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特開2025-23365予想情報販売システム及び予想情報販売プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025023365
(43)【公開日】2025-02-17
(54)【発明の名称】予想情報販売システム及び予想情報販売プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20250206BHJP
【FI】
G06Q50/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125778
(22)【出願日】2023-08-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1. https://www.totor.co.jp/news/3542/ https://lp.so-da.jp/about?totor 日本トーター株式会社が上記URLにおいて、2022年9月26日に公開。 2. https://note.so-da.jp/n/n48b35b064114 日本トーター株式会社が上記URLにおいて、2022年9月20日に公開。 3. 日本トーター株式会社がボートレース戸田において、2022年9月23日より、チラシを配布することにより公開。 4. 日本トーター株式会社がボートレース多摩川において、2023年2月18日より、チラシを配布することにより公開。 5. 日本トーター株式会社がボートレース三国において、2023年6月5日より、チラシを配布することにより公開。 6. 日本トーター株式会社がボートレース蒲郡において、2023年7月23日より、チラシを配布することにより公開。 7. 株式会社ネプラスが発行する刊行物、月刊マクール2023年3月号において、2023年2月10日付で公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 8. youtuberによる公開 https://youtu.be/E_Eh-1bB-eI 2023年2月22日付で星野瑠利が公開。 https://youtu.be/WUFXpsQMwio 2023年4月25日付で星野瑠利が公開。 https://www.youtube.com/live/1I9sjoMY3wE?feature=share 2023年2月23日付で松ヶ瀬隆弥が公開。 https://www.youtube.com/live/g-RPZkHruKk?feature=share 2023年4月26日付で松ヶ瀬隆弥が公開。 https://www.youtube.com/live/mWgktg2eEDQ?feature=share 2023年3月13日付で二階堂瑠美、二階堂亜樹が公開。 https://youtu.be/ptvJhedDkgM 2023年3月21日付でまりもが公開。 https://www.youtube.com/live/5guDOft5EaE?feature=share 2023年4月26日付でまりもが公開。 https://youtu.be/sqa3141joiU 2023年3月25日付で高宮まりが公開。 https://youtu.be/R_sY4yPp7Cw 2023年3月28日付で高宮まりが公開。 https://youtu.be/3Cp6UevMMYI 2023年5月19日付で松中みなみが公開。 https://www.youtube.com/live/FjbH-2ekEr0?feature=share 2023年6月17日付でシト、エドセポネ、ワタルが公開。 https://youtu.be/L2QZQb2bUbc 2023年6月16日付でショコ壱番屋が公開。 https://youtu.be/YtIPiNlFcVc 2023年6月22日付でセッキーが公開。 https://youtu.be/U6kHN3IvVf8 2023年6月22日付で千葉ちゃんが公開。 https://youtu.be/aB5rKWBLgWs 2023年7月22日付でうちいくTVが公開。
(71)【出願人】
【識別番号】599150872
【氏名又は名称】日本トーター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100195534
【弁理士】
【氏名又は名称】内海 一成
(72)【発明者】
【氏名】小田 渉
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC54
5L050CC54
(57)【要約】
【課題】場外の利用者の興趣を高めることができる予想情報販売システム及び予想情報販売プログラムを提供する。
【解決手段】予想情報販売システム1は、予想者が使用する第1情報処理装置10と予想情報を利用者に販売する第2情報処理装置20とを備える。第1情報処理装置10は、予想者の入力に基づいて予想情報を生成する生成部11と、予想者が予想対象レースについての口上を述べる姿を配信画像として撮影する撮影部13と、予想情報と配信画像とを第2情報処理装置20に送信する第1通信部12とを有する。第2情報処理装置20は、配信画像を利用者にライブ視聴させるように利用者端末30に送信するとともに、利用者端末30から予想情報の購入の申し込みを受信した場合に予想情報を利用者端末30に送信する第2通信部23を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予想対象レースの結果を予想する予想者が使用する第1情報処理装置と、前記予想対象レースの結果の予想に関する情報である予想情報を利用者に販売する第2情報処理装置とを備え、
前記第1情報処理装置は、
前記予想者の入力に基づいて前記予想情報を生成する生成部と、
前記予想者が前記予想対象レースについての口上を述べる姿を配信画像として撮影する撮影部と、
前記予想情報と前記配信画像とを前記第2情報処理装置に送信する第1通信部と
を有し、
前記第2情報処理装置は、前記配信画像を前記利用者にライブ視聴させるように前記利用者が使用する利用者端末に送信するとともに、前記利用者端末から前記予想情報の購入の申し込みを受信した場合に前記予想情報を前記利用者端末に送信する第2通信部を有する、
予想情報販売システム。
【請求項2】
前記第2情報処理装置の前記第2通信部は、前記配信画像を前記利用者の要求に応じて前記利用者に視聴させるように前記利用者端末に送信する、請求項1に記載の予想情報販売システム。
【請求項3】
前記第2通信部は、前記配信画像を、前記予想対象レースが終了するまでは前記利用者の要求に応じて前記利用者端末に送信し、前記予想対象レースが終了した後は前記利用者の要求にかかわらず前記利用者端末に送信しない、請求項2に記載の予想情報販売システム。
【請求項4】
前記予想対象レースとして複数のレースが順番に実施される場合に、前記第2通信部は、所定のレースの結果の予想に関する情報を、前記所定のレースの1つ前のレースが終了した後の時刻として設定された予想販売開始時刻から前記所定のレースの投票券の発売締切時刻よりも早い時刻として設定された予想販売終了時刻まで、前記予想情報として前記利用者端末に送信する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の予想情報販売システム。
【請求項5】
前記第1情報処理装置の前記生成部は、前記予想対象レースの複数の出走選手又は出走馬のそれぞれに割り当てられた番号の中から前記予想者が選択した番号を前記予想者の入力として取得し、前記予想者が選択した番号を所定のルールに基づいて組み合わせた情報を前記予想情報として生成する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の予想情報販売システム。
【請求項6】
前記所定のルールは、前記予想者によってあらかじめ設定されたルールである、請求項5に記載の予想情報販売システム。
【請求項7】
前記所定のルールは、前記予想対象レースが開催されているレース場に特有のルールである、請求項5に記載の予想情報販売システム。
【請求項8】
前記予想情報は、前記予想対象レースの予想に関する前記予想者のメモを含む、請求項5に記載の予想情報販売システム。
【請求項9】
予想対象レースの結果を予想する予想者が使用する第1情報処理装置と、前記予想対象レースの結果の予想に関する情報である予想情報を利用者に販売する第2情報処理装置とを備える予想情報販売システムに実行させる予想情報販売プログラムであって、
前記第1情報処理装置に、前記予想者の入力に基づいて前記予想情報を生成させ、前記予想者が前記予想対象レースについての口上を述べる姿を配信画像として撮影させ、前記予想情報と前記配信画像とを前記第2情報処理装置に送信させ、
前記第2情報処理装置に、前記配信画像を前記利用者にライブ視聴させるように前記利用者が使用する利用者端末に送信させ、前記利用者端末から前記予想情報の購入の申し込みを受信した場合に前記予想情報を前記利用者端末に送信させる、
