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特開2025-23844公演会場でのランダム公演演出のための発光装置及びこれを制御する制御装置
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  • 特開-公演会場でのランダム公演演出のための発光装置及びこれを制御する制御装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025023844
(43)【公開日】2025-02-17
(54)【発明の名称】公演会場でのランダム公演演出のための発光装置及びこれを制御する制御装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/19 20200101AFI20250207BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20250207BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20250207BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20250207BHJP
   H05B 47/18 20200101ALI20250207BHJP
【FI】
H05B47/19
H05B47/105
H05B47/16
H05B47/165
H05B47/18
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024126653
(22)【出願日】2024-08-02
(31)【優先権主張番号】10-2023-0101933
(32)【優先日】2023-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517418150
【氏名又は名称】ファンライト シーオー., エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】FANLIGHT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】チェ,キョン イル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン ミン
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA05
3K273PA07
3K273QA08
3K273QA14
3K273QA31
3K273RA02
3K273RA05
3K273RA08
3K273RA12
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA11
3K273TA15
3K273TA22
3K273TA28
3K273TA32
3K273TA47
3K273TA49
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA62
3K273UA17
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】公演会場でのランダム公演演出のための発光装置を提供する。
【解決手段】本発光装置は、通信モジュールを備えた装置と通信する通信部と、1つ以上の発光素子を用いて応援のための発光動作を行う発光部と、メモリと、制御部とを含む。制御部は、発光部の発光動作を所定範囲内でランダムに演出するためのランダム関数がメモリに予め格納されている場合、制御装置のトリガ命令に従ってランダム関数を実行して発光動作をランダムに演出し、ランダム関数がメモリに予め格納されていない場合、制御装置からランダム関数を受信及び実行して発光動作をランダムに演出できる。本発光装置が提供されることによって、公演会場での公演演出をより効果的に行うことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公演会場でのランダム(random)公演演出のための発光装置であって、
通信モジュールを備えた装置と通信する通信部と、
1つ以上の発光素子を用いて応援のための発光動作を行う発光部と、
メモリと、
制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記発光部の発光動作を所定範囲内でランダムに演出するためのランダム関数が前記メモリに予め格納されている場合、制御装置のトリガ命令に従って前記ランダム関数を実行して前記発光動作をランダムに演出し、
