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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025024688
(43)【公開日】2025-02-20
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20250213BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20250213BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20250213BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20250213BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20250213BHJP
   G16Y 40/60 20200101ALI20250213BHJP
【FI】
G01C21/34
G01C21/26 P
G08G1/005
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024128699
(22)【出願日】2024-08-05
(31)【優先権主張番号】P 2023128504
(32)【優先日】2023-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】596130185
【氏名又は名称】株式会社 ヴァル研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】篠原 徳隆
(72)【発明者】
【氏名】戎子 さやか
(72)【発明者】
【氏名】花満 佑亮
(72)【発明者】
【氏名】遠島 大喜
(72)【発明者】
【氏名】福井 優奈
(72)【発明者】
【氏名】小形 紘右
(72)【発明者】
【氏名】立石 桃子
(72)【発明者】
【氏名】平野 蒼大
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129BB03
2F129BB22
2F129BB26
2F129CC13
2F129CC17
2F129CC24
2F129CC28
2F129DD01
2F129DD03
2F129DD04
2F129DD13
2F129DD14
2F129DD15
2F129DD19
2F129DD20
2F129DD39
2F129DD63
2F129DD65
2F129EE02
2F129EE52
2F129EE55
2F129EE57
2F129EE62
2F129EE67
2F129EE78
2F129EE79
2F129EE80
2F129EE81
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2F129EE84
2F129EE89
2F129EE90
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF62
2F129FF63
2F129FF64
2F129FF65
2F129FF67
2F129FF68
2F129FF75
2F129GG17
2F129HH01
2F129HH02
2F129HH04
2F129HH12
2F129HH17
2F129HH20
2F129HH21
2F129HH24
2F129HH35
5H181AA21
5H181BB04
5H181BB05
5H181CC04
5H181EE05
5H181FF01
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF21
5H181FF32
5H181MB11
(57)【要約】
【課題】ユーザによる移動の体験をよりいっそう改善する技術を提供する。
【解決手段】コンピュータを動作させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ユーザが移動する移動経路であって、少なくとも出発地と目的地とを含む移動経路を受け付けるステップと、受け付けた出発地の情報と、目的地の情報と、出発地と目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、ユーザの移動経路に関連する道案内動画を検索するステップと、ここで、道案内動画は、ある出発地から目的地までの移動を撮影したものであり、検索により抽出された道案内動画をユーザに対して提示するステップと、を実行させる。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
ユーザが移動する移動経路であって、少なくとも出発地と目的地とを含む前記移動経路を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記出発地の情報と、前記目的地の情報と、前記出発地と前記目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、前記ユーザの前記移動経路に関連する道案内動画を検索するステップと、
ここで、前記道案内動画は、ある出発地から目的地までの移動を撮影したものであり、
前記検索により抽出された前記道案内動画を前記ユーザに対して提示するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記提示するステップにおいて、前記受け付けた前記ユーザの移動経路を網羅するように、1または複数の前記道案内動画を提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記検索するステップにおいて、前記ユーザの移動経路の出発地から目的地までの前記道案内動画が検索されない場合、前記移動経路上の1または複数の経由地を設定し、前記移動経路の前記出発地から前記経由地、前記経由地から別の経由地、前記経由地から前記目的地までの前記道案内動画を検索し、
前記提示するステップにおいて、前記移動経路の前記経由地とともに、前記検索された前記道案内動画を前記ユーザに対して提示する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記検索するステップにおいて、特定の条件を満たす地点または施設を、前記経由地として設定する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記検索するステップにおいて、前記ユーザの移動経路における経由地に関する前記道案内動画が検索されない場合に、前記経由地から所定範囲内の地点に該当する前記経由地の近傍も検索対象として前記経由地に関する前記道案内動画を検索し、
前記提示するステップにおいて、前記経由地の近傍も含む前記道案内動画を前記ユーザに提示する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項6】
前記提示するステップにおいて、前記ユーザの移動経路における経由地に関する前記道案内動画が検索されない場合に、前記移動経路において前記道案内動画がない区間の長さが短くなるように、または、当該区間の移動時間が短くなるように、前記道案内動画を前記ユーザに提示する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項7】
前記検索するステップにおいて、前記ユーザの移動経路における経由地に関する前記道案内動画が検索されない場合に、前記経由地を迂回する迂回経路を設定し、前記迂回経路に関連する前記道案内動画を検索し、
前記提示するステップにおいて、前記経由地を迂回する前記迂回経路とともに、前記道案内動画を前記ユーザに提示する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項8】
前記提示するステップにおいて、前記ユーザの移動経路上に前記道案内動画がない区間がある場合に、当該区間においては前記道案内動画とは異なるコンテンツを前記ユーザに提示する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項9】
前記提示するステップにおいて、前記道案内動画とは異なるコンテンツとして、前記ユーザの現在位置に関連する広告と、前記ユーザの移動経路の検索履歴に関連する広告と、前記ユーザが指定した移動経路の検索条件に対して公共交通機関の利用を含む移動経路を応答するサービスが提供する前記移動経路の音声ガイドと、のうち少なくともいずれかを前記ユーザに提示する、請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記提示するステップにおいて、前記ユーザの位置が移動することに応じて、前記ユーザの位置に基づいて、前記ユーザに提示する道案内動画のリストを更新することと、前記道案内動画の再生方法を制御することと、の少なくともいずれかを行う、請求項1に記載のプログラム。
【請求項11】
前記提示するステップにおいて、前記受け付けた前記ユーザの移動経路に対して、公共交通機関を含めた経路の検索結果を前記ユーザに提示し、前記移動経路の検索結果において、前記移動経路の表示と関連付けて、前記移動経路を構成する1または複数の区間と関連付けて、当該区間にかかる前記道案内動画を前記ユーザが参照可能に提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項12】
前記受け付けるステップにおいて、前記ユーザから、テキストの入力を受け付けており、
前記検索するステップにおいて、前記入力されたテキストに基づいて、前記道案内動画を検索する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
前記ユーザに対し移動経路の検索をするための操作画面を提示することにより、前記ユーザから、前記出発地と前記目的地との指定を受け付けて、前記ユーザに対し、前記出発地から前記目的地までの前記移動経路を検索した検索結果を応答するものであり、
前記ユーザとは異なる他のユーザが設定した出発地または目的地の少なくともいずれかが前記ユーザの操作によらずとも指定された状態で、前記ユーザに対し、前記操作画面を提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項14】
前記検索するステップにおいて、前記受け付けた前記出発地の情報と、前記目的地の情報と、前記出発地と前記目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、前記ユーザの前記移動経路に関連する位置に関する情報を含むコンテンツを検索し、
前記提示するステップにおいて、前記検索された前記位置に関する情報を含むコンテンツをユーザに対して提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項15】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータを動作させる方法であって、前記方法は、前記プロセッサが、
ユーザが移動する移動経路であって、少なくとも出発地と目的地とを含む前記移動経路を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記出発地の情報と、前記目的地の情報と、前記出発地と前記目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、前記ユーザの前記移動経路に関連する道案内動画を検索するステップと、
ここで、前記道案内動画は、ある出発地から目的地までの移動を撮影したものであり、
前記検索により抽出された前記道案内動画を前記ユーザに対して提示するステップと、を実行する、方法。
【請求項16】
プロセッサと、メモリとを備える情報処理装置であって、前記プロセッサが、
ユーザが移動する移動経路であって、少なくとも出発地と目的地とを含む前記移動経路を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記出発地の情報と、前記目的地の情報と、前記出発地と前記目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、前記ユーザの前記移動経路に関連する道案内動画を検索するステップと、
ここで、前記道案内動画は、ある出発地から目的地までの移動を撮影したものであり、
