(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021738
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】発電装置、および、人力駆動車用の電気コンポーネント
(51)【国際特許分類】
H02N 2/18 20060101AFI20250206BHJP
B62M 25/08 20060101ALI20250206BHJP
B62J 1/08 20060101ALI20250206BHJP
B62K 25/00 20060101ALI20250206BHJP
B62J 6/00 20200101ALI20250206BHJP
B62M 6/80 20100101ALI20250206BHJP
B62J 45/00 20200101ALI20250206BHJP
H10N 35/00 20230101ALI20250206BHJP
H10N 35/01 20230101ALI20250206BHJP
【FI】
H02N2/18
B62M25/08
B62J1/08 D
B62K25/00
B62J6/00
B62M6/80
B62J45/00
H10N35/00
H10N35/01
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125666
(22)【出願日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】加治木 孝一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 義和
【テーマコード(参考)】
3D014
5H681
【Fターム(参考)】
3D014DE21
3D014DF21
5H681BB08
5H681BB14
5H681DD30
5H681EE10
(57)【要約】
【課題】好適に発電できる発電装置、および、人力駆動車用の電気コンポーネントを提供する。
【解決手段】発電装置は、磁歪材料を用いた逆磁歪式の発電装置であって、前記磁歪材料を含むように形成され、第1方向に揺動可能な磁歪部材と、取付方向において前記磁歪部材が取り付けられる取付部を有し、かつ、前記磁歪部材が前記第1方向に揺動するように前記磁歪部材を支持する支持部材と、前記磁歪部材および前記取付部の少なくとも1つに設けられる面取り部と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁歪材料を用いた逆磁歪式の発電装置であって、
前記磁歪材料を含むように形成され、第1方向に揺動可能な磁歪部材と、
取付方向において前記磁歪部材が取り付けられる取付部を有し、前記磁歪部材が前記第1方向に揺動するように前記磁歪部材を支持する支持部材と、
前記磁歪部材および前記取付部の少なくとも1つに設けられる面取り部と、を備える、発電装置。
【請求項2】
前記取付方向は、前記第1方向と等しい、請求項1に記載の発電装置。
【請求項3】
前記磁歪部材を前記取付部に取り付ける接着部材をさらに備え、
前記接着部材は、前記磁歪部材および前記取付部に接するように前記磁歪部材および前記取付部の間に配置される、請求項1に記載の発電装置。
【請求項4】
前記磁歪部材は、前記取付方向において前記接着部材に対向する第1磁歪面を含み、
前記第1磁歪面は、第1磁歪外縁を含み、
前記面取り部は、前記第1磁歪外縁と連続する第1磁歪面取り部を含む、請求項3に記載の発電装置。
【請求項5】
前記第1磁歪外縁は、第1磁歪外縁部分、および、第2磁歪外縁部分を含み、
前記第2磁歪外縁部分は、第1参照平面に対して前記第1磁歪外縁部分とは反対側に位置し、
前記第1参照平面は、前記第1磁歪面に対して直交し、
前記第1磁歪面取り部は、前記第1磁歪外縁部分と連続する第1磁歪面取り部分と、前記第2磁歪外縁部分と連続する第2磁歪面取り部分と、を含む、請求項4に記載の発電装置。
【請求項6】
前記取付部は、前記取付方向において前記接着部材に対向する第1取付面を含み、
前記第1取付面は、第1取付外縁を含み、
前記面取り部は、前記第1取付外縁と連続する第1取付面取り部を含む、請求項3に記載の発電装置。
【請求項7】
前記第1取付外縁は、第1取付外縁部分、および、第2取付外縁部分を含み、
前記第2取付外縁部分は、第2参照平面に対して前記第1取付外縁部分と反対側に位置し、
前記第2参照平面は、前記第1取付面に対して直交し、
前記第1取付面取り部は、前記第1取付外縁部分と連続する第1取付面取り部分と、前記第2取付外縁部分と連続する第2取付面取り部分と、を含む、請求項6に記載の発電装置。
【請求項8】
前記接着部材は、前記取付方向と直交する所定方向に延びる第1接着部を含み、
前記第1接着部は、前記所定方向における第1中心部および第1端部を含み、
前記第1端部は、前記所定方向において前記面取り部よりも前記第1中心部の近くに位置し、
前記取付方向における前記第1中心部の厚さに対する前記取付方向における前記第1端部の厚さの比率は、0.4以上、かつ、1.6以下である、請求項3に記載の発電装置。
【請求項9】
前記接着部材は、
前記取付方向と直交する所定方向に延びる第1接着部と、
前記所定方向において前記第1接着部と連続し、前記面取り部に接する第2接着部と、を含む、請求項3に記載の発電装置。
【請求項10】
前記取付方向における前記第1接着部の最大厚さに対する前記取付方向における前記第2接着部の最大厚さの比率は、1.5以上、かつ、5.0以下である、請求項9に記載の発電装置。
【請求項11】
前記磁歪部材の前記第1方向における揺動によって発電するコイルをさらに備え、
前記コイルは、前記コイルの内部空間を区画するコイル内面を含み、
前記磁歪部材および前記取付部は、少なくとも部分的に前記内部空間に配置される、請求項1に記載の発電装置。
【請求項12】
前記磁歪部材は、前記取付方向において前記コイル内面に対向する第2磁歪面を含み、
前記第2磁歪面は、第2磁歪外縁を含み、
前記面取り部は、前記第2磁歪外縁と連続する第2磁歪面取り部を含む、請求項11に記載の発電装置。
【請求項13】
前記第2磁歪外縁は、第3磁歪外縁部分、および、第4磁歪外縁部分を含み、
前記第4磁歪外縁部分は、第3参照平面に対して前記第3磁歪外縁部分とは反対側に位置し、
前記第3参照平面は、前記第2磁歪面に対して直交し、
前記第2磁歪面取り部は、前記第3磁歪外縁部分と連続する第3磁歪面取り部分と、前記第4磁歪外縁部分と連続する第4磁歪面取り部分と、を含む、請求項12に記載の発電装置。
【請求項14】
前記取付部は、前記取付方向において前記コイル内面に対向する第2取付面を含み、
前記第2取付面は、第2取付外縁を含み、
前記面取り部は、前記第2取付外縁と連続する第2取付面取り部を含む、請求項11に記載の発電装置。
【請求項15】
前記第2取付外縁は、第3取付外縁部分、および、第4取付外縁部分を含み、
前記第4取付外縁部分は、第4参照平面に対して前記第3取付外縁部分とは反対側に位置し、
前記第4参照平面は、前記第2取付面に対して直交し、
前記第2取付面取り部は、前記第3取付外縁部分と連続する第3取付面取り部分と、前記第4取付外縁部分と連続する第4取付面取り部分と、を含む、請求項14に記載の発電装置。
【請求項16】
磁歪材料を用いた逆磁歪式の発電装置であって、
前記磁歪材料を含むように形成され、第1方向に揺動可能な磁歪部材と、
前記磁歪部材の前記第1方向における揺動によって発電するコイルと、を備え、
前記コイルは、前記磁歪部材に対向するコイル内面を含み、
前記磁歪部材は、前記コイル内面と対向する面取り部を含む、発電装置。
【請求項17】
前記コイル内面は、前記コイルの内部空間を区画し、
前記磁歪部材は、少なくとも部分的に前記内部空間に配置される、請求項16に記載の発電装置。
【請求項18】
人力駆動車用の電気コンポーネントであって、
請求項1から17のいずれか一項に記載の発電装置と、
前記発電装置によって発電される電力によって動作するように構成される動作装置と、を備える、電気コンポーネント。
【請求項19】
ユーザが操作可能な操作部材と、
前記操作部材が操作されると、前記発電装置によって発電される電力によって被操作装置に操作信号を出力するように構成される回路部材と、をさらに備える、請求項18に記載の電気コンポーネント。
【請求項20】
前記被操作装置は、変速装置、アジャスタブルシートポスト、サスペンション、ドライブユニット、制動装置、および、ランプの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の電気コンポーネント。
【請求項21】
センサ、パワーメータ、変速装置、アジャスタブルシートポスト、サスペンション、ドライブユニット、制動装置、および、ランプの少なくとも1つをさらに備える、請求項18に記載の電気コンポーネント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発電装置、および、人力駆動車用の電気コンポーネントに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、磁歪部材と、磁歪部材を支持する支持部材と、を備える逆磁歪式の発電装置の一例を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的の1つは、好適に発電できる発電装置、および、人力駆動車用の電気コンポーネントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1側面に従う発電装置は、磁歪材料を用いた逆磁歪式の発電装置であって、前記磁歪材料を含むように形成され、第1方向に揺動可能な磁歪部材と、取付方向において前記磁歪部材が取り付けられる取付部を有し、かつ、前記磁歪部材が前記第1方向に揺動するように前記磁歪部材を支持する支持部材と、前記磁歪部材および前記取付部の少なくとも1つに設けられる面取り部と、を備える。
第1側面の発電装置によれば、磁歪部材および取付部の少なくとも1つに面取り部が設けられるため、磁歪部材および取付部の少なくとも1つに含まれる角部が他の部材に影響しにくい。したがって、発電装置は、好適に発電できる。
【0006】
本開示の第1側面に従う第2側面の発電装置において、前記取付方向は、前記第1方向と等しい。
第2側面の発電装置によれば、磁歪部材が揺動する場合に磁歪部材が伸縮し易いため、好適に発電できる。
【0007】
本開示の第1側面または第2側面に従う第3側面の発電装置において、前記磁歪部材を前記取付部に取り付ける接着部材をさらに備え、前記接着部材は、前記磁歪部材および前記取付部に接するように前記磁歪部材および前記取付部の間に配置される。
第3側面の発電装置によれば、接着部材によって磁歪部材が取付部に接着されるため、磁歪部材を取付部に好適に取り付けできる。
【0008】
本開示の第3側面に従う第4側面の発電装置において、前記磁歪部材は、前記取付方向において前記接着部材に対向する第1磁歪面を含み、前記第1磁歪面は、第1磁歪外縁を含み、前記面取り部は、前記第1磁歪外縁と連続する第1磁歪面取り部を含む。
第4側面の発電装置によれば、磁歪部材および取付部の取付方向における厚さが大きくなることを抑制できる。
【0009】
本開示の第4側面に従う第5側面の発電装置において、前記第1磁歪外縁は、第1磁歪外縁部分、および、第2磁歪外縁部分を含み、前記第2磁歪外縁部分は、第1参照平面に対して前記第1磁歪外縁部分とは反対側に位置し、前記第1参照平面は、前記第1磁歪面に対して直交し、前記第1磁歪面取り部は、前記第1磁歪外縁部分と連続する第1磁歪面取り部分と、前記第2磁歪外縁部分と連続する第2磁歪面取り部分と、を含む。
第5側面の発電装置によれば、磁歪部材および取付部の取付方向における厚さが大きくなることを抑制できる。
【0010】
本開示の第3側面から第5側面のいずれか1つに従う第6側面の発電装置において、前記取付部は、前記取付方向において前記接着部材に対向する第1取付面を含み、前記第1取付面は、第1取付外縁を含み、前記面取り部は、前記第1取付外縁と連続する第1取付面取り部を含む。
第6側面の発電装置によれば、磁歪部材および取付部の取付方向における厚さが大きくなることを抑制できる。
【0011】
