は写真シール作成装置1の例示的な機能ブロック図である。写真シール作成装置1は、事前受付ユニット11、撮影ユニット12、編集ユニット13、プリンタ14、記憶部15、通信部16および処理部17を有する。
【0032】
事前受付ユニット11は、写真シール作成装置1の外部に配置される。事前受付ユニット11は、事前受付ユニット11は、硬貨検出部111、スピーカ112およびタッチパネル113を有する。
【0033】
硬貨検出部111は、硬貨の投入を検出するための構成であり、コインセレクタを備える。硬貨検出部111は、硬貨の投入を受け付ける。硬貨検出部111は、投入された硬貨が所定の種類の硬貨である場合に硬貨が検出されたことを示す検出信号を処理部17に供給し、他の種類の硬貨である場合に投入された硬貨を返却する。
【0034】
スピーカ112は、音声出力部の一例であり、音声を出力するための構成である。スピーカ112は、処理部17から供給された音声信号に基づいて、音声を出力する。
【0035】
タッチパネル113は、表示部および操作部の一例であり、画像を表示するとともに、事前受付ユニット11に対する操作を受け付けるための構成である。タッチパネル113は、処理部17から供給された表示データに基づいて、画像を表示する。また、タッチパネル113は、ユーザによる操作に応じた操作信号を生成し、処理部17に供給する。操作信号は、例えばタッチパネル113への接触が検知された場合における接点の位置を示す信号である。
【0036】
撮影ユニット12は、撮影ブースB1に配置される。撮影ユニット12は、ユーザを撮影してユーザ画像を生成する。撮影ユニット12は、スピーカ121、タッチパネル122、カメラ123および照明装置124を有する。
【0037】
スピーカ121は、音声出力部の一例であり、音声を出力するための構成である。スピーカ121は、処理部17から供給された音声信号に基づいて、音声を出力する。
【0038】
タッチパネル122は、表示部および操作部の一例であり、画像を表示するとともに、撮影ユニット12に対する操作を受け付けるための構成である。タッチパネル122は、処理部17から供給された表示データに基づいて、画像を表示する。また、タッチパネル122は、ユーザによる操作に応じた操作信号を生成し、処理部17に供給する。
【0039】
カメラ123は、撮影画像を生成するための構成であり、光学系、撮像素子および画像生成回路を備える。光学系は、レンズ群を備え、撮像素子の撮像面にユーザの像を結像させる。撮像素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)またはCCD(Charge Coupled Device)タイプのイメージセンサであり、各画素に入射した光に応じた信号を出力する。画像生成回路は、撮像素子から出力された信号に基づいて撮像画像を生成する。カメラ123は、処理部17から供給される制御信号に基づいてユーザを撮影してユーザ画像を生成し、処理部17に供給する。
【0040】
照明装置124は、照明光を照射するための構成であり、ストロボを備える。照明装置124は、処理部17から供給された制御信号に基づいて、撮影ブースB1がカメラ123による撮影に適した明るさとなるように照明光を照射する。
【0041】
編集ユニット13は、写真シール作成装置1の内部の編集ブースB2に配置される。編集ユニット13は、スピーカ131およびタッチパネル132を有する。
【0042】
スピーカ131は、音声出力部の一例であり、音声を出力するための構成である。スピーカ131は、処理部17から供給された音声信号に基づいて、音声を出力する。
【0043】
タッチパネル132は、表示部および操作部の一例であり、画像を表示するとともに、編集ユニット13に対する操作を受け付けるための構成である。タッチパネル132は、処理部17から供給された表示データに基づいて、画像を表示する。また、タッチパネル132は、ユーザによる操作に応じた操作信号を生成し、処理部17に供給する。
【0044】
プリンタ14は、シール紙に画像を印刷するための構成である。プリンタ14は、写真シール作成装置1の外部に配置される。例えば、プリンタ14は、編集ユニット13の側面に配置される。プリンタ14は、処理部17から供給された画像データをシール紙に印刷し、写真シールを作成する。
【0045】
記憶部15は、プログラムおよびデータを記憶するための構成であり、例えば半導体メモリを備える。記憶部15は、プログラムとして、処理部17による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等を記憶する。プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)等のコンピュータ読取可能かつ非一時的な可搬型記憶媒体から記憶部15にインストールされる。
【0046】
通信部16は、写真シール作成装置1を他の装置と通信可能にする構成であり、通信インタフェース回路を備える。通信インタフェース回路は、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、移動体通信等の通信インタフェース回路である。通信部16は、データを他の装置から受信して処理部17に供給するとともに、処理部17から供給されたデータを他の装置に送信する。
【0047】
処理部17は、写真シール作成装置1の動作を統括的に制御する構成であり、一つまたは複数のプロセッサおよびその周辺回路を備える。処理部17は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備える。処理部17は、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を備えてもよい。処理部17は、記憶部15に記憶されているプログラムに基づいて写真シール作成装置1の各種処理が適切な手順で実行されるように、各構成の動作を制御するとともに、各種の処理を実行する。
【0048】
記憶部15、通信部16および処理部17は、写真シール作成装置1が備えるPC等の情報処理端末に含まれてもよい。
【0049】
図4は、処理部17の機能ブロック図である。処理部17は、受付処理部171、画像生成部172、編集処理部173、送信部174および印刷処理部175を機能ブロックとして有する。これらの機能ブロックは、処理部17が実行するプログラムによって実現される機能モジュールである。これらの機能ブロックは、専用の処理回路として写真シール作成装置1に実装されてもよい。なお、受付処理部171は、表示制御部の一例である。画像生成部172、編集処理部173および印刷処理部175は、ゲーム実行部の一例である。
【0050】
図5は、画像提供サーバ2の例示的な機能ブロック図である。画像提供サーバ2は、記憶部21、通信部22および処理部23を有する。
【0051】
記憶部21は、プログラムおよびデータを記憶するための構成であり、例えば半導体メモリを備える。記憶部21は、プログラムとして、処理部23による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等を記憶する。プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読取可能かつ非一時的な可搬型記憶媒体から記憶部21にインストールされる。
【0052】
通信部22は、画像提供サーバ2を他の装置と通信可能にする構成であり、通信インタフェース回路を備える。通信インタフェース回路は、有線LAN、無線LAN等の通信インタフェース回路である。通信部22は、データを他の装置から受信して処理部23に供給するとともに、処理部23から供給されたデータを他の装置に送信する。
【0053】