前記検索により抽出された前記道案内動画を前記ユーザに対して提示するステップと、を実行する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザによる移動を支援するための技術がある。
【0003】
下記の特許文献1には、「記録される動画、静止画、または音声の各データをナビゲーションシステムにおいて有効に活用することができる地図情報記録再生方法及び装置を提供する」ことを目的とした技術が記載されている。
【0004】
具体的には、特許文献1には、地図情報記録再生方法として、「動画、静止画、音声又はテキストの少なくとも1種類の被記録情報を記録するときに、経度、緯度又は高度のいずれかを含む位置情報を前記被記録情報に同期して記録媒体に記録し、ナビゲーション用データにおける地図上の特定位置と対応している前記位置情報と関連した前記被記録情報を出力するように」する技術が記載されている。
【0005】
これにより、「例えば車で走りながら撮影した動画、静止画または録音した音声はロケーション用データと関連づけされ、画面上にナビゲーション用データにおける地図と動画、または地図と静止画等をそれぞれ同時に出力することができる」。
【0006】
下記の特許文献2には、市街映像について「映像の切り替わる箇所で連続性が失われる」ことに対処すべく、「市街映像について連続性のある映像の提供」をすることを目的とした技術が記載されている。
【0007】
具体的には、特許文献2には、「ユーザの入力した経路に沿って映像の切り替わる箇所で連続性があり、高精細な映像を作成する映像合成装置を提供する」べく、「全天球カメラによって撮影された市街映像を取得する」ことと、「前記取得した市街映像を構成する複数のフレーム画像それぞれについての、地図上におけるフレーム位置を推定する」ことと、「前記複数のフレーム画像それぞれについて推定されたフレーム位置に基づいて、前記全天球カメラの撮影経路を作成する」ことと、「前記フレーム位置が推定された複数のフレーム画像からなる複数の撮影経路が互いに交差する交差点において一の撮影経路から他の撮影経路に前記市街映像が切り替わる交差点フレーム画像を、前記一の撮影経路及び前記他の撮影経路において前記フレーム位置が推定された複数のフレーム画像から検出する」ことと、「前記一の撮影経路及び前記他の撮影経路において検出された前記交差点フレーム画像を、前記交差点において連続するように接続する」ことと、「前記交差点を含む入力された経路に対応した、前記接続された交差点フレーム画像を含む合成市街映像を出力する」ことと、からなる映像合成装置について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001-050756号公報
【特許文献2】特開2021-022912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、ユーザが出発地から到着地(目的地)まで移動するための移動経路をよりよくユーザに理解してもらうことでユーザが迷わず移動できるといったように、ユーザによる移動の体験をよりいっそう改善する技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に示す一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ユーザが移動する移動経路であって、少なくとも出発地と目的地とを含む移動経路を受け付けるステップと、受け付けた出発地の情報と、目的地の情報と、出発地と目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、ユーザの移動経路に関連する道案内動画を検索するステップと、ここで、道案内動画は、ある出発地から目的地までの移動を撮影したものであり、検索により抽出された道案内動画をユーザに対して提示するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、ユーザによる移動の体験をよりいっそう改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、システム1の全体の構成を示す図である。
図2図2は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。
図3図3は、端末10の機能的な構成を示す図である。
図4図4は、動画管理データベース921のデータ構造を示す図である。
図5図5は、経路検索履歴282のデータ構造を示す図である。
図6図6は、地図データベース911のデータ構造を示す図である。
図7図7は、ユーザによる移動経路の検索に対して検索結果とともに道案内動画を提示する処理の流れを示す図である。
図8図8は、移動経路の出発地から目的地までの道案内動画が検索されない場合、移動経路上の1または複数の経由地を設定して道案内動画を提示する処理の流れを示す図である。
図9図9は、ユーザの移動にあわせて、随時、道案内動画の提示を更新する処理の流れを示す図である。
図10図10は、システム1における画面例であって、経路検索サービスの入力画面を示す図である。
図11図11は、システム1における画面例であって、経路検索結果と、道案内動画を表示する局面を示す図である。
図12図12は、システム1における画面例であって、移動経路を複数の区間に分けて道案内動画を提示する局面を示す図である。
図13図13は、システム1における画面例であって、公共交通機関を含めた経路検索結果と、道案内動画とを提示する局面を示す図である。
図14図14は、システム1における画面例を示す図であって、ユーザの移動に応じて、道案内動画の再生リストと動画の再生位置を更新する局面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0014】
<第1の実施の形態の概略>
第1の実施の形態では、ユーザが出発地から到着地(目的地)まで移動するための移動経路をユーザに提供するサービスにおいて、ユーザが移動に伴って感じる不安を和らげるよう、様々な情報を提供する技術について説明する。より具体的には、上記のサービスにおいて、ユーザが道に迷わない、到着地への到着に遅れない(所定の時刻までに到着する)よう、以下のような情報をユーザに提供する。
・ 出発地から到着地までの地図上の経路(道路、歩道など)
・ 利用する公共交通機関(電車、バス、ライドシェアサービス等)の情報
・ 動画配信サービス等で投稿者が動画コンテンツを投稿することで第三者に閲覧可能に配信されている、道案内の動画(以下、「道案内動画」という)。
【0015】
第1の実施の形態のシステム1について、ユーザの利用シーンとしては、例えば、以下がある。
・ ユーザが目的地へと訪問する前の下調べとして、道案内動画を検索する(例えば、訪問に先立って、自宅で予め道案内動画を検索する)
・ ユーザが目的地へと向かっている間、道案内動画を検索する(例えば、目的地へ向かう電車の中で検索)
・ 複数人が集まる予定がある場合に、集合場所への道案内動画を、ユーザ間で予め共有する。
【0016】
ここで、道案内動画は、例えば、撮影者がカメラにより撮影しつつ、徒歩での移動または乗り物に乗りながら移動して、出発地から到着地までを撮影することで作成される。道案内動画は、以下のようなものが含まれる。
【0017】
(1)道案内動画に収録される、移動範囲
・ 施設内での所定の地点から別の地点までの移動(例:乗降者数が多い駅で、電車に乗降するための所定のプラットフォームから、複数ある出口のいずれかまでを徒歩で移動して、歩行者の目線で撮影することで、動画の視聴者に対して徒歩での移動のイメージを想起させるもの)
・ 街歩きを撮影したもの(例:所定の駅の周辺を歩いて街並みを撮影したもの、ある地点から別の地点までの徒歩での移動の様子を撮影したもの等)
・ ある地点から出発して、観光地等の到着地までの移動を撮影したもの(例:駅を出発地として観光地等の所定の地点までを、電車、バス、タクシー等の乗り物に乗って、または、徒歩で移動する様子を撮影したもの)
【0018】
(2)道案内動画における移動の出発地または到着地
道案内動画において、移動の出発地または到着地となりえるものとして、例えば以下がある。
・ 観光地(施設、景観、乗り物等)
・ 宿泊施設
・ 店舗
・ 交通機関
以上のような道案内動画は、移動の手順を動画で確認することができるため、例えばユーザが初めて訪れる場所へと赴く際に、文章、音声だけでの案内と比べるとユーザにとってわかりやすいことがあり得る。
【0019】
システム1では、ユーザに対し、ユーザが出発地から到着地まで移動をするとして、その移動に要する時間、移動手段等の情報を提供するための経路検索サービスを提供している。経路検索サービスでは、ユーザから、少なくとも到着地を含む移動経路の問い合わせを受け付けて、ユーザに対し移動経路の情報を応答するとともに、当該移動経路に関連する道案内動画を提供する。
【0020】
これにより、ユーザは、検索された経路に基づき実際に移動をしつつ、検索された経路を表示する画面と、地図の情報と、の両方またはいずれかに加えて、移動経路に関連する道案内動画をも参照できるため、移動した各地点においてどのように徒歩等で移動すべきかを容易に把握できる。そのため、例えば、地図を表示して移動経路を音声でナビゲーションするに留まる場合と比べて、ユーザは、道案内動画も参照して、比較的迷いにくく移動することができるため、道に迷って到着地に到達できないのではないかといった不安、また、時間通りに遅れずに到着できるだろうかといった不安を和らげることができる。
【0021】
また、移動経路に関連する道案内動画を検索した場合に、ユーザが所望する移動経路は様々であるため、移動経路の全てをカバーする道案内動画がある場合もあれば、そうではなく複数の道案内動画で移動経路をカバーできることがある。また、移動経路の全てを道案内動画でカバーできないこともあり得る。
【0022】
以下の実施形態の説明では、このような場合、つまり、移動経路において道案内動画が連続していない場合においても、移動経路に置いて道案内動画が連続していない区間に至った場合には、経路検索サービスの音声ガイドに切り替える、経路に含まれる地点に関連する広告等の異なるコンテンツを提供する。これにより、ユーザの移動体験をよりいっそう向上させることができる。
【0023】
以下の実施形態では、ユーザの移動経路の全てをカバーする道案内動画をまず検索をし、当該道案内動画がヒットしない場合に、移動経路上の経由地を取得または任意に設定しつつ、経由地を介して移動経路をカバーできる連続した道案内動画を検索し、そのような連続した道案内動画が検索でヒットしない場合に、経路上の空白の区間を道案内動画とは別のコンテンツに切り替えて検索結果をユーザに提供する場合を説明する。
【0024】
<1.1 システム全体の構成図>
図1は、システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
【0025】
システム1は、ユーザが移動したい到着地に対して、公共交通機関も含む移動経路を検索してユーザに応答することで、ユーザが時間通りに迷わず移動することを支援するシステムである。例えば、システム1は、以下のような事業者によって利用されうる。
・ 事業会社:従業員の出張のスケジュール立案(移動に要する時間)、出張旅費または通勤費等の算出および精算等のため
・ 個人:旅行等での移動のため
図1に示すシステム1は、経路検索サービスのユーザの端末10と、経路検索サービス事業者のサーバ20と、地図サービス事業者のサーバ91と、動画配信事業者のサーバ92と、道案内動画の投稿者の端末93と、広告配信事業者のサーバ94と、広告主の端末95と、を含む。これら各装置は、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0026】
図示する例では、ユーザが利用する端末としては端末10の1つを示しているが、各ユーザがそれぞれ端末を操作している。
【0027】
本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体を1つの「情報処理装置」として把握することができ、システム1を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るシステム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はシステム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0028】
