(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021870
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】飲料抽出バッグ,飲料抽出バッグ製造シート及びコーヒーバッグ
(51)【国際特許分類】
A47J 31/02 20060101AFI20250206BHJP
B65D 85/804 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
A47J31/02
B65D85/804 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125895
(22)【出願日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】000178882
【氏名又は名称】山中産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119091
【弁理士】
【氏名又は名称】豊山 おぎ
(72)【発明者】
【氏名】吉成 英彦
(72)【発明者】
【氏名】逸見 尚登
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA02
4B104BA02
4B104BA36
4B104BA45
4B104BA49
4B104BA50
4B104EA19
4B104EA21
(57)【要約】
【課題】本発明は、透過式及び浸漬式のいずれかを選択して用いることができる飲料抽出バッグ,これに用いられる飲料抽出バッグ製造シート及びコーヒーバッグを提供する。
【解決手段】本発明の飲料抽出バッグは、袋状のフィルタと、前記フィルタを挟み込むように前記フィルタの表面に取り付けられた板状のホルダとを備え、前記フィルタには、開口可能に閉じられた第1の開封部及び前記第1の開封部と間隔を開けて袋を開口可能に閉じられた第2の開封部が形成され、前記ホルダは、前記第1の開封部において前記フィルタを開封した場合に、前記第1の開封部を上方に向けて前記フィルタを容器に設置させる第1の掛止部と、前記第2の開封部において前記フィルタを開封した場合に、前記第2の開封部を上方に向けて前記フィルタを容器に設置させる第2の掛止部とを有している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋状のフィルタと、前記フィルタを挟み込むように前記フィルタの表面に取り付けられたホルダとを備え、
前記フィルタには、開口可能に閉じられた第1の開封部及び前記第1の開封部と間隔を開けて袋を開口可能に閉じられた第2の開封部が形成され、
前記ホルダは、第1の開封部に沿わせて前記フィルタに貼着した水平貼着部、及び、前記第1の開封部を上部開口部とした場合の前記フィルタの底部に向かって前記水平貼着部の両端から折れ曲がって延びる一対の側部貼着部を有する外側貼着部と、
前記一対の側部貼着部の内側において前記一対の側部貼着部の各先端から折れ曲がり前記側部貼着部と水平方向に間隔を開けて第1の開封部に向かって延びる内側貼着部と、
前記内側貼着部間において、前記フィルタから離間可能に設けられたアーム部と、
前記アーム部の先端から前記一対の側部貼着部に向かって延び、更に前記側部貼着部に沿って延びた掛止部とを有し、
前記アーム部には、第1又は第2の開封部で開封する場合に、ホルダが前記フィルタと対向する面と反対側の外表面から見て谷折りにされる第1折り曲げ線と、
第1の開封部で開封する場合には前記外表面から見て山折りにされ、第2の開封部で開封する場合には前記外表面から見て谷折りにされる第2折り曲げ線とを有する飲料抽出バッグ。
【請求項2】
袋状のフィルタと、前記フィルタを挟み込むように前記フィルタの表面に取り付けられたホルダとを備え、
前記フィルタには、開口可能に閉じられた第1の開封部及び前記第1の開封部と間隔を開けて袋を開口可能に閉じられた第2の開封部が形成され、
前記ホルダは、前記第1の開封部において前記フィルタを開封した場合に、前記第1の開封部を上方に向けて前記フィルタを容器に設置させる第1の掛止部と、前記第2の開封部において前記フィルタを開封した場合に、前記第2の開封部を上方に向けて前記フィルタを容器に設置させる第2の掛止部とを有している飲料抽出バッグ。
【請求項3】
前記ホルダは、前記ホルダの略中央に形成される中央貼着部と、前記中央貼着部の先端部において前記中央貼着部と連続し、前記中央貼着部の両側縁に沿って縦方向に延び前記フィルタに対して離間可能に形成されたアーム部と、前記アーム部の先端部から両側方に延び、前記アーム部及び前記中央貼着部を取り囲むように形成された前記第1の掛止部とを有し、
前記第2の掛止部は、前記第1の掛止部を切り欠くことで前記第1の掛止部に設けられている請求項2に記載の飲料抽出バッグ。
【請求項4】
