IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 和同産業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-埋設電線検査装置 図1
  • 特開-埋設電線検査装置 図2
  • 特開-埋設電線検査装置 図3
  • 特開-埋設電線検査装置 図4
  • 特開-埋設電線検査装置 図5
  • 特開-埋設電線検査装置 図6
  • 特開-埋設電線検査装置 図7
  • 特開-埋設電線検査装置 図8
  • 特開-埋設電線検査装置 図9
  • 特開-埋設電線検査装置 図10
  • 特開-埋設電線検査装置 図11
  • 特開-埋設電線検査装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025024717
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】埋設電線検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/54 20200101AFI20250214BHJP
   G01R 31/08 20200101ALI20250214BHJP
【FI】
G01R31/54
G01R31/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023128918
(22)【出願日】2023-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】592226729
【氏名又は名称】和同産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100160004
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 憲雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120558
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100148909
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧澤 匡則
(74)【代理人】
【識別番号】100192533
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 如紘
(72)【発明者】
【氏名】藤原 正寛
(72)【発明者】
【氏名】高橋 努
【テーマコード(参考)】
2G014
2G033
【Fターム(参考)】
2G014AA02
2G014AB33
2G033AA07
2G033AB02
2G033AC01
2G033AD19
2G033AD21
(57)【要約】
【課題】安価で、検査作業に熟練を要しない埋設電線検査装置を提供する。
【解決手段】埋設電線を検査する埋設電線検査装置(40)であって、埋設電線の端部に配置する定置部(41)と、検査員が運搬する可動部(59)と、この可動部(59)と定置部(41)とを電気的に接続する導線(79)とからなる。埋設電線に沿って地面に検査穴を穿ち、この検査穴にプローブ(60)を差し込み、ニードル(61)を埋設導線に電気的に接続することで、2色型発光ダイオード(76)に内蔵する第1色ランプと第2色ランプの一方を点灯させ、検査穴を変更したときに第1色ランプから第2色ランプに変わる、または、第2色ランプから第1色ランプに変わることで、埋設電線の断線箇所を発見する用途に供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面に埋められた埋設電線を検査する埋設電線検査装置であって、
この埋設電線検査装置は、前記埋設電線の端部に配置する定置部と、検査員が運搬する可動部と、この可動部と前記定置部とを電気的に接続する導線とからなり、
前記定置部は、第1電池と第2電池を内蔵する電池ボックスと、前記第1電池の正極から延びる第1ハーネスと、この第1ハーネスの先端に設けられ前記埋設電線の一端に電気的に接続される第1クリップと、前記第2電池の負極から延びる第2ハーネスと、この第2ハーネスの先端に設けられ前記埋設電線の他端に電気的に接続される第2クリップと、前記第1電池の負極と前記第2電池の正極との間から延びる第3ハーネスと、この第3ハーネスの先端に設けられる第3クリップとからなり、
前記可動部は、前記埋設電線の一部を収納する溝及び前記埋設電線に接触するニードルを有するプローブと、前記ニードルに電気的に接続されると共に第1色ランプとこの第1色ランプと異なる色を発光する第2色ランプを含む第4ハーネスと、この第4ハーネスの先端に設けられる第4クリップとからなり、
前記導線は、一端が前記第3クリップに電気的に接続され、他端が前記第4クリップに電気的に接続され、
