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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025022566
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/27 20060101AFI20250206BHJP
【FI】
G01N21/27 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023127260
(22)【出願日】2023-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石原 朋幸
【テーマコード(参考)】
2G059
【Fターム(参考)】
2G059AA05
2G059BB04
2G059BB09
2G059BB12
2G059DD13
2G059EE01
2G059EE11
2G059FF11
2G059GG02
2G059GG03
2G059HH02
2G059JJ02
2G059JJ17
2G059JJ26
2G059KK01
2G059KK04
2G059LL01
2G059MM01
2G059MM14
2G059MM17
2G059NN01
(57)【要約】
【課題】被検出体の検出精度が向上する検出装置を提供すること。
【解決手段】検出装置は、被検出体を搭載する搭載基板と、搭載基板に対して第1方向の一方側に重なって配置され且つ透光性を有する導光板と、導光板に対して第1方向の一方側に重なって配置され且つ面状に配置された複数の光検出素子を含む光学センサと、導光板における、第1方向に交差する第2方向の側面に光を照射する光源と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検出体を搭載する搭載基板と、
前記搭載基板に対して第1方向の一方側に重なって配置され且つ透光性を有する導光板と、
前記導光板に対して前記第1方向の一方側に重なって配置され且つ面状に配置された複数の光検出素子を含む光学センサと、
前記導光板に対して前記第1方向に交差する第2方向に隣接して配置され、前記導光板の側面に光を照射する光源と、を備える、検出装置。
【請求項2】
前記導光板には、前記光源から入射した前記光を前記搭載基板側に出射させる光学構造体が設けられる、
請求項1に記載の検出装置。
【請求項3】
前記光学構造体は複数設けられ、当該複数の前記光学構造体は、前記導光板における前記光学センサ側の第1面に設けられる、
請求項2に記載の検出装置。
【請求項4】
前記光学構造体は、前記導光板内を伝播する前記光が到達すると光の散乱を生じる散乱体である、
請求項3に記載の検出装置。
【請求項5】
前記導光板の前記第1面は、前記光源から前記第2方向の一方側に離隔する同一面積の第1領域と第2領域とを有し、
前記第2領域は、前記第1領域よりも前記第2方向の一方側に位置し、
前記第2領域に含まれる前記散乱体の数は、前記第1領域に含まれる前記散乱体の数よりも多い、
請求項4に記載の検出装置。
【請求項6】
前記散乱体は、前記第1方向から見て、第1直径を有する円形であり、
前記複数の前記散乱体のうち隣接する2つの前記散乱体同士の距離の最小値は、前記第1直径の3倍以上である、
請求項4に記載の検出装置。
【請求項7】
前記導光板と前記光学センサとの間に、光フィルタが設けられる、
請求項4に記載の検出装置。
【請求項8】
前記散乱体は、前記第1方向から見て、第1直径を有する円形であり、
前記光フィルタは、遮光部と導光部とを備え、前記遮光部は、前記導光部よりも前記光の吸収率が高く、
前記導光部の前記第2方向に沿った最大距離は、前記散乱体の前記第1直径よりも大きい、
請求項7に記載の検出装置。
【請求項9】
前記光源は、
第1光を照射する第1光源と、前記第1光と波長帯の異なる第2光を照射する第2光源と、前記第1光および前記第2光とは波長帯の異なる第3光を照射する第3光源と、を備える、
請求項4に記載の検出装置。
【請求項10】
前記搭載基板に前記被検出体が搭載されていない状態で前記光源から照射された光を前記光学センサで検出して得られるベース画像データを記憶する記憶回路と、
前記搭載基板に前記被検出体が搭載されている状態で前記光源から照射された光を前記光学センサで検出して得られる撮像画像データを取得し、前記ベース画像データと前記撮像画像データとの差分から、前記搭載基板に前記被検出体が搭載されている状態の検出結果を示す差分画像データを取得する画像生成回路と、を備える、
請求項4に記載の検出装置。
【請求項11】
前記第1光源が点灯する第1期間と、前記第2光源が点灯する第2期間と、前記第3光源が点灯する第3期間とは、それぞれ異なり、
