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特開2025-23659布類投光装置とその布類投光装置を有する布類処理装置
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  • 特開-布類投光装置とその布類投光装置を有する布類処理装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025023659
(43)【公開日】2025-02-17
(54)【発明の名称】布類投光装置とその布類投光装置を有する布類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 93/00 20060101AFI20250207BHJP
【FI】
D06F93/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023127989
(22)【出願日】2023-08-04
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】597090907
【氏名又は名称】東都フォルダー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002011
【氏名又は名称】弁理士法人井澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】前嶋 祐介
(72)【発明者】
【氏名】河内 哲也
(57)【要約】
【課題】 布類処理装置に正確に投入することができる布類投光装置とその布類投光装置を有する布類処理装置を提供する。
【解決手段】
布類投光装置は、布類処理装置に布類を投入する前に、布類処理装置の幅方向の所定位置を示すために布類に光線を照射する投光部と、を有するというものである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布類処理装置に布類を投入する前に、前記布類処理装置の幅方向の所定位置を示すために前記布類に光線を照射する投光部と、を有する布類投光装置。
【請求項2】
布類処理装置に布類を投入する前に、前記布類処理装置の幅方向の所定位置を示すために前記布類の裏面に光線を照射する投光部と、を有する布類投光装置。
【請求項3】
布類を投入する投入コンベアと、
前記投入コンベアに第2光線を照射する第2投光部と、を有し、
前記請求項1または2記載の布類投光装置における投光部が照射する光線が示す所定位置と、前記第2投光部が照射をする第2光線が示す第2所定位置が、前記布類処理装置の幅方向において一致する布類処理装置。
【請求項4】
布類を投入する投入コンベアと、
前記投入コンベアに第2光線を照射する第2投光部と、を有し、
前記請求項1または2記載の布類投光装置における投光部が照射する光線が示す所定位置と、前記第2投光部が照射をする第2光線が示す第2所定位置は、前記布類処理装置の幅方向の中心である布類処理装置。
【請求項5】
前記請求項1または2記載の布類投光装置と、
前記布類を投入する投入コンベアと、
前記布類処理装置の幅方向の第2所定位置を示すために前記投入コンベアに第2光線を照射する第2投光部と、を有し、
記投光部が照射する光線が示す所定位置と、前記第2投光部が照射をする第2光線が示す第2所定位置が、前記布類処理装置の幅方向において一致する布類処理装置。
【請求項6】
前記請求項1または2記載の布類投光装置と、
前記布類を投入する投入コンベアと、
前記布類処理装置の幅方向の第2所定位置を示すために前記投入コンベアに第2光線を照射する第2投光部と、を有し、
前記投光部が照射する光線が示す所定位置と、前記第2投光部が照射をする第2光線が示す第2所定位置は、前記布類処理装置の幅方向の中心である布類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布類を布類処理装置に投入する前にその布類に光を照射する布類投光装置と、その布類投光装置を有する布類処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
いわゆるリネンサプライ業で扱う布類には、例えばシーツあるいは、タオルのようなリネン製品があり、それらのリネン製品等の布類は顧客先から回収されると、洗濯、アイロン掛けの上、折り畳む工程を経て顧客先に配達する作業が繰り返される。その際に、布類は、洗濯された複数の布類が塊となった状態から、一枚ずつその布類を作業者がつかみ上げ、その布類をさらに拡げて折りたたむための次工程に搬送する布類処理装置に投入する。
