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特開2025-22011同軸コネクタ装置及び同軸コネクタ装置の製造方法
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  • 特開-同軸コネクタ装置及び同軸コネクタ装置の製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025022011
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】同軸コネクタ装置及び同軸コネクタ装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 24/38 20110101AFI20250206BHJP
   H01R 43/20 20060101ALI20250206BHJP
   H01R 13/6581 20110101ALI20250206BHJP
   H01R 43/18 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
H01R24/38
H01R43/20
H01R13/6581
H01R43/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023126204
(22)【出願日】2023-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(74)【代理人】
【識別番号】100129953
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100154900
【弁理士】
【氏名又は名称】関 京悟
(72)【発明者】
【氏名】内藤 丈晴
(72)【発明者】
【氏名】大坂 純士
(72)【発明者】
【氏名】加藤 亮
(72)【発明者】
【氏名】石井 一樹
【テーマコード(参考)】
5E021
5E063
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA02
5E021FA09
5E021FB02
5E021FB20
5E021FC23
5E021LA01
5E021LA10
5E021LA15
5E021LA16
5E063HA01
5E063HB13
5E063HB16
5E063XA01
5E223AA21
5E223AB60
5E223AB65
5E223AB67
5E223CA13
5E223CB21
5E223CB24
5E223CB31
5E223EA33
5E223EA36
5E223EB04
5E223EB13
5E223EB32
5E223EB33
5E223GA08
5E223GA11
5E223GA14
5E223GA32
5E223GA62
(57)【要約】
【課題】インピーダンスマッチングを向上させることができる同軸コネクタ装置及び同軸コネクタ装置の製造方法を提供する。
【解決手段】同軸コネクタ装置1は、コンタクトユニット70を備えた同軸コネクタ装置1であって、コンタクトユニット70は、コンタクト60と、コンタクト60の一部を封止したハウジング50と、を含み、コンタクトユニット70は、インサート成形によって成形される。同軸コネクタ装置1は、ダイカスト部材20をさらに備え、コンタクト60及びダイカスト部材20は、導電体を含み、ハウジング50は絶縁体を含み、ハウジング50における軸方向に延びた部分は、コンタクト60における軸方向に延びた部分とダイカスト部材20との間に配置されてもよい。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトユニットを備えた同軸コネクタ装置であって、
前記コンタクトユニットは、
コンタクトと、
前記コンタクトの一部を封止したハウジングと、
を含み、
前記コンタクトユニットは、インサート成形によって成形された、
同軸コネクタ装置。
【請求項2】
ダイカスト部材をさらに備え、
前記コンタクト及び前記ダイカスト部材は、導電体を含み、
前記ハウジングは絶縁体を含み、
前記ハウジングにおける軸方向に延びた部分は、前記コンタクトにおける前記軸方向に延びた部分と前記ダイカスト部材との間に配置された、
請求項1に記載の同軸コネクタ装置。
【請求項3】
前記絶縁体を含む外部ハウジングと、
前記導電体を含むシールドシェルと、
をさらに備え、
前記外部ハウジングは、
第1貫通孔を有する第1本体部と、
第1嵌合部と、
を含み、
前記ダイカスト部材は、
前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔を有する第2本体部と、
前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部と、
を含み、
前記シールドシェルは、
第3本体部と、
バネ状のバネ部材と、
前記第1嵌合部を覆うカバー部と、
前記カバー部の端部に設けられ、前記第1嵌合部の凹部に嵌め込まれる嵌め込み部と、
を含む、
請求項2に記載の同軸コネクタ装置。
【請求項4】
前記コンタクトは、
前記ハウジングから突出した先端部と、
前記先端部に接続した中段根本部と、
を含み、
前記ハウジングは、前記中段根本部の一部を露出させた少なくとも1つの孔を有する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の同軸コネクタ装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、複数の孔を有し、
前記複数の孔は、前記コンタクトを挟んで形成された、
請求項4に記載の同軸コネクタ装置。
【請求項6】
前記中段根本部は、四角棒状の部分を含み、
前記複数の孔は、対向する側面の一部を露出させた、
請求項5に記載の同軸コネクタ装置。
【請求項7】
前記中段根本部は、丸棒状の部分を含み、
前記複数の孔は、対向する側面の一部を露出させた、
請求項5に記載の同軸コネクタ装置。
【請求項8】
前記コンタクトは、
前記先端部及び前記中段根本部を含む第1棒状部と、
前記第1棒状部に直交した第2棒状部と、
を含む、
請求項5に記載の同軸コネクタ装置。
【請求項9】
コンタクトと、
前記コンタクトの一部を封止したハウジングと、
を含むコンタクトユニットをインサート成形により成形する同軸コネクタ装置の製造方法であって、
前記コンタクトを準備するステップと、
前記コンタクトの一部を封止材で包むステップと、
前記封止材を固化させることにより前記コンタクトユニットをインサート成形するステップと、
を有する、
同軸コネクタ装置の製造方法。
【請求項10】
前記コンタクトを準備するステップにおいて、
導電体を含む棒状の部材を曲げることにより前記コンタクトを形成する、
請求項9に記載の同軸コネクタ装置の製造方法。
【請求項11】
前記コンタクトを準備するステップにおいて、
導電体を含む板状の部材から切り抜いて前記コンタクトを形成する、
請求項9に記載の同軸コネクタ装置の製造方法。
【請求項12】
前記コンタクトの一部を封止材で包むステップにおいて、
前記コンタクトの先端部を前記封止材から露出させ、
前記先端部に接続した中段根本部、及び、前記中段根本部の一部に接触させて前記コンタクトを支持する少なくとも1つの押さえ部材を前記封止材で包み、
