(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021793
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】成形機
(51)【国際特許分類】
B22D 17/26 20060101AFI20250206BHJP
B29C 45/68 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
B22D17/26 H
B29C45/68
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125755
(22)【出願日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003458
【氏名又は名称】芝浦機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119035
【弁理士】
【氏名又は名称】池上 徹真
(74)【代理人】
【識別番号】100141036
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 章
(74)【代理人】
【識別番号】100178984
【弁理士】
【氏名又は名称】高下 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】辻 眞
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 博成
(72)【発明者】
【氏名】田島 豊三
(72)【発明者】
【氏名】豊島 俊昭
(72)【発明者】
【氏名】野田 三郎
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202CA11
4F202CL12
4F202CL22
4F202CL32
4F202CL39
4F202CL44
(57)【要約】
【課題】低い製造装置コスト、短い製造サイクルタイム、製造環境の改善、及び省エネルギー化を実現できる型締装置を備えた成形機を提供する。
【解決手段】実施形態の成形機は、固定金型を保持する固定ダイプレートと、リンクハウジングと、リンクハウジングと固定ダイプレートとの間に設けられ、型開閉方向に移動可能に設けられ、可動金型を固定金型に対向して保持する可動ダイプレートと、リンクハウジングと可動ダイプレートとの間に設けられ、クロスヘッドと、複数のリンクとを有し、固定金型と可動金型の型締めが可能なトグル機構と、リンクハウジングに固定され、クロスヘッドを型開閉方向に移動させ、トグル機構を駆動する電動シリンダと、クロスヘッドに固定され、クロスヘッドを型開閉方向に移動させ、トグル機構を駆動する液圧シリンダと、タイバーと、射出装置と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースの上に固定され、固定金型を保持可能な固定ダイプレートと、
前記ベースの上に固定されたリンクハウジングと、
前記リンクハウジングと前記固定ダイプレートとの間に設けられ、前記ベースの上に型開閉方向に移動可能に設けられ、可動金型を前記固定金型に対向して保持可能な可動ダイプレートと、
前記リンクハウジングと前記可動ダイプレートとの間に設けられ、クロスヘッドと、一部の一端が前記リンクハウジングに固定された複数のリンクとを有し、前記固定金型と前記可動金型の型締めが可能なトグル機構と、
前記リンクハウジングに固定され、前記クロスヘッドを前記型開閉方向に移動させ、前記トグル機構を駆動する電動シリンダと、
前記クロスヘッドに固定され、前記クロスヘッドを前記型開閉方向に移動させ、前記トグル機構を駆動する液圧シリンダと、
前記リンクハウジング及び前記固定ダイプレートに固定可能で、前記型開閉方向に延びるタイバーと、
溶湯を前記固定金型と前記可動金型とで形成される空洞内に充填する射出装置と、
を備えることを特徴とする成形機。
【請求項2】
前記電動シリンダは、
前記型開閉方向に延び、前記型開閉方向に移動可能なロッドと、
前記ロッドに固定されたナットと、
前記ナットを貫通し、前記ロッドの中に挿入可能に設けられたねじ軸と、
前記ねじ軸を回転させるモータと、を含み、
前記液圧シリンダは、
前記クロスヘッドに固定されたシリンダチューブと、
前記シリンダチューブの中に設けられ、前記ロッドの前記クロスヘッドの側の端部に連結され、前記型開閉方向に移動可能なピストンと、を含む、
ことを特徴とする請求項1記載の成形機。
【請求項3】
前記ロッドの型開方向への動きの抑制と許容を制御可能なストッパ機構を、更に備えることを特徴とする請求項2記載の成形機。
【請求項4】
前記ストッパ機構は、前記リンクハウジングの、前記可動ダイプレートと反対側に設けられることを特徴とする請求項3記載の成形機。
【請求項5】
前記ロッドは前記ロッドの外周に設けられたフランジを有し、
