(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025002410
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/16 20060101AFI20241226BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20241226BHJP
H04N 21/44 20110101ALI20241226BHJP
【FI】
G06F3/16 530
G06F3/0488
H04N21/44
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023102579
(22)【出願日】2023-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】521165529
【氏名又は名称】株式会社コンセプトラボ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】北崎 圭史
(72)【発明者】
【氏名】寺沢 篤史
(72)【発明者】
【氏名】藤田 匡輝
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164MA02S
5C164UB05P
5C164UB41S
5C164UB94S
5C164YA11
5E555AA12
5E555BA04
5E555BA87
5E555BB04
5E555BC07
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB57
5E555CC01
5E555DB57
5E555DC05
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】動画の表示制御を切り替えにあたって精緻に音声出力を制御できる情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】プログラムは、画面上の所定の領域に動画を表示制御する表示制御部、 所定の操作に基づいて表示制御部の表示制御に関する表示モードを第1モード及び第2モードの間で切り替える表示切替部、並びに動画に予め対応付けられている設定情報及び表示モードに基づいて表示制御部が表示制御する動画の音声の出力を制御する音声制御部としてコンピュータを機能させる。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
画面上の所定の領域に動画を表示制御する表示制御部、
所定の操作に基づいて、前記表示制御部の表示制御に関する表示モードを第1モード及び第2モードの間で切り替える表示切替部、
前記動画の音声出力に関する設定情報及び前記表示モードに基づいて、前記表示制御部が表示制御する動画の音声の出力を制御する音声制御部、
として機能させるプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記設定情報を作成する設定部としてさらに機能させ、
前記設定情報は、前記動画の音声の出力及び停止、並びに前記音声を出力する場合においていずれの動画の音声を出力するかに関する情報を前記表示モード毎に含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記表示モードが前記第1モードである場合、前記所定の領域に第1動画を表示制御し、前記表示モードが前記第2モードである場合、前記所定の領域に前記第1動画と異なる第2動画を表示制御する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記表示切替部は、前記所定の領域が所定時間以上押下されている間、前記表示モードを前記第1モードから前記第2モードに切り替え、前記所定の領域に対する前記押下が終了した場合、前記表示モードを前記第2モードから前記第1モードに切り替える、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記表示切替部は、前記表示モードが前記第1モードである場合に前記所定の領域が押下された場合、前記表示モードを前記第1モードから前記第2モードに切り替え、前記表示モードが前記第1モードである場合に前記所定の領域が押下された場合、前記表示モードを前記第2モードから前記第1モードに切り替える、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記表示モードが前記第1モードである場合、前記所定の領域に第1動画を表示制御し、前記所定の領域上にある他の領域に前記第1動画と異なる第2動画を表示制御し、前記表示モードが前記第2モードである場合、前記所定の領域に前記第2動画を表示制御し、前記他の領域に前記第1動画を表示制御する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記表示切替部は、前記表示モードが前記第1モードである場合に前記他の領域が押下された場合、前記表示モードを前記第1モードから前記第2モードに切り替え、前記表示モードが前記第2モードである場合に前記他の領域が押下された場合、前記表示モードを前記第2モードから前記第1モードに切り替える、
請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
画面上の所定の領域に動画を表示制御する表示制御部と、
