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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021842
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】泡吐出容器及び装着キャップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/20 20060101AFI20250206BHJP
   B05B 1/02 20060101ALI20250206BHJP
   B05B 11/04 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
B65D47/20 111
B05B1/02 101
B05B11/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125847
(22)【出願日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001612
【氏名又は名称】弁理士法人きさらぎ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 祐介
(72)【発明者】
【氏名】山田 孝
(72)【発明者】
【氏名】松本 州平
(72)【発明者】
【氏名】岩坪 貢
【テーマコード(参考)】
3E084
4F033
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084AB06
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084KA05
3E084KB05
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD03
4F033BA02
4F033BA03
4F033DA01
4F033EA01
(57)【要約】
【課題】良好な泡質を得ることができると共に、十分な泡吐出量を確保することが可能な泡吐出容器及び装着キャップに関する。
【解決手段】液体及び空気を混合して泡を生成させる混合室を内部に有する筒状部と、筒状部の内周面から筒状部の径方向外側に向けて凹み、かつ、筒状部の軸方向に沿って延びる複数の溝部と、混合室で生成された泡を吐出可能なノズルと、容器本体内部から混合室に液体を導入させる液体流路と、容器本体内部から混合室に空気を導入させる空気導入孔と、混合室からノズルに向けて泡を供給する泡流路と、筒状部と液体流路との間に設けられ、筒状部及び液体流路に連通する弁座部と、弁座部に載置可能に構成されており、液体流路を開閉可能なボール弁とを備え、筒状部の内周面の径は、ボール弁の径よりも大きく形成されており、複数の溝部は、筒状部の周方向に間隔をおいて設けられており、空気導入孔は、溝部と弁座部との間、又は溝部を含む筒状部の内周面に設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容可能な容器本体を備える泡吐出容器であって、
液体及び空気を混合して泡を生成させる混合室を内部に有する筒状部と、
前記筒状部の内周面から前記筒状部の径方向外側に向けて凹み、かつ、前記筒状部の軸方向に沿って延びる複数の溝部と、
前記混合室で生成された泡を吐出可能なノズルと、
前記容器本体内部から前記混合室に液体を導入させる液体流路と、
前記容器本体内部から前記混合室に空気を導入させる空気導入孔と、
前記混合室から前記ノズルに向けて泡を供給する泡流路と、
前記筒状部と前記液体流路との間に設けられ、前記筒状部及び前記液体流路に連通する弁座部と、
前記弁座部に載置可能に構成されており、前記液体流路を開閉可能なボール弁と
を備え、
前記筒状部の内周面の径は、前記ボール弁の径よりも大きく形成されており、
前記複数の溝部は、前記筒状部の周方向に間隔をおいて設けられており、
前記空気導入孔は、前記溝部と前記弁座部との間、又は前記溝部を含む前記筒状部の内周面に設けられている
泡吐出容器。
【請求項2】
前記空気導入孔は、前記溝部の延在方向の中央部よりも前記弁座部側に設けられている
請求項1に記載の泡吐出容器。
【請求項3】
前記筒状部の軸方向において、前記筒状部の内周面の長さは、前記ボール弁の径に対して1.5倍以上である
請求項1又は2に記載の泡吐出容器。
【請求項4】
前記筒状部の内周面は、前記泡流路側の端部から前記液体流路側の端部に向けて、前記筒状部の径方向内側に傾斜している
請求項1~3のいずれか1項に記載の泡吐出容器。
【請求項5】
前記空気導入孔は、前記筒状部の周方向に沿って複数設けられている
請求項1~4のいずれか1項に記載の泡吐出容器。
【請求項6】
前記空気導入孔は、前記溝部に対応する位置に設けられている
請求項5に記載の泡吐出容器。
【請求項7】
スクイズフォーマー容器である
請求項1~6のいずれか1項に記載の泡吐出容器。
【請求項8】
液体を収容可能な容器本体に対して取り付け可能に構成された装着キャップであって、
液体及び空気を混合して泡を生成させる混合室を内部に有する筒状部と、
前記筒状部の内周面から前記筒状部の径方向外側に向けて凹み、かつ、前記筒状部の軸方向に沿って延びる複数の溝部と、
前記混合室で生成された泡を吐出可能なノズルと、
前記容器本体内部から前記混合室に液体を導入させる液体流路と、
前記容器本体内部から前記混合室に空気を導入させる空気導入孔と、
前記混合室から前記ノズルに向けて泡を供給する泡流路と、
前記筒状部と前記液体流路との間に設けられ、前記筒状部及び前記液体流路に連通する弁座部と、
前記弁座部に載置可能に構成されており、前記液体流路を開閉可能なボール弁と
を備え、
前記筒状部の内周面の径は、前記ボール弁の径よりも大きく形成されており、
前記複数の溝部は、前記筒状部の周方向に間隔をおいて設けられており、
前記空気導入孔は、前記溝部と前記弁座部との間、又は前記溝部を含む前記筒状部の内周面に設けられている
装着キャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡吐出容器及び装着キャップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、液体を収容可能な容器本体に対して取り付け可能に構成された装着キャップが知られている。例えば、特許文献1には、空気及び内容液を混合して泡を生成する混合室と、空気を混合室に流入させる空気通路と、内容液を混合室に流入させる液通路と、液通路の上部に設けられたボールと、ボールを支持する弁座と、ボールの上部に設けられたボール抑え部とを備えるノズル部材(装着キャップ)が記載されている。このボールは、弁座に当接することで液通路を閉塞し、液通路から混合室に流入される内容液に押圧されることで液通路を開放するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-143247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のノズル部材では、ボールの上部にボール抑え部が設けられることでボールによる液通路の開閉動作を円滑に行うことができる反面、上下方向におけるボールの移動距離が制限されるため、空気及び内容液を混合するための空間を確保することが難しく、泡質不良や泡吐出量の制限が生じやすいという問題がある。