前記埋設電線に沿って前記地面に複数箇所で検査穴を穿ち、前記検査穴に前記プローブを差し込み、前記ニードルを前記埋設導線に電気的に接続することで、前記第1色ランプと前記第2色ランプの一方を点灯させ、前記検査穴を変更したときに前記第1色ランプから前記第2色ランプに変わる、または、前記第2色ランプから前記第1色ランプに変わることで、前記埋設電線の断線箇所を発見する用途に供することを特徴とする埋設電線検査装置。
【請求項2】
地面に埋められた埋設電線を検査する埋設電線検査装置であって、
この埋設電線検査装置は、前記埋設電線の端部に配置する定置部と、検査員が運搬する可動部と、この可動部と前記定置部とを電気的に接続する導線とからなり、
前記定置部は、第1電池と第2電池を内蔵する電池ボックスと、前記第1電池の正極から延びる第1ハーネスと、この第1ハーネスの先端に設けられ前記埋設電線の一端に電気的に接続される第1クリップと、前記第2電池の負極から延びる第2ハーネスと、この第2ハーネスの先端に設けられ前記埋設電線の他端に電気的に接続される第2クリップと、前記第1電池の負極と前記第2電池の正極との間から延びる第3ハーネスと、この第3ハーネスの先端に設けられる第3クリップとからなり、
前記可動部は、前記埋設電線に電気的に接続される第5クリップと、この第5クリップに電気的に接続されると共に第1色ランプとこの第1色ランプと異なる色を発光する第2色ランプを含む第4ハーネスと、この第4ハーネスの先端に設けられる第4クリップとからなり、
前記導線は、一端が前記第3クリップに電気的に接続され、他端が前記第4クリップに電気的に接続され、
前記埋設電線に沿って前記地面に複数箇所で検査穴を穿ち、前記検査穴に前記第5クリップを差し込み、前記埋設導線に電気的に接続することで、前記第1色ランプと前記第2色ランプの一方を点灯させ、前記検査穴を変更したときに前記第1色ランプから前記第2色ランプに変わる、または、前記第2色ランプから前記第1色ランプに変わることで、前記埋設電線の断線箇所を発見する用途に供することを特徴とする埋設電線検査装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の埋設電線検査装置であって、
前記第1色ランプと前記第2色ランプは、1個の2色型発光ダイオードに内蔵されていることを特徴とする埋設電線検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地面に埋められた埋設電線を検査する埋設電線検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
庭園やゴルフ場などでは、定期的に草刈(含む芝刈)が行われる。
近年、省力化の一環として、自動草刈機が導入されつつある。自動草刈機は、無人運転が可能な自律走行草刈機が好まれる。
庭園やゴルフ場の草刈エリアは、エリアワイヤと呼ばれる埋設電線で囲われる。自律走行草刈機は埋設電線を電気的に検出し、反転する。以上により自律走行草刈機は草刈エリアを縦横に走行しつつ、草刈を行う。
【0003】
埋設電線は、長さが300m程度である。
埋設電線は、地中にあるものの、野鼠に齧られるなどして断線することがある。
断線が疑われるときは、埋設電線を掘り起こして断線箇所を見つける。次に、修理して埋め戻すことが行われる。埋設電線が300m程度と長いため、この作業は容易ではない。
【0004】
そこで、埋設電線の断線箇所検出装置が、望まれ実用化されている(例えば、特許文献1(第2図)参照)。
【0005】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図12は従来の技術の基本原理を説明する図である。
地面に、埋設電線EWが埋められている。この埋設電線EWの一端と地面との間に周波数がF1である交流電圧VF1が印加され、埋設電線EWの他端と地面との間に周波数がF2である交流電圧VF2が印加される。
【0006】
図12中、正規分布曲線はピックアップ電圧VDを示すグラフであり、これを無視して、地表に、第1電極AT1を当てる。
このときに、第1電極AT1は、埋設電線EWの真上に置かれることが重要となる。
この第1電極AT1から一定の距離を保って横の地表に、第2電極AT2を当てる。
ピックアップ電圧VDの周波数がF1からF2に変化すると、その箇所が断線箇所となる。
【0007】
第1電極AT1が埋設電線EWの真上に置かれると、綺麗な正規分布状のピックアップ電圧VD曲線が得られる。
対して、第1電極AT1が埋設電線EWの真上から左又は右へずれた位置に置かれると、ピックアップ電圧VD曲線は歪んだ形状になる。
また、第2電極AT2が第1電極AT1に近づくと、ピックアップ電圧VDが小さくなり、検出に影響がでる。
【0008】
すなわち、特許文献1の技術には、埋設電線EWは埋設されたままで、断線箇所の検出が可能となるという利点があるものの、看過できない欠点がある。欠点は次の通りである。