前記ホルダは、前記ホルダの略中央に形成される中央貼着部と、前記中央貼着部の先端部において前記中央貼着部と連続し、前記中央貼着部の両側縁に沿って縦方向に延び前記フィルタに対して離間可能に形成されたアーム部と、前記アーム部の先端部から両側方に延び、前記アーム部及び前記中央貼着部を取り囲むように形成された前記第1の掛止部とを有し、
前記第2の掛止部は、前記アーム部を切り欠くことで前記第1の掛止部から突出するように設けられている請求項2に記載の飲料抽出バッグ。
【請求項5】
前記ホルダは、前記ホルダの略中央に形成される中央貼着部と、前記中央貼着部の先端部において前記中央貼着部と連続し、前記中央貼着部の両側縁に沿って縦方向に延び前記フィルタに対して離間可能に形成されたアーム部と、前記アーム部の上端部から両側方に延び、前記アーム部及び前記中央貼着部を取り囲むように形成された前記第1の掛止部とを有し、
前記第2の掛止部は、前記中央貼着部を切り欠くことで前記第1の掛止部の下部から突出するように設けられている請求項2に記載の飲料抽出バッグ。
【請求項6】
前記第1の開封部と前記第2の開封部とは、互いに対向する位置に設けられ、
前記フィルタは、前記第1の開封部側と、前記第2の開封部側とで、抽出構造が異なるよう構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の飲料抽出バッグ。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか一項に記載の飲料抽出バッグを用いたコーヒーバッグ。
【請求項8】
帯状のフィルタの長手方向に一定の間隔ごとに第1の開封部及び第2の開封部が形成され、
前記第1の開封部及び前記第2の開封部の間に、請求項1に記載の掛止部を有するホルダ又は請求項2から5のいずれか一項に記載された第1の掛止部及び第2の掛止部を有するホルダが貼着された請求項1-5のいずれか一項に記載の飲料抽出バッグを作製する飲料抽出バッグ製造シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料抽出バッグ,飲料抽出バッグ製造シート及びコーヒーバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
容器にセットをして一杯分のコーヒー等の飲料を抽出することができる飲料抽出バッグ、いわゆるドリップバッグが広く開発されている(例えば下記特許文献1)。従来より、飲料抽出バッグとしては、容器にセットして飲料を抽出する際に、抽出された飲料にフィルタが漬からないようにする透過式と呼ばれるものと、抽出した飲料にフィルタの一部を漬けつつ飲料を抽出する浸漬式と呼ばれるものがある。
透過式の飲料抽出バッグは、抽出された液に漬からないので湯又は水に抽出原料をゆっくりと若しくは長めにくぐらせたい場合に適さない場合がある。一方、浸漬式のドリップバッグは逆に、長めに湯又は水に漬からせたくない場合に適さないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の飲料抽出バッグは、透過式又は浸漬式のいずれかの用い方に予め設定されたものしかなく、ユーザの好みに沿いにくいことがあった。
そこで、本発明は、透過式及び浸漬式のいずれかを選択して用いることができる飲料抽出バッグ,これに用いられる飲料抽出バッグ製造シート及びコーヒーバッグを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
袋状のフィルタと、前記フィルタを挟み込むように前記フィルタの表面に取り付けられたホルダとを備え、前記フィルタには、開口可能に閉じられた第1の開封部及び前記第1の開封部と間隔を開けて袋を開口可能に閉じられた第2の開封部が形成され、前記ホルダは、第1の開封部に沿わせて前記フィルタに貼着した水平貼着部、及び、前記第1の開封部を上部開口部とした場合の前記フィルタの底部に向かって前記水平貼着部の両端から折れ曲がって延びる一対の側部貼着部を有する外側貼着部と、前記一対の側部貼着部の内側において前記一対の側部貼着部の各先端から折れ曲がり前記側部貼着部と水平方向に間隔を開けて第1の開封部に向かって延びる内側貼着部と、前記内側貼着部間において、前記フィルタから離間可能に設けられたアーム部と、前記アーム部の先端から前記一対の側部貼着部に向かって延び、更に前記側部貼着部に沿って延びた掛止部とを有し、前記アーム部には、第1又は第2の開封部で開封する場合に、ホルダが前記フィルタと対向する面と反対側の外表面から見て谷折りにされる第1折り曲げ線と、第1の開封部で開封する場合には前記外表面から見て山折りにされ、第2の開封部で開封する場合には前記外表面から見て谷折りにされる第2折り曲げ線とを有している。
本発明によれば、第2の折り曲げ線においてアーム部を折り曲げる向きを変えてアーム部及び掛止部の異なる複数の掛止パターンを提供することができる。
