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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025024727
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】プリンタ、情報処理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20250214BHJP
   B41J 11/04 20060101ALI20250214BHJP
   B41J 11/42 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
B41J29/38 601
B41J29/38 801
B41J11/04
B41J11/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023128944
(22)【出願日】2023-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】弁理士法人グローバル・アイピー東京
(72)【発明者】
【氏名】新井 秀和
【テーマコード(参考)】
2C058
2C061
【Fターム(参考)】
2C058AC06
2C058AD06
2C058AE04
2C058AE14
2C058AF06
2C058AF31
2C058DA10
2C058GA11
2C058GE19
2C061AP01
2C061AQ04
2C061AS08
2C061AS12
2C061HJ02
2C061HN05
2C061HN15
(57)【要約】
【課題】RFIDインレイを有する印字媒体を利用するときの拡張性又は柔軟性を増大させる。
【解決手段】本発明のある一態様に係るプリンタは、RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタであって、印字媒体のRFIDインレイと通信を行うRFIDユニットと、RFIDインレイに含まれる複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域に含まれるデータである第1データを読み出し、第1データ、又は第1データに基づく第2データを複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域とは異なる第2メモリ領域に書き込むように、RFIDユニットを制御する制御部と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタであって、
前記印字媒体のRFIDインレイと通信を行うRFIDユニットと、
前記RFIDインレイに含まれる複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域に含まれるデータである第1データを読み出し、前記第1データ、又は前記第1データに基づく第2データを前記複数のメモリ領域のうち前記第1メモリ領域とは異なる第2メモリ領域に書き込むように、前記RFIDユニットを制御する制御部と、
を備えたプリンタ。
【請求項2】
前記印字媒体を搬送するプラテンローラを備え、
前記制御部は、前記印字媒体に対する印字を開始する印字開始位置から、前記RFIDユニットが前記印字媒体の前記RFIDインレイと通信を行う通信位置まで前記印字媒体を搬送させ、前記RFIDインレイから前記第1データを読み出した後に前記印字媒体を前記印字開始位置まで戻すように、前記プラテンローラを制御する、
請求項1に記載されたプリンタ。
【請求項3】
前記制御部は、前記印字媒体が前記印字開始位置に戻った後に、前記印字開始位置から前記通信位置まで前記印字媒体を搬送させ、前記RFIDインレイに前記第2データを書き込んだ後に前記印字媒体を前記印字開始位置まで戻すように、前記プラテンローラを制御する、
請求項2に記載されたプリンタ。
【請求項4】
外部の情報処理装置と通信を行う通信部を備え、
前記通信部は、前記第1メモリ領域から読み出された前記第1データを前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から前記第2データを受信する、
請求項1から3のいずれか一項に記載されたプリンタ。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2データを前記第2メモリ領域に書き込んだ後に、前記複数のメモリ領域のうち少なくとも一部のメモリ領域に含まれるデータを読み出してログデータとして記録する、
請求項1から3のいずれか一項に記載されたプリンタ。
【請求項6】
前記制御部は、前記複数のメモリ領域のうちユーザにより予め選択された1以上のメモリ領域に含まれるデータを読み出して前記ログデータとして記録する、
請求項5に記載されたプリンタ。
【請求項7】
前記複数のメモリ領域は、ユーザが利用可能なユーザ領域を含み、
前記制御部は、前記複数のメモリ領域のうち前記ユーザ領域が選択された場合、ユーザ入力に基づいて、前記ユーザ領域の中で、前記ログデータとして記録可能な所定サイズのアドレス範囲を決定する、