処理部23は、画像提供サーバ2の動作を統括的に制御する構成であり、一つまたは複数のプロセッサおよびその周辺回路を備える。処理部23は、例えば、CPUを備える。処理部23は、GPU、DSP、LSI、ASIC、FPGA等を備えてもよい。処理部23は、記憶部21に記憶されているプログラムに基づいて画像提供サーバ2の各種処理が適切な手順で実行されるように、各構成の動作を制御するとともに、各種の処理を実行する。
【0054】
処理部23は、取得部231、送信部232、提供部233および付与部234を機能ブロックとして有する。これらの機能ブロックは、処理部23が実行するプログラムによって実現される機能モジュールである。これらの機能ブロックは、専用の処理回路として画像提供サーバ2に実装されてもよい。
【0055】
図6は、記憶部21に記憶される装置情報テーブルT1のデータ構造の例を示す図である。装置情報テーブルT1は、写真シール作成装置1に関する情報を記憶するテーブルである。装置情報テーブルT1は、装置IDおよび設置場所等を相互に関連付けて記憶する。
【0056】
装置IDは、複数の写真シール作成装置1のそれぞれを識別する情報である。設置場所は、写真シール作成装置1が設置されている場所を識別する情報であり、例えば店舗を識別する店舗IDである。設置場所は、店舗内の区画や階を識別する情報でもよく、店舗の地域を識別する情報でもよい。装置情報テーブルT1のデータは、あらかじめ記憶部21に記憶される。
【0057】
図7は、記憶部21に記憶されるユーザ情報テーブルT2のデータ構造の例を示す図である。ユーザ情報テーブルT2は、ユーザに関する情報を記憶するテーブルである。ユーザ情報テーブルT2は、ユーザID、ユーザ名、メールアドレス、会員種別、提供済み画像および特典情報等を相互に関連付けて記憶する。
【0058】
ユーザID、ユーザ名およびメールアドレスは、ユーザを識別する情報であり、ユーザ情報の一例である。会員種別は、提供を受けられる画像の種類および数に関する情報であり、無料会員、有料会員およびプラス会員のうちのいずれかである。無料会員は、ゲームにおいて生成された編集画像のうちの1枚の提供を受けることができる。有料会員は、ゲームにおいて生成された編集画像の全ての提供を受けることができる。プラス会員は、ゲームにおいて生成された編集画像およびユーザ画像の全ての提供を受けることができる。提供済み画像は、過去にユーザに提供されたユーザ画像および編集画像のデータである。特典情報は、ユーザに特典が付与されているか否かを示す情報である。特典情報には、特典を使用することができる写真シール作成装置1の装置IDが関連付けられている。図7に示す例では、「USR01」のユーザは、「AP01」の写真シール作成装置1によって実行される無料ゲームをプレイすることができるが、他の写真シール作成装置1によって実行される無料ゲームをプレイすることはできない。
【0059】
ユーザは、所定のウェブサイトにおいてユーザ登録をすることができる。ユーザ情報テーブルT2のデータのうち、ユーザIDはユーザ登録の際に自動的に設定され、ユーザ名およびメールアドレスはユーザ登録の際にユーザによって設定される。会員種別は、ユーザが所定の会費を支払ったか否かに応じて設定される。提供済み画像は、画像がユーザに提供されるたびに更新される。特典情報は、ユーザに特典が付与され、または特典が使用されるたびに更新される。
【0060】
図8は、記憶部21に記憶されるゲーム情報テーブルT3のデータ構造の例を示す図である。ゲーム情報テーブルT3は、写真シール作成装置1によって実行されたゲームに関する情報を記憶するテーブルである。ゲーム情報テーブルT3は、ゲームID、ゲームが有料ゲームであるか無料ゲームであるかを示す情報、装置ID、プレイ時刻、画像および提供状態等を相互に関連付けて記憶する。
【0061】
ゲームIDは、写真シール作成装置1によって実行されたゲームを識別する情報である。ゲームIDは、ゲームが開始されるたびに写真シール作成装置1によって生成される。装置IDは、ゲームを実行した写真シール作成装置1を識別する情報である。プレイ時刻は、ゲームが実行された時刻である。例えば、プレイ時刻は、ゲームが開始した時刻である。プレイ時刻は、ゲームが終了した時刻でもよく、ゲームが実行されている間の任意の時刻でもよい。画像は、ゲームにおいて生成されたユーザ画像および編集画像のデータである。提供状態は、ゲームをプレイしたユーザのそれぞれについて、ゲームにおいて生成された画像が提供済みであるか否かを示す。
【0062】
後述するように、ユーザは、ゲームをプレイする際にユーザIDを写真シール作成装置1および画像提供サーバ2に取得させることができる。以下では、ゲームをプレイする際にユーザIDを写真シール作成装置1および画像提供サーバ2に取得させることを、ユーザIDを連携すると称することがある。ユーザIDが連携された場合、ゲームをプレイしたユーザのユーザIDと画像が提供済みであるか否かを示す情報とが関連付けられる。図8に示す例では、「USR01」および「USR02」のユーザが「PL01」のユーザIDを連携してゲームをプレイしており、そのうち「USR01」のユーザには既に画像が提供されているが、「USR02」のユーザにはまだ画像が提供されていない。
【0063】
また、ユーザは、ユーザIDを連携することなくゲームをプレイすることができる。この場合、ユーザは写真シール作成装置1にメールアドレスを入力することができる。メールアドレスが入力された場合、ゲームをプレイしたユーザのメールアドレスと画像が提供済みであるか否かを示す情報とが関連付けられる。図8に示す例では、「PL03」のゲームをプレイしたユーザは、ユーザIDを連携することなくメールアドレスを写真シール作成装置1に入力している。
【0064】
ユーザがユーザIDを連携した場合、またはメールアドレスを入力した場合には、ゲームの終了後に、画像提供サーバ2のアクセス情報が記載されたメールがユーザ端末3に送信される。アクセス情報は、例えばURL(Uniform Resource Locator)である。ユーザは、アクセス情報を用いて画像提供サーバ2にアクセスすることにより、ゲームにおいて生成された画像の提供を受けることができる。また、ユーザがユーザIDを連携せず、メールアドレスも入力しなかった場合には、ユーザは画像提供サーバ2にアクセスし、メールアドレスおよびゲームIDを画像提供サーバ2に送信することにより、画像の提供を受けることができる。この場合に画像の提供を受けるために必要となるゲームIDは、例えば、写真シールに印刷される。
【0065】
ゲーム情報テーブルT3のデータは、ユーザがゲームをプレイしたことに応じて、ゲームを実行した写真シール作成装置1から送信されて記憶される。また、提供状態のデータは、画像がユーザに提供されるたびに更新される。
【0066】
図9は、記憶部21に記憶される提供情報テーブルT4のデータ構造の例を示す図である。提供情報テーブルT4は、画像提供サーバ2による画像の提供に関する情報を管理するテーブルである。提供情報テーブルT4は、提供日時、ゲームID、ユーザ、提供画像および特典付与状態等を相互に関連付けて記憶する。
【0067】
提供時刻は、画像がユーザに提供された時刻である。ゲームIDは、提供された画像が生成されたゲームを識別する情報である。ユーザは、画像の提供を受けたユーザを識別する情報である。上述したように、ユーザはID連携をせず、またはメールアドレスを入力せずにゲームをプレイすることができる。したがって、画像の提供を受けるユーザは、ユーザ情報テーブルT3の提供状態に記憶されるユーザに限られない。提供画像は、ユーザに提供された画像である。上述したとおり、ユーザの会員種別に応じて提供される画像が異なる。図9に示す例では、「USR01」のユーザと「USR02」のユーザとは、ともに「PL01」のゲームをプレイしている。しかしながら、「USR01」のユーザは有料会員であるため、ゲームにおいて生成された編集画像の全ての提供を受けている。一方、「USR02」のユーザは無料会員であるため、ゲームにおいて生成された編集画像のうちの1つのみの提供を受けている。特典付与状態は、それぞれの画像の提供に基づいて既に特典が付与されているか否かを示す情報である。図9に示す例では、「USR01」のユーザに対する、「PL01」のゲームにおいて生成された画像の提供に基づいて特典が付与されている。したがって、この画像の提供は、「USR01」のユーザに新たに特典が付与されるときの提供回数としては計数されない。