予想情報販売プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、予想情報販売システム及び予想情報販売プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、公営競技場の場外においても利用者に対して予想者の予想を売買可能にする予想情報販売システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-139623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
予想者は、場内において独自の口上を述べながら予想を販売する。場内において予想者が口上を述べることによって、場内に来場した利用者の興趣が高まる。しかし、場外の利用者に対して単に予想者の予想を販売するだけでは、場外の利用者の興趣が高まりにくい。
【0005】
本開示の目的は、場外の利用者の興趣を高めることができる予想情報販売システム及び予想情報販売プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の一実施形態に係る予想情報販売システムは、予想対象レースの結果を予想する予想者が使用する第1情報処理装置と、前記予想対象レースの結果の予想に関する情報である予想情報を利用者に販売する第2情報処理装置とを備える。前記第1情報処理装置は、前記予想者の入力に基づいて前記予想情報を生成する生成部と、前記予想者が前記予想対象レースについての口上を述べる姿を配信画像として撮影する撮影部と、前記予想情報と前記配信画像とを前記第2情報処理装置に送信する第1通信部とを備える。前記第2情報処理装置は、前記配信画像を前記利用者にライブ視聴させるように前記利用者が使用する利用者端末に送信するとともに、前記利用者端末から前記予想情報の購入の申し込みを受信した場合に前記予想情報を前記利用者端末に送信する第2通信部を備える。
【0007】
(2)上記(1)に記載の予想情報販売システムにおいて、前記第2情報処理装置の前記第2通信部は、前記配信画像を前記利用者の要求に応じて前記利用者に視聴させるように前記利用者端末に送信してよい。
【0008】
(3)上記(2)に記載の予想情報販売システムにおいて、前記第2通信部は、前記配信画像を、前記予想対象レースが終了するまでは前記利用者の要求に応じて前記利用者端末に送信し、前記予想対象レースが終了した後は前記利用者の要求にかかわらず前記利用者端末に送信しなくてよい。
【0009】
(4)上記(1)から(3)までのいずれか1つに記載の予想情報販売システムにおいて、前記予想対象レースとして複数のレースが順番に実施される場合に、前記第2通信部は、所定のレースの結果の予想に関する情報を、前記所定のレースの1つ前のレースが終了した後の時刻として設定された予想販売開始時刻から前記所定のレースの投票券の発売締切時刻よりも早い時刻として設定された予想販売終了時刻まで、前記予想情報として前記利用者端末に送信してよい。
【0010】
(5)上記(1)から(4)までのいずれか1つに記載の予想情報販売システムにおいて、前記第1情報処理装置の前記生成部は、前記予想対象レースの複数の出走選手又は出走馬のそれぞれに割り当てられた番号の中から前記予想者が選択した番号を前記予想者の入力として取得し、前記予想者が選択した番号を所定のルールに基づいて組み合わせた情報を前記予想情報として生成してよい。
【0011】
(6)上記(5)に記載の予想情報販売システムにおいて、前記所定のルールは、前記予想者によってあらかじめ設定されたルールであってよい。
【0012】
(7)上記(5)に記載の予想情報販売システムにおいて、前記所定のルールは、前記予想対象レースが開催されているレース場に特有のルールであってよい。
【0013】
(8)上記(5)から(7)までのいずれか1つに記載の予想情報販売システムにおいて、前記予想情報は、前記予想対象レースの予想に関する前記予想者のメモを含んでよい。
【0014】
(9)本開示の一実施形態に係る予想情報販売プログラムは、予想対象レースの結果を予想する予想者が使用する第1情報処理装置と、前記予想対象レースの結果の予想に関する情報である予想情報を利用者に販売する第2情報処理装置とを備える予想情報販売システムに実行させる予想情報販売プログラムであって、前記第1情報処理装置に、前記予想者の入力に基づいて前記予想情報を生成させ、前記予想者が前記予想対象レースについての口上を述べる姿を配信画像として撮影させ、前記予想情報と前記配信画像とを前記第2情報処理装置に送信させ、前記第2情報処理装置に、前記配信画像を前記利用者にライブ視聴させるように前記利用者が使用する利用者端末に送信させ、前記利用者端末から前記予想情報の購入の申し込みを受信した場合に前記予想情報を前記利用者端末に送信させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示の一実施形態に係る予想情報販売システム及び予想情報販売プログラムによれば、場外の利用者の興趣が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示に係る予想情報販売システムの構成例を示すブロック図である。
図2】レースの進行と予想情報販売システムの動作との関係を示すタイムチャートである。
図3】レース開催日の動画配信スケジュールの一例を示すタイムチャートである。
図4】レース開催日に実行される予想情報販売方法の手順例を示すフローチャートである。
図5】1つのレースについて実行される予想情報販売方法の手順例を示すフローチャートである。
図6】第1情報処理装置が実行する予想情報販売方法の手順例を示すフローチャートである。
図7】第1情報処理装置が表示する画面の一例である。
図8A】予想者がレースの予想を第1パターンで登録する画面の一例である。
図8B図8Aの画面で登録した予想に基づく予想情報である。
図9A】予想者がレースの予想を第2パターンで登録する画面の一例である。
図9B図9Aの画面で登録した予想に基づく予想情報である。
図10】利用者の端末装置が表示する画面の一例である。
図11】利用者が購入した予想情報の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ボートレース、競輪、オートレース又は競馬等の公営レースのレース場内において、予想者が口上を述べながらレースの予想を販売する。通常、競技場に来場した利用者のみが予想者の口上を聞くことができる。予想者の口上は、レース場内の雰囲気を盛り上げたり、レース場に来場した利用者のレースに対する興趣を高めたりすることに役立っている。
【0018】
一方で、ネットワーク経由で公営レースを場外で観戦する利用者は、レース場内の映像を視聴できるものの、レース場内の雰囲気を体感できない。そうすると、場外の利用者のレースに対する興趣が高まりにくい。
【0019】
そこで、本開示は、場外の利用者に対して予想者の口上の映像を配信することによって、場外の利用者にレース場内の雰囲気を体験させ、場外の利用者のレースに対する興趣を高めることを目的とする。
【0020】
また、予想者が口上の映像を配信しながら予想情報を販売できるようにすることによって、予想者の利益を増大させることを目的とする。
【0021】
(予想情報販売システム1の構成例)
図1に示されるように、一実施形態に係る予想情報販売システム1は、第1情報処理装置10と、第2情報処理装置20と、利用者端末30と、レース情報管理装置40とを備える。第1情報処理装置10と第2情報処理装置20と利用者端末30とレース情報管理装置40とは、ネットワーク80を介して通信可能に接続される。ネットワーク80は、有線であっても無線であってもよい。ネットワーク80は、インターネット又はイントラネット等の種々の態様で構成されてよい。第1情報処理装置10と第2情報処理装置20と利用者端末30とレース情報管理装置40との少なくとも一部の組み合わせは、ネットワーク80を介さずに専用の通信回線で互いに通信可能に接続されてもよい。予想情報販売システム1は、レース情報管理装置40を含まなくてもよい。予想情報販売システム1は、利用者端末30を含まなくてもよい。利用者端末30又はレース情報管理装置40は、予想情報販売システム1から見て外部のシステムとして構成されてもよい。
【0022】
第1情報処理装置10は、予想者によって使用される。利用者端末30は、利用者によって使用される。予想者は、予想対象レースの結果を予想する。また、予想者は、予想対象レースの予想の口上の映像を撮影したりレースの予想情報を登録したりする。一方で、利用者は、予想者によるレースの予想の口上の映像を視聴したりレースの予想情報を購入したりする。
【0023】
第2情報処理装置20は、第1情報処理装置10で撮影された映像を受信して配信する。また、第2情報処理装置20は、第1情報処理装置10で登録された予想情報を利用者に販売する。つまり、第2情報処理装置20は、第1情報処理装置10から送信される映像及び予想情報を管理する。第2情報処理装置20は、利用者端末30からの映像配信のリクエストを受けて、第1情報処理装置10からの配信映像をライブ配信で利用者端末30に送信したり第1情報処理装置10からの配信映像を録画して時間差でアーカイブ配信したりする。ライブ配信は、予想者の口上の映像を受信したときにリアルタイムでそのまま送信することによって配信することを意味する。アーカイブ配信は、予想者の口上の映像を録画しておき、録画した映像を配信することを意味する。第2情報処理装置20は、利用者端末30からの予想情報の購入申し込みを受けて、第1情報処理装置10から受信した予想情報を利用者端末30に送信する。第2情報処理装置20は、利用者が予想情報を購入した場合の決済を実施してもよい。
