(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021993
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】避難誘導装置および避難誘導方法
(51)【国際特許分類】
G08B 27/00 20060101AFI20250206BHJP
G06Q 90/00 20060101ALI20250206BHJP
G01S 5/02 20100101ALI20250206BHJP
G01S 1/68 20060101ALI20250206BHJP
G08B 17/00 20060101ALN20250206BHJP
【FI】
G08B27/00 A
G06Q90/00 310
G01S5/02 Z
G01S1/68
G08B17/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023126165
(22)【出願日】2023-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雄亮
【テーマコード(参考)】
5C087
5G405
5J062
5L049
【Fターム(参考)】
5C087AA09
5C087AA10
5C087AA21
5C087BB20
5C087DD04
5C087DD05
5C087DD31
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF03
5C087FF04
5C087FF16
5C087GG68
5C087GG82
5G405BA07
5G405CA28
5J062BB05
5J062CC18
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】緊急事態が発生した場合に、顧客の安全な誘導を行うことが可能な避難誘導装置および避難誘導方法を提供する。
【解決手段】サーバと、商業施設内を移動可能な、前記サーバと通信可能な一または複数の情報端末と、で構成される避難誘導装置であって、前記情報端末は、自己の情報端末の位置を特定するための特定情報を発信する発信手段、を備え、前記サーバは、前記特定情報に基づいて、前記商業施設内における前記情報端末の位置を特定する特定手段と、発信装置から発信された緊急事態信号を受信する受信部と、前記緊急事態信号を受信した際に、特定された前記情報端末の位置に基づいて情報端末毎の避難誘導経路を決定する決定手段と、決定した避難誘導経路の情報を含む避難誘導経路情報を各情報端末に送信する送信手段と、を備え、前記情報端末は、前記サーバから受信した前記避難誘導経路情報に含まれる避難誘導経路を表示部に表示する表示手段、を備える。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、商業施設内を移動可能な、前記サーバと通信可能な一または複数の情報端末と、で構成される避難誘導装置であって、
前記情報端末は、
自己の情報端末の位置を特定するための特定情報を発信する発信手段、
を備え、
前記サーバは、
前記特定情報に基づいて、前記商業施設内における前記情報端末の位置を特定する特定手段と、
発信装置から発信された緊急事態信号を受信する受信部と、
前記緊急事態信号を受信した際に、特定された前記情報端末の位置に基づいて情報端末毎の避難誘導経路を決定する決定手段と、
決定した避難誘導経路の情報を含む避難誘導経路情報を各情報端末に送信する送信手段と、
を備え、
前記情報端末は、
前記サーバから受信した前記避難誘導経路情報に含まれる避難誘導経路を表示部に表示する表示手段、
を備えた避難誘導装置。
【請求項2】
前記特定手段は、前記商業施設内に複数配置されたビーコンのうち、前記発信手段が発信した前記特定情報の電波を最も強く受信した位置のビーコンの位置に基づいて、前記情報端末の位置を特定する、
請求項1に記載の避難誘導装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記発信装置の設置位置と、前記情報端末の位置と、前記商業施設の出口の位置と、から避難誘導経路を決定する、
請求項1に記載の避難誘導装置。
【請求項4】
前記決定手段は、前記商業施設内に設置された複数の火災報知器のうち、火災を検知して前記緊急事態信号を発信した火災報知器の位置を避けて前記避難誘導経路を決定する、
請求項3に記載の避難誘導装置。
【請求項5】
前記サーバは、
前記避難誘導経路情報を送信後に、前記情報端末が特定された位置から所定距離以上移動しているかを判断する移動判断手段と、
前記移動判断手段が前記所定距離以上移動していないと判断した前記情報端末を表示する特定表示手段と、
をさらに備えた請求項1に記載の避難誘導装置。
【請求項6】
前記特定手段は、前記商業施設内に設置された複数の緊急ボタンのうち、緊急事態時の操作に基づいて前記緊急事態信号を発信した緊急ボタンの位置を避けて決定される、
請求項1に記載の避難誘導装置。
【請求項7】
サーバと、商業施設内を移動可能な、前記サーバと通信可能な一または複数の情報端末と、で構成される避難誘導装置における避難誘導方法であって、
前記情報端末は、
自己の情報端末の位置を特定するための特定情報を発信する発信工程、
を備え、
前記サーバは、
前記発信工程が発信した前記特定情報に基づいて、前記商業施設内における前記情報端末の位置を特定する特定工程と、
発信装置から発信された緊急事態信号を受信した際に、前記特定工程により特定された前記情報端末の位置に基づいて情報端末毎の避難誘導経路を決定する決定工程と、
前記決定工程により決定した避難誘導経路の情報を含む避難誘導経路情報を各情報端末に送信する送信工程と、
を備え、
前記情報端末は、
前記送信工程により前記サーバから送信された前記避難誘導経路情報に含まれる避難誘導経路を表示部に表示する表示工程、
を含む避難誘導方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、避難誘導装置および避難誘導方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近は、ショッピングセンター、量販店、百貨店等の店舗を含む商業施設において、人手不足や業務効率化が進む等の理由で、商業施設で働く店員等の人数が減少する傾向にある。そのため、商業施設で災害等の緊急事態が発生した場合に、店員等による商業施設内にいる顧客の安全な誘導が困難となる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、緊急事態が発生した場合に、顧客の安全な誘導を行うことが可能な避難誘導装置および避難誘導方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の避難誘導装置は、サーバと、商業施設内を移動可能な、前記サーバと通信可能な一または複数の情報端末と、で構成される避難誘導装置であって、前記情報端末は、自己の情報端末の位置を特定するための特定情報を発信する発信手段、を備え、前記サーバは、前記特定情報に基づいて、前記商業施設内における前記情報端末の位置を特定する特定手段と、発信装置から発信された緊急事態信号を受信する受信部と、前記緊急事態信号を受信した際に、特定された前記情報端末の位置に基づいて情報端末毎の避難誘導経路を決定する決定手段と、決定した避難誘導経路の情報を含む避難誘導経路情報を各情報端末に送信する送信手段と、を備え、前記情報端末は、前記サーバから受信した前記避難誘導経路情報に含まれる避難誘導経路を表示部に表示する表示手段、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】
