(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025002222
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】点灯制御装置
(51)【国際特許分類】
H05B 47/25 20200101AFI20241226BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20241226BHJP
【FI】
H05B47/25
H05B47/105
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023102248
(22)【出願日】2023-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】324003048
【氏名又は名称】三菱電機モビリティ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】梅田 雄介
(72)【発明者】
【氏名】的場 祥幸
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA02
3K273BA34
3K273CA25
3K273DA08
3K273EA07
3K273EA24
3K273EA44
3K273FA06
3K273FA13
3K273FA30
3K273GA06
3K273GA14
(57)【要約】
【課題】点灯制御装置の主制御回路とバックアップ回路との切り替えを簡易な回路構成で実現する。
【解決手段】点灯制御装置10は、半導体スイッチ11を制御する主制御回路12およびバックアップ回路13を備える。バックアップ回路13は、電源に接続した第1のスイッチ素子131と、第1のスイッチ素子131と主制御回路12の出力端子との間に接続した第1の抵抗素子132と、主制御回路12の出力端子と基準電位端子との間に接続した第2の抵抗素子133とを備える。主制御回路12がバックアップ回路13よりも優先的に半導体スイッチ11のオン・オフを切り替えるように、第1の抵抗素子132および第2の抵抗素子133の抵抗値が設定される。主制御回路12に異常が生じると、主制御回路12の出力インピーダンスが高くなり、半導体スイッチ11のオン・オフがバックアップ回路13によって切り替えられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源に電力を供給する半導体スイッチと、
第1の入力信号に基づいて前記半導体スイッチの制御端子の電圧を制御する主制御回路と、
第2の入力信号に基づいて前記半導体スイッチの前記制御端子の電圧を制御するバックアップ回路と、
を備え、
前記バックアップ回路は、
電源に接続し、前記第2の入力信号に基づいて制御される第1のスイッチ素子と、
前記第1のスイッチ素子と前記主制御回路の出力端子との間に接続した第1の抵抗素子と、
前記主制御回路の前記出力端子と基準電位端子との間に接続した第2の抵抗素子と、
を備え、
前記主制御回路が前記バックアップ回路よりも優先的に前記半導体スイッチのオン・オフを切り替えるように、前記第1の抵抗素子および前記第2の抵抗素子の抵抗値が設定されており、
前記主制御回路に異常が生じると、前記主制御回路の出力インピーダンスが高くなり、前記半導体スイッチのオン・オフが前記バックアップ回路によって切り替えられるようになる、
点灯制御装置。
【請求項2】
前記バックアップ回路は、
前記第1のスイッチ素子の制御端子と前記基準電位端子との間に接続された第2のスイッチ素子と、
前記第2の入力信号を予め定められた電圧の信号に変換して前記第2の入力信号の制御端子に入力する電圧変換回路と、
をさらに備える、
請求項1に記載の点灯制御装置。
【請求項3】
前記主制御回路は、前記半導体スイッチまたは当該半導体スイッチを含む回路の過電流が検出されると、前記半導体スイッチをオフ状態に維持させるように前記半導体スイッチの前記制御端子の電圧を制御する、
請求項1または請求項2に記載の点灯制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光源の点灯制御を行う点灯制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば車両のヘッドライトなどの負荷に電力を供給する半導体スイッチのオン・オフ制御を、正常系の制御回路としてのマイコンと冗長系の制御回路としてのバックアップ回路とで行うシステムが知られている(例えば下記の特許文献1)。