前記ランダム関数が前記メモリに予め格納されていない場合、前記制御装置から前記ランダム関数を受信及び実行して前記発光動作をランダムに演出するように構成される、発光装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記ランダム関数に基づいて、発光色、発光パターン及び発光強度のうちの少なくとも1つを所定範囲内でランダムに演出するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記ランダム関数は、
前記発光装置が出力可能な発光色の中から2つ以上の発光色を選択した後、選択された発光色内でのみ発光色をランダムに演出するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記ランダム関数は、
前記発光強度を所定時間に特定値に設定するか、又は所定時間に漸進的に変更するように構成されることを特徴とする請求項3に記載の発光装置。
【請求項5】
グループ別の公演演出のためのグループ割当情報が前記メモリに格納され、
前記制御部は、
前記公演会場内でブロードキャストされるグループ別の発光制御のための制御命令のうち、前記グループ割当情報に該当する制御命令を、前記通信部を介して選択的に受信し、
前記発光動作をランダムに演出するとき、前記グループ割当情報に該当する制御命令を反映するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
【請求項6】
公演会場でのランダム公演演出のために1つ以上の発光装置と通信する制御装置であって、
通信モジュールと、
前記発光装置の発光動作を所定範囲内でランダムに演出するためのランダム関数が前記発光装置に予め格納されている場合、公演中に前記ランダム関数を実行するためのトリガ命令を、前記通信モジュールを介して前記発光装置に提供し、
前記ランダム関数が前記発光装置に予め格納されていない場合、前記ランダム関数を前記発光装置に前記通信モジュールを用いて提供する制御モジュールを含む、制御装置。
【請求項7】
前記ランダム関数は、
前記発光装置の発光色、発光パターン及び発光強度のうちの少なくとも1つを所定範囲内でランダムに演出するように構成されることを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記ランダム関数は、
前記発光装置が出力可能な発光色の中から2つ以上の発光色を選択した後、選択された発光色内でのみ発光色をランダムに演出するか、又は前記発光強度を所定時間に特定値に設定するか、若しくは前記発光強度を所定時間に漸進的に変更するように構成されることを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記制御モジュールは、
前記発光装置にグループ別の公演演出のためのグループ割当情報が格納されている場合、前記公演会場内でグループ別の発光制御のための制御命令を、前記通信モジュールを介してブロードキャストするように構成されることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、公演演出技術に関する。より具体的に、本開示は、公演会場でのランダム公演演出のための発光装置とこれを制御する制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下に記述される内容は、単に本実施例に係る背景情報のみを提供するだけで、従来技術を構成するものではない。
【0003】
一般に、発光装置(又は照明装置)とは、光源からの光を反射、屈折及び透過させて照明の目的を達成させる装置を意味し得る。発光装置は、配光によって間接発光装置、半間接発光装置、全般拡散発光装置、半直接発光装置及び直接発光装置などに分類できる。
【0004】
技術の発展に伴い、発光装置は多様な用途に用いられている。一例として、発光装置は、建物の外壁などに設けられ、メディア機能を実現するメディアファサード(Media facade)を演出するのに用いることができる。他の例として、発光装置は、一定照度以下の環境であるスポーツ競技やコンサートなどの公演会場で携帯用応援道具として用いることができる。
【0005】
公演会場に配置された発光装置を統合的に制御するマスタ装置は、ブロードキャスト方式で公演演出のための制御信号を発光装置に伝送するが、大規模な公演会場で通信過負荷によって、公演演出に制約が生じたりもする。
【0006】
そのため、これを改善する方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、マスタ装置を用いて統合的な公演演出を行いながら、通信過負荷による制約を解消すると同時に、公演会場に配置された発光装置を用いて多彩な応援及び公演演出を行う方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、装置やグループにマッピングされた識別情報によってダイレクトに発光装置を制御しないながらも効果的な公演演出を提供することにある。
【0009】