【0068】
提供情報テーブルT4のデータは、画像がユーザに提供されるたびに画像提供サーバ2によって記憶される。特典付与状態のデータは、画像の提供に基づいて特典が付与されるたびに更新される。
【0069】
以下では、図17図24に示す画面の例を参照しながら、図10図16に示すフロー図およびシーケンス図を用いて、画像提供システム10によって実行される処理の流れについて説明する。
【0070】
図10は、写真シール作成装置1によって実行されるゲーム実行処理の流れの例を示すフロー図である。ゲーム実行処理は、処理部17が写真シール作成装置1の各構成と協働することにより実現される。
【0071】
最初に、受付処理部171は、事前受付処理を実行する(ステップS101)。事前受付処理は、ゲームをプレイするための対価の支払、ユーザIDの連携、有料ゲームと無料ゲームとのいずれをプレイするかの選択、メールアドレスの入力およびゲームをプレイするユーザの人数の選択等を受け付ける処理である。事前受付処理の詳細は後述する。
【0072】
次に、画像生成部172は、画像生成処理を実行する(ステップS102)。画像生成処理において、画像生成部172は、カメラ123によって撮影された動画像をタッチパネル122にライブビュー画像として表示する。画像生成部172は、スピーカ121およびタッチパネル122を制御して、ユーザを撮影ブースB1内の所定の撮影位置に誘導する。画像生成部172は、カメラ123および照明装置124を制御して、ユーザを撮影してユーザ画像を生成する。所定回数の撮影が実行されると、画像生成部172は、スピーカ121およびタッチパネル122を制御して、ユーザを編集ブースB2に誘導する。なお、画像生成部172は、ユーザ画像に、ユーザの顔を小さくする、足を長くする等の補正処理を施してもよい。
【0073】
次に、編集処理部173は、編集処理を実行する(ステップS103)。編集処理において、編集処理部173は、ユーザ画像をタッチパネル132に表示する。編集処理部173は、スピーカ131およびタッチパネル132を制御して、編集処理部173は、ユーザ画像に対する編集操作を受け付け、編集画像を生成する。編集操作は、ユーザ画像に落書きをする操作、ユーザ画像にアイコン画像を重畳する操作等を含む。また、編集処理部173は、生成された編集画像のうち、ユーザが無料会員である場合にユーザに提供される1つの編集画像の選択を受け付ける。
【0074】
次に、送信部174は、送信処理を実行する(ステップS104)。送信処理において、送信部174は、ユーザ画像および編集画像にゲームIDを関連付ける。送信部174は、事前受付処理においてゲームをプレイするユーザのユーザIDが連携されている場合、またはメールアドレスが入力されている場合には、ユーザ画像および編集画像にユーザIDまたはメールアドレスを関連付ける。送信部174は、通信部16を介してユーザ画像および編集画像を画像提供サーバ2に送信する。送信されたユーザ画像および編集画像は、画像提供サーバ2の取得部231によって取得される。
【0075】
次に、現在実行されているゲームが有料ゲームであるか否かが判定される(ステップS105)。現在実行されているゲームが無料ゲームである場合(ステップS105-No)、ゲーム実行処理が終了する。
【0076】
現在実行されているゲームが有料ゲームである場合(ステップS105-Yes)、印刷処理部175は、印刷処理を実行する(ステップS106)。印刷処理部175は、編集画像を所定のレイアウトで配置した印刷データを生成する。印刷データには、ゲームIDが含まれる。プリンタ14に供給することにより、編集画像をシール紙に印刷して写真シールを作成する。以上で、ゲーム実行処理が終了する。
【0077】
図11および図12は、写真シール作成装置1によって実行される事前受付処理の流れの例を示すフロー図である。事前受付処理は、ゲーム実行処理のステップS101において実行される。
【0078】
図11を参照して、最初に、受付処理部171は、タッチパネル113にデモ画面G1を表示する(ステップS201)。
【0079】
図17は、タッチパネル113に表示されるデモ画面G1の例を示す図である。デモ画面G1は、メッセージ領域G11および開始オブジェクトG12を含む。
【0080】
メッセージ領域G11には、3回目のゲームが無料ゲームとなる旨が表示されている。すなわち、有料ゲームにおいて生成された画像の提供を2回受けたユーザに特典が付与されること、および特典が付与されたユーザは無料ゲームをプレイできることが示されている。開始オブジェクトG12は、ゲームを開始するためのオブジェクトである。特典が付与されたユーザは無料ゲームをプレイすることができるから、図17に示す例では、硬貨を投入する前に開始オブジェクトG12を選択すべき旨が表示されている。
【0081】
図11に戻り、次に、受付処理部171は、ゲームの開始操作がされたか否かを判定する(ステップS202)。開始操作は、デモ画面G1の開始オブジェクトG12を選択する操作である。
【0082】
開始操作がされていない場合(ステップS202-No)、事前受付処理はステップS201に戻る。すなわち、受付処理部171は、開始操作がされるまでデモ画面G1を表示して待機する。
【0083】
開始操作がされた場合(ステップS202-Yes)、受付処理部171は、ユーザIDの連携を受け付ける(ステップS203)。受付処理部171は、通信部16を介して装置IDおよびゲームIDを画像提供サーバ2に送信する。受付処理部171は、通信部16を介して、画像提供サーバ2によって生成された、装置ID、ゲームIDおよび画像提供サーバ2のアクセス情報を含む識別画像を受信する。受付処理部171は、受信した識別画像を含む第1連携画面G2をタッチパネル113に表示することにより、ユーザIDの連携を受け付ける。
【0084】
図18は、タッチパネル113に表示される第1連携画面G2の例を示す図である。第1連携画面G2は、ゲームをプレイしているユーザのユーザIDを連携させるための画面である。第1連携画面G2は、識別画像G21、連携情報G22および終了オブジェクトG23を含む。
【0085】
識別画像G21は、現在実行されているゲームを識別するゲームIDを含む画像である。識別画像G21は、例えばゲームIDと装置IDと画像提供サーバ2のアクセス情報とを符号化して生成された二次元コードである。ユーザがユーザ端末3を操作して識別画像G21を撮影することにより、ユーザIDが連携される。連携情報G22は、ユーザIDが連携された場合に写真シール作成装置1によって取得される、ゲームをプレイしているユーザのユーザ名を示す。終了オブジェクトG23は、ユーザIDの連携を終了するためのオブジェクトである。
【0086】
図18に示す例では、第1連携画面G2は2つの識別画像G21を含んでいる。この場合、ゲームをプレイする2人のユーザは相互に異なる識別画像G21を撮影することにより、それぞれユーザIDを連携することができる。例えば、左側の識別画像G21を撮影したユーザのユーザ名が連携情報G22の1人目のユーザ名として表示され、右側の識別画像G21を撮影したユーザのユーザ名が連携情報G22の2人目のユーザ名として表示される。なお、第1連携画面G2は1つの識別画像G21のみを含んでもよく、3つ以上の識別画像G21を含んでもよい。
【0087】
ユーザIDを連携することなくゲームが開始されてもよい。この場合、ユーザは識別画像G21を撮影することなく終了オブジェクトG23を選択する。また、ゲームをプレイする2人のユーザのうちの1人のみがユーザIDを連携した状態でゲームが開始されてもよい。
【0088】