端末10は、ユーザが操作する装置である。端末10は、例えば、以下のようにして実現される。
・ スマートフォン、タブレット等のハンドヘルド型の携帯端末
・ 据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC
・ ユーザに装着されるウェアラブル端末(腕時計型、眼鏡型など)
端末10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19とを備える。
【0029】
通信IF12は、端末10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0030】
入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。
【0031】
出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0032】
メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0033】
ストレージ16は、データを保存するためのものであり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0034】
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0035】
サーバ20は、経路検索サービスをユーザに提供するための装置である。
【0036】
サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0037】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0038】
入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し、情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0039】
メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0040】
ストレージ26は、データを保存するためのものであり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0041】
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0042】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図2は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図2に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0043】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0044】
記憶部202は、ユーザデータベース281と、経路検索履歴282と、公共交通サービスの運行データベース283と、動画&広告視聴履歴284と、検索結果共有履歴285等の各種データベースを記憶する。
【0045】
ユーザデータベース281は、各ユーザの情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0046】
経路検索履歴282は、ユーザが経路検索サービスを利用して、ユーザの移動経路を検索した履歴である。詳細は後述する。
【0047】
公共交通サービスの運行データベース283は、鉄道、バス等の公共交通サービスの運行スケジュール(時刻表)を管理するためのデータベースである。システム1がユーザに経路検索サービスを提供するにあたり、ユーザが指定した出発地、到着地等の位置に関する情報と、ユーザが指定した出発時刻、到着時刻等の日時の情報と、公共交通サービスの運行スケジュールの情報とに基づいて、公共交通サービスを含むユーザの移動経路を検索し、検索結果をユーザに対して提示する。
【0048】
動画&広告視聴履歴284は、システム1が、経路検索を行うユーザに対して道案内動画を提示して、道案内動画をユーザが視聴した履歴を管理するためのデータベースである。また、動画&広告視聴履歴284は、経路検索を行うユーザに対して広告を配信した履歴と、広告に対するユーザの操作に応じて広告をユーザに提供した(ユーザが広告を閲覧した)履歴とを含む。
【0049】
検索結果共有履歴285は、ユーザによる経路検索の結果と、経路検索により抽出される道案内動画とを、ユーザ間で共有した履歴を示す。
【0050】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール2041、送信制御モジュール2042、ユーザ管理モジュール2043、経路検索モジュール2044、動画検索モジュール2045、ユーザ間共有モジュール2046として示す機能を発揮する。
【0051】
受信制御モジュール2041は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0052】
送信制御モジュール2042は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0053】
ユーザ管理モジュール2043は、システム1を利用する各ユーザの情報を管理するためのモジュールである。
【0054】
具体的には、ユーザ管理モジュール2043は、各ユーザの情報の登録等を受け付けて、ユーザデータベース281を更新する。
【0055】
経路検索モジュール2044は、ユーザの移動経路を検索するためのモジュールである。
【0056】
経路検索モジュール2044は、始点と終点からなる二点間の最短経路を求めるアルゴリズムに基づいて、ユーザの移動経路を検索する。例えば、最短経路を求めるアルゴリズムとしては、以下がある。
・ 幅優先探索
・ ダイクストラ法
・ 双方向ダイクストラ法
・ A* 法
・ ベルマン-フォード法
・ Ant Colony 最適化
また、経路検索モジュール2044は、公共交通サービスを含めた経路検索を提供するべく、ユーザから、出発地と到着地の指定と、移動に関する日時等の指定を受け付けて、公共交通サービスの運行データベース283を参照しつつ、電車、バス、飛行機、タクシー等の公共交通サービスの乗車スケジュールを含めた移動経路を検索し、検索結果をユーザに応答する。経路検索モジュール2044は、ユーザによる経路検索の操作に応じて、経路検索履歴282を更新する。
【0057】
経路検索モジュール2044は、図示していないが、自転車等の移動手段を共有するライドシェアサービスの事業者のサーバと通信することにより、これらライドシェアサービスの利用可能状況も参照しつつ、移動経路を検索することとしてもよい。
【0058】
動画検索モジュール2045は、ユーザの移動経路に関連する動画を検索するためのモジュールである。
【0059】
具体的には、動画検索モジュール2045は、ユーザの移動経路に関する検索条件の入力を受け付けて、移動経路に関連する道案内動画を、動画配信事業者のサーバ92と通信することで検索する。動画検索モジュール2045は、ユーザの移動経路の検索と関連して道案内動画を検索することにより、経路検索履歴282を更新する。
【0060】
ユーザ間共有モジュール2046は、ユーザによる経路検索の結果と、当該経路検索により得られた移動経路に関連する道案内動画とを、ユーザ間で共有する処理を行うためのモジュールである。
【0061】
具体的には、ユーザ間共有モジュール2046は、経路検索の結果を、検索を行ったユーザとは異なる他のユーザが参照可能とするために、当該検索結果(検索条件)を含むURL(Uniform Resource Locator)を発行する。ユーザ間共有モジュール2046は、経路検索によって検索された移動経路に関連して検索された道案内動画(または、複数の道案内動画を再生するための再生リスト)を共有するためのURLを発行する。ユーザは、当該URLを他のユーザにメッセージングツール等で送信することで、検索結果を他のユーザと共有することができる。
【0062】
<1.3 端末10の構成>
図3は、端末10の機能的な構成を示すブロック図である。
【0063】
図3に示すように、端末10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する通信部(第1通信部120、第2通信部121)と、入力装置130(タッチ・センシティブ・デバイス131を含む)と、ディスプレイ132と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。端末10は、図3では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図3に示すように、端末10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0064】
アンテナ111は、端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1通信部120へ与える。
【0065】
アンテナ112は、端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2通信部121へ与える。
【0066】
第1通信部120は、端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2通信部121は、端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1通信部120と第2通信部121とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1通信部120と第2通信部121とは、端末10が送受信する無線信号の変復調、周波数変換等を行い、受信信号を制御部190へ与える。
【0067】
入力装置130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、入力装置130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131を含む。タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。
【0068】
ディスプレイ132は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD、有機ELディスプレイ等によって実現される。
【0069】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末10の外部へ出力する。
【0070】
位置情報センサ150は、端末10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末10の現在位置を検出する。
【0071】
カメラ160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
【0072】
モーションセンサ170は、加速度センサ、角速度センサ等を含み、端末10の動きを検出する。
【0073】
記憶部180は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。記憶部180が記憶する各種情報については後述する。
【0074】
制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末10の動作を制御する。制御部190は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191と、送受信部192と、データ処理部193と、報知制御部194と、記憶制御部195としての機能を発揮する。
【0075】
操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0076】
送受信部192は、端末10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0077】
データ処理部193は、端末10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0078】
報知制御部194は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理、振動を発生させる処理を行う。
