(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025154
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】コード類収納具
(51)【国際特許分類】
B65H 75/28 20060101AFI20250214BHJP
B65H 75/02 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
B65H75/28
B65H75/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023129660
(22)【出願日】2023-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】593161032
【氏名又は名称】塚本 龍三
(72)【発明者】
【氏名】塚本 龍三
【テーマコード(参考)】
3F058
【Fターム(参考)】
3F058AA04
3F058AB03
3F058AC07
3F058BA02
3F058CA01
3F058CA11
3F058DA03
3F058GA02
(57)【要約】
【課題】
コード類の保管に便利で、コード類の間の部位に取り付けて簡単に余剰部分を収納出来るコード類収納具の出現が望まれる。
【解決手段】
平坦な上板面2aを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3aと、上板面2a上の一方側に設けられる一方側コード保持部4aと、上板面2a上の他方側に設けられるコード保持部5aと、一方側コード保持部4aと他方側コード保持部5aの間に設けられる渦巻きコード15aの保持手段と、一方側コード保持部4aと他方側コード保持部5aの間に設けられるコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部4aと他方側コード保持部5aの間に一方側曲げ輪部13aと他方側曲げ輪部14aを形成し該一方側曲げ輪部13aと他方側曲げ輪部14aの周りに渦巻きコード15aを形成してコードを収納することを特徴とするコード類収納具を提供する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦な上板面を有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板と、上板面上の一方側に設けられる一方側コード保持部と、上板面上の他方側に設けられる他方側コード保持部と、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間に設けられる渦巻きコード保持手段と、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間に設けられるコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間で一方側曲げ輪部と他方側曲げ輪部を形成し該一方側曲げ輪部と他方側曲げ輪部の周りに渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とするコード類収納具。
【請求項2】
前記上板面上の前記一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の位置に上下方向に開けられた巻き込み体の保持孔と、該保持孔に回転自在に嵌る下方側板と、該下方側板上にコードの太さを超える間隔のコード隙間を形成して横並びに設けられたコードの高さを超える所望の高さの一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、下方側板を含む前記両曲げ輪軸の周りの少なくとも一部に設けられる回し部から成る巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間で前記一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し前記他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする請求項1記載のコード類収納具。
【請求項3】
前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の各々内側の巻きの先側と後側の一定幅の部位を各々渦巻きコードの最大外側曲面に沿って上板面上にコードの高さを越える所望の高さで円弧状に囲い各々その上端部に内方に伸びる内縁を備える一方側規制壁と他方側規制壁を備える基板体と、前記保持孔に回転自在に嵌る下方側板と該下方側板上にコードの太さを超える間隔のコード隙間を形成して上方側へコードの高さを超える所望の高さで横並びに形成された一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、下方側板を含む両曲げ輪軸の少なくとも1端部に設けられる回し部から成る巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間に一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し、他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする請求項2載のコード類収納具。
【請求項4】
前記上板面上のコードの高さを越える所望の高さの間隔位置で該上板面を覆い一方側コード保持部と他方側コード保持部とを結ぶ直線部位にコードの太さを越える幅のコード通孔を備え前記基板上に固定された上カバー部と一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の位置の基板と上カバー部に上下方向に開けられた巻き込み体の保持孔を備える基板体と、該基板体の前記基板側の保持孔に回転自在に嵌る下方側板と、該下方側板の上方にコードの高さを越える所望の高さの間隔の位置で前記上カバー部側の保持孔に回転自在に嵌る上方側板と、前記上方側板と下方側板の間の中央部にコード隙間を形成して前記両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線に対し直角方向にコードの太さを超える幅で開かれたコード開孔と、上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔内に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の基板部と上カバー部の間並びに下方側板と上方側板の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し、他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成して該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコード類を収納することを特徴とする請求項2記載のコード類収納具。
【請求項5】
前記基板体の前記基板側の保持孔内に回転自在に嵌り基板体の前後幅を超える外径の円板状の下方側板と該下方側板の上方にコードの高さを越える所望の高さの間隔位置で前記下方側板と同心で前記上カバー部側の保持孔内に回転自在に嵌り基板体の前後幅を超える外径の円板状の上方側板63dと、前記上下両側板の間の中央位置にコード隙間を形成して両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線方向に対し直角方向にコードの太さを超える幅で開かれたコード開孔と、上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔内に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間の下方側板と上方側板間並びに上板面と上カバー部の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し、他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成して該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコード類を収納することを特徴とする請求項4記載のコード類収納具。
【請求項6】
前記保持孔に回転自在に嵌る下方側板と前記下方側板の上方にコードの高さを越える所望の高さの間隔位置で前記下方側板と同心に形成される上方側板と前記上下両側板の間の中央部にコード隙間を形成して前記上下両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線方向に対し直角方向にの太さを超える幅で開かれたコード開孔と上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔内に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し、他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成して該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周り1段乃至複数段に並置された渦巻きコードを形成して収納することを特徴とする請求項2記載のコード類収納具。
