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特開2025-22244情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025022244
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20250206BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20250206BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
G08G1/09 Q
G08G1/0969
G01C21/26 C
G08G1/09 F
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023126661
(22)【出願日】2023-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】松下 忠行
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129CC15
2F129CC23
2F129EE02
2F129EE62
2F129EE78
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF52
2F129FF62
2F129HH04
2F129HH12
2F129HH18
2F129HH21
2F129HH22
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB12
5H181BB13
5H181FF22
5H181FF24
5H181FF32
5H181LL04
5H181LL08
5H181LL11
(57)【要約】
【課題】車載器の処理負荷の増加を抑制し、詳細なナビゲーションを支援することが可能な情報処理装置等を提供することを目的の一つとする。
【解決手段】本開示の一態様にかかる情報処理装置は、車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する取得手段と、前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定する判定手段と、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する送信手段と、を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する取得手段と、
前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定する判定手段と、
前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する送信手段と、を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記領域に設置された路側機を介して、前記車両情報を取得し、
前記送信手段は、前記路側機を介して、前記領域を示す地図情報と前記通行可否情報とを前記車載器に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記車両が前記特定区間を通行可能と判定された場合であって、前記車両の大きさと前記特定区間の道路の制約との差が所定の値未満の場合、
前記送信手段は、前記特定区間の通行に注意を促す情報を含む前記通行可否情報を前記車載器に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記送信手段は、前記車両が前記特定区間を通行可能か否かの判定結果に応じて異なる表示態様となる前記通行可否情報を前記車載器に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記車両情報は、前記車両の車幅及び高さの情報を含み、
前記道路情報は、前記特定区間の道路の幅員及び高さの情報の少なくとも一方を含む、
請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記車両情報は、前記車両の重量の情報を含み、
前記道路情報は、前記特定区間の道路の制限重量を示す情報を含む、
請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
予測手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記領域に存在する一以上の車両の車載器から前記車両情報と位置情報とを取得し、
前記予測手段は、前記位置情報に基づいて、前記特定区間における車両のすれ違いの発生を予測し、
前記判定手段は、前記特定区間において車両のすれ違いによる通行が可能か否か判定し、
前記送信手段は、前記領域に存在する車両の車載器に、すれ違いの発生の予測結果及びすれ違いによる通行が可能か否かを示す前記通行可否情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記判定手段は、前記特定区間内のすれ違いによる通行が可能な地点を特定し、
前記送信手段は、前記領域に存在する車両の車載器に、特定された地点を示す前記通行可否情報を送信する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得し、
前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定し、
前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する、
情報処理方法。
【請求項10】
車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する処理と、
前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定する処理と、
前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する処理と、をコンピュータに実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ナビゲーション技術に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の運転者に対して、道路に関するナビゲーションを行う技術が存在する。特に、車両に搭載される装置において地図及び経路案内等を表示するシステムは、カーナビゲーションシステムと呼ばれることもある。
【0003】
ナビゲーションに関連する技術が、例えば特許文献1に開示される。具体的には、特許文献1には、道幅データと、自車両の車幅データと、その他各種車両の車幅データとに基づいて、所定の条件を満たすすれ違い困難な道路区間を検出し、当該検出したすれ違い困難区間をユーザに報知するナビゲーション装置が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-245610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
道幅が狭い道路や高さ制限がある道路等、車両の通行に制約がある道路は、すべての車両が通行できるわけではない。運転者は、自身が運転する車両が、そのような道路を通行できるかどうかわからない虞がある。そのため、詳細なナビゲーションが求められる場合がある。
【0006】
特許文献1に開示されるナビゲーション装置は、すれ違い困難区間をユーザに報知する。ここで、当該ナビゲーション装置は、車両に搭載される装置(すなわち車載器)である。つまり、特許文献1に開示される技術では、車載器が各種データを保持し、車載器がすれ違い困難区間の報知のための各種処理を行う。そのため、車載器の処理負荷が増加する虞がある。これに対して、車載器を、処理負荷の増加に耐えうるハードウェアで設計することが考えられるが、これは、車載器に関連する各種コストの増加につながる虞がある。
【0007】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、車載器の処理負荷の増加を抑制し、詳細なナビゲーションを支援することが可能な情報処理装置等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様にかかる情報処理装置は、車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する取得手段と、前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定する判定手段と、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する送信手段と、を備える。
