(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025024654
(43)【公開日】2025-02-20
(54)【発明の名称】マルチ層EFEMを含む基板移送装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20250213BHJP
【FI】
H01L21/68 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023188370
(22)【出願日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】10-2023-0102979
(32)【優先日】2023-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519433126
【氏名又は名称】ヴイエム インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】イ サンウ
(72)【発明者】
【氏名】チョェ ウヒョン
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131AA03
5F131AA32
5F131AA33
5F131BA03
5F131BA04
5F131BA19
5F131BB02
5F131BB03
5F131BB23
5F131CA32
5F131CA39
5F131DA02
5F131DA22
5F131DA42
5F131DB02
5F131DB52
5F131DB63
5F131DB73
(57)【要約】
【課題】マルチ層移動が可能なEFEMを含む基板移送装置を提供する。
【解決手段】本願発明の基板移送装置は第1移動プレート、前記第1移動プレートの下部に位置する第2移動プレート、及び第1レール、前記第1レール上で移動する第1移動体、前記第1移動体の一面上に配置される第2レール及び前記第2レール上で移動して基板を運送する第1ロボットを含み、前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートと連結されて前記第1ロボットを通じて前記第1移動プレート又は前記第2移動プレートに基板を提供するEFEMを含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1移動プレートと、
前記第1移動プレートの下部に位置する第2移動プレートと、
第1レール、前記第1レール上で移動する第1移動体及び前記第1移動体と連結されて基板を運送する第1ロボットを含み、前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートと連結されて前記第1ロボットを通じて前記第1移動プレート又は前記第2移動プレートに基板を提供するEFEMと、を含む基板移送装置。
【請求項2】
前記EFEMは、前記第1移動体の一面上に配置される第2レールを含み、
前記第1ロボットは、前記第2レール上で移動するように構成される請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項3】
前記第1レール及び前記第2レールは、互いに垂直に配置され、
前記第1移動体は、前記第1レール上で左右に移動し、前記第1ロボットは、前記第2レール上で上下に移動する請求項2に記載の基板移送装置。
【請求項4】
前記EFEMは、第3レール、前記第3レール上で移動する第2移動体、前記第2移動体の一面上に配置される第4レール、及び前記第4レール上で移動して基板を運送する第2ロボットを含み、
前記第3レール及び前記第4レールは、互いに垂直に配置され、
前記第2移動体は、前記第3レール上で左右に移動し、前記第2ロボットは、前記第4レール上で上下に移動する請求項2に記載の基板移送装置。
【請求項5】
上から見た時、前記第1レール及び前記第3レールは、互いにオーバーラップされない請求項4に記載の基板移送装置。
【請求項6】
前記第1ロボットは、前記第1レール上で第1経路に沿って移動し、
前記第2ロボットは、前記第3レール上で第2経路に沿って移動し、
上から見た時、前記第1経路及び前記第2経路は、互いにオーバーラップされない請求項4に記載の基板移送装置。
【請求項7】
前記第1ロボットは、回転可能な第1ロボットアームを利用して基板を前記第2ロボットに伝達する請求項4に記載の基板移送装置。
【請求項8】
前記第1移動プレート又は前記第2移動プレート上で移動し、基板を収容するように構成されたシャトルをさらに含み、
前記第1ロボットは、基板を前記シャトルに運搬する請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項9】
地面から前記第1レールまでの高さは、地面から前記第3レールまでの高さより高い請求項4に記載の基板移送装置。
【請求項10】
前記EFEMは、安定性を向上させるために前記第1レールと平行に配置され、前記第1移動体を移動させることができる第1補助レールを含む請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項11】
前記第1移動体の前記一面上で前記第1ロボットが移動し、前記一面と対向する他面上で第2ロボットが移動するように、前記EFEMは、前記第1移動体の前記他面上に配置される第5レールを含む請求項2に記載の基板移送装置。
【請求項12】
前記第1ロボットが前記第1レール上で移動できるように前記第1レール及び前記第2レールは、連結されている請求項2に記載の基板移送装置。
【請求項13】
前記第1移動体は、第1サブボディー及び第2サブボディーを含み、
前記第2サブボディーは、前記第1ロボットと連結されて、前記第1ロボットの位置を調節するために前記第1サブボディーに引込可能とするように構成される請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項14】
前記EFEMは、第3レール、前記第3レール上で移動する第2移動体及び前記第2移動体と連結されて基板を運送する第2ロボットを含み、