更に、本発明の別の目的は、予め格納されたランダム関数を用いて自主的な公演演出を行う発光装置を提供することにある。
【0010】
本開示が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及していない更に他の課題は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の一実施例に係る公演会場でのランダム(random)公演演出のための発光装置は、通信モジュールを備えた装置と通信する通信部と、1つ以上の発光素子を用いて応援のための発光動作を行う発光部と、メモリと、制御部とを含むことができる。
【0012】
前記制御部は、前記発光部の発光動作を所定範囲内でランダムに演出するためのランダム関数が前記メモリに予め格納されている場合、制御装置のトリガ命令に従って前記ランダム関数を実行して前記発光動作をランダムに演出できる。
【0013】
前記制御部は、前記ランダム関数が前記メモリに予め格納されていない場合、前記制御装置から前記ランダム関数を受信及び実行して前記発光動作をランダムに演出できる。
【0014】
前記制御部は、前記ランダム関数に基づいて、発光色、発光パターン及び発光強度のうちの少なくとも1つを所定範囲内でランダムに演出できる。
【0015】
ここで、グループ別の公演演出のためのグループ割当情報を前記メモリに格納しないようにもできる。
【0016】
幾つかの実施例において、前記ランダム関数は、前記発光装置が出力可能な発光色の中から2つ以上の発光色を選択した後、選択された発光色内でのみ発光色をランダムに演出できる。
【0017】
幾つかの実施例において、前記ランダム関数は、前記発光強度を所定時間に特定値に設定するか、又は所定時間に漸進的に変更できる。
【0018】
幾つかの実施例において、グループ別の公演演出のためのグループ割当情報を前記メモリに格納できる。
【0019】
幾つかの実施例において、前記制御部は、前記公演会場内でブロードキャストされるグループ別の発光制御のための制御命令のうち、前記グループ割当情報に該当する制御命令を、前記通信部を介して選択的に受信し、前記発光動作をランダムに演出するとき、前記グループ割当情報に該当する制御命令を反映できる。
【0020】
本開示の一実施例に係る公演会場でのランダム公演演出のために1つ以上の発光装置と通信する制御装置は、通信モジュールと、制御モジュールとを含むことができる。
【0021】
前記制御モジュールは、前記発光装置の発光動作を所定範囲内でランダムに演出するためのランダム関数が前記発光装置に予め格納されている場合、公演中に前記ランダム関数を実行するためのトリガ命令を、前記通信モジュールを介して前記発光装置に提供できる。
【0022】
幾つかの実施例において、前記制御モジュールは、前記ランダム関数が前記発光装置に予め格納されていない場合、前記ランダム関数を前記発光装置に前記通信モジュールを用いて提供できる。
【0023】
前記ランダム関数は、前記発光装置の発光色、発光パターン及び発光強度のうちの少なくとも1つを所定範囲内でランダムに演出できる。
【0024】
幾つかの実施例において、前記ランダム関数は、前記発光装置が出力可能な発光色の中から2つ以上の発光色を選択した後、選択された発光色内でのみ発光色をランダムに演出するか、又は前記発光強度を所定時間に特定値に設定するか、若しくは前記発光強度を所定時間に漸進的に変更できる。
【0025】
幾つかの実施例において、制御モジュールは、前記発光装置にグループ別の公演演出のためのグループ割当情報が格納された場合、前記公演会場内でグループ別の発光制御のための制御命令を、前記通信モジュールを介してブロードキャストできる。
【0026】
この他にも、本開示を実現するための方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されたコンピュータプログラムを更に提供できる。
【0027】
この他にも、本開示を具現するための方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体が更に提供されることができる。
【発明の効果】
【0028】
本開示に係る公演会場でのランダム(random)公演演出のための発光装置及びこれを制御する制御装置が提供されることによって、マスタ装置によって統合的に公演演出が行われながらも通信過負荷による制約を解消でき、公演演出の負担を軽減でき、効果的な公演演出を行える。
【0029】
本発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない更に他の効果は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本開示に係る公演会場での公演演出のための発光制御システムの構成を概略的に示す図である。
図2】本開示に係る発光装置の形状を例示的に示す図である。