【請求項7】
前記保持孔内に嵌る円板状の下方側板と該下方側板の上方にコードの高さを越える所望の間隔位置に下方側板と同心に設けられる円板状の上方側板と前記上下両側板の間の中央位置にコード隙間を形成して横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線方向に対し直角の方向に開かれたコードの太さを超える幅のコード開孔と、上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段を含む所望の段数の渦巻きコードを形成してコード類を収納することを特徴とする請求項2記載のコード類収納具。
【請求項8】
前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間の位置の一方側と他方側の上板面上に一定の間隔を置いて設けられるコードの高さに適合する高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、コード外側手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間の一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする請求項1記載のコード類収納具。
【請求項9】
前記一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の板面上の一方側と他方側に一定の間隔を置いて設けたコードの高さの2倍の高さに適合する高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸と、他方の曲げ輪軸と、コード外側上下手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間に一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに下段の一方の曲げ輪部と上段の他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに上下2段の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする請求項1記載のコード類収納具。
【請求項10】
前記上板面上の前側端でコードの高さの2倍以下の高さで左右方向に伸びる前側規制壁と、上板面上の後側端で前側規制壁の高さに合致する高さで該前側規制壁に平行に左右方向に伸びる後側規制壁と、上板面上の前記左右のコード保持部の間の左側の位置に設けられコードの高さの2倍以下の高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸と、上板面上の前記左右のコード保持部の間の右側の位置に設けられ前記一方の曲げ輪軸の高さに合致する高さに上方へ突出する他方の曲げ輪軸と、コードを一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに巻き込むコード外側手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、左側コード保持部と右側コード保持部の間に一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りの前側規制壁と後側規制壁の内側に1段ないし2段の所望の段数の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする請求項1記載のコード類収納具。
【請求項11】
平坦な上板面を有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板と、前記上板面上の左側に設けられる左側コード保持部と、上板面の前側端でコードの高さに等しい高さを越えコードの高さの2倍程の高さで左右に伸びる前側規制壁と上板面の後側端で前側規制壁の高さに合致する高さで前側規制壁に平行に左右に伸びる後側規制壁を備える基板と、該基板の下側に接面し平坦な上板面を有する外上板面と、該外上板面の右側端に設けられ前記左側コード保持部の高さに合致する高さの右側コード保持部と、該外上板面上で前記前側規制壁の外側に接面し前記前側規制壁の高さに合致する高さの前側外規制壁と、前記後側規制壁の外側に接面し前記後側規制壁の高さに合致する高さの後側外規制壁を備え基板の外側に左右にスライド自由に嵌る外基板と、左側コード保持部と右側コード保持部の間の左側の位置の上板面上に設けられコードの高さに等しい高さを越えコードの高さの2倍程の高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸と、左側コード保持部と右側コード保持部の間の右側の位置の外上板面上に設けられ前記一方の曲げ輪軸の高さに合致する高さに上方へ突出する他方の曲げ輪軸と、基板側と外基板側のスライド移動を止め外しする移動ロック手段と、コードを一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに渦巻き状に巻き込むコード外側手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、左側コード保持部と右側コード保持部の間に一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りの前記前側規制壁及び前側外規制壁と前記後側規制壁及び後側外規制壁の内側に1段ないし2段の所望の段数の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする請求項10記載のコード類収納具。
【請求項12】
前記一方の曲げ輪軸の上半部の巻き込み体回し方向の先側の軸側壁部に設けられ巻き込み体の反回し方向に螺旋状に傾斜して下るコード下げ翼と、前記他方の曲げ輪軸の下半部の巻き込み体回し方向の先側の軸側壁部に設けられ巻き込み体の反回し方向に螺旋状に傾斜して上るコード上げ翼のコード上下振り分け手段を備えることを特徴とする請求項2~7の何れか1項に載のコード類収納具。
【請求項13】
前記上方側板の下面側の一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の一方側(右側)のコード開孔の前後両側に下方へ山状に突出する下方案内突起と、下方側板の上面側の一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の他方側(左側)の前記上方側板側のコード開孔の前後両側に相当する部位に上方へ山状に突出する上方案内突起を備えることを特徴とする請求項4~7の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項14】
前記一方側のコード保持部の溝部の前後両側に各々その下端を基板側に固定されたローラ軸に回転自在に保持され各々巻きの上段側の位置に保持溝を備える溝部の外側で巻きの先側位置の先側ローラと溝部の内側で巻きの後側位置の後側ローラを備え、前記他方側のコード保持部の溝部の前後両側に各々その下端を基板側に固定されたローラ軸に回転自在に保持され各々巻きの下段側の位置に保持溝を備える溝部の外側で巻きの先側位置の先側ローラと溝部の内側で巻きの後側位置の後側ローラを備えることを特徴とする請求項2~7の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項15】
コード保持部の巻きの後側の溝壁の外側の上部が巻きの後側に傾斜し、該後側の溝壁の内側の上部が巻きの先側に出っ張りを有し、巻きの先側の溝壁の内側の上部が巻きの先側に傾斜し、該内側の溝壁の外側の上部が巻きの後側に出っ張りを有しており、巻きの先側の溝壁と巻きの後側の溝壁の間にコードの通過する間隔が保たれていることを特徴とする請求項1~11の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項16】
一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の前側に一定の間隔で離隔した位置に設けられコードの高さを越える高さで一方側と他方側に伸びる前側規制壁と、後側に一定の間隔で離隔した位置に設けられコードの高さを越える高さで一方側と他方側に伸びる後側規制壁の渦巻きコード保持手段を備えることを特徴とする請求項1項に記載のコード類収納具。
【請求項17】
一方側コード保持部並びに他方側コード保持部の各溝部の巻きの後側の内側位置に基板側に固定された縦軸に回転自在に嵌る後側ローラを備えることを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項18】
一方側コード保持部並びに他方側コード保持部の各溝部の前後両側に各々基板体に固定されたローラ軸に回転自由に保持され溝部の外側位置で巻きの先側に位置する側に先側ローラを備え、該先側ローラの内側に一定の間隔離隔した溝部の内側位置で巻きの後側に位置する側に後側ローラを備えることを特徴とする請求項4又は5記載のコード類収納具。