上から見た時、前記第1レール及び前記第3レールは、少なくとも一部がオーバーラップされる請求項13に記載の基板移送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は基板移送装置に関し、より詳細には、マルチ層EFEM(Equipment Front End Module)を含む基板移送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体又はディスプレー工程に使われる装備での面積減少は非常に重要である。例えば、基板移送装置が占める面積を減少させることによって、工場内にさらに多い装備を配置し、作業することができるので、生産性と生産能力が向上される。また、面積減少による工場内空間使用が最適化されることによって、空間利用効率性が増大して費用節減に有利で、移動経路を短縮させることによって、生産過程での移動時間を減らすことによって生産ラインを最適化することができる。これを実現するために、半導体工程に使われる装備の単位面積当たり処理量を増加させるための技術が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2007-0099185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の一課題はマルチ層移動が可能なEFEMを含む基板移送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態による基板移送装置は第1移動プレート、前記第1移動プレートの下部に位置する第2移動プレート、及び第1レール、前記第1レール上で移動する第1移動体及び前記第1移動体と連結されて基板を運送する第1ロボットを含み、前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートと連結されて前記第1ロボットを通じて前記第1移動プレート又は前記第2移動プレートに基板を提供するEFEMを含むことができる。
【0006】
ここで、前記EFEMは前記第1移動体の一面上に配置される第2レールを含み、前記第1ロボットは前記第2レール上で移動するように構成されることができる。
【0007】
ここで、前記第1レール及び前記第2レールは互いに垂直に配置され、前記第1移動体は前記第1レール上で左右に移動し、前記第1ロボットは前記第2レール上で上下に移動することができる。
【0008】
ここで、前記EFEMは第3レール、前記第3レール上で移動する第2移動体、前記第2移動体の一面上に配置される第4レール、及び前記第4レール上で移動して基板を運送する第2ロボットを含み、前記第3レール及び前記第4レールは互いに垂直に配置され、前記第2移動体は前記第3レール上で左右に移動し、前記第2ロボットは前記第4レール上で上下に移動することができる。
【0009】
ここで、上から見た時、前記第1レール及び前記第3レールは互いにオーバーラップされなくともよい。
【0010】
ここで、前記第1ロボットは前記第1レール上で第1経路に沿って移動し、前記第2ロボットは前記第3レール上で第2経路に沿って移動し、上から見た時、前記第1経路及び前記第2経路は互いにオーバーラップされなくともよい。
【0011】
ここで、前記第1ロボットは回転可能な第1ロボットアームを利用して基板を前記第2ロボットに伝達することができる。
【0012】
ここで、前記第1移動プレート又は前記第2移動プレート上で移動し、基板を収容するように構成されたシャトルをさらに含み、前記第1ロボットは基板を前記シャトルに運搬することができる。
【0013】
ここで、地面から前記第1レールまでの高さは地面から前記第3レールまでの高さより高いことができる。
【0014】
ここで、前記EFEMは安定性を向上させるために前記第1レールと平行に配置され、前記第1移動体を移動させることができる第1補助レールを含むことができる。
【0015】
ここで、前記第1移動体の前記一面上で前記第1ロボットが移動し、前記一面と対向する他面上で前記第2ロボットが移動するように、前記EFEMは前記第1移動体の前記他面上に配置される第5レールを含むことができる。
【0016】
ここで、前記第1ロボットが前記第1レール上で移動できるように前記第1レール及び前記第2レールは連結されることができる。
【0017】
ここで、前記第1移動体は第1サブボディー及び第2サブボディーを含み、前記第2サブボディーは前記第1ロボットと連結されて、前記第1ロボットの位置を調節するために前記第1サブボディーに引込可能するように構成されることができる。
【0018】
ここで、前記EFEMは第3レール、前記第3レール上で移動する第2移動体及び前記第2移動体と連結されて基板を運送する第2ロボットを含み、上から見た時、前記第1レール及び前記第3レールは少なくとも一部がオーバーラップされることができる。
【発明の効果】
【0019】
本願発明の一実施形態によれば、マルチ層移動が可能なEFEMを含む基板移送装置が提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】一実施形態による基板移送装置を説明するための図面である。
【
図2】一実施形態によるEFEMを説明するための断面図である。
【
図3】他の一実施形態によるEFEMを説明するための断面図である。
【
図4】
図3のEFEMを説明するための図面である。
【
図5】その他の一実施形態によるEFEMを説明するための図面である。
【
図6】その他の一実施形態によるEFEMを説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書に記載された実施形態は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に本発明の思想を明確に説明するためのものであるので、本発明が本明細書に記載された実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲は本発明の思想を逸脱しない修正例又は変形例を含むものと解釈されなければならない。
【0022】
本明細書で使用される用語は本発明での機能を考慮して可能な現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者の意図、判例、又は新しい技術の出現等によって変わり得る。但し、これとは異なり、特定の用語を任意の意味として定義して使用する場合にはその用語の意味に関して別に記載する。したがって、本明細書で使用される用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する実質的な意味と本明細書の全般に亘る内容に基づいて定義されなければならない。
【0023】
本明細書に添付された図面は本発明を容易に説明するためのものであって、図面に図示された形状は本発明の理解を助けるために必要に応じて誇張されて表示されたものであるので、本発明が図面によって限定されるものではない。
【0024】
本明細書で本発明に関連された公知の構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合にこれに関する詳細な説明を必要によって省略する。
