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特開2025-23782表示装置、表示方法及び表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025023782
(43)【公開日】2025-02-17
(54)【発明の名称】表示装置、表示方法及び表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20250207BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023192299
(22)【出願日】2023-11-10
(62)【分割の表示】P 2023127466の分割
【原出願日】2023-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】天間 遼太郎
(72)【発明者】
【氏名】河谷 諒平
(72)【発明者】
【氏名】石渡 弘樹
(72)【発明者】
【氏名】三田 枝見
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】 新たな候補者として仮想的な人材を簡易な方法で追加することによって、組織のシミュレーションを適切に行うことを可能とする表示装置、表示方法及び表示プログラムを提供する。
【解決手段】 表示装置は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理する管理部と、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示し、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織に属する構成員に関する構成員情報を管理する管理部と、
前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示し、
前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置する、表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記候補者の名称を自動で生成するとともに、生成された名称を前記マッピング空間に表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記マッピング空間に配置されている前記構成員及び前記候補者の名称と異なる前記候補者の名称を自動で生成する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記候補者が前記マッピング空間に配置された順に昇順で付与する数字を含む態様で、前記候補者の名称を自動で生成する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記候補者に関する候補者情報を編集する編集画面を表示し、
前記編集画面において前記項目軸に対応する前記候補者情報が編集された場合に、編集された候補者情報に基づいて、前記マッピング空間における前記候補者のアイコンの配置を変更する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記マッピング空間において前記候補者のアイコンの配置が変更された場合に、変更された候補者のアイコンの配置に基づいて、前記項目軸に対応する前記候補者情報を変更する、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記管理部は、前記編集画面において編集された前記候補者情報を管理し、
前記制御部は、実在の人材に関する情報を管理するデータベースから、前記候補者情報に対応する前記人材を抽出するとともに、抽出された前記人材に関する情報を表示する、請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記データベースは、前記構成員情報を管理する管理部である、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記データベースは、求職者に関する情報を管理するデータベースである、請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記マッピング空間に配置可能な対象者のリストを表示し、
前記対象者のリストにおいて、前記構成員のアイコンとともに、前記候補者のアイコンを表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記構成員のアイコンに対する所定操作によって前記構成員のアイコンを前記マッピング空間に配置し、前記候補者のアイコンに対する前記所定操作によって前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記項目軸は、集計対象の集計項目軸を含み、
前記制御部は、前記集計項目軸を構成する1以上の分類項目毎に、前記構成員及び前記候補者に関するリソース情報の集計結果を表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記項目軸は、数値の幅によって定義される特定項目軸を含み、
前記制御部は、前記マッピング空間において前記候補者のアイコンの配置が変更された場合に、変更された候補者のアイコンの配置に対応する前記特定項目軸を定義する前記数値の幅の中から選択された代表値に基づいて、前記特定項目軸に対応する前記候補者情報を変更する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項14】
組織に属する構成員に関する構成員情報を管理するステップAと、
前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行するステップBと、を備え、
前記ステップBは、
前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示するステップと、
前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置するステップと、を含む、表示方法。
【請求項15】
組織に属する構成員に関する構成員情報を管理するステップAと、
前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行するステップBと、をコンピュータに実行させ、
前記ステップBは、
前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示するステップと、
前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置するステップと、を含む、表示プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示方法及び表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、組織の管理を目的として、組織に属する構成員の分布を可視化する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-77422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、組織に属する構成員の分布を可視化した場合に、新たな候補者(例えば、採用予定者、他部門からの異動など)を追加することによって、組織のシミュレーションを行うユースケースが考えられる。
