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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025024467
(43)【公開日】2025-02-20
(54)【発明の名称】中継装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/29 20130101AFI20250213BHJP
【FI】
H04B10/29
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023128602
(22)【出願日】2023-08-07
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳本 教朝
【テーマコード(参考)】
5K102
【Fターム(参考)】
5K102AD15
5K102AH11
5K102AH26
5K102AH27
5K102PB01
5K102PH31
5K102RC01
5K102RC02
5K102RD28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】デジタルコヒーレント光通信を行うことができない光モジュールにも対応可能な中継装置及びシステムを提供する。
【解決手段】システム10において、中継装置300は、第1接続部310と、第2接続部320と、第1接続部に接続されたコヒーレント光通信に対応していない第1光モジュール100と、第2接続部に接続されたコヒーレント光通信に対応している第2光モジュール200との間の電気信号の通信を中継する中継部330と、を備える。中継部は、光ファイバ190から、第1光モジュールが受信した光信号410を電気信号510に変換して第2光モジュールに中継し、光ファイバ290から、第2光モジュールが受信した光信号430を電気信号520に変換して第1光モジュールに中継する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1接続部と、
第2接続部と、
前記第1接続部に接続されたコヒーレント光通信に対応していない第1光モジュールと、前記第2接続部に接続されたコヒーレント光通信に対応している第2光モジュールとの間の電気信号の通信を中継する中継部と
を備える中継装置。
【請求項2】
前記中継部は、前記第1光モジュールから受信した、前記第1光モジュールによって光信号から変換された電気信号を、第2光モジュールに中継する、請求項1に記載の中継装置。
【請求項3】
前記中継部は、前記第2光モジュールから受信した、前記第2光モジュールによって光信号から変換された電気信号を、前記第1光モジュールに中継する、請求項1に記載の中継装置。
【請求項4】
前記第1接続部は、
前記第1光モジュールの電気信号送信部に接続される第1送信接続部と、
前記第1光モジュールの電気信号受信部に接続される第1受信接続部と
を有し、
前記第2接続部は、
前記第2光モジュールの電気信号受信部に接続される第2受信接続部と、
前記第2光モジュールの電気信号送信部に接続される第2送信接続部と
を有し、
前記中継部は、
前記第1送信接続部と前記第2受信接続部とを接続する、400Gbpsで電気信号を伝送可能な第1通信部と、
前記第2送信接続部と前記第1受信接続部とを接続する、400Gbpsで電気信号を伝送可能な第2通信部と
を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の中継装置。
【請求項5】
前記第1通信部は、50Gbpsで電気信号を伝送可能な8つの通信線を含み、
前記第2通信部は、50Gbpsで電気信号を伝送可能な8つの通信線を含む、
請求項4に記載の中継装置。
【請求項6】
前記第1光モジュールと前記第2光モジュールとの少なくともいずれか一方を制御する制御部を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の中継装置。
【請求項7】
前記制御部は、マイクロコンピュータである、請求項6に記載の中継装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1光モジュールが、複数の光信号を複数の電気信号に並列に変換する構成を有する分岐型の光モジュールであるか否かを判定し、前記第1光モジュールが前記分岐型の光モジュールであると判定した場合、前記第1光モジュールによって複数の光信号から変換された複数の電気信号をまとめて処理するように前記第2光モジュールを制御する、請求項6に記載の中継装置。
【請求項9】
請求項1から3のいずれか一項に記載の中継装置と、
前記第1光モジュールと、
を備えるシステム。
【請求項10】
前記第2光モジュール
を更に備える、請求項9に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中継装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外部の通信装置との間でデジタルコヒーレント光通信を行うことができるように構成される光モジュールが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2022-020662号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、中継装置が提供される。前記中継装置は、第1接続部を備えてよい。前記中継装置は、第2接続部を備えてよい。前記中継装置は、前記第1接続部に接続されたコヒーレント光通信に対応していない第1光モジュールと、前記第2接続部に接続されたコヒーレント光通信に対応している第2光モジュールとの間の電気信号の通信を中継する中継部を備えてよい。
