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特開2025-24480情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025024480
(43)【公開日】2025-02-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20250213BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023128625
(22)【出願日】2023-08-07
(71)【出願人】
【識別番号】000221616
【氏名又は名称】東日本旅客鉄道株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲濱▼ 貴之
(72)【発明者】
【氏名】久保田 壮一
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC41
5L050CC41
(57)【要約】
【課題】事業者に応じてデータ形式が異なるデータ場合であっても、コストを掛けることなく、各データの利用を容易にすること。
【解決手段】情報処理装置10は、各事業者の読取装置から複数種類のデータ形式のデータを収集し、収集したデータを、当該データのデータ形式に応じた所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換し、フォーマットが変換されたデータを、当該データの事業者に応じて、事業者に対応するDB30に振り分ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各事業者の読取装置から複数種類のデータ形式のデータを収集する収集部と、
前記収集部によって収集されたデータを、当該データのデータ形式に応じた所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換する変換部と、
前記変換部によってフォーマットが変換されたデータを、当該データの事業者に応じて、前記事業者に対応する記憶部に振り分ける振分部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記収集部は、前記事業者間でそれぞれ異なるデータ形式のデータを前記読取装置から収集し、
前記変換部は、前記収集部によって収集されたデータを、事業者毎に異なる所定の変換方式を用いて、同一のフォーマットに変換することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記収集部は、各駅に設置され駅利用者の改札を行う改札機に設けられた読取装置から、媒体識別子、使用日時、鉄道事業者、駅名、改札名、入出場、機種名、乗車パターンのうち、いずれか一つまたは複数を収集することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記収集部は、前記事業者のデータとして、前記読取装置からストリーム形式で送信される電文を収集し、
前記変換部は、前記収集部によって収集されたデータをストリーミング処理またはバッチ処理により変換することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記収集部は、前記事業者のデータとして、前記読取装置から所定期間ごとに送信されるデータを含むファイルを収集し、
前記変換部は、前記収集部によって収集されたデータをバッチ処理またはストリーミング処理により変換することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記変換部は、前記収集部によって収集されたデータに対して、データ項目の追加、データ項目の削除、データ項目の位置の変更、データ形式の標準化のうち、いずれか一つまたは複数を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
外部装置からの要求に応じて、各記憶部に記憶されたデータを統合し、統合したデータを前記外部装置に通知する通知部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
外部装置からの要求に応じて、各記憶部に記憶されたデータを統合し、統合したデータから前記外部装置が要求する抽出条件に該当するデータを抽出し、抽出したデータを前記外部装置に通知する通知部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
各事業者の読取装置から複数種類のデータ形式のデータを収集する収集工程と、
前記収集工程によって収集されたデータを、当該データのデータ形式に応じた所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換する変換工程と、
前記変換工程によってフォーマットが変換されたデータを、当該データの事業者に応じて、前記事業者に対応する記憶部に振り分ける振分工程と
を含んだことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
