(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025023619
(43)【公開日】2025-02-17
(54)【発明の名称】照明器具および照明制御システム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/105 20200101AFI20250207BHJP
H05B 47/175 20200101ALI20250207BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20250207BHJP
H05B 45/37 20200101ALI20250207BHJP
H05B 47/17 20200101ALI20250207BHJP
【FI】
H05B47/105
H05B47/175
H05B47/16
H05B45/37
H05B47/17
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023127929
(22)【出願日】2023-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石井 慎二
(72)【発明者】
【氏名】鶴留 和幸
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA08
3K273QA29
3K273QA38
3K273SA10
3K273SA32
3K273SA48
3K273SA60
3K273TA12
3K273TA15
3K273TA22
3K273TA27
3K273TA33
3K273TA40
3K273TA49
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA55
3K273TA62
3K273UA16
3K273UA17
3K273UA19
3K273UA21
3K273UA22
3K273UA23
3K273UA27
3K273UA29
(57)【要約】
【課題】点検周期を変更することができる照明器具および照明制御システムを得ることを目的とする。
【解決手段】本開示に係る照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる非常用電源を放電させて前記非常用電源の異常を検出するための点検を、点検周期毎に実施する制御装置と、を備え、前記制御装置は、外部からの信号に応じて前記点検周期を変更可能に構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源を点灯させる非常用電源を放電させて前記非常用電源の異常を検出するための点検を、点検周期毎に実施する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、外部からの信号に応じて前記点検周期を変更可能に構成されていることを特徴とする照明器具。
【請求項2】
スイッチ部を備え、
前記制御装置は、前記スイッチ部の操作に応じて前記点検周期を変更することを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記制御装置は、前記スイッチ部が操作された回数に応じて前記点検周期を変更することを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
スイッチ部を備え、
前記スイッチ部で予め定められた操作が実行されると、前記制御装置は、前記点検周期毎に前記点検を実施する制御を無効にすることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項5】
前記予め定められた操作は、前記スイッチ部の複数回の操作または、前記スイッチ部の予め定められた時間以上の押下であることを特徴とする請求項4に記載の照明器具。
【請求項6】
受信部を備え、
前記制御装置は、前記受信部が受信した設定信号に応じて、前記点検周期を変更することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項7】
前記制御装置は、前記受信部が前記設定信号を受信した回数に応じて、前記点検周期を変更することを特徴とする請求項6に記載の照明器具。
【請求項8】
受信部を備え、
前記受信部が予め定められた信号を受信すると、前記制御装置は、前記点検周期毎に前記点検を実施する制御を無効にすることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項9】
受信部を備え、
前記制御装置は、前記受信部が受信した点検信号に応じて、前記非常用電源の点検を開始することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項10】
前記制御装置は、外部からの信号に応じて、前記点検周期毎に前記点検を実施する制御を無効にすることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項11】
前記点検周期毎に前記点検を実施する制御が無効であることを報知する表示部を備えることを特徴とする請求項10に記載の照明器具。
【請求項12】
前記点検周期を報知する表示部を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項13】