図1は、実施形態に係るシステムを示す図である。
【
図2】
図2は、カートおよびカートに取り付けられた情報端末を示す図である。
【
図3】
図3は、避難誘導装置における処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図4】
図4は、情報端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、情報端末管理部の構成を示すメモリマップである。
【
図8】
図8は、会計機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、避難誘導装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
【
図10】
図10は、情報端末の制御処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、緊急事態の発生と避難誘導経路の一例を情報端末に表示した図である。
【
図12】
図12は、サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、緊急事態発生後の情報端末の移動状況をサーバに表示した図である。
【
図14】
図14は、会計機の制御処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態では、ショッピングセンター、量販店、百貨店等の店舗を商業施設の一例として説明する。また、情報端末は、店舗内を自由に移動可能なショッピングカート(以降単に「カート」という)に取り付けられているものとして説明する。また、実施形態では、店舗内における情報端末7の位置を、一例として店舗T内の通路付近に複数設けられたビーコンによって検知することで特定するようにした。なお、本発明は実施形態に限定されるものではない。
【0007】
図1は、実施形態にかかるシステムを示す図である。
図1において、システム1は、スーパーマーケット、量販店、コンビニエンスストア、専門店等の店舗Tに設置されている。システム1は、例えば店舗サーバであるサーバ2と、カート6に取り付けられた情報端末7と、会計機3(発信装置)と、を有する。その他に、火災の発生を感知して報知する火災報知器51(発信装置)や、ビーコンbをシステム1に含むようにしてもよい。なお、実施形態では、サーバ2と情報端末7とで避難誘導装置4を構成する。
【0008】
サーバ2と会計機3と火災報知器51とビーコンbは、例えばLAN(Local Area Network)等の通信回線52で相互に接続されている。また、店舗T内に位置する情報端末7は、通信回線52に接続された一または複数の中継器5(無線アクセスポイント)を介して、無線LAN等の無線通信回線53で接続可能である。情報端末7が無線通信回線53および中継器5を介して通信回線52に接続された場合、情報端末7は、サーバ2および会計機3と通信可能となる。なお、通信回線52および無線通信回線53は、インターネット、VPN(virtual private network)、LAN、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。
【0009】
ここで、カート6および情報端末7について説明する。
図2は、カート6およびカート6に取り付けられた情報端末7を示す図である。
【0010】
カート6は、店舗T内を移動可能である。カート6は、収納部61、キャスター62、取っ手63、バッテリー64を備える。収納部61は、購入する商品を載置する。あるいは収納部61は、顧客が購入する商品を入れるショッピングカゴ等を載置する。キャスター62は、例えばカート6の底部の4か所に設けられており、回転することでカート6を前後左右方向に移動可能とする。取っ手63はカート6を移動させる際に顧客が把持する。顧客は、取っ手63を把持してカート6を操作(押したり引いたり)して、店舗T内でカート6を移動させる。バッテリー64は、カート6に搭載され、後述するスキャナ65に電力を供給する蓄電池である。バッテリー64は、情報端末7に対して電力を供給してもよいし、情報端末7の充電用のバッテリーとして機能してもよい。
【0011】
またカート6は、例えば取っ手63にスキャナ65が取り付けられる。スキャナ65は、商品を撮像して、商品に付されたバーコードや二次元コード等のコードシンボルを読み取る。あるいはスキャナ65は、コードシンボルを光学的に読み取る。スキャナ65は、読み取ったコードシンボルをデコードし、当該商品の商品特定情報を取得する。
【0012】
また、スキャナ65が撮像した商品を一般物体認識して商品を認識し、当該商品の商品特定情報を取得するようにしてもよい。なお、実施形態ではスキャナ65を情報端末7とは別体の装置として説明するが、情報端末7にカメラが内蔵されている場合には、当該カメラをスキャナ65の代わりに使用するようにしてもよい。この場合、スキャナ65は不要となる。
【0013】
また、カート6には、情報端末7が取り付けられる。情報端末7は、例えばスマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等のマイクロコンピュータで構成される小型の情報端末である。情報端末7は、
図4で後述するハードウェア構成であり、
図10で後述する制御を実行するためのアプリケーションソフトがインストールされている。
【0014】
情報端末7は、スキャナ65で読み取られた商品の商品特定情報をスキャナ65から入力して、当該商品に係る商品登録処理を実行する。商品登録処理とは、読み取られた商品特定情報に基づいて、当該商品の商品情報(商品名、商品価格、等)を読出して表示部78(
図4を参照)に表示するとともに、商品情報部731(
図4を参照)記憶する処理を言う。
【0015】
情報端末7は、商品情報部731に記憶した商品情報をサーバ2に送信する。
【0016】
また情報端末7は、ログインされると、後述するビーコンbから電波を受信すると当該情報端末7を特定する端末コード(特定情報)を情報端末7から発信する。発信された端末コードは、情報端末7付近に設置されたビーコンbが受信する。
【0017】
また情報端末7は、店舗T内で緊急事態が発生した場合に、当該情報端末7(すなわち当該情報端末7が取り付けられたカート6を操作する顧客)が現在位置から店舗Tの出口まで避難する避難誘導経路が表示される。店舗T内に複数台の情報端末7が存在する場合、それぞれの情報端末7の店舗T内の位置によって避難する避難誘導経路が異なる場合がある。そのため、各情報端末7には、当該情報端末7に最も近い出口まで誘導する避難誘導経路が表示される。
【0018】
カート6を操作する顧客は、情報端末7に表示された避難誘導経路に従ってカート6を押して移動させることで、安全に出口から店舗T外に避難することができる。
【0019】
図1の説明に戻る。ビーコンbは、店舗T内のカート6が通行するあらゆる通路にそれぞれ設置される。ビーコンbは、周囲数メートルから数十メートルの範囲内において近距離無線通信で使用する電波を発信し、当該範囲内に位置する情報端末7と交信する。具体的には、ビーコンbは、数メートルから数十メートルの範囲内に届く微弱な電波を発信する。当該範囲内に入った情報端末7は、ビーコンbが発信した電波を受信する。当該情報端末7は、電波を受信すると、当該情報端末7を特定する端末コードを含む電波を発信する。ビーコンbは、情報端末7から発信された電波を受信することで端末コードを受信する。なおビーコンbは、受信した電波の強さを認識する。すなわちビーコンbは、近くに位置する情報端末7ほど電波を強く受信したことを認識する。ビーコンbは、当該ビーコンbを特定するビーコンコードと受信した端末コードと受信した電波の強さの情報(以降これらを総称して「ビーコン情報」という)とを、通信回線52を介してサーバ2に送信する。