請求項6に記載されたプリンタ。
【請求項8】
RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタによる情報処理方法であって、
RFIDユニットを使用して、前記RFIDインレイに含まれる複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域に含まれるデータである第1データを読み出すステップと、
前記RFIDユニットを使用して、前記第1データ、又は前記第1データに基づく第2データを前記複数のメモリ領域のうち前記第1メモリ領域とは異なる第2メモリ領域に書き込むステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタにインストールされた場合に、
前記プリンタのRFIDユニットを使用して、前記RFIDインレイに含まれる複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域に含まれるデータである第1データを読み出す手順と、
前記RFIDユニットを使用して、前記第1データ、又は前記第1データに基づく第2データを前記複数のメモリ領域のうち前記第1メモリ領域とは異なる第2メモリ領域に書き込む手順と、
をコンピュータに実行させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタ、プリンタを用いた情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ICチップ及びアンテナを有するRFID(Radio Frequency Identification)インレイ(以下、単に「インレイ」という。)が組み込まれたラベルに印字を行うプリンタが知られている。このようなプリンタでは、ラベルに印字を行う際にラベルに組み込まれたインレイに対してデータの書き込みを行う。従来、プリンタに書き込むデータは、予めプリンタのメモリに保存されているデータであった。
【0003】
例えば特許文献1には、ラベル用紙に取り付けられた無線タグ(上記インレイに相当)にデータを書き込むラベルプリンタが記載されている。このラベルプリンタは、店舗にて陳列販売する商品に貼り付けるラベルを発行する場合に、販売価格等をPOS端末等に取り込ませるためのタグデータを無線タグに書き込むように構成されているが、当該タグデータはプリンタのメモリに保存されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-088837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、インレイに含まれるICチップには、インレイを識別するコード情報やラベルが貼付される物品を識別するコード情報等のデータが記録されている。このデータ、又はこのデータに基づくデータをインレイに対する書き込む際に利用することで、ラベルが貼付された物品を流通させる場合の運用の拡張性又は柔軟性を増大させる余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、RFIDインレイを有する印字媒体を利用するときの拡張性又は柔軟性を増大させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様は、RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタであって、
前記印字媒体のRFIDインレイと通信を行うRFIDユニットと、
前記RFIDインレイに含まれる複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域に含まれるデータである第1データを読み出し、前記第1データ、又は前記第1データに基づく第2データを前記複数のメモリ領域のうち前記第1メモリ領域とは異なる第2メモリ領域に書き込むように、前記RFIDユニットを制御する制御部と、
を備えたプリンタである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のある態様によれば、RFIDインレイを有する印字媒体を利用するときの拡張性又は柔軟性を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態のラベル発行システムのシステム構成を示す図である。
図2】一実施形態のプリンタの筐体内における概略的な構成を示す図である。
図3】一実施形態のプリンタにおいて発行されるラベルを説明する図である。
図4】一実施形態のプリンタの概略的なブロック図である。
図5】一実施形態のプリンタの搬送制御の一例を説明する図である。
図6】一実施形態のプリンタで実行される処理例を示すフローチャートである。
図7】一実施形態のラベル発行システムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図8】一実施形態のラベル発行システムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図9】一実施形態のプリンタにおいて表示される画面の例を示す図である。