【0025】
図1は一実施形態による基板移送装置を説明するための図面である。
【0026】
図1を参照すれば、一実施形態による基板移送装置は第1移動プレート100、第2移動プレート101、ロードロックチャンバー150、及びEFEM200を含むことができる。追加的に、基板移送装置は複数のプロセシングチャンバー、複数のアーム、複数のシャトル、及びシャトルのためのレールを含むことができる。
【0027】
第1移動プレート100の下部には第2移動プレート101が配置されることができる。第1移動プレート100及び第2移動プレート101は上部及び下部に配置されて、基板移送装置は多層構造を有することができる。
【0028】
多層構造の基板移送装置で基板は第1移動プレート100上で運搬されるか、或いは第2移動プレート101上で運搬されることができる。基板はEFEM200を通じて上部レイヤー又は下部レイヤーに移動することができる。したがって、多層構造の基板移送装置は一部移動プレートと隣接するプロセシングチャンバーが故障になった場合、他の移動プレートと隣接するプロセシングチャンバーに基板を運搬することができる。
【0029】
ロードロックチャンバー(Load Lock Chamber)150は第1移動プレート100及び第2移動プレート101と連結されることができる。ロードロックチャンバー150は移動プレートとEFEMとの間で大気及び真空圧力を行き来しながら、基板を移動させるモジュールである。ロードロックチャンバー150は第1移動プレート100又は第2移動プレート101でEFEM200に運搬される基板やその逆に運搬される基板の真空又は大気状態を維持するためのチャンバーであり得る。
【0030】
例えば、EFEMで移動プレートに基板が移動する時、ロードロックチャンバー150はEFEMで大気状態の基板を獲得し、ATMで圧力を調節して基板をプレート(plate)させた後、再び真空状態に圧力を調節し、その後に移動プレートの方のゲート(gate)をオープンして基板を移動プレートに伝達することができる。その反対も同様に、移動プレートでEFEMに基板が移動する時、ロードロックチャンバー150は移動プレートから真空状態の基板を獲得し、大気状態のために圧力を調節し、その後EFEMの方のゲートをオープンして基板をEFEMに伝達することができる。
【0031】
EFEM(Equipment Front End Module)は基板移送のような前処理作業を遂行する装備であり得る。EFEM200はロボットアーム、基板の方向を設定するためのアライナー(aligner)、ヒューム(fume)除去のためのサイドストレージ(side storage)、FOUP(Front Open Unified Pod)が安着されるロードポート(Load、port)、基板位置を感知するセンサー、真空ポンプ、追加的な機能にしたがうモジュール等の構成要素を含むことができる。
【0032】
本願発明はEFEMに含まれたロボットを利用して第1移動プレート100及び第2移動プレート101の中でいずれか1つで他の1つに層移動が可能な基板移送装置に関するものである。従来は基板の層移動のために、EFEMにエスカレーターやエレベーター等追加的なハードウェア装置を必要とする。しかし、これらはエレベーター自体が動いている等の振動に脆弱であり、振動と動きにしたがう圧力変化によるパーティクル発生可能性と関連した問題がある。また、これらを設計するためには多大な努力と費用がかかる。
【0033】
本願発明は簡便でありながらも、振動に脆弱である点及びパーティクル発生可能性を補完するために固定されたレール上で基板を運搬するロボットを含むEFEMを特徴とする。以下では、層移動が可能なEFEMを含む基板移送装置に対して
図2乃至
図6を参照して詳細に説明する。
【0034】
図2は一実施形態によるEFEMを説明するための断面図である。
【0035】
図2を参照すれば、一実施形態によるEFEMは第1レール211、第1移動体241、第1移動体上に配置された第2レール221、第1補助レール231、及び第1ロボット10を含むことができる。
図2は第1レール211及び第1補助レール231が地面と水平に配置され、第2レール221が地面と垂直に配置されるI字と類似な構造を図示したが、これに限定されなく、H字構造も可能である。例えば、第1レール211及び第1補助レール231が地面と垂直に配置され、第2レール221が地面と水平に配置されることができる。
【0036】
第1レール211及び第1補助レール231はEFEMの内部で位置が固定されたレールであり得る。また、第2レール221は第1移動体241上で位置が固定されたレールであり得る。しかし、第2レール221は第1移動体241の移動に応じてEFEMの内部では位置が変動されることができる。
【0037】
第1レール211は第1移動体241を移動可能とするように構成されることができる。第1移動体241は第1レール211上で移動することによって第1ロボット10の左右位置を変更することができる。
図2では図示されなかったが、第1ロボット10は第1移動体241上の第2レール221のみならず、第1レール211上でも移動してもよい。この時、第1ロボット10が第1レール211上で移動できるように第1レール211及び第2レール221は連結されることができる。
【0038】
第1移動体241は第1レール211と垂直に配置及び連結されることができる。第1移動体241は第1レール211上で移動して第1ロボット10の左右動きを提供することができる。第1移動体241の形態は円柱、多角形柱等の多様にすることができる。第1移動体241は一面上に配置される第2レール221を含むことができる。
【0039】
第1移動体241の上下長さ、移動中の空気抵抗等によって、第1移動体241が第1レール211上で移動することに強固さや、安定性等の問題が発生し得る。したがって、EFEMは第1補助レール231を利用して第1移動体241の移動上の安定性を向上させることができる。
【0040】
具体的に、第1補助レール231は第1移動体241の一領域と連結されることができる。
図2は第1補助レール231が第1移動体241の中央部に連結されることを図示したが、これに限定されなく、第1補助レール231の連結地点は多様であることができる。第1移動体241は第1レール211のみならず、第1補助レール231を利用してレールに沿って左右に移動することができる。したがって、第1移動体241の長さが長いか、或いは移動速度が速くても2つのレールを利用することによってEFEMの内部で第1移動体241の移動の安定性及び強固さを向上させることができる。