【請求項19】
一方側コード保持部と他方側コード保持部の各溝部の前後両側に各々基板側に固定されたローラ軸に回転自在に保持され外周にコードの断面の形に合致する形に窪む保持溝75eを備える巻きの先側の先側ローラと巻きの後側の後側ローラを備えることを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項20】
一方側のコード保持部の先側ローラと後側ローラが渦巻きコードの巻きの位置に合致して巻きの上段側の位置に保持溝を備え、他方側のコード保持部の先側ローラと後側ローラが渦巻きコードの巻きの下段側の位置に保持溝を備えることを特徴とする請求項2~7の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項21】
一方側コード保持部と他方側コード保持部の各溝部の前後両側に各々基板体側に固定されたローラ軸に回転自在に保持される巻きの先側の内外2個の前側ローラと、巻きの後側の内外2個の後側ローラを備えることを特徴とする請求項4~6の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項22】
左側コード保持部と右側コード保持部の各溝部に各々基板体に固定されたローラ軸に回転自在に保持された巻きの先側の内と外の2個の前側ローラと、巻きの後側の内と外の2個の後側ローラを備え、巻きの先側の外の先側ローラと巻きの後側の内の後側ローラに上方側板の下側面に合致する位置で外側へ鍔状に張り出す鍔を備えることを特徴とする請求項7に記載のコード類収納具。
【請求項23】
巻き込み体の一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸のコード巻き付け面側の周壁にコードの断面の形に合致する形に窪むコード保持溝を備えることを特徴とする請求項2~10の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項24】
巻き込み体の上方側板の外周に円周等配に設けられる多数の鋸歯状溝と、上カバー部の該上方側板の周りの一方の側部に設けられるストッパー体の保持孔と、前記保持孔に回転自在に嵌りその前側に前記鋸歯状溝の溝に掛け外し可能の掛け歯部とその後側で後方に伸びる操作レバー部を備えるストッパー体を備えていることを特徴とする請求項4又は5記載のコード類収納具。
【請求項25】
基板の保持孔の周りの円周上に円周等配に設けられる複数のピン受け孔と、巻き込み体の何れか一方の曲げ輪軸の前記ピン受け孔に対応する位置に軸の上端より下端に貫通する軸孔を設け、該軸孔に上下に摺動自在に嵌り前記ピン受け孔に出入り可能の止めピンからなる回転ストッパーを備えることを特徴とする請求項4~7の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項26】
前記巻き込み体の下方側板の下側の軸端部分の少なくとも1箇所に外方に突出するように設けられる止め爪と、前記保持孔の周囲に円周等配に設けられる前記止め爪の嵌る複数個の止め溝を備えることを特徴とする請求項2~7の何れか1項に記載のコード類収納具。
【請求項27】
巻き込み体の上方側板側から下方側板側へ貫通する2つの孔からなる回し部を備えていることを特徴とする請求項2~7の何れか1項に記載のコード類収納具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気器具や通信機器(以後は単に器具と呼ぶ)等で使用する電気コードや通信用コードあるいは液体や気体、粉体などを通す中空のチューブやホースのようなもの、あるいは中実のロープやコード等等(以後はこれらを纏めてコード類と呼ぶ)を収納するコード類収納具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般の家庭において、器具の設置位置の傍近くに電源接続用のソケット等がある時は、それほど長くないコードの余剰部分を巻いたり、折り曲げたりして器具の近くに置くなどの処理で済まされている。また、種々の産業分野や医療分野等で使用されるそれほど長くないチューブやホース、ロープやコードなどの処理の仕方も同様であり、同じような問題を生じている。単に固定されたケース内にコードを渦巻状に巻いて収納する提案は特許広報に開示される文献などで既に公知である。特開2000-49472号公報に開示されているものは上向きの凹口を有する円盤状の下蓋の上方に、中空環状のリングとその上部の使用者が回転させるリールと上蓋が設けられ、リールにはコードの線係止口があり、折り曲げたコードの折り曲げ部を下蓋の入線口より差し入れてリールの線係止口にコードの折り曲げ部を縦に係止させ、コードをリールの上下の空間内に引き入れて巻き込むものである。米国特許9,385,519 B2号公報に開示されるものは固定に設置され囲われたケース内に内部で上下2段に区分されたコードを渦巻きバネの力により引き込んで同一の方向に渦巻き状に収納するものである。これらは、いずれも収納する長さに関係なく一定の大きなケース内に収納するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本国特開2000-49472号公報
【特許文献2】米国特許9,385,519 B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気器具に付帯するコード等は設置位置の傍近くに余剰部分を巻いたり、折り曲げたりして器具の近くに置くなどの処理で済ましている。また、使わない延長コードなどは適当に手繰り巻いて壁に掛けるなどして済ましている。このようなコード類の処理の仕方では室内を乱雑にし、室内の美観を損ねている。また、種種の産業、医療や研究の分野等で使用されるチューブやホース、ロープやコードなどの処理の仕方においても同様であり、同じような問題を生じている。コードやホース類を収納するリールスタンドなどはドラムの幅が広くて収納具が大きくなる。また、ドラムの中心部にドラム側と導入側との間に回転摺動する接続手段を必要とするなど装置が大げさになる。コード類やチューブ類、ロープ等を手軽にコンパクトに美観を損ねないように収納したり、使用中の部分に取り付けて長さの余剰部分を収納して綺麗に処理しておくコード類の収納具が望まれる。
【0005】
1、本発明の目的は、コード類の中間部の好みの位置に取り付けてコード類を収納たり、伸ばしたり出来るコード類収納具を提供することである。
2、本発明の目的は、配線の余剰部分など比較的短い長さのコード類の収納にも適したコード類収納具を提供することである。
3、本発明の他の目的は、コードの収納長さに見合った収納部外形の大きさの得られる簡単な構造のコード類収納具を提供することである。
4、本発明の目的は、測量や土木工事、農業等で使用するコードなどの比較的長いコード類の収納に適したコード類収納具を提供することである。
5、本発明の目的は、コード類の中間部への装着が容易であり、収納操作、引き出し操作が簡単に出来るコード類収納具を提供することである。。
6、本発明の他の目的は、一平面上に密接した1段ないし2段の渦巻き状に収納することでより収納効率に優れ平たい平板上に整然とした収納形態で収納できる厚さの薄いコンパクトなコード類収納具を提供することである。
7、本発明の他の目的は、巻き込み部によりコード類の変形や損耗を生じ難いコード類収納具を提供することである。
8、本発明の他の目的は、チューブやホース類の収納に適したコード類収納具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を達成するために、本発明の請求項1に係るコード類収納具は、平坦な上板面を有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板と、上板面上の一方側に設けられる一方側コード保持部と、上板面上の他方側に設けられる他方側コード保持部と、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間に設けられる渦巻きコード保持手段と、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間に設けられるコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間で一方側曲げ輪部と他方側曲げ輪部を形成し該一方側曲げ輪部と他方側曲げ輪部の周りに渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする。上記構成により一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の上板面上に一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに渦巻きコードを形成してコード類を薄くコンパクトに収納することが出来る。また、一方側コード保持部と他方側コード保持部と渦巻きコード保持手段により渦巻きコードが収納具内に安定に保持される。
【0007】