【0005】
本発明の飲料抽出バッグは、袋状のフィルタと、前記フィルタを挟み込むように前記フィルタの表面に取り付けられたホルダとを備え、前記フィルタには、開口可能に閉じられた第1の開封部及び前記第1の開封部と間隔を開けて袋を開口可能に閉じられた第2の開封部が形成され、前記ホルダは、前記第1の開封部において前記フィルタを開封した場合に、前記第1の開封部を上方に向けて前記フィルタを容器に設置させる第1の掛止部と、前記第2の開封部において前記フィルタを開封した場合に、前記第2の開封部を上方に向けて前記フィルタを容器に設置させる第2の掛止部とを有している。
本発明によれば、開口部に合わせたホルダの構成により、抽出方式又は態様を変えることができる。
【0006】
本発明の飲料抽出バッグの前記ホルダは、前記ホルダの略中央に形成される中央貼着部と、前記中央貼着部の先端部において前記中央貼着部と連続し、前記中央貼着部の両側縁に沿って縦方向に延び前記フィルタに対して離間可能に形成されたアーム部と、前記アーム部の先端部から両側方に延び、前記アーム部及び前記中央貼着部を取り囲むように形成された前記第1の掛止部とを有し、前記第2の掛止部は、前記第1の掛止部を切り欠くことで前記第1の掛止部に設けられていてもよい。
この構成によれば、第1の掛止部に設けた第2の掛止部により、ホルダの掛止のパターンを複数設けることができる。
【0007】
本発明の前記ホルダは、前記ホルダの略中央に形成される中央貼着部と、前記中央貼着部の先端部において前記中央貼着部と連続し、前記中央貼着部の両側縁に沿って縦方向に延び前記フィルタに対して離間可能に形成されたアーム部と、前記アーム部の先端部から両側方に延び、前記アーム部及び前記中央貼着部を取り囲むように形成された前記第1の掛止部とを有し、
前記第2の掛止部は、前記アーム部を切り欠くことで前記第1の掛止部から突出するように設けられていてもよい。
この構成によれば、アーム部を切り欠いて設けた第2の掛止部により、ホルダの掛止のパターンを複数設けることができる。
【0008】
本発明の前記ホルダは、前記ホルダの略中央に形成される中央貼着部と、前記中央貼着部の先端部において前記中央貼着部と連続し、前記中央貼着部の両側縁に沿って縦方向に延び前記フィルタに対して離間可能に形成されたアーム部と、前記アーム部の上端部から両側方に延び、前記アーム部及び前記中央貼着部を取り囲むように形成された前記第1の掛止部とを有し、前記第2の掛止部は、前記中央貼着部を切り欠くことで前記第1の掛止部から突出するように設けられていてもよい。
この構成によれば、中央貼着部を切り欠いて設けた第2の掛止部により、ホルダの掛止のパターンを複数設けることができる。
【0009】
本発明の前記第1の開封部と前記第2の開封部とは、互いに対向する位置に設けられ、
前記フィルタは、前記第1の開封部側と、前記第2の開封部側とで、抽出構造が異なるよう構成されていてもよい。
この構成によれば、第1の掛止部を用いるときと第2の開封部を用いるときとで、飲料の風味や味を変更することができる。
【0010】
本発明のコーヒーバッグは、上記いずれかの飲料抽出バッグを用いたものであってもよい。
本発明の飲料抽出バッグは、第1及び第2の開封部のいずれも開封しないことにより、コーヒーバッグとしての利用も可能となる。
【0011】
本発明の飲料抽出バッグ製造シートは、帯状のフィルタの長手方向に一定の間隔ごとに第1の開封部及び第2の開封部が形成され、前記第1の開封部及び前記第2の開封部の間に、請求項1に記載の掛止部を有するホルダ又は請求項2から5のいずれか一項に記載された第1の掛止部及び第2の掛止部を有するホルダが貼着されている。
この構成によれば、上記いずれかに記載の飲料抽出バッグ又はコーヒーバッグの製造を容易にすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の飲料抽出バッグ,飲料抽出バッグ製造シートは、透過式及び浸漬式のいずれかを選択して用いることができるという効果を奏する。また、本発明の飲料抽出バッグは、フィルタを開封せずにコーヒーを入れるいわゆるコーヒーバッグにも適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用前の状態を示した平面図である。
【
図2】(a)本発明の第1の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用方法を示した斜視図である。(b)本発明の第1の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用方法を示した斜視図である。
【
図3】本発明の第2の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用前の状態を示した平面図である。
【
