(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025106
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】登録端末、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250214BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
G06Q50/10
G07G1/12 321L
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023129580
(22)【出願日】2023-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 智史
(72)【発明者】
【氏名】谷 博一
(72)【発明者】
【氏名】原尻 達矢
(72)【発明者】
【氏名】伊勢山 遥
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3E142CA17
3E142FA02
3E142FA10
3E142FA14
3E142JA03
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】生体認証を利用したサービスの利用に係る利便性を向上させる登録端末、情報処理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムでは、管理サーバと、認証サーバと、複数の連携サーバと、利用端末と、登録端末と、カメラデバイスとが、インターネット等のネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。登録端末の制御部において、取得部513は、ユーザの生体情報を取得する。受付部512は、予め定められた複数のサービスの中から、ユーザが利用するサービスの選択を受け付ける。通信制御部511は、1つの生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子に対して、サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理可能な管理情報を管理するサーバ装置に対し、取得部513が取得した生体情報と、受付部512で選択を受け付けたサービスを表す情報とを送信することで、管理情報への登録を要求する。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの生体情報を取得する取得部と、
予め定められた複数のサービスの中から、前記ユーザが利用するサービスの選択を受け付ける第1受付部と、
1つの前記生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子に対して、前記サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理可能な管理情報を管理するサーバ装置に対し、前記取得部が取得した前記生体情報と、前記第1受付部で選択を受け付けた前記サービスを表す情報とを送信することで、前記管理情報への登録を要求する要求部と、
を備える登録端末。
【請求項2】
前記管理情報は、1つの前記生体情報又は1つの前記生体識別子に対して、複数の前記利用者識別情報を対応付けたものであり、
前記第1受付部は、前記予め定められた複数のサービスの中から、前記管理情報へ追加登録する前記サービスの追加選択を受付け、
前記取得部は、追加登録の対象となる前記サービスに対応付ける前記生体情報又は当該生体情報の前記生体識別子を取得し、
前記要求部は、前記生体情報又は前記生体識別子と、前記第1受付部で追加選択を受付けた前記サービスを表す情報とを送信することで、前記管理情報への追加登録を要求する、
請求項1に記載の登録端末。
【請求項3】
前記管理情報は、複数の前記生体情報の各々又は複数の前記生体識別子の各々に対して、複数の前記利用者識別情報を対応付けたものであり、
予め定められた複数の前記生体情報の中から、前記管理情報へ追加登録する前記生体情報の追加選択を受付ける第2受付部を更に備え、
前記取得部は、前記第2受付部で追加選択を受付けた前記生体情報を取得し、
前記要求部は、前記第2受付部で追加選択を受付けた前記生体情報又は当該生体情報の前記生体識別子と、前記サービスを表す情報とを送信することで、前記管理情報への追加登録を要求する、
請求項1に記載の登録端末。
【請求項4】
前記管理情報は、前記ユーザ又は前記登録端末を識別可能な1つの共通識別子に対して、複数の前記生体情報又は複数の前記生体識別子と、複数の前記利用者識別情報とを対応付けて管理する、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の登録端末。
【請求項5】
前記サービスは、カード決済、電子マネー決済、コード決済、及び仮想通貨決済のうちのいずれか一つの決済サービスであり、
前記第1受付部は、カード決済、電子マネー決済、コード決済、及び仮想通貨決済の中から、前記管理情報へ追加登録する前記決済サービスの追加選択を受付ける、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の登録端末。
【請求項6】
登録端末と、サーバ装置とを有する情報処理システムであって、
前記登録端末は、
ユーザの生体情報を取得する取得部と、
予め定められた複数のサービスの中から、前記ユーザが利用するサービスの選択を受け付ける受付部と、
前記サーバ装置に対し、前記取得部が取得した前記生体情報と、前記受付部で選択を受け付けた前記サービスを表す情報とを送信することで、1つの前記生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子に対して、前記サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理可能な管理情報への登録を要求する要求部と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記登録端末から、前記生体情報と、前記サービスを表す情報とを受信する受信部と、
前記生体情報又は前記生体識別子に対して、前記サービスを表す情報から特定される前記利用者識別情報を対応付けて前記管理情報として記憶装置に記憶する記憶制御部と、
前記記憶装置に記憶された前記利用者識別情報に基づき、前記ユーザが利用することが可能なサービスを表す情報を前記登録端末に送信する送信部と、
を備える情報処理システム。
【請求項7】
コンピュータを、
ユーザの生体情報を取得する取得部と、
予め定められた複数のサービスの中から、前記ユーザが利用するサービスの選択を受け付ける受付部と、
1つの生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子に対して、前記サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理可能な管理情報を管理するサーバ装置に対し、前記取得部が取得した前記生体情報と、前記受付部で選択を受け付けた前記サービスを表す情報とを送信することで、前記管理情報への登録を要求する要求部と、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、登録端末、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人工知能や深層学習の発達等により、顔、指紋、掌紋、静脈、虹彩等の生体情報を利用した生体認証の精度が向上している。これに伴い、スマートフォンのロック解除、入退室管理、出入国管理、決済サービス等の生体認証を利用した各種サービスが普及しつつある。
【0003】
ところで、生体認証を利用した各種サービスは、複数の事業者によって展開されることが多い。このため、ユーザは、複数のサービスを利用する場合、サービス毎に生体情報の登録を行わなければならない可能性が高く、利便性に欠ける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、生体認証を利用したサービスの利用に係る利便性を向上させることができる登録端末、情報処理システム及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る登録端末は、取得部と、第1受付部と、要求部とを備える。取得部は、ユーザから生体情報を取得する。第1受付部は、予め定められた複数のサービスの中から、ユーザが利用するサービスの選択を受け付ける。要求部は、1つの生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子に対して、サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理可能な管理情報を管理するサーバ装置に対し、取得部が取得した生体情報と、第1受付部で選択を受け付けたサービスを表す情報とを送信することで、管理情報への登録を要求する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る管理情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る管理サーバの制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る認証サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る認証サーバの制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る連携サーバ(決済)の構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係る連携サーバ(決済)の制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係る連携サーバ(電子レシート)の構成の一例を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、第1実施形態に係る連携サーバ(電子レシート)の制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、第1実施形態に係る利用端末(POS端末)の構成の一例を示すブロック図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態に係る利用端末(POS端末)の制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図13】
図13は、第1実施形態に係る利用端末(POS端末)の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図14】
図14は、第1実施形態に係る利用端末(POS端末)の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図15】
図15は、第1実施形態に係る登録端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図16】
図16は、第1実施形態に係る登録端末の制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図17】
図17は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図18】
図18は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図19】
図19は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図20】
図20は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図21】
図21は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図22】
図22は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図23】
図23は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図24】
図24は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図25】
図25は、第1実施形態に係る登録端末の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図26】
図26は、第1実施形態に係るカメラデバイスの構成の一例を示すブロック図である。
【
図27】
図27は、第1実施形態に係るカメラデバイスの制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図28】
図28は、第1実施形態に係るカメラデバイスの表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図29】
図29は、第1実施形態に係る情報処理システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図30】
図30は、第1実施形態に係る情報処理システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図31】
図31は、第2実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図32】
図32は、第2実施形態に係る連携サーバ(入退室管理)の構成の一例を示すブロック図である。
【
図33】
図33は、第2実施形態に係る連携サーバ(入退室管理)の制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図34】
図34は、第2実施形態に係る利用端末(入退室管理装置)の構成の一例を示すブロック図である。
【
図35】
図35は、第2実施形態に係る利用端末(入退室管理装置)の制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図36】
図36は、第2実施形態に係る利用端末(入退室管理装置)の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図37】
図37は、第2実施形態に係る利用端末(入退室管理装置)の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図38】
図38は、第2実施形態に係る利用端末(入退室管理装置)の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図39】
図39は、第2実施形態に係る情報処理システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図40】
図40は、第3実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図41】
図41は、第3実施形態に係る連携サーバ(デジタルマーケティング)の構成の一例を示すブロック図である。
【
図42】
図42は、第3実施形態に係る連携サーバ(デジタルマーケティング)の制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図43】
図43は、第3実施形態に係る利用端末(デジタルサイネージ)の構成の一例を示すブロック図である。
【
図44】
図44は、第3実施形態に係る利用端末(デジタルサイネージ)の制御部が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図45】
図45は、第3実施形態に係る利用端末(デジタルサイネージ)の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図46】
図46は、第3実施形態に係る利用端末(デジタルサイネージ)の表示部に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
【
図47】
図47は、第3実施形態に係る情報処理システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図48】
図48は、変形例4に係る情報処理システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を付して実施形態に係る登録端末、情報処理システム及びプログラムについて説明する。
【0008】
(第1実施形態)
第1実施形態では、本実施形態の情報処理システムを、主に生体認証を利用した決済サービスに適用した例について説明する。
【0009】
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムSの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、情報処理システムSは、管理サーバ1と、認証サーバ2と、連携サーバ3(3a,3b…)と、利用端末4(4a,4b…)と、登録端末5(5a,5b…)と、カメラデバイス6とを有する。情報処理システムSを構成する各装置は、インターネット等のネットワーク7を介して、相互に通信可能に接続される。
【0010】
なお、
図1の情報処理システムSの各装置の台数は一例であり、これに限定されない。例えば、情報処理システムSは、認証サーバ2を複数台有していてもよい。
【0011】
管理サーバ1は、ユーザの生体情報を管理する。生体情報は、ユーザの特徴を示す情報である。生体情報としては、例えば、顔、指紋、掌紋、虹彩等が挙げられる。以下、
図2乃至
図4を用いて、管理サーバ1の構成について説明する。
【0012】
まず、管理サーバ1のハードウェア構成について説明する。
図2は、管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。管理サーバ1は、制御部110、記憶部120及び通信I/F(Interface、インタフェース)130を備えている。通信I/F130は、ネットワーク7に接続し、ネットワーク7を介して他の装置(認証サーバ2、連携サーバ3、利用端末4、及び登録端末5等)と通信を行う。