【0009】
第1電極AT1を埋設電線EWの真上に置くことが、必須となる。
しかし、外から見えない埋設電線EWの真上に第1電極AT1を置くことは容易でなく、真上に置くには熟練を要する。すなわち、検査作業に熟練を要する。
また、特許文献1の図1に示されるように、埋設電線の断線箇所検出装置は、圧電発振器OSCF1、OSCF2を含む複雑な構成体であり、必然的に高価となる。
【0010】
高価で、検査作業に熟練を要することが、埋設電線の断線箇所検出装置の普及の障害となっている。
普及を促すには、安価で、検査作業に熟練を要しない埋設電線の断線箇所検出装置が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】実公平7-10303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、安価で、検査作業に熟練を要しない埋設電線検査装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に係る発明は、地面に埋められた埋設電線を検査する埋設電線検査装置であって、
この埋設電線検査装置は、前記埋設電線の端部に配置する定置部と、検査員が運搬する可動部と、この可動部と前記定置部とを電気的に接続する導線とからなり、
前記定置部は、第1電池と第2電池を内蔵する電池ボックスと、前記第1電池の正極から延びる第1ハーネスと、この第1ハーネスの先端に設けられ前記埋設電線の一端に電気的に接続される第1クリップと、前記第2電池の負極から延びる第2ハーネスと、この第2ハーネスの先端に設けられ前記埋設電線の他端に電気的に接続される第2クリップと、前記第1電池の負極と前記第2電池の正極との間から延びる第3ハーネスと、この第3ハーネスの先端に設けられる第3クリップとからなり、
前記可動部は、前記埋設電線の一部を収納する溝及び前記埋設電線に接触するニードルを有するプローブと、前記ニードルに電気的に接続されると共に第1色ランプとこの第1色ランプと異なる色を発光する第2色ランプを含む第4ハーネスと、この第4ハーネスの先端に設けられる第4クリップとからなり、
前記導線は、一端が前記第3クリップに電気的に接続され、他端が前記第4クリップに電気的に接続され、
前記埋設電線に沿って前記地面に複数箇所で検査穴を穿ち、前記検査穴に前記プローブを差し込み、前記ニードルを前記埋設導線に電気的に接続することで、前記第1色ランプと前記第2色ランプの一方を点灯させ、前記検査穴を変更したときに前記第1色ランプから前記第2色ランプに変わる、または、前記第2色ランプから前記第1色ランプに変わることで、前記埋設電線の断線箇所を発見する用途に供することを特徴とする。
【0014】
なお、定置部も移動は可能であるが、検査に使用しているときは、移動させずに定置状態とするため、定置部と呼称する。
対して、可動部は、検査に際し埋設電線に沿って移動させるため、可動部と呼称する。
【0015】
請求項2に係る発明は、地面に埋められた埋設電線を検査する埋設電線検査装置であって、
この埋設電線検査装置は、前記埋設電線の端部に配置する定置部と、検査員が運搬する可動部と、この可動部と前記定置部とを電気的に接続する導線とからなり、
前記定置部は、第1電池と第2電池を内蔵する電池ボックスと、前記第1電池の正極から延びる第1ハーネスと、この第1ハーネスの先端に設けられ前記埋設電線の一端に電気的に接続される第1クリップと、前記第2電池の負極から延びる第2ハーネスと、この第2ハーネスの先端に設けられ前記埋設電線の他端に電気的に接続される第2クリップと、前記第1電池の負極と前記第2電池の正極との間から延びる第3ハーネスと、この第3ハーネスの先端に設けられる第3クリップとからなり、
前記可動部は、前記埋設電線に電気的に接続される第5クリップと、この第5クリップに電気的に接続されると共に第1色ランプとこの第1色ランプと異なる色を発光する第2色ランプを含む第4ハーネスと、この第4ハーネスの先端に設けられる第4クリップとからなり、
前記導線は、一端が前記第3クリップに電気的に接続され、他端が前記第4クリップに電気的に接続され、
前記埋設電線に沿って前記地面に複数箇所で検査穴を穿ち、前記検査穴に前記第5クリップを差し込み、前記埋設導線に電気的に接続することで、前記第1色ランプと前記第2色ランプの一方を点灯させ、前記検査穴を変更したときに前記第1色ランプから前記第2色ランプに変わる、または、前記第2色ランプから前記第1色ランプに変わることで、前記埋設電線の断線箇所を発見する用途に供することを特徴とする。
【0016】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の埋設電線検査装置であって、