図4】(a)本発明の第2の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用方法を示した斜視図である。(b)本発明の第2の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用方法を示した斜視図である。
【
図5】本発明の第3の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用前の状態を示した平面図である。
【
図6】(a)本発明の第3の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用方法を示した斜視図である。(b)本発明の第3の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用方法を示した斜視図である。
【
図7】本発明の第4の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用前の状態を示した平面図である。
【
図8】(a)本発明の第4の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用方法を示した斜視図である。(b)本発明の第4の実施形態に係る飲料抽出バッグの使用方法を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の飲料抽出バッグをコーヒーのドリップバッグを一例として説明する。なお、以下の説明で用いる図の各部分の寸法は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
【0015】
図1に示すように、第1の実施形態のドリップバッグ1Aは、外周が全体的に閉じられた袋状のフィルタ2と、フィルタ2の外表面2fに固定されたホルダ3Aとを備えている。
フィルタ2は、不織布やメッシュシートなどの基材を2重にして、外周を閉じて形成されている。
【0016】
2枚に重ねられた基材は、本実施形態では袋状で矩形に形成されている。基材の外周となっている4辺は完全に閉じられている。
本実施形態では、1枚の基材を折りたたんで、折り畳まれた辺以外の3辺が熱融着により閉じられている。袋状のフィルタ2の内部にはコーヒー豆などの抽出原料が封入されている。
【0017】
矩形に形成された袋状のフィルタ2には、対向する一対の辺2a,2bに沿って第1の開封部4及び第2の開封部5が形成されている。
第1の開封部4は、一対の辺の一方側の辺2aの近傍において辺2aに沿って直線状に形成されている。
第2の開封部5は、一対の辺の他方側の辺2bの近傍において辺2bに沿って直線状に形成されている。
【0018】
第1の開封部4及び第2の開封部5のいずれも、開封部を視認しやすくする印刷等による表示がなされているとともに、開封箇所にミシン目等の破断を容易にする構成が施されている。
【0019】
基材の材料には、少なくともその一部に熱可塑性の樹脂が含まれているか又は熱可塑性樹脂を効率よく取り込み、基材同士が容易に接合され得る不織布等が用いられる。基材は、挽いたコーヒー豆の微粉末が絡まったり、コーヒー豆の充填工程にて噛み込み等の原因になったりしないように、例えば全面に鏡面カレンダーや、エンボス加工が施された平滑性の高いものであることが好ましい。また、基材は、撥水性があり、撥油性があればなお良い。基材の具体的な素材としては、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布及び樹脂フィルム等が挙げられる。
【0020】
又は、基材は、サーマルボンド不織布等の前記不織布と、コーヒーの粉の濾過性能に優れ、微粉末、無用な油脂分等を抽出液中に排出しないような特徴を持つ、例えばメルトブロー不織布、ヒートシールペーパー等と、を接合させたものであってもよい。
基材は、コーヒーの抽出を所望の速度で好適に濾過できるものであればどのようなものでも採用することができる。
【0021】
ホルダ3Aは、概ねフィルタ2の形状に沿ってほぼ矩形に形成されている。
ホルダ3Aは、フィルタ2の外形に概ね沿って形成された貼着部6Aと、ホルダ3Aの左右中央部において略縦方向延びたアーム部7Aと、アーム部7Aの先端部7tにおいて左右に延び略逆U字形をなす掛止部8Aとを有している。
【0022】
貼着部6Aは、略逆U字状に形成された外側貼着部11と、外側貼着部11から内側に折れ曲がって略縦方向に延びる内側貼着部12とにより形成されている。
外側貼着部11は、フィルタ2の水平方向の辺2aに沿って延びる水平貼着部10及び水平貼着部10の両端から左右の側辺2c,2dに沿って縦方向に延びる側部貼着部22を有している。
内側貼着部12は、外側貼着部11との間に水平方向にすきまを空けて延びている。
【0023】
水平貼着部10の幅方向中央には、縦方向に延びて水平貼着部10が折れ曲がりやすいように形成された折り目線L1が形成されている。