前記インサート成形するステップにおいて、
前記押さえ部材を除去し、
前記コンタクトは、
前記ハウジングから突出した前記先端部と、
前記先端部に接続した前記中段根本部と、
を含み、
前記ハウジングは、前記中段根本部の一部を露出させた少なくとも1つの孔を有するようにする、
請求項9~11のいずれか1項に記載の同軸コネクタ装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、同軸コネクタ装置及び同軸コネクタ装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用同軸コネクタ装置は、近年、高周波の信号を伝送することを求められている。よって、高周波の信号を伝送する同軸コネクタ装置の設計を行う上で、これまで以上のインピーダンスマッチングの調整が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-189573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図17に示すように、例えば、特許文献1に開示のようなコネクタのコンタクトは、ハウジングに圧入されている。このように、車載用同軸コネクタは、一般的に、ものつくりのし易さを優先するため、基本的にコンタクトをハウジングに圧入する構造で設計されている。しかしながら、コンタクトをハウジングに圧入する構造は、コンタクトがハウジングから抜けないようにするために、コンタクトの表面に微小な凹凸を必要とする。そうすると、コンタクトを伝送する高周波の信号は、このような凹凸の影響を受けてしまう。これにより、車載用同軸コネクタは、設計上のインピーダンスとのマッチングを向上させることが困難となる。
【0005】
本開示の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、インピーダンスマッチングを向上させることができる同軸コネクタ装置及び同軸コネクタ装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願開示の観点によれば、同軸コネクタ装置は、コンタクトユニットを備えた同軸コネクタ装置であって、前記コンタクトユニットは、コンタクトと、前記コンタクトの一部を封止したハウジングと、を含み、前記コンタクトユニットは、インサート成形によって成形されている。
【0007】
上記同軸コネクタ装置では、ダイカスト部材をさらに備え、前記コンタクト及び前記ダイカスト部材は、導電体を含み、前記ハウジングは絶縁体を含み、前記ハウジングにおける軸方向に延びた部分は、前記コンタクトにおける前記軸方向に延びた部分と前記ダイカスト部材との間に配置されてもよい。
【0008】
上記同軸コネクタ装置では、前記絶縁体を含む外部ハウジングと、前記導電体を含むシールドシェルと、をさらに備え、前記外部ハウジングは、第1貫通孔を有する第1本体部と、第1嵌合部と、を含み、前記ダイカスト部材は、前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔を有する第2本体部と、前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部と、を含み、前記シールドシェルは、第3本体部と、バネ状のバネ部材と、前記第1嵌合部を覆うカバー部と、前記カバー部の端部に設けられ、前記第1嵌合部の凹部に嵌め込まれる嵌め込み部と、を含んでもよい。
【0009】
上記同軸コネクタ装置では、前記コンタクトは、前記ハウジングから突出した先端部と、
前記先端部に接続した中段根本部と、を含み、前記ハウジングは、前記中段根本部の一部を露出させた少なくとも1つの孔を有してもよい。
【0010】
上記同軸コネクタ装置では、前記ハウジングは、複数の孔を有し、前記複数の孔は、前記コンタクトを挟んで形成されてもよい。
【0011】
上記同軸コネクタ装置では、前記中段根本部は、四角棒状の部分を含み、前記複数の孔は、対向する側面の一部を露出させてもよい。
【0012】
上記同軸コネクタ装置では、前記中段根本部は、丸棒状の部分を含み、前記複数の孔は、対向する側面の一部を露出させてもよい。
【0013】
本願開示の観点によれば、同軸コネクタ装置の製造方法は、コンタクトと、前記コンタクトの一部を封止したハウジングと、を含むコンタクトユニットをインサート成形により成形する同軸コネクタ装置の製造方法であって、前記コンタクトを準備するステップと、前記コンタクトの一部を封止材で包むステップと、前記封止材を固化させることにより前記コンタクトユニットをインサート成形するステップと、を有する。
【0014】
上記同軸コネクタ装置の製造方法では、前記コンタクトを準備するステップにおいて、導電体を含む棒状の部材を曲げることにより前記コンタクトを形成してもよい。
【0015】
上記同軸コネクタ装置の製造方法では、前記コンタクトを準備するステップにおいて、導電体を含む板状の部材から切り抜いて前記コンタクトを形成してもよい。
【0016】
上記同軸コネクタ装置の製造方法では、前記コンタクトの一部を封止材で包むステップにおいて、前記コンタクトの先端部を前記封止材から露出させ、前記先端部に接続した中段根本部、及び、前記中段根本部の一部に接触させて前記コンタクトを支持する少なくとも1つの押さえ部材、を前記封止材で包み、前記インサート成形するステップにおいて、前記押さえ部材を除去し、前記コンタクトは、前記ハウジングから突出した前記先端部と、前記先端部に接続した前記中段根本部と、を含み、前記ハウジングは、前記中段根本部の一部を露出させた少なくとも1つの孔を有するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、インピーダンスマッチングを向上させることができる同軸コネクタ装置及び同軸コネクタ装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】比較例に係る同軸コネクタ装置に含まれる各部材を例示した斜視図である。
図2】比較例に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトを例示した側面図である。
図3】比較例に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトの一部を例示した拡大図である。
図4】比較例に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトの一部を例示した斜視図である。
図5】比較例に係る同軸コネクタ装置を組み立てた組立体を例示した断面図である。
図6】比較例に係る同軸コネクタ装置を例示した断面図であり、図5のVI-VI線の断面を示す。
図7】比較例に係る同軸コネクタ装置の一部を例示した拡大図であり、図6のVII部分の拡大図を示す。
図8】実施形態1に係る同軸コネクタ装置に含まれる各部材を例示した斜視図である。
図9】実施形態1に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトユニットを例示した側面図である。