【0020】
なお、ビーコンbは、所定時間間隔で電波を繰り返し発信する。そしてビーコンbは、当該発信に応じて受信した端末コードと電波の強さとビーコンコードに係るビーコン情報を都度サーバ2に送信する。そのため、情報端末7が移動している場合、受信する端末コードと電波の強さが都度変化する。
【0021】
火災報知器51は、店舗Tの天井の複数個所に設置される。火災報知器51は、店舗T内で火災(緊急事態)が発生した場合に当該火災(炎や煙)を感知して、火災が発生したことを示す緊急事態信号を、通信回線52を介してサーバ2に送信する。火災報知器51は、緊急事態信号を送信する際に、自己の火災報知器51を特定する報知機コードとともにサーバ2に送信する。
【0022】
会計機3は、1台または複数台が店舗Tの会計エリアSa(
図7を参照)に設置される。会計機3は、情報端末7で商品登録処理された商品の会計処理を実行する。具体的には、会計機3は、情報端末7から直接またはサーバ2経由で受信した商品情報に基づいて、会計処理を実行する。会計処理とは、商品登録処理した一取引に係る商品の合計金額や税額の表示、現金で支払う場合には顧客から預かった預り金に基づいて釣銭を計算して表示する処理、商品情報や決済情報(合計金額、預り金額、釣銭額等)を印字したレシートを発行する処理等をいう。会計機3は、会計処理した商品の商品情報と会計情報(総称して「売上データ」という)をサーバ2に送信する。
【0023】
各会計機3は、それぞれ緊急ボタン41(
図8を参照)を備える。緊急ボタン41は、会計機3において緊急事態(例えば強盗)が発生した場合に、キャッシャ等の店員が操作する。緊急ボタン41が操作されると、当該会計機3は、緊急事態信号を、通信回線52を介してサーバ2に送信する。会計機3は、緊急事態信号を送信する際に、自己の会計機3を特定する会計機コードとともにサーバ2に送信する。
【0024】
サーバ2は、例えば店舗Tのバックヤードに設置される。サーバ2は、各会計機3で会計処理した商品の売上データを会計機3から受信して蓄積し、店舗Tの売上情報を管理する。
【0025】
またサーバ2は、店舗T内を移動する複数台の情報端末7の位置(すなわちカート6の位置)を把握する。サーバ2は、端末コードを含むビーコンbからのビーコン情報を受信して、当該端末コードで特定される情報端末7の位置を特定する。具体的には、サーバ2は、複数のビーコンbから、ビーコン情報を受信する。そしてサーバ2は、各ビーコンbから受信した電波強度を比較して、受信した端末コードの電波強度が最も強いビーコンbの位置に当該端末コードで特定される情報端末7が位置していると判断する。店舗T内にできるだけ多くのビーコンbを配置することで、サーバ2は、より精度が高い情報端末7の位置を判断することができる。このようにして、サーバ2は、情報端末7の位置を特定する。
【0026】
なお、サーバ2が受信する端末コードと電波の強さは、情報端末7の移動に伴い都度変化するため、サーバ2は、受信した端末コードと電波の強さに基づいて決定する情報端末7の位置が変更されることを認識する。すなわちサーバ2は、移動する情報端末7の位置をリアルタイムで把握することができるため、サーバ2は、情報端末7が移動しているか、所定時間以上その場に留まっているかの判断をすることができる。
【0027】
またサーバ2は、火災報知器51が作動した場合に、当該火災報知器51から、火災に伴う緊急事態信号と当該火災報知器51を特定する報知機コードを受信する。そしてサーバ2は、受信した緊急事態信号に基づいて緊急事態(火災)が発生したことを認識する。またサーバ2は、受信した報知機コードに基づいて、店舗Tにおける緊急事態が発生した場所(エリア)を認識(特定)する。
【0028】
またサーバ2は、緊急ボタン41が操作された場合に、当該緊急ボタン41が操作された会計機3から、緊急事態信号と当該会計機3を特定する会計機コードを受信する。そしてサーバ2は、受信した緊急事態信号に基づいて緊急事態(例えば強盗)が発生したことを認識する。またサーバ2は、受信した会計機コードに基づいて、店舗Tにおける緊急事態が発生した場所(エリア)を認識(特定)する。
【0029】
次に、避難誘導装置4および会計機3に係る処理の流れについて説明する。
図3は、避難誘導装置4および会計機3における処理の流れを示すシーケンス図である。
図3に示すように、実施形態における避難誘導装置4は、サーバ2と情報端末7とを有する。
【0030】
情報端末7は、ビーコンbが発信する電波を受信して、自己の情報端末7を特定する端末コードを発信する(T1)。ビーコンbは、受信した端末コードと電波の強さと自身を特定するビーコンコードを含むビーコン情報をサーバ2に送信する(T2)。ビーコン情報を受信したサーバ2は、最も電波強度が強い端末コードを発信したビーコンbの位置を、当該端末コードを発信した情報端末7の位置であると特定する(T3)。このT1~T3の処理は、ビーコンbが所定の時間間隔で電波を発信する毎に、都度繰り返し実行される。そのため、サーバ2は、ほぼリアルタイムで、ログインしているすべての情報端末7の店舗T内の位置(各情報端末7の位置情報(例えば店舗T内における座標情報))を把握することができる。
【0031】
火災報知器51が火災を感知した場合、または緊急ボタン41が操作された場合、サーバ2は、緊急事態信号を受信する(T4)。サーバ2は、火災報知器51から緊急事態信号と報知機コードを受信した場合(T41)、緊急事態(火災)が発生したと判断する。またサーバ2は、会計機3から緊急事態信号と会計機コードを受信した場合(T42)、緊急事態(例えば強盗)が発生したと判断する。サーバ2は、受信した報知機コードに基づいて、火災が発生した場所(エリア)を特定する(T5)。またサーバ2は、受信した会計機コードに基づいて、緊急事態が発生した場所(エリア)を特定する(T5)。
【0032】
次にサーバ2は、把握している各情報端末7の位置情報(座標)と、緊急事態が発生した場所の位置情報(座標)、各情報端末7と最も近い出口の位置情報(座標)に基づいて、情報端末7別に、当該情報端末7を最寄の出口まで避難させるための避難誘導経路を決定(作成)する。避難誘導経路を決定する際、サーバ2は、緊急事態が発生した場所を避けるよう避難誘導経路を決定する。
【0033】
サーバ2は、例えば次のようにして避難誘導経路を決定する。情報端末7の位置(座標)と、複数の出口の位置(座標)との距離を算出して、緊急事態の発生場所を通らずに避難できる避難誘導経路のうち、最も距離が近い避難誘導経路を各情報端末7別に決定する。あるいは、予め店舗T内の種々の位置において、緊急事態が発生した場所別の当該位置から出口までの避難誘導経路の候補を予め多数作成しておき、緊急事態信号を受信した時点での各情報端末7の位置(座標)と緊急事態が発生した場所(座標)に基づいて、作成した候補から最適な避難誘導経路を決定する。なお、避難誘導経路は上記に限るものではなく、その他の方法を使用して決定するようにしてもよい。
【0034】
サーバ2は、店舗T内の通路等のレイアウトを示す店内地図(
図7を参照)を記憶しており、T3で特定された各情報端末7の現在の店舗T内の位置を表示する(T7)。そしてサーバ2は、ログインしている店舗T内の各情報端末7に、緊急事態が発生したことを示す緊急事態情報と、緊急事態が発生した場所を示す位置および店舗T内の現在の当該情報端末7の位置および当該情報端末7の位置から出口までの当該情報端末7の避難誘導経路を含む避難誘導経路情報を、通信回線52と中継器5と無線通信回線53を介して送信する(T8)。