アーム部7Aは、左右の内側貼着部12,12間に隣接して、ホルダ3Aの幅方向中央部において縦方向に延びている。
【0024】
アーム部7Aの幅寸法は、水平貼着部10を形成している辺3aに対向する辺3b側において(以下、「アーム部7Aの基端部7s」側という)ホルダ3Aの幅寸法のほぼ2分の1前後に形成されている。その後アーム部7Aの幅寸法は、水平貼着部10側(すなわち「アーム部7Aの先端部7t」側という)に向かって徐々に小さくなり、先端部7tにおいて両側にわずかに張り出した後、更にすぼみ、その結果アーム部7Aの先端部7tがくびれた形状となっている。アーム部7Aの先端部7tの幅寸法は、ホルダ3Aの幅寸法の3分の1前後に形成されている。
【0025】
アーム部7Aには、縦方向に間隔を開けて水平方向に延びる第1の折り曲げ線L2及び第2の折り曲げ線L3が形成されている。第1の折り曲げ線L2は、アーム部7Aの基端部7s側に設けられている。第2の折り曲げ線L3は、先端部7tにおいてわずかに張り出した突起のすぐ基端部7s側に形成されている。
第1及び第2の折り曲げ線L2,L3のいずれも、先端部7t側にわずかに張り出すように、その中央において折れ曲がっている。これにより、アーム部7が折れ曲がった状態でも折れ曲がりに張りを持たせることができる。
【0026】
掛止部8Aは、アーム部7Aの先端部7tに連設して左右方向に帯状に延びた肩部15と、肩部15の左右両端から外側貼着部11に沿って縦方向に延びた係止部16とを有している。
肩部15は、長手方向となる水平方向に対する湾曲(変形)に対し、適度な張りないし弾性復帰力が発揮し得る縦方向の長さを有している。肩部15の縦方向の長さは、ホルダ3Aの厚さや層の構成もよるが、一般的に広く用いられているホルダ3Aにおいては、ホルダ3A全体の縦寸法の5分の2以上有しているとよい。
【0027】
係止部16は、本実施形態では肩部15から折れ曲がって縦方向に延びている。本実施形態では、係止部16は、肩部15に対してほぼ垂直に延びている。係止部16の肩部15に対する角度は特に限定されない。
以上の構成を有するホルダ3Aは、フィルタ2に形成された第1の開封部4及び第2の開封部5の間に固定され、ドリップバッグ1Aを成している。
【0028】
本発明は、袋状のフィルタ2内にコーヒー豆等の飲料抽出原料を有したドリップバッグ1Aに好適に適用できるが、飲料抽出原料を収容させていない飲料抽出フィルタ2としても適用される。
【0029】
次に、本実施形態のドリップバッグ1Aの使用方法について説明する。
コーヒーなどの抽出時に、容器100に注いだ液にフィルタ2がほとんど漬からないようにするいわゆる透過法で抽出したい場合には、
図2(a)に示すように、アーム部7Aの基端部7sが下方になるようにドリップバッグ1Aの上下を設定する。フィルタ2に入ったコーヒー豆等の抽出原料はフィルタ2の底部に集め、第1の開封部4のミシン目を破ってフィルタ2の袋を開口する。
【0030】
その上で、掛止部8Aをその外表面8fを外向きにしたまま引き出すと、アーム部7Aが第1の折り曲げ線L2で外表面8fから見て谷折りに、及び第2の折り曲げ線L3で外表面8fから見て山折りに折曲しつつ、掛止部8Aが容器100の開口部側に延びる。そこで、掛止部8Aの係止部16を容器100の外に配すると、掛止部8Aの肩部15が容器100の開口部にかかった状態で、係止部16が掛止部8のフィルタ2側への戻りを止め、ドリップバッグ1Aが容器100に安定的に設置される。
【0031】
逆に、ドリップバッグ1Aによる抽出時に、容器100に注いだ液にフィルタ2の下部を漬からせながら抽出するいわゆる浸漬法で抽出したい場合には、
図2(b)に示すように、アーム部7Aの基端部7sが上方になるようにドリップバッグ1Aの上下を設定する。フィルタ2に入ったコーヒー豆等の抽出原料を底部に集めたら、第1の開封部4のミシン目を破ってフィルタ2を開口する。
【0032】
その上で、第1の折り曲げ線L2で外表面8fから見て谷折りにし、掛止部8Aの内表面すなわちフィルタ2に対向させていた面)8dが外側を向くように第2の折り曲げ線L3で外表面8fから見て山折りすることで裏返し、掛止部8Aを容器100の口側に引き出す。すると、アーム部7Aが第1の折り曲げ線L1及び第2の折り曲げ線L2で折曲しつつ、掛止部8Aが容器100側に延びる。
【0033】
そこで、掛止部8Aの係止部16,16を容器100の外に配すると、掛止部8Aの肩部15が容器100の開口部に乗った状態で、2本の係止部16,16が掛止部8Aのフィルタ2側への戻りを止め、ドリップバッグ1Aが容器100に安定的に設置される。
以上のようにドリップバッグ1Aを設置した上で、第1の開封部4又は第2の開封部5の開口から注湯し、コーヒーを淹れる。
【0034】