前記表示部は、前記点検周期を点滅により報知することを特徴とする請求項12に記載の照明器具。
【請求項14】
外部電源が非通電となった回数を報知する表示部を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項15】
表示部を備え、
前記表示部は、前記点検周期毎に実施する前記点検の結果を、前記非常用電源についての他の点検結果とは異なる手段で報知することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項16】
前記制御装置は、計時部を有し、前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記計時部は、前記照明器具に外部電源が通電されるとカウントを開始することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項17】
前記制御装置は、計時部を有し、前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記計時部は、前記点検が実施されるとカウントを開始することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項18】
前記制御装置は、時間をカウントする計時部と、外部からの取得またはカウントにより日付情報を提供するカレンダー機能と、を有し、
前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記計時部は、前記日付情報が予め設定された日付と一致または前記日付情報が前記予め設定された日付を過ぎると、カウントを開始することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項19】
前記制御装置は、計時部を有し、前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記計時部は、外部電源から前記照明器具に対して非通電の状態が予め定められた時間より長かった場合にカウントを開始することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項20】
前記制御装置は、
計時部を有し、前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記点検周期が変更され、前記計時部のカウントした時間が変更された前記点検周期よりも大きい場合、予め定められた猶予期間の間に再度の前記点検周期の変更とユーザによる点検の開始が無ければ、前記猶予期間の経過後に自動で前記点検を開始することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項21】
前記制御装置は、時間帯を含むカレンダー情報が記憶された記憶部を有し、前記点検周期毎に実施する前記点検が予め定められた時間帯に実施されるように前記点検周期を調整することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項22】
請求項6に記載の照明器具と、
前記照明器具に前記設定信号を送信する制御機器と、
を備えることを特徴とする照明制御システム。
【請求項23】
請求項1から5の何れか1項に記載の照明器具と、
前記照明器具から、前記点検周期毎に実施する前記点検の結果を受信し、表示する制御機器と、
を備えることを特徴とする照明制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具および照明制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、非常用ランプと、充電可能であって、非常時に非常用ランプへ電力を供給する非常用電源と、点検部と、無線通信モジュールとを具備する非常用照明装置が開示されている。点検部は、法令で定められた所定時間における非常用電源の異常を判断するための定期点検を行うとともに、その所定時間よりも短く、かつ、定期点検の期間よりも短い時間にて非常用電源の状態を診断するための短時間点検を行う。無線通信モジュールは、点検部による各点検結果を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
防災用照明装置には、消防法に準拠する誘導灯、または建築基準法に準拠する非常灯がある。一般に誘導灯の点検周期は6か月であり、非常灯の点検周期は6か月から12か月の間である。ユーザは、上記の点検周期で防災用照明装置の点検を実施することになる。一方で、上記の点検周期よりも短い点検周期で点検を実施しても良い。しかしながら、特許文献1の点検部は、一定の点検周期で所定の点検を実施するものであって、点検周期を変更することはできない。
【0005】
本開示は、点検周期を変更することができる照明器具および照明制御システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる非常用電源を放電させて前記非常用電源の異常を検出するための点検を、点検周期毎に実施する制御装置と、を備え、前記制御装置は、外部からの信号に応じて前記点検周期を変更可能に構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る照明器具によれば、制御装置は、外部からの信号に応じて点検周期を変更可能に構成されている。従って、点検周期を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る照明器具の斜視図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明器具を分解した状態を示す図である。