【0005】
発明者等は、鋭意検討の結果、上述したユースケースにおいて、新たな候補者として実在する人材を追加するのではなく、新たな候補者として仮想的な人材を追加することによって、組織のシミュレーションを行う有用性を見出した。
【0006】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、新たな候補者として仮想的な人材を簡易な方法で追加することによって、組織のシミュレーションを適切に行うことを可能とする表示装置、表示方法及び表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の一態様は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理する管理部と、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示し、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置する、表示装置である。
【0008】
開示の一態様は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理するステップAと、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行するステップBと、を備え、前記ステップBは、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示するステップと、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置するステップと、を含む、表示方法である。
【0009】
開示の一態様は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理するステップAと、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行するステップBと、をコンピュータに実行させ、前記ステップBは、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示するステップと、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置するステップと、を含む、表示プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、新たな候補者として仮想的な人材を簡易な方法で追加することによって、組織のシミュレーションを適切に行うことを可能とする表示装置、表示方法及び表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る表示システム100を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る表示装置30を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る構成員情報を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る表示態様を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るマッピング空間60へのアイコンの配置を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るマッピング空間60へのアイコンの配置を示す図である。
図7図7は、変更例1に係る表示態様を示す図である。
図8図8は、変更例1に係る表示態様を示す図である。
図9図9は、変更例2に係る表示態様を示す図である。
図10図10は、変更例2に係る表示態様を示す図である。
図11図11は、変更例5に係る表示態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0013】
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
【0014】
[開示の概要]
開示の概要に係る表示装置は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理する管理部と、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示し、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置する。
【0015】
開示の概要に係る表示方法は、開示の一態様は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理するステップAと、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行するステップBと、を備え、前記ステップBは、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示するステップと、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置するステップと、を含む。
【0016】
開示の概要に係る表示プログラムは、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理するステップAと、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行するステップBと、をコンピュータに実行させ、前記ステップBは、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示するステップと、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置するステップと、を含む。
【0017】
開示の概要では、構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示し、候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、候補者のアイコンをマッピング空間に配置する。このような構成によれば、候補者に関する候補者情報を入力せずに、候補者のアイコンをマッピング空間に配置するため、新たな候補者として仮想的な人材を簡易な方法で追加することでき、組織のシミュレーションを適切に行うことができる。
【0018】
開示の概要において、組織は、法人格を有する団体であってもよく、法人格を有していない団体であてもよい。構成員は、組織と雇用関係を有する者であってもよく、組織と契約関係を有する者であってもよい。特に限定されるものではないが、以下においては、組織が法人であり、構成員が従業員又は役員(以下、単に、従業員)であるケースについて例示する。
【0019】
[実施形態]
(表示システム)
以下において、実施形態に係る表示システムについて説明する。図1は、実施形態に係る表示システム100を示す図である。
【0020】