【0005】
本発明は、良好な泡質を得ることができると共に、十分な泡吐出量を確保することが可能な泡吐出容器及び装着キャップに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る泡吐出容器は、液体を収容可能な容器本体を備える泡吐出容器であって、液体及び空気を混合して泡を生成させる混合室を内部に有する筒状部と、前記筒状部の内周面から前記筒状部の径方向外側に向けて凹み、かつ、前記筒状部の軸方向に沿って延びる複数の溝部と、前記混合室で生成された泡を吐出可能なノズルと、前記容器本体内部から前記混合室に液体を導入させる液体流路と、前記容器本体内部から前記混合室に空気を導入させる空気導入孔と、前記混合室から前記ノズルに向けて泡を供給する泡流路と、前記筒状部と前記液体流路との間に設けられ、前記筒状部及び前記液体流路に連通する弁座部と、前記弁座部に載置可能に構成されており、前記液体流路を開閉可能なボール弁とを備え、前記筒状部の内周面の径は、前記ボール弁の径よりも大きく形成されており、前記複数の溝部は、前記筒状部の周方向に間隔をおいて設けられており、前記空気導入孔は、前記溝部と前記弁座部との間、又は前記溝部を含む前記筒状部の内周面に設けられている。
【0007】
また、本発明に係る装着キャップは、液体を収容可能な容器本体に対して取り付け可能に構成された装着キャップであって、液体及び空気を混合して泡を生成させる混合室を内部に有する筒状部と、前記筒状部の内周面から前記筒状部の径方向外側に向けて凹み、かつ、前記筒状部の軸方向に沿って延びる複数の溝部と、前記混合室で生成された泡を吐出可能なノズルと、前記容器本体内部から前記混合室に液体を導入させる液体流路と、前記容器本体内部から前記混合室に空気を導入させる空気導入孔と、前記混合室から前記ノズルに向けて泡を供給する泡流路と、前記筒状部と前記液体流路との間に設けられ、前記筒状部及び前記液体流路に連通する弁座部と、前記弁座部に載置可能に構成されており、前記液体流路を開閉可能なボール弁とを備え、前記筒状部の内周面の径は、前記ボール弁の径よりも大きく形成されており、前記複数の溝部は、前記筒状部の周方向に間隔をおいて設けられており、前記空気導入孔は、前記溝部と前記弁座部との間、又は前記溝部を含む前記筒状部の内周面に設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の泡吐出容器及び装着キャップによれば、良好な泡質を得ることができると共に、十分な泡吐出量を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る泡吐出容器を示す斜視図である。
図2】本実施形態に係る泡吐出容器を示す平面図である。
図3】本実施形態に係る泡吐出容器の分解図である。
図4図2のA-A´線に沿った断面図である。
図5図2のB-B´線に沿った断面図である。
図6】外気導入路及び泡流路が連通状態における装着キャップの断面図である。
図7】外気導入路及び泡流路が非連通状態における装着キャップの断面図である。
図8図6のC-C´線に沿った断面図である。
図9図7のD-D´線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、本実施形態においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や、一部の構成要素が省略されている場合がある。
【0011】
[泡吐出容器の全体構成]
本実施形態に係る泡吐出容器1は、発泡性を有する洗浄剤や染毛剤等の液体(以下、単に「液体」という)を泡状にして吐出させる用途で用いられる泡吐出容器であり、好ましくは、スクイズフォーマー容器である。具体的には、図1図3に示すように、泡吐出容器1は、液体を収容可能な容器本体10と、容器本体10に取り付けられる装着キャップ20とを備えている。本実施形態において、装着キャップ20は、容器本体10に対して着脱可能に構成されている。
【0012】
以下、本明細書において、容器本体10から装着キャップ20に向かう方向(装着キャップ20から見た場合における、容器本体10とは反対側)を「上方」とし、その反対方向(装着キャップ20から見た場合における、容器本体10側)を「下方」として説明する。また、装着キャップ20が容器本体10よりも上方側に位置する状態を「正立状態」という。さらに、上下方向に沿う断面を「縦断面」といい、上下方向に直交する方向の断面を「水平断面」という。
【0013】
[容器本体の構成]
図1及び図3図5に示すように、容器本体10は、例えばブロー成形によって形成された合成樹脂製の容器であり、底部11と、底部11の周縁から上方に向けて延びる筒状の胴部12と、胴部12の上方かつ中心部に設けられた円筒状の口部13とを備えている。容器本体10は、図3図5に示すように、全体として口部13の上端のみが開放された有底筒状に形成されており、底部11及び胴部12で画定された内部空間内に液体を収容可能に構成されている。
【0014】
底部11は、長軸と短軸とを有する楕円形状を有している。また、底部11は、胴部12の下端の外径と略同じ外径を有しており、底部11の上面から上方に向けて胴部12が延出する構成を有している。すなわち、本実施形態において、容器本体10は、床面等の載置面に載置された際に、底部11のみが載置面に接触する上げ底構造を有している。本実施形態に係る容器本体10は、このような上げ底構造を有することにより、スクイズ変形時の変形率(すなわち、容器本体10の容積の減少量)を大きくすることができるという利点を有する。
【0015】
胴部12は、使用者による圧搾操作(スクイズ操作)により変形可能な可撓性を有している。また、胴部12は、使用者が手で握ることができる形状と大きさを有している。具体的には、胴部12は、図1図3に示すように、水平断面が長軸と短軸とを有する断面楕円筒形状を有しており、上下方向の略中心部において、長軸側の両端部が径方向内側に向けて凹んだ形状を有している。すなわち、胴部12は、上下方向の略中心部に形成されたくびれ部12aと、くびれ部12aよりも上端側(口部13側)に位置する上部12bと、くびれ部12aよりも下端側(底部11側)に位置する下部12cとを備えている。なお、以下、「胴部12の長軸」とは、胴部12の水平断面における長軸を意味し、「胴部12の短軸」とは、胴部12の水平断面における短軸を意味するものとする。
【0016】
くびれ部12aは、胴部12の長軸に沿う縦断面(図2のA-A´線に沿う断面)において、図4に示すように径方向内側に向けて湾曲した形状を有しているが、胴部12の短軸に沿う縦断面(図2のB-B´線に沿う断面)においては、図5に示すように略直線状の形状を有している。すなわち、くびれ部12aは、上下方向において、略全ての水平断面の形状が断面楕円筒形状となるよう構成されている。
【0017】
胴部12の上部12bは、図4に示すように、くびれ部12aの上端から口部13に向けて上方かつ径方向内側に湾曲した形状を有している。また、胴部12の下部12cは、くびれ部12aの下端から底部11に向けて下方かつ径方向外側に略直線状に傾斜した形状を有している。本実施形態において、上部12bの長軸方向の横幅は、下部12cの長軸方向の横幅よりも大きくなるよう設定されているが、これに限定されるものではない。
【0018】
以上のとおり、本実施形態に係る容器本体10は、胴部12の水平断面の形状が断面楕円筒形状であることにより、少ない歪み量で泡を遠くまで吐出することが可能になるという利点を有する。
