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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025023799
(43)【公開日】2025-02-17
(54)【発明の名称】光源装置、及び照射装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 8/00 20060101AFI20250207BHJP
   F21V 7/28 20180101ALI20250207BHJP
   H10H 20/00 20250101ALI20250207BHJP
【FI】
F21V8/00 357
F21V7/28 240
H01L33/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024053080
(22)【出願日】2024-03-28
(31)【優先権主張番号】P 2023127623
(32)【優先日】2023-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】723014807
【氏名又は名称】岩崎電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和明
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 静二
(72)【発明者】
【氏名】米山 直人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 敬
【テーマコード(参考)】
3K244
5F142
【Fターム(参考)】
3K244AA04
3K244BA08
3K244CA02
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA02
3K244EA12
3K244EA16
5F142AA13
5F142DB42
5F142DB44
5F142EA31
(57)【要約】
【課題】照射エリア内の照度、及び分光スペクトルの均一性を改善できる光源装置、及び照射装置を提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る光源装置1Aは、1種類以上の半導体光源を含み、第1紫外線L1を出射する第1光源ユニット10-1と、1種類以上の半導体光源を含み、中心波長、及び分光スペクトルの少なくとも1つが第1紫外線L1と異なる第2紫外線L2を出射する第2光源ユニット10-2と、第1紫外線L1と第2紫外線L2のそれぞれを導光するライトトンネル30と、ライトトンネル30の内部に設けられ、第1紫外線L1と第2紫外線L2を混合して第3紫外線L3を得る混合光学系40と、を備え、ライトトンネル30の内面30Aは、第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3を反射する反射面であり、混合光学系40によって混合された第3紫外線L3をライトトンネル30から出射する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種類以上の半導体光源を含み、第1紫外線を出射する第1光源ユニットと、
1種類以上の半導体光源を含み、中心波長、及び分光スペクトルの少なくとも1つが前記第1紫外線と異なる第2紫外線を出射する第2光源ユニットと、
前記第1紫外線と前記第2紫外線のそれぞれを導光するライトトンネルと、
前記ライトトンネルの内部に設けられ、前記第1紫外線と前記第2紫外線を混合して第3紫外線を得る混合光学系と、を備え、
前記ライトトンネルの内面は、前記第1紫外線、前記第2紫外線、及び前記第3紫外線を反射する反射面であり、前記混合光学系によって混合された前記第3紫外線を前記ライトトンネルから出射する
光源装置。
【請求項2】
前記第1光源ユニット、及び前記第2光源ユニットは、それぞれ、
前記ライトトンネルの内面での多重反射が生じる放射角の範囲で前記第1紫外線、及び前記第2紫外線を放射する、
請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記ライトトンネルは、直線的に延び、前記第3紫外線を出射する出射口が一方の端部に開口する中空の筒体を含み、
前記筒体の他方の端部には、前記第1紫外線、及び前記第2紫外線の一方を導入する第1導入口が開口し、
前記筒体の側面には、前記第1紫外線、及び前記第2紫外線の他方を導入する第2導入口が開口し、
前記第1光源ユニット、及び前記第2光源ユニットのうち、より波長が短い紫外線を放射する方の光源ユニットが前記第2導入口に配置される
請求項1に記載の光源装置。
【請求項4】
前記ライトトンネルの内部を複数の筒体に区画する区画ユニットを備える
請求項1に記載の光源装置。
【請求項5】
前記第1光源ユニット、及び前記第2光源ユニットのうち、より波長が短い紫外線を放射する方の光源ユニットと、前記混合光学系とを、前記複数の筒体ごとに備え、
前記ライトトンネルの側面には前記複数の筒体ごとに第2導入口が開口し、前記第2導入口のそれぞれに前記光源ユニットが配置される
請求項4に記載の光源装置。
【請求項6】
前記区画ユニットは、
複数の反射板を備え、
前記複数の反射板が互いに差込構造によって固定されている
請求項4又は請求項5に記載の光源装置。
【請求項7】
前記第1光源ユニット、及び前記第2光源ユニットのうち、前記第2導入口に配置される方の光源ユニットは、他方の光源ユニットが放射する紫外線を反射する反射部を備える
請求項3に記載の光源装置。
【請求項8】
前記混合光学系は、ダイクロイックミラーを備える、
請求項1から4のいずれかに記載の光源装置。
【請求項9】
請求項1から4のいずれかに記載の光源装置と、
前記第1光源ユニットを冷却する第1冷却ユニットと、
前記第2光源ユニットを冷却する第2冷却ユニットと、
前記光源装置を収める外部筐体と、を備え、
前記第1冷却ユニット、及び前記第2冷却ユニットが前記外部筐体に固定されている
ことを特徴とする照射装置。
【請求項10】
請求項1から4のいずれかに記載の、複数の光源装置と、
互いの前記ライトトンネルが連結された前記複数の光源装置を収める外部筐体と、
を備える照射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光源装置、及び照射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどの紫外線放電ランプを光源に備えた光源装置が知られている。この種の光源装置は、対象物の耐光性を試験する耐光性試験装置、光硬化性樹脂を光硬化させる光硬化装置、及び、印刷機に搭載され紫外線硬化型のインクを硬化させる紫外線光源装置などの各種の装置に広く用いられている。
一方、近年では、光源装置が属する技術分野において、環境負荷低減などを目的として、水銀を含有する放電ランプからLED(light-emitting diode)への置き換えが行われている。しかしながら、紫外線放電ランプの分光スペクトルは、比較的広い波長範囲の連続スペクトルを有するため、紫外線放電ランプを単一種類の紫外線LEDで置き換えることが困難な場合がある。したがって、紫外線放電ランプの置き換えに利用可能な光源装置として、中心波長が異なる複数種類の紫外線LEDを備え、紫外線LEDを混合して照射することにより所望の波長範囲において連続スペクトルを得る構成が必要となる。
【0003】
