特開 2025-23377 ハウス玩具

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2025023377

(43)【公開日】2025-02-17

(54)【発明の名称】ハウス玩具

(51)【国際特許分類】

   A63H 33/42 20060101AFI20250207BHJP

【ＦＩ】

A63H33/42 A

【審査請求】未請求

【請求項の数】5

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023127444

(22)【出願日】2023-08-04

(71)【出願人】

【識別番号】000128234

【氏名又は名称】株式会社エポック社

(74)【代理人】

【識別番号】110002022

【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】神山 圭

【テーマコード（参考）】

2C150

【Ｆターム（参考）】

2C150BC01

2C150CA06

2C150EH16

(57)【要約】

【課題】組み立てし易く分解し易いハウス玩具を提供する。
【解決手段】ハウス玩具１は、複数の孔を含む嵌合孔部１１０及び取付面１０１を備える板状のベース部材１００と、取付面１０１と当接する当接面１１ａ１を含む設置部１１ａ及び嵌合孔部１１０と嵌合するよう当接面１１ａ１から突出する複数の凸部を含む嵌合凸部３０を備えて取付面１０１に取り付けられる板状の壁部１１を含むハウス玩具本体１０と、を有し、設置部１１ａは、嵌合凸部３０の外側面３５ｂよりも外側に突出する梃子部１１ａ２を含み、嵌合凸部３０の内側面３５ａよりも突出する部分の幅Ｗ２は、梃子部１１ａ２の幅Ｗ１よりも小さい。
【選択図】図５

【特許請求の範囲】

【請求項1】

複数の孔を含む嵌合孔部及び取付面を備える板状のベース部材と、
前記取付面と当接する当接面を含む設置部及び前記嵌合孔部と嵌合するよう前記当接面から突出する複数の凸部を含む嵌合凸部を備えて前記取付面に取り付けられる板状の壁部を含むハウス玩具本体と、
を有し、
前記設置部は、前記嵌合凸部の外側面よりも外側に突出する梃子部を含み、前記嵌合凸部の内側面よりも突出する部分の幅は、前記梃子部の幅よりも小さい、ハウス玩具。

【請求項2】

前記嵌合凸部は、挿入凸部と、前記挿入凸部よりも薄く形成されて係合凹部を備える弾発凸部と、が所定間隔を有して設けられ、
前記嵌合孔部は、前記挿入凸部が挿入される被挿入孔部と、前記弾発凸部が挿入されて前記係合凹部と係合する係合突起を備える係合孔部と、前記被挿入孔部と前記係合孔部との間に設けられ、前記挿入凸部と前記弾発凸部間に挿入される挿入リブと、
を有する、請求項１に記載のハウス玩具。

【請求項3】

前記係合孔部は、前記壁部に対して外側に設けられる、請求項２に記載のハウス玩具。

【請求項4】

前記挿入凸部は、前記壁部に沿って設けられ、第１挿入凸部と、前記第１挿入凸部の両端に設けられ、前記第１挿入凸部よりも短い２つの第２挿入凸部と、を有し、
前記弾発凸部は、前記第１挿入凸部と前記第２挿入凸部との間に２つ設けられる、
請求項２に記載のハウス玩具。

【請求項5】

前記壁部は対向して２枚設けられて板状の接続壁部により後方側を接続され、２枚の前記壁部は前方に向けて拡開して設けられる、請求項１に記載のハウス玩具。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、ハウス玩具に関する。

【背景技術】

【0002】

従来から、使用者が自分で組み立てすることができるハウス玩具が開示されている。例えば、特許文献１には、床部材と、複数の支柱部材と、複数の壁部材とを備えるハウス玩具において、支柱部材の下端の突起を床部材の孔に着脱可能に差し込んで、隣り合う支柱部材の間に、支柱部材に設けられる溝を用いて壁部材を設けるハウス玩具が開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特許第６３９７０７６号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

ハウス玩具を用いた遊びの終了後、使用者は、ハウス玩具を再度分解して収納することがある。ここで、上記のハウス玩具においては、支柱部材からボス状に突出する突起が床部材の丸孔に嵌合しているが、通常、ハウス玩具が容易に分解してしまわないように、突起と丸孔の嵌合は所定のしめしろでしまりばめされている。すると、ハウス玩具を分解する際には、支柱部材を左右前後に揺らすようにして突起と丸孔の嵌合を解除することがあり、その際に突起を折ってしまうことがある。特に、使用者が子供の場合には、力の加減が難しく、容易に突起を折ってしまうことがある。