【0035】
情報端末7は、受信した避難誘導経路情報に基づく避難誘導経路を店舗地図に重ねて表示する(T9)。カート6を操作する顧客は、情報端末7に表示された避難誘導経路に沿ってカート6を移動させることで、安全に出口に向かって避難することができる。
【0036】
サーバ2は、避難誘導経路情報を情報端末7に送信した後も、ビーコンbから受信するビーコン情報に基づいて、情報端末7の位置をリアルタイムに把握する。そしてサーバ2は、避難誘導経路情報を送信後に、各情報端末7(すなわちカート6)がどの程度移動しているか(具体的には、避難誘導経路情報を送信後に情報端末7が移動しているか実質的にその場に留まっているか)を判断する(T11)。そしてサーバ2は、現在の情報端末7の位置を含む避難誘導経路情報を各情報端末7別に送信する(T12)。各情報端末7は、受信した避難誘導経路情報に基づいて現在の情報端末7の位置を表示する(T13)。このようにすることで、カート6とともに避難している顧客は、現在の店舗T内の位置を把握できるとともに、避難誘導経路に沿って正しく非難できているかを判断することができる。
【0037】
またサーバ2は、T11の判断に基づいて、避難誘導経路情報を送信後に実質的に移動していない(その場に留まっているか微小距離しか移動してない)情報端末7を表示する(T14)。サーバ2は、避難誘導経路情報を送信後の所定時間内に情報端末7が所定距離以上移動しているか否かに基づいて、情報端末7が移動しているか実質的に移動してないかを判断する。T11~T14の処理は、避難誘導経路情報を送信後に何度も繰り返して行われる。
【0038】
次に、情報端末7のハードウェア構成について説明する。
図4は、情報端末7のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示すように、情報端末7は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72、RAM(Random Access Memory)73、メモリ部74等を備えている。CPU71は情報端末7の制御主体となる。ROM72は各種プログラムを記憶する。RAM73はプログラムや各種データを展開する。メモリ部74は各種プログラムを記憶する。CPU71、ROM72、RAM73、メモリ部74は、互いにバス75を介して接続されている。CPU71とROM72とRAM73が、制御部700を構成する。すなわち、制御部700は、CPU71がROM72やメモリ部74に記憶されRAM73に展開された制御プログラム(アプリケーションソフトを含む)に従って動作することによって、後述する情報端末7の制御処理を実行する。
【0039】
RAM73は、商品情報部731、避難経路部732、顧客コード部733を有する。商品情報部731は、商品登録処理した商品の商品情報を記憶する。避難経路部732は、サーバ2から受信した緊急事態情報と、当該情報端末7用の避難誘導経路情報を記憶する。顧客コード部733は、当該情報端末7をログインした際に使用した顧客の顧客コードを記憶する。
【0040】
メモリ部74は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、情報端末7を動作させる制御プログラム(インストールされたアプリケーションソフトを含む)を記憶する制御プログラム部741と商品マスタ742と端末コード部743と店舗地図情報部744を有する。商品マスタ742は、各商品の商品情報を、当該商品を特定する商品特定情報に対応付けて商品別に記憶する。端末コード部743は、当該情報端末7を特定する端末コード(端末特定情報)を記憶する。店舗地図情報部744は、店舗Tを平面状に見た店舗T内のレイアウトを示す地図情報を記憶する。地図情報は、店舗Tにおける陳列棚の位置を表示し、どの位置にどの商品を陳列しているかを情報端末7に表示するための情報を含み、かつカート6が通行する通路をも情報端末7に表示可能な情報である。カート6を移動させる顧客は、情報端末7に地図情報を表示させて、希望の商品の陳列位置と当該位置までの通路を確認することができる。
【0041】
また、制御部700は、バス75およびコントローラ76を介して、操作部77、表示部78、カード読取部80と接続している。
【0042】
操作部77は、開始キー771と終了キー772を有する。開始キー771は、情報端末7をログインするために顧客コードを入力する際に操作する。開始キー771は、例えばカート6を操作する顧客が操作する。終了キー772は、情報端末7をログオフする際に操作する。終了キー772は、例えば顧客が操作する。表示部78は、商品登録処理した商品の商品情報を表示する。また表示部78は、サーバ2から受信し避難経路部732に記憶した緊急事態情報と避難誘導経路情報を、店舗地図情報部744に記憶している地図情報に重ねて表示することで、緊急事態であることと避難誘導経路を表示する。カード読取部80は、走査あるいは挿入された顧客カードから、顧客コードを含むカード情報を読み取る(取得する)。
【0043】
また、制御部700は、バス75を介して、通信部81と接続している。通信部81は、無線通信回線53、中継器5、通信回線52を介してサーバ2および会計機3と通信可能に接続している。
【0044】
次に、サーバ2のハードウェア構成について説明する。
図5は、サーバ2のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5に示すように、サーバ2は、プロセッサの一例であるCPU21、ROM22、RAM23、メモリ部24等を備えている。CPU21はサーバ2の制御主体となる。ROM22は各種プログラムを記憶する。RAM23はプログラムや各種データを展開する。メモリ部24は各種プログラムを記憶する。CPU21、ROM22、RAM23、メモリ部24は、互いにバス25を介して接続されている。CPU21とROM22とRAM23が、制御部200を構成する。すなわち、制御部200は、CPU21がROM22やメモリ部24に記憶されRAM23に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述するサーバ2の制御処理を実行する。
【0045】
RAM23は、売上情報部231と情報端末管理部232を有する。売上情報部231は、会計機3から受信した売上データを累積的に記憶し、店舗Tの売上を管理する。情報端末管理部232は、店舗T内における情報端末7の位置を含めた、ログインされた情報端末7の情報を管理する。情報端末管理部232については
図6で後述する。
【0046】
メモリ部24は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラム部241と店舗地図情報部242を有する。制御プログラム部241は、サーバ2を駆動するための制御プログラムを記憶する。店舗地図情報部242は、店舗地図情報部744と同様の地図情報を記憶する。
【0047】
また、制御部200は、バス25およびコントローラ26を介して、表示部27と操作部28と接続する。表示部27は、例えば液晶表示器であり、サーバ2を操作する操作者に対して情報を表示する。操作部28は、例えばキーボードであり、サーバ2の操作者が操作する。
【0048】