本開示の第6側面に従う第7側面の発電装置において、前記第1取付外縁は、第1取付外縁部分、および、第2取付外縁部分を含み、前記第2取付外縁部分は、第2参照平面に対して前記第1取付外縁部分と反対側に位置し、前記第2参照平面は、前記第1取付面に対して直交し、前記第1取付面取り部は、前記第1取付外縁部分と連続する第1取付面取り部分と、前記第2取付外縁部分と連続する第2取付面取り部分と、を含む。
第7側面の発電装置によれば、磁歪部材および取付部の取付方向における厚さが大きくなることを抑制できる。
【0012】
本開示の第3側面から第7側面のいずれか1つに従う第8側面の発電装置において、前記接着部材は、前記取付方向と直交する所定方向に延びる第1接着部を含み、前記第1接着部は、前記所定方向における第1中心部および第1端部を含み、前記第1端部は、前記所定方向において前記面取り部よりも前記第1中心部の近くに位置し、前記取付方向における前記第1中心部の厚さに対する前記取付方向における前記第1端部の厚さの比率は、0.4以上、かつ、1.6以下である。
第8側面の発電装置によれば、所定方向において接着部材の厚さの均一化に貢献できる。
【0013】
本開示の第3側面から第7側面のいずれか1つに従う第9側面の発電装置において、前記接着部材は、前記取付方向と直交する所定方向に延びる第1接着部と、前記所定方向において前記第1接着部と連続し、前記面取り部に接する第2接着部と、を含む。
第9側面の発電装置によれば、第2接着部が面取り部に接するため、接着部材が面取り部と接しない場合に比べて、磁歪部材が取付部に好適に接着できる。
【0014】
本開示の第9側面に従う第10側面の発電装置において、前記取付方向における前記第1接着部の最大厚さに対する前記取付方向における前記第2接着部の最大厚さの比率は、1.5以上、かつ、5.0以下である。
第10側面の発電装置によれば、取付方向における第1接着部の最大厚さに対する取付方向における第2接着部の最大厚さの比率を、1.5以上、かつ、5.0以下にできる。
【0015】
本開示の第1側面から第10側面のいずれか1つに従う第11側面の発電装置において、前記磁歪部材の前記第1方向における揺動によって発電するコイルをさらに備え、前記コイルは、前記コイルの内部空間を区画するコイル内面を含み、前記磁歪部材および前記取付部は、少なくとも部分的に前記内部空間に配置される。
第11側面の発電装置によれば、磁歪部材に含まれる磁性材料の磁束がコイルを好適に通過できる。
【0016】
本開示の第11側面に従う第12側面の発電装置において、前記磁歪部材は、前記取付方向において前記コイル内面に対向する第2磁歪面を含み、前記第2磁歪面は、第2磁歪外縁を含み、前記面取り部は、前記第2磁歪外縁と連続する第2磁歪面取り部を含む。
第12側面の発電装置によれば、第2磁歪面取り部がコイル内面と接触しにくいため、コイルの変形が抑制される。したがって、発電装置は、好適に発電できる。
【0017】
本開示の第12側面に従う第13側面の発電装置において、前記第2磁歪外縁は、第3磁歪外縁部分、および、第4磁歪外縁部分を含み、前記第4磁歪外縁部分は、第3参照平面に対して前記第3磁歪外縁部分とは反対側に位置し、前記第3参照平面は、前記第2磁歪面に対して直交し、前記第2磁歪面取り部は、前記第3磁歪外縁部分と連続する第3磁歪面取り部分と、前記第4磁歪外縁部分と連続する第4磁歪面取り部分と、を含む。
第13側面の発電装置によれば、第3磁歪面取り部分と、第4磁歪面取り部分とが、コイル内面と接触しにくい。
【0018】
本開示の第11側面から第13側面のいずれか1つに従う第14側面の発電装置において、前記取付部は、前記取付方向において前記コイル内面に対向する第2取付面を含み、前記第2取付面は、第2取付外縁を含み、前記面取り部は、前記第2取付外縁と連続する第2取付面取り部を含む。
第14側面の発電装置によれば、第2取付面取り部がコイル内面と接触しにくいため、コイルの変形が抑制される。したがって、発電装置は、好適に発電できる。
【0019】
本開示の第14側面に従う第15側面の発電装置において、前記第2取付外縁は、第3取付外縁部分、および、第4取付外縁部分を含み、前記第4取付外縁部分は、第4参照平面に対して前記第3取付外縁部分とは反対側に位置し、前記第4参照平面は、前記第2取付面に対して直交し、前記第2取付面取り部は、前記第3取付外縁部分と連続する第3取付面取り部分と、前記第4取付外縁部分と連続する第4取付面取り部分と、を含む。
第15側面の発電装置によれば、第3取付面取り部分と、第4取付面取り部分とが、コイル内面と接触しにくい。
【0020】
本開示の第16側面に従う発電装置は、磁歪材料を用いた逆磁歪式の発電装置であって、前記磁歪材料を含むように形成され、第1方向に揺動可能な磁歪部材と、前記磁歪部材の前記第1方向における揺動によって発電するコイルと、を備え、前記コイルは、前記磁歪部材に対向するコイル内面を含み、前記磁歪部材は、前記コイル内面と対向する面取り部を含む。
第16側面の発電装置によれば、面取り部がコイル内面と接触しにくいため、コイルの変形が抑制される。したがって、発電装置は、好適に発電できる。
【0021】
本開示の第16側面に従う第17側面の発電装置において、前記コイル内面は、前記コイルの内部空間を区画し、前記磁歪部材は、少なくとも部分的に前記内部空間に配置される。
第17側面の発電装置によれば、磁歪部材に含まれる磁性材料の磁束がコイルを好適に通過できる。
【0022】
本開示の第18側面に従う電気コンポーネントは、人力駆動車用の電気コンポーネントであって、第1側面から第17側面のいずれか1つに従う発電装置と、前記発電装置によって発電される電力によって動作するように構成される動作装置と、を備える。
第18側面の電気コンポーネントによれば、発電装置によって発電された電力によって、動作装置が動作できる。
【0023】
本開示の第18側面に従う第19側面の電気コンポーネントにおいて、ユーザが操作可能な操作部材と、前記操作部材が操作されると、前記発電装置によって発電される電力によって被操作装置に操作信号を出力するように構成される回路部材と、をさらに備える。
第19側面の電気コンポーネントによれば、発電装置によって発電された電力によって、被操作装置に操作信号を出力できる。
【0024】
本開示の第19側面に従う第20側面の電気コンポーネントにおいて、前記被操作装置は、変速装置、アジャスタブルシートポスト、サスペンション、ドライブユニット、制動装置、および、ランプの少なくとも1つを含む。
第20側面の電気コンポーネントによれば、発電装置によって発電された電力によって、変速装置、アジャスタブルシートポスト、サスペンション、ドライブユニット、制動装置、および、ランプの少なくとも1つに操作信号を出力できる。
【0025】
本開示の第18側面から第20側面のいずれか1つに従う第21側面の電気コンポーネントにおいて、センサ、パワーメータ、変速装置、アジャスタブルシートポスト、サスペンション、ドライブユニット、制動装置、および、ランプの少なくとも1つをさらに備える。
第21側面の電気コンポーネントによれば、発電装置によって発電された電力によって、センサ、パワーメータ、変速装置、アジャスタブルシートポスト、サスペンション、ドライブユニット、制動装置、および、ランプの少なくとも1つの動作装置を動作させることができる。
【発明の効果】
【0026】
本開示の発電装置、および、人力駆動車用の電気コンポーネントは、好適に発電できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】実施形態の人力駆動車用の電気コンポーネントを含む人力駆動車の側面図である。
【
図2】実施形態の人力駆動車用の電気コンポーネントの斜視図である。
【
図3】
図2の人力駆動車用の電気コンポーネントの平面図である。
【
図7】
図5の支持フレームおよび磁歪部材の斜視図である。
【
図8】
図5の支持フレームおよび磁歪部材を
図7とは反対方向から見た斜視図である。
【
図11】
図9の磁歪部材、取付部、および、接着部材の端部の拡大図である。
【
図12】変更例の人力駆動車用の電気コンポーネントの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
<実施形態>
図1から
図11を参照して、実施形態に係る発電装置50、および、人力駆動車用の電気コンポーネント30が説明される。
【0029】
人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、ハンドバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車10が有する車輪の数は限定されない。人力駆動車10は、例えば1輪車および2輪以上の車輪を有する乗り物も含む。人力駆動車10は、人力駆動力のみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車10は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するイーバイク(E-bike)を含む。イーバイクは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、電動アシスト自転車として説明する。
【0030】
図1に示されるように、人力駆動車10は、例えば、フレーム12、前輪14F、および、後輪14Rを含む。フレーム12には、例えば、サドル16が取り付けられる。人力駆動車10は、例えば、フロントフォーク18およびハンドル20を含む。フロントフォーク18は、フレーム12に接続される。フロントフォーク18には、前輪14Fが取り付けられる。ハンドル20は、ステム20Sを介してフロントフォーク18に連結される。後輪14Rは、フレーム12に取り付けられる。
【0031】
人力駆動車10は、例えば、人力駆動力が入力されるクランク22をさらに含む。クランク22は、例えば、一対のクランクアーム22A、および、クランク軸22Bを含む。クランクアーム22Aのそれぞれには、例えば、ペダル22Cが連結される。クランクアーム22Aには、ペダル22Cを介して人力駆動力が入力される。クランク軸22Bは、例えば、フレーム12に対して回転可能である。クランク軸22Bの軸方向の端部のそれぞれには、一対のクランクアーム22Aのそれぞれが設けられる。
【0032】
人力駆動車10は、例えば、クランク軸22Bに連結される少なくとも1つの第1回転体24Aを含む。少なくとも1つの第1回転体24Aは、例えば、フロントスプロケットを含む。少なくとも1つの第1回転体24Aは、プーリ、または、ベベルギアを含んでいてもよい。クランク22は、少なくとも1つの第1回転体24Aに回転力を出力する。クランク軸22Bは、フロントスプロケットと、ワンウェイクラッチを介して連結されてもよい。
【0033】
人力駆動車10は、例えば、伝達部材24B、および、少なくとも1つの第2回転体24Cをさらに含む。伝達部材24Bは、少なくとも1つの第1回転体24Aの回転力を少なくとも1つの第2回転体24Cに伝達するように構成される。伝達部材24Bは、例えば、チェーンを含む。伝達部材24Bは、ベルト、または、シャフトを含んでいてもよい。少なくとも1つの第2回転体24Cは、例えば、少なくとも1つのリアスプロケットを含む。少なくとも1つの第2回転体24Cは、プーリ、または、ベベルギアを含んでもよい。チェーンは、例えば、フロントスプロケット、および、1つのリアスプロケットに巻き掛けられる。少なくとも1つの第2回転体24Cは、例えば、後輪14Rに連結される。後輪14Rは、例えば、少なくとも1つの第2回転体24Cの回転にともなって回転するように構成される。
【0034】
人力駆動車10は、例えば、被操作装置26を含む。被操作装置26は、例えば、変速装置26A、アジャスタブルシートポスト26B、サスペンション26C、ドライブユニット26D、制動装置26E、および、ランプ26Fの少なくとも1つを含む。被操作装置26は、例えば、ユーザが操作可能な操作装置によって操作されるコンポーネントである。
【0035】