【0009】
本開示の一態様にかかる情報処理方法は、車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得し、前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定し、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する。
【0010】
本開示の一態様にかかるプログラムは、車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する処理と、前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定する処理と、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、車載器の処理負荷の増加を抑制し、詳細なナビゲーションを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示にかかる情報処理装置を含む構成の一例を模式的に示す図である。
図2】本開示にかかる情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3】本開示にかかる情報処理装置の動作の一例を説明する第1のフローチャートである。
図4】本開示にかかるナビゲーション支援システムの構成の一例を模式的に示す図である。
図5】本開示にかかるナビゲーション支援システムが適用される状況の一例を示す図である。
図6】本開示にかかるナビゲーション支援システムの機能構成の一例を示す第1のブロック図である。
図7】本開示にかかる地点ごとの幅員を示す情報のイメージの一例を示す第1の図である。
図8】本開示にかかるナビゲーション支援システムの動作の一例を説明する第1のシーケンス図である。
図9】本開示にかかる通行可否情報の第1の例を示す図である。
図10】本開示にかかる通行可否情報の第2の例を示す図である。
図11】本開示にかかる通行可否情報の第3の例を示す図である。
図12】本開示にかかる細分化した地域を模式的に示す図である。
図13】本開示にかかるナビゲーション支援システムの機能構成の一例を示す第2のブロック図である。
図14】本開示にかかる地点ごとの幅員を示す情報のイメージの一例を示す第2の図である。
図15】本開示にかかる通行可否情報の第4の例を示す図である。
図16】本開示にかかるナビゲーション支援システムの動作の一例を説明する第2のシーケンス図である。
図17】本開示のナビゲーション支援システムを実現するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本開示において、図面の各々は、1以上の実施形態に関連付けられる。
【0014】
<第1の実施形態>
第1の実施形態の情報処理装置の概要について説明する。
【0015】
図1は、情報処理装置100を含む構成の一例を模式的に示す図である。ナビゲーション支援システム1000は、少なくとも情報処理装置100を備える。図1の例では、ナビゲーション支援システム1000は、情報処理装置100と車載器200とを備える。情報処理装置100は、車載器200と、ネットワークを介して通信可能に接続される。このとき、情報処理装置100は、通信機能を有する機器を介して、車載器200と通信可能であってよい。
【0016】
車載器200は、車両に搭載される装置である。車載器200は、例えば、運転者に対して経路案内を行う情報機器である。車載器200は、カーナビゲーションシステムの機能を有する機器であってよい。また、車載器200は、スマートフォン及びタブレット端末等であってもよい。車載器200は、ディスプレイ及びスピーカ等の出力機器を搭載する。また、車載器200は、タッチパネル及びキーボード等の入力機器を備えていてもよい。車載器200は、例えば、車両の運転者によって操作される。
【0017】
情報処理装置100は、例えばサーバである。情報処理装置100は、路上に設置される装置であってよい。あるいは、情報処理装置100は、クラウド上で実現されるシステムであってもよい。情報処理装置100は、車載器200から取得される情報に応じて、ナビゲーションに関わる各種の処理を行う。
【0018】
本開示におけるナビゲーション支援システム1000は、例えば、特定区間の通行に関する情報を運転者に提供する。特定区間は、車両の通行に制約のある道路である。例えば、鉄道の線路の下及び道路の下等を通過するための通路には、通行する車両の高さに制限があることがある。このような通路はアンダーパスと呼ばれることもある。特定区間の一例は、このようなアンダーパスである。この例に限られず、特定区間は、幅員が所定の値以下となっている道路であってもよいし、車両の制限重量が定められている道路であってもよい。ナビゲーション支援システム1000は、例えば、車載器200が搭載された車両の運転者に、特定区間の通行に関するナビゲーションを行う。
【0019】
次に、情報処理装置100の機能構成の一例を説明する。
【0020】
図2は、情報処理装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100は、取得部110と判定部120と送信部130とを備える。
【0021】
取得部110は、車載器200から車両情報を取得する。車両情報は、車両の大きさに関する情報である。例えば、車両情報には、車載器200が搭載された車両の車高、車幅、車長、及び重量を示す情報が含まれる。
【0022】
また、取得部110は、特定区間を含む領域に車両が存在する場合に車両情報を取得してよい。例えば、特定区間を含む道路の道路沿いに、車載器200と通信可能な路側機が一以上設置される。例えば、車両が、路側機の通信範囲に進入すると、路側機は、車載器200から車両情報を取得する。そして、取得部110は、路側機から車両情報を取得する。すなわち、取得部110は、路側機を介して車載器200から車両情報を取得してよい。このとき車両は、路側機の通信範囲に存在する。特定区間を含む領域は、特定区間から所定の範囲内の領域であってよい。また、特定区間を含む領域は、特定区間を含む道路の道路沿いに設置された路側機の通信範囲であってもよい。なお特定区間を含む領域はこの例に限られない。当該領域は、特定区間を含んでいればよい。
【0023】
また、車両情報の取得方法は他の手法であってもよい。例えば、車載器200が、自機の位置を計測する機能を有しているとする。このとき、車載器200は、計測された位置情報に基づいて、自機が特定区間を含む領域に存在することを検知する。そして、車載器200は、当該検知に応じて車両情報を情報処理装置100に送信してもよい。取得部110は、このように送信された車両情報を取得してもよい。
【0024】
このように、取得部110は、車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、車両に搭載された車載器200から、車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する。取得部110は、取得手段の一例である。
【0025】
判定部120は、車載器200を搭載する車両が、特定区間を通行可能か否か判定する。このとき、判定部120は、取得部110によって取得された車両情報と特定区間に関する道路情報とに基づいて、判定を行う。道路情報は、特定区間の道路の制約に関する情報である。例えば、道路情報には、特定区間の道路の幅員、高さ、及び制限重量を示す情報が含まれる。道路情報は、例えば情報処理装置100が有する記憶装置に格納される。例えば、判定部120は、車載器200を倒錯する車両が、特定区間の制約を満たすか否かによって、車両が特定区間を通行可能か否か判定してよい。
【0026】
このように、判定部120は、車両情報と、特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、車両が特定区間を通行可能か否か判定する。判定部120は、判定手段の一例である。
【0027】
送信部130は、通行可否情報を、車載器200に送信する。通行可否情報は、車両が特定区間を通行可能か否か示す情報である。すなわち、通行可否情報には、判定部120による判定の結果に基づく情報が含まれる。通行可否情報は、判定部120によって生成されてよい。上述のような路側機が、特定区間を含む道路の道路沿いに設置されている場合、送信部130は、当該路側機を介して、通行可否情報を車載器200に送信してよい。このとき、車載器200において、通行可否情報が出力される。
【0028】