【0003】
しかしながら、投入した布類が布類処理装置における搬送コンベア上において位置ズレを生ずる場合があり、その位置ずれを検知するものとして、特開2018-117732号公報が開示されている。
【0004】
上記発明は、投入した布類が搬送コンベア上における位置ズレを検知した場合には、その投入した布類を、作業者が布類処理装置から排除しなければならない。よって、その作業者は、排除された布類を再度布類処理装置に正確に投入しなければならず、極めて不利不便である。
【0005】
特に近年、その布類に顧客のマークや商標類が付されている場合があり、その布類を折りたたんだ際のそのマークの位置が問題となる。例えば、その顧客のマークが展開した状態の布類の中心に配置されている場合に、その布類を折りたたんだ場合であっても、そのマークが折りたたんだ布類の中心に配置されていることが求められているが、その位置がずれるという問題が生じる。
【0006】
このように布類を折りたたんだ際に顧客の求める位置にそのマークを配置する必要があり、作業者は、正確に布類を布類処理装置に投入することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2018-117732号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、布類処理装置に正確に投入することができる布類投光装置とその布類投光装置を有する布類処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するために、第1観点の布類投光装置は、布類処理装置に布類を投入する前に、布類処理装置の幅方向の所定位置を示すために布類に光線を照射する投光部と、を有するというものである。
【0010】
また、第2観点の布類投光装置は、布類処理装置に布類を投入する前に、布類処理装置の幅方向の所定位置を示すために布類の裏面に光線を照射する投光部と、を有するというものである。
【0011】
また、第3観点の布類処理装置は、布類を投入する投入コンベアと、投入コンベアに第2光線を照射する第2投光部と、を有し、第1観点または第2観点の布類投光装置における投光部が照射する光線が示す所定位置と、第2投光部が照射をする第2光線が示す第2所定位置が、布類処理装置の幅方向において一致するというものである。
【0012】
また、第4観点の布類処理装置は、布類を投入する投入コンベアと、投入コンベアに第2光線を照射する第2投光部と、を有し、第1観点または第2観点の布類投光装置における投光部が照射する光線が示す所定位置と、第2投光部が照射をする第2光線が示す第2所定位置が、布類処理装置の幅方向の中心であるというものである。
【0013】
また、第5観点の布類処理装置は、第1観点または第2観点の布類投光装置と、布類を投入する投入コンベアと、布類処理装置の幅方向の第2所定位置を示すために投入コンベアに第2光線を照射する第2投光部と、を有し、投光部が照射する光線が示す所定位置と、第2投光部が照射をする第2光線が示す第2所定位置が、布類処理装置の幅方向において一致するというものである。
【0014】
また、第6観点の布類処理装置は、第1観点または第2観点の布類投光装置と、布類を投入する投入コンベアと、布類処理装置の幅方向の第2所定位置を示すために投入コンベアに第2光線を照射する第2投光部と、を有し、投光部が照射する光線が示す所定位置と、第2投光部が照射をする第2光線が示す第2所定位置は、布類処理装置の幅方向の中心であるというものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、布類処理装置に正確に投入することができる布類投光装置とその布類投光装置を有する布類処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】布類投光装置と布類処理装置の側面図である。
図2】布類投光装置と布類処理装置の平面図である。
図3】布類投光装置と布類処理装置の正面図である。
図4】Aは、布類投光装置の正面概念図である。BはAの側面概念図である。
図5】Aは、第2布類投光装置の平面概念図である。BはAの側面概念図である。CはAの正面概念図である。
図6】布類処理装置に布類を投入しようとする状態を示した側面概念図である。
図7】布類処理装置に布類を投入しようとする状態を示した平面概念図である。
図8】Aは、布類処理装置に布類を投入しようとする状態を示した平面概念図である。Bは、布類処理装置における投入コンベア上に布類を載置した状態を示した平面概念図である。