変速装置26Aは、人力駆動車10の変速比を変速段数に応じて変更可能に構成される。人力駆動車10の変速比は、例えば、クランク22の回転速度に対する後輪14Rの回転速度の比率である。変速装置26Aは、例えば、フレーム12に設けられる。変速装置26Aは、例えば、外装変速機を含む。変速装置26Aは、例えば、リアディレイラを含む。変速装置26Aは、フロントディレイラを含んでもよい。変速装置26Aは、内装変速機を含んでもよい。内装変速機は、例えば、後輪14Rのハブに設けられる。変速装置26Aは、例えば、電動変速装置を含む。変速装置26Aは、例えば、電力によって動作するアクチュエータを含む。変速装置26Aのアクチュエータは、例えば、操作信号に応じて人力駆動車10の変速比を変更可能に構成される。
【0036】
アジャスタブルシートポスト26Bは、フレーム12に対するサドル16の高さを変更可能に構成される。アジャスタブルシートポスト26Bは、例えば、フレーム12に設けられる。アジャスタブルシートポスト26Bは、例えば、電動アジャスタブルシートポストを含む。アジャスタブルシートポスト26Bは、例えば、電力によって動作するアクチュエータを含む。アジャスタブルシートポスト26Bのアクチュエータは、例えば、操作信号に応じてフレーム12に対するサドル16の高さを変更可能に構成される。
【0037】
サスペンション26Cは、後輪14Rおよび前輪14Fの少なくとも1つに加えられる衝撃を吸収するように構成される。サスペンション26Cは、例えば、フレーム12に設けられる。サスペンション26Cは、フロントフォーク18に設けられてもよい。サスペンション26Cは、例えば、電動サスペンションを含む。サスペンション26Cは、コイル式サスペンションであってもよく、油圧式サスペンションであってもよく、エア式サスペンションであってもよい。サスペンション26Cは、例えば、フレーム12に設けられるリアサスペンション、および、フロントフォーク18に設けられるフロントサスペンションを含む。サスペンション26Cは、第1部分と、第1部分に嵌め込まれる第2部分とを含む。サスペンション26Cの第1部分は、例えば、後輪14Rまたは前輪14Fの車軸に接続される。サスペンション26Cの第2部分は、例えば、フレーム12に接続される。サスペンション26Cは、サスペンション26Cの第2部分が、サスペンション26Cの第1部分と相対移動することによって、後輪14Rおよび前輪14Fの少なくとも1つに加えられる衝撃を吸収する。サスペンション26Cは、例えば、電力によって動作するアクチュエータを含む。サスペンション26Cのアクチュエータは、例えば、操作信号に応じて第1部分と第2部分との相対移動可能な大きさを変更可能に構成される。
【0038】
ドライブユニット26Dは、人力駆動車10に推進力を付与するように構成される。ドライブユニット26Dは、例えば、フレーム12に設けられる。ドライブユニット26Dは、例えば、クランク22に入力される人力駆動力に応じてモータ駆動力を出力するように動作する。ドライブユニット26Dは、例えば、電力によって動作するアクチュエータを含む。ドライブユニット26Dのアクチュエータは、例えば、モータを含む。ドライブユニット26Dのアクチュエータは、例えば、操作信号に応じて人力駆動力に対するモータ駆動力の比率を変更可能に構成される。
【0039】
制動装置26Eは、人力駆動車10の推進を制動するように構成される。制動装置26Eは、例えば、フレーム12に設けられる。制動装置26Eは、例えば、リアブレーキおよびフロントブレーキを含む。制動装置26Eは、例えば、電動制動装置を含む。制動装置26Eは、例えば、電力によって動作するアクチュエータを含む。制動装置26Eのアクチュエータは、例えば、操作信号に応じて人力駆動車10への制動力を変更可能に構成される。
【0040】
ランプ26Fは、例えば、前ランプを含む。前ランプは、例えば、人力駆動車10の前方を照らすように、人力駆動車10に取り付けられる。ランプ26Fは、後ランプを含んでもよい。後ランプは、例えば、人力駆動車10の後方を照らすように、人力駆動車10に取り付けられる。ランプ26Fは、例えば、電力によって点灯する光源を含む。ランプ26Fは、例えば、操作信号に応じて光源の点灯状態を変更可能に構成される。
【0041】
図2に示される電気コンポーネント30は、例えば、人力駆動車用の電気コンポーネント30である。電気コンポーネント30は、例えば、ユーザが操作可能なように人力駆動車10に搭載される。ユーザは、例えば、人力駆動車10のライダを含む。電気コンポーネント30は、例えば、電気コンポーネント30とは異なる人力駆動車用のコンポーネントを操作するための操作装置である。電気コンポーネント30とは異なる人力駆動車用のコンポーネントは、例えば、被操作装置26である。
【0042】
電気コンポーネント30は、例えば、ハウジング32を含む。ハウジング32は、例えば、略直方体に形成される。ハウジング32は、略直方体以外の円筒形状等の形状を有していてもよい。ハウジング32は、例えば、
図1に示すハンドル20に取り付けられる。ハウジング32は、人力駆動車10のうちのハンドル20周辺の部分に取り付けられてもよく、フレーム12に取り付けられてもよい。ハウジング32は、フレーム12に内蔵されてもよい。ハウジング32は、ハウジング32とは異なる追加ハウジングに設けられてもよい。ハウジング32が追加ハウジングに設けられる場合、追加ハウジングには複数の電気コンポーネント30が設けられてもよい。
【0043】
図2から
図4に示されるように、ハウジング32は、例えば、底部32A、壁部32B、および、蓋部32Cを含む。底部32Aは、例えば、板状部材を有する。壁部32Bは、例えば、板状部材を有する。底部32Aおよび壁部32Bは、一体に形成される。蓋部32Cは、底部32Aと対向するように壁部32Bに配置される板状部材を有する。蓋部32Cは、底部32Aおよび壁部32Bと一体に形成されてもよく、底部32Aおよび壁部32Bから取り外しできるように形成されてもよい。蓋部32Cには、第1貫通孔32Xが設けられる。
【0044】
電気コンポーネント30は、例えば、第1方向D1と、第1方向D1と垂直な第2方向D2と、第1方向D1および第2方向D2と垂直な第3方向D3とを含む。本実施形態のハウジング32は、底部32Aおよび蓋部32Cが第2方向D2および第3方向D3と平行するように延びる。第1方向D1は、底部32Aから蓋部32Cへ向かう方向と、蓋部32Cから底部32Aへ向かう方向と、を含んでもよい。
【0045】
図4に示されるように、ハウジング32は、例えば、隔壁部32Dを含む。隔壁部32Dは、第1方向D1において底部32Aおよび蓋部32Cの間に配置される。隔壁部32Dは、例えば、第1方向D1とは垂直な方向に延びる板状部材を有する。隔壁部32Dには、例えば、少なくとも1つの第2貫通孔32Yが設けられる。本実施形態では、隔壁部32Dには、2つの第2貫通孔32Yが設けられる。
【0046】
ハウジング32の内部には、第1空間S1、第2空間S2、および、第3空間S3が形成される。第1空間S1は、第1方向D1において蓋部32Cおよび隔壁部32Dの間に形成される空間である。第2空間S2は、第1方向D1において底部32Aおよび隔壁部32Dの間に形成される空間である。第3空間S3は、ハウジング32の内部において、第3方向D3における端部に形成される空間である。第3空間S3は、第1方向D1において底部32Aおよび蓋部32Cの間に形成される空間である。第3空間S3は、第1方向D1に延びる。第3空間S3には、第3方向D3における端部において第1空間S1および第2空間S2のそれぞれと接続される。
【0047】
電気コンポーネント30は、例えば、操作部材34と、回路部材42と、をさらに備える。操作部材34は、例えば、ユーザが操作可能である。操作部材34は、例えば、少なくとも一部がハウジング32から露出する。操作部材34は、例えば、蓋部32Cの第1貫通孔32Xを挿通するように配置される。操作部材34は、例えば、操作部34Aと、揺動誘起部34Bと、を含む。
【0048】
操作部材34は、例えば、少なくとも一部が第3空間S3に配置される。操作部材34は、操作部34Aがハウジング32の外部に配置されるように、第1貫通孔32Xに配置される。操作部34Aは、第1方向D1に移動可能にハウジング32に配置される。操作部材34は、例えば、操作部34Aがユーザに操作されることによって、第1方向D1に沿って移動する。操作部材34は、操作部34Aがユーザに押されることによって、蓋部32Cから底部32Aに向かって移動するように構成される。操作部34Aは、例えば、スイッチボタンである。操作部材34は、操作部34Aがユーザに引かれることによって、第1方向D1に沿って移動するように構成されてもよい。
【0049】
電気コンポーネント30は、例えば、弾性部材36を含む。弾性部材36は、例えば、底部32Aから蓋部32Cに向かって操作部材34を付勢するように構成される。弾性部材36は、例えば、操作部34Aが押されていない場合に、操作部材34が
図4のように操作部34Aがハウジング32から露出するように操作部材34を付勢する。弾性部材36は、例えば、圧縮コイルばねを含む。弾性部材36は、操作部34Aがユーザによって押されることによって操作部材34が蓋部32Cから底部32Aに向かって移動した後、ユーザが操作部34Aから手を離すと、底部32Aから蓋部32Cに向かって操作部材34を移動させる。
【0050】
電気コンポーネント30は、例えば、発電装置50と、動作装置38と、を備える。動作装置38は、例えば、電力を消費する装置である。動作装置38は、例えば、ハウジング32の第2空間S2および第3空間S3に配置される。動作装置38は、例えば、操作部材34がユーザによって操作される場合に、動作するように構成される。
【0051】
動作装置38は、例えば、検出部材40を含む。検出部材40は、例えば、第3空間S3のうちの操作部材34と底部32Aとの間に配置される。検出部材40は、例えば、電力を消費する素子を含む。検出部材40は、例えば、操作部材34の移動に応じて、回路部材42に検出信号を出力する。検出部材40は、例えば、操作部材34の操作に応じて押されるように構成されるタクトスイッチ40Aを含む。
【0052】
動作装置38は、例えば、回路部材42を含む。回路部材42は、例えば、第2空間S2に配置される。回路部材42は、例えば、電気基板42Aを含む。電気基板42Aは、例えば、第1方向D1と直交する方向に広がる板状を有する。電気基板42Aは、例えば、隔壁部32Dに取り付けられる。回路部材42は、例えば、検出部材40を含んでもよい。
【0053】
回路部材42は、例えば、制御部44と、通信部46と、を有する。制御部44は、例えば、検出部材40から出力される検出信号に応じて操作信号を生成するように構成される。制御部44は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部44は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。制御部44は、複数の場所に離れて配置される複数の演算処理装置を含んでいてもよい。回路部材42は、検出信号に対応する操作信号を記憶する記憶部を含んでもよい。記憶部は、例えば、不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。
【0054】
通信部46は、被操作装置26と通信するように構成される。通信部46は、例えば、無線通信部46Aを含んでもよい。無線通信部46Aは、例えば、被操作装置26に操作信号を出力するように構成される。無線通信部46Aと被操作装置26との間の通信方式は特に限定されず、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy;登録商標)、NFC(Near Field Communication)、およびANT(登録商標)等のような近距離無線通信であってもよい。
【0055】
制御部44および通信部46は、例えば、回路部材42に実装される。記憶部は、回路基板に実装されてもよい。制御部44および通信部46は、例えば、発電装置50によって発電される電力によって動作するように構成される。回路部材42は、接続線42Bによって検出部材40と電気的に接続される。
【0056】