前記第1期間に前記光学センサが検出した光による第1データと、前記第2期間に前記光学センサが検出した光による第2データと、前記第3期間に前記光学センサが検出した光による第3データとを合成して、前記搭載基板に前記被検出体が搭載されている状態の検出結果を得る画像生成回路を備える、
請求項9に記載の検出装置。
【請求項12】
透光性を有する導光板と、
前記導光板に対して第1方向の一方側に重なって配置され且つ面状に配置された複数の光検出素子を含む光学センサと、
前記導光板に対して前記第1方向に交差する第2方向に隣接して配置され、前記導光板の側面に光を照射する光源と、
前記導光板に設けられ、且つ、前記光源から入射した前記光を前記第1方向の他方側に出射させる光学構造体と、を備える、検出装置。
【請求項13】
検出面内の反射率が一様の被写体を置いて検出されるベース画像データを記憶する記憶回路と、
搭載基板に被検出体が搭載されている状態で前記光源から照射された光を前記光学センサで検出して得られる撮像画像データを取得し、前記ベース画像データと前記撮像画像データとの差分から、前記搭載基板に前記被検出体が搭載されている状態の検出結果を示す差分画像データを取得する画像生成回路と、を備える、
請求項12に記載の検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フォトセンサ(光検出素子)を有する光学センサと、フォトセンサの撮像面の上側に載置された培養容器と、培養容器の上側に配置された点光源と、を含むバイオセンサが開示されている。特許文献1のバイオセンサでは、点光源から照射された光は、培養容器内の培地および複数の被検出体(微生物)を透過してフォトセンサに入射される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6830593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のバイオセンサでは、培養容器内の培地の透光性が低いと、被検出体(微生物)を検出することが困難となる可能性がある。
【0005】
本開示は、被検出体の検出精度が向上する検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の検出装置は、被検出体を搭載する搭載基板と、前記搭載基板に対して第1方向の一方側に重なって配置され且つ透光性を有する導光板と、前記導光板に対して前記第1方向の一方側に重なって配置され且つ面状に配置された複数の光検出素子を含む光学センサと、前記導光板に対して前記第1方向に交差する第2方向に隣接して配置され、前記導光板の側面に光を照射する光源と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る検出装置を模式的に示す側面図である。
図2図2は、第1実施形態に係るフロントライトを模式的に示す斜視図である。
図3A図3Aは、光フィルタの一例であるコリメータおよび導光板の断面を拡大した模式図である。
図3B図3Bは、光フィルタの一例であるルーバーおよび導光板の断面を拡大した模式図である。
図4図4は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。
図5図5は、導光板内の光の伝播を模式的に示す側面図である。
図6図6は、第1実施形態に係る検出装置の検出動作例を示すフローチャート図である。
図7図7は、第1変形例に係る検出装置を模式的に示す側面図である。
図8図8は、第2変形例に係るフロントライトを模式的に示す平面図である。
図9図9は、第3変形例に係るフロントライトの一部断面を模式的に示す斜視図である。
図10図10は、第3変形例に係る検出装置の検出動作例を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、本開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。
【0009】
また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本開示と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0010】
そして、図面におけるXYZ座標は、Z方向(第1方向)が上下方向、X方向(第2方向)が左右方向、および、Y方向(第2方向)が前後方向である。X方向は、Y方向およびZ方向に交差(直交)し、Y方向は、X方向およびZ方向に交差(直交)し、Z方向は、X方向およびY方向に交差(直交)する。Z1側は第1方向の一方側、Z2側は第1方向の他方側である。
【0011】
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る検出装置を模式的に示す側面図である。図2は、第1実施形態に係るフロントライトを模式的に示す斜視図である。
【0012】