図2は1つの補助レールを利用する例を図示したが、これに限定されなく、補助レールの数は必要によって複数であり得る。
【0041】
第2レール221は第1移動体241の一面上に配置されることができる。第2レール221は第1ロボット10を移動可能とするように構成されることができる。例えば、第1ロボット10は車輪を利用して第2レール221上で移動することができる。しかし、これに限定されなく、第2レール221はスライディングレール、固定型レール等の様々な形態に具現されることができる。
【0042】
第1移動体241は第2レール221のみならず、他のレールを含んでもよい。具体的に、第1移動体241の一面上には第2レール221が配置され、前記一面と対向する他面上には他のレール(図示せず)が配置されてもよい。したがって、第1移動体241の一面上で第2レール221を利用して第1ロボット10が移動し、前記他面上で他のレール(例えば、第5レール)を利用して他のロボットが移動することができる。即ち、第1移動体241は2以上のレールを含んで2以上のロボットの移動を提供することもできる。
【0043】
第1ロボット10は基板を掴むことができるロボットアームを含むことができる。第1ロボット10は第2レール221上で移動して基板を運送することができる。それだけでなく、場合によって第1ロボット10は第1レール211又は第1補助レール231上でも移動してよい。
【0044】
具体的に、第1移動体241は第1レール211上で左右に移動し、第1ロボット10は第1移動プレート100と同一なレイヤー上にある基板を掴んで運搬することができる。また、第1ロボット10は第2レール221上で上下に移動して基板が第1移動プレート100及び第2移動プレート101の中でいずれか1つで他の1つ上に移動できるように基板のレイヤー変更を提供することができる。
【0045】
図2は第1レール211及び第1補助レール231と垂直に配置された第2レール221を図示しているが、これに限定されなく、第2レール221と第1レール211又は第1補助レール231がなす角度は変わることができる。例えば、第2レール221の一端は第1レール211の左側終端に連結され、第2レール221の他端は第1補助レール231の右側終端に連結されることができる。したがって、EFEMはZ字構造又は逆Z構造形態のレールを含んでもよい。
【0046】
図3は他の一実施形態によるEFEMを説明するための断面図である。
【0047】
図3を参照すれば、他の一実施形態によるEFEMは第1レール211、第1移動体241、第1移動体241上に配置された第2レール221、第1補助レール231、第1ロボット10、第3レール212、第2移動体242、第2移動体242上に配置された第4レール222、第2補助レール232、及び第2ロボット20を含むことができる。
図3のEFEMは2つの移動体及びロボットを利用した例示である。
【0048】
EFEMは複数のロボットを含んで基板の層移動及び運搬をすることができる。複数のロボットは独立的に基板を運搬することができ、一ロボットが有している基板を他の一ロボットに伝達する形態に基板を運搬してもよい。複数のロボットは互いに独立的に移動することができる。具体的に、第1ロボット10は第1レール211及び第1移動体241を通じて左右に移動し、第2レール221を通じて上下に移動することができる。また、第2ロボット20は第3レール212及び第2移動体242を通じて左右に移動し、第4レール222を通じて上下に移動することができる。それだけでなく、第1ロボット10及び第2ロボット20は複数のレール、移動体、回転移動、ロボットアーム等を利用して左右及び上下のみならず、位置変更及び回転等を通じて様々な位置に移動が可能であることができる。
【0049】
第3レール212及び第2補助レール232はEFEMの内部で位置が固定されたレールであり得る。また、第4レール222は第2移動体242上で位置が固定されたレールであり得る。しかし、第4レール222は第2移動体242の移動に応じてEFEMの内部では位置が変動されることができる。
【0050】
第3レール212は第2移動体242を移動可能とするように構成されることができる。第2移動体242は第3レール212上で移動することによって第2ロボット20の左右位置を変更することができる。
図3では図示されなかったが、第2ロボット20は第2移動体242上の第4レール222のみならず、第3レール212上で移動することもできる。この時、第2ロボット20が第3レール212上で移動できるように第3レール212及び第4レール222は連結されることができる。
【0051】
第2移動体242は第3レール212と垂直に配置及び連結されることができる。第2移動体242は第3レール212上で移動して第2ロボット20の左右動きを提供することができる。第2移動体242の形態は円柱、多角形柱等の多様にすることができる。第2移動体242は一面上に配置される第4レール222を含むことができる。
【0052】
第2移動体242の上下長さ、移動中の空気抵抗等によって、第2移動体242が第3レール212上で移動することに強固さ、安定性等の問題が発生し得る。したがって、EFEMは第2補助レール232を利用して第2移動体242の移動上の安定性を向上させることができる。
【0053】
具体的に、第2補助レール232は第2移動体242の一領域と連結されることができる。
図3は第2補助レール232が第2移動体242の中央部に連結されることを図示したが、これに限定されなく、第2補助レール232の連結地点は多様にすることができる。第2移動体242は第3レール212のみならず、第2補助レール232を利用してレールに沿って左右に移動することができる。したがって、第2移動体242の長さが長いか、或いは移動速度が速くても2つのレールを利用することによってEFEMの内部で第2移動体242の移動の安定性及び強固さを向上させることができる。
図3は1つの補助レールを利用する例を図示したが、これに限定されなく、補助レールの数は必要によって複数であり得る。また、第1補助レール231及び第2補助レール232は場合によって統合されて1つの補助レールで表現されることもできる。
【0054】
第1補助レール231及び第2補助レール232は第1ロボット10及び第2ロボット20が基板をロードロックチャンバーに運搬する時妨害されない位置に配置されることができる。例えば、第1補助レール231及び第2補助レール232の各々は第1移動体241及び第2移動体242の面の中でロードロックチャンバーと近くない面と連結されるように配置されることができる。
【0055】