図10】実施形態1に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトユニットを例示した断面図であり、図9のX-X線の断面を示す。
図11】実施形態1に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトユニットを例示した断面図であり、図9のXI-XI線の断面を示す。
図12】実施形態1に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトを例示した側面図である。
図13】実施形態1に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトを例示した斜視図である。
図14】実施形態1に係る同軸コネクタ装置の製造方法において、コンタクトユニットの製造方法を例示したフローチャート図である。
図15】比較例に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトのインピーダンスを例示したグラフであり、横軸はコンタクトの位置を示し、縦軸はインピーダンスを示す。
図16】実施形態1に係る同軸コネクタ装置において、コンタクトのインピーダンスを例示したグラフであり、横軸はコンタクトの位置を示し、縦軸はインピーダンスを示す。
図17】関連するコネクタのコンタクト及びハウジングを例示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本実施形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本開示の好適な実施の形態を示すものであって、本開示の範囲が以下の実施形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。図が煩雑にならないように、いくつかの符号及びハッチングは省略されている。
【0020】
実施形態1に係る同軸コネクタ装置を説明する前に、比較のため、比較例に係る同軸コネクタ装置を説明する。これにより、実施形態1に係る同軸コネクタ装置の特徴をより明確にする。
【0021】
<比較例>
図1は、比較例に係る同軸コネクタ装置101に含まれる各部材を例示した斜視図である。図1に示すように、比較例の同軸コネクタ装置101は、外部ハウジング110、ダイカスト部材120、シールドシェル130、GNDシェル部材140、内部ハウジング150及びコンタクト160を備えている。
【0022】
ここで、同軸コネクタ装置101及び後述する同軸コネクタ装置1の説明の便宜のために、XYZ直交座標軸系を導入する。例えば、同軸コネクタ装置101等の軸方向をX軸方向とし、X軸に直交する2つの方向をY軸方向及びZ軸方向とする。+Z軸方向を上方と呼び、+Z軸方向側の面を上面と呼ぶ場合がある。-Z軸方向を下方と呼び、-Z軸方向側の面を下面と呼ぶ場合がある。+Y軸方向及び-Y軸方向を側方と呼び、+Y軸方向側の面及び-Y軸方向側の面を側面と呼ぶ場合がある。なお、上方、下方、上面、下面、側方及び側面は、同軸コネクタ装置101等の説明の便宜のためのものであり、同軸コネクタ装置101等が配置される方向を示すものでなはい。以下、各構成を説明する。
【0023】
<外部ハウジング>
外部ハウジング110は、筒状の形状を有する。例えば、外部ハウジング110は、角筒状の形状である。外部ハウジング110は、本体部111及び挿入部112を含む。本体部111は、外部ハウジング110の-X軸方向側の部分を含む。挿入部112は、外部ハウジング110の+X軸方向側の部分を含む。本体部111のY軸方向の幅及びZ軸方向の幅は、挿入部112のY軸方向の幅及びZ軸方向の幅よりも大きい。挿入部112は、ダイカスト部材120の-X軸方向側に配置された嵌合部122に嵌合される。具体的には、挿入部112は、嵌合板122aと嵌合板122bとの間に嵌合される。
【0024】
挿入部112の+X軸方向側の端面には、+X軸方向側に延びた突起113が設けられている。複数の突起113が設けられてもよい。突起113は、挿入部112がダイカスト部材120の嵌合部122に嵌合される際に、ダイカスト部材120に形成された挿入孔123に挿入される。
【0025】
外部ハウジング110は、本体部111の-X軸方向側の端面から挿入部112の+X軸方向側の端面まで貫通する貫通孔114を有する。貫通孔114の中心軸は、X軸方向となるように配置されている。貫通孔114には、GNDシェル部材140、内部ハウジング150及びコンタクト160等の部材が挿入される。
【0026】
外部ハウジング110は、材料として、絶縁体を含む。外部ハウジング110は、例えば、材料として、樹脂を含んでいる。なお、外部ハウジング110は、絶縁体を含めば、樹脂以外の絶縁体を含んでもよい。
【0027】
<ダイカスト部材>
ダイカスト部材120は、本体部121及び嵌合部122を含む。嵌合部122は、本体部121の-X軸方向側の端面に接続する。嵌合部122は、例えば、Y軸方向に対向した板状の2つの嵌合板122a及び122bを含む。嵌合板122aは、本体部121の-X軸方向側の端面における-Y軸方向側に配置され、嵌合板122bは、本体部121の-X軸方向側の端面における+Y軸方向側に配置される。2つの嵌合板122a及び122bの間に、外部ハウジング110の挿入部112が嵌合する。具体的には、2つの嵌合板122a及び122bの間に、シールドシェル130を挟んで、外部ハウジング110の挿入部112が嵌合する。
【0028】
本体部121の-X軸方向側の端面には、挿入孔123が形成されている。突起113と同数の複数の挿入孔123が形成されてもよい。挿入孔123は、外部ハウジング110の突起113に挿入される。
【0029】
ダイカスト部材120は、本体部121の-X軸方向側の端面から本体部121の+X軸方向側の端面まで貫通する貫通孔124を有する。貫通孔124の中心軸は、X軸方向となるように配置されている。本体部121の-X軸方向側の端面において、挿入孔123及び貫通孔124は、嵌合板122a及び嵌合板122bが接続した部分の間に形成されている。貫通孔124は、GNDシェル部材140、内部ハウジング150及びコンタクト160等の部材が挿入される。
【0030】
ダイカスト部材120は、材料として、導電体を含む。ダイカスト部材120は、例えば、材料として、アルミニウム、亜鉛等の金属を含んでもよい。ダイカスト部材120は、ダイカスト製法により製造されてもよい。なお、ダイカスト部材120は、ダイカスト製法により製造されたものに限らず、鋳造、3Dプリンタ等の他の製法により製造された部材を含んでもよいし、ダイカスト同等の外部シェル部材を含んでもよい。ダイカスト部材120は、シールドシェル130とともにグラウンド(GND)と電気的に接続される。ダイカスト部材20の-Z軸方向側には、所定の基板に接続するための接続構造が設けられてもよい。
【0031】
<シールドシェル>
シールドシェル130は、板状の板状部131及びバネ状のバネ状部132を含む。板状部131は、+X軸方向側の板面及び-X軸方向側の板面を有する。板状部131は、板面に貫通する貫通孔134を有する。貫通孔134の中心軸は、X軸方向になるように配置されている。バネ状部132は、板状部131の+Z軸方向側の端部に接続する。バネ状部132は、例えば、板状の形状を有する。バネ状部132の板面は、XY面に傾くように配置されている。バネ状部132は、バネ状の弾性を有する。バネ状部132は、Z軸方向に撓むことができる。