図4に示される動作装置38は、例えば、発電装置50によって発電される電力によって動作するように構成される。検出部材40は、例えば、発電装置50が発電した電力によって動作するように構成される。回路部材42は、例えば、発電装置50が発電した電力によって動作するように構成される。検出部材40および回路部材42の両方が、発電装置50が発電した電力によって動作するように構成されてもよく、一方のみが発電装置50が発電した電力によって動作するように構成されてもよい。電気コンポーネント30は、発電装置50が発電された電力を蓄電する蓄電部を備えてもよい。動作装置38には、蓄電部を介して発電装置50の電力が供給されてもよい。
【0057】
図4に示される回路部材42は、例えば、操作部材34が操作されると、発電装置50によって発電される電力によって
図1に示す被操作装置26に操作信号を出力するように構成される。検出部材40は、例えば、操作部材34が操作されると、接続線42Bを介して回路部材42に実装される制御部44に検出信号を出力するように構成される。制御部44は、例えば、検出部材40から出力された検出信号に応じて操作信号を生成する。制御部44は、生成した操作信号を被操作装置26に出力するように通信部46を制御するように構成される。電気コンポーネント30は、例えば、有線または無線によって操作信号を被操作装置26に送信するように構成される。人力駆動車10は、電気コンポーネント30と有線接続される無線通信装置を含んでいてもよい。無線通信装置は、例えば、電気コンポーネント30から操作信号を受信すると、操作信号を無線通信によって被操作装置26に送信する。無線通信装置は、発電装置50によって発電される電力によって動作するように構成されてもよく、発電装置50とは別の電力供給源から供給される電力によって動作するように構成されてもよい。
【0058】
図3から
図5に示されるように、発電装置50は、例えば、磁歪材料を用いた逆磁歪式の発電装置50である。発電装置50は、例えば、第1空間S1に配置される。発電装置50は、磁歪部材58と、支持部材51と、面取り部80と、を備える。磁歪部材58は、支持部材51に支持される。
【0059】
図3から
図6に示されるように、支持部材51は、例えば、ヨーク52を含む。ヨーク52は、例えば、ハウジング32に取り付けられる。ヨーク52は、例えば、磁歪部材58を支持する。ヨーク52は、少なくとも部分的に磁性材料を含むように形成される。本実施形態では、ヨーク52の全体が磁性材料によって形成される。磁性材料は、例えば、軟磁性の鉄鋼である。磁性材料は、例えば、軟磁性の鉄鋼の1つであるSS400であってもよい。ヨーク52は、例えば、第1ヨーク部52Aと、第1ヨーク部52Aに繋がる第2ヨーク部52Bと、を含む。
【0060】
第1ヨーク部52Aは、例えば、第2方向D2に延びるように形成される。第1ヨーク部52Aは、例えば、壁部32Bに取り付けられる。第1ヨーク部52Aは、例えば、連結部52Xを有する。連結部52Xは、例えば、第2ヨーク部52Bに連結される。第2ヨーク部52Bは、例えば、第3方向D3に延びるように形成される。第2ヨーク部52Bの一端部は、第1ヨーク部52Aの連結部52Xと連結する。第1ヨーク部52Aは、例えば、支持部52Yを有する。支持部52Yは、磁歪部材58を支持する。
【0061】
図6に示されるように、ヨーク52は、例えば、複数のヨーク板54A、中間ヨーク板54B、および、環状板54Cを含む。複数のヨーク板54A、中間ヨーク板54B、および、環状板54Cは、第2方向D2および第3方向D3に延びる板状部材を有する。複数のヨーク板54A、中間ヨーク板54B、および、環状板54Cは、加締めピン54Dによって互いに連結される。複数のヨーク板54Aは、例えば、第1ヨーク板54Xと、第2ヨーク板54Yと、を有する。中間ヨーク板54B、および、環状板54Cは、第1方向D1において、第1ヨーク板54Xと第2ヨーク板54Yとの間に配置される。
【0062】
ヨーク52は、例えば、支持フレーム56をさらに含む。支持フレーム56は、中間ヨーク板54Bおよび環状板54Cと、第2ヨーク板54Yと、の間に配置される。中間ヨーク板54Bおよび環状板54Cは、第1ヨーク板54Xと、支持フレーム56との間に配置される。支持フレーム56は、例えば、非磁性材料を含むように形成されている。支持フレーム56は、少なくとも部分的に非磁性材料によって形成される。本実施形態では、支持フレーム56の全体が非磁性材料によって形成される。例えば、支持フレーム56は、ステンレスによって形成される。支持フレーム56は、磁性材料を含んでいてもよい。支持フレーム56は全体として非磁性の特性を有していればよい。
【0063】
支持フレーム56は、例えば、第1支持フレーム部56Aと、第2支持フレーム部56Bと、延設部56Cと、を有する。第1支持フレーム部56Aは、第2方向D2に延びるように形成される。第1方向D1から見て、第1支持フレーム部56Aは、第1ヨーク部52Aと重なる。第2支持フレーム部56Bは、第1支持フレーム部56Aに繋がる。第2支持フレーム部56Bは、第3方向D3に延びるように形成される。第1方向D1から見て、第2支持フレーム部56Bは、第2ヨーク部52Bと重なる。第2支持フレーム部56Bの一端部は、第1支持フレーム部56Aと連結する。支持部52Yは、例えば、第1支持フレーム部56Aに設けられる。延設部56Cは、第1支持フレーム部56Aのうちの支持部52Yから、第3方向D3に向かって延びるように形成される。
【0064】
磁歪部材58は、磁歪材料を含むように形成され、第1方向D1に揺動可能である。磁歪材料は、例えば、Fe-Ga合金である。磁歪部材58は、磁歪部材58の伸縮によって透磁率が変化する。磁歪部材58は、磁歪部材58の伸縮によって磁化方向が変化する。磁歪部材58は、例えば、ハウジング32に対して第1方向D1に揺動可能である。
【0065】
磁歪部材58は、例えば、第3方向D3に延びる板状を有する。第1方向D1から見て、磁歪部材58の端部は、ヨーク52のうちの第1ヨーク部52Aと重なる。磁歪部材58は、例えば、支持フレーム56に取り付けられる。磁歪部材58は、例えば、支持部52Yに取り付けられる。支持部52Yは、第1方向D1から見て、磁歪部材58と重なる部分である。
【0066】
図5および
図6に示されるように、支持部材51は、取付方向ADにおいて磁歪部材58が取り付けられる取付部64を有し、かつ、磁歪部材58が第1方向D1に揺動するように磁歪部材58を支持する。取付方向ADは、例えば、第1方向D1と等しい。磁歪部材58は、例えば、取付部64とともに第1方向D1に揺動可能である。取付部64は、例えば、支持部52Yを支点として延設部56Cが第1方向D1に弾性変形することによって、第1方向D1に揺動するように構成される。支持フレーム56は、例えば、支持部52Yと延設部56Cとの間が弾性変形可能に構成される、磁歪部材58は、例えば、取付部64とともに、第1支持フレーム部56Aに対して揺動可能である。
【0067】
取付部64は、例えば、支持フレーム56と一体に形成される。取付部64は、例えば、支持フレーム56のうちの延設部56Cおよび支持部52Yと対応する。取付部64は、支持フレーム56のうちの延設部56Cおよび支持部52Y以外の部分を含んでもよい。取付部64は、支持フレーム56のうちの延設部56Cおよび支持部52Yのみを含んでもよい。第1方向D1から見て、磁歪部材58の端部は、取付部64と重なる。本実施形態の取付部64は、例えば、第1方向D1から見て磁歪部材58と実質的に同じ形状を有する。
【0068】
取付部64は、例えば、非磁性材料を含むように形成されている。取付部64は、少なくとも部分的に非磁性材料によって形成される。本実施形態では、取付部64の全体が非磁性材料によって形成される。例えば、取付部64は、ステンレスによって形成される。取付部64は、磁性材料を含んでいてもよい。取付部64は全体として非磁性の特性を有していればよい。
【0069】
本実施形態の磁歪部材58は、接着部材74によって取付部64に取り付けられる。磁歪部材58のうちの第1方向D1に沿って取付部64を向く面が、取付部64のうちの第1方向D1に沿って磁歪部材58を向く面に取り付けられる。
【0070】
図7から
図10に示されるように、磁歪部材58は、例えば、第1磁歪面58Xを含む。第1磁歪面58Xは、例えば、第1方向D1を向く面である。第1磁歪面58Xは、例えば、矩形状を有する。第1磁歪面58Xは、例えば、第1磁歪外縁60を含む。第1磁歪外縁60は、磁歪部材58のうちの第1磁歪面58Xを囲む部分である。
【0071】
第1磁歪外縁60は、例えば、第1磁歪外縁部分60A、および、第2磁歪外縁部分60Bを含む。第2磁歪外縁部分60Bは、例えば、第1参照平面P1に対して第1磁歪外縁部分60Aとは反対側に位置する。第1参照平面P1は、例えば、第1磁歪面58Xに対して直交する。第1磁歪面58Xが矩形状を有する場合、第1磁歪外縁部分60Aおよび第2磁歪外縁部分60Bは、例えば、第1磁歪外縁60のうちの第3方向D3に延びる部分を含む。第1磁歪外縁部分60Aおよび第2磁歪外縁部分60Bが、第1磁歪外縁60のうちの第3方向D3に延びる部分を含む場合、第1参照平面P1は、例えば、第1方向D1および第3方向D3に延び、かつ、第2方向D2における第1磁歪面58Xの中央を通過する平面である。
【0072】
第1磁歪面58Xが矩形状を有する場合、第1磁歪外縁60は、例えば、第1追加磁歪外縁部分60C、および、第2追加磁歪外縁部分60Dを含む。第2追加磁歪外縁部分60Dは、例えば、第1追加参照平面AP1に対して第1追加磁歪外縁部分60Cとは反対側に位置する。第1追加参照平面AP1は、例えば、第1磁歪面58Xに対して直交する。第1追加参照平面AP1は、第1参照平面P1と直交してもよい。第1追加磁歪外縁部分60Cおよび第2追加磁歪外縁部分60Dは、例えば、第1磁歪外縁60のうちの第2方向D2に延びる部分を含む。第1追加参照平面AP1は、例えば、第1方向D1および第2方向D2に延び、かつ、第3方向D3における第1磁歪面58Xの中央を通過する平面である。
【0073】
第1磁歪面58Xが矩形状を有する場合、第1磁歪外縁部分60Aおよび第2磁歪外縁部分60Bが第1磁歪外縁60のうちの第2方向D2に延びる部分を含み、かつ、第1追加磁歪外縁部分60Cおよび第2追加磁歪外縁部分60Dが第1磁歪外縁60のうちの第3方向D3に延びる部分を含んでもよい。
【0074】
磁歪部材58は、例えば、第2磁歪面58Yを含む。第2磁歪面58Yは、例えば、磁歪部材58において、第1方向D1に対して第1磁歪面58Xとは反対側に位置する面である。第2磁歪面58Yは、例えば、矩形状を有する。第2磁歪面58Yは、例えば、第2磁歪外縁62を含む。第2磁歪外縁62は、磁歪部材58のうちの第2磁歪面58Yを囲むように設けられる部分である。
【0075】
第2磁歪外縁62は、例えば、第3磁歪外縁部分62A、および、第4磁歪外縁部分62Bを含む。第4磁歪外縁部分62Bは、例えば、第3参照平面P3に対して第3磁歪外縁部分62Aとは反対側に位置する。第3参照平面P3は、例えば、第2磁歪面58Yに対して直交する。第3参照平面P3は、第1参照平面P1と同じ平面であってもよく、第1参照平面P1と異なる平面であってもよい。第2磁歪面58Yが矩形状を有する場合、第3磁歪外縁部分62Aおよび第4磁歪外縁部分62Bは、例えば、第2磁歪外縁62のうちの第3方向D3に延びる部分を含む。第3磁歪外縁部分62Aおよび第4磁歪外縁部分62Bが、第2磁歪外縁62のうちの第3方向D3に延びる部分を含む場合、第3参照平面P3は、例えば、第1方向D1および第3方向D3に延び、かつ、第2方向D2における第2磁歪面58Yの中央を通過する平面である。
【0076】
第2磁歪面58Yが矩形状を有する場合、第2磁歪外縁62は、例えば、第3追加磁歪外縁部分62C、および、第4追加磁歪外縁部分62Dを含む。第4追加磁歪外縁部分62Dは、例えば、第3追加参照平面AP3に対して第3追加磁歪外縁部分62Cとは反対側に位置する。第3追加参照平面AP3は、例えば、第2磁歪面58Yに対して直交する。第3追加参照平面AP3は、第3参照平面P3と直交してもよい。第3追加参照平面AP3は、第1追加参照平面AP1と同じ平面であってもよく、第1追加参照平面AP1と異なる平面であってもよい。第3追加磁歪外縁部分62Cおよび第4追加磁歪外縁部分62Dは、例えば、第2磁歪外縁62のうちの第2方向D2に延びる部分を含む。第3追加参照平面AP3は、例えば、第1方向D1および第2方向D2に延び、かつ、第3方向D3における第2磁歪面58Yの中央を通過する平面である。