図1および図2に示すように、検出装置100は、搭載基板111と、フロントライトFLと、光学センサ81と、光フィルタ82と、を備える。フロントライトFLは、導光板2と、光源装置7と、光学構造体3と、を備える。即ち、換言すると、検出装置100は、搭載基板111と、導光板2と、光源装置7と、光学構造体3と、光学センサ81と、光フィルタ82と、を備える。
【0013】
図1に示すように、搭載基板111は、シャーレ等の容器および培地である。被検出体114は、培地および培地に生成した、例えば細菌等の微生物、又は微生物を含む試料である。被検出体114は、細菌に限定されず、細胞等の他の微小対象物であってもよい。
【0014】
図1に示すように、導光板2は、搭載基板111に対してZ1側(第1方向の一方側)に重なって配置される。導光板2は、透光性を有する。図2に示すように、導光板2は、平板状の部材である。導光板2は、第1面21と、第2面22と、側面23、24、25、26とを有する。第1面21は、Z1側の主面であり、第2面22は、第1面21とは反対側(即ちZ2側)の面である。側面23はX1側に位置し、側面24はX2側に位置し、側面25はY1側に位置し、側面26はY2側に位置する。
【0015】
図1に示すように、側面24には、反射板27が接合されている。反射板27は、導光板2内を伝播する光120を反射させることにより、側面24から導光板2の外へ光120が漏れることを抑制する。
【0016】
図1および図2に示すように、光源装置7は、導光板2の側面23に対して対向する。光源装置7は、導光板2の側面23に対してX1側に位置する。光源装置7は、導光板2の側面23に光120(図4参照)を照射する。光源装置7は、例えば、複数の光源71である。光源71は、例えば、複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。即ち、複数の光源71がY方向に沿って並び、導光板2の側面23に対向配置される。
【0017】
図1に示すように、光学構造体3は、導光板2の第1面21に設けられる。光学構造体3は、導光板2に入射した光120(図4参照)をZ2側(搭載基板側)に出射させる。光学構造体3は、例えば、凸状散乱体31を含む散乱体30である。第1実施形態では、光学構造体3として凸状散乱体31を適用する例を説明する。凸状散乱体31は、導光板2の第1面21からZ1側に突出する半球状の透光性の部材である。即ち、Z方向から見て、凸状散乱体31は、第1直径dを有する円形の形状を有する。なお、本発明においては、凸状散乱体31は、Z方向から見た形状が円形に限定されず、その他の形状、例えば多角形なども含む。導光板2内を伝播する光120の一部は、凸状散乱体31で散乱される。凸状散乱体31凸状散乱体31は、図2に示すように、X方向およびY方向に沿って行列状(マトリックス状)に配置される。X方向に隣接する一対の凸状散乱体31同士の距離は、距離Lであり、Y方向に隣接する一対の凸状散乱体31同士の距離も距離Lである。このように、複数の凸状散乱体31は、X方向およびY方向に等間隔に配置される。また、凸状散乱体31同士の距離の最小値である距離Lは、第1直径dの3倍以上である。なお、散乱体30は、凸状ではなく、凹状であってもよい。
【0018】
図1に示すように、光学センサ81および光フィルタ82は、導光板2に対してZ1側に重なって配置される。光学センサ81は、光フィルタ82に対してZ1側に配置される。即ち、光学センサ81と導光板2との間に光フィルタ82が配置される。光学センサ81については、後述する。
【0019】
次に、光フィルタ82について説明する。光フィルタ82は、被検出体114で反射された光120のうち、Z方向に進行する成分を光学センサ81に向けて透過させる光学素子である。光フィルタ82は、遮光部と導光部とを備え、遮光部は、導光部よりも光の吸収率が高い。光フィルタ82は、例えば、図3Aに示すコリメータ82A(コリメートアパーチャ)および図3Bに示すルーバー82Bなどが例示される。図3Aは、光フィルタの一例であるコリメータおよび導光板の断面を拡大した模式図である。図3Bは、光フィルタの一例であるルーバーおよび導光板の断面を拡大した模式図である。
【0020】
図3Aに示すように、コリメータ82Aは、Z方向に沿って延びる円柱状のホール82A1(導光部)を含む。ホール82A1は、被検出体114で反射された光120を光学センサ81に向けて透過させる。ホール82A1の直径D1(断面でX方向に沿った最大距離)は、凸状散乱体31の第1直径dよりも大きい。
【0021】
図3Bに示すように、ルーバー82Bは、板状の遮光部82B2と導光部82B1とを備える。遮光部82B2および導光部82B1は、Z方向に延びる。遮光部82B2と導光部82B1とがX方向に沿って交互に配列される。遮光部82B2は、導光部82B1よりも光の吸収率が高い。導光部82B1は、被検出体114で反射された光120を光学センサ81に向けて透過させる。導光部82B1のX方向に沿った厚さD2(断面でX方向に沿った最大距離)は、凸状散乱体31の第1直径dよりも大きい。