図1に示すように、表示システム100は、1以上の端末10と、表示装置30と、を有する。端末10及び表示装置30は、ネットワーク200によって接続される。特に限定されるものではないが、ネットワーク200は、インターネットを含んでもよく、イントラネットを含んでもよい。ネットワーク200は、ローカルエリアネットワークを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)を含んでもよい。
【0021】
端末10は、従業員に関する情報を閲覧するユーザが利用する端末である。端末10としては、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどの端末が想定されてもよい。ユーザは、従業員であってもよい。従業員に関する情報は、後述するマッピング空間における従業員の分布を含んでもよい。端末10の表示態様については後述する(図4図6等を参照)。
【0022】
表示装置30は、従業員に関する情報を表示する表示制御を実行する。表示装置30は、法人が有するイントラネット上においてオンプレミスで設置されてもよく、インターネットを介してオフプレミス(クラウド形式)で設置されてもよい。上述したように、従業員に関する情報は、後述するマッピング空間における従業員の分布を含んでもよい。表示装置30の詳細については後述する(図2を参照)。
【0023】
(表示装置)
以下において、実施形態に係る表示装置について説明する。図2は、実施形態に係る表示装置30を示す図である。
【0024】
図2に示すように、表示装置30は、通信部31と、管理部32と、制御部33と、を有する。
【0025】
通信部31は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0026】
通信部31は、端末10と通信を実行する。例えば、通信部31は、従業員に関する情報を表示するための表示データを端末10に送信する。
【0027】
管理部32は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体によって構成されており、様々な情報を格納する。
【0028】
実施形態では、管理部32は、法人に属する従業員に関する構成員情報(以下、従業員情報)を管理する管理部を構成する。例えば、図3に示すように、従業員情報は、アイコン、名称、部署、役職、割合、所属年月日、評価、等級、給与額、入社年月日、採用経路などを含む。
【0029】
実施形態では、2以上の役割を有する特定従業員が想定されてもよい。役割は、従業員が所属する部署及び従業員が担う役職の少なくともいずれか1つによって定義されてもよい。言い換えると、従業員が、一人で2以上の職務や役割などを兼ねる、兼務が想定される。例えば、従業員の2以上の役職の兼務が想定されてもよく、従業員の2以上の部署の兼務が想定されてもよい。
【0030】
さらに、従業員は、法人で定められた所定就業時間(例えば、1週間の所定就業時間が37.5時間(7.5時間×5日)など)に亘って業務に従事する従業員を含んでもよい。このような従業員は、便宜的にフルタイムの従業員と称されてもよい。従業員は、法人で定められた所定就業時間の一部(例えば、1週間の就業時間が15時間(7.5時間×2日)など)に亘って業務に従事する従業員を含んでもよい。或いは、従業員は、法人で定められた所定業務量の一部に従事する従業員を含んでもよい。このような従業員の就業形態は、出向、派遣、業務委託などの就業形態であってもよい。このような従業員は、便宜的にパートタイムの従業員と称されてもよい。
【0031】
ここで、所定就業時間に対するパートタイムの従業員の就業時間の比率又は所定業務量に対するパートタイムの従業員の業務量の比率は、便宜的に特定比率と称されてもよい。パートタイムの従業員の人数は、特定比率を反映してカウントされてもよい。例えば、パートタイムの従業員の特定比率が0.2である場合には、パートタイムの従業員の人数は0.2人とカウントされてもよい。一方で、パートタイムの従業員の給与額や人件費については、特定比率を反映せずにカウントされてもよい。例えば、パートタイムの従業員の特定比率が0.2であっても、パートタイムの従業員の給与額や人件費はそのままカウントされてもよい。
【0032】
アイコンは、対象となる従業員の画像である。従業員の画像は、従業員の実際の画像(例えば、顔画像又はバストアップ画像)であってもよく、従業員のアバターの画像であってもよい。従業員の画像は、従業員が任意に選択した写真や画像などであってもよい。
【0033】
名称は、従業員の氏名であってもよく、従業員のニックネームであってもよい。名称は、氏名及びニックネームの双方を含んでもよい。
【0034】
部署は、従業員が所属する部署である。部署は、本部、部、課、グループなどのように階層化された情報であってもよい。例えば、A本部の下に、A1部、A2部、A3部などが存在しており、A1部の下に、A11課、A12課などが存在していてもよい。同様に、B本部の下に、B1部、B2部、B3部などが存在しており、B1部の下に、B11課、B12課などが存在していてもよい。従業員の兼務が想定される場合には、部署#1、部署#2、・・・などのように、2以上の部署が従業員について管理されてもよい。従業員の兼務が想定されない場合には、部署#1のみが管理されてもよい。
【0035】
役職は、従業員が就任する役職である。役職は、本部長、部長、課長、グループ長などを含んでもよい。従業員の兼務が想定される場合には、役職#1、役職#2、・・・などのように、2以上の役職が従業員について管理されてもよい。従業員の兼務が想定されない場合には、役職#1のみが管理されてもよい。
【0036】
割合は、該当する部署又は役職に従業員が従事する割合である。従業員の兼務が想定される場合には、従業員が部署#1又は役職#1に従事する割合#1、従業員が部署#2又は役職#2に従事する割合#2、・・・などのように、2以上の割合が従業員について管理されてもよい。従業員の兼務が想定されない場合には、割合#1(例えば、100%)のみが管理されてもよい。割合#1、割合#2、・・・は、特定従業員が2以上の役割の各々に従事する割合の一例である。
【0037】
ここで、従業員がフルタイムの従業員である場合には、割合#1、割合#2、・・・の合計が100%になるように管理されてもよい。従業員がパートタイムの従業員である場合には、割合#1、割合#2、・・・の合計が100%に達しないように管理されてもよい。例えば、1週間の所定就業時間が37.5時間(7.5時間×5日)など)である場合に、パートタイムの従業員の1週間の就業時間が15時間(7.5時間×2日)である場合に、パートタイムの従業員の割合の合計は、40%(15/37.5)で表されてもよい。
【0038】
所属年月日は、該当する部署に従業員が所属した年月日である。従業員の兼務が想定される場合には、部署#1に従業員が所属を開始した所属年月日#1、部署#2に従業員が所属を開始した所属年月日#2、・・・などのように、2以上の所属年月日が従業員について管理されてもよい。従業員の兼務が想定されない場合には、所属年月日#1のみが管理されてもよい。所属年月日は、該当する部署に所属している所属年数などの特定に用いられてもよい。所属年数は、在籍年数又は滞留年数と読み替えられてもよい。所属年数(在籍年数又は滞留年数)は、所属年月日とともに管理されてもよい。
【0039】
評価は、従業員の評価である。特に限定されるものではないが、評価は、従業員の業績・成果、従業員の能力、従業員の情意に関する評価であってもよい。評価は、自己評価を含んでもよく、他己評価を含んでもよい。
【0040】
等級は、従業員に要求される能力などによって分類される等級であってもよい。特に限定されるものではないが、等級は、職能、職務、役割に関する等級であってもよい。