【0024】
予想者は、レースの予想の口上として予想者が考える内容を自由に述べる。予想者は、レースの予想の口上として、例えば予想対象のレースの展開予想又は予想対象のレースにおける過去の結果の傾向等を述べることがある。予想者は、レースの予想の口上として、例えばレースの出走者又は出走馬の状態についての見解を述べることがある。予想者は、予想の口上を聞いた利用者が予想情報を購入したくなるように話を展開する。予想者は、予想の口上を場内の利用者に対して述べるだけでなく、予想の口上の映像を場外の利用者に向けて配信することによって、場外の利用者への予想情報の販売を促進できる。
【0025】
予想情報は、予想者によるレースの着順予想を含んでよい。予想情報は、予想者が推奨するレースの買い目を含んでよい。レースの買い目とは、公営レースにおいて販売される舟券、車券又は馬券等の投票券を利用者が購入する際に指定する情報である。利用者が投票券を購入する際に指定する情報は、投票券の種類を含んでよい。投票券の種類は、例えば単勝、複勝、2連単、2連複、拡連複(ワイド)、3連単、又は3連複等を含む。利用者が投票券を購入する際に指定する情報は、レースに出走する選手又は馬に割り当てられた番号の組み合わせを含む。利用者は、単勝又は複勝等の投票券を購入する場合、1つの番号を指定して投票券を購入する。利用者は、2連単又は2連複等の投票券を購入する場合、2つの番号を指定して投票券を購入する。利用者は、3連単又は3連複等の投票券を購入する場合、3つの番号を指定して投票券を購入する。
【0026】
レース情報管理装置40は、予想者が予想の口上を述べながら予想情報を販売する現場となるレース場で開催されるレースの情報を管理する。レース情報は、レース番号、レースの発走時刻、レースの投票券の発売締切時刻、レースの出走表、レース条件、コースの状態、又は気象条件等のレースに関係する種々の情報を含む。レースの出走表は、レースの出走者若しくは出走馬の名称、及び、レースの出走者若しくは出走馬に割り当てられた番号の一覧表である。
【0027】
以下、予想情報販売システム1の各構成部のハードウェア構成の一例が説明される。
【0028】
<第1情報処理装置10>
第1情報処理装置10は、生成部11と、第1通信部12と、撮影部13と、記憶部14と、表示部15と、入力部16とを備える。第1情報処理装置10は、例えば、ノートPC(Personal Computer)若しくはタブレットPC等のコンピュータ、又は、スマートフォン等の端末装置として実現されてもよい。第1情報処理装置10は、これらの例に限られず、種々の態様で実現されてよい。
【0029】
生成部11は、1つ以上のプロセッサを含んで構成されてよい。本実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ又は特定の処理に特化した専用のプロセッサ等を含んでよいがこれらに限られない。生成部11は、1つ以上の専用回路を含んで構成されてもよい。専用回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を含んでよい。生成部11は、プロセッサの代わりに専用回路を含んで構成されてもよいし、プロセッサとともに専用回路を含んで構成されてもよい。
【0030】
記憶部14は、第1情報処理装置10の各構成部を動作させるための各種情報又はプログラム等を格納する。記憶部14は、システムプログラム、又はアプリケーションプログラム等を格納してよい。記憶部14は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等を含んで構成されてよい。記憶部14は、磁気ディスク等の電磁記憶媒体を含んで構成されてもよい。記憶部14は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含んで構成されてもよい。記憶部14は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部14は、生成部11のワークメモリとして機能してよい。記憶部14は、生成部11と一体に構成されてもよいし、生成部11と別体で構成されてもよい。
【0031】
第1通信部12は、第2情報処理装置20、利用者端末30、又はレース情報管理装置40等の他の装置と通信可能に構成される通信モジュールを含んで構成されてよい。通信モジュールは、例えば4G(4th Generation)又は5G(5th Generation)等の移動体通信規格に対応してよい。通信モジュールは、LAN(Local Area Network)等の通信規格に対応してもよい。通信モジュールは、有線又は無線の通信規格に対応してよい。通信モジュールは、これらに限られず、種々の通信規格に対応してよい。第1通信部12は、他の装置とネットワーク80を介さずに直接通信するように構成されてもよい。
【0032】
撮影部13は、例えばカメラ又は撮像素子等を含んで構成される。撮影部13は、第1情報処理装置10の筐体に取り付けられてよいし、第1情報処理装置10に内蔵されてよい。撮影部13は、撮影方向又は撮影倍率を設定可能に構成されてよい。
【0033】
表示部15は、テキストデータ又は画像データ等を表示できるように、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)若しくは無機ELディスプレイ、又はLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の種々のディスプレイを含んで構成される。
【0034】
入力部16は、予想者から情報又はデータ等の入力を受け付ける入力デバイスを含んでよい。入力デバイスは、例えば、タッチセンサ又はマウス等のポインティングデバイスを含んでよい。入力デバイスは、表示部15と一体化したタッチディスプレイとして構成されてもよい。入力デバイスは、物理キーを含んでもよい。入力デバイスは、マイク等の音声入力デバイスを含んでもよい。
【0035】
第1情報処理装置10は、音声出力デバイスを備えてもよい。音声出力デバイスは、例えば、スピーカ、ヘッドホン又はイヤホン等を含んでよい。
【0036】
<第2情報処理装置20>
第2情報処理装置20は、配信制御部21と、記憶部22と、第2通信部23と、予想販売部24とを備える。第2情報処理装置20は、例えばサーバとして実現されてよい。第2情報処理装置20は、クラウドサービスの環境で実現されてもよいし、オンプレミス環境で実現されてもよい。第2情報処理装置20は、ノートPC(Personal Computer)若しくはタブレットPC等のコンピュータ、又は、スマートフォン等の端末装置として実現されてもよい。第2情報処理装置20は、これらの例に限られず、種々の態様で実現されてよい。
【0037】
配信制御部21又は予想販売部24は、1つ以上のプロセッサ、又は、1つ以上の専用回路を含んで構成されてよい。配信制御部21又は予想販売部24は、プロセッサの代わりに専用回路を含んで構成されてもよいし、プロセッサとともに専用回路を含んで構成されてもよい。配信制御部21又は予想販売部24は、第1情報処理装置10の生成部11と同様に構成されてよい。
【0038】
記憶部22は、第2情報処理装置20の各構成部を動作させるための各種情報又はプログラム等を格納する。記憶部22は、第1情報処理装置10の記憶部14と同様に構成されてよい。記憶部22は、配信制御部21又は予想販売部24のワークメモリとして機能してよい。記憶部22は、配信制御部21又は予想販売部24と一体に構成されてもよいし、配信制御部21又は予想販売部24と別体で構成されてもよい。
【0039】
第2通信部23は、第1情報処理装置10、利用者端末30、又はレース情報管理装置40等の他の装置と通信可能に構成される通信モジュールを含んで構成されてよい。第2通信部23は、第1情報処理装置10の第1通信部12と同様に構成されてよい。
【0040】
<利用者端末30>
利用者端末30は、端末制御部31と、端末通信部32と、表示部33と、入力部34とを備える。利用者端末30は、例えば、ノートPC(Personal Computer)若しくはタブレットPC等のコンピュータ、又は、スマートフォン等の端末装置として実現されてもよい。利用者端末30は、これらの例に限られず、種々の態様で実現されてよい。
【0041】
端末制御部31は、1つ以上のプロセッサ、又は、1つ以上の専用回路を含んで構成されてよい。端末制御部31は、プロセッサの代わりに専用回路を含んで構成されてもよいし、プロセッサとともに専用回路を含んで構成されてもよい。端末制御部31は、第1情報処理装置10の生成部11と同様に構成されてよい。端末制御部31は、記憶部を含んで構成されてよい。利用者端末30の記憶部は、第1情報処理装置10の記憶部14と同様に構成されてよい。
【0042】
端末通信部32は、第1情報処理装置10、第2情報処理装置20、又はレース情報管理装置40等の他の装置と通信可能に構成される通信モジュールを含んで構成されてよい。端末通信部32は、第1情報処理装置10の第1通信部12と同様に構成されてよい。
【0043】
表示部33は、テキストデータ又は画像データ等を表示できるように、例えば液晶ディスプレイ、有機EL若しくは無機ELディスプレイ、又はLEDディスプレイ等の種々のディスプレイを含んで構成される。