【0005】

本発明は、組み立てし易く分解し易いハウス玩具を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の一つの態様に係るハウス玩具は、複数の孔を含む嵌合孔部及び取付面を備える板状のベース部材と、前記取付面と当接する当接面を含む設置部及び前記嵌合孔部と嵌合するよう前記当接面から突出する複数の凸部を含む嵌合凸部を備えて前記取付面に取り付けられる板状の壁部を含むハウス玩具本体と、を有し、前記設置部は、前記嵌合凸部の外側面よりも外側に突出する梃子部を含み、前記嵌合凸部の内側面よりも突出する部分の幅は、前記梃子部の幅よりも小さい。

【発明の効果】

【0007】

上記の態様によれば、組み立てし易く分解し易いハウス玩具を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】本発明の実施形態に係るハウス玩具の斜視図である。

【図2】本発明の実施形態に係るハウス玩具における、ベース部材の嵌合孔部周辺を拡大して示す斜視図である。

【図3】本発明の実施形態に係るハウス玩具における、ハウス玩具本体の嵌合凸部周辺を拡大して示す斜視図である。

【図4】本発明の実施形態に係るハウス玩具における、ハウス玩具本体の嵌合凸部周辺を拡大して示す下面図である。

【図5】本発明の実施形態に係るハウス玩具のベース部材を図２のＶ－Ｖ断面に相当する断面で示し、ハウス玩具本体の嵌合凸部がベース部材の嵌合孔部に嵌合している様子を示す断面図である。なお、ベース部材のみを断面で示している。

【図6】本発明の実施形態に係るハウス玩具の図５のＶＩ－ＶＩ断面図である。

【図7】本発明の実施形態に係るハウス玩具の図５のＶＩＩ－ＶＩＩ断面図である。

【図8】本発明の実施形態に係るハウス玩具において、嵌合凸部が嵌合孔部から取り外される様子を示す、図５のＶＩ－ＶＩ断面に相当する断面を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図１示すハウス玩具１は、正面（前面）側が開放される形態とされ、２階建ての家屋を模して形成されている。ハウス玩具１は、家屋を模したハウス玩具本体１０と、板状のベース部材１００とを有する。なお、以下の説明においては、ハウス玩具１を正面から見て左側を左、右側を右とし、上側を上、下側を下、正面側を前、その反対側を後とする。

【0010】

ハウス玩具本体１０は、左右に対向して設けられる板状の壁部１１と、２つの壁部１１の後側を接続するように設けられる板状の接続壁部１２を備える。ハウス玩具本体１０は、２階部分を構成する床部材１３を備える。床部材１３は、前後に長い板状のガイド部４（図４参照）により前後方向に移動可能とされ、着脱自在にハウス玩具本体１０に設けられている。ハウス玩具本体１０は、１階部分を構成するベース部材１００と床部材１３に亘って、梯子玩具２０が設けられている。また、２階部分の後側には、屋根の一部が形成されている。

【0011】

ベース部材１００の上面は、ハウス玩具本体１０の取付面１０１とされている。取付面１０１は、格子状に溝が設けられることで、板張り風の木目の模様が施されている。なお、床部材１３の上面も同様に板張り風の木目の模様を構成する溝が設けられている。

【0012】

ベース部材１００には、左右の壁部１１の下端に設けられる嵌合凸部３０（図３も参照）と凹凸嵌合する嵌合孔部１１０（図２も参照）が設けられている。嵌合凸部３０と嵌合孔部１１０が凹凸嵌合する部位は、ハウス玩具１の後側の左右端部近傍に配置されている。左右に配置される嵌合凸部３０及び嵌合孔部１１０は、対称な同構造で形成される。よって以下では、左側の嵌合凸部３０及び嵌合孔部１１０に着目して説明する。

【0013】

図２に示すように、嵌合孔部１１０は、複数である５個の孔が前後方向に並んで構成されている。５個の孔のうちの中央は、被挿入孔部としての第１被挿入孔部１１１とされている。第１被挿入孔部１１１は、前後方向に長い貫通しない凹状の略長矩形状の孔とされている。第１被挿入孔部１１１の長手方向の両端側には、第１被挿入孔部１１１と隣り合うように２つの係合孔部１１３が設けられている。各係合孔部１１３は、前後方向に長い略長矩形状の凹状の孔部として形成されている。図２及び図７にも示すように、各係合孔部１１３は、外側の壁面に、前後方向に長い係合突起１１３ａが設けられている。各係合孔部１１３の底面には、前後方向に長い略長矩形状の貫通孔１１３ｂが設けられている。