第4レール222は第2移動体242の一面上に配置されることができる。第4レール222は第2ロボット20を移動可能とするように構成されることができる。例えば、第2ロボット20は車輪を利用して第4レール222上で移動することができる。しかし、これに限定されなく、第4レール222はスライディングレール、固定型レール等の様々な形態に具現されることができる。
【0056】
第2移動体242は第4レール222のみならず、他のレールを含んでもよい。具体的に、第2移動体242の一面上には第4レール222が配置され、前記一面と対向する他面上には他のレール(図示せず)が配置されてもよい。したがって、第2移動体242の一面上で第4レール222を利用して第2ロボット20が移動し、前記他面上で他のレールを利用して他のロボットが移動することができる。即ち、第2移動体242は2以上のレールを含んで2以上のロボットの移動を提供することもできる。
【0057】
第1ロボット10及び第2ロボット20が左右に移動する時、衝突を防止するために第1移動体241及び第2移動体242は離隔されて配置されることができる。したがって、第1移動体241及び第2移動体242の離隔のために第1レール211及び第3レール212は離隔されて配置されることができる。例えば、上から見た時、第1レール211及び第3レール212は一定の距離を介して離隔されて配置されることができる。
【0058】
又は第1ロボット10及び第2ロボット20の衝突を防止するために、第1レール211及び第3レール212ではない第1移動体241及び第2移動体242の構造が設定されることができる。例えば、上から見た時、第1レール211及び第3レール212は重畳されて配置され、第1移動体241は第1レール211及び第3レール212の左側に配置され、第2移動体242は第1レール211及び第3レール212の右側に配置されてもよい。しかし、これに限定されなく、第1ロボット10及び第2ロボット20の衝突を避けるための様々なレール及び移動体の配置構造が適用されることができる。
【0059】
第1移動体241の第1レール211及び/又は第1補助レール231上での移動と第1ロボット10の第2レール221上での移動を通じて、第1ロボット10は上部レイヤーに位置した基板を運搬するか、又は上部レイヤーに基板を運搬することができる。また、第2移動体242の第3レール212及び/又は第2補助レール232上での移動と第2ロボット20の第4レール222上での移動を通じて、第2ロボット20は上部レイヤーに位置した基板を運搬するか、又は上部レイヤーに基板を運搬することができる。
【0060】
第1ロボット10は第2ロボット20に基板を伝達するか、又は伝達されることができる。この時、第1ロボット10は第2レール221上で第2ロボット20に第1ロボットアームを利用して基板を伝達するか、又は伝達されることができるが、これに限定されなく、第1レール211上で基板を伝達するか、又は伝達されることもできる。
【0061】
第2ロボット20は第1ロボット10に基板を伝達するか、又は伝達されることができる。この時、第2ロボット20は第4レール222上で第1ロボット10に第2ロボットアームを利用して基板を伝達するか、又は伝達されることができるが、これに限定されなく、第3レール212上で基板を伝達するか、又は伝達されることもできる。
【0062】
第1ロボット10又は第2ロボット20は基板をシャトルに運搬することができる。シャトルは基板を収容するように構成された装置として、内部に基板を収容することができる空間を含むことができる。具体的に、シャトルは基板を伝達するか、又は伝達されるために、EFEM200に連結されたロードロックチャンバー150内に移動することができる。第1ロボット10又は第2ロボット20はロードロックチャンバー150内のシャトルに基板を運搬するか、又はシャトル内の基板を取り出すことができる。したがって、シャトルは再び第1移動プレート100又は第2移動プレート101に移動することができる。
【0063】
第1レール211は第3レール212の上部に位置することができる。具体的に、地面から第1レール211までの高さは地面から第3レール212までの高さより高いことができる。例えば、第1レール211はEFEMの天井に配置され、第3レール212はEFEMの床に配置されることができるが、これに限定されない。第1レール211及び第3レール212の高さが異なるように設定されて移動体間の移動の効率性を向上させ、EFEMの内部でレール及び移動体が占めるサイズを減少させることができる。
【0064】
図3は第1移動体241が連結される第1レール211と第2移動体242が連結される第3レール212がEFEMの内部で各々上部及び下部に配置されることを図示した。しかし、第1レール211と第3レール212はこれに限定されなく、様々な配置形状を有することができる。
【0065】
例えば、第1レール211はEFEMの上部に配置され、第3レール212はEFEMの左側又は右側に配置されることができる。したがって、第2移動体242は第3レール212上で上下に移動することができ、第2ロボット20は第2移動体242上で左右に移動することができる。この場合、上から見た時、第1レール211及び第3レール212は少なくとも一領域がオーバーラップされてもよい。
【0066】
また、例えば第1レール211はEFEMの左側又は右側に配置され、第3レール212はEFEMの下部に配置されることができる。したがって、第1移動体241は第1レール211上で上下に移動することができ、第1ロボット10は第1移動体241上で左右に移動することができる。この場合、上から見た時、第1レール211及び第3レール212は少なくとも一領域がオーバーラップされてもよい。
【0067】
また、例えば第1レール211はEFEMの左側に配置され、第3レール212はEFEMの右側に配置されることができる。したがって、第1移動体241は第1レール211上で上下に移動することができ、第1ロボット10は第1移動体241上で左右に移動することができる。また、第2移動体242は第3レール212上で上下に移動することができ、第2ロボット20は第2移動体242上で左右に移動することができる。この場合、上から見た時、第1レール211及び第3レール212は少なくとも一領域がオーバーラップされなくともよい。
【0068】
前述した第1レール211及び第3レール212の様々な配置形態は
図3の実施形態のみならず、
図5及び
図6の実施形態にも適用されることができる。
【0069】
図4は
図3のEFEMを説明するための図面である。具体的に、
図4は
図3の基板移送装置又はEFEMを上から投影した形状を示した図面である。
【0070】