【
図3】実施の形態1に係る照明制御システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施の形態に係る照明器具および照明制御システムについて図面を参照して説明する。同じまたは対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明器具100の斜視図である。
図2は、実施の形態1に係る照明器具100を分解した状態を示す図である。照明器具100は、例えば、誘導灯、非常用照明装置などの防災用照明装置であり、天井、壁などの被取付部に取り付けられる。非常用照明装置は非常灯とも呼ばれる。本実施の形態では照明器具100について非常用照明装置を例に説明するが、照明器具100が誘導灯であっても同様の効果を得ることができる。
【0011】
照明器具100は、器具本体1と、端子台10と、取付金具11と、点灯装置3と、蓄電池4と、光源2を備える。照明器具100は、照明器具100の外部に設けられた商用電源などの外部電源から供給される電力によって蓄電池4を充電し、停電のように外部電源からの電力が途絶えた場合に、蓄電池4から光源2に電力を供給して光源2を点灯させる。
【0012】
器具本体1は、例えば筒状の板金から形成された筐体である。器具本体1は、端子台10、点灯装置3、取付金具11、蓄電池4および光源2が収容されている。また、器具本体1には、後述する点検スイッチ5、受信部6、送信部7、モニタ8および設定スイッチ9が収納されている。器具本体1は、光源2、点灯装置3および蓄電池4を収納できれば良く、筒状に限らない。
【0013】
端子台10は、外部電源に接続された図示しない電線と接続され、外部電源から電力が供給される端子を有する。端子台10は、外部電源から供給された電力を点灯装置3に供給する。
【0014】
取付金具11は、端子台10と点灯装置3を器具本体1の内部で固定するために設けられる。取付金具11の上部には、端子台10が固定される。取付金具11の下部には、点灯装置3が固定される。取付金具11は、端子台10と点灯装置3とを固定した状態で、器具本体1の天面に例えばネジ等の接合部材によって取り付けられる。
【0015】
蓄電池4は、点灯装置3に取り付けられ、非常時に照明器具100の電源となる。蓄電池4は、充放電可能な電池であり、例えばニッケルカドニウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの二次電池または全固体電池である。蓄電池4は、後述する充電回路32によって外部電源1000から供給された電力で充電される。蓄電池4は、点灯回路33を介して光源2に電力を供給する。蓄電池4は、光源2を点灯させる非常用電源の一例である。
【0016】
光源2は、光源部21と、光学制御部材22を有している。光源部21は、1個又は複数個の発光素子が実装された光源基板を有している。発光素子は、例えばLED(Light Emitting diode)である。発光素子は、レーザー素子または有機ELでも良い。光源部21は、点灯装置3にハーネス等により電気的に接続されており、点灯装置3からの電力供給により点灯する。光源部21は、外部電源の供給が遮断された停電時等の非常時において、蓄電池4を電源とする点灯装置3からの電力供給により点灯する。光学制御部材22は例えばレンズである。光学制御部材22は、光源部21を覆うように配置され、光源部21から出射された光の配光を制御する。
【0017】
点灯装置3は、端子台10と図示しない電線で電気接続されている。点灯装置3は、端子台10を介して外部から供給される電力を変換して、光源2に電力を供給すると共に、蓄電池4を充電する。点灯装置3は、光源2の点灯状態と、蓄電池4の蓄電状態および放電状態を制御する。
【0018】
図3は、実施の形態1に係る照明制御システム500のブロック図である。照明制御システム500は、照明器具100とリモコン200を備える。次に、
図3を用いて点灯装置3について詳細に説明する。点灯装置3は、電源回路31、充電回路32、点灯回路33および制御装置34を有する。
【0019】
電源回路31は、外部電源1000から供給された交流電力を直流電力に変換する。変換された電力は、充電回路32および制御装置34に供給される。
【0020】
充電回路32は、電源回路31から直流電力を供給されて、蓄電池4を充電する。蓄電池4のような二次電池は、自己放電によって時間の経過とともに少しずつ電力が減少する。このため、充電回路32は、微弱な電力を継続的に蓄電池4に供給するトリクル充電によって、蓄電池4を充電すると良い。充電方式はトリクル充電に限らず、急速充電のようにトリクル充電よりも大きな電力によって蓄電池4を素早く充電する方式でも良い。蓄電池4がニッケルカドニウム電池またはニッケル水素電池のように自己放電し易い電池の場合は、トリクル充電をすることが望ましい。一方、蓄電池4がリチウムイオン電池または全固体電池のように自己放電しにくい電池の場合は、トリクル充電をせず、電池電圧が定められた電圧よりも低くなった場合に充電するという方式が望ましい。また、電気二重層キャパシタなどのように電力を蓄えられるものであれば蓄電池4の代替としても良い。