【0022】
図4は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、検出装置100は、光学センサ81と、光源装置7と、光源装置7を制御するホストIC75と、を有する。光学センサ81は、アレイ基板811と、アレイ基板811に形成された複数のセンサ画素812(フォトダイオード813)と、ゲート線駆動回路814A、814Bと、信号線駆動回路815Aと、検出制御回路816と、を有する。
【0023】
アレイ基板811は、基板を基体として形成される。また、複数のセンサ画素812は、それぞれフォトダイオード813、複数のトランジスタ、各種配線を有して構成される。
【0024】
アレイ基板811は、検出領域AAと、周辺領域GAとを有する。検出領域AAは、複数のセンサ画素812(複数のフォトダイオード813)が設けられた領域である。周辺領域GAは、検出領域AAの外周と、アレイ基板811の外縁部との間の領域であり、複数のセンサ画素812が設けられない領域である。ゲート線駆動回路814A、814B、信号線駆動回路815Aおよび検出制御回路816は、周辺領域GAに設けられる。
【0025】
複数のセンサ画素812は、それぞれ、センサ素子としてフォトダイオード813を有する光センサである。フォトダイオード813は、それぞれに照射される光に応じた電気信号を出力する。
【0026】
検出制御回路816は、ゲート線駆動回路814A、814B及び信号線駆動回路815Aにそれぞれ制御信号Sa、Sb、Scを供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御回路816は、複数のフォトダイオード813からの検出信号Vdetの信号処理を行う信号処理回路を備える。
【0027】
検出制御回路816は、複数のフォトダイオード813からの検出信号Vdetの信号処理を行い、検出信号Vdetに基づくセンサ値SoをホストIC75に出力する。これにより、検出装置100は、被検出体114に関する情報を検出する。
【0028】
光源装置7は、光源71と、発光素子制御回路74と、を有する。
【0029】
複数の光源71は、前述したように、導光板2の側面23に対向して位置する。複数の光源71は、発光素子制御回路74の指令Sdによって、オン(点灯状態)とオフ(非点灯状態)とを切り替えて駆動する。
【0030】
ホストIC75は、光学センサ81側の制御回路として、センサ値記憶回路751と、センサ値演算回路752と、光量設定回路753と、目標値記憶回路759と、記憶回路757と、ホストPC758と、を有する。センサ値記憶回路751は、光学センサ81の検出制御回路816から出力されたセンサ値Soを記憶する。センサ値演算回路752は、フォトダイオード813のセンサ値Soについて所定の演算処理を行う。
【0031】
光量設定回路753は、光量設定モードにおいて、複数のフォトダイオード813で検出されたセンサ値Soと、目標値記憶回路759から取得したあらかじめ設定された目標センサ値So-tとを比較して、複数の光源71の検出用の光量を設定する。目標値記憶回路759は、あらかじめ設定された目標センサ値So-tを記憶する。
【0032】
ホストIC75は、光源装置7側の制御回路として、点灯パターン生成回路754及び点灯パターン記憶回路755と、を有する。点灯パターン記憶回路755は、光量設定モードでの複数の光源71の各々の光量の情報を記憶する。
【0033】
点灯パターン生成回路754は、点灯パターン記憶回路755の光量の情報の情報に基づいて、各種制御信号を生成する。
【0034】
画像生成回路756は、検出モードにおいて、複数のフォトダイオード813から出力されたセンサ値Soに基づいて、被検出体114の画像を生成する。
【0035】
ホストIC75は、さらに記憶回路757を有する。記憶回路757は、搭載基板111に被検出体114が搭載されていない状態で光源71から照射された光を光学センサ81で検出して得られるベース画像データを記憶する。なお、ベース画像データは、実質的に、何も搭載されていない搭載基板と同様の反射率を示すものであってもよい。即ち、例えば、検出面内の反射率が一様の被写体(例えば、黒色板または白色板)を置いて検出されるベース画像データであってもよい。
【0036】
次に、導光板内の光の伝播を説明する。図5は、導光板内の光の伝播を模式的に示す側面図である。図5に示すように、光源71から出射する光120は、導光板2の側面23から導光板2の内部に入射し、第1面21および第2面22で全反射を繰り返しつつ導光板2内を伝播する。導光板2内を伝播する光120の一部は、凸状散乱体31によって散乱光121となる。散乱光121の一部の光123は、導光板2の第2面22から被検出体114へ出射して被検出体114で反射し、導光板2および光フィルタ82を通って光学センサ81の複数のフォトダイオード813に照射される。また、凸状散乱体31で散乱した散乱光121は、被検出体114側へ出射する光123の他に、導光板2と対向する光フィルタ82へ出射する光122も含む。