前記ストッパ機構は、前記フランジの前記型開方向に挿入可能なストッパ部材と、前記ストッパ部材を前記型開閉方向に垂直な方向に移動させるアクチュエータと、前記ストッパ部材の前記型開方向に設けられた支持部材と、を含むことを特徴とする請求項4記載の成形機。
【請求項6】
前記支持部材は、前記リンクハウジングに固定されることを特徴とする請求項5記載の成形機。
【請求項7】
前記電動シリンダによる前記クロスヘッドの前記型開閉方向の移動可能距離は、前記液圧シリンダによる前記クロスヘッドの前記型開閉方向の移動可能距離よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の成形機。
【請求項8】
前記電動シリンダによる前記クロスヘッドの前記型開閉方向の移動可能距離は、前記液圧シリンダによる前記クロスヘッドの前記型開閉方向の移動可能距離の5倍以上であることを特徴とする請求項7記載の成形機。
【請求項9】
前記液圧シリンダは、油圧シリンダであることを特徴とする請求項1記載の成形機。
【請求項10】
前記リンクハウジングと前記固定ダイプレートとの間に設けられ、前記溶湯が凝固することによって製造された成形品を、前記可動金型から押し出す押出装置を、更に備えることを特徴とする請求項1記載の成形機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動式及び液圧式が複合された型締装置を備えた成形機に関する。
【背景技術】
【0002】
成形機の一例であるダイカストマシンでは、例えば、型締装置を用いて型締めされた金型内の空洞に、射出装置を用いて溶湯を充填することで、成形品(ダイカスト品)を製造する。
【0003】
例えば、型締装置に電動シリンダ等の電動式の装置を用いる場合、高価な大出力用モータに起因する高い製造装置コストなどの課題がある。
【0004】
また、例えば、型締装置に油圧シリンダ等の液圧式の装置を用いる場合、長い製造サイクルタイム、作動液汚れによる製造環境の悪化、大きな消費エネルギーなどの課題がある。
【0005】
特許文献1には、液圧式駆動と電気式駆動部とが組み合わされたハイブリッド駆動部が記載されている。しかしながら、特許文献1のハイブリッド駆動部は、成形機の型締めに適用する上で、最適な構造とはなっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、低い製造装置コスト、短い製造サイクルタイム、製造環境の改善、及び省エネルギー化を実現できる成形機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様の成形機は、ベースと、前記ベースの上に固定され、固定金型を保持可能な固定ダイプレートと、前記ベースの上に固定されたリンクハウジングと、前記リンクハウジングと前記固定ダイプレートとの間に設けられ、前記ベースの上に型開閉方向に移動可能に設けられ、可動金型を前記固定金型に対向して保持可能な可動ダイプレートと、
前記リンクハウジングと前記可動ダイプレートとの間に設けられ、クロスヘッドと、一部の一端が前記リンクハウジングに固定された複数のリンクとを有し、前記固定金型と前記可動金型の型締めが可能なトグル機構と、前記リンクハウジングに固定され、前記クロスヘッドを前記型開閉方向に移動させ、前記トグル機構を駆動する電動シリンダと、前記クロスヘッドに固定され、前記クロスヘッドを前記型開閉方向に移動させ、前記トグル機構を駆動する液圧シリンダと、前記リンクハウジング及び前記固定ダイプレートに固定可能で、前記型開閉方向に延びるタイバーと、溶湯を前記固定金型と前記可動金型とで形成される空洞内に充填する射出装置と、を備える。
【0009】
上記態様の成形機において、前記電動シリンダは、前記型開閉方向に延び、前記型開閉方向に移動可能なロッドと、前記ロッドに固定されたナットと、前記ナットを貫通し、前記ロッドの中に挿入可能に設けられたねじ軸と、前記ねじ軸を回転させるモータと、を含み、前記液圧シリンダは、前記クロスヘッドに固定されたシリンダチューブと、前記シリンダチューブの中に設けられ、前記ロッドの前記クロスヘッドの側の端部に連結され、前記型開閉方向に移動可能なピストンと、を含むことが好ましい。
【0010】
上記態様の成形機において、前記ロッドの型開方向への動きの抑制と許容を制御可能なストッパ機構を、更に備えることが好ましい。
【0011】
上記態様の成形機において、前記ストッパ機構は、前記リンクハウジングの、前記可動ダイプレートと反対側に設けられることが好ましい。
【0012】
上記態様の成形機において、前記ロッドは前記ロッドの外周に設けられたフランジを有し、前記ストッパ機構は、前記フランジの前記型開方向に挿入可能なストッパ部材と、前記ストッパ部材を前記型開閉方向に垂直な方向に移動させるアクチュエータと、前記ストッパ部材の前記型開方向に設けられた支持部材と、を含むことが好ましい。
【0013】
上記態様の成形機において、前記支持部材は、前記リンクハウジングに固定されることが好ましい。