【0021】
点灯回路33は、蓄電池4を放電させ、蓄電池4から光源2に電力を供給して、光源2を点灯させる。
【0022】
制御装置34は、例えばプロセッサ、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置を有するマイクロコンピュータなどで構成することができる。制御装置34は、複数の処理装置で構成されても良い。制御装置34は、制御部341、検出部342、点検部343、計時部344および記憶部345の機能を有する。制御装置34は、制御部341、検出部342、点検部343、計時部344および記憶部345の機能をプロセッサに実行させるためのプログラムを、実行するように構成されていても良い。
【0023】
制御部341は、充電回路32および点灯回路33を制御して、光源2の点灯状態、蓄電池4の充電状態および放電状態を制御する。また、制御部341は、後述する記憶部345に記憶された点検周期を制御する。
【0024】
検出部342は、外部電源1000から供給される電力が遮断されたことを検出する。検出部342が外部電源1000から供給される電力が遮断されたことを検出すると、制御部341は充電回路32から蓄電池4への電力の供給を停止させ、点灯回路33によって蓄電池4から光源2に電力を供給させて光源2を点灯させる。また制御部341は、蓄電池4の電圧が所定の電圧以下になった場合に、点灯回路33による蓄電池4から光源2への電力の供給を停止させる。このとき、外部電源1000から電力が供給される状態であれば、制御部341は、充電回路32に蓄電池4を充電させる。
【0025】
点検部343は、蓄電池4の点検を実施する。誘導灯は、消防法により、6か月の点検周期と、蓄電池4から供給される電力によって光源2を20分または60分点灯継続可能であることが要求されている。また、非常用照明装置では、建築基準法により、6か月から12か月の点検周期と、蓄電池4から供給される電力によって光源2を30分または60分の点灯継続可能であることが要求されている。このため、これらの防災灯では、定期的に蓄電池4からの電力で光源2を点灯させて、要求される点灯継続時間を満たすか満たさないかの点検が実施される。なお、点検周期および点灯継続時間は、法令によって変更されることも考えられる。このため、上記の値に限らず、法令に沿った点検周期および点灯継続時間を満たしていれば良い。
【0026】
本実施の形態において、点検開始のトリガーとして以下の3パターンがある。
第1パターン:後述する計時部344がカウントした時間が、後述する記憶部345に記憶された点検周期に達した場合に、点検部343が蓄電池4の点検を開始する。
第2パターン:ユーザが後述する点検スイッチ5を操作した場合に、点検部343が蓄電池4の点検を開始する。
第3パターン:ユーザがリモコン200などの端末から送信した、照明器具100に点検を開始させる点検信号を後述する受信部6が受信し、点検信号に応じて点検部343が蓄電池4の点検を開始する。
【0027】
本実施の形態の点検部343は、第1パターンの通り、蓄電池4を放電させて蓄電池4の異常を検出するための点検を、点検周期毎に実施する。つまり点検部343は、点検周期が経過すると自動で点検を行い、後述するモニタ8等に点検結果を表示することを繰り返す。
【0028】
点検部343が第1~第3パターンの何れかのトリガーを検出すると、後述する計時部344が計時を開始する。次に、点検部343は、制御部341によって充電回路32から蓄電池4への充電を停止させ、点灯回路33によって蓄電池4から光源2に電力を供給させて光源2を点灯させる。点検部343は、計時部344が計時する時間が要求される点灯継続時間となるまで、蓄電池4の電圧と、非常用の照明装置として要求される性能を満たす放電基準電圧とを比較する。つまり、点検部343は、点灯継続時間にわたって蓄電池4の電圧が放電基準電圧以上に維持されるかを判別する。
【0029】
点検部343は点検が終了すると、点灯回路33による蓄電池4から光源2への電力の供給を停止させる。また点検部343は、充電回路32から蓄電池4へ電力を供給し、蓄電池4の充電を再開する。点検部343は、点検結果を例えば後述するモニタ8によって報知する。点検部343は、後述する送信部7によって外部のリモコン200等に点検結果を送信しても良い。また点検部343は、点検結果を後述する記憶部345に記憶させる。
【0030】
計時部344は、時間の計時をするものである。本実施の形態において、計時部344がカウントする時間は、以下の点検周期と点検時間の2つである。
【0031】
まず、点検周期のカウントについて説明する。点検部343は、計時部344がカウントした時間に基づき、点検周期毎の点検を実行する。点検周期のカウントにおいて、カウントのリセットは、例えば点灯装置3への通電が開始したタイミングで実施される。つまり計時部344は、例えば照明器具100に外部電源1000が通電されると、カウントを開始する。また、点検は照明器具100に対して非通電の状態で行う場合もある。そのため、計時部344は、定められた期間に外部電源1000から照明器具100への通電、非通電の状態が変化し、非通電の状態が予め定められた時間より長かった場合に、点検を実施したと判断し、カウントを開始しても良い。実際の停電が発生した場合でも、蓄電池4の電力を使用し、規定時間放電できたかを判定し、点検実施とみなしてカウントがリセットされても良い。
【0032】