【0013】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)により構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部110は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0014】
記憶部120は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Memory)、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。例えば、記憶部120は、管理サーバ1の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0015】
また、例えば、記憶部120は、管理情報121を記憶する。管理情報121は、ユーザの生体情報を管理する情報である。
図3は、管理情報121のデータ構成の一例を説明する図である。
図3の管理情報121は、共通ID、氏名、住所、年齢、性別、携帯番号、メールアドレス、生体識別ID、サービスID、及び会員IDを対応付けて記憶したものである。
【0016】
共通IDは、ユーザを識別するためのID情報である。共通IDは、共通識別子の一例である。共通IDは、例えば、生体情報を登録したユーザにユニークな番号等である。氏名は、ユーザの氏名を表す情報である。住所は、ユーザの住所を表す情報である。年齢は、ユーザの年齢を表す情報である。性別は、ユーザの性別を表す情報である。携帯番号は、ユーザの携帯電話の番号を表す情報である。メールアドレスは、ユーザのメールアドレスを表す情報である。
【0017】
生体識別IDは、生体情報を識別するためのID情報である。生体識別IDは、生体識別情報の一例である。サービスIDは、対応する生体識別IDで識別される生体情報を用いることでユーザが利用可能な各種サービスを識別するためのID情報である。会員IDは、対応するサービスIDで識別されるサービスを利用するためのID情報である。会員IDは、利用者識別情報の一例である。
【0018】
図3の1行目は、共通ID「C001」のユーザの氏名が「○○ ○○」、住所が「△△県・・・」、性別が「男性」、携帯番号が「012-3456-7890」、メールアドレスが「aaa@bbb.cc」であることを表している。
【0019】
また、
図3の1行目は、共通ID「C001」で識別されるユーザ(以下、ユーザ「C001」ともいう)が、生体識別ID「L001」で識別される生体情報(以下、生体情報「L001」ともいう)を登録しており、サービスID「S001」で識別されるサービス(以下、サービス「S001」ともいう)を生体情報「L001」を用いて利用可能であること、サービス「S001」の会員IDが「M001」であることを表している。
【0020】
また、
図3の1行目~5行目は、ユーザ「C001」が、1つの生体情報「L001」で、サービス「S001」、サービス「S002」、サービス「S003」、サービス「S004」、及びサービス「S005」が利用可能であることを表している。このように、本実施形態では、ユーザは1つの生体情報の登録で、複数のサービスを利用することができる。これにより、ユーザによる生体情報の登録の利便性を向上できる。
【0021】
また、
図3の6~9行目は、ユーザ「C001」が、生体情報「L001」とは別の生体情報「L002」を登録していることを表している。
図3の例では、ユーザ「C001」は、生体情報「L002」で、サービス「S001」、サービス「S002」、サービス「S004」、及びサービス「S005」が利用可能であることを表している。
【0022】
ここで、例えば、ユーザ「C001」が基本的には、生体情報「L002」を利用したいと考えているが、サービス「S003」については、生体情報「L002」の認証に対応していないような場合を想定する。
【0023】
この場合、ユーザ「C001」は、生体情報「L001」でサービス「S003」を利用可能なため、サービス「S003」を利用するときだけは、生体情報「L001」で生体認証を行い、他のサービスでは生体情報「L002」で生体認証を行うといったことが可能になる。
【0024】
また、例えば、生体情報「L001」が顔画像で、生体情報「L002」が指紋であり、かつ、顔画像と指紋との両方で生体認証可能な場面で、ユーザ「C001」は、指紋の読取が上手くいかないときだけ、顔画像で生体認証を行うといったことも可能になる。このように、本実施形態では、複数の生体情報のうち、利用可能な任意の生体情報でサービスを利用できる。これにより、ユーザによる生体情報の利用の利便性を向上できる。
【0025】
また、上述のように、
図3の例では、ユーザ「C001」は、生体情報「L001」と生体情報「L002」との2つの生体情報を登録している。このように、本実施形態では、複数の生体情報を一つの共通IDを用いて管理することができる。
【0026】
なお、共通IDと会員IDとは対応付けられているが、生体識別IDとは対応付けられていないサービスがあり、ユーザが当該サービスを利用しようとした場合、管理サーバ1は、当該サービスは生体情報と連携されていないため、生体認証を利用できない旨をユーザに通知してもよい。
【0027】
次に、管理サーバ1の機能構成について説明する。
図4は、制御部110の機能構成の一例を示すブロック図である。制御部110は、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部111、記憶制御部112、認証部113等の各種機能部として機能する。
【0028】
通信制御部111は、他の装置との間の情報の送受信を制御する。情報の送受信の制御には、他の装置に対して処理の実行を要求する制御命令の生成等の処理が含まれる。例えば、通信制御部111は、通信I/F130を介し、認証サーバ2、連携サーバ3、利用端末4、及び登録端末5との間での情報の送受信の制御を行う。
【0029】
一例として、通信制御部111は、認証サーバ2に生体情報登録要求等を送信する。また、通信制御部111は、認証サーバ2から生体情報登録完了通知等を受信する。また、通信制御部111は、連携サーバ3に連携サービス登録要求等を送信する。また、通信制御部111は、連携サーバ3から連携サービス登録完了通知等を受信する。
【0030】
また、通信制御部111は、利用端末4からサービス利用要求等を受信する。また、通信制御部111は、利用端末4にサービス利用要求に対応する会員ID等を送信する。また、通信制御部111は、登録端末5からユーザ登録要求、生体情報登録要求、連携サービス登録要求等を受信する。また、通信制御部111は、登録端末5に生体情報登録完了通知等を送信する。
【0031】
記憶制御部112は、記憶装置に関する制御を行う。記憶装置に関する制御には、データの抽出、データの記憶、データの削除等の各種データ処理の制御が含まれる。例えば、記憶制御部112は、共通ID、ユーザの個人情報、生体識別ID、サービスID、会員ID等を対応付けて管理情報121として記憶する。
【0032】
認証部113は、ユーザ登録時の認証処理を実行する。例えば、認証部113は、通信制御部111が登録端末5から携帯電話番号やメールアドレスを含む会員情報を受信した場合に認証コードを発行する。次いで、認証部113は、受信した会員情報から携帯電話番号又はメールアドレスを特定する。そして、認証部113は、通信制御部111と協働し、SMS(Short Message Service)や電子メール等を用いて当該登録端末5へ発行した認証コードを送信する。
【0033】
ここで、SMSの送信先を表す携帯電話番号(又は電子メールの送信先を表すメールアドレス)は、記憶制御部112により、認証コードと対応付けられて認証情報として記憶部120に記憶される。
【0034】
また、認証部113は、通信制御部111と協働し、会員情報の送信元の登録端末5へ認証コードとは異なる方法で認証コード入力画面生成命令を送信する。その後、通信制御部111は、登録端末5から認証コードと携帯電話番号(又はメールアドレス)とを含む情報を受信する。
【0035】
認証部113は、認証情報として記憶されている認証コードと携帯電話番号(又はメールアドレス)とのセットの中に、通信制御部111が登録端末5から受信した認証コードと携帯電話番号(又はメールアドレス)のセットと一致するセットがあるかを判定する。
【0036】
一致するセットが存在する場合、認証部113は、共通IDを発行する。この場合、当該セットは、記憶制御部112により記憶部120の認証情報から消去される。発行された共通IDは、記憶制御部112により登録端末5から受信した会員情報と対応付けられて管理情報121として記憶部120に記憶される。なお、認証部113は、通信制御部111と協働して登録端末5から当該登録端末5を識別する端末IDを受信し、当該端末IDを共通IDとして利用してもよい。
【0037】
一方、一致するセットが存在しない場合、認証部113は、通信制御部111と協働し、認証コードが一致しない旨の警告画面の生成命令を登録端末5へ送信する。
【0038】
図1に戻り、説明を続ける。認証サーバ2は、生体認証を行う。以下、
図5及び
図6を用いて、認証サーバ2の構成について説明する。
【0039】
まず、認証サーバ2のハードウェア構成について説明する。
図5は、認証サーバ2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。認証サーバ2は、制御部210、記憶部220及び通信I/F230を備えている。通信I/F230は、ネットワーク7に接続し、ネットワーク7を介して他の装置(管理サーバ1、利用端末4、カメラデバイス6等)と通信を行う。
【0040】
制御部210は、例えば、CPU、ROM及びRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部210は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0041】
記憶部220は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。
【0042】
例えば、記憶部220は、認証サーバ2の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。また、例えば、記憶部220は、認証情報221を記憶する。認証情報221は、生体情報を利用したユーザの認証に用いられる情報である。例えば、認証情報221は、生体情報と生体識別IDとを対応付けて記憶したものである。
【0043】
次に、認証サーバ2の機能構成について説明する。
図6は、制御部210の機能構成の一例を示すブロック図である。制御部210は、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部211、記憶制御部212、生体認証部213等の各種機能部として機能する。
【0044】
通信制御部211は、他の装置との間の情報の送受信を制御する。情報の送受信の制御には、他の装置に対して処理の実行を要求する制御命令の生成等の処理が含まれる。例えば、通信制御部211は、通信I/F230を介し、管理サーバ1、利用端末4及びカメラデバイス6との間での情報の送受信を制御する。
【0045】
一例として、通信制御部211は、管理サーバ1から生体情報登録要求等を受信する。また、通信制御部211は、管理サーバ1に生体情報登録完了通知等を送信する。また、通信制御部211は、カメラデバイス6から認証要求等を受信する。また、通信制御部211は、利用端末4に認証完了通知等を送信する。
【0046】
記憶制御部212は、記憶装置に関する制御を行う。記憶装置に関する制御には、データの抽出、データの記憶、データの削除等の各種データ処理の制御が含まれる。例えば、記憶制御部212は、生体情報と生体識別IDとを対応付けて認証情報221として記憶部220に記憶する。
【0047】
生体認証部213は、生体認証に関連する処理を行う。例えば、生体認証部213は、生体識別IDを発行する。また、例えば、生体認証部213は、認証情報221に登録された顔画像と、カメラデバイス6から受信した顔画像とを照合することにより、ユーザの認証を行う。
【0048】
一例として、生体認証部213は、認証情報221を参照し、カメラデバイス6から受信した顔画像と一致する顔画像を抽出する。また、生体認証部213は、認証情報221を参照し、抽出した顔画像に対応する生体識別IDを特定する。生体認証部213は、通信制御部211と協働し、特定した生体識別IDを含む認証完了通知を、管理サーバ1へ送信する。
【0049】
図1に戻り、説明を続ける。連携サーバ3は、生体情報を利用したサービスに関連する情報の生成、管理等を行う。
図1の情報処理システムSは、連携サーバ3として、連携サーバ(決済)3a及び連携サーバ(電子レシート)3bを有する。連携サーバ(決済)3aは、生体情報を利用した決済サービスに関連する情報の生成、管理を行う。以下、
図7及び
図8を用いて、連携サーバ(決済)3aの構成について説明する。
【0050】
まず、連携サーバ(決済)3aのハードウェア構成について説明する。
図7は、連携サーバ(決済)3aのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。連携サーバ(決済)3aは、制御部310a、記憶部320a及び通信I/F330aを備えている。通信I/F330aは、ネットワーク7に接続し、ネットワーク7を介して他の装置(管理サーバ1、利用端末4、登録端末5等)と通信を行う。
【0051】
制御部310aは、例えば、CPU、ROM及びRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部310aは、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0052】
記憶部320aは、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。
【0053】
例えば、記憶部320aは、連携サーバ(決済)3aの動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。また、例えば、記憶部320aは、決済情報321aを記憶する。決済情報321aは、決済サービスに用いられる情報である。例えば、決済情報321aは、会員ID、カード番号、カード名義人、有効期限、セキュリティコード等を対応付けて記憶したものである。
【0054】
次に、連携サーバ(決済)3aの機能構成について説明する。
図8は、制御部310aの機能構成の一例を示すブロック図である。制御部310aは、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部311a、記憶制御部312a、決済処理部313a等の各種機能部として機能する。
【0055】
通信制御部311aは、他の装置との間の情報の送受信を制御する。情報の送受信の制御には、他の装置に対して処理の実行を要求する制御命令の生成等の処理が含まれる。例えば、通信制御部311aは、通信I/F330aを介し、管理サーバ1及び利用端末4との間での情報の送受信を制御する。
【0056】
一例として、通信制御部311aは、管理サーバ1から連携サービス登録要求等を受信する。また、通信制御部311aは、管理サーバ1へ連携サービス登録完了通知等を送信する。また、通信制御部311aは、利用端末4から決済要求等を受信する。また、通信制御部311aは、利用端末4に支払完了通知等を送信する。また、通信制御部311aは、登録端末5に決済情報入力画面生成命令を送信する。また、通信制御部311aは、登録端末5から決済情報入力画面を介して入力された決済情報等を受信する。
【0057】
記憶制御部312aは、記憶装置に関する制御を行う。記憶装置に関する制御には、データの抽出、データの記憶、データの削除等の各種データ処理の制御が含まれる。例えば、記憶制御部312aは、会員ID、カード番号、カード名義人、有効期限、セキュリティコード等を対応付けて決済情報321aとして記憶部320aに記憶する。
【0058】
決済処理部313aは、利用端末(POS端末)4aで登録を受け付けた商品にかかる決済処理を行う。決済処理部313aによる決済処理の手法は、例えばクレジットカード決済、デビットカード決済、電子マネー決済、仮想通貨決済等のキャッシュレス決済である。
【0059】
図1に戻り説明を続ける。連携サーバ(電子レシート)3bは、生体情報を利用した電子レシートサービスに関連する情報の生成、管理を行う。電子レシートは、一般的に紙に印刷されることが多いレシートをデータ化してスマートフォン等の端末装置で閲覧可能にしたものである。以下、
図9及び
図10を用いて、連携サーバ(電子レシート)3aの構成について説明する。
【0060】
まず、連携サーバ(電子レシート)3bのハードウェア構成について説明する。
図9は、連携サーバ(電子レシート)3bのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。連携サーバ(電子レシート)3bは、制御部310b、記憶部320b及び通信I/F330bを備えている。通信I/F330bは、ネットワーク7に接続し、ネットワーク7を介して他の装置(管理サーバ1、利用端末4、登録端末5等)と通信を行う。
【0061】
制御部310bは、上述の制御部310aと同様のため説明を省略する。
【0062】
記憶部320bは、上述の記憶部320aと同様の記憶装置である。例えば、記憶部320bは、連携サーバ(電子レシート)3bの動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。また、例えば、記憶部320bは、ユーザ情報321bを記憶する。ユーザ情報321bは、電子レシートの配信サービスに用いられる情報である。例えば、ユーザ情報321bは、会員ID、氏名、年齢、性別、メールアドレス等を対応付けて記憶したものである。
【0063】