【0037】
次に、図6等を参照して、検出装置の検出動作例について説明する。図6は、第1実施形態に係る検出装置の検出動作例を示すフローチャート図である。
【0038】
まず、光源装置7は、点灯パターン生成回路754(図4参照)からの制御信号に基づいて、光源71を点灯させる(ステップS101)。
【0039】
次に、搭載基板111に被検出体114が搭載されていない状態で光源71から照射された光を光学センサ81で検出して得られるベース画像データを生成する(ステップS102)。当該ベース画像データは、記憶回路757(図4参照)に記憶される。
【0040】
次に、差分画像データを演算する(ステップS103)。差分画像データは、撮像画像データからベース画像データを差し引いたデータである。具体的には、搭載基板111に被検出体114が搭載されている状態において光学センサ81で検出して得られる撮像画像データを取得し、ベース画像データと撮像画像データとの差分から、搭載基板111に被検出体114が搭載されている状態の検出結果を示す差分画像データを取得する。差分画像データは、画像生成回路756(図4参照)で演算される。そして、差分画像データは、ホストPCへ転送される(ステップS104)。
【0041】
以上説明したように、検出装置100は、被検出体114を搭載する搭載基板111と、導光板2と、複数のフォトダイオード(光検出素子)813を含む光学センサ81と、導光板2の側面23に光120を照射する光源71と、を備える。
【0042】
前述のように、特許文献1では、光学センサと光源との間に搭載基板となる培地および被検出体を配置するため、搭載基板の透光性が低いと、被検出体を検出することが困難となる可能性がある。
【0043】
これに対して、本実施形態では、光源71を導光板2の側面23に配置し、導光板2の第1面21側に光学センサ81を配置し、導光板2の第2面22側に被検出体114を配置している。従って、搭載基板111の透光性の度合いに関わらず被検出体114で反射した光120は、導光板2を透過してフォトダイオード(光検出素子)813に到達する。よって、本実施形態によれば、被検出体114を検出する精度が向上する検出装置100を提供することができる。
【0044】
導光板2には、光120を搭載基板111側に出射させる光学構造体3が設けられる。光源71から出射する光120は、導光板2の側面23から導光板2の内部に入射し、第1面21および第2面22で全反射を繰り返しつつ導光板2内を伝播する。従って、光学構造体3を設けることにより、光120の一部を搭載基板111側に出射させることができる。搭載基板111側に出射した光120は、被検出体114で反射して導光板2を透過してフォトダイオード(光検出素子)813に到達する。これにより、被検出体114の検出精度がより高くなる。
【0045】
なお、光学構造体3としては、凸状散乱体31や後述する凹状散乱体32に限定されず、インクのドット噴付で形成する構造体および切削等の機械加工で形成する構造体でもよい。
【0046】
複数の光学構造体3は、導光板2における光学センサ81側の第1面21に設けられる。
【0047】
これにより、導光板2内を伝播する光120を、光学センサ81側の反対側の被検出体114側に向けて出射させることができるため、被検出体114の検出精度がより高くなる。
【0048】
光学構造体3は、導光板2を伝播する光120を散乱させる散乱体30である。このように、散乱体30は光120を散乱させるため、導光板2内を伝播する光120を、光学センサ81側の反対側の被検出体114側に向けて出射させることができる。よって、被検出体114の検出精度がより高くなる。
【0049】
散乱体30は、Z方向から見て、第1直径dを有する円形である。複数の散乱体30のうち隣接する2つの散乱体30同士の最小の距離Lは、第1直径dの3倍以上である。
【0050】
複数の散乱体30が密集して配置されている場合、被検出体114で反射して導光板2を透過してフォトダイオード(光検出素子)813に向かう光120が、当該密集した散乱体30によって再び乱反射してしまい、フォトダイオード813に到達する光120の量が少なくなる。よって、複数の散乱体30の密集度合いをより小さくすることが望ましい。例えば、隣接する2つの散乱体30同士の最小の距離Lは、第1直径dの3倍以上であることが望ましい。なお、以上の距離、直径、厚さなどの大きさの大小関係をまとめると、距離L>直径D1(厚さD2)>3dとなる。
【0051】