図11に戻り、次に、受付処理部171は、連携終了操作が受け付けられたか否かを判定する(ステップS204)。連携終了操作は、第1連携画面G2において終了オブジェクトG23を選択する操作である。
【0089】
連携終了操作が受け付けられない場合(ステップS204-No)、第1連携処理が実行される(ステップS205)。第1連携処理は、ユーザ端末3が識別画像G21を撮影することにより、ユーザIDを写真シール作成装置1および画像提供サーバ2と連携する処理である。第1連携処理の詳細は後述する。なお、2人のユーザがそれぞれユーザIDを連携した場合には、2人のユーザのそれぞれについて第1連携処理が実行される。
【0090】
次に、受付処理部171は、ユーザに特典が付与されているか否かを判定する(ステップS206)。受付処理部171は、第1連携処理において画像提供サーバ2から送信された情報に基づいて、ユーザに特典が付与されているか否かを判定する。
【0091】
ユーザに特典が付与されている場合(ステップS206-Yes)、受付処理部171は、無料ゲームと有料ゲームとのうちのいずれを開始するかの選択を受け付ける(ステップS207)。受付処理部171は、タッチパネル113にゲーム選択画面G3を表示する。
【0092】
図19は、タッチパネル113に表示されるゲーム選択画面G3の例を示す図である。ゲーム選択画面G3は、ユーザが無料ゲームと有料ゲームとのいずれをプレイするかを選択するための画面である。ゲーム選択画面G3は、ユーザIDが連携され、かつユーザIDが示すユーザに特典が付与されている場合において、第1連携画面G2の終了オブジェクトG23が選択されたときに表示される。2人のユーザのユーザIDが連携された場合には、そのうちの少なくとも1人のユーザに特典が付与されているときにゲーム選択画面G3が表示される。ゲーム選択画面G3は、無料ゲーム開始オブジェクトG31、有料ゲーム開始オブジェクトG32およびデモ画面表示オブジェクトG33を含む。無料ゲーム開始オブジェクトG31は、無料ゲームを開始するためのオブジェクトである。有料ゲーム開始オブジェクトG32は、有料ゲームを開始するためのオブジェクトである。
【0093】
上述したように、有料ゲームが実行された場合には写真シールが作成されるが、無料ゲームが実行された場合には写真シールが作成されない。ユーザに特典が付与されている場合でも、写真シールを入手するためにユーザは有料ゲームのプレイを希望することがある。特典が付与されているユーザが有料ゲームを選択することが可能となることで、写真シールを求めるユーザが有料ゲームをプレイするように動機付けられる。
【0094】
図11に戻り、次に、受付処理部171は、無料ゲームが選択されたか否かを判定する(ステップS208)。受付処理部171は、ゲーム選択画面G3において無料ゲーム開始オブジェクトG31が選択された場合に無料ゲームが選択されたと判定し、有料ゲーム開始オブジェクトG32が選択された場合に有料ゲームが選択されたと判定する。
【0095】
無料ゲームが選択された場合(ステップS208-Yes)、受付処理部171は、無料ゲームを開始する(ステップS209)。受付処理部171は、通信部16を介して、無料ゲームが開始されたことを示す情報を画像提供サーバ2に送信する。画像提供サーバ2は、ユーザ情報テーブルT2において、ゲームをプレイしているユーザの特典情報を、特典が付与されていないことを示すように更新する。
【0096】
ステップS204において連携終了操作が受け付けられた場合(ステップS204-Yes)、ステップS206においてユーザに特典が付与されていない場合(ステップS206-No)、またはステップS208において有料ゲームが選択された場合(ステップS208-No)、受付処理部171は、ゲームを実行するための対価の支払を受け付ける(ステップS210)。受付処理部171は、タッチパネル113に硬貨投入画面G4を表示し、硬貨の投入を受け付ける。
【0097】
図20は、タッチパネル113に表示される硬貨投入画面G4の例を示す図である。硬貨投入画面G4は、硬貨の投入を受け付ける画面である。硬貨投入画面G4は、第1連携画面G2においてユーザIDが連携されなかった場合、連携されたユーザIDが示すユーザに特典が付与されていなかった場合、およびゲーム選択画面G3においてユーザが有料ゲーム開始オブジェクトG32を選択した場合に表示される。硬貨投入画面G4は、開始オブジェクトG41を含む。
【0098】
開始オブジェクトG41は、ゲームを開始するためのオブジェクトである。開始オブジェクトG41は、硬貨投入画面G4が表示された時点では選択不能であり、ゲームを実行するための対価が硬貨検出部111に投入された場合に選択可能となるように表示される。
【0099】
図11に戻り、次に、受付処理部171は、開始操作がされたか否かを判定する(ステップS211)。開始操作は、硬貨投入画面G4において開始オブジェクトG41を選択する操作である。
【0100】
開始操作がされていない場合(ステップS211-No)、事前受付処理はステップS211に戻る。すなわち、受付処理部171は、開始操作がされるまで待機する。
【0101】
開始操作がされた場合(ステップS211-Yes)、受付処理部171は、有料ゲームを開始する(S212)。
【0102】
図12を参照して、次に、受付処理部171は、ユーザIDが連携済みであるか否かを判定する(ステップS213)。受付処理部171は、第1連携処理が実行されている場合にユーザIDが連携済みであると判定し、第1連携処理が実行されていない場合に、ユーザIDが連携済みでないと判定する。
【0103】
ユーザIDが連携済みでない場合(ステップS213-No)、受付処理部171は、ユーザがユーザIDを連携するか否かの選択を受け付ける(ステップS214)。受付処理部171は、タッチパネル113に連携選択画面G5を表示する。
【0104】
図21は、タッチパネル113に表示される連携選択画面G5の例を示す図である。連携選択画面G5は、ユーザIDを連携するか否かを選択するための画面である。連携選択画面G5は、第1連携画面G2においてユーザIDが連携されなかった場合において、硬貨投入画面G4の開始オブジェクトG41が選択されたときに表示される。連携選択画面G5は、連携実行オブジェクトG51および連携拒否オブジェクトG52を含む。連携実行オブジェクトG51は、ユーザIDを連携するためのオブジェクトである。連携拒否オブジェクトG52は、ユーザIDを連携せずにゲームを開始するためのオブジェクトである。
【0105】
図12に戻り、次に、受付処理部171は、ユーザIDが連携されるか否かを判定する(ステップS215)。受付処理部171は、連携選択画面G5において連携実行オブジェクトG51が選択された場合、ユーザIDが連携されると判定し、連携拒否オブジェクトG52が選択された場合、ユーザIDが連携されないと判定する。
【0106】
ユーザがユーザIDを連携する場合(ステップS215-Yes)、受付処理部171は、ユーザIDの連携を受け付ける(ステップS216)。受付処理部171は、タッチパネル113に第2連携画面G6を表示する。
【0107】
図22は、タッチパネル113に表示される第2連携画面G6の例を示す図である。第2連携画面G6は、ユーザIDを連携するための画面である。第2連携画面G6は、連携選択画面G5において連携実行オブジェクトG51が選択された場合に表示される。第2連携画面G6は、識別画像G61、連携情報G62および終了オブジェクトG63を含む。
【0108】
識別画像G61は、識別画像G21と同様に、ゲームIDを含む画像である。ユーザがユーザ端末3を操作して識別画像G61を撮影することにより、ユーザIDが連携される。連携情報G62は、連携情報G22と同様に、連携されたユーザIDを示す情報である。終了オブジェクトG63は、ユーザIDの連携を終了するためのオブジェクトである。