また、例えば、記憶部320bは、レシートデータ322bを記憶する。レシートデータは、発行した電子レシートを蓄積したものである。レシートデータ322bは、ユーザの好み等の分析に用いられる。例えば、レシートデータ322bは、電子レシートが発行される毎に、会員IDと電子レシートとを対応付けて蓄積したものである。なお、ユーザ情報321bに電子レシートが蓄積されていてもよい。
【0064】
次に、連携サーバ(電子レシート)3bの機能構成について説明する。
図10は、制御部310bの機能構成の一例を示すブロック図である。制御部310bは、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部311b、記憶制御部312b、決済処理部313a等の各種機能部として機能する。
【0065】
通信制御部311bは、上述の通信制御部311aと同様であるが、決済に関する情報の送受信は行わない点、レシートに関連する情報の受信を行う点で通信制御部311aと異なる。一例として、通信制御部311bは、利用端末(POS端末)4aから決済結果を示すデータを受信する。
【0066】
記憶制御部312bは、上述の記憶制御部312aと同様に各種情報を記憶装置に記憶させる制御を行う。例えば、記憶制御部312bは、会員ID、氏名、年齢、性別、メールアドレス等を対応付けて決済情報321aとして記憶部320bに記憶する。また、記憶制御部312bは、利用端末(POS端末)4aから受信したレシートデータを、管理サーバ1が特定した会員IDと対応付けて記憶部320bに記憶する。
【0067】
図1に戻り、説明を続ける。利用端末4は、生体情報を利用した各種サービスを利用するために用いられる端末装置である。
図1の情報処理システムSは、利用端末4として、利用端末(POS端末)4a、利用端末4bを有している。利用端末4bは、利用端末(POS端末)4aと同様のPOS端末であってもよいし、他の生体情報を利用可能なサービスを利用するために用いられる端末装置であってもよい。
【0068】
利用端末(POS端末)4aは、ユーザが購入を希望する商品の登録と決済を行う。ユーザは、決済方法として、生体情報を利用する生体認証決済を選択可能である。以下、
図11乃至
図14を用いて利用端末(POS端末)4aについて説明する。
【0069】
まず、利用端末(POS端末)4aのハードウェア構成について説明する。
図11は、利用端末(POS端末)4aのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。利用端末(POS端末)4aは、制御部410a、記憶部420a、通信I/F430a、表示部440a、操作部450a及び読取部460aを備えている。
【0070】
通信I/F430aは、ネットワーク7に接続し、ネットワーク7を介して他の装置(管理サーバ1、連携サーバ3、カメラデバイス6等)と通信を行う。
【0071】
表示部440aは各種情報を表示する。例えば、表示部440aは、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。表示部440aは、ユーザに向けた情報を文字や画像で示す。
【0072】
操作部450aは、各種操作を受付ける。例えば、操作部450aは、表示部440aに重ねて配置されたタッチパネルである。操作部450aは、表示部440aの表示内容に応じた内容の操作を受け付ける。
【0073】
読取部460aは、商品に付されたバーコード等のコードシンボルを読取る。例えば、読取部460aは、バーコードスキャナである。
【0074】
制御部410aは、例えば、CPU、ROM及びRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部410aは、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0075】
記憶部420aは、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。例えば、記憶部420aは、利用端末(POS端末)4aの動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0076】
次に、利用端末(POS端末)4aの機能構成について説明する。
図12は、制御部410aの機能構成の一例を示すブロック図である。制御部410aは、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部411a、商品登録処理部412a、受付部413a、画面生成部414a、表示制御部415a、レシート生成部416a等の各種機能部として機能する。
【0077】
通信制御部411aは、他の装置との間の情報の送受信を制御する。情報の送受信の制御には、他の装置に対して処理の実行を要求する制御命令の生成等の処理が含まれる。例えば、通信制御部411aは、通信I/F430aを介し、管理サーバ1、連携サーバ3及びカメラデバイス6との間での情報の送受信を制御する。
【0078】
一例として、通信制御部411aは、管理サーバ1へ決済サービスの会員ID送信要求等を送信する。また、通信制御部411aは、管理サーバ1から決済サービスの会員ID等を受信する。また、通信制御部411aは、連携サーバ(決済)3aへ決済要求等を送信する。また、通信制御部411aは、連携サーバ(決済)3aから支払い完了通知を受信する。また、通信制御部411aは、カメラデバイス6へ生体情報取得要求を送信する。
【0079】
商品登録処理部412aは、商品登録処理を行う。例えば、商品登録処理部412aは、読取部460aが読取ったバーコード等のコードシンボルから商品コード等の商品情報を特定し、当該商品情報を、購入する商品の情報として登録する。
【0080】
受付部413aは、ユーザから各種操作を受付ける。例えば、受付部413aは、ユーザから商品登録処理の完了入力を受付ける。また、例えば、受付部413aは、ユーザから操作部450を介して決済方法の選択入力を受付ける。
【0081】
画面生成部414aは、表示部440aに表示させる各種画面を生成する。例えば、画面生成部414aは、受付部413aが商品登録処理の完了入力を受付けた場合に、決済方法選択画面を生成する。
【0082】
図13は、利用端末(POS端末)4aの表示部440aに表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図13は、決済方法選択画面の画面構成の一例である。
図13の決済方法選択画面は、現金決済ボタン441a、カード決済ボタン441b、電子マネー決済ボタン441c、コード決済ボタン441d、ポイント決済ボタン441e、生体認証決済ボタン441f、及び決定ボタン442で構成される。
【0083】
現金決済ボタン441aは、ユーザが現金で決済を行う場合に押下するボタンである。カード決済ボタン441b、ユーザがクレジットカードやデビットカードで決済を行う場合に押下するボタンである。電子マネー決済ボタン441cは、ユーザが各種電子マネーで決済を行う場合に押下するボタンである。コード決済ボタン441dは、ユーザが各種コード決済を行う場合に押下するボタンである、ポイント決済ボタン441eは、ユーザが各種ポイントで決済を行う場合に押下するボタンである。
【0084】
生体認証決済ボタン441fは、ユーザが生体認証決済を行う場合に押下するボタンである。
図13の例では、ユーザにより生体認証決済ボタンが押下されている。決定ボタン442は、決済方法を確定するためのボタンである。ユーザは、現金決済ボタン441a、カード決済ボタン441b、電子マネー決済ボタン441c、コード決済ボタン441d、ポイント決済ボタン441e、及び生体認証決済ボタン441fの何れかを押下した状態で決定ボタン442を押下することで決済方法を確定できる。
【0085】
また、例えば、画面生成部414aは、決済処理が完了した場合に、支払完了画面を生成する。
【0086】
図14は、利用端末(POS端末)4aの表示部440aに表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図14は、支払完了画面の画面構成の一例である。
図14の支払完了画面は、支払完了メッセージ443で構成される。支払完了メッセージ443は、ユーザに支払が完了したことを報知するためのメッセージである。支払完了メッセージ443が表示されることでユーザは、正常に決済が行われたことを認識することができる。
【0087】
図12に戻り、説明を続ける。表示制御部415aは、各種情報を表示部440aに表示させる制御を行う。例えば、表示制御部415aは、画面生成部414aが生成した決済方法選択画面や支払完了画面等を表示部440aに表示させる。
【0088】
レシートデータ生成部417aは、レシートデータを生成する。レシートデータは、購入した商品の商品名、単価、購入個数、当該商品の合計金額、総計金額等を記録した情報である。例えば、レシートデータ生成部417aは、通信制御部411aが支払完了通知を受信した場合に、商品登録処理部412aが行った商品登録処理の結果に基づいて、レシートデータを生成する。
【0089】
図1に戻り、説明を続ける。登録端末5は、生体情報を登録するための処理を行う。例えば、登録端末5は、スマートフォンやタブレット等の携帯型の端末装置である。以下、
図15乃至
図25を用いて、登録端末5について説明する。
【0090】
図15は、登録端末5の構成の一例を示すブロック図である。登録端末5は、制御部510、記憶部520、通信I/F530、表示部540、操作部550、カメラ560等を備えている。
【0091】
通信I/F530は、ネットワークに接続し、ネットワークを介して他の装置(管理サーバ1、連携サーバ3等)と通信を行う。
【0092】
表示部540は各種情報を表示する。例えば、表示部540は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。表示部540は、ユーザに向けた情報を文字や画像で示す。
【0093】
操作部550は、各種操作を受付ける。例えば、操作部550は、表示部540に重ねて配置されたタッチパネルである。操作部550は、表示部540の表示内容に応じた内容の操作を受け付ける。
【0094】
カメラ560は、画像を撮影する。カメラ560は、ユーザの顔画像を撮像可能なものである。例えば、カメラ560は、イメージセンサである。なお、本実施形態では、登録端末5がカメラ560を備えているが、カメラ560は、登録端末5とは別体で構成されていてもよい。
【0095】
制御部510は、例えば、CPU、ROM及びRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部510は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0096】
記憶部520は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。例えば、記憶部520は、登録端末5の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0097】
次に、登録端末5の機能構成について説明する。
図16は、制御部510の機能構成の一例を示すブロック図である。制御部510は、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部511、受付部512、取得部513、画面生成部514、表示制御部515等の各種機能部として機能する。
【0098】
通信制御部511は、他の装置との間の情報の送受信を制御する。情報の送受信の制御には、他の装置に対して処理の実行を要求する制御命令の生成等の処理が含まれる。例えば、通信制御部511は、通信I/F530を介し、管理サーバ1、連携サーバ3との間での情報の送受信を制御する。
【0099】
一例として、通信制御部511は、管理サーバ1から生体情報登録完了通知等を受信する。また、通信制御部511は、管理サーバ1へ連携サービス登録要求等を送信する。また、通信制御部511は、連携サーバ3から決済情報入力画面の生成命令等を受信する。また、通信制御部511は、連携サーバ3へ決済情報入力画面を介して入力された決済情報を送信する。
【0100】
受付部512は、ユーザから各種操作を受付ける。例えば、受付部512は、ユーザから操作部450を介してユーザ登録指示の入力を受付ける。また、例えば、受付部512は、ユーザから操作部450を介してユーザ情報の入力を受付ける。また、例えば、受付部512は、ユーザから操作部450を介して生体情報登録指示の入力を受付ける。
【0101】
また、例えば、受付部512は、ユーザから操作部450を介して連携サービス登録指示の入力を受付ける。また、例えば、受付部512は、ユーザから操作部450を介して連携サービスを利用するための情報の入力を受付ける。
【0102】
取得部513は、生体情報を取得する。例えば、取得部513は、カメラ560で撮影した顔画像を生体情報として取得する。取得された顔画像は、通信制御部511により認証サーバ2へ送信される。なお、本実施形態では、生体情報は顔画像であるが、指紋、掌紋、虹彩等の他の生体情報であってもよい。例えば、生体情報が指紋の場合、取得部513は、指紋センサで取得した指紋の情報を生体情報として取得する。
【0103】
画面生成部514は、表示部540に表示させる各種画面を生成する。例えば、画面生成部514は、受付部512がユーザ登録指示の入力を受付けた場合に、ユーザ情報入力画面を生成する。
【0104】
図17は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図17は、ユーザ情報入力画面の画面構成の一例である。
図17のユーザ情報入力画面は、処理名表示欄541aと、入力フォーム542と、登録ボタン543とで構成される。
【0105】
処理名表示欄541aは、開始しようとしている、実行している、又は完了した処理を表示するための表示領域である。
図17の例では、処理名表示欄541aには、会員登録(ユーザ登録)を開始しようとしている又は実行中であることを表す文字列が表示されている。入力フォーム542は、会員情報を入力するためのフォームである。
図17の例では、ユーザから氏名、携帯Tel、メール・・・等の入力を受付けるためのフォームが表示されている。
【0106】
登録ボタン543は、入力フォーム542に入力した内容を確定するためのボタンである。ユーザは、必要な情報の入力を終えた場合に、登録ボタン543を押下することで入力フォーム542に入力した内容を確定できる。
【0107】
また、例えば、画面生成部514は、受付部512がユーザから
図16の登録ボタン543の押下の入力を受付け、その後、通信制御部511が管理サーバ1から認証コード入力画面の生成命令を受信した場合に、認証コード入力画面を生成する。なお、このとき、別途SMS等で管理サーバ1から登録端末5に認証コードが送信される。
【0108】
図18は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図18は、認証コード入力画面の画面構成の一例である。
図18の認証コード入力画面は、処理名表示欄541bと、入力指示メッセージ544と、入力フォーム545、登録ボタン546とで構成される。
【0109】
図18の例では、処理名表示欄541bには、認証コードの入力処理を開始しようとしている、実行中、又は完了したことを表す文字列が表示されている。入力フォーム545は、認証コードを入力するためのフォームである。
図18の例では、ユーザから4桁の認証コードの入力を受付けるためのフォームが表示されている。
【0110】
登録ボタン546は、入力フォーム545に入力した内容を確定するためのボタンである。ユーザは、認証コードの入力を終えた場合に、登録ボタン546を押下することで入力フォーム545に入力した内容を確定できる。
【0111】
また、例えば、画面生成部514は、受付部512がユーザから
図18の登録ボタン546の押下の入力を受付け、かつ、送信した認証コードと入力された認証コードとが一致した場合に、生体情報登録画面を生成する。
【0112】
図19は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図19は、生体情報登録画面の画面構成の一例である。
図19の生体情報登録画面は、処理名表示欄541cと、登録ボタン547とで構成される。
【0113】
図19の例では、処理名表示欄541cには、生体情報登録処理を開始しようとしている、実行中、又は完了したことを表す文字列が表示されている。登録ボタン547は、生体情報の登録を開始するためのボタンである。ユーザは、例えば、顔画像の撮影等の生体情報を取得する行為の準備ができた場合に、登録ボタン547を押下することで生体情報の取得開始を指示することができる。
【0114】
例えば、受付部512が登録ボタン547の押下の入力を受付けると、制御部510の制御の下、登録端末5にインストールされたカメラアプリが起動する。取得部513は、カメラで撮影したユーザの顔画像を取得する。
【0115】
また、例えば、画面生成部514は、通信制御部511が管理サーバ1から生体情報の登録完了通知を受信した場合に、生体情報登録完了画面を生成する。
【0116】
図20は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図20は、生体情報登録完了画面の画面構成の一例である。
図20の生体情報登録完了画面は、処理名表示欄541cと、完了メッセージ548、顔画像549とで構成される。
【0117】
図20の例では、処理名表示欄541cには、生体情報登録処理を開始しようとしている、実行中、又は完了したことを表す文字列が表示されている。完了メッセージ548は、生体情報の登録が完了したことをユーザに報知するメッセージである。顔画像549は、生体情報として登録された顔画像を表示する表示領域である。
【0118】
また、例えば、画面生成部514は、生体情報登録完了画面が表示されてから所定時間経過した場合、又は、受付部512が連携サービス登録開始の入力を受付けた場合、連携サービス登録画面を生成する。連携サービス登録画面は、予め定められた複数のサービスの中から、1又は複数のサービスの選択を受付けるための画面である。
【0119】
図21は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図21は、連携サービス登録画面の画面構成の一例である。