請求項2に係るコード類収納具は、請求項1記載のコード類収納具において、前記上板面上の前記一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の位置に上下方向に開けられた巻き込み体の保持孔と、該保持孔に回転自在に嵌る下方側板と、該下方側板上にコードの太さを超える間隔のコード隙間を形成して横並びに設けられるコードの高さを超える所望の高さの一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、下方側板を含む前記両曲げ輪軸の周りの少なくとも一部に設けられる回し部から成る巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間で前記一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し前記他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする。ここで、「コードの高さを超える所望の高さ」とは収納しようとするコードを1段に巻くか複数段に巻くかによって選択される高さである。1段に巻くことのみを選択すれば、曲げ輪軸の高さを収納するコードの高さに設定することで、該コード類収納具の厚さをその分薄くすることが出来る。上記構成により巻き込み体の回し部を回しての巻き込み操作によりコードをより円滑に巻き込むことが出来る。また、巻き込み体の両曲げ輪軸により渦巻きコードが一方側と他方側の保持部の間で確りと保持され、渦巻きコード保持手段を果たすことが出来る。
【0008】
請求項3に係るコード類収納具は、請求項2載のコード類収納具において、前記一方側コード保持部と他方側コード保持部の各々内側の巻きの先側と後側の一定幅の部位を各々渦巻きコードの最大外側曲面に沿って上板面上にコードの高さを越える所望の高さで円弧状に囲い各々その上端部に内方に伸びる内縁を備える一方側規制壁と他方側規制壁を備える基板体と、前記保持孔に回転自在に嵌る下方側板と該下方側板上にコードの太さを超える間隔のコード隙間を形成して上方側へコードの高さを超える所望の高さで横並びに形成された一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、下方側板を含む両曲げ輪軸の少なくとも1端部に設けられる回し部から成る巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間に一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し、他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする。上記構成により前記両側の規制壁は両側のコード保持部の間で渦巻きコードの最大外径を規制し、前記一方側内縁及び他方側内縁が両側のコード保持部と協働して渦巻きコードの外側の主要部の上方への浮き上がりを効果的に抑えて保持する。
【0009】
請求項4に係るコード類収納具は、請求項2記載のコード類収納具において、上板面上のコードの高さを越える所望の高さの間隔位置で該上板面上を覆い一方側コード保持部と他方側コード保持部とを結ぶ直線部位にコードの太さを越える幅のコード通孔を備え基板上に固定された上カバー部と一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の位置の基板と上カバー部に上下方向に開けられた巻き込み体の保持孔を備える基板体と、該基板体の前記基板側の保持孔に回転自在に嵌る下方側板と、該下方側板の上方にコードの高さを越える所望の高さの間隔の位置で前記上カバー部側の保持孔に回転自在に嵌る上方側板と、前記上方側板と下方側板の間の中央部にコード隙間を形成して前記両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線に対し直角方向にコードの太さを超える幅で開かれたコード開孔と、上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔内に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の基板部と上カバー部の間並びに下方側板と上方側板の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し、他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成して該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコード類を収納することを特徴とする。上記構成により上カバー部が上板面との間で渦巻きコードの上下面の広い範囲を覆い、粗暴な扱いでも渦巻きの崩れや上側下側への浮き出しを防ぎ、渦巻きの状態を維持出来る薄く平坦なコード類収納具を得ることが出来る。
【0010】
請求項5に係るコード類収納具は、請求項4記載のコード類収納具において、基板体の前記基板側の保持孔内に回転自在に嵌り基板体の前後幅を超える外径の円板状の下方側板と該下方側板の上方にコードの高さを越える所望の高さの間隔位置で前記下方側板と同心で前記上カバー部側の保持孔内に回転自在に嵌り基板体の前後幅を超える外径の円板状の上方側板と、前記上下両側板の間の中央位置にコード隙間を形成して両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線方向に対し直角方向にコードの太さを超える幅で開かれたコード開孔と、上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔内に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間の下方側板と上方側板間並びに上板面と上カバー部の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成して該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコード類を収納することを特徴とする。上記構成により該コード類収納具は巻きの内側の渦巻きコードの主要部分が巻き込み体の上方側板及び下方側板と共に回転することで、該巻き込み体の巻き込み抵抗力が軽減され、コードの前記上板面及び上カバー部の下面との摺動摩擦による損耗や傷みが軽減される。また、上カバー部が上板面との間で渦巻きコードの上下面の広い範囲を覆い、渦巻きの崩れや上側乃至下側への浮き出しを防ぎ、渦巻きの状態を維持出来る薄く平坦なコード類収納具を得ることが出来る。
【0011】
請求項6に係るコード類収納具は、請求項2記載のコード類収納具において、前記保持孔に回転自在に嵌る下方側板と前記下方側板の上方にコードの高さを越える所望の高さの間隔位置で前記下方側板と同心に形成される上方側板と前記上下両側板の間の中央部にコード隙間を形成して前記上下両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線方向に対し直角方向にの太さを超える幅で開かれたコード開孔と上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔内に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し、他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成して該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周り1段乃至複数段に並置された渦巻きコードを形成して収納することを特徴とする。該構成により上方側板は巻き込み操作中に渦巻きコードと共に、基板の上板面上を平行に回転しながら両保持部と協働して渦巻きコードの上方への浮き上がりを防ぐ簡明な構造のコード類収納具を提供する。
【0012】
請求項7に係るコード類収納具は、請求項2記載のコード類収納具において、前記保持孔内に嵌る円板状の下方側板と該下方側板の上方にコードの高さを越える所望の間隔位置に下方側板と同心に設けられる円板状の上方側板と前記上下両側板の間の中央位置にコード隙間を形成して横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線方向に対し直角の方向に開かれたコードの太さを超える幅のコード開孔と、上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに1段を含む所望の段数の渦巻きコードを形成してコード類を収納することを特徴とする。上記の構成により該コード類収納具は、コードの巻き込み時及び引き出し時に一方側コード保持部と他方側コード保持部の間で渦巻きコード全体が上下両側板と共に回転することによりコードの収納壁面との摺動摩擦を生じない。これにより軽快な巻き込みと引き出しが行われると共に摺動によるコードの損耗や痛みを生じない。また、上下両側板の間隔を所望に選択することによって1段、2段から多数列の巻き込みが可能である。また、巻き込み体の2つの曲げ輪軸によるコード保持機能により渦巻きコードが一方側と他方側の保持部の間に確りと保持される。
【0013】