また、制御部200は、バス25を介して、通信部29(受信部)と接続している。通信部29は、通信回線52を介して会計機3、ビーコンb、火災報知器51、中継器5と通信可能に接続される。また通信部29は、中継器5を介して情報端末7と通信可能に接続される。
【0049】
次に、情報端末管理部232について説明する。
図6は、情報端末管理部232の構成を示すメモリマップである。
図6に示すように、情報端末管理部232は、ログイン情報部2321、端末コード部2322、商品情報部2323、情報端末位置部2324、避難経路部2325、移動判断部2326を有する。
【0050】
ログイン情報部2321は、当該情報端末7をログインする際に使用した顧客カードから読み取った顧客コードを、情報端末7から受信して記憶する。端末コード部2322は、ログイン情報部2321に記憶された顧客コードでログインした情報端末7を特定する端末コードを、情報端末7から受信して記憶する。商品情報部2323は、端末コード部2322に記憶された端末コードの情報端末7で商品登録処理された商品の商品情報を、終了キー772の操作に応じて情報端末7から受信して記憶する。情報端末位置部2324は、ビーコンbから受信したビーコン情報に基づいて(
図3のT3で)特定された、端末コード部2322に記憶された端末コードの情報端末7の位置(座標)の情報を記憶する。避難経路部2325は、緊急事態発生時に
図3のT6で決定された、端末コード部2322に記憶された端末コードの情報端末7の避難誘導経路に係る避難誘導経路情報および緊急事態情報を記憶する。移動判断部2326は、避難誘導経路情報を情報端末7に送信後に、移動していない情報端末7または実質的に移動していない情報端末7の有無を判断し(
図3のT11)、制御部200が、実質的に移動していない端末コードに対応した移動判断部2326に実質的に移動していないことを示す情報(例えばフラグ情報)を記憶する。移動判断部2326にフラグ「1」の情報が記憶されている情報端末7は、緊急事態情報を送信後に実質的に移動していないことを示す。移動判断部2326にフラグ「0」の情報が記憶されている情報端末7は、緊急事態情報を送信後に移動していることを示す。
【0051】
次に、情報端末7の店舗地図情報部744が記憶している地図情報によって表示部78に表示される地図の一例について説明する。
図7は、表示部78に表示される店舗T内の地図を示す図である。
図7に示すように、表示部78に表示された店舗T内のレイアウトを平面的に表す地図表示Caには、店舗T内における陳列棚の設置位置、各商品の売り場、店舗T内の通路等が表示される。また地図表示Caには、会計機3が設置されている会計エリアSa、店舗Tから外部への出口(Da、Db、Dc、Ddで表されている)が表示される。
【0052】
なお、地図表示Caには実際には表示されないが、陳列棚には、所定距離ごとにビーコンbが取り付けられている(説明のために
図7ではビーコンbを表示している)。実際には
図7に示すより多くのビーコンbが店舗T中に所定間隔で設けられることで、情報端末7の位置を正確に把握することが可能である。
【0053】
情報端末7は、特定された自己の情報端末7の位置の情報をサーバ2から受信して、当該位置を地図表示Ca上にプロットすることで、顧客は店舗T内の自分が居る位置を認識することができる。そのため、顧客は、購入する商品の売り場との位置関係を把握して、その商品の売り場に向かうことができる。
【0054】
次に、会計機3のハードウェア構成について説明する。
図8は、会計機3のハードウェア構成を示すブロック図である。
図8に示すように、会計機3は、プロセッサの一例であるCPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34等を備えている。CPU31は会計機3の制御主体となる。ROM32は各種プログラムを記憶する。RAM33はプログラムや各種データを展開する。メモリ部34は各種プログラムを記憶する。CPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34は、互いにバス35を介して接続されている。CPU31とROM32とRAM33が、制御部300を構成する。すなわち、制御部300は、CPU31がROM32やメモリ部34に記憶されRAM33に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する会計機3の制御処理を実行する。
【0055】
RAM33は、商品情報部331と売上情報部332を有する。商品情報部331は、情報端末7からサーバ2経由で受信した、商品登録処理した商品情報を記憶する。実施形態では、情報端末7から一旦サーバ2に送信され、商品情報部2323に記憶された商品情報を受信して記憶する。具体的には、会計機3のカード読取部39(後述する)で顧客カードから読み取った顧客コードに基づいて商品情報の照会をサーバ2に行い、サーバ2は、受信した顧客コードに基づいて情報端末管理部232を検索して、該当する商品情報を商品情報部2323から商品情報を読み出して会計機3に送信する。会計機3は、サーバ2から受信した商品情報を商品情報部331に記憶する。売上情報部332は、商品情報部331に記憶した商品情報に基づいて会計処理した取引データを記憶する。
【0056】
メモリ部34は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラム部341、商品マスタ342、会計機コード部343を有する。制御プログラム部341は、会計機3を駆動するための制御プログラムを記憶する。商品マスタ342は、商品マスタ742と同様の情報を記憶する。会計機コード部343は、当該会計機3を特定する会計機コードを記憶する。
【0057】
また、制御部300は、バス35およびコントローラ36を介して、操作部37、表示部38、カード読取部39、プリンタ40、緊急ボタン41と接続する。操作部37は、会計キー371を含むキーボードであり、会計機3の操作者が操作する。会計キー371は、会計機3において会計処理を行う場合に顧客または店員が操作する。表示部38は、例えば液晶表示器であり、会計機3を操作する操作者に対して情報を表示する。なお、操作部37は、表示部38上に設けられたタッチパネルであってもよい。カード読取部39は、挿入されたまたは走査された顧客カードから顧客コードを読み取る。プリンタ40は、会計処理した取引に係る商品情報や会計情報を印字し、レシートを発行する。
【0058】
緊急ボタン41は、会計機3に取り付けられたボタンである。緊急ボタン41は、例えば会計機3において強盗等の緊急事態が発生した場合、顧客や店員等が操作する。緊急ボタン41が操作されると、会計機3は緊急事態信号をサーバ2に送信する。
【0059】
また、制御部300は、バス35を介して、通信部42と接続している。通信部42は、通信回線52を介してサーバ2、ビーコンb、火災報知器51、中継器5と通信可能に接続される。また通信部42は、中継器5を介して情報端末7と通信可能に接続される。
【0060】
ここからは、避難誘導装置4の機能構成について説明する。
図9は、避難誘導装置4の機能構成を示す機能ブロック図である。サーバ2の制御部200は、ROM22やメモリ部24の制御プログラム部241に記憶された制御プログラムに従うことで、ログイン受付手段201、特定手段202、緊急事態判断手段203、緊急事態位置特定手段204、決定手段205、送信手段206、移動判断手段207、特定表示手段208として機能する。
【0061】