【0014】
上記態様の成形機において、前記電動シリンダによる前記クロスヘッドの前記型開閉方向の移動可能距離は、前記液圧シリンダによる前記クロスヘッドの前記型開閉方向の移動可能距離よりも大きいことが好ましい。
【0015】
上記態様の成形機において、前記電動シリンダによる前記クロスヘッドの前記型開閉方向の移動可能距離は、前記液圧シリンダによる前記クロスヘッドの前記型開閉方向の移動可能距離の5倍以上であることが好ましい。
【0016】
上記態様の成形機において、前記液圧シリンダは、油圧シリンダであることが好ましい。
【0017】
上記態様の成形機において、前記リンクハウジングと前記固定ダイプレートとの間に設けられ、前記溶湯が凝固することによって製造された成形品を、前記可動金型から押し出す押出装置を、更に備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、低い製造装置コスト、短い製造サイクルタイム、製造環境の改善、及び省エネルギー化を実現できる型締装置を備えた成形機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図7】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図8】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図9】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図10】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図11】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図12】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図13】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図14】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図15】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図16】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図17】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【
図18】実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
なお、本明細書では、液圧の一例として、油圧を用いて説明する。例えば、液圧回路の一例として油圧回路を用いて説明する。油圧にかえて、例えば、水圧を用いることも可能である。また、本明細書では、作動液の一例として、作動油を用いて説明する。
【0022】
実施形態の成形機はダイカストマシンである。実施形態のダイカストマシン100は、コールドチャンバ式のダイカストマシンである。実施形態のダイカストマシン100は、電動式及び液圧式が複合された型締装置を備える。
【0023】
図1は、実施形態の成形機の全体構成を示す模式図である。
図1は、一部に断面図を含む側面図である。
図1は、ダイカストマシン100の動作開始前の初期状態を示す。この場合の初期状態とは、金型が開ききった状態、いわゆる型開限の状態である。
【0024】
図2及び
図3は、実施形態の成形機の型締装置の模式側面図である。
図2は、型開閉方向に垂直な方向から見た側面図である。また、
図3は、型開閉方向から見た側面図である。
【0025】
図4及び
図5は、実施形態の成形機の型締装置の模式断面図である。
図4は、型締装置のロッドが前進限の状態にある場合を示す。
図5は、型締装置のロッドが後退限の状態にある場合を示す。
【0026】
ダイカストマシン100は、金型の内部(
図1中の空洞Ca)に液状金属(溶湯)を射出し、その液状金属を金型内で凝固させることにより、ダイカスト品を製造する機械である。金属は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、亜鉛合金、又は、マグネシウム合金である。
【0027】
ダイカストマシン100は、ベース10、ガイドレール11、固定ダイプレート12、リンクハウジング14、可動ダイプレート16、タイバー18、タイバーナット19、固定金型20、可動金型22、型締装置24、押出装置26、射出装置28、及び入力表示装置30を備える。
【0028】
押出装置26は、押出板26a、押出シリンダ26b、押出軸26c、押出ピン支持板26d、押出ピン26eを含む。
【0029】