特許文献1には、互いに異なる光源の光をビームスプリッタによって混合する技術が示されている。また、特許文献2には、互いに異なる光源の光をダイクロイックミラーによって混合する技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-96998号公報
【特許文献2】特開2010-263218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、混合された紫外線が照射される照射エリア内の照度、及び分光スペクトルの均一性については考慮されてない。
【0006】
本開示は、照射エリア内の照度、及び分光スペクトルの均一性を改善できる光源装置、及び照射装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの態様に係る光源装置は、1種類以上の半導体光源を含み、第1紫外線を出射する第1光源ユニットと、1種類以上の半導体光源を含み、中心波長が前記第1紫外線と異なる第2紫外線を出射する第2光源ユニットと、前記第1紫外線と前記第2紫外線のそれぞれを導光するライトトンネルと、前記ライトトンネルの内部に設けられ、前記第1紫外線と前記第2紫外線を合成して第3紫外線を得る混合光学系と、を備え、前記ライトトンネルの内面は、前記第1紫外線、前記第2紫外線、及び前記第3紫外線を反射する反射面であり、前記混合光学系によって混合された前記第3紫外線を前記ライトトンネルから出射する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の1つの態様によれば、照射エリア内の照度、及び分光スペクトルの均一性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第1実施形態に係る光源装置の構成の一例を模式的に示す斜視図である。
図2】光源装置の内部構成の一例を模式的に示す断面図である。
図3】第1光源ユニット、及び第2光源ユニットのそれぞれが備える紫外線LEDの一例を示す図である。
図4】第2光源ユニットが備えるLED基板の一例を示す平面図である。
図5】照射エリアにおける分光スペクトルの測定点の位置を示す図である。
図6図5に示す各測定点における分光スペクトルの測定結果を示す図である。
図7】照射エリアにおける照度測定の測定点と、その測定点における照度測定値とを示す図である。
図8】JISの波長域規定への第3紫外線の適合状態を示す図である。
図9】本開示の第2実施形態に係る光源装置の構成の一例を模式的に示す斜視図である。
図10】光源装置の内部構成の一例を模式的に示す断面図である。
図11】ダイクロイックミラーの透過特性、及び反射特性を示す図である。
図12】第1光源ユニットが備える2枚のLED基板の一例を示す平面図である。
図13】照射エリアの各測定点における分光スペクトルの測定結果を示す図である。
図14】照射エリアにおける照度測定の測定点と、その測定点における照度測定値とを示す図である。
図15】JISの波長域規定への第3紫外線の適合状態を示す図である。
図16】第3実施形態に係る照射装置を上側から視た斜視図である。
図17】照射装置の外観構成を下側から視た斜視図である。
図18】照射装置の分解斜視図である。
図19】第3実施形態に係る光源装置の縦断面図である。
図20】照射装置を底面から視た平面図である。
図21】照射装置を底面の側から視た斜視図である。
図22】区画ユニット、及びライトトンネルの組立図である。
図23】照射装置を上面の側から視た斜視図である。
図24】LED基板群の平面図である。
図25】LED基板群の配置態様の変形例を示す図である。
図26】第3実施形態に係る照射装置の変形例を示す図である。
図27】第3実施形態に係る照射装置のその他の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本開示に係る好適な形態を説明する。なお、図面において、各部の寸法、及び縮尺が実際と適宜に異なる場合があり、理解を容易にするために模式的に示している部分を含む場合がある。また、以下の説明において、本開示を限定する旨の特段の記載が無い限り、本開示の範囲は以下の説明に記載された形態に限られない。本開示の範囲は当該形態の均等の範囲を含む。
【0011】
1.第1実施形態
図1は本実施形態に係る光源装置1Aの構成の一例を模式的に示す斜視図である。図2は光源装置1Aの内部構成の一例を模式的に示す断面図である。
光源装置1Aは、耐光性試験装置、光硬化装置、及び半導体プロセス装置などの各種の装置に、紫外線放電ランプの代替光源として組み込まれて使用されることが可能な装置である。本実施形態の光源装置1Aは、図1及び図2に示すように、第1紫外線L1を出射する第1光源ユニット10-1と、中心波長、及び分光スペクトルの少なくとも一方が第1紫外線L1と異なる第2紫外線L2を出射する第2光源ユニット10-2と、第1紫外線L1と第2紫外線L2のそれぞれを導光するライトトンネル30と、ライトトンネル30の内部に設けられ、第1紫外線L1と第2紫外線L2を混合する混合光学系40と、を備え、混合光学系40によって混合された第3紫外線L3をライトトンネル30からステージAに向けて照射する。ステージAには第3紫外線L3が照射される適宜の照射対象物が配置される。
【0012】
本実施形態の光源装置1Aは、第1光源ユニット10-1を冷却する第1冷却ユニット50-1と、第2光源ユニット10-2を冷却する第2冷却ユニット50-2と、を備える。第1冷却ユニット50-1、及び第2冷却ユニット50-2は、例えば、ヒートシンク、空冷ファン、及び水冷器などの1又は複数の種類の適宜の冷却手段を備える。光源装置1Aは、図示を省略するが、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2の点灯、消灯及び調光を制御する光源制御装置、並びに、第1冷却ユニット50-1、及び第2冷却ユニット50-2の動作を制御する冷却制御装置を備える。
【0013】
図3は、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2のそれぞれが備える紫外線LEDの一例を示す図である。
代替する紫外線放電ランプの分光スペクトルに近似させるために、光源装置1Aの第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2は、それぞれ、中心波長、及び分光スペクトルの少なくとも一方が互いに異なる1種類以上の紫外線LEDを備える。紫外線LEDは、本開示における「半導体光源」の一例である。
メタルハライドランプを光源とする既存の促進耐候性試験装置は、当該メタルハライドランプから放射されフィルターを透過した光を被照射物に照射する装置である。本実施形態の光源装置1Aは、既存の促進耐候性試験装置においてフィルターを透過した光の分光スペクトルを、ピーク波長が異なる複数のLEDの放射光を混合することで実現する。具体的には、当該分光スペクトルを再現するために、図3に示すように、第1光源ユニット10-1は、第1紫外線LED、及び第2紫外線LEDの2種類の紫外線LEDを備え、第2光源ユニット10-2は、第3紫外線LED、第4紫外線LED、第5紫外線LED、及び第6紫外線LEDの4種類の紫外線LEDを備える。
本実施形態において、第1紫外線LEDから第6紫外線LEDは、中心波長が互いに異なるLEDである。すなわち、図3に示すように、第1紫外線LED、第2紫外線LED、第3紫外線LED、第4紫外線LED、第5紫外線LED、及び第6紫外線LEDの中心波長は、それぞれ、325nm、340nm、365nm、375nm、385nm、及び405nmである。中心波長が互いに異なる6種類の紫外線LEDのそれぞれの紫外線が混合光学系40によって第3紫外線L3として混合されることにより、第3紫外線L3の分光スペクトルは、比較的広い波長範囲の連続スペクトルとなる。
