(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025022736
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】バッグ、バッグの製造方法、及びバッグ製造具
(51)【国際特許分類】
A45C 3/04 20060101AFI20250206BHJP
【FI】
A45C3/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024070433
(22)【出願日】2024-04-24
(62)【分割の表示】P 2023126212の分割
【原出願日】2023-08-02
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】390033891
【氏名又は名称】株式会社三宅デザイン事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110001885
【氏名又は名称】弁理士法人IPRコンサルタント
(72)【発明者】
【氏名】小林 信隆
(72)【発明者】
【氏名】河原 遷
(72)【発明者】
【氏名】板倉 裕樹
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA53
3B045CB05
3B045CE07
3B045CE09
3B045CE10
3B045FA01
3B045FC08
3B045GA01
3B045GD01
(57)【要約】
【課題】 デザイン性を備えながらコンパクトに折畳み可能なバッグ、その製造方法、及びバッグ製造具を提供すること。
【解決手段】 バッグは、凸状折り目及び凹状折り目が略同じ間隔で繰り返し形成された生地から構成される袋状の本体と、前記本体から延びる把持部と、前記凸状折り目及び前記凹状折り目にしたがって折り畳まれた前記本体がその長手方向に沿って捲回された状態を保持する保持部と、を具備することを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋状の生地から構成される本体を折り畳んで、前記本体に凸状折り目及び凹状折り目を略同じ間隔で繰り返し形成する手順と、
前記凸状折り目及び前記凹状折り目にしたがって折り畳まれた本体を筒体に巻き付けて型付けする手順と、
を含むことを特徴とするバッグの製造方法。
【請求項2】
前記折り畳まれた本体を長尺のガイドで挟み込んで積層体を構成する手順を更に含み、
前記型付けする手順が、前記積層体を前記筒体に巻き付けること、
を特徴とする請求項1に記載のバッグの製造方法。
【請求項3】
前記折り畳まれた本体を、その長手方向における略中央で折り返す手順を更に含み、
前記型付けする手順が、折り返された本体を前記筒体に巻き付けること、
を特徴とする請求項1に記載のバッグの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッグ、バッグの製造方法、及びバッグ製造具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1(特開2022-106959号公報)は、折り畳み可能な布製バッグを開示している。すなわち、布製バッグは、製織されて前方に配置され、左右間隔を置いて内側縦折曲溝と外側縦折曲溝とが交互に形成される長方形状の前方本体生地を含み、前記前方本体生地の下部には、下部折畳部が延長されるように製織され、前記下部折畳部の後方には、前記前方本体生地と対称になるように左右間隔を置いて内側縦折曲溝と外側縦折曲溝とが交互に形成される長方形状の後方本体生地が延長されるように製織される本体生地と;前記本体生地の前記下部折畳部を折り畳み、折り畳まれた前記本体生地の両側端部が側縫製部で縫製されて製造されるバッグ本体と;前記後方本体生地の開放端部の両側から一体に延長されるように製織され、それぞれの端部が前記前方本体生地の開放端部の両側に紐縫製部で縫製連結されるように備えられた両側の持ち手紐と;を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されている布製バッグの本体は略矩形であり、また、内側縦折曲溝と外側縦折曲溝はバッグ本体の上下方向に沿って形成されており、デザイン性に欠ける。また、バッグを更にコンパクトにするべく、折り目(プリーツ)に沿って横方向に折り畳んだバッグを更に縦に巻き回そうとすると、バッグの生地に撓みや皺ができ、バッグの美観及び価値を損なうほか、バッグを巻き回す作業を含む折りたたみ作業全体は煩雑で手間がかかり、利便性に欠ける。
【0005】
そこで、本発明の目的は、デザイン性を備えながらコンパクトに折畳み可能なバッグ、その製造方法、及びバッグ製造具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決すべく、本発明の第1態様は、
凸状折り目及び凹状折り目が略同じ間隔で繰り返し形成された生地から構成される袋状の本体と、