また、点検周期のカウントにおいて、カウントのリセットは、例えば初回の点検時および定期点検時に実施されても良い。つまり計時部344は、点検が実施されるとカウントを開始しても良い。なお、初回の点検は、照明器具100を備え付けた後に点灯の状態を確認する自己点検であり、点検周期に伴う定期点検では無い。このため、上述の第2、第3パターンのように、点検スイッチ5の操作または受信部6による点検信号の受信によって開始される。
【0033】
また、建築物の新築施行時には、外部電源1000を繰り返しON/OFFすることがある。このため、新築施行時において、外部電源1000の通電状態に応じた計時部344のリセットを無効にする機能を備えても良い。
【0034】
次に点検時間のカウントについて説明する。点検部343が点検を開始すると、計時部344は点検時間のカウントを開始する。点検部343は、計時部344が計時する点検時間が要求される点灯継続時間となるまで、蓄電池4の電圧と放電基準電圧とを比較する。計時部344は、点検が終了すると点検時間のカウントをリセットする。
【0035】
計時部344は、リアルタイムをカウントできても良い。リアルタイムをカウントする方法として、例えば以下の2つがある。1つ目は、後述する記憶部345にカレンダー情報を記憶させ、リアルタイムのカウント開始時のカレンダー情報と、現在のカウントとから、リアルタイムを把握する方法である。2つ目は、受信部6によって外部からリアルタイムを受信し、受信した時刻情報と計時部344のカウントから、リアルタイムを把握する方法である。また、計時部344は、受信部6によって外部から常時または定期的にリアルタイムを取得しても良い。また、制御装置34において、記憶部345には点検周期のカウントを開始する開始日付が予め設定されても良い。制御装置34は、外部からのリアルタイムの取得、または、入力されたカレンダー情報からリアルタイムをカウントすることで、日付情報を提供するカレンダー機能を有する。計時部344は、カレンダー機能から得られた日付情報と開始日付とが一致した場合、または、カレンダー機能から得られた日付情報が開始日付を過ぎた場合に、点検周期のカウントを開始しても良い。
【0036】
記憶部345は、例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどの記憶領域を有する1つ以上のメモリである。記憶部345には、点検周期、点灯継続時間、点検結果、点灯回数などが記憶されている。記憶部345には、制御装置34のプロセッサが実行するプログラムが記憶されていても良い。
【0037】
次に、点検周期について説明する。記憶部345には、複数の点検周期を記憶できるように記憶領域が定められている。複数の点検周期は、例えば3か月、6か月および12か月である。点検周期は任意の期間で良く、上記の値に限らない。点検周期の設定方法として、例えば下記の方法によって、記憶部345に記憶された複数の点検周期から1つの点検周期が設定される。
【0038】
制御部341は、設定スイッチ9の操作に応じて点検周期を変更する。具体的には、ユーザが設定スイッチ9を押下することによって、制御部341は点検周期を設定する。制御部341は、設定スイッチ9が操作された回数に応じて点検周期を変更しても良い。例えば、現在の点検周期が3か月に設定されていた場合、設定スイッチ9が1回押下されると、点検周期は3か月から6か月に変更され、さらに設定スイッチ9が1回押下されると点検周期は6か月から12か月に変更される。また、点検スイッチ5が設定スイッチ9を兼ねても良い。この場合、点検スイッチ5を連続押下する回数または、数秒間の長押しと複数回の押下等を組み合わせることで、点検周期の設定をできるようにしても良い。
【0039】
点検周期の変更方法は、設定スイッチ9の操作に限定されない。例えば制御部341は、受信部6が受信した設定信号に応じて、点検周期を変更しても良い。具体的には、ユーザがリモコン200から点検周期を変更させる設定信号を送信し、受信部6が設定信号を受信することで、点検周期が変更されても良い。制御部341は、受信部6が設定信号を受信した回数に応じて、点検周期を変更しても良い。例えば、現在の点検周期が3か月に設定されていた場合、リモコン200から設定信号を1回受信すると点検周期は3か月から6か月に変更され、さらに1回受信すると6か月から12か月に変更される。
【0040】
点検周期の変更方法は、上述のように、予め定められた複数の値から選択する方法に限定されない。点検周期は任意の値に変更できても良い。
【0041】
制御装置34は、外部からの信号に応じて点検周期を変更可能に構成されていれば良い。設定スイッチ9で点検周期を変更する場合は、設定スイッチ9の操作に伴い制御装置34に送信される信号が外部からの信号に該当する。また、リモコン200から点検周期を変更する場合は、設定信号が外部からの信号に該当する。
【0042】
モニタ8は、点検周期が変更されると、設定された点検周期に対応した報知を実施する。モニタ8は、例えば点検周期を点滅により報知する。例えば点検周期が3か月に設定された場合、モニタ8は1回点滅し、6か月に設定された場合、モニタ8は2回点滅し、12か月に設定された場合、モニタ8は3回点滅する。ユーザは、モニタ8の点滅によって設定された点検周期を確認できる。
【0043】
また、ユーザがリモコン200から点検周期を報知させる信号を送信し、受信部6が当該信号を受信することで、モニタ8が設定された点検周期に対応した報知を実施しても良い。これによってユーザは、任意のタイミングで点検周期を把握することができる。