ログイン受付手段201は、情報端末7から受信した顧客コードおよび端末コードを含むログイン情報に基づいて、当該情報端末7に係るログイン処理を実行する。具体的には、ログイン受付手段201は、情報端末7から受信したログイン情報に基づいて、情報端末管理部232のログイン情報部2321に受信した顧客コードを記憶し、対応する端末コード部2322に受信した端末コードを記憶する。端末コード部2322に記憶した端末コードの情報端末7がログインされたことになる。
【0062】
特定手段202は、情報端末7から発信された端末コード(特定情報)を受信したビーコンbが発信したビーコン情報に基づいて、店舗T内における情報端末7の位置を特定する。具体的には、特定手段202は、各ビーコンbから受信した電波強度を比較して、受信した端末コードの電波強度が最も強いビーコンbの位置を当該情報端末7の位置であると特定する。
【0063】
緊急事態判断手段203は、店舗T内に緊急事態が発生したかを判断する。具体的には、緊急事態判断手段203は、火災報知器51から緊急事態信号を受信したかを判断する。緊急事態判断手段203は、火災報知器51から緊急事態信号を受信したと判断した場合には店舗T内に緊急事態(火災)が発生したと判断する。また緊急事態判断手段203は、会計機3から緊急事態信号を受信したかを判断する。緊急事態判断手段203は、会計機3から緊急事態信号を受信したと判断した場合には、店舗T内に緊急事態(例えば強盗)が発生したと判断する。
【0064】
緊急事態位置特定手段204は、受信した報知機コードに基づいて緊急事態が発生している場所を特定する。すなわち緊急事態位置特定手段204は、受信した報知機コードで特定される火災報知器51の位置(座標)を、緊急事態が発生している場所と特定する。また緊急事態位置特定手段204は、受信した会計機コードに基づいて緊急事態が発生している場所を特定する。すなわち緊急事態位置特定手段204は、受信した会計機コードで特定される会計機3の位置(座標)を、緊急事態が発生している場所と特定する。
【0065】
決定手段205は、緊急事態信号を受信した際に、特定された情報端末7の位置に基づいて情報端末7毎の避難誘導経路を決定する。具体的には、決定手段205は、緊急事態が発生した場所の情報と、情報端末位置部2324に記憶されている情報端末7の位置の情報と、情報端末7の位置から最も近い出口の位置の情報に基づいて、情報端末7の避難誘導経路を決定する。なお、決定手段205は、緊急事態が発生した場所を示す座標を通過しないような(あるいは近づかないような)避難誘導経路を決定する。決定手段205は、決定した避難誘導経路を含む避難誘導経路情報を、避難経路部2325に記憶する。
【0066】
送信手段206は、緊急事態が発生したことを示す緊急事態情報と、決定した避難誘導経路の情報を含む避難誘導経路情報(すなわち、避難経路部2325に記憶した緊急事態情報と避難誘導経路情報)を各情報端末7に送信する。
【0067】
移動判断手段207は、送信手段206が避難誘導経路情報を送信した情報端末7が、特定手段202によって特定された位置から所定距離以上実質的に移動しているかを判断する。具体的には、移動判断手段207は、送信手段206が避難誘導経路情報を送信した情報端末7が、避難誘導経路情報を送信して以降、特定手段202によって特定された位置から所定距離以上移動しているかを判断する。
【0068】
特定表示手段208は、移動判断手段207が所定距離以上実質的に移動していないと判断した情報端末7を表示部27に表示する。具体的には、特定表示手段208は、移動判断手段207が所定距離以上実質的に移動していないと判断した情報端末7を、強調して表示部27に表示する。特定表示手段208は、情報端末7を強調して表示する際に、実質的に移動していない時間を付して表示する。
【0069】
また、情報端末7の制御部700は、ROM72やメモリ部74の制御プログラム部741に記憶された制御プログラムに従うことで、ログイン手段701、発信手段702、表示手段703として機能する。
【0070】
ログイン手段701は、顧客コードを入力して情報端末7をログインする。具体的には、ログイン手段701は、顧客カードをカード読取部80に読み取らせることで顧客コードを読み取り、当該情報端末7を使用可能とする。
【0071】
発信手段702は、自己の情報端末7の位置を特定するための特定情報(端末コード)を発信する。具体的には、発信手段702は、ログインした状態で、ビーコンbから電波を受信した場合に、自己の情報端末7の位置を特定するための端末コードを発信する。
【0072】
表示手段703は、サーバ2から受信した避難誘導経路を表示部78に表示する。具体的には、表示手段703は、サーバ2から受信した避難誘導経路情報に基づいて、店舗地図情報部744に記憶されている地図情報に、当該情報端末7の避難誘導経路を重ねて表示する。
【0073】
次に、情報端末7の制御について説明する。
図10は、情報端末7の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、情報端末7の制御部700は、開始キー771が操作されたかを判断する(S11)。操作されるまで待機し(S11のNo)、開始キー771が操作されたと判断した場合には(S11のYes)、次に制御部700は、カード読取部80によって顧客コードが読み取られたかを判断する(S12)。読み取られるまで待機し(S12のNo)、顧客コードが読み取られたと判断した場合には(S12のYes)、ログイン手段701は、読み取った顧客コードに基づいて情報端末7をログインする(S13)。そして制御部700は、読み取った顧客コードを顧客コード部733に記憶する(S14)。そして制御部700は、ログイン情報(顧客コードと端末コードを含む)をサーバ2に送信する(S15)。
【0074】
次に制御部700は、ビーコンbが一定間隔で発信する電波を受信したかを判断する(S16)。ビーコンbからの電波を受信したと判断した場合には(S16のYes)、発信手段702は、端末コード部743に記憶されている当該情報端末7を特定する端末コードを発信する(S17)。ビーコンbからの電波を受信していないと判断した場合には(S16のNo)、制御部700はS17の処理を実行しない。
【0075】
S17の処理を実行後、またはS16においてNoの場合、次に制御部700は、終了キー772が操作されたかを判断する(S21)。終了キー772の操作ではないと判断した場合には(S21のNo)、制御部700は、スキャナ65で撮像された商品の画像がスキャナ65から入力されたかを判断する(S31)。商品の画像が入力されたと判断した場合には(S31のYes)、制御部700は、当該画像に基づいて当該商品の商品登録処理を実行する(S32)。そして制御部700はS16に戻る。
【0076】
また、スキャナ65からの画像の入力ではないと判断した場合には(S31のNo)、次に制御部700は、サーバ2から緊急事態情報と避難誘導経路情報を受信したかを判断する(S41)。サーバ2から緊急事態情報と避難誘導経路情報を受信したと判断した場合には(S41のYes)、表示手段703は、受信した緊急事態情報と、避難誘導経路情報に含まれる緊急事態が発生した場所と、情報端末7の現在の位置と、現在の位置からの避難誘導経路を、店舗地図情報部744に記憶されている地図情報に重ねて表示部78に表示する(S42)。そして制御部700は、S16に戻る。
【0077】
図11は、表示手段703がS42の処理で表示した、緊急事態の発生と避難誘導経路の画面の一例を示す図である。
図11に示すように、表示された画面Cbには、緊急事態が発生したことを示すメッセージMが目立つ位置(例えば画面Cbの上部)に表示される。メッセージMは、緊急事態が発生したことおよび緊急事態の種類を示すメッセージMa(