図4を参照すれば、EFEMは第1ロボット10及び第2ロボット20が互いに干渉しなく、独立的に移動するために、各ロボットのみを移動可能とするように構成されたレールを含むことができる。例えば、EFEMは第1ロボット10のみを移動可能とするように構成された第1レール211及び第2ロボット20のみを移動可能とするように構成された第3レール212を含むことができる。
【0071】
この時、第1レール211及び第3レール212は上から見た時、一定距離dを有して互いに離隔されて配置されることができる。具体的に、第1レール211及び第3レール212は互いに平行であるレールであり、レールの軸と垂直になる方向に一定距離dを有して離隔されている。レールが互いに離隔されているので、第1ロボット10又は第2ロボット20が移動する時、互いにぶつからず自由に移動することができる。
【0072】
また、第1レール211及び第3レール212は
図4の配置に限定されなく、第1ロボット10及び第2ロボット20の経路がオーバーラップされないようにする他の配置が適用されてもよい。具体的に、上から見た時、第1ロボット10は第1軸a1に沿って第1経路に沿って移動し、第2ロボット20は第2軸a2に沿って第2経路に沿って移動することができる。したがって、第1レール211及び第3レール212は前記第1経路及び第2経路が互いにオーバーラップされないように配置されることができる。
【0073】
例えば、第1レール211及び第3レール212が上から見た時、重畳されるように配置
ことによって第1経路及び第2経路がオーバーラップされないこともあり得る。したがって、第1レール211及び第3レール212が上から見た時、離隔されて配置されることもできるが、これに限定されなく、第1レール211及び第3レール212は互いに重畳されても第1ロボット10及び第2ロボット20の移動経路が互いにオーバーラップされないように(1つ以上の接点がないように)配置されてもよい。
【0074】
図5はその他の一実施形態によるEFEMを説明するための図面である。
【0075】
図5を参照すれば、その他の一実施形態によるEFEMは第1レール211、第1移動体251、第1ロボット10、第3レール212、第2移動体242、第2移動体242上に配置された第4レール222、及び第2ロボット20を含むことができる。
図5のEFEMは第1移動体251の形態が
図3のEFEMと異なる。
【0076】
具体的に、
図5の第1移動体251は第2移動体242と異なり、レールが含まれていない。第1移動体251は第1レール211上で移動することによって第1ロボット10の左右位置を変更することができる。しかし、
図3の実施形態と異なりに第1移動体251は第1ロボット10の上下位置を変更するために、上下に延長可能な形態で構成されることができる。
【0077】
第1移動体251は複数のサブボディーを含むことができる。具体的に、第1移動体251は第1サブボディー261、第2サブボディー262、第3サブボディー263、及び第4サブボディー264を含むことができる。
図5は第1移動体251が4つのサブボディーを含むことを図示したが、サブボディーの数はこれに限定されなく、EFEMのサイズに応じて変わることができる。
【0078】
第1サブボディー261は第1移動体251の上部に位置して第1レール211に沿って第1レール211上で左右に移動することができる。第1サブボディー261は第2サブボディー262乃至第4サブボディー264と連結され、これらを収容することができる。具体的に、第2サブボディー262乃至第4サブボディー264は第1サブボディー261の内部に引き込むことができる。また、第2サブボディー262乃至第4サブボディー264は制御によって第1サブボディー261の外部に引き出すことができる。
【0079】
第1サブボディー261乃至第4サブボディー264は全て異なるサイズを有することができる。具体的に、第4サブボディー264は第3サブボディー263の内部に引き込まれるために第3サブボディー263より小さいサイズを有することができる。また、第3サブボディー263は第2サブボディー262の内部に引き込まれるために第2サブボディー262より小さいサイズを有することができる。また、第2サブボディー262は第1サブボディー261に引き込まれるために第1サブボディー261より小さいサイズを有することができる。
【0080】
第4サブボディー264は第1移動体251の末端サブボディーとして第1ロボット10と連結されることができる。第2サブボディー262乃至第4サブボディー264の引込み又は引出しによって第1ロボット10の高さが調節されることができる。
【0081】
第1サブボディー261乃至第4サブボディー264は互いに連結されており、全体的に長さが延長されることができる。例えば、基本状態(第2サブボディー262乃至第4サブボディー264が全て第1サブボディー261の内部に引き込まれた状態)で第1ロボット10の高さを第1長さぐらい低くするために、第4サブボディー264が第3サブボディー263から引き出されることができる。
【0082】
また、例えば基本状態で第1ロボット10の高さを前記第1長さより大きい第2長さぐらい低くするために、第4サブボディー264が第3サブボディー263から引き出され、第3サブボディー263が第2サブボディー262から引き出されることができる。このように、第1ロボット10の高さを調節するために、第2サブボディー262乃至第4サブボディー264が順次的に引き込まれる、又は引き出されることができる。
【0083】
第1移動体251と異なり、第2移動体242は
図3のEFEMと同一な形態で構成されることができる。
図5のEFEMは第1移動体251の上下長さ又は第1ロボット10の地面からの高さが調節されることができるので、上から見た時、第1レール211及び第3レール212がオーバーラップされて見えることもある。即ち、
図3のEFEMは上から見た時、
図4のように離隔されて配置される第1レール211及び第3レール212を含むが、
図5のEFEMは上から見た時、少なくとも一部がオーバーラップされる第1レール211及び第3レール212を含むことができる。これに対する内容は
図7を参照して詳細に説明する。
【0084】
図6はその他の一実施形態によるEFEMを説明するための図面である。
【0085】
図6を参照すれば、その他の一実施形態によるEFEMは第1レール211、第1移動体251、第1ロボット10、第3レール212、第2移動体252、第2ロボット20を含むことができる。
図6のEFEMは第2移動体252の形態が
図5の第1移動体251の形態と同一であることができる。
【0086】
具体的に、