このように、送信部130は、車両が特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、車載器200に送信する。送信部130は、送信手段の一例である。
【0029】
次に、情報処理装置100の動作の一例を、図3を用いて説明する。なお本開示において、フローチャートの各ステップを「S1」のように、各ステップに付した番号を用いて表現する。
【0030】
図3は、情報処理装置100の動作の一例を説明するフローチャートである。取得部110は、車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、車両に搭載された車載器200から、車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する(S1)。判定部120は、車両情報と、特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、車両が特定区間を通行可能か否か判定する(S2)。送信部130は、車両が特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、車載器200に送信する(S3)。
【0031】
このように、情報処理装置100は、車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、車両に搭載された車載器200から、車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する。また、情報処理装置100は、車両情報と、特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、車両が特定区間を通行可能か否か判定する。そして、情報処理装置100は、車両が特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、車載器200に送信する。
【0032】
カーナビゲーションシステムのような道路に関するナビゲーションを行う技術は存在する。しかしながらこのようなシステムは、制約のある道路を通行可能か否かといった詳細な情報を提供するものではない。これに対して、情報処理装置100は、車載器200に、特定区間を通行可能か否か出力させることができる。車載器200が搭載された車両の運転者は、当該出力された情報に応じて運転を行うことができる。つまり、情報処理装置100は、詳細なナビゲーションを支援することができる。
【0033】
また、車両が特定区間を通行可能か否かの判定は、車載器200と異なる装置である情報処理装置100が行う。そのため、車載器200が判定の処理を行う必要がない。また、制約のある道路は各地に存在するため、各道路の幅員及び高さ等の情報を含む道路情報のデータ量は、膨大となる可能性がある。車載器200は、このような道路情報を有する必要がない。さらに、通行可否情報は、すべての車両の車載器200に送信されるわけではなく、特定区間を含む領域に存在する車両の車載器200に送信される。そのため、車載器200は、特定区間を含む領域に存在する場合に、情報処理装置100との通信を行えばよい。つまり、情報処理装置100は、車載器200の処理負荷の増加の抑制にも貢献することができる。すなわち、情報処理装置100は、車載器の処理負荷の増加を抑制し、詳細なナビゲーションを支援することができる。
【0034】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態の情報処理装置を含むナビゲーション支援システムについて説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した情報処理装置100に関する更なる例を説明する。なお、第1の実施形態と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0035】
図4は、ナビゲーション支援システム1000の構成を模式的に示す図である。ナビゲーション支援システム1000は、情報処理装置100を少なくとも含む。図4の例では、ナビゲーション支援システム1000は、情報処理装置100と車載器200と路側機300―1、300-2、・・・、300-n(nは自然数)とを備える。以降、路側機300―1、300-2、・・・、300-nを区別しないとき、単に路側機300と称する。
【0036】
路側機300は、情報処理装置100と車載器200と通信可能な通信機器である。本実施形態では、情報処理装置100は、路側機300を介して車載器200と通信可能である。ナビゲーション支援システム1000において構築されるネットワークは、無線LAN(Local Area Network)、公衆回線網、モバイルデータ通信網、またはこれらのネットワークの組み合わせであってよい。モバイルデータ通信網としては、第3世代移動通信システム(3G:3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、第4世代移動通信システム(4G:4th Generation)、第5世代移動通信システム(5G:5th Generation)等が含まれる。ここで、5Gのネットワークであって、特定の範囲において構築される専用のネットワークをローカル5Gと呼ぶ。本開示のナビゲーション支援システム1000のネットワークは、ローカル5Gによって構築されてもよい。
【0037】
次に、本実施形態におけるナビゲーション支援システム1000が適用される状況の一例を説明する。図5は、ナビゲーション支援システム1000が適用される状況の一例を示す図である。図5の例では、特定区間につながる道路を走行する車両が示される。当該車両には、車載器200が搭載される。
【0038】
特定区間を含む領域を管理領域と称する。すなわち、路側機300―1、300-2、300-3は、特定区間を含む領域に設置される。この例では、路側機300-1、300-2、300-3は、道路沿いに設置されている。情報処理装置100は、路側機300-1、300-2、300-3のそれぞれと通信可能である。
【0039】
路側機300-1、300-2、300-3のそれぞれの通信範囲は、管理領域を少なくとも含む。例えば、図5の例において、車両は、特定区間が存在する方向に向かって走行している。車両が管理領域に進入すると、車載器200は、路側機300-1と通信を行う。情報処理装置100は、例えば、路側機300-1を介して車載器200から各種情報を取得する。また、情報処理装置100は、特定区間の通行に関する情報を、路側機300-1、300-2、300-3のいずれかを介して、車載器200に送信する。車載器200は、路側機300-1、300-2、300-3から取得された情報に基づいて、特定区間の通行に関する情報を出力する。ナビゲーション支援システム1000は、このように、管理領域に存在する車両の運転者に対して、ナビゲーションを行う。管理領域はこの例に限られない。上述のように管理領域は、特定区間を含んでいればよい。
【0040】
[ナビゲーション支援システム1000の詳細]
図6は、ナビゲーション支援システム1000の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0041】
路側機300は、通信部310を備える。通信部310は、情報処理装置100及び車載器200との、情報の送受信を行う。通信部310は、通信範囲に車載器200を搭載する車両が進入した場合に、車載器200との通信を確立する。また、通信部310は、通信範囲に車両が進入したことをもって、管理領域に車両が進入したことを情報処理装置100に通知してよい。
【0042】
車載器200は、計測部210と情報送信部220と情報取得部230と出力制御部240とを備える。また、車載器200は、記憶装置290を有する。記憶装置290は、車両情報を格納する。なお、記憶装置290は、車載器200と通信可能な、車載器200の外部の装置であってもよい。
【0043】
計測部210は、車載器200の位置情報、すなわち自機の位置情報を計測する。計測部210は計測手段の一例である。具体的には、計測部210は、位置情報に関する測位信号を受信することによって、位置情報を計測する。例えば、計測部210は、GPS(Global Positioning System)衛星等のGNSS(Global Navigation Satellite System)の測位衛星から送信された信号を受信し、受信した信号に基づいて自機の位置を示す位置情報を計測してよい。計測部210は、取得した位置情報を、記憶装置290に格納してもよい。
【0044】
情報送信部220は、各種情報を送信する。具体的には、情報送信部220は、自機が搭載された車両の大きさに関する情報である車両情報を情報処理装置100に送信する。情報送信部220は、情報送信手段の一例である。