導光板2と光学センサ81との間に、光フィルタ82が設けられる。
【0052】
光フィルタ82によって、被検出体114で反射して導光板2を透過する光120がより多くフォトダイオード813に向かうようになる。これにより、被検出体114の検出精度をより高めることができる。
【0053】
光フィルタ82は、遮光部と導光部とを備え、遮光部は、導光部よりも光の吸収率が高い。光フィルタ82は、例えば、円柱状のホール82A1(導光部)を含むコリメータ82Aである。散乱体30は、Z方向から見て、第1直径dを有する円形である。ホール82A1(導光部)の直径D1(X方向に沿った最大距離)は、第1直径dよりも大きい。
【0054】
これによれば、被検出体114で反射して導光板2を透過する光120は、コリメータ82Aのホール82A1をより通過しやすくなるため、被検出体114の検出精度をより高めることができる。
【0055】
光フィルタ82は、ルーバー82Bを備える。導光部82B1の厚さD2(X方向に沿った最大距離)は、散乱体30の第1直径dよりも大きい。これによれば、被検出体114で反射して導光板2を透過する光120は、ルーバー82Bの導光部82B1をより通過しやすくなるため、被検出体114の検出精度をより高めることができる。
【0056】
ベース画像データを記憶する記憶回路757と、ベース画像データと撮像画像データとの差分から差分画像データを取得する画像生成回路756と、を備える。
【0057】
撮像画像データは、搭載基板111に被検出体114が搭載されている状態で光源から照射された光を光学センサ81で検出して得られるデータである。当該撮像画像データは、搭載基板111に被検出体114が搭載されていない状態において光学センサ81で検出して得られるベース画像データを含んでいる。即ち、ベース画像データは、被検出体114から反射する光が光学センサ81で検出されるデータは含んでいない。従って、ベース画像データと撮像画像データとの差分から差分画像データが得られるため、本実施形態に係る検出装置100によれば、より高い検出精度を得ることができる。
【0058】
[第1変形例]
次に、第1変形例について説明する。図7は、第1変形例に係る検出装置を模式的に示す側面図である。第1変形例に係る検出装置100Aは、第1実施形態に係る検出装置100に対して、光学構造体3(散乱体30)の形状が相違する。以下に、光学構造体3を中心に第1変形例について説明する。
【0059】
図7に示すように、第1変形例に係るフロントライトFL-1に設けられる光学構造体3(散乱体30)は、凹状散乱体32である。凹状散乱体32は、導光板2の第1面21からZ2側に凹む半球状のへこみ(窪み)である。Z方向から見て、凹状散乱体32は、第1直径dを有する。導光板2内を伝播する光120の一部は、凹状散乱体32で散乱される。凹状散乱体32は、凸状散乱体31と同様に、X方向およびY方向に沿って行列状(マトリックス状)に等間隔に配置される。
【0060】
以上説明したように、散乱体30は、導光板2を伝播する光120を散乱させる凹状散乱体32である。凹状散乱体32は、第1実施形態の凸状散乱体31と同様に、導光板2内を伝播する光120の一部を散乱させるため、導光板2内を伝播する光120を、光学センサ81側の反対側の被検出体114側に向けて出射させることができる。よって、被検出体114の検出精度がより高くなる。
【0061】
[第2変形例]
次に、第2変形例について説明する。図8は、第2変形例に係るフロントライトを模式的に示す平面図である。
【0062】
第2変形例に係る検出装置100Bは、第1実施形態に係る検出装置100に対して、光学構造体3(散乱体30)を配置する密度が相違する。以下に、光学構造体3を中心に第2変形例について説明する。
【0063】
図8に示すように、第2変形例に係るフロントライトFL-2に設けられる光学構造体3は、凸状散乱体31Aである。凸状散乱体31Aは、導光板2の第1面21からZ1側に突出する半球状の凸部である。
【0064】
導光板2をZ1側から見た平面視において、導光板2は、それぞれ同一面積の長方形の領域201、領域202、領域203および領域204を有する。具体的には、X1側からX2側に向けて順に、領域201、領域202、領域203および領域204が並ぶ。
【0065】
領域201においては、複数の凸状散乱体31AはX方向およびY方向に行列状に並ぶ。X方向に隣接する凸状散乱体31A同士の距離は、距離L1である。Y方向に隣接する凸状散乱体31A同士の距離も距離L1である。領域201においては、凸状散乱体31Aは、9行3列に並ぶ。よって、領域201に含まれる凸状散乱体31Aの数は、27個である。
【0066】
領域202においては、複数の凸状散乱体31AはX方向およびY方向に行列状に並ぶ。X方向に隣接する凸状散乱体31A同士の距離は、距離L2である。Y方向に隣接する凸状散乱体31A同士の距離も距離L2である。領域202においては、凸状散乱体31Aは、11行3列に並ぶ。よって、領域202に含まれる凸状散乱体31Aの数は、33個である。