所定の操作に基づいて、前記表示制御部の表示制御に関する表示モードを第1モード及び第2モードの間で切り替える表示切替部と、
前記動画の音声出力に関する設定情報及び前記表示モードに基づいて、前記表示制御部が表示制御する動画の音声の出力を制御する音声制御部と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、動画の表示制御を行う技術が知られている。
【0003】
これに関し、特許文献1には、ユーザからの操作に従って動画の表示制御を切り替える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、動画の表示制御を切り替え、切り替えた後に表示する動画又は切り替える前に表示した動画に従う音声を出力するものの、音声出力に関して精緻な制御ができないという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、動画の表示制御を切り替えにあたって精緻に音声出力を制御できる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、コンピュータを、画面上の所定の領域に動画を表示制御する表示制御部、所定の操作に基づいて、前記表示制御部の表示制御に関する表示モードを第1モード及び第2モードの間で切り替える表示切替部、前記動画の音声出力に関する設定情報及び前記表示モードに基づいて、前記表示制御部が表示制御する動画の音声の出力を制御する音声制御部、として機能させる。
【0008】
また、本発明のプログラムは、前記コンピュータを、前記設定情報を作成する設定部としてさらに機能させ、前記設定情報は、前記動画の音声の出力及び停止、並びに前記音声を出力する場合においていずれの動画の音声を出力するかに関する情報を前記表示モード毎に含む。
【0009】
また、前記表示制御部は、前記表示モードが前記第1モードである場合、前記所定の領域に第1動画を表示制御し、前記表示モードが前記第2モードである場合、前記所定の領域に前記第1動画と異なる第2動画を表示制御する。
【0010】
また、前記表示切替部は、前記所定の領域が所定時間以上押下されている間、前記表示モードを前記第1モードから前記第2モードに切り替え、前記所定の領域に対する前記押下が終了した場合、前記表示モードを前記第2モードから前記第1モードに切り替える。
【0011】
また、前記表示切替部は、前記表示モードが前記第1モードである場合に前記所定の領域が押下された場合、前記表示モードを前記第1モードから前記第2モードに切り替え、前記表示モードが前記第1モードである場合に前記所定の領域が押下された場合、前記表示モードを前記第2モードから前記第1モードに切り替える。
【0012】
また、前記表示制御部は、前記表示モードが前記第1モードである場合、前記所定の領域に第1動画を表示制御し、前記所定の領域上にある他の領域に前記第1動画と異なる第2動画を表示制御し、前記表示モードが前記第2モードである場合、前記所定の領域に前記第2動画を表示制御し、前記他の領域に前記第1動画を表示制御する。
【0013】
また、前記表示切替部は、前記表示モードが前記第1モードである場合に前記他の領域が押下された場合、前記表示モードを前記第1モードから前記第2モードに切り替え、前記表示モードが前記第2モードである場合に前記他の領域が押下された場合、前記表示モードを前記第2モードから前記第1モードに切り替える。
【0014】
また、本発明の情報処理装置は、画面上の所定の領域に動画を表示制御する表示制御部と、所定の操作に基づいて、前記表示制御部の表示制御に関する表示モードを第1モード及び第2モードの間で切り替える表示切替部と、前記動画の音声出力に関する設定情報及び前記表示モードに基づいて、前記表示制御部が表示制御する動画の音声の出力を制御する音声制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、情報処理装置及びプログラムは、動画の表示制御を切り替えにあたって精緻に音声出力を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】第一実施形態に係るウェブページにおいて表示モードが第1モードである場合の一例を示す図である。
【
図1B】第一実施形態に係るウェブページにおいて表示モードが第2モードである場合の一例を示す図である。
【
図2】第一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】第一実施形態に係る情報処理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】第一実施形態に係る情報処理装置がウェブページを表示する場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5A】第二実施形態に係るウェブページにおいて表示モードが第1モードである場合の一例を示す図である。
【
図5B】第二実施形態に係るウェブページにおいて表示モードが第2モードである場合の一例を示す図である。
【
図6】第二実施形態に係る情報処理装置がウェブページを表示する場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】動画の音声出力に関する設定情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0018】
―――第一実施形態―――
まず、第一実施形態について説明する。