各事業者の読取装置から複数種類のデータ形式のデータを収集する収集ステップと、
前記収集ステップによって収集されたデータを、当該データのデータ形式に応じた所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換する変換ステップと、
前記変換ステップによってフォーマットが変換されたデータを、当該データの事業者に応じて、前記事業者に対応する記憶部に振り分ける振分ステップと
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄道事業者のIC(integrated circuit)カードを使用した運賃支払システムが知られている。例えば、運賃支払システムとして、チャージした金額情報をICカードに記憶し、ICカードを自動改札機の読取部にタッチすることによって、ICカードに記憶されている金額情報から運賃を減額して運賃の支払い行うシステムが知られている。このような鉄道事業者の各種ICカードは、各鉄道事業者等によってそれぞれ発行されたものであり、すでに各種ICカードの相互利用はされているものの、各エリアの改札機におけるデータの収集方法やデータのフォーマットがそれぞれ異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-30695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術では、事業者に応じてデータ形式が異なるため、各事業者のデータを利用できるようにするためには、事業者ごとのシステム開発が必要となり、コストが掛かることから、各データの利用を容易にすることが出来ない場合があった。例えば、ある事業者が自社のICカードのデータをビジネスパートナーが利用できるようなシステムを構築した場合に、当該システムに他の鉄道事業者が参集しようとしてもデータフォーマットがバラバラであり、鉄道事業者ごとにシステム開発が必要となってしまう。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、事業者に応じてデータ形式が異なる場合であっても、コストを掛けることなく、各データの利用を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、各事業者の読取装置から複数種類のデータ形式のデータを収集する収集部と、前記収集部によって収集されたデータを、当該データのデータ形式に応じた所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換する変換部と、前記変換部によってフォーマットが変換されたデータを、当該データの事業者に応じて、前記事業者に対応する記憶部に振り分ける振分部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、事業者に応じてデータ形式が異なる場合であっても、コストを掛けることなく、各データの利用を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るデータ変換システムの一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3図3は、収集データ記憶部に記憶されたデータの一例を示す図である。
図4図4は、変換データ記憶部に記憶されたデータの一例を示す図である。
図5図5は、不要なデータ項目を削除する処理の一例を示す図である。
図6図6は、データ項目の位置を変更する処理の一例を示す図である。
図7図7は、データ項目におけるデータを標準フォーマットに置換する処理の一例を示す図である。
図8図8は、データ項目を追加する処理の一例を示す図である。
図9図9は、ストリーミング処理により1件ずつリアルタイム処理する場合の一例を示す図である。
図10図10は、バッチ処理により定期的にまとめて処理する場合の一例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る情報処理装置の処理概要を説明する図である。
図12図12は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13図13は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための実施の形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施形態の記載は、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの一例を示すものであり、以下の記載をもって情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを限定的に解釈させるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
[データ変換システムの構成]