【0044】
入力部34は、利用者から情報又はデータ等の入力を受け付ける入力デバイスを含んでよい。入力デバイスは、例えば、タッチセンサ又はマウス等のポインティングデバイスを含んでよい。入力デバイスは、表示部33と一体化したタッチディスプレイとして構成されてもよい。入力デバイスは、物理キーを含んでもよい。入力デバイスは、マイク等の音声入力デバイスを含んでもよい。
【0045】
<レース情報管理装置40>
レース情報管理装置40は、例えばサーバとして実現されてよい。レース情報管理装置40は、クラウドサービスの環境で実現されてもよいし、オンプレミス環境で実現されてもよい。レース情報管理装置40は、これらの例に限られず、種々の態様で実現されてよい。
【0046】
(予想情報販売システム1の動作例)
予想情報販売システム1は、レースの進行に合わせて動作する。本実施形態において、予想情報販売システム1は、ボートレースにおいて利用されるとする。なお、説明の便宜上、予想情報販売システム1がボートレースにおいて利用されるとするが、上述したように、予想情報販売システム1は、競輪、オートレース又は競馬等の公営レースにおいて利用されてもよい。本実施形態における説明は、予想情報販売システム1が利用される対象のレースに応じて適宜読み替えられてよい。
【0047】
<1回のレースにおける動作例>
図2に、ボートレースの1回のレースの進行の一例が示される。まず、出走艇の展示が実施される。出走艇の展示の後、締め切り時刻まで投票券が発売される。投票券の発売が締め切られた後、発走時刻になったらレースが実施される。レースの実施後、レースの着順又は投票券に対する払い戻し等の結果が取得される。
【0048】
1回のレースに対して、予想者は、そのレースに関する予想情報を登録する。予想者は、投票券の発売開始前に場外の利用者向けにデータとして販売する予想情報を登録する。予想者は、投票券の発売開始時刻を過ぎた後で予想情報を登録してもよい。なお、レース場内における予想情報の販売は、購入料金と引き換えに予想情報を記載した紙のメモを場内の利用者に渡すこと等によって実行される。したがって、予想者は、場内の利用者向けに販売する予想情報として紙のメモを準備してよい。なお、場内の利用者が利用者端末30を用いて場外の利用者向けの予想情報を購入してもよい。
【0049】
予想情報は、第1情報処理装置10に予想者が入力した情報に基づいて生成される。具体的に、第1情報処理装置10の入力部16は、予想者からレースの予想に関する情報の入力を受け付ける。第1情報処理装置10の生成部11は、入力された予想に関する情報に基づいて予想情報を生成する。つまり、生成部11は、予想者の入力に基づいて予想情報を生成する。予想情報は、例えば買い目を含んでよいし、レースのポイントを説明するコメントを含んでもよい。
【0050】
予想者は、予想情報を登録した後、レース場内のブースにおいて予想の口上を開始する。第1情報処理装置10は、撮影部13で予想者が予想の口上を述べている姿を撮影する。予想の口上を述べている姿を撮影した画像は、配信画像とも称される。つまり、撮影部13は、予想者が予想対象レースについての口上を述べる姿を配信画像として撮影する。第1情報処理装置10は、第1通信部12で配信画像を第2情報処理装置20に送信する。第1情報処理装置10は、撮影部13で撮影した画像をそのまま配信画像として送信してもよいし、撮影部13で撮影した画像に対してテロップを付ける等の画像処理を生成部11で実行した画像を配信画像として送信してもよい。
【0051】
第2情報処理装置20は、第1情報処理装置10から配信画像を受信し、配信画像を記憶部22に保存するとともに、配信画像をリアルタイムで利用者端末30に送信することによって配信画像をライブ配信する。つまり、第2情報処理装置20の第2通信部23は、配信画像を利用者にライブ視聴させるように利用者端末30に送信する。利用者端末30は、利用者からの配信画像のライブ視聴のリクエストに応じて第2情報処理装置20から配信画像を受信して利用者に視聴させる。具体的に、利用者端末30は、利用者からの配信画像のライブ視聴のリクエストを入力部34で受け付け、端末通信部32でリクエストを送信する。第2情報処理装置20の配信制御部21は、利用者端末30からのリクエストに応じて配信画像を第2通信部23から利用者端末30に送信する。利用者端末30は、端末通信部32で配信画像を受信して表示部33に表示し、利用者に配信画像をライブ視聴させる。つまり、第2通信部23は、配信画像を利用者の要求に応じて利用者に視聴させるように利用者端末30に送信する。
【0052】
また、第1情報処理装置10は、第1通信部12で予想情報を第2情報処理装置20に送信する。第2情報処理装置20は、予想情報を記憶部22に保存しておく。利用者端末30は、利用者が予想情報の購入を申し込む入力を入力部34で受け付け、端末通信部32で購入申し込みを送信する。第2情報処理装置20は、配信画像をライブ配信しながら、利用者端末30から予想情報の購入の申し込みを受け付ける。第2情報処理装置20の予想販売部24は、利用者端末30からの予想情報の購入の申し込みに応じて、第1情報処理装置10から受信して記憶部22に保存しておいた予想情報を利用者端末30に送信することによって、予想情報を販売する。第2通信部23は、利用者端末30から予想情報の購入の申し込みを受信した場合に予想情報を利用者端末30に送信する。予想販売部24は、利用者端末30との間で、予想情報の購入代金の決済を実行してもよい。
【0053】
予想情報の登録は、上述してきたようにライブ配信の開始の前に実行されてよいし、ライブ配信の開始の後で、すなわちライブ配信中に実行されてもよい。ただし、予想情報の登録は、予想情報の購入の申し込みを利用者から受け付けるまでに完了されるとする。
【0054】
予想者は、レースの投票券の発売が締め切られるまでに予想の口上を終了する。第1情報処理装置10は、予想の口上の終了時に配信画像の送信を停止する。第2情報処理装置20は、予想の口上の終了時に配信画像のライブ配信を終了する。第2情報処理装置20は、ライブ配信の終了後も、投票券の発売締切まで予想の販売を継続する。
【0055】
第2情報処理装置20は、ライブ配信の終了後、記憶部22に保存しておいた配信画像のアーカイブ配信を開始する。利用者端末30は、利用者からの配信画像のアーカイブ視聴のリクエストに応じて第2情報処理装置20から配信画像を受信して利用者に視聴させる。具体的に、利用者端末30は、利用者からの配信画像のアーカイブ視聴のリクエストを入力部34で受け付け、端末通信部32でリクエストを送信する。第2情報処理装置20の配信制御部21は、利用者端末30からのリクエストに応じて記憶部22に保存している配信画像を第2通信部23から利用者端末30に送信する。利用者端末30は、端末通信部32で配信画像を受信して表示部33に表示し、利用者に配信画像をアーカイブ視聴させる。
【0056】
利用者端末30は、アーカイブ視聴において、配信画像の再生位置を戻したり進めたりする操作を入力部34で受け付けてもよい。配信画像の再生位置は、第2情報処理装置20で制御されてよい。つまり、第2情報処理装置20は、指定された再生位置の配信画像を利用者端末30に送信することによって再生位置を制御してよい。また、配信画像の再生位置は、利用者端末30で制御されてよい。つまり、利用者端末30は、配信画像をまとめて受信し、利用者の操作に応じて指定された再生位置で表示部33に表示することによって再生位置を制御してよい。
【0057】
予想情報販売システム1は、利用者が予想者に対して挨拶、感想又は激励等のコメントをチャットで伝える機能を有してもよい。利用者端末30は、入力部34で利用者からのコメントの入力を受け付け、端末通信部32でコメントを送信する。第2情報処理装置20は、利用者からのコメントを第1情報処理装置10に送信する。第1情報処理装置10は、利用者からのコメントを表示部15に表示し、予想者に伝える。
【0058】
予想情報販売システム1は、利用者が予想者に対して同意等の意思を伝えるための「ソーダ」と称される簡易コメントを伝える機能を有してもよい。「ソーダ」は、「いいね」等の他の表現で置き換えられてもよい。利用者端末30は、入力部34で利用者からの「ソーダ」の入力を受け付け、端末通信部32で「ソーダ」を送信する。第2情報処理装置20は、利用者からの「ソーダ」を第1情報処理装置10に送信する。第1情報処理装置10は、利用者からの「ソーダ」を表示部15に表示し、予想者に伝える。
【0059】
予想情報販売システム1は、利用者が予想者に対してギフトを送る機能を有してもよい。ギフトは、ポイント又は電子マネー等の有価物を含んでもよい。利用者端末30は、入力部34で利用者からのギフトの申し込みを受け付け、端末通信部32でギフトの申し込みを送信する。第2情報処理装置20は、利用者からのギフトの申し込みに応じてギフトを第1情報処理装置10に送信する。第2情報処理装置20は、利用者が予想者に送るギフトが有価物である場合に、利用者端末30との間でギフトの代金の決済を実行してよい。第1情報処理装置10は、利用者から送られたギフトを表示部15に表示し、予想者に伝える。
【0060】