【0019】
<ウェブページの概要>
図1Aは、第一実施形態に係るウェブページ1Aにおいて表示モードが第1モードである場合の一例を示す図である。また、
図1Bは、第一実施形態に係るウェブページ1Aにおいて表示モードが第2モードである場合の一例を示す図である。第一実施形態において、ウェブページ1Aは、画面上に領域A1が設けられており、領域A1の下側に領域A10が設けられている。なお、画面上における領域A1及びA10の配置位置は、
図1Aに示すものに限られるものでない。領域A1及びA10は、上下が逆に配置されていても良いし、左右に配置されても良いし、離れて設けられていても良いし、領域A1及びA10以外の領域が画面上に設けられていても良い。
【0020】
領域A1は、ウェブページ1Aにおいて、動画10A及び10Bのうちいずれかが表示される領域である。また、領域A1は、ユーザによる押下などの操作を受け付ける。
図1Aに示すように、領域A1は、ユーザの指3が領域A1から離れている場合、表示モードが第1モードとなり、動画10Aが表示される。また、
図1Bに示すように、領域A1は、ユーザの指3によって押下されている場合、表示モードが第2モードとなり、動画10Bが表示される。
【0021】
領域A10は、ウェブページ1Aにおいて、動画10A及び10Bの再生や停止、巻戻し、早送り、スキップなどの操作を行うための操作オブジェクト11と、動画10A及び10Bの再生時点を操作するためのコントロールバー12とが設けられている領域である。
【0022】
なお、図示しないが、ウェブページ1Aにおいて、領域A1に動画10A及び10Bのうちいずれかが表示されている間、動画の音声の出力に関する設定情報に従って、領域A1に表示されている動画の音声が出力されるか又は当該出力が停止される。
【0023】
<ハードウェア構成>
続いて、第一実施形態のウェブページ1Aを表示するための情報処理装置2のハードウェア構成について説明する。
図2は、第一実施形態に係る情報処理装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置2は、例えば、記憶装置21と、CPU(Central Processing Unit)22と、メモリ23と、通信装置24と、入出力装置25とを主に備えて構成される。
【0024】
記憶装置21は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置21は、CPU22における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0025】
CPU22は、メモリ23又は記憶装置21等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能的構成として機能する。この機能的構成の詳細については後述する。
【0026】
通信装置24は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置24は、例えば、ウェブページ1Aを閲覧するユーザの端末との間で各種の情報を送受信する。
【0027】
入出力装置25は、情報処理装置2の操作者が情報処理装置2に対して操作を行うための入力を受け付けるとともに、情報処理装置2から提供される情報を操作者に対して表示する。
【0028】
なお、情報処理装置2は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどを用いて実現することができる。また、情報処理装置2は、単一の装置より構成されるものであっても、通信ネットワーク上に分散した複数の装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、情報処理装置2が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、情報処理装置2は、コンピュータが一般的に備える他の構成を備えても良い。
【0029】
<機能的構成>
図3は、第一実施形態に係る情報処理装置2の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、情報処理装置2は、機能的構成として、例えば、記憶部260と、表示制御部210と、音声制御部220と、表示切替部230と、登録部240と、設定部250とを備える。記憶部260以外の機能的構成は、記憶装置21等に格納されたプログラムをCPU22が実行することにより実現される。
【0030】
表示制御部210は、画面上の領域A1における動画10A及び10Bの表示制御を行う。具体的には、表示制御部210は、表示モードが第1モードの場合、領域A1に動画10Aを表示制御し、表示モードが第2モードの場合、領域A1に動画10Bを表示制御する。また、表示制御部210は、ユーザによって操作オブジェクト11が操作された場合、再生や停止、巻戻し、早送り、スキップなどの表示制御のうち当該操作に応じた表示制御を表示制御している動画に対して行う。また、表示制御部210は、ユーザによってコントロールバー12が操作された場合、コントロールバー12の操作後の位置に対応する時点に表示制御している動画の再生時点を遷移させる。
【0031】
音声制御部220は、動画の音声出力に関する設定情報261及び表示モードに基づいて、表示制御部210が表示制御する動画の音声の出力を制御する。具体的には、音声制御部220は、記憶部260を参照して設定情報261を取得し、設定情報261が示す音声出力に関する情報及び現在の表示モードの組み合わせに応じて、動画の音声の出力を制御する。なお、設定情報261は、表示モードが第1モードである場合、及び表示モードが第2モードである場合のそれぞれにおいて、表示制御部210が動画を表示制御する場合の音声出力の設定に関する情報である。ここで、