【0004】
前記中継装置において、前記中継部は、前記第1光モジュールから受信した、前記第1光モジュールによって光信号から変換された電気信号を、第2光モジュールに中継してよい。前記中継部は、前記第2光モジュールから受信した、前記第2光モジュールによって光信号から変換された電気信号を、前記第1光モジュールに中継してよい。
【0005】
前記いずれかの中継装置において、前記第1接続部は、前記第1光モジュールの電気信号送信部に接続される第1送信接続部を有してよい。前記第1接続部は、前記第1光モジュールの電気信号受信部に接続される第1受信接続部を有してよい。前記第2接続部は、前記第2光モジュールの電気信号受信部に接続される第2受信接続部を有してよい。前記第2接続部は、前記第2光モジュールの電気信号送信部に接続される第2送信接続部を有してよい。前記中継部は、前記第1送信接続部と前記第2受信接続部とを接続する、400Gbpsで電気信号を伝送可能な第1通信部を有してよい。前記中継部は、前記第2送信接続部と前記第1受信接続部とを接続する、400Gbpsで電気信号を伝送可能な第2通信部を有してよい。前記第1通信部は、50Gbpsで電気信号を伝送可能な8つの通信線を含んでよい。前記第2通信部は、50Gbpsで電気信号を伝送可能な8つの通信線を含んでよい。
【0006】
前記いずれかの中継装置は、前記第1光モジュールと前記第2光モジュールとの少なくともいずれか一方を制御する制御部を更に備えてよい。前記制御部は、マイクロコンピュータであってよい。前記制御部は、前記第1光モジュールが、複数の光信号を複数の電気信号に並列に変換する構成を有する分岐型の光モジュールであるか否かを判定し、前記第1光モジュールが前記分岐型の光モジュールであると判定した場合、前記第1光モジュールによって複数の光信号から変換された複数の電気信号をまとめて処理するように前記第2光モジュールを制御してよい。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。前記システムは、前記中継装置を備えてよい。前記システムは、前記第1光モジュールを備えてよい。前記システムは、前記第2光モジュールを備えてよい。
【0008】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】システム10の構成例を概略的に示す。
図3】システム10の一例を概略的に示す。
図4】システム10の一例を概略的に示す。
図5】システム10による処理の流れの一例を概略的に示す。
図6】システム10による処理の流れの一例を概略的に示す。
図7】制御部340として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
今後の光通信は400Gbps、800Gbpsへと移行するが、これらの光モジュール(例.400G-DR4/ZR/ZR+)は、新技術が含まれており、従来のネットワーク機器が対応していない。新技術に対応しているネットワーク機器は、費用が高く、導入が難しい場合がある。また、新技術に対応しているネットワーク機器には、いわゆるベンダーロックインがかかっており、同一メーカの光モジュールしか動作しない。メーカが販売する光モジュールは、費用が高く、さらに導入を難しくしている。それに対して、本実施形態にかかる中継装置300は、例えば、ある規格の光モジュールを、電気的に直結することで別の光モジュールに変換することを可能とする。これにより、例えば、400G-DR4、400G-ZR、400G-ZR+といった光モジュールを、従来からある安価な400G光モジュールに変換することを可能とすることができる。
【0012】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、光モジュール100と、中継装置300とを備える。システム10は、光モジュール200を更に備えてよい。
【0013】
光モジュール100は、コヒーレント光通信に対応していない光モジュールである。コヒーレント光通信とは、光の位相を用いたり、光の偏波を用いたりする光通信であってよい。例えば、コヒーレント光通信は、光の振幅と位相の変調に加えて2つの偏波によって信号を伝送する通信法であってよい。コヒーレント光通信は、光デジタルコヒーレント通信、デジタルコヒーレント光通信等と呼ばれる場合もある。コヒーレント光通信によって、光ファイバケーブルを通じて従来よりも多くの情報を伝送できる。コヒーレント光通信は、送信側と受信側の双方でデジタル信号処理をするので、ビットレートの向上、柔軟性の向上、光回線システムの簡素化、長距離伝送等が可能となる。光モジュール100の例として、400G-SR、400G-FR、及び400G-DR4等が挙げられるが、これに限られない。光モジュール100は、第1光モジュールの一例であってよい。
【0014】