図10】一実施形態のプリンタにおいて表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に記載する形態は、図面の簡単な説明により説明される図面に限定されるものではない。
【0011】
本発明のある態様の第1の態様は、RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタであって、
前記印字媒体のRFIDインレイと通信を行うRFIDユニットと、
前記RFIDインレイに含まれる複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域に含まれるデータである第1データを読み出し、前記第1データ、又は前記第1データに基づく第2データを前記複数のメモリ領域のうち前記第1メモリ領域とは異なる第2メモリ領域に書き込むように、前記RFIDユニットを制御する制御部と、
を備えたプリンタである。
【0012】
本発明のある態様の第1の態様によれば、RFIDインレイを有する印字媒体を利用するときの拡張性又は柔軟性を増大させることができる。
【0013】
本発明のある態様の第2の態様は、前記印字媒体を搬送するプラテンローラを備え、
前記制御部は、前記印字媒体に対する印字を開始する印字開始位置から、前記RFIDユニットが前記印字媒体の前記RFIDインレイと通信を行う通信位置まで前記印字媒体を搬送させ、前記RFIDインレイから前記第1データを読み出した後に前記印字媒体を前記印字開始位置まで戻すように、前記プラテンローラを制御する、前記第1の態様に記載のプリンタである。
【0014】
本発明のある態様の第2の態様によれば、第1データを読み出した後に印字媒体が印字開始位置に戻るように構成されるため、その後に第1データ又は第2データをRFIDに書き込んだり、第1データ又は第2データを印字媒体に印字したりすることができる。そのため、RFIDインレイを有する印字媒体を利用するときの柔軟性を増大させることができる。
【0015】
本発明のある態様の第3の態様は、前記制御部は、前記印字媒体が前記印字開始位置に戻った後に、前記印字開始位置から前記通信位置まで前記印字媒体を搬送させ、前記RFIDインレイに前記第2データを書き込んだ後に前記印字媒体を前記印字開始位置まで戻すように、前記プラテンローラを制御する、前記第2の態様に記載のプリンタである。
【0016】
本発明のある態様の第3の態様によれば、第1データ又は第2データをRFIDに書き込んだ後に、印字媒体に印字することができる。
【0017】
本発明のある態様の第4の態様は、外部の情報処理装置と通信を行う通信部を備え、
前記通信部は、前記第1メモリ領域から読み出された前記第1データを前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から前記第2データを受信する、前記第1から第3の態様のいずれかに記載のプリンタである。
【0018】
本発明のある態様の第4の態様によれば、外部の情報処理装置が第1データを基にRFIDインレイに書き込むべき第2データを作成できるため、RFIDインレイを有する印字媒体を利用するときの拡張性又は柔軟性をさらに増大させることができる。
【0019】
本発明のある態様の第5の態様は、前記制御部は、前記第2データを前記第2メモリ領域に書き込んだ後に、前記複数のメモリ領域のうち少なくとも一部のメモリ領域に含まれるデータを読み出してログデータとして記録する、前記第1から第4の態様のいずれかに記載のプリンタである。
【0020】
本発明のある態様の第5の態様によれば、印字媒体のRFIDインレイに書き込んだ内容を記録するため、印字媒体ごとのトレーサビリティが確保される。
【0021】
本発明のある態様の第6の態様は、前記制御部は、前記複数のメモリ領域のうちユーザにより予め選択された1以上のメモリ領域に含まれるデータを読み出して前記ログデータとして記録する、前記第5の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0022】
本発明のある態様の第6の態様によれば、ユーザが必要とするデータのみを記録することができる。
【0023】
本発明のある態様の第7の態様は、前記複数のメモリ領域は、ユーザが利用可能なユーザ領域を含み、
前記制御部は、前記複数のメモリ領域のうち前記ユーザ領域が選択された場合、ユーザ入力に基づいて、前記ユーザ領域の中で、前記ログデータとして記録可能な所定サイズのアドレス範囲を決定する、前記第6の態様に記載のプリンタである。
【0024】
本発明のある態様の第7の態様によれば、ユーザ領域内のデータのうち記録対象となるデータが限定されるため、印字媒体を発行する度にログデータを記録する際の時間が短縮され、印字媒体の発行のスループットが向上する。
【0025】
本発明のある態様の第8の態様は、RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタによる情報処理方法であって、