図7を参照しつつ、設定情報261について説明する。
【0032】
図7は、動画の音声出力に関する設定情報261を示す図である。
図7に示すように、設定情報261は、例えば、表示モード毎に、動画10Aの音声を出力するか否か、及び動画10Bの音声を出力するか否かの情報を含む。具体的には、設定情報261は、表示モードが第1モードである場合において、動画10A(第1動画)の音声を出力し、動画10B(第2動画)の音声の出力を停止するという情報を含む。これに対して、設定情報261は、表示モードが第2モードである場合において、動画10A(第1動画)の音声の出力を停止し、動画10B(第2動画)の音声を出力するという情報を含む。なお、
図7における設定情報261は、あくまで一例を示したものにすぎず、表示モード及び動画の音声の出力制御の組み合わせは、どのようなものであっても良い。設定情報261は、例えば、表示モードが第2モードである場合において、動画10A(第1動画)の音声を出力し、動画10B(第2動画)の音声の出力を停止しても良い。
【0033】
図3に戻って、表示切替部230は、ユーザによる所定の操作に基づいて、表示モードを第1モード及び第2モードの間で切り替える。具体的には、表示切替部230は、ユーザによって領域A1が押下されていない場合、表示モードを第1モードに設定する。これに対して、表示切替部230は、ユーザによって領域A1が所定時間以上押下されている場合、領域A1が押下されている間、表示モードを第1モードから第2モードに切り替える。また、表示切替部230は、ユーザの指3が領域A1から離れ、ユーザによる領域A1の押下が終了した場合、表示モードを第2モードから第1モードに切り替える。所定時間は、0秒より長い時間であり、好適には、0.1秒より長く10秒より短い時間であるが、これに限られるものではない。
【0034】
登録部240は、表示制御部210が表示制御する動画10A及び10Bを登録する。具体的には、登録部240は、情報処理装置2の外部から動画を取得するか、又は記憶部260が記憶している動画を取得し、取得した動画を表示制御部210が領域A1に表示制御する動画10A及び10Bのうちいずれかとして登録する。登録部240は、情報処理装置2の外部から取得した動画を登録する場合、動画を登録するとともに登録した動画を記憶部260に記憶させる。
【0035】
設定部250は、ユーザからの入力や情報処理装置2とは異なる他の制御装置からの命令などに基づいて、動画の音声の出力に関する情報を含む設定情報261を作成する。
【0036】
記憶部260は、ウェブページ1Aや動画10A及び10B、設定情報261などを記憶する機能的構成である。ウェブページ1A、動画10A及び10B、設定情報261については、
図1A、
図1B及び
図3を参照しつつ既に説明した通りであるため、その説明を省略する。
【0037】
<一連の処理の流れ>
以上、情報処理装置2の機能的構成について説明した。次に、情報処理装置2の一連の処理の流れについて詳しく説明する。
図4は、第一実施形態に係る情報処理装置2がウェブページ1Aを表示する場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0038】
(ステップSP10)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、ウェブページ1Aを表示制御する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0039】
(ステップSP12)
情報処理装置2は、表示切替部230によって、表示モードが第1モードであるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP14の処理に移行する。また、当該判定が否定判定である場合、情報処理装置2は、表示切替部230によって表示モードが第2モードであると判定し、処理がステップSP18の処理に移行する。
【0040】
(ステップSP14)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、領域A1がユーザの指3やタッチペンなどによって所定時間以上押下されているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP16の処理に移行し、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0041】
(ステップSP16)
情報処理装置2は、表示切替部230によって、表示モードを第1モードから第2モードに切り替える。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0042】
(ステップSP18)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、領域A1がユーザの指3やタッチペンなどによって所定時間以上押下されているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP22の処理に移行し、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0043】
