(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025023386
(43)【公開日】2025-02-17
(54)【発明の名称】リクレーマのバケット及びリクレーマ
(51)【国際特許分類】
B65G 65/20 20060101AFI20250207BHJP
B65G 47/95 20060101ALI20250207BHJP
【FI】
B65G65/20
B65G47/95 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023127454
(22)【出願日】2023-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】000001258
【氏名又は名称】JFEスチール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】柴田 奈緒
(72)【発明者】
【氏名】深川 謙一
【テーマコード(参考)】
3F072
【Fターム(参考)】
3F072AA03
(57)【要約】
【課題】バラ物の収容効率とリクレーマの運転エネルギ(消費電力)のバランスを最適化することが可能なリクレーマのバケット及びリクレーマを提供する。
【解決手段】バケットホイル1の周方向に複数取り付けられ、積み付けられたバラ物を取り込み口4から収容部3内に掻き取るリクレーマのバケット2であって、取り込み口4のバケットホイル径方向寸法Hと収容部3のバケットホイル周方向寸法Lの比を1.65>L/H≧1.15とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バケットホイルの周方向に複数取り付けられ、積み付けられたバラ物を取り込み口から収容部内に掻き取るリクレーマのバケットにおいて、
前記取り込み口のバケットホイル径方向寸法Hと前記収容部のバケットホイル周方向寸法Lの比が1.65>L/H≧1.15である、リクレーマのバケット。
【請求項2】
請求項1に記載のバケットが設けられたリクレーマにおいて、
前記バケットの収容部のバケットホイル径方向内側の開放部に対向してバケットホイルの径方向内側に配設されたステータと前記バケットとの隙間に対し、前記バケットのバケットホイル軸線方向両側面から前記隙間の10倍以上の距離の位置に内側面が位置するようにサイドカバーが設けられた、リクレーマ。
【請求項3】
請求項1に記載のバケットが設けられたリクレーマにおいて、
前記バケットホイルをバケットホイル径方向内側から回転自在に支持するローラの下方に位置する部材に、下方に貫通する開口部が設けられた、リクレーマ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バケットホイルの周方向に複数取り付けられ、積み付けられたバラ物を取り込み口から収容部内に掻き取るリクレーマのバケット及びリクレーマに関する。
【背景技術】
【0002】
ヤードに積み付けられた鉄鉱石、石炭、石灰などのバラ物をヤードコンベヤに払い出すためにリクレーマが用いられる。リクレーマは、周方向に複数のバケットが取り付けられたバケットホイルを所定方向に回転することで、積み付けられたバラ物が各バケットの取り込み口から収容部内に収容されて掻き取られる。積み付けられているバラ物はバケットホイル外周上のバケットが下部に位置しているときに掻き取られ、バケットが上部に移動された際に収容部内のバラ物が自重で落下してヤードコンベヤに払い出される。このようなリクレーマのバケットとしては、例えば下記特許文献1に記載されるものがある。このバケットは、バラ物の掻き取り時に収容部の底部となるバケットホイル径方向外側板部材の取り込み口近傍に水抜き用開口部が設けられ、それよりも収容部奥方の位置にバケットホイル軸線方向に長手な堰が設けられている。このリクレーマのバケットでは、バラ物と一緒に掬い取られるヤードの水溜りの水の量を低減して傾斜しているヤードコンベヤでのバラ物の滑りを効果的に抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リクレーマによるバラ物の払い出し効率を向上するためには、例えば、各バケットにおけるバラ物の収容量、すなわちバケットの収容部の容量を増大することが考えられる。バケットの収容部の容量を増大するに際し、バケットのバケットホイル軸線方向寸法は決まっている。したがって、収容部の容量を増大するには、取り込み口のバケットホイル径方向寸法(高さ)と収容部のバケットホイル周方向寸法(奥行き)を増大すればよい。しかしながら、バケットの収容部の奥行きを大きくすると、1回の掻き取りで収容部全量のバラ物を収容できないおそれがある(効率がよくない)。また、バケット収容部の奥行きが大きすぎると、バケットホイルに装着可能なバケット数が減少し、却ってバラ物の払い出し効率が低下する。一方、バケットの高さを大きくすると、バラ物の掻き取り抵抗が大きくなってリクレーマの運転エネルギ、具体的には消費電力が増大するというトレードオフがある。