光モジュール200は、コヒーレント光通信に対応している光モジュールである。光モジュール200の例として、400G-ZR及び400G-ZR+等が挙げられるが、これに限られない。光モジュール200は、第2光モジュールの一例であってよい。
【0015】
中継装置300は、接続部310、接続部320、及び中継部330を備える。接続部310は第1接続部の一例であってよく、接続部320は第2接続部の一例であってよい。中継部330は、接続部310に接続された光モジュール100と、接続部320に接続された光モジュール200との間の電気信号の通信を中継する。
【0016】
中継装置300は、例えば、光モジュール100の電気信号の送信端子と光モジュール200の電気信号の受信端子とを電気的に接続し、光モジュール100の電気信号の受信端子と光モジュール200の電気信号の送信端子とを電気的に接続するように構成されてよい。接続部310には、光モジュール100の電気信号の送信端子及び受信端子が接続されてよい。接続部320には、光モジュール200の電気信号の受信端子及び送信端子が接続されてよい。中継部330は、光モジュール100の電気信号の送信端子と光モジュール200の電気信号の受信端子とを電気的に接続する通信線と、光モジュール100の電気信号の受信端子と光モジュール200の電気信号の送信端子とを電気的に接続する通信線とを有してよい。
【0017】
例えば、光モジュール100が、光ファイバ190から受信した光信号410を電気信号510に変換する。中継部330は、接続部310を介して光モジュール100から受信した、光モジュール100によって光信号410から変換された電気信号510を、接続部310を介して光モジュール200に中継する。光モジュール200は電気信号510を光信号420に変換し、光ファイバ290に送信してよい。これにより、コヒーレント光通信に対応していない光モジュール100が受信した光信号を、コヒーレント光通信に対応している光モジュール200から出力することを可能にできる。
【0018】
例えば、光モジュール200が、光ファイバ290から受信した光信号430を電気信号520に変換する。中継部330は、接続部320を介して光モジュール200から受信した、光モジュール200によって光信号430から変換された電気信号520を、接続部310を介して光モジュール100に中継する。光モジュール100は電気信号520を光信号440に変換し、光ファイバ190に送信してよい。これにより、コヒーレント光通信に対応している光モジュール200が受信した光信号を、コヒーレント光通信に対応していない光モジュール100から出力することを可能にできる。
【0019】
中継装置300は更に制御部340を備えてよい。制御部340は、光モジュール100と光モジュール200との少なくともいずれか一方を制御してよい。制御部340は、光モジュール100と光モジュール200とのうち、光モジュール200のみを制御してよい。制御部340は、光モジュール100と光モジュール200とのうち、光モジュール100のみを制御してよい。制御部340は、光モジュール100と光モジュール200との両方を制御してよい。なお、中継装置300は制御部340を備えなくてもよい。
【0020】
図2は、システム10の構成例を概略的に示す。ここでは、中継装置300が、光モジュール100によって4つの光信号から変換された8つの電気信号を光モジュール200に中継し、光モジュール200によって1つの光信号から変換された8つの電気信号を光モジュール100に中継する場合を例に挙げて説明するが、光信号の数と電気信号の数は、これに限られない。
【0021】
光モジュール100は、光信号受信部112、光信号送信部114、電気信号送信部122、電気信号受信部124、変換部132、及び変換部134を有する。
【0022】
光信号受信部112及び光信号送信部114には、光ファイバ190が接続される。電気信号送信部122及び電気信号受信部124には、中継装置300が接続される。変換部132は、光信号受信部112を介して受信した光信号410を電気信号510に変換して、電気信号送信部122に出力する。変換部134は、電気信号受信部124を介して受信した電気信号520を光信号440に変換して、光信号送信部114に出力する。
【0023】
光モジュール200は、電気信号受信部212、電気信号送信部214、光信号送信部222、光信号受信部224、変換部232、及び変換部234を有する。
【0024】
電気信号受信部212及び電気信号送信部214には、中継装置300が接続される。光信号送信部222及び光信号受信部224には、光ファイバ290が接続される。変換部232は、電気信号受信部212を介して受信した電気信号510を光信号420に変換して光信号送信部222に出力する。変換部234は、光信号受信部224を介して受信した光信号430を電気信号520に変換して電気信号送信部214に出力する。
【0025】
接続部310は、送信接続部312及び受信接続部314を備える。送信接続部312は第1送信接続部の一例であってよく、受信接続部314は第1受信接続部の一例であってよい。
【0026】
接続部320は受信接続部322及び送信接続部324を備える。受信接続部322は第2受信接続部の一例であってよく、送信接続部324は第2送信接続部の一例であってよい。
【0027】
中継部330は、送信接続部312と受信接続部322とを接続する通信部332を備える。通信部332は、400Gbpsで電気信号を通信可能であってよい。通信部332は第1通信部の一例であってよい。