【0044】
次に、点灯継続時間について説明する。点灯継続時間は、基本的に非常用照明装置の種類と蓄電池4の定格容量によって定まっている。しかし、法令の変更などで点灯継続時間が変更になった場合に備えて、制御装置34は継続点灯時間を変更できるように構成されていても良い。点灯継続時間を長く設定することで蓄電池4をリフレッシュさせる効果も期待できる。点灯継続時間の設定方法として、点検周期と同様の設定方法を採用できる。
【0045】
次に点検結果について説明する。点検部343によって点検が実施され、点検が終了すると、点検結果が記憶部345に記憶される。点検結果は、点検実施日時等のリアルタイムと紐づけられて記憶されても良い。
【0046】
次に点灯回数について説明する。記憶部345は、停電または点検部343による点検時に蓄電池4の電力で光源2を点灯させた点灯回数を記憶する。記憶部345は、点灯回数として、停電による点灯回数と、点検による点灯回数を分けて記憶していても良い。また、記憶部345は、照明器具100が取り付けられてからの点灯回数を記憶しても良く、点検周期の間に停電によって点灯した点灯回数を記憶しても良い。
【0047】
次に点検スイッチ5および設定スイッチ9について説明する。点検スイッチ5および設定スイッチ9の各々は、例えば点灯装置3に取り付けられた押釦スイッチである。点検スイッチ5および設定スイッチ9は、ユーザが器具本体1の外側から押下することが可能な位置に配置されている。具体的には、点検スイッチ5および設定スイッチ9は、器具本体1に設けられた開口から、押下部分が露出するように配置されている。また、前述のように点検スイッチ5が設定スイッチ9を兼ねても良い。
【0048】
次に受信部6について説明する。受信部6は、例えば、リモコン200からの赤外線信号を受信するリモコン受光部である。受信部6は、点検部343に点検を開始させる点検信号、制御部341に点検周期を変更させる設定信号、点灯継続時間を変更させる信号、記憶部345に記憶された情報を報知させる信号、およびリアルタイムなどの情報等を受信する。受信部6は、点灯装置3に取り付けられる。受信部6は、器具本体1に設けられた開口から露出するように配置されている。なお、受信部6として有線または無線で外部からの信号を受信可能なあらゆる構成を採用できる。
【0049】
また、リモコン200は、照明器具100の受信部6に設定信号等を送信する制御機器の一例である。制御機器は、リモコン200に限らず、スマートフォン等の端末、コントロールユニット、サーバ、コンピュータ等のあらゆる機器であっても良く、ネットワークを介して照明器具100と接続されても良い。
【0050】
次に送信部7について説明する。送信部7は、外部に例えば赤外線信号を送信する。送信部7は、点検部343によって実施された点検結果等を外部のリモコン200等に送信する。送信部7が送信する情報は、記憶部345に記憶された情報でも良く、点検結果、点検を実施した時間、点灯回数などの情報であっても良い。なお、送信部7として有線または無線で外部に情報を送信可能なあらゆる構成を採用できる。
【0051】
また、リモコン200は、照明器具100の送信部7から、点検周期毎に実施する点検の結果等を受信し表示する制御機器の一例である。制御機器は、リモコン200に限らず、スマートフォン等の端末、コントロールユニット、サーバ、コンピュータ等のあらゆる機器であっても良く、ネットワークを介して照明器具100と接続されても良い。また、受信部6と通信する制御機器と送信部7と通信する制御機器は、別の機器であっても良い。
【0052】
次にモニタ8について説明する。モニタ8は表示部の一例である。モニタ8は、例えば照明器具100の状態を表示する表示素子である。モニタ8は、例えば異なる光色を示す複数のLEDを有する。この場合、例えば赤のLEDは光源2の状態を示し、赤のLEDが点灯している場合は光源2の異常を示す。緑のLEDは、蓄電池4の状態を示し、緑のLEDが点灯している場合は蓄電池4が正常であり、点滅している場合は蓄電池4が寿命であり、消灯している場合は蓄電池4の接続状態が異常であることを示す。橙のLEDは、照明器具100の点検状態を示し、橙のLEDが点滅している場合は照明器具100が点検中であることを示す。照明器具100の状態とモニタの色および点灯状態との関連性は、上述したものに限らない。照明器具100の状態は、LEDの明るさの明暗で示されても良い。
【0053】
また、モニタ8として、LEDに限らず、照明器具100の状態を報知可能なあらゆる構成を採用できる。例えばモニタ8は、照明器具100の状態を表示する画面を有しても良く、照明器具100の状態を音声で報知しても良い。
【0054】
モニタ8は、上述の通り、点検周期、点灯継続時間等の照明器具100の状態を報知する。モニタ8は、点検周期毎に実施する点検の結果を、蓄電池4についての他の点検結果とは異なる手段で報知しても良い。例えばモニタ8は、点検周期毎に実施する点検の結果を、点検スイッチ5の押下または点検信号の受信により実施する点検の結果とは異なる色で表示しても良い。
【0055】
モニタ8は、外部電源1000が非通電となった回数を報知しても良い。例えば、受信部6が停電による光源2の点灯回数を報知するように命令する信号を受信すると、モニタ8は停電による光源2の点灯回数を点滅回数等によって報知しても良い。
【0056】