【0045】
例えば情報送信部220は、記憶装置290に格納される車両情報を路側機300に送信する。車両情報は、例えば、運転者等のユーザによって、車載器200に入力される情報であってもよい。車両情報は、路側機300の通信部310によって、情報処理装置100に送信される。すなわち、情報送信部220は、路側機300を介して、情報処理装置100に車両情報を送信する。
【0046】
また、情報送信部220は、車載器200が搭載された車両の、識別情報、位置情報及び走行速度等を路側機300に送信してもよい。このとき、識別情報、位置情報、及び走行速度等は、路側機300の通信部310によって、情報処理装置100に送信される。
【0047】
情報取得部230は、各種情報を取得する。具体的には、情報取得部230は、情報処理装置100から、車両が特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を取得する。情報取得部230は、情報取得手段の一例である。
【0048】
例えば、情報処理装置100から通行可否情報が路側機300に送信される。そして、通信部310は、通行可否情報を車載器200に送信される。すなわち情報取得部230は、路側機300を介して、情報処理装置100から通行可否情報を取得する。また、情報取得部230は、地図情報等の更なる情報を、情報処理装置100から取得してもよい。
【0049】
出力制御部240は、各種情報を、車載器200が有する出力機器に出力させる。具体的には、出力制御部240は、通行可否情報を出力させる。出力制御部240は、出力制御手段の一例である。
【0050】
例えば、出力制御部240は、情報取得部230によって取得された通行可否情報を、車載器200が有するディスプレイに表示させる。この例に限られず、出力制御部240は、車載器200が有するスピーカに、通行可否情報を出力させてもよい。また、出力制御部240は、地図情報及び位置情報を出力させてよい。例えば、出力制御部240は、計測部210によって計測された位置情報を重畳させた地図情報を、車載器200のディスプレイに表示させてよい。地図情報は、路側機300から取得されたものであってもよいし、記憶装置290に予め格納されていてもよい。
【0051】
情報処理装置100は、取得部110と判定部120と送信部130とを備える。また、情報処理装置100は、記憶装置190を有する。記憶装置190は、道路情報を格納する。なお、記憶装置190は、情報処理装置100と通信可能な、情報処理装置100の外部の装置であってもよい。
【0052】
取得部110は、車載器200から送信された情報を、路側機300を介して取得する。具体的には、車載器200の情報送信部220は、車両情報を路側機300に送信する。路側機300の通信部310は、車両情報を情報処理装置100に送信する。取得部110は、路側機300から送信された車両情報を取得する。情報送信部220によって識別情報、位置情報、及び走行速度等が送信された場合も同様に、取得部110は、送信された情報を取得する。
【0053】
判定部120は、車両情報と道路情報とに基づいて、車載器200が搭載された車両が、特定区間を通行可能か否か判定する。道路情報は、特定区間の道路の制約に関する情報である。例えば、道路情報には、特定区間の道路の高さ、幅員、及び制限重量を示す情報が含まれる。また、道路情報には、特定区間の道路において発生した事故、工事、及び災害等のイベントを示す情報が含まれてもよい。道路情報に示される特定区間の道路の制約は、事故、工事、及び災害等のイベントの発生により生じるものであってよい。なお、道路情報には、さらに、特定区間の位置情報等が含まれてもよい。
【0054】
道路情報は、例えば、情報処理装置100の記憶装置190に格納される。道路情報は、例えば、情報処理装置100の管理者により適宜更新されることが可能である。これにより、管理領域を通行する車両の車載器200には、常に最新の道路情報に基づく情報を送信することができる。これに対して、車載器200が予め道路情報を有し、車載器200で道路情報に基づく処理が行われる場合、車載器200において、道路情報が更新されなければ、最新の道路情報に基づくナビゲーションが行われない。
【0055】
判定部120は、車両情報に基づいて、車載器200が搭載された車両が、特定区間の道路の制約を満たすか否か判定する。
【0056】
道路情報に、特定区間の道路の高さ制限を示す情報が含まれる場合を説明する。例えば、道路情報に、特定区間の道路の高さが2.4m(メートル)であることが示されているとする。車両情報に、車両の高さが2.4mを超えることが示されている場合、判定部120は、当該車両が特定区間を通行できないと判定する。または、車両情報に、車両の高さが2.4m未満であることが示されている場合、判定部120は、当該車両が特定区間を通行できると判定する。そして、判定部120は、判定の結果に基づく情報を含む通行可否情報を生成する。例えば、車両の高さが2.4mを超える場合、通行可否情報には、当該車両が特定区間を通行できないことを示す情報が含まれる。さらに、通行可否情報には、道路情報が含まれてもよい。
【0057】
このとき、判定部120は、車両が通行可能な場合であっても、特定区間の道路の高さと車両の高さとの差が所定の値未満の場合、注意を促す情報を生成してもよい。例えば、道路の高さが2.4mであり、車両の高さが2.35mの場合、車両は通行可能であるといえる。しかしながら、当該車両のルーフにアンテナがあったり、ルーフの上に荷物載っていたりする可能性がある。すると、実際の車両の高さが、車両情報に示される高さより大きくなっている可能性がある。そのため、特定区間の道路の高さと車両の高さとの差が所定の値未満の場合、判定部120は、注意を促す情報を含む通行可否情報を生成してよい。
【0058】
道路情報に、特定区間の道路の制限重量を示す情報が含まれる場合も、判定部120は、同様に判定を行う。すなわち、車両情報に示される車両の重量が、道路情報に示される制限重量を超える場合、判定部120は、車両が特定区間を通行できないと判定する。また、車両が通行可能な場合であっても、特定区間の道路の制限重量と車両の重量との差が所定の値未満の場合、判定部120は、注意を促す情報を生成してもよい。例えば、車両に積載された荷物によっては、荷物を含む車両全体の重量が、制限重量を超える可能性がある。そのため、特定区間の道路の制限重量と車両の重量との差が所定の値未満の場合、判定部120は、注意を促す情報を含む通行可否情報を生成してよい。
【0059】
次に、道路情報に、特定区間の道路の幅員を示す情報が含まれる場合を説明する。この場合例えば、道路情報に、特定区間内の複数の幅員を示す情報が含まれる。図7は、地点ごとの幅員を示す情報のイメージの一例を示す図である。図7の例では、特定区間を含む道路が示される。この例では、特定区間における道路の幅員が地点によって異なる。例えば、特定区間内の地点Aは幅員が2.5mであり、地点Bは幅員が1.5mである。道路情報には、例えば、このような特定区間内の地点ごとの幅員を示す情報が含まれてよい。
【0060】
図7の例に示すような幅員を示す情報が道路情報に含まれるとする。例えば、車両情報に、車幅が1.8mであることが示されていると、当該車両は、地点Aは通行できるが、地点Bを通行することはできない。この場合、判定部120は、当該車両が特定区間を通行できないと判定する。このように、判定部120は、車幅が、特定区間内の少なくともいずれかの地点の幅員を超える場合、当該車両が特定区間を通行できないと判定してよい。
【0061】
また、車両が通行可能な場合であっても、特定区間の道路の幅員と車幅との差が所定の値未満の場合、判定部120は、注意を促す情報を生成してもよい。例えば、車両のルーフに積載された荷物が車幅を超える幅を有する可能性がある。あるいは、特定区間内において、対向車両が来た場合に、すれ違いができない地点があることもある。そのため、特定区間の道路の幅員と車幅との差が所定の値未満の場合、判定部120は、注意を促す情報を含む通行可否情報を生成してよい。
【0062】
通行可否情報に含まれる情報は、上述の例に限られない。例えば、通行可否情報には、車両情報、及び道路情報が含まれてもよい。また、通行可否情報には、車両から特定区間までの距離が含まれてもよい。この場合、判定部120は、車載器200から取得された位置情報と特定区間の位置とに基づいて、車両から特定区間までの距離を算出する。
【0063】
送信部130は、生成された通行可否情報を、車載器200に送信する。より具体的には、送信部130は、路側機300に通行可否情報を送信する。路側機300の通信部310は、通行可否情報を車載器200に送信する。すなわち、送信部130は、通行可否情報を、路側機300を介して車載器200に送信する。車載器200の出力制御部240は、送信部130によって送信された通行可否情報を、例えば、車載器200のディスプレイに表示させる。