図3】本開示に係る発光装置及び制御装置の構成を示す相対ブロック図である。
図4】本開示に係るランダム関数が発光装置に格納された実施例を説明するシーケンス図である。
図5】本開示に係るランダム関数が発光装置に格納されていない実施例を説明するシーケンス図である。
図6】本開示に係る発光動作をランダムに演出するためのランダム関数を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示の全体に亘って同一の参照符号は、同一の構成要素を示す。本開示が実施例の全ての要素を説明するものではなく、本開示の属する技術分野における一般的な内容又は実施例における重複する内容は省略する。明細書で用いられる「部、モジュール、部材、ブロック」という用語は、ソフトウェア又はハードウェアとして実現でき、実施例によって複数の「部、モジュール、部材、ブロック」が1つの構成要素として実現されるか、又は1つの「部、モジュール、部材、ブロック」が複数の構成要素を含むこともできる。
【0032】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「接続」されているとするとき、これは直接的に接続されている場合だけでなく、間接的に接続されている場合も含み、間接的な接続は、無線通信網を介して接続することを含む。
【0033】
また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素を更に含むことができることを意味する。
【0034】
明細書全体において、ある部材が他の部材の「上に」位置しているとするとき、これはある部材が他の部材に接している場合だけでなく、両部材の間に別の部材が存在する場合も含む。
【0035】
第1、第2などの用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別するために用いられるものであって、構成要素が前述した用語によって制限されるわけではない。
【0036】
単数の表現は文脈上、明確に例外がない限り、複数の表現を含む。
【0037】
各段階において識別符号は説明の便宜上、用いられるものであり、識別符号は、各段階の順序を説明するものではなく、各段階は文脈上、明確に特定の順序を記載しない限り、明記された順序と異なって実施され得る。
【0038】
以下、添付の図面を参照して、本開示の作用原理及び実施例について説明する。
【0039】
本明細書における「本開示に係る公演会場でのランダム公演演出のための制御装置」は、クラウドシステムだけでなく演算処理を行ってユーザに結果を提供できる多様な装置として実現できる。例えば、本開示に係る公演会場でのランダム公演演出のための制御装置は、コンピュータ、サーバ装置及び携帯用端末を全て含むか、又は何れか1つの形態になり得る。
【0040】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0041】
図1は、本開示に係る公演会場での公演演出のための発光制御システム1000を概略的に説明する図であり、図2は、本開示に係る発光装置100の形状を例示的に示す図である。
【0042】
図1を参照すれば、本開示に係る発光制御システム1000は、制御装置200及び応援のための発光装置(100A、100B、...、100N、以下「100」)を含むことができる。このような発光制御システム1000は、制御装置200が発光装置100の発光状態を制御することによって、公演会場の観客席での応援などのような公演演出のための多様な形態の発光パターンを演出できる。
【0043】
制御装置200は、公演会場での公演演出のために発光装置100を制御する機能を実行できる。制御装置200は、中央制御装置と接続されて動作することもでき、中央制御装置に含めて構成することもできる。また、制御装置200は、中央制御装置から信号を受信して公演会場内の音響装置、照明装置などと同期化されて動作でき、これにより音響装置、照明装置と共に発光装置100を同期化して自動的に公演を行うこともできる。
【0044】
制御装置200は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)などを含む多様な電子装置を含むことができ、MA Lighting grandMA2などを含む多様な電子装置を含むことができる。制御装置200は、照明効果を演出するためのシミュレータを含むことができる。シミュレータは、照明効果を実現するための仮想シミュレーションを実現する多様な電子装置を含むことができる。シミュレータには、多様なシナリオ(scenario)を予め定められた状態で格納するか、又はユーザにより入力できる。
【0045】
また、制御装置200は、発光装置100の制御を可能にする適切なソフトウェアやコンピュータプログラムを含むことができる。例えば、制御装置200は、発光装置100を制御する例示的なプロトコルであって、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet又はKiNETなどを含むことができる。