図22に示す例では、第2連携画面G6は一つの識別画像G61のみを含んでいるが、第1連携画面G2と同様に2つの識別画像を含んでもよい。これにより、2人のユーザがゲームをプレイした場合に、両方のユーザが画像の提供を容易に受けることができるようになり、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0109】
図12に戻り、次に、受付処理部171は、連携終了操作がされたか否かを判定する(ステップS217)。連携終了操作は、第2連携画面G6において連携終了オブジェクトG62を選択する操作である。
【0110】
連携終了操作がされていない場合(ステップS217-No)、第2連携処理が実行される(ステップS218)。第2連携処理は、ユーザIDを写真シール作成装置1および画像提供サーバ2と連携する処理である。第2連携処理の詳細は後述する。
【0111】
ステップS215においてユーザIDが連携されない場合(ステップS215-No)、受付処理部171は、ユーザのメールアドレスの入力を受け付ける(ステップS219)。受付処理部171は、タッチパネル113にメールアドレス入力画面G7を表示する。
【0112】
図23は、タッチパネル113に表示されるメールアドレス入力画面G7の例を示す図である。メールアドレス入力画面G7は、ユーザがメールアドレスを入力するための画面である。メールアドレス入力画面G7は、連携選択画面G5において連携拒否オブジェクトG52が選択された場合に表示される。メールアドレス入力画面G7は、テキストボックスG71および決定オブジェクトG72を含む。
【0113】
テキストボックスG71は、ユーザのメールアドレスの入力を受け付けるオブジェクトである。ユーザは、タッチパネル113に表示されるソフトウェアキーボード(不図示)等を用いて、テキストボックスG71にメールアドレスを入力する。決定オブジェクトG72は、ユーザのメールアドレスの入力を終了するためのオブジェクトである。なお、2人のユーザがそれぞれメールアドレスを入力することができるように、メールアドレス入力画面G7は2つのテキストボックスG71を含んでもよい。これにより、2人のユーザが画像の提供を容易に受けることができるようになり、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0114】
メールアドレスが入力されない状態でゲームが開始されてもよい。この場合、ユーザはテキストボックスG71にメールアドレスを入力することなく決定オブジェクトG72を選択する。
【0115】
図12に戻り、次に、受付処理部171は、ユーザのメールアドレスを取得する(ステップS220)。受付処理部171は、メールアドレス入力画面G7の決定オブジェクトG72が選択された時にテキストボックスG71に入力されているメールアドレスをユーザのメールアドレスとして取得する。
【0116】
ステップS213においてユーザIDが連携済みである場合(ステップS213-Yes)、ステップS217において連携終了操作がされた場合(ステップS217-Yes)、またはステップS218若しくはS220の次に、受付処理部171は、ゲームをプレイするユーザの人数を受け付ける(ステップS221)。受付処理部171は、タッチパネル113に人数選択画面G8を表示する。
【0117】
図24は、タッチパネル113に表示される人数選択画面G8の例を示す図である。人数選択画面G8は、ゲームをプレイするユーザの人数を選択するための画面である。人数選択画面G8は、第2連携画面G6において終了オブジェクトG63が選択された場合、またはメールアドレス入力画面G7において決定オブジェクトG72が選択された場合に表示される。人数選択画面G8は、人数選択オブジェクトG81を含む。選択された人数に応じて、画像生成処理においてユーザが誘導される撮影位置等が調整される。人数選択オブジェクトG81が選択されると、ユーザが撮影ブースB1に誘導される。図18に示す例ではユーザの人数として1人または2人が選択可能であるが、3人以上が選択可能であってもよい。
【0118】
図12に戻り、次に、受付処理部171は、選択された人数選択オブジェクトG81に応じた人数をゲームをプレイするユーザの人数として取得する(ステップS222)。以上で、事前受付処理が終了する。
【0119】
図13は、第1連携処理の流れの例を示すシーケンス図である。第1連携処理は、事前受付処理のステップS205において実行される。
【0120】
最初に、ユーザ端末3は、ゲームIDを取得する(ステップS301)。例えば、ユーザ端末3は、タッチパネル113を撮影することにより識別画像G21の画像データを取得する。ユーザ端末3は、所定のプログラムを用いて識別画像G21の画像データを復号することにより、ゲームID、装置IDおよび画像提供サーバ2のアクセス情報を取得する。
【0121】
次に、ユーザ端末3は、画像提供サーバ2のアクセス情報を用いて、取得されたゲームIDおよび装置ID並びにあらかじめユーザ端末3に記憶されているユーザIDを画像提供サーバ2に送信する(ステップS302)。
【0122】
次に、画像提供サーバ2の取得部231は、ゲームID、装置IDおよびユーザIDを取得する(ステップS303)。取得部231は、通信部22を介してゲームID、装置IDおよびユーザIDをユーザ端末3から受信する。
【0123】
次に、第1画像提供処理が実行される(ステップS304)。第1画像提供処理は、取得したユーザIDが示すユーザに画像を提供するとともに、画像が提供された回数に基づいてユーザに特典を付与するための処理である。第1画像提供処理の詳細は後述する。
【0124】
次に、送信部232は、ユーザID、ユーザ名および特典情報を写真シール作成装置1に送信する(ステップS305)。送信部232は、ユーザ情報テーブルT2においてユーザIDに関連付けられているユーザ名および特典情報を取得する。特典情報は、ステップS303において取得した装置IDに関連付けられた特典がユーザに付与されているか否かを示す情報である。送信部232は、通信部22を介して、ユーザID、ユーザ名および特典情報を写真シール作成装置1に送信する。
【0125】
次に、写真シール作成装置1の受付処理部171は、ユーザID、ユーザ名および特典情報を取得する(ステップS306)。受付処理部171は、通信部16を介して、ユーザID、ユーザ名および特典情報を受信する。受付処理部171は、受信したユーザ名を第1連携画面G2の連携情報表示領域G22に表示する。以上で、第1連携処理が終了する。
【0126】
図14は、第1画像提供処理の流れの例を示すフロー図である。第1画像提供処理は、第1連携処理のステップS304において実行される。
【0127】
最初に、提供部233は、第1連携処理のステップS303において取得された装置IDが示す写真シール作成装置1によって実行され、かつステップS303において取得されたユーザIDが示すユーザがプレイしたゲームにおいて生成された画像のうち、ユーザに提供されていないものがあるか否かを判定する(ステップS401)。提供部233は、ゲーム情報テーブルT3の提供状態を参照して、取得された装置IDおよびユーザIDが関連付けられ、かつそのユーザIDが示すユーザに画像が提供されていないゲームを特定する。少なくとも一つのゲームが特定された場合、提供部233は、提供されていない編集画像があると判定する。
【0128】
提供されていない画像がない場合(ステップS401-No)、第1画像提供処理は終了する。
【0129】
提供されていない画像がある場合(ステップS401-Yes)。提供部233は、提供されていない画像をユーザに提供する(ステップS402)。提供部233は、ゲーム情報テーブルT3において、特定されたゲームの提供状態を、ユーザIDが示すユーザに画像が提供されたことを示すように更新する。提供部233は、特定されたゲームにおいて生成された画像のうち、ユーザの会員種別に応じた画像をユーザ情報テーブルT2の提供済み画像に追加する。また、提供部233は、提供日時、ゲームID、ユーザIDおよび提供画像を相互に関連付けて提供情報テーブルT4に記憶する。ステップS401において複数のゲームが特定された場合には、提供部233は、それぞれのゲームで生成された編集画像をユーザに提供する。