【0064】
なお、送信部130は、更なる情報を車載器200に送信してもよい。例えば、管理領域を示す地図情報を車載器200に送信してもよい。出力制御部240は、送信部130によって送信された地図情報を、例えば、車載器200のディスプレイに表示させる。これにより、車載器200は、地図情報を予め有していなくても、特定区間周辺のナビゲーションを運転者に行うことができる。
【0065】
[ナビゲーション支援システム1000の動作例]
次に、ナビゲーション支援システム1000の動作の一例を、図8を用いて説明する。本動作例では、高さ制限がある特定区間が存在する場合に、車両の運転者に特定区間に関するナビゲーションを行う例について説明する。
【0066】
図8は、ナビゲーション支援システム1000の動作の一例を説明するシーケンス図である。まず、車載器200を搭載する車両が、管理領域に進入する。路側機300の通信部310は、車載器200との通信を確立する(S101)。以降、情報処理装置100は、路側機300-1、300-2、・・・300-nを介して車載器200と通信が可能となる。通信部310は、管理領域に車両が進入したことを情報処理装置100に通知する(S102)。
【0067】
情報処理装置100の送信部130は、管理領域を示す地図情報を、路側機300を介して車載器200に送信する(S103)。車載器200の情報取得部230は、地図情報を取得する(S104)。出力制御部240は、位置情報を付加した地図情報をディスプレイに表示させる(S105)。このとき、計測部210は、位置情報を随時計測している。例えば、出力制御部240は、情報処理装置100から取得された地図情報に、計測された位置情報を重畳する。そして、出力制御部240は、位置情報が重畳された地図情報を表示させてよい。
【0068】
車載器200の情報送信部220は、車両情報を、路側機300を介して情報処理装置100に送信する(S106)。情報処理装置100の取得部110は、車両情報を取得する(S107)。判定部120は、車載器200が搭載された車両が特定区間を通行可能か否か判定する(S108)。例えば、判定部120は、車両情報に示される車両の高さが、道路情報に示される特定区間の道路の高さを超えるか否か判定する。車両の高さが特定区間の高さ以上である場合、判定部120は、当該車両が特定区間を通行できないと判定する。車両の高さが特定区間の高さ未満である場合、判定部120は、当該車両が特定区間を通行できると判定する。
【0069】
判定部120は、判定の結果に基づく情報を含む通行可否情報を生成する(S109)。送信部130は、生成された通行可否情報を、路側機300を介して車載器200に送信する(S110)。車載器200の情報取得部230は、通行可否情報を取得する(S111)。出力制御部240は、通行可否情報を出力させる(S112)。例えば、出力制御部240は、通行可否情報を重畳した地図情報を表示させる。
【0070】
図9は、通行可否情報の第1の例を示す図である。より具体的には、図9は、車両が特定区間を通行できないと判定された場合に、車載器200に表示される通行可否情報の一例である。この例では、地図情報に、位置情報と通行可否情報とが重畳されている。通行可否情報には、車両が、特定区間であるアンダーパスを通行できないことが示される。さらに、通行可否情報には、道路情報に示されるアンダーパスの高さ、及び、車両情報に示される車両の高さを示す情報が示されている。運転者は、このように表示された情報を視認することで、車両が特定区間を通行できないことを確認することができる。
【0071】
図10は、通行可否情報の第2の例を示す図である。より具体的には、図10は、車両が特定区間を通行できると判定された場合に、車載器200に表示される通行可否情報の一例である。この例では、通行可否情報には、車両が、アンダーパスを通行できることが示される。また、図9に示される通行可否情報は、図10に示される通行可否情報と比べて強調表示がなされている。このように、車両が特定区間を通行できないことを示す通行可否情報は、車両が特定区間を通行できることを示す通行可否情報よりも強調して表示されてよい。
【0072】
図11は、通行可否情報の第3の例を示す図である。より具体的には、図11は、車両が特定区間を通行可能な場合であって、特定区間の道路の高さと車両の高さとの差が所定の値未満の場合に、車載器200に表示される通行可否情報の一例である。この場合、通行可否情報には、注意を促す情報が含まれる。この例では、「車高を超える積載物がある場合は迂回してください」という文字情報が、通行可否情報に示されている。図9図10、及び図11に示すように、車両が特定区間を通行できるか否かの判定結果に応じて、通行可否情報の表示態様が異なっていてよい。
【0073】
上述の動作例は、ナビゲーション支援システム1000の動作のあくまで一例である。すなわち、ナビゲーション支援システム1000の動作は、図8の例に限られない。
【0074】
このように、第2の実施形態の情報処理装置100は、車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、車両に搭載された車載器200から、車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する。また、情報処理装置100は、車両情報と、特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、車両が特定区間を通行可能か否か判定する。そして、情報処理装置100は、車両が特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、車載器200に送信する。
【0075】
カーナビゲーションシステムのような道路に関するナビゲーションを行う技術は存在する。しかしながらこのようなシステムは、制約のある道路を通行可能か否かといった詳細な情報を提供するものではない。これに対して、情報処理装置100は、車載器200に、特定区間を通行可能か否か出力させることができる。車載器200が搭載された車両の運転者は、当該出力された情報に応じて運転を行うことができる。つまり、情報処理装置100は、詳細なナビゲーションを支援することができる。
【0076】
また、車両が特定区間を通行可能か否かの判定は、車載器200と異なる装置である情報処理装置100が行う。そのため、車載器200が判定の処理を行う必要がない。また、制約のある道路は各地に存在するため、各道路の幅員及び高さ等の情報を含む道路情報のデータ量は、膨大となる可能性がある。車載器200は、このような道路情報を有する必要がない。さらに、通行可否情報は、すべての車両の車載器200に送信されるわけではなく、特定区間を含む領域に存在する車両の車載器200に送信される。そのため、車載器200は、特定区間を含む領域に存在する場合に、情報処理装置100との通信を行えばよい。このように、情報処理装置100は、車載器200の処理負荷の増加の抑制にも貢献することができる。すなわち、情報処理装置100は、車載器の処理負荷の増加を抑制し、詳細なナビゲーションを支援することができる。
【0077】
また、情報処理装置100は、領域に設置された路側機300を介して、車両情報を取得してよい。そして、情報処理装置100は、路側機300を介して、領域を示す地図情報と通行可否情報とを車載器200に送信する。これにより、車載器200は、送信された地図情報及び通行可否情報に基づくナビゲーションを行うことができる。つまり、車載器200は、特定区間を含む領域を示す地図情報を予め有していなくとも、ナビゲーションを行うことができる。すなわち、情報処理装置100は、ナビゲーションを支援することができる。
【0078】
また、車両が特定区間を通行可能と判定された場合であって、車両の大きさと特定区間の道路の制約との差が所定の値未満の場合、情報処理装置100は、特定区間の通行に注意を促す情報を含む通行可否情報を車載器200に送信してよい。車両のルーフに荷物が積載されていたり、車両が改造されていたりすることにより、車両の実際の大きさと、車両情報に示された大きさと、が異なる場合がある。このような場合、車両情報に基づくと、車両が特定区間を通行可能であっても、実際には当該車両は通行できない可能性がある。情報処理装置100は、このような、通行できない可能性があることを、運転者に知らせることができる。
【0079】
また、情報処理装置100は、車両が特定区間を通行可能か否かの判定結果に応じて異なる表示態様となる通行可否情報を車載器200に送信してよい。例えば、車両が特定区間を通行できないことを示す通行可否情報は、車両が特定区間を通行できることを示す通行可否情報よりも強調して表示される。この場合、情報処理装置100は、車両が特定区間を通行できないことを、運転者により強く認識させることができる。