また、本実施形態に係る容器本体10は、くびれ部12aを有することにより、把持しやすく、かつ、把持の位置をくびれ部12aに誘導することができるという利点を有する。
さらに、本実施形態に係る容器本体10は、胴部12の長軸に沿う縦断面(図2のA-A´線に沿う断面)においては、上部12bが径方向外側に湾曲した後くびれ部12aにおいて径方向内側に湾曲し、くびれ部12aから底部11に掛けて径方向外側に略直線状に下部12cが延びる、断面略S字状に形成されているが、胴部12の短軸に沿う縦断面(図2のB-B´線に沿う断面)においては、上部12b、くびれ部12a及び下部12cが上下方向に略直線状に連続する形状を有している。このような形状を有することにより、本実施形態に係る容器本体10は、スクイズ変形時のくびれ部12aによる抵抗の影響を受けにくく、小さな圧搾力で泡を遠くまで吐出することが可能になるという利点を有する。
【0019】
図3に示すように、口部13は、上下方向に直交する方向の断面が真円形状を有している。また、口部13は、胴部12の上方かつ中心部に設けられた大径口部13aと、大径口部13aよりも径の小さい小径口部13bとを有している。小径口部13bの外周面には、周方向に沿って螺旋状に形成されたねじ山が形成されており、装着キャップ20の後述する内側装着キャップ30が螺合可能に構成されている。
【0020】
容器本体10の材料は、使用者によるスクイズ操作により変形可能な可撓性と、外力が取り除かれた際の復元性との双方に優れた弾性材料からなることが好ましい。かかる観点から、容器本体10は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)及びエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)から選択される1種又は2種以上の材料で構成されていることが好ましい。また、容器本体10は、上記の材料を用いて一体成形により形成されることが好ましいが、これに限定されず、別部材として成形された底部11、胴部12及び口部13を一体化させる構成としても良い。
【0021】
なお、容器本体10の形状及び材料は、上述した構成に限定されるものではなく、種々の公知の形状及び材料を採用することが可能である。
【0022】
[装着キャップの構成]
図3図7に示すように、装着キャップ20は、容器本体10の口部13に取り付けられる内側装着キャップ30と、内側装着キャップ30に対して相対移動可能に取り付けられる外側装着キャップ40と、外側装着キャップ40の外周面の上端部に取り付けられたノズル50と、内側装着キャップ30の下端に取り付けられたディップチューブ60とを備えている。
【0023】
図4図7に示すように、内側装着キャップ30は、筒状部31と、筒状部31の上方に設けられた大径筒状部32と、筒状部31の下方に設けられた小径筒状部33と、筒状部31と小径筒状部33との間に設けられた弁座部34と、筒状部31の外周面の上端部から径方向外側に向けて延びる環状底部35と、環状底部35から上方に向けて延びる複数の下側壁部36と、環状底部35の外周縁から下方に向けて延びる外壁部37とを備えており、全体として略傘状に形成されている。また、内側装着キャップ30は、弁座部34に載置可能に構成されたボール弁38を備えている。
【0024】
筒状部31は、上端及び下端が開放された円筒状に形成されている。筒状部31の内周面は、筒状部31の上端(後述する泡流路23側の端部)から下端(後述する液体流路22側の端部)に向けて筒状部31の径方向内側に傾斜している。すなわち、筒状部31は、下方かつ径方向内側に向けて先細りとなる内周面を有している。また、筒状部31の内周面の径は、ボール弁38の径よりも大きく形成されている。このような構成を備えることにより、本実施形態に係る筒状部31は、筒状部31内におけるボール弁38の移動をスムーズにすることができると共に、ボール弁38を弁座部34に向けて確実に誘導することができるという利点を有する。
【0025】
図6図7及び図9に示すように、筒状部31には、筒状部31の内周面から径方向外側に向けて凹み、かつ、筒状部31の軸方向に沿って延びる複数の溝部31aが形成されている。本実施形態では、図9に示すように、溝部31aは、周方向に45度の間隔をおいて8個形成されている。各溝部31aは、筒状部31の軸方向と直交する方向の断面が略コの字状に形成されている。なお、溝部31aの形状、数及び間隔は、図示の構造に限定されず、溝部31aの機能を阻害しない範囲において任意に変更することが可能である。
【0026】
また、筒状部31は、内周面に溝部31aが複数形成されることにより、図9に示すように、隣接する溝部31a間にそれぞれリブ31bが形成されている。すなわち、リブ31bは、溝部31aと交互に位置するように、周方向に45度の間隔をおいて8個形成されている。リブ31bは、ボール弁38の上下移動のガイドとして機能する部位であり、各リブ31bの突出端面によって筒状部31の内周面が形成されている。各リブ31bは、筒状部31の上端(後述する泡流路23側の端部)から下端(後述する液体流路22側の端部)に向けて筒状部31の径方向内側に傾斜している。
【0027】
複数のリブ31bの下端に内接する縁、すなわち、筒状部31の下端の内径d(図9参照)は、ボール弁38を弁座部34に密着させる観点から、ボール弁38の径よりも大きいことが好ましい。具体的には、筒状部31の下端の内径dは、ボール弁38の径の1.10倍以上であることが好ましく、1.15倍以上であることがより好ましく、1.20倍以上であることが更に好ましい。
【0028】
また、複数のリブ31bの上端に内接する縁、すなわち、筒状部31の上端の内径は、後述する混合室21の容積を広く確保すると共に、ボール弁38の上下移動をスムーズにさせる観点から、筒状部31の下端の内径dよりも大きいことが好ましい。具体的には、筒状部31の上端の内径は、筒状部31の下端の内径dの1.10倍以上であることが好ましく、1.15倍以上であることがより好ましく、1.20倍以上であることが更に好ましい。
【0029】
隣接するリブ31bの突出端の間隔D(図9参照)は、溝部31aにボール弁38が入り込むことを防止する観点から、ボール弁38の径よりも小さいことが好ましい。具体的には、隣接するリブ31bの突出端の間隔Dは、ボール弁38の径の0.5倍以下であることが好ましく、0.4倍以下であることがより好ましく、0.3倍以下であることが更に好ましい。
【0030】
本実施形態において、筒状部31の軸方向における筒状部31の内周面の長さL(図6参照)、すなわち、溝部31a及びリブ31bの長さは、筒状部31の軸方向におけるボール弁38の移動距離を確保し、後述する混合室21での液体及び空気を混合させる空間を確保する観点から、ボール弁38の径に対して1.5倍以上であることが好ましく、1.7倍以上であることがより好ましく、2倍以上であることが更に好ましい。なお、本実施形態において、筒状部31の軸方向における筒状部31の内周面の長さLとは、筒状部31の内周面の上端から下端までの筒状部31の軸方向に沿う直線長さである。
【0031】
以上の構成を有する筒状部31は、図6及び図7に示すように、液体及び空気を混合して泡を生成させる混合室21を内部に有している。本実施形態において、混合室21は、筒状部31の内周面(すなわち、各リブ31bの突出端面)と、溝部31aと、後述するメッシュ部材(不図示)と、弁座部34の上端とにより画定された空間である。