予想情報販売システム1は、予想者が利用者からのコメント又はギフト等に対してリアクションできる機能を有してもよい。第1情報処理装置10は、入力部16で予想者からのリアクションを受け付け、第1通信部12でリアクションを送信する。第2情報処理装置20は、予想者のリアクションを利用者端末30に送信する。利用者端末30は、予想者のリアクションを表示部33に表示し、利用者に伝える。
【0061】
以上述べてきたように、1回のレースの間に、予想者は、予想情報販売システム1を用いて、配信画像のライブ配信又はアーカイブ配信を実行しつつ、予想情報を販売できる。一方で、利用者は、予想情報販売システム1を用いて、配信画像のライブ視聴又はアーカイブ視聴を実行しつつ、予想情報を購入できる。
【0062】
<1日に開催される複数のレースのスケジュール>
上述したように、予想情報販売システム1は、レース毎に、そのレースに関する配信画像の配信と予想情報の販売とを実行する。ここで、1つのレース場において、1日に複数のレースが実施される。レース情報管理装置40は、図3に示されるように、1日に実施されるレースのスケジュールを管理する。レースのスケジュールは、各レースの展示時刻、各レースの投票券の発売開始時刻及び発売締切時刻、並びに、各レースの発走時刻を含む。
【0063】
レース情報管理装置40は、レースの開催日の当日の深夜帯(当日の未明から朝までの時間帯)に夜間バッチを実行してレース情報を生成したり更新したりする。また、レース情報管理装置40は、レースの開催日の当時の朝に朝バッチを実行して当日の最新の情報に基づいてレース情報を生成したり更新したりする。レース情報管理装置40は、第1レースの展示時刻から進行バッチを実行し、開催日の各レースの情報を状況に応じて更新する。
【0064】
第2情報処理装置20は、各レースの展示時刻から投票券の発売締切時刻までの期間を、予想者の口上を撮影した配信画像のライブ配信が可能な期間とする。また、第2情報処理装置20は、予想者が配信画像のライブ配信を終了した後からそのレースの結果が取得されるまでの期間を、配信画像のアーカイブ配信が可能な期間とする。つまり、第2情報処理装置20の第2通信部23は、配信画像を、予想対象レースが終了するまでは利用者の要求に応じて利用者端末30に送信するものの、予想対象レースが終了した後は利用者の要求にかかわらず利用者端末30に送信しないように構成されてよい。配信画像を視聴可能な期間の制限は、予想者の要望によって適宜設定されてよい。配信画像を視聴可能な期間を制限することによって、予想者による次のレースの予想の口上の配信に影響が及ばないようにできる。図3において、ライブ配信が可能な期間、及び、アーカイブ配信が可能な期間は、破線のハッチングが付された矩形で表されている。図3において、アーカイブ配信が可能な期間が投票券の発売締切時刻よりも前に始まっている。これは、予想者が投票券の発売締切時刻より前の時刻に配信を終了したことによる。
【0065】
また、第2情報処理装置20は、予想情報を、予想者が設定した期間に限って販売してよい。予想者は、例えば、予想情報を登録した時点を予想情報の販売期間の開始に設定してよいし、予想の口上のライブ配信を開始した時点を予想情報の販売期間の開始に設定してもよい。予想者は、予想の口上のライブ配信を終了した時点を予想情報の販売期間の開始に設定してもよい。予想情報の販売期間の開始の時刻は、予想販売開始時刻とも称される。予想情報の販売期間の終了は、投票券の発売締切時刻よりも早い時刻に設定された時刻に設定されてよい。予想情報の販売期間の終了の時刻は、予想販売終了時刻とも称される。予想対象レースとして複数のレースが順番に実施される場合、第2情報処理装置20の第2通信部23は、所定のレースの結果の予想に関する情報を、所定のレースの1つ前のレースが終了した後の時刻として設定された予想販売開始時刻から所定のレースの投票券の発売締切時刻よりも早い時刻として設定された予想販売終了時刻まで、予想情報として利用者端末30に送信してよい。
【0066】
レース情報管理装置40は、1日の最終レースの終了後、夜間に夜間バッチを実行して実施済みのレースの情報を更新する。
【0067】
<予想情報販売方法のフローチャートの例>
予想情報販売システム1は、図4図5及び図6に例示されるフローチャートの手順を含む予想情報販売方法を実行してもよい。予想情報販売方法は、第1情報処理装置10の生成部11又は第2情報処理装置20の配信制御部21若しくは予想販売部24を構成するプロセッサに実行させる予想情報販売プログラムとして実現されてもよい。予想情報販売プログラムは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されてよい。
【0068】
図4のフローチャートに第2情報処理装置20のレース開催日の1日の処理手順が例示される。
【0069】
第2情報処理装置20は、レース情報管理装置40からレース開催日のレース予定を受信する(ステップS1)。第2情報処理装置20は、レース情報に変更が有るかを判定する(ステップS2)。第2情報処理装置20は、レース情報に変更が有る場合(ステップS2:YES)、レース情報を更新し(ステップS3)、ステップS4の手順に進む。第2情報処理装置20は、レース情報に変更が無い場合(ステップS2:NO)、ステップS3の手順をスキップしてステップS4の手順に進む。
【0070】
第2情報処理装置20は、予想者の登録又は更新を実行する(ステップS4)。具体的に、第2情報処理装置20は、各レースの予想の口上の映像を配信したり各レースの予想情報を販売したりする予想者の情報を確認する。第2情報処理装置20は、未登録の予想者からエントリーの申し込みを受け付けた場合に、その予想者の情報を登録してよい。第2情報処理装置20は、登録済みの予想者から情報の変更を受け付けた場合に、その予想者の情報を更新してよい。
【0071】
第2情報処理装置20は、登録されている各予想者からの配信画像を利用者に配信しつつ、各予想者が登録した予想情報を利用者に販売する(ステップS5)。第2情報処理装置20は、1日の全てのレースが終了したか判定する(ステップS6)。第2情報処理装置20は、1日のレースのうち一部のレースが終了していない場合(ステップS6:NO)、ステップS2の手順に戻る。つまり、第2情報処理装置20は、ステップS2からS5までの手順を1日の各レースについて繰り返す。第2情報処理装置20は、1日の全てのレースが終了した場合(ステップS6:YES)、その日の日次データを処理する(ステップS7)。第2情報処理装置20は、ステップS7の手順の実行後、図4のフローチャートの手順の実行を終了する。
【0072】
図5のフローチャートに1回のレースにおいて配信画像の配信及び予想情報の販売のために第2情報処理装置20が実行する処理手順が例示される。
【0073】
第2情報処理装置20は、レース情報を受信する(ステップS11)。第2情報処理装置20は、第1情報処理装置10から予想者画像を受信する(ステップS12)。予想者画像は、予想者が口上を述べている姿を第1情報処理装置10の撮影部13によって撮影した画像である。第2情報処理装置20は、予想者画像に基づいて配信画像を生成し、利用者端末30に送信する(ステップS13)。第2情報処理装置20は、利用者端末30と第1情報処理装置10との間で利用者からのチャットを送受信する(ステップS14)。第2情報処理装置20は、利用者からのチャットの他に、利用者から送られるギフトを送受信してもよい、予想者からのリアクションを送受信してもよい。
【0074】
第2情報処理装置20は、利用者からの予想情報の購入申し込みが有るかを判定する(ステップS15)。第2情報処理装置20は、予想情報の購入申し込みが有る場合(ステップS15:YES)、予想情報を利用者端末30に送信し(ステップS16)、ステップS17の手順に進む。第2情報処理装置20は、予想情報の購入申し込みが無い場合(ステップS15:NO)、ステップS16の手順をスキップしてステップS17の手順に進む。
【0075】
第2情報処理装置20は、予想者によるライブ配信が終了したかを判定する(ステップS17)。第2情報処理装置20は、配信が終了していない場合(ステップS17:NO)、ステップS12の手順に戻り、配信画像の配信及び予想情報の販売を継続する。
【0076】
第2情報処理装置20は、配信が終了した場合(ステップS17:YES)、予想情報の販売終了時刻になったかを判定する(ステップS18)。予想情報の販売終了時刻は、そのレースの投票券の発売締切時刻よりも前の時刻に設定されているとする。第2情報処理装置20は、予想情報の販売終了時刻になっていない場合(ステップS18:NO)、ステップS15の手順に戻り、予想情報の販売を継続する。
【0077】
第2情報処理装置20は、予想情報の販売終了時刻になった場合(ステップS18:YES)、レースの終了を待ってレース結果を受信する(ステップS19)。第2情報処理装置20は、ステップS19の手順の実行後、図5のフローチャートの手順の実行を終了する。
【0078】
図6のフローチャートに1回のレースにおいて第1情報処理装置10が実行する処理手順が例示される。
【0079】
第1情報処理装置10は、予想者のログインを受け付ける(ステップS31)。第1情報処理装置10は、予想者からレースの予想内容の入力を受け付けて予想情報を生成し、予想情報を登録する(ステップS32)。
【0080】