【0032】
板状部131は、ダイカスト部材120の本体部121の-X軸方向側の端面に配置される。よって、板状部131は、嵌合板122aと嵌合板122bとの間に配置される。板状部131における貫通孔134は、貫通孔124を囲むように配置されている。板状部131の-X軸方向側に外部ハウジング110の挿入部112が配置される。バネ状部132は、ダイカスト部材120の本体部121の上面上に配置される。
【0033】
シールドシェル130は、材料として、導電体を含む。シールドシェル130は、例えば、材料として、金属を含んでいる。シールドシェル130は、ダイカスト部材120とともにグラウンド(GND)と電気的に接続される。
【0034】
<GNDシェル部材>
GNDシェル部材140は、例えば、X軸方向に貫通する貫通孔144を有する筒状である。貫通孔144の中心軸は、X軸方向となるように配置されている。GNDシェル部材140は、例えば、円筒状である。GNDシェル部材140は、外部ハウジング110、板状部131及びダイカスト部材120がX軸方向に重ねられて連通した貫通孔114、貫通孔134及び貫通孔124の内部に配置されている。GNDシェル部材140は、内部に、コンタクト160が圧入された内部ハウジング150を挿入される。
【0035】
GNDシェル部材140は、材料として、導電体を含む。GNDシェル部材140は、材料として、例えば、金属を含んでいる。GNDシェル部材140は、ダイカスト部材120及びシールドシェル130とともにグラウンド(GND)と電気的に接続される。
【0036】
<内部ハウジング>
内部ハウジング150は、筒状部151及び支持部152を含む。筒状部151は、例えば、円筒状である。なお、筒状部151は、筒状であれば、円筒状に限らない。筒状部151の中心軸は、X軸方向になるように配置されている。筒状部151は、+X軸方向側の端部から-X軸方向側の端部まで貫通した貫通孔154が形成されている。よって、貫通孔154の中心軸は、X軸方向となるように配置されている。
【0037】
支持部152は、筒状部151の+X軸方向側に接続する。支持部152は、+X軸方向側及び-X軸方向側に面した板面を有し、Z軸方向に延びた板状である。支持部152の-X軸方向側の板面における+Z軸方向側の端部に筒状部151が接続している。したがって、Y軸方向から見ると、内部ハウジング150は、L字状である。支持部152の+Z軸方向側の端部に+X軸方向側の板面から-X軸方向側の板面に貫通した貫通孔154が形成されている。支持部152の貫通孔154は、筒状部151の貫通孔154と連通する。連通した貫通孔154にコンタクト160が圧入される。また、支持部152の+X軸方向側の板面に、コンタクト160が嵌め込まれる溝が形成されてもよい。溝は、支持部152の+X軸方向側の板面において、貫通孔154から-Z軸方向側に延びている。
【0038】
内部ハウジング150は、材料として、絶縁体を含む。内部ハウジング150は、例えば、材料として、樹脂を含んでいる。なお、内部ハウジング150は、絶縁体を含めば、樹脂以外の絶縁体を含んでもよい。
【0039】
<コンタクト>
図2は、比較例に係る同軸コネクタ装置101において、コンタクト160を例示した側面図である。図3は、比較例に係る同軸コネクタ装置101において、コンタクト160の一部を例示した拡大図である。図4は、比較例に係る同軸コネクタ装置101において、コンタクト160の一部を例示した斜視図である。
【0040】
図2図4に示すように、コンタクト160は、X軸方向に延びた部分及びZ軸方向に延びた部分を有するL字状である。X軸方向に延びた部分を第1棒状部161と呼び、Z軸方向に延びた部分を第2棒状部162と呼ぶ。第1棒状部161の+X軸方向側の端部は、第2棒状部162の+Z軸方向側の端部に接続する。なお、コンタクト160の第1棒状部161と第2棒状部162とは直交しているが、これに限らず、90°以外で交差してもよい。なお、直交とは、厳密に、90°に限らず、測定誤差等の不可避の誤差を含む範囲で90°であることを含む。
【0041】
第1棒状部161は、例えば、先端部161a、中段部161b及び根本部161cを含む。先端部161aは、丸棒状である。先端部161aの先端は、半球状に丸められている。中段部161bは、四角棒状である。四角棒状の中段部161bの対向する側面の幅は、丸棒状の先端部161aの外径よりも大きい。中段部161bの+Z軸方向側及び-Z軸方向側の側面における-X軸方向側には、凸部163が設けられている。中段部161bの+Y軸方向側及び-Y軸方向側の側面には、凸部164が設けられている。
【0042】
根本部161cは、四角棒状である。四角棒状の根本部161cの対向する側面の幅は、丸棒状の先端部161aの外径よりも大きい。根本部161cの+Z軸方向側及び-Z軸方向側の側面には、凸部165が設けられている。凸部165は、+X軸方向側ほどZ軸方向の幅が大きくなるように傾斜している。根本部161cの+Y軸方向側及び-Y軸方向側の側面には、凸部166が設けられている。
【0043】
コンタクト160における第1棒状部161は、内部ハウジング150の貫通孔154に圧入される。このようなコンタクトの圧入方式は、圧入時の保持のための凸部163~166を必要とする。+Y軸方向側及び-Y軸方向側の側面に設けられた凸部164及び凸部166をダボ部とも呼ぶ。ここで、コンタクト160は、金属板からL字状に型抜きされて形成されてもよい。したがって、コンタクト160のY軸方向を板厚方向とも呼ぶ。よって、コンタクト160は、圧入後に内部ハウジング150に保持されるための板厚方向のダボ部を必要とする。
【0044】
第2棒状部162は、例えば、先端部162a、中段部162b及び根本部162cを含む。先端部162aは、丸棒状である。先端部162aの先端は、半球状に丸められている。先端部162aは、-Z軸方向側に配置された所定の基板に接続される。中段部162bは、四角棒状である。四角棒状の中段部162bの対向する側面の幅は、丸棒状の先端部162aの外径よりも大きい。根本部162cは、四角棒状である。根本部162cの+X軸方向側の側面には、コンタクト160を内部ハウジング150に圧入する時にコンタクト160を押すための押し部167が設けられている。
【0045】
コンタクト160は、材料として、導電体を含む。コンタクト160は、例えば、材料として、金属を含んでいる。コンタクト160は、高周波信号の伝送路となる。コンタクト160における第1棒状部161の先端部161aは、他のコネクタへの接続部となり、第2棒状部162の先端部162aは、基板接続部に接続する。
【0046】
<組立方法>
図5は、比較例に係る同軸コネクタ装置101を組み立てた組立体を例示した断面図である。なお、図5において、外部ハウジング110は、省略されている。図5に示すように、コンタクト160の第1棒状部161は、内部ハウジング150の貫通孔154に-X軸方向の向きで圧入されている。その際に、コンタクト160の第2棒状部162の中段部162b及び根本部162cの-X軸方向側の側面は、内部ハウジング150の支持部152の溝に嵌め込まれる。コンタクト160を圧入された内部ハウジング150をコンタクトユニット170と呼ぶ。よって。コンタクトユニット170は、コンタクト160及び内部ハウジング150を含む。