図9】Aは、投入コンベア上に載置した布類を縦折位置に搬送した状態を示した平面概念図である。Bは、縦折位置に搬送した布類を右ナイフで縦折する状態を示した平面概念図である。
図10】Aは、右ナイフで縦折した状態の布類を左ナイフでさらに縦折した状態を示す平面概念図である。Bは、布類をフレンチ折りした状態を示す平面概念図である。
図11】Aは、これから折り畳もうとする展開した状態の布類である。Bは、フレンチ折りした状態の布類である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図示の実施形態を参照して、布類投光装置10について説明する。布類投光装置10は、投光部20を有するものである。投光部20は、布類Wの所定位置T1に、光線R1を照射するものである。なお、布類処理装置500の幅方向Hとは、その布類処理装置500の平面視(例えば図2参照)において、符号Hが指し示す布類処理装置500の横幅の方向をいう。
【0018】
布類投光装置10が照射する光線R1は、後述する布類処理装置500の幅方向Hにおける任意の位置である所定位置T1を指し示すものである。その所定位置T1を指し示す光線R1を、布類投光装置10は、布類処理装置500に布類Wを投入する前にその布類Wに照射をするというものである。すなわち、作業者は、その所定位置T1を指し示す光線R1と布類WのマークMと一致させるように布類処理装置500にその布類Wを投入する準備をすることで、後述するようにその折りたたんだ布類W1のマークMを、顧客が希望する希望所定位置T3に配置することができるというものである(図11参照)。
【0019】
例えば、顧客が、布類Wの両端をそれぞれ内側に折り込みつつ三つ折りにするいわゆるフレンチ折りを希望したときに、そのフレンチ折りされた布類W1の表面に露出したマークMが、フレンチ折りした布類W1の中心に配置するようにその顧客が求める場合がある(希望所定位置T3)。そのときに、布類処理装置500における幅方向Hの中心の位置を第2所定位置T2とし、その第2所定位置T2に、拡げられた状態の布類WのマークMを配置すると、フレンチ折りしたときにそのフレンチ折りされた布類W1のマークMの位置が中心に配置される。すなわち、布類処理装置500において、拡げた状態の布類WのマークMを布類処理装置500における幅方向Hの第2所定位置T2に配置することで、フレンチ折りされた布類W1のマークMの位置が顧客の希望する希望所定位置T3に配置されるのである。ここで、第2所定位置T2は、後述する第2投光部100によって照射される第2光線R2によって、示されている。
【0020】
そこで、布類投光装置10における投光部20は、作業者が、布類処理装置500に布類Wを投入する前に、あらかじめ布類処理装置500における幅方向Hの所定位置T2を指し示すものとして、その布類Wに、所定位置T1を指し示す光線R1を照射するというものである。このように布類処理装置500に布類Wを投入する前に、その布類Wの所定位置T1に光線R1を照射することで、作業者は、その所定位置T1に、布類WのマークMを位置するように布類Wを投入する準備をし、そのままの状態で、その布類Wを布類処理装置500に投入し、折り畳み処理する、例えば、フレンチ折りされた布類W1のマークMの位置が顧客の希望する希望所定位置T3に配置されるのである。なお、布類Wに指し示した所定位置T1と布類処理装置500における幅方向Hの第2所定位置T2とは、布類処理装置500における幅方向Hにおいて一致している。また、希望所定位置T3は、折りたたまれた布類W1の幅方向H1の任意の位置である(図11B参照)。なお、この場合顧客の希望の希望所定位置T3は幅方向H1の中心である場合を示している。
【0021】
このように所定位置T1を、作業者が布類処理装置500に投入する前に把握することで、布類Wの投入し直し作業を軽減することができる。布類処理装置500は、例えば、洗濯した布類を拡げる布類投入装置や、布類を所定形状に折りたたむ布類折り畳み装置が含まれる。
【0022】
すなわち、布類処理装置500に布類Wを投入して初めてその第2所定位置T2を作業者が把握するのでは、布類処理装置500における幅方向Hの第2所定位置T2からずれて投入する場合がある。その場合には、その作業者は、1度投入した布類Wを取り出し、再度その布類Wを投入しなければならない。しかしながら、布類処理装置500に布類Wを投入する前において、布類Wにあらかじめ、布類処理装置500における幅方向Hの第2所定位置T2を指し示すための所定位置T1に光線R1を照射することで、投入する前に作業者がその第2所定位置T2を、光線R1が照射する所定位置T1によって把握することができるので、布類Wの投入し直し作業を軽減することができるのである。