【0067】
領域203においては、複数の凸状散乱体31AはX方向およびY方向に行列状に並ぶ。X方向に隣接する凸状散乱体31A同士の距離は、距離L3である。Y方向に隣接する凸状散乱体31A同士の距離も距離L3である。領域203においては、凸状散乱体31Aは、13行3列に並ぶ。よって、領域203に含まれる凸状散乱体31Aの数は、39個である。
【0068】
領域204においては、複数の凸状散乱体31AはX方向およびY方向に行列状に並ぶ。X方向に隣接する凸状散乱体31A同士の距離は、距離L4である。Y方向に隣接する凸状散乱体31A同士の距離も距離L4である。領域204においては、凸状散乱体31Aは、16行4列に並ぶ。よって、領域204に含まれる凸状散乱体31Aの数は、64個である。このように、凸状散乱体31Aの数は、領域201に27個設けられ、領域202に33個設けられ、領域203に39個設けられ、領域204に64個設けられる。
【0069】
ここで、領域201、領域202、領域203および領域204のうち、1つの領域を第1領域とし、当該第1領域に対してX2側に位置する領域を第2領域とすると、当該第2領域に含まれる凸状散乱体31Aの数は、前記第1領域に含まれる凸状散乱体31Aの数よりも多い。例えば、領域202を第1領域とし、領域204を第2領域とすると、第2領域である領域204に含まれる凸状散乱体31Aの数(64個)は、第1領域である領域202に含まれる凸状散乱体31Aの数(33個)よりも多い。なお、散乱体30の配置密度をグラデーション的に高くしてもよい。即ち、散乱体30の配置密度をX1側からX2側に向かうに従って漸次的に高くするようにしてもよい。
【0070】
以上説明したように、導光板2の第1面21は、第1領域と第2領域とを有する。第2領域に含まれる散乱体30の数は、第1領域に含まれる散乱体30の数よりも多い。
【0071】
換言すると、光源(光源)71から遠ざかるほど散乱体30の配置密度が高くなる。散乱体30は、導光板2内を伝播する光120を、光学センサ81側の反対側の被検出体114側に向けて出射させる作用を有する。
【0072】
ここで、光源(光源)71から遠ざかるほど、導光板2内を伝播する光120の量が少なくなる。従って、光源(光源)71から遠ざかるほど散乱体30の配置密度を高くすることにより、少ない量の光120でも被検出体114の検出精度を高めることができる。
【0073】
[第3変形例]
次に、第3変形例について説明する。図9は、第3変形例に係るフロントライトの一部断面を模式的に示す斜視図である。図10は、第3変形例に係る検出装置の検出動作例を示すフローチャート図である。
【0074】
図9に示すように、第3変形例に係る検出装置100Cは、フロントライトFL-3を備える。フロントライトFL-3は、光源装置7Aを有する。光源装置7Aは、3つの光源(光源)71Aを有する。具体的には、光源71Aは、光源(第1光源)71A-1、光源(第2光源)71A-2、光源(第3光源)71A-3を含む。第1光源71A-1は、第1光を照射する。第2光源71A-2は、第1光と波長帯の異なる第2光を照射する。第3光源71A-3は、第1光および第2光とは波長帯の異なる第3光を照射する。第1光は、例えば、赤色に対応し、第1光の波長帯は、610nm以上780nm以下である。第2光は、例えば、緑色に対応し、第2光の波長帯は、500nm以上570nm以下である。第3光は、例えば、青色に対応し、第3光の波長帯は、460nm以上500nm以下である。
【0075】
また、光源(第1光源)71A-1が点灯する第1期間と、光源(第2光源)71A-2が点灯する第2期間と、光源(第3光源)71A-3が点灯する第3期間とは、それぞれ異なる。
【0076】
第1期間に光学センサ81が検出した光による画像データを第1データと称する。第2期間に光学センサ81が検出した光による画像データを第2データと称する。第3期間に光学センサ81が検出した光による画像データを第3データと称する。画像生成回路756(図4参照)は、第1データと、第2データと、第3データとを合成して、搭載基板111に被検出体114が搭載されている状態の検出結果を得る。
【0077】
次に、図10等を参照して、第3変形例に係る検出装置の検出動作例について説明する。
【0078】
まず、点灯パターン生成回路754(図4参照)は、信号を発信して光源(第1光源)71A-1を点灯させる(ステップS201)。
【0079】
次に、画像生成回路756(図4参照)が、センサ値記憶回路751からの信号に基づいて第1のベース画像データを生成し、記憶回路757に記憶させる(ステップS202)。
【0080】
点灯パターン生成回路754は、信号を発信して光源(第2光源)71A-2を点灯させる(ステップS203)。