請求項8に係るコード類収納具は、請求項1記載のコード類収納具において、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間の位置の一方側と他方側の上板面上に一定の間隔を置いて設けられたコードの高さに適合する高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、コード外側手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間の一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする。上記構成により該コード類収納具は、上板面上に固定された一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに手により2軸の外側から巻き付けることにより一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに渦巻きコードを形成してコードを収納することが出来る。これにより上板面上に左右に横長の長円形状の渦巻きコードを形成して収納するころが出来る。また、上板面上に設けられた2つの曲げ輪軸によるコード保持機能により渦巻きコードが一方側と他方側の保持部の間に確りと保持される。
【0014】
請求項9に係るコード類収納具は、請求項1記載のコード類収納具において、前記一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の板面上の一方側と他方側に一定の間隔を置いて設けたコードの高さの2倍の高さに適合する高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸と、他方の曲げ輪軸と、コード外側上下手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、前記一方側コード保持部と前記他方側コード保持部の間に一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに下段の一方の曲げ輪部と上段の他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに上下2段の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする。上記構成により該コード類収納具は、上板面上に固定された一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに手により2軸の外側から巻き付けることにより一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りに上下2段の渦巻きコードを形成してコードを収納することが出来る。これにより上板面上に左右に横長の長円形状の上下2段の渦巻きコードを形成して収納するころが出来、収納効率に優れた長円形の収納具が得られる。また、上板面上に設けられた2つの曲げ輪軸によるコード保持機能により渦巻きコードが一方側と他方側の保持部の間に確りと保持される。
【0015】
請求項10に係るコード類収納具は、請求項1記載のコード類収納具において、上板面上の前側端でコードの高さの2倍以下の高さで左右方向に伸びる前側規制壁と、上板面上の後側端で前側規制壁の高さに合致する高さで該前側規制壁に平行に左右方向に伸びる後側規制壁と、上板面上の前記左右のコード保持部の間の左側の位置に設けられコードの高さの2倍以下の高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸と、上板面上の前記左右のコード保持部の間の右側の位置に設けられ前記一方の曲げ輪軸の高さに合致する高さに上方へ突出する他方の曲げ輪軸と、コードを一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに巻き込むコード外側手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、左側コード保持部と右側コード保持部の間に一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りの前側規制壁と後側規制壁の内側に1段ないし2段の所望の段数の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする。上記構成により該コード類収納具は、上板面上に固定された一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに手により2軸の外側から巻き付けることにより前側規制壁と後側規制壁の内側に上下2段の渦巻きコードを形成してコードを収納することが出来る。これにより上板面上の前側規制壁と後側規制壁の内側に左右に横長の長円形状の上下2段の渦巻きコードを形成して収納するころが出来、渦巻きコードの前後の外側が前側規制壁と後側規制壁の渦巻きコード保持手段によりカバーされた長円形の収納具が得られる。
【0016】
請求項11に係るコード類収納具は、請求項10記載のコード類収納具において、平坦な上板面を有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板と、前記上板面上の左側に設けられる左側コード保持部と、上板面の前側端でコードの高さに等しい高さを越えコードの高さの2倍以下の高さで左右に伸びる前側規制壁と上板面の後側端で前側規制壁の高さに合致する高さで前側規制壁に平行に左右に伸びる後側規制壁を備える基板と、該基板の下側に接面し平坦な上板面を有する外上板面と、該外上板面の右側端に設けられ前記左側コード保持部の高さに合致する高さの右側コード保持部と、該外上板面上で前記前側規制壁の外側に接面し前記前側規制壁の高さに合致する高さの前側外規制壁と、前記後側規制壁の外側に接面し前記後側規制壁の高さに合致する高さの後側外規制壁を備え基板の外側に左右にスライド自由に嵌る外基板と、左側コード保持部と右側コード保持部の間の左側の位置の上板面上に設けられコードの高さに等しい高さを越えコードの高さの2倍程の高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸と、左側コード保持部と右側コード保持部の間の右側の位置の外上板面上に設けられ前記一方の曲げ輪軸の高さに合致する高さに上方へ突出する他方の曲げ輪軸と、基板側と外基板側のスライド移動を止め外しする移動ロック手段と、コードを一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに渦巻き状に巻き込むコード外側手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、左側コード保持部と右側コード保持部の間に一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成し該一方の曲げ輪部と他方の曲げ輪部の周りの前記前側規制壁及び前側外規制壁と前記後側規制壁及び後側外規制壁の内側に1段ないし2段の所望の段数の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とする。上記構成により該コード類収納具は、左右の間隔を調整された一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに手により2軸の外側から巻き付けることにより内外の前側規制壁と内外の後側規制壁の内側に上下2段の渦巻きコードを形成してコードを収納することが出来る。これにより、コードの収納に必要な長さに応じて基板側に対し外基板側をスライド移動させて収納具の長さを調整することが出来、渦巻きコードの外側がカバーされたコンパクトな収納具を提供することが出来る。
【0017】
請求項12に係るコード類収納具は、請求項2~7の何れか1項に載のコード類収納具において、前記一方の曲げ輪軸の上半部の巻き込み体回し方向の先側の軸側壁部に設けられ巻き込み体の反回し方向に螺旋状に傾斜して下るコード下げ翼と、前記他方の曲げ輪軸の下半部の巻き込み体回し方向の先側の軸側壁部に設けられ巻き込み体の反回し方向に螺旋状に傾斜して上るコード上げ翼のコード上下振り分け手段を備えることを特徴とする。上記構成により一方側コード保持部側と他方側コード保持部側の間で1本のコードを何らの振り分け操作なく予め定められた側を曲げ輪軸の上段ないし下段の側の渦巻きコードにして収納することが出来る。電源コードのような長円形の断面のコードにおいて振り分け効果をより発揮することが出来る。
【0018】
請求項13に係るコード類収納具は、請求項4~7の何れか1項に記載のコード類収納具において、前記上方側板の下面側の一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の一方側(右側)のコード開孔の前後両側に下方へ山状に突出する下方案内突起と、下方側板の上面側の一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の他方側(左側)の前記上方側板側のコード開孔の前後両側に相当する部位に上方へ山状に突出する上方案内突起を備えることを特徴とする。上記構成により一方側コード保持部側と他方側コード保持部側の間で何らの振り分け操作なく1本のコードを予め定められた側を曲げ輪軸の上段ないし下段の側の渦巻きコードにして収納することが出来る。