【0077】
第2磁歪面58Yが矩形状を有する場合、第3磁歪外縁部分62Aおよび第4磁歪外縁部分62Bが第2磁歪外縁62のうちの第2方向D2に延びる部分を含み、かつ、第3追加磁歪外縁部分62Cおよび第4追加磁歪外縁部分62Dが第2磁歪外縁62のうちの第3方向D3に延びる部分を含んでもよい。
【0078】
磁歪部材58は、例えば、第1方向D1に延びる磁歪側面58Zを含む。磁歪部材58は、第1磁歪面58Xと第2磁歪面58Yとを接続する。第1方向D1における磁歪側面58Zの一方の端部は、例えば、第1磁歪外縁60と連続する。第1方向D1における磁歪側面58Zの他方の端部は、例えば、第2磁歪外縁62と連続する。
【0079】
図7から
図10に示されるように、取付部64は、例えば、第1取付面64Xを含む。第1取付面64Xは、例えば、第1方向D1を向く面である。第1取付面64Xは、例えば、第1磁歪面58Xが向く方向とは反対側を向く面である。第1取付面64Xは、例えば、矩形状を有する。第1取付面64Xは、例えば、第1取付外縁66を含む。第1取付外縁66は、取付部64のうちの第1取付面64Xを囲むように設けられる部分である。
【0080】
第1取付外縁66は、例えば、第1取付外縁部分66A、および、第2取付外縁部分66Bを含む。第2取付外縁部分66Bは、例えば、第2参照平面P2に対して第1取付外縁部分66Aと反対側に位置する。第2参照平面P2は、例えば、第1取付面64Xに対して直交する。第2参照平面P2は、第1参照平面P1と同じ平面であってもよく、第1参照平面P1と異なる平面であってもよい。第1取付面64Xが矩形状を有する場合、第1取付外縁部分66Aおよび第2取付外縁部分66Bは、例えば、第1取付外縁66のうちの第3方向D3に延びる部分を含む。第1取付外縁部分66Aおよび第2取付外縁部分66Bが、第1取付外縁66のうちの第3方向D3に延びる部分を含む場合、第2参照平面P2は、例えば、第1方向D1および第3方向D3に延び、かつ、第2方向D2における第1取付面64Xの中央を通過する平面である。
【0081】
第1取付面64Xが矩形状を有する場合、第1取付外縁66は、例えば、第1追加取付外縁部分66C、および、第2追加取付外縁部分66Dを含む。第2追加取付外縁部分66Dは、例えば、第2追加参照平面AP2に対して第1追加取付外縁部分66Cと反対側に位置する。第2追加参照平面AP2は、例えば、第1取付面64Xに対して直交する。第2追加参照平面AP2は、例えば、第2参照平面P2と直交してもよい。第2追加参照平面AP2は、第1追加参照平面AP1と同じ平面であってもよく、第1追加参照平面AP1と異なる平面であってもよい。第1追加取付外縁部分66Cおよび第2追加取付外縁部分66Dは、例えば、第1取付外縁66のうちの第2方向D2に延びる部分を含む。第2追加参照平面AP2は、例えば、第1方向D1および第2方向D2に延び、かつ、第3方向D3における第1取付面64Xの中央を通過する平面である。
【0082】
第1取付面64Xが矩形状を有する場合、第1取付外縁部分66Aおよび第2取付外縁部分66Bが第1取付外縁66のうちの第2方向D2に延びる部分を含み、かつ、第1追加取付外縁部分66Cおよび第2追加取付外縁部分66Dが第1取付外縁66のうちの第3方向D3に延びる部分を含んでもよい。
【0083】
取付部64は、例えば、第2取付面64Yを含む。第2取付面64Yは、例えば、取付部64において、第1方向D1において第1取付面64Xとは反対側に位置する面である。第2取付面64Yは、例えば、矩形状を有する。第2取付面64Yは、例えば、第2取付外縁68を含む。第2取付外縁68は、取付部64のうちの第2取付面64Yを囲むように設けられる部分である。
【0084】
第2取付外縁68は、例えば、第3取付外縁部分68A、および、第4取付外縁部分68Bを含む。第4取付外縁部分68Bは、例えば、第4参照平面P4に対して第3取付外縁部分68Aとは反対側に位置する。第4参照平面P4は、例えば、第2取付面64Yに対して直交する。第4参照平面P4は、第1参照平面P1と同じ平面であってもよく、第1参照平面P1と異なる平面であってもよい。第2取付面64Yが矩形状を有する場合、第3取付外縁部分68Aおよび第4取付外縁部分68Bは、例えば、第2取付外縁68のうちの第3方向D3に延びる部分を含む。第3取付外縁部分68Aおよび第4取付外縁部分68Bが、第2取付外縁68のうちの第3方向D3に延びる部分を含む場合、第4参照平面P4は、例えば、第1方向D1および第3方向D3に延び、かつ、第2方向D2における第2取付面64Yの中央を通過する平面である。
【0085】
第2取付面64Yが矩形状を有する場合、第2取付外縁68は、例えば、第3追加取付外縁部分68C、および、第4追加取付外縁部分68Dを含む。第4追加取付外縁部分68Dは、例えば、第4追加参照平面AP4に対して第3追加取付外縁部分68Cとは反対側に位置する。第4追加参照平面AP4は、例えば、第2取付面64Yに対して直交する。第4追加参照平面AP4は、第4参照平面P4と直交してもよい。第4追加参照平面AP4は、第1追加参照平面AP1と同じ平面であってもよく、第1追加参照平面AP1と同じ平面であってもよい。第3追加取付外縁部分68Cおよび第4追加取付外縁部分68Dは、例えば、第2取付外縁68のうちの第2方向D2に延びる部分を含む。第4追加参照平面AP4は、例えば、第1方向D1および第2方向D2に延び、かつ、第3方向D3における第2取付面64Yの中央を通過する平面である。
【0086】
第2取付面64Yが矩形状を有する場合、第3取付外縁部分68Aおよび第4取付外縁部分68Bが第2取付外縁68のうちの第2方向D2に延びる部分を含み、かつ、第3追加取付外縁部分68Cおよび第4追加取付外縁部分68Dが第2取付外縁68のうちの第3方向D3に延びる部分を含んでもよい。
【0087】
本実施形態では、取付部64のうちの支持部52Yと対応する部分は、第1支持フレーム部56Aのうちの一部であるため、取付部64のうちの支持部52Yと対応する部分には第3方向D3に延びる取付外縁66,68は形成されない。
【0088】
取付部64は、例えば、第1方向D1に延びる取付側面64Zを含む。取付部64は、第1取付面64Xと第2取付面64Yとを接続する。第1方向D1における取付側面64Zの一方の端部は、例えば、第1取付外縁66と連続する。第1方向D1における取付側面64Zの他方の端部は、例えば、第2取付外縁68と連続する。取付側面64Zは、例えば、磁歪側面58Zと実質的に面一になるように構成されてもよく、磁歪側面58Zと面一にならないように構成されてもよい。
【0089】
図9または
図10に示されるように、発電装置50は、例えば、接着部材74をさらに備える。接着部材74は、例えば、磁歪部材58を取付部64に取り付ける。接着部材74は、例えば、接着剤を含む。接着部材74は、例えば、磁歪部材58および取付部64に接するように磁歪部材58および取付部64の間に配置される。
【0090】
図5に示されるように、発電装置50は、例えば、コイル70をさらに備える。コイル70は、磁歪部材58の第1方向D1における揺動によって発電する。コイル70は、例えば、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つに巻かれる。本実施形態では、コイル70は、磁歪部材58および取付部64の両方に巻かれる。コイル70は、例えば、コイル線が磁歪部材58および取付部64に巻かれることによって形成される。コイル70は、例えば、治具にコイル線を巻きつけて形成されてもよい。コイル70が治具にコイル線を巻きつけて形成される場合、コイル70は、磁歪部材58および取付部64に嵌め込まれてもよい。コイル70は、第3方向D3において、第1コイル端部70Xと、第2コイル端部70Yと、を有する。第2コイル端部70Yは、第3方向D3における第1コイル端部70Xとは反対側の端部である。第2コイル端部70Yは、第1コイル端部70Xよりも第1ヨーク部52Aの近くに位置する。
【0091】
図5および
図6に示されるように、コイル70は、例えば、コイル内面70Aを含む。コイル内面70Aは、例えば、コイル70の内部空間70Sを区画する。コイル70の内部空間70Sは、第1コイル端部70Xから第2コイル端部70Yまで貫通するように構成される。磁歪部材58は、例えば、少なくとも部分的に内部空間70Sに配置される。コイル内面70Aは、例えば、磁歪部材58に対向する。コイル内面70Aは、例えば、取付部64に対向する。
【0092】
図9および
図10に示されるように、磁歪部材58および取付部64は、例えば、少なくとも部分的に内部空間70Sに配置される。本実施形態では、磁歪部材58および取付部64は、第1方向D1から見て、第1コイル端部70Xから第2コイル端部70Yまで貫通するように、内部空間70Sに配置される。
【0093】
例えば、第1磁歪面58Xおよび第2磁歪面58Yの一方は、取付部64に取り付けられ、かつ、第1磁歪面58Xおよび第2磁歪面58Yの他方は、コイル内面70Aに対向する。例えば、第1取付面64Xおよび第1取付面64Xの一方は、磁歪部材58に取り付けられ、かつ、第1取付面64Xおよび第1取付面64Xの他方は、コイル内面70Aに対向する。本実施形態の第1磁歪面58Xは、例えば、取付方向ADにおいて第1取付面64Xに取り付けられる。本実施形態の第1磁歪面58Xは、取付方向ADにおいて接着部材74に対向する。本実施形態の第1取付面64Xは、取付方向ADにおいて接着部材74に対向する。本実施形態の第2磁歪面58Yは、例えば、取付方向ADにおいてコイル内面70Aに対向する。本実施形態の第2取付面64Yは、例えば、取付方向ADにおいてコイル内面70Aに対向する。
【0094】
コイル70は、例えば、第2方向D2において第2ヨーク部52Bと対向する。コイル70は、例えば、第2方向D2に間隔をあけて第2ヨーク部52Bと対向する。コイル70は、例えば、第3方向D3において第1ヨーク部52Aと対向する。
【0095】
図4に示されるように、コイル70からは2本のコイル引出線70Bが引き出される。コイル引出線70Bは、コイル70と回路部材42とを電気的に接続する。2本のコイル引出線70Bのそれぞれは、コイル70を形成するコイル線の一端および他端と繋がる。コイル引出線70Bは、第1空間S1から第2空間S2に延びるように隔壁部32Dの第2貫通孔32Yに配置される。
【0096】
図3に示されるように、発電装置50は、例えば、磁束形成部材72を備える。本実施形態では、磁歪部材58およびヨーク52は、閉磁気回路M1を形成する。磁束形成部材72は、閉磁気回路M1の磁束が通過するように、第2方向D2においてヨーク52と磁歪部材58との間に配置される。磁束形成部材72によって、磁歪部材58を通る磁束の磁束密度を高めることができるため、発電装置50の発電電圧を高めることができる。磁束形成部材72は、例えば、磁石を含む。
【0097】
操作部材34は、揺動誘起部34Bが磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つと接触可能なように、ハウジング32に設けられる。揺動誘起部34Bは、例えば、第1方向D1から見て磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つと重なるように配置される突出部である。本実施形態では、揺動誘起部34Bは、第1方向D1から見て磁歪部材58および取付部64の両方と重なるように配置される。揺動誘起部34Bは、例えば、第1方向D1において、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つと接触可能である。揺動誘起部34Bは、例えば、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つの所定端部と接触可能である。所定端部は、例えば、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つの第3方向D3における端部であり、かつ、支持部52Yとは反対側の端部である。本実施形態の揺動誘起部34Bは、第1方向D1において、磁歪部材58の第2磁歪面58Yと接触可能である。