射出装置28は、スリーブ42、プランジャ44、射出駆動部46、位置センサ48を有する。プランジャ44は、プランジャチップ44aとプランジャロッド44bを含む。スリーブ42には、開口部42aが設けられる。
【0030】
固定ダイプレート12はベース10の上に固定される。固定ダイプレート12には固定金型20を取り付けることが可能である。固定ダイプレート12は、固定金型20を保持することが可能である。
【0031】
リンクハウジング14は、ベース10の上に固定される。リンクハウジング14には、トグル機構32に含まれる複数のリンク32bの一部の一端が固定される。
【0032】
可動ダイプレート16は、リンクハウジング14と固定ダイプレート12との間に設けられる。可動ダイプレート16は、ベース10の上に型開閉方向に移動可能に設けられる。型開閉方向とは、
図1等に示す型開方向及び型閉方向の両方向を意味する。
【0033】
可動ダイプレート16は、ベース10の上に設けられたガイドレール11の上を型開閉方向に移動する。可動ダイプレート16には、可動金型22を取り付けることが可能である。可動ダイプレート16は、可動金型22を保持することが可能である。
【0034】
タイバー18は、型開閉方向に延びる。タイバー18は、例えば、4本設けられる。
【0035】
タイバー18は、リンクハウジング14及び固定ダイプレート12に固定可能である。タイバー18は、例えば、タイバーナット19によりリンクハウジング14及び固定ダイプレート12に固定される。タイバー18は、可動ダイプレート16を貫通する。
【0036】
タイバー18は、固定金型20と可動金型22に型締力が加えられている間は、型締力を支える。
【0037】
型締装置24は、トグル機構32、電動シリンダ34、油圧シリンダ36(液圧シリンダ)、及びストッパ機構38を含む。型締装置24は、電動式及び液圧式が複合された型締装置である。型締装置24は、トグル機構32を、電動シリンダ34及び油圧シリンダ36の2種類のシリンダを用いて駆動するハイブリッド型の型締装置である。油圧シリンダ36は、液圧シリンダの一例である。
【0038】
トグル機構32は、リンクハウジング14と可動ダイプレート16との間に設けられる。トグル機構32により、可動ダイプレート16が型開閉方向に移動する。トグル機構32により、固定金型20と可動金型22の型締めが可能となる。
【0039】
トグル機構32は、クロスヘッド32a、複数のリンク32b、複数のリンクピン32cを含む。複数のリンクピン32cの一部の一端がリンクハウジング14に固定される。リンクピン32cは、例えば、2つのリンク32bを接続する。また、リンクピン32cは、リンク32bとクロスヘッド32aを接続する。
【0040】
電動シリンダ34は、リンクハウジング14に固定される。電動シリンダ34は、例えば、リンクハウジング14の、可動ダイプレート16とは反対側に固定される。
【0041】
電動シリンダ34は、クロスヘッド32aを型開閉方向に移動させる。電動シリンダ34は、トグル機構32を駆動する。電動シリンダ34は、クロスヘッド32aを型開閉方向に移動させることで、トグル機構32を駆動する。
【0042】
電動シリンダ34は、
図2、
図3、又は
図4に示すように、電動シリンダチューブ34a、ロッド34b、ナット34c、ねじ軸34d、モータ34e、モータ軸34f、第1のプーリー34g、第2のプーリー34h、及びベルト34iを含む。ロッド34bは、フランジ34bxを有する。
【0043】
モータ34eを回転させることで、モータ34eとモータ軸34fで連結された第2のプーリー34hが回転する。第2のプーリー34hが回転することで、第2のプーリー34hとベルト34iで連結された第1のプーリー34gが回転する。
【0044】
第1のプーリー34gが回転することで、第1のプーリー34gに連結されたねじ軸34dが回転する。ねじ軸34dは、電動シリンダチューブ34aの中に設けられる。ねじ軸34dは、ロッド34bに挿入可能に設けられる。
【0045】
ロッド34bは、型開閉方向に延びる。ロッド34bは、リンクハウジング14を貫通する。ロッド34bの少なくとも一部は円筒形状である。
【0046】
ロッド34bには、ナット34cが固定される。ねじ軸34dは、ナット34cを貫通する。ねじ軸34dのねじは、ナット34cのねじと噛み合わされる。ねじ軸34dの回転により、ロッド34bが型開閉方向に移動する。
【0047】
油圧シリンダ36は、クロスヘッド32aに固定される。油圧シリンダ36は、例えば、クロスヘッド32aの固定ダイプレート12とは反対側に設けられる。
【0048】
油圧シリンダ36は、トグル機構32を駆動する。油圧シリンダ36は、クロスヘッド32aを型開閉方向に移動させることで、トグル機構32を駆動する。
【0049】
油圧シリンダ36は、
図2、
図4、又は
図5に示すように、油圧シリンダチューブ36a、ピストン36b、ヘッド側作動油孔36c、及びロッド側作動油孔36dを含む。油圧シリンダチューブ36aは、シリンダチューブの一例である。
【0050】