【0047】
コンタクトユニット170は、GNDシェル部材140の貫通孔144に圧入されている。GNDシェル部材140は、ダイカスト部材120の貫通孔124及びシールドシェル130の貫通孔134に-X軸方向の向きで挿入されている。
【0048】
外部ハウジング110の挿入部112は、ダイカスト部材120の2つの嵌合板122a及び122bの間に、シールドシェル130を挟んで嵌合する。その際に、外部ハウジング110の突起113は、ダイカスト部材の挿入孔123に挿入される。外部ハウジング110の貫通孔114に、内部ハウジング150及びコンタクト160を含むGNDシェル部材140が挿入される。
【0049】
<比較例の課題>
同軸コネクタ装置101における高周波の信号の伝送特性を向上させることは重要である。比較例の同軸コネクタ装置101のように、コンタクト160を内部ハウジング150の貫通孔154に圧入する方式は、コンタクト160に凸部163~166及び押し部167を必要としている。しかしながら、このような凸部163~166及び押し部167は、高周波の信号の伝送特性を悪化させる。よって、同軸コネクタ装置101は、インピーダンスマッチングを向上させることが困難となる。インピーダンスマッチングを向上させるために、凸部163~166及び押し部167がない状態でコンタクト160を内部ハウジング150に保持する方法が所望されている。
【0050】
図6は、比較例に係る同軸コネクタ装置101を例示した断面図であり、図5のVI-VI線の断面を示す。図7は、比較例に係る同軸コネクタ装置101の一部を例示した拡大図であり、図6のVII部分の拡大図を示す。図6及び図7に示すように、コンタクト160の周辺には、内部ハウジング150等の絶縁体及び空気層が存在する。よって、コンタクト160は、絶縁体に接触する部分及び金属に接触する部分を含む。このように、コンタクト160に接触する部分の誘電率が異なるために、コンタクト160のインピーダンスを設計上のインピーダンスにマッチさせるためには、絶縁体に接触する部分及び金属に接触する部分の大きさの調整を必要とする。
【0051】
例えば、コンタクト160において、絶縁体に接触する部分のインピーダンスは低下する。したがって、コンタクト160のインピーダンスが低い場合には、コンタクト160のZ軸方向の幅を小さくして、絶縁体に接触する部分を小さくする。これにより、コンタクト160のインピーダンスを増加させる。また、コンタクト160の空気層に接触する部分のインピーダンスは増加する。したがって、コンタクト160のインピーダンスが高い場合には、コンタクト160のZ軸方向の幅を大きくして、絶縁体に接触する部分を大きくする。これにより、コンタクト160のインピーダンスを低下させる。
【0052】
このように、ものつくり上のばらつきによって、コンタクト160に接触する部材が変化し、それに伴い、インピーダンスも変化する。このような場合にも、コンタクト160のインピーダンスのマッチングを容易に調整することが所望されている。
【0053】
<実施形態1>
次に、実施形態1に係る同軸コネクタ装置を説明する。図8は、実施形態1に係る同軸コネクタ装置1に含まれる各部材を例示した斜視図である。図8に示すように、本実施形態に係る同軸コネクタ装置1は、外部ハウジング10、ダイカスト部材20、シールドシェル30、及び、コンタクトユニット70を備えている。
【0054】
<外部ハウジング>
外部ハウジング10は、筒状の形状を有する。例えば、外部ハウジング10は、角筒状の形状である。外部ハウジング10は、本体部11、並びに、L字状部12及び13を含む。L字状部12及び13は、本体部11の+X軸方向側の端面に接続されている。L字状部12及び13は、ダイカスト部材20と嵌合する嵌合部として機能する。
【0055】
本体部11は、-X軸方向側の端面から+X軸方向側の端面まで貫通する貫通孔14を有する。よって、外部ハウジング10は、X軸方向に貫通する貫通孔14を有する。貫通孔14には、ダイカスト部材20の円筒部25及びコンタクトユニット70等の部材が挿入される。L字状部12及び13は、本体部11の+X軸方向側の端面において、Y軸方向に並んで配置されている。L字状部12及び13は、本体部11の+X軸方向側の端面において、貫通孔14のY軸方向の両端に配置されている。
【0056】
L字状部12は、第1延伸部12a及び第2延伸部12bを含む。第1延伸部12aは、本体部11の+X軸方向側の端面から+X軸方向に延びている。第2延伸部12bは、第1延伸部12aの+X軸方向側の端部から+Z軸方向に延びている。L字状部12における第1延伸部12aの-Z軸方向側の端部には、凹部12cが形成されている。
【0057】
L字状部13は、第1延伸部13a及び第2延伸部13bを含む。第1延伸部13aは、本体部11の+X軸方向側の端面から+X軸方向に延びている。第2延伸部13bは、第1延伸部13aの+X軸方向側の端部から+Z軸方向に延びている。L字状部13における第1延伸部13aの-Z軸方向側の端部には、凹部13cが形成されている。L字状部12及び13は、Y軸方向から見てL字状である。
【0058】
L字状部12は、ダイカスト部材20の-Y軸方向側の側面に形成されたL字状溝22に挿入する。凹部12cは、シールドシェル30の嵌め込み部32aに嵌め込まれる。L字状部13は、ダイカスト部材20の+Y軸方向側の側面に形成されたL字状溝23に挿入する。凹部13cは、シールドシェル30の嵌め込み部33aに嵌め込まれる。
【0059】
なお、L字状部12及び13のL字がZ軸方向において逆向きになるような配置とされてもよい。すなわち、第2延伸部12bは、第1延伸部12aの+X軸方向側の端部から-Z軸方向に延びてもよい。また、第2延伸部13bは、第1延伸部13aの+X軸方向側の端部から-Z軸方向に延びてもよい。この場合には、ダイカスト部材20のL字状溝22及び23の構成もL字状部12及び13のL字に合わせてZ軸方向における逆向きになるような配置とされてもよい。しかしながら、前述した所定の基板が-Z軸方向側に接続する場合には、第2延伸部12b及び13bは、所定の基板が接続される方向とは逆方向の+Z軸方向側に延びることが好ましい。第2延伸部12b及び13bが+Z軸方向に延びることにより、所定の基板が接続する-Z軸方向への力に対抗することができる。
【0060】
また、L字状部12及び13は、両方ともに設けられることに限らず、どちらか一方だけ設けられてもよい。すなわち、L字状部12等は、ダイカスト部材20の本体部21の-X軸方向側の端面において、-Y軸方向側及び+Y軸方向側の少なくともいずれかの側に配置されてもよい。さらに、ダイカスト部材20のL字状溝22及び23の向きによっては、第2延伸部12b及び13bが延びる方向は、Z軸方向に限らず、Y軸方向に延びてもよいし、Y軸方向及びZ軸方向に傾いた方向に延びてもよい。
【0061】
外部ハウジング10は、材料として、絶縁体を含む。外部ハウジング10は、例えば、材料として、樹脂を含んでいる。なお、外部ハウジング10は、絶縁体を含めば、樹脂以外の絶縁体を含んでもよい。
【0062】
<ダイカスト部材>