【0032】
大径筒状部32は、筒状部31の上端から更に上方に向けて延出する円筒状に形成されており、筒状部31よりも大きな径を有している。また、大径筒状部32は、筒状部31の上端と大径筒状部32の内周面とで画定された内部空間に、メッシュ部材(不図示)を保持可能なメッシュ保持部材70を収容可能に構成されている。
【0033】
メッシュ保持部材70は、外側メッシュ保持部材71と内側メッシュ保持部材72とにより構成されている。外側メッシュ保持部材71は、上端及び下端の中心部が開放された円筒状に形成されている。内側メッシュ保持部材72は、上端及び下端が開放された円筒状に形成されており、外側メッシュ保持部材71よりも小さな径を有している。内側メッシュ保持部材72は、外側メッシュ保持部材71の内部に同心円状となるよう配されている。メッシュ保持部材70は、外側メッシュ保持部材71の下端の内面と内側メッシュ保持部材72との間にメッシュ部材を挟持することにより、メッシュ部材を保持可能に構成されている。
【0034】
小径筒状部33は、筒状部31の下端から更に下方に向けて延出する円筒状に形成されており、筒状部31よりも小さな径を有している。また、小径筒状部33は、ディップチューブ60を保持可能に構成されている。具体的には、小径筒状部33は、小径筒状部33の内部にディップチューブ60を挿入させることにより、ディップチューブ60を保持可能に構成されている。
【0035】
ディップチューブ60は、上端から下端に亘って貫通した管状に形成されており、その上端が小径筒状部33内に挿入されている。ディップチューブ60は、その下端が容器本体10の底部11近傍に至る長さを有している。ディップチューブ60の内部空間は、容器本体10の内部から混合室21に液体を導入させる液体流路22として機能している。
【0036】
弁座部34は、筒状部31と液体流路22との間に設けられており、筒状部31及び液体流路22に連通している。本実施形態において、弁座部34は、筒状部31の下端と、小径筒状部33の上端との間に形成されている。弁座部34は、筒状部31の下端から小径筒状部33の上端に向けて先細りとなる曲面状の内面を有しており、該内面は、ボール弁38が密着可能な形状を有している。具体的には、弁座部34の内面は、ボール弁38の曲率半径と略同じ曲率半径を有している。
【0037】
環状底部35は、筒状部31の外周面の上端部から径方向外側に向けて延びる円環状に形成されており、筒状部31と同軸を有している。また、環状底部35は、大径筒状部32と後述する第1下側壁部36aの内周面との間の部分において、環状底部35の上面から下面に亘って貫通して形成された貫通孔35aを有している。貫通孔35aは、環状底部35の周方向に間隔をおいて複数(本実施形態では4つ)形成されている。
【0038】
下側壁部36は、大径筒状部32よりも環状底部35の径方向外側に設けられた第1下側壁部36aと、第1下側壁部36aよりも環状底部35の径方向外側に設けられた第2下側壁部36bと、第2下側壁部36bよりも環状底部35の径方向外側に設けられた第3下側壁部36cとを有している。
【0039】
第1下側壁部36aは、上方が開放された円筒状に形成されており、筒状部31と同軸を有している。また、第1下側壁部36aは、後述する非連通状態において、第1下側壁部36aの内周面と第3上側壁部48cの外周面とを密接させることが可能な径及び軸方向の長さ(本実施形態では、大径筒状部32の軸方向の長さの約3分の1の長さ)を有している。
【0040】
第2下側壁部36bは、上方が開放された円筒状に形成されており、筒状部31と同軸を有している。また、第2下側壁部36bは、後述する連通状態において、第2下側壁部36bの外周面と第4上側壁部48dの内周面とを密接させることが可能な径及び軸方向の長さ(本実施形態では、第1下側壁部36aの軸方向の長さの約2倍の長さ)を有している。
【0041】
第3下側壁部36cは、上方が開放された円筒状に形成されており、筒状部31と同軸を有している。また、第3下側壁部36cは、軸方向において、第2下側壁部36bと略同じ長さを有している。
【0042】
本実施形態において、内側装着キャップ30は、大径筒状部32の外周面と、環状底部35の上面と、第1下側壁部36aの内周面とで画定された空間内に、外側装着キャップ40の後述する第2上側壁部48b及び第3上側壁部48cを挿入させることが可能に構成されている。また、内側装着キャップ30は、第2下側壁部36bの外周面と、環状底部35の上面と、第3下側壁部36cの内周面とで画定された空間内に、外側装着キャップ40の後述する第4上側壁部48dを挿入させることが可能に構成されている。
【0043】
外壁部37は、の外周縁から下方に向けて延びる小径外壁部37aと、小径外壁部37aの下方に設けられ、小径外壁部37aよりも径の大きい大径外壁部37bとを有している。小径外壁部37aは、口部13の小径口部13bの外径よりも大きい内径を有している。大径外壁部37bは、口部13の大径口部13aの外径よりも大きい内径を有している。
【0044】
また、小径外壁部37aの内周面には、周方向に沿って螺旋状に形成されたねじ溝が設けられており、口部13の小径口部13bの外周面に形成されたねじ山と螺合可能に構成されている。すなわち、本実施形態において、内側装着キャップ30は、外壁部37の小径外壁部37aに設けられたねじ溝と、口部13の小径口部13bに設けられたねじ山とを螺合させることにより、口部13に取り付けられている。
【0045】
一方、小径外壁部37aの外周面には、周方向に沿って螺旋状に形成されたねじ山が設けられており、外側装着キャップ40の後述する周壁部42に設けられたねじ溝と螺合可能に構成されている。
【0046】
ボール弁38は、液体流路22と混合室21との間に配置されており、液体流路22を開閉可能に構成されている。具体的には、ボール弁38は、ボール弁38が弁座部34に密着して液体等の流動を規制する閉塞状態と、ボール弁38が弁座部34から離間して液体の流動を許容する開放状態とを切り替え可能に構成されている。すなわち、ボール弁38は、弁座部34と協働して、容器本体10の内部空間から混合室21に向かう方向の液体の流動を許容し、かつ、その逆方向(混合室21から容器本体10の内部空間に向かう方向)の液体等の流動を阻止する逆止弁として機能するよう構成されている。
【0047】
より具体的には、ボール弁38は、使用者によるスクイズ操作によって容器本体10の胴部12が変形させられることで容器本体10の内圧が上昇した際に、弁座部34から離れる方向に移動して液体流路22と混合室21とを連通させ、容器本体10から混合室21へと向かう液体の流入を許容するよう構成されている。また、ボール弁38は、使用者がスクイズ操作を止め、容器本体10が自らの弾性によって元の形状に復元することで容器本体10の内部が負圧となった際に、弁座部34に密着して液体流路22と混合室21とを非連通状態とし、混合室21から容器本体10へと向かう液体等の逆流を阻止するよう構成されている。
【0048】
本実施形態においては、筒状部31内には、ボール弁38の上下方向の移動を規制する弁押さえが形成されていない。これにより、ボール弁38は、筒状部31の軸方向の略全域において上下方向に移動することが可能である。
【0049】