油圧シリンダチューブ36aは、クロスヘッド32aに固定される。油圧シリンダチューブ36aの少なくとも一部は円筒形状である。
【0051】
ピストン36bは、油圧シリンダチューブ36aの中に設けられる。ピストン36bは、ロッド34bのクロスヘッド32a側の端部に連結される。ピストン36bは、図示しない油圧回路を用いて、油圧シリンダチューブ36aの中を型開閉方向に移動可能である。
【0052】
ヘッド側作動油孔36cは、油圧シリンダチューブ36aの内部と外部を連通する。ヘッド側作動油孔36cは、油圧シリンダチューブ36aのヘッド側室と外部を連通する。
【0053】
ロッド側作動油孔36dは、油圧シリンダチューブ36aの内部と外部を連通する。ロッド側作動油孔36dは、油圧シリンダチューブ36aのロッド側室と外部を連通する。
【0054】
なお、油圧シリンダチューブ36aの内部のピストン36bのクロスヘッド32aの側の領域をヘッド側室と称する。また、油圧シリンダチューブ36aの内部のピストン36bのロッド34bの側の領域をロッド側室と称する。
【0055】
図示しない油圧回路から、ヘッド側作動油孔36cを通って、油圧シリンダチューブ36aのヘッド側室に作動油が供給できる。また、ヘッド側作動油孔36cを通って、油圧シリンダチューブ36aのヘッド側室から図示しない油圧回路に、作動油を排出できる。
【0056】
図示しない油圧回路から、ロッド側作動油孔36dを通って、油圧シリンダチューブ36aのロッド側室に作動油が供給できる。また、ロッド側作動油孔36dを通って、油圧シリンダチューブ36aのロッド側室から図示しない油圧回路に、作動油を排出できる。
【0057】
実施形態のダイカストマシン100において、電動シリンダ34によるクロスヘッド32aの型開閉方向の移動可能距離は、油圧シリンダ36によるクロスヘッド32aの型開閉方向の移動可能距離よりも大きい。電動シリンダ34によるクロスヘッド32aの型開閉方向の移動可能距離は、例えば、油圧シリンダ36によるクロスヘッド32aの型開閉方向の移動可能距離の5倍以上である。
【0058】
ストッパ機構38は、リンクハウジング14に固定される。ストッパ機構38は、リンクハウジング14の可動ダイプレート16と反対側に設けられる。ストッパ機構38は、リンクハウジング14の、クロスヘッド32aと反対側に設けられる。
【0059】
ストッパ機構38は、ロッド34bの型開方向への動きの抑制と許容を制御可能である。ストッパ機構38は、ロッド34bの型開方向への動きの抑制と許容を制御する機能を有する。
【0060】
ストッパ機構38は、
図2、
図3、又は
図4に示すように、ストッパ部材38a、アクチュエータ38b、支持部材38cを含む。
【0061】
ストッパ部材38aは、ロッド34bのフランジ34bxの型開方向に挿入可能である。ストッパ部材38aは、型開閉方向に垂直な方向に移動可能である。ストッパ部材38aは、例えば、板状の部材である。
【0062】
アクチュエータ38bは、ストッパ部材38aを型開閉方向に垂直な方向に移動させる。アクチュエータ38bは、例えば、エアシリンダ、電動シリンダ、又は、油圧シリンダである。
【0063】
支持部材38cは、リンクハウジング14に固定される。支持部材38cの一部は、ストッパ部材38aの型開方向に設けられる。支持部材38cは、ストッパ部材38aの型開方向への動きを抑制することで、ロッド34bの型開方向への動きを抑制する。
【0064】
押出装置26は、リンクハウジング14と固定ダイプレート12との間に設けられる。押出装置26は、可動ダイプレート16に固定される。押出装置26は、溶湯が凝固することによって製造されたダイカスト品を、可動金型22から押し出す機能を有する。
【0065】
押出装置26は、
図1に示すように、押出板26a、押出シリンダ26b、押出軸26c、押出ピン支持板26d、押出ピン26eを含む。
【0066】
押出板26aは、押出シリンダ26bを用いて、型開閉方向に移動する。押出シリンダ26bは、例えば、電動シリンダ、又は、油圧シリンダである。
【0067】
押出軸26cは、一端が押出板26aに固定され、他端が押出ピン支持板26dに固定される。押出軸26cは、可動ダイプレート16を貫通する。
【0068】
押出ピン26eは一端が押出板26aに固定される。押出ピン26eがダイカスト品を型閉方向に押すことで、ダイカスト品を可動金型22から押し出す。
【0069】
射出装置28は、金型の内部の空洞Caに液状金属(溶湯)を射出する機能を有する。射出装置28は、スリーブ42、プランジャ44、射出駆動部46、及び位置センサ48を有する。プランジャ44は、プランジャチップ44aとプランジャロッド44bを含む。スリーブ42には、開口部42aが設けられる。
【0070】
スリーブ42は、固定金型20の中に通じる。スリーブ42は、例えば、固定金型20に連結された筒状の部材である。スリーブ42は、例えば、円筒形状である。
【0071】