図6の第1移動体251及び第2移動体252は複数のサブボディーを含むことができる。第1移動体251及び第2移動体252は上下に延長可能な複数のサブボディーを含んで、第1ロボット10及び第2ロボット20の高さを調節することができる。第1移動体251に対する詳細な説明は
図5に関する説明と重複するので、省略する。
【0087】
第2移動体252は複数のサブボディーを含むことができる。具体的に、第2移動体252は第5サブボディー266、第6サブボディー267、第7サブボディー268及び第8サブボディー269を含むことができる。
図6は第2移動体252が4つのサブボディーを含むことを図示したが、サブボディーの数はこれに限定されなく、EFEMのサイズに応じて変わることができる。
【0088】
第5サブボディー266は第2移動体252の下部に位置して第3レール212に沿って第3レール212上で左右に移動することができる。第5サブボディー266は第6サブボディー267乃至第8サブボディー269と連結されこれらを収容することができる。具体的に、第6サブボディー267乃至第8サブボディー269は第5サブボディー266の内部に引き込むことができる。また、第6サブボディー267乃至第8サブボディー269は制御によって第5サブボディー266の外部に引き出すことができる。第2移動体252のサブボディーは第1移動体251のサブボディーと引込又は引出方向が反対であり得る。
【0089】
第5サブボディー266乃至第8サブボディー269は全て異なるサイズを有することができる。具体的に、第8サブボディー269は第7サブボディー268の内部に引き込まれるために第7サブボディー268より小さいサイズを有することができる。また、第7サブボディー268は第6サブボディー267の内部に引き込まれるために第6サブボディー267より小さいサイズを有することができる。また、第6サブボディー267は第5サブボディー266に引き込まれるために第5サブボディー266より小さいサイズを有することができる。
【0090】
第8サブボディー269は第2移動体252の末端サブボディーとして第2ロボット20と連結されることができる。第6サブボディー267乃至第8サブボディー269の引込み又は引出によって第2ロボット20の高さが調節されることができる。
【0091】
第5サブボディー266乃至第8サブボディー269は互いに連結されており、全体的に長さが延長されることができる。例えば、基本状態(第6サブボディー267乃至第8サブボディー269が全て第5サブボディー266内部に引き込まれた状態)で第2ロボット20の高さを第3長さぐらい高めるために、第8サブボディー269が第7サブボディー268から引き出されることができる。
【0092】
また、例えば基本状態で第2ロボット20の高さを前記第3長さより大きい第4長さぐらい高めるために、第8サブボディー269が第7サブボディー268から引き出され、第7サブボディー268が第6サブボディー267から引き出されることができる。このように、第2ロボット20の高さを調節するために、第6サブボディー267乃至第8サブボディー269が順次的に引き込まれる、又は引き出されることができる。
【0093】
図6のEFEMは第1移動体251と第2移動体252の上下長さ又は第1ロボット10と第2ロボット20の地面からの高さが調節されることができるので、上から見た時、第1レール211及び第3レール212がオーバーラップされて見えることもある。即ち、
図3のEFEMは上から見た時、
図4のように離隔されて配置される第1レール211及び第3レール212を含むが、
図6のEFEMは上から見た時、少なくとも一部がオーバーラップされる第1レール211及び第3レール212を含むことができる。これに対する内容は
図7を参照して詳細に説明する。
【0094】
図7は
図5又は
図6のEFEMを説明するための図面である。具体的に、
図7は
図5又は
図6の基板移送装置又はEFEMを上から投影した形状を示した図面である。
【0095】
図7を参照すれば、EFEMは第1ロボット10及び第2ロボット20が互いに干渉しなく、独立的に移動するために、各ロボットのみを移動可能とするように構成されたレールを含むことができる。例えば、EFEMは第1ロボット10のみを移動可能とするように構成された第1レール211及び第2ロボット20のみを移動可能とするように構成された第3レール212を含むことができる。
【0096】
この時、第1レール211及び第3レール212は上から見た時、少なくとも一部がオーバーラップされることができる。効率的な面積使用のために、好ましくは第1レール211及び第3レール212は上から見た時、完全にオーバーラップされてもよい。したがって、第1レール211及び第3レール212の少なくとも一部がオーバーラップされることによってEFEMが占める面積を減らすことができる。第1レール211及び第3レール212の少なくとも一部がオーバーラップされるためには
図5又は
図6に図示された形態のレール配置及び移動体構成が適用されることができる。
【0097】
具体的に、
図5のEFEMを参照すれば、第1移動体251の高さ調節が可能であることに伴い、第1移動体251と第2移動体242が左右に移動しても高さ調節によって第1移動体251は第2移動体242と衝突しないことが可能である。したがって、第1ロボット10も第2ロボット20と衝突しなく、互いに干渉されなく、独立的に移動することができる。
【0098】
また、
図6のEFEMを参照すれば、第1移動体251及び第2移動体252の高さ調節が可能であることに伴い、第1移動体251と第2移動体252が左右に移動しても高さ調節によって第1移動体251と第2移動体252は互いに衝突しないことが可能である。したがって、第1ロボット10も第2ロボット20と衝突しなく、互いに干渉されなく、独立的に移動することができる。
【0099】
図5又は
図6のEFEMは第1移動体251及び第2移動体242又は252の間の衝突と第1ロボット10及び第2ロボット20間の衝突が発生しないので、第1レール211及び第3レール212は上から見た時、互いに離隔される必要がなく少なくとも一部がオーバーラップされるように配置されることができる。したがって、第1レール211及び第3レール212の少なくとも一部がオーバーラップされてEFEMの内部で第1レール211及び第3レール212が占める面積が減少されてEFEMのサイズが減少され得る。
【0100】
具体的に、
図4において上から見た時、第1レール211及び第3レール212が離隔距離dくらい離隔されているので、EFEMの一面の長さは第1長さl1になる。しかし、