図21の連携サービス登録画面は、処理名表示欄541dと、チェックボックス551と、登録ボタン552とで構成される。
【0120】
図21の例では、処理名表示欄541dには、連携サービス登録処理を開始しようとしている、実行中、又は完了したことを表す文字列が表示されている。チェックボックス551は、登録するサービスを選択するための入力欄である。ユーザは、サービスにチェックを入れることで、当該サービスを登録対象として指定できる。
図21の例では、予め定められた複数のサービスの中から、決済サービスを登録対象として選択している。
【0121】
登録ボタン552は、登録するサービスを確定するためのボタンである。ユーザは、登録ボタン552を押下することで登録対象となるサービスを確定できる。
【0122】
また、例えば、画面生成部514は、ユーザから、
図21の画面で決済に対応するチェックボックス551のチェック、及び、登録ボタン552の押下の入力を受付けた場合、決済サービスの会員情報入力画面を生成する。
【0123】
図22は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図22は、決済サービスの会員情報入力画面の画面構成の一例である。
図22の決済サービスの会員情報入力画面は、処理名表示欄541dと、入力フォーム553と、登録ボタン554とで構成される。
【0124】
図22の例では、処理名表示欄541dには、連携サービス登録処理を開始しようとしている、実行中、又は完了したことを表す文字列が表示されている。入力フォーム553は、決済情報を入力するためのフォームである。
図22の例では、ユーザから会員ID、カード番号、有効期限・・・等の入力を受付けるためのフォームが表示されている。なお、会員IDについては、管理サーバ1が割り当てた会員IDを入力フォーム553に自動的に表示させてもよい。
【0125】
登録ボタン554は、入力フォーム553に入力した内容を確定するためのボタンである。ユーザは、必要な情報の入力を終えた場合に、登録ボタン554を押下することで入力フォーム553に入力した内容を確定できる。
【0126】
また、例えば、画面生成部514は、
図22の登録ボタン554の押下の入力を受付け、かつ、入力に不備がなかった場合に、決済サービス登録完了画面を生成する。
【0127】
図23は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図23は、決済サービス登録完了画面の画面構成の一例である。
図23の決済サービス登録完了画面は、処理名表示欄541dと、完了メッセージ555とで構成される。
【0128】
図23の例では、処理名表示欄541dには、連携サービス登録処理を開始しようとしている、実行中、又は完了したことを表す文字列が表示されている。完了メッセージ555は、連携サービスの登録が完了したことをユーザに報知するメッセージである。
【0129】
また、例えば、画面生成部514は、通信制御部511が管理サーバ1から連携サービス登録完了通知を受信した場合に、連携サービス登録完了画面を生成する。
【0130】
図24は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図24は、連携サービス登録完了画面の画面構成の一例である。
図24の連携サービス登録完了画面は、処理名表示欄541dと、完了メッセージ556とで構成される。
【0131】
図24の例では、処理名表示欄541dには、連携サービス登録処理を開始しようとしている、実行中、又は完了したことを表す文字列が表示されている。完了メッセージ556は、共通IDと、生体識別IDと、連携サービスの会員IDとが対応付けて記憶されたことをユーザに報知するメッセージである。
【0132】
また、例えば、
図24の連携サービス登録完了画面が表示されてから所定時間経過した場合、又は、受付部512がユーザから登録済サービス確認指示を受付けた場合、登録済サービス確認画面を生成する。
【0133】
図25は、登録端末5の表示部540に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図25は、登録済サービス確認画面の画面構成の一例である。
図25の登録済サービス確認画面は、処理名表示欄541eと、登録済サービス表示欄557とで構成される。
【0134】
処理名表示欄541eには、登録済サービス確認処理を開始しようとしている、実行中、又は完了したことを表す文字列が表示されている。登録済サービス表示欄557は、複数の連携サービスについて、チェックの有無で、連携サービスとして登録されているか否かを表す表示欄である。
図25の例では、決済と入退室とが連携サービスとして登録済であり、電子レシートとデジタルマーケティングとについては連携サービスとして登録されていないことを表している。
【0135】
図16に戻り、説明を続ける。表示制御部515は、各種情報を表示部540に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部515は、上述の画面生成部514が生成した各種画面等を表示部540に表示させる。
【0136】
図1に戻り、説明を続ける。カメラデバイス6は、生体認証に用いる顔画像を取得する。以下、
図26乃至
図28を用いて、カメラデバイス6について説明する。
【0137】
図26は、カメラデバイス6の構成の一例を示すブロック図である。カメラデバイス6は、制御部610、記憶部620、通信I/F630、表示部640、操作部650、カメラ660等を備えている。
【0138】
通信I/F630は、ネットワークに接続し、ネットワークを介して他の装置(認証サーバ2、利用端末4等)と通信を行う。
【0139】
表示部640は各種情報を表示する。例えば、表示部640は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。表示部640は、ユーザに向けた情報を文字や画像で示す。
【0140】
操作部650は、各種操作を受付ける。例えば、操作部650は、表示部640に重ねて配置されたタッチパネルである。操作部650は、表示部640の表示内容に応じた内容の操作を受け付ける。
【0141】
カメラ660は、画像を撮影する。カメラ660は、ユーザの顔画像を撮像可能なものである。例えば、カメラ660は、イメージセンサである。
【0142】
制御部610は、例えば、CPU、ROM及びRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部610は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0143】
記憶部620は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。例えば、記憶部620は、カメラデバイス6の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0144】
次に、カメラデバイス6の機能構成について説明する。
図27は、制御部610の機能構成の一例を示すブロック図である。制御部610は、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部611、取得部612、画面生成部613、表示制御部614等の各種機能部として機能する。
【0145】
通信制御部611は、他の装置との間の情報の送受信を制御する。情報の送受信の制御には、他の装置に対して処理の実行を要求する制御命令の生成等の処理が含まれる。例えば、通信制御部611は、通信I/F630を介し、認証サーバ2及び利用端末(POS端末)4aとの間での情報の送受信を制御する。
【0146】
一例として、通信制御部611は、認証サーバ2へ認証要求等を送信する。また、通信制御部611は、利用端末(POS端末)4aから顔画像取得要求等を受信する。
【0147】
取得部612は、生体情報を取得する。例えば、取得部612は、カメラ660で撮影した顔画像を生体情報として取得する。取得された顔画像は、通信制御部611により認証サーバ2へ送信される。
【0148】
画面生成部613は、表示部640に表示させる各種画面を生成する。例えば、画面生成部613は、通信制御部611が、利用端末(POS端末)4aから顔画像取得要求を受信した場合に、撮影画面を生成する。
【0149】
図28は、カメラデバイス6の表示部640に表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図28は、撮影画面の画面構成の一例である。
図28の撮影画面は、メッセージ641と、ガイド表示642と、撮影画像表示欄643とで構成される。
【0150】
メッセージ641は、ユーザに顔画像の撮影(スキャン)を促すメッセージである。ガイド表示642は、顔画像を認識しやすい領域を表している。ガイド表示642が表示されることで、ユーザは、顔画像が認識され難くなってしまう位置での撮影を回避できる。このため、ユーザは、効率的に顔画像の撮影を行うことができる。
【0151】
撮影画像表示欄643は、リアルタイムで撮影中の画像を表示する領域である。リアルタイムで撮影中の画像が表示されることで、ユーザは、姿勢等の調整がしやすくなる。このため、ユーザは、効率的に顔画像の撮影を行うことができる。
【0152】
なお、本実施形態では、利用端末(POS端末)4aとカメラデバイス6とが別体で構成されるが、利用端末(POS端末)4aがカメラを備えていてもよい。この場合は、利用端末(POS端末)4aがカメラデバイス6の各機能を備えていてもよい。
【0153】
図27に戻り、説明を続ける。表示制御部614は、各種情報を表示部640に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部614は、上述の画面生成部514が生成した撮影画面等を表示部640に表示させる。
【0154】
次に、第1実施形態に係る情報処理システムSが実行する処理について説明する。まず、サービスの登録に関する処理について説明する。
図29は、第1実施形態に係る情報処理システムSが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
図29は、ユーザ登録、生体情報の登録、及び連携サービスの登録等の登録処理の一例を示している。また、
図29では、生体情報として顔画像の登録を行うものとする。
【0155】
まず、登録端末5の通信制御部511は、会員(ユーザ)登録要求を管理サーバ1へ送信する(ST1)。
【0156】
例えば、通信制御部511は、ユーザが登録端末5にインストールされた生体認証登録用アプリケーションを起動し、受付部512がユーザから会員登録の指示を受付けた場合に、管理サーバ1に会員登録要求を送信する。会員登録要求には、会員登録要求の送信元を特定するための情報が含まれるものとする。管理サーバ1の通信制御部111は、会員登録要求を受信する。
【0157】
次いで、通信制御部111は、会員情報入力画面生成命令を登録端末5へ送信する(ST2)。例えば、通信制御部111は、登録端末5から会員登録要求を受信した場合に、会員登録要求を送信した登録端末5へ員情報入力画面生成命令を送信する。登録端末5の通信制御部511は、会員情報入力画面生成命令を受信する。
【0158】
次いで、画面生成部514は、会員情報入力画面生成命令に従い、会員情報入力画面を生成する(ST3)。例えば、画面生成部514は、通信制御部511が受信した会員情報入力画面生成命令に従って、会員情報入力画面(
図17参照)を生成する。生成された画面は、表示制御部515により、表示部540に表示される。以下、画面生成部514が生成した画面の表示部540への表示に関する説明は省略する。
【0159】
なお、
図29では、登録端末5側で各種画面を生成する例について説明するが、登録端末5は、ネットワーク7経由で、管理サーバ1や連携サーバ3等の外部装置が生成した(又は保管している)画面を表示部540に表示させてもよい。
【0160】
次いで、受付部512は、ユーザから会員情報入力画面を介して、会員情報の入力を受付ける(ST4)。例えば、受付部512は、会員情報入力画面及び操作部550を介して、ユーザから氏名、携帯電話番号、メールアドレス等を含む会員情報の入力を受付ける。
【0161】
次いで、通信制御部511は、ST4で受付けた会員情報を管理サーバ1へ送信する(ST5)。
図29では、会員情報には、携帯電話番号が含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、会員情報を受信する。
【0162】
次いで、認証部113は、認証コード(認証番号)を発行する(ST6)。認証部113は、通信制御部111と協働し、SMSを用いて登録端末5へST6で発行した認証コードを送信する(ST7)。ST6で発行された認証コードと、SMSの送信先を表す携帯電話番号とは、記憶制御部112により対応付けられて認証情報として記憶部120に記憶される。
【0163】
また、認証部113は、ST6の認証コードの送信とは別の経路(例えば、生体認証登録用アプリケーション経由)で登録端末5へ認証コード入力画面生成命令を送信する(ST8)。登録端末5の通信制御部511は、認証コード入力画面生成命令を受信する。
【0164】
画面生成部514は、認証コード入力画面生成命令に従い、認証コード入力画面を生成する(ST9)。例えば、画面生成部514は、通信制御部511が受信した会認証コード入力画面生成命令に従って、認証コード入力画面(
図18参照)を生成する。
【0165】
次いで、受付部512は、ユーザから認証コード入力画面を介して、認証コードの入力を受付ける(ST10)。例えば、受付部512は、認証コード入力画面及び操作部550を介して、ユーザから認証コードの入力を受付ける。
【0166】
次いで、通信制御部511は、ST10で受付けた認証コードを管理サーバ1へ送信する(ST11)。
図29では、送信元の携帯電話番号が認証コードに対応付けられて送信される。管理サーバ1の通信制御部111は、携帯電話番号が対応付けられた認証コードを受信する。
【0167】
次いで、認証部113は、認証処理を行う(ST12)。例えば、認証部113は、ST7後に認証情報として記憶部120に記憶された認証コードと携帯電話番号とのセットと、通信制御部111が受信した認証コードと携帯電話番号とのセットとを比較する。
【0168】
認証情報として記憶された認証コードと携帯電話番号とのセットの中に、受信した認証コードと携帯電話番号とのセットと一致する認証コードと携帯電話番号とのセットが存在した場合、認証部113は、共通IDを発行する(ST13)。発行された共通IDは、通信制御部111で受信した会員情報と対応付けられて、記憶制御部112により管理情報121として記憶部120に記憶される。
【0169】
なお、発行された共通IDが、通信制御部111で受信した会員情報と対応付けられて、記憶制御部112により管理情報121として記憶部120に記憶された後、通信制御部111は、会員登録が完了した旨の画面の生成命令を登録端末5へ送信してもよい。
【0170】
なお、ST13で共通IDを発行せず、会員情報に含まれる携帯電話番号、メールアドレス、又はこれらの組み合わせ等を、ユーザを識別するためのID情報として用いてもよい。
【0171】
また、
図29には図示しないが、ST12で一致する認証コードと携帯電話番号とのセットが存在しない場合、認証部113は、通信制御部111と協働し、認証コードが一致しない旨の警告表示画面の生成命令を登録端末5へ送信する。
【0172】
次いで、通信制御部111は、生体情報登録画面生成命令を登録端末5へ送信する(ST14)。
図29では、通信制御部111は、生体情報登録画面生成命令とともに、ST6で認証番号の送信に使用した携帯電番号を送信するものとする。登録端末5の通信制御部511は、会員情報入力画面生成命令を受信する。
【0173】
次いで、画面生成部514は、生体情報登録画面生成命令に従い、生体情報登録画面を生成する(ST15)。例えば、画面生成部514は、通信制御部511が受信した生体情報登録画面生成命令に従って、生体情報登録画面(
図19参照)を生成する。
【0174】
次いで、受付部512は、ユーザから生体情報登録画面を介して、生体情報の登録指示の入力を受付ける(ST16)。例えば、受付部512は、生体情報登録画面及び操作部550を介して、ユーザから生体情報の登録指示の入力を受付ける。
【0175】
次いで、画面生成部514は、撮影画面を生成する(ST17)。例えば、画面生成部は、
図28に示した画面と同様の画面を生成する。当該画面では、カメラ560を制御してユーザの顔画像の撮影が可能になっている。次いで、取得部513は、ユーザが撮影した顔画像を取得する(ST18)。
【0176】
次いで、通信制御部111は、ST18で取得された顔画像と、生体情報登録画面生成命令と共に管理サーバ1から送信された携帯電話番号とを管理サーバ1へ送信する(ST19)。管理サーバ1の通信制御部111は、顔画像と携帯電話番号とを受信する。
【0177】
次いで、通信制御部111は、顔画像登録要求(生体情報登録要求)を、認証サーバ2へ送信する(ST20)。
【0178】
例えば、通信制御部111は、登録端末5から受信した顔画像に、顔画像登録要求を識別する顔画像登録要求IDを付加した顔画像登録要求を、認証サーバ2へ送信する。付加された顔画像登録要求IDは、ST19で登録端末5から送信された携帯電話番号と対応付けられた各種情報と対応付けられて、記憶制御部112により管理情報121として一時的に記憶部120に記憶される。
【0179】
また、認証サーバ2の通信制御部211は、管理サーバ1から送信された顔画像登録要求を受信する。次いで、認証サーバ2の生体認証部213は、生体識別IDを発行する(ST21)。次いで、記憶制御部212は、顔画像の登録処理を行う(ST22)。例えば、記憶制御部212は、ST21で発行された生体識別IDと、受信した顔画像登録要求に含まれる顔画像とを対応付けて認証情報221として記憶部220に記憶させる。
【0180】
次いで、通信制御部211は、顔画像登録完了通知を管理サーバ1へ送信する(ST23)。
図29では、顔画像登録完了通知には、顔画像登録要求ID、生体識別ID、顔画像が含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、顔画像登録完了通知を受信する。
