IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 理想科学工業株式会社の特許一覧

<図1>
  • 特開-アプリケーションプログラム 図1
  • 特開-アプリケーションプログラム 図2
  • 特開-アプリケーションプログラム 図3
  • 特開-アプリケーションプログラム 図4
  • 特開-アプリケーションプログラム 図5
  • 特開-アプリケーションプログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025023481
(43)【公開日】2025-02-17
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20250207BHJP
   B42C 11/02 20060101ALI20250207BHJP
   B42C 19/02 20060101ALI20250207BHJP
【FI】
G06F3/12 344
G06F3/12 303
G06F3/12 382
B42C11/02
B42C19/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023127630
(22)【出願日】2023-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】中尾 秀雄
(57)【要約】
【課題】くるみ製本用の印刷ジョブを小冊子用の印刷ジョブに変換しても、背表紙画像が失われることなく印刷できるようにするアプリケーションプログラムを提供する。
【解決手段】アプリケーションプログラム(PM)は、くるみ製本用の印刷ジョブに含まれる原稿データに基づいて、原稿データの本文の用紙枚数が所定枚数(m)未満の場合、又は、本文の厚みが所定の閾値未満の場合に、印刷ジョブを小冊子製本用の印刷ジョブに変換するジョブ変換処理(S5)と、原稿データに含まれる表紙の画像データと背表紙の画像データとを合成し、前記小冊子製本用の印刷ジョブの表紙の画像データとする表紙作成処理(S6)と、をコンピュータ(11)に実行させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
くるみ製本用の印刷ジョブに含まれる原稿データに基づいて、
前記原稿データの本文の用紙枚数が所定枚数未満の場合、又は、前記本文の厚みが所定の閾値未満の場合に、前記印刷ジョブを小冊子製本用の印刷ジョブに変換するジョブ変換処理と、
前記原稿データに含まれる表紙の画像データと背表紙の画像データとを合成し、前記小冊子製本用の印刷ジョブの表紙の画像データとする表紙作成処理と、
を、コンピュータに実行させるアプリケーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷ジョブによって実行される印刷物の製本の方式として、くるみ製本及び小冊子製本が知られている。くるみ製本は、製本する用紙の枚数が少なくて厚みが薄い場合に、糊付けが必ずしも良好にならないという問題がある。そのため、くるみ製本用の印刷ジョブは、用紙の枚数が少ない場合に小冊子製本用の印刷ジョブに変換して小冊子製本とする技術が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-136180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術は、くるみ製本用の印刷ジョブを小冊子用の印刷ジョブに変換する際に、くるみ製本用の印刷ジョブに含まれている背表紙画像のデータが削除されて背表紙画像が失われる、という問題があり、改善が望まれている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、くるみ製本用の印刷ジョブを小冊子用の印刷ジョブに変換しても、背表紙画像が失われることなく印刷できるようにするアプリケーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は次の1)の構成を有する。
1) くるみ製本用の印刷ジョブに含まれる原稿データに基づいて、