【0080】
車両情報は、例えば、車両の車幅及び高さの情報を含んでよい。この場合、道路情報は、特定区間の道路の幅員及び高さの情報の少なくとも一方を含む。また、車両情報は、車両の重量の情報を含んでよい。この場合、道路情報は、特定区間の道路の制限重量を示す情報を含む。このように、情報処理装置100は、例えば、幅員、高さ、及び制限重量の制約がある特定区間を、車両が通行可能か否か判定することができる。
【0081】
車載器200は、自機が搭載された車両の大きさに関する情報である車両情報を情報処理装置100に送信する。また、車載器200は、情報処理装置100から、車両が特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を取得する。そして、車載器200は、通行可否情報を出力させる。これにより、車載器200は、上述の情報処理装置100と同様の効果を奏する。例えば、車載器200は、車両の運転者に対して、特定区間を通行可能か否か提示することができる。さらに、車両が特定区間を通行可能か否かの判定を、車載器200が行う必要が無い。すなわち車載器200は、自機の処理負荷の増加を抑制し、詳細なナビゲーションを支援することができる。
【0082】
また、車載器200は、自機の位置情報を計測してよい。このとき車載器200は、特定区間を含む領域に車両が存在する場合、情報処理装置100から、領域を示す地図情報を取得する。そして、車載器200は、位置情報を重畳した地図情報と、通行可否情報と、を出力させる。これにより、車載器200自体が地図情報を有していなくとも、車載器200は、特定区間周辺のナビゲーションを行うことができる。
【0083】
また、通行可否情報に、車両が特定区間を通行可能でないことが示される場合、通行可否情報に、車両が特定区間を通行可能であることが示される場合と比べて、車載器200は、通行可否情報を強調して出力させてよい。これにより、車載器200は、特定区間を通行可能でないことを、運転者により強く認識させることができる。
【0084】
[変形例1]
ナビゲーション支援システム1000は、特定区間以外のナビゲーションを行ってもよい。
【0085】
例えば、所定の地域を細分化する。そして、細分化された領域のそれぞれを管理領域とする。図12は、細分化した地域を模式的に示す図である。図12の例では、複数の管理領域が示されている。このとき管理領域には、必ずしも特定区間が含まれるとは限られない。
【0086】
管理領域のそれぞれには、対応する路側機300が設置されている。例えば、管理領域A1に対応する路側機300と車載器200とが通信している場合、ナビゲーション支援システム1000は、当該車載器200が搭載された車両は管理領域A1に存在すると判定することができる。
【0087】
情報処理装置100は、一の管理領域を走行する車両の車載器200に対して、当該一の管理領域と、一の管理領域の周辺の管理領域と、を含む地図情報を車載器200に送信してよい。そして、車載器200は、送信された地図情報と自機の位置情報とを用いてナビゲーションを行う。例えば、図12の例では、車両が管理領域C2を走行している。この場合、情報処理装置100の送信部130は、管理領域B2、B3、C1、C2、C3、D2、D3を含む地図情報を車載器200に送信する。これにより、車載器200が、予め地図情報を有していなくとも、ナビゲーション支援システム1000は、ナビゲーションを行うことができる。なお、このとき判定部120は、管理領域C2以外の管理領域における特定区間の通行の可否を判定してよい。そして、送信部130は、当該判定の結果に基づく通行可否情報を当該車両の車載器200に送信してよい。
【0088】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態の情報処理装置を含むナビゲーション支援システムについて説明する。第3の実施形態では、特定区間において車両のすれ違いが発生する場合の例について説明する。なお、第1及び第2の実施形態と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0089】
[ナビゲーション支援システム1001の詳細]
図13は、ナビゲーション支援システム1001の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態のナビゲーション支援システム1001は、図4に示すナビゲーション支援システム1000の情報処理装置100に代えて、情報処理装置101を備える。すなわち、ナビゲーション支援システム1001は、情報処理装置101と、車載器200と、路側機300と、を備える。
【0090】
情報処理装置101は、第1及び第2の実施形態で説明した情報処理装置100の処理に加え、以下で説明するような処理を行ってよい。
【0091】
情報処理装置101は、取得部111と判定部121と送信部131と予測部140とを備える。取得部111は、管理領域に存在する一以上の車両の車載器200から、車両情報と位置情報とを取得する。すなわち、管理領域に複数の車両が存在する場合、取得部111は、複数の車両のそれぞれの車載器200から、車両情報と位置情報とを取得してよい。取得部111が、車両情報と位置情報とを取得するタイミングは異なっていてよい。例えば、取得部111は、車両が管理領域に進入した際に、車両情報を取得してよい。また、取得部111は、位置情報を随時取得し続けてよい。
【0092】
予測部140は、特定区間における車両のすれ違いの発生を予測する。例えば、予測部140は、取得部111によって取得された位置情報から、各車両の進行方向を推定する。そして、予測部140は、各車両の位置情報と進行方向とから、特定区間において車両のすれ違いの発生を予測する。なお、予測の方法はこの例に限られない。例えば、予測部140は、車載器200と通信する路側機300の場所に基づいて、車両の位置と進行方向とを推定し、すれ違いの発生を予測してもよい。
【0093】
このように、予測部140は、位置情報に基づいて、特定区間における車両のすれ違いの発生を予測する。予測部140は、予測手段の一例である。
【0094】
判定部121は、特定区間において、車両のすれ違いによる通行が可能か否か判定する。具体的には、判定部121は、すれ違いが発生すると予測された車両の車両情報と、道路情報と、に基づいて、特定区間の各地点において車両のすれ違いが可能か否か判定する。
【0095】
図14は、地点ごとの幅員を示す情報のイメージの一例を示す図である。例えば、図14に示すような道路に特定区間が存在する。このとき道路情報には、特定区間内の地点E、地点F、地点G及び地点Hの幅員を示す情報が含まれる。また、車幅が1.8mの車両どうしのすれ違いが発生するとする。このとき、車両のすれ違いが可能な地点は、3.6mより大きな幅員がある地点である。図14の例では、地点E及び地点Hでは、当該車両どうしのすれ違いによる通行はできない。一方で、地点F及び地点Gでは、当該車両どうしのすれ違いによる通行は可能である。よってこの例の場合、判定部121は、特定区間における地点F及び地点Gにおいて、車両のすれ違いによる通行が可能であると判定する。このように、判定部121は、特定区間内のすれ違いによる通行が可能な地点を特定してよい。
【0096】
判定部121は、判定の結果に基づく情報を含む通行可否情報を生成する。このとき、判定部121は、各車両に対応する通行可否情報を生成してよい。例えば、管理領域に3台の車両が存在するとする。このときの車両を、車両X、車両Y及び車両Zとする。例えば、判定部121は、車両Xに対しては、車両Xの車両情報と対向車両となる車両Yまたは車両Zの車両情報と道路情報とに基づいて、車両のすれ違いによる通行が可能か否か判定する。そして、判定部121は、当該判定結果に基づく通行可否情報を、車両Xに対応する通行可否情報として生成する。同様に、判定部121は、車両Y及び車両Zのそれぞれについて通行可否情報を生成してよい。
【0097】
送信部131は、通行可否情報を車載器200に送信する。このとき、送信部131は、送信先の車載器200に、当該車載器200が搭載された車両に対応する通行可否情報を送信する。通行可否情報は、例えば、予測部140によって予測された、すれ違いの発生の予測結果と、判定部121によって判定された、すれ違いによる通行が可能か否かを示す。
【0098】
このように、送信部131は、管理領域に存在する車両の車載器200に、すれ違いの発生の予測結果及びすれ違いによる通行が可能か否かを示す通行可否情報を送信する。このとき、通行可否情報には、判定部121によって、すれ違いによる通行が可能と特定された地点が示されてもよい。
【0099】