また、装着キャップ20は、容器本体10の内部から混合室21に空気を導入させる空気導入孔39を備えている。図6図7及び図9に示すように、空気導入孔39は、容器本体10の内部空間と混合室21とを連通させる開口であり、溝部31a及びリブ31bの上端よりも弁座部34側に形成されている。具体的には、空気導入孔39は、溝部31aと弁座部34との間、又は溝部31aを含む筒状部31の内周面に設けられている。なお、本実施形態では、空気導入孔39は、溝部31aと弁座部34との間に設けられている。空気導入孔39は、溝部31aと弁座部34との間、又は溝部31aを含む筒状部31の内周面であれば、任意の位置に形成可能であるが、気体と液体との混合箇所からメッシュ部材までの距離を確保する観点から、溝部31aの延在方向の中央部よりも弁座部34側に設けられることが好ましい。
【0050】
図9に示すように、空気導入孔39は、筒状部31の周方向に沿って複数設けられている。本実施形態において、空気導入孔39は、各溝部31aに対応する位置、すなわち、隣接するリブ31b間にそれぞれ設けられている。なお、空気導入孔39の周方向の数及びその配置は、図示の例に限定されるものではなく、容器本体10の内部から混合室21に空気を導入させることが可能な構成であれば、種々の任意の構成を採用することが可能である。
【0051】
以上の構成により、内側装着キャップ30は、液体流路22(ディップチューブ60)を介して混合室21に供給された液体と、空気導入孔39を介して混合室21に供給された気体とを混合室21内にて混合させ、泡を生成するよう構成されている。また、内側装着キャップ30は、混合室21の流出口にメッシュ部材が配されており、該メッシュ部材によって混合室21にて生成した泡を微細化してよりきめ細やかな泡を生成可能に構成されている。
【0052】
内側装着キャップ30は、ボール弁38を除いて、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリオキシメチレン(POM)等の材料を用いて一体成形により形成されている。しかしながら、内側装着キャップ30の構成はこれに限定されず、例えば、別部材として成形された筒状部31、大径筒状部32、小径筒状部33、弁座部34、環状底部35、下側壁部36及び外壁部37を一体化させる構成としても良い。また、その他の種々の公知の材料及び成形方法を採用しても良い。
【0053】
図6及び図7に示すように、外側装着キャップ40は、頂部41と、頂部41の周縁から下方に向けて延びる筒状の周壁部42とを備えており、全体として下端が開放された有頂筒状に形成されている。
【0054】
頂部41は、真円状かつ板状に形成されており、上方に向けて径が縮小した形状を有している。すなわち、頂部41は、頂点部分と周壁部42との間の部分が曲面状に形成されている。周壁部42は、円筒状に形成されており、内側装着キャップ30の小径外壁部37aの外径よりも大きな内径を有している。この周壁部42の内周面には、周方向に沿って螺旋状に形成されたねじ溝が設けられており、小径外壁部37aの外周面に形成されたねじ山と螺合可能に構成されている。すなわち、本実施形態において、外側装着キャップ40は、周壁部42の内周面に形成されたねじ溝と、小径外壁部37aの外周面に形成されたねじ山とを螺合させることにより、内側装着キャップ30に取り付けられている。
【0055】
また、外側装着キャップ40は、ノズル50を保持可能なノズル保持部43と、ボール弁45及びボール弁45を収容するボール収容部46を収容する収容室44と、内側装着キャップ30から供給される泡をノズル50に供給するための流路を形成する流路形成部47と、頂部41の下面から下方に向けて延びる上側壁部48とを備えている。
【0056】
ノズル保持部43は、頂部41及び周壁部42の接続部分近傍から頂部41及び周壁部42の径方向外側に向けて延びて形成されており、基端及び先端が開放された円筒状に形成されている。すなわち、ノズル保持部43は、頂部41及び周壁部42の軸と直交する軸を有している。また、ノズル保持部43は、頂部41及び周壁部42の接続部分近傍から頂部41及び周壁部42の径方向外側に向けて延びる大径保持部43aと、大径保持部43aよりも小さな径を有しており、大径保持部43aの先端から大径保持部43aの延在方向と同方向に向けて延びる小径保持部43bとを有している。大径保持部43aの内周面と小径保持部43bの内周面との接続部分は、段差のない平面状に形成されている。
【0057】
以上の構成を有するノズル保持部43は、ノズル50を保持可能に構成されている。具体的には、ノズル保持部43は、ノズル保持部43の内部にノズル50の内側ノズル基端部52を嵌入させると共に、ノズル50の内側ノズル基端部52と外側ノズル基端部53との間に小径保持部43bを嵌入させることにより、ノズル50を保持するように構成されている。
【0058】
収容室44は、ノズル保持部43の軸方向(すなわち、ノズル50による泡の吐出方向)に沿う方向において、ノズル保持部43が位置する側とは反対側に設けられている。具体的には、収容室44は、頂部41及び周壁部42の接続部分近傍に設けられている。
【0059】
この収容室44は、頂部41及び周壁部42の径方向外側から径方向内側に向けてU字状に凹んで形成されており、頂部41の上面から下方に向けて延びる水平断面U字状の収容壁部44aと、収容壁部44aの下方を閉塞する収容底部44bとを有している。すなわち、収容室44は、これら収容壁部44a及び収容底部44bで画定された空間内にボール弁45及びボール収容部46を収容するように構成されている。
【0060】
ボール収容部46は、収容室44の収容底部44bから上方に向けて延びて形成されており、上端及び下端が開放された円筒状に形成されている。具体的には、ボール収容部46は、後述する第3上側壁部48c及び第4上側壁部48dと連接する位置において、収容底部44bから上方に向けて延びて形成されている。また、ボール収容部46は、上端部がボール収容部46の径方向内側かつ上方に向けて湾曲した形状を有している。すなわち、ボール収容部46上端部は、上方に向けて径が縮小した形状を有している。
【0061】
また、ボール収容部46は、径が縮小した上端部よりも下方側において、ボール弁45を載置させることが可能な弁座部46aを有しており、これらボール収容部46の上端部と弁座部46aとの間にボール弁45を収容するように構成されている。弁座部46aは、ボール収容部46の内周面からボール収容部46の径方向内側に突出して形成されており、ボール弁45が密着可能な曲面状の内面を有している。具体的には、弁座部46aの内面は、ボール弁45の曲率半径と略同じ曲率半径を有している。
【0062】
ボール弁45は、ボール弁45が弁座部46aに密着して流体の流動を規制する閉塞状態と、ボール弁45が弁座部46aから離間して流体の流動を許容する開放状態とを切り替え可能に構成されている。すなわち、ボール弁45は、弁座部46aと協働して、外側装着キャップ40の外部から外側装着キャップ40の内部に向かう方向の空気の流動を許容し、かつ、外側装着キャップ40の内部から外側装着キャップ40の外部に向かう方向の液体及び空気の流動を阻止する逆止弁として機能するよう構成されている。
【0063】
流路形成部47は、ノズル保持部43の基端側に設けられており、ノズル50に連通している。具体的には、流路形成部47は、ノズル保持部43と同軸を有する円筒状に形成されており、軸方向両端部が開放されて形成されている。すなわち、本実施形態において、流路形成部47の内周面は、内側装着キャップ30から供給される泡をノズル50に供給するための流路を形成している。