図11の例では「火災発生」のメッセージ)と避難誘導経路に沿って避難をすることを注意喚起するメッセージMb)を含む。また画面Cbには、緊急事態(火災)が発生した場所に炎を示すマークWが表示される。
図11の表示例では、会計エリアSa付近にマークWが表示されているため、会計エリアSa付近で緊急事態が発生していることが認識できる。
【0078】
また画面Cbには、顧客Aの避難誘導経路Yaが表示されている。避難誘導経路Yaは、店舗T内における顧客Aが操作するカート6に取り付けられた情報端末7の位置Taと、緊急事態が発生した場所と、緊急事態の発生場所を避けた位置Taから最も近い出口Daの位置とに基づいて決定される。なお、顧客Aとは別の位置に居る他の顧客の情報端末7には、当該顧客にとって最も適切な避難誘導経路が表示される。
【0079】
図10の説明に戻る。また、サーバ2からの避難誘導経路情報の受信ではないと判断した場合には(S41のNo)、次に制御部700は、サーバ2から緊急事態の解除信号を受信したかを判断する(S44)。緊急事態の解除信号の受信ではないと判断した場合には(S44のNo)、制御部700はS31に戻り、サーバ2から緊急事態の解除信号を受信したと判断した場合には(S44のYes)、制御部700は、S42で表示した、緊急事態情報と、緊急事態が発生した場所と、当該情報端末7に係る避難誘導経路の表示を削除する(S45)。そして制御部700は、S16に戻る。
【0080】
また、S21において、終了キー772が操作されたと判断した場合には(S21のYes)、制御部700は、商品登録処理した商品の商品情報をサーバ2に送信する(S22)。そして制御部700は、当該情報端末7をログオフ処理する(S23)。そして制御部700は、処理を終了する。
【0081】
このような実施形態の情報端末7によれば、サーバ2から受信した、当該情報端末7が避難するのに必要な避難誘導経路を表示部78に表示する。そのため、カート6を操作する顧客は、表示された避難誘導経路に沿ってカート6を移動させて避難することで、安全に避難することができる。
【0082】
次に、サーバ2の制御について説明する。
図12は、サーバ2の処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、サーバ2の制御部200は、情報端末7からログイン情報を受信したかを判断する(S51)。情報端末7からログイン情報を受信したと判断した場合には(S51のYes)、ログイン受付手段201は、受信したログイン情報に含まれる顧客コードをログイン情報部2321に記憶し、受信した端末コードを端末コード部2322に記憶する(S52)。そして制御部200は、S51に戻る。
【0083】
また、情報端末7からのログイン情報の受信ではないと判断した場合には(S51のNo)、制御部200は、会計機3から売上データを受信したかを判断する(S53)。会計機3から売上データを受信したと判断した場合には(S53のYes)、制御部200は、受信した売上データを売上情報部231に追加的に記憶する(S54)。そして制御部200は、S51に戻る。
【0084】
また、会計機3からの売上データの受信ではないと判断した場合には(S53のNo)、制御部200は、ビーコンbからビーコン情報を受信したかを判断する(S55)。ビーコンbからビーコン情報を受信したと判断した場合には(S55のYes)、特定手段202は、受信したビーコンコードと端末コードと電波の強さの情報に基づいて、当該端末コードで特定される情報端末7の位置(座標)を特定する(S56)。そして制御部200は、特定した情報端末7の位置の情報を情報端末位置部2324に記憶する。そして制御部200は、S51に戻る。
【0085】
また、ビーコンbからのビーコン情報の受信ではないと判断した場合には(S55のNo)、緊急事態判断手段203は、店舗T内で緊急事態が発生したか(すなわち緊急事態であるか)を判断する(S61)。店舗T内での緊急事態の発生ではないと判断した場合には(S61のNo)制御部200はS51に戻り、店舗T内で緊急事態が発生したと判断した場合には(S61のYes)、緊急事態位置特定手段204は、緊急事態が発生した場所を特定する(S62)。そして決定手段205は、店舗T内に居る各情報端末7について、それぞれ避難誘導経路を決定する(S63)。そして制御部200は、決定した避難誘導経路を含む避難誘導経路情報および緊急事態情報を避難経路部2325に記憶する。そして送信手段206は、緊急事態情報と、決定した避難誘導経路を含む避難誘導経路情報を各情報端末7に送信する(S64)。
【0086】
次に制御部200は、緊急事態が解除されたかを判断する(S65)。緊急事態の解除は、例えば店舗Tのマネージャークラスの人がサーバ2で所定の操作(例えばマネージャーの店員コードを入力後に解除ボタンを操作する)を行うことで緊急事態の解除信号を発信して、解除することができる。緊急事態の解除ではないと判断した場合には(S65のNo)、避難誘導経路情報の発信後にビーコンbからビーコン情報を受信したかを判断する(S66)。ビーコン情報の受信でなければ(S66のNo)S64に戻り、ビーコンbからビーコン情報を受信したと判断した場合には(S66のYes)、制御部200は、情報端末位置部2324に記憶されている情報端末7の位置に新たな情報端末7の位置情報を追加的に記憶して、情報端末位置部2324に記憶されている情報端末7の位置の情報を更新する(S67)。すなわち、情報端末位置部2324には、以前に特定した情報端末7の位置情報と、新たに特定した当該情報端末7の位置情報とが記憶される。
【0087】
次に移動判断手段207は、情報端末位置部2324に記憶されている情報端末7の新旧の位置情報に基づいて、当該情報端末7(すなわち当該情報端末7を取り付けているカート6)が所定距離以上移動したかを判断する(S69)。所定距離は予め決められた距離であり、情報端末7が実質的に移動していると認識することができる距離である。所定距離以上移動していると判断した場合には(S69のYes)、制御部200はS64に戻り、所定距離以上移動していない(すなわち当該情報端末7は実質的に移動していない)と判断した場合には(S69のNo)、特定表示手段208は、当該情報端末7の位置情報(座標)が表す情報端末7の位置を店舗地図情報部242に記憶されている地図情報に重ねて、当該情報端末7(すなわちカート6)が避難誘導経路情報の発信後に実質的に移動していないことを示すメッセージを付して、表示部27に表示する(S70)。その他にも、避難誘導経路情報の発信後に実質的に移動していない情報端末7が存在する場合には、特定表示手段208は、それらの情報端末7の位置とメッセージを表示部27の同一画面に表示する(S70)。この表示をみた店舗Tのマネージャーや担当者は、移動せずに留まっている情報端末7の数、位置、移動していない時間等を一度に把握することができる。
【0088】
図13は、S70において特定表示手段208が表示部27に表示した画面の一例を示す。
図13において、位置Ha、位置Hb、位置Hc、位置Hdの4か所に、避難誘導経路情報の発信後に実質的に移動していない情報端末7が表示されている。そしてそれぞれの情報端末7に近接した位置に、当該情報端末7が留まっている時間と、留まっている時間に合わせた危険の程度を示すメッセージを表示する。このメッセージを見た担当者等は、どの情報端末7とともに居る顧客を優先して救助すべきかを判断する。
【0089】