【0003】
特許文献1のシステムにおいて、マイコンは、負荷に過電流が生じたときに半導体スイッチをオフにする過電流保護機能を有している。また、マイコンの過電流保護機能が働いているときは、バックアップ回路によって半導体スイッチがオンされることが禁止される。それにより、バックアップ回路によって過電流保護機能が無効化されることが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムでは、上記の動作を実現するために、マイコンの出力信号とバックアップ回路の出力信号との論理和(OR)によって半導体スイッチを制御すると共に、バックアップ回路には、半導体スイッチの制御信号とマイコンの異常検出信号との論理積(AND)が入力される。このように、特許文献1のシステムには論理回路(OR回路およびAND回路)が必要であるため、回路が複雑化し、製造コストの上昇などの問題が生じる。
【0006】
本開示は以上のような課題を解決するためになされたものであり、光源に電力を供給する半導体スイッチを主制御回路およびバックアップ回路で制御する点灯制御装置において、主制御回路とバックアップ回路との切り替えを簡易な回路構成で実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る点灯制御装置は、光源に電力を供給する半導体スイッチと、第1の入力信号に基づいて半導体スイッチの制御端子の電圧を制御する主制御回路と、第2の入力信号に基づいて半導体スイッチの制御端子の電圧を制御するバックアップ回路と、を備え、バックアップ回路は、電源に接続し、第2の入力信号に基づいて制御される第1のスイッチ素子と、第1のスイッチ素子と主制御回路の出力端子との間に接続した第1の抵抗素子と、主制御回路の出力端子と基準電位端子との間に接続した第2の抵抗素子と、を備え、主制御回路がバックアップ回路よりも優先的に半導体スイッチのオン・オフを切り替えるように、第1の抵抗素子および第2の抵抗素子の抵抗値が設定されており、主制御回路に異常が生じると、主制御回路の出力インピーダンスが高くなり、半導体スイッチのオン・オフがバックアップ回路によって切り替えられるようになる。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る点灯制御装置では、主制御回路とバックアップ回路との切り替えを、論理回路を必要としない簡易な回路構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る点灯制御システムの構成を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係る点灯制御装置の動作を説明するための図である。
【
図3】実施の形態1に係る点灯制御装置の動作を説明するための図である。
【
図4】実施の形態1に係る点灯制御装置の動作を説明するための図である。
【
図5】実施の形態1に係る点灯制御装置の動作を説明するための図である。
【
図6】実施の形態1に係る点灯制御装置の動作を説明するための図である。
【
図7】実施の形態1に係る点灯制御装置の動作を説明するための図である。
【
図8】実施の形態1に係る点灯制御装置の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る点灯制御システムの構成を示す図である。
図1のように、点灯制御システムは、点灯制御装置10と、点灯制御装置10によって制御されるランプ20とを備える。
【0011】
実施の形態1では、点灯制御システムの例として、車両用の点灯制御システムを示す。車両用のランプ20としては、例えば車両の前照灯、車幅灯、ブレーキランプなどがあるが、本実施の形態では、ランプ20は前照灯であるものとする。ランプ20は、発光素子である光源21を備える。
【0012】
点灯制御装置10は、光源21に電力を供給する半導体スイッチ11と、正常系の制御回路である主制御回路12と、冗長系の制御回路であるバックアップ回路13とを備える。
【0013】