前記第1色ランプと前記第2色ランプは、1個の2色型発光ダイオードに内蔵されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る発明では、埋設電線検査装置は、第1~第3ハーネス及び第1~第3クリップを備える電池ボックスと、第4クリップ、プローブ及び第1・第2色ランプを備える第4ハーネスと、単純な導線とで構成されるため、全体の構成が簡単で且つ安価である。
【0018】
地面に検査穴を穿ち、この検査穴へプローブを差し入れ、このプローブに備えるニードルを埋設電線に電気的に接続することが必須作業となるが、この作業は、目視可能な領域で行うため、熟練を要しない。
すなわち、請求項1により、安価で、検査作業に熟練を要しない埋設電線検査装置が提供される。
【0019】
請求項2に係る発明では、埋設電線検査装置は、第1~第3ハーネス及び第1~第3クリップを備える電池ボックスと、第4クリップ、第5クリップ及び第1・第2色ランプを備える第4ハーネスと、単純な導線とで構成されるため、全体の構成が簡単で且つ安価である。
【0020】
請求項1でのプローブを、請求項2では安価な第5クリップに置き換えたため、請求項2によれば、より安価で、検査作業に熟練を要しない埋設電線検査装置が提供される。
【0021】
請求項3に係る発明では、2色型発光ダイオードを採用した。第1色ランプと第2色ランプを各々設けるよりも、1個の2色型発光ダイオードとすることで、配線が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】ワイヤ埋設装置の一例を示す側面図である。
図2】庭園と自律走行草刈機を示す平面図である。
図3】本発明に係る埋設電線検査装置の構成図である。
図4】定置部の基本構成図である。
図5】(a)はプローブの断面図、(b)、(c)はプローブの作用図である。
図6】(a)は2色型発光ダイオードの基本構成図であり、(b)、(c)は2色型発光ダイオードの作用図である。
図7】(a)、(b)は断線と発光の相関を説明する図である。
図8】(a)は本発明に係る埋設電線検査装置を用いて行う断線箇所検出方法を説明する図、(b)は(a)のb部拡大図である。
図9】別の断線箇所検出方法を説明する図である。
図10】さらに別の断線箇所検出方法を説明する図である。
図11】本発明に係る埋設電線検査装置の変更例を説明する図である。
図12】従来の技術の基本原理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
【実施例0024】
図1に示すように、ワイヤ埋設装置10は、例えば、機体11と、この機体11に搭載される駆動源12と、この駆動源12で駆動され駆動源12から下へ延びる伝動軸13と、この伝動軸13で回される水平駆動軸14と、この水平駆動軸14に取付けられる円板15と、この円板15より後方に配置され機体11に設けられるワイヤリール16と、円板15より後方に配置され機体11に設けられワイヤリール16から供給される埋設電線17を溝18へ案内しつつ送るワイヤガイド19と、このワイヤガイド19より後方に配置され機体11に設けられ地面20に接触して抵抗力を発生する抵抗部材21とを備える。
【0025】
円板15は、走行輪と溝切輪とを兼ねている。切られた溝18に埋設電線17が収納され、埋設電線17に土22が掛けられ、均し板23で均される。
以上により、地面20に埋設電線17が埋められる。
【0026】
なお、埋設電線17の長さは、標準が300m(最長が600m)である。
埋設電線17は、銅撚線、銅単線、アルミニウム撚線、アルミニウム単線、鉄撚線、鉄単線の何れであってもよい。
また、埋設電線17は、被覆電線と裸電線の何れであってもよい。
【0027】
図2に示すように、一端17a及び他端17bが地上に残った状態で、庭園25に埋設電線17が敷設され、この埋設電線17の一端17a及び他端17bに電源26が繋がれている。
自律走行草刈機30は、駆動輪31と刈刃32とワイヤセンサ33を備え、駆動輪31で地面20上を走行しつつ刈刃32で草を刈る。ワイヤセンサ33が埋設電線17を検知したら、進行方向を変更する。以上により、自律走行草刈機30は、埋設電線17内を縦横に走行しつつ草を刈る。
【0028】
好ましくは、電源26と埋設電線17との間に、電流監視器35を備え、この電流監視器35に運転ランプを兼ねる正常ランプ36、異常を表示する異常ランプ37及び警報を発する警報ブザー38を備える。
埋設電線17に正常に電流が流れているときには、正常ランプ36が点灯する。
断線等により電流が途絶えたら異常ランプ37が点灯し、警報ブザー38が鳴る。
庭園25の管理者は異常を認識したら、検査員に処置を命じる。
【0029】
[埋設電線検査装置]
検査員は、次に述べる埋設電線検査装置40を用いて、検査を実施する。
図3に示すように、埋設電線検査装置40は、定置部41と、検査員が運搬する可動部59と、導線79とからなる。
【0030】
可動部59は、プローブ60と、第4ハーネス75とからなる。
第4ハーネス75は、基部に2色型発光ダイオード76及び差し込みプラグ77を有し、先端に第4クリップとしての第4わに(鰐)口クリップ78を有する。