送信された通行可否情報は、車載器200の出力制御部240によって出力される。図15は、通行可否情報の第4の例を示す図である。この例では、地図情報に、自機の位置情報と対向車両の位置情報とが重畳されている。さらに地図情報に、通行可否情報が重畳されている。通行可否情報には、すれ違いが発生する旨が示されている。また、通行可否情報には、対向車両とすれ違い通行が可能な地点も示されている。
【0100】
[ナビゲーション支援システム1001の動作例]
次に、ナビゲーション支援システム1001の動作の一例を、図16を用いて説明する。本動作例では、すれ違いが発生する場合に、車両の運転者に特定区間に関するナビゲーションを行う例について説明する。
【0101】
図16は、ナビゲーション支援システム1001の動作の一例を説明するシーケンス図である。なお図16の例では、管理領域に存在する一の車両の車載器200の動作の一例を記載している。すなわち、ナビゲーション支援システム1001は、管理領域に存在する複数の車両のそれぞれについて、S201乃至S213の処理が行われてよい。
【0102】
S201乃至S205の処理は、図8のS101乃至S105の処理と同様であるため記載を省略する。車載器200の情報送信部220は、車両情報と位置情報とを、路側機300を介して情報処理装置100に送信する(S206)。このとき計測部210は随時位置情報を計測している。情報処理装置100の取得部111は、車両情報と位置情報とを取得する(S207)。
【0103】
予測部140は、位置情報に基づいてすれ違いの発生を予測する(S208)。このとき、情報処理装置101は、管理領域に存在する車両の車載器200のそれぞれから位置情報を取得している。なお、すれ違いが発生しないと予測された場合、情報処理装置101は処理を終了してもよい。
【0104】
判定部121は、特定区間において、車両のすれ違いによる通行が可能か否か判定する(S209)。このとき、判定部121は、特定区間内のすれ違いによる通行が可能な地点を特定してよい。そして、判定部121は、すれ違いの発生の予測結果及びすれ違いによる通行が可能か否かを示す通行可否情報を生成する(S210)。
【0105】
送信部131は、生成された通行可否情報を、路側機300を介して車載器200に送信する(S211)。このとき、送信部131は、対向車両となる車両の位置情報を送信してもよい。車載器200の情報取得部230は、通行可否情報を取得する(S212)。出力制御部240は、通行可否情報を出力させる(S213)。例えば、出力制御部240は、図15に示すような通行可否情報を、車載器200のディスプレイに表示させる。
【0106】
上述の動作例は、ナビゲーション支援システム1001の動作のあくまで一例である。すなわち、ナビゲーション支援システム1001の動作は、図16の例に限られない。
【0107】
このように、第3の実施形態の情報処理装置101は、領域に存在する一以上の車両の車載器200から車両情報と位置情報とを取得し、位置情報に基づいて、特定区間における車両のすれ違いの発生を予測する。また、情報処理装置101は、特定区間において車両のすれ違いによる通行が可能か否か判定する。そして、情報処理装置101は、領域に存在する車両の車載器に、すれ違いの発生の予測結果及びすれ違いによる通行が可能か否かを示す通行可否情報を送信する。これにより、情報処理装置101は、例えば、車載器200に、すれ違いが発生するか否か、及び、特定区間ですれ違いによる通行が可能であるか出力させることができる。そのため、車載器200が搭載された車両の運転者は、当該出力された情報に応じて運転を行うことができる。すなわち、情報処理装置101は、詳細なナビゲーションを支援することができる。
【0108】
このとき、情報処理装置101は、特定区間内のすれ違いによる通行が可能な地点を特定してよい。そして、情報処理装置101は、領域に存在する車両の車載器200に、特定された地点を示す通行可否情報を送信してよい。これにより、情報処理装置101は、車載器200に、どこですれ違いができるか出力させることができる。そのため、運転者は、例えば、すれ違いができる地点で車両を待機させるなど、状況に応じた運転を行うことができる。
【0109】
<ナビゲーション支援システムのハードウェアの構成例>
上述した第1、第2、及び第3の実施形態のナビゲーション支援システムを構成するハードウェアについて説明する。図17は、各実施形態におけるナビゲーション支援システムを構成するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。コンピュータ装置90において、各実施形態及び各変形例で説明した、情報処理装置、及び情報処理方法が実現される。例えば、各実施形態及び各変形例で説明した情報処理装置、車載器及び路側機等が、図17に示すハードウェア構成を有していてよい。
【0110】
図17に示すように、コンピュータ装置90は、プロセッサ91、RAM(Random Access Memory)92、ROM(Read Only Memory)93、記憶装置94、入出力インタフェース95、バス96、及びドライブ装置97を備える。なお、情報処理装置等は、複数の電気回路によって実現されてもよい。
【0111】
記憶装置94は、プログラム(コンピュータプログラム)98を格納する。プロセッサ91は、RAM92を用いて本受付支援システムのプログラム98を実行する。具体的には、例えば、プログラム98は、図3図8、及び図16等に示す処理をコンピュータに実行させるプログラムを含む。プロセッサ91が、プログラム98を実行することに応じて、本ナビゲーション支援システムの各構成の機能が実現される。プログラム98は、ROM93に記憶されていてもよい。また、プログラム98は、記憶媒体80に記録され、ドライブ装置97を用いて読み出されてもよいし、図示しない外部装置から図示しないネットワークを介してコンピュータ装置90に送信されてもよい。
【0112】
入出力インタフェース95は、周辺機器(キーボード、マウス、表示装置など)99とデータをやり取りする。入出力インタフェース95は、データを取得または出力する手段として機能する。バス96は、各構成を接続する。
【0113】
なお、ナビゲーション支援システムの実現方法には様々な変形例がある。例えば、情報処理装置及び車載器に含まれる各構成は、それぞれ専用の装置として実現することができる。また、情報処理装置、車載器及び路側機は、それぞれ複数の装置の組み合わせに基づいて実現することができる。
【0114】
各実施形態の機能における各構成を実現するためのプログラムを記憶媒体に記録させ、該記憶媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記憶媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記憶媒体、及びそのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0115】
該記憶媒体は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD(Compact Disc)-ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、またはROMであるが、この例に限られない。また該記憶媒体に記録されたプログラムは、単体で処理を実行しているプログラムに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するプログラムも各実施形態の範疇に含まれる。
【0116】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【0117】
また、上記実施形態及び変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
【0118】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0119】
<付記>
【0120】
[付記1]
車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する取得手段と、
前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定する判定手段と、
前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する送信手段と、を備える、
情報処理装置。
【0121】
[付記2]
前記取得手段は、前記領域に設置された路側機を介して、前記車両情報を取得し、
前記送信手段は、前記路側機を介して、前記領域を示す地図情報と前記通行可否情報とを前記車載器に送信する、
付記1に記載の情報処理装置。