主制御回路12は、第1の入力信号に基づいて半導体スイッチ11の制御端子の電圧を制御する。本実施の形態では、第1の入力信号は、CAN(Controller Area Network)から入力される点灯要求信号であるものとする。
【0014】
主制御回路12は、MCU(Micro Controller Unit)121とSBC(System basis chip)122とから構成される。MCU121およびSBC122はディスクリートで組み上げられてもよい。
【0015】
MCU121は、点灯要求信号に基づいて半導体スイッチ11の制御端子の電圧を制御する。また、MCU121は、半導体スイッチ11(または当該半導体スイッチ11を含む回路)の過電流を検出する過電流検出機能と、過電流が検出されたときに、半導体スイッチ11をオフ状態に維持させる過電流保護機能とを備える。具体的には、MCU121は、半導体スイッチ11を流れる電流を監視し、半導体スイッチ11に過電流が生じたか否かを判断する。半導体スイッチ11の過電流が検出された場合、MCU121は、半導体スイッチ11をオフ状態に維持させるように半導体スイッチ11の制御端子の電圧を制御して、半導体スイッチ11の過電流を遮断する。
【0016】
SBC122は、MCU121が正常に動作しているかどうかを監視するためのウォッチドッグタイマ(WDT)、MCU121の電源となる低ドロップアウトレギュレータ(LDO)、点灯要求信号を受信してMCU121に伝達するCANトランシーバなどを備えている。また、SBC122は、WDTによりMCU121の異常が検出されると、MCU121を正常な状態に戻すために、MCU121にリセットをかける機能を有している。
【0017】
バックアップ回路13は、第2の入力信号に基づいて半導体スイッチ11の制御端子の電圧を制御する。ここでは、第2の入力信号は、車両のイグニッションがオンになると一定の電圧値(例えば12V)に維持されるイグニッション信号であるものとする。ただし、バックアップ回路13の入力信号は、イグニッション信号に限られず、任意の制御信号でよい。例えば、第2の入力信号は第1の入力信号と同じ信号でもよい。
【0018】
バックアップ回路13は、第1のスイッチ素子131、第1の抵抗素子132、第2の抵抗素子133、第2のスイッチ素子134および電圧変換回路135を備える。
【0019】
第1のスイッチ素子131は、電源に接続し、第2の入力信号に基づいて制御されるトランジスタである。第1の抵抗素子132は、第1のスイッチ素子131と主制御回路12の出力端子との間に接続されている。第2の抵抗素子133は、主制御回路12の出力端子と基準電位端子との間に接続されている。すなわち、第1のスイッチ素子131、第1の抵抗素子132および第2の抵抗素子133は、電源と基準電位端子との間に直列に接続しており、第1の抵抗素子132と第2の抵抗素子133との間の接続ノードが、主制御回路12の出力端子および半導体スイッチ11の制御端子と接続している。バックアップ回路13の出力端子は、第1の抵抗素子132と第2の抵抗素子133との間の接続ノードであり、主制御回路12の出力端子に直接結線されている。
【0020】
第2のスイッチ素子134は、第1の抵抗素子132の制御電極と基準電位端子との間に接続したトランジスタである。電圧変換回路135は、イグニッション信号の電圧(12V)を予め定められた電圧(例えば5V)の信号に変換して、第2のスイッチ素子134の制御端子に入力する。
【0021】
ここで、第1の抵抗素子132および第2の抵抗素子133の抵抗値は、主制御回路12がバックアップ回路13よりも優先的に半導体スイッチ11のオン・オフを切り替えることができる程度に高く設定されている。逆に言えば、主制御回路12の出力インピーダンスは、主制御回路12がバックアップ回路13よりも優先的に半導体スイッチ11のオン・オフを切り替えできる程度に低い。
【0022】
ただし、主制御回路12においてMCU121の異常が検出されると、SBC122がMCU121にリセットをかけ、このときMCU121は高インピーダンス状態となるので、主制御回路12の出力インピーダンスは高くなる。主制御回路12の出力インピーダンスが高くなると、主制御回路12の出力端子の電圧はバックアップ回路13の第1のスイッチ素子131のオン・オフに伴って大きく変化するようになる。よって、主制御回路12に異常が生じた状態では、半導体スイッチ11のオン・オフは、バックアップ回路13によって切り替えられるようになる。