【0098】
例えば、操作部材34の操作部34Aが操作されると、揺動誘起部34Bは、発電装置50のうちの磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つの揺動を誘起するように構成される。揺動誘起部34Bは、例えば、操作部材34の移動にともなって、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つを押す。磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つが揺動誘起部34Bによって押されることによって、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つが第1方向D1に移動する。磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つが第1方向D1に移動する場合、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つが支持部52Yを支点に移動する。
【0099】
ユーザが操作部34Aから手を離すと、弾性部材36が操作部材34を付勢することによって、操作部材34の位置が復帰する。操作部34Aの位置が復帰することによる揺動誘起部34Bの第1方向D1の移動にともなって、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つも第1方向D1に移動する。ユーザが操作部34Aを押すことおよび操作部34Aから手を離すことによって、磁歪部材58は揺動する。磁歪部材58が揺動すると、磁歪部材58が伸縮することによって、コイル70を通過する磁束が変化するため、コイル70が発電する。
【0100】
図9および
図10に示されるように、面取り部80は、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つに設けられる。面取り部80は、例えば、C面取りによって形成されてもよく、R面取りによって形成されてもよい。本実施形態では、磁歪部材58は、面取り部80を含む。本実施形態では、取付部64は、面取り部80を含む。本実施形態では、面取り部80は、磁歪部材58および取付部64の両方に設けられるが、面取り部80は、磁歪部材58および取付部64の一方にのみ設けられてもよい。
【0101】
面取り部80は、例えば、磁歪部材58においてコイル内面70Aと対向する。面取り部80は、例えば、磁歪部材58において接着部材74と対向する。本実施形態では、面取り部80は、磁歪部材58のうちのコイル内面70Aと対向する部分、および、接着部材74と対向する部分の両方に設けられる。面取り部80は、磁歪部材58のうちのコイル内面70Aと対向する部分、および、接着部材74と対向する部分の一方のみに設けられてもよい。
【0102】
面取り部80は、例えば、第1磁歪外縁60と連続する第1磁歪面取り部82を含む。第1磁歪面取り部82は、第1磁歪外縁60の少なくとも一部と連続する。第1磁歪面取り部82は、例えば、第1磁歪外縁60に関して第1磁歪面58Xとは反対側に位置する。
【0103】
第1磁歪面取り部82は、例えば、第1磁歪面取り部分82Aと、第2磁歪面取り部分82Bと、を含む。第1磁歪面取り部分82Aは、例えば、第1磁歪外縁部分60Aと連続する。第1磁歪面取り部分82Aは、例えば、第1磁歪外縁部分60Aに関して第1参照平面P1とは反対側に位置する。第1磁歪面取り部分82Aは、例えば、第1磁歪外縁部分60Aに沿って設けられる。第1磁歪面取り部分82Aは、例えば、第1磁歪外縁部分60Aの全体にわたって設けられる。第1磁歪面取り部分82Aは、第1磁歪外縁部分60Aの一部にのみ設けられてもよい。第2磁歪面取り部分82Bは、例えば、第2磁歪外縁部分60Bと連続する。第2磁歪面取り部分82Bは、例えば、第2磁歪外縁部分60Bに関して第1参照平面P1とは反対側に位置する。第2磁歪面取り部分82Bは、例えば、第2磁歪外縁部分60Bに沿って設けられる。第2磁歪面取り部分82Bは、例えば、第2磁歪外縁部分60Bの全体にわたって設けられる。第2磁歪面取り部分82Bは、第2磁歪外縁部分60Bの一部にのみ設けられてもよい。
【0104】
第1磁歪面取り部82は、例えば、第1追加磁歪面取り部分82Cと、第2追加磁歪面取り部分82Dと、を含む。第1追加磁歪面取り部分82Cは、例えば、第1追加磁歪外縁部分60Cと連続する。第1追加磁歪面取り部分82Cは、例えば、第1追加磁歪外縁部分60Cに関して第1追加参照平面AP1とは反対側に位置する。第1追加磁歪面取り部分82Cは、例えば、第1追加磁歪外縁部分60Cに沿って設けられる。第1追加磁歪面取り部分82Cは、例えば、第1追加磁歪外縁部分60Cの全体にわたって設けられる。第1追加磁歪面取り部分82Cは、第1追加磁歪外縁部分60Cの一部にのみ設けられてもよい。第2追加磁歪面取り部分82Dは、例えば、第2追加磁歪外縁部分60Dと連続する。第2追加磁歪面取り部分82Dは、例えば、第2追加磁歪外縁部分60Dに関して第1追加参照平面AP1とは反対側に位置する。第2追加磁歪面取り部分82Dは、例えば、第2追加磁歪外縁部分60Dに沿って設けられる。第2追加磁歪面取り部分82Dは、例えば、第2追加磁歪外縁部分60Dの全体にわたって設けられる。第2追加磁歪面取り部分82Dは、第2追加磁歪外縁部分60Dの一部にのみ設けられてもよい。
【0105】
面取り部80は、例えば、第2磁歪外縁62と連続する第2磁歪面取り部84を含む。第2磁歪面取り部84は、第2磁歪外縁62の少なくとも一部と連続する。第2磁歪面取り部84は、例えば、第2磁歪外縁62に関して第2磁歪面58Yとは反対側に位置する。
【0106】
第2磁歪面取り部84は、例えば、第3磁歪面取り部分84Aと、第4磁歪面取り部分84Bと、を含む。第3磁歪面取り部分84Aは、例えば、第3磁歪外縁部分62Aと連続する。第3磁歪面取り部分84Aは、例えば、第3磁歪外縁部分62Aに関して第3参照平面P3とは反対側に位置する。第3磁歪面取り部分84Aは、例えば、第3磁歪外縁部分62Aに沿って設けられる。第3磁歪面取り部分84Aは、例えば、第3磁歪外縁部分62Aの全体にわたって設けられる。第3磁歪面取り部分84Aは、第3磁歪外縁部分62Aの一部にのみ設けられてもよい。第4磁歪面取り部分84Bは、例えば、第4磁歪外縁部分62Bと連続する。第4磁歪面取り部分84Bは、例えば、第4磁歪外縁部分62Bに関して第3参照平面P3とは反対側に位置する。第4磁歪面取り部分84Bは、例えば、第4磁歪外縁部分62Bに沿って設けられる。第4磁歪面取り部分84Bは、例えば、第4磁歪外縁部分62Bの全体にわたって設けられる。第4磁歪面取り部分84Bは、第4磁歪外縁部分62Bの一部にのみ設けられてもよい。
【0107】
第1磁歪面取り部82は、例えば、第3追加磁歪面取り部分84Cと、第4追加磁歪面取り部分84Dと、を含む。第3追加磁歪面取り部分84Cは、例えば、第3追加磁歪外縁部分62Cと連続する。第3追加磁歪面取り部分84Cは、例えば、第3追加磁歪外縁部分62Cに関して第3追加参照平面AP3とは反対側に位置する。第3追加磁歪面取り部分84Cは、例えば、第3追加磁歪外縁部分62Cに沿って設けられる。第3追加磁歪面取り部分84Cは、例えば、第3追加磁歪外縁部分62Cの全体に設けられる。第3追加磁歪面取り部分84Cは、第3追加磁歪外縁部分62Cの一部にのみ設けられてもよい。第4追加磁歪面取り部分84Dは、例えば、第4追加磁歪外縁部分62Dと連続する。第4追加磁歪面取り部分84Dは、例えば、第4追加磁歪外縁部分62Dに関して第3追加参照平面AP3とは反対側に位置する。第4追加磁歪面取り部分84Dは、例えば、第4追加磁歪外縁部分62Dに沿って設けられる。第4追加磁歪面取り部分84Dは、例えば、第4追加磁歪外縁部分62Dの全体に設けられる。第4追加磁歪面取り部分84Dは、第4追加磁歪外縁部分62Dの一部にのみ設けられてもよい。
【0108】
面取り部80は、例えば、取付部64においてコイル内面70Aと対向する。面取り部80は、例えば、取付部64において接着部材74と対向する。本実施形態では、面取り部80は、取付部64のうちのコイル内面70Aと対向する部分、および、接着部材74と対向する部分の両方に設けられる。面取り部80は、取付部64のうちのコイル内面70Aと対向する部分、および、接着部材74と対向する部分の一方のみに設けられてもよい。
【0109】
面取り部80は、例えば、第1取付外縁66と連続する第1取付面取り部86を含む。第1取付面取り部86は、第1取付外縁66の少なくとも一部と連続する。第1取付面取り部86は、例えば、第1取付外縁66に関して第1取付面64Xとは反対側に位置する。
【0110】
第1取付面取り部86は、例えば、第1取付面取り部分86Aと、第2取付面取り部分86Bと、を含む。第1取付面取り部分86Aは、例えば、第1取付外縁部分66Aと連続する。第1取付面取り部分86Aは、例えば、第1取付外縁部分66Aに関して第2参照平面P2とは反対側に位置する。第1取付面取り部分86Aは、例えば、第1取付外縁部分66Aに沿って設けられる。第1取付面取り部分86Aは、例えば、第1取付外縁部分66Aの全体に設けられる。第1取付面取り部分86Aは、第1取付外縁部分66Aの一部にのみ設けられてもよい。第2取付面取り部分86Bは、例えば、第2取付外縁部分66Bと連続する。第2取付面取り部分86Bは、例えば、第2取付外縁部分66Bに関して第2参照平面P2とは反対側に位置する。第2取付面取り部分86Bは、例えば、第2取付外縁部分66Bに沿って設けられる。第2取付面取り部分86Bは、例えば、第2取付外縁部分66Bの全体に設けられる。第2取付面取り部分86Bは、第2取付外縁部分66Bの一部にのみ設けられてもよい。
【0111】
第1取付面取り部86は、例えば、第1追加取付面取り部分86Cと、第2追加取付面取り部分86Dと、を含む。第1追加取付面取り部分86Cは、例えば、第1追加取付外縁部分66Cと連続する。第1追加取付面取り部分86Cは、例えば、第1追加取付外縁部分66Cに関して第2追加参照平面AP2とは反対側に位置する。第1追加取付面取り部分86Cは、例えば、第1追加取付外縁部分66Cに沿って設けられる。第1追加取付面取り部分86Cは、例えば、第1追加取付外縁部分66Cの全体に設けられる。第1追加取付面取り部分86Cは、第1追加取付外縁部分66Cの一部に設けられてもよい。第2追加取付面取り部分86Dは、例えば、第2追加取付外縁部分66Dと連続する。第2追加取付面取り部分86Dは、例えば、第2追加取付外縁部分66Dに関して第2追加参照平面AP2とは反対側に位置する。第2追加取付面取り部分86Dは、例えば、第2追加取付外縁部分66Dに沿って設けられる。第2追加取付面取り部分86Dは、例えば、第2追加取付外縁部分66Dの全体に設けられる。第2追加取付面取り部分86Dは、第2追加取付外縁部分66Dの一部にのみ設けられてもよい。
【0112】
面取り部80は、例えば、第2取付外縁68と連続する第2取付面取り部88を含む。第2取付面取り部88は、第2取付外縁68の少なくとも一部と連続する。第2取付面取り部88は、例えば、第2取付外縁68に関して第2取付面64Yとは反対側に位置する。
【0113】
第2取付面取り部88は、例えば、第3取付面取り部分88Aと、第4取付面取り部分88Bと、を含む。第3取付面取り部分88Aは、例えば、第3取付外縁部分68Aと連続する。第3取付面取り部分88Aは、例えば、第3取付外縁部分68Aに関して第4参照平面P4とは反対側に位置する。第3取付面取り部分88Aは、例えば、第3取付外縁部分68Aに沿って設けられる。第3取付面取り部分88Aは、例えば、第3取付外縁部分68Aの全体に設けられる。第3取付面取り部分88Aは、第3取付外縁部分68Aの一部にのみ設けられてもよい。第4取付面取り部分88Bは、例えば、第4取付外縁部分68Bと連続する。第4取付面取り部分88Bは、例えば、第4取付外縁部分68Bに関して第4参照平面P4とは反対側に位置する。第4取付面取り部分88Bは、例えば、第4取付外縁部分68Bに沿って設けられる。第4取付面取り部分88Bは、例えば、第4取付外縁部分68Bの全体に設けられる。第4取付面取り部分88Bは、第4取付外縁部分68Bの一部にのみ設けられてもよい。