【0028】
中継部330は、送信接続部324と受信接続部314を接続する通信部334を備える。通信部334は、400Gbpsで電気信号を通信可能であってよい。通信部334は第2通信部の一例であってよい。
【0029】
図2に示す例において、通信部332は、それぞれが50Gbpsで電気信号を伝送可能な8つの通信線を含み、通信部334は、それぞれが50Gbpsで電気信号を伝送可能な8つの通信線を含む。通信部332の8つの通信線及び通信部334の8つの通信線は、可能な限り短くなるように配線されてよい。例えば、通信部332の8つの通信線は、送信接続部312と受信接続部322とを直線的に接続してよい。例えば、通信部334の8つの通信線は、送信接続部324と受信接続部314とを直線的に接続してよい。これにより、電気信号の減衰を軽減し、ノイズを低減することができる。
【0030】
図2に示す例において、通信部332及び通信部334は、例えば、200Gbps等のように、400Gbpsよりも小さな伝送速度で電気信号を通信可能であってもよい。この場合、通信部332及び通信部334の8つの各通信線は、例えば、25Gbps等のように、当該400Gbpsよりも小さな伝送速度に対応する50Gbpsよりも小さな伝送速度で電気信号を通信可能であってよい。例えば、通信部332及び通信部334の8つの各通信線の伝送速度は、通信部332及び通信部334の伝送速度を信号線の本数である8で割った伝送速度であってよい。
【0031】
図2に示す例において、通信部332及び通信部334は、例えば、800Gbps等のように、400Gbpsよりも大きな伝送速度で電気信号を通信可能であってもよい。この場合、通信部332及び通信部334の8つの各通信線は、例えば、100Gbps等のように、当該400Gbpsよりも大きな伝送速度に対応する50Gbpsよりも大きな伝送速度で電気信号を通信可能であってよい。例えば、通信部332及び通信部334の8つの各通信線の伝送速度は、通信部332及び通信部334の伝送速度を信号線の本数である8で割った伝送速度であってよい。
【0032】
制御部340は、光モジュール100及び光モジュール200の起動命令、レーザ発信命令、レーザの周波数指定等を行ってよい。制御部340は光モジュール100及び光モジュール200のレーン分岐設定を行ってよい。
【0033】
光モジュール100のレーン分岐設定は、光信号受信部112において受信した4本の光信号410の各々を、変換部132で電気信号に変換した後、電気信号送信部122の8本の電気信号のいずれに対応させて送信するかを割り付けることであってよい。また、光モジュール100のレーン分岐設定は、電気信号受信部124において受信した8本の電気信号520の各々を、変換部134で光信号に変換した後、光信号送信部114の4本の電気信号のいずれに対応させて送信するかを割り付けることであってよい。
【0034】
光モジュール200のレーン分岐設定は、電気信号受信部212において受信した8本の電気信号510の各々を、変換部232で光信号に変換した後、光信号送信部222の4本の電気信号のいずれに対応させて送信するかを割り付けることであってよい。また、光モジュール200のレーン分岐設定は、光信号受信部224において受信した4本の光信号430の各々を、変換部234で電気信号に変換した後、電気信号送信部214の8本の電気信号のいずれに対応させて送信するかを割り付けることであってよい。
【0035】
制御部340は、マイクロコンピュータであってよい。このことにより、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等を一切含まない構成でシステム10の制御が可能となる。そのため、極めて安価に中継装置300を製造することができ、また、ほとんど電力を消費することなくシステム10を動作させることができる。
【0036】
本実施形態に係る中継装置300は、光モジュール100の電気信号の送信端子と光モジュール200の電気信号の受信端子とを電気的に接続し、光モジュール100の電気信号の受信端子と光モジュール200の電気信号の送信端子とを電気的に接続する構成と、制御部340とによって実現することが可能であり、上述の通り極めて安価に製造することができる。中継装置300によれば、コヒーレント光通信に対応していない光モジュール100とコヒーレント光通信に対応している光モジュール200とを接続して、光モジュール100が受信した光信号を、光モジュール200から出力したり、光モジュール200が受信した光信号を、光モジュール100から出力したりすることを可能にできる。これにより、光モジュール100及び光モジュール200の利便性を向上させることができる。光モジュール100及び光モジュール200の利便性を向上させることによって、光通信の研究及び開発の促進に貢献することができ、産業の発達に寄与することができる。
【0037】
図3は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、光モジュール100の一端が中継装置300と接続しており、光モジュール100の他端が光ファイバ190の一端と接続しており、光ファイバ190の他端が光モジュール102と接続しており、光モジュール102がスイッチ600に接続している。スイッチ600は複数の光モジュール104と接続しており、複数の光モジュール104と光モジュール102との通信を中継する。