前記本体から延びる把持部と、
前記凸状折り目及び前記凹状折り目にしたがって折り畳まれた前記本体がその長手方向に沿って捲回された状態を保持する保持部と、
を具備することを特徴とするバッグ、を提供する。
【0007】
上記の構成を有する本発明のバッグでは、前記凸状折り目及び前記凹状折り目が、前記本体の主面と略直交する方向から見たときに前記本体の上下方向に対して傾いていること、が好ましい。
【0008】
また、上記の構成を有する本発明のバッグでは、前記凸状折り目及び前記凹状折り目が、前記本体の主面と略直交する方向から見たときに周期的に繰り返し(例えば略S字状に)湾曲していること、が好ましい。
【0009】
また、本発明の第2態様は、
袋状の生地から構成される本体を折り畳んで、前記本体に凸状折り目及び凹状折り目を略同じ間隔で繰り返し形成する手順と、
前記凸状折り目及び前記凹状折り目にしたがって折り畳まれた本体を筒体に巻き付けて型付けする手順と、
を含むことを特徴とするバッグの製造方法、を提供する。
【0010】
上記の構成を有する本発明のバッグの製造方法は、前記折り畳まれた本体を長尺のガイドで挟み込んで積層体を構成する手順を更に含み、前記型付けする手順が、前記積層体を前記筒体に巻き付けること、が好ましい。
【0011】
上記の構成を有する本発明のバッグの製造方法は、前記折り畳まれた本体を、その長手方向における略中央で折り返す手順を更に含み、前記型付けする手順が、折り返された本体を前記筒体に巻き付けること、が好ましい。
【0012】
また、本発明の第3態様は、
凸状折り目及び凹状折り目にしたがって折り畳まれたバッグ本体を挟み込む長尺の紙片を含むガイドと、
折り畳まれたバッグ本体及び前記ガイドの積層体が巻き付けられる筒体と、
を具備することを特徴とするバッグ製造具、を提供する。
【0013】
上記の構成を有する本発明のバッグの製造具では、前記ガイドが、前記バッグ本体を、その長手方向における略中央で折り返された状態に保持すること、が好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、デザイン性及びコンパクト性を兼ね備えた折畳み可能なバッグ、その製造方法、及びバッグ製造具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の代表的な実施形態に係るバッグ1の概略を示す斜視図である。
【
図2】バッグ1の正面図、背面図、右側面図、左側面図、上面図及び底面図である。
【
図3】収納状態のバッグ1の概略を示す斜視図である。
【
図4】収納状態のバッグ1の正面図、背面図、右側面図、左側面図、上面図及び底面図である。
【
図5】収納状態から展開状態に遷移する過程のバッグ1を示す斜視図である。
【
図6】収納状態から展開状態に遷移する過程のバッグ1を示す斜視図である。
【
図7】凸状折り目41及び凹状折り目43を形成された本体3、凸状折り目41及び凹状折り目43にしたがって折り畳まれた本体3、並びに、中央付近で折り返された本体3を示す図である。
【
図9】折り畳まれた本体3とガイド91との積層体を筒体93に巻き付ける様子を示す図である。
【
図10】折り畳まれた本体3とガイド91との積層体が筒体93に巻き付けられて保持される様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の代表的な実施形態に係るバッグ、その製造方法及びバッグ製造具について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面は、本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もあり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0017】
1.バッグ1の構成
図1~
図6を参照して、本実施形態に係るバッグ1を説明する。
バッグ1は、袋状の本体3を含む。図示したバッグ1はトートバッグであるが、これ以外のタイプのバッグでもよい。
【0018】
本体3は、底部及び側部において縫合され、上方に向かって開口している。
本体3は、略矩形状の生地31,33から構成され、内部に何も入れない状態では、生地31,33が重なって薄い状態となっており、したがって主面は略平面状となっている。ここでは便宜上、生地31が正面側に配置され,生地33が背面側に配置されているが(
図2(A),(B)参照)、生地31,32の配置はこれに限られない。
生地31,33は、天然繊維でもよいし化学繊維でもよいが、耐久性や後述する折り目(凸状折り目41及び凹状折り目43)の形成及び保持の観点からは、ポリエステル等の化学繊維で作製されることが好ましい。
【0019】
本体3には、凸状折り目41及び凹状折り目43が形成されている(例えば
図1及び