【0114】
第1取付面取り部86は、例えば、第3追加取付面取り部分88Cと、第4追加取付面取り部分88Dと、を含む。第3追加取付面取り部分88Cは、例えば、第3追加取付外縁部分68Cと連続する。第3追加取付面取り部分88Cは、例えば、第3追加取付外縁部分68Cに関して第4追加参照平面AP4とは反対側に位置する。第3追加取付面取り部分88Cは、例えば、第3追加取付外縁部分68Cに沿って設けられる。第3追加取付面取り部分88Cは、例えば、第3追加取付外縁部分68Cの全体に設けられる。第3追加取付面取り部分88Cは、第3追加取付外縁部分68Cの一部にのみ設けられてもよい。第4追加取付面取り部分88Dは、例えば、第4追加取付外縁部分68Dと連続する。第4追加取付面取り部分88Dは、例えば、第4追加取付外縁部分68Dに関して第4追加参照平面AP4とは反対側に位置する。第4追加取付面取り部分88Dは、例えば、第4追加取付外縁部分68Dに沿って設けられる。第4追加取付面取り部分88Dは、例えば、第4追加取付外縁部分68Dの全体に設けられる。第4追加取付面取り部分88Dは、第4追加取付外縁部分68Dの一部にのみ設けられてもよい。
【0115】
支持フレーム56のうちの取付部64と異なる部分には、取付面取り部が設けられてもよい。取付部64が支持フレーム56と一体に形成される場合、面取り部80は、取付面取り部と連続するように構成されてもよい。支持フレーム56のうちの角部の全てが面取りされていてもよく、一部のみが面取りされてもよい。
【0116】
図9および
図10に示されるように、接着部材74は、例えば、第1接着部76を含む。接着部材74は、例えば、第1接着部76と、第2接着部78と、を含む。第1接着部76は、例えば、所定方向PDに延びる。第1接着部76は、例えば、第1磁歪面58Xと第1取付面64Xとの間に配置される部分である。第2接着部78は、例えば、所定方向PDにおいて第1接着部76と連続する。
【0117】
所定方向PDは、例えば、取付方向ADと直交する方向である。所定方向PDは、例えば、第2方向D2および第3方向D3を含む平面に沿う方向である。
図9の例では、所定方向PDは、例えば、第2方向D2と同じ方向である。
図10の例では、所定方向PDは、例えば、第3方向D3と同じ方向である。
【0118】
第1接着部76は、例えば、所定方向PDにおける第1中心部76Aおよび第1端部76Bを含む。第1中心部76Aは、例えば、取付方向ADおよび所定方向PDと平行する所定断面において、第1磁歪面58Xおよび第1取付面64Xに接し、かつ、所定方向PDにおける接着部材74の中央部を含む。所定断面は、
図9のように第2方向D2に沿う断面でもよく、
図10のように第3方向D3に沿う断面でもよい。所定断面は、第1方向D1に沿う断面であれば、第2方向D2および第3方向D3のいずれとも異なる方向に沿う断面であってもよい。第1端部76Bは、例えば、所定断面において、第1磁歪面58Xおよび第1取付面64Xに接し、かつ、所定方向PDにおける接着部材74の端部領域を含む。
【0119】
第1接着部76は、例えば、所定方向PDにおける第2端部76Cを含んでもよい。第2端部76Cは、例えば、所定断面において、第1磁歪面58Xおよび第1取付面64Xに接し、かつ、所定方向PDにおいて、第1中心部76Aに関して第1端部76Bとは反対側の端部領域を含んでもよい。
【0120】
図9に示されるように、第1接着部76の第1端部76Bは、例えば、所定方向PDにおいて面取り部80よりも第1中心部76Aの近くに位置する。取付方向ADにおいて、接着部材74は、例えば、少なくとも一部が面取り部80と重なるように配置される。
【0121】
第2接着部78は、例えば、所定方向PDにおいて第1接着部76と連続し、面取り部80に接する。第2接着部78は、例えば、第1磁歪面取り部82および第1取付面取り部86に接する。第2接着部78は、例えば、第1磁歪面58Xと第1取付面64Xとの間に配置されない部分である。第2接着部78は、例えば、第1端部76Bまたは第2端部76Cと連続する。
【0122】
図9の例では、第2接着部78は、第1磁歪面取り部分82Aおよび第1取付面取り部分86Aに接する第2接着部78と、第2磁歪面取り部分82Bおよび第2取付面取り部分86Bに接する第2接着部78と、を含む。
図10の例では、第2接着部78は、第1追加磁歪面取り部分82Cおよび第1追加取付面取り部分86Cに接する第2接着部78と、第2追加磁歪面取り部分82Dおよび第2追加取付面取り部分86Dに接する第2接着部78と、を含む。
【0123】
第1端部76Bは、取付方向ADにおける厚さX1を有する。第1中心部76Aは、取付方向ADにおける厚さX2を有する。取付方向ADにおける第1中心部76Aの厚さX2に対する取付方向ADにおける第1端部76Bの厚さX1の比率は、例えば、0.4以上、かつ、1.6以下である。厚さX2に対する厚さX1の比率は、例えば、0.6以上、かつ、1.4以下である。厚さX2に対する厚さX1の比率は、例えば、0.8以上、かつ、1.2以下である。厚さX1は、厚さX2と同じでもよく厚さX2と異なっていてもよい。
【0124】
第2端部76Cは、取付方向ADにおける厚さX3を有する。厚さX3は、厚さX1と同じでもよく、厚さX1と異なっていてもよい。取付方向ADにおける第1中心部76Aの厚さX2に対する取付方向ADにおける第2端部76Cの厚さX3の比率は、例えば、0.4以上、かつ、1.6以下である。厚さX2に対する取付方向ADにおける厚さX3の比率は、例えば、0.6以上、かつ、1.4以下である。厚さX2に対する取付方向ADにおける厚さX3の比率は、例えば、0.8以上、かつ、1.2以下である。厚さX3は、厚さX2と同じでもよく、厚さX2と異なっていてもよい。
【0125】
図11に示されるように、取付方向ADにおける第2接着部78の最大厚さY2は、第1接着部76の最大厚さY1よりも大きい。第2接着部78の最大厚さY2は、例えば、第2接着部78のうちの取付方向ADにおいて第1接着部76とは反対側の端部の厚さである。取付側面64Zが磁歪側面58Zと実質的に面一になるように構成される場合、第2接着部78の最大厚さY2は、例えば、取付方向ADにおいて、取付側面64Zおよび磁歪側面58Zと重なる部分の第2接着部78の厚さである。
【0126】
取付方向ADにおける第1接着部76の最大厚さY1に対する取付方向ADにおける第2接着部78の最大厚さY2の比率は、例えば、1.5以上、かつ、5.0以下である。取付方向ADにおける第1接着部76の最大厚さY1に対する取付方向ADにおける第2接着部78の最大厚さY2の比率は、例えば、2.0以上、かつ、3.0以下である。取付方向ADにおける第1接着部76の最大厚さY1に対する取付方向ADにおける第2接着部78の最大厚さY2の比率は、例えば、2.2以上、かつ、2.8以下である。面取り部80のうちの接着部材74と対向する部分は、例えば、最大厚さY1に対する最大厚さY2の比率が、1.5以上、かつ、5.0になるように、面取り量が決定される。面取り部80のうちの接着部材74と対向する部分は、例えば、最大厚さY1に対する最大厚さY2の比率が、2.0以上、かつ、3.0になるように、面取り量が決定される。面取り部80のうちの接着部材74と対向する部分は、例えば、最大厚さY1に対する最大厚さY2の比率が、2.2以上、かつ、2.8以下になるように、面取り量が決定される。
【0127】
磁歪部材58および取付部64を製造する場合に、角部に凸部が生じる場合がある。凸部は、例えば、製造時に発生するばりを含む。磁歪部材58および取付部64が凸部を備えていると、取付部64に磁歪部材58を接着部材74によって取り付ける場合に、凸部によって接着部材74の厚さが大きくなる。本実施形態の発電装置50では、面取り部80が接着部材74と対向する部分に設けられるため、磁歪部材58および取付部64が面取りされることによって、ばり等の凸部を削ることができる。ばり等の凸部が削られるため、磁歪部材58および取付部64が凸部を備えにくい。したがって、取付方向ADにおいて、磁歪部材58の第2磁歪面58Yから取付部64の第2取付面64Yまでの厚さを小さくできる。したがって、発電装置50の大型化が抑制される。
【0128】
磁歪部材58および取付部64が凸部を備えていると、接着部材74の厚みが均一になり難い。接着剤の厚みが不均一となると、磁歪部材58が揺動する場合に、磁歪部材58の揺動によって発電される電力が安定し難くなる。本実施形態の発電装置50では、面取り部80が接着部材74と対向する部分に設けられるため、磁歪部材58および取付部64が凸部を備えにくい。したがって、接着部材74の厚みが均一になり易い。
【0129】
磁歪部材58および取付部64が凸部を備えていると、磁歪部材58および取付部64が、コイル70に向かって動く場合に、凸部がコイル内面70Aと接触する場合、および、凸部がコイル内面70Aに圧力をかける場合がある。磁歪部材58および取付部64が、コイル70に向かって動く場合は、例えば、発電装置50の製造時に磁歪部材58および取付部64がコイル70の内部空間70Sに配置される場合、操作部材34によって磁歪部材58が揺動する場合、および、人力駆動車10の走行等によって発電装置50に振動が加えられる場合等を含む。本実施形態の発電装置50では、面取り部80がコイル内面70Aと対向する部分に設けられるため、磁歪部材58および取付部64が凸部を備えにくい。したがって、コイル70の変形を抑制できるため、コイル70の変形による発電効率の低下を抑制できる。
【0130】
<変更例>
実施形態に関する説明は、本開示に従う発電装置、および、人力駆動車用の電気コンポーネントが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う発電装置、および、人力駆動車用の電気コンポーネントは、例えば以下に示される実施形態の変更例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変更例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変更例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0131】
・ハウジング32の形状は、適宜変更できる。ハウジング32は、発電装置50の少なくとも一部を収容できる形状であれば、いずれの形状であってもよい。ハウジング32の構成部材は、どのような方向に延びてもよい。
【0132】
・取付方向ADは、第1方向D1と異なる方向であってもよい。本変更例の取付方向ADは、コイル70が磁歪部材58の第1方向D1における揺動によって発電できれば、どのような方向であってもよい。本変更例では、取付方向ADは、第2方向D2および第3方向D3の少なくとも1つであってもよい。
【0133】
・磁歪部材58は、接着部材74に代えてまたは加えて、棒状部材によって取付部64に取り付けられてもよい。棒状部材は、例えば、ピンおよびボルト等を含む。棒状部材は、例えば、金属、樹脂等によって形成されてもよい。磁歪部材58が棒状部材によって取付部64に取り付けられる場合であっても、面取り部80によって磁歪部材58と取付部64とが密着し易い。したがって、面取り部80によって発電装置50の大型化を抑制できる効果を得られる。
【0134】
・発電装置50は、接着部材74に代えてまたは加えて、磁歪部材58および取付部64の一方に設けられる凸部と、磁歪部材58および取付部64の他方に設けられる凹部とを備えていてもよい。磁歪部材58および取付部64の一方に設けられる凸部が、磁歪部材58および取付部64の他方に設けられる凹部に挿入されることによって、磁歪部材58が取付部64に取り付けられてもよい。
【0135】