【0019】
請求項14に係るコード類収納具は、請求項2~7の何れか1項に記載のコード類収納具において、前記一方側のコード保持部の溝部の前後両側に各々その下端を基板側に固定されたローラ軸に回転自在に保持され各々巻きの上段側の位置に保持溝を備える溝部の外側で巻きの先側位置の先側ローラと溝部の内側で巻きの後側位置の後側ローラを備え、前記他方側のコード保持部の溝部の前後両側に各々その下端を基板側に固定されたローラ軸に回転自在に保持され各々巻きの下段側の位置に保持溝を備える溝部の外側で巻きの先側位置の先側ローラと溝部の内側で巻きの後側位置の後側ローラを備えることを特徴とする。上記構成により一方側の保持溝は一方側コード保持部側のコードの一方側を巻きの上段側の位置に保持して他方の曲げ輪軸の周りの上段側へ導き上段側の他方の曲げ輪部の形成を助ける働きをする。また、他方側の保持溝は他方側コード保持部側のコードの他方側を巻きの下段側の位置に保持して一方の曲げ輪軸の周りの下段側へ導き下段側の一方の曲げ輪部の形成を助ける働きをしコードの上下振り分けの機能を果たす。また、該コードの屈曲部に於けるコードの拉げを防止する。
【0020】
請求項15に係るコード類収納具は、請求項1~11の何れか1項に記載のコード類収納具において、コード保持部の渦巻きコードの巻きの後側の溝壁の外側の上部が巻きの後側に傾斜し、該後側の溝壁の内側の上部が巻きの先側に出っ張りを有し、巻きの先側の溝壁の内側の上部が巻きの先側に傾斜し、該内側の溝壁の外側の上部が巻きの後側に出っ張りを有しており、巻きの先側の溝壁と巻きの後側の溝壁の間にコードの通過する間隔が保たれていることを特徴とする。上記構成によりコードが一方側と他方側の両コード保持部持部の間で渦巻き状に巻かれることにより該溝部に於けるコードの屈曲に伴うその反発力により巻きの先側と後側の溝壁の内側と外側の出っ張りの下側に押し付けられる。これによりコードが上方へ外れることなく確り保持されると共に、コードの出入り方向の円滑な摺動とコードの挿入取り出しが可能である。
【0021】
請求項16に係るコード類収納具は、請求項1項に記載のコード類収納具において、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の前側に一定の間隔で離隔した位置に設けられコードの高さを越える高さで一方側と他方側に伸びる前側規制壁と、後側に一定の間隔で離隔した位置に設けられコードの高さを越える高さで一方側と他方側に伸びる後側規制壁の渦巻きコード保持手段を備えることを特徴とする。該構成により前側規制壁と後側規制壁は内側より拡大してくる渦巻きコードの外側を前後側より規制して保持する。該コード類収納具の移動や傾き、振動に対して収納されている渦巻きコードを一方側コード保持部と他方側コード保持部と協働して確り保持する働きをする。
【0022】
請求項17係るコード類収納具は、請求項1~7の何れか1項に記載のコード類収納具において、一方側コード保持部並びに他方側コード保持部の各溝部の巻きの後側の内側位置に基板側に固定された縦軸に回転自在に嵌る後側ローラを備えることを特徴とする。上記構成によりコードの巻き込みと引き出しがより軽快に行われるようになる。
【0023】
請求項18に係るコード類収納具は、請求項4又は5記載のコード類収納具において、一方側コード保持部並びに他方側コード保持部の各溝部の前後両側に各々基板体に固定されたローラ軸に回転自由に保持され溝部の外側位置で巻きの先側に位置する側に先側ローラを備え、該先側ローラの内側に一定の間隔離隔した溝部の内側位置で巻きの後側に位置する側に後側ローラを備えることを特徴とする。上記構成により単純な円筒形のローラによりコード保持部の内側の渦巻きコードとの間でコードがコード保持部の溝部で円滑に屈曲されて左右方向へ真直ぐに、且つ軽快に出入りすることが出来る。
【0024】
請求項19に係るコード類収納具は、請求項1~7の何れか1項に記載のコード類収納具において、一方側コード保持部と他方側コード保持部の各溝部の前後両側に各々基板側に固定されたローラ軸に回転自在に保持され外周にコードの断面の形に合致する形に窪む保持溝75eを備える巻きの先側の先側ローラと巻きの後側の後側ローラを備えることを特徴とする。上記構成により該保持溝はコード類をその位置に確り保持する働きをすると同時に該屈曲部におけるコード類(チューブ)の拉げを和らげる働きをする。
【0025】
請求項20に係るコード類収納具は、請求項2~7の何れか1項に記載のコード類収納具において、一方側のコード保持部の先側ローラと後側ローラが渦巻きコードの巻きの位置に合致して巻きの上段側の位置に保持溝を備え、他方側のコード保持部の先側ローラと後側ローラが渦巻きコードの巻きの下段側の位置に保持溝を備えることを特徴とする。上記構成により該保持溝はコードを上段側と下段側とに振り分ける働きをすると同時に該屈曲部におけるコード類(チューブ)の拉げを和らげる働きをする。
【0026】
請求項21に係るコード類収納具は、請求項4~6の何れか1項に記載のコード類収納具において、一方側コード保持部と他方側コード保持部の各溝部の前後両側に各々基板体側に固定されたローラ軸に回転自在に保持された巻きの先側の内外2個の前側ローラと、巻きの後側の内外2個の後側ローラを備えることを特徴とする。上記構成により巻きの方向の如何に関わらずコードを一方側と他方側に真直ぐに導出することができる。
【0027】
請求項22に係るコード類収納具は、請求項7に記載のコード類収納具において、左側コード保持部と右側コード保持部の各溝部に各々基板体に固定されたローラ軸に回転自在に保持された巻きの先側の内と外の2個の前側ローラと巻きの後側の内と外の2個の後側ローラを備え、巻きの先側の外の先側ローラと巻きの後側の内の後側ローラに上方側板の下側面に合致する位置で外側へ鍔状に張り出す鍔を備えることを特徴とする。上記構成により上方側板と下方側板内でのコードの上下移動を保ちながらコード保持部から上方への逸脱を防ぐことが出来る。
【0028】
請求項23に係るコード類収納具は、請求項2~10の何れか1項記載のコード類収納具において、巻き込み体の一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸のコード巻き付け面側の周壁にコードの断面の形に合致する形に窪むコード保持溝を備えることを特徴とする。上記構成によりこれらのコード保持溝は曲げ輪軸部に巻き付けられるチュ-ブやホースの拉げを防ぐ働きをする。
【0029】
請求項24に係るコード類収納具は、請求項4又は5記載のコード類収納具において、巻き込み体の上方側板の外周に円周等配に設けられる多数の鋸歯状溝と、上カバー部の該上方側板の周りの一方の側部に設けられるストッパー体の保持孔と、前記保持孔に回転自在に嵌りその前側に前記鋸歯状溝の溝に掛け外し可能の掛け歯部とその後側で後方に伸びる操作レバー部を備えるストッパー体を備えていることを特徴とする。上記構成によって巻き込み時あるいは停止中に操作レバー部を操作してコードを引き出す方向への動きを止めることが出来、張られたコードの緩みを止めることが出来る。
【0030】
請求項25に係るコード類収納具は、請求項4~7の何れか1項に記載のコード類収納具において、基板の保持孔の周りの円周上に円周等配に設けられる複数のピン受け孔と、巻き込み体の何れか一方の曲げ輪軸の前記ピン受け孔に対応する位置に軸の上端より下端に貫通する軸孔を設け、該軸孔に上下に摺動自在に嵌り前記ピン受け孔に出入り可能の止めピンからなる回転ストッパーを備えることを特徴とする。上記構成により回し部の所望の回転位置で巻き込み体の回転を止めることが出来、コードを引き出す方向への動きを止め、張られたコードの緩みを防ぐことが出来る。
【0031】
請求項26に係るコード類収納具は、請求項2~7の何れか1項に記載のコード類収納具において、前記巻き込み体の下方側板の下側の軸端部分の少なくとも1箇所に外方に突出するように設けられる止め爪と、前記保持孔の周囲に円周等配に設けられる前記止め爪の嵌る複数個の止め溝を備えることを特徴とする。上記構成によりコードの巻き込み後に巻き込み体を引き上げる操作でコードの両端を引っ張るなどの巻き込み体の反巻き込み方向への回転を止めることが出来る。
【0032】
請求項27に係るコード類収納具は、請求項2~7の何れか1項に記載のコード類収納具において、巻き込み体の上方側板側から下方側板側へ貫通する2つの孔からなる回し部を備えていることを特徴とする。上記構成により該回し部は2つの曲げ輪軸の中を上方側板の上面から下方側板の下面に貫通する2つの孔部になっており、これにより収納具を持つ手の表側からも裏側からも手指により、あるいは付属のハンドルにより巻き込み操作を行うことが出来る。
【発明の効果】
【0033】
本発明は、以上説明したように構成されるので、以下に記載されるような効果を奏する。
1、真直ぐに張られたコード類の中間部に簡単に取り付けて巻き込み収納することが出来る。
2、1段乃至2段の複数段の渦巻きコードにすることで、薄くコンパクトに効率よく収納することが出来る。
3、巻き込み体の使用により容易に円滑な巻き込みと引き出しが行われる。
4、構造が簡明であり、誰もが用意に扱うことができる。
5、巻き数が少ない時は細長い形状に納まり、邪魔にならない。
6、コード類の収納保管に便利である。