前記原稿データの本文の用紙枚数が所定枚数未満の場合、又は、前記本文の厚みが所定の閾値未満の場合に、前記印刷ジョブを小冊子製本用の印刷ジョブに変換するジョブ変換処理と、
前記原稿データに含まれる表紙の画像データと背表紙の画像データとを合成し、前記小冊子製本用の印刷ジョブの表紙の画像データとする表紙作成処理と、
を、コンピュータに実行させるアプリケーションプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、くるみ製本用の印刷ジョブを小冊子用の印刷ジョブに変換しても、背表紙画像が失われることなく印刷される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の一態様に係るアプリケーションプログラムPMに基づいて、印刷及び製本を実行する印刷システムSTを示すブロック図である。
図2図2は、くるみ製本用の印刷ジョブにおける第1印刷領域AR1を説明する図である。
図3図3は、くるみ製本用の印刷ジョブにおける第2印刷領域AR2を説明する図である。
図4図4は、くるみ製本用の印刷ジョブを小冊子製本用の印刷ジョブに変換する際の、背表紙画像G2の変換後表紙印刷領域BR1への配置処理の選択肢を説明する図であり、図4(a)は上書き処理、図4(b)は重畳処理、図4(c)は元画像縮小処理を示す。
図5図5は、アプリケーションプログラムPMに基づいて実行される製本方式変換処理のフロー図である。
図6図6は、背表紙画像G2の配置処理の選択を使用者に促す入力画像F1を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様のアプリケーションプログラムについて、図1図6を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
【0010】
以下に示す一態様は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0011】
アプリケーションプログラムPM(以下、アプリPMとも称する)は、例えば図1に示される印刷システムSTにおける端末93に備えられた制御部11に記憶される。印刷システムSTは、制御部11の制御の下、アプリPMに従って印刷及び製本を実行する。
【0012】
印刷システムSTは、端末93,第1印刷機21,第2印刷機22,くるみ製本フィニッシャ31,及び小冊子製本フィニッシャ32を含んで構成されている。
端末93は、制御部11と、第1プリンタドライバ12及び第2プリンタドライバとを有する。制御部11は、アプリケーションプログラムPMが格納され、中央処理装置であるCPU111,記憶部112,操作部114,及び表示部115を有し、外部から入力される印刷ジョブを処理するコンピュータとして機能する。
操作部114は、作業者などによって動作の指示などを入力可能とするものであり、表示部115は印刷システムSTの動作状態などを把握可能とする画像又は音声を出力する。
【0013】
第1プリンタドライバ12,第1印刷機21,及びくるみ製本フィニッシャ31を含んでくるみ製本印刷システム91が構成される。また、第2プリンタドライバ13,第2印刷機22,及び小冊子製本フィニッシャ32を含んで小冊子製本印刷システム92が構成される。制御部11は、くるみ製本印刷システム91及び小冊子製本印刷システム92の動作を制御する。
【0014】
印刷システムSTは、この構成により、外部から入力された印刷ジョブに基づいて、制御部11の制御の下で基本処理として次の印刷及び製本を実行する。
具体的には、入来した印刷ジョブがくるみ製本用印刷ジョブの場合、制御部11は、第1プリンタドライバ12に対し、印刷ジョブに含まれるくるみ製本用の画像データを含む原稿データをラスタデータ化して、第1印刷機21に対し印刷データとして送信するよう指示する。また、入力された印刷ジョブが小冊子用印刷ジョブの場合、第2プリンタドライバ13に対し、印刷ジョブに含まれる小冊子製本用の画像データを含む原稿データをラスタデータ化して、第2印刷機22に対し印刷データとして送信するよう指示する。
【0015】