実施の形態に係るデータ変換システム1の構成を説明する。図1は、実施形態に係るデータ変換システムの一例を示す図である。図1に示すように、データ変換システム1は、情報処理装置10を含むマルチプラットフォーム100、複数の鉄道エリアに設置された各鉄道事業者の改札機20A~20C、各事業者に対応する改札から収集されたデータを記憶するDB(Data Base)30A~30C、APIフロント40、各改札機20A~20Cから収集されたデータを活用する複数のビジネスパートナー50A~50C、および情報処理装置10と各改札機20A、20Bとの間のデータの送受信を中継する中継サーバ60A、60Bを有する。なお、以下に登場する複数の改札機20A~20Cや複数のDB30A~30C等について、特に区別なく説明する場合には、改札機20やDB30等と記載する。
【0011】
また、図1に示すネットワークの形態について、各装置は、有線または無線を問わず、インターネット、LANやVPN(Virtual Private Network)などの任意の通信網を介して通信してよい。なお、図1に示す構成は一例にすぎず、具体的な構成や各装置の数は特に限定されない。
【0012】
また、以下の説明では、情報処理装置10が、鉄道事業者が設置した改札機20を各鉄道事業者が発行したICカードを用いてユーザが通過した際のデータ(以下、適宜「通過データ」という)を収集する例を用いて説明する。しかし、これに限定されるものではなく、情報処理装置10は、改札機20以外の読取装置からデータを収集してもよいし、ICカードを利用して通過した際のデータ以外に、顔認証やICカード以外の乗車券類を利用して通過した際のデータやICカードと紐づいたアカウントに関する情報を収集してもよい。例えば、情報処理装置10は、駅に設置された改札機20に代えて、バスやコンビニ等の読取端末からデータを収集してもよい。
【0013】
また、ICカードは、各鉄道事業者によって発行されたものであり、ICカードを発行した鉄道事業者と同一の鉄道事業者の改札機20に限らず、別の鉄道事業者の改札機の通過に利用できるものとする。なお、ICカードの発行事業者が鉄道事業者である場合を例として説明するが、鉄道事業者以外の事業者が発行したICカードを用いてもよい。つまり、データ変換システム1では、情報処理装置10が、各鉄道事業者の改札機20から複数事業者のデータをそれぞれ収集することができることを前提とする。また、データ変換システム1では、情報処理装置10が各改札機20から収集するデータの収集方法やデータのフォーマットは、鉄道事業者によりそれぞれ異なるものとする。
【0014】
図1に例示するように、情報処理装置10は、各鉄道事業者の各改札機20A~20Cから複数種類のICカードのデータを収集する(図1の(1)参照)。なお、情報処理装置10は、各改札機20から直接データを収集してもよいし、中継サーバ60等を介してデータを収集してもよい。図1の例では、情報処理装置10は、改札機20A、20Bからは中継サーバ60A、60Bを介してデータを収集し、改札機20Cからは直接データを収集する。
【0015】
そして、情報処理装置10は、収集したデータを、当該データのデータ形式に応じた所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換する(図1の(2)参照)。つまり、情報処理装置10は、各改札機20A~20Cから収集されたデータが、同一のフォーマットになるように、データ項目の追加、データ項目の削除、データ項目の位置の変更、データ形式の標準化のうち、いずれか一つまたは複数を行って、所定の標準フォーマットに変換する。
【0016】
続いて、情報処理装置10は、フォーマットが変換されたデータを、当該データの事業者に応じて、事業者に対応するDB30A~30Cに振り分ける(図1の(3)参照)。例えば、情報処理装置10は、所定の標準フォーマットに変換されたデータが、カード発行事業者である「A社」のICカードのデータである場合には、「A社」に対応する「DB30A」に振り分ける。また、情報処理装置10は、所定の標準フォーマットに変換されたデータが、カード発行事業者である「B社」のICカードのデータである場合には、「B社」に対応する「DB30B」に振り分ける。
【0017】
各DB30A~30Cに記憶されたデータは、各カードの管理者にてセキュリティ管理ポリシが異なる。このため、各DB30A~30Cは、管理セグメントが分けられている。例えば、DB30Aは、鉄道事業者である「A社」および「A社」からアクセス権限を付与された者のICカードの通過データを記憶し、DB30Bは、鉄道事業者である「B社」のICカードの通過データを記憶し、DB30Cは、鉄道事業者である「C社」のICカードの通過データを記憶する。そして、DB30Aに記憶されたデータは、鉄道事業者である「A社」がアクセスできるものとし、他の事業者がアクセスできないものとする。なお、図1では、DB30A~30Cは情報処理装置10の外部に設けられているが、情報処理装置10の内部に設けられてもよい。
【0018】
また、通過データを活用する各ビジネスパートナー50A~50Cは、APIフロント40を介して、必要なデータを取得することができる。ここで、各ビジネスパートナー50A~50Cは、各鉄道事業者のデータの差異を意識させることなく、自身が必要なデータを取得することができる。なお、各ビジネスパートナー50A~50Cがデータを取得する方法はどのような方法であってもよい。
【0019】
〔情報処理装置の構成〕