【0031】
導線79は、100m~200m程度の汎用電線で差し支えない。
定置部41の詳細を、図4に基づいて説明する。
【0032】
[定置部]
図4に示すように、定置部41は、直列に配置される第1電池42及び第2電池43を内蔵する電池ボックス44と、第1電池42の正極から延びる第1ハーネス45と、この第1ハーネス45の先端に設けられ埋設電線(図2、符号17)の一端に電気的に接続する第1クリップとしての第1わに口クリップ46と、第2電池43の負極から延びる第2ハーネス47と、この第2ハーネス47の先端に設けられ埋設電線の他端に電気的に接続する第2クリップとしての第2わに口クリップ48と、第1電池42の負極と第2電池43の正極との間から延びる第3ハーネス51と、この第3ハーネス51の先端に設けられる第3クリップとしての第3わに口クリップ52と、スライドスイッチ53とからなる。
【0033】
なお、図4では省略したが、電池ボックス44に、外部短絡防止の保護素子を内蔵して、検査員への保護を強化する。
【0034】
第1電池42は、例えば直流3Vの一次電池(乾電池)又は充電可能な二次電池である。第2電池43も同様である。この程度の電圧であれば、感電の恐れが無く、検査員の負担が軽減される。
スライドスイッチ53は、ONで発光し、OFFで消光する照光式スイッチが好適である。
【0035】
[プローブ]
図5(a)に示すように、プローブ60は、下端が尖っているニードル61を内蔵する縦棒62と、この縦棒62の上部に一体形成した左横棒63及び右横棒64と、ニードル61の上端に設けた指掛け部65と、ニードル61を上方へ付勢する付勢ばね66と、左横棒63に内蔵したソケット67とからなる。ソケット67は、ニードル61に電気的に接続されている。
【0036】
縦棒62、左横棒63及び右横棒64は、電気絶縁性能を有する樹脂で構成される。
縦棒62は、下部に溝68を有し、ニードル61の下端は、この溝68へ出没する。
【0037】
図5(b)に示すように、溝68に埋設電線17を収納する。または、埋設電線17に溝68を引っ掛ける。
図5(a)にて、左横棒63に人指し指71を掛け、右横棒64に中指72を掛け、指掛け部65に親指73を掛けて、指掛け部65を押し下げる。
すると、図5(c)に示すように、ニードル61の下端が埋設電線17に接触する。埋設電線17が被覆電線であるときは、ニードル61が被覆を突き破り、金属電線に接触する。
【0038】
なお、詳細構造は省略するが、この実施例とでは逆に、指掛け部65を押し下げたときにニードル61を上げるようにしてもよい。
すなわち、常時は、ばねの付勢力でニードル61が、下がって溝68へ突き出る。
指掛け部65を押し下げると、ニードル61が上昇して、溝68から離れる。この溝68へ埋設電線17を収納する。親指73を緩めると、ニードル61が下がりその先端(下端)が埋設電線17に接触する。
よって、プローブ60の構造は、任意に変更して差し支えない。
【0039】
[第1色ランプと第2色ランプ]
図6(a)に示すように、2色型発光ダイオード76は、第1色ランプ76aと、この第1色ランプ76aとは異なる色を発光する第2色ランプ76bとを含む。
第1色ランプ76aの発光色は、例えば赤色であり、第2色ランプ76bの発光色は、例えば黄色である。
【0040】
差し込みプラグ77をソケット67へ差し込むことで、第4ハーネス75がニードル61に電気的に接続される。
【0041】
図6(b)に示すように、差し込みプラグ77側がプラス(+)で、第4わに口クリップ78側がマイナス(-)になると、第1色ランプ76aが点灯し、第2色ランプ76bは消えたままとなる。すなわち、2色型発光ダイオード76は赤色を発光する。
【0042】
図6(c)に示すように、差し込みプラグ77側がマイナス(-)で、第4わに口クリップ78側がプラス(+)になると、第2色ランプ76bが点灯し、第1色ランプ76aは消えたままとなる。すなわち、2色型発光ダイオード76は黄色を発光する。
【0043】
[プローブのセットと色]
図7(a)に示すように、埋設電線17が途中の断線箇所Xで断線している状態を想定する。なお、この図では、説明の便利のために埋設電線17は露出させた。
埋設電線17の一端17aに第1わに口クリップ46を噛ませ、他端17bに第2わに口クリップ48を噛ませる。
【0044】
導線79を延ばし、この導線79の一端に第3わに口クリップ52を噛ませる。延ばした導線79の先端に第4わに口クリップ78を噛ませる。
その上で、埋設電線17の任意の箇所に、プローブ60をセットする。
【0045】
図7(a)に示すように、断線箇所Xと第1わに口クリップ46との間の埋設電線17にプローブ60をセットすると、検査員が握るプローブ60の傍で2色型発光ダイオード76は、第1色ランプ(図6(b)、符号76a)が光ることで、赤色に光る(以下「2色型発光ダイオード76は赤色に光る。」という)。
【0046】