【0023】
車両の前照灯は故障によって消灯すると危険を招く可能性が高い。そのため本実施の形態では、前照灯である光源21を制御する主制御回路12に異常が生じても、車両のイグニッションがオン状態(イグニッション信号が12Vの状態)であればバックアップ回路13が主制御回路12の代わりに半導体スイッチ11をオンにして、光源21(前照灯)を点灯させる仕組みとなっている。
【0024】
以下、点灯制御装置10の動作の詳細を説明する。
【0025】
まず、主制御回路12が正常に動作している状態における点灯制御装置10の動作を説明する。主制御回路12が正常に動作しているとき、MCU121の出力インピーダンスは低いため、主制御回路12がバックアップ回路13よりも優先的に半導体スイッチ11のオン・オフを切り替える。
【0026】
例えば、イグニッション信号がオフ(0V)のとき、バックアップ回路13の第2のスイッチ素子134および第1のスイッチ素子131はオフ状態である。このとき、
図2のように、点灯要求信号に応じて切り替わるMCU121の出力電圧がHレベル(点灯指示)であれば、半導体スイッチ11の制御端子の電圧もHレベルとなり、半導体スイッチ11がオンして光源21が点灯する。また、
図3のように、MCU121の出力電圧がLレベル(消灯指示)であれば、半導体スイッチ11の制御端子の電圧もLレベルとなり、半導体スイッチ11がオフして光源21が消灯する。
【0027】
また、イグニッション信号がオン(12V)のとき、バックアップ回路13の第2のスイッチ素子134および第1のスイッチ素子131はオン状態である。このとき、
図4のように、MCU121の出力電圧がHレベル(点灯指示)であれば、半導体スイッチ11の制御端子の電圧もHレベルとなり、半導体スイッチ11がオンして光源21が点灯する。また、
図5のように、MCU121の出力電圧がLレベル(消灯指示)であれば、半導体スイッチ11の制御端子の電圧もLレベルとなり、半導体スイッチ11がオフして光源21が消灯する。
図5の状態では、第1のスイッチ素子131がオンしているが、MCU121の出力インピーダンスが十分低いため、第1のスイッチ素子131を流れる電流はMCU121へ流れ込み、第2の抵抗素子133には電圧が生じないので、半導体スイッチ11の制御端子の電圧がMCU121の出力電圧とほぼ等しくなる。
【0028】
なお、MCU121が半導体スイッチ11の過電流を検出した場合は、過電流保護機能が働き、
図3または
図5と同様の状態となる。すなわち、過電流保護機能によってMCU121の出力電圧がLレベル(消灯指示)になると、バックアップ回路13の状態にかかわらず、半導体スイッチ11の制御端子の電圧がLレベルとなり、半導体スイッチ11はオフ状態になって過電流が遮断される。よって、バックアップ回路13によって主制御回路12の過電流保護機能が無効化されることは防止される。
【0029】
また、主制御回路12が起動してから当該主制御回路12の出力電圧が確定する前に、バックアップ回路13によって半導体スイッチ11がオンにされることを回避する必要がある場合は、電圧変換回路135に遅延回路を設け、第1のスイッチ素子131がオンするタイミングを遅らせてもよい。
【0030】
次に、主制御回路12の異常が検出された状態における点灯制御装置10の動作を説明する。主制御回路12に異常が生じると、SBC122によってMCU121がリセットされるため、主制御回路12は高インピーダンス状態となる。よって、主制御回路12の出力インピーダンスが高くなり、半導体スイッチ11のオン・オフが、バックアップ回路13によって切り替えられるようになる。
【0031】
例えば、イグニッション信号がオフ(0V)のとき、バックアップ回路13の第2のスイッチ素子134および第1のスイッチ素子131はオフ状態、主制御回路12は高インピーダンス状態であるため、MCU121の出力端子の電圧は第2の抵抗素子133を通してプルダウンされ、
図6のように、半導体スイッチ11の制御端子の電圧がLレベルとなり、半導体スイッチ11がオフして光源21は消灯する。
【0032】