【0181】
次いで、記憶制御部112は、生体識別IDの登録処理を行う(ST24)。例えば、記憶制御部112は、顔画像登録完了通知に含まれる顔画像登録要求IDをキーとして、管理情報121の検索を行う。記憶制御部112は、抽出された顔画像登録要求IDと、当該顔画像登録要求IDと対応付けられた各種情報と、顔画像登録完了通知に含まれる生体識別IDとを対応付けて管理情報121として記憶部120に記憶する(管理情報121を更新する)。
【0182】
このように、本実施形態では、顔画像登録要求IDを用いて、管理情報121に記憶される各種情報の中から、生体識別情報IDを対応付ける対象となる情報を特定することができる。ところで、共通IDを用いて同様の処理を行うことも可能であるが、上記のように顔画像登録要求IDを用いることで、共通IDが管理サーバ1の外部へ漏洩する可能性がなくなる。このため、共通IDは、管理サーバ1のみで管理されることになり、共通IDを用いて情報を特定する場合と比較してセキュリティの向上が期待できる。
【0183】
次いで、通信制御部111は、顔画像登録完了通知を登録端末5へ送信する(ST25)。
図29では、顔画像登録完了通知には、顔画像登録要求ID、顔画像が含まれている。登録端末5の通信制御部511は、顔画像登録完了通知を受信する。なお、顔画像は、顔画像登録完了通知の送信後に破棄されてもよい。つまり、顔画像は、管理サーバ1では管理されなくてもよい。
【0184】
次いで、画面生成部514は、顔画像登録完了画面を生成する(ST26)。例えば、画面生成部514は、顔画像登録完了通知の受信をトリガとして、顔画像登録完了画面(
図20参照)を生成する。そして、顔画像登録完了画面の表示から所定時間経過後、画面生成部514は、ユーザに連携サービス登録処理を開始する指示を受付ける指示画面を生成する。
【0185】
次いで、受付部512は、ユーザから上記の指示画面を介して、連携サービス登録処理の開始指示を受付ける(ST27)。なお、指示画面は、ユーザから連携サービス登録処理を開始しない旨の指示を受付け可能なものであってもよい。なお、図示しないが、受付部512が、ユーザから連携サービス登録処理を開始しない旨の指示を受付けた場合、本処理を終了する。
【0186】
次いで、画面生成部514は、連携サービス登録画面を生成する(ST28)。例えば、画面生成部514は、顔画像登録完了画面の表示から所定時間経過後、又は受付部512がユーザから連携サービス登録画面の表示指示を受付けた場合に、連携サービス登録画面(
図21参照)を生成する。
【0187】
次いで、受付部512は、ユーザから連携サービス登録画面を介して、連携サービスの登録指示の入力を受付ける(ST29)。例えば、受付部512は、連携サービス登録画面及び操作部550を介して、ユーザから連携サービスの登録指示の入力を受付ける。
図29では、予め定められた複数のサービスの中から、決済サービスを選択し、連携サービスとして登録する場合について説明する。
【0188】
次いで、通信制御部511は、連携サービス登録要求を管理サーバ1へ送信する(ST30)。
図29では、連携サービス登録要求には、顔画像登録要求ID、登録を要求するサービスのサービスIDが含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、連携サービス登録要求を受信する。
【0189】
次いで、記憶制御部112は、決済サービスの会員IDを発行する(ST31)。次いで、通信制御部111は、連携サービス登録要求を連携サーバ(決済)3aへ送信する(ST32)。例えば、通信制御部111は、ステップST31で発行した会員ID(決済)に、連携サービス登録要求を識別する連携サービス登録要求IDを付加した連携サービス登録要求を、連携サーバ(決済)3aへ送信する。
【0190】
付加された連携サービス登録要求IDは、ST30で登録端末5から送信された連携サービス登録要求に含まれる顔画像登録要求IDに対応付けられた各種情報と対応付けられて、記憶制御部112により管理情報121として一時的に記憶部120に記憶される。その後、記憶制御部112は、管理情報121から顔画像登録要求IDを削除する。なお、顔画像登録要求IDを連携サービス登録要求IDとして使用してもよい。
【0191】
また、連携サーバ(決済)3aの通信制御部311aは、管理サーバ1から連携サービス登録要求を受信する。次いで、通信制御部311aは、決済情報入力画面生成命令を登録端末5へ送信する(ST33)。
図29では、決済情報入力画面生成命令には、連携サービス登録要求ID、会員ID(決済)が含まれている。登録端末5の通信制御部511は、決済情報入力画面生成命令を受信する。
【0192】
次いで、画面生成部514は、決済情報入力画面生成命令に従い、生体情報登録画面を生成する(ST34)。例えば、画面生成部514は、通信制御部511が受信した決済情報入力画面生成命令に従って、決済情報入力画面(
図22参照)を生成する。なお、決済情報入力画面の会員ID(決済)の入力欄については、通信制御部511が決済情報入力画面生成命令と共に受信した会員ID(決済)が変更不可能な形で自動的に入力されていてもよい。
【0193】
次いで、受付部512は、ユーザから決済情報入力画面を介して、生体情報の登録指示の入力を受付ける(ST35)。例えば、受付部512は、決済情報入力画面及び操作部550を介して、ユーザからカード番号、有効期限等の決済情報の入力を受付ける。
【0194】
次いで、通信制御部511は、ST35で受付けた決済情報を連携サーバ(決済)3aへ送信する(ST36)。
図29では、決済情報には、連携サービス登録要求ID、会員ID(決済)が含まれている。連携サーバ(決済)3aの通信制御部311aは、決済情報を受信する。
【0195】
次いで、記憶制御部312aは、決済情報の登録処理を行う(ST37)。例えば、記憶制御部312aは、会員ID(決済)、カード番号、有効期限等を対応付けて決済情報321aとして記憶部320aに記憶する。次いで、通信制御部311aは、決済情報登録完了通知を管理サーバ1へ送信する(ST38)。
図29では、決済情報登録完了通知には、連携サービス登録要求ID、会員ID(決済)が含まれている。
【0196】
なお、
図29には図示しないが、通信制御部311aは、決済情報登録完了通知を管理サーバ1に加えて登録端末5へ送信してもよい。この場合、登録端末5の画面生成部514は、連携サーバ(決済)3aに決済情報が登録されたことを示す登録完了画面(
図23参照)を生成してもよい。
【0197】
次いで、記憶制御部112は、会員ID(決済)を管理情報121に登録する(ST39)。
【0198】
例えば、記憶制御部112は、決済情報登録完了通知に含まれる連携サービス登録要求IDをキーとして、管理情報121の検索を行う。記憶制御部112は、抽出された連携サービス登録要求IDと、当該連携サービス登録要求IDと対応付けられた各種情報と、会員ID(決済)と、決済サービスのサービスIDとを対応付けて管理情報121として記憶部120に記憶する(管理情報121を更新する)。
【0199】
次いで、通信制御部111は、連携サービス登録完了通知を登録端末5へ送信する(ST40)。
図29では、決済情報登録完了通知には、連携サービス登録要求IDが含まれている。登録端末5の通信制御部511は、決済情報登録完了通知を受信する。
【0200】
次いで、画面生成部514は、連携サービス登録完了画面を生成する(ST41)。例えば、画面生成部514は、連携サービス登録完了通知の受信をトリガとして、連携サービス登録完了画面(
図24参照)を生成する。
【0201】
次いで、通信制御部511は、連携サービスとして登録されているサービスの情報を取得するための登録済サービス照会を管理サーバ1へ送信する(ST42)。
図29では、登録済サービス照会には、連携サービス登録要求IDが含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、登録済サービス照会を受信する。
【0202】
例えば、通信制御部511は、連携サービス登録完了画面の表示から所定時間経過後、又は受付部512がユーザから登録済サービス確認指示を受付けた場合に、登録済サービス照会を管理サーバ1へ送信する。
【0203】
次いで、記憶制御部112は、連携サービスとして登録済のサービスを特定する(ST43)。例えば、記憶制御部112は、管理情報121を参照し、登録済サービス照会に含まれる連携サービス登録要求IDをキーとして、当該連携サービス登録要求ID及び当該IDに対応付けられた情報を抽出する。記憶制御部112は、抽出された連携サービス登録要求IDに対応付けられたサービスIDから連携サービスとして登録済のサービスを特定する。
【0204】
次いで、通信制御部111は、ST43で特定された登録済のサービスの情報を登録端末5へ送信する(ST44)。その後、記憶制御部112は、管理情報121から連携サービス登録要求IDを削除する。登録端末5の通信制御部511は、登録済サービスの情報を受信する。
【0205】
次いで、画面生成部514は、受信した登録済サービスの情報に基づいて、登録済サービス確認画面(
図25参照)を生成し、本処理を終了する(ST45)。
【0206】
なお、
図29では初回の登録の例について説明したが、例えば、既に登録済の顔画像と、未登録のサービスとを連携する(追加登録する)場合は以下のような処理を行う。
【0207】
前提として、登録端末5は、登録済の顔画像の生体識別IDを記憶部520等に保持しているものとする。受付部512は、ユーザから追加登録の対象となるサービスの選択を受付ける。通信制御部111は、当該生体識別IDと追加登録対象のサービスのサービスIDとを含む追加登録要求を管理サーバ1へ送信する。その後は、
図29と同様の処理が行われる。これにより、ユーザは簡易な手順でサービスの追加登録を行うことができる。
【0208】
また、例えば、顔画像とは別の生体情報を追加登録する場合、
図29の顔画像の登録処理と同様の処理を行う。また、例えば、追加登録した生体情報と、顔画像と連携済のサービスとを連携させる場合、管理サーバ1は、会員IDの発行は行わず、追加登録した生体情報の生体識別IDと、発行済の当該サービスの会員IDと、当該会員IDに対応付けられた情報とを対応付ける処理を実行する。
【0209】
次に、サービスの利用に関する処理について説明する。
図30は、第1実施形態に係る情報処理システムSが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
図30は、生体認証によるサービスの利用処理の一例を示している。
図30では、主に顔認証を用いた決済サービスの利用について説明する。前提として、ユーザによる商品登録処理は完了しているものとする。
【0210】
まず、利用端末(POS端末)4aの画面生成部414aは、決済方法の選択画面を生成する(ST61)。
【0211】
例えば、画面生成部414aは、受付部413aがユーザから商品登録の終了指示を受付けたことをトリガとして、決済方法の選択画面(
図13参照)を生成する。生成された決済方法の選択画面は、表示制御部415aにより、表示部440aに表示される。以下、画面生成部414aが生成した画面の表示部440aへの表示に関する説明は省略する。
【0212】
次いで、受付部413aは、ユーザから決済方法の選択画面を介して、決済方法の選択入力を受付ける(ST62)。例えば、受付部413aは、決済方法の選択画面及び操作部450aを介して、ユーザから決済方法の選択入力を受付ける。ここでは、受付部413aは、ユーザから顔認証決済の選択を受付けるものとする。
【0213】
次いで、通信制御部411aは、顔画像取得命令をカメラデバイス6へ送信する(ST63)。
図30では、顔画像取得命令には、送信元の利用端末(POS端末)4aを識別する端末IDが含まれている。カメラデバイス6の通信制御部611は、顔画像取得命令を受信する。
【0214】
次いで、画面生成部613は、撮影画面を生成する(ST64)。例えば、画面生成部613は、通信制御部611が顔画像取得命令を受信したことをトリガとして、撮影画面(
図28参照)を生成する。生成された撮影画面は、表示制御部614により、表示部640に表示される。当該画面では、カメラ660を制御してユーザの顔画像の撮影が可能になっている。
【0215】
次いで、取得部612は、ユーザが撮影した顔画像を取得する(ST65)。次いで、通信制御部611は、認証要求を認証サーバ2へ送信する(ST66)。
図30では、認証要求には、ST65で取得された顔画像、端末IDが含まれている。認証サーバ2の通信制御部211は、認証要求を受信する。
【0216】
次いで、生体認証部213は、認証処理を行う(ST67)。例えば、生体認証部213は、認証情報221を参照し、通信制御部211が受信した認証要求に含まれる顔画像に対応する生体識別IDを特定する。
【0217】
次いで、通信制御部211は、認証完了通知を利用端末(POS端末)4aへ送信する(ST68)。例えば、通信制御部211は、認証要求に含まれる端末IDから認証完了通知の送信先の利用端末(POS端末)4aを特定して、認証完了通知を送信する。
図30では、認証完了通知には、ST67で特定した生体識別IDが含まれている。利用端末(POS端末)4aの通信制御部411aは、認証完了通知を受信する。
【0218】
次いで、通信制御部411aは、会員ID(決済)要求を管理サーバ1へ送信する(ST69)。
図30では、会員ID(決済)要求には、認証完了通知に含まれる生体識別ID、決済サービスを識別するサービスIDが含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、会員ID(決済)要求を受信する。
【0219】
次いで、記憶制御部112は、会員ID(決済)を特定する(ST70)。例えば、記憶制御部112は、管理情報121を参照し、会員ID(決済)要求に含まれる、生体識別IDとサービスIDとに対応する会員IDを、会員ID(決済)として特定する。
【0220】
次いで、通信制御部111は、ST70で特定した会員ID(決済)を、利用端末(POS端末)4aへ送信する(ST71)。利用端末(POS端末)4aの通信制御部411aは、会員ID(決済)を受信する。
【0221】
次いで、通信制御部411aは、決済要求を連携サーバ(決済)3aへ送信する(ST72)。
図30では、決済要求には、商品登録処理により確定した請求金額を表す金額情報と、会員ID(決済)が含まれている。連携サーバ(決済)3aの通信制御部311aは、決済要求を受信する。
【0222】
次いで、決済処理部313aは、支払情報(例えば、カード番号等の支払いに必要な情報)を特定する(ST73)。例えば、決済処理部313aは、決済情報321aを参照し、通信制御部311aが受信した決済要求に含まれる会員ID(決済)に対応するカード番号等を支払情報として特定する。
【0223】
次いで、決済処理部313aは決済処理を行う(ST74)。例えば、決済処理部313aは、通信制御部311aが受信した決済要求に含まれる金額情報と、ST73で特定した支払情報とに基づいて、決済処理を実行する。
【0224】
次いで、通信制御部311aは、支払完了通知を利用端末(POS端末)4aへ送信する(ST75)。
図30では、支払完了通知には、会員ID(決済)が含まれている。利用端末(POS端末)4aの通信制御部411aは、支払完了通知を受信する。
【0225】
次いで、画面生成部414aは、支払完了画面を生成する(ST76)。例えば、画面生成部414aは、通信制御部311aが支払完了通知を受信したことをトリガとして、支払完了画面(
図14参照)を生成する。
【0226】
次いで、レシートデータ生成部416aは、レシートデータを生成する(ST77)。例えば、レシートデータ生成部416aは、通信制御部311aが支払完了通知を受信したことをトリガとして、商品登録処理の結果に基づいて、レシートデータを生成する。
【0227】
次いで、通信制御部411aは、会員ID(電子レシート)要求を管理サーバ1へ送信する(ST78)。
図30では、会員ID(電子レシート)要求には、認証完了通知に含まれる生体識別ID、電子レシートサービスを識別するサービスIDが含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、会員ID(電子レシート)要求を受信する。
【0228】
次いで、記憶制御部112は、会員ID(電子レシート)を特定する(ST79)。例えば、記憶制御部112は、管理情報121を参照し、会員ID(決電子レシート)要求に含まれる、生体識別IDとサービスIDとに対応する会員IDを、会員ID(電子レシート)として特定する。
【0229】
次いで、通信制御部111は、ST79で特定した会員ID(電子レシート)を、利用端末(POS端末)4aへ送信する(ST80)。利用端末(POS端末)4aの通信制御部411aは、会員ID(電子レシート)を受信する。
【0230】
次いで、通信制御部411aは、データ連携要求を連携サーバ(電子レシート)3bへ送信する(ST81)。
図30では、データ連携要求には、ST77で生成したレシートデータ、会員ID(電子レシート)が含まれている。連携サーバ(電子レシート)3bの通信制御部311bは、データ連携要求を受信する。
【0231】
次いで、記憶制御部312bは、レシートデータを記憶部320bに記憶(蓄積)し、本処理を終了する(ST82)。
【0232】
例えば、記憶制御部312bは、通信制御部311bが受信したデータ連携要求に含まれる会員ID(電子レシート)と、レシートデータとを対応付けてレシートデータ322bとして記憶部320bに記憶する。記憶されたレシートデータは、スマートフォンやタブレット端末等の端末装置の電子レシートアプリ等を介して、ユーザが閲覧可能な状態になる。
【0233】
なお、
図30では、レシートデータは、連携サーバ(電子レシート)3bの記憶部320bに記憶されるが、レシートデータは、
図1には図示しない外部装置の記憶装置に記憶されてもよい。また、レシートデータは、管理サーバ1の記憶部120に記憶されてもよい。
【0234】