以下、上記した情報処理装置10が有する機能構成の一例について説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置10は、通信処理部11、制御部12および記憶部13を有する。
【0020】
通信処理部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。例えば、通信処理部11は、接続される装置との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する。
【0021】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される記憶装置である。なお、記憶部13は、情報処理装置10の外部に設置されたストレージシステム等により実現されてもよい。記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納し、収集データ記憶部13aおよび変換データ記憶部13bを有する。
【0022】
収集データ記憶部13aは、後述する収集部12aによって改札機20から収集された通過データを記憶する。図3は、収集データ記憶部に記憶されたデータの一例を示す図である。例えば、図3に例示するように、収集データ記憶部13aは、通過データとして、ICカードを一意に識別する「カードID」と、改札機20を通過した日時を示す「日時」と、鉄道事業者名を示す「鉄道事業者」と、通過した改札機20が設置されている駅名を示す「駅名」と、通過した改札機20が設置されている駅のコーナー名を示す「コーナー名」と、入場または出場のどちらかを示す「入場・出場」とを対応付けて記憶する。
【0023】
変換データ記憶部13bは、後述する変換部12bによってフォーマットが変換された通過データを記憶する。図4は、変換データ記憶部に記憶されたデータの一例を示す図である。例えば、図4に例示するように、変換データ記憶部13bは、通過データとして、フォーマットが変換された通過データを記憶する。図4図3を比較して説明すると、変換データ記憶部13bは、標準フォーマットに変換されたデータとして、「日時」の項目に対応するデータ「052918」、「052919」と、「入場・出場」の項目に対応するデータ「1」、「2」とを記憶する。なお、図3および図4に例示する通過データのフォーマット等は一例であり、これに限定されるものではない。
【0024】
制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のプロセッサによって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、図2に示す例では、制御部12は、収集部12a、変換部12b、振分部12cおよび通知部12dを有する。
【0025】
収集部12aは、各事業者の改札機20から複数種類のデータ形式のデータを収集する。例えば、収集部12aは、同じ鉄道事業を営む事業者間でそれぞれ異なるデータ形式のデータを改札機20から収集する。つまり、収集部12aが収集するデータは、各鉄道事業が発行するICカードに応じて、データフォーマットがそれぞれ異なる。なお、収集部12aは、改札機20から直接データを収集してもよいし、中継サーバ60を介して収集してもよい。なお、収集部12aは、収集したデータを収集データ記憶部13aに記憶させる。
【0026】
また、例えば、収集部12aは、各駅に設置され駅利用者の改札を行う改札機20に設けられた読取装置から、媒体識別子(カードID)、使用日時、鉄道事業者、駅名、改札名(コーナー名)、入出場、機種名、乗車パターンのうち、いずれか一つまたは複数を収集する。ここで乗車パターンとは、例えば、定期利用、フリーきっぷ利用、電子マネー利用、またはそれらの組み合わせの利用等を示す情報である。また、収集部12aは、改札機20からどのようなタイミングでデータを収集してもよい。なお、収集部12aが収集するデータは、これらに限定されるものではなく、例えば、アカウント情報等を収集してもよい。
【0027】
例えば、収集部12aは、事業者のデータとして、改札機20からストリーム形式で送信される電文を収集してもよい。一例をあげて説明すると、例えば、収集部12aは、中継サーバ60によって能動的にリアルタイムで送信されるストリーム形式で送信される電文を1件ごとに収集する。
【0028】
また、収集部12aは、事業者のデータとして、改札機20から所定期間ごとに送信されるデータを含むファイルを収集してもよい。なお、所定期間とは、あるルールで決められた送信タイミングであればよく、一定の定まった期間に限定されるものではない。
【0029】
一例をあげて説明すると、例えば、収集部12aは、中継サーバ60によって能動的にバッチ送信されるファイル(例えば、テキスト、csv(Comma-Separated Values)等)を所定の時間間隔(例えば、5分毎等)で収集する。なお、収集部12aのデータ収集方法は、これに限定されるものではない。例えば、収集部12aは、中継サーバ60を介さずに、改札機20から直接バッチ送信されるデータを受信してもよいし、中継サーバ60にクローリングやSQLコマンド等により定期的にまとめてデータを収集してもよい。つまり、各鉄道エリアに設置された改札機20のデータの収集方法は事業者ごとに自由であるため、収集部12aは、改札機20または中継サーバ60の送受信手順に合わせたデータ受信制御を行う。