RFIDユニットを使用して、前記RFIDインレイに含まれる複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域に含まれるデータである第1データを読み出すステップと、
前記RFIDユニットを使用して、前記第1データ、又は前記第1データに基づく第2データを前記複数のメモリ領域のうち前記第1メモリ領域とは異なる第2メモリ領域に書き込むステップと、を含む情報処理方法である。
【0026】
本発明のある態様の第8の態様によれば、RFIDインレイを有する印字媒体を利用するときの拡張性又は柔軟性を増大させることができる。
【0027】
本発明のある態様の第9の態様は、RFIDインレイを有する印字媒体を発行するプリンタにインストールされた場合に、
前記プリンタのRFIDユニットを使用して、前記RFIDインレイに含まれる複数のメモリ領域のうち第1メモリ領域に含まれるデータである第1データを読み出す手順と、
前記RFIDユニットを使用して、前記第1データ、又は前記第1データに基づく第2データを前記複数のメモリ領域のうち前記第1メモリ領域とは異なる第2メモリ領域に書き込む手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムである。
【0028】
本発明のある態様の第9の態様によれば、RFIDインレイを有する印字媒体を利用するときの拡張性又は柔軟性を増大させることができる。
【0029】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
【0030】
図1に、一実施形態のラベル発行システム1の概略的なシステム構成を示す。
図1において、プリンタ2とホストコンピュータ5(情報処理装置の一例)はネットワークNWを介して通信可能である。ネットワークNWは限定しないが、LAN(Local Area Network)やインターネット等である。
ホストコンピュータ5は、例えばラップトップ型の情報処理端末として図示されているが、その限りではなく、タブレット型の端末であってもよいしスマートフォンであってもよい。
プリンタ2は、後述するように、ラベルを発行するラベルプリンタであり、ホストコンピュータ5からの要求に応じてラベルを発行する。図2に示すプリンタ2の外観の構成は例示的なものに過ぎないが、例えば、表示パネル22と入力ボタン28を含む。発行口23は、ラベルを発行(排出)する箇所である。
【0031】
図2及び図3Aを参照して、プリンタ2について説明する。
図2は、プリンタ2の筐体内における概略的な構成を示している。図2に示すように、プリンタ2の支持軸29には、ロール紙Rが装填されている。ロール紙Rは、連続紙CPがロール状に巻回されたものである。図3Aに示すように、連続紙CPは、帯状の台紙PMと、台紙PM上に間隔を空けて剥離可能に取り付けられた複数枚のラベルPLと、を含む。ラベルPLの裏面(印字面とは反対側の面)には粘着剤が塗布され、粘着面が形成されている。台紙PMにおいてラベルPLの粘着面が接触する面(表面)には、シリコーン等のような剥離剤がコーティングされており、ラベルPLを台紙PMから容易に剥離することが可能になっている。ラベルPLには、RFIDインレイIL(以下、単に「インレイIL」という。)が組み込まれている。図3Aに拡大して示すように、インレイILは、ICチップCと、所定のパターンで形成され、ICチップCに接続されたアンテナANと、からなる。インレイILは「無線タグ」ということもある。
図示しないが、支持軸29には、印字面の裏側に粘着剤が塗布された粘着面が形成された台紙無しラベルをロール状に巻回されたロール紙を装填することもできる。
【0032】
図2を参照すると、プリンタ2は、モータ45によって回転駆動されるプラテンローラ24が設けられている。プラテンローラ24が回転することで、支持軸29に装填されたロール紙Rから連続紙CPを引き出し、プリンタ2内を搬送させることができる。プラテンローラ24と対向してサーマルヘッド25が配置されている。サーマルヘッド25は、複数の発熱体(発熱抵抗体)が連続紙CPの幅方向(連続紙CPの搬送方向に対し直交する方向)に沿ってライン状に配列された発熱部を有している。プリンタ2では、プラテンローラ24とサーマルヘッド25でラベルPLを挟持しながら、連続紙CPの各ラベルPLに印字を行う。
なお、プラテンローラ24は、正転方向および逆転方向に回転可能である。それによって、連続紙CPは、順方向Fおよび逆方向に搬送可能となっている。
【0033】
サーマルヘッド25に対して連続紙CPの搬送方向の上流側には、ラベル位置検出センサ27が設けられている。ラベル位置検出センサ27は、搬送される連続紙CPを挟んで対向する発光素子と受光素子を含む光透過型センサである。ラベル位置検出センサ27は、発光素子から出射した光を受光素子で受光する際に、ラベルPLと台紙PMを透過した光と、台紙PMのみを透過した光とで受光強度に差があることに基づき、連続紙CPの搬送方向における各ラベルPLの端部を検出する。ラベル位置検出センサ27の検出結果(出力信号)は、連続紙CPの搬送制御に利用される。
【0034】