(ステップSP20)
情報処理装置2は、表示切替部230によって、表示モードを第2モードから第1モードに切り替える。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0044】
(ステップSP22)
情報処理装置2は、表示切替部230によって、表示モードが第1モードであるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP24の処理に移行し、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0045】
(ステップSP24)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、記憶部260を参照し、記憶部260に記憶されている動画10A(第1動画)を領域A1に表示制御する。そして、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0046】
(ステップSP26)
情報処理装置2は、音声制御部220によって、記憶部260に記憶されている設定情報261を参照し、音声の出力の制御を行う。具体的には、情報処理装置2は、音声制御部220によって、設定情報261における第1モードに対応付けられている音声出力に関する設定に従って、例えば動画10Aの音声を出力し、動画10Bの音声の出力を停止する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0047】
(ステップSP28)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、記憶部260を参照し、記憶部260に記憶されている動画10B(第2動画)を領域A1に表示制御する。そして、処理は、ステップSP30の処理に移行する。
【0048】
(ステップSP30)
情報処理装置2は、音声制御部220によって、記憶部260に記憶されている設定情報261を参照し、音声の出力の制御を行う。具体的には、情報処理装置2は、音声制御部220によって、設定情報261における第2モードに対応付けられている音声出力に関する設定に従って、例えば動画10Bの音声を出力し、動画10Aの音声の出力を停止する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0049】
(ステップSP32)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、ユーザがウェブページ1Aから離脱したか否かを判定する。具体的には、情報処理装置2は、表示制御部210によって、ユーザがウェブページ1Aを閉じるか又はウェブページ1Aと異なる別のウェブページに遷移したか否かを判定する。そして、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP12の処理に戻り、当該判定が肯定判定である場合、
図4に示す一連の処理は、終了する。
【0050】
<効果>
以上、第一実施形態では、プログラムは、情報処理装置2(コンピュータ)を、画面上の領域A1(所定の領域)に動画10A及び10Bを表示制御する表示制御部210、所定の操作に基づいて表示制御部210の表示制御に関する表示モードを第1モード及び第2モードの間で切り替える表示切替部230、並びに動画の音声出力に関する設定情報261及び表示モードに基づいて表示制御部210が表示制御する動画の音声の出力を制御する音声制御部220として機能させる。
【0051】
これにより、プログラムは、動画10A及び10Bの表示制御に関する表示モードを切り替えつつ、表示モード及び設定情報261に従って動画の音声の出力を制御する。したがって、プログラムは、動画10A及び10Bの表示制御を切り替えにあたって精緻に音声出力を制御できる。
【0052】
また、第一実施形態では、プログラムは、情報処理装置2(コンピュータ)を、設定情報261を作成する設定部250としてさらに機能さる。また、設定情報261は、動画10A及び10Bの音声の出力及び停止、並びに動画の音声を出力する場合において動画10A及び10Bのうちいずれの音声を出力するかに関する情報を表示モード毎に含む。
【0053】
したがって、プログラムは、動画10A及び10Bの表示制御を切り替えにあたってさらに精緻に音声出力を制御できる。
【0054】
また、第一実施形態では、表示制御部210は、表示モードが第1モードである場合、領域A1(所定の領域)に動画10A(第1動画)を表示制御し、表示モードが第2モードである場合、領域A1に動画10B(第2動画)を表示制御する。
【0055】
したがって、プログラムは、一つの領域において複数の動画を切り替える場合においても、精緻に音声出力を制御できる。
【0056】
また、第一実施形態では、表示切替部230は、領域A1(所定の領域)が所定時間以上押下されている間、表示モードを第1モードから第2モードに切り替え、所定の領域に対する押下が終了した場合、表示モードを第2モードから第1モードに切り替える。
【0057】
したがって、プログラムは、領域A1が押下されているか否かで表示モードを切り替えるため、ユーザが直感的に動画の表示の切り替えを操作できる。
【0058】
―――第二実施形態―――
続いて、第二実施形態について説明する。
【0059】
<ウェブページの概要>
図5Aは、第二実施形態に係るウェブページ1Bにおいて表示モードが第1モードである場合の一例を示す図である。また、