図7(A)参照)。凸状折り目41は、本体3から外側に突出するように(あるいは山状に)形成された折り目であり、凹状折り目43は、凸状折り目41と凸状折り目41との間に位置する溝状の(あるいは谷状の)折り目である。なお、生地31,33では凸状折り目41及び凹状折り目43の位置が入れ替わり、生地31上の凸状折り目41は生地33上の凹状折り目43に対応し、逆に、生地31上の凹状折り目43は生地33上の凸状折り目41に対応する(
図2(A),(B)参照)。
【0020】
凸状折り目41及び凹状折り目43は本体3の左右方向に繰り返し形成されている。また、凸状折り目41及び凹状折り目43は略同じ間隔で繰り返し形成されている。したがって、これらの折り目はいわゆるプリーツと見ることもできる。
【0021】
ゆえに、バッグ1は、凸状折り目41及び凹状折り目43にしたがって略同じ幅に折り畳むことが可能である。あるいは、バッグ1は、プリーツに沿って折り畳むことができると言ってもよい。
【0022】
凸状折り目41及び凹状折り目43は、本体3の主面に直交する方向(すなわち正面側及び背面側)から見たときにバッグ1の上下方向に対して所定の範囲の角度θだけ傾いていることが好ましい(
図7(A)参照)。また、凸状折り目41及び凹状折り目43は、略直線状でもよいし、図示したように波状ないしは略S字状に(つまり周期的に繰り返して)湾曲してもよい。つまり、角度θは所定の範囲で変化してもよい。
【0023】
これにより、バッグ1のデザイン性が増すだけでなく、一定の幅ないし厚みのある折り目(プリーツ)を有する生地31、33を捲回することで生じ得る撓みや皺を回避して、バッグ1に美しい外面を作りだすことができる。換言すれば、生地31、33を構成する繊維(経糸及び緯糸)の長さ方向に対して斜めに折り目を形成することで、生地31,33を巻き回した際に折り目の両縁の間に言わば「内輪差」ないし変形の余地(遊び)を生じさせ、撓みや皺を効果的に抑制ないし緩衝しているのである。つまり、織物が繊維の方向よりも斜め方向に変形しやすいことを撓みや皺の防止に利用しているのである。その結果、凸状折り目41及び凹状折り目43にしたがって折り畳まれたバッグ1は波状をなす(
図7(B)参照)。これにより、ある程度の厚みのある生地からなるバッグ1を撓みや皺なく楽に巻き回すことができるのである。
【0024】
バッグ1は、凸状折り目41及び凹状折り目43にしたがって折り畳まれた本体3がその長手方向に沿って捲回された状態(収納状態)で保持される(
図5及び
図6参照)。つまり、プリーツに沿って折り畳まれたバッグ1は、巻き取られて、その巻き取られた捲回状態で保持可能である。これにより、バッグ1は手のひらサイズにコンパクトになる。
【0025】
折り畳まれた本体3は、略帯状である(
図6(A)~(C)参照)。かかる状態の本体3は、その長手方向の半ばで2つに折り返され、折り返された状態で長手方向に沿って巻き回されてもよい(
図5(A)~(C)参照)。
【0026】
また、バッグ1は、本体3から延びる把持部5を含む(例えば
図1及び
図2参照)。
把持部5は、本体3の側部の上端から延び、先端において連結されることで持ち手を形成している。本実施形態において、把持部5は本体3とは別の生地で構成されるが、把持部5は本体3と一体的に形成されてもよい。
【0027】
バッグ1は、本体3を収納状態に保持する保持部7を含む。
保持部7は、例えばボタンであるが、面ファスナや伸縮性のバンドなどでもよい。
【0028】
図示した例では、保持部7としてボタンが取り付けられている(例えば
図3及び
図5(A)参照)。保持部7は、把持部5の先端部と基端部に設けられ(
図2(C)及び(D)参照)、バッグ1が収納状態にあるときに互いに対向し、着脱自在に嵌合することができる。
【0029】
したがって、本実施形態に係るバッグ1は、プリーツ(凸状折り目41及び凹状折り目43)が正面視及び背面視において斜めに形成され、しかもプリーツは略S字状であるから、デザイン性に富む(例えば
図1,
図2及び
図7参照)。
【0030】
また、バッグ1は、プリーツに沿って折り畳まれ、次いで丸められる(例えば
図5及び
図6参照)。すなわち、折り畳まれたバッグ1は、長手方向の中央付近で折り返され、折り返された部分を中心に巻き回される(丸められる)。このとき、生地31,33の繊維に対してプリーツが斜めに形成されているため、折り畳まれたバッグ1を容易に巻き回すことができる。そして、丸められたバッグ1は、把持部5(又は本体3)に設けられた保持部7により、丸められた状態に保持される。
これにより、バッグ1はコンパクトに保管及び持ち運びが可能となる。
【0031】
逆に、バッグ1として使用する際には、保持部7を解除して巻き回しを解く。そして、折り返された状態の本体3を概ね真っすぐに伸ばし、折り畳まれたバッグ1を開いて把持部5を広げる。これにより簡単にバッグ1として利用可能となる。
【0032】
2.バッグ1の製造方法
図7~
図10を参照して、バッグ1を製造する工程の一例を説明する。
2枚の略矩形の生地を準備する。これらの生地を型紙にしたがって切り抜き、底部及び両側部を縫合する。これにより袋状の本体3が形成される。このとき、生地の繊維方向を型紙の上下(又は左右)方向から所定の角度θだけ傾けた状態で生地を裁断してもよい。