【0023】
本実施例では、布類投光装置10は、布類処理装置500に布類Wを投入する前においてその投入しようとする布類Wに光線R1を照射するものであり、その光線R1は布類処理装置500における幅方向Hの中心を第2所定位置T2としその第2所定位置T2に誘導するように、布類処理装置500における幅方向Hの中心を示す位置すなわち所定位置T1に光線R1を照射する場合がある。
【0024】
この場合布類WのマークMも、布類Wの幅方向H1方向の中心に配置されている。したがって、布類処理装置500における幅方向Hの中心である第2所定位置T2に、展開した状態の布類WのマークMを載置すれば、布類処理装置500において布類Wをフレンチ折り処理した場合に、そのフレンチ折りした布類W1の中心の位置すなわち希望所定位置T3にマークMを配置することができる。そこで、布類投光装置10は、布類処理装置500に布類Wを投入する前にあらかじめ布類処理装置500における幅方向Hの中心を示す位置すなわち所定位置T1を示す光線R1をその布類Wに照射することで、布類処理装置500における幅方向Hの中心の位置、すなわち、所定位置T2と一致するようにその布類Wをその布類処理装置500に投入することにより、作業者は、布類Wに配置したマークMを類処理装置500における幅方向Hの所定位置T2と一致するように投入することができる。なお、所定位置T1および所定位置T2は、必ずしも、布類処理装置500における幅方向Hの中心である必要はなく、任意の位置でもよい。顧客の希望によっては、中心からずれた位置にマークMが配置されるように折り畳む場合があり、所定位置T1と第2所定位置T2の位置を布類投光装置10と、第2投光部100とを、それぞれその位置を調整することができる。
【0025】
布類投光装置10は、投光部20を有するものであり、投光部20は、光線R1を照射するものである。本実施例において投光部20が照射する光線R1はレーザー光であることが好ましい。またその光線R1は、線分状あるいは点線状を呈することが好ましい。また、その線分の長さは任意であるが、図示しないスリットを有し照射する範囲を限定することで作業者をその光が当たらないようにすることが好ましく、後述するように照射角度を任意に設定することもできる。
【0026】
また、布類投光装置10は、投光部20を取り付ける取り付け部30を有する場合がある。取り付け部30は、投光部20を布類処理装置500に取り付けることができる。取り付け部30は、取付ブラケット40と梁部50とを有し、取付ブラケット40は投光部20を挟むように保持するとともに角度を調整できるように支持している。また、取付ブラケット40は梁部50に取り付けられ、梁部50は、布類処理装置500に取り付けることができる。具体的に本実施例の布類投光装置10は、布類処理装置500における投入コンベア510の下部511に取り付けている。この場合、布類投光装置10は、投光部20は、布類Wの裏面に光線R1を照射することができる。その光線R1は布類Wを透過するように照射されるので、これから布類処理装置500に投入しようとする布類Wの表面にその光線R1が透過し、作業者はその透過した光線R1を視認することができる。よって作業者はその布類Wの表面に透過した光線R1と、マークMとの位置を一致させることで、その布類Wを布類処理装置500に位置ずれすることなく投入することができる。このように布類投入装置500は、布類投光装置10を有する場合がある。また、布類投光装置10は、布類投入装置500と別個に配置することもできる(図示せず)。例えば、布類投入装置500における投入コンベア510の下方にその布類投光装置10を個別に配置することで投光部20は、布類Wの裏面に光線Rを照射することができる(図示せず)。
【0027】
また、布類処理装置500は、第2投光部100と、を有する場合がある。第2投光部100は、布類Wを載置し布類Wを折りたたみ処理をする折りたたみ部530の方向へ搬送する投入コンベア510上に光線である第2光線R2を照射するものであり、光を照射する照射部110と第2取り付け部130とを有し、照射部110は、第2取り付け部130に取り付けられている。また、その第2取り付け部130は、布類処理装置500における投入コンベア510上に光を照射するようにその布類処理装置500の上方に配置し上部取り付け部材150に取り付けることができる。
【0028】
また、本実施例において第2投光部100における照射部110が照射する光線R2はレーザー光であることが好ましい。またその光線R2は、線分状あるいは点線状を呈することが好ましい。また、その線分の長さは任意であるが、図示しないスリットを有し照射する範囲を限定することで作業者をその光が当たらないようにすることが好ましく、照射部110の角度を任意に設定することもできる。