プラテンローラ24とサーマルヘッド25がラベルPLを挟持する位置の近傍には、RFIDアンテナ26が設けられる。RFIDアンテナ26は、ラベルPLに組み込まれているインレイILと通信を行うためのアンテナである。プリンタ2の筐体内には制御ユニット30が配置されており、制御ユニット30内には後述するリーダライタ39(RFIDユニットの一例)が設けられている。インレイILからデータを読み出す、又はインレイILにデータを書き込む場合には、リーダライタ39による制御の下、RFIDアンテナ26から電磁波が送出される。
ラベルPLのインレイILに対してデータを書き込み、ラベルPLに印字を行った後、ラベルPLは、発行口23(図1)からプリンタ2の外部に排出されるようになっている。
なお、図2で電気信号の送受信を破線で示すように、制御ユニット30は、サーマルヘッド25、モータ45、ラベル位置検出センサ27、及びRFIDアンテナ26と電気的に接続されている。
【0035】
図3Bに示すように、インレイILのICチップCに含まれるメモリには、USER領域、TID領域、EPC領域、及びRESERVED領域を有する。
USER領域(ユーザ領域の一例)は、ユーザが利用可能な領域であり、他の領域と比較して大容量のデータ領域である。
TID領域は、無線タグの製造時に製造者によって書き込まれる一意の識別データであるタグ識別子(TID)を格納しており、ユーザによる書き込みができない領域である。
EPC領域には、UII領域とPC領域とAFI領域を含む。UII領域には、ユーザが自由に読み書きできる領域であり、EPCが格納される。EPCは、GS1で標準化された無線タグに書き込むための識別コードである。EPCの一例として、SGTINが挙げられる。SGTINは、商品識別コードであるGTIN(Global Trade Item Number;GS1事業者コード及び商品アイテムコードを含む)にシリアル番号を付加したものである。
PC領域には、PCが格納される。PC(Protocol Control)は、通信用の制御情報である。
AFI領域には、AFI(Application Family Identifier)が格納される。AFIは、無線タグの適用を示すデータ(例えば製品あるいは繰り返し利用可能な包装材に使用されるのかを示すデータ)であり、ISO/IECで規定されている。
RESERVED領域は、無線タグを無効化するために使用するキルパスワードや、読み取り/書き込みを行うためのアクセスパスワード等が記録されている。
【0036】
次に、プリンタ2の電気的構成について図4のブロック図を参照して説明する。
図4に示すように、プリンタ2の制御ユニット30は、CPU31、ROM32、RAM33、入力インタフェース(I/F)34、表示制御部35、モータコントローラ36、ヘッドコントローラ37、センサインタフェース(I/F)38、リーダライタ39、通信インタフェース(I/F)40(通信部の一例)、及び、通信バス41を備える。
【0037】
CPU31は、ROM32に格納されているファームウェアをRAM33にロードして実行し、プリンタ2の各種の機能を実現する。
ファームウェアは、ラベル位置検出センサ27の出力信号に基づいて、連続紙CPの搬送を制御する。ファームウェアはまた、リーダライタ39がインレイILから読み取ったデータをログデータとして記録し、リーダライタ39が各ラベルのインレイILに書き込むべきデータをリーダライタ39に送信する。
表示制御部35は、CPU31から受信する表示データを基に表示パネル22に画像を表示させる。表示パネル22は、タッチパネルによる入力手段を備える。
入力インタフェース34は、入力ボタン28又はタッチパネルに対する操作入力を受け付け、CPU31に送信するインタフェースである。
モータコントローラ36は、ファームウェアから送られる制御信号に基づいてモータ45を駆動する駆動回路を含む。制御信号には、例えば連続紙CPの順方向又は逆方向の搬送量に関する情報が含まれる。
ヘッドコントローラ37は、イメージバッファを含み、ファームウェアから送られる制御信号(例えばストローブ信号等)を基に、印字データに応じてサーマルヘッド18の発熱部に含まれる複数の発熱体に選択的に電流が流れるように制御する。
センサインタフェース38は、ラベル位置検出センサ27の出力信号を受信し、デジタル値に変換してCPU31に送信する。
リーダライタ39は、ファームウェアからの読み書きのための指示信号を受信し、インレイILから読み出したデータ(読み出しデータ)をCPU31に送信するとともに、インレイILに書き込むべきデータ(書き込みデータ)をCPU31から受信する。リーダライタ39は、インレイILとの通信を行うときには、通信対象のインレイILを含むラベルPLが所定の通信位置に搬送されたタイミングで、RFIDアンテナ26から所定の強度の電磁波が送出されるようにRFIDアンテナ26を制御する。
【0038】
次に、ラベル発行システム1においてラベルを発行するときの制御について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、プリンタ2により1枚のラベルを発行するときの搬送制御の一例を説明する図である。図6は、1枚のラベルを発行するときのプリンタの一連の処理(ラベル発行処理)を示すフローチャートである。図6に示すラベル発行処理は、制御ユニット30においてファームウェアを実行することで行われる。