【0038】
ここでは、光モジュール200が、製造メーカによってロックされており、特定のメーカのスイッチでなければ正常に通信しない構成となっている場合を例に挙げて説明する。例えば、光モジュール200は、光モジュール200のメーカと同一のメーカによって製造されたスイッチでなければ正常に通信しない。
【0039】
例えば、光モジュール200の製造メーカによるロックは、光モジュール200が備えるレジスタに光モジュール200の製造メーカ名を記録しておき、光モジュール200とスイッチ600とを接続したときに、スイッチ600が、光モジュール200のレジスタに記録した製造メーカ名が予め登録された製造メーカ名と一致した場合には通信を認め、一致しない場合には通信を認めないという認証の仕組みであってよい。なお、製造メーカ名に代えて光モジュール200のシリアルナンバーが用いられてもよい。これに限らず、光モジュール200を識別可能であればどのような情報が用いられてもよい。ここでは、スイッチ600に対して、光モジュール200の製造メーカ名が登録されていないものとする。
【0040】
この場合において、スイッチ600に光モジュール200を直接接続した場合、光モジュール200の製造メーカ名がスイッチ600に登録されていないので、通信できない。これに対し、スイッチ600を、光モジュール102、光モジュール100、及び中継装置300を介して光モジュール200と接続すると、スイッチ600が直接接続する相手が光モジュール102であり、光モジュール200ではないので、光モジュール200は製造メーカ名による認証の対象とならない。このことにより、例えば、スイッチ600が光モジュール200と異なる製造メーカによって製造されたスイッチであっても、通信することができる。
【0041】
例えば、スイッチ600はコヒーレント光通信に対応していないスイッチであってよい。この場合において、スイッチ600に光モジュール200を直接接続した場合、スイッチ600がコヒーレント光通信に対応していないため、通信できない。これに対し、スイッチ600を、光モジュール102、光モジュール100、及び中継装置300を介して光モジュール200と接続した場合は、スイッチ600がコヒーレント光通信に対応していなくても、通信できる。
【0042】
光モジュール200が、コヒーレント光通信に対応している光信号を受信した場合は、光モジュール200によって当該光信号が電気信号に変換される。次に、当該電気信号が、中継装置300を介して光モジュール100に中継され、光モジュール100によってコヒーレント光通信に対応していない光信号に変換された後、光モジュール102を介してスイッチ600に送信されるからである。
【0043】
スイッチ600がコヒーレント光通信に対応していない光信号を受信した場合は、光モジュール102を介して当該光信号が光モジュール100に送信され、光モジュール100によって当該光信号が電気信号に変換される。次に、当該電気信号が、中継装置300を介して光モジュール200に中継され、光モジュール200によってコヒーレント光通信に対応している光信号に変換された後、光ファイバ290に送信されるからである。
【0044】
例えば、スイッチ600は、400G-SRには対応しているが、400G-ZR及び400G-ZR+には対応していないスイッチであってよい。例えば、光モジュール100及び光モジュール102は、400G-SRであってよい。例えば、光モジュール200は400G-ZR又は400G-ZR+であってよい。例えば、光モジュール104は、100G-SRであってよい。例えば、スイッチ600は4つの光モジュール104と接続してよい。
【0045】
図4は、システム10の一例を概略的に示す。図4に例示するシステム10においては、光モジュール100として、複数の光信号を複数の電気信号に並列に変換する構成を有する分岐型の光モジュール106が、中継装置300に接続されている。分岐型の光モジュール106は、複数の光ファイバ192から受信した複数の光信号を、複数の電気信号に並列に変換して、中継装置300に送信する。分岐型の光モジュール106は、中継装置300から受信した複数の電気信号を、複数に分岐して、複数の光信号に並列に変換して、複数の光ファイバ192に送信する。分岐型の光モジュール106は第1光モジュールの一例であってよい。
【0046】
図4に示す例において、制御部340は、接続された光モジュールが分岐型の光モジュール106であるか否かを判定し、分岐型の光モジュール106であると判定した場合、分岐型の光モジュール106によって複数の光信号から変換された複数の電気信号をまとめて処理するように、光モジュール200を制御してよい。
【0047】
光モジュール200の一例である400G-ZR及び400G-ZR+は、デフォルトの状態では、自身が受信する複数の電気信号の全てが、ひとつの装置から発信された光信号に由来することを前提として動作する。しかし、接続された光モジュールが分岐型の光モジュール106である場合、分岐型の光モジュール106は、複数の異なる装置から発信された複数の光信号を受信することがあり、これらを複数の電気信号に変換する。このような場合には、上記前提が成り立たたないため、エラーとなり、光モジュール200は正常に通信できない。
【0048】