また、6種類の紫外線LEDのそれぞれの実装個数と順電流は、第3紫外線L3の分光スペクトルが、既存の促進耐候性試験装置においてフィルターを透過したメタルハライドランプの光の分光スペクトルに近似するように決定される。
【0014】
図4は、第2光源ユニット10-2が備えるLED基板100の一例を示す平面図である。
LED基板100は、第2光源ユニット10-2が備える上記第3紫外線LEDから第6紫外線LEDの4種類の紫外線LEDと、これらの紫外線LEDを実装する実装基板110と、を備える。実装基板110は平面視略矩形のプリント基板である。実装基板110は、その略中央に位置する中央領域110Rの範囲内に各紫外線LEDが実装される。この中央領域110Rの範囲内において、各種類の紫外線LEDが中央領域の中心から点対称になるように、各紫外線LEDがその種類ごとに広く分散させて配置される。
【0015】
第1光源ユニット10-1は、前掲図1に示すように、2枚のLED基板100を備え、一方のLED基板100には、第1紫外線LEDが中央領域110Rに配置され、他方のLED基板100には第2紫外線LEDが中央領域110Rに配置される。
【0016】
本実施形態において、中央領域110Rは一辺が約25mmの矩形状であり、その中央領域110Rの略全面から各種類の紫外線LEDの紫外線が放射される。また、本実施形態において、第1紫外線LEDから第6紫外線LEDは全てパッケージ型のLEDであって、それ自身がレンズ等の光学素子を備えていない光源である。各紫外線LEDからは比較的広い放射角(例えば120度)で紫外線が放射されており、結果として、LED基板100が放射する紫外線の放射角も比較的広くなっている。放射角は、15度以上、かつ180度以下の適宜の角度が想定される。
なお、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2のそれぞれが備える1種類以上のLEDの一部、又は全部は、光学素子を備えてもよいし、SMD(Surface Mount Device)型、COB(Chip On Board)型、又は砲弾型のLEDでもよい。
【0017】
前掲図2に戻り、本実施形態の混合光学系40は、ビームスプリッタ400を備える。本実施形態のビームスプリッタ400は、プレート型の光学素子であり、入射光の入射角が45度の場合に透過率が70%、及び反射率が30%の光学特性を有し、第1紫外線L1の第1光軸K1と、第2紫外線L2の第2光軸K2とが直交する交点Baに、第1光軸K1、及び第2光軸K2に対して45度の傾きを有した姿勢で配置される。このビームスプリッタ400により、第1紫外線L1のうち、ビームスプリッタ400を透過した光成分と、第2紫外線L2のうち、ビームスプリッタ400によって反射された光成分とが混合されることにより第3紫外線L3が得られる。
【0018】
図2に示すように、ライトトンネル30は、直線的に延び、一端部300T1に第3紫外線L3を出射する出射口300Qが開口する中空の筒体300である。この筒体300の他方の端部300T2には、第1紫外線L1、及び第2紫外線L2の一方を導入する第1導入口300M1が開口し、また、筒体300の側面には、第1紫外線L1、及び第2紫外線L2の他方を導入する第2導入口300M2が開口する。
【0019】
本実施形態では、第1光源ユニット10-1が第1導入口300M1に配置され、当該第1導入口300M1から第1紫外線L1が導入される。一方、第2光源ユニット10-2が第2導入口300M2から延びる副筒体300Sに配置され、当該第2導入口300M2から第2紫外線L2が導入される。この構成において、第1光源ユニット10-1は、第1紫外線L1の第1光軸K1が概ね筒体300の中心軸に一致するように設置され、第2光源ユニット10-2は、第2紫外線L2の第2光軸K2が筒体300の中心軸に直交するように設置される。そして、筒体300の内部には、上述の通り、第1光軸K1と第2光軸K2の交点Baにビームスプリッタ400が設置され、このビームスプリッタ400から第3紫外線L3が出射口300Qに向けて進行する。
【0020】
本実施形態では、交点Baから第1導入口300M1、及び第2導入口300M2のそれぞれまでの距離を概ね等しくするために、第2導入口300M2には、筒体300の中心軸に直交する方向に当該筒体300の側面から延びる副筒体300Sを備え、この副筒体300Sの端部に第2光源ユニット10-2が配置されている。この副筒体300Sの断面形状、及び断面寸法は、筒体300と略等しくなっている。
【0021】
本実施形態において、筒体300、及び副筒体300Sのそれぞれの断面形状、並びに、第1導入口300M1、第2導入口300M2、及び出射口300Qのそれぞれの開口形状は、いずれも正方形状である。
筒体300、及び副筒体300Sのそれぞれの内寸は一辺が約50mmであり、第1導入口300M1から出射口300Qまでの距離は160.5mmである。また、交点Baから第1導入口300M1までの距離は65.5mmであり、交点Baから副筒体300Sにおける第2光源ユニット10-2の設置位置までの距離も65.5mmである。
出射口300Qは、筒体300の内寸と同様に、一辺が50mmの正方形状であり、当該出射口300Qから5mmだけ離れた位置に、第1光軸K1を中心Eとした所定寸法、及び所定形状の照射エリアDが規定される。本実施形態では、照射エリアDは、一辺が25mmの正方形の範囲として規定されている。
【0022】
なお、筒体300、及び副筒体300Sの形状、及び寸法、並びに、第1導入口300M1、第2導入口300M2、及び出射口300Qの形状、及び寸法は、例えば、照射エリアDの所望の形状、寸法、及び照度などに応じて適宜に設定される。
【0023】
本実施形態のライトトンネル30において、筒体300、及び副筒体300Sは、それぞれアルミニウム等の高反射率を有する材料を主材とした板材を用いて形成されており、その内面30Aは、高い反射率で紫外線を反射する反射面となっている。一方、上述の通り、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2は、それぞれ、比較的大きな放射角(例えば120度以上)で第1紫外線L1、及び第2紫外線L2を放射する。
したがって、ライトトンネル30の内部では、図2において破線矢印C1で示すように、第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3のそれぞれが内面30Aで多重に反射しながら進行する。この結果、第3紫外線L3は、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2が備える6種類の紫外線LEDのそれぞれの紫外線が十分に混ざり合った紫外線となる。かかる第3紫外線L3が照射エリアDに照射されることにより、当該照射エリアDにおける照度、及び分光スペクトルの均一性を改善できる。
なお、図2に示す破線矢印C1は、反射の様子を概念的に示すものであり、実際の光線の軌跡を示すものではない。
【0024】
次いで、照射エリアDにおける照度、及び分光スペクトルの測定結果について説明する。
【0025】
図5は照射エリアDにおける分光スペクトルの測定点の位置を示す図である。図6図5に示す各測定点における分光スペクトルの測定結果を示す図である。