このように、本実施形態のドリップバッグ1Aによれば、第1の開封部4と第2の開封部5が設けられており、好みに合わせたホルダ3Aの使用パターンを選択することができる。したがって、本発明によれば、1つのドリップバッグ1Aで使用者の好みに合わせた飲料の入れ方を提供することができるという効果を奏する。
【0035】
次に、本発明の第2の実施形態について、
図3を用いて説明する。
図3に示すように、第2の実施形態のドリップバッグ1Bは、主としてホルダ3Bの構成において第1の実施形態のドリップバッグ1Aと異なっているので、ホルダ3Bの構成を中心に説明をする。なお、第1の実施形態のドリップバッグ1Aと同じ構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
【0036】
第2の実施形態のホルダ3Bは、外側貼着部11と、中央貼着部17Bと、アーム部7B,7Bと、第1の掛止部8Bと、第2の掛止部9Bとを主として有している。
外側貼着部11は、ホルダ3B全体の外縁を形成している4辺2a~2dに沿って設けられている。外側貼着部11の幅寸法は、全体として略一定に設定されている。
【0037】
外側貼着部11の第1の開封部4に沿って設けられた水平貼着部18には、幅方向に略3等分した位置で縦方向に延びる折り曲げ線L4,L5が形成されている。折り曲げ線L4,L5は、フィルタ2の大きな開口を容易にするようになっている。
水平貼着部18の長手方向の中央部には、中央貼着部17Bが連設している。
【0038】
中央貼着部17Bは、水平貼着部18と連設している基端部17sにおいて左右の外縁が円弧状にすぼんだ後、第2の開封部5側に向かって縦方向にかつわずかに幅寸法が大きくなって行くように形成されている。
中央貼着部17Bの基端部17s及び先端部17tは、フィルタ2の外表面2fに固定されている。基端部17s及び先端部17tの間は、一部又は全部がフィルタ2に固定されていてもよいが、本実施形態では、フィルタ2から若干浮く程度に離間し得るように設けられている。
【0039】
中央貼着部17Bの延在方向の先端部17tには、中央貼着部17Bの両側に隣接して延びるアーム部7B,7Bが連設している。
アーム部7Bは、中央貼着部17Bに沿って略一定の幅寸法で水平貼着部18側に向かって延在し、後述する係止片20の形状でわずかに切り欠かれた後、やや外側に張り出し、中央貼着部17Bの基端部17sを挟んで水平貼着部18に達する位置まで延びている。
【0040】
アーム部7Bの延在方向先端部7tの内縁7yは、中央貼着部17の基端部17sの形状に沿う円弧形状をなし、同先端部7t近傍の外縁7pは、アーム部7Bに一定の幅寸法を持たせる位置で縦方向に延びている。同先端部7tの外縁7p上には、折り曲げを容易にするミシン目L6が設けられている。
【0041】
外側貼着部11の内縁11y、折り曲げ線L6を除くアーム部7Bの外縁7p及び内縁7yは、スリットが設けられ、互いに分離され得るよう構成となっている。
第1の掛止部8Bは、外側貼着部11の内縁11y、アーム部7Bの外縁7p及び折り曲げ線L6に囲まれて形成されている。
【0042】
水平貼着部18の両端近傍には、水平貼着部18から延びる突出部を形成する切欠き21が形成されている。
切欠き21は、第2の開封部5側に向かって徐々に拡開し先端が円弧形状になっている。
切欠き21により、第1の掛止部8Bの水平貼着部18に沿う両端には、ホルダ3において第1の開封部4に向かって略縦方向に延びる第2の掛止部9Bが設けられている。この構成を有し得るように、第1の掛止部8Bは、アーム部7Bと側部貼着部22,22との間に切欠き21を形成し得る程度(すなわち第2の掛止部9Bの2倍以上)の幅寸法を有している。
【0043】
第1の掛止部8Bは、アーム部7Bの先端部7tよりも基端部7s側において、アーム部7Bを切り欠くように形成された係止片20を有している。
係止片20は、アーム部7Bの外縁7pの延長上よりも第1の掛止部8B側に入った位置でほぼ縦方向に形成された折り曲げ線を中心としてフラップ状に動き得るように切り欠かれている。
【0044】
第1の掛止部8Bは、フィルタ2に固定されておらず、フィルタ2の外表面2fから離間可能となっている。
以上のようにして構成された第1の掛止部8Bは、概略で開口がすぼんだU字形に形成されている。
【0045】
第2の掛止部9Bは、係止片20と同程度の縦方向の位置に達するか達しない程度の位置まで延びている。第2の掛止部9Bの幅寸法は、その基端部を除いて概ね外側貼着部11と同程度の幅寸法を有している。
第2の実施形態のホルダ3Bは、以上の構成となっている。
【0046】
次に、第2の実施形態のドリップバッグ1Bの使用方法について説明する。
透過法で抽出したい場合には、
図4(a)に示すように、第2の開封部5が上方で開口するように、すなわち、アーム部7Bの基端部7sが上方になるようにドリップバッグ1Bの上下を設定する。フィルタ2の袋内部のコーヒー豆は底部に集め、第2の開封部5を破って開口する。
【0047】