以上説明したように、第1実施形態に係る情報処理システムSは、複数のサービスで利用可能な生体情報の登録指示を受付けてユーザから生体情報を取得し、当該生体情報と当該生体情報を識別する生体識別IDとを対応付けて記憶装置に記憶する。このとき、ユーザには、生体情報の登録完了が通知される。また、情報処理システムSは、登録した生体情報とサービスとを連携させる連携指示を受付け、生体識別IDと当該サービスを利用するための会員IDとを対応付けて記憶装置に記憶する。このとき、ユーザには、登録した生体情報とサービスとの連携の登録完了が通知される。
【0235】
これにより、例えば、1つの生体情報に複数のサービスを連携させることが可能になる。このため、ユーザは、サービス毎に生体情報を登録しなくても、サービスの利用が可能になる。つまり、本実施形態に係る情報処理システムSによれば、生体認証を利用したサービスの利用に係る利便性を向上させることができる。
【0236】
また、本実施形態に係る情報処理システムSは、複数の生体情報を登録し、複数の生体情報の夫々に対応する複数の生体識別IDと、会員IDとを対応付けて記憶装置に記憶する。これにより、例えば、1つのサービスに対して複数の生体情報を登録して、サービスを利用したいときに認証が行いやすい生体認証方法を選択したり、サービスの内容やセキュリティの観点から登録する生体情報を決めたりすることができる。
【0237】
また、本実施形態に係る情報処理システムSでは、生体情報として顔画像を登録した場合、ユーザに対する生体情報の登録完了を報知する画面には、登録した顔画像が含まれる。このため、ユーザは、どのような顔画像が登録されたのかを把握することができる。
【0238】
また、本実施形態に係る情報処理システムSでは、生体情報と連携させるサービスとして、決済サービスを登録することができる。このため、例えば、クレジットカード、デビッドカード、電子マネー及び仮想通貨等の複数の異なる決済手段を一つの生体情報と連携させることも可能になる。この場合、ユーザは任意の決済手段を選択して、生体認証を行うだけで容易に支払い処理を行うことができる。
【0239】
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、主に決済サービスの登録及び利用に関する形態について説明した。第2実施形態では、主に入退室管理サービスの登録及び利用について説明する。
【0240】
なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する各実施形態は、個別に実施されてもよいし、適宜に組み合わせて実施されてもよい。
【0241】
図31は、第2実施形態に係る情報処理システムSaの構成の一例を示すブロック図である。
図31に示すように、情報処理システムSaは、管理サーバ1と、認証サーバ2と、連携サーバ3(3c,3d…)と、利用端末4(4c,4d…)と、登録端末5(5a,5b…)と、自動ドア8とを有する。
【0242】
自動ドア8を除く情報処理システムSを構成する各装置は、インターネット等のネットワーク7を介して、相互に通信可能に接続される。利用端末4cと自動ドア8とは、無線又は有線ネットワーク9を介して、相互に通信可能に接続される。
【0243】
管理サーバ1、認証サーバ2、及び登録端末5については、第1実施形態の
図1と同様のため説明を省略する。
図31の情報処理システムSaは、連携サーバ3として、連携サーバ(入退室管理)3c及び連携サーバ3dを有する。連携サーバ3dは、連携サーバ(入退室管理)3cと同様に入退室管理サービスに係るサーバ装置であってもよいし、他のサービスに係るサーバ装置であってもよい。
【0244】
連携サーバ(入退室管理)3cは、施設内における入室又は退室した人、時間、場所等を管理する。以下、
図32及び
図33を用いて、連携サーバ(入退室管理)3cの構成について説明する。
【0245】
まず、連携サーバ(入退室管理)3cのハードウェア構成について説明する。
図32は、連携サーバ(入退室管理)3cのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。連携サーバ(入退室管理)3cは、制御部310c、記憶部320c及び通信I/F330cを備えている。制御部310c及び通信I/F330cについては、第1実施形態の
図1の制御部310a及び通信I/F330aと同様のため、説明を省略する。
【0246】
記憶部320cは、
図1の記憶部320aと同様の記憶装置である。例えば、記憶部320cは、連携サーバ(入退室管理)3cの動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。また、例えば、記憶部320cは、ユーザ情報321cを記憶する。ユーザ情報321cは、入退室管理サービスに用いられる情報である。例えば、ユーザ情報321cは、会員ID、氏名、施設内の入室可能な領域を表す情報等を対応付けて記憶したものである。
【0247】
また、例えば、記憶部320cは、入退室管理情報322cを記憶する。入退室管理情報322cは、入退室に関する情報を記録したものである。例えば、入退室管理情報322cは、会員ID、氏名、入室場所、入室時間、退出時間、退出場所を表す情報等を対応付けて記憶したものである。
【0248】
次に、連携サーバ(入退室管理)3cの機能構成について説明する。
図33は、制御部310cの機能構成の一例を示すブロック図である。制御部310cは、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部311c、記憶制御部312c、入退室管理部314c等の各種機能部として機能する。
【0249】
通信制御部311cは、
図8の通信制御部311aと同様であるが、決済に関する情報の送受信は行わない点、入退室に関連する情報の送受信を行う点で通信制御部311aと異なる。
【0250】
一例として、通信制御部311cは、利用端末(入退室管理装置)4cから入退室要求を受信する。入退出要求は、ユーザの入退出の記録を要求するものである。なお、入退室要求には、ユーザが入室を希望している場所に入室する権限を有しているかの確認要求を含まれていてもよい。また、通信制御部311cは、利用端末(入退室管理装置)4cに開錠許可通知を送信する。開錠許可通知は、施錠された自動ドア8の開錠を許可する旨の通知である。
【0251】
記憶制御部312cは、
図8の記憶制御部312aと同様に各種情報を記憶装置に記憶させる制御を行う。例えば、記憶制御部312cは、会員ID、氏名、施設内の入室可能な領域を表す情報等を対応付けてユーザ情報321cとして記憶部320cに記憶する。
【0252】
また、記憶制御部312cは、利用端末(入退室管理装置)4bから入退室要求を受信した場合に、後述の入退室管理部314cと協働して、管理サーバ1が特定した会員IDと、入室(退出)時間と、入室(退出)場所とを対応付けて入退室管理情報322cとして記憶部320cに記憶する。
【0253】
入退室管理部314cは、入退室に関する情報を管理する。例えば、入退室管理部314cは、上述の記憶制御部312cと協働して、入退室管理情報322cに、入室(退室)時間、入室(退室)場所等を登録する処理を実行する。
【0254】
また、例えば、入退室管理部314cは、通信制御部311cが施錠されている自動ドア8に関わる入室要求を受信した場合に、ユーザ情報321cを参照し、入室要求に係るユーザが、当該自動ドア8が設置された部屋に入室可能であるか否かを判定する。
【0255】
図31に戻り、説明を続ける。
図31の情報処理システムSaは、利用端末4として、利用端末(入退室管理装置)4c、利用端末4dを有している。利用端末4dは、利用端末(入退室管理装置)4cと同様の入退室管理装置であってもよいし、他の生体情報を利用可能なサービスを利用するために用いられる端末装置であってもよい。
【0256】
利用端末(入退室管理装置)4cは、連携サーバ(入退室管理)3cと協働して、施設内における入室又は退室した人、時間、場所等を管理する。以下、
図34乃至
図38を用いて利用端末(入退室管理装置)4cについて説明する。
【0257】
まず、利用端末(入退室管理装置)4cのハードウェア構成について説明する。
図34は、利用端末(入退室管理装置)4cのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。利用端末(入退室管理装置)4cは、制御部410c、記憶部420c、通信I/F430c、表示部440c、操作部450c及びカメラ460cを備えている。
【0258】
制御部410c、記憶部420c、通信I/F430c、表示部440c、操作部450cについては、
図11の制御部410a、記憶部420a、通信I/F430a、表示部440a、及び操作部450aと同様のため、説明を省略する。
【0259】
カメラ460cは、画像を撮影する。カメラ460cは、ユーザの顔画像を撮像可能なものである。例えば、カメラ460cは、イメージセンサである。なお、本実施形態では、利用端末(入退室管理装置)4cがカメラ460cを備えているが、カメラ460cは、利用端末(入退室管理装置)4cとは別体で構成されていてもよい。
【0260】
次に、利用端末(入退室管理装置)4cの機能構成について説明する。
図35は、制御部410cの機能構成の一例を示すブロック図である。制御部410cは、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部411c、受付部413c、画面生成部414c、表示制御部415c、取得部416c、及びロック制御部417c等の各種機能部として機能する。
【0261】
通信制御部411cは、
図12の通信制御部411aと同様であるが、決済に関する情報の送受信を行わない点、認証要求の送信を行う点、入退室管理に関する情報の送受信を行う点等で通信制御部411aと異なる。
【0262】
一例として、通信制御部411cは、認証要求を認証サーバ2へ送信する。また、通信制御部411cは、入退室要求を連携サーバ(入退室管理)3cへ送信する。また、通信制御部411cは、連携サーバ(入退室管理)3cから開錠許可通知を受信する。また、通信制御部411cは、開錠命令を自動ドア8へ送信する。また、通信制御部411cは、自動ドア8から開錠完了通知を受信する。
【0263】
受付部413cは、
図8の受付部413aと同様に、各種操作を受付ける。例えば、受付部413cは、ユーザから入退室指示を受付ける。
【0264】
画面生成部414cは、
図8の画面生成部414aと同様に、各種画面を生成する。例えば、画面生成部414cは、受付部413cがユーザから操作開始指示を受付けた場合に入退室指示画面を生成する。入退室指示画面は、ユーザから入退室指示を受付けるための画面である。
【0265】
図36は、利用端末(入退室管理装置)4cの表示部440cに表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図36は、入退室指示画面の画面構成の一例である。
図36の入退室指示画面は、入室ボタン444aと、退室ボタン444bとで構成される。入室ボタン444aは、入室を記録するよう指示するためのボタンである。退室ボタン444bは、退室を記録するよう指示するためのボタンである。
【0266】
また、例えば、画面生成部414cは、受付部413cがユーザから入室指示(又は退室指示)を受付けた場合に撮影画面を生成する。
【0267】
図37は、利用端末(入退室管理装置)4cの表示部440cに表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図37は、撮影画面の画面構成の一例である。
図37の撮影画面は、メッセージ445と、ガイド表示446と、撮影画像表示欄447とで構成される。撮影画面は、
図28の撮影画面(メッセージ641、ガイド表示642、及び撮影画像表示欄643)と同様のため、説明を省略する。
【0268】
また、例えば、画面生成部414cは、入室に係る自動ドア8が施錠されており、かつ、通信制御部411cが自動ドア8から開錠完了通知を受信した場合に、開錠完了画面を生成する。
【0269】
図38は、利用端末(入退室管理装置)4cの表示部440cに表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図38は、開錠画面の画面構成の一例である。
図38の開錠画面は、開錠表示448で構成される。開錠表示448は、入室に係る自動ドアのロックが解除されたことを表す表示である。
【0270】
図35に戻り、説明を続ける。表示制御部415cは、
図8の表示制御部415aと同様に、各種情報を表示装置に表示させる。例えば、表示制御部415cは、画面生成部414cが生成した入退室指示画面、撮影画面、開錠画面等を表示部440cに表示させる。
【0271】
取得部416cは、生体情報を取得する。例えば、取得部416cは、
図27の取得部612と同様に、カメラ460cで撮影した顔画像を取得する。
【0272】
ロック制御部417cは、自動ドア8のロックを制御する。例えば、ロック制御部417cは、通信制御部411cが連携サーバ(入退室管理)3cから開錠許可通知を受信した場合に、開錠命令を生成する。通信制御部411cにより、対象の自動ドア8に開錠命令が自動ドア8へ送信されることで、自動ドア8のロックが解除される。
【0273】
また、例えば、ロック制御部417cは、通信制御部411cが自動ドア8から開錠完了通知を受信してから所定時間経過後に、開錠された自動ドア8の施錠命令を生成する。通信制御部411cにより、対象の自動ドア8に施錠命令が自動ドア8へ送信されることで、自動ドア8がロックされる。
【0274】
図31に戻り、説明を続ける。自動ドア8は、施設の入退室管理の対象となる場所に設けられるドアである。
【0275】
例えば、自動ドア8は、利用端末(入退室管理装置)4cの指示に従って、ドアのロック、ロック解除を行う。また、例えば、自動ドア8は、制御部、通信I/F(何れも図示しない)を備える。制御部は、利用端末(入退室管理装置)4cの指示に従って、ドアのロックを解除した場合に、通信I/Fを介して、開錠完了通知を利用端末(入退室管理装置)4cへ送信する。
【0276】
なお、本実施形態では、自動ドア8は、自動的に開閉されるものとするが、自動ドア8は、電子錠を備えるものであれば、ユーザの手により開閉されるものであってもよい。
【0277】
次に、第2実施形態に係る情報処理システムSaが実行する処理について説明する。
図39は、第2実施形態に係る情報処理システムSaが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
図39は、生体認証によるサービスの利用処理の一例を示している。
図39では、顔認証を用いた入退室管理サービスの利用について説明する。前提として、利用端末(入退室管理装置)4cは、ユーザから操作開示指示を受付けているものとする。
【0278】
まず、画面生成部414cは、入退室指示画面を生成する(ST101)。例えば、画面生成部414cは、入退室指示画面(
図36参照)を生成する。生成された画面は、表示制御部415cにより、表示部440cに表示される。以下、画面生成部414cが生成した画面の表示部440cへの表示に関する説明は省略する。
【0279】
次いで、受付部413cは、ユーザから入退室指示画面を介して、入室又は退室指示の入力を受付ける(ST102)。例えば、受付部413cは、入退室指示画面及び操作部450cを介して、ユーザから入室指示又は退室指示の入力を受付ける。
図39では、受付部413cは、ユーザから入室指示を受付けるものとする。また、ユーザの入室指示に係る自動ドア8は施錠されているものとする。
【0280】
次いで、画面生成部414cは、撮影画面を生成する(ST103)。例えば、画面生成部は、撮影画面(
図37参照)を生成する。当該画面では、カメラ460cを制御してユーザの顔画像の撮影が可能になっている。次いで、取得部416cは、ユーザが撮影した顔画像を取得する(ST104)。
【0281】
次いで、通信制御部411cは、認証要求を認証サーバ2へ送信する(ST105)。
図39では、認証要求には、ST104で取得された顔画像、利用端末(入退室管理装置)4cを識別する端末IDが含まれている。認証サーバ2の通信制御部211は、認証要求を受信する。
【0282】
次いで、生体認証部213は、認証処理を行う(ST106)。例えば、生体認証部213は、認証情報221を参照し、通信制御部211が受信した認証要求に含まれる顔画像に対応する生体識別IDを特定する。
【0283】
次いで、通信制御部211は、認証完了通知を利用端末(入退室管理装置)4cへ送信する(ST107)。例えば、通信制御部211は、認証要求に含まれる端末IDから認証完了通知の送信先の利用端末(入退室管理装置)4cを特定して、認証完了通知を送信する。
図39では、認証完了通知には、ST106で特定した生体識別IDが含まれている。利用端末(入退室管理装置)4cの通信制御部411cは、認証完了通知を受信する。
【0284】
次いで、通信制御部411cは、会員ID(入退室管理)要求を管理サーバ1へ送信する(ST108)。
図39では、会員ID(入退室管理)要求には、認証完了通知に含まれる生体識別ID、入退室管理サービスを識別するサービスIDが含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、会員ID(入退室管理)要求を受信する。
【0285】
次いで、記憶制御部112は、会員ID(入退室管理)を特定する(ST109)。例えば、記憶制御部112は、管理情報121を参照し、会員ID(入退室管理)要求に含まれる、生体識別IDとサービスIDとに対応する会員IDを、会員ID(入退室管理)として特定する。
【0286】
次いで、通信制御部111は、ST109で特定した会員ID(入退室管理)を、利用端末(入退室管理装置)4cへ送信する(ST110)。利用端末(入退室管理装置)4cの通信制御部411cは、会員ID(入退室管理)を受信する。
【0287】
次いで、通信制御部411cは、開錠要求を連携サーバ(入退室管理)3cへ送信する(ST111)。
図39では、開錠要求には、会員ID(入退室管理)、入退室に係る自動ドア8を識別するドアIDが含まれている。連携サーバ(入退室管理)3cの通信制御部311cは、開錠要求を受信する。
【0288】
次いで、入退室管理部314cは、開錠判定を行う(ST112)。例えば、入退室管理部314cは、ユーザ情報321cを参照し、開錠要求に含まれる会員ID(入退室管理)に、開錠要求に含まれるドアIDで識別される自動ドア8の開錠権限があるか(入室可能か)を判定する。