本実施形態の照射エリアDは、上述の通り、一辺が25mmの正方形状であり、図5に示すように、この照射エリアDに、第1測定点DP1から第5測定点DP5の測定点が設定される。第1測定点DP1、第2測定点DP2、第3測定点DP3、第4測定点DP4、及び第5測定点DP5は、それぞれ、照射エリアDの中央、左上角部近傍、左下角部近傍、右下角部近傍、及び右上角部近傍に相当する。なお、図5において、各測定点を包囲する円は分光センサの受光範囲を示す。
【0026】
図6に示すように、第1測定点DP1から第5測定点DP5のそれぞれで測定された分光スペクトルの相対強度は全て、略等しくなっている。したがって、照射エリアDにおいて分光スペクトルが均一であることが分かる。
【0027】
図7は照射エリアDにおける照度測定の測定点と、その測定点における照度測定値とを示す図である。
同図に示すように、照射エリアDには、照度測定の測定点として、第6測定点DP6から第14測定点DP14が設定される。第6測定点DP6から第14測定点DP14は、それぞれ、照射エリアDの中央、左上角部、左辺中央部、左下角部、上辺中央部、下辺中央部、右上角部、右辺中央部、及び右下角部に相当する。
第6測定点DP6から第14測定点DP14のそれぞれの位置での照度測定値から、照射エリアDにおける均斉度は90%以上であることが求められる。図7の照度測定値を数式(均斉度=MIN値/MAX値×100)にしたがって試算すると、均斉度は約93%となり、照度の均一性が高いことが分かる。
【0028】
図8は、JIS(日本産業規格)の波長域規定への第3紫外線L3の適合状態を示す図である。なお、かかる波長域規定は、JIS A 1501A法「樹脂製建具のメタルハライドランプによる促進耐候性試験方法」についての規定である。
同図に示すように、第1測定点DP1から第5測定点DP5のいずれの点においても、JISの波長域規定に適合していることが示されている。
【0029】
以上説明したように、本実施形態の光源装置1Aは、2種類の紫外線LEDを含み、第1紫外線L1を出射する第1光源ユニット10-1と、4種類の紫外線LEDを含み、中心波長、及び分光スペクトルの少なくとも1つが第1紫外線L1と異なる第2紫外線L2を出射する第2光源ユニット10-2と、第1紫外線L1と第2紫外線L2のそれぞれを導光するライトトンネル30と、ライトトンネル30の内部に設けられ、第1紫外線L1と第2紫外線L2を混合して第3紫外線を得る混合光学系40と、を備える。ライトトンネル30の内面30Aは、第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3を反射する反射面であり、混合光学系40によって混合された第3紫外線L3をライトトンネル30から出射する。
【0030】
この構成によれば、全部で6種類の紫外線LEDの紫外線の混合によって第3紫外線L3が得られているため、第3紫外線L3の分光スペクトルは、紫外線放電ランプと同様に、連続スペクトルとなり、紫外線放電ランプの代替光源となり得る光特性を有する。特に、光源装置1Aは、水銀放電ランプのように水銀を含まないため、環境負荷の低減に寄与できる。また、光源装置1Aは、紫外線LEDのような半導体光源を光源とするため、放電ランプに対して比較的寿命が長く、放電ランプの交換作業といったメンテナンス作業の頻度を低減できる。
さらに、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2の2つに光源が分けられているため、照度の要求に応じて紫外線LEDの実装数が増加した場合でも、個々の光源ユニットにおける紫外線LEDの設置面積が確保でき、装置の大型化を防止できる。また、光源が第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2に分けられることで、個々の光源ユニットを冷却する冷却ユニット(第1冷却ユニット50-1、第2冷却ユニット50-2)に要求される冷却能力を低減でき、冷却ユニットの大型化、及びコストを抑えることができる。
これに加え、ライトトンネル30の内面30Aでの反射により、第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3が、それぞれ混ざり合うため、照射エリアDにおける照度、及び分光スペクトルのそれぞれの均一性を改善できる。
【0031】
本実施形態の光源装置1Aにおいて、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2は、それぞれ、ライトトンネル30の内面30Aでの多重反射が生じる放射角で第1紫外線L1、及び第2紫外線L2を放射する。
【0032】
この構成によれば、ライトトンネル30の内面30Aにおいて、第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3のそれぞれの多重の反射が誘起されるため、照射エリアDにおける照度、及び分光スペクトルのそれぞれの均一性が、より一層、改善できる。
【0033】
2.第2実施形態
第1実施形態では、混合光学系40がビームスプリッタ400を備える光源装置1Aを説明した。本実施形態では、混合光学系40がダイクロイックミラー410を備える光源装置1Bについて説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態で説明した要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0034】
図9は本実施形態に係る光源装置1Bの構成の一例を模式的に示す斜視図である。図10は光源装置1Bの内部構成の一例を模式的に示す断面図である。
図9、及び図10に示すように、光源装置1Bにおいて、ライトトンネル30の内部には、混合光学系40の一例としての上記ダイクロイックミラー410が設けられる。ダイクロイックミラー410は、第1実施形態と同様に、第1紫外線L1の第1光軸K1と、第2紫外線L2の第2光軸K2とが直交する交点Baに、第1光軸K1、及び第2光軸K2に対して45度の傾きを有した姿勢で配置される。
【0035】
図11は、本実施形態のダイクロイックミラー410の透過特性、及び反射特性を示す図である。
ダイクロイックミラー410は、透過、及び反射の設計入射角度が45度であり、かつ、図11に示すように、約356nm以下の波長帯域の紫外線を反射し、約356nm以上の波長帯域の紫外線を透過する特性を有する。
一方、第1光源ユニット10-1には、前掲図3に示すように、中心波長が340nm以下の紫外線LEDが設けられており、当該第1光源ユニット10-1は、ダイクロイックミラー410の反射を利用する光源として最適に構成されている。また、第2光源ユニット10-2には、中心波長が365nm以上の紫外線LEDが設けられており、当該第2光源ユニット10-2は、ダイクロイックミラー410の透過を利用する光源として最適に構成されている。
【0036】
したがって、ダイクロイックミラー410が備える第1の面410P1、及び第2の面410P2のうち、透過光を入射させる第1の面410P1に、第2光源ユニット10-2の第2紫外線L2を入射し、また、反射光を入射させる第2の面410P2に、第1光源ユニット10-1の第1紫外線L1を入射することにより、ダイクロイックミラー410によるロスを抑えて、第3紫外線L3が効率良く得られる。
【0037】