【0079】
記憶制御部195は、記憶部180に対するデータの記憶を制御する。例えば、記憶制御部195は、ユーザ情報181の動作に基づき、各種データを記憶部180に記憶させる。
【0080】
記憶部180が記憶する各種情報について説明する。ある局面において、記憶部180は、ユーザ情報181と、地図情報182とを記憶する。
【0081】
ユーザ情報181は、サーバ20が提供するサービスを利用するユーザの情報である。
【0082】
地図情報182は、地図サービス事業者のサーバ91による地図サービスで提供される、地図の情報である。端末10は、ユーザに対して移動経路に関連する地図を表示する際に、地図サービスから地図を取得して地図情報182として記憶したうえで、ユーザに対し移動経路に関連する地図を表示する。
【0083】
<2 データ構造>
図4は、動画配信事業者のサーバ92で管理されている、動画管理データベース921のデータ構造を示す図である。
【0084】
動画管理データベース921は、項目「コンテンツID」と、項目「投稿者ユーザID」と、項目「動画タイトル」と、項目「動画説明」と、項目「関連タグ」と、項目「投稿日」と、項目「サムネイル画像」と、項目「再生回数」と、項目「コメント投稿数」と、項目「評価」と、項目「再生時間」と、を含む。
【0085】
項目「コンテンツID」は、各動画それぞれを識別するための識別情報である。
【0086】
具体的には、項目「コンテンツID」は、投稿者が動画配信事業者のサーバ92に動画データをアップロードすること、または、公開可能とすることで、動画配信事業者のサーバ92によって各動画に発行される識別情報である。
【0087】
項目「投稿者ユーザID」は、各動画を投稿する投稿者となるユーザそれぞれを識別するための識別情報である。
【0088】
具体的には、項目「投稿者ユーザID」は、ユーザが動画配信事業者のサーバ92においてユーザ登録をすること、または、他のサービスのID(各種クラウドサービス等)を動画配信事業者のサービスのIDとして利用するまたは連携させることで、ユーザに対して発行される識別情報である。
【0089】
項目「動画タイトル」は、各動画に対してユーザが設定するタイトルである。
【0090】
具体的には、項目「動画タイトル」は、ユーザが動画配信事業者のサーバ92において動画を第三者に公開可能とする際等に、動画のタイトルを示すテキスト等を受け付けることで設定される情報である。
【0091】
項目「動画説明」は、各動画に対してユーザが設定する、動画の説明文である。
【0092】
具体的には、項目「動画説明」は、ユーザが動画配信事業者のサーバ92において動画を第三者に公開可能とする際等に、動画のタイトルのテキストとは別に、各動画を閲覧するためのWebページで詳細を視聴者に確認可能とする説明文を受け付けることで設定される情報である。
【0093】
項目「関連タグ」は、各動画に対してユーザが設定するタグである。
【0094】
具体的には、項目「関連タグ」は、動画の投稿者または視聴者が任意に動画に対して設定するキーワードであり、所定の記号(例えば、ハッシュタグ)とともにキーワードを設定することで、動画のタグとして入力を受け付ける情報である。
【0095】
項目「投稿日」は、各動画が動画配信事業者のサーバ92に投稿されたタイミングを示す情報である。
【0096】
具体的には、項目「投稿日」は、ユーザが動画配信事業者のサーバ92において動画を第三者に公開可能とするタイミングに応じて、動画の投稿日として設定される情報である。当該投稿日の情報は、動画の視聴者に対して提供される。
【0097】
項目「サムネイル画像」は、各動画に設定されるサムネイル画像の情報である。
【0098】
具体的には、項目「サムネイル画像」は、動画の投稿者が設定するサムネイル画像の情報である。視聴者に対して、再生の候補となる動画を表示する際に、当該サムネイル画像を表示して、視聴者が動画を選択することを支援することに用いられている。
【0099】
項目「再生回数」は、各動画が、動画配信事業者のサービスにより視聴者に再生された再生回数の情報である。
【0100】
項目「コメント投稿数」は、各動画に対して、視聴者等のユーザから付与されたコメントの投稿の数を示す情報である。
【0101】
項目「評価」は、各動画に対して、視聴者等のユーザが評価した実績を示す情報である。
【0102】
具体的には、項目「評価」は、動画の視聴者が、動画配信サービスにおいて、当該動画について好評価(いいね、グッドボタン)の操作をすること、また、低評価(よくないね、バッドボタン)の操作をすることで蓄積される、視聴者が動画を評価した結果を示す情報である。
【0103】
項目「再生時間」は、動画の再生に要する時間(動画の尺)を示す情報である。
【0104】
動画配信事業者のサーバ92は、図示する他にも、各ユーザが動画を再生した視聴履歴のデータベース等を保持している。視聴履歴のデータベースでは、例えば、動画を視聴したユーザのIDと、視聴の対象となったコンテンツIDと、動画の再生に要する時間のうちユーザが再生しているタイミング(例えば、12分の動画のうち4分経過時点の動画を視聴している)の情報と、動画を再生している視聴日時等の情報を管理している。動画配信事業者のサーバ92は、動画管理データベース921において、これら視聴履歴のデータベースにおける各ユーザの各動画の視聴履歴に基づいて、各動画の再生回数とコメント投稿数等を集計したものを管理している。
【0105】
図5は、経路検索履歴282のデータ構造を示す図である。
【0106】
経路検索履歴282は、項目「検索履歴ID」と、項目「検索ユーザID」と、項目「検索日時」と、項目「検索時のユーザの位置」と、項目「出発地」と、項目「目的地」と、項目「経由地1」と、項目「関連する道案内動画1」と、項目「検索オプション」と、項目「出発・到着予定日時」と、項目「迂回経路」と、項目「視聴した動画」と、項目「動画視聴日時」と、項目「動画視聴場所」と、を含む。
【0107】
項目「検索履歴ID」は、ユーザが経路検索を行った履歴それぞれを識別する情報である。
【0108】
項目「検索ユーザID」は、経路検索を行ったユーザそれぞれを識別する情報である。
【0109】
項目「検索日時」は、ユーザが経路検索を行ったタイミングを示す情報である。
【0110】
具体的には、項目「検索日時」は、ユーザが経路検索を行ったタイミングとして、以下を保持することとしてもよい。
・ 経路検索サービスにおいて出発地等の経路検索の条件をユーザが指定して検索を指示する操作を行った(検索開始のボタンを操作した等)タイミング
・ ユーザが経路検索サービスにアクセスしたタイミング
項目「検索時のユーザの位置」は、ユーザが経路検索を行った際のユーザの位置を示す情報である。
【0111】
具体的には、項目「検索時のユーザの位置」は、ユーザの位置として、以下の情報を保持することとしてもよい。
・ ユーザの端末10で位置情報センサ150等により取得される位置情報(例えば、経路検索の条件を指定する画面で、端末10の位置情報を取得することとしてもよい)
項目「出発地」は、ユーザが経路検索を行う出発地を示す情報である。
【0112】
具体的には、項目「出発地」は、以下を含むこととしてもよい。
・ 公共交通機関をユーザが利用するための施設(駅、バス停、空港など)
・ 任意の緯度経度の座標
・ 任意の建物(店舗等)
・ 観光地等として所在地が登録されている場所
項目「目的地」は、ユーザが経路検索を行う到着地(目的地)を示す情報である。
【0113】
項目「経由地1」は、経路検索に伴って、ユーザまたはシステム1が設定する、経路上の地点を示す情報である。
【0114】
項目「関連する道案内動画1」は、ユーザが行った経路検索と関連する動画の情報である。
【0115】
具体的には、項目「関連する道案内動画1」は、ユーザが経路検索サービスで検索することで得られる移動経路と関連する道案内動画の情報を含む。サーバ20が、ユーザの移動経路に関連する道案内動画を検索することで、以下のように、道案内動画の再生リストを生成し得る。なお、サーバ20が、動画配信事業者のサーバ92から道案内動画を検索する処理については、フローチャートの説明で後述する。
・ 出発地から到着地までを1つの道案内動画で収録したもの
・ 出発地から到着地までを、経由地を介して複数の道案内動画でカバーしたもの
・ 出発地から到着地までを、当該経路中の特定の区間については道案内動画がないがそれ以外の区間については道案内動画でカバーしたもの
項目「検索オプション」は、ユーザが経路検索を行う際に指定する検索条件を示す情報である。
【0116】
具体的には、項目「検索オプション」は、移動経路に関する検索条件として、以下を含むこととしてもよい。
・ 公共交通機関については、車両を利用すること自体に利用料金が発生するもの(特急など)を利用するか否か
・ 空路を利用するか
・ 運賃が安いものを優先するか
・ 移動時間が短いものを優先するか
・ 移動の際に利用できる特定の支払い手段(ICカード等)を優先するか
また、項目「検索オプション」に含まれる検索条件として、道案内動画に関する以下のような検索条件を含むこととしてもよい。詳細はフローチャートの説明で後述する。
・ 道案内動画の数が少ないか多いか
・ 広告の数が少ないか多いか
項目「出発・到着予定日時」は、ユーザが経路検索を行う際の、移動に関する日時を示す情報である。
【0117】
具体的には、項目「出発・到着予定日時」は、移動に関する日時として、以下を含むこととしてもよい。
・ 移動を開始する日時
・ 移動をして到着する日時
・ 公共交通サービスを営業日において利用可能になる時間帯の、最先のもの(始発)
・ 公共交通サービスが営業日において利用できる最終の時間帯(終電)
項目「迂回経路」は、ユーザが指定した条件に基づく経路検索を行うことにより、その検索結果に示される経路を迂回する迂回経路が設定された場合の、当該迂回経路を示す情報である。
【0118】
具体的には、項目「迂回経路」は、ユーザが経路検索をすることで得られる移動経路において、当該移動経路上の地点では道案内動画が途切れる場合に、その地点の近傍まで含めて道案内動画を検索することで設定される迂回回路を含む。詳細はフローチャートの説明で後述する。
【0119】
項目「視聴した動画」は、経路検索を行ったユーザが、経路の検索結果を参照しつつ視聴した動画を示す情報である。
【0120】
具体的には、項目「視聴した動画」は、ユーザが経路検索の結果を参照しつつ閲覧した道案内動画の情報を含む。
【0121】
項目「動画視聴日時」は、経路検索を行ったユーザが、経路の検索結果を参照しつつ動画を視聴したタイミングを示す情報である。
【0122】
項目「動画視聴場所」は、経路検索を行ったユーザが、経路の検索結果を参照しつつ動画を視聴した場所を示す情報である。
【0123】
図6は、地図データベース911のデータ構造を示す図である。
【0124】
地図データベース911は、項目「オブジェクトID」と、項目「属性1」と、項目「属性2」と、項目「住所」と、項目「緯度」と、項目「経度」と、項目「営業時間」と、項目「来訪頻度」と、項目「ランドマーク評価」と、項目「連絡先」と、を含む。
【0125】
項目「オブジェクトID」は、地図データ上の施設、場所等の名称を表示する対象(オブジェクト)それぞれを識別する情報である。
【0126】
具体的には、項目「オブジェクトID」は、上記の対象(オブジェクト)として、以下を含む。
・ 商業施設
・ 公共施設
・ 公共交通サービスを利用するための施設(駅、バス停など)
・ 観光地(自然、建築物等)
項目「属性1」は、オブジェクトの属性の情報であり、例えば、比較的大きなカテゴリを示す情報である。
【0127】
項目「属性2」は、オブジェクトの属性の情報であり、例えば、項目「属性1」と比べて、より具体的なカテゴリを示す情報である。
【0128】
項目「住所」は、オブジェクトが所在する住所の情報である。
【0129】
項目「緯度」は、オブジェクトが位置する座標のうち緯度の情報である。
【0130】
項目「経度」は、オブジェクトが位置する座標のうち経度の情報である。
【0131】
項目「営業時間」は、オブジェクトが施設等である場合に、入場できる時間帯を示す情報である。
【0132】
項目「来訪頻度」は、オブジェクトに人が来訪する度合いを示す情報である。
【0133】
具体的には、項目「来訪頻度」は、地図サービスを利用する各ユーザの位置(各ユーザの端末10で取得される位置情報)を収集することにより、各施設等への各ユーザの来訪頻度を蓄積した情報を含む。
【0134】