第1情報処理装置10は、予想者がライブ配信の準備を完了したか判定する(ステップS33)。第1情報処理装置10は、予想者がライブ配信の準備を完了していない場合(ステップS33:NO)、ステップS33の判定手順を繰り返す。つまり、第1情報処理装置10は、予想者がライブ配信の準備を完了するまで次のステップに進まない。
【0081】
第1情報処理装置10は、予想者がライブ配信の準備を完了した場合(ステップS33:YES)、ライブ配信を開始する(ステップS34)。また、第1情報処理装置10は、予想情報の販売を開始する(ステップS35)。第1情報処理装置10は、予想情報の販売を開始した後に予想情報の販売中の状態になる。第1情報処理装置10は、予想情報の販売中に第2情報処理装置20に予想情報の販売を許可してもよい。第1情報処理装置10は、予想情報の販売中に利用者端末30から第2情報処理装置20を通じて予想情報の購入申し込みを受け付け、第2情報処理装置20を通じて利用者端末30に対して予想情報を送信してもよい。
【0082】
第1情報処理装置10は、予想者がライブ配信を終了したか判定する(ステップS36)。第1情報処理装置10は、予想者がライブ配信を終了していない場合(ステップS36:NO)、ステップS36の判定手順を繰り返す。つまり、第1情報処理装置10は、予想者がライブ配信を終了するまで次のステップに進まない。
【0083】
第1情報処理装置10は、予想者がライブ配信を終了した場合(ステップS36:YES)、予想情報の販売終了時刻まで待って予想情報の販売を終了する(ステップS37)。第1情報処理装置10は、ステップS37の手順の実行後、図6のフローチャートの手順の実行を終了する。
【0084】
図6のフローチャートの手順例において、ステップS32の予想情報の登録は、ステップS34のライブ配信の開始の前に実行されているが、ステップS34のライブ配信の開始の後で、すなわちライブ配信中に実行されてもよい。
【0085】
<小括>
以上述べてきたように、本開示に係る予想情報販売システム1は、予想者がレース場内のブースで予想の口上を述べている姿を撮影した配信画像を、場外の利用者の利用者端末30に配信できる。このようにすることで、場外の利用者は、レース場内の雰囲気を感じることができる。その結果、場外の利用者のレースに対する興趣が高まる。また、予想者は、配信画像を場外の利用者に見てもらうことで、場外の利用者に対する予想情報の販売を促進できる。その結果、予想者の利益が増大する。
【0086】
(予想情報販売システム1の画面例)
以下、予想情報販売システム1で表示される画面例が説明される。
【0087】
<予想者画面100の例>
図7に、予想者が用いる第1情報処理装置10の表示部15が表示する予想者画面100の例が示される。予想者は、予想者画面100で予想情報を登録して予想情報を販売する。予想者は、予想の口上を述べながら予想者画面100を確認できる。
【0088】
予想者画面100は、レース名称101を含む。レース名称101は、レースを開催しているレース場の名称を意味する「XXX」とレース番号との組み合わせで表示される。予想者画面100は、ライブ表示102を含む。ライブ表示102は、予想者のレースの口上の配信画像のライブ配信が実施中であることを表す。予想者画面100は、締め切り表示103を含む。締め切り表示103は、予想の対象となるレースの投票券の発売締め切り時刻までの残り時間を表示する。
【0089】
予想者画面100は、予想者名称111を含む。予想者名称111は、予想者自身が決定してあらかじめ登録した名称である。予想者画面100は、予想登録ボタン112を含む。予想者は、予想登録ボタン112を操作することによって表示される、予想入力画面400(図8A参照)又は予想入力画面200(図9A参照)において予想を入力することによって予想情報を登録する。予想の入力方法については後述される。予想者は、ライブ配信前に予想情報を登録してよい。予想者は、ライブ配信を開始する前に予想情報の登録を完了させてよい。予想者は、ライブ配信中に予想情報を登録してもよい。予想者画面100は、ライブ配信終了ボタン113を含む。予想者は、予想の口上を終了する際に、ライブ配信終了ボタン113を操作することによって、予想の口上の配信画像のライブ配信を終了する。ライブ配信を開始する前において、予想者画面100は、ライブ配信終了ボタン113の代わりにライブ配信開始ボタンを表示する。予想者は、ライブ配信開始ボタンを操作することによって、予想の口上の配信画像のライブ配信を開始する。
【0090】
予想者画面100は、画像表示部141と、ズーム操作部142と、音量確認部143とを含む。画像表示部141は、第1情報処理装置10の撮影部13で撮影してライブ配信されている配信画像を表示する。ズーム操作部142は、撮影部13のズームを操作するスライダを含む。予想者は、ズーム操作部142のスライダを動かすことによって撮影部13のズームを操作できる。予想者は、画像表示部141に表示されている配信画像を確認しながら撮影部13のズームを操作してよい。予想者は、画像表示部141に表示されている配信画像を確認しながら撮影部13の撮影方向を調整してもよい。音量確認部143は、予想者が話している声をマイクで検出したときの音量を表示する。予想者は、音量確認部143に表示された音量を確認しながら予想者自身の声の大きさを調整してもよいし、マイクの感度を調整してもよい。
【0091】
予想者画面100は、視聴者数121を含む。視聴者数121は、ライブ配信を視聴している利用者の数を表す。予想者画面100は、ソーダ数122を含む。ソーダ数122は、利用者から送られた「ソーダ」の数を表す。予想者画面100は、予想購入数123を含む。予想購入数123は、利用者によって購入された予想情報の数を表す。予想者画面100は、ギフト数124を含む。ギフト数124は、利用者から予想者に対して送られるギフトの数及びギフトとして送られたポイントの累計を表す。
【0092】
予想者画面100は、ギフトアニメーション131を含む。ギフトアニメーション131は、利用者からギフトが送られたときに所定のアニメーションを表示する。予想者は、ギフトアニメーション131によってギフトが送られたことを認識しやすくなる。予想者画面100は、ギフト一覧132を含む。ギフト一覧132は、ギフトを送った利用者の名称と、送られたギフトのポイント数との一覧を表示する。
【0093】
予想者画面100は、固定コメント入力枠133と、編集ボタン134とを含む。予想者は、利用者端末30に表示される予想者からの固定コメントの内容を、固定コメント入力枠133に入力する。予想者は、編集ボタン134を操作することによって固定コメントの内容を編集する。
【0094】
予想者画面100は、視聴者コメント表示枠135を含む。視聴者コメント表示枠135は、ライブ配信を視聴している利用者である視聴者からのコメントを表示する。視聴者コメント表示枠135は、利用者から送られたコメントの他に、利用者から送られたギフト又は「ソーダ」を表示する。
【0095】
予想者画面100は、リアクション入力枠136を含む。リアクション入力枠136は、利用者からのコメント又はギフト等の送信に対してリアクションするためのスタンプの一覧を表示する。予想者は、リアクション入力枠136に表示されているスタンプを選択することによって、予想者が予想の口上を述べながら簡便にリアクションを送ることができる。
【0096】
<予想登録の画面例>
上述したように、予想者は、予想者画面100で予想登録ボタン112を操作することによって表示される予想入力画面400又は200において予想内容を入力することによって予想情報を登録する。以下、予想内容の入力態様が図8A及び図8B、並びに、図9A及び図9Bを参照して説明される。
【0097】
<<第1パターンの入力>>
図8Aに、予想者がレースの予想情報を登録するために、レースの予想内容を第1パターンで入力するための予想入力画面400の例が示される。
【0098】
予想入力画面400は、レース名称401を含む。レース名称401は、予想対象のレースを開催しているレース場の名称を意味する「XXX」と、予想対象のレース番号との組み合わせで表示される。予想入力画面400は、勝負レースボタン402及び穴レースボタン403を含む。予想者は、勝負レースボタン402を選択することによって、予想対象のレースが勝負レースであると考えていることを表明する。勝負レースは、予想が的中した場合の払い戻しが少なめであるものの、予想者が自信をもって投票を推奨するレースである。予想者は、穴レースボタン403を選択することによって、予想対象のレースが穴レースであると考えていることを表明する。穴レースは、予想が的中した場合の払い戻しが多くなる可能性が高い、いわゆる荒れたレースになると予想者が考えているレースである。
【0099】
予想入力画面400は、番号選択枠410を含む。第1パターンの予想入力において、予想者は、レースに出走する選手の番号を、「◎」、「○」、「▲」及び「注」の4種類の印に対応づける。「◎」はいわゆる本命である。「○」はいわゆる対抗である。「▲」はいわゆる穴である。「注」はいわゆる注意である。
【0100】
番号選択枠410は、各印に対して対応づける出走選手の番号を選択できるように、各印に全出走選手の番号を並べた形式で表示される。図8Aの例において、「◎」の印に対応づける番号として1番のアイコンが選択されて選択済み番号411になっている。1つの印に対して1つの番号だけが選択される。したがって、「◎」の印に対応する2番~6番のアイコンは未選択番号415になっている。