したがって、各バケットにおけるバラ物の収容効率とリクレーマの運転エネルギ(消費電力)のバランスについて検討の余地がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バラ物の収容効率とリクレーマの運転エネルギ(消費電力)のバランスを最適化することが可能なリクレーマのバケット及びリクレーマを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るリクレーマのバケットは、バケットホイルの周方向に複数取り付けられ、積み付けられたバラ物を取り込み口から収容部内に掻き取るリクレーマのバケットにおいて、前記取り込み口のバケットホイル径方向寸法(高さ)Hと前記収容部のバケットホイル周方向寸法(奥行き)Lの比が1.65>L/H≧1.15であることを要旨とする。
【0007】
また、本発明の一態様に係るリクレーマは、上記のバケットが設けられたリクレーマにおいて、前記バケットの収容部のバケットホイル径方向内側の開放部に対向してバケットホイルの径方向内側に配設されたステータと前記バケットとの隙間に対し、前記バケットのバケットホイル軸線方向両側面から前記隙間の10倍以上の距離の位置に内側面が位置するようにサイドカバーが設けられたことを要旨とする。
【0008】
また、本発明の一態様に係るリクレーマは、上記のバケットが設けられたリクレーマにおいて、前記バケットホイルをバケットホイル径方向内側から回転自在に支持するローラの下方に位置する部材に、下方に貫通する開口部が設けられたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のリクレーマのバケットによれば、取り込み口の高さHと収容部の奥行きLの比を1.65>L/H≧1.15と規定したことにより、バラ物の収容効率とリクレーマの運転エネルギ(消費電力)のバランスを最適化することが可能となる。すなわち、1.65≦L/Hである場合、高さHに対して奥行きLが大きすぎてバラ物の掻き取り時、収容部内に空隙ができて収容効率が低下する。一方、L/H<1.15である場合、奥行きLに対して高さHが大きすぎてリクレーマの運転エネルギ(消費電力)が増大する。
【0010】
また、バケットからこぼれたバラ物がステータの外周面上に押し詰められてしまうのを回避することができることから、リクレーマ、特にバケットホイルの回転に伴う運転エネルギ(消費電力)の浪費を回避することができる。
また、バケットからこぼれたバラ物がローラと下方支持部の間に押し詰められてしまうのを回避することができることから、リクレーマ、特にバケットホイルの回転に伴う運転エネルギ(消費電力)の浪費を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明のリクレーマのバケットを用いたバケットホイルの一実施形態の概略構成を示す正面図である。
【
図2】
図1のリクレーマのバケット及びローラの詳細説明図である。
【
図3】バケットの奥行きの上限を規定する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明のリクレーマのバケット及びリクレーマの一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
【0013】
図1は、リクレーマのバケット及びリクレーマの一実施形態を示すバケットホイル1の概略構成正面図である。
図1に示すバケットホイル1の左半部は、後述するバケット2の切断面を示している。バケットホイル1は、図の上部が凡そ上向きになるようにして使用される。この実施形態では、概略リング状のバケットホイル1の外周に沿って、複数、この例では12個のバケット2が取り付けられている。前述したように、ヤードに積み付けられているバラ物はバケットホイル1の外周上のバケット2が下部(最下部)に位置しているときに掻き取られる。掻き取られたバラ物は、バケット2の収容部3内に収容される。そして、バケット2が上部に移動された際に収容部3内のバラ物が自重でシュート51内に落下してヤードコンベヤ52に払い出される。バケットホイル1は、リング状板部材31を紙面垂直方向に2つ平行に並べ、それらを(バケット2などで)互いに連結して構成される。
【0014】
このバケットホイル1には、図に一点鎖線円(ピッチ円)で示すように、周方向に沿って、チェーンと噛合する歯が連続して配設されており、バケットホイル1全体で1つの従動スプロケット32が構成されている。一方、バケットホイル1の上端位置には駆動スプロケット33が配設されており、その図示左右両側の少し下がった位置にテンションスプロケット34が配設されている。この駆動スプロケット33とテンションスプロケット34に巻回されたチェーン35がバケットホイル1の従動スプロケット32と噛合している。従って、駆動スプロケット33を図示しない電動モータで回転駆動すると、チェーン35の回転に伴ってバケットホイル1が所定方向(図では時計回り方向)に回転される。このバケットホイル1の回転方向を掻き取り方向と規定する。