【0130】
次に、付与部234は、ユーザに画像が提供された回数が所定回数以上であるか否かを判定する(ステップS403)。付与部234は、提供情報テーブルT4を参照して、ステップS303において取得されたユーザIDおよび装置IDが関連付けられた画像の提供のうち、まだ特典の付与に用いられていないものを計数する。付与部234は、計数の結果が所定回数以上である場合に、ユーザに画像が提供された回数が所定回数以上であると判定する。所定回数は、例えば2回である。
【0131】
画像が提供された回数が所定回数未満である場合(ステップS403-No)、第1画像提供処理は終了する。
【0132】
画像が提供された回数が所定回数以上である場合(ステップS403-Yes)、付与部234は、ユーザに特典を付与する(ステップS404)。付与部234は、ユーザ情報テーブルT2において、取得されたユーザIDの特典情報を、装置IDに関連付けられた特典が付与されていることを示すように更新する。また、付与部234は、提供情報テーブルT4において、ステップS303で取得されたユーザIDおよび装置IDに関連付けられた提供付与状態を、すでに特典の付与に用いられたことを示すように更新する。以上で、第1画像提供処理が終了する。
【0133】
図15は、第2連携処理の流れの例を示すシーケンス図である。第2連携処理は、事前受付処理のステップS218において実行される。
【0134】
最初に、ユーザ端末3は、ゲームIDを取得する(ステップS501)。例えば、ユーザ端末3は、タッチパネル113を撮影することにより、第2連携画面G6の識別画像G61の画像データを取得する。ユーザ端末3は、所定のプログラムを用いて識別画像G61の画像データを復号することにより、ゲームID、装置IDおよび画像提供サーバ2のアクセス情報を取得する。
【0135】
ステップS502およびS503の処理は、第1連携処理のステップS302および303の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0136】
次に、画像提供サーバ2の送信部232は、通信部22を介してユーザIDおよびユーザ名を写真シール作成装置1に送信する(ステップS504)。
【0137】
次に、写真シール作成装置1の受付処理部171は、ユーザIDおよびユーザ名を取得する(ステップS505)。受付処理部171は、通信部22を介して、ユーザIDおよびユーザ名を受信する。受付処理部171は、受信したユーザ名を第2連携画面G6の連携情報表示領域G62に表示する。以上で、第2連携処理が終了する。
【0138】
図16は、画像提供サーバ2によって実行される第2画像提供処理の流れの例を示すフロー図である。第2画像提供処理は、ユーザがゲームをプレイした後に写真シールに印刷されたゲームIDを用いて画像の提供を受けるための処理である。第2画像提供処理は、記憶部21に記憶されたプログラムに基づいて、処理部23が画像提供サーバ2の各構成と協働することにより実現される。
【0139】
最初に、提供部233は、ユーザIDおよびメールアドレスを取得する(ステップS601)。例えば、提供部233は、通信部22を介してログイン画面(不図示)の表示データをユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3にログイン画面を表示する。提供部233は、通信部22を介して、ログイン画面に入力されたユーザのメールアドレスをユーザ端末3から受信することにより取得する。提供部233は、ユーザ情報テーブルT2において、取得されたメールアドレスに関連付けられているユーザIDを取得する。
【0140】
次に、提供部233は、取得されたユーザIDまたはメールアドレスに関連付けられた画像のうち、提供されていないものがあるか否かを判定する(ステップS602)。提供部233は、ゲーム情報テーブルT3の提供状態を参照して、取得されたユーザIDまたはメールアドレスが関連付けられ、かつそのユーザIDまたはメールアドレスが示すユーザに画像が提供されていないゲームを特定する。少なくとも一つのゲームが特定された場合、提供部233は、提供されていない画像があると判定する。
【0141】
提供されていない画像がない場合(ステップS602-No)、提供部233は、ユーザが画像の提供を所望するゲームのゲームIDを取得する(ステップS603)。例えば、提供部233は、通信部22を介してゲームID入力画面(不図示)の表示データをユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3にゲームID入力画面を表示する。ユーザは、写真シールに印刷されたゲームIDを入力する。提供部233は、通信部22を介して、ゲームID入力画面に入力されたゲームIDをユーザ端末3から受信することにより取得する。
【0142】
次に、提供部233は、取得したゲームIDに関連付けられた画像の有無を判定する(ステップS604)。提供部233は、ゲーム情報テーブルT3に取得されたゲームIDが示すゲームを特定する。提供部233は、ゲームが特定され、かつ特定されたゲームに画像が関連付けられている場合に、取得したゲームIDに関連付けられた画像があると判定する。
【0143】
ステップS602において提供されていない画像がある場合(ステップS602-Yes)、またはステップS604において取得したゲームIDに関連付けられた画像がある場合(ステップS604-Yes)、提供部233は、画像をユーザに提供する(ステップS605)。提供部233は、ゲーム情報テーブルT3において、特定されたゲームの提供状態を、ユーザIDが示すユーザに画像が提供されたことを示すように更新する。提供部233は、特定されたゲームにおいて生成された画像のうち、ユーザの会員種別に応じた画像をユーザ情報テーブルT2の提供済み画像に追加する。また、提供部233は、提供日時、ゲームID、ユーザIDおよび提供画像を相互に関連付けて提供情報テーブルT4に記憶する。
【0144】
次に、付与部234は、ユーザに画像が提供された回数が所定回数以上であるか否かを判定する(ステップS606)。付与部234は、提供情報テーブルT4を参照して、ステップS601において取得されたユーザIDが関連付けられた画像の提供のうち、まだ特典の付与に用いられていないものを、関連付けられた装置IDごとに計数する。付与部234は、各装置IDについての計数の結果が所定回数以上である場合に、ユーザに画像が提供された回数が所定回数以上であると判定する。所定回数は、例えば2回である。
【0145】
画像が提供された回数がいずれの装置IDについても所定回数未満である場合(ステップS606-No)、第2画像提供処理は終了する。
【0146】
画像が提供された回数がいずれかの装置IDについて所定回数以上である場合(ステップS606-Yes)、付与部234は、ユーザに特典を付与する(ステップS607)。付与部234は、ユーザ情報テーブルT2において、ステップS601で取得されたユーザIDが示すユーザの特典情報を、ステップS606で画像が提供された回数が所定回数以上であると判定された装置IDに関連付けられた特典が付与されていることを示すように更新する。また、付与部234は、提供情報テーブルT4において、ステップS603で取得されたユーザIDおよび特典が付与された装置IDに関連付けられた提供付与状態を、すでに特典の付与に用いられたことを示すように更新する。以上で、第2画像提供処理が終了する。
【0147】
ステップS604において、取得したゲームIDに関連付けられた画像がない場合(ステップS604-No)、提供部233は、画像がない旨をユーザ端末3に表示する(ステップS608)。提供部233は、通信部22を介して、画像がない旨のメッセージを含む画面の表示データをユーザ端末3に送信する。以上で、第2画像提供処理は終了する。
【0148】