項目「ランドマーク評価」は、オブジェクトが有名地となっていてランドマークとして機能する度合いを示す情報である。
【0135】
具体的には、項目「ランドマーク評価」は、以下の各情報をもとに重みづけ等をすることにより、ランドマークとして機能する度合いを評価した値を保持することとしてもよい。
・ 各ユーザが来訪する頻度(各ユーザの端末10の位置情報の履歴)
・ 各ユーザが、オブジェクトについて地図サービス等でコメントを投稿している数、頻度
また、地図サービス事業者が、ランドマークとして機能するオブジェクトを設定することとしてもよい。
【0136】
項目「連絡先」は、オブジェクトが表す施設等への連絡先の情報である。
【0137】
<処理の流れ>
図7は、ユーザによる移動経路の検索に対して検索結果とともに道案内動画を提示する処理の流れを示す図である。
【0138】
ステップS721において、サーバ20は、端末10からのアクセスに応答して、経路検索を受け付けるための画面の情報を端末10へ送信する。
【0139】
ステップS711において、端末10は、経路検索のための画面を表示して、ユーザが移動する移動経路の情報として、出発地、目的地、検索オプションその他の情報の入力をユーザから受け付ける。
【0140】
端末10は、移動経路の検索をするための画面において、移動経路に関連する道案内動画を検索するための検索条件の指定をユーザから受け付ける。
【0141】
ステップS723において、サーバ20は、出発地の情報と、目的地の情報とから、公共交通機関の利用を含む移動経路の情報を検索する。
【0142】
ステップS725において、サーバ20は、出発地の情報と、目的地の情報とに基づいて、道案内動画を動画配信サービスから検索する。
【0143】
例えば、サーバ20は、端末10から受け付けた出発地の情報と、目的地の情報とをキーワードに含む道案内動画を、動画配信事業者のサーバ92から検索する。
【0144】
または、サーバ20は、端末10から受け付けた出発地の情報と、目的地の情報とを用いて移動経路を検索した場合に、当該移動経路に含まれる各地点を任意に選定して、動画配信事業者のサーバ92から道案内動画を検索する。例えば、サーバ20は、ユーザの移動経路よりも長い経路を移動している道案内動画を検索する。
【0145】
ステップS727において、サーバ20は、ユーザの経路検索に対する検索結果と、検索された経路に対応する道案内動画の情報とを端末10へ送信する。サーバ20は、ユーザの経路検索の操作に応じて検索した移動経路の情報に基づいて、経路検索履歴282を更新する。
【0146】
以上のように、サーバ20は、経路検索サービスにより検索される移動経路を網羅するような1の道案内動画を検索し、検索した結果を、端末10のユーザに提示する。
【0147】
ステップS713において、端末10は、経路検索の結果と、経路に対応する道案内動画とを表示して、道案内動画を再生可能とする。
【0148】
図8は、移動経路の出発地から目的地までの道案内動画が検索されない場合、移動経路上の1または複数の経由地を設定して道案内動画を提示する処理の流れを示す図である。
【0149】
ステップS825において、サーバ20は、出発地の情報と、目的地の情報とに基づいて、出発地から目的地までの案内を1つの動画で完結させる第1の道案内動画を、動画配信サービスから検索する。第1の道案内動画が検索されなかった場合、移動経路上の各地点のいずれかを経由地と設定しつつ、出発地の情報と、経由地(移動経路上の経由地の近傍も含む)の情報と、目的地の情報とに基づいて、移動経路をつなぎつつ道案内動画がない空白の区間が短くなるように、複数の道案内動画を検索する。
【0150】
サーバ20は、経由地を設定することとして、以下のようにしてもよい。
・ 地図サービス事業者のサーバ91に問い合わせることにより、地図データベース911において来訪頻度が高い地点、ランドマーク評価が一定以上である地点の情報を取得して、これら地点を経由地とする
・ 経路検索サービスで出発地から目的地までの経路を検索する際に、経路検索サービス側で設定される経由地の情報を取得する
・ 経路検索サービスで出発地から目的地の指定に応じて定まる移動経路を検索すると、当該移動経路上の1または複数の地点を抽出して、これら抽出される地点を経由地の候補として、少なくともいずれかの地点を経由地とする
サーバ20は、動画配信事業者のサーバ92から道案内動画を検索することとして、以下のようにしてもよい。
・ 出発地の情報と、当該経由地の情報とを検索のキーワードとして、当該キーワードを用いて「動画のタイトル」、「動画説明」、「関連タグ」(動画管理データベース921)を検索することで、出発地から経由地までの移動を含む道案内動画を検索する。同様に、サーバ20は、経由地から別の経由地までの道案内動画と、経由地から目的地までの道案内動画を検索する。
【0151】
サーバ20は、経由地を設定しても、当該経由地を含む道案内動画を検索によっても得られない場合に、経由地から近傍の地点の情報を抽出し、当該近傍の情報を用いて、当該近傍の地点までの道案内動画、または、当該近傍の地点を出発地とする道案内動画を検索する。
【0152】
経由地から近傍の地点としては、以下が含まれる。
・ 経由地から一定距離内の任意の地点
・ 経由地からの移動(徒歩または交通手段)が一定時間内の任意の地点
・ 経由地からの距離が一定以内または経由地からの移動時間が一定時間内にあるランドマーク(例えば、経路検索サービス以外での評価結果として、地図データベース911において、「ランドマーク評価」が一定以上であるもの)
サーバ20は、経由地を設定しても、当該経由地を含む道案内動画を検索によっても得られない場合に、移動経路上に道案内動画がない空白の区間に基づいて、道案内動画の検索結果に重みづけを行う。
・ 空白の区間の長さが短くなる、道案内動画の組み合わせ(経路検索サービスにより、当該区間の距離の情報を取得できる)
・ 空白の区間の移動時間が短くなる、道案内動画の組み合わせ(経路検索サービスにより、当該区間の移動時間の情報を取得できる)
ステップS827において、サーバ20は、ユーザの経路検索に対する検索結果と、検索された経路に対応し、経由地を介して出発地から目的地まで連続する複数の道案内動画の情報とを端末10へ送信する。サーバ20は、経由地の近傍を含めて道案内動画を検索した場合は、経路検索結果による移動経路とは異なる迂回経路を設定し、迂回経路と、迂回経路を案内する道案内動画とを端末10へ送信する。サーバ20は、ユーザの経路検索に応じて移動経路を検索し、迂回経路を検索し、道案内動画を検索したことに基づいて、経路検索履歴282を更新する。
【0153】
サーバ20は、ユーザが、道案内動画の検索条件を指定している場合に、当該検索条件に従って、道案内動画の検索結果を、端末10へ送信する。
【0154】
ステップS813において、端末10は、経路検索の結果と、経路に対応する道案内動画とを表示して、道案内動画を再生可能とする。端末10は、経路検索の結果、迂回経路が設定された場合には、迂回経路とともに道案内動画を再生可能に表示する。
【0155】
端末10は、移動経路において道案内動画がない空白の区間がある場合は、当該空白の区間について道案内動画とは異なるコンテンツをユーザに提示する。
【0156】
サーバ20は、移動経路上、道案内動画がない空白の区間について道案内動画とは異なるコンテンツをユーザに提示することとして、以下を提示することとしてもよい。
・ 空白の区間について、地図サービス事業者のサーバ91等に蓄積される地図(2Dまたは3D)の情報
・ 移動経路の移動を案内するための音声ガイド(例えば、経路検索サービスがユーザの経路検索に対して応答する移動経路の画面において、移動を案内するナビゲーション用のボタンを配置し、当該ボタンへの入力操作に応じて、音声ガイドを再生する。経路検索サービスは、公共交通サービスでの移動を含む経路検索結果を応答する)
・ 空白の区間について、地図サービス事業者のサーバ91等に蓄積されている写真(地図上の座標と関連付けて全天球カメラ等により撮影された360度画像など)
・ ユーザの位置に関する広告(例えば、端末10の位置情報に基づいて、ユーザが上記空白の区間を移動している場合に、ユーザの現在位置に関連する広告)
・ ユーザの移動経路の検索履歴に関連する広告(例えば、経路検索サービスで検索した移動経路上の各地点と関連付けられた広告)
・ ユーザとの関連がないランダムな広告再生
ここで、端末10は、道案内動画がない空白の区間の距離または当該空白の区間を移動するのに要する時間に応じて、以下のように、道案内動画とは異なるコンテンツを表示することとしてもよい。
・ 当該空白の区間の距離または移動に要する時間が一定値以下の場合(つまり、道案内動画がない区間が一定以下である場合)、ユーザの現在位置に関連する広告を表示する
・ 当該空白の区間の距離または移動に要する時間が一定以上である場合、地図の表示、ナビゲーションによる音声ガイド、静止画による道案内、またはこれらの組み合わせをユーザに提示する
サーバ20は、道案内動画または静止画によりユーザに対して道案内を提供する場合、以下のコンテンツを並べて、同時に再生可能としてもよい。
・ それぞれ異なる角度から撮影された道案内動画
・ それぞれ異なる角度から撮影された静止画
サーバ20は、ユーザの移動経路の目的地の混雑度に応じて、別の目的地の道案内動画をユーザに提示することとしてもよい。例えば、混雑のため目的地にたどり着く時間が遅れる、目的地が混雑していて当該目的地をユーザが所期のとおり利用できないおそれがある、等の事情があり得る。
【0157】
サーバ20は、ユーザの歩行速度に応じて、別の目的地の道案内動画をユーザに提示することとしてもよい。例えば、ユーザの歩行速度が比較的緩やかである場合、移動時間が長く移動の負担が大きくなることがあり得るため、別の目的地までの道案内動画を提示してもよい。
【0158】
サーバ20は、ユーザが道案内動画を視聴すること、広告を視聴することに応じて、経路検索履歴282を更新する。
【0159】
図9は、ユーザの移動にあわせて、随時、道案内動画の提示を更新する処理の流れを示す図である。
【0160】
ステップS901において、端末10は、経路検索の結果と、移動経路に関する道案内動画とを表示しつつ、端末10の位置情報を取得する。
【0161】
ステップS903において、端末10は、端末10の位置に応じて、ユーザに提示する道案内動画のリストを更新し、道案内動画の再生方法を制御する。
【0162】
端末10は、ユーザの位置(端末10の位置情報)に応じて、移動経路の移動を案内することとして、以下を行うこととしてもよい。
・ 道案内動画のリストを更新し、ユーザの移動に必要な程度が高い道案内動画を容易に選択できるようにする
例えば、端末10が、ユーザが経路検索サービスで検索した移動経路において、既にユーザが出発地からの移動を終えた部分については、道案内動画の再生リストから非表示にする等の処理を行うことで、ユーザが必要とする道案内動画の発見と再生を容易にすることができる。
・ 道案内動画の再生方法を制御し、ユーザの移動に必要な程度が高い道案内動画を優先して再生する
例えば、道案内動画を参照しつつユーザが移動している場合、端末10は、既にユーザが移動済みの範囲については再生しないように、道案内動画を再生する区間を制御する。例えば、端末10は、道案内動画がカバーしている区間のうち、ユーザがある程度、移動をしている場合は、移動済み以降の区間をループ再生するように、道案内動画の再生開始の時点を制御する。例えば、道案内動画において、どこからどこまで移動したか等の情報が、動画の概要欄、チャプターによって作成されていることがあり得る。また、端末10は、道案内動画を構成する各動画像を解析することで、道案内動画の各フレームの場所を推定することもできる。
【0163】
<画面例>
【0164】
(経路及び道案内動画を検索するための画面)
図10は、システム1における画面例であって、経路検索サービスの入力画面を示す図である。
【0165】
画面1001は、経路検索と、経路に関する動画の検索それぞれを受け付けるための画面である。
【0166】
経路検索入力画面1002は、経路検索の詳細をユーザから受け付けるための画面である。
【0167】
出発地入力欄1002Aは、ユーザから出発地の指定を受け付けるための領域である。
【0168】
目的地入力欄1002Bは、ユーザから目的地の指定を受け付けるための領域である。
【0169】
日時入力欄1002Cは、ユーザから、移動に関する日時の指定を受け付けるための領域である。
【0170】