【0015】
バケット2の形状の詳細については後述することとして、この実施形態では時計回り方向が掻き取り方向であることから、下方では図の左側が、上方では図の右側が各バケット2の取り込み口4となるようにバケットホイル1に取り付けられている。バケット2は、ヤードに積み付けられているバラ物を掻き取って収容部3内の奥方まで収容することを目的とするものであるから、
図1の最下部の左側のバケット2を例として、その形態について説明する。バケット2は、ヤード(地上)のバラ物を掬い上げるために取り込み口4側が低く且つ収容部3の奥方(奥行き側)が次第に高くなるようにバケットホイル径方向外側に凸状の略湾曲された背板部36を有する(
図2a参照)。背板部36は、複数の平板部材を隙間なく継いで構成してもよい。この背板部36に対し、バケット2には、背板部36のバケットホイル軸線方向両端部を閉塞する側板部37が設けられ、これらによりバケット2の収容部3が形成されている。
【0016】
バケット2の収容部3は、バケットホイル1の内部(2つのリング状板部材31の間)まで連続しており、従ってバラ物はバケットホイル1の内部まで収容される。すなわち、この実施形態では、バケットホイル1の内部がバケット2の収容部3の一部を構成している。そのため、バケットホイル1の内部(対向するリング状板部材31の内側面)には、バラ物の衝突や転動による摩耗や損傷を抑制するためのライナー(内張り)部材40が取り付けられている。なお、バケット2の収容部3(=バケットホイル1)のバケットホイル径方向内側は開放されている。また、バケット2の取り込み口4からは、掻き取り方向先方に向けて外側広がりの板状の掬い部38及び規制部39が延設されており、このうち掬い部38は背板部36に連設され、規制部39は側板部37に連設されている。
【0017】
前述のように、バラ物はバケット2が最下部にあるときに掻き取られ且つ最上部にあるときに払い出され、この実施形態では時計回り方向が掻き取り方向である。従って、
図1の左半部だけ、バケット2の収容部3内(バケットホイル1の内部を含む)にバラ物が収容されている。また、バケット2の収容部3(=バケットホイル1)のバケットホイル径方向内側は開放されている。そこで、図示左半部におけるバケットホイル1の径方向内側には、バケット2の収容部3(=バケットホイル1)のバケットホイル径方向内側の開放部を覆うステータ5が設けられている。このステータ5は、バケット2の収容部3内のバラ物がバケットホイル径方向内側の開放部からこぼれてしまうのを規制する規制部材であり、バケットホイル1の径方向内側となる面を覆うように配設されている。
【0018】
図2bには、ステータ5の断面を示す。バラ物規制部材としてのステータ5そのものは、バケットホイル径方向外側に凸状の断面円弧形状の板部材である。ステータ5の径方向外側面には、バケット2の収容部3に収容されているバラ物が擦れたり転がったりすることによる摩耗や損傷を防止するためのライナー(内張り)部材が取り付けられている。なお、ステータ5の径方向外側面をバケット2の収容部3(=バケットホイル1)のバケットホイル径方向内側面に当接させておくことは実質的に困難である。そのため、バケット2の収容部3(=バケットホイル1)とステータ5(ライナー部材42)の間には所定寸法の隙間dが形成されている(図は模式的である)。
【0019】
また、この実施形態では、バケット2の収容部3(=バケットホイル1)のバケットホイル軸線方向両側面に対向するように、ステータ5のバケットホイル軸線方向両側部にサイドカバー6が取り付けられている。このサイドカバー6は、バケット2の収容部3(実質的にはバケットホイル1のリング状板部材31)からこぼれたバラ物がステータ5のバケットホイル軸線方向両側端部から落下しないように規制するためのものである。このサイドカバー6のバケットホイル軸線方向内側面には、バラ物が擦れたり転がったりすることによる摩耗や損傷を防止するためのライナー(内張り)部材43が取り付けられている。この実施形態では、サイドカバー6(ライナー部材43)のバケットホイル軸線方向内側面とバケット2(=バケットホイル1)のバケットホイル軸線方向両側面の距離を、バケット2の収容部3とステータ5の間の隙間dの寸法の10倍以上としている。これにより、バケット2(=バケットホイル1)からこぼれたバラ物がサイドカバー6(ライナー部材)とバケット2の間に押し詰められてしまうのを回避することができる。
【0020】
バケットホイル1は、バケットホイル径方向内側に配設されているローラ7によって回転自在に支持されている。
図2bには、ローラ7によるバケットホイル1の支持構造を示す。バケットホイル1のバケットホイル軸線方向両側面にはバケットホイル径方向内側(=下向き)に屈曲するアーム部材53が突設されており、このアーム部材53のバケットホイル径方向内側端部にレール部材44が取り付けられている。このレール部材44は、バケットホイル1と同心で周方向に連続するリング状部材である。一方、