【0030】
変換部12bは、収集部12aによって収集されたデータを、当該データのデータ形式に応じた所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換する。例えば、変換部12bは、収集部12aによって収集されたデータを、事業者毎に異なる所定の変換方式を用いて、同一のフォーマットに変換する。なお、変換部12bは、変換処理を行う際には、収集データ記憶部13aからデータを取得し、所定のフォーマットに変換した後に、変換したデータを変換データ記憶部13bに記憶させる。
【0031】
例えば、変換部12bは、収集部12aによって収集されたデータに対して、データ項目の追加、データ項目の削除、データ項目の位置の変更、データ形式の標準化のうち、いずれか一つまたは複数を行う。つまり、変換部12bは、各事業者独自のフォーマットを共通の標準フォーマットにするために、データ項目の追加、データ項目の削除、データ項目の位置の変更、データ形式の標準化のための置換等を行う。
【0032】
ここで、図5図8を用いて、具体的なデータ変換処理の例について説明する。図5は、不要なデータ項目を削除する処理の一例を示す図である。図6は、データ項目の位置を変更する処理の一例を示す図である。図7は、データ項目におけるデータを標準フォーマットに置換する処理の一例を示す図である。図8は、データ項目を追加する処理の一例を示す図である。
【0033】
図5に例示するように、変換部12bは、不要なデータ項目がある場合には、不要なデータ項目を削除する。例えば、各改札機20における通過データの主たるデータ項目は、「カードID」、「日時」、「鉄道事業者」、「駅名」、「コーナー名」、「入場・出場」であり、標準フォーマットの項目として「カードID」、「日時」、「鉄道事業者」、「駅名」、「コーナー名」、「入場・出場」が設定されている場合は、それ以外の項目は不要なデータとなる。そこで、図5に例示するように、変換部12bは、収集されたデータに不要な項目として、「機器稼働」および「金額」の項目が存在する場合には、「機器稼働」および「金額」の項目を削除することで、標準フォーマットに変換する。
【0034】
また、図6に例示するように、変換部12bは、必要なデータ項目であっても、事業者によってデータ項目の位置が標準フォーマットと異なる場合には、データ項目の位置を変更する。例えば、図6に例示するように、変換部12bは、収集されたデータの「鉄道事業者」の位置が標準フォーマットと異なるため、「鉄道事業者」の位置を変更する。
【0035】
また、図7に例示するように、変換部12bは、例えば、データの番号体系や文字コードが標準フォーマットと異なる場合には、データ形式の標準化を行う。つまり、収集されたデータにおいて、必要なデータ項目が標準フォーマットと一緒であっても利用する番号体系が異なることやJIS(Japanese Industrial Standards)やEBCDIC(Extended Binary Coded Decimal Interchange Code)などの文字コードの違い、コード表示や文字表示など様々な差異が発生する可能性があり、このような場合には、変換部12bは、データ形式を標準化する必要がある。例えば、図7に例示するように、変換部12bは、項目「日時」におけるデータと、項目「入場・出場」におけるデータが標準フォーマットとデータ形式が異なるため、標準フォーマットに合わせて、項目「日時」におけるデータを「20230529182012」に置換し、項目「入場・出場」におけるデータを「1(入場)」に置換する。
【0036】
また、図8に例示するように、変換部12bは、例えば、標準フォーマットに加えて、項目「付加的情報」を追加してもよい。ここで、「付加的情報」とは、どのような情報であってもよく、例えば、ユーザの性別、年齢、メールアドレス、趣味等の情報である。より具体的に説明すると、変換部12bは、例えば、ICカードのカードIDを検索キーとして、顧客DB(図示せず)からユーザの趣味の情報を取得し、当該趣味の情報を付加的情報として付加してもよい。
【0037】
また、変換部12bは、収集部12aによって収集されたデータをストリーミング処理またはバッチ処理により変換する。ここで、図9および図10を用いて、変換部12bにより、ストリーミング処理を行う場合と、バッチ処理を行う場合とを説明する。図9は、ストリーミング処理により1件ずつリアルタイム処理する場合の一例を示す図である。図10は、バッチ処理により定期的にまとめて処理する場合の一例を示す図である。
【0038】
図9に例示するように、変換部12bは、変換するデータ種類がストリーム形式で送信される電文である場合には、1件ずつリアルタイムで変換するストリーミング処理を行う。また、図10に例示するように、変換部12bは、変換するデータがファイル等のかたまりのデータである場合には、定期的にまとめて変換するバッチ処理を行う。なお、変換処理については、これに限定されるものではなく、リアルタイムで収集したデータをバッチ処理で変換してもよいし、バッチで収集したデータを、ストリーミング形式で変換してもよい。