【0039】
プリンタ2の制御ユニット30は、ラベルを発行する際に、インレイに含まれる複数のメモリ領域(図3B参照)のうちいずれかのメモリ領域に含まれるデータを読み出し、読み出し元のメモリ領域とは異なるメモリ領域に当該データを書き込むように、リーダライタ39を制御する。
例えば、制御ユニット30は、ラベルを発行する際に、インレイのEPC領域(第1メモリ領域の一例)に格納されるEPC(第1データの一例)を当該インレイのUSER領域(第2メモリ領域)に書き込むように、リーダライタ39を制御する。このとき、インレイのUSER領域に書き込まれるデータはEPCであってもよいし、EPCに新たな情報を付加したデータ等、EPCを基にしたデータ(第2データの一例)であってもよい。USER領域にEPCを書き込んでおくことで、例えばラベルが貼付された物品が流通され、又は後工程に渡される場合に、EPCを読み出す際にはUSER領域のみにアクセスすればよくなるため、ラベルを利用するときの拡張性又は柔軟性が増す利点がある。
【0040】
以下、図5の連続紙CPの搬送状態を示す状態ST11~ST16と、図6のステップS2~S16を順に参照して、1枚のラベルを発行するときの流れを説明する。また、図5及び図6を参照して説明では、インレイILのEPC領域から読み出したEPCをUSER領域に書き込む場合を例にして説明する。
図5では、連続紙CP(1枚目のラベルPL#1,2枚目のラベルPL#2,…を含む。)の時系列に沿った各状態において、サーマルヘッド25の発熱部の位置(発熱体位置)、ラベル位置検出センサ27の位置、及び、RFIDアンテナ26の搬送方向に沿った位置関係を示している。
【0041】
図5の状態ST11に示すように、ラベルを発行する前では、プリンタ2は、1枚目のラベルPL#1の印字開始位置を発熱体位置に位置する状態で待機させている。この状態でホストコンピュータ5から読み出しコマンドを受信すると(図6のステップS2:YES)、制御ユニット30は、タグオフセットを実行してインレイILのEPC領域からEPCを読み出すようにリーダライタ39を制御する(図6のステップS4)。
【0042】
ここで、タグオフセットとは、処理対象となるラベル(図5のST11では、ラベルPL#1)を順方向又は逆方向に搬送させてインレイILがRFIDアンテナ26と通信を行うのに最適な位置(通信位置)に配置させることをいう。このときの搬送量(つまりオフセット量)は予め設定されている。図2に例示するプリンタ2では、RFIDアンテナ26が、サーマルヘッド25の発熱体位置に対して連続紙CPの搬送経路の上流側にあるため、状態ST12に示すように連続紙CPを逆搬送させる。ラベルPL#1が通信位置にあるときにRFIDアンテナ26から電磁波を送出してインレイILのEPC領域からEPCが読み出される。制御ユニット30は、読み出されたEPCをRAM33に保存する。その後、制御ユニット30は、再度、ラベルPL#1の印字開始位置が発熱体位置に位置する(つまり、ラベルPL#1を印字開始位置に戻す)ようにプラテンローラ24を制御する(図5の状態ST13、図6のステップS6)。
【0043】
次いで、ホストコンピュータ5から書き込みコマンドを受信すると(図6のステップS8:YES)、制御ユニット30は、再度タグオフセットを実行してインレイILのUSER領域に、RAM33に保存されていたEPCを書き込むようにリーダライタ39を制御する(図5の状態ST14、図6のステップS10)。一実施形態では、インレイILに書き込んだデータ(この例ではEPC)を読み出してログデータとして制御ユニット30内のバッファに記録する(図6のステップS12)。
その後、制御ユニット30は、再度、ラベルPL#1の印字開始位置が発熱体位置に位置する(つまり、ラベルPL#1を印字開始位置に戻す)ようにプラテンローラ24を制御する(図5の状態ST15、図6のステップS14)。最後に、制御ユニット30は、ラベルPL#1に対する印字を実行する(図5の状態ST16、図6のステップS16)。
【0044】
以上説明したようにして、1枚のラベルが発行される。2枚目のラベルPL#2以降の各ラベルの発行についても1枚目と同様である。なお、各ラベルの印字開始位置を発熱体位置に位置させる場合、ラベル位置検出センサ27が各ラベルの端部を検出し、ラベル位置検出センサ27の位置から発熱体位置までの距離に応じた所定量、連続紙CPを搬送させる。
【0045】
一実施形態では、図5の状態ST12においてラベルPL#1のインレイILから読み出したデータをホストコンピュータ5側で加工し、その後に状態ST14において、ホストコンピュータ5側で加工したデータをインレイILに書き込んでもよい。それによって、発行したラベルを利用するときの拡張性又は柔軟性をさらに増大させることができる。そのような実施形態におけるラベル発行処理について、図7のシーケンスチャートを参照して説明する。