図1に二点鎖線で示す梁部材54にローラ支持フレーム45が取り付けられており、このローラ支持フレーム45に軸受形状のローラ支持機構46が設けられ、このローラ支持機構46によってローラ7が回転自在に支持されている。そして、このローラ7にレール部材が搭載されることにより、バケットホイル1はローラ7によって回転自在に支持されている。
【0021】
この実施形態では、
図2bに破線で示すように、ローラ支持機構46やローラ支持フレーム45のようなローラ7の下方に位置する部材に開口部8が設けられている。この開口部8は、下方支持部やローラ支持フレーム45を貫通して下方まで開放されている。例えば、
図1からも推察されるように、バケット2(バケットホイル1)からこぼれたバラ物はローラ支持機構46にも落下する。ローラ支持機構46の上にバラ物が堆積するとローラ7とローラ支持機構46の間にバラ物が押し詰められ、ローラ7の回転が規制される。ローラ7の回転が規制されると、バケットホイル1(リクレーマ)を回転駆動する電動モータの負荷が大きくなり、消費電力が増大する。ローラ7の下方に位置する部材に、下方に貫通する開口部8を形成しておくことで、ローラ支持機構46上に落下したバラ物を下方まで落とすことができ、これによりローラ7と下方支持部の間にバラ物が押し詰められるのを回避することができる。
【0022】
この実施形態では、
図2bに示すバケット2の取り込み口4の高さ(バケットホイル径方向寸法)Hと
図2aに示す収容部3の奥行き(バケットホイル周方向寸法)Lの比を1.65>L/H≧1.15と規定した。前述のように、リクレーマによるバラ物の払い出し効率を向上するために、バケット2の収容部3の容量を増大する場合、取り込み口4の高さHと収容部3の奥行きLを増大すればよい。しかしながら、1.65≦L/Hである場合、取り込み口4の高さHに対して収容部3の奥行きLが大きすぎてバラ物の掻き取り時、収容部3内に空隙ができて収容効率が低下する。一方、L/H<1.15である場合、奥行きLに対して高さHが大きすぎてリクレーマ(バケットホイル1)の運転エネルギ(消費電力)が増大する。この実施形態では、L/Hを1.65>L/H≧1.15と規定することにより、バラ物の収容効率とリクレーマの運転エネルギ(消費電力)のバランスを最適化することが可能となる。
【0023】
但し、バケットホイル1に装着可能なバケット2の数を確保するためには、バケット2の奥行きの上限を規定する必要がある。
図3は、バケットホイル1へのバケット2の取り付け状態を抜き出した説明図である。同図において、バケットホイル1の外径をD、バケットホイル1の外径位置におけるバケット2間の弦の長さをG、隣り合うバケット2がバケットホイル1の中心に対してなす角度をθ、バケット2の数をxとすると、
G=2×D/2×sinθ/2=D・sinθ/2
θ=2π/x
であるから、Gは以下の通りとなる。
G=D・sinπ/x
【0024】
掬い部38や規制部39を考慮しない最大寸法でバケット2の奥行きLは弦Gより小さくないと、バケット2の必要数xをバケットホイル1に装着できない。従って、バケット2の奥行きLは、
L<D・sinπ/x
である必要がある。
【0025】
このように、この実施形態のリクレーマのバケット2及びリクレーマでは、取り込み口4の高さHと収容部3の奥行きLの比を1.65>L/H≧1.15と規定した。これにより、バラ物の収容効率とリクレーマの運転エネルギ(消費電力)のバランスを最適化することが可能となる。
また、バケット2の両側面に対向するようにサイドカバー6を設け、このサイドカバー6(ライナー部材43)の内側面とバケット2の側面との距離をステータ5とバケット2の隙間dの10倍以上とした。これにより、バケット2からこぼれたバラ物がステータ5の外周面上に押し詰められてしまうのを回避することができることから、リクレーマ、特にバケットホイル1の回転に伴う運転エネルギ(消費電力)の浪費を回避することができる。
【0026】
また、バケットホイル1を径方向内側から回転自在に支持するローラ7の下方に位置する部材に、下方に貫通する開口部8を設けた。これにより、バケット2からこぼれたバラ物がローラ7と下方支持部の間に押し詰められてしまうのを回避することができることから、リクレーマ、特にバケットホイル1の回転に伴う運転エネルギ(消費電力)の浪費を回避することができる。
【0027】
以上、実施形態に係るリクレーマのバケット2及びリクレーマについて説明したが、本件発明は、上記実施の形態で述べた構成に限定されるものではなく、本件発明の要旨の範囲内で種々変更が可能である。例えば、バラ物の衝突や転動などによって摩耗したり損傷したりした部材の交換を容易にするために、それらを締結している締結具、例えばボルトやナットを個別のカバーで覆って保護してもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 バケットホイル
2 バケット
3 収容部
4 取り込み口
5 ステータ
6 サイドカバー
7 ローラ
8 開口部