【0046】
制御装置200は、発光制御信号を放射するためのアンテナを更に備えることができる。制御装置200は、本開示によって少なくとも1つの音源及び前記少なくとも1つの音源のそれぞれにマッピングされた発光制御情報が格納されたデータベースを更に備えることができる。
【0047】
制御装置200は、マスタ装置を含むことができる。マスタ装置は、公演会場での効率的な信号の伝送のために備えることができる。マスタ装置は、データベースDBを含むことができる。マスタ装置は、制御信号にデータベースDBの情報を含めて送信機に提供するか、又は発光装置100に直接提供できる。
【0048】
発光装置100は、制御装置200によってリアルタイムで、又は予め定められた制御情報によって多様な形態の発光パターンを演出する機能を実行できる。実施例において、発光装置100は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を含むか、又は発光素子に接続できる。
【0049】
図2は、本開示に係る発光装置100の形状を例示的に示す。
【0050】
図2を参照すれば、発光装置100は、身体部位(例えば、手首)に着用可能な形態で実現できる(100C、100D)。また、発光装置100は、応援するユーザが持っている形態でも実現できる(100E)。
【0051】
また、発光装置100は、無線通信が可能な任意の電子装置を含む装置であって、スポーツ競技場やコンサートなどのような公演会場で観客が所持する小型の応援グッズであり得る。例えば、発光装置100は、携帯電話、無線発光装置、ライティングスティック(stick)、ライティングバー(bar)、ライティングボール(ball)、ライティングパネル(panel)、及び無線で制御可能な光源が取り付けられた器具物などとできる。
【0052】
発光装置100が配置される公演会場は、スポーツ競技又はコンサートなどのような公演を行うための場所であって、例えば舞台又は競技場、観客席などで構成できる。また、公演会場には、公演のために必要な各種装置(例えば、音響装置、照明装置など)が配置され、このような装置の動作を調整して制御できる制御コンソールなどを含む中央制御装置を備えることができる。
【0053】
図3は、本開示に係る発光装置100及び制御装置200の構成を示す相対ブロック図である。
【0054】
図3を参照すれば、発光装置100は、公演会場でのランダム(random)公演演出のために使用でき、通信部110、発光部120、メモリ150及び制御部190を含むことができる。図3に示す発光装置100の構成要素は、本開示に係る発光装置100を実現する上で必須的なものではないため、本明細書上で説明される発光装置100は、前記に列挙された構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有することができる。
【0055】
前記構成要素のうち、通信部110は、通信モジュールを備えた多様な装置と通信を行える。通信部110は、放送受信モジュール、有線通信部、無線通信部、近距離通信モジュール、位置情報モジュールのうちの少なくとも1つを含むことができる。即ち、通信部110は、有線又は無線に基づいて外部機器と通信を行える。
【0056】
発光部120は、1つ以上の発光素子を用いて応援のための発光動作を実行できる。
【0057】
メモリ150は、ランダム関数RAを格納できる。メモリ150は、発光装置100の多様な機能を支援するデータと、プロセッサの動作のためのプログラムを格納でき、入出力されるデータ(例えば、音楽ファイル、静止画、動画など)を格納でき、発光装置100で駆動される多数のアプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))、本サーバの動作のためのデータ、命令語を格納できる。このようなアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部サーバからダウンロードできる。メモリ150は、1つ以上のインストラクションを格納でき、多様なディープラーニング基盤のモデルを含むことができる。
【0058】
制御部190は、発光部120の発光動作を所定範囲内でランダムに演出するためのランダム関数RAがメモリ150に予め格納されている場合、制御装置200のトリガ命令に従ってランダム関数RAを実行して発光動作をランダムに演出できる。
【0059】
実施例において、制御部190は、制御装置200による直接的な制御命令及び予約された制御命令(ランダム関数の実行は除く)が所定時間ない場合(即ち、制御装置200によってコントロールされない所定時間が経過した場合)、ランダム関数RAを実行できる。ランダム関数RAは、自らの制約条件(例えば、所定範囲内)で発光色、発光パターン及び/又は発光強度のうちの少なくとも1つをランダムに演出して出力できる。