7、コードを同時に2方から巻き取るので巻き取りスピードが速く、細くて長いコードの多数段巻き取りに優れている。
9、大きめの外径の上下側板の巻き込み体とすることで巻き込み時のコードの側板との摺動摩擦を少なくし、軽快な巻き込みと引き出しを可能にし、且つコード類の損耗を防ぐことが出来る。
10、コード保持部及び曲げ輪軸にコード類の断面形状に合った保持溝を形成することにより、巻き込みによるコード類の拉げを軽減できる。
11、ビニールチューブやホースの巻き込み収納、引き出し使用に便利である。
12、回り止めのストッパーを設けることにより、コード類の巻き戻りや張りの緩みを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】は本発明の第1の実施例を示すコード類収納具の正面図。
【
図3】は同コード収納具の正面図でコードを巻き込んだ状態を示す図
【
図4】は第2の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図6】は同コード類収納具の
図4における6-6断面図
【
図7】は同コード類収納具の巻き込み体の3投影図(正面、左側面、右側面)
【
図8】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図10】は同コード類収納具の
図8における10-10断面の断面図
【
図11】は第3の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図15】は同コード類収納具の巻き込み体の3投影図
【
図16】は第4の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図19】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図20】は同コード類収納具の
図19における20-20断面の断面図
【
図21】は同コード類収納具の巻き込み体の3投影図
【
図22】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図24】は第5の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図25】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図26】は同コード類収納具の
図25における26-26断面の断面図
【
図27】は同コード類収納具の巻き込み体の3投影図
【
図28】は同コード類収納具の巻き込みハンドルの2投影図(正面、右側面)
【
図29】は第6の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図30】は同コード類収納具の
図29における30-30断面の断面図
【
図31】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図33】は同コード類収納具の
図31における33-33断面の断面図
【
図34】は同コード類収納具の巻き込み体の3投影図
【
図35】は第7の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図36】は同コード類収納具の
図35における36-36断面の断面図
【
図37】は同コード類収納具の巻き込み体の3投影図
【
図38】は第8の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図40】は同コード類収納具の
図38における40-40断面の断面図
【
図41】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図42】は第9の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図45】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図46】は第10の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図48】は同コード類収納具の
図46における48-48断面の断面図
【
図49】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図50】は同コード類収納具の
図49における50-50断面の断面図
【
図51】は第11の実施例を示すコード類収納具の正面図
【
図54】は同コード類収納具の
図51における54-A-B-C-D-54断面図
【
図55】は同コード類収納具の正面図でコードが巻き込まれた図
【
図56】は同コード類収納具の
図55における56-56断面の断面図
【
図57】は同コード類収納具の正面図で外基板が伸ばされコードが一杯に巻かれた図
【
図60】は第12の実施例を示すコード類収納具の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下に本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
以下に示すコード類収納具の実施例においてコードと記載する物品の名称は巻取りが実施可能な中実のコード類及び中空のチューブ、ホース類を総称して呼ぶものである。適宜これらの物品の名称に置き換えて呼ぶことが出来る。
【0036】
図1~
図3はコード類収納具の第1の実施例を示す。ここでは、電源コードに於けるコード類収納具の実施例を示す。コード類収納具1aは、平坦な上板面2aを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3aと、上板面2a上の一方側に設けられる一方側コード保持部4aと、上板面2a上の他方側に設けられる他方側コード保持部5aと、一方側コード保持部4aと他方側コード保持部5aの間の前側に設けられる前側規制壁50aと後側に設けられる後側規制壁51aの渦巻きコード15aの保持手段と、一方側コード保持部4aと他方側コード保持部5aの間に設けられるコード巻き込み手段25aを備えている。一方側コード保持部4aと他方側コード保持部5aの間に一方側曲げ輪部13aと他方側曲げ輪部14aを形成し該一方側曲げ輪部13aと他方側曲げ輪部14aの周りに渦巻きコード15aを形成してコードを収納することが出来る。コードを巻き込む為のコード巻き込み手段は、ここではコード内側手巻き手段25aにより行う。
【0037】
この実施例の電源コードは、その断面が長円形のコード6aである。その長円形の断面の縦長方向を横に曲げることは困難である。コード6aは屈曲されるのでその断面の長円形が縦に長くなるようにして上板面2aに置かれ、通常のように屈曲される。ここでの高さに関わるコードの太さとは断面の長円形を縦長に置いた時の縦方向の長さである。このことは以後の実施例においても同様である。
ここで、他方側コード保持部5aは一方側コード保持部4aの略右側にあって、正確に右側ではない。
【0038】
一方側と他方側の両コード保持部4a及び5aはその間の巻きコード部分の両側部分をその位置に確り保持しておくコード保持手段である。
図1~
図3において、一方側の一方側コード保持部4aの上部は開かれた溝部7aになっており、渦巻きコードの渦巻きの後側の溝壁71aの外側の上部が巻きの後側に傾斜し、溝壁の内側の上部が巻きの先側に出っ張り73aを有し、巻きの先側の溝壁72aの内側の上部が巻きの先側に傾斜し、該溝壁72aの外側の上部が巻きの後側に出っ張り74aを有しており、巻きの先側の溝壁72aと巻きの後側の溝壁71aの間にはコードが通過できる間隔が保たれている。他方側コード保持部5aも渦巻きの巻きに関して同様になっており、前側の溝壁と後側の溝壁の間にはどの位置においてもコード6aが通過できる間隔が保たれている。ここで、渦巻きの内側が右回り方向に巻かれる時、渦巻きの外側は左回り方向に巻き進み、巻きの先側となる。以下の実施例に於いても同様である。
【0039】
図1~
図2において、このコード類収納具1aに略真直ぐなコード6a'が該コード6a'の一方側部分6aa'を一方側コード保持部4aの溝部7aに嵌め込まれ、そ'の他方側部分6ab'を他方側コード保持部5aの溝部8aに嵌め込まれて基板3aの上板面2a上に取り付けられている。そこで、一方側コード保持部4aの溝部7aからコード6a'の一方側部分6aa'を取り外す操作は、矢印9aで示すようにコード6a'の一方側部分6aa'を前側に押し曲げて持ち上げながら右側後方に倒すようにすることによりコード6a'の一方側部分6aa'を溝部7aから取り外すことが出来る。一方側コード保持部4aの溝部7aへコード6a'の一方側部分6aa'を嵌め込む操作はこれと逆の操作を行う。
【0040】
一方、他方側コード保持部5aもその上部が開かれた溝部8aになっており、その後側の溝壁はその右側(外側)の上部が後側(手前側)に傾斜しており、溝部8aの前側の溝壁はその左側(内側)の上部が前側に傾斜している。
そこで、他方側コード保持部5aの溝部8aからコード6a'の他方側部分6ab'を取り外す操作は、矢印10aで示すようにコード6a'の他方側部分6ab'を後側(手前側)に押し曲げて持ち上げながら左側前方に倒すようにすることによりコード6a'の他方側部分6ab'を溝部8aから取り外すことが出来る。他方側コード保持部5aの溝部8aへコード6a'の他方側部分6ab'を嵌め込む操作はこれと逆の操作を行う。コード6aと各溝部との間には隙間があり、コード6aは摩擦による抵抗を伴いながら左右に摺動することが出来る。