【0041】
給与額は、従業員に支払われる給与の金額である。給与額は、法人が負担する社会保険料を含んでもよい。また、給与額に法定福利費や福利厚生費などを加えた人件費が管理されてもよい。給与額や人件費は、従業員に関するリソース情報の一例である。
【0042】
入社年月日は、従業員が法人に入社した年月日である。入社年月日は、勤続年数などの特定に用いられてもよい。勤続年数は、入社年月日とともに管理されてもよい。
【0043】
採用経路は、従業員を採用した経路である。採用経路は、新卒採用、中途採用などの種別を含んでもよい。採用経路は、従業員の採用で用いた媒体、サービス、求人サイトなどの種別を含んでもよい。
【0044】
図3では省略しているが、管理部32は、就任年月日を管理してもよい。就任年月日は、該当する役職に従業員が就任した年月日である。従業員の兼務が想定される場合には、役職#1に就任した就任年月日#1、役職#2に就任した就任年月日#2、・・・などのように、2以上の就任年月日が従業員について管理されてもよい。従業員の兼務が想定されない場合には、就任年月日#1のみが管理されてもよい。就任年月日は、就任年数などの特定に用いられてもよい。就任年数は、就任年月日とともに管理されてもよい。
【0045】
図3では省略しているが、管理部32は、従業員が有する資格又はスキルを管理してもよい。管理部32は、従業員の性別を管理してもよい。管理部32は、従業員が有する資格を取得した年月日を管理してもよい。管理部32は、従業員に対する関係者のコメントなどの文字列を管理してもよい。
【0046】
制御部33は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、1以上のIntegrated Circuit、1以上のDiscrete Circuit、及び、これらの組合せによって構成されてもよい。
【0047】
実施形態では、制御部33は、管理部32によって管理される従業員情報に基づいて、従業員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において従業員の分布を表示する表示制御を実行する制御部を構成する。
【0048】
制御部33は、従業員情報を有しない候補者のアイコンを表示する。制御部33は、候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、候補者のアイコンをマッピング空間に配置する。表示制御(すなわち、端末10の表示態様)の詳細については後述する(図4図6等を参照)。
【0049】
(表示態様)
以下において、実施形態に係る表示態様について説明する。図4は、実施形態に係る端末10の表示態様を示す図である。上述した表示装置30(制御部33)は、図4に示す表示態様を表示する表示制御を実行する。
【0050】
第1に、表示態様は、図4に示すように、従業員情報によって表される項目軸によって定義されるマッピング空間60を含む。図4では、縦軸として部署が例示されており、横軸として等級が例示されている。
【0051】
図4では、マッピング空間60が2つの項目軸によって定義されるケースが例示されているが、マッピング空間60は、1つの項目軸によって定義されてもよく、3以上の項目軸によって定義されてもよい。
【0052】
第2に、表示態様は、図4に示すように、マッピング空間60において、従業員の分布を含む。マッピング空間60における従業員は、従業員(例えば、aa#1)のアイコン40によって表されてもよい。アイコン40は、従業員の画像を示す第1アイコン及び従業員の名称を示す文字列を示す第2アイコンを含んでもよい。このようなケースにおいて、第2アイコンのサイズは、第1アイコンのサイズよりも大きくてもよい。
【0053】
例えば、図4に示すアイコン40の拡大図に示すように、第2アイコンの面積S2が第1アイコンの面積S1よりも大きくてもよい。面積S1は、従業員の画像を囲むように配置された図形(円又は楕円など)の面積によって定義されてもよい。また、面積S1は、トリミングされた従業員の画像に使用される画像等が配置される領域の面積であってもよい。面積S2は、従業員の名称を示す文字列を囲むように配置された図形(矩形など)によって定義されてもよい。面積S2は、従業員の名称が入力される領域の面積であってもよい。或いは、単に、第2アイコンの横幅が第1アイコンの横幅よりも大きくてもよい。
【0054】
ここで、第2アイコン(従業員の名称を示す文字列)は、横軸と並行な方向に沿って配置され、第1アイコン(従業員の画像)は、従業員の名称の先頭の文字の左側(縦軸側)に配置されてもよい。
【0055】
ここでは、従業員のアイコン40が第1アイコン及び第2アイコンを含むケースについて例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。従業員のアイコン40は、第1アイコンのみを含んでもよく、第2アイコンのみを含んでもよい。例えば、従業員のアイコン40は、従業員の名称を示す文字列のみを含んでもよい。
【0056】
第3に、表示態様は、図4に示すように、マッピング空間60に配置可能な対象者に関する対象者リスト70を表示する。
【0057】
対象者は、従業員情報を有しない候補者を含んでもよい。候補者は、管理部32で従業員情報が管理されていない架空の人材であると考えてもよい。また、対象者リスト70は、候補者のアイコン71を含んでもよい。候補者のアイコン71は、従業員情報を有しない旨を示す情報又は管理部32で従業員情報が管理されていない旨を示す情報を含んでもよい。従業員情報を有しない又は管理部32で従業員情報が管理されていない旨を示す情報は、図4に示すように、「候補者枠」などの文字列を含んでもよい。管理部32で従業員情報を有しない又は従業員情報が管理されていない旨を示す情報は、新規の候補者を追加する旨を示す「+」などを含む記号を含んでもよい。
【0058】
対象者は、従業員情報を有する従業員を含んでもよい。従業員は、管理部32で従業員情報が管理されている実在の人材であると考えてもよい。対象者リスト70は、従業員のアイコン72を含んでもよい。従業員のアイコン72は、従業員の名称を示す文字列を含んでもよい。従業員のアイコン72は、従業員の画像を含んでもよい。従業員のアイコン72は、従業員情報を示す文字列(図4では、等級を示す「G3」、給与額を示す「¥5,800,000」など)を含んでもよい。
【0059】
特に限定されるものではないが、候補者のアイコン71は、マッピング空間60及び対象者リスト70において、従業員のアイコン72と同様の表示態様及び構成を有していてもよい。
【0060】
上述したように、表示装置30は、対象者リスト70において、従業員のアイコン72とともに、候補者のアイコン71を表示してもよい。
【0061】
第4に、特定従業員(例えば、bb#1)については、2以上の役割を有するか否かを区別可能な態様で表示されてもよい。区別可能な態様は、「兼務」などの文字列であってもよい。例えば、従業員bb#1が部署PPPP QQ#1及び部署PPPP QQ#1のGroup #3の兼務である場合に、部署PPPP QQ#1の欄に従業員bb#1のアイコン40Xが表示され、部署PPPP QQ#1のGroup #3の欄に従業員bb#1のアイコン40Yが表示されてもよい。このようなケースにおいて、アイコン40X及びアイコン40Yは、「兼務」などの文字列を含んでもよい。
【0062】