プランジャ44は、スリーブ42の中を摺動する。プランジャロッド44bの先端に固定されたプランジャチップ44aが、スリーブ42の中を前後方向に摺動する。スリーブ42の中をプランジャチップ44aが前方へ摺動することにより、スリーブ42の中の溶湯が固定金型20と可動金型22とで形成される空洞Ca内に充填される。
【0072】
射出駆動部46は、プランジャ44を前後方向に駆動させる機能を備える。射出駆動部46は、例えば、液圧式、電動式、又は液圧式と電動式とを組み合わせたハイブリッド型である。
【0073】
位置センサ48は、プランジャ44の位置を検出する機能を有する。位置センサ48は、例えば、光学式又は磁気式のリニアエンコーダである。位置センサ48で検出されるプランジャ44の位置を微分することで、プランジャ44の速度を検出することが可能である。
【0074】
入力表示装置30は、例えば、固定ダイプレート12に設けられる。入力表示装置30は、例えば、オペレータの入力操作を受け付ける。オペレータは、入力表示装置30を用いて、ダイカストマシン100の成形条件等の設定が可能となる。また、入力表示装置30は、例えば、ダイカストマシン100の成形条件、動作状況等を画面に表示する。入力表示装置30は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
【0075】
次に、実施形態の成形機を用いた成形動作について、
図6ないし
図18を用いて説明する。
図6は、実施形態の成形機の成形動作のフロー図である。
図7ないし
図18は、実施形態の成形機を用いた成形動作の説明図である。
【0076】
実施形態のダイカストマシン100の成形動作は、
図6に示すように、初期状態ステップ(S01)、可動ダイプレート前進ステップ(S02)、ロッド固定ステップ(S03)、型締め開始ステップ(S04)、射出動作ステップ(S05)、型締め終了ステップ(S06)、ロッド解放ステップ(S07)、可動ダイプレート後退ステップ(S08)、及び押し出しステップ(S09)を備える。
【0077】
初期状態ステップ(S01)では、ダイカストマシン100は、初期状態にある(
図7、
図8)。初期状態は、いわゆる、型開限の状態である。初期状態では、クロスヘッド32aが、リンクハウジング14に最も近い位置にある。
【0078】
初期状態では、
図8に示すように、ストッパ部材38aは、アクチュエータ38bによって、ロッド34bから離れた位置に維持される。ストッパ機構38は、ロッド34bの型開方向への動きを許容する状態にある。
【0079】
初期状態では、油圧シリンダ36のピストン36bは、例えば、クロスヘッド32aに最も近い位置にある。初期状態では、作動油が、ロッド側室に充填された状態にある。
【0080】
次に、可動ダイプレート前進ステップ(S02)で可動ダイプレート16を型閉方向に前進させる(
図9、
図10)。可動ダイプレート16を型閉方向に前進させることで、可動金型22と固定金型20が接触する。
【0081】
可動ダイプレート16は、型締装置24を用いて移動される。可動ダイプレート16は、トグル機構32を用いて移動される。トグル機構32は、電動シリンダ34を用いて駆動される。トグル機構32は、電動シリンダ34を用いてクロスヘッド32aを型閉方向に移動させることで駆動される。
【0082】
図10に示すように、モータ34eを回転させることで、モータ34eとモータ軸34fで連結された第2のプーリー34hが回転する。第2のプーリー34hが回転することで、第2のプーリー34hとベルト34iで連結された第1のプーリー34gが回転する。
【0083】
第1のプーリー34gが回転することで、第1のプーリー34gに連結されたねじ軸34dが回転する。ねじ軸34dが回転することで、ロッド34bが型閉方向に移動する。
【0084】
ロッド34bが型閉方向に移動することで、クロスヘッド32aが型閉方向に移動し、トグル機構32が型閉方向に延びる。可動金型22と固定金型20が接触したところで、電動シリンダ34を用いた可動ダイプレート16の移動が停止する。
【0085】
次に、ロッド固定ステップ(S03)で、ストッパ機構38を用いて、ロッド34bの型開方向への動きを抑制する(
図11)。ロッド固定ステップ(S03)では、ストッパ機構38を用いて、ロッド34bが型開方向へ動かないように固定する。
【0086】
図11に示すように、アクチュエータ38bを用いて、ストッパ部材38aをロッド34bに向かう方向に移動させる。ストッパ部材38aは、ロッド34bのフランジ34bxの型開方向に挿入される。ストッパ部材38aの型開方向に設けられた支持部材38c及びストッパ部材38aによって、ロッド34bが型開方向へ動かないように固定される。
【0087】
次に、型締め開始ステップ(S04)で、トグル機構32を用いて型締めを行う(
図12)。固定金型20と可動金型22との間に型締力が加えられる。
【0088】