その上で、第1の掛止部8B及び第2の掛止部9Bをその外表面を外側に向けたまま容器100の開口部に向けて引き出し、第2の掛止部9Bを容器100の外側に掛ける。これにより、第1の掛止部8Bに形成された切欠き21が開口部にフィットするとともに、第2の掛止部9Bで容器100の外側を押さえることができる。
【0048】
このようにドリップバッグ1Bを設置することで、第1の掛止部8Bに形成された切欠き21が容器100の開口部にしっかりと食い込むとともに、第2の掛止部9Bが容器100の外表面を押さえて、ドリップバッグ1Bが容器100に安定的に設置される。
【0049】
浸漬法で抽出したい場合には、
図4(b)に示すように、第1の開封部4が上方で開口するように、すなわち、アーム部7Bの基端部7sが下方になるようにドリップバッグ1Bの上下を設定する。フィルタ2の袋内部のコーヒー豆は底部に集め、第2の開封部5を破って開口する。
【0050】
その上で、第1の掛止部8B及び第2の掛止部9Bをその外表面を外側に向けたまま容器100の開口部に向けて引き出し、第1の掛止部8B全体を容器100の外側に掛ける。これにより、アーム部7Bの先端部7t側で外側にやや張り出した外縁7pが開口部にフィットしつつ掛かるとともに、第1の掛止部8Bが容器100の外表面を押さえることができる。
【0051】
このようにドリップバッグ1Bを設置すると、第1の掛止部8Bの全体が容器100の開口部の外表面に配され、ドリップバッグ1Bが安定的に設置される。
以上のようにしてドリップバッグ1Bを設置した上で、形成した開口部から注湯し、コーヒーを淹れる。
【0052】
本実施形態のドリップバッグ1Bによっても、第1及び第2の開封部4,5並びにこれらに合わせた第1及び第2の掛止部8B,9Bが設けられており、好みに合わせたホルダ3Bの使用パターンを選択することができる。したがって、本発明によれば、1つのドリップバッグ1Bで使用者の好みに合わせた飲料の入れ方を提供することができるという効果を奏する。
【0053】
次に、第3の実施形態のドリップバッグ1Cについて、
図5を用いて説明する。
第3の実施形態のドリップバッグ1Cは、ホルダ3Cの第2の掛止部9Cを第1の掛止部8Cではなくアーム部7Cを切り欠いて形成している。この点で、第3の実施形態のドリップバッグ1Cは、第2の実施形態のドリップバッグ1Bと異なっている。
本実施形態では、主として第2の実施形態と相違する構成、作用及び効果を説明し第2の実施形態の構成等と共通する点については、第1-第4の実施形態ごとにA-Dで付した英大文字違いの同様の符号を付してその説明を省略する。
【0054】
本実施形態のホルダ3Cは、第2の実施形態のホルダ3Bと同様に、外側貼着部11、中央貼着部17C、アーム部7C,7C及び第1及び第2の掛止部8C,9Cがこの順に連設している。
中央貼着部17Cは、略同幅で縦方向に延在している点で、第2の実施形態のホルダ3Bと異なっている。
【0055】
また、アーム部7Cは、アーム部7Cの基端部7s側を切り欠いて第2の掛止部9Cを形成するのに十分な横方向の幅寸法を有している。第2の掛止部9Cよりも外側のアーム部7Cの外縁はほぼ直線状に延びている。
第2の掛止部9Cは、外側貼着部11又は第1の掛止部8Cの幅寸法よりもわずかに大きい幅寸法で形成されている。したがって、アーム部7Cの幅寸法は、第2の掛止部9Cの幅寸法の2倍以上の寸法を有している。
【0056】
第2の掛止部9Cは、アーム部7Cの縦方向の寸法の半分程度の縦方向の寸法を有している。
以上の構成以外については、ドリップバッグ1Cは、第2の実施形態のドリップバッグ1Bとほぼ同様の構成となっている。
【0057】
次に、第3の実施形態のドリップバッグ1Cの使用方法について説明する。
透過法で抽出したい場合には、
図6(a)に示すように、第2の開封部5が上方で開口するように、すなわち、アーム部7Cの基端部7sが上方になるようにドリップバッグ1Cの上下を設定する。その上で、第2の開封部5を開口し、第2の掛止部9Cを容器100の外側に配して係止させ、ドリップバッグ1Cを固定する。その後の使用の手順は、第2の実施形態のドリップバッグ1Bと同様である。
このようにドリップバッグ1Cを設置すると、第2の掛止部9Cが容器100の外表面を押さえて、ドリップバッグ1Cが容器に安定的に設置される。
【0058】
浸漬法で抽出したい場合には、
図6(b)に示すように、第1の開封部4が上方で開口するように、すなわち、アーム部7Cの基端部7sが下方にくるようにドリップバッグ1Cの上下を設定する。その上で、第1の開封部4を開口し、第1の掛止部8Cの全体を容器100の外側に配して係止させドリップバッグ1Cを固定する。その後の使用の手順は、第2の実施形態のドリップバッグ1Bと同様である。
このようにドリップバッグ1Cを設置すると、第1の掛止部8Cの全体が容器100の開口部の外表面に配され、ドリップバッグ1Cが安定的に設置される。