ダイカスト部材20は、本体部21及び円筒部25を有する。円筒部25は、本体部21の-X軸方向側の端面に接続する。円筒部25は、円筒状の形状を有する。本体部21は、+X軸方向側の端面から-X軸方向側の端面まで貫通する貫通孔24を有する。貫通孔24は、円筒部25に連通する。よって、ダイカスト部材20は、本体部21の+X軸方向側の端面から円筒部25の-X軸方向側の端面まで貫通する貫通孔24を有する。貫通孔24の中心軸は、X軸方向になるように配置されている。貫通孔24は、外部ハウジング10の貫通孔14に連通してもよい。貫通孔24は、コンタクトユニット70等の部材が挿入される。
【0063】
本体部21には、L字状溝22及び23が形成されている。よって、ダイカスト部材20は、本体部21、並びに、L字状溝22及び23を含む。L字状溝22及び23は、外部ハウジング10と嵌合する嵌合部として機能する。
【0064】
L字状溝22は、本体部21の-Y軸方向側の側面に形成されている。L字状溝22は、第1溝部22a及び第2溝部22bを含む。第1溝部22aは、本体部21の-X軸方向側の端面から+X軸方向側に延びている。第2溝部22bは、第1溝部22aの+X軸方向側の端部から+Z軸方向側に延びている。よって、L字状溝22は、Y軸方向から見てL字状である。つまり、第2溝部22bの-X軸方向側には、本体部21の一部が残っている。
【0065】
L字状溝23は、本体部21の+Y軸方向側の側面に形成されている。L字状溝23は、第1溝部23a及び第2溝部23bを含む。第1溝部23aは、本体部21の-X軸方向側の端面から+X軸方向側に延びている。第2溝部23bは、第1溝部23aの+X軸方向側の端部から+Z軸方向側に延びている。よって、L字状溝23は、Y軸方向から見てL字状である。つまり、第2溝部23bの-X軸方向側には、本体部21の一部が残っている。
【0066】
なお、前述したように、L字状部12及び13のL字がZ軸方向において逆向きになるような配置とされた場合には、L字状溝22及び23の構成もL字状部12及び13のL字に合わせてZ軸方向において逆向きになるような配置とされてもよい。すなわち、第2溝部22bは、第1溝部22aの+X軸方向側の端部から-Z軸方向側に延びてもよい。また、第2溝部23bは、第1溝部23aの+X軸方向側の端部から-Z軸方向に延びてもよい。
【0067】
また、L字状溝22及び23は、両方ともに設けられることに限らず、どちらか一方だけ設けられてもよい。すなわち、L字状溝22等は、ダイカスト部材20の本体部21の-Y軸方向側の面及び+Y軸方向側の面の少なくともいずれかの面に形成されてもよい。さらに、外部ハウジング10のL字状部12及び13の向きによっては、第2溝部22b及び23bが延びる方向は、Z軸方向に限らず、Y軸方向に延びてもよいし、Y軸方向及びZ軸方向に傾いた方向に延びてもよい。
【0068】
同軸コネクタ装置1は、外部ハウジング10とダイカスト部材20とを軸方向に平行なX軸方向に隣接させて接続させる。まず、外部ハウジング10のL字状部12の第2延伸部12bは、L字状溝22の第1溝部22aに+X軸方向に挿入される。また、外部ハウジング10のL字状部13の第2延伸部13bは、L字状溝23の第1溝部23aに+X軸方向に挿入される。
【0069】
次に、第2延伸部12bが、第1溝部22aに+X軸方向に挿入された後に、第2延伸部12bは、L字状溝22の第2溝部22bに沿って+Z軸方向に挿入される。同様に、外部ハウジング10のL字状部13の第2延伸部13bは、L字状溝23の第1溝部23aに+X軸方向に挿入された後に、L字状溝23の第2溝部23bに沿って+Z軸方向に挿入される。
【0070】
このように、外部ハウジング10のL字状部12がダイカスト部材20のL字状溝22に挿入されるように、L字状部12は形成されている。また、外部ハウジング10のL字状部13がダイカスト部材20のL字状溝23に挿入されるように、L字状部13は形成されている。
【0071】
外部ハウジング10のL字状部12がダイカスト部材20のL字状溝22に挿入されると、L字状部12における第2延伸部12bの-X軸方向側の面19は、L字状溝22における第2溝部22bの+X軸方向側に向いた面29と接触する。外部ハウジング10のL字状部13がダイカスト部材20のL字状溝23に挿入されると、L字状部13における第2延伸部13bの-X軸方向側の面19は、L字状溝23における第2溝部23bの+X軸方向側に向いた面29と接触する。すなわち、第2溝部22b及び23bの-X軸方向側に位置する本体部21の一部における+X軸方向側の面29は、第2延伸部12b及び13bの-X軸方向側の面19と接触する。
【0072】
ダイカスト部材20は、材料として、導電体を含む。ダイカスト部材20は、例えば、材料として、アルミニウム、亜鉛等の金属を含んでもよい。ダイカスト部材20は、ダイカスト製法により製造されてもよい。なお、ダイカスト部材20は、ダイカスト製法により製造されたものに限らず、鋳造、3Dプリンタ等の他の製法により製造された部材を含んでもよいし、ダイカスト同等の外部シェル部材を含んでもよい。ダイカスト部材20は、シールドシェル30とともにグラウンド(GND)と電気的に接続される。
【0073】
<シールドシェル>
シールドシェル30は、本体部31、カバー部32及び33、嵌め込み部32a及び33a、並びに、バネ部材35を含む。本体部31は、+Z軸方向の板面及び-Z軸方向の板面を有する。本体部31は、ダイカスト部材20の+Z軸方向側の上面に配置される。バネ部材35は、本体部31の+X軸方向側の端部に接続する。バネ部材35は、例えば、板状の形状を有する。バネ部材35の板面は、本体部31に傾くように配置されている。バネ部材35は、バネ状の弾性を有する。これにより、バネ部材35は、Z軸方向に撓むことができる。
【0074】
カバー部32及び33は、それぞれ、板状であり、+Y軸方向の板面及び-Y軸方向の板面を有する。カバー部32及び33の+Z軸方向側の端部は、それぞれ、本体部31のY軸方向の両端部に接続する。カバー部32は、本体部31のY軸方向における-Y軸方向側の端部から-Z軸方向側に延びている。カバー部32は、L字状部12をY軸方向に覆う。嵌め込み部32aは、カバー部32の-Z軸方向側の端部に設けられている。嵌め込み部32aは、L字状部12の凹部12cに嵌め込まれている。例えば、嵌め込み部32aは、+Y軸方向側に湾曲し、凹部12cに嵌め込むようになっている。これにより、嵌め込み部32aは、外部ハウジング10のL字状部12を固定する。
【0075】
カバー部33は、本体部31のY軸方向における+Y軸方向側の端部から-Z軸方向側に延びている。カバー部33は、L字状部13をY軸方向に覆う。嵌め込み部33aは、カバー部33の-Z軸方向側の端部に設けられている。嵌め込み部33aは、L字状部13の凹部13cに嵌め込まれている。例えば、嵌め込み部33aは、-Y軸方向側に湾曲し、凹部13cに嵌め込むようになっている。これにより、嵌め込み部33aは、外部ハウジング10のL字状部13を固定する。
【0076】
なお、カバー部32及び33は、両方ともに設けられることに限らず、どちらか一方だけ設けられてもよい。すなわち、カバー部32等は、本体部31の-Y軸方向側の端部及び+Y軸方向側の端部の少なくともいずれかの端部から-Z軸方向側に延びてもよい。
【0077】