なお、図7では、図6のフローチャートと同じ処理については同一の符号を付し、重複説明を省略する。また、以下の説明では、図6と同様に、インレイILのEPC領域からEPCを読み出す場合を例にして説明する。
【0046】
図7を参照すると、プリンタ2の制御ユニット30は、ステップS6においてインレイILのEPC領域からEPCが読み出すと、読み出したデータ(読み出しデータ;この例ではEPC)をホストコンピュータ5に送信する(ステップS7a)。ホストコンピュータ5は、受信した読み出しデータに対してデータ加工を施す(ステップS7b)。
データ加工の内容は限定しないが、例えば、読み出しデータ(EPC)に対してコード情報を付加することが挙げられる。上述したようにEPCには商品アイテムコードが含まれるが、小売店等の流通業者は、発行したラベルを物品に貼付して物品を管理する場合に、物品の管理上独自の識別情報を付加させたい場合(例えばインストアマーキングを行う場合)がある。そのような場合に、読み出したEPCに対してコード情報(例えば4桁、8桁の情報)を付加したり、あるいは、EPCの中でユーザが使用したい所定の桁数のデータを抽出したりすることで、発行したラベルを利用するときの拡張性又は柔軟性が増す。
上記の例では、読み出しデータがEPCの場合の例であるが、読み出しデータがTIDの場合、TIDの特定のユニークなコードを抽出して加工済データを作成してもよい。
【0047】
ホストコンピュータ5は、ステップS7bで加工を施したデータ(加工済データ)を含む書き込みコマンドをプリンタ2に送信する(ステップS8)。プリンタ2の制御ユニット30は、書き込みコマンドを受信するとタグオフセットを実行し、インレイILに対して、書き込みコマンドに含まれる加工済データをインレイILのUSER領域に書き込むようにリーダライタ39を制御する(ステップS10)。
その後の処理は図6に示したものと同じである。なお、ステップS16において、制御ユニット30は、ステップS8で受信した加工済データをラベルに印字するように制御してもよい。
【0048】
一実施形態では、プリンタ2は、図6及び図7のステップS12においてバッファに格納したログデータをホストコンピュータ5に返送してもよい。それによってユーザは、ホストコンピュータ5で受信したログデータを基に、発行したラベルの管理、さらにはラベルが貼付された物品の管理を行い易くなる。そのような実施形態におけるホストコンピュータ5とプリンタ2の間の処理について、図8のシーケンスチャートを参照して説明する。
【0049】
図8を参照すると、ホストコンピュータ5は、予め返送有効設定コマンドをプリンタ2に送信する(ステップS20)。返送有効設定コマンドとは、プリンタ2側でのログデータの返送を有効設定にするコマンドである。次いで、ホストコンピュータ5とプリンタ2の間で1以上のラベル発行処理を行う(ステップS22)。ラベル発行処理は、図7に示したとおりである。図7は1枚のラベルを発行するときのラベル発行処理であるが、図8では、このラベル発行処理がユーザの所望の回数だけ連続的に行われる。このとき、ラベル発行処理が行われる度に1枚のラベルに対するログデータが制御ユニット30のバッファに蓄積されていく。
なお、バッファに蓄積可能なログデータの量(例えば、100枚のラベルに相当するログデータ等)を制限してもよい。その場合、バッファに格納されたログデータの量が蓄積可能な最大値に達した場合には、新たに取得したログデータはバッファ内の最も古いログデータに上書き保存される。
【0050】
1以上のラベル発行処理が完了すると、ホストコンピュータ5は、プリンタ2に対してログデータの返送要求コマンドを送信する(ステップS24)。返送要求コマンドに応じてプリンタ2の制御ユニット30は、1以上のラベル発行処理によって蓄積された1以上のラベルに対応するログデータをまとめてホストコンピュータ5に返送する(ステップS26)。ホストコンピュータ5は、ログデータをストレージ等に保存する(ステップS28)。
【0051】
図6及び図7のステップS12においてインレイILから取得するログデータは、インレイILに書き込まれているすべてのデータであってもよいし、インレイIL内でユーザが予め選択したデータであってもよい。つまり、制御ユニット30は、インレイILの複数のメモリ領域のうち少なくとも一部のメモリ領域に含まれるデータを読み出してログデータとして記録してもよい。それによって、発行するラベルごとのトレーサビリティが確保される。
【0052】
図9は、プリンタ2の表示パネル22においてユーザが、ログデータとしてインレイILから取得するデータを選択する手順を示している。図9の画面G1は、プリンタ2のRFIDに関する設定用の画面である。画面G1は、項目201(「RFIDログ」)、項目202(「RFIDデータ記録」)を含む項目一覧をスクロールボタンsbによりスクロールさせて表示可能に構成されている。
【0053】
画面G1において項目201は、ログデータをホストコンピュータ5に返送するときの設定を行う項目であり、ユーザ操作に応じてチェックボックス203にチェックマークの有無を設定可能である。