図5Bは、第二実施形態に係るウェブページ1Bにおいて表示モードが第2モードである場合の一例を示す図である。第二実施形態において、ウェブページ1Bは、領域A1上に領域A2が設けられる。
【0060】
領域A1は、ユーザによる押下などの操作が行われても、表示モードが切り替わらず維持されること及び領域A1上に領域A2が設けられていることを除いて、第一実施形態と同様であるため、その説明を省略する。領域A10についても、第一実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0061】
領域A2は、ウェブページ1Bにおいて、動画10A及び10Bのうち領域A1に表示制御されている動画と異なる動画が表示される領域である。また、領域A2は、ユーザによる押下などの操作を受け付ける。
図5A及び
図5Bに示すように、領域A1は、ユーザの指3やタッチペンなどの押下などの操作を受け付け、当該操作に従って表示モードが第1モード及び第2モードの間で切り替わる。なお、
図5A及び
図5Bにおいて、領域A2は、領域A1の右下に設けられているが、これに限られるものではない。領域A2は、領域A1のいずれに設けられていても良く、好適には、領域A1の左上、右上、左下及び右下のうちいずれかに設けられる。
【0062】
<機能的構成>
続いて、
図3を参照しつつ、第二実施形態における情報処理装置2の機能的構成について説明する。なお、音声制御部220、登録部240、設定部250及び記憶部260については、第一実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
【0063】
表示制御部210は、画面上の領域A1及びA2における動画10A及び10Bの表示制御を行う。具体的には、表示制御部210は、表示モードが第1モードの場合、領域A1に動画10Aを表示制御し、領域A2に動画10Bを表示制御する。また、表示制御部210は、表示モードが第2モードの場合、領域A1に動画10Bを表示制御し、領域A2に動画10Aを表示制御する。
【0064】
表示切替部230は、表示モードが第1モードである場合、ユーザによる領域A2の押下に応じて表示モードを第1モードから第2モードに切り替える。これに対して、表示切替部230は、表示モードが第2モードである場合、ユーザによる領域A2の押下に応じて表示モードを第2モードから第1モードに切り替える。
【0065】
<一連の処理の流れ>
以上、第二実施形態における情報処理装置2の機能的構成について説明した。次に、第二実施形態における表示モードの切り替えの処理の流れについて詳しく説明する。
図6は、第二実施形態に係る情報処理装置2がウェブページ1Bを表示する場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0066】
(ステップSP50)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、ウェブページ1Bを表示制御する。そして、処理は、ステップSP52の処理に移行する。
【0067】
(ステップSP52)
情報処理装置2は、表示切替部230によって、表示モードが第1モードであるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP54の処理に移行する。また、当該判定が否定判定である場合、情報処理装置2は、表示切替部230によって表示モードが第2モードであると判定し、処理がステップSP58の処理に移行する。
【0068】
(ステップSP54)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、領域A2がユーザの指3やタッチペンなどによって押下されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP56の処理に移行し、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP62の処理に移行する。
【0069】
(ステップSP56)
情報処理装置2は、表示切替部230によって、表示モードを第1モードから第2モードに切り替える。そして、処理は、ステップSP62の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP58)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、領域A2がユーザの指3やタッチペンなどによって押下されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP60の処理に移行し、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP62の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP60)
情報処理装置2は、表示切替部230によって、表示モードを第2モードから第1モードに切り替える。そして、処理は、ステップSP62の処理に移行する。
【0072】
(ステップSP62)
情報処理装置2は、表示切替部230によって、表示モードが第1モードであるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP64の処理に移行し、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP70の処理に移行する。