【0060】
ここで、ランダム関数RAは、発光装置100が完全無作為に発光動作を行うよりは、一定の制約条件内でランダムに発光部120が発光動作を行うように発光部120を制御できる。実現例によっては完全無作為でも発光部120を発光動作できる。
【0061】
制御部190は、ランダム関数RAがメモリ150に予め格納されていない場合、制御装置200からランダム関数RAを受信及び実行して発光動作をランダムに演出できる。例えば、制御装置200は、公演中にランダム関数RAを発光装置100に提供できる。
【0062】
このとき、制御部190は、通信過負荷を防止するために、関数/プロシージャの形態よりも、発光色、発光パターン、発光強度などの発光動作パラメータの制御パターンを順次、ランダム関数RAに含めて発光装置100に提供できるが、実施例はこれに限定されるものではない。
【0063】
実施例において、制御部190は、ランダム関数RAに基づいて、発光色、発光パターン及び発光強度のうちの少なくとも1つを所定範囲内でランダムに演出できる。
【0064】
発光装置100のメモリ150には、グループ別の公演演出のためのグループ割当情報を格納しないようにできる。
【0065】
この場合、ランダム関数RAは、発光色、発光パターン及び発光強度のうちの少なくとも1つを所定範囲内でランダムに演出できる。ここで、所定範囲は、発光色、発光パターン及び発光強度のうちの少なくとも1つに所定の制限条件が設定されることを意味することができ、以下で幾つかの実施例を説明することにするが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0066】
実施例において、ランダム関数RAは、発光装置100が出力可能な発光色の中から2つ以上の発光色を選択した後、選択された発光色内でのみ発光色をランダムに演出できる。このとき、発光装置100は、発光色を除いて多様な発光パターン(時間、周期、模様、順序、点滅など)及び/又は発光強度(最大、最小、漸進的上昇、漸進的下降、点滅など)をランダムに演出できる。この場合、発光パターン及び/又は発光強度の一部にも制限事項を設定することもできる。
【0067】
実施例において、ランダム関数RAは、発光強度を所定時間に特定値に設定するか、又は所定時間に漸進的に変更できる。実施例において、発光装置100は、サウンドを認識できるが、認識されたサウンドの音の高さ及び/又は音の長短によって発光強度を出力できるが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0068】
実施例において、グループ別の公演演出のためのグループ割当情報をメモリ150に格納することもできる。
【0069】
このとき、制御部190は、公演会場内でブロードキャストされるグループ別の発光制御のための制御命令のうち、グループ割当情報に該当する制御命令を、通信部110を介して選択的に受信できる。
【0070】
また、制御部190は、発光動作をランダムに演出するとき、グループ割当情報に該当する制御命令を反映できる。例えば、制御部190は、発光動作をランダムに演出する途中に制御装置200からグループ制御命令を受信すると、受信されたグループ制御命令をランダムに演出に反映できる。実施例において、制御部190は、グループ制御命令又はランダム制御命令に優先順位を付け、優先順位が設定された通りグループ制御に従うか、又はランダム演出制御に従うことができ、優先順位は制御装置200によって変更できる。
【0071】
制御装置200は、上述したように、多様に実現できる。制御装置200は、通信モジュール210、格納モジュール250、及び制御モジュール290を含むことができる。図3に示す制御装置200の構成要素は、本開示に係る制御装置200を実現する上で必須的なものではないため、本明細書上で説明される制御装置200は、前記に列挙された構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有することができる。
【0072】
制御装置200は、公演会場でのランダム公演演出のために1つ以上の発光装置100と通信モジュール210を介して通信できる。通信モジュール210は、通信モジュールを備えた多様な装置と通信を行える。通信モジュール210は、放送受信モジュール、有線通信部、無線通信部、近距離通信モジュール、位置情報モジュールのうちの少なくとも1つを含むことができる。即ち、通信モジュール210は、有線又は無線に基づいて外部機器と通信を行える。
【0073】
制御装置200は、制御モジュール290の制御によって多様な情報を格納モジュール250に格納できる。制御モジュール290は、メモリ、キャッシュ、バッファなどを含んで構成され得るが、実施例はこれに限定されるものではない。