特に限定されるものではないが、従業員bb#1の主たる役割が部署PPPP QQ#1であり、従業員bb#1の従たる役割が部署PPPP QQ#1のGroup #3である場合には、アイコン40Xは「主務」などの文字列を含み、アイコン40Yは「兼務」などの文字列を含んでもよい。なお、主たる役割とは、従業員の従事割合が相対的に大きな役割であり、従たる役割とは、従事割合が相対的に小さな役割である。
【0063】
特に限定されるものではないが、部署PPPP QQ#1のGroup #3が表示対象ではない場合には、アイコン40Yが表示されないケースが想定される。このようなケースにおいても、アイコン40Xは、「兼務」(又は、「主務」)などの文字列を含んでもよい。
【0064】
なお、パートタイムの従業員については、就業形態に応じて、表示態様に含まれる「兼務」は、「出向」、「派遣」、「業務委託」などと読み替えられてもよい。このようなケースにおいて、パートタイムの従業員の表示制御は、以下に示すように表現されてもよい。表示装置30は、法人で定められた所定就業時間又は所定業務量の一部のみについて業務に従事する従業員について、就業時間が所定就業時間未満であるか否かを区別可能な態様で又は業務量が所定業務量未満であるか否かを区別可能な態様で、従業員をマッピング空間60に表示してもよい。ここで、パートタイムの従業員は、特定従業員と称されてもよい。2以上の役割を有する従業員及びパートタイムの従業員を区別するために、2以上の役割を有する従業員を第1特定従業員と称し、パートタイムの従業員を第2特定従業員と称してもよい。
【0065】
ここでは、従業員について、兼務の設定が可能であるケースについて例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。具体的には、候補者についても、従業員と同様に兼務の設定が可能であってもよい。兼務の設定は、後述するように、候補者のアイコン73のドラッグ&ドロップによって行われてもよく、編集画面80を用いて行われてもよい。
(マッピング空間へのアイコンの配置)
以下において、実施形態に係るマッピング空間60へのアイコンの配置について説明する。図5及び図6は、実施形態に係るマッピング空間60へのアイコンの配置を示す図である。
【0066】
図5に示すように、候補者のアイコン71をドラッグした上で、マッピング空間60で候補者のアイコン71をドロップするケースについて説明する。
【0067】
第1に、表示装置30は、候補者のアイコン71のドラッグ&ドロップによって、候補者情報を入力しない状態で、候補者のアイコン71をマッピング空間60に配置してもよい。ここで、配置は、候補者のアイコン71をマッピング空間60に移動させた上で、マッピング空間60における候補者のアイコン71の配置を確定させる操作を含んでもよい。
【0068】
以下においては、マッピング空間60における候補者のアイコン71を対象者リスト70における候補者のアイコン71と区別するために、マッピング空間60における候補者のアイコン71を候補者のアイコン71Mと称する。候補者のアイコン71Mは、従業員のアイコン40と同様の表示態様及び構成を有してもよい。従って、候補者のアイコン71Mは、候補者の名称を示す文字列のみを含んでもよい。
【0069】
第2に、表示装置30は、候補者のアイコン71がマッピング空間60に配置された場合に、候補者の名称(例えば、図5では、「候補者1」)を自動で生成するとともに、生成された名称をマッピング空間60に表示してもよい。候補者の名称は、候補者のアイコン71Mの一部として表示されてもよい。
【0070】
ここで、表示装置30は、マッピング空間60に配置されている構成員及び候補者の名称と異なる候補者の名称を自動で生成する。表示装置30は、候補者がマッピング空間60に配置された順に昇順で付与する数字を含む態様で、候補者の名称を自動で生成する。
【0071】
例えば、2人の候補者が追加されるケースを想定すると、自動で生成される最初の候補者の名称は「候補者1」であり、自動で生成される2番目の候補者の名称は「候補者2」であってもよい。なお、最初の候補者の名称が変更されているケース(例えば、後述する変更例1で説明するように、「候補者1」から「フロントエンジニア」に変更されているケース)において、2番目の候補者が追加される場合には、2番目の候補者の名称は「候補者1」であってもよい。
【0072】
第3に、表示装置30は、候補者のアイコン71がマッピング空間60に配置された場合に、マッピング空間60に配置された候補者のアイコン71Mに対応する候補者に関する情報(候補者情報)を管理する。表示装置30は、マッピング空間60に配置された候補者のアイコン71Mの配置に基づいて、候補者のアイコン71Mに対応する項目軸に関する情報(例えば、図5では、部署”Group3”及び等級”G3”など)を候補者情報として管理してもよい。候補者情報は、従業員情報と同様のデータ構造を有していてもよい。
【0073】
第4に、表示装置30は、候補者のアイコン71Mがマッピング空間60に配置された場合に、マッピング空間60に配置された候補者のアイコン71Mに対応する候補者のアイコン73を対象者リスト70に表示してもよい。
【0074】
ここで、候補者のアイコン71は、新たな候補者を追加するためのアイコンであるため、候補者のアイコン71がマッピング空間60に1つ配置された後であっても、候補者のアイコン71は、対象者リスト70に表示し続けられてもよい。
【0075】
従って、表示装置30は、図6に示すように、候補者のアイコン71のドラッグ&ドロップによって、候補者情報を入力しない状態で、新たな候補者のアイコン71をマッピング空間60に配置してもよい。表示装置30は、候補者のアイコン71がマッピング空間60に配置された場合に、新たな候補者の名称(例えば、図6では、「候補者2」)を自動で生成するとともに、生成された名称をマッピング空間60に表示してもよい。
【0076】
図5及び図6では特に触れていないが、表示装置30は、従業員のアイコン72についても、候補者のアイコン71と同様の所定操作(例えば、ドラッグ&ドロップ)によって、従業員のアイコン72をマッピング空間60に配置してもよい。
【0077】
すなわち、表示装置30は、構成員のアイコン72に対する所定操作によって構成員のアイコン72をマッピング空間60に配置し、候補者のアイコン71に対する所定操作によって候補者のアイコン71をマッピング空間に配置してもよい。ここで、所定操作は、アイコン71(又はアイコン72)をマッピング空間60に移動させた上で、マッピング空間60におけるアイコン71(又はアイコン72)の配置を確定させる操作を含んでもよい。
【0078】
(作用及び効果)
実施形態では、表示装置30は、従業員情報を有しない候補者のアイコン71を表示し、候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、候補者のアイコン71をマッピング空間60に配置する。このような構成によれば、候補者に関する候補者情報を入力せずに、候補者のアイコン71をマッピング空間60に配置するため、新たな候補者として仮想的な人材を簡易な方法で追加することでき、組織のシミュレーションを容易に行うことができる。
【0079】
実施形態では、表示装置30は、候補者のアイコン71がマッピング空間60に配置された場合に、候補者の名称を自動で生成するとともに、生成された名称をマッピング空間60に表示してもよい。このような構成によれば、仮想的な人材である候補者の名称を入力する手間を省略することができ、仮想的な人材配置を含めた組織のシミュレーションを容易に行うことができる。