可動ダイプレート16は、トグル機構32を用いて型閉方向に移動し、可動金型22と固定金型20の型締めを行う。可動ダイプレート16は、油圧シリンダ36を用いて型閉方向に移動される。可動金型22と固定金型20の型締めは、油圧シリンダ36を用いて行われる。
【0089】
図12に示すように、図示しない油圧回路から、ヘッド側作動油孔36cを通って、油圧シリンダチューブ36aのヘッド側室に作動油が供給される。ロッド側室の作動油は、ロッド側作動油孔36dを通って、図示しない油圧回路に排出される。
【0090】
クロスヘッド32aが、型閉方向に移動することにより、トグル機構32が型閉方向に延び、可動金型22と固定金型20の型締めが行われる。ロッド34bに加わる反力は、ストッパ機構38で支えられる。
【0091】
次に、射出動作ステップ(S05)で、射出装置28を用いて射出動作が行われる(
図13)。具体的には、例えば、図示しないラドル等を用いて、開口部42aからスリーブ42の中へ溶湯が供給される。そして、スリーブ42内でプランジャチップ44aを前進させて溶湯を金型内の空洞Caへ充填する。金型内の空洞Caへ充填された溶湯が凝固することで、ダイカスト品90が製造される。
【0092】
次に、型締め終了ステップ(S06)で、トグル機構32を用いて型締めを終了する(
図14)。固定金型20と可動金型22との間に型締力が加わらない状態となる。
【0093】
可動ダイプレート16は、トグル機構32を用いて型開方向に移動し、可動金型22と固定金型20の型締めを終了する。可動ダイプレート16は、油圧シリンダ36を用いて型開方向に移動される。可動金型22と固定金型20の型締めの終了は、油圧シリンダ36を用いて行われる。
【0094】
図14に示すように、図示しない油圧回路から、ロッド側作動油孔36dを通って、油圧シリンダチューブ36aのロッド側室に作動油が供給される。ヘッド側室の作動油は、ヘッド側作動油孔36cを通って、図示しない油圧回路に排出される。
【0095】
クロスヘッド32aが、型開方向に移動することにより、トグル機構32が型開方向に縮み、可動金型22と固定金型20の型締めが終了する。
【0096】
次に、ロッド解放ステップ(S07)で、ストッパ機構38を用いて、ロッド34bの型開方向への動きを許容する(
図15)。ロッド解放ステップ(S07)では、ストッパ機構38を用いて、ロッド34bが型開方向へ動けるようにする。
【0097】
図15に示すように、アクチュエータ38bを用いて、ストッパ部材38aをロッド34bから遠ざかる方向に移動させる。ロッド34bのフランジ34bxの型開方向に挿入されていたストッパ部材38aは、フランジ34bxから離れる。
【0098】
次に、可動ダイプレート後退ステップ(S08)で可動ダイプレート16を型開方向に後退させる(
図16、
図17)。可動ダイプレート16を型開方向に後退させることで、接触していた可動金型22と固定金型20が離隔する。
【0099】
可動ダイプレート16は、型締装置24を用いて移動される。可動ダイプレート16は、トグル機構32を用いて移動される。トグル機構32は、電動シリンダ34を用いて駆動される。トグル機構32は、電動シリンダ34を用いてクロスヘッド32aを型開方向に移動させることで駆動される。
【0100】
図17に示すように、モータ34eを回転させることで、モータ34eとモータ軸34fで連結された第2のプーリー34hが回転する。第2のプーリー34hが回転することで、第2のプーリー34hとベルト34iで連結された第1のプーリー34gが回転する。
【0101】
第1のプーリー34gが回転することで、第1のプーリー34gに連結されたねじ軸34dが回転する。ねじ軸34dが回転することで、ロッド34bが型開方向に移動する。この時、ストッパ機構38は、ロッド34bが型開方向へ移動することを許容する。このため、フランジ34bxがストッパ部材38aに接触せず、ストッパ機構38を通過することができる。
【0102】
ロッド34bが型開方向に移動することで、クロスヘッド32aが型開方向に移動し、トグル機構32が型開方向に縮む。例えば、リンクハウジング14と油圧シリンダ36が接触したところで、電動シリンダ34を用いた可動ダイプレート16の型開方向の移動が停止する。
【0103】
次に、押し出しステップ(S09)で、押出装置26を用いてダイカスト品90の押し出しを行う(
図18)。具体的には、押出シリンダ26bを用いて、押出板26aを型閉方向に移動させる。押出板26aを型閉方向に移動させることで、押出軸26c、押出ピン支持板26d、及び押出ピン26eが型閉方向に移動する。
【0104】
押出ピン26eによって、ダイカスト品90は可動金型22から押し出される。可動金型22から押し出されたダイカスト品90は、例えば、図示しないロボットアームを用いてピックアップされる。
【0105】
以上の成形動作により、ダイカスト品90が製造される。次のダイカスト品を製造する場合には、上記成形動作を繰り返せば良い。
【0106】