【0074】
格納モジュール250は、制御装置200の多様な機能を支援するデータと、プロセッサの動作のためのプログラムを格納でき、入出力されるデータ(例えば、音楽ファイル、静止画、動画など)を格納でき、制御装置200で駆動される多数のアプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))、本サーバの動作のためのデータ、命令語を格納できる。このようなアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部サーバからダウンロードできる。格納モジュール250は、1つ以上のインストラクションを格納でき、多様なディープラーニング基盤のモデルを含むことができる。
【0075】
制御装置200は、上述した構成の他にディスプレイを更に含むことができる。ディスプレイは、制御装置200で処理される情報を表示(出力)する。例えば、ディスプレイは、制御装置200で駆動されるアプリケーションプログラム(一例として、アプリケーション)の実行画面情報、又はこのような実行画面情報によるUI(User Interface)、GUI(Graphic User Interface)情報を表示できる。
【0076】
制御モジュール290は、公演会場の座席の光出力を認識する構成を含むことができ、認識された光出力によって光出力状況をディスプレイに出力できる。また、制御モジュール290は、光出力認識モジュールを用いて、制御装置200のグループ制御の反映可否を把握できる。
【0077】
制御モジュール290は、公演会場で行われる公演時間に応援のために発光装置100を用いて演出する演出場面(シーン:scene)を生成し、発光装置100が中央コントロール方式で行われるよりは所定範囲内ではランダムに動作するようにすることができる。これにより、通信機器の過密領域にてより効果的に通信が行われ、公演への集中効果を導き出すことができる。
【0078】
制御モジュール290は、発光装置100の発光動作を所定範囲内でランダムに演出するためのランダム関数が発光装置100に予め格納されている場合、公演中にランダム関数を実行するためのトリガ命令を、通信モジュール210を介して発光装置100に提供できる。
【0079】
制御モジュール290は、ランダム関数が発光装置100に予め格納されていない場合、ランダム関数を発光装置100に通信モジュール210を用いて提供できる。
【0080】
制御モジュール290は、発光装置100にグループ別の公演演出のためのグループ割当情報が格納されている場合、公演会場内でグループ別の発光制御のための制御命令を、通信モジュール210を介してブロードキャストできる。
【0081】
実施例において、公演会場内でグループ割当情報が格納された発光装置(グループを形成した発光装置が同一のグループに位置することを仮定)とグループ割当情報が格納されていない発光装置が共に配置される場合、制御モジュール290は、所定時間に発光装置100の発光動作を所定範囲内でランダムに演出し、グループ割当情報が格納された発光装置にのみグループ制御命令を伝送できる。例えば、グループ制御命令が人文字に関連する命令である場合、人文字に該当する座席にのみグループ制御命令を伝送し、その他の座席には発光動作をランダムに演出できる。
【0082】
このとき、制御モジュール290は、光出力認識モジュールを用いて、グループに含まれている発光装置100の光出力が意図した通りに動作するかをモニタリングでき、意図した通りに出力されない場合、該当グループ毎に意図した光出力が行われるように順次制御できる。光出力認識モジュールは、受光センサ、イメージセンサなどを含むことができ、制御モジュール290は、映像認識アルゴリズムを実行することもできる。
【0083】
実施例において、発光装置100に予め格納されるグループ割当情報は、公演会場の客席全体を対象に仮想の座標系を導入及び適用して、これにより、客席全体を特定の座標範囲で定義することもできる。1つの客席の座席が特定のxy座標値を有することもでき、隣接する複数の客席の座席が同一のxy座標値を有することもできる。また、一般に用いられるxy座標系以外に他の形態の座標系の導入により観客席の座席の位置を特定することもできる。
【0084】
このように予め発光装置100に格納されるグループ割当情報の一部又は全体が座標情報として記録される場合、公演現場においてリアルタイムにて伝送される公演演出マッピングデータは、特定の色に発光する発光装置100を特定するために1つ以上の特定の座標値又は特定の座標範囲に基づいて該当座標値の範囲に属する発光装置100が特定の色に発光するようにする制御信号を含むことができる。即ち、グループ割当情報とグループ発光色情報が互いにマッピングされて公演演出マッピングデータを構成するとき、グループ割当情報の代わりに座標値又は座標範囲を提供できる。この場合、発光装置100は、公演が行われる過程で公演演出マッピングデータを受信し、自身が属する座標値に基づいて自身が特定のグループ割当情報に含まれるかを判断し、それに応じて合う色にて発光することができる。公演会場の客席全体を対象に設定された座標系によるグループ情報が予め発光装置100に格納される場合、小規模のデータ伝送だけでも即興的な観客席の照明演出場面が可能になる。即ち、特定の座標範囲の発光装置100のみ所定の色に発光させるために、公演演出マッピングデータを生成又は修正してブロードキャストし、可変的な観客席の照明演出が可能になる。