第1印刷機21は、第1プリンタドライバ12から送信された、くるみ製本用の印刷データを用紙に印刷し、印刷した用紙をくるみ製本フィニッシャ31に送出する。第2印刷機22は、第2プリンタドライバ13から送信された、小冊子製本用の印刷データを用紙に印刷し、印刷した用紙を小冊子製本フィニッシャ32に送出する。
【0016】
くるみ製本フィニッシャ31は、第1印刷機21から送出された複数枚の本文用紙の綴じる側の縁部を、表紙用紙によりコ字状に包み、糊で圧着して一体化すると共に、表紙用紙の余剰領域を断裁して製品P1とする。
小冊子製本フィニッシャ32は、第2印刷機22から送出された複数枚の本文用紙を中綴じして一体化し、製品P2とする。
【0017】
制御部11は、上述のくるみ製本において、くるみ製本用ジョブに含まれる表紙用の複数の画像を、表紙用紙の印刷領域に、次に説明するように配置し、第2プリンタドライバ13によってラスタデータ化する。
【0018】
図2及び図3に示されるように、表紙用紙の印刷領域は、外面側になる第1印刷領域AR1と内面側になる第2印刷領域AR2とによって構成される。図2に示されるように、第1印刷領域AR1は、本の表表紙(表紙C1)となる第1表紙領域AR11,背表紙となる背表紙領域AR12,裏表紙(表紙C4)となる第4表紙領域AR13と断裁領域AR14とを含んで構成されている。
このうち、第1表紙領域AR11には、第1表紙画像G1を配置し、背表紙領域AR12には背表紙画像G2を配置し、第4表紙領域AR13には第4表紙画像G3を配置する。
【0019】
第1表紙画像G1は、背景画像G1cと、第1オブジェクト画像G1a及び第2オブジェクト画像G1bとを有する。背表紙画像G2は、背景画像G2cとタイトル画像G2aとを有する。第4表紙画像G3は、背景画像G3cとオブジェクト画像G3aとを有する。
【0020】
図3に示されるように、第2印刷領域AR2は、断裁領域AR14に対応した断裁領域AR21,第4表紙領域AR13の内面側の表紙C3となる第3表紙領域AR22,背表紙領域AR12の内面側となる糊付け領域AR23,及び第1表紙領域AR11の内面側の表紙C2となる第2表紙領域AR24とを含んで構成されている。
このうち、第3表紙領域AR22には、第3表紙画像G4を配置し、第2表紙領域AR24には第2表紙画像G5を配置する。
【0021】
第3表紙画像G4は、背景画像G4cと、オブジェクト画像G4aを有する。第2表紙画像G5は、背景画像G5cとオブジェクト画像G5aとを有する。
【0022】
制御部11は、アプリPMによって、入力されたくるみ製本用ジョブの印刷用紙の枚数が、予め設定した所定枚数m(mは正の整数)以上の場合、又は、本文の印刷用紙の厚みが所定の閾値以上の場合に、上述の処理でくるみ製本を実行し、印刷用紙の枚数が所定枚数m未満の場合、又は、本文の印刷用紙の厚みが所定の閾値未満の場合には、くるみ製本用ジョブを小冊子製本用ジョブに変換するジョブ変換処理を実行する。その際、小冊子製本には背表紙及びその内面側の糊付け領域がないため、制御部11は、アプリPMによって、小冊子製本の表表紙となる印刷領域に、くるみ製本における背表紙画像を含める表紙作成処理を実行する。これについて、図4及び図5を参照して説明する。所定枚数mは、用紙の厚さなどに応じて、あらかじめ糊付けが安定して良好に実行される枚数として設定しておく。以下、本文の印刷用紙の枚数が所定枚数m未満の場合にジョブ変換処理を実行する例を説明する。
【0023】
図4は、くるみ製本用の印刷ジョブを小冊子製本用の印刷ジョブに変換するときの、変換後表紙印刷領域BR1への背表紙画像G2の配置処理の選択肢を説明する図であり、図4(a)は上書き処理、図4(b)は重畳処理、図4(c)は元画像縮小処理を示す。また、図5は、アプリケーションプログラムPMに基づいて実行される製本方式変換処理のフロー図である。
変換後表紙印刷領域BR1は、例えば、小冊子製本における表表紙の印刷領域に相当する。
【0024】
図5に示される製本方式変換処理において、制御部11は、印刷ジョブが入力されたら(S1)、その印刷ジョブの製本方式が、A:くるみ製本用ジョブ、B:小冊子製本用ジョブのいずれなのかを判定する(S2)。