これに対し、制御部340が、接続された光モジュールが分岐型の光モジュール106であるか否かを自動的に判定し、分岐型の光モジュール106であると判定した場合、分岐型の光モジュール106によって複数の光信号から変換された複数の電気信号をまとめて処理するように、自動的に光モジュール200を制御することで、接続された光モジュールが分岐型の光モジュール106の場合であっても、光モジュール200が正常に通信することができる。例えば、当該複数の電気信号をまとめて処理する制御は、光モジュール200に予め備わっている当該複数の電気信号をまとめて処理することが可能なまとめ処理モードに光モジュール200を設定することであってよい。
【0049】
図4に示す例において、分岐型の光モジュール106は、4分岐型の光モジュールであってよく、4つの光ファイバ192と接続してよい。例えば、分岐型の光モジュール106は、400G-DR4であってよい。
【0050】
図5は、システム10による処理の一例を概略的に示す。ここでは、光モジュール106、光モジュール200及び中継装置300が物理的に接続された状態から説明する。分岐型の光モジュール106が中継装置300に接続される場合と、分岐型ではない光モジュールが接続される場合とで、本実施形態に係る制御部340は異なる処理を行う。
【0051】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、制御部340が、光モジュール106に光モジュールのタイプを問い合わせる。S104では、光モジュール106が、自身の光モジュールタイプ情報を制御部340に送信する。例えば、光モジュール106は、自身が分岐型の光モジュールであることを示す情報を送信してよい。
【0052】
S106では、制御部340が、S104で受信した情報によって、光モジュール106が分岐型の光モジュールであるか否かを判定する。本例では、制御部340は、光モジュール106が分岐型の光モジュールであると判定する。制御部340は、光モジュール200をまとめ処理モードに設定する命令を、光モジュール200に対して送信する。
【0053】
S108では、光モジュール200が、光モジュール200のまとめ処理モードへの設定が完了したことを、制御部340に通知する。S110では、制御部340が、光モジュール100及び光モジュール200に、光信号の送信を開始するように命令する。これにより、光モジュール100と光モジュール200との間の通信が開始する。
【0054】
S106において、分岐型の光モジュールでないと判定した場合、制御部340は、まとめ処理モードに設定する命令を光モジュール200に対して送信しない。
【0055】
図6は、システム10による通信開始までの処理の一例を概略的に示す。ここでは、接続部310及び接続部320のそれぞれに光モジュールが接続された状態であって、接続部320に接続された光モジュールが光モジュール200であることが制御部340によって確認された状態から説明する。
【0056】
S202では、制御部340が、接続部310に接続された光モジュールを起動し、光モジュールの初期化を開始する。S204では、接続部310に接続された光モジュールがコヒーレント光通信に対応した光モジュールであるかを、制御部340が判定する。光モジュールがコヒーレント光通信に対応した光モジュールであると、制御部340が判定した場合、S206に進み、光モジュール100がコヒーレント光通信に対応した光モジュールではないと制御部340が判定した場合、S216に進む。
【0057】
S206では、制御部340が、接続部310に接続された光モジュール及び接続部320に接続された光モジュールの光通信の光波長の設定を行う。S208では、制御部340が、接続部310に接続された光モジュール及び接続部320に接続された光モジュールのレーン分岐設定を行う。これにより、接続部310に接続された光モジュール及び接続部320に接続された光モジュールの初期化が完了する(S210)。
【0058】
S216では、接続部310に接続された光モジュールが分岐型の光モジュールであるかを、制御部340が判定する。光モジュール100が分岐型の光モジュールであると制御部340が判定した場合、S208に進む。光モジュール100が分岐型の光モジュールではないと制御部340が判定した場合は、接続部310に接続された光モジュールの初期化が完了する(S210)。S208では、制御部340が、接続部310に接続された光モジュール及び接続部320に接続された光モジュールのレーン分岐設定を行う。これにより、接続部310に接続された光モジュール及び接続部320に接続された光モジュールの初期化が完了する(S210)。
【0059】
S212では、制御部340の命令に従って、接続部310に接続された光モジュールと、接続部320に接続された光モジュールとが、光通信のレーザ送信を開始する。S214では、データ通信経路がアクティブとなる。
【0060】
図7は、制御部340として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0061】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、及びRAM1214を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含んでよく、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0062】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0063】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0064】