【0064】
流路形成部47は、ノズル保持部43の内径よりも小さな内径を有している。このように、流路形成部47の内径がノズル保持部43の内径よりも小さいことにより、ノズル保持部43の内部にノズル50の内側ノズル基端部52を嵌入させるときに、ノズル50の内側ノズル基端部52の位置を規定することができるという利点がある。
【0065】
上側壁部48は、図6図8に示すように、頂部41の中心部に設けられた第1上側壁部48aと、第1上側壁部48aよりも頂部41の径方向外側に設けられた第2上側壁部48bと、第2上側壁部48bよりも頂部41の径方向外側に設けられた第3上側壁部48cと、第3上側壁部48cよりも頂部41の径方向外側に設けられた第4上側壁部48dとを有している。
【0066】
第1上側壁部48aは、下方が開放された円筒状に形成されており、後述する非吐出状態において、第1上側壁部48aの外周面と大径筒状部32の内周面とを密接させることが可能な径及び軸方向の長さを有している。
【0067】
第2上側壁部48bは、流路形成部47の収容室44側の端部から収容室44に向けて湾曲する略円筒状に形成されており、第1上側壁部48aと同軸を有している。また、第2上側壁部48bは、後述する吐出状態において、第2上側壁部48bの内周面と大径筒状部32の外周面とを密接させることが可能な径及び軸方向の長さを有している。このように、後述する吐出状態において、第2上側壁部48bの内周面と大径筒状部32の外周面とが密接するため、第2上側壁部48bの内周面と大径筒状部32の外周面との隙間から泡が漏れることを防止することができるという利点がある。
【0068】
第3上側壁部48cは、流路形成部47の外周面から収容室44に向けて湾曲する略円筒状に形成されており、第1上側壁部48aと同軸を有している。また、第3上側壁部48cは、後述する非連通状態において、第3上側壁部48cの外周面と第1下側壁部36aの内周面とを密接させることが可能な径及び軸方向の長さを有している。
【0069】
第4上側壁部48dは、流路形成部47の外周面から収容室44に向けて湾曲する略円筒状に形成されており、第1上側壁部48aと同軸を有している。また、第4上側壁部48dは、後述する連通状態において、第4上側壁部48dの内周面と第2下側壁部36bの外周面とを密接させることが可能な径及び軸方向の長さを有している。このように、後述する連通状態において、第4上側壁部48dの内周面と第2下側壁部36bの外周面とが密接しているため、後述するように、ボール収容部46の上端から流入される空気が必ず貫通孔35aに誘導されるため、外気導入路24内の空気の流動方向を規定することができるという利点がある。
【0070】
以上の構成を有する外側装着キャップ40は、内側装着キャップ30に対して相対移動可能に構成されている。また、外側装着キャップ40は、容器本体10に対して接近又は離間可能に構成されている。具体的には、外側装着キャップ40は、内側装着キャップ30に螺合された状態において、内側装着キャップ30に対して回転することにより、容器本体10に対して接近又は離間可能に構成されている。
【0071】
外側装着キャップ40は、ボール弁45を除いて、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリオキシメチレン(POM)等の材料を用いて一体成形により形成されている。しかしながら、外側装着キャップ40の構成はこれに限定されず、例えば、別部材として成形された頂部41、周壁部42、ノズル保持部43、収容室44、ボール収容部46、流路形成部47及び上側壁部48を一体化させる構成としても良い。また、その他の種々の公知の材料及び成形方法を採用しても良い。
【0072】
図6図8に示すように、ノズル50は、先端及び基端が開放された円筒状のノズル先端部51と、ノズル先端部51の基端側の内周面からノズル先端部51の基端側に向けて延びる円筒状の内側ノズル基端部52と、ノズル先端部51の基端側の外周面からノズル先端部51の基端側に向けて延びる円筒状の外側ノズル基端部53とを有している。
【0073】
ノズル先端部51は、基端から先端に向けて内径及び外径が縮小されて形成されており、その先端に、混合室21で生成された泡を吐出可能な吐出口51aを有している。また、ノズル先端部51の外周面及び内周面は、縦断面において、ノズル先端部51の基端から先端かつノズル先端部51の径方向中心部に向けて傾斜する傾斜部分と、傾斜部分の先端からノズル先端部51の軸方向と同方向に延びる水平部分とを有している。
【0074】
内側ノズル基端部52は、ノズル保持部43の軸方向の長さと略一致する軸方向の長さを有している。また、内側ノズル基端部52は、流路形成部47の内径と略一致する内径を有している。外側ノズル基端部53は、ノズル保持部43の小径保持部43bの軸方向の長さと略一致する軸方向の長さを有している。また、外側ノズル基端部53は、ノズル保持部43の大径保持部43aの外径と略一致する外径を有している。
【0075】
以上の構成を有するノズル50は、外側装着キャップ40に取り付け可能に構成されている。具体的には、ノズル50は、外側装着キャップ40のノズル保持部43の内部に内側ノズル基端部52を嵌入させると共に、内側ノズル基端部52と外側ノズル基端部53との間にノズル保持部43の小径保持部43bを嵌入させることにより、外側装着キャップ40に取り付けられるように構成されている。なお、本実施形態では、ノズル50が外側装着キャップ40に対して着脱可能に構成されているものとして説明をしたが、これに限定されず、ノズル50が外側装着キャップ40に対して着脱不能に構成されていても良い。
【0076】
ノズル50は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリオキシメチレン(POM)等の材料を用いて一体成形により形成されている。しかしながら、内側装着キャップ30の構成はこれに限定されず、例えば、別部材として成形されたノズル先端部51、内側ノズル基端部52及び外側ノズル基端部53を一体化させる構成としても良いし、ノズル50及び外側装着キャップ40を一体成形により形成する構成としても良い。また、その他の種々の公知の材料及び成形方法を採用しても良い。
【0077】
以上の構成を有する装着キャップ20は、混合室21からノズル50に向けて泡を供給する泡流路23と、装着キャップ20の外部から容器本体10の内部に空気を導入する外気導入路24と、外気導入路24に設けられており、装着キャップ20の外部から該外気導入路24内に向かう方向の流動を許容し、かつ、該外気導入路24内から装着キャップ20の外部に向かう方向の流動を阻止する逆止弁25とを有している。
【0078】
図6に示すように、本実施形態では、内側メッシュ保持部材72の内周面と、大径筒状部32の内周面と、第2上側壁部48bの内周面と、頂部41の下面と、流路形成部47の内周面とで画定された空間が、泡流路23として機能している。
【0079】
図6に示すように、本実施形態では、ボール収容部46の内部空間と、第3上側壁部48cの外周面及び第4上側壁部48dの内周面の間の空間と、大径筒状部32の外周面、環状底部35の上面及び第2下側壁部36bの内周面で画定された空間と、貫通孔35aとが、外気導入路24として機能している。すなわち、本実施形態では、外側装着キャップ40の外部の空気は、ボール収容部46の上端(外気導入路24の流入口)から外側装着キャップ40の内部に流入され、外気導入路24を通過して容器本体10の内部に流入される。このように、本実施形態では、ノズルの吐出口51aと外気導入路24の流入口(ボール収容部46の上端)とが異なる位置に形成されている。