以上のとおり、写真シール作成装置1において、画像生成部172および編集処理部173は画像を生成し、送信部174は画像を画像提供サーバ2に送信する。また、画像提供サーバ2において、取得部231はユーザIDを取得し、提供部233はユーザIDが示すユーザに画像を提供し、付与部234はユーザに画像が提供された回数に基づいてユーザに特典を付与する。これにより、ユーザがゲームを連続してプレイしたか否かにかかわらずユーザに特典が付与される。また、ユーザは、事前受付処理においてユーザIDを連携しなかったとしても、第2連携処理において画像の提供を受けることによって特典の付与を受けることができる。このように、画像提供システム10は、ユーザがより特典を受けやすくすることを通じてゲームをプレイするようにユーザを動機付けること可能とする。
【0149】
また、受付処理部171は、ゲームIDを含む識別画像を表示し、取得部231は識別画像を撮影したユーザ端末3からユーザIDとゲームIDとを取得し、提供部233は、ユーザIDが示すユーザに、ゲームIDが示すゲームにおいて生成された画像を提供する。写真シール作成装置1が識別画像を表示することにより、ユーザはユーザIDを容易に画像提供サーバ2に取得させることが可能となり、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0150】
また、付与部234は、装置IDに関連付けられた提供回数に基づいてユーザに特典を付与する。これにより、ユーザは、同一の写真シール作成装置1でゲームをプレイするようにユーザを動機付けられる。
【0151】
また、受付処理部171は、ユーザに特典が付与されている場合には、ユーザの選択に応じて無料ゲームおよび有料ゲームのうちの一方を実行し、ユーザに特典が付与されていない場合には有料ゲームを実行する。すなわち、特典は、ユーザが無料ゲームを選択することを可能とする。これにより、ユーザは、より多くのゲームをプレイすることができるようになり、より強くゲームをプレイするように動機付けられる。
【0152】
また、印刷処理部175は、有料ゲームが実行された場合には写真シールを作成して出力し、無料ゲームが実行された場合には写真シールを作成しない。これにより、ユーザに特典が付与された場合であっても、ユーザは有料ゲームをプレイするように動機付けられる。
【0153】
また、受付処理部171は、ゲームが実行される前の第1連携処理においてユーザに画像を提供する。これにより、ユーザが所定回数だけ有料ゲームをプレイした場合には、ユーザはユーザIDを連携する過程で特典の付与を受けることができ、かつその特典を使用することができるため、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0154】
画像提供システム10には、次に述べるような変形例が適用されてもよい。
【0155】
上述した実施形態では、特典は、対価を支払うことなくゲームをプレイする権利であるものとした。このような例に限られず、特典は、ゲームの対価に関する他の利益でもよい。例えば、特典は、少ない対価でゲームをプレイする権利でもよい。この場合、受付処理部171は、事前受付処理のステップS208において無料ゲームが選択されたか否かにかかわらず、タッチパネル113に硬貨投入画面G4を表示する。無料ゲームが選択された場合には、受付処理部171は、有料ゲームが選択された場合よりも少ない対価で硬貨投入画面G4の開始オブジェクトG41を選択可能とする。このようにしても、ユーザはゲームをプレイするように動機付けられる。
【0156】
また、特典は、ゲームの内容に関する利益でもよい。例えば、特典は、画像生成処理において撮影の回数を増やす権利でもよい。特典は、編集処理において編集操作を受け付ける時間を延長する権利でもよく、受け付ける編集操作の種類を増やす権利でもよい。特典は、印刷処理において生成される印刷データのレイアウトを変化させる権利でもよく、作成される写真シールの枚数を増やす権利でもよい。このようにしても、ユーザは特典の付与を受けるためにゲームをプレイするように動機付けられる。
【0157】
また、特典は、写真シール作成装置1で実行されるゲームに関連しない利益でもよい。例えば、特典は、他のゲームの対価や内容に関する利益でもよい。特典は、特定の店舗でEC(Electronic Commerce)サイト等で利用可能なクーポンでもよい。特典は、抽選に応募する権利等でもよい。このようにしても、ユーザは特典の付与を受けるためにゲームをプレイするように動機付けられる。
【0158】
特典は、ユーザに付与されてから所定期間だけ使用できるものとしてもよい。所定期間は、例えば24時間、または付与された日の間等である。この場合、所定期間が経過した時に、ユーザ情報テーブルT2の特典情報が特典が付与されていないことを示すように更新される。このようにすることで、ユーザは所定期間が経過する前にゲームをプレイするように動機付けられる。
【0159】
上述した実施形態では、ユーザは、特典に関連付けられた装置IDが示す写真シール作成装置1のみで特典を使用できるものとした。このような例に限られず、ユーザは、特典に関連付けられた装置IDが示す写真シール作成装置1とは異なる写真シール作成装置1で特典を使用できるものとしてもよい。例えば、ユーザは、特典に関連付けられた装置IDが示す写真シール作成装置1と同一の場所に設置された写真シール作成装置1で特典を使用できるものとしてもよい。ユーザは、任意の写真シール作成装置1で特典を使用できるものとしてもよい。このようにすることで、ユーザは他の写真シール作成装置1でもゲームをプレイするように動機付けられる。
【0160】
上述した実施形態では、付与部234は、同一の写真シール作成装置1によって生成された画像が提供された回数が所定回数以上である場合に、ユーザに特典を付与するものとした。このような例に限られず、付与部234は、同一の場所に設置された写真シール作成装置1によって生成された画像がユーザに提供された回数の合計が所定回数以上である場合に、ユーザに特典を付与してもよい。この場合、付与部234は、第1画像提供処理のステップS403において、ゲームを実行している写真シール作成装置1と同一の店舗に設置された写真シール作成装置1によって生成された画像の提供回数を計数する。付与部234は、ステップS404において、計数の結果が所定回数以上である場合に、ユーザに特典を付与する。このようにすることで、ユーザは、同一の場所に設置された写真シール作成装置1でゲームをプレイするように動機付けられる。
【0161】
また、付与部234は、同一の種類の写真シール作成装置1によって生成された画像が提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与してもよい。この場合、装置情報テーブルT1は、写真シール作成装置1の種類を識別する種類IDをさらに記憶する。また、付与部234は、第1画像提供処理のステップS403において、ゲームを実行している写真シール作成装置1と同一の種類の写真シール作成装置1によって生成された画像の提供回数を計数する。付与部234は、ステップS404において、計数の結果が所定回数以上である場合に、ユーザに特典を付与する。このようにすることで、ユーザは、同一の種類の写真シール作成装置1でゲームをプレイするように動機付けられる。
【0162】
また、付与部234は、画像がいずれの写真シール作成装置1によって生成されたものであるかにかかわらず、画像がユーザに提供された回数に基づいてユーザに特典を付与してもよい。この場合、第1画像提供処理のステップS403または第2画像提供処理のステップS606において、付与部234は、ユーザ端末3から取得したユーザIDが関連付けられた画像の提供を、いずれの装置IDが関連付けられているか否かにかかわらず計数する。付与部234は、計数の結果が所定回数以上である場合に、ユーザに画像が提供された回数が所定回数以上であると判定する。このようにすることで、ユーザは、いずれの写真シール作成装置1においてもゲームをプレイするように動機付けられる。