【0039】
振分部12cは、変換部12bによってフォーマットが変換されたデータを、当該データの事業者に応じて、事業者に対応するDB30に振り分ける。例えば、振分部12cは、変換データ記憶部13bに記憶された変換後のデータを取得し、データ中に含まれるカード発行業者名を用いて、カード発行事業者名ごとに、各データを振り分ける。
【0040】
そして、振分部12cは、振り分けた各データを事業者に対応するDB30に記憶させる。例えば、振分部12cは、所定の標準フォーマットに変換されたデータが、カード発行事業者である「A社」のICカードのデータである場合には、「A社」に対応する「DB30A」に記憶させる。また、振分部12cは、は、所定の標準フォーマットに変換されたデータが、カード発行事業者である「B社」のICカードのデータである場合には、「B社」に対応する「DB30B」に記憶させる。
【0041】
通知部12dは、外部装置からの要求に応じて、各DB30に記憶されたデータを統合し、統合したデータを外部装置に通知する。例えば、通知部12dは、通過データを活用するビジネスパートナー50のサーバ装置からの要求に応じて、条件に合うデータを各DB30から読み出し、読み出したデータを統合して、サーバ装置へ通知する。なお、通知部12dの通知方法はどのようなものであってもよく、ビジネスパートナー50からの要求に応じてデータを送信する場合に限定されずに、通知部12dが能動的にビジネスパートナー50のサーバ装置にデータを送信してもよい。
【0042】
また、通知部12dは、外部装置からの要求に応じて、各DB30に記憶されたデータを統合し、統合したデータから外部装置が要求する抽出条件に該当するデータを抽出し、抽出したデータを外部装置に通知してもよい。つまり、外部装置からの要求は、統合データのすべてではなく、ビジネスパートナー50側が持つ顧客情報とマッチする対象のみをデータとして要求するケースがある。このような場合には、例えば、通知部12dは、統合したデータのうち、ビジネスパートナー50のサーバ装置が保持するメールアドレスと一致するデータのみを抽出し、抽出したデータをビジネスパートナー50のサーバ装置へ通知する。
【0043】
このように、情報処理装置10は、異なる事業者の通過データそれぞれを各改札機20から収集し、共通のフォーマットに変換し、事業者ごとにセグメントを分けた各DB30へそれぞれ振り分けることで、セキュリティポリシが事業者ごとに異なる通過データをセキュアに保持することが可能である。また、情報処理装置10では、通過データを活用するビジネスパートナー50に対して、各鉄道事業者のデータの差異を意識させることなく、複数の事業者のデータをビジネスパートナー50へ提供することが可能となる。
【0044】
ここで、図11を用いて、情報処理装置10の処理概要について説明する。図11は、実施形態に係る情報処理装置の処理概要を説明する図である。図11の例では、情報処理装置10は、収集機能、変換機能、振分機能、蓄積機能の順で処理が行われことを例示している。
【0045】
図11に例示するように、情報処理装置10は、収集機能において、各事業者A社~E社の各改札機20A~20Eから複数種類のデータ形式のデータをそれぞれ収集する。ここで、例えば、A社の改札機20Aでは、A社のICカードだけでなく、B社~E社のICカードを使って、改札を通過できるものとする。このため、情報処理装置10は、例えば、A社の改札機20Aから、A社のICカードによる通過データだけでなく、B社~E社のICカードによる通過データも収集するものとする。また、各鉄道エリアに設置された改札機20A~20Eのデータの収集方法は事業者ごとに自由である。このため、情報処理装置10は、収集機能において、事業者の送受信手順に合わせたデータ受信制御を行う。
【0046】
例えば、情報処理装置10は、A社の改札機20Aの通過データの収集処理として、中継サーバ60Aによって能動的にリアルタイムで送信されるストリーム電文を1件ごとに収集する。また、情報処理装置10は、B社の改札機20BのB社の通過データの収集処理として、中継サーバ60Bによって能動的にバッチ送信されるファイル(例えば、テキスト、csvを所定の時間間隔(例えば、5分毎等)で収集する。
【0047】
また、情報処理装置10は、C社の改札機20Cの通過データの収集処理として、中継サーバ60を介さずに、改札機20Cから直接バッチ送信されるデータを収集する。また、情報処理装置10は、D社の改札機20Dの通過データの収集処理として、中継サーバ60CにクローリングやSQLコマンド等により定期的にまとめてファイルを取得する。また、情報処理装置10は、E社の改札機20Eの通過データの収集処理として、中継サーバ60を介さずに、改札機20EにクローリングやSQLコマンド等により定期的にまとめてファイルを収集する。
【0048】
続いて、情報処理装置10は、変換機能において、収集したデータについて、連続的に配信されるストリーミング電文か、所定の期間のデータが集約されたファイル形式かを判定する。そして、情報処理装置10は、変換機能において、例えば、必要なデータ項目のコード表示や文字表示、番号体系の違いなど様々な差異を標準的なデータ形式や体系に置換する。また、例えば、情報処理装置10は、変換機能において、ハッシュ化および暗号化などによりセキュアな情報をノンセキュアな情報に変換する。