図7において上から見た時、第1レール211及び第3レール212の少なくとも一部がオーバーラップされているので、EFEMの一面の長さは前記第1長さl1より小さい第2長さl2になることができる。したがって、EFEMのサイズが減少されることに伴い、基板移送装置の全体的なサイズを減らすことができる。
【0101】
実施形態による方法は様々なコンピュータ手段を通じて遂行されることができるプログラム命令形態で具現されてコンピュータ読出し媒体に記録されることができる。前記コンピュータ読出し可能な記録媒体はプログラム命令語、データファイル、データ構造等を単独に又は組み合わせて含むことができる。前記コンピュータ読出し可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は実施形態のために特別に設計され、構成されたものであるか、或いはコンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータ読出し可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フレキシブルディスク、及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical media)、及びROM、RAM、フラッシュメモリ等のようなプログラム命令語を格納し、遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例としては、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタプリタ等を使用して、コンピュータによって実行されることができる高級言語コードも含む。前記ハードウェア装置は実施形態の動作を遂行するため、1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0102】
以上のように実施形態が限られた実施形態と図面によって説明されたが、該当技術分野で通常の知識を有する者であれば、前述の記載から様々な修正及び変形が可能である。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順番に遂行されるか、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路等の構成要素が説明された方法と異なる形態に結合又は組合されるか、他の構成要素又は均等物によって置き換えられるか、或いは置換されても適切な結果が達成されることができる。
【0103】
したがって、他の具現、他の実施形態、及び特許請求の範囲と均等であるものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。
【符号の説明】
【0104】
100 第1移動プレート
101 第2移動プレート
150 ロードロックチャンバー
200 EFEM
【手続補正書】
【提出日】2024-11-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1移動プレートと、
前記第1移動プレートの下部に位置する第2移動プレートと、
第1レール、前記第1レール上で移動する第1移動体及び前記第1移動体と連結されて基板を運送する第1ロボットを含み、前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートと連結されて前記第1ロボットを通じて前記第1移動プレート又は前記第2移動プレートに基板を提供するEFEMと、を含み、
前記EFEMは、前記第1移動体の一面上に配置される第2レールを含み、
前記第1ロボットは、前記第2レール上で移動するように構成され、
前記第1レール及び前記第2レールは、互いに垂直に配置され、
前記第1移動体は、前記第1レール上で左右に移動し、前記第1ロボットは、前記第2レール上で上下に移動し、
前記EFEMは、第3レール、前記第3レール上で移動する第2移動体、前記第2移動体の一面上に配置される第4レール、及び前記第4レール上で移動して基板を運送する第2ロボットを含み、
前記第3レール及び前記第4レールは、互いに垂直に配置され、
前記第2移動体は、前記第3レール上で左右に移動し、前記第2ロボットは、前記第4レール上で上下に移動し、
上から見た時、前記第1レール及び前記第3レールは、互いに重畳し、
前記第1ロボットは、前記第1レール上で第1経路に沿って移動し、
前記第2ロボットは、前記第3レール上で第2経路に沿って移動し、
上から見た時、前記第1経路及び前記第2経路は、互いにオーバーラップされない基板移送装置。
【請求項2】
前記第1移動体は、上から見た時、重畳する前記第1及び第3レールの水平方向の一側にコの字状に突出されて移動し、
前記第2移動体は、上から見た時、重畳する前記第1及び第3レールの水平方向の前記一側の反対側にコの字状に突出されて移動するように構成されている請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項3】
前記第1ロボットは、回転可能な第1ロボットアームを利用して基板を前記第2ロボットに伝達する請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項4】
前記第1移動プレート又は前記第2移動プレート上で移動し、基板を収容するように構成されたシャトルをさらに含み、
前記第1ロボットは、基板を前記シャトルに運搬する請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項5】
地面から前記第1レールまでの高さは、地面から前記第3レールまでの高さより高い請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項6】
前記EFEMは、安定性を向上させるために前記第1レールと平行に配置され、前記第1移動体を移動させることができる第1補助レールを含む請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項7】
前記第1移動体の前記一面上で前記第1ロボットが移動し、前記一面と対向する他面上で第2ロボットが移動するように、前記EFEMは、前記第1移動体の前記他面上に配置される第5レールを含む請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項8】
前記第1移動体は、第1サブボディー及び第2サブボディーを含み、
前記第2サブボディーは、前記第1ロボットと連結されて、前記第1ロボットの位置を調節するために前記第1サブボディーに引込可能とするように構成される請求項1に記載の基板移送装置。