【0014】

図２に示すように、前側の係合孔部１１３の前側及び後側の係合孔部１１３の後側には、各係合孔部１１３と隣り合う被挿入孔部としての第２被挿入孔部１１２が設けられている。第１被挿入孔部１１１と前後２つの係合孔部１１３との間、及び、前後２つの係合孔部１１３と隣り合う前後の第２被挿入孔部１１２との間には、それぞれ挿入リブ１１４が設けられている。

【0015】

第１被挿入孔部１１１、第２被挿入孔部１１２は、左右方向（幅方向）の寸法と、上下方向（深さ）の寸法は略同じとされている（図５も参照）。係合孔部１１３は、第１被挿入孔部１１１、第２被挿入孔部１１２と左右方向の寸法を略同じとされている。係合孔部１１３の上下方向の寸法は、第１被挿入孔部１１１、第２被挿入孔部１１２よりも深く形成されている（図５参照）。

【0016】

図３に示すように、壁部１１の下端には、壁部１１と直交するように、幅狭に前後方向に長い略長矩形板状の設置部１１ａが設けられている。設置部１１ａの外側の縁面は、ベース部材１００の対応する縁面と略連続する（図６、図７参照）。設置部１１ａの下面は、当接面１１ａ１とされている。当接面１１ａ１は、ハウス玩具本体１０をベース部材１００の取付面１０１に取り付けたときに取付面１０１と当接する面である。当接面１１ａ１には、当接面１１ａ１から突出する複数の凸部を含む嵌合凸部３０が設けられる。

【0017】

嵌合凸部３０は、前後方向に長い略長矩形板状の挿入凸部である第１挿入凸部３１が設けられる。第１挿入凸部３１の両端側には、第１挿入凸部３１よりも短い略長矩形板状の挿入凸部である第２挿入凸部３２が２つ設けられる。第１挿入凸部３１と第２挿入凸部３２との間には、挿入凸部（第１挿入凸部３１、第２挿入凸部３２）よりも薄く形成されて弾発性を有する弾発凸部３３が２つ設けられている。第１挿入凸部３１と第２挿入凸部３２は、同じ厚さで形成されている。

【0018】

弾発凸部３３の外側には、前後方向に長い略長矩形状の凹状の係合凹部３３ａが設けられる。挿入凸部と弾発凸部３３との間、具体的には、第１挿入凸部３１と弾発凸部３３との間及び第２挿入凸部３２と弾発凸部３３との間には、隙間Ｓが設けられている。

【0019】

図４に示すように、嵌合凸部３０の挿入凸部（第１挿入凸部３１、第２挿入凸部３２）の内側面３５ａは、弾発凸部３３との内側面と略同一平面となるように揃えられている。前述の通り、弾発凸部３３は第１挿入凸部３１、第２挿入凸部３２よりも薄く形成されるので、嵌合凸部３０の挿入凸部（第１挿入凸部３１、第２挿入凸部３２）の外側面３５ｂは、弾発凸部３３の外側面よりも外側に位置している。

【0020】

ここで、壁部１１の内側面は、後側の接続壁部１２の内側面とのなす角θ１が鈍角となるよう設けられる。例えば、θ１＝９２度に設定される。よって、ハウス玩具１は、正面側から見て、広い室内空間を呈することができる。一方、嵌合凸部３０の内側面３５ａは、接続壁部１２の内側面とのなす角θ２が直角となるように設けられる。壁部１１が前方に拡開していても、壁部１１に設けられている嵌合凸部３０の長手方向が接続壁部１２に対して直交しているので、使用者がハウス玩具本体１０をベース部材１００から取り外す際に、嵌合凸部３０の捩じれを低減することができる。

【0021】

また、設置部１１ａは、平面視において略直角台形状に形成されている。すなわち、設置部１１ａの外側の辺は、接続壁部１２に対して直角とされている。設置部１１ａの内側の辺は、拡開する壁部１１に合わせて、壁部１１の傾斜に倣って傾斜している。設置部１１ａは、前後方向に亘って、嵌合凸部３０の外側面３５ｂよりも外側に突出する梃子部１１ａ２が設けられる。