【0289】
図39では、入退室管理部314cは、開錠可能と判定するものとする。なお、図示しないが、開錠不可能な場合、入退室管理部314cは、入室権限がない旨の警告表示の生成命令を利用端末(入退室管理装置)4cへ送信する。
【0290】
次いで、通信制御部311cは、開錠許可通知を利用端末(入退室管理)4cへ送信する(ST113)。
図39では、開錠許可通知には、会員ID(入退室管理)、ドアIDが含まれている。利用端末(入退室管理)4cの通信制御部411cは、開錠許可通知を受信する。
【0291】
次いで、ロック制御部417cは、通信制御部411cと協働し、開錠命令を自動ドア8へ送信する(ST114)。例えば、ロック制御部417cは、開錠許可通知に含まれるドアIDで識別される自動ドア8のロックを解除する開錠命令を生成する。そして、通信制御部411cは、当該開錠命令を開錠許可通知に含まれるドアIDで識別される自動ドア8へ送信する。自動ドア8は、開錠命令を受信する。
【0292】
自動ドア8の制御部は、ST114の開錠命令に従い、ロックを解除する(ST115)。次いで、自動ドア8の制御部は、開錠完了通知を利用端末(入退室管理装置)へ送信する(ST116)。利用端末(入退室管理)4cの通信制御部411cは、開錠完了通知を受信する。
【0293】
次いで、画面生成部414cは、開錠画面を生成する(ST117)。例えば、画面生成部414cは、通信制御部411cが、開錠完了通知を受信したことをトリガとして、開錠画面(
図38参照)を生成する。
【0294】
次いで、通信制御部411cは、入室記録指示を連携サーバ(入退室管理)3cへ送信する(ST118)。
図39では、入室記録指示には、会員ID(入退室管理)、入室時間を表す情報、及び入室場所を表す情報が含まれている。連携サーバ(入退室管理)3cの通信制御部311cは、入室記録指示を受信する。
【0295】
次いで、入退室管理部314cは、入退室時間を記録し(ST119)、本処理を終了する。例えば、入退室管理部314cは、記憶制御部312bと協働し、入室記録指示に含まれる会員IDと、入室時間と、入室場所とを対応付けて、入退室管理情報322cとして記憶部320bに記憶する。
【0296】
以上説明したように、第2実施形態によれば、入退室管理サービスを生体情報と連携させることができる。これにより、例えば、ユーザは、生体認証を行うだけで、入退室を記録したり、施錠されているドアを開錠したりすることができる。また、例えば、本実施形態に係る情報処理システムSaは、入退室管理サービスの利用のために登録した生体情報に、決済サービス等の他のサービスを容易に連携させることができる。つまり、本実施形態に係る情報処理システムSaによれば、生体認証を利用したサービスの利用に係る利便性を向上させることができる。
【0297】
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、主に決済サービスの登録及び利用に関する形態について説明した。本実施形態では、デジタルマーケティングサービスの登録及び利用について説明する。
【0298】
図40は、第3実施形態に係る情報処理システムSbの構成の一例を示すブロック図である。
図40に示すように、情報処理システムSは、管理サーバ1と、認証サーバ2と、連携サーバ3(3b,3e…)と、利用端末4(4a,4e…)と、登録端末5(5a,5b…)と、カメラデバイス6とを有する。情報処理システムSbを構成する各装置は、インターネット等のネットワーク7を介して、相互に通信可能に接続される。
【0299】
管理サーバ1、認証サーバ2、登録端末5及びカメラデバイス6については、第1実施形態の
図1と同様のため説明を省略する。
図40の情報処理システムSbは、連携サーバ3として、連携サーバ(電子レシート)3b及び連携サーバ(デジタルマーケティング)3eを有する。連携サーバ(電子レシート)3bについては、第1実施形態の
図1と同様のため、説明を省略する。なお、情報処理システムSbは、連携サーバ(決済)3aを有していてもよい。
【0300】
連携サーバ(デジタルマーケティング)3eは、デジタルマーケティングサービスを提供する。例えば、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eは、ユーザの個人情報や過去の買い物のレシートデータ等からユーザに商品やサービスをレコメンドする。以下、
図41及び
図42を用いて、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eの構成について説明する。
【0301】
まず、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eのハードウェア構成について説明する。
図41は、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。連携サーバ(デジタルマーケティング)3eは、制御部310e、記憶部320e及び通信I/F330eを備えている。制御部310e及び通信I/F330eについては、第1実施形態の
図1の制御部310a及び通信I/F330aと同様のため、説明を省略する。
【0302】
記憶部320eは、
図1の記憶部320aと同様の記憶装置である。例えば、記憶部320eは、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eの動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。また、例えば、記憶部320eは、ユーザ情報321eを記憶する。ユーザ情報321eは、デジタルマーケティングサービスに用いられる情報である。例えば、ユーザ情報321eは、会員ID、氏名、年齢、性別、住所等を対応付けて記憶したものである。
【0303】
次に、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eの機能構成について説明する。
図42は、制御部310eの機能構成の一例を示すブロック図である。制御部310eは、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部311e、記憶制御部312e、収集部315e、情報生成部316e等の各種機能部として機能する。
【0304】
通信制御部311eは、
図8の通信制御部311aと同様であるが、決済に関する情報の送受信は行わない点、デジタルマーケティングに関する情報の送受信を行う点で通信制御部311aと異なる。
【0305】
一例として、通信制御部311eは、レシートデータ要求を管理サーバ1へ送信する。また、通信制御部311eは、連携サーバ(電子レシート)3bからレシートデータを受信する。また、通信制御部311eは、後述する利用端末(デジタルサイネージ)4eからレコメンド情報要求を受信する。また、通信制御部311eは、レコメンド情報を利用端末(デジタルサイネージ)4eへ送信する。
【0306】
記憶制御部312eは、
図8の記憶制御部312aと同様に各種情報を記憶装置に記憶させる制御を行う。例えば、記憶制御部312eは、会員ID、氏名、年齢、性別、住所等を対応付けてユーザ情報321eとして記憶部320eに記憶する。
【0307】
収集部315eは、レコメンド情報の生成に用いる情報を収集する。例えば、収集部315eは、通信制御部311eと協働し、レシートデータの送信を要求するレシートデータ要求を連携サーバ(電子レシート)3bへ送信することで、レコメンドの対象となる対象ユーザのレシートデータを収集する。
【0308】
また、例えば、収集部315eは、記憶制御部312eと協働し、ユーザ情報321から、対象ユーザのユーザ情報を抽出することで、対象ユーザの年齢、性別、住所等の情報を収集する。
【0309】
なお、収集部315eは、認証サーバ2に登録されている顔画像から得られる情報からレコメンド情報の生成に用いる情報を収集してもよい。例えば、収集部315eは、公知の機械学習技術や深層学習技術を用いて、顔画像と、年齢や性別等との関係を学習した学習済モデルを使用して顔画像の人物の年齢や性別等を推定することにより、対象ユーザの年齢や性別等の情報を収集してもよい。
【0310】
情報生成部316eは、収集部315eが収集した情報に基づいて、ユーザへのレコメンド情報を生成する。例えば、情報生成部316eは、収集部315eが収集したユーザ情報及びレシートデータに基づいて、レコメンド情報を生成する。
【0311】
図40に戻り、説明を続ける。
図40の情報処理システムSbは、利用端末4として、利用端末(POS端末)4a及び利用端末(デジタルサイネージ)4eを有する。利用端末(POS端末)4aについては、第1実施形態の
図1と同様のため、説明を省略する。
【0312】
利用端末(デジタルサイネージ)4eは、屋外、店頭、公共空間、及び交通機関等に設置される情報表示装置(電子看板)である。例えば、店頭に設置される利用端末(デジタルサイネージ)4eには、買い物客に対するレコメンド情報が表示される。以下、
図43乃至
図46を用いて利用端末(デジタルサイネージ)4eについて説明する。
【0313】
まず、利用端末(デジタルサイネージ)4eのハードウェア構成について説明する。
図43は、利用端末(デジタルサイネージ)4eのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。利用端末(デジタルサイネージ)4eは、制御部410e、記憶部420e、通信I/F430e、表示部440e及び操作部450eを備えている。
【0314】
制御部410e、記憶部420e、通信I/F430e、表示部440e及び操作部450eについては、第1実施形態の
図1の、制御部410a、記憶部420a、通信I/F430a、表示部440a及び操作部450aと同様のため、説明を省略する。
【0315】
次に、利用端末(デジタルサイネージ)4eの機能構成について説明する。
図44は、制御部410eの機能構成の一例を示すブロック図である。制御部410eは、CPUがプログラムを実行することによって、通信制御部411e、受付部413e、画面生成部414e、及び表示制御部415e等の各種機能部として機能する。
【0316】
通信制御部411eは、
図12の通信制御部411aと同様であるが、決済に関する情報の送受信を行わない点、デジタルマーケティングに関する情報の送受信を行う点等で通信制御部411aと異なる。
【0317】
一例として、通信制御部411eは、レコメンド情報要求を連携サーバ(デジタルマーケティング)3eへ送信する。また、通信制御部411eは、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eからレコメンド情報を受信する。
【0318】
受付部413eは、
図8の受付部413aと同様に、各種操作を受付ける。例えば、受付部413eは、ユーザから生体認証指示を受付ける。また、例えば、受付部413eは、ユーザからレコメンド情報の表示指示を受付ける。
【0319】
画面生成部414eは、
図8の画面生成部414aと同様に、各種画面を生成する。例えば、画面生成部414cは、受付部413eがユーザから操作指示を受付けた場合に、生体認証指示画面を生成する。生体認証指示画面は、ユーザから生体認証指示を受付けるための画面である。
【0320】
図45は、利用端末(デジタルサイネージ)4eの表示部440eに表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図45は、生体認証指示画面の画面構成の一例である。
図45の生体認証指示画面は、ユーザ認証ボタン449で構成される。ユーザ認証ボタン449は、生体認証指示の入力を受付けるためのボタンである。ユーザがユーザ認証ボタン449を押下すると、情報処理システムSbによる生体認証処理が開始される。
【0321】
また、例えば、画面生成部414eは、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eからレコメンド情報を受信した場合に、レコメンド表示指示画面を生成する。
図46は、利用端末(デジタルサイネージ)4eの表示部440eに表示される画面の画面構成の一例を説明する図である。
図46は、レコメンド表示指示画面の画面構成の一例である。
【0322】
レコメンド表示指示画面は、ユーザからレコメンド表示指示を受付けるための画面である。レコメンド表示指示画面は、レコメンド表示ボタン451で構成される。レコメンド表示ボタン451は、レコメンド表示指示の入力を受付けるためのボタンである。ユーザがレコメンド表示ボタン451を押下すると、レコメンド情報が表示部440eに表示される。
【0323】
図43に戻り、説明を続ける。表示制御部415eは、
図8の表示制御部415aと同様に、各種情報を表示装置に表示させる。例えば、表示制御部415eは、画面生成部414eが生成した生体認証指示画面、レコメンド表示指示画面等を表示部440eに表示させる。
【0324】
次に、第3実施形態に係る情報処理システムSbが実行する処理について説明する。
図47は、第3実施形態に係る情報処理システムSbが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
図47は、生体認証によるサービスの利用処理の一例を示している。
図47では、顔認証を用いたデジタルマーケティングサービスの利用について説明する。
【0325】
前提として、各ユーザのレシートデータは、連携サーバ(電子レシート)3bの記憶部320bに蓄積されているものとする。また、利用端末(デジタルサイネージ)4eは、ユーザから操作指示を受付けているものとする。
【0326】
まず、画面生成部414cは、生体認証指示画面を生成する(ST131)。例えば、画面生成部414cは、生体認証指示画面(
図45参照)を生成する。生成された画面は、表示制御部415eにより、表示部440eに表示される。以下、画面生成部414eが生成した画面の表示部440eへの表示に関する説明は省略する。
【0327】
次いで、受付部413cは、ユーザから生体認証指示画面を介して、生体認証指示の入力を受付ける(ST132)。例えば、受付部413eは、生体認証指示画面及び操作部450eを介して、ユーザから生体認証指示の入力を受付ける。ST133乃至ST138は、
図30のST63乃至ST68と同様であるため、説明を省略する。
【0328】
ST138の後、通信制御部411eは、会員ID(デジタルマーケティング)要求を管理サーバ1へ送信する(ST139)。
図47では、会員ID(デジタルマーケティング)要求には、認証完了通知に含まれる生体識別ID、デジタルマーケティングサービスを識別するサービスIDが含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、会員ID(デジタルマーケティング)要求を受信する。
【0329】
次いで、記憶制御部112は、会員ID(デジタルマーケティング)を特定する(ST140)。例えば、記憶制御部112は、管理情報121を参照し、会員ID(デジタルマーケティング)要求に含まれる、生体識別IDとサービスIDとに対応する会員IDを、会員ID(デジタルマーケティング)として特定する。
【0330】
次いで、通信制御部111は、ST140で特定した会員ID(デジタルマーケティング)を、利用端末(デジタルサイネージ)4eへ送信する(ST141)。利用端末(デジタルサイネージ)4eの通信制御部411eは、会員ID(デジタルマーケティング)を受信する。
【0331】
次いで、通信制御部411eは、レコメンド情報要求を連携サーバ(デジタルマーケティング)3eへ送信する(ST142)。
図47では、レコメンド情報要求には、生体識別ID、会員ID(デジタルマーケティング)が含まれている。連携サーバ(デジタルマーケティング)3eの通信制御部311eは、レコメンド情報要求を受信する。
【0332】
次いで、収集部315eは、レコメンド情報の生成に用いるレシートデータの送信を要求する(ST143)。例えば、収集部315eは、通信制御部311eと協働し、レシートデータ要求を管理サーバ1へ送信する。
図47では、レシートデータ要求には、認証完了通知に含まれる生体識別ID、会員ID(デジタルマーケティング)、電子レシートサービスのサービスIDが含まれている。管理サーバ1の通信制御部111は、レシートデータ要求を受信する。
【0333】
次いで、記憶制御部112は、会員ID(電子レシート)を特定する(ST144)。例えば、記憶制御部112は、管理情報121を参照し、レシートデータ要求に含まれる、生体識別IDとサービスIDとに対応する会員IDを、会員ID(電子レシート)として特定する。
【0334】
次いで、通信制御部111は、レシートデータ送信要求を連携サーバ(電子レシート)3bへ送信する(ST145)。
図47では、レシートデータ送信要求には、会員ID(デジタルマーケティング)、ST144で特定した会員ID(電子レシート)が含まれている。連携サーバ(電子レシート)3cの通信制御部311cは、レシートデータ送信要求を受信する。
【0335】
次いで、通信制御部311cは、レシートデータを連携サーバ(デジタルマーケティング)3eの通信制御部311eへ送信する(ST146)。
図47では、送信されるレシートデータには、会員ID(デジタルマーケティング)が対応付けられている。連携サーバ(デジタルマーケティング)3eの通信制御部311eは、レシートデータを受信する。
【0336】
次いで、情報生成部316eは、レコメンド情報を生成する(ST147)。例えば、情報生成部316eは、ユーザ情報321eを参照し、通信制御部311eが受信したレシートデータに対応付けられた会員ID(デジタルマーケティング)に対応するユーザ情報を特定する。情報生成部316eは、特定したユーザ情報と、レシートデータとに基づいて、レコメンド情報を生成する。
【0337】
次いで、通信制御部311eは、ST147で生成したレコメンド情報を利用端末(デジタルサイネージ)4eへ送信する(ST148)。
図47では、送信されるレコメンド情報には、会員ID(デジタルマーケティング)が対応付けられる。利用端末(デジタルサイネージ)4eの通信制御部411eは、レコメンド情報を受信する。
【0338】