・磁歪部材58は、取付部64と一体に形成されてもよい。磁歪部材58が取付部64と一体に形成される場合、接着部材74は省略されてもよい。例えば、磁歪部材58は、溶接、および、プレス加工等によって、取付部64と一体に形成される。磁歪部材58が取付部64と一体に形成される場合、一体に形成された磁歪部材58および取付部64の組付体の各縁に面取りを行うことによって、磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つに面取り部が設けられてもよい。磁歪部材58が取付部64と一体に形成される場合、磁歪部材58が取付部64と一体に形成される前の磁歪部材58および取付部64の少なくとも1つが面取りされてもよい。磁歪部材58が、溶接等によって取付部64と一体に形成される場合、磁歪部材58および取付部64のうちの溶接等によってばりが生じる部分に、ばり取り加工が施されてもよい。
【0136】
・取付部64は、第1方向D1から見て磁歪部材58と異なる形状を有してもよい。本変形例では、取付部64の第1取付面64Xに、第1方向D1において磁歪部材58と重ならない所定部分が形成されてもよい。第1取付面64Xのうちの所定部分には、面取り部80が設けられてもよい。所定部分は、延設部56Cのうちの第2方向D2および第3方向D3の少なくとも一方における端部であってもよい。所定部分は、支持部52Yのうちの第2方向D2および第3方向D3の少なくとも一方における端部であってもよい。所定部分は、第2方向D2において、取付部64の途中に設けられてもよい。
【0137】
・面取り部80は、磁歪部材58のうちの接着部材74と対向する部分に設けられ、取付部64のうちの接着部材74と対向する部分には設けられなくてもよい。本変更例では、面取り部80が第1磁歪面取り部82を含めば、少なくとも第1磁歪外縁60、および、第1磁歪外縁60の付近が凸部を備えにくい。したがって、本変更例でも磁歪部材58の第2磁歪面58Yから取付部64の第2取付面64Yまでの厚さを小さくできる。本変更例でも接着部材74の厚さが不均一になることを抑制できる。
【0138】
・面取り部80は、取付部64のうちの接着部材74と対向する部分に設けられ、磁歪部材58のうちの接着部材74と対向する部分に設けられなくてもよい。本変更例では、面取り部80が第1取付面取り部86を含めば、少なくとも第1取付外縁66、および、第1取付外縁66の付近が凸部を備えにくい。したがって、本変更例でも磁歪部材58の第2磁歪面58Yから取付部64の第2取付面64Yまでの厚さを小さくできる。本変更例でも接着部材74の厚さが不均一になることを抑制できる。
【0139】
・発電装置50は、コイル内面70Aと対向する面取り部80を含む磁歪部材58を備えれば、他の構成は省略してもよい。例えば、発電装置50は、磁歪材料を含むように形成され、第1方向D1に揺動可能な磁歪部材58と、磁歪部材58の第1方向D1における揺動によって発電するコイル70と、を備え、コイル70は、磁歪部材58に対向するコイル内面70Aを含み、磁歪部材58は、コイル内面70Aと対向するように設けられる面取り部80を含んでいれば、他の構成は省略できる。本変更例では、例えば、磁歪部材58のうちの接着部材74と対向する部分には、面取り部80が設けられなくてもよい。本変更例では、例えば、取付部64には、面取り部80が設けられなくてもよい。
【0140】
・第2磁歪面取り部84は、第2磁歪外縁62のうちのコイル内面70Aと対向する部分とのみ連続するように設けられてもよい。また、第2取付面取り部88は、第2取付外縁68のうちのコイル内面70Aと対向する部分とのみ連続するように設けられてもよい。
【0141】
・第1磁歪面取り部82は、第1磁歪外縁60と連続していれば、第1磁歪外縁60に沿って断続的に設けられてもよい。第2磁歪面取り部84、第1取付面取り部86、および、第2取付面取り部88の少なくとも1つも、第1磁歪面取り部82と同様に断続的に設けられてもよい。
【0142】
・電気コンポーネント30は、発電装置50と、発電装置50によって発電される電力によって動作するように構成される動作装置38とを備えていれば、被操作装置26を操作する操作装置以外を含んでいてもよい。本変更例の電気コンポーネント30は、例えば、
図12に示されるように、センサ28X、パワーメータ28Y、変速装置26A、アジャスタブルシートポスト26B、サスペンション26C、ドライブユニット26D、制動装置26E、および、ランプ26Fの少なくとも1つをさらに備える。本変更例の電気コンポーネント30は、操作部材34を備えていなくてもよい。本変更例の電気コンポーネント30は、例えば、人力駆動車10が走行する場合に加えられる振動によって、磁歪部材58が揺動するように構成される。
センサ28X、パワーメータ28Y、変速装置26A、アジャスタブルシートポスト26B、サスペンション26C、ドライブユニット26D、制動装置26E、および、ランプ26Fの少なくとも1つは、例えば、発電装置50が発電した電力によって動作する。電気コンポーネント30がセンサ28Xおよびパワーメータ28Yの少なくとも1つを含む場合、動作装置38は、センサ28Xおよびパワーメータ28Yの少なくとも1つを含んでもよい。電気コンポーネント30が変速装置26A、アジャスタブルシートポスト26B、サスペンション26C、ドライブユニット26D、および、制動装置26Eの少なくとも1つを含む場合、動作装置38は、変速装置26A、アジャスタブルシートポスト26B、サスペンション26C、ドライブユニット26D、および、制動装置26Eの少なくとも1つに含まれるアクチュエータを含んでもよい。電気コンポーネント30がランプ26Fを含む場合、動作装置38は、ランプ26Fの光源を含んでもよい。
センサ28Xは、例えば、クランク軸22Bの回転速度、人力駆動力、人力駆動車10のハンドル20に加えられる力、および、ペダル角度の少なくとも1つを検出するように構成される。センサ28Xは、ライダの心拍数、人力駆動車10のフレーム12に対するライダの上半身の傾き、および、ライダの足首の角度の少なくとも1つを検出するように構成されてもよい。人力駆動車10のフレーム12に対するライダの上半身の傾きは、例えば、人力駆動車10の前後方向に対するライダの上半身の傾きである。傾きが大きくなるほど、ライダは前傾姿勢になる。ライダの足首の角度が大きくなるほど、つま先が膝から離れる。センサ28Xは、例えば、磁気センサ、光学センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、トルクセンサ、車速センサ、傾斜センサ、歪センサ、磁歪センサ、圧力センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。センサ28Xは、ライダを撮影可能な場所に設けられるカメラを含んでもよい。パワーメータ28Yは、例えば、人力駆動力の伝達経路上に配置される。
【0143】
・電気コンポーネント30は、動作装置38を含まなくてもよい。電気コンポーネント30は、発電した電力を、電気コンポーネント30とは別に設けられる動作装置38、または、蓄電部に出力するように構成されてもよい。
【0144】
・発電装置50は、人力駆動車10以外にも利用できる。発電装置50は、例えば、産業用装置、および、家屋用部品等の電気部品に用いることができる。
【0145】
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
【符号の説明】
【0146】
10…人力駆動車、26…被操作装置、26A…変速装置、26B…アジャスタブルシートポスト、26C…サスペンション、26D…ドライブユニット、26E…制動装置、26F…ランプ、28X…センサ、28Y…パワーメータ、30…電気コンポーネント、34…操作部材、38…動作装置、42…回路部材、50…発電装置、51…支持部材、58…磁歪部材、58X…第1磁歪面、58Y…第2磁歪面、60…第1磁歪外縁、60A…第1磁歪外縁部分、60B…第2磁歪外縁部分、62…第2磁歪外縁、62A…第3磁歪外縁部分、62B…第4磁歪外縁部分、64…取付部、64X…第1取付面、64Y…第2取付面、66…第1取付外縁、66A…第1取付外縁部分、66B…第2取付外縁部分、68…第2取付外縁、68A…第3取付外縁部分、68B…第4取付外縁部分、70…コイル、70A…コイル内面、74…接着部材、76…第1接着部、76A…第1中心部、76B…第1端部、78…第2接着部、80…面取り部、82…第1磁歪面取り部、82A…第1磁歪面取り部分、82B…第2磁歪面取り部分、84…第2磁歪面取り部、84A…第3磁歪面取り部分、84B…第4磁歪面取り部分、86…第1取付面取り部、86A…第1取付面取り部分、86B…第2取付面取り部分、88…第2取付面取り部、88A…第3取付面取り部分、88B…第4取付面取り部分。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
電気コンポーネント30は、例えば、弾性部材36を含む。弾性部材36は、例えば、底部32Aから蓋部32Cに向かって操作部材34を付勢するように構成される。弾性部材36は、例えば、操作部34Aが押されていない場合に、図4のように操作部34Aがハウジング32から露出するように操作部材34を付勢する。弾性部材36は、例えば、圧縮コイルばねを含む。弾性部材36は、操作部34Aがユーザによって押されることによって操作部材34が蓋部32Cから底部32Aに向かって移動した後、ユーザが操作部34Aから手を離すと、底部32Aから蓋部32Cに向かって操作部材34を移動させる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
図5および
図6に示されるように、支持部材51は、取付方向ADにおいて磁歪部材58が取り付けられる取付部64を有し、かつ、磁歪部材58が第1方向D1に揺動するように磁歪部材58を支持する。取付方向ADは、例えば、第1方向D1と等しい。磁歪部材58は、例えば、取付部64とともに第1方向D1に揺動可能である。取付部64は、例えば、支持部52Yを支点として延設部56Cが第1方向D1に弾性変形することによって、第1方向D1に揺動するように構成される。支持フレーム56は、例えば、支持部52Yと延設部56Cとの間が弾性変形可能に構成される
。磁歪部材58は、例えば、取付部64とともに、第1支持フレーム部56Aに対して揺動可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0078】
磁歪部材58は、例えば、第1方向D1に延びる磁歪側面58Zを含む。磁歪側面58Zは、第1磁歪面58Xと第2磁歪面58Yとを接続する。第1方向D1における磁歪側面58Zの一方の端部は、例えば、第1磁歪外縁60と連続する。第1方向D1における磁歪側面58Zの他方の端部は、例えば、第2磁歪外縁62と連続する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】
第2取付面64Yが矩形状を有する場合、第2取付外縁68は、例えば、第3追加取付外縁部分68C、および、第4追加取付外縁部分68Dを含む。第4追加取付外縁部分68Dは、例えば、第4追加参照平面AP4に対して第3追加取付外縁部分68Cとは反対側に位置する。第4追加参照平面AP4は、例えば、第2取付面64Yに対して直交する。第4追加参照平面AP4は、第4参照平面P4と直交してもよい。第4追加参照平面AP4は、第1追加参照平面AP1と同じ平面であってもよく、第1追加参照平面AP1と異なる平面であってもよい。第3追加取付外縁部分68Cおよび第4追加取付外縁部分68Dは、例えば、第2取付外縁68のうちの第2方向D2に延びる部分を含む。第4追加参照平面AP4は、例えば、第1方向D1および第2方向D2に延び、かつ、第3方向D3における第2取付面64Yの中央を通過する平面である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
取付部64は、例えば、第1方向D1に延びる取付側面64Zを含む。取付側面64Zは、第1取付面64Xと第2取付面64Yとを接続する。第1方向D1における取付側面64Zの一方の端部は、例えば、第1取付外縁66と連続する。第1方向D1における取付側面64Zの他方の端部は、例えば、第2取付外縁68と連続する。取付側面64Zは、例えば、磁歪側面58Zと実質的に面一になるように構成されてもよく、磁歪側面58Zと面一にならないように構成されてもよい。