図12の説明に戻る。一方S65において、緊急事態が解除されたと判断した場合には(S65のYes)、制御部200は、緊急事態解除信号を各情報端末7に送信する(S71)、そして制御部200は、緊急事態に係る情報(例えば避難経路部2325や移動判断部2326に記憶されている情報)を削除する(S72)。S70で表示部27に表示した画面も削除する。そして制御部200は、S51に戻る。
【0090】
このような実施形態のサーバ2によれば、情報端末7の位置と、緊急事態が発生した場所と、出口の位置に基づいて、顧客毎(情報端末7毎)の避難誘導経路を決定して情報端末7に送信するため、顧客別に出口まで安全に誘導することができる。また、避難誘導経路情報を送信後に実質的に移動していない情報端末7の位置を表示するため、店員等は、これらの情報端末7に対して救助に向かうことが可能である。
【0091】
ここからは、会計機3の制御について説明する。
図14は、会計機3の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図14に示すように、会計機3の制御部300は、情報端末7で商品登録処理した商品の商品情報を、サーバ2から受信したかを判断する(S81)。具体的には、会計機3において、カード読取部39によって顧客コードが読み取られると、制御部300は、当該顧客コードと会計機コード部343に記憶されている会計機コードとを関連付けてサーバ2に送信する。顧客コードと会計機コードを受信したサーバ2は、受信した顧客コードに対応して商品情報部2323に記憶されている商品情報を、会計機コードで特定される会計機3に送信する。制御部300はS81において、サーバ2から商品情報を受信したかを判断する。商品情報を受信したと判断した場合(S81のYes)、当該商品情報を商品情報部331に記憶する(S82)。そして制御部300は、S81に戻る。
【0092】
また、商品情報の受信ではないと判断した場合には(S81のNo)、制御部300は、緊急ボタン41が操作されたかを判断する(S83)。緊急ボタン41が操作されたと判断した場合には(S83のYes)、制御部300は、緊急事態信号と会計機コード部343に記憶されている会計機コードを関連付けてサーバ2に送信する。そして制御部300は、緊急事態が発生したことを示す緊急情報を表示部38に表示する(S85)。
【0093】
次に制御部300は、緊急事態が解除されたか(サーバ2から緊急事態解除信号を受信したか)を判断する(S86)。緊急事態が解除されるまで待機し(S86のNo)、緊急事態が解除されたと判断した場合には(S86のYes)、S85で表示した緊急情報の表示を削除する(S87)。そして制御部300は、S81に戻る。
【0094】
また、緊急ボタン41の操作ではないと判断した場合には(S83のNo)、制御部300は、会計キー371が操作されたかを判断する(S88)。操作されていなければS81に戻り、会計キー371が操作されたと判断した場合には(S88のYes)、制御部300は、商品情報部331に記憶されている商品情報に基づいて、当該取引に係る会計処理を実行する(S89)。そして制御部300は、会計処理した商品の売上データを売上情報部332に記憶する。そして制御部300は、S81に戻る。
【0095】
以上説明したように、実施形態の避難誘導装置4は、サーバ2と、店舗T内を移動可能な、サーバ2と通信可能な一または複数の情報端末7と、で構成される避難誘導装置4であって、情報端末7は、自己の情報端末7の位置を特定するための特定情報を発信する発信手段702、を備え、サーバ2は、特定情報に基づいて、店舗T内における情報端末7の位置を特定する特定手段202と、火災報知器51または会計機3から発信された緊急事態信号を受信する通信部29と、緊急事態信号を受信した際に、特定された情報端末7の位置に基づいて情報端末7毎の避難誘導経路を決定する決定手段205と、決定した避難誘導経路の情報を含む避難誘導経路情報を各情報端末7に送信する送信手段206と、を備え、情報端末7は、サーバ2から受信した避難誘導経路情報に含まれる避難誘導経路を表示部78に表示する表示手段703、を備える。
【0096】
このような実施形態の避難誘導装置4は、サーバ2が、店舗T内に居る各情報端末7に対して各情報端末7の位置から避難するのに適したそれぞれの避難誘導経路を決定して送信し、情報端末7は、当該避難誘導経路を表示部78に表示する。そのため、緊急事態が発生した場合に、顧客の安全な誘導を行うことが可能となる。
【0097】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0098】
例えば、実施形態では、情報端末7をカート6に取付可能であるとした。しかしながらこれに限らず、情報端末7は、例えば商品を入れる買い物カゴ等(顧客に帯同するもの)に取付可能であってもよい。
【0099】
また実施形態では、サーバ2は、ビーコンbから発信されるビーコン情報に基づいて情報端末7の位置を特定した。しかしながらこれに限らず、サーバ2は、例えばGPS(Global Positioning System)やWI-FI(Wireless Fidelity)を用いた公知な手法で情報端末7の位置を特定するようにしてもよい。
【0100】
また実施形態では、商品情報を情報端末7から一旦サーバ2に送信してから会計機3に送信するようにした。しかしながらこれに限らず、商品情報を情報端末7から直接会計機3に送信するようにしてもよい。
【0101】
また実施形態では、サーバ2に送信した商品情報を情報端末管理部232の商品情報部2323に記憶するようにした。しかしながらこれに限らず、例えば顧客の情報を扱う顧客サーバに商品情報を記憶させるようしてもよい。
【0102】
また実施形態では、サーバ2と情報端末7で避難誘導装置4を構築するようにした。しかしながらこれに限らず、サーバ2と情報端末7を含む避難誘導システムとしてもよい。
【0103】
また、実施形態では、避難誘導経路情報を送信した後に実質的に移動してない情報端末7の情報をサーバ2に表示するようにした。しかしながら、このような機能は必須ではない。
【0104】
また、実施形態では、火災と強盗を緊急事態の一例として説明した。しかしながら、緊急事態は、火災と強盗以外であってもよい。
【0105】
また、実施形態では、火災報知器51と会計機3を発信装置の一例として説明した。しかしながらこれに限らず、発信装置は、火災報知器51と会計機3のいずれか一つであってもよい。
【0106】
また、実施形態では、店舗Tを商業施設の一例として説明した。しかしながらこれに限らず、商業施設は、例えばショッピングモールや屋外に設置されたショッピング施設であってもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 システム
2 サーバ
3 会計機
4 避難誘導装置
6 カート
7 情報端末
27 表示部
29 通信部
41 緊急ボタン
51 火災報知器
65 スキャナ
78 表示部
80 カード読取部
200 制御部
201 ログイン受付手段
202 特定手段
203 緊急事態判断手段
204 緊急事態位置特定手段
205 決定手段
206 送信手段
207 移動判断手段
208 特定表示手段
231 売上情報部
232 情報端末管理部
242 店舗地図情報部
300 制御部
343 会計機コード部
700 制御部
701 ログイン手段
702 発信手段
703 表示手段
731 商品情報部
732 避難経路部
733 顧客コード部
743 端末コード部
744 店舗地図情報部
2321 ログイン情報部
2322 端末コード部
2324 情報端末位置部
2325 避難経路部
2326 移動判断部
T 店舗
Ya 避難誘導経路
b ビーコン
【先行技術文献】
【特許文献】
【0108】