【0080】
図6に示すように、本実施形態では、ボール収容部46の内部に収容されたボール弁45が逆止弁25として機能している。なお、本実施形態では、逆止弁25がボール弁であるものとして説明をしたが、これに限定されず、例えば、樹脂弁等の種々の公知の弁を採用しても良い。
【0081】
また、装着キャップ20は、外気導入路24及び容器本体10内部の連通状態と非連通状態とを切り替え可能な第1切替機構26と、ノズル50により泡を吐出可能な吐出状態と、ノズル50により泡を吐出不能な非吐出状態とを切り替え可能な第2切替機構27とを有している。
【0082】
図7に示すように、本実施形態では、第3上側壁部48c及び第1下側壁部36aが第1切替機構26として機能している。すなわち、本実施形態において、第1切替機構26は、逆止弁25よりも外気導入路24の下流側に設けられている。また、図7に示すように、本実施形態では、第1上側壁部48a及び大径筒状部32が第2切替機構27として機能している。
【0083】
第1切替機構26は、外側装着キャップ40が容器本体10に対して接近したときに、連通状態から非連通状態へ切り替えるように構成されており、外側装着キャップ40が容器本体10に対して離間したときに、非連通状態から連通状態へ切り替えるように構成されている。具体的には、第1切替機構26は、外側装着キャップ40が容器本体10に対して接近したときに、第3上側壁部48cの外周面と第1下側壁部36aの内周面とが密接して外気導入路24を閉塞することで非連通状態にし、外側装着キャップ40が容器本体10に対して離間したときに、第3上側壁部48cの外周面と第1下側壁部36aの内周面とが離間して外気導入路24を開放することで連通状態にするように構成されている。
【0084】
第2切替機構27は、外側装着キャップ40が容器本体10に対して接近したときに、吐出状態から非吐出状態へ切り替えるように構成されており、外側装着キャップ40が容器本体10に対して離間したときに、非吐出状態から吐出状態へ切り替えるように構成されている。具体的には、第2切替機構27は、外側装着キャップ40が容器本体10に対して接近したときに、第1上側壁部48aの外周面と大径筒状部32の内周面とが密接して泡流路23を閉塞することで非吐出状態にし、外側装着キャップ40が容器本体10に対して離間したときに、第1上側壁部48aの外周面と大径筒状部32の内周面とが離間して泡流路23を開放することで吐出状態にするように構成されている。
【0085】
すなわち、本実施形態において、第1切替機構26は、第2切替機構27による吐出状態から非吐出状態への切り替え動作に応じて(連動して)、連通状態から非連通状態へ切り替えるように構成されており、第2切替機構27による非吐出状態から吐出状態への切り替え動作に応じて(連動して)、非連通状態から連通状態へ切り替えるように構成されている。
【0086】
換言すれば、第2切替機構27は、第1切替機構26による連通状態から非連通状態への切り替え動作に応じて(連動して)、吐出状態から非吐出状態へ切り替えるように構成されており、第1切替機構26による非連通状態から連通状態への切り替え動作に応じて(連動して)、非吐出状態から吐出状態へ切り替えるように構成されている。
【0087】
[泡吐出容器の使用方法]
本実施形態に係る泡吐出容器1は、使用前においては、図7に示すように、非連通状態かつ非吐出状態となっている。すなわち、外側装着キャップ40が容器本体10に対して接近した状態であり、第1切替機構26の第3上側壁部48cの外周面と第1下側壁部36aの内周面とが互いに密接して外気導入路24を閉塞し、第2切替機構27の第1上側壁部48aの外周面と大径筒状部32の内周面とが互いに密接して泡流路23を閉塞している。
【0088】
本実施形態に係る泡吐出容器1を使用する場合、まず、使用者は、図6に示すように、外側装着キャップ40を容器本体10に対して離間させて、非連通状態から連通状態へ切り替えると共に、非吐出状態から吐出状態へ切り替える。すなわち、第1切替機構26の第3上側壁部48cの外周面と第1下側壁部36aの内周面とを離間させて外気導入路24を開放すると共に、第1上側壁部48aの外周面と大径筒状部32の内周面とを離間させて泡流路23を開放する。
【0089】
次に、使用者は、正立状態で容器本体10を把持し、ノズル50を所定の吐出箇所に向け、容器本体10の胴部12を押圧してスクイズ変形させる。このように容器本体10の胴部12をスクイズ変形させることにより、容器本体10の内圧が上昇するため、外側装着キャップ40に内蔵された逆止弁25がボール収容部46の上端部に密着し、外気導入路24が閉塞される。また、容器本体10の更なる内圧上昇に伴い、内側装着キャップ30に内蔵されたボール弁38が弁座部34から離れる方向に移動し、液体流路22と混合室21とが連通状態となる。これにより、液体流路22を介して、容器本体10の液体が混合室21に流入される。また、これと同時に、容器本体10の内圧上昇により、容器本体10の空気(気体)が空気導入孔39を介して混合室21に流入される。
【0090】
これにより、混合室21において液体と気体とが混合され、混合室21の流出口に形成されたメッシュ部材によるメッシュ機能も相俟って、微細な泡が生成される。そして、この生成された泡が、外側装着キャップ40内に形成された泡流路23を介して、ノズル50から吐出される。以上のスクイズ操作により、本実施形態に係る泡吐出容器1から所定の吐出箇所に向けて泡を吐出させることができる。
【0091】
以上のスクイズ操作により所定量の泡を吐出し終えた後、使用者は、容器本体10に対する押圧(スクイズ操作)を止め、容器本体10に対する外力を取り除く。これにより、容器本体10は、それ自身の弾性によって元の形状に復元し、これに伴い、容器本体10の内部が負圧になる。このように容器本体10の内部が負圧になると、外側装着キャップ40に内蔵された逆止弁25がボール収容部46の上端部から離れる方向に移動し、外気導入路24が開放される。これにより、外気導入路24を介して、容器本体10の内部に外気が流入される。また、これと並行して、内側装着キャップ30に内蔵されたボール弁38が弁座部34に密着し、液体流路22と混合室21とが非連通状態となる。これにより、混合室21の液体等の逆流が阻止される。
【0092】
なお、泡吐出容器1による泡の吐出後は、第1切替機構26による連通状態から非連通状態へ切り替えと、第2切替機構27による吐出状態から非吐出状態への切り替えとを行っても良いし、行わなくても良い。
【0093】
[本実施形態に係る泡吐出容器の利点]
以上のとおり、本実施形態に係る泡吐出容器1は、液体を収容可能な容器本体10を備える泡吐出容器であって、液体及び空気を混合して泡を生成させる混合室21を内部に有する筒状部31と、筒状部31の内周面から筒状部31の径方向外側に向けて凹み、かつ、筒状部31の軸方向に沿って延びる複数の溝部31aと、混合室21で生成された泡を吐出可能なノズル50と、容器本体10の内部から混合室21に液体を導入させる液体流路22と、容器本体10の内部から混合室21に空気を導入させる空気導入孔39と、混合室21からノズル50に向けて泡を供給する泡流路23と、筒状部31と液体流路22との間に設けられ、筒状部31及び液体流路22に連通する弁座部34と、弁座部34に載置可能に構成されており、液体流路22を開閉可能なボール弁38とを備え、筒状部31の内周面の径は、ボール弁38の径よりも大きく形成されており、複数の溝部31aは、筒状部31の周方向に間隔をおいて設けられており、空気導入孔39は、溝部31aと弁座部34との間、又は溝部31aを含む筒状部31の内周面に設けられている。