なお、可動ダイプレート後退ステップ(S08)と、押し出しステップ(S09)を並行して実行し、成形動作のサイクルタイムを短縮しても構わない。可動ダイプレート後退ステップ(S08)は型締装置24を用い、押し出しステップ(S09)は、型締装置24とは別の押出装置26を用いる。したがって、可動ダイプレート後退ステップ(S08)と、押し出しステップ(S09)を並行して実行することが可能である。
【0107】
次に、実施形態の成形機の作用及び効果について説明する。
【0108】
ダイカストマシンでは、例えば、型締装置を用いて型締めされた金型内の空洞に、射出装置を用いて溶湯を充填することで、成形品(ダイカスト品)を製造する。ダイカストマシンでは、製造装置コストの低減、短い製造サイクルタイム、製造環境の改善、及び省エネルギー化を実現できることが望まれる。
【0109】
例えば、型締装置に電動シリンダ等の電動式の装置を用いる場合、高価な大出力用モータに起因する高い製造装置コスト、大きな消費エネルギーなどの課題がある。
【0110】
また、型締装置に油圧シリンダ等の液圧式の装置を用いる場合、例えば、長い製造サイクルタイム、作動液汚れによる製造環境の悪化、大きな消費エネルギーなどの課題がある。
【0111】
実施形態のダイカストマシン100の型締装置24は、電動式及び液圧式が複合された型締装置である。型締装置24は、トグル機構32を電動シリンダ34及び油圧シリンダ36の2種類のシリンダを用いて駆動するハイブリッド型の型締装置である。
【0112】
ダイカストマシン100の型締装置24は、可動ダイプレート16の可動金型22と固定金型20との接触までの移動には、電動シリンダ34を用いる。すなわち、型締装置24にかかる負荷が小さい動作では、電動シリンダ34を用いる。
【0113】
型締装置24にかかる負荷が小さいため、高価な大出力用モータは不要となる。したがって、製造装置コストの低減が実現できる。また、電動シリンダ34は油圧シリンダと比較して、応答性が高い。したがって、可動ダイプレート16の移動に要する時間が短縮され、短い製造サイクルタイムが実現できる。また、消費電力の大きな大出力用モータは不要となるため、省エネルギー化が実現できる。
【0114】
ダイカストマシン100の型締装置24は、可動金型22と固定金型20との型締めには、油圧シリンダ36を用いる。すなわち、型締装置24にかかる負荷が大きい動作では、油圧シリンダ36を用いる。
【0115】
油圧シリンダ36を用いて可動ダイプレート16を動かす距離は極めて小さいため、油圧シリンダ36が小型化でき、作動油の量が大幅に削減できる。したがって、作動液汚れが低減し、製造環境の改善が実現できる。また、油圧シリンダ36を駆動する油圧回路が小規模になることで、省エネルギー化が実現できる。
【0116】
以上、実施形態によれば、低い製造装置コスト、短い製造サイクルタイム、製造環境の改善、及び省エネルギー化を実現できる成形機を提供できる。
【0117】
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。実施形態においては、成形機などで、本発明の説明に直接必要としない部分については記載を省略したが、必要とされる、成形機などに関わる要素を適宜選択して用いることができる。
【0118】
実施形態においては、ダイカストマシンを成形機の例として説明したが、本発明を射出成形機等に適用することも可能である。
【0119】
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての成形機は、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物の範囲によって定義されるものである。
【符号の説明】
【0120】
10 ベース
11 ガイドレール
12 固定ダイプレート
14 リンクハウジング
16 可動ダイプレート
18 タイバー
19 タイバーナット
20 固定金型
22 可動金型
24 型締装置
26 押出装置
26a 押出板
26b 押出シリンダ
26c 押出軸
26d 押出ピン支持板
26e 押出ピン
28 射出装置
30 入力表示装置
32 トグル機構
32a クロスヘッド
32b リンク
32c 複数のリンクピン
34 電動シリンダ
34a 電動シリンダチューブ
34b ロッド
34bx フランジ
34c ナット
34d ねじ軸
34e モータ
34f モータ軸
34g 第1のプーリー
34h 第2のプーリー
34i ベルト
36 油圧シリンダ(液圧シリンダ)
36a 油圧シリンダチューブ(シリンダチューブ)
36b ピストン
36c ヘッド側作動油孔
36d ロッド側作動油孔
38 ストッパ機構
38a ストッパ部材
38b アクチュエータ
38c 支持部材
42 スリーブ
42a 開口部
44 プランジャ
44a プランジャチップ
44b プランジャロッド
46 射出駆動部
48 位置センサ
100 ダイカストマシン(成形機)
Ca 空洞