ここで、本実施形態では、ライトトンネル30の側面に形成された第2導入口300M2には、第2光源ユニット10-2ではなく、当該第2光源ユニット10-2の第2紫外線L2よりも波長が短い第1紫外線L1を放射する第1光源ユニット10-1が配置される。すなわち、ダイクロイックミラー410は、第2の面410P2がライトトンネル30の側面に対向し、更に出射口300Qを臨む姿勢で設置される。さらに、本実施形態のライトトンネル30は、副筒体300Sが第2導入口300M2には設けられておらず、第1光源ユニット10-1が第2導入口300M2に直接、設置される。したがって、第1光源ユニット10-1から出射口300Q(照射エリアD)までの距離は、第2光源ユニット10-2から出射口300Q(照射エリアD)までの距離よりも短くなる。
【0038】
一般に、LEDなどの半導体光源は、放射する光の波長が短くなるほど発光効率が低いため、ある光量の光を得るには、より多くの電力を消費する。
これに対し、この光源装置1Bによれば、より波長が短い第1光源ユニット10-1が第2光源ユニット10-2よりも照射エリアDの近くに配置されるため、より少ない電力で所望の光量の第1紫外線L1が得られることとなり、高効率な光源装置1Bを実現することができる。
【0039】
図12は、第1光源ユニット10-1が備える2枚のLED基板100の一例を示す平面図である。
2枚のLED基板100のそれぞれには、上述の通り、中央領域110Rが設けられており、一方の中央領域110Rには複数の第1紫外線LEDが配置され、他方の中央領域110Rには複数の第2紫外線LEDが配置される。
また、本実施形態のLED基板100には、図12に示す通り、中央領域110Rを挟む両側に、第2光源ユニット10-2が放射する第2紫外線L2及び第1光源ユニット10-1が放射する第1紫外線L1を反射する反射板120が設けられている。反射板120は、本開示における「反射部」の一例であり、例えば、アルミニウムなどの金属板である。ダイクロイックミラー410は比較的高い透過率を有するため、図10に破線矢印C2に示すように、ダイクロイックミラー410を透過した第2紫外線L2の一部が第1光源ユニット10-1のLED基板100に入射する。
そして、この第2紫外線L2が反射板120によって反射されることにより、第3紫外線L3として出射口300Qから出射されるようになり、第2紫外線L2のロスが抑えられる。第1紫外線L1も追加されることにより、光源装置1Bの効率が一層高められる。
【0040】
また、第1光源ユニット10-1が配置された第2導入口300M2へ、ダイクロイックミラー410を透過した第2紫外線L2の一部が入射しても、副筒体300Sが設けられていないため、第2紫外線L2は当該副筒体300Sに進入することなく、第2導入口300M2に設置された反射板120で反射される。
これにより、第2紫外線L2の一部が副筒体300Sに進入すること、或いは、第1光源ユニット10-1のLED基板100に吸収等されることに起因して、照射エリアDにおいて均斉度が低下することが防止され、照度の均一性を維持できる。なお、反射板120を設置する他に紫外線に対する反射率が高いレジストをLED基板100に用いても同様の効果を奏する。また、図4に記載はないが、第2光源ユニット10-2に、反射板120などの反射部を設けても良い。
【0041】
次いで、照射エリアDにおける照度、及び分光スペクトルの測定結果について説明する。
なお、以下の測定は、第2光源ユニット10-2が備える第3紫外線LEDから第6紫外線LEDの順電流を、第1実施形態の半分(より正確には350mA)に下げて行われている。
【0042】
図13は照射エリアDの各測定点における分光スペクトルの測定結果を示す図である。なお、各測定点の位置は第1実施形態と同様である。
同図に示すように、本実施形態の光源装置1Bにおいても、第1実施形態の光源装置1Aと同様に、第1測定点DP1から第5測定点DP5のそれぞれで測定された分光スペクトルの相対強度は全て、略等しくなっている。したがって、照射エリアDにおいて分光スペクトルが均一であることが分かる。
【0043】
図14は照射エリアDにおける照度測定の測定点と、その測定点における照度測定値とを示す図である。
本実施形態の光源装置1Bにおいても、第1実施形態の光源装置1Aと同様に、第6測定点DP6から第14測定点DP14のそれぞれの位置での照度測定値から、照射エリアDにおける均斉度は90%以上であることが求められる。図14の照度測定値を数式(均斉度=MIN値/MAX値×100)にしたがって試算すると、均斉度は約93%となり、照度の均一性が高いことが分かる。
これに加え、第2光源ユニット10-2が備える第3紫外線LEDから第6紫外線LEDの順電流を、第1実施形態よりも下げた状態であっても、第6測定点DP6から第14測定点DP14のそれぞれの位置で、第1実施形態と同等の照度測定値が得られており、高効率化が実現されていることが分かる。
【0044】
図15は、JISの波長域規定への第3紫外線の適合状態を示す図である。なお、かかる波長域規定は、第1実施形態と同様に、JIS A 1501A法「樹脂製建具のメタルハライドランプによる促進耐候性試験方法」についての規定である。
同図に示すように、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1測定点DP1から第5測定点DP5のいずれの点においてJISの波長域規定に適合していることが示されている。
【0045】
また、発明者らは、光源装置1Bの構成において、筒体300の全長(すなわち、第1導入口300M1から出射口300Qまでの距離)を短くして測定を行った。なお、この場合、交点Ba(第2導入口300M2)から出射口300Qまでの距離も短くなる。
この測定の結果、筒体300の全長が140.5mm(交点Baと出射口300Qの距離は75mm)、120.5mm(交点Baと出射口300Qの距離は55mm)、100.5mm(交点Baと出射口300Qの距離は35mm)、及び51mm(交点Baと出射口300Qの距離は25mm)のいずれの場合でも、照射エリアDにおける分光スペクトルの均一性、及び、JISの波長域規定への適合状態は筒体300の全長が短縮されても影響を受けない、との知見を得た。
【0046】
一方、全長が短くなると、照射エリアDから視た第1光源ユニット10-1と第2光源ユニット10-2の配置位置の違いや、ライトトンネル30の内面30Aで反射せずに照射エリアDに到達する直接光成分の増加などに起因して、照度の均一性に影響が生じるものの、いずれの全長においても、90%以上の均斉度が得られることが分かった。
【0047】
以上説明したように、本実施形態の光源装置1Bは、第1実施形態の光源装置1Aと同様な効果を奏する。
【0048】
これに加え、本実施形態の光源装置1Bにおいて、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2のうち、より波長が短い紫外線を放射する方の光源ユニット(すなわち、第1光源ユニット10-1)が第2導入口300M2に配置される。
【0049】
この構成によれば、より波長が短い第1光源ユニット10-1が第2光源ユニット10-2よりも照射エリアDの近くに配置されるため、より少ない電力で所望の光量の第1紫外線L1が得られることとなり、高効率な光源装置1Bを実現できる。
【0050】
本実施形態の光源装置1Bにおいて、第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2のうち、第2導入口300M2に配置される方の光源ユニット(すなわち、第1光源ユニット10-1)は、他方の光源ユニット(すなわち、第2光源ユニット10-2)が放射する紫外線を反射する反射板120を備える。