【0080】
実施形態では、表示装置30は、候補者のアイコン71のドラッグ&ドロップによって、候補者のアイコン71をマッピング空間60に配置してもよい。このような構成によれば、新たな候補者を簡易かつ直感的な方法で追加することできる。表示装置30は、従業員のアイコン72のドラッグ&ドロップによって、従業員のアイコン72をマッピング空間60に配置してもよい。このような構成によれば、従業員を直感的な方法で追加することできる。
【0081】
実施形態では、表示装置30は、候補者のアイコン71及び従業員のアイコン72を共通の所定操作(例えば、ドラッグ&ドロップ)によって、候補者のアイコン71及び従業員のアイコン72をマッピング空間60に配置してもよい。このような構成によれば、従業員のアイコン72と同様の方法で、候補者のアイコン71をマッピング空間60に配置することができるため、候補者及び従業員を区別することなく、候補者を直感的に追加することができる。
【0082】
なお、候補者の名称を改めて入力する必要ないため、従業員のアイコン72と同様の方法で、候補者のアイコン71をマッピング空間60に配置することができると考えてもよい。或いは、候補者のアイコン71及び従業員のアイコン72の表示態様及び構成が同様であるため、従業員のアイコン72と同様の方法で、候補者のアイコン71をマッピング空間60に配置することができると考えてもよい。
【0083】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0084】
変更例1では、図7に示すように、表示装置30は、特定の候補者を選択することにより、特定の候補者に関する候補者情報を編集する編集画面80を表示してもよい。
【0085】
表示装置30は、図7に示す編集画面80において、候補者の名称が変更された場合に、図8に示すように、マッピング空間60において候補者の名称を変更してもよい。例えば、編集画面80において候補者の名称が「候補者1」から「フロントエンジニア」に変更された場合に、マッピング空間60(候補者のアイコン71M)において候補者の名称が「候補者1」から「フロントエンジニア」に変更されてもよい。
【0086】
(作用及び効果)
変更例1では、表示装置30は、候補者情報の編集画面80において、候補者の名称が変更された場合に、マッピング空間60において候補者の名称を変更してもよい。このような構成によれば、候補者の名称を変更する場合であっても、マッピング空間60において候補者の名称を変更する手間を簡略化することができる。
【0087】
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0088】
変更例2では、図9に示すように、表示装置30は、候補者に関する候補者情報を編集する編集画面80を表示してもよい。
【0089】
表示装置30は、図9に示す編集画面80において項目軸に対応する候補者情報が編集された場合に、図10に示すように、編集された候補者情報に基づいて、マッピング空間60における候補者のアイコン71Mの配置を変更してもよい。例えば、編集画面80において候補者の役職が「空欄」から「部長」に変更された場合に、マッピング空間60における候補者のアイコン71Mの配置が「その他」から「部長」に変更されてもよい。
【0090】
なお、図10では、縦軸として部署が例示されており、横軸として役職が例示されている。特に限定されるものではないが、候補者情報において役職が空欄である場合には、マッピング空間60において「その他」の役職に候補者のアイコン71Mが配置さてもよい。
【0091】
変更例2では、候補者情報の編集について主として説明したが、候補者情報は削除されてもよい。表示装置30は、特定の候補者情報が削除された場合に、特定の候補者情報に対応する候補者のアイコン71Mをマッピング空間60から削除してもよい。例えば、特定の候補者情報は、マッピング空間60に追加されたある候補者に関する全ての候補者情報であってもよい。特に限定される者ではないが、候補者情報の削除は、候補者情報の編集の一態様であると考えてもよい。
【0092】
(作用及び効果)
変更例2では、表示装置30は、編集画面80において、項目軸に対応する候補者情報が編集された場合に、マッピング空間60における候補者のアイコン71Mの配置を変更してもよい。このような構成によれば、マッピング空間60における候補者のアイコン71Mの配置を変更する手間を簡略化するとともに、候補者情報を編集しながら、適切に組織のシミュレーションを行うことができる。
【0093】
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0094】
表示装置30は、マッピング空間60において候補者のアイコン71Mの配置が変更された場合に、変更された候補者のアイコン71Mの配置に基づいて、項目軸に対応する候補者情報を変更してもよい。例えば、マッピング空間60における候補者のアイコン71Mの配置が「その他」から「部長」に変更された場合に、候補者情報において役職が「空欄」から「部長」に変更されてもよい。
【0095】
変更例3では、候補者のアイコン71Mの配置の変更について主として説明したが、候補者のアイコン71Mは削除されてもよい。表示装置30は、候補者のアイコン71Mが削除された場合に、候補者のアイコン71Mに対応する候補者情報を削除してもよい。例えば、表示装置30は、ある候補者において、マッピング空間60において項目軸を構成する特定の分類項目に関する候補者情報が削除された場合(例えば、図10に示す「部署」及び「役職」に関する候補者情報)、特定の分類項目に配置された候補者のアイコン71M(例えば、図10に示す「フロントエンジニア」のアイコン)に対応する候補者情報を削除してもよい。特に限定される者ではないが、候補者のアイコン71Mの削除は、候補者のアイコン71Mの配置の変更の一態様であると考えてもよい。
【0096】
(作用及び効果)
変更例3では、表示装置30は、マッピング空間60において候補者のアイコン71Mの配置が変更された場合に、項目軸に対応する候補者情報を変更してもよい。このような構成によれば、候補者情報を変更する手間を簡略化するとともに、適切に組織のシミュレーションを行うことができる。
【0097】
[変更例4]
以下において、実施形態の変更例4について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0098】
変更例4では、表示装置30は、編集画面80において編集された候補者情報を管理する。変更例3で説明したように、マッピング空間60における候補者のアイコン71Mの配置の変更によって、候補者情報が変更されてもよい。
【0099】
表示装置30は、実在の人材に関する情報を管理するデータベースから、候補者情報に対応する人材を抽出するとともに、抽出された人材に関する情報を表示してもよい。
【0100】
変更例4において、上述したデータベースは、従業員情報を管理する管理部(例えば、表示装置30の管理部32)であってもよい。すなわち、表示装置30は、法人に属する従業員の中から、候補者情報に対応する人材を抽出してもよい。
【0101】
変更例4において、上述したデータベースは、求職者に関する情報を管理するデータベースであってもよい。求職者は、法人に属していない人材である。データベースは、人材の紹介又は派遣を行う外部業者が有するデータベースであってもよい。データベースは、求職者を採用する法人が有する求職者データベース(例えば、タレントプールなど)であってもよい。