【0163】
また、付与部234は、所定期間にユーザに画像が提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与してもよい。この場合、第1画像提供処理のステップS403または第2画像提供処理のステップS606において、付与部234は、ユーザ端末3から取得したユーザIDが関連付けられ、かつ提供日時が所定期間に含まれる画像の提供を計数する。付与部234は、計数の結果が所定回数以上である場合に、ユーザに画像が提供された回数が所定回数以上であると判定する。所定期間は、例えば、画像の提供回数が計数される時点の前24時間以内である。所定期間は、画像の提供回数が計数される日と同じ日でもよい。このようにすることで、ユーザは所定期間内に画像の提供を受けられるようにゲームをプレイするように動機付けられる。
【0164】
また、付与部234は、所定期間において実行されたゲームにおいて生成された画像がユーザに提供された回数に基づいて、ユーザに特典を付与してもよい。この場合、第1画像提供処理のステップS403または第2画像提供処理のステップS606において、付与部234は、提供情報テーブルT4を参照して、ユーザ端末3から取得したユーザIDが関連付けられ、かつゲームのプレイ時刻が所定期間に含まれる画像の提供を計数する。ゲームのプレイ時刻は、ゲーム情報テーブルT2においてゲームIDに関連付けられている。このようにすることで、ユーザは所定期間内にゲームをプレイするように動機付けられる。
【0165】
また、付与部234は、所定期間において実行されたゲームのうち、実行中にユーザIDが取得されたゲームの回数と、終了後にユーザIDが取得されかつ画像が提供されたゲームの回数とに基づいてユーザに特典を付与してもよい。実行中にユーザIDが取得されたゲームは、第1連携処理または第2連携処理が実行されたゲームである。終了後にユーザIDが取得されかつ画像が提供されたゲームは、第1連携処理および第2連携処理が実行されず、かつ第2画像提供処理において画像が提供されたゲームである。
【0166】
この場合、第1画像提供処理のステップS403または第2画像提供処理のステップS606において、付与部234は、提供情報テーブルT4を参照して、ユーザ端末3から取得したユーザIDが関連付けられ、かつゲームのプレイ時刻が所定期間に含まれる画像の提供を計数する。また、付与部234は、ゲーム情報テーブルT3を参照して、ユーザ端末3から取得したユーザIDが関連付けられているゲームのうち、まだ画像の提供がされていないゲームを計数する。付与部234は、画像の提供とゲームとの計数の結果の合計値が所定回数以上である場合に、ステップS404またはS607においてユーザに特典を付与する。すなわち、ユーザの立場から見ると、ゲームの実行中にユーザIDが連携されなかった場合でも、ゲームの終了後に画像の提供を受けることにより、そのゲームを特典の付与を受けるためのゲームとして用いることができる。したがって、ユーザはより特典を受けやすくすることを通じてゲームをプレイするように動機付けられる。
【0167】
また、この場合、さらに、第1画像提供処理のステップS402において、提供部233は、ユーザ端末3に対するユーザの操作に応じて、提供されていない画像をユーザに提供してもよい。すなわち、提供部233は、画像の提供を求めるユーザの操作があった場合にのみ画像を提供してもよい。この場合、提供部233は、通信部22を介して画像の提供を求めるか否かの確認画面(不図示)の表示データをユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3に確認画面を表示する。提供部233は、通信部22を介して、画像の提供を求めるユーザの操作があったか否かを示す情報を受信することにより取得する。提供部233は、画像の提供を求めるユーザの操作があったことを示す情報を取得した場合に、画像をユーザに提供する。このようにすることで、ユーザは自身が所望する画像のみの提供を受けることができるようになる。また、実行中にユーザIDが取得されたゲームの回数に基づいて特典が付与されるため、ユーザは、画像の提供を受けなかったことを理由として特典の付与を受けにくくなることはない。
【0168】
上述した実施形態とは異なり、ゲームの実行中にユーザIDが取得されたか否かに応じて異なるゲームが実行されてもよい。例えば、ユーザIDが取得された場合に、ユーザIDが取得されなかった場合よりも画像生成処理における撮影の回数が多くされてもよい。ユーザIDが取得された場合に、ユーザIDが取得されなかった場合よりも編集処理において編集操作を受け付ける時間が延長されてもよく、受け付ける編集操作の種類が増やされてもよい。ユーザIDが取得されたか否かに応じて、印刷処理において作成される写真シールの枚数が増やされてもよい。このようにすることで、ユーザはゲームの実行中にユーザIDを連携するように動機付けられる。そして、それによってユーザは特典の付与を受けることができ、ゲームをプレイするように動機付けられる。
【0169】
上述した実施形態では、有料ゲームが選択された場合には写真シールが作成され、無料ゲームが選択された場合には写真シールが作成されないものとした。このような例に限られず、写真シール作成装置1は、有料ゲームが選択された場合と無料ゲームが選択された場合とで、写真シールの作成の有無以外の点で異なるゲームを実行してもよい。例えば、有料ゲームと無料ゲームとでは、画像生成処理における撮影の回数が異なってもよい。有料ゲームと無料ゲームとでは、編集処理において受け付けられる編集操作の種類が異なってもよく、編集操作が受け付けられる時間が異なってもよい。有料ゲームと無料ゲームとでは、印刷処理において生成される印刷データのレイアウトが異なってもよく、作成される写真シールの枚数が異なってもよい。ゲームの内容が異なることにより、ユーザが無料ゲームまたは有料ゲームをプレイするように動機付けられる。
【0170】
上述した実施形態では、第1連携処理のステップS303および第2連携処理のステップS503において、取得部231は、ゲームID、装置IDおよびユーザIDをユーザ端末3から取得するものとした。このような例に限られず、取得部231は、ゲームID、装置IDおよびユーザIDを写真シール作成装置1から取得してもよい。この場合、ユーザ端末3は、写真シール作成装置1にユーザIDを取得させる。例えば、ユーザ端末3は、近距離無線通信を介してユーザIDを写真シール作成装置1に送信する。ユーザIDは、ユーザIDを示す識別画像を写真シール作成装置1に撮影させることにより、またはユーザによって写真シール作成装置1に入力させることにより取得されてもよい。取得部231は、写真シール作成装置1が取得したユーザIDと写真シール作成装置1にあらかじめ記憶されたゲームIDおよび装置IDとを受信することにより取得する。
【0171】
上述した実施形態では、写真シール作成装置1はゲームにおいてユーザを撮影して撮影画像および編集画像を生成し、画像提供サーバ2はゲームにおいて生成された画像をユーザに提供するものとした。このような例に限られず、ゲームにおいて撮影画像および編集画像とは異なる静止画像、動画像、音声、楽曲等の任意のコンテンツが生成され、ユーザに提供されてもよい。
【0172】
当業者は、本発明の範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。例えば、上述した実施形態及び変形例は、本発明の範囲において、適宜に組み合わせて実施されてもよい。
【符号の説明】
【0173】
1 写真シール作成装置
171 受付処理部
172 画像生成部
173 編集処理部
174 送信部
175 印刷処理部
2 画像提供サーバ
231 取得部
233 提供部
234 付与部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24