【0051】
この構成によれば、照射エリアDにおいて均斉度が低下することが防止され、照度の均一性を維持できる。また、照射エリアDの照度を高めることができ、より高効率な光源装置1Bを実現できる。
【0052】
本実施形態の光源装置1Bにおいて、混合光学系40はダイクロイックミラー410を備える。
【0053】
この構成によれば、混合光学系40が比較的高い透過率を有するダイクロイックミラー410を備える場合でも、照度の均一性を維持し、かつ、光源装置1Bの効率低下を抑えた光源装置1Bが得られる。
【0054】
3.第3実施形態
本実施形態では、照射装置1000を説明する。
照射装置1000は、第1実施形態に係る複数の光源装置1A、又は第2実施形態に係る複数の光源装置1Bの構成要素を備え、光源装置1A、又は光源装置1Bの単体よりも、照射エリアDの面積の拡張を図りつつ、照度、及び分光スペクトルについて光源装置1A、及び光源装置1Bと同等の均一性を達成するものである。
【0055】
以下、かかる照射装置1000について詳述する。
なお、本実施形態では、第2実施形態に係る複数の光源装置1Bの構成要素を備える照射装置1000について説明する。また、本実施形態の説明において、第1実施形態、又は第2実施形態で説明した構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
図16は本実施形態に係る照射装置1000を上側から視た斜視図である。図17は照射装置1000の外観構成を下側から視た斜視図である。また図18は照射装置1000の分解斜視図である。
照射装置1000は、図16、及び図17に示すように、筒状の外部筐体2を備え、図18に示すように、外部筐体2の内側に光源装置1Cが設けられる。本実施形態において外部筐体2の断面形状は矩形状であるが、他の形状であってもよい。外部筐体2には、剛性が高い例えば合金製の板材が用いられる。外部筐体2の底面部2Aには、図17に示すように、底面板3が取り付けられ、この底面板3には第3紫外線L3を出射するための出射開口3Aが開口する。外部筐体2の上面部2Bは、図16に示すように、開放端となっており、外部筐体2の内側、及び外側の間で空気及びLED基板の配線が流通可能になっている。また、外部筐体2の側面には、運搬の際などに作業者によって把持される把持部5が設けられる。
【0057】
図19は、本実施形態に係る光源装置1Cの縦断面図である。
光源装置1Cは、図19に示すように、第1実施形態に係る光源装置1A及び第2実施形態に係る光源装置1Bと同様に、第1紫外線L1を出射する第1光源ユニット10-1と、中心波長、及び分光スペクトルの少なくとも一方が第1紫外線L1と異なる第2紫外線L2を出射する第2光源ユニット10-2と、第1紫外線L1と第2紫外線L2のそれぞれを導光するライトトンネル30と、ライトトンネル30の内部に設けられ、第1紫外線L1と第2紫外線L2を混合する混合光学系40と、を備え、混合光学系40によって混合された第3紫外線L3をライトトンネル30から照射する。
【0058】
また、本実施形態の光源装置1Cは、第2実施形態に係る光源装置1Bと同様に、混合光学系40の一例としてのダイクロイックミラー410を備える。加えて、光源装置1Cは、第2実施形態に係る光源装置1Bと同様に、ライトトンネル30の側面に設けられた第2導入口300M2には第1光源ユニット10-1が配置され、ライトトンネル30の端部300T2に設けられた第1導入口300M1には第2光源ユニット10-2が配置される。
ライトトンネル30の他方の端部300T1には窓板4が配置されており、窓板4の材質には、少なくとも第3紫外線L3の波長に対して透明な、例えば石英ガラスなどが用いられる。
【0059】
図20は照射装置1000を底面から視た平面図であり、図21は照射装置1000を底面の側から視た斜視図である。なお、図20、及び図21において、照射装置1000の底面板3、及び光源装置1Cの窓板4が省略されている。
図20、及び図21に示すように、光源装置1Cのライトトンネル30は、その内部が複数の反射板61から成る区画ユニット60によって複数(本実施形態では4つ)の筒体300に区画されている。本実施形態の各筒体300は、いずれも、第1実施形態、及び第2実施形態の筒体300と同様の構成を備える。すなわち、各筒体300は、断面積及び断面形状が軸方向において一定の筒状であり、また断面形状は矩形状である。なお、筒体300の断面形状は矩形状に限定されない。また、ライトトンネル30が備える複数の筒体300は、互いの断面積が同じであるが、互いの断面積が異なってもよいし、互いの断面形状が異なってもよい。
【0060】
前掲図19に示すように、照射装置1000において、複数の筒体300のそれぞれには、第1導入口300M1に配置された第2光源ユニット10-2から第2紫外線L2が導入される。また、照射装置1000は、複数の筒体300ごとに第1光源ユニット10-1と、ダイクロイックミラー410とを備え、ライトトンネル30の側面には、複数の筒体300ごとに第2導入口300M2が開口し、それぞれの第2導入口300M2に第1光源ユニット10-1が配置され、それぞれの第2導入口300M2から第1光源ユニット10-1の第1紫外線L1が導入される。
各筒体300の内部において、第1紫外線L1が多重反射しながらダイクロイックミラー410を通過することによって第2紫外線L2と混合され、混合によって得られた第3紫外線L3と、第1紫外線L1、及び第2紫外線L2とが多重反射しながら端部300T1に到達して外部に出射される。
したがって、個々の筒体300の第3紫外線L3によって照射されるエリアはいずれも照度、及び分光分布が均一となる。そして、これらのエリアが隣接して照射装置1000の照射エリアDが形成されるため、照射エリアDの面積を拡張しつつ、照度、及ぶ分光分布の均一性を維持できる。
【0061】
これに加え、ライトトンネル30の内部が複数の筒体300に区画されることにより、個々の筒体300の断面積が小さくなって、個々の筒体300の内部における第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3の多重反射回数が増えるため、照射エリアDにおける照度、及ぶ分光分布の均一性を維持しつつ、ライトトンネル30の全長を短縮することができる。
【0062】
次いで、照射装置1000の細部について説明する。
上述の通り、光源装置1Cは、ライトトンネル30の内部に、当該内部を複数の筒体300に区画する区画ユニット60を備える。本実施形態において、区画ユニット60の各パーツ間の固定、及びライトトンネル30への区画ユニット60の固定には、螺子やボルトなどの締結部材ではなく、部材同士の差込構造が用いられる。
【0063】
図22は、区画ユニット60、及びライトトンネル30の組立図である。
同図に示すように、区画ユニット60は、2枚の矩形状の反射板61、61を備え、反射板61、61のそれぞれには、各反射板61の中心軸に沿って当該反射板61の中心61Oまで延びる差込スリット62が形成されている。そして、2枚の反射板61を、互いの差込スリット62に差し込むことで、ライトトンネル30を4つの筒体300に区画する区画ユニット60が差込構造によって組み立てられる。
【0064】