【0049】
また、例えば、情報処理装置10は、変換機能において、必要なデータ項目であって標準フォーマットとデータの位置が異なる場合に、標準フォーマットの位置へ変更したり、不要なデータを削除したりする。
【0050】
また、例えば、情報処理装置10は、変換機能において、ICカードに付随する顧客情報を追加してもよい。具体例を挙げて説明すると、情報処理装置10は、ICカードのIDを検索キーとして、顧客DB(図示せず)からユーザの趣味の情報を取得し、当該趣味の情報を付加的情報として付加してもよい。
【0051】
また、情報処理装置10は、変換機能において、収集された通過データをストリーミング処理またはバッチ処理により変換する。図11の例を用いて説明すると、例えば、情報処理装置10は、変換機能において、A社の改札機20Aの通過データについては、1件ずつリアルタイムで変換するストリーミング処理を行う。また、図11の例では、情報処理装置10は、変換機能において、B社~E社の改札機20B~20Eの通過データについては、定期的にまとめて変換するバッチ処理を行う。
【0052】
そして、情報処理装置10は、振分機能において、通過データ中に含まれるカード発行業者名を用いて、カード発行事業者名ごとに、各データを振り分ける。図11の例を用いて説明すると、例えば、情報処理装置10は、振分機能において、各通過データを、A社~E社のいずれかに振り分ける。そして、情報処理装置10は、蓄積機能において、振り分けた各通過データを事業者に対応するDB30に記憶させる。図11の例を用いて説明すると、例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10は、「A社」に振り分けられた通過データについては、「A社」に対応するDB30Aに記憶させる。また、情報処理装置10は、「B社」に振り分けられた通過データについては、「B社」に対応するDB30Bに記憶させる。また、情報処理装置10は、「C社」に振り分けられた通過データについては、「C社」に対応するDB30Cに記憶させる。また、情報処理装置10は、「D社」に振り分けられた通過データについては、「D社」に対応するDB30Dに記憶させる。また、情報処理装置10は、「E社」に振り分けられた通過データについては、「E社」に対応するDB30Eに記憶させる。
【0053】
このように、情報処理装置10は、改札機20A~20Eでそれぞれ収集方法やデータフォーマットが異なる場合であっても、共通のフォーマットに変換し、事業者ごとにセグメントを分けた各DB30A~30Eへそれぞれ記憶させることで、セキュリティポリシが事業者ごとに異なる通過データをセキュアに保持することが可能である。
【0054】
〔フローチャート〕
次に、図12を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10による処理の一例について説明する。図12は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0055】
まず、情報処理装置10の収集部12aが改札機20からデータを収集すると(ステップS101肯定)、変換部12bは、所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換する(ステップS102)。例えば、変換部12bは、各改札機20A~20Eから収集されたデータが、同一のフォーマットになるように、データ項目の追加、データ項目の削除、データ項目の位置の変更、データ形式の標準化のうち、いずれか一つまたは複数を行って、所定の標準フォーマットに変換する。
【0056】
そして、振分部12cは、変換後のデータ中に含まれるカード発行業者名により、カード発行事業者名ごとに、各データを振り分ける(ステップS103)。そして、振分部12cによって振り分けられたデータが各DB30に格納される(ステップS104)。例えば、振分部12cは、所定の標準フォーマットに変換されたデータが、カード発行事業者である「A社」のICカードのデータである場合には、「A社」に対応する「DB30A」に記憶させる。また、振分部12cは、は、所定の標準フォーマットに変換されたデータが、カード発行事業者である「B社」のICカードのデータである場合には、「B社」に対応する「DB30B」に記憶させる。
【0057】
〔効果〕
実施形態に係る情報処理装置10は、各事業者の読取装置から複数種類のデータ形式のデータを収集し、収集したデータを、当該データのデータ形式に応じた所定の変換方式を用いて、所定のフォーマットに変換し、フォーマットが変換されたデータを、当該データの事業者に応じて、事業者に対応するDB30に振り分ける。
【0058】
このため、情報処理装置10は、事業者に応じてデータ形式が異なる場合であっても、コストを掛けることなく、各データの利用を容易にすることが可能である。また、本データ変換システム1では、他の鉄道事業者が新たに参入する場合であっても、新たにシステム開発する必要がなく、参入が容易である。また、例えば、情報処理装置10では、データを活用するビジネスパートナー50に対して、事業者の違いを意識させることなく、複数の事業者のデータをビジネスパートナー50へ提供することが可能となる。