チェックボックス203にチェックマークが有るときには、ログデータの返送要求コマンド(図8のステップS24)を受信したときに、ステップS26において、複数枚のラベルに対してバッファに格納されているログデータが古い順にホストコンピュータ5に返送される。この場合、ログデータの返送後にバッファはクリアされる。チェックボックス203にチェックマークが無いときには、ログデータの返送要求コマンドを受信したときに、直近のラベル1枚分のログデータがホストコンピュータ5に返送されるが、ログデータの返送後にバッファはクリアされない。なお、チェックマークの有無に関わらず、プリンタ2の電源を切断した場合には、すべてのログデータが消去される。
【0054】
画面G1において項目202は、ログデータとしてインレイILから取得するデータを選択するための項目である。画面G1では、ログデータとしてEPCとTID(EPC/TID)が選択された状態を示している。項目202を操作すると、画面G1から画面G2に変化する。
画面G2は、ログデータとしてインレイILから取得可能なデータ(EPC,TID,USER,PC,AFI)のいずれか、又は2以上の組合せからなるデータ一覧から、ログデータとしてインレイILから取得するデータをユーザ操作によって選択する画面である。なお、「USER」は、USER領域(図3B参照)に格納されているデータを意味する。
画面G2に表示されるデータ一覧は、スクロールボタンsbを操作することで変更可能である。現在は、ログデータとしてEPCとTIDが選択された状態であるため、「EPC/TID」にチェックマーク204が付されている。このデータ一覧の中からいずれかのデータ又は2以上のデータの組合せを選択する操作を行った後に確定ボタン205を操作すると、ログデータとしてインレイILから取得可能なデータが変更される。すなわち、プリンタ2は、複数のメモリ領域のうちユーザにより予め選択された1以上のメモリ領域に含まれるデータを読み出してログデータとして記録するため、ユーザが必要とするデータのみを記録することができる。
なお、画面G2のデータ一覧の中からいずれかのデータを選択することは、インレイILの複数のメモリ領域のうち1以上のメモリ領域を選択することと実質的に等価である。
【0055】
画面G2に表示されるデータ一覧から「USER」が選択されると、図10の画面G3が表示される。画面G3は、画面G1と同様にプリンタ2のRFIDに関する設定用の画面であるが、項目206(「ロギング開始アドレス」)、及び項目207(「ロギングサイズ」)が追加される点で画面G1と異なる。「USER」、又は「USER」を含むデータの組合せが選択された場合には、ロギング開始アドレスとロギングサイズをユーザ操作によって、ログデータとして記録可能な所定サイズのアドレス範囲を決定することが可能となっている。USER領域は他の領域と比較して大容量のデータ領域であるが、ロギング開始アドレス及びロギングサイズを指定することで、USER領域内のデータのうちログ対象となるデータが限定される。そのため、ラベルを発行する度にログデータを記録する際の時間が短縮され、ラベル発行のスループットが向上する。
【0056】
図9及び図10では、ログデータとしてインレイから取得可能なデータを選択すること、及び、USER領域からログデータを取得するときのアドレス範囲を決定することをプリンタ2に対する操作によって行う例について説明したが、その限りではない。プリンタ2に対する操作に代えて、ホストコンピュータ5からの書き込みコマンド(図6及び図7のステップS8)において設定してもよい。
【0057】
以上、本発明のプリンタの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。
例えばログデータとして蓄積可能なデータは、インレイから読み出されたデータに限られない。ログデータとして、読み出しデータを受信するときの受信信号強度(RSSI)を含めてもよいし、制御ユニット30又はRFIDアンテナ26の雰囲気温度を測定する温度センサを備えていれば、当該温度センサによる検出温度の情報を含めてもよい。
台紙無しラベルを利用する場合には、ラベル位置検出センサは、台紙無しラベルの裏面に配置されたラベルごとの位置検出用マークを検出する光反射型センサで構成してもよい。
【符号の説明】
【0058】
1…ラベル発行システム
2…プリンタ
22…表示パネル
23…発行口
24…プラテンローラ
25…サーマルヘッド
26…RFIDアンテナ
27…ラベル位置検出センサ
28…入力ボタン
29…支持軸
30…制御ユニット
31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…入力インタフェース、35…表示制御部、36…モータコントローラ、37…ヘッドコントローラ、38…センサインタフェース、39…リーダ、40…通信インタフェース40、41…通信バス
45…モータ
5…ホストコンピュータ
CP…連続紙、PM…台紙、PL…ラベル、IL…RFIDインレイ、R…ロール紙
NW…ネットワーク
図1
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図8
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図10