日時入力欄1002Cは、図示するように、端末10は、ユーザが指定した日時と関連付けて、当該日時が「出発」のタイミングか、「到着」のタイミングかの指定をユーザから受け付ける。端末10は、ユーザが指定した日付における「始発」、つまり、公共交通機関の運行が当日で最も早く始まる時間を検索対象とする操作を受け付けている。また、端末10は、ユーザが指定した日付における「終電」、つまり、公共交通機関の運行が終了する最終のものを検索対象とする操作を受け付けている。
【0171】
経路表示順指定部1002Eは、ユーザから、検索する移動経路の優先度の設定を受け付けるための領域である。
【0172】
経路表示順指定部1002Eは、移動経路の優先度として、以下をユーザから受け付けている。
・ 移動に必要な時間が短い移動経路を優先
・ 移動に必要な費用(運賃)が低い移動経路を優先
・ 移動に必要な公共交通機関の乗り換え回数が少ない移動経路を優先
乗換時間指定部1002Fは、ユーザから、公共交通機関の乗り換えに要する移動時間の設定を受け付けるための領域である。
【0173】
乗換時間指定部1002Fは、乗換に要する時間として、以下の設定を受け付けることとしてもよい。
・ 乗換時間が比較的長い(例えば荷物が多く移動に時間を要する等)
・ 乗換時間が通常程度(普通)
・ 乗換時間が短い(例えば、荷物が少なく、早歩きで移動できる等)
運賃表示指定部1002Gは、経路検索において公共交通機関の利用に要する運賃を表示する場合に、適用される運賃の性質の指定をユーザから受け付けるための領域である。
【0174】
運賃表示指定部1002Gは、運賃の性質として、以下の指定をユーザから受け付けることとしてもよい。
・ ICカード優先(ICカードで乗車する場合に、そうではなく切符を購入して改札機を通過する場合と運賃が異なることがある)
特急料金指定部1002Hは、経路検索において、特急車両など、車両を利用すること自体に料金が発生するものを利用するか否かの指定を受け付けるための領域である。
【0175】
交通手段指定部1002Jは、経路検索において、ユーザが利用する交通手段の指定を受け付けるための領域である。
【0176】
交通手段指定部1002Jは、図示するように、「徒歩」を含めて交通手段の指定を受け付けている。
【0177】
動画検索条件指定部1002Kは、ユーザが検索する移動経路に関連する道案内動画を検索するための検索条件の指定をユーザから受け付けるための領域である。
【0178】
動画検索条件指定部1002Kは、道案内動画を検索するための条件として、以下の指定をユーザから受け付けることとしてもよい。
・ 移動経路をカバーするのに必要な道案内動画の数が少ない
・ 道案内動画の間の空白の区間が短い(例えば、(1)空白の区間を一定距離以下または当該空白の区間の移動時間を一定以下とすること(例えば、迂回経路のほうが最短経路よりも空白の区間が小さいが、最短経路でも空白の区間の短さが許容できることがある)、(2)なるべく空白の区間が短いものを優先すること(例えば、移動の最短経路よりも迂回経路のほうが空白の区間が短い場合に、迂回経路を優先する)、があり得る)
・ 道案内動画の再生時間が短い
・ 移動経路に沿って検索される、1または複数の道案内動画の再生に必要な時間が少ない(迂回経路を設定する場合を含む)
・ 道案内動画が作成された作成日が新しい(古いものよりは最近作成された道案内動画のほうが、道案内動画の視聴時点での状況に合致している可能性が高いと想定される)
・ 広告動画が少ない
動画検索テキスト指定部1002Lは、道案内動画を検索するためのキーワードをユーザから受け付けるための領域である。
【0179】
経路検索受付部1002Mは、ユーザから、指定した条件に基づいて経路検索を開始する操作を受け付けるための領域である。
【0180】
経路及び動画検索受付部1002Nは、ユーザから、指定した条件に基づいて、経路検索と、経路に関連する道案内動画の検索とを開始する操作を受け付けるための領域である。
【0181】
経路及び動画検索受付部1002Nは、図示する例では、経路検索と道案内動画との両方の検索を受け付けることとしているが、経路検索はせず道案内動画の検索を受け付けることとしてもよい。例えば、端末10は、出発地入力欄1002A、目的地入力欄1002B等におけるユーザの指定に基づいて、道案内動画の検索を開始することとしてもよい。
【0182】
現在地取得部1002Pは、移動経路の出発地を設定するために端末10の位置情報を参照する操作を受け付けるための領域である。端末10は、現在地取得部1002Pへのユーザの操作に応答して、端末10の位置情報を取得し、取得した位置情報を、出発地入力欄1002Aに出発地として反映させる。
【0183】
経由地設定部1002Qは、移動経路の経由地を任意に設定する操作を受け付けるための領域である。端末10は、経由地設定部1002Qへのユーザの操作に応答して、ユーザから経由地の設定を受け付ける。サーバ20は、地図サービス事業者のサーバ91に問い合わせることにより、地図データベース911においてランドマークとしての評価が一定以上である施設、地点等を、経由地の候補として端末10のユーザに提示することとしてもよい。
【0184】
(経路検索に応じて、出発地から目的地までの案内を含む道案内動画を提示する例)
図11は、システム1における画面例であって、経路検索結果と、道案内動画を表示する局面を示す図である。
【0185】
画面1101は、経路検索サービスをユーザに提供するための画面である。
【0186】
経路検索表示画面1102は、ユーザの経路の検索結果と、経路に関連する道案内動画の検索結果とを表示するための領域である。
【0187】
経路候補表示部1103は、移動経路の検索条件についてのユーザの指定に応じて検索された移動経路の候補を表示する領域である。
【0188】
経路候補表示部1103は、移動経路の候補として、以下を含めてユーザに提示している。
・ 出発地と目的地
・ 移動に関する日時(出発時刻、到着時刻等)
・ 経路の特徴(例えば、検索条件に対応するものとして、距離が短い、混雑しにくく遅れにくい等)
経路詳細表示部1104は、特定の移動経路の詳細を表示するための領域である。
【0189】
経路詳細表示部1104は、特定の移動経路の詳細として、以下を表示している。
・ 移動に要する所要時間
・ 出発時刻と到着時刻
・ 移動経路上の各地点の間の移動に参考となる情報(例えば、道路の名称、利用する公共交通機関の路線等の情報)
・ 移動経路上の各地点の間の移動手段の情報(徒歩、電車等)
道案内動画表示部1105は、移動経路の候補に関連して、動画配信事業者のサーバ92から検索された道案内動画を表示するための領域である。
【0190】
道案内動画表示部1105は、移動経路の候補に関連する道案内動画の情報として、以下をユーザに提示してもよい。
・ 出発地から目的地までの移動をカバーしている道案内動画があるか否か
サムネイル表示部1107は、道案内動画に設定されているサムネイル画像を表示するための領域である。
【0191】
動画説明表示部1108は、道案内動画に設定されている、動画のタイトル、概要等の情報を表示するための領域である。
【0192】
(出発地から目的地までの移動経路を複数の道案内動画でつないで案内する例)
図12は、システム1における画面例であって、移動経路を複数の区間に分けて道案内動画を提示する局面を示す図である。
【0193】
経路詳細表示部1104は、特定の移動経路の詳細として、経由地を含む移動経路の情報を表示している。
【0194】
再生リスト表示部1112は、移動経路に関連する道案内動画が複数ある場合に、その再生リストを表示するための領域である。
【0195】
再生リスト表示部1112は、ユーザが指定した出発地から目的地までの移動経路において、経由地を介して連続した複数の道案内動画がある(移動経路において、道案内動画で説明されている区間の空白がない)場合の、各道案内動画をリストとして表示している。
【0196】
再生ボタン1112Pは、再生リストに含まれる道案内動画を順に再生する操作を受け付けるための領域である。
【0197】
サムネイル表示部1121は、道案内動画に設定されているサムネイル画像を表示するための領域である。
【0198】
動画説明表示部1122は、道案内動画に設定されている、動画のタイトル、概要等の情報を表示するための領域である。
【0199】
サムネイル表示部1123は、道案内動画に設定されているサムネイル画像を表示するための領域である。
【0200】
動画説明表示部1124は、道案内動画に設定されている、動画のタイトル、概要等の情報を表示するための領域である。
【0201】
再生リスト表示部1113は、移動経路に関連する道案内動画が複数ある場合に、その再生リストを表示するための領域である。
【0202】
再生リスト表示部1113は、図示する例では、再生リスト表示部1112に示される移動経路とは同一であるが、経由地については異なるものを設定している。これにより、再生リスト表示部1113において、移動経路を介して連続した道案内動画の組み合わせが上記の再生リスト表示部1112に示されるものとは異なる例を示している。
【0203】
再生ボタン1113Pは、再生リストに含まれる道案内動画を順に再生する操作を受け付けるための領域である。
【0204】
再生リスト表示部1114は、移動経路上の各地点で連続した道案内動画ではないが、移動経路上の任意の地点を経由地とし、その経由地の近傍も含めて連続した道案内動画が検索された場合に、当該近傍の地点を経由した迂回経路で連続した道案内動画の再生リストを表示するための領域である。
【0205】
再生ボタン1114Pは、再生リストに含まれる道案内動画を順に再生する操作を受け付けるための領域である。
【0206】
再生リスト表示部1115は、移動経路上の各地点で連続した道案内動画がなく、空白の区間がある場合に、道案内動画の再生リストを表示するための領域である。
【0207】
再生ボタン1115Pは、再生リストに含まれる道案内動画を順に再生する操作を受け付けるための領域である。
【0208】
再生リスト優先度設定部1126は、経路検索表示画面1102において表示される道案内動画のリストの表示の優先度の設定をユーザから受け付けるための領域である。
【0209】
再生リスト優先度設定部1126は、道案内動画の再生リストの優先順位として、ユーザから以下の設定を受け付けることとしてもよい。
・ 道案内動画の数が少ない(少ない道案内動画で、出発地から目的地までの移動経路をカバーしている場合)
・ 移動経路における道案内動画がない空白の区間が短い
・ 広告が少ない(例えば、空白の区間においてユーザが移動をしている間、広告を表示することとする場合)
図13は、システム1における画面例であって、公共交通機関を含めた経路検索結果と、道案内動画とを提示する局面を示す図である。
【0210】
経路候補表示部1303は、移動経路の検索条件についてのユーザの指定に応じて検索された移動経路の候補を表示する領域である。
【0211】
経路詳細表示部1304は、特定の移動経路の詳細を表示するための領域である。
【0212】
経路詳細表示部1304は、図示する例のように、電車等の公共交通サービスの運行スケジュールに応じた経路と、ユーザ自身による移動(徒歩など)に応じた経路とを含む移動経路を表示する。
【0213】
再生ボタン1312は、移動経路に関連付けられた道案内動画を再生する操作を受け付けるための領域である。
【0214】
再生ボタン1312は、図示する例では、移動経路において、特定の移動区間、または移動手段(この場合は徒歩)と関連付けて道案内動画を検索しており、当該特定の移動区間または移動手段と関連付けて再生ボタン1312を配置するように表示している。これにより、移動経路上の一部分と関連づけられた道案内動画であることをユーザが容易に把握し得る。
【0215】
道案内動画表示部1305は、移動経路の候補に関連して、移動経路中の特定の移動区間または移動手段(図示する例では、徒歩)の部分について、動画配信事業者のサーバ92から検索された道案内動画を表示するための領域である。
【0216】
サムネイル表示部1307は、道案内動画に設定されているサムネイル画像を表示するための領域である。
【0217】
動画説明表示部1308は、道案内動画に設定されている、動画のタイトル、概要等の情報を表示するための領域である。
【0218】
図14は、システム1における画面例を示す図であって、ユーザの移動に応じて、道案内動画の再生リストと動画の再生位置を更新する局面を示す図である。
【0219】
経路詳細表示部1104は、図12の例と比較すると、ユーザの移動経路と、ユーザの現在地の情報とに基づいて、ユーザが移動済みの経路を表示している。