【0094】
本実施形態に係る泡吐出容器1は、このような構成を備えることにより、筒状部31内におけるボール弁38の移動範囲を大きく確保することが可能になると共に、溝部31aによって混合室21の容積を拡大することが可能となり、また、混合室21内における気体と液体との混合距離を十分に確保することが可能となるため、良好な泡質を得ることができると共に、十分な泡吐出量を確保することが可能になるという利点を有する。また、混合室21に空気を導入させる構成を孔(空気導入孔39)とし、空気の圧力損失がないか又は極めて小さくなるように空気の流路を短くすることで、混合室21に効率的に空気を供給することができると共に、混合室21で生成された泡がつまるリスクを低減することができるという利点も有する。
【0095】
また、本実施形態に係る泡吐出容器1は、空気導入孔39が、溝部31aの延在方向の中央部よりも弁座部34側に設けられているため、混合室21内における気体と液体との混合距離をより確実に確保することが可能となるという利点を有する。
【0096】
さらに、本実施形態に係る泡吐出容器1は、筒状部31の軸方向において、筒状部31の内周面の長さが、ボール弁38の径に対して1.5倍以上であるため、筒状部31内におけるボール弁38の移動範囲をより確実に大きく確保することが可能になるという利点を有する。
【0097】
また、本実施形態に係る泡吐出容器1は、筒状部31の内周面が、泡流路23側の端部から液体流路22側の端部に向けて、筒状部31の径方向内側に傾斜しているため、弁座部34から離間したボール弁38を弁座部34に向けてスムーズに誘導することが可能になるという利点を有する。
【0098】
さらに、本実施形態に係る泡吐出容器1は、空気導入孔39が、筒状部31の周方向に沿って複数設けられているため、筒状部31内におけるボール弁38の挙動を安定化させ、ボール弁38の移動をスムーズにすることが可能になるという利点を有する。
【0099】
また、本実施形態に係る泡吐出容器1は、空気導入孔39が、溝部31aに対応する位置に設けられているため、各溝部31aにおいて液体及び空気を混合させることが可能となり、隣接する溝部31aで生成される泡との合一を防止することができるという利点を有する。さらに、本実施形態に係る泡吐出容器1は、このような構成を備えることにより、空気導入孔39を成形しやすく、成形効率が良いという利点も有する。
【0100】
[変形例]
本発明に係る泡吐出容器は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において種々の改変を行なうことができる。
【0101】
例えば、上述した実施形態では、空気導入孔39が、溝部31aの延在方向の中央部よりも弁座部34側に設けられるものとして説明したが、これに限定されるものではない。空気導入孔39は、溝部31aの延在方向の中央部よりも泡流路23側に設けられても良い。
【0102】
また、上述した実施形態では、筒状部31の軸方向において、筒状部31の内周面の長さが、ボール弁38の径に対して1.5倍以上であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。筒状部31の内周面の長さは、ボール弁38が弁座部34から離間する動作を妨げない範囲であれば、ボール弁38の径の1.5倍未満であっても良い。
【0103】
さらに、上述した実施形態では、筒状部31の内周面が、泡流路23側の端部から液体流路22側の端部に向けて、筒状部31の径方向内側に傾斜するものとして説明したが、これに限定されるものではない。筒状部31の内周面は、泡流路23側の端部から液体流路22側の端部に向けて傾斜しない構成であっても良いし、本実施形態とは逆向きに傾斜する構成であっても良い。
【0104】
また、上述した実施形態では、空気導入孔39が、筒状部31の周方向に沿って複数設けられるものとして説明したが、これに限定されるものではない。空気導入孔39は、単一であっても良いし、径方向に複数設けられる構成であっても良い。
【0105】
さらに、上述した実施形態では、空気導入孔39が、溝部31aに対応する位置に設けられるものとして説明したが、これに限定されるものではない。空気導入孔39は、溝部31aから外れた位置に設けられても良い。また、空気導入孔39は、各溝部31aに対応する位置にそれぞれ設けられても良いし、一部の溝部31aにのみ対応する位置に設けられても良い。
【0106】
また、容器本体は、上述した実施形態に係る容器本体10に限定されず、装着キャップを装着可能で、かつ、液体を収容可能なものであれば、種々の構成を採用可能である。例えば、容器本体は、圧搾操作(スクイズ操作)が可能なスクイズフォーマー容器に限定されず、例えばポンプが内蔵されたトリガー式のフォーマー容器等の種々の構成を採用することが可能である。また、容器本体は、自立する構成に限定されず、自立しない構成(例えば底部が下方に向かう半円球状に形成される構成やチューブ状の構成等)であっても良い。さらに、容器本体は、弾性変形可能な蛇腹型などの容積可変部を備えた容器であっても良い。加えて、容器本体は、例えば、空気ポンプ等の容器本体の外部から内部に向けて圧縮空気を供給することが可能な空気供給部を備える加圧式の容器であっても良い。
【0107】
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0108】
1 :泡吐出容器
10 :容器本体
11 :底部
12 :胴部
12a :くびれ部
12b :上部
12c :下部
13 :口部
13a :大径口部
13b :小径口部
20 :装着キャップ
21 :混合室
22 :液体流路
23 :泡流路
24 :外気導入路
25 :逆止弁
26 :第1切替機構
27 :第2切替機構
30 :内側装着キャップ
31 :筒状部
31a :溝部
31b :リブ
32 :大径筒状部
33 :小径筒状部
34 :弁座部
35 :環状底部
35a :貫通孔
36 :下側壁部
36a :第1下側壁部
36b :第2下側壁部
36c :第3下側壁部
37 :外壁部
37a :小径外壁部
37b :大径外壁部
38 :ボール弁
39 :空気導入孔
40 :外側装着キャップ
41 :頂部
42 :周壁部
43 :ノズル保持部
43a :大径保持部
43b :小径保持部
44 :収容室
44a :収容壁部
44b :収容底部
45 :ボール弁
46 :ボール収容部
46a :弁座部
47 :流路形成部
48 :上側壁部
48a :第1上側壁部
48b :第2上側壁部
48c :第3上側壁部
48d :第4上側壁部
50 :ノズル
51 :ノズル先端部
51a :吐出口
52 :内側ノズル基端部
53 :外側ノズル基端部
60 :ディップチューブ
70 :メッシュ保持部材
71 :外側メッシュ保持部材
72 :内側メッシュ保持部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9