【0101】
同様に、「○」の印に対応づける番号として2番のアイコンが選択されて選択済み番号412になっている。「○」の印に対応する1番及び3番~6番のアイコンは未選択番号415になっている。また、「▲」の印に対応づける番号として3番のアイコンが選択されて選択済み番号413になっている。「▲」の印に対応する1番、2番、及び4番~6番のアイコンは未選択番号415になっている。また、「注」の印に対応づける番号として4番のアイコンが選択されて選択済み番号414になっている。「注」の印に対応する1番~3番、5番、及び6番のアイコンは未選択番号415になっている。
【0102】
予想入力画面400は、裏なしボタン416及び裏ありボタン417を含む。裏なしボタン416及び裏ありボタン417は、予想者が各印に対応づけた番号を買い目に展開する際の裏なし又は裏ありを指定するためのボタンである。裏なしは、本命の「◎」が1着になり、対抗の「○」が2着になると予想する場合に指定される。裏なしが指定された場合、「◎」に対応づけた番号が1着になる組み合わせが買い目として展開される。裏ありは、本命の「◎」と対向の「○」とのどちらが1着になるかわからないと予想する場合に指定される。裏ありが指定された場合、「◎」に対応づけた番号が1着になる組み合わせと、「○」に対応づけた番号が1着になる組み合わせとが買い目として展開される。
【0103】
予想入力画面400は、予想メモ入力枠420を含む。予想者は、予想対象のレースの買い目の他に、予想対象のレースの見どころ等のメモのテキストデータを予想メモ入力枠420に入力することによって、予想情報として買い目に加えてメモのテキストデータを販売できる。
【0104】
予想入力画面400は、キャンセルボタン430と、確認ボタン440とを含む。予想者は、キャンセルボタン430を操作することによって、予想入力画面400において入力した内容を登録せずにキャンセルできる。予想者は、確認ボタン440を操作することによって、予想入力画面400において入力した内容を登録する前に確認できる。
【0105】
第1情報処理装置10は、予想者が確認ボタン440を操作した場合に、図8Bに例示される予想確認画面500を表示する。予想確認画面500は、図8Aに例示した予想入力画面400における入力内容に基づいて生成されている。
【0106】
予想確認画面500は、レース名称501を含む。レース名称501は、予想対象のレースを開催しているレース場の名称を意味する「XXX」と、予想対象のレース番号との組み合わせで表示される。予想確認画面500は、勝負レース表示502を含む。勝負レース表示502は、図8Aの予想入力画面400において勝負レースボタン402が選択されていることに応じて表示されている。仮に図8Aの予想入力画面400において穴レースボタン403が選択されている場合、図8Bの予想確認画面500は穴レース表示を含む。
【0107】
予想確認画面500は、買い目表示枠510を含む。買い目表示枠510は、投票券の種類別に予想者が購入を推奨する番号の組み合わせを表示する。図8Bの例において、2連単及び3連単のそれぞれの買い目が表示されている。また、予想入力画面400において裏ありボタン417が指定されたことによって、対抗である「○」が1着になる組み合わせが買い目に含まれている。買い目は、第1情報処理装置10の生成部11によって、予想入力画面400に入力された情報に基づいて生成される。
【0108】
予想確認画面500は、予想メモ表示枠520を含む。予想メモ表示枠520は、予想入力画面400の予想メモ入力枠420において予想者が入力したテキストデータを表示する。
【0109】
予想確認画面500は、やり直しボタン530と、決定ボタン540とを含む。予想者は、やり直しボタン530を操作することによって、予想入力画面400に戻って予想の入力を変更できる。予想者は、決定ボタン540を操作することによって、予想確認画面500に表示されている内容を予想情報として登録することを決定する。
【0110】
第1情報処理装置10は、予想者が決定ボタン540を操作した場合に、図8Bに例示される予想確認画面500に表示されている内容で予想情報を登録する。
【0111】
<<第2パターンの入力>>
図9Aに、予想者がレースの予想情報を登録するために、レースの予想内容を第2パターンで入力するための予想入力画面200の例が示される。
【0112】
予想入力画面200は、レース名称201を含む。レース名称201は、予想対象のレースを開催しているレース場の名称を意味する「YYY」と、予想対象のレース番号との組み合わせで表示される。予想入力画面200は、勝負レースボタン202及び穴レースボタン203を含む。予想者は、勝負レースボタン202を選択することによって、予想対象のレースが勝負レースであると考えていることを表明する。予想者は、穴レースボタン203を選択することによって、予想対象のレースが穴レースであると考えていることを表明する。勝負レース及び穴レースの意味は、予想入力画面400に関する説明と同様である。
【0113】
予想入力画面200は、番号選択枠210を含む。第2パターンの予想入力において、予想者は、レースに出走する選手の番号を、「1着」、「2着」及び「3着」のそれぞれの着順に対応づける。
【0114】
番号選択枠210は、各着順に対して対応づける出走選手の番号を選択できるように、各着順に全出走選手の番号を並べた形式で表示される。図9Aの例において、「1着」に対応づける番号として1番のアイコンが選択されて選択済み番号211になっている。1つの着順に対して1つの番号だけが選択される。したがって、「1着」に対応する2番~6番のアイコンは未選択番号215になっている。
【0115】
同様に、「2着」に対応づける番号として2番のアイコンが選択されて選択済み番号212になっている。「2着」に対応する1番及び3番~6番のアイコンは未選択番号215になっている。また、「3着」に対応づける番号として3番のアイコンが選択されて選択済み番号213になっている。「3着」の印に対応する1番、2番、及び4番~6番のアイコンは未選択番号215になっている。
【0116】
予想入力画面200は、予想メモ入力枠220を含む。予想メモ入力枠220は、予想入力画面400の予想メモ入力枠420と同様である。予想入力画面200は、キャンセルボタン230と、確認ボタン240とを含む。キャンセルボタン230は、予想入力画面400のキャンセルボタン430と同様である。確認ボタン240は、予想入力画面400の確認ボタン440と同様である。
【0117】
第1情報処理装置10は、予想者が確認ボタン240を操作した場合に、図9Bに例示される予想確認画面300を表示する。予想確認画面300は、図9Aに例示した予想入力画面200における入力内容に基づいて生成されている。
【0118】
予想確認画面300は、レース名称301を含む。レース名称301は、予想対象のレースを開催しているレース場の名称を意味する「YYY」と、予想対象のレース番号との組み合わせで表示される。予想確認画面300は、穴レース表示303を含む。穴レース表示303は、図9Aの予想入力画面200において穴レースボタン203が選択されていることに応じて表示されている。仮に図9Aの予想入力画面200において勝負レースボタン202が選択されている場合、図9Bの予想確認画面300は勝負レース表示を含む。
【0119】
予想確認画面300は、買い目表示枠310を含む。買い目表示枠310は、投票券の種類別に予想者が購入を推奨する番号の組み合わせを表示する。図9Bの例において、2連単及び3連単のそれぞれの買い目が表示されている。1行目に、1着から3着まで予想どおりになった場合の買い目が表示されている。2行目以降に、1着と2着とが入れ替わった場合、又は、2着と3着とが入れ替わった場合等の買い目が表示されている。買い目は、第1情報処理装置10の生成部11によって、予想入力画面200に入力された情報に基づいて生成される。
【0120】
予想確認画面300は、予想メモ表示枠320を含む。予想メモ表示枠320は、予想入力画面200の予想メモ入力枠220において予想者が入力したテキストデータを表示する。
【0121】
予想確認画面300は、やり直しボタン330と、決定ボタン340とを含む。やり直しボタン330は、予想確認画面500のやり直しボタン530と同様である。決定ボタン340は、予想確認画面500の決定ボタン540と同様である。第1情報処理装置10は、予想者が決定ボタン340を操作した場合に、図9Bに例示される予想確認画面300に表示されている内容で予想情報を登録する。
【0122】
<<予想登録の小括>>
以上述べてきたように、第1情報処理装置10は、予想入力画面400又は200を表示部15に表示し、入力部16によって予想入力画面400又は200において予想者に予想内容を入力させる。第1情報処理装置10の生成部11は、予想対象レースの複数の出走選手のそれぞれに割り当てられた番号の中から予想者が選択した番号を予想者の入力として取得し、予想者が選択した番号を所定のルールに基づいて組み合わせた情報を予想情報として生成してよい。なお、予想対象レースが競馬である場合、生成部11は、予想対象レースの複数の出走馬のそれぞれに割り当てられた番号の中から予想者が選択した番号を予想者の入力として取得し、予想者が選択した番号を所定のルールに基づいて組み合わせた情報を予想情報として生成してよい。