また、イグニッション信号がオン(12V)のとき、バックアップ回路13の第2のスイッチ素子134および第1のスイッチ素子131はオン状態、主制御回路12は高インピーダンス状態であるため、MCU121の出力端子の電圧はHレベル(電源電圧を第1の抵抗素子132と第2の抵抗素子133とで分圧した電圧)になり、
図7のように、半導体スイッチ11の制御端子の電圧もHレベルとなって、半導体スイッチ11がオンして光源21は点灯する。
【0033】
このように、実施の形態1に係る点灯制御装置10では、主制御回路12が正常なときは、主制御回路12がバックアップ回路13よりも優先的に半導体スイッチ11のオン・オフを切り替え、主制御回路12に異常が生じると、バックアップ回路13が主制御回路12に代わって半導体スイッチ11のオン・オフを切り替える。また、主制御回路12により半導体スイッチ11の過電流が検出された場合は、バックアップ回路13の動作にかかわらず、過電流保護機能により主制御回路12が半導体スイッチ11をオフ状態にできる。つまり、バックアップ回路13によって主制御回路12の過電流保護機能が無効化されることは防止される。
【0034】
さらに、バックアップ回路13の出力端子(第1の抵抗素子132と第2の抵抗素子133との接続ノード)は、主制御回路12の出力端子に直接結線されており、主制御回路12とバックアップ回路13との切り替えが論理回路を用いることなく実現されているため、回路が複雑化せず、製造コストの抑制にも寄与できる。
【0035】
また、本実施の形態では、バックアップ回路13において、第1のスイッチ素子131の制御端子に電圧変換回路135を直接接続させておらず、第1のスイッチ素子131の制御端子と電圧変換回路135との間に第2のスイッチ素子134を介在させている。これは、
図2の状態(第1のスイッチ素子131がオン状態、MCU121の出力電圧がHレベルのとき)において、MCU121の出力端子から第1のスイッチ素子131に流れる還流電流(
図8に示す破線の矢印)が、第2のスイッチ素子134を通して基準電位端子に放出されるようにし、当該還流電流が電圧変換回路135に流れ込むことを防止するためである。これにより、電圧変換回路135の故障を防ぐことができる。
【0036】
なお、上記の実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【0037】
<付記>
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0038】
(付記1)
光源に電力を供給する半導体スイッチと、
第1の入力信号に基づいて前記半導体スイッチの制御端子の電圧を制御する主制御回路と、
第2の入力信号に基づいて前記半導体スイッチの前記制御端子の電圧を制御するバックアップ回路と、
を備え、
前記バックアップ回路は、
電源に接続し、前記第2の入力信号に基づいて制御される第1のスイッチ素子と、
前記第1のスイッチ素子と前記主制御回路の出力端子との間に接続した第1の抵抗素子と、
前記主制御回路の前記出力端子と基準電位端子との間に接続した第2の抵抗素子と、
を備え、
前記主制御回路が前記バックアップ回路よりも優先的に前記半導体スイッチのオン・オフを切り替えるように、前記第1の抵抗素子および前記第2の抵抗素子の抵抗値が設定されており、
前記主制御回路に異常が生じると、前記主制御回路の出力インピーダンスが高くなり、前記半導体スイッチのオン・オフが前記バックアップ回路によって切り替えられるようになる、
点灯制御装置。
【0039】
(付記2)
前記バックアップ回路は、
前記第1のスイッチ素子の制御端子と前記基準電位端子との間に接続された第2のスイッチ素子と、
前記第2の入力信号を予め定められた電圧の信号に変換して前記第2の入力信号の制御端子に入力する電圧変換回路と、
をさらに備える、
付記1に記載の点灯制御装置。
【0040】
(付記3)
前記主制御回路は、前記半導体スイッチまたは当該半導体スイッチを含む回路の過電流が検出されると、前記半導体スイッチをオフ状態に維持させるように前記半導体スイッチの前記制御端子の電圧を制御する、
付記1または付記2に記載の点灯制御装置。
【符号の説明】
【0041】
10 点灯制御装置、11 半導体スイッチ、12 主制御回路、121 MCU、122 SBC、13 バックアップ回路、131 第1のスイッチ素子、132 第1の抵抗素子、133 第2の抵抗素子、134 第2のスイッチ素子、135 電圧変換回路、20 ランプ、21 光源。