【0122】
[付記3]
前記車両が前記特定区間を通行可能と判定された場合であって、前記車両の大きさと前記特定区間の道路の制約との差が所定の値未満の場合、
前記送信手段は、前記特定区間の通行に注意を促す情報を含む前記通行可否情報を前記車載器に送信する、
付記1または2に記載の情報処理装置。
【0123】
[付記4]
前記送信手段は、前記車両が前記特定区間を通行可能か否かの判定結果に応じて異なる表示態様となる前記通行可否情報を前記車載器に送信する、
付記1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【0124】
[付記5]
前記車両情報は、前記車両の車幅及び高さの情報を含み、
前記道路情報は、前記特定区間の道路の幅員及び高さの情報の少なくとも一方を含む、
付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
【0125】
[付記6]
前記車両情報は、前記車両の重量の情報を含み、
前記道路情報は、前記特定区間の道路の制限重量を示す情報を含む、
付記1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
【0126】
[付記7]
予測手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記領域に存在する一以上の車両の車載器から前記車両情報と位置情報とを取得し、
前記予測手段は、前記位置情報に基づいて、前記特定区間における車両のすれ違いの発生を予測し、
前記判定手段は、前記特定区間において車両のすれ違いによる通行が可能か否か判定し、
前記送信手段は、前記領域に存在する車両の車載器に、すれ違いの発生の予測結果及びすれ違いによる通行が可能か否かを示す前記通行可否情報を送信する、
付記1乃至6に記載の情報処理装置。
【0127】
[付記8]
前記判定手段は、前記特定区間内のすれ違いによる通行が可能な地点を特定し、
前記送信手段は、前記領域に存在する車両の車載器に、特定された地点を示す前記通行可否情報を送信する、
付記7に記載の情報処理装置。
【0128】
[付記9]
車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得し、
前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定し、
前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する、
情報処理方法。
【0129】
[付記10]
前記領域に設置された路側機を介して、前記車両情報を取得し、
前記路側機を介して、前記領域を示す地図情報と前記通行可否情報とを前記車載器に送信する、
付記9に記載の情報処理方法。
【0130】
[付記11]
前記車両が前記特定区間を通行可能と判定された場合であって、前記車両の大きさと前記特定区間の道路の制約との差が所定の値未満の場合、
前記特定区間の通行に注意を促す情報を含む前記通行可否情報を前記車載器に送信する、
付記9または10に記載の情報処理方法。
【0131】
[付記12]
前記車両が前記特定区間を通行可能か否かの判定結果に応じて異なる表示態様となる前記通行可否情報を前記車載器に送信する、
付記9乃至11のいずれかに記載の情報処理方法。
【0132】
[付記13]
前記車両情報は、前記車両の車幅及び高さの情報を含み、
前記道路情報は、前記特定区間の道路の幅員及び高さの情報の少なくとも一方を含む、
付記9乃至12のいずれかに記載の情報処理方法。
【0133】
[付記14]
前記車両情報は、前記車両の重量の情報を含み、
前記道路情報は、前記特定区間の道路の制限重量を示す情報を含む、
付記9乃至13のいずれかに記載の情報処理方法。
【0134】
[付記15]
前記領域に存在する一以上の車両の車載器から前記車両情報と位置情報とを取得し、
前記位置情報に基づいて、前記特定区間における車両のすれ違いの発生を予測し、
前記特定区間において車両のすれ違いによる通行が可能か否か判定し、
前記領域に存在する車両の車載器に、すれ違いの発生の予測結果及びすれ違いによる通行が可能か否かを示す前記通行可否情報を送信する、
付記9乃至14に記載の情報処理方法。
【0135】
[付記16]
前記特定区間内のすれ違いによる通行が可能な地点を特定し、
前記領域に存在する車両の車載器に、特定された地点を示す前記通行可否情報を送信する、
付記15に記載の情報処理方法。
【0136】
[付記17]
車両が特定区間を含む領域に存在する場合に、前記車両に搭載された車載器から、前記車両の大きさに関する情報である車両情報を取得する処理と、
前記車両情報と、前記特定区間の道路の制約に関する情報である道路情報と、に基づいて、前記車両が前記特定区間を通行可能か否か判定する処理と、
前記車両が前記特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を、前記車載器に送信する処理と、をコンピュータに実行させる、
プログラム。
【0137】
[付記18]
前記取得する処理においては、前記領域に設置された路側機を介して、前記車両情報を取得し、
前記送信する処理において、前記路側機を介して、前記領域を示す地図情報と前記通行可否情報とを前記車載器に送信する、
付記17に記載のプログラム。
【0138】
[付記19]
前記車両が前記特定区間を通行可能と判定された場合であって、前記車両の大きさと前記特定区間の道路の制約との差が所定の値未満の場合、
前記送信する処理において、前記特定区間の通行に注意を促す情報を含む前記通行可否情報を前記車載器に送信する、
付記17または18に記載のプログラム。
【0139】
[付記20]
前記送信する処理において、前記車両が前記特定区間を通行可能か否かの判定結果に応じて異なる表示態様となる前記通行可否情報を前記車載器に送信する、
付記17乃至19のいずれかに記載のプログラム。
【0140】
[付記21]
前記車両情報は、前記車両の車幅及び高さの情報を含み、
前記道路情報は、前記特定区間の道路の幅員及び高さの情報の少なくとも一方を含む、
付記17乃至20のいずれかに記載のプログラム。
【0141】
[付記22]
前記車両情報は、前記車両の重量の情報を含み、
前記道路情報は、前記特定区間の道路の制限重量を示す情報を含む、
付記17乃至21のいずれかに記載のプログラム。
【0142】
[付記23]
予測する処理をさらに実行させ、
前記取得する処理において、前記領域に存在する一以上の車両の車載器から前記車両情報と位置情報とを取得し、
前記予測する処理において、前記位置情報に基づいて、前記特定区間における車両のすれ違いの発生を予測し、
前記判定する処理において、前記特定区間において車両のすれ違いによる通行が可能か否か判定し、
前記送信する処理において、前記領域に存在する車両の車載器に、すれ違いの発生の予測結果及びすれ違いによる通行が可能か否かを示す前記通行可否情報を送信する、
付記17乃至22に記載のプログラム。
【0143】
[付記24]
前記判定する処理において、前記特定区間内のすれ違いによる通行が可能な地点を特定し、
前記送信する処理において、前記領域に存在する車両の車載器に、特定された地点を示す前記通行可否情報を送信する、
付記23に記載のプログラム。
【0144】
[付記25]
自機が搭載された車両の大きさに関する情報である車両情報を情報処理装置に送信する情報送信手段と、
前記情報処理装置から、前記車両が特定区間を通行可能か否か示す通行可否情報を取得する情報取得手段と、
前記通行可否情報を出力させる出力制御手段と、を備える、
車載器。
【0145】
[付記26]
自機の位置情報を計測する計測手段を備え、
前記情報取得手段は、前記特定区間を含む領域に前記車両が存在する場合、前記情報処理装置から、前記領域を示す地図情報を取得し、
前記出力制御手段は、前記位置情報を重畳した前記地図情報と、前記通行可否情報と、を出力させる、
付記25に記載の車載器。
【0146】
[付記27]
前記通行可否情報に、前記車両が前記特定区間を通行可能でないことが示される場合、前記通行可否情報に、前記車両が前記特定区間を通行可能であることが示される場合と比べて、前記出力制御手段は、前記通行可否情報を強調して出力させる、
付記25または26に記載の車載器。
【符号の説明】
【0147】
100、101 情報処理装置
110、111 取得部
120、121 判定部
130、131 送信部
140 予測部
200 車載器
210 計測部
220 情報送信部
230 情報取得部
240 出力制御部
300 路側機
310 通信部
1000、1001 ナビゲーション支援システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17