プログラムは、ICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0065】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0066】
また、CPU1212は、記憶装置1224、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0067】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0068】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0069】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0070】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0071】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0072】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0073】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0074】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0075】
10 システム、100、102、104、106 光モジュール、112 光信号受信部、114 光信号送信部、122 電気信号送信部、124 電気信号受信部、132 変換部、134 変換部、190、192 光ファイバ、200 光モジュール、212 電気信号受信部、214 電気信号送信部、222 光信号送信部、224 光信号受信部、232 変換部、234 変換部、290 光ファイバ、300 中継装置、310 接続部、312 送信接続部、314 受信接続部、320 接続部、322 受信接続部、324 送信接続部、330 中継部、332 通信部、334 通信部、340 制御部、410、420、430、440 光信号、510、520 電気信号、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-11-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1接続部と、
第2接続部と、
前記第1接続部に接続されたコヒーレント光通信に対応していない第1光モジュールと、前記第2接続部に接続されたコヒーレント光通信に対応している第2光モジュールとの間の電気信号の通信を中継する中継部と、
前記第1光モジュールと前記第2光モジュールとの少なくともいずれか一方を制御する制御部と
を備え
前記制御部は、前記第1光モジュールが、複数の光信号を複数の電気信号に並列に変換する構成を有する分岐型の光モジュールであるか否かを判定し、前記第1光モジュールが前記分岐型の光モジュールであると判定した場合、前記第1光モジュールによって複数の光信号から変換された複数の電気信号をまとめて処理するように前記第2光モジュールを制御す中継装置。
【請求項2】
前記中継部は、前記第1光モジュールから受信した、前記第1光モジュールによって光信号から変換された電気信号を、第2光モジュールに中継する、請求項1に記載の中継装置。
【請求項3】
前記中継部は、前記第2光モジュールから受信した、前記第2光モジュールによって光信号から変換された電気信号を、前記第1光モジュールに中継する、請求項1に記載の中継装置。
【請求項4】
前記第1接続部は、
前記第1光モジュールの電気信号送信部に接続される第1送信接続部と、
前記第1光モジュールの電気信号受信部に接続される第1受信接続部と
を有し、
前記第2接続部は、
前記第2光モジュールの電気信号受信部に接続される第2受信接続部と、
前記第2光モジュールの電気信号送信部に接続される第2送信接続部と
を有し、
前記中継部は、
前記第1送信接続部と前記第2受信接続部とを接続する、400Gbpsで電気信号を伝送可能な第1通信部と、
前記第2送信接続部と前記第1受信接続部とを接続する、400Gbpsで電気信号を伝送可能な第2通信部と
を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の中継装置。
【請求項5】
前記第1通信部は、50Gbpsで電気信号を伝送可能な8つの通信線を含み、
前記第2通信部は、50Gbpsで電気信号を伝送可能な8つの通信線を含む、
請求項4に記載の中継装置。
【請求項6】
前記制御部は、マイクロコンピュータである、請求項1から3のいずれか一項に記載の中継装置。
【請求項7】
請求項1から3のいずれか一項に記載の中継装置と、
前記第1光モジュールと、
を備えるシステム。
【請求項8】
前記第2光モジュール
を更に備える、請求項に記載のシステム。