また、ライトトンネル30は、平面視L字状に折り曲げられた2枚の反射板31、31を備え、これら2枚の反射板31、31が向かい合わせの姿勢で互いに締結されることにより断面矩形状の中空のライトトンネル30が組み立てられる。反射板31、31の締結構造について詳細には、2枚の反射板31、31の縁部31Aには、外側にL字状に折り曲げられた折曲片32と、他方の反射板31の折曲片32に当接する当接片33とが設けられている。そして、一方の反射板31の折曲片32と他方の反射板31の当接片33とがボルトや螺子などの締結手段によって強固に締結される。
【0065】
また、区画ユニット60を構成する反射板61、61の縁部61Aには、複数の差込片63が形成されている。一方、ライトトンネル30において、2枚の反射板31、31の面内にも区画ユニット60の差込片63が差し込まれる差込孔34が形成されている。
そして、2枚の反射板31、31によって、区画ユニット60の差込片63が反射板31、31の差込孔34に差し込まれるように当該区画ユニット60を挟んだ状態で2枚の反射板31、31を締結することで、区画ユニット60がライトトンネル30に差込構造によって固定される。
【0066】
このように、区画ユニット60の各反射板61同士の固定、及びライトトンネル30への区画ユニット60の固定に、螺子やボルトなどの締結部材ではなく差込構造が用いられることにより、締結部材による低反射箇所がライトトンネル30の各筒体300のいずれの内面にも含まれることがなく、第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3の多重反射時のロスが抑えられる。
【0067】
なお、本実施形態において、ダイクロイックミラー410は接着剤によって各筒体300に固定される。この場合において、ダイクロイックミラー410の縁部にフランジを設け、ライトトンネル30の反射板31、31や区画ユニット60の反射板61、61に当該フランジを差込構造によって固定してもよい。
【0068】
また、本実施形態において、上述のライトトンネル30は、前掲図18に示すように、反射板31、31同士を締結するための当接片33に固定片70を締結し、この固定片70を外部筐体2に締結することにより固定される。
【0069】
ここで、照射装置1000は、第1実施形態の光源装置1A、及び第2実施形態の光源装置1Bと同様に、図18に示すように、第1光源ユニット10-1を冷却する第1冷却ユニット50-1と、第2光源ユニット10-2を冷却する第2冷却ユニット50-2と、を備える。
本実施形態において、第1光源ユニット10-1は第1冷却ユニット50-1に固定されており、また、第2光源ユニット10-2は第2冷却ユニット50-2に固定される。そして、第1冷却ユニット50-1、及び第2冷却ユニット50-2はいずれも、ライトトンネル30ではなく外部筐体2に固定される。したがって、第1冷却ユニット50-1、及び第2冷却ユニット50-2、並びに、第1光源ユニット10-1及び第2光源ユニット10-2の荷重がライトトンネル30に加わることがない。
これにより、ライトトンネル30の反射板31、31、及び区画ユニット60の反射板61、61に、アルミニウム板などの剛性が低い素材を用いた場合でも、ライトトンネル30、及び区画ユニット60に撓みが生じたり、損傷したりすることが防止される。
また、例えば区画ユニット60によってライトトンネル30の剛性を高める必要もないため、区画ユニット60の各反射板61、61の板厚を薄くすることができ、各反射板61、61の板厚によって照射エリアDに生じる影が照度、及び分光スペクトルに与える影響を抑えることができる。
【0070】
本実施形態において、第1冷却ユニット50-1には水冷式のユニットが用いられており、第2冷却ユニット50-2には空冷式のユニットが用いられている。
より具体的には、第1冷却ユニット50-1は、図18に示すように、冷却水が内部を循環する水冷ヒートシンク501Aと、水冷ヒートシンク501Aに冷却水を導入する導入ポート501Bと、冷却水を水冷ヒートシンク501Aから排水する排水ポート501Cとを備え、水冷ヒートシンク501Aに、第1光源ユニット10-1が固定される。かかる第1冷却ユニット50-1は、水冷ヒートシンク501Aには複数の支柱501Dが設けられており、各支柱501Dが外部筐体2の側面に固定された第1支持板80に固定されることで、第1冷却ユニット50-1が外部筐体2に固定される。
【0071】
図23は、照射装置1000を上面の側から視た斜視図である。なお、同図では、照射装置1000が備える第2支持板81が省略されている。
第2冷却ユニット50-2は、図18に示すように、多数の放熱フィンが設けられた1又は複数(本実施形態では2つ)の空冷ヒートシンク502Aと、空冷ヒートシンク502Aに冷却風を吹き付ける軸流ファン502Bとを備える。第2冷却ユニット50-2において、図18、及び図23に示すように、空冷ヒートシンク502Aが支持棒502Cによって外部筐体2に固定され、また、図18に示すように、軸流ファン502Bが外部筐体2の上面部2Bに固定された第2支持板81に固定されることで、第2冷却ユニット50-2が外部筐体2に固定される。
【0072】
第2実施形態で説明した通り、第1光源ユニット10-1は、第2光源ユニット10-2よりも波長が短い紫外線を放射するLEDを備えるため、より多くの電力を消費し、発熱が大きくなる。また、本実施形態の第1光源ユニット10-1は、複数の筒体300のそれぞれに導入する第2紫外線L2を放射するため、第1実施形態、及び第2実施形態の第1光源ユニット10-1に比べて紫外線LEDの数や密度が大きくなり、発熱も顕著に増大する。
これに対し、本実施形態では、第1光源ユニット10-1の冷却方式に、空冷式よりも高い冷却性能を実現できる水冷式が用いられているため、第1光源ユニット10-1の発熱が大きくても十分に冷却することができ、発熱による第1光源ユニット10-1の効率低下が抑えられる。
【0073】
一方、本実施形態において、第2光源ユニット10-2は、図20に示すように、複数のLED基板群100Gを備え、各LED基板群100Gが複数の筒体300のいずれかに一対一で対応し、1つの筒体300には、対応する1つのLED基板群100Gから放射される第2紫外線L2が導入される。
【0074】
図24は、LED基板群100Gの平面図である。
1つのLED基板群100Gは、複数(本実施形態では6つ)のLED基板101を含む。各LED基板101の面内には締結用の孔部101Hが設けられており、孔部101Hに螺子などの締結部材を挿通してベース板102(図20)に締結される。なお、LED基板101とベース板102との間に、熱伝導グリスを塗布する、または熱伝導シートを挟み込むことで、LEDから発する熱を空冷ヒートシンクへ放熱させる。
1つのLED基板群100Gは、第1実施形態、及び第2実施形態のLED基板100に相当し、当該LED基板100と同様に、第3紫外線LED、第4紫外線LED、第5紫外線LED、及び第6紫外線LEDの4種類の紫外線LEDを含む。LED基板100における各紫外線LEDの配置は適宜である。
【0075】
各LED基板101の平面視形状、及び寸法はいずれも同じ(すなわち合同形状)であり、本実施形態のLED基板101は、矩形状部103と、係合形状部104とを含む。矩形状部103は、LED基板101における平面視矩形状の部位である。
【0076】
一方、係合形状部104は、矩形状部103の一辺に連続する部位である。この係合形状部104の平面視形状は、LED基板101の中心線101Cに対して線対称な形状であり、なおかつ、横並びに隣接する他のLED基板101の係合形状部104との間に、当該係合形状部104の輪郭に相当する形状の隙間である受部δを形成する形状になっている。なお、図24には、受部δの形状が二重鎖線で示されている。
【0077】