図7(b)に示すように、断線箇所Xと第2わに口クリップ48との間の埋設電線17にプローブ60をセットすると、検査員が握るプローブ60の傍で2色型発光ダイオード76は、第2色ランプ(図6(c)、符号76b)が光ることで、黄色に光る(以下「2色型発光ダイオード76は黄色に光る。」という)。
【0047】
図7(b)において、プローブ60は、第3わに口クリップ52から100m程度は離れている。
仮に、2色型発光ダイオード76を第3わに口クリップ52の近傍(すなわち、図3に示す電池ボックス44など)に設けると、プローブ60を握る検査員に加えて、2色型発光ダイオード76の近傍に第2の検査員を配置する必要があり、人件費が嵩む。
この点、本発明では、検査員が持ち運ぶプローブ60の近傍に2色型発光ダイオード76を配置したので、1名の検査員で検査作業が行えるという利点がある。
【0048】
[検査方法1]
以上の構成からなる埋設電線検査装置40を用いて、検査員が行う検査方法の一例を、図8(a)、(b)に基づいて説明する。
管理者は、異常ランプ(図2、符号37)の点灯及び/又は警報ブザー(図2、符号38)が鳴ることで、異常を認識し、検査員に検査を命じる。
検査員は、埋設電線検査装置(図3、符号40)を携帯しつつ庭園(図2、符号25)へ向かい、図2にて電源26から埋設電線17を外す。
【0049】
図8(a)において、検査員は、埋設電線17の一端17aに第1わに口クリップ46を噛ませ、他端17bに第2わに口クリップ48を噛ませる。延ばした導線79に第3わに口クリップ52を噛ませ、導線79の先端に第4わに口クリップ78を噛ませる。
【0050】
並行して(又は次に)シャベルやスコップ等のツールで、埋設電線17の一端17aの近傍に第1の検査穴81を穿ち、埋設電線17を局部的に露出させる。検査員は、第1の検査穴81にプローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする(噛ませる)。
このときは、2色型発光ダイオード76は、赤色が点灯したとする。
【0051】
なお、埋設電線17の周長は標準300mで、最大600mである。対して、第1の検査穴81の穴径は0.1m(10cm)程度である。
図8(a)では、第1の検査穴81を大きく描いて強調したが、第1の検査穴81(及び他の検査穴)は正しくは小さな点の大きさになる。
【0052】
赤色が確認できたので、第1の検査穴81の隣に第2の検査穴82を穿つ。
検査員は、プローブ60を第2の検査穴82に差し入れ、プローブ60を埋設電線17にセットする。このとき、2色型発光ダイオード76は、赤色が点灯したとする。
以上の手順を、第3の検査穴83~第6の検査穴86まで繰り返す。何れも2色型発光ダイオード76は、赤色が点灯したとする。
【0053】
検査穴については、第1の検査穴81を穿つ→検査→色確認→第2の検査穴82を穿つ→検査→色確認のように、順次穿つことを原則とするが、作業の効率化を考慮して、複数個の検査穴(この例では第1の検査穴81から第7の検査穴87)を予め穿ち、次にプローブ60による検査を実施するようにしてもよい。
【0054】
ところで、埋まっているため、検査員は断線箇所Xを知らない。この例では、第6の検査穴86と第7の検査穴87の間に断線箇所Xがある。
【0055】
次に、検査員は、プローブ60を第7の検査穴87に差し入れ、プローブ60を埋設電線17にセットする。このときは、2色型発光ダイオード76は、黄色が点灯する。すなわち、色が変わった。
【0056】
なお、図7(b)で説明したように、第7の検査穴87から第2わに口クリップ48までの埋設電線17は、何処にプローブ60をセットしても全て2色型発光ダイオード76は、黄色が点灯する。
よって、図8(a)において、第7の検査穴87以降の検査穴は穿つ必要がない。
【0057】
そして、色の変化に基づいて、検査員は、断線箇所Xが、第6の検査穴86と第7の検査穴87の間にあることを、認識することができる。
【0058】
ただし、第6の検査穴86と第7の検査穴87の間は、例えば20mの距離がある。この距離だけ埋設電線17を掘り起こすことは大変である。
【0059】
その対策の一例を、図8(b)に基づいて説明する。
図8(b)に示すように、第6の検査穴86と第7の検査穴87の中間に、第6.5の検査穴88を穿ち、プローブ60をセットする。このとき、2色型発光ダイオード76は、黄色が点灯した。なお、第6.5は第6と第7の中間を意味する。
【0060】
次に、第6の検査穴86と第6.5の検査穴88の中間に、第6.25の検査穴89を穿ち、プローブ60をセットする。このとき、2色型発光ダイオード76は、黄色が点灯した。第6.25は第6と第6.5の中間を意味する。
【0061】
第6の検査穴86では赤色、第6.25の検査穴89で黄色であるため、第6の検査穴86と第6.25の検査穴89の間に、断線箇所Xがあることになる。
第6の検査穴86と第6.25の検査穴89の間は、1/4の5mの距離となった。