【0059】
本実施形態のドリップバッグ1Cによっても、開封部が2つ設けられており、開口する開封部に合わせて、好みに合わせたホルダ3Cの使用パターンを選択することができる。したがって、本発明によれば、1つのドリップバッグ1Cで使用者の好みに合わせた飲料の入れ方を提供することができるという効果を奏する。
【0060】
次に、第4の実施形態のドリップバッグ1Dについて、
図7を用いて説明する。
第4の実施形態のドリップバッグ1Dは、アーム部7Dではなく中央貼着部17Dに切り欠いて第2の掛止部9Dを形成している。この点で、第4の実施形態のドリップバッグ1Dは、第3の実施形態のドリップバッグ1Cと異なっている。
本実施形態では、主として第3の実施形態と相違する構成、作用及び効果を説明し、第3の実施形態の構成等と共通する点については、第1-第4の実施形態ごとにA-Dで付した英大文字違いの同様の符号を付してその説明を省略する。
【0061】
本実施形態のホルダ3Dは、第3の実施形態のホルダ3Cと同様に、外側貼着部11、中央貼着部17D、アーム部7D,7D及び第1及び第2の掛止部8D,9Dがこの順に連設している。
中央貼着部17Dは、その先端部17t側に切り欠きにより第2の掛止部9Dを形成するのに十分な領域を有している。
【0062】
アーム部7Dと外側貼着部11とは略同様の幅寸法に形成されている。
第1の掛止部8Dの幅寸法は、アーム部7D及び外側貼着部11よりもやや大きく形成されている。
第2の掛止部9Dは、アーム部7Dの幅寸法の2~3倍の幅寸法で略矩形に形成されている。
第2の掛止部9Dには、その外形に沿って開口部25が形成されている。その結果、第2の掛止部9Dは、容器100に掛止した際に容器100の形状に合わせて柔軟に変形できるようになっている。
【0063】
次に、第4の実施形態のドリップバッグ1Dの使用方法について説明する。
透過法で抽出したい場合には、
図8(a)に示すように、第2の開封部5が上方で開口するように、すなわち、アーム部7Dの基端部7sが上方になるようにドリップバッグ1Dの上下を設定する。その上で、第2の開封部5を開口し、第2の掛止部9Dの外表面が外側を向いたままで第2の掛止部9D及び第1の掛止部8Dを引き出し、第2の掛止部9Dを容器100の外側に掛ける。その後の使用の手順は、第3の実施形態のドリップバッグ1Cと同様である。
このようにドリップバッグ1Dを設置すると、第1の掛止部8Dの全体が容器100の開口部の外表面を押さえ、ドリップバッグ1Dが安定的に設置される。
【0064】
浸漬法で抽出したい場合には、
図8(b)に示すように、第1の開封部4が上方で開口するように、すなわち、アーム部7Dの基端部7sが下方になるようにドリップバッグ1Dの上下を設定する。その上で、第1の開封部4を開口し、第1の掛止部8Dの外表面を外側に向けたままで第1の掛止部8Dを引き出し、第1の掛止部8Dを容器100の外側に掛ける。その後の使用の手順は、第3の実施形態のドリップバッグ1Cと同様である。
【0065】
本実施形態のドリップバッグ1Dによっても、開封部が2つ設けられており、好みに合わせてホルダ3Dの使用パターンを選択することができる。したがって、本発明によれば、1つのドリップバッグ1Dで使用者の好みに合わせた飲料の入れ方を提供することができるという効果を奏する。
【0066】
各実施形態の飲料抽出バッグ1A~1Dは、帯状のフィルタ2の長手方向に一定の間隔ごとに第1の開封部4及び第2の開封部5を形成し、これら第1及び第2の開封部4,5の間にホルダ3A~3Dのいずれかを貼着したフィルタシートを用いて製造することができる。
この場合、第1及び第2の開封部4,5は、長手方向に直交する方向に設ける。
【0067】
また、フィルタ2のシートは、飲料抽出バッグ1A等の幅の2倍強とし、ホルダ3A-3Dのいずれかを同じ種類2列で設け、幅方向中央で折り畳んで長手方向に一定の間隔で溶着することにより袋を形成できるようにしてもよい。
なお、第1及び第2の開封部4,5は、ホルダ3A等を貼着した後に設けることも可能である。
【0068】
なお、本発明は、上記した第1から第4の実施形態の飲料抽出バッグに限定されるものではなく、各実施形態を適宜組み合わせる等して応用することができる。
また、本発明の飲料抽出バッグ1A等は、第1又は第2の開封部4,5を開封することなく、コーヒーバッグとして利用することもできる。
また、本発明の飲料抽出バッグ1A-1Dのフィルタ2は、第1の開封部4側と、第2の開封部5側とで、抽出構造が異なるよう構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 ドリップバッグ(飲料抽出バッグ)
2 フィルタ
3 ホルダ
4 第1の開封部
5 第2の開封部
6 貼着部
7A-7D アーム部
8A 掛止部
8B-8D 第1の掛止部
9B-9D 第2の掛止部
11 外側貼着部
17A-17D 中央貼着部