【0081】
次に、画像生成回路756は、センサ値記憶回路751からの信号に基づいて第2のベース画像データを生成し、記憶回路757に記憶させる(ステップS204)。
【0082】
点灯パターン生成回路754は、信号を発信して光源(第3光源)71A-3を点灯させる(ステップS205)。
【0083】
次に、画像生成回路756は、センサ値記憶回路751からの信号に基づいて第3のベース画像データを生成し、記憶回路757に記憶させる(ステップS206)。
【0084】
点灯パターン生成回路754は、信号を発信して光源(第1光源)71A-1を点灯させる(ステップS207)。
【0085】
画像生成回路756は、センサ値記憶回路751からの信号に基づいて第1の撮像画像データを生成し、記憶回路757に記憶させる(ステップS208)。
【0086】
点灯パターン生成回路754は、信号を発信して光源(第2光源)71A-2を点灯させる(ステップS209)。
【0087】
画像生成回路756は、センサ値記憶回路751からの信号に基づいて第2の撮像画像データを生成し、記憶回路757に記憶させる(ステップS210)。
【0088】
点灯パターン生成回路754は、信号を発信して光源(第3光源)71A-3を点灯させる(ステップS211)。
【0089】
画像生成回路756は、センサ値記憶回路751からの信号に基づいて第3の撮像画像データを生成し、記憶回路757に記憶させる(ステップS212)。
【0090】
画像生成回路756は、第1データ=[第1の撮像画像データ]-[第1のベース画像データ]を演算する(ステップS213)。第1データは、第1の撮像画像データから第1のベース画像データを差し引いた差分画像データである。第1データは、画像生成回路756で演算される。
【0091】
画像生成回路756は、第1データを記憶回路757に記憶させる(ステップS214)。
【0092】
画像生成回路756は、第2データ=[第2の撮像画像データ]-[第2のベース画像データ]を演算する(ステップS215)。第2データは、第2の撮像画像データから第2のベース画像データを差し引いた差分画像データである。第2データは、画像生成回路756で演算される。
【0093】
画像生成回路756は、第2データを記憶回路757に記憶させる(ステップS216)。
【0094】
画像生成回路756は、第3データ=[第3の撮像画像データ]-[第3のベース画像データ]を演算する(ステップS217)。第3データは、第3の撮像画像データから第3のベース画像データを差し引いた差分画像データである。第3データは、画像生成回路756で演算される。
【0095】
画像生成回路756は、第3データを記憶回路757に記憶させる(ステップS218)。
【0096】
画像生成回路756は、第1データ、第2データ、第3データを合成してフルカラー画像データを生成し、記憶回路757に記憶させる(ステップS219)。
【0097】
画像生成回路756は、フルカラー画像データをホストPC758(図4参照)へ転送する(ステップS220)。
【0098】
以上説明したように、光源(光源)71Aは、光源(第1光源)71A-1と、光源(第2光源)71A-2と、光源(第3光源)71A-3と、を備える。
【0099】
また、第1期間に光学センサ81が検出した光による第1データと、第2期間に光学センサ81が検出した光による第2データと、第3期間に光学センサ81が検出した光による第3データとを合成して、搭載基板111に被検出体114が搭載されている状態の検出結果を得る画像生成回路756を備える。
【0100】
これによれば、3つの光源71Aの光による3つの画像のデータが得られ、当該3つの画像のデータを合成して、搭載基板111に被検出体114が搭載されている状態の検出結果を得ることができる。従って、1つの光源71の光による画像のデータを用いる場合に対して、より高い検出精度を得ることができる。
【符号の説明】
【0101】
2 導光板
3 光学構造体
7、7A 光源装置
21 第1面
22 第2面
23 側面
30 散乱体
31 凸状散乱体
31A 凸状散乱体
32 凹状散乱体
71、71A 光源(光源)
71A-1 光源(第1光源)
71A-2 光源(第2光源)
71A-3 光源(第3光源)
81 光学センサ
82 光フィルタ
100、100A、100B、100C 検出装置
111 搭載基板
114 被検出体
120 光
121 散乱光
201 領域
202 領域
203 領域
204 領域
813 フォトダイオード(光検出素子)
d 第1直径
D1 ホールの直径
D2 導光部の厚さ
FL フロントライト
FL-1 フロントライト
FL-2 フロントライト
FL-3 フロントライト
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10