以上説明したように、本実施の形態の制御装置34は、外部からの信号に応じて点検周期を変更可能に構成されている。従って、ユーザは点検周期を変更することができる。
【0057】
次に、第1の変形例について説明する。点検部343は、外部からの信号に応じて、点検周期毎に点検を実施する制御を無効にしても良い。つまり、点検部343は、記憶部345に設定された点検周期に基づき点検開始する設定を解除して、第2パターンおよび第3パターンのみで点検を開始するモードを有しても良い。
【0058】
例えば点検スイッチ5で予め定められた操作が実行されると、点検部343は、点検周期毎に点検を実施する制御を無効にしても良い。予め定められた操作は、例えば点検スイッチ5の複数回の操作である。点検スイッチ5が押釦スイッチである場合、予め定められた操作は、例えば点検スイッチ5を定められた回数押下することである。また、予め定められた操作は、点検スイッチ5の予め定められた時間以上の押下であっても良い。予め定められた時間は例えば3秒である。
【0059】
また、受信部6が予め定められた信号を受信すると、点検部343は、点検周期毎に点検を実施する制御を無効にしても良い。つまり、ユーザがリモコン200の特定のボタンを押下することで、受信部6がモードを変更する信号を受信し、点検部343は点検周期毎に点検を実施する制御を無効にする。また、受信部6が複数回点検信号を受信することで、点検部343は点検周期毎に点検を実施する制御を無効にしても良い。
【0060】
また、モニタ8は、点検周期毎に前記点検を実施する制御が無効であることを報知しても良い。例えば、第1パターンで点検を実施するモードの場合において、モニタ8はLEDを点灯させ、第1パターンによる点検を無効とした場合には、モニタ8はLEDを消灯させても良い。第1パターンによる点検を無効とした場合に、モニタ8はLEDを点滅させても良い。
【0061】
次に第2の変形例について説明する。ユーザが点検周期を変更した場合、計時部344のカウントが設定された点検周期よりも大きくなる可能性がある。このとき、ユーザがさらに点検周期を変更するのか、または、直ちに点検を開始するべきかを判別する必要がある。この場合、例えば、モニタ8は設定された点検周期に対応した報知を実施すると共に、計時部344のカウントが設定された点検周期よりも大きいことを示す報知を実施する。この時、点検部343は、30秒または60秒などの任意の予め定められた猶予期間を設ける。この猶予期間にユーザが第2パターン又は第3パターンによって手動で点検を開始させた場合は、点検部343は点検を開始する。猶予期間にユーザが点検周期を変更した場合、点検部343は変更後の点検周期に応じた制御を行う。猶予期間にユーザが何も対処をしなかった場合、点検部343は自動的に点検を開始する。
【0062】
このように、点検周期が変更され、計時部344のカウントした時間が変更された点検周期よりも大きい場合、猶予期間の間に再度の点検周期の変更と、ユーザによる点検の開始が無ければ、点検部343は猶予期間の経過後に自動で点検を開始しても良い。猶予期間は、例えば点検周期が変更された時点からカウントされる。
【0063】
次に第3の変形例について説明する。点検部343は、点検周期毎に実施する点検が予め定められた時間帯に実施されるように、点検周期を調整しても良い。点検部343は、例えば記憶部345に記憶された時間帯を含むカレンダー情報と、計時部344がカウントしたリアルタイムと、点検周期とを照らし合わせて、点検が実施される時間を算出する。点検部343は、点検が実施される時間が例えば深夜帯でない場合に、点検開始が深夜帯になるように点検周期の長さを増減させても良い。深夜帯は例えば22時から翌6時である。深夜帯は0:00以降であっても良い。点検が実施される時間帯は、深夜帯に限らず、照明器具100が設置された施設の利用状況等によって変更されても良い。
【0064】
これにより、常用時に消灯している非常用照明装置が点灯することによってユーザに与える違和感を抑制することができる。送信部7は、点検開始予定の日時をリモコン200等に送信しても良い。また、点検周期は、設定スイッチ9、リモコン200などによって、時間単位で微調整できても良い。調整は、設定スイッチ9の押下の回数またはリモコン200からの設定信号の送信回数などで実施できる。
【0065】
次に第4の変形例について説明する。本実施の形態では、点検スイッチ5と設定スイッチ9とを別個に設けた。点検スイッチ5と設定スイッチ9はスイッチ部の一例である。スイッチ部として、点検スイッチ5のみを設けても良い。この場合、点検スイッチ5の押下の回数、長押しなどにより、点検スイッチ5のみで、本実施の形態の点検スイッチ5と設定スイッチ9との機能を実現しても良い。
【0066】
本実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いても良い。
【0067】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(書類名)特許請求の範囲
(付記1)
光源と、
前記光源を点灯させる非常用電源を放電させて前記非常用電源の異常を検出するための点検を、点検周期毎に実施する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、外部からの信号に応じて前記点検周期を変更可能に構成されていることを特徴とする照明器具。
(付記2)
スイッチ部を備え、