Bと判定した場合、制御部11は、入力された印刷ジョブをそのまま小冊子製本用ジョブとして扱って第2プリンタドライバ13へ出力する(S21)。
【0025】
Aと判定した場合、制御部11は、印刷ジョブに含まれる原稿データにおける本文の用紙枚数が所定枚数m以上であるか否かを判定する(S3)。
所定枚数m以上である(Yes)と判定したら、制御部11は、入力された印刷ジョブをそのままくるみ製本用ジョブとして扱って第1プリンタドライバ12へ出力する(S4)。
所定枚数m未満である(No)と判定したら、制御部11は、くるみ製本用ジョブのレイアウトを小冊子製本用ジョブのレイアウトに変換する(S5)。その際、背表紙画像G2を、小冊子製本のレイアウトの表表紙印刷領域である変換後表紙印刷領域BR1に含めるように画像データを合成して変換後表紙印刷領域BR1の画像データを生成する(S6)。この、アプリケーションプログラム(PM)がコンピュータである制御部11に実行させるステップ(S5)がジョブ変換処理であり、ステップ(S6)が表紙作成処理である。
【0026】
変換後表紙印刷領域BR1の画像データを生成したら、それを含む小冊子ジョブとして第2プリンタドライバ13へ出力する(S7)。
【0027】
アプリPMは、ステップ(S6)における、背表紙画像G2を変換後表紙印刷領域BR1に含めるように画像データを合成する処理方法として、複数種類の処理方法を実行可能である。例えば、次に説明する(a)上書き処理,(b)重畳処理,及び(c)元画像縮小処理の3種類の処理方法であり、どの処理方法にするかを使用者が選択できるようにしている。
【0028】
(a)上書き処理
上書き処理は、図4(a)に示されるように、変換後表紙印刷領域BR1に対し、本来のくるみ製本において表表紙の画像とされる第1表紙画像G1を全面に配置する。そして、配置した第1表紙画像G1の一部を背表紙画像G2に上書きするように第1表紙画像G1の画像データと背表紙画像G2の画像データとを合成して、変換後表紙印刷領域BR1の画像データを生成する処理である。
【0029】
図4(a)に示される例では、第1表紙画像G1の一部である左縁部の縦長の長方形の範囲が背表紙画像G2の背景画像G2cに上書きされて、第1オブジェクト画像G1a及び背景画像G1cの一部が印刷されないようになっている。
背表紙画像G2は、背景画像G2c及びタイトル画像G2aともに欠落する画像データはなく印刷される。
【0030】
(b)重畳処理
重畳処理は、図4(b)に示されるように、変換後表紙印刷領域BR1に対し、第1表紙画像G1を全面に配置する。そして、第1表紙画像G1に背表紙画像G2を重畳するように、第1表紙画像G1の画像データと背表紙画像G2の画像データとを合成して、変換後表紙印刷領域BR1の画像データを生成する処理である。
具体的には、重畳範囲となる重畳部Dは背表紙画像G2の範囲であって、重畳部Dに対応する第1表紙画像G1の画像データ及び背表紙画像G2の画像データをそれぞれ間引いて変換後表紙印刷領域BR1の画像データとする。そのため、重畳部Dにおいて、第1表紙画像G1と背表紙画像G2との両方の画像を視認把握できる一方、それぞれの元画像と比較して画質は変化する。重畳部Dにおける第1表紙画像G1と背表紙画像G2との画像データの間引き比率は、例えば等しく50:50とする。もちろんこれに限定されず、画像の内容に応じた重みづけをして比率を変えてもよい。なお、間引き処理は、画像を透過させる処理でもよい。
【0031】
(c)元画像縮小処理
元画像縮小処理は、図4(c)に示されるように、変換後表紙印刷領域BR1に対し、背表紙画像G2はそのまま配置し、第1表紙画像G1は背表紙画像G2を配置することで狭くなった表示領域に対し、全体が表示されるよう縮小して配置する処理である。すなわち、第1表紙画像G1を縮小するように画像データを間引き、背表紙画像G2の画像データと合成して変換後表紙印刷領域BR1の画像データとする。
この処理では、第1表紙画像G1に隠れる部分はなく全体が表示される。また、背表紙画像G2及び縮小した第1表紙画像G1以外の範囲が空き領域BGaとなるので、この領域BGaは印刷しない領域とする。もちろん、空き領域BGaにあらかじめ設定したテクスチャパターンなどの画像を配置してもよい。