【0102】
例えば、表示装置30は、抽出された人材のアイコンを対象者リスト70に表示してもよい。抽出された人材のアイコンは、従業員のアイコン72と同様の表示態様及び構成を有していてもよい。抽出された人材のアイコンは、抽出された人材に関する情報の一例である。
【0103】
例えば、表示装置30は、抽出された人材を対象者リスト70とは異なるリストとして表示してもよい。リストは、抽出された1以上の人材を含めばよい。リストは、マッピング空間60及び対象者リスト70の画面とは別の画面または別のタブで表示されてもよい。別の画面は、ポップアップ形式で表示される画面であってもよい。リストは、マッピング空間60及び対象者リスト70を表示するサービスと同一サービスのリンクによって表示されてもよく、マッピング空間60及び対象者リスト70を表示するサービスと異なるサービスのリンクによって表示されてもよい。また、別の画面は、表示装置30によって提供されるサービスとは異なるサービスを提供する外部サーバ(例えば、人材の紹介又は派遣を行う外部業者が有するサーバ)を用いて表示されてもよい。リストは、抽出された人材に関する情報の一例である。
【0104】
抽出された人材に関する情報は、人材そのものに関する情報でなくてもよい。例えば、抽出された人材に関する情報は、抽出された人材の詳細情報を閲覧可能なリンクであってもよい。抽出された人材に関する情報は、候補者に対応する人材の人数(例えば、「××部署に〇〇人、存在します」又は「××紹介サービスに〇〇人、存在します」など)であってもよい。
(作用及び効果)
変更例4では、表示装置30は、仮想的な人材として追加された候補者に相当する実在の人材を抽出し、抽出された人材をマッピング空間60に配置可能な対象者として表示してもよい。このような構成によれば、マッピング空間60に配置された候補者を仮想的なポジションとして扱うとともに、仮想的なポジションを実在の人材に置き換えることが容易であり、組織のシミュレーションを適切に行うことができる。
【0105】
[変更例5]
以下において、実施形態の変更例5について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0106】
変更例5では、マッピング空間60を定義する項目軸は、集計対象の集計項目軸を含んでもよい。表示装置30は、集計項目軸を構成する1以上の分類項目毎に、従業員に関するリソース情報の集計結果を表示してもよい。
【0107】
例えば、図11に示すように、表示装置30は、マッピング空間60において、従業員に関するリソース情報の集計結果(図11では、総計)を表示してもよい。リソース情報の集計結果は、人数の合計(図11では、総数)を含んでもよく、給与額や人件費の合計(図11では、総人件費)を含んでもよい。
【0108】
集計結果は、分類項目(例えば、部署PPPP、部署PPPP QQ#1、部署PPPP QQ#1のGroup#1~Group#3など)毎に集計される。分類項目は、集計項目軸(図11では、部署)を構成する。なお、集計結果は、給与額や人件費の平均値(平均人件費)、給与額や人件費の最大値(最大人件費)、給与額や人件費の最小値(最小人件費)などを含んでもよい。集計結果は、総人件費、平均人件費、最大人件費、最小人件費の中から選択された2以上の人件費を含んでもよい。また集計結果は、特にこれらに限定されず、評価など管理部32が管理する従業員情報であれば設定可能である。
【0109】
例えば、図11において、部署PPPPに所属する従業員に関するリソース情報の集計方法ついて説明する。このようなケースにおいて、管理部32で管理される従業員情報に基づいて、部署PPPPに所属する従業員(従業員aa#1及び従業員aa#2)が抽出され、抽出された従業員aa#1及び従業員aa#2について人数及び人件費が集計される。言い換えると、マッピング空間60において部署PPPPの行にアイコンが表示されている従業員(従業員aa#1及び従業員aa#2)について人数及び人件費が集計される。
【0110】
図11では、集計項目軸が縦軸であるケースについて例示しているが、集計項目軸は、横軸であってもよい。例えば、表示態様は、横軸の分類項目(例えば、図11では、等級)毎にリソース情報の集計結果を含んでもよい。なお、集計項目軸は、縦軸及び横軸であってもよい。
【0111】
変更例5において、候補者のアイコン71Mがマッピング空間60に配置された場合に、候補者のアイコン71Mの配置に基づいて、候補者のアイコン71Mに対応する候補者のリソース情報がリソース情報の集計結果に反映されてもよい。候補者のアイコン71Mに対応する候補者に関する候補者情報が編集又は変更された場合には、編集又は変更された候補者情報に基づいて、候補者のアイコン71Mに対応する候補者のリソース情報がリソース情報の集計結果に反映されてもよい。
【0112】
(作用及び効果)
変更例5では、表示装置30は、従業員及び候補者に関するリソース情報の集計結果を分類項目毎に表示してもよい。このような構成によれば、仮想的な人材を配置した上で総数又は人件費などを考慮しながら、組織のシミュレーションを適切に行うことができる。また、候補者のアイコンに対して候補者情報を入力することなく、リソース情報の集計結果に、候補者情報を反映することができる。
【0113】
[変更例6]
以下において、実施形態の変更例6について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0114】
変更例6では、マッピング空間60を定義する項目軸は、数値の幅によって定義される特定項目軸を含んでもよい。表示装置30は、マッピング空間60において候補者のアイコン71Mの配置が変更された場合に、変更された候補者のアイコン71Mの配置に対応する特定項目軸を定義する数値の幅の中から選択された代表値に基づいて、特定項目軸に対応する候補者情報を変更してもよい。
【0115】
例えば、特定項目軸は、在籍年数、滞留年数、勤続年数、給与額などであってもよい。代表値は、特定項目軸を構成する分類項目に含まれる従業員の数値の平均値、最大値、最小値、中央値などであってもよい。
【0116】
例えば、表示装置30は、特定項目軸が給与額であり、候補者のアイコン71Mが500~700万の分類項目に配置された場合に、500~700万の分類項目の代表値に候補者情報の給与額を変更してもよい。
【0117】
(作用及び効果)
変更例6では、表示装置30は、マッピング空間60を定義する項目軸が数値の幅によって定義される特定項目軸を含む場合に、変更された候補者のアイコン71Mの配置に対応する特定項目軸を定義する数値の幅の中から選択された代表値に基づいて、特定項目軸に対応する候補者情報を変更してもよい。このような構成によれば、候補者のアイコン71Mの配置によって一意に数値が決まらない場合であっても、特定項目軸に対応する候補者情報を代表値によって仮設定することで、組織のシミュレーションを適切に行うことができる。
【0118】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0119】
上述した開示では、候補者のアイコン71は、従業員のアイコン72とともに対象者リスト70に含まれる。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。候補者のアイコン71は、対象者リスト70に含まれなくてもよい。候補者のアイコン71は、従業員のアイコン72と異なる表示態様及び構成を有していてもよい。