この距離であれば埋設電線17を掘り起こすことは容易である。
【0062】
なお、図8(b)において、第6の検査穴86と第6.25の検査穴89の中間に、第6.125の検査穴を開けて、掘り起こす距離を、さらに半分の2.5mにすることは差し支えない。検査穴を穿つ手間と、埋設電線17を掘り起こす手間との兼ね合いから、検査穴の数を任意に決定すればよい。
【0063】
以上に述べた本実施例によれば、図3で説明したように、定置部41と可動部59とは、十分に小型であり、十分に安価である。
そして、図8(a)で説明したように、プローブ60を露出した埋設電線17にセットすることは熟練を要しない。加えて、2色型発光ダイオード76の発光する色を識別するだけであるからこの識別に熟練を要しない。
結果、本発明により、安価で、検査作業に熟練を要しない埋設電線検査装置(図3、符号40)が提供される。
【0064】
ところで、埋設電線17の検査は、図2の異常ランプ37が点灯することや警報ブザー38が鳴ることで、開始される。であれば、断線箇所Xは、原則として1箇所である。1箇所であれば、図8(a)、(b)に基づく検査手順が有効となる。
【0065】
ただし、検査開始までに時間を置いたときに、この間に野鼠により別の箇所が齧られ、結果、複数箇所で断線することはありうる。複数箇所断線の発生頻度はごく小さいが皆無とは言えない。
本発明の埋設電線検査装置40を用いると、複数箇所の断線にも対応できる。この対応を次に説明する。
【0066】
[検査方法2]
断線箇所Xが2箇所である例を、図9に基づいて、説明する。
図9に示すように、断線箇所Xに加えて、第7の検査穴87と第2わに口クリップ48との間に第2の断線箇所X2が存在していると仮定する。
図8(a)と同様に、図9において、第1の検査穴81~第6の検査穴86にプローブ60を差し込み、埋設電線17にセットしたとき、2色型発光ダイオード76は赤色であった。
【0067】
次に、第7の検査穴87にプローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする。このとき、2色型発光ダイオード76は黄色が点灯しないで、無点灯であった。
検査員は、この無点灯により、複数箇所の断線を疑うこととなる。
【0068】
そこで、検査員は、第2わに口クリップ48(埋設電線17の他端17b)の近傍に、第nの検査穴91を穿ち、プローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする。このとき、2色型発光ダイオード76は黄色であった。
次に、第nの検査穴91より第7の検査穴87寄りの箇所に第(n-1)の検査穴92を穿ち、プローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする。このとき、2色型発光ダイオード76は黄色であった。
【0069】
次に、第(n-1)の検査穴92より第7の検査穴87寄りの箇所に第(n-2)の検査穴93を穿ち、プローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする。このとき、2色型発光ダイオード76は無点灯であった。
検査員は、第(n-1)の検査穴92と第(n-2)の検査穴93の間に、第2の断線箇所X2があると、認識する。
すなわち、赤色から無点灯に変わったことで断線箇所Xを認識し、黄色から無点灯に変わったことで第2の断線箇所X2を認識することができる。
【0070】
なお、断線箇所が複数であるときの頻度は僅かであり、断線箇所が1箇所であることが大部分であることから、先に述べた「検査方法1」が主として適用される。
「検査方法1」の変更例を、図10(a)~(d)に基づいて以下に説明する。
【0071】
[検査方法3]
図10(a)に示すように、埋設電線17の一端17a及び他端17bから十分に遠い(好ましくは最も遠い)箇所に、第1の検査穴81を穿つ。この第1の検査穴81にプローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする。
【0072】
2色型発光ダイオード76が「赤」であれば、第1の検査穴81と第1わに口クリップ46の間は健全で、第1の検査穴81と第2わに口クリップ48の間に断線が疑われる。
または、2色型発光ダイオード76が「黄色」であれば、第1の検査穴81と第2わに口クリップ48の間は健全で、第1の検査穴81と第1わに口クリップ46の間に断線が疑われる。
【0073】
図10(a)では、2色型発光ダイオード76が「赤」であり、第1の検査穴81と第2わに口クリップ48の間に断線が疑われ、この間が次の検査対象となる。第1の検査穴81と第1わに口クリップ46の間は健全であるため、以降、この間は検査対象から除外する。
【0074】