【0033】
次いで、本体3に折り目を形成する。
すなわち、本体3に凸状折り目41及び凹状折り目43を形成する(
図7(A)参照)。このとき、本体3の上下方向に対して凸状折り目41及び凹状折り目43が傾き、かつ、凸状折り目41及び凹状折り目43が略等間隔で並ぶように、例えばハンドプリーツ加工などの既知の手法を用いることができる。
【0034】
ハンドプリーツ加工では、プリーツに対応する山谷を予め施した型紙を一組用意する。そして、真っ直ぐに伸ばした型紙の間に生地を挟み込み、人の手で端から山谷を織り込んでいくことでプリーツを形成する。これにより、1枚の生地からなる本体3にプリーツ状の模様ないし形状が形成されるとともに、本体3がプリーツに沿って折り畳んだり広げたりすることが可能になる(
図7(B)参照)。したがって、複数のプリーツ片の組合せにより生地を形成するよりも簡便に本体3を構成することができる。
【0035】
次いで、本体3をプリーツに沿って折り畳み、折り畳まれた本体3に巻き癖を付ける。本実施形態では、バッグ製造具9を用いて本体3に巻き癖を付けるが、これに限られるものではない。
【0036】
ここで、
図8~
図10を参照してバッグ製造具9を説明する。
バッグ製造具9は、バッグ1の本体3に巻き癖を付けるための道具であり、ガイド91及び筒体93を含む。
【0037】
ガイド91は、折り畳まれた本体3を挟み込むことで本体3に巻き癖ないし型を付ける役割を果たす。ガイド91は、長尺の紙片91A,91Bを含む(
図8(A)及び(C))。
【0038】
紙片91Aは、先端に、所定の径を有する棒体91Cを有する。折り畳まれた本体3が棒体91Cの周りに所定以上の曲率半径で折り返されることで、本体3が棒体91Cの周りの折り返し部分で撓みや皺になることを防止している。先に述べたとおり本体3上に表れる撓みや皺はバッグ1の外観を損なうことから、意図しない撓みや皺の防止はバッグ1の魅力を向上させるものである。
また、折り畳まれた本体3が棒体91Cの周りに折り返されることで、ユーザが折り畳まれた本体3を巻き回す作業が少なく済み、より簡単に本体3をコンパクト化できる。なお、本実施形態では折り畳まれた本体3の折り返しは1回であるが、例えば本体3のサイズが大きい場合には、折り畳まれた本体3は2回以上折り返されてもよく、それによりユーザによる本体3の巻き回し作業が更に簡略化される。
【0039】
紙片91Bは、紙片91Aの両側の面を覆うように配置される。したがって、紙片91Bは紙片91Aの約2倍の長さを有する。
紙片91Aの長さは、折り畳まれた本体3の長さよりも大きい。また、紙片91A,91Bの幅は概ね同じであり、また、折り畳まれた本体3の幅と同程度か、大きくてもよい。
【0040】
筒体93は略円筒状をなし(
図8(B)参照)、その軸方向の長さ(あるいは幅)は、折り畳まれた本体3(あるいは折り畳まれた本体3及びガイド91から構成される積層体)の幅と概ね同じか、大きい。また、筒体93の外径は、巻き回された(収納状態の)バッグ1の外径と概ね等しいか、やや大きい。
【0041】
バッグ製造具9は、筒体93に巻き回された積層体を筒体93上に保持するバンド94を含んでもよい(例えば
図10(C)参照)。バンド94としては、例えばゴムバンドなどの伸縮性のバンドが好適に用いられるが、これに限られない。
【0042】
したがって、紙片91A,91Bの間に折り畳まれた本体3を入れ込むことで、折り畳まれた本体3が、その長手方向における略中央で折り返された状態で長尺のガイド91で挟み込まれることになる。すなわち、ガイド91は、バッグ1の本体3を、その長手方向における略中央で折り返された状態に保持するものである(例えば
図9(A)参照)。なお、本体3の折り返し位置がずれないように、紙片91Aの先端を伸縮性のバンド91Dで留めてもよい。
このように、本実施形態では、折り畳まれた本体3を長尺のガイド91で挟み込むことで、折り畳まれた本体3とガイド91との積層体を構成する。
【0043】
次いで、本体3とガイド91との積層体を筒体93の外周に巻き付ける(
図9(B),(C)及び
図10(A),(B))。このとき、折り返された積層体を筒体93に巻き付けてもよい。
最後に、筒体93に巻き付けられた本体3とガイド91(積層体)の外周面を伸縮性のバンド94で縛ることで、本体3を癖付けないし型付けする。
【0044】
このようにして癖付けられた本体3に把持部5及び保持部7を取り付け、バッグ1が完成する(例えば
図1参照)。なお、把持部5及び保持部7の取付けは本体3の型付け前でもよい。
【0045】
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能であり、かかる設計変更した態様も全て本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
1 バッグ
3 本体
5 把持部
7 保持部
9 バッグ製造具
31,33 生地
41 凸状折り目
43 凹状折り目
91 ガイド
93 筒体