【0022】

ここで、嵌合凸部３０の挿入凸部の内側面３５ａよりも突出する部分の幅Ｗ２（内側面３５ａから設置部１１ａの内側の端縁までの距離）は、梃子部１１ａ２の幅Ｗ１（外側面３５ｂから設置部１１ａの外側の端縁までの距離）よりも小さい（図６も参照）。更に、嵌合凸部３０の挿入凸部の内側面３５ａよりも突出する部分の幅Ｗ２は、後方から前方に向かって漸次小さくなるよう設定されている。特に、前側の第２挿入凸部３２よりも前方の部分では、幅Ｗ２は消失する。このようにして、拡開するよう設けられる壁部１１の基端（設置部１１ａの上面における内側）の縁１１ｂ（図１も参照）の壁部１１の内側面からの突出量が一定とされると共に、縁１１ｂの突出量を小さくすることができるので、ハウス玩具１の室内にタンス玩具のような家具玩具（不図示）を配置する際に、壁部１１の内側面と家具玩具の背面とを近接又は接触するように家具玩具を配置することができる。

【0023】

図５に示すように、ハウス玩具本体１０がベース部材１００に取り付けられているとき、嵌合凸部３０は、嵌合孔部１１０と嵌合する。より詳細には、第１挿入凸部３１は、第１被挿入孔部１１１に挿入され凹凸嵌合する。２つの第２挿入凸部３２は、各第２被挿入孔部１１２に挿入され凹凸嵌合する。図６に示すように、挿入凸部（第１挿入凸部３１，第２挿入凸部３２）と被挿入孔部（第１被挿入孔部１１１，第２被挿入孔部１１２）の凹凸嵌合は、着脱可能な程度に圧入嵌合とされている。

【0024】

図５に示すように、２つの弾発凸部３３は、各係合孔部１１３に挿入される。このとき、図７に示すように、係合孔部１１３の係合突起１１３ａは、弾発凸部３３の係合凹部３３ａに入り込み、係合する。更に、挿入凸部と係合孔部１１３との間に配置される挿入リブ１１４は、嵌合凸部３０における対応する隙間Ｓに挿入される。これにより、ベース部材１００に対するハウス玩具本体１０の確実な移動規制が行われる。このようにして、挿入凸部と被挿入孔部が圧入され、弾発凸部３３が係合孔部１１３に係止され、挿入リブ１１４が隙間Ｓに挿入されることで、ハウス玩具本体１０がベース部材１００に確実に固定される。

【0025】

遊びを終えてハウス玩具１を片付ける際には、ハウス玩具本体１０をベース部材１００から取り外すことができる。ここで、主な使用者である子供の場合には、ハウス玩具本体１０を略垂直にベース部材１００から離間させて嵌合凸部３０と嵌合孔部１１０の凹凸嵌合を解除することが難しい。従って、使用者が子供の場合には、ハウス玩具本体１０の左側又は右側を持ち上げて、片方ずつ、嵌合凸部３０と嵌合孔部１１０の嵌合を解除することがある。

【0026】

ハウス玩具１では、ハウス玩具本体１０の左右の一方側を持ち上げて嵌合凸部３０と嵌合孔部１１０の嵌合を解除した場合には、他方側の嵌合凸部３０と嵌合孔部１１０の凹凸嵌合は図８に示すように、梃子部１１ａ２の下面と梃子部１１ａ２の下面が対向するベース部材１００の上面（取付面１０１）との間で支点が形成される。すると、この支点で力を受けるので、挿入凸部（第１挿入凸部３１、第２挿入凸部３２）に無理な力が加えられることがなく、挿入凸部を被挿入孔部（第１被挿入孔部１１１、第２被挿入孔部１１２）から脱出することができる。なお、弾発凸部３３は、弾発性を有するので、挿入凸部と被挿入孔部の着脱の際には若干撓み、係合突起１１３ａと係合凹部３３ａが係脱される。

【0027】

以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様のハウス玩具を提供することができる。

【0028】

第１の態様に係るハウス玩具は、複数の孔を含む嵌合孔部及び取付面を備える板状のベース部材と、前記取付面と当接する当接面を含む設置部及び前記嵌合孔部と嵌合するよう前記当接面から突出する複数の凸部を含む嵌合凸部を備えて前記取付面に取り付けられる板状の壁部を含むハウス玩具本体と、を有し、前記設置部は、前記嵌合凸部の外側面よりも外側に突出する梃子部を含み、前記嵌合凸部の内側面よりも突出する部分の幅は、前記梃子部の幅よりも小さい。