図10(b)に示すように、次の検査対象の中間(第1の検査穴81と第2わに口クリップ48の中間)に、第2の検査穴82を穿つ。この第2の検査穴82にプローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする。
2色型発光ダイオード76が「黄色」であった。第2の検査穴82と第2わに口クリップ48の間は健全で、第2の検査穴82と第1の検査穴81の間が次の検査対象となる。
【0075】
図10(c)に示すように、次の検査対象の中間(第2の検査穴82と第1の検査穴81の中間)に、第3の検査穴83を穿つ。この第3の検査穴83にプローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする。
2色型発光ダイオード76が「黄色」であった。第3の検査穴83と第2の検査穴82の間は健全で、第3の検査穴83と第1の検査穴81の間が次の検査対象となる。
【0076】
図10(d)に示すように、次の検査対象の中間(第3の検査穴83と第1の検査穴81の中間)に、第4の検査穴84を穿つ。この第4の検査穴84にプローブ60を差し込み、埋設電線17にセットする。
2色型発光ダイオード76が「赤色」であった。第4の検査穴84と第1の検査穴81の間は健全で、第4の検査穴84と第3の検査穴83の間に断線箇所Xが特定される。
【0077】
以上に述べた「検査方法3」も、図8(a)に示す「検査方法1」と同様に、2色型発光ダイオード76の色が変わったことで断線箇所Xが特定される。
しかし、図8(a)では検査穴81~87の数は7であり、図10(d)では検査穴81~84の数は4であるため、「検査方法1」よりも「検査方法3」の方が、検査時間の短縮が期待されるという利点がある。
【0078】
[埋設電線検査装置の変更例]
図3で説明した埋設電線検査装置40の変更例を、図11に基づいて説明する。
この変更例では、図3に示すプローブ60を、第5クリップ80に置き換えた。その他は変更が無いため、図11において、図3と共通の構成要素は図3の符号を流用し、共通要素の詳細な説明は省略する。
【0079】
すなわち、図11に示すように、埋設電線検査装置40は、定置部41と、検査員が運搬する可動部59と、導線79とからなる。
可動部59は、埋設電線17に電気的に接続される第5クリップ80と、この第5クリップ80に電気的に接続されると共に異なる色を発光する2色型発光ダイオード76を含む第4ハーネス75と、この第4ハーネス75の先端に設けられる第4クリップ78とからなる。
【0080】
第5クリップ80は、第1クリップとしての第1わに口クリップ46と同様に、安価なわに口クリップで差し支えない。
この変更例では、比較的高価なプローブ60を安価な第5クリップ80に置き換えたため、埋設電線検査装置40の一層のコストダウンが図れる。
【0081】
尚、2色型発光ダイオード76は、2個の単色型発光ダイオードに変更することは差し支えない。具体的には、図6(b)に示す第1色ランプ76aを赤色を発光する単色型発光ダイオードとし、第2色ランプ76bを黄色を発光する単色型発光ダイオードとすればよい。1個の2色型発光ダイオード76より、2個の単色型発光ダイオードの方が、入手が容易で安価である。しかし、配線のしやすさから、2色型発光ダイオード76が推奨される。
【0082】
また、2色型発光ダイオード76は、フィラメント型電球に変更することは差し支えない。しかし、低消費電力の観点から、2色型発光ダイオード76が推奨される。
【0083】
また、第1~第4わに口クリップ46、48、52、78及び第5クリップ80は、ばねをねじに変更したようなクリップ(わに口とは異なるクリップ)に変更することは差し支えない。
すなわち、第1~第5クリップは、埋設電線17又は導線79に着脱可能に噛ませることができる構造であれば、構造は自由に変更して差し支えない。
【0084】
また、図3では、プローブ60と第4ハーネス75とは、別部品としたが、両者を一体化して一部品とすることは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、庭園やゴルフ場に敷設された埋設電線を検査する検査装置に好適である。
【符号の説明】
【0086】
17…埋設電線、17a…埋設電線の一端、17b…埋設電線の他端、20…地面、40…埋設電線検査装置、41…定置部、42…第1電池、43…第2電池、44…電池ボックス、45…第1ハーネス、46…第1クリップ(第1わに口クリップ)、47…第2ハーネス、48…第2クリップ(第2わに口クリップ)、51…第3ハーネス、52…第3クリップ(第3わに口クリップ)、59…可動部、60…プローブ、61…ニードル、68…溝、75…第4ハーネス、76…2色型発光ダイオード、76a…第1色ランプ、76b…第2色ランプ、78…第4クリップ(第4わに口クリップ)、79…導線、80…第5クリップ、81~87…第1~第7の検査穴、X…断線箇所。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12