【0059】
また、情報処理装置10は、異なる事業者の通過データそれぞれを各改札機20から収集し、共通のフォーマットに変換し、事業者ごとにセグメントを分けた各DB30へそれぞれ振り分けることで、セキュリティポリシが事業者ごとに異なる通過データをセキュアに保持することが可能である。
【0060】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に実現されてもよい。逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に実現されてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0061】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的または機能構成的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置や機能構成の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。また、上記してきた各実施形態や、各実施形態において実施される処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせてよい。
【0062】
〔プログラム〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置10は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、中央演算装置1030、メモリ1040、ストレージ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、通信インタフェース1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0063】
中央演算装置1030は、メモリ1040やストレージ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。メモリ1040は、RAM等、中央演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、ストレージ1050は、中央演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0064】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、カメラ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。なお、入力装置1020は、光学記録媒体、光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置やUSBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0065】
通信インタフェース1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して中央演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して中央演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。中央演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、中央演算装置1030は、入力装置1020やストレージ1050からプログラムをメモリ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0066】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000の中央演算装置1030は、メモリ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部12の機能を実現する。
【0067】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施してよい。また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、付与部は、付与手段や付与回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0068】
10 情報処理装置
11 通信処理部
12 制御部
12a 収集部
12b 変換部
12c 振分部
12d 通知部
20A~20E 改札機
30A~30C DB
40 APIフロント
50 ビジネスパートナー
60A~60C 中継サーバ
図1
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図10
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