【0120】
上述した開示では、管理部32は、表示装置30と一体として設けられる。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。管理部32は、表示装置30と別体として設けられてもよい。このようなケースにおいて、表示装置30は、管理部32とネットワーク200を介して接続されており、管理部32によって管理されるデータ(例えば、従業員情報)を管理部32から受信してもよい。表示装置30は、端末10と読み替えられ、上述した表示制御は、端末10及び管理部32によって実行されると考えてもよい。表示制御を実行するためのアプリケーションとして、端末10上で動作するアプリケーションが提供されてもよい。
【0121】
上述した開示では特に触れていないが、従業員情報及び候補者情報は、選択肢タイプの情報、数値タイプの情報、日付タイプの情報、期間タイプの情報、テキストタイプの情報を含んでもよい。選択肢タイプの情報は、選択肢の中から該当する情報を選択するタイプの情報であり、役職、等級、資格、性別などを含んでもよい。数値タイプの情報は、数値を入力するタイプの情報であり、評価スコアなどを含んでもよい。日付タイプの情報は、日付を入力するタイプの情報であり、入社日、資格取得日、契約満了日などを含んでもよい。期間タイプの情報は、期間の開始日又は期間を入力するタイプの情報であり、在籍年数、滞留年数、勤続年数などを含んでもよい。テキストタイプの情報は、テキストを入力するタイプの情報であり、関係者からのコメントなどを含んでもよい。
【0122】
上述した開示では特に触れていないが、表示装置30が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0123】
或いは、表示装置30が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【0124】
[付記]
上述した開示は、以下のように表現されてもよい。
【0125】
第1の特徴は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理する管理部と、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示し、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置する、表示装置である。
【0126】
第2の特徴は、第1の特徴において、前記制御部は、前記候補者の名称を自動で生成するとともに、生成された名称を前記マッピング空間に表示する、表示装置である。
【0127】
第3の特徴は、第2の特徴において、 前記制御部は、前記マッピング空間に配置されている前記構成員及び前記候補者の名称と異なる前記候補者の名称を自動で生成する、表示装置である。
【0128】
第4の特徴は、第3の特徴において、前記制御部は、前記候補者が前記マッピング空間に配置された順に昇順で付与する数字を含む態様で、前記候補者の名称を自動で生成する、表示装置である。
【0129】
第5の特徴は、第1の特徴乃至第4の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記候補者に関する候補者情報を編集する編集画面を表示し、前記編集画面において前記項目軸に対応する前記候補者情報が編集された場合に、編集された候補者情報に基づいて、前記マッピング空間における前記候補者のアイコンの配置を変更する、表示装置である。
【0130】
第6の特徴は、第5の特徴において、前記制御部は、前記マッピング空間において前記候補者のアイコンの配置が変更された場合に、変更された候補者のアイコンの配置に基づいて、前記項目軸に対応する前記候補者情報を変更する、表示装置である。
【0131】
第7の特徴は、第5の特徴又は第6の特徴において、前記管理部は、前記編集画面において編集された前記候補者情報を管理し、前記制御部は、実在の人材に関する情報を管理するデータベースから、前記候補者情報に対応する前記人材を抽出するとともに、抽出された前記人材に関する情報を表示する、表示装置である。
【0132】
第8の特徴は、第7の特徴において、前記データベースは、前記構成員情報を管理する管理部である、表示装置である。
【0133】
第9の特徴は、第7の特徴又は第8の特徴において、前記データベースは、求職者に関する情報を管理するデータベースである、表示装置である。
【0134】
第10の特徴は、第1の特徴乃至第8の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記マッピング空間に配置可能な対象者のリストを表示し、前記対象者のリストにおいて、前記構成員のアイコンとともに、前記候補者のアイコンを表示する、表示装置である。
【0135】
第11の特徴は、第1の特徴乃至第9の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記候補者のアイコン及び前記構成員のアイコンをドラッグして前記マッピング空間においてドロップすることによって、前記候補者のアイコン及び前記構成員のアイコンを前記マッピング空間に配置する、表示装置である。
【0136】
第12の特徴は、第1の特徴乃至第10の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記項目軸は、集計対象の集計項目軸を含み、前記制御部は、前記集計項目軸を構成する1以上の分類項目毎に、前記構成員に関するリソース情報の集計結果を表示する、表示装置である。
【0137】
第13の特徴は、第3の特徴において、前記項目軸は、数値の幅によって定義される特定項目軸を含み、前記制御部は、前記マッピング空間において前記候補者のアイコンの配置が変更された場合に、変更された候補者のアイコンの配置に対応する前記特定項目軸を定義する前記数値の幅の中から選択された代表値に基づいて、前記特定項目軸に対応する前記候補者情報を変更する、表示装置である。
【0138】
第14の特徴は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理するステップAと、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行するステップBと、を備え、前記ステップBは、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示するステップと、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置するステップと、を含む、表示方法である。
【0139】
第15の特徴は、組織に属する構成員に関する構成員情報を管理するステップAと、前記構成員情報に基づいて、前記構成員情報よって表される項目軸によって定義されるマッピング空間において前記構成員の分布を表示する表示制御を実行するステップBと、をコンピュータに実行させ、前記ステップBは、前記構成員情報を有しない候補者のアイコンを表示するステップと、前記候補者に関する候補者情報を入力しない状態で、前記候補者のアイコンを前記マッピング空間に配置するステップと、を含む、表示プログラムである。
【符号の説明】
【0140】
10…端末、30…表示装置、31…通信部、32…管理部、33…制御部、100…表示システム、200…ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11