シールドシェル30は、材料として、導電体を含む。シールドシェル30は、例えば、材料として、金属を含んでいる。シールドシェル30は、ダイカスト部材20とともにグラウンド(GND)と電気的に接続される。
【0078】
<コンタクトユニット>
図9は、実施形態1に係る同軸コネクタ装置1において、コンタクトユニット70を例示した側面図である。図10は、実施形態1に係る同軸コネクタ装置1において、コンタクトユニット70を例示した断面図であり、図9のX-X線の断面を示す。図11は、実施形態1に係る同軸コネクタ装置1において、コンタクトユニット70を例示した断面図であり、図9のXI-XI線の断面を示す。図12は、実施形態1に係る同軸コネクタ装置1において、コンタクト60を例示した側面図である。図13は、実施形態1に係る同軸コネクタ装置1において、コンタクト60を例示した斜視図である。
【0079】
図9図13に示すように、コンタクトユニット70は、ハウジング50及びコンタクト60を含む。コンタクトユニット70は、インサート成形によって成形されている。つまり、コンタクトユニット70は、コンタクト60とハウジング50とがインサート成形によって一体化されている。なお、コンタクトユニット70は、ハウジング50に対してコンタクト60を-X軸方向に圧入することによって形成されたものを排除しない。
【0080】
コンタクト60は、X軸方向に延びた部分及びZ軸方向に延びた部分を有するL字状である。X軸方向に延びた部分を第1棒状部61と呼び、Z軸方向に延びた部分を第2棒状部62と呼ぶ。第1棒状部61の+X軸方向側の端部は、第2棒状部62の+Z軸方向側の端部に接続する。なお、コンタクト60の第1棒状部61と第2棒状部62とは直交しているが、これに限らず、90°以外で交差してもよい。なお、直交とは、厳密に、90°に限らず、測定誤差等の不可避の誤差を含む範囲で90°であることを含む。
【0081】
第1棒状部61は、例えば、先端部61a、中段部61b及び根本部61cを含む。先端部61aは、丸棒状である。先端部61aの先端は、半球状に丸められている。中段部61b及び根本部61cは、四角棒状である。よって、第1棒状部61は、四角棒状の部分を含む。中段部61b及び根本部61cをまとめて、中段根本部と呼ぶ場合がある。中段根本部は、先端部61aに接続している。四角棒状の中段部61b及び根本部61cの対向する側面の幅は、丸棒状の先端部61aの外径よりも大きい。比較例のコンタクト160と異なり、中段部61b及び根本部61cの側面に、凸部は設けられていない。なお、中段部61b及び根本部61cは、丸棒状でもよい。つまり、第1棒状部61は、丸棒状の部分を含んでもよい。
【0082】
コンタクト60における第1棒状部61の一部は、インサート成形によりハウジング50に組み込まれている。具体的には、例えば、第1棒状部61における中段根本部は、ハウジング50組み込まれている。一方、第1棒状部61における先端部61aは、ハウジング50における筒状部51の-X軸方向側の端面から突出している。
【0083】
第2棒状部62は、例えば、先端部62a、中段部62b及び根本部62cを含む。先端部62aは、丸棒状である。先端部62aの先端は、半球状に丸められている。中段部62b及び根本部62cは、四角棒状である。よって、第2棒状部62は、四角棒状の部分を含む。中段部62b及び根本部62cをまとめて、中段根本部と呼ぶ場合がある。中段根本部は、先端部61aに接続している。四角棒状の中段部62b及び根本部62cの対向する側面の幅は、丸棒状の先端部62aの外径よりも大きい。中段部62bの+X軸方向側の側面には、凸部が設けられてもよい。
【0084】
このように、コンタクト60は、ハウジング50から突出した先端部61aと、先端部61aに接続した中段根本部と、を含む。また、コンタクト60は、ハウジング50から突出した先端部62aと、先端部62aに接続した中段根本部と、を含む。中段根本部の少なくとも一部は、ハウジング50に組み込まれている。
【0085】
コンタクト60は、材料として、導電体を含む。コンタクト60は、例えば、材料として、金属を含んでいる。コンタクト60は、高周波信号の伝送路となる。コンタクト60における第1棒状部61の先端部61aは、他のコネクタへの接続部となり、第2棒状部62の先端部62aは、基板接続部に接続する。
【0086】
ハウジング50は、筒状部51及び支持部52を含む。筒状部51は、例えば、円筒状である。なお、筒状部51は、筒状であれば円筒状に限らない。筒状部51の中心軸は、X軸方向になるように配置されている。ハウジング50における筒状部51は、コンタクト60の一部を封止している。これにより、ハウジング50は、コンタクト60の一部を組み込んでいる。具体的には、筒状部51は、コンタクト60の第1棒状部61の中段部61b及び根本部61cを組み込んでいる。
【0087】
筒状部51の側面には、孔53が形成されている。なお、支持部52に孔53が形成されてもよい。孔53は、コンタクト60の一部を露出させる。孔53は、コンタクト60の一部を空気に接触させてもよい。このように、ハウジング50は、コンタクト60の一部を露出させる少なくとも1つの孔53を有する。例えば、ハウジング50は、中段根本部の一部を露出させた少なくとも1つの孔53を有する。例えば、孔53は、筒状部51のY軸方向における側方に形成されている。
【0088】
ハウジング50は、複数の孔53を有してもよい。複数の孔53は、コンタクト60を挟んで形成されてもよい。例えば、複数の孔53は、コンタクト60の中心軸を挟んで対向するように形成されてもよい。これにより、同軸コネクタ装置1は、コンタクト60を挟んだ部分のインピーダンスを均一にすることができる。また、コンタクト60の中心軸を挟んで対向した部分のインピーダンスを均一にすることができる。例えば、第1棒状部61の中段根本部が四角棒状の部分を含む場合には、複数の孔53は、対向する平面状の側面の一部を露出させる。第1棒状部61の中段根本部が丸棒状の部分を含む場合には、複数の孔53は、対向する曲面状の側面の一部を露出させてもよい。
【0089】
複数の孔53は、コンタクト60の中心軸を挟んで対向する1組を構成してもよいし、コンタクト60の中心軸を挟んで対向する複数の組を構成してもよい。複数の孔53は、中心軸の周りに離散的に形成されてもよい。複数の孔53は、後述するように、インサート成形されるときに、コンタクト60を支持する押さえ部材54を用いて形成される。
【0090】
支持部52は、筒状部51の+X軸方向側に接続する。支持部52は、+X軸方向側及び-X軸方向側に面した板面を有し、Z軸方向に延びた板状である。支持部52の-X軸方向側の板面における+Z軸方向側に筒状部51が接続している。したがって、Y軸方向から見ると、ハウジング50は、L字状である。
【0091】
ハウジング50は、材料として、絶縁体を含む。ハウジング50は、例えば、材料として、樹脂を含んでいる。なお、ハウジング50は、絶縁体を含めば、樹脂以外の絶縁体を含んでもよい。
【0092】
<製造方法>