次いで、画面生成部414eは、レコメンド表示指示画面を生成し(ST149)、本処理を終了する。例えば、画面生成部414eは、通信制御部411eが連携サーバ(デジタルマーケティング)3eからレコメンド情報を受信したことをトリガとして、レコメンド表示指示画面(
図46参照)を生成する。
【0339】
以上説明したように、第3実施形態によれば、デジタルマーケティングサービスを生体情報と連携させることができる。これにより、例えば、ユーザは、電子看板を見かけたときに、生体認証を行うだけで、おすすめの情報を得ることができる。また、例えば、本実施形態に係る情報処理システムSbは、デジタルマーケティングサービスの利用のために登録した生体情報に、決済サービスや入退室管理サービス等の他のサービスを容易に連携させることができる。つまり、本実施形態に係る情報処理システムSbによれば、生体認証を利用したサービスの利用に係る利便性を向上させることができる。
【0340】
なお、上述した第1実施形態乃至第3実施形態は、情報処理システムS(Sa、Sb)が有する各装置の構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0341】
(変形例1)
上述の第1実施形態では、管理サーバ1が共通IDを発行し、共通IDと、生体識別IDと、会員IDとを対応付ける形態について説明した。本変形例では、共通IDを対応付けない形態について説明する。
【0342】
本変形例では、管理サーバ1の認証部113は、SMS認証の完了後に共通IDの発行を行わない。また、記憶制御部112は、受信した会員情報を管理情報121として記憶部120に記憶する。また、登録端末5の通信制御部511は、生体情報登録のために取得した顔画像を管理サーバ1へ送信する際、当該顔画像のみを管理サーバ1へ送信する。
【0343】
また、管理サーバ1の通信制御部111は、認証サーバ2へ生体情報登録要求を送信する際、登録端末5から受信した顔画像のみを送信する。また、認証サーバ2の通信制御部211は、生体情報の登録後、生体識別ID、顔画像が含まれる顔画像登録完了通知を管理サーバ1へ送信する。
【0344】
管理サーバ1の記憶制御部112は、生体識別IDの登録処理の際、例えば、認証コードの送信に用いた携帯電話番号をキーとして、管理情報121の検索を行う。記憶制御部112は、抽出された携帯電話番号に対応付けられた各種情報と、顔画像登録完了通知に含まれる生体識別IDとを対応付けて管理情報121として記憶部120に記憶する(管理情報121を更新する)。
【0345】
また、通信制御部111は、生体識別ID及び会員ID(決済)を含む連携サービス登録要求を連携サーバ(決済)3aへ送信する。また、決済情報の登録後、連携サーバ(決済)3aの通信制御部311aは、生体識別ID及び会員ID(決済)を含む決済情報登録完了通知を管理サーバ1へ送信する。
【0346】
また、管理サーバ1の記憶制御部112は、決済情報登録完了通知に含まれる生体識別IDをキーとして、管理情報121の検索を行う。記憶制御部112は、抽出された生体識別IDと、当該生体識別IDと対応付けられた各種情報と、会員ID(決済)と、決済サービスのサービスIDとを対応付けて管理情報121として記憶部120に記憶する(管理情報121を更新する)。
【0347】
本変形例によれば、1つの生体情報識別IDに、複数の連携サービスの会員IDを対応付けることができる。つまり、生体認証を利用したサービスの利用に係る利便性を向上させることができる。
【0348】
(変形例2)
上述の第1実施形態では、管理サーバ1が連携サービスの会員IDを発行する形態について説明した。本変形例では、連携サーバ3が会員IDを発行する形態について説明する。
【0349】
本変形例では、管理サーバ1の通信制御部111は、登録端末5から連携サービス登録要求を受信した場合、会員IDの発行要求を連携サーバ3へ送信する。連携サーバ3の通信制御部311は、会員IDの発行要求を受信する。そして、記憶制御部312は、連携サービスの会員IDを発行する。
【0350】
本変形例によれば、各サービスの仕様等に合わせたサービス連携処理を実行することができる。
【0351】
(変形例3)
上述の第3実施形態では、管理サーバ1が、連携サーバ(電子レシート)3bに対して、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eにレシートデータを送信させ、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eが、レシートデータ等に基づいて、レコメンド情報を生成する形態について説明した。本変形例では、管理サーバ1が、連携サーバ(電子レシート)3bを介さずに、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eにレコメンド情報を生成させる形態について説明する。
【0352】
本変形例では、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eの収集部315eは、管理サーバ1ではなく、連携サーバ(電子レシート)3bに対して、レコメンド情報の生成に用いるレシートデータの送信を要求する。
【0353】
例えば、連携サーバ(電子レシート)3bの記憶部320bは、会員ID(電子レシート)と会員ID(デジタルマーケティング)とを対応付けて記憶している。連携サーバ(デジタルマーケティング)3eは、会員ID(デジタルマーケティング)を含むレシートデータ送信要求を、連携サーバ(電子レシート)3bへ送信する。
【0354】
レシートデータ送信要求を受信した連携サーバ(電子レシート)3bは、会員ID(デジタルマーケティング)に対応する会員ID(電子レシート)を特定する。通信制御部311bは、特定した会員ID(電子レシート)に対応するレシートデータを、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eへ送信する。そして、連携サーバ(デジタルマーケティング)3eは、受信したレシートデータ等に基づいて、レコメンド情報を生成する。
【0355】
本変形例によれば、管理サーバ1の処理負担を軽減させることができる。
【0356】
(変形例4)
上述の第1実施形態乃至第3実施形態では、生体認証の際、管理サーバ1を経由せずに認証要求を認証サーバ2へ送信する形態について説明した。本変形例では、管理サーバ1経由で認証要求を認証サーバ2へ送信する形態について説明する。
【0357】
本変形例の情報処理システムSは、第1実施形態と同様の構成であるものとして、本変形例に係る情報処理システムSが実行する処理の一例について説明する。
図48は、変形例2に係る情報処理システムSが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【0358】
ST161乃至ST165は、
図30のST61乃至ST65と同様のため、説明を省略する。ST165で顔画像を取得した後、カメラデバイス6の通信制御部611は、ST65で取得した顔画像を利用端末(POS端末)4aへ送信する(ST166)。利用端末(POS端末)4aは、顔画像を受信する。
【0359】
次いで、通信制御部411aは、通信制御部411aが受信した顔画像に、自装置を識別する端末IDを対応付けて管理サーバ1へ送信する(ST167)。管理サーバ1の通信制御部111は、顔画像を受信する。
【0360】
次いで、通信制御部111は、認証要求を認証サーバ2へ送信する(ST168)。
図48では、認証要求には、顔画像、端末IDが含まれている。認証サーバ2の通信制御部211は、認証要求を受信する。
【0361】
ST169乃至ST184は、
図30のST67乃至ST82と同様のため、説明を省略する。
【0362】
本変形例によれば、一般的に処理能力が高いサーバ装置(管理サーバ1)から認証要求を送信するため、例えば、セキュリティを向上させる手段が講じやすくなる。
【0363】
(変形例5)
上述の第1実施形態乃至第3実施形態に係る情報処理システムS(Sa、Sb)の各装置が有する機能を、1つの装置に統合又は複数の装置に分散させてもよい。
【0364】
例えば、管理サーバ1の制御部110を、通信制御部111、記憶制御部112、及び認証部113に加えて、通信制御部211、記憶制御部212、及び生体認証部213として機能させてもよい。この場合、記憶制御部112は、生体識別IDを用いず、生体情報とサービスの会員IDと、その他の情報とを対応付けて管理情報121として記憶部120に記憶させてもよい。
【0365】
これにより、例えば、管理サーバ1と認証サーバ2との間での情報の送受信処理を省略できるため、情報処理システムS全体の処理を簡略化することができる。
【0366】
また、例えば、利用端末(POS端末)4aの制御部410aが有する通信制御部411a以外の機能部を管理サーバ1の制御部110、連携サーバ3aの制御部310a、又は連携サーバ3bの制御部310bが有していてもよい。
【0367】
この場合、利用端末(POS端末)4aは、情報の送受信処理と、管理サーバ1等で実行された処理の結果を表す画面を、管理サーバ1等の制御下で、表示部440aに表示させる処理とのみを実行する。これにより、利用端末(POS端末)4aの処理負担を軽減できる。なお、利用端末(POS端末)4a以外の利用端末4についても同様である。
【0368】
また、例えば、登録端末5の制御部510が有する通信制御部511以外の機能部を管理サーバ1の制御部110、連携サーバ3aの制御部310a、又は連携サーバ3bの制御部310bが有していてもよい。
【0369】
この場合、登録端末5は、情報の送受信処理と、管理サーバ1等で実行された処理の結果を表す画面を、管理サーバ1等の制御下で、表示部540に表示させる処理とのみを実行する。これにより、登録端末5の処理負担を軽減できる。
【0370】
本変形例によれば、例えば、装置の処理能力等に応じて自由なシステム設計を行うことができる。
【0371】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0372】
以上の実施形態に関し、発明の一側面および選択的な特徴として以下の付記を開示する。
【0373】
(付記1)
ユーザの生体情報を取得する取得部と、
予め定められた複数のサービスの中から、前記ユーザが利用するサービスの選択を受け付ける第1受付部と、
1つの生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子と、前記サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理可能な管理情報を管理するサーバ装置に対し、前記取得部が取得した前記生体情報と、前記第1受付部で選択を受け付けた前記サービスを表す情報とを送信することで、前記管理情報への登録を要求する第1要求部と、
を備える登録端末。
(付記2)
前記管理情報は、1つの前記生体情報又は1つの前記生体識別子に対して、複数の前記利用者識別情報を対応付けたものであり、
前記第1受付部は、前記予め定められた複数のサービスの中から、前記管理情報へ追加登録する前記サービスの追加選択を受付け、
前記取得部は、追加登録の対象となる前記サービスに対応付ける前記生体情報又は当該生体情報の前記生体識別子を取得し、
前記第1要求部は、前記生体情報又は前記生体識別子と、前記第1受付部で追加選択を受付けた前記サービスを表す情報とを送信することで、前記管理情報への追加登録を要求する、
付記1に記載の登録端末。
(付記3)
前記管理情報は、複数の前記生体情報の各々又は複数の前記生体識別子の各々に対して、複数の前記利用者識別情報を対応付けたものであり、
予め定められた複数の前記生体情報の中から、前記管理情報へ追加登録する前記生体情報の追加選択を受付ける第2受付部を更に備え、
前記取得部は、前記第2受付部で追加選択を受付けた前記生体情報を取得し、
前記第1要求部は、前記第2受付部で追加選択を受付けた前記生体情報又は当該生体情報の前記生体識別子と、前記サービスを表す情報とを送信することで、前記管理情報への追加登録を要求する、
付記1に記載の登録端末。
(付記4)
前記管理情報は、前記ユーザ又は前記登録端末を識別可能な1つの共通識別子に対して、複数の前記生体情報又は複数の前記生体識別子と、複数の前記利用者識別情報とを対応付けて管理する、
付記1乃至3の何れか1つに記載の登録端末。
(付記5)
前記サービスは、カード決済、電子マネー決済、コード決済、及び仮想通貨決済のうちのいずれか一つの決済サービスであり、
前記第1受付部は、カード決済、電子マネー決済、コード決済、及び仮想通貨決済の中から、前記管理情報へ追加登録する前記決済サービスの追加選択を受付ける、
付記1乃至3の何れか1つに記載の登録端末。
(付記6)
登録端末から、当該登録端末を使用するユーザの生体情報を受信する第1受信部と、
1つの前記生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子に対して、前記ユーザが利用することが可能なサービスの利用者識別情報を複数対応付けて管理情報として記憶装置に記憶する記憶制御部と、
前記ユーザが利用することが可能なサービスを表す情報を前記登録端末に出力する出力部と、
を備えるサーバ装置。
(付記7)
前記記憶制御部は、前記ユーザ又は前記登録端末を識別可能な共通識別子に対して、1つの前記生体情報又は1つの前記生体識別子と、複数の前記利用者識別情報とを対応付けた前記管理情報を前記記憶装置に記憶する、
付記6に記載のサーバ装置。
(付記8)
前記記憶制御部は、1つの前記共通識別子に対して、複数の前記生体情報又は複数の前記生体識別子と、複数の前記利用者識別情報とを対応付けた前記管理情報を前記記憶装置に記憶する、
付記6に記載のサーバ装置。
(付記9)
サービスの利用に係る利用端末から生体情報を受信する第2受信部と、
前記第2受信部が受信した生体情報又は当該生体情報により特定される生体識別子が、前記記憶装置に記憶されている場合、該当する前記生体情報又は前記生体識別子の前記共通識別子に対応付けられた利用者識別情報を前記利用端末に提供する第1連携処理部と、
を更に備える、
付記6に記載のサーバ装置。
(付記10)
ユーザからサービスの提供指示を受付ける第3受付部と、
前記ユーザの生体情報を取得する第2取得部と、
1つの前記生体情報に対し、前記サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理するサーバ装置に対し、前記第2取得部で取得した前記生体情報と、前記サーバ装置が管理する前記生体情報との照合を要求する第2要求部と、
第2取得部で取得した前記生体情報と、前記サーバ装置が管理する前記生体情報とが一致した場合に、前記生体情報に対応する前記利用者識別情報の提供を受ける第2連携処理部と、
を備える利用端末。
(付記11)
登録端末と、サーバ装置とを有する情報処理システムであって、
前記登録端末は、
ユーザの生体情報を取得する取得部と、
予め定められた複数のサービスの中から、前記ユーザが利用するサービスの選択を受け付ける受付部と、
前記サーバ装置に対し、前記取得部が取得した前記生体情報と、前記受付部で選択を受け付けた前記サービスを表す情報とを送信することで、1つの前記生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子に対して、前記サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理可能な管理情報への登録を要求する要求部と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記登録端末から、前記生体情報と、前記前記サービスを表す情報とを受信する受信部と、
前記生体情報又は前記生体識別子に対して、前記サービスを表す情報から特定される前記利用者識別情報を対応付けて前記管理情報として記憶装置に記憶する記憶制御部と、
前記記憶装置に記憶された前記利用者識別情報に基づき、前記ユーザが利用することが可能なサービスを表す情報を前記登録端末に送信する送信部と、
を備える情報処理システム。
(付記12)
コンピュータを、
ユーザの生体情報を取得する取得部と、
予め定められた複数のサービスの中から、前記ユーザが利用するサービスの選択を受け付ける受付部と、
1つの前記生体情報又は当該生体情報により特定される1つの生体識別子に対して、前記サービスの利用に係る利用者識別情報を複数対応付けて管理可能管理情報を管理するサーバ装置に対し、前記取得部が取得した前記生体情報と、前記受付部で選択を受け付けた前記サービスを表す情報とを送信することで、前記管理情報への登録を要求する要求部と、
として機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0374】
1 管理サーバ
2 認証サーバ
3、3a、3b、3c、3d、3e 連携サーバ
4、4a、4b、4c、4d、4e 利用端末
5 登録端末
6 カメラデバイス
110、210、310a、310b、310c、310e、410a、410c、410e、510、610 制御部
111、211、311a、311b、311c、311e、411a、411c、411e、511、611 通信制御部
112、212、312a、312b、312c、312e 記憶制御部
113 認証部
120、220、320a、320b、320c、320e、420a、420c、420e、520、620 記憶部
130、230、330a、330b、330c、330e、430a、430c、430e、530、630 通信I/F
213 生体認証部
313a 決済処理部
314c 入退室管理部
315e 収集部
316e 情報生成部
412a 商品登録処理部
413a、413c、413e、512 受付部
414a、414c、414e、514、613 画面生成部
415a、415c、415e、515、614 表示制御部
416a レシートデータ生成部
416c、513、612 取得部
417c ロック制御部
440a、440c、440e、540、640 表示部
450a、450c、450e、550、650 操作部
460a 読取部
460c、560、660 カメラ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0375】
【特許文献1】特開2008-152587号公報
【特許文献2】特許第5228070号公報