【0029】

この構成によれば、嵌合凸部と嵌合孔部の凹凸嵌合によりハウス玩具本体をベース部材に容易に取り付けることができ、更にハウス玩具本体の左側又は右側を先に持ち上げれば、子供であっても、ハウス玩具本体を容易にベース部材から取り外すことができる。従って、遊び終わった後にハウス玩具本体とベース部材を分離しておけば、コンパクトに片付けることができる。そして、嵌合凸部と嵌合孔部の凹凸嵌合により、ハウス玩具本体とベース部材とが確実に固定されるので、ハウス玩具本体の室内におけるベース部材の上に家具玩具を配置した状態でハウス玩具本体を持ち上げても、ベース部材が落下することがなく保持されて、ハウス玩具の移動等を容易に行うことができる。そして、嵌合凸部の内側面よりも突出する部分の幅Ｗ２を小さくすることができるので、家具玩具を見栄え良く配置することができる。また、ハウス玩具は、ハウス玩具本体とベース部材とを分離した状態でパッケージングできるので、梱包材を小さくすることができ、輸送費の低減及び梱包材量削減等による環境問題にも配慮した商品としてのハウス玩具を提供することができる。

【0030】

第２の態様に係るハウス玩具は、前記嵌合凸部は、挿入凸部と、前記挿入凸部よりも薄く形成されて係合凹部を備える弾発凸部と、が所定間隔を有して設けられ、前記嵌合孔部は、前記挿入凸部が挿入される被挿入孔部と、前記弾発凸部が挿入されて前記係合凹部と係合する係合突起を備える係合孔部と、前記被挿入孔部と前記係合孔部との間に設けられ、前記挿入凸部と前記弾発凸部間に挿入される挿入リブと、を有する。

【0031】

この構成によれば、挿入凸部と被挿入孔部を圧入嵌合としてハウス玩具本体のベース部材への固定を容易としつつ、係合凹部に係合突起係合することで確実な抜け止めと共に弾発性を有する弾発凸部により取り外しも容易となる。

【0032】

第３の態様に係るハウス玩具は、前記係合孔部は、前記壁部に対して外側に設けられる。

【0033】

この構成によれば、ハウス玩具本体の左側又は右側を持ち上げてハウス玩具本体をベース部材から取り外す際に、容易に係合凹部と係合突起の係合を解除することができる。

【0034】

第４の態様に係るハウス玩具は、前記挿入凸部は、前記壁部に沿って設けられ、第１挿入凸部と、前記第１挿入凸部の両端に設けられ、前記第１挿入凸部よりも短い２つの第２挿入凸部と、を有し、前記弾発凸部は、前記第１挿入凸部と前記第２挿入凸部との間に２つ設けられる。

【0035】

この構成によれば、水平方向の位置決めをしつつ固定する圧入嵌合の部位と、弾発凸部による上下方向の離脱を規制する部位とをバランスよく配置することができる。

【0036】

第５の態様に係るハウス玩具は、前記壁部は対向して２枚設けられて板状の接続壁部により後方側を接続され、２枚の前記壁部は前方に向けて拡開して設けられる。

【0037】

この構成によれば、室内を広く見せて、見た目も楽しく、組立てや分解が容易なハウス玩具を提供することができる。

【0038】

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。

【符号の説明】

【0039】

１ ハウス玩具 ４ ガイド部
１０ ハウス玩具本体 １１ 壁部
１１ａ 設置部 １１ａ１ 当接面
１１ａ２ 梃子部 １１ｂ 縁
１２ 接続壁部 １３ 床部材
２０ 梯子玩具 ３０ 嵌合凸部
３１ 第１挿入凸部 ３２ 第２挿入凸部
３３ 弾発凸部 ３３ａ 係合凹部
３５ａ 内側面 ３５ｂ 外側面
１００ ベース部材 １０１ 取付面
１１０ 嵌合孔部 １１１ 第１被挿入孔部
１１２ 第２被挿入孔部 １１３ 係合孔部
１１３ａ 係合突起 １１３ｂ 貫通孔
１１４ 挿入リブ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】