次に、コンタクトユニット70の製造方法を含む同軸コネクタ装置1の製造方法を説明する。本実施形態の同軸コネクタ装置の製造方法は、コンタクト60と、コンタクト60の一部を封止したハウジング50と、を含むコンタクトユニット70をインサート成形により成形する。図14は、実施形態1に係る同軸コネクタ装置1の製造方法において、コンタクトユニット70の製造方法を例示したフローチャート図である。図14に示すように、同軸コネクタ装置1の製造方法は、コンタクト60を準備するステップS11、コンタクト60の一部を封止材で包むステップS12、及び、封止材を固化させることによりコンタクトユニット70をインサート成形するステップS13を備える。
【0093】
コンタクト60を準備するステップS11において、導電体を含む棒状の部材を曲げることによりコンタクト60を形成してもよい。また、コンタクト60を準備するステップS11において、導電体を含む板状の部材から切り抜いてコンタクト60を形成してもよい。
【0094】
コンタクト60の一部を封止材で包むステップS12において、コンタクト60の先端部61aを封止材から露出させる。また、先端部61aに接続した中段根本部、及び、中段根本部の一部に接触させてコンタクト60を支持する少なくとも1つの押さえ部材54を封止材で包む。
【0095】
そして、封止材を固化させることによりコンタクトユニット70をインサート成形するステップS13において、押さえ部材54を除去する。これにより、コンタクト60は、ハウジング50から突出した先端部61aと、先端部61aに接続した中段根本部とを含むようになる。それと共に、ハウジング50は、中段根本部の一部を露出させた少なくとも1つの孔53を有するようになる。
【0096】
<組立方法>
コンタクトユニット70は、ダイカスト部材20の貫通孔24に-X軸方向の向きで挿入される。ハウジング50におけるX軸方向に延びた筒状部51は、コンタクト60におけるX軸方向に延びた第1棒状部61とダイカスト部材20との間に配置される。外部ハウジング10のL字状部12及び13は、ダイカスト部材20のL字状溝22及び23に嵌合する。カバー部32および33は、それぞれ、L字状部12及び13を側方から覆う。凹部12c及び13cは、嵌め込み部32a及び33aに嵌め込まれる。外部ハウジング10の貫通孔14及びダイカスト部材20の貫通孔24に、コンタクトユニット70等の部材が挿入される。
【0097】
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態の同軸コネクタ装置1において、コンタクトユニット70は、コンタクト60とハウジング50とがインサート成形により一体化されている。したがって、同軸コネクタ装置1は、比較例の同軸コネクタ装置101で用いた圧入構造を有していない。よって、同軸コネクタ装置1は、コンタクト160の凸部163~166を必要としないので、高周波の信号の伝送特性を向上させることができる。つまり、インサートモールドを採用することにより、コンタクト60の微小な凸凹をなくすことができるので、インピーダンス調整を行いやすくすることができる。よって、インピーダンスマッチングを向上させることができる。
【0098】
また、インサートモールドにおけるコンタクト60の押さえ部材54を少なくとも1か所以上設けることにより、インシュレータ内部でインピーダンスが降下する個所に孔53(押さえ部材54による)を設けることができる。これによっても、インピーダンス調整をしやすくすることができる。
【0099】
図15は、比較例に係る同軸コネクタ装置101において、コンタクト160のインピーダンスを例示したグラフであり、横軸はコンタクト160の位置を示し、縦軸はインピーダンスを示す。図16は、実施形態1に係る同軸コネクタ装置1において、コンタクト60のインピーダンスを例示したグラフであり、横軸は、コンタクト60のインピーダンスを示し、縦軸は、インピーダンスを示す。図15及び図16に示すように、コンタクト160及び60が空気層に接触することにより、インピーダンスを上昇させる上昇区域を点線で示す。コンタクト160及び60が絶縁体に接触することにより、インピーダンスを下降させる下降区域を実線で示す。
【0100】
図15に示すように、比較例の同軸コネクタ装置101は、筒状部151にコンタクト160を露出させる孔53が形成されていない。この場合には、先端部161a及び先端部162aが空気層に接触し、それ以外の部分が絶縁体に接触する。そうすると、コンタクト160は、先端部161aから先端部162aまでの伝送経路において、順に、上昇区域、下降区域及び上昇区域の3つの区域を有している。この場合には、各区域のインピーダンスの振れ幅が大きくなる。よって、SI(Signal Integrity)特性は悪化する。
【0101】
これに対して、図16に示すように、実施形態1の同軸コネクタ装置1は、筒状部51にコンタクト60を露出させる孔53が形成されている。この場合には、先端部61a、根本部61c及び先端部62aが空気層に接触し、それ以外の部分が絶縁体に接触する。この場合には、コンタクト60は、先端部61aから先端部62aまでの伝送経路において、順に、上昇区域、下降区域、上昇区域、下降区域及び上昇区域の5つの区域を有している。そうすると、各区域のインピーダンスの振れ幅が小さくなる。よって、SI特性を向上させることができる。
【0102】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本開示は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。また、比較例及び実施形態1における各構成は、適宜、組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0103】
1 同軸コネクタ装置
10 外部ハウジング
11 本体部
12、13 L字状部
12a、13a 第1延伸部
12b、13b 第2延伸部
12c、13c 凹部
14 貫通孔
19 面
20 ダイカスト部材
21 本体部
22、23 L字状溝
22a、23a 第1溝部
22b、23b 第2溝部
24 貫通孔
25 円筒部
29 面
30 シールドシェル
31 本体部
32、33 カバー部
32a、33a 嵌め込み部
35 バネ部材
50 ハウジング
51 筒状部
52 支持部
53 孔
54 押さえ部材
60 コンタクト
61 第1棒状部
61a 先端部
61b 中段部
61c 根本部
62 第2棒状部
62a 先端部
62b 中段部
62c 根本部
70 コンタクトユニット
101 同軸コネクタ装置
110 外部ハウジング
111 本体部
112 挿入部
113 突起
114 貫通孔
120 ダイカスト部材
121 本体部
122 嵌合部
122a、122b 嵌合板
123 挿入孔
124 貫通孔
130 シールドシェル
131 板状部
132 バネ状部
134 貫通孔
140 GNDシェル部材
144 貫通孔
150 内部ハウジング
151 筒状部
152 支持部
154 貫通孔
160 コンタクト
161 第1棒状部
161a 先端部
161b 中段部
161c 根本部
162 第2棒状部
162a 先端部
162b 中段部
162c 根本部
163、164、165、166 凸部
167 押し部
170 コンタクトユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
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