【0085】
実施例において、公演が行われる現場においてリアルタイムにて伝送される公演演出マッピングデータには、各グループが該当色に発光する際に必要なディミング(dimming)情報を更に含むことができる。例えば、特定の公演演出区間(観客席演出シーン)でAグループが特定の色に発光するとき、特定の時間間隔で点灯と滅灯を繰り返さなければならない場合、点灯と滅灯信号を毎回伝送すると、短時間にブロードキャストする信号の量が多いため、受信する発光装置100が処理すべき信号の量が増えても処理遅延が発生し得る。点滅間隔が、例えば0.5秒以下に短くなると、リアルタイムで伝送する信号処理の特徴上、所定のディレーが発生して不自然な演出場面が実現される恐れがある。従って、点滅をすべき特定の公演演出区間で最初の開始時点に公演演出マッピングデータを1回だけ伝送し、該当公演演出マッピングデータ内に点滅間隔及び持続時間に関する情報を含めて、これを受信した特定グループに属する発光装置100が約束された時間に点滅する応援照明の演出を実現できる。
【0086】
図4は、本開示に係るランダム関数が発光装置100に格納された実施例を説明するシーケンス図であり、図5は、本開示に係るランダム関数が発光装置100に格納されていない実施例を説明するシーケンス図である。
【0087】
図4を参照すれば、発光装置100は、ランダム関数を予め格納できる(S410)。
【0088】
制御装置200は、公演中に所定時点で発光装置100が所定範囲内でランダムに演出を行うように、トリガ命令を発光装置100に伝送できる(S420)。
【0089】
発光装置100は、ランダム関数を実行して発光動作をランダムに演出できる(S430)。
【0090】
図5を参照すれば、発光装置100に予めランダム関数が格納されていない場合(S510)、制御装置200は、ランダム関数を発光装置100に伝送できる(S520)。
【0091】
発光装置100は、ランダム関数を実行して発光動作をランダムに演出できる(S530)。
【0092】
図6は、本開示に係る発光動作をランダムに演出するためのランダム関数を説明する図である。
【0093】
発光装置100の制御部190は、ランダム関数RAを用いて発光動作を演出できる。
【0094】
制御部190は、発光色、発光パターン及び/又は発光強度のうちの少なくとも1つ(一部)のみを制御し、それ以外の発光動作をランダムに設定できる。
【0095】
ここで、発光色610は、赤色、黒色、白色、黄色及び青色などを含むことができるが、発光色は実施例に限定されるものではない。
【0096】
発光パターン620は、(発光)時間、周期、模様、順序及び点滅などを含むことができるが、発光パターンは実施例に限定されるものではない。
【0097】
発光強度630は、(発光)最大、最小、漸進的上昇、漸進的下降及び点滅の中から選択できるが、実施例はこれに限定されるものではない。
【0098】
制御部190は、発光色610、発光パターン620及び発光強度630を制御して発光部120の発光動作をランダムに演出できる。
【0099】
一方、開示された実施例は、コンピュータによって実行可能な命令語を格納する記録媒体の形態で実現できる。命令語は、プログラムコードの形態に格納でき、プロセッサによって実行されたとき、プログラムモジュールを生成して開示された実施例の動作を行える。記録媒体は、コンピュータで読み取れる記録媒体として実現できる。
【0100】
コンピュータが読み取れる記録媒体としては、コンピュータによって解読できる命令語が格納された全ての種類の記録媒体を含む。例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気テープ、磁気ディスク、フラッシュメモリ、光データ格納装置などがあり得る。
【0101】
以上のように、添付の図面を参照して開示された実施例を説明した。本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本開示の技術的思想や必須な特徴を変更することなく、開示された実施例と異なる形態に本開示が実施され得ることを理解できる。開示された実施例は例示的なものであり、限定的に解釈されてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6