各LED基板101が矩形状部103を備えることで、複数のLED基板101を横並びに略隙間なく配列することができ、第2光源ユニット10-2の発光領域を横方向に簡単に拡張できる。また、横並びの2つのLED基板101により形成された各受部δに、上下反転した姿勢の他のLED基板101の係合形状部104を係合させることで、第2光源ユニット10-2の発光領域を上下方向に簡単に拡張できる。
【0078】
ここで、本実施形態の係合形状部104は、突出部104Aと、肩部104Bとを備える。肩部104Bの平面視形状は中心線101Cに対して、矩形状部103から突出部104Aにかけて所定の角度α(本実施形態ではα=30度)で傾斜した形状であり、また、突出部104Aの平面視形状は、その先端部が肩部104Bと同じ角度αで傾斜する2つの辺104A1から成るV字形状になっている。
各LED基板101が、かかる係合形状部104を備えることにより、LED基板101の配置のバリエーションを増やすことができる。具体的には、複数のLED基板101同士の係合形状部104の係合のさせ方によって、例えば図25の配置態様Aに示すように、上下反転した2つのLED基板101を上下方向に直線状に並べたり、図25の配置態様Bに示すように、複数のLED基板101をスター状に並べたりできる。
【0079】
以上説明したように、本実施形態の光源装置1Cは、ライトトンネル30の内部を複数の筒体300に区画する区画ユニット60を備える。
この構成によれば、個々の筒体300によって照射されるエリアでは照度、及び分光分布が均一であるため、これらのエリアが隣接して照射エリアDが形成されることで、照射エリアDの面積を拡張しつつ、照度を第2実施形態の光源装置1Bよりも高め、かつ分光分布の均一性が維持される。かかる光源装置1Cを備える照射装置1000は、光源装置1Bの約3倍の照度(約150mW/cm)を達成する。
【0080】
これに加え、ライトトンネル30の内部が複数の筒体300に区画されることにより、個々の筒体300の断面積が小さくなって、個々の筒体300の内部における第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3の多重反射回数が増える。これにより、照射エリアDにおける照度、及ぶ分光分布の均一性を維持しつつ、ライトトンネル30の全長を短縮することができる。
【0081】
本実施形態の光源装置1Cにおいて、区画ユニット60は、複数の反射板61を備え、複数の反射板61が互いに差込構造によって固定されている。
この構成によれば、締結部材による低反射箇所が各筒体300のいずれの内面にも含まれることがなく、第1紫外線L1、第2紫外線L2、及び第3紫外線L3の多重反射時のロスを抑えることができる。
【0082】
本実施形態の照射装置1000は、光源装置1Cと、第1光源ユニット10-1を冷却する第1冷却ユニット50-1と、第2光源ユニット10-2を冷却する第2冷却ユニット50-2と、光源装置1Cを収める外部筐体2と、を備え、第1冷却ユニット50-1、及び第2冷却ユニット50-2が外部筐体2に固定されている。
この構成によれば、ライトトンネル30の反射板31、31、及び区画ユニット60の反射板61、61に、アルミニウム板などの剛性が低い素材を用いた場合でも、ライトトンネル30、及び区画ユニット60に撓みが生じたり、損傷したりすることが防止される。
また、例えば区画ユニット60によってライトトンネル30の剛性を高める必要もないため、区画ユニット60の各反射板61、61の板厚を薄くすることができ、各反射板61、61の板厚によって照射エリアDに生じる影が照度、及び分光スペクトルに与える影響を抑えることができる。
【0083】
なお、第3実施形態において、照射装置1000は、複数の光源装置1A、複数の光源装置1B、又は複数の光源装置1Cを備え、互いのライトトンネル30が接触状態で連結された状態で複数の光源装置1A、複数の光源装置1B、又は複数の光源装置1Cが外部筐体2に収められることにより、照射エリアDの面積が拡張されてもよい。
【0084】
また、照射装置1000は、第2実施形態に係る光源装置1Bに代えて、第1実施形態に係る複数の光源装置1Aの要素を備えても良い。この場合、例えば図26に示すように複数(図示例では2つ)の光源装置1Aが横並びに配置され、かつ各光源装置1Aのライトトンネル30が互いに接触した状態で連結された照射装置1000Aが構成されてもよい。また例えば、図27に示すように、一対の光源装置1Aが対向配置され、かつ各光源装置1Aのライトトンネル30が互いに接触した状態で連結された照射装置1000Bが構成されてもよい。また、照射装置1000A、及び照射装置1000Bが外部筐体2を備え、各光源装置1Aが外部筐体2に収められるとともに、第1冷却ユニット50-1、及び第2冷却ユニット50-2が外部筐体2に固定されてもよい。
【0085】
4.変形例
以上に例示した各実施形態に付加される変形の形態を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の形態を、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合してもよい。
【0086】
第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2が備える各種類の紫外線LEDのそれぞれを光源制御装置が調光することによって、第3紫外線L3の分光スペクトルの相対強度を動的に変化させてもよい。
【0087】
複数の光源装置1A、又は複数の光源装置1Bを併設することにより、より大きな照射エリアDを照射する光源システムを構成してもよい。
また、光源装置1A、又は光源装置1Bのライトトンネル30の断面サイズを大きくすることにより、照射エリアDを大きくしてもよい。
【0088】
第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2のそれぞれにおいて、より多くの紫外線LEDをLED基板100に高密度に搭載することで、より高い照度が得られる構成としてもよい。
【0089】
第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2のそれぞれが備える紫外線LEDは、パッケージ型でなく、ベアチップ型でもよい。この場合において、ベアチップ型の紫外線LEDが実装された基板を、上記LED基板100として用いてもよい。
【0090】
第1光源ユニット10-1、及び第2光源ユニット10-2のそれぞれが備える半導体光源の波長域は、第1実施形態、及び第2実施形態で説明した325nm~405nmの範囲に限らない。すなわち、半導体光源の波長域は300nm未満のUV-C域や可視光域、赤外域の範囲でもよい。
【符号の説明】
【0091】
1A…光源装置、1B…光源装置、1C…光源装置、10-1…第1光源ユニット、2…外部筐体、10-2…第2光源ユニット、50-1…第1冷却ユニット、50-2…第2冷却ユニット、30…ライトトンネル、30A…内面、40…混合光学系、60…区画ユニット、61…反射板、100…LED基板、110…実装基板、110R…中央領域、120…反射板、300…筒体、300M1…第1導入口、300M2…第2導入口、300Q…出射口、400…ビームスプリッタ、410…ダイクロイックミラー、1000…照射装置、D…照射エリア、K1…第1光軸、K2…第2光軸、L1…第1紫外線、L2…第2紫外線、L3…第3紫外線。
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