【0073】
(ステップSP64)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、記憶部260を参照し、記憶部260に記憶されている動画10A(第1動画)を領域A1に表示制御する。そして、処理は、ステップSP66の処理に移行する。
【0074】
(ステップSP66)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、記憶部260を参照し、記憶部260に記憶されている動画10B(第2動画)を領域A2に表示制御する。そして、処理は、ステップSP68の処理に移行する。
【0075】
(ステップSP68)
情報処理装置2は、音声制御部220によって、記憶部260に記憶されている設定情報261を参照し、音声の出力の制御を行う。具体的には、情報処理装置2は、音声制御部220によって、設定情報261における第1モードに対応付けられている音声出力に関する設定に従って、例えば動画10Aの音声を出力し、動画10Bの音声の出力を停止する。そして、処理は、ステップSP76の処理に移行する。
【0076】
(ステップSP70)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、記憶部260を参照し、記憶部260に記憶されている動画10B(第2動画)を領域A1に表示制御する。そして、処理は、ステップSP72の処理に移行する。
【0077】
(ステップSP72)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、記憶部260を参照し、記憶部260に記憶されている動画10A(第1動画)を領域A2に表示制御する。そして、処理は、ステップSP74の処理に移行する。
【0078】
(ステップSP74)
情報処理装置2は、音声制御部220によって、記憶部260に記憶されている設定情報261を参照し、音声の出力の制御を行う。具体的には、情報処理装置2は、音声制御部220によって、設定情報261における第2モードに対応付けられている音声出力に関する設定に従って、例えば動画10Bの音声を出力し、動画10Aの音声の出力を停止する。そして、処理は、ステップSP76の処理に移行する。
【0079】
(ステップSP76)
情報処理装置2は、表示制御部210によって、ユーザがウェブページ1Bから離脱したか否かを判定する。具体的には、情報処理装置2は、表示制御部210によって、ユーザがウェブページ1Bを閉じるか又はウェブページ1Bと異なる別のウェブページに遷移したか否かを判定する。そして、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP52の処理に戻り、当該判定が肯定判定である場合、
図6に示す一連の処理は、終了する。
【0080】
<効果>
以上、第二実施形態では、表示制御部210は、表示モードが第1モードである場合、領域A1(所定の領域)に動画10A(第1動画)を表示制御し、領域A1上にある領域A2(他の領域)に動画10B(第2動画)を表示制御する。また、表示制御部210は、表示モードが第2モードである場合、領域A1に動画10Bを表示制御し、領域A2に動画10Aを表示制御する。
【0081】
したがって、プログラムは、領域A1及びA2において、動画10A及び10Bの表示制御を切り替える場合においても、精緻に音声出力を制御できる。
【0082】
また、第二実施形態では、表示切替部230は、表示モードが第1モードである場合に領域A2が押下された場合、表示モードを第1モードから第2モードに切り替える。また、表示切替部230は、表示モードが第2モードである場合に領域A2が押下された場合、表示モードを第2モードから第1モードに切り替える。
【0083】
したがって、プログラムは、領域A2の押下に応じて表示モードを切り替えるため、ユーザが直感的に動画の表示の切り替えを操作できる。
【0084】
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0085】
例えば、第一実施形態では、表示切替部230は、表示モードが第1モードである場合に領域A1(所定の領域)が所定時間以上押下されている場合、表示モードを第1モードから第2モードに切り替えるがこれに限られるものではない。表示切替部230は、表示モードが第1モードである場合に領域A1(所定の領域)が押下された場合、表示モードを第1モードから第2モードに切り替え、表示モードが第1モードである場合に領域A1が押下された場合、表示モードを第2モードから第1モードに切り替えても良い。
【0086】
この構成によれば、プログラムは、領域A1において動画10A及び10Bのうちいずれかを表示し、領域A1が押下された事に応じて表示モードを切り替える場合においても、ユーザが直感的に動画の表示の切り替えを操作できる。
【0087】
また、第一実施形態では、設定部250は、動画の音声出力の制御について、一つの設定情報261を作成するが、これに限られるものではない。設定部250は、例えば、動画10A及び10Bの組み合わせ毎に設定情報261を作成しても良い。
【0088】
この構成によれば、プログラムは、表示制御を行う動画10A及び10Bの内容に応じて、当該動画10A及び10Bに適した音声の出力制御を行うことができる。
【符号の説明】
【0089】
2…情報処理装置(コンピュータ)、10A~10B…動画、210…表示制御部、220…音声制御部、230…表示切替部