前記制御装置は、前記スイッチ部の操作に応じて前記点検周期を変更することを特徴とする付記1に記載の照明器具。
(付記3)
前記制御装置は、前記スイッチ部が操作された回数に応じて前記点検周期を変更することを特徴とする付記2に記載の照明器具。
(付記4)
スイッチ部を備え、
前記スイッチ部で予め定められた操作が実行されると、前記制御装置は、前記点検周期毎に前記点検を実施する制御を無効にすることを特徴とする付記1に記載の照明器具。
(付記5)
前記予め定められた操作は、前記スイッチ部の複数回の操作または、前記スイッチ部の予め定められた時間以上の押下であることを特徴とする付記4に記載の照明器具。
(付記6)
受信部を備え、
前記制御装置は、前記受信部が受信した設定信号に応じて、前記点検周期を変更することを特徴とする付記1から5の何れか1項に記載の照明器具。
(付記7)
前記制御装置は、前記受信部が前記設定信号を受信した回数に応じて、前記点検周期を変更することを特徴とする付記6に記載の照明器具。
(付記8)
受信部を備え、
前記受信部が予め定められた信号を受信すると、前記制御装置は、前記点検周期毎に前記点検を実施する制御を無効にすることを特徴とする付記1から5の何れか1項に記載の照明器具。
(付記9)
受信部を備え、
前記制御装置は、前記受信部が受信した点検信号に応じて、前記非常用電源の点検を開始することを特徴とする付記1から5の何れか1項に記載の照明器具。
(付記10)
前記制御装置は、外部からの信号に応じて、前記点検周期毎に前記点検を実施する制御を無効にすることを特徴とする付記1から9の何れか1項に記載の照明器具。
(付記11)
前記点検周期毎に前記点検を実施する制御が無効であることを報知する表示部を備えることを特徴とする付記10に記載の照明器具。
(付記12)
前記点検周期を報知する表示部を備えることを特徴とする付記1から10の何れか1項に記載の照明器具。
(付記13)
前記表示部は、前記点検周期を点滅により報知することを特徴とする付記12に記載の照明器具。
(付記14)
外部電源が非通電となった回数を報知する表示部を備えることを特徴とする付記1から10の何れか1項に記載の照明器具。
(付記15)
表示部を備え、
前記表示部は、前記点検周期毎に実施する前記点検の結果を、前記非常用電源についての他の点検結果とは異なる手段で報知することを特徴とする付記1から10の何れか1項に記載の照明器具。
(付記16)
前記制御装置は、計時部を有し、前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記計時部は、前記照明器具に外部電源が通電されるとカウントを開始することを特徴とする付記1から15の何れか1項に記載の照明器具。
(付記17)
前記制御装置は、計時部を有し、前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記計時部は、前記点検が実施されるとカウントを開始することを特徴とする付記1から15の何れか1項に記載の照明器具。
(付記18)
前記制御装置は、時間をカウントする計時部と、外部からの取得またはカウントにより日付情報を提供するカレンダー機能と、を有し、
前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記計時部は、前記日付情報が予め設定された日付と一致または前記日付情報が前記予め設定された日付を過ぎると、カウントを開始することを特徴とする付記1から15の何れか1項に記載の照明器具。
(付記19)
前記制御装置は、計時部を有し、前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記計時部は、外部電源から前記照明器具に対して非通電の状態が予め定められた時間より長かった場合にカウントを開始することを特徴とする付記1から15の何れか1項に記載の照明器具。
(付記20)
前記制御装置は、
計時部を有し、前記計時部がカウントした時間に基づき前記点検を実行し、
前記点検周期が変更され、前記計時部のカウントした時間が変更された前記点検周期よりも大きい場合、予め定められた猶予期間の間に再度の前記点検周期の変更とユーザによる点検の開始が無ければ、前記猶予期間の経過後に自動で前記点検を開始することを特徴とする付記1から15の何れか1項に記載の照明器具。
(付記21)
前記制御装置は、時間帯を含むカレンダー情報が記憶された記憶部を有し、前記点検周期毎に実施する前記点検が予め定められた時間帯に実施されるように前記点検周期を調整することを特徴とする付記1から20の何れか1項に記載の照明器具。
(付記22)
付記6または7に記載の照明器具と、
前記照明器具に前記設定信号を送信する制御機器と、
を備えることを特徴とする照明制御システム。
(付記23)
付記1から21の何れか1項に記載の照明器具と、
前記照明器具から、前記点検周期毎に実施する前記点検の結果を受信し、表示する制御機器と、
を備えることを特徴とする照明制御システム。
【符号の説明】
【0068】
1 器具本体、2 光源、3 点灯装置、4 蓄電池、5 点検スイッチ、6 受信部、7 送信部、8 モニタ、9 設定スイッチ、10 端子台、11 取付金具、21 光源部、22 光学制御部材、31 電源回路、32 充電回路、33 点灯回路、34 制御装置、100 照明器具、200 リモコン、341 制御部、342 検出部、343 点検部、344 計時部、345 記憶部、500 照明制御システム、1000 外部電源