【0220】
現在地表示部1131は、端末10の位置情報に基づいて、移動経路におけるユーザの現在地を表示するための領域である。
【0221】
現在地表示部1131は、図示するように、ユーザが位置している経路と関連付けて、現在地表示部1131を配置しつつ、当該現在地が移動経路におけるどの区間であるかを表示している。
【0222】
再生リスト表示部1112は、図12の例と比較すると、ユーザの移動経路と、ユーザの現在地の情報とに基づいて、ユーザが移動済みの経路に関連する道案内動画については、移動済みであることを表示するための領域である。
【0223】
再生リスト表示部1112は、図示する例では、ユーザが移動済みの移動経路に関連する道案内動画ついては、再生リストには含まれているが再生が不要であることを知覚できるように表示している。ここで、移動済みの移動経路に関連する道案内動画をリストから消去することとしてもよい。
【0224】
<変形例1>
上記のように、システム1について、ユーザの利用シーンとしては、例えば、以下がある。
【0225】
(1) ユーザが目的地へと訪問する前の下調べとして、道案内動画を検索する(例えば、訪問に先立って、自宅で予め道案内動画を検索する)
【0226】
(2) ユーザが目的地へと向かっている間、道案内動画を検索する(例えば、目的地へ向かう電車の中で検索)
【0227】
(3) 複数人が集まる予定がある場合に、集合場所への道案内動画を、ユーザ間で予め共有する。
【0228】
ここで、上記(1)(2)の場合、サーバ20は、ユーザが検索した場所(自宅で検索した、目的地への移動中に検索した等)、検索した回数(初回であるか2回目以降であるか)に応じて、道案内動画の検索結果の表示順を並び替えることとしてもよい。
【0229】
例えば、サーバ20は、ユーザが目的地へ向かう途中においては、道案内動画の再生時間が短い(短尺)道案内動画を優先することとしてもよい。
【0230】
また、例えば、サーバ20は、ユーザが1回目の検索をした際に広告を表示したのであれば、2回目以降の検索では当該表示済みの広告に差し替えて別のコンテンツを表示することとしてもよい。
【0231】
上記(3)の場合、出発地を入力するユーザと目的地を入力するユーザが異なっていてもよい。
【0232】
例えば、第1のユーザA、第2のユーザB、第3のユーザC、第4のユーザD、第5のユーザEの5名が目的地(店舗など)に集まるとする。各ユーザは、それぞれ自宅を出発地として入力して経路検索サービスを利用する。幹事の第1のユーザAは、集合場所を目的地として入力する。これにより、複数のユーザで、目的地を共有して、経路検索サービスを利用することができる。
【0233】
上記(3)の場合、複数人の集合状況に応じて目的地を変更してもよい。
【0234】
例えば、第4のユーザDと、第5のユーザEとが集合時間になっても集合場所に来ないことがあり得る。この場合、他の第1のユーザA、第2のユーザB、第3のユーザCは、集合場所から目的地(店舗など)へと先に移動する。サーバ20は、第4のユーザD、第5のユーザEに対して、店舗の場所を目的地とする道案内動画を送る(各ユーザの位置または集合場所を出発地として含む道案内動画であってもよい)。
【0235】
(移動経路検索の出発地または目的地のいずれかを、複数のユーザのいずれかが設定)
以上のように、複数のユーザで経路検索サービスを利用して目的地へと集合するような場合がある。サーバ20は、複数のユーザの少なくともいずれかから目的地の設定を受け付けて、他のユーザに対し、目的地が設定されている経路検索の画面を提供することとしてもよい。他のユーザは、それぞれ、自らの出発地の情報を指定して、経路検索を行う。
【0236】
また、サーバ20は、複数のユーザのいずれかから出発地の設定を受け付けて、他のユーザに対し、出発地が設定された状態で、それぞれのユーザの目的地の指定を受け付けることとしてもよい。例えば、複数のユーザが集合場所に集まって、集合場所から目的地へと向かう場合に、一部のユーザが先に集合場所から目的地へと向かい、残りのユーザが遅れて集合場所に到着するような状況がある。この場合、残りのユーザに対し、集合場所を出発地とし、目的地について別途連絡をして目的地を経路検索サービスに入力してもらうことがあり得る。また、複数のユーザが、集合場所から解散するような場合においても、既に一部のユーザによって出発地(集合場所)が指定された状態で、他のユーザがそれぞれの目的地(次の移動先)を指定できるようにすることで、経路検索サービスの利便性をよりいっそう向上させ得る。
【0237】
以上のように、サーバ20は、第1のユーザAから、出発地または目的地の少なくともいずれかの設定を受け付けて、第2のユーザB等に対し、既に第1のユーザAによって設定された出発地または目的地が指定された状態で、経路検索のための操作画面を提示することとしてもよい。
【0238】
<変形例2>
【0239】
(1)道案内動画をユーザに提示するタイミング
上記の実施形態の説明では、ユーザが出発地と目的地とを設定して、移動経路を検索することに伴って、移動経路に関連する道案内動画を検索する例を説明した。
【0240】
このほかに、サーバ20は、ユーザが目的地を入力することを待たずして、ユーザの現在位置(例えば、端末10の位置情報)に基づいて道案内動画を検索することとしてもよい。例えば、サーバ20は、ユーザの現在位置に関連する道案内動画を、一定時間間隔ごと、または、ユーザの移動距離が一定に達する都度、検索して、検索結果をユーザに提示することとしてもよい。
【0241】
ユーザの現在位置に関連する道案内動画としては、以下が含まれる。
・ 道案内動画の出発地がユーザの現在位置となっているもの(道案内動画のタイトル等を検索することで抽出する)
・ 道案内動画で案内している経路において、ユーザの現在位置が含まれているもの(道案内動画のタイトル等に含まれるキーワードをもとに出発地及び目的地を抽出することで、道案内動画の経路を推定する)
【0242】
(2)検索した道案内動画を提示するデバイス
上記の実施形態の説明では、サーバ20は、道案内動画の検索結果を、ユーザの端末10で表示する例を説明した。
【0243】
この他に、サーバ20は、端末10の近傍にある表示装置、例えばサイネージ端末に、道案内動画の検索結果を表示することとしてもよい。例えば、端末10において、道案内動画の検索を受け付けた際に、端末10の位置情報をサーバ20へ送信することにより、当該端末10の位置の近傍のサイネージ端末を特定し、特定したサイネージ端末に、道案内動画の検索結果を表示させることとしてもよい。
【0244】
また、経路検索及び道案内動画を検索する端末としては、ユーザが携帯可能な端末10に限らず、ユーザが利用可能に設置されている表示装置であってもよい。
【0245】
(3)複数の道案内動画をもって、移動経路に関連する道案内動画を提示する場合
端末10は、移動経路においてユーザが移動可能な経路が複数に分岐するタイミング(すなわち、ユーザの進行方向に沿って選択できる経路の選択肢が複数ある地点にユーザが到達したとき)において、該当の地点に関連する道案内動画を再生することとしてもよいし、当該道案内動画において、上記の選択肢が複数ある地点の再生箇所を特定して、当該再生箇所から再生することとしてもよい。これにより、ユーザが移動において迷いやすい地点(移動経路の選択肢が複数あり、どれを選んでよいかユーザに判別しがたい局面がありえる)において道案内動画をユーザに提供することができ、ユーザが道に迷いにくくなる。
【0246】
(4)複数人で集まる場合の、目的地への到達を容易にする方法
上記の実施形態の説明では、移動経路の検索結果と、道案内動画の検索結果とを、複数のユーザで共有可能とすることを説明した。
【0247】
(道案内動画の再生の時点をユーザ間で共有)
このほかに、サーバ20は、ユーザが再生している道案内動画について、その再生の時点の情報を、他のユーザに共有することができることとしてもよい。サーバ20は、ユーザが再生している道案内動画において、再生時間のタイミングを特定したうえで道案内動画を共有するためのURLを取得する。これにより、サーバ20は、再生時間のタイミングを規定した道案内動画の情報を、ユーザ間で共有可能とすることができる。サーバ20は、ユーザが検索した移動経路を共有するための情報とともに、再生時間のタイミングを規定した道案内動画を共有するための情報を発行して、ユーザ間で共有可能としてもよい。
【0248】
上記の例において、サーバ20は、ユーザから、道案内動画を再生する操作を受け付けつつ、動画の任意のタイミングのフレームを、画像として他のユーザに共有可能としてもよい。
【0249】
これにより、ユーザ間で、各ユーザが目的地とする場所、また、各ユーザが現にいる場所に関連する画像または動画を共有することを容易にすることができる。
【0250】
サーバ20は、各ユーザが、道案内動画の任意のタイミングのフレームの画像を共有すること、道案内動画の再生を開始させる任意のタイミングを示す情報を生成すること等により、当該タイミングにおける道案内動画の画像を取得して、当該画像が表す場所を推定する((ア)画像に含まれる建造物、自然物等と、(イ)航空写真、街中を360度画像で撮影したコンテンツと、を比較することにより、被写体がある場所、被写体を撮影した角度を推定する)こととしてもよい。
【0251】
サーバ20は、複数人が集合する場合(例えば、経路検索の結果を複数のユーザで共有している場合)、複数人が合流することが容易そうな地点を、各ユーザに提示することとしてもよい。例えば、サーバ20は、複数人のユーザをグループとして管理し、グループの各ユーザから移動経路を検索する操作を受け付けることにより、当該各ユーザの移動経路から近い地点を重みづけして各ユーザに提示することとしてもよい。この際、サーバ20は、ランドマークとしての評価が高い地点の重みづけを比較的高くすることとしてもよい。
【0252】
(5)道案内動画の検索を利用可能な場所
上記の例において、サーバ20は、ユーザに対し、地上または地下(例えば、地下鉄の駅構内)で、経路検索サービス及び道案内動画検索サービスを提供することとしてもよい。
【0253】
(6)地点に適した道案内動画を再生
サーバ20は、ユーザが道案内動画を検索した地点(現在位置)に基づいて、端末10へ送信する道案内動画を決定することとしてもよい。例えば、ユーザが駅の改札内等の施設で、移動経路を検索するか道案内動画を検索する場合(端末10の位置情報と、地図データとにより、ユーザが施設内にいるかどうかを判別する)、ユーザの移動先となる目的地に応じて、施設における出口をユーザに通知することとしてもよい。ターミナル駅など一日当たりの乗降者数が多いほど、駅も巨大化することが考えられるため、サーバ20は、施設において、ユーザが移動したい目的地にたどり着くために適した出口から出られるよう案内した道案内動画を検索して、ユーザが再生可能とする。
【0254】
(7)その他
(7-1)ユーザの移動にあわせた、道案内動画の再生位置の制御
サーバ20は、ユーザが道案内動画を再生しつつ移動をしている場合(経路検索と道案内動画とを検索して移動をしている場合等)、ユーザの移動にあわせて、道案内動画の再生位置を制御することとしてもよい。例えば、道案内動画の再生位置を示すシークバーを、ユーザの移動に併せて更新することとしてもよい。
【0255】
(7-2)道案内動画の検索の方法、検索結果の提示の方法、検索結果の活用の方法
サーバ20は、ユーザに対して提示した道案内動画の検索結果について、ユーザからの評価を受け付けることとしてもよい。サーバ20は、当該ユーザからの評価を、動画配信事業者のサーバ92に通知することとしてもよい。
【0256】
サーバ20は、ユーザが道案内動画を検索した結果について、各ユーザが保存可能、他のユーザと共有可能、道案内動画を編集可能としてもよい。
【0257】
サーバ20は、道案内動画を検索するための条件として、動画の作成者の情報をユーザから受け付けることとしてもよい。例えば、特定の動画の撮影者であれば、一定以上の品質で道案内動画を作成している等の事情がある場合に、ユーザによるサービスの利用をより一層促すことができる。
【0258】
サーバ20は、ユーザが検索した移動経路上の混雑の状況、災害情報等の、ユーザの円滑な移動に影響を与える要因を、ユーザに提示することとしてもよい。
【0259】