【0123】
所定のルールは、第1パターン又は第2パターンのようにあらかじめ定められたルールであってよい。第1パターン又は第2パターンは、予想対象レースが開催されているレース場に特有のルールであってよい。第1情報処理装置10は、所定のルールを予想者に設定させてもよい。つまり、所定のルールは、予想者によってあらかじめ設定されたルールであってよい。
【0124】
予想者は、印又は着順に出走選手の番号を対応づけるだけで、複雑な買い目を含む予想情報を簡便に登録できる。予想者が簡便に予想情報を登録できることによって、前のレースから次のレースまでの短い準備時間の中で予想情報を登録することが可能になる。
【0125】
予想情報は、予想対象レースの予想に関する予想者のメモを含んでよい。予想情報が買い目の番号の組み合わせだけでなくテキストデータのメモを含むことによって、予想情報の内容が充実する。
【0126】
<配信画面600の例>
図10に、利用者が用いる利用者端末30の表示部33が表示する配信画面600の例が示される。
【0127】
配信画面600は、レース名称601を含む。レース名称601は、レースを開催しているレース場の名称を意味する「XXX」とレース番号との組み合わせで表示される。配信画面600は、ライブ表示602を含む。ライブ表示602は、予想者のレースの口上の配信画像のライブ配信が実施中であることを表す。配信画像がアーカイブ配信されている場合、配信画面600は、ライブ表示602の代わりに、アーカイブ表示を含む。アーカイブ表示は、予想者のレースの口上の配信画像がアーカイブ配信されていることを表す。配信画面600は、予想の対象となるレースの投票券の発売締め切り時刻までの残り時間を表示してもよい。
【0128】
配信画面600は、画像表示部641を含む。画像表示部641は、配信画像を表示する。配信画面600は、予想者名称611を含む。配信画面600は、勝負レース表示614を含む。対象レースが穴レースに指定されている場合、配信画面600は、勝負レース表示614の代わりに穴レース表示を含む。
【0129】
配信画面600は、フォロー表示615を含む。フォロー表示615は、利用者が予想者をフォローしていることを表す。利用者が予想者をフォローしている場合、第1情報処理装置10は、予想者の口上が開始したり予想者が予想情報を登録したりしたことを、利用者の利用者端末30に対して通知してよい。利用者が予想者をフォローしていない場合、配信画面600は、フォロー表示615の代わりにフォロー操作ボタンを表示してよい。利用者はフォロー操作ボタンを操作することによって視聴中の予想者をフォローできる。
【0130】
配信画面600は、視聴者数621を含む。視聴者数621は、ライブ配信を視聴している利用者の数を表す。配信画面600は、ソーダ数622を含む。ソーダ数622は、利用者から送られた「ソーダ」の数を表す。配信画面600は、予想購入数623を含む。予想購入数623は、利用者によって購入された予想情報の数を表す。配信画面600は、ギフト数624を含む。ギフト数624は、利用者から予想者に対してギフトとして送られたポイントの累計を表す。
【0131】
配信画面600は、固定コメント表示枠633を含む。固定コメント表示枠633は、予想者が予想者画面100の固定コメント入力枠133に入力した固定コメントを表示する。配信画面600は、視聴者コメント表示枠635を含む。視聴者コメント表示枠635は、ライブ配信を視聴している利用者である視聴者からのコメントを表示する。視聴者コメント表示枠635は、利用者から送られたコメントの他に、利用者から送られたギフト又は「ソーダ」を表示する。また、視聴者コメント表示枠635は、予想者によるリアクションのアイコンも表示する。
【0132】
配信画面600は、コメント入力枠651と、コメント送信ボタン652とを含む。利用者は、コメント入力枠651にテキストデータを入力し、コメント送信ボタン652を操作することによってコメントを送信できる。配信画面600は、ソーダボタン653を含む。利用者は、ソーダボタン653を操作することによって予想者に対して「ソーダ」を送信できる。
【0133】
配信画面600は、予想購入ボタン654を含む。利用者は、予想購入ボタン654を操作することによって、予想者が登録して販売している予想情報を購入できる。配信画面600は、ギフトボタン655を含む。利用者は、ギフトボタン655を操作することによって、予想者に対してギフトを送ることができる。
【0134】
利用者が予想購入ボタン654を操作して予想情報を購入した場合、利用者端末30は、利用者が購入した予想情報を閲覧できるように、予想情報を表示部33に表示する。
【0135】
図11に、利用者が予想情報を購入した場合に、利用者端末30の表示部33に表示される予想表示画面700の例が示される。予想表示画面700は、レース名称701を含む。レース名称701は、予想情報の対象となるレースを開催しているレース場の名称を意味する「XXX」と予想情報の対象となるレース番号との組み合わせで表示される。
【0136】
予想表示画面700は、勝負レース表示702を含む。勝負レース表示702は、予想者が勝負レースに指定した場合に表示される。予想者が穴レースに指定している場合、予想表示画面700は、勝負レース表示702の代わりに穴レース表示を表示する。
【0137】
予想表示画面700は、買い目表示枠710を含む。買い目表示枠710は、投票券の種類別に予想者が購入を推奨する番号の組み合わせを表示する。図10の例において、2連単及び3連単のそれぞれの買い目が表示されている。予想表示画面700は、予想メモ表示枠720を含む。予想メモ表示枠720は、予想者がレースの見どころ等のメモとして入力したテキストデータを表示する。
【0138】
予想表示画面700は、クローズボタン750を含む。利用者は、クローズボタン750を操作することによって、配信画面600に戻って配信画像の視聴を継続できる。
【0139】
<画面例の小括>
以上述べてきたように、予想情報販売システム1において種々の画面が表示される。これらの画面が表示されることによって、予想者及び利用者が予想情報販売システム1を利用しやすくなる。つまり、予想者及び利用者の利便性が向上する。
【0140】
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は改変を行うことが可能であることに注意されたい。従って、これらの変形又は改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態について装置を中心に説明してきたが、本開示に係る実施形態は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
【符号の説明】
【0141】
1 予想情報販売システム
10 第1情報処理装置(11:生成部、12:第1通信部、13:撮影部、14:記憶部、15:表示部、16:入力部)
20 第2情報処理装置(21:配信制御部、22:記憶部、23:第2通信部、24:予想販売部)
30 利用者端末(31:端末制御部、32:端末通信部、33:表示部、34:入力部)
40 レース情報管理装置
100 予想者画面(101:レース名称、102:ライブ表示、103:締め切り表示、111:予想者名称、112:予想登録ボタン、113:配信終了ボタン、121:視聴者数、122:ソーダ数、123:予想購入数、124:ギフト数、131:ギフトアニメーション、132:ギフト一覧、133:固定コメント入力枠、134:編集ボタン、135:視聴者コメント表示枠、136:リアクション入力枠、141:画像表示部、142:ズーム操作部、143:音量確認部)
200 予想入力画面(201:レース名称、202:勝負レースボタン、203:穴レースボタン、210:番号選択枠、211~213:選択済み番号、215:未選択番号、220:予想メモ入力枠、230:キャンセルボタン、240:確認ボタン)
300 予想確認画面(301:レース名称、303:穴レース表示、310:買い目表示枠、320:予想メモ表示枠、330:やり直しボタン、340:決定ボタン)
400 予想入力画面(401:レース名称、402:勝負レースボタン、403:穴レースボタン、410:番号選択枠、411~414:選択済み番号、415:未選択番号、416:裏なしボタン、417:裏ありボタン、420:予想メモ入力枠、430:キャンセルボタン、440:確認ボタン)
500 予想確認画面(501:レース名称、502:勝負レース表示、510:買い目表示枠、520:予想メモ表示枠、530:やり直しボタン、540:決定ボタン)
600 配信画面(601:レース名称、602:ライブ表示、611:予想者名称、614:勝負レース表示、615:フォロー表示、621:視聴者数、622:ソーダ数、623:予想購入数、624:ギフト数、633:固定コメント表示枠、635:視聴者コメント表示枠、641:画像表示部、651:コメント入力枠、652:コメント送信ボタン、653:ソーダボタン、654:予想購入ボタン、655:ギフトボタン)
700 予想表示画面(701:レース名称、702:勝負レース表示、710:買い目表示枠、720:予想メモ表示枠、750:クローズボタン)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11