【0032】
このように、アプリPMは、背表紙画像G2を変換後表紙印刷領域BR1に印刷させる背表紙合成処理の種類を複数有し、使用者に選択可能としている。
【0033】
さらに、アプリPMは、使用者に対し、背表紙合成処理の種類選択を支援するためのユーザインターフェース画像(UI画像)である入力画像F1を、表示部115に表示させる。アプリPMは、入力画像F1を生成する画像生成機能を有する。すなわち、図1に示されるようにアプリPMは画像生成部113を含んでいる。
【0034】
図6は、入力画像F1の例を示している。
入力画像F1は、操作指示表示部F1a,選択肢表示部F1b,及びイメージ表示部F1cを有する。この例において、操作指示表示部F1aは、使用者に選択操作を説明するための文字列である。また、選択肢表示部F1bは、使用者がマウス操作で選択入力するチェックボタン及び文字列の組である。また、イメージ表示部F1cは選択肢の内容を視覚的に把握可能とするための画像である。具体的には、イメージ表示部F1cは、上記例に対応して(a)が上書き処理、(b)が重畳処理、(c)が元画像縮小処理を視覚的に把握できる模式的画像となっている。
【0035】
操作指示表示部F1a,選択肢表示部F1b,及びイメージ表示部F1cは、いずれも、これらの様式に限定されるものではなく、文字列の替わりにアイコンなどを用いたものであってもよい。
【0036】
アプリPMは、上述の入力画像F1を表示するので、使用者の利便性が増し、背表紙画像G2を小冊子製本における表紙印刷領域に印刷させる複数の処理の選択での誤選択を防止できる。
【0037】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。
【0038】
以上詳述したように、本発明の一態様のアプリケーションプログラムPMは、くるみ製本用の印刷ジョブを小冊子用の印刷ジョブに変換する際に、背表紙画像を小冊子製本における表紙印刷領域である変換後印刷領域に配置する。これにより、くるみ製本用の印刷ジョブを小冊子用の印刷ジョブに変換しても、背表紙画像は失われることなく印刷される。
【0039】
[付記1]
本出願は、以下の発明を開示する。
くるみ製本用の印刷ジョブに含まれる原稿データに基づいて、前記原稿データの本文の用紙枚数が所定枚数未満の場合、又は、前記本文の厚みが所定の閾値未満の場合に、前記印刷ジョブを小冊子製本用の印刷ジョブに変換するジョブ変換処理と、前記原稿データに含まれる表紙の画像データと背表紙の画像データとを合成し、前記小冊子製本用の印刷ジョブの表紙の画像データとする表紙作成処理と、をコンピュータに実行させるアプリケーションプログラム。
【符号の説明】
【0040】
11 制御部
111 CPU
112 記憶部
113 画像生成部
114 操作部
115 表示部
12 第1プリンタドライバ
13 第2プリンタドライバ
21 第1印刷機
22 第2印刷機
31 くるみ製本フィニッシャ
32 小冊子製本フィニッシャ
91 くるみ製本印刷システム
92 小冊子製本印刷システム
93 端末
AR1 第1印刷領域
AR11 第1表紙領域
AR12 背表紙領域
AR13 第4表紙領域
AR14 断裁領域
AR2 第2印刷領域
AR21 断裁領域
AR22 第3表紙領域
AR23 糊付け領域
AR24 第2表紙領域
BR1 変換後表紙印刷領域
D 重畳部
G1 第1表紙画像
G1a 第1オブジェクト画像
G1b 第2オブジェクト画像
G1c 背景画像
G2 背表紙画像
G2a タイトル画像
G2b 背景画像
G3 第4表紙画像
G3a オブジェクト画像
G3c 背景画像
G4 第3表紙画像
G4a オブジェクト画像
G4c 背景画像
G5 第2表紙画像
G5a オブジェクト画像
G5c 背景画像
F1 入力画像
F1a 操作指示表示部
F1b 選択肢表示部
F1c イメージ表示部
m 所定枚数
PM アプリケーションプログラム(アプリ)
P1,P2 製品
ST 印刷システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6