上記の例において、ステップS725等において、経路検索条件に基づき検索する道案内動画には、動画のタイトル、動画の説明文、動画のタグ等が関連付けられている一方で、複数の地点からなる経路(少なくとも出発地と目的地を含んでおり、経路検索サービスによって検索される経路)の情報が関連付けられていないものを対象として、上記の道案内動画の検索をすることとしてもよい。
【0260】
(7-3)検索の対象
上記の例では、サーバ20は、経路検索に伴い検索するコンテンツとして、道案内動画を対象として検索をする例について説明をした。この他に、サーバ20は、経路検索に応じて、道案内動画以外のコンテンツとして、以下のようなコンテンツを対象として検索をし、経路検索の検索結果とともに、当該コンテンツの検索結果を提示することとしてもよい。
・ 位置に関する情報を含むコンテンツ。例えば、ウェブサイト等において掲載される、観光地の記事等がある。例えば、旅行業、交通産業、宿泊業、飲食産業、アミューズメント産業、土産品産業等の観光業の事業者(及びその他の業界の事業者)が、観光案内の記事を掲載しており、検索可能に提供していることがある。当該記事には観光地の位置(施設の住所など)の情報が含まれている。また個人が観光体験を記事としてブログ等に投稿し、公開していることもある
上記のように、位置に関する情報を含むコンテンツには、当該位置でユーザが利用できる体験を容易に提供するため、以下のように体験を利用するユーザの操作を受け付ける操作部材を表示することもある。
・ 施設(例えば、宿泊施設、アミューズメント施設)を利用するための操作。例えば施設に入場するための入場券の購入の操作、宿泊施設に宿泊するための宿泊日、宿泊プラン、宿泊費用の支払いをする操作等がある
・ 施設への移動経路を検索するための操作。例えばコンテンツに含まれる位置の情報(観光地の記事であれば、観光地の位置の情報)を、移動経路の検索における目的地、または、出発地に設定した状態で、ユーザから移動経路の検索を受け付ける
以上のように、サーバ20は、例えばステップS725等の処理において、経路検索の結果に基づき、経路に対応する位置の情報を特定する。例えば、サーバ20は、経路の出発地と、目的地と、出発地から目的地までの経路上の任意の地点(任意の数の地点を抽出することとしてよい)とを特定して、これらの情報に基づき、観光記事等の、位置に関する情報を含むコンテンツを検索する。
【0261】
サーバ20は、例えばステップS727の処理において、位置に関する情報を含むコンテンツの検索結果を、例えば経路検索の結果とともに、端末10へ出力する。端末10において、経路検索の結果と、経路に対応する位置に関する情報を含むコンテンツの検索結果とを表示する。
【0262】
ここで、サーバ20は、位置に関する情報を含むコンテンツの検索結果をユーザに提示するにあたり、過去にユーザが閲覧したことがあるコンテンツを優先してユーザに提示することとしてもよい。例えば、サーバ20は、ユーザが観光記事を閲覧した履歴を参照することにより、ユーザの経路検索の結果に応じて、過去に閲覧した履歴がある観光記事を優先してユーザに提示することとしてもよい。
【0263】
これにより、ユーザは、移動経路について、より詳細な情報を容易に入手することができ、ユーザの移動の体験をよりいっそう改善することができる。
【0264】
また、サーバ20は、上記で検索した位置に関する情報を含むコンテンツの検索結果をユーザに提示しつつ、当該位置における体験を利用するためのユーザの操作を受け付ける操作部材を提示して、ユーザの操作を受け付けて、施設の予約、チケットの購入等の、体験を利用できるようにするための処理を行うこととしてもよい。これにより、ユーザが移動をしつつ、移動先で利用できる体験をよりいっそう容易に享受することができる。
【0265】
(7-4)他のサービスを起点とした、経路検索及び道案内動画等の検索
上記の(7-3)検索の対象においても記載したように、経路検索の機能を組み込んだサービスにおいて、経路検索の操作を受け付けて、経路検索の結果に応じて、道案内動画、位置に関する情報を含むコンテンツを検索することとしてもよい。例えば、以下のような形態があり得る。
・ 観光地の情報を掲載した操作画面において、観光地の位置の情報を表示しつつ、経路検索をする操作画面(例えば、図10のように出発地、目的地、日時等の入力を受け付ける)を組み込んだもの。または、経路検索をする操作画面へと遷移する操作部材を組み込んだもの
・ 宿泊施設の検索と予約を受け付けるサービスにおいて、当該宿泊施設へと移動するための移動経路の検索、移動するための交通手段(鉄道、バス、航空、船舶等)の検索及び予約を受け付ける機能または当該機能を利用するための画面へと遷移する操作部材を組み込んだもの
これにより、サーバ20は、例えば、ユーザがまず観光地の記事を検索し、大まかな目的地の候補を抽出しつつ、これら目的地への移動経路と、移動経路における道案内動画、位置に関する情報を含むコンテンツの検索結果をあわせてユーザに提供することで、ユーザが移動の目的地を決定するための判断材料の解像度をよりいっそう高めることができ、移動の目的地を決定することをより容易にすることができる。
【0266】
このように、サーバ20は、外部のサービスに対し、移動経路の検索と、移動経路の検索結果に応じた道案内動画、位置に関する情報を含むコンテンツ等を応答することとしてもよい。当該外部のサービスでは、サービスにおいてユーザが閲覧可能なコンテンツに、位置の情報(観光名所、施設の位置の情報など)が関連付けられていることとしてもよく、サーバ20は、外部のサービスにおいてユーザが閲覧するコンテンツと関連づけられる位置の情報を受け付けて、出発地または目的地として設定して、ユーザによる経路検索の操作を受け付けることとしてもよい。
【0267】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態、その変形は、発明の範囲、要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0268】
<付記>
上記の実施の形態で説明した事項を以下に付記する。
【0269】
(付記1)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、
ユーザが移動する移動経路であって、少なくとも出発地と目的地とを含む移動経路を受け付けるステップと、
受け付けた出発地の情報と、目的地の情報と、出発地と目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、ユーザの移動経路に関連する道案内動画を検索するステップと、
ここで、道案内動画は、ある出発地から目的地までの移動を撮影したものであり、
検索により抽出された道案内動画をユーザに対して提示するステップと、を実行させる、プログラム。
【0270】
(付記2)
提示するステップにおいて、受け付けたユーザの移動経路を網羅するように、1または複数の道案内動画を提示する、付記1に記載のプログラム。
【0271】
(付記3)
検索するステップにおいて、ユーザの移動経路の出発地から目的地までの道案内動画が検索されない場合、移動経路上の1または複数の経由地を設定し、移動経路の出発地から経由地、経由地から別の経由地、経由地から目的地までの道案内動画を検索し、
提示するステップにおいて、移動経路の経由地とともに、検索された道案内動画をユーザに対して提示する、付記2に記載のプログラム。
【0272】
(付記4)
検索するステップにおいて、特定の条件を満たす地点または施設を、経由地として設定する、付記3に記載のプログラム。
【0273】
(付記5)
検索するステップにおいて、ユーザの移動経路における経由地に関する道案内動画が検索されない場合に、経由地から所定範囲内の地点に該当する経由地の近傍も検索対象として経由地に関する道案内動画を検索し、
提示するステップにおいて、経由地の近傍も含む道案内動画をユーザに提示する、付記1から4のいずれかに記載のプログラム。
【0274】
(付記6)
提示するステップにおいて、ユーザの移動経路における経由地に関する道案内動画が検索されない場合に、移動経路において道案内動画がない区間の長さが短くなるように、または、当該区間の移動時間が短くなるように、道案内動画をユーザに提示する、付記1から5のいずれかに記載のプログラム。
【0275】
(付記7)
検索するステップにおいて、ユーザの移動経路における経由地に関する道案内動画が検索されない場合に、経由地を迂回する迂回経路を設定し、迂回経路に関連する道案内動画を検索し、
提示するステップにおいて、経由地を迂回する迂回経路とともに、道案内動画をユーザに提示する、付記1から6のいずれかに記載のプログラム。
【0276】
(付記8)
提示するステップにおいて、ユーザの移動経路上に道案内動画がない区間がある場合に、当該区間においては道案内動画とは異なるコンテンツをユーザに提示する、付記1から7のいずれかに記載のプログラム。
【0277】
(付記9)
提示するステップにおいて、道案内動画とは異なるコンテンツとして、ユーザの現在位置に関連する広告と、ユーザの移動経路の検索履歴に関連する広告と、ユーザが指定した移動経路の検索条件に対して公共交通機関の利用を含む移動経路を応答するサービスが提供する移動経路の音声ガイドと、のうち少なくともいずれかをユーザに提示する、付記8に記載のプログラム。
【0278】
(付記10)
提示するステップにおいて、ユーザの位置が移動することに応じて、ユーザの位置に基づいて、ユーザに提示する道案内動画のリストを更新することと、道案内動画の再生方法を制御することと、の少なくともいずれかを行う、付記1から9のいずれかに記載のプログラム。
【0279】
(付記11)
提示するステップにおいて、受け付けたユーザの移動経路に対して、公共交通機関を含めた経路の検索結果をユーザに提示し、移動経路の検索結果において、移動経路の表示と関連付けて、移動経路を構成する1または複数の区間と関連付けて、当該区間にかかる道案内動画をユーザが参照可能に提示する、付記1から10のいずれかに記載のプログラム。
【0280】
(付記12)
受け付けるステップにおいて、ユーザから、テキストの入力を受け付けており、
検索するステップにおいて、入力されたテキストに基づいて、道案内動画を検索する、付記1から11のいずれかに記載のプログラム。
【0281】
(付記13)
ユーザに対し移動経路の検索をするための操作画面を提示することにより、ユーザから、出発地と目的地との指定を受け付けて、ユーザに対し、出発地から目的地までの移動経路を検索した検索結果を応答するものであり、
ユーザとは異なる他のユーザが設定した出発地または目的地の少なくともいずれかがユーザの操作によらずとも指定された状態で、ユーザに対し、操作画面を提示する、付記1に記載のプログラム。
【0282】
(付記14)
検索するステップにおいて、受け付けた出発地の情報と、目的地の情報と、出発地と目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、ユーザの移動経路に関連する位置に関する情報を含むコンテンツを検索し、提示するステップにおいて、検索された位置に関する情報を含むコンテンツをユーザに対して提示する、付記1に記載のプログラム。
【0283】
(付記15)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータを動作させる方法であって、方法は、プロセッサが、
ユーザが移動する移動経路であって、少なくとも出発地と目的地とを含む移動経路を受け付けるステップと、
受け付けた出発地の情報と、目的地の情報と、出発地と目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、ユーザの移動経路に関連する道案内動画を検索するステップと、
ここで、道案内動画は、ある出発地から目的地までの移動を撮影したものであり、
検索により抽出された道案内動画をユーザに対して提示するステップと、を実行する、方法。
【0284】
(付記16)
プロセッサと、メモリとを備える情報処理装置であって、プロセッサが、
ユーザが移動する移動経路であって、少なくとも出発地と目的地とを含む移動経路を受け付けるステップと、
受け付けた出発地の情報と、目的地の情報と、出発地と目的地とから定まる経路上の位置に関する情報と、のうち少なくともいずれかに基づいて、ユーザの移動経路に関連する道案内動画を検索するステップと、
ここで、道案内動画は、ある出発地から目的地までの移動を撮影したものであり、
検索により抽出された道案内動画をユーザに対して提示するステップと、を実行する、情報処理装置。
図1
図2
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