【0029】
第2投光部100は、布類処理装置500における投入コンベア510上において幅方向Hの第2所定位置T2に第2光線R2を照射するものであり、その第2光線R2は、布類処理装置500における幅方向Hの第2所定位置T2を示す位置に照射する。例えば、第2所定位置T2を、布類処理装置500における投入コンベア510の幅方向Hの中心とし、布類WのマークMも、布類Wの幅方向H1の中心に配置された場合に、布類処理装置500における投入コンベア510の幅方向Hの中心である第2所定位置T2に、展開した状態の布類WのマークMを載置することで、その布類処理装置500において布類Wをフレンチ折り処理した場合に、そのフレンチ折りした布類W1の中心である第3所定位置T3にマークMを配置することができる。
【0030】
このように、布類投光装置10は、布類処理装置500に布類Wを投入する前に布類Wの位置決めをすることができ、第2投光部100は、布類処理装置500における投入コンベア510の幅方向の第2所定位置T2に、展開した状態の布類WのマークMを容易に載置することができるので、作業者の熟練度合いにかかわらず、布類処理装置500における投入コンベア510の幅方向Hの中心である第2所定位置T2に、展開した状態の布類WのマークMを一致させることができる。なお、布類W1の中心にマークMを配置することは顧客からの要望であり、上述した通り別の顧客からは幅方向Hの中心からずれた位置を希望する場合がある。その場合は、ずれた位置を所定位置および第2所定位置とし、その位置にマークMを載置することで、中心からずれた位置である第3位置にマークMが配置されつつ、折りたたまれた布類W1を提供することができる(図示しない)。
【0031】
次に布類投光装置10は、布類処理装置500に布類Wを投入して折り畳み処理をする工程について説明する。なお、所定位置T1を布類処理装置500における投入コンベア510の幅方向Hの中心を指し示す位置とし、第2所定位置T2を、布類処理装置500における投入コンベア510の幅方向Hの中心とし、さらに、第3所定位置T3は、折りたたまれた布類W1のマークMが、布類Wの幅方向H1の中心に配置された場合について説明する。
【0032】
布類処理装置500に投入しようとする布類Wに、所定位置T1を示す位置に光線R1が、投光装置10によって照射されている。図示しない作業者は、その所定位置T1に布類WにおけるマークMを位置するように投入する準備をする(図8A参照)。
【0033】
次に、図示しない作業者は、所定位置T1にマークMを一致させつつ布類Wを、布類処理装置500における投入コンベア510上に載置する(図8B参照)。この場合、布類処理装置500に配置された第2投光部100は、布類処理装置500における投入コンベア510上において第2所定位置T2に第2光線R2を照射するものであり、この場合においては幅方向Hの中心に照射されている。したがって、所定位置T1を示す位置に光線R1と所定位置T2を示す位置に光線R2の幅方向Hの位置が一致するために、図示しない作業者は、ずれることなく布類Wを投入コンベア510上に載置することができる。
【0034】
次に投入コンベア510上に載置された布類Wはフレンチ折りするための右ナイフ530aと左ナイフ530bとを有する折りたたみ部530に搬送される(図9A参照)。折りたたみ部530に搬送された布類Wは、右ナイフ530aで布類の右側を折りたたまれる(図9B参照)また、その布類Wは、左ナイフ530bで布類の左側を折りたたまれる(図10A参照)。
【0035】
折りたたみ部530によって布類Wがフレンチを折りされ、折りたたみ処理され、畳まれた布類W1が排出される(図10B参照)。このときマークMは、折りたたまれた布類W1の第3所定位置T3に配置されている。このように布類投光装置10は、布類Wの投入に慣れない作業者であっても、所定位置T1に布類WのマークMを位置するように準備することができる。また、布類処理装置500は、さらに第2投光装置100を有するので顧客の要望通りの位置にマークMを配置しつつ折り畳まれた布類W1を排出することができる。
【符号の説明】
【0036】
10 布類投光装置
20 投光部
30 取り付け部
100 第2投光部
130 第2取り付け部
500 布類処理装置
W 布類
W1 折りたたんだ布類
M マーク
T1 所定位置
T2 第2所定位置
T3 希望所定位置
H 布類処理装置の幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11