【0041】
図1に示すように一方他方の両側のコード保持部4a及び5aに取り付けられたコード6a'に対し、ここでのコード巻き込み手段は、手の指により直に行う。例えば、図のように手の第1指をコード6a'の矢印11aで示す位置に当て、第2指をコード6a'の矢印12aで示す位置に当て、各々の指を矢印で示す方向に押して2指の間を中心にして右回り方向(時計回り方向)に回し一方の曲げ輪部13aと他方の曲げ輪部14aを形成させながら巻き回し続けることで渦巻きコード15aを形成することが出来る。ここでは、この巻く方法をコード内側手巻き手段25aと呼ぶこととする。
曲げ輪部の形は同じであり、どちら側を一方の曲げ輪部とし、どちら側を他方の曲げ輪部とするかは任意である。後述の実施例においても同様である。また、コードの巻き込む方向は左回り方向(反時計回り方向)右回り方向の何れでもよい。このことは以下に示す全ての実施例でも同様である。
【0042】
コード6a'は一方の曲げ輪部13aの部分で二つに折り曲げられ、他方の曲げ輪部14aの部分で重ね合わされ、一方の曲げ輪部13aの折り曲げ部分の一方側と他方側が交互に重ね合わされた渦巻き状を形成して巻き進められる。巻き込み操作時にコードの一方側部分6aaは一方側コード保持部4aの溝部7a内を内方(他方側方向)に摺動し、コードの他方側部分6abは他方側コード保持部5aの溝部8a内を内方(一方側方向)に摺動してコード類収納具1a内に巻き込まれて収納される。渦巻きコード15aの部分から保持部に至る部分はその屈曲部に生ずるコードの反発力でコード保持部の溝壁に確り押し付けられ、一方他方いずれの側のコード保持部からも外れることはない。また、溝壁側との摩擦抵抗により摺り出ることなく、巻かれた形状を維持することが出来る。
【0043】
図3はコード類収納具1a内にコード6aが一杯に巻き込まれた渦巻きコード15aの状態を示す。この実施例で示すようなコード類は、一般にゴム、軟質ビニールなどのゴム質材で被覆されており、外力に対し一定の抵抗する力、即ち剛性と、一定の外力により変形する塑性と、一定の外力に対し反発する弾性を備えている。また、被覆面は接触する相手面側との間の擦りに対し抵抗する力、即ち一定の摩擦抵抗力を有する。水平に置かれたコード類収納具1a内に図のような渦巻きコード15aの形に収納されたコード6aはコード自身が持つこれらの性質により通常は両コード保持手段4a及び5aによって崩れることなく上板面2a上に保持される。以上のコード類の性質は、以下に示す全ての実施例においても共通するものである。
【0044】
この実施例では、一方側コード保持部4aと他方側コード保持部5aの間に設けられる渦巻きコード15aをその位置に保持しておく為の渦巻きコード保持手段が設けられている。一方側コード保持部4aと他方側コード保持部5aの間の前側に一定の間隔離隔した位置に設けられコードの高さを越える高さで一方側と他方側に伸びる前側規制壁50aと後側に一定の間隔離隔した位置に設けられコードの高さを越える高さで一方側と他方側に伸びる後側規制壁51bから成っている。該前側規制壁50aと後側規制壁51bは該コード類収納具1aの移動や傾き、振動に対して収納されている渦巻きコード15aを前側と後側から確り保持する働きをする。
【0045】
コードの引き出し操作は、渦巻きコード15aの巻き数が少ない時はコード6aの一方側部分6aaとコード6aの他方側部分6abを引っ張ることで可能である。又、渦巻きコード15aの巻き数が多い時はコード6aの一方側部分6aaとコード6aの他方側部分6abを各々のコード保持部の溝部7a及び8aより一旦取り外して巻きを戻すことにより行うことが出来る。平坦な上板面2a上に整然とした収納形態で収まる余剰コード等の整理に便利なコード類収納具を提供することが出来る。
【0046】
図4~
図12はコード類収納具の第2の実施例を示す。以下の実施例の説明において前に示した実施例と同一の部分や同一の機能を有する部分については、同一の番号に a , b , c , d などの添え文字を附して示すに止め、なるべくその説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0047】
ここでも電源コードに於けるコード類収納具の実施例を示す。コード類収納具1bは、平坦な上板面2bを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3bと、該基板3bの上板面2b上の一方側に設けられる一方側コード保持部4bと、上板面2b上の他方側に設けられる他方側コード保持部5bと、前記上板面2b上の前記一方側コード保持部4bと他方側コード保持部5bの間の位置に上下方向に開けられた巻き込み体の保持孔18bを有する。該保持孔18bに回転自在に嵌る下方側板19bと、該下方側板19b上にコードの太さを超える間隔のコード隙間23bを形成して横並びに設けられたコードの高さを超える所望の高さの一方の曲げ輪軸20bと他方の曲げ輪軸21bと、下方側板19bを含む前記両曲げ輪軸の周りの少なくとも一箇所に設けられる回し部22bから成る巻き込み体25bのコード巻き込み手段を備えている。
【0048】
そこで、
図4~
図6に示されるようにコード6bをコード隙間23bを通して一方他方の両側のコード保持部4b及び5bの溝部に嵌め込み、回し部22bにより巻き込み体25bを回すことにより一方側コード保持部4bと他方側コード保持部5bの間の一方の曲げ輪軸20bの周りに一方の曲げ輪部13bを形成し他方の曲げ輪軸21bの周りに他方の曲げ輪部14bを形成し該一方の曲げ輪部13bと他方の曲げ輪部14bの周りに1段乃至複数段の渦巻きコード15bを形成してコードを収納することが出来る。回し部22bは下方側板19bを含む前記両曲げ輪軸の周りに任意に設けることが出来る。
【0049】
巻き込み体25bは
図7で示すように、保持孔18bに回転自在に嵌る下方側板19bとその上部に設けた一方の曲げ輪軸20bと他方の曲げ輪軸21bで一体に形成されている。回し部22bは下方側板19bの側に設けるようにすることも出来るが、ここでは、他方の曲げ輪軸21b側の上部に設けた腕の部分とその外端のつまみ部からなっている。該回し部22bは上板面2bに対し平行に保持孔18bの中心より外方へ伸びており、回し中に渦巻きコード15bの上面に沿って回る。
【0050】
コードの巻き込みは
図4及び
図6で示すように、回し部22bを矢印27bで示す右回り方向(時計回り方向)に回して巻き進められる。
図4~
図6はコード6bが1段に巻き進められた渦巻きコード15bの状態を示している。ここでコード6bは一方の曲げ輪軸20bの部分で一方の曲げ輪部13bを形成して折り曲げられ他方の曲げ輪軸21bの位置で他方の曲げ輪部14bを形成してコードの一方側6baとなる側とコードの他方側6bbとなる側が横に重ね合わされ、上板面2b上で一方の曲げ輪部13bと他方の曲げ輪部14bの周りに交互に重ね合わされた形の1段の渦巻きコード15bを形成して巻き進められる。巻き込み操作時にコード6bの一方側部分6baは一方側コード保持部4bの溝部7b内を内方(図面に向かって右方)に摺動し、コード6bの他方側部分6bbは他方側コード保持部5bの溝部8b内を内方(左方)に摺動してコード類収納具1b内に巻き込まれ収納され、保持孔18b周りの基板3b上に保持される。巻き込み体25bはその一方の曲げ輪軸20bと他方の曲げ輪軸21bとで渦巻きコードの中心部を支えており、該巻き込み体25bは渦巻きコード保持手段を兼ね備えている。以後の同様の巻き込み体を備える実施例に於いても同じである。
【0051】
図8~
図10はコード6bが上下2段に巻き進められた渦巻きコード15ba及び15bbの状態を示している。両曲げ輪軸20b及び21bの高さは所望の渦巻きコードの段数に応じて決めることが出来る。該実施例においては、両曲げ輪軸20b及び21bの高さはコードの高さの略2倍になっている。図のような円柱形の外周の曲げ輪軸20b及び21bあっても、巻き込み体25bを回して一方の曲げ輪軸20bの部分に形成された一方の曲げ輪部13bの曲げコード部分が他方の曲げ輪軸21bに巻かれた他方の曲げ輪部14bの外側に重なる位置に到達した際に、一方の曲げ輪部13bのコード部分を指先などで軽く持ち上げて上段側に導いてやるなどの巻き込みの初期での僅かな操作で上下2段に巻き進めることが出来る。
【0052】
コードの引き出し操作は、コード6bの左側部分6baと右側部分6bbを左右に引っ張ることで可能である。又、渦巻きコード15bの巻き数が多い時はコード6bの左側部分6baと右側部分6bbを引っ張りながら回し部22bを左周り方向(反時計回り方向)に回して加勢することでよりスムーズに引き出すことが出来る。
【0053】
図11~
図15はコード類収納具の第3の実施例を示す。該コード類収納具1jは、平坦な上板面2jを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3jと、前記上板面2j上の一方側に設けられる一方側コード保持部4jと、上板面2j上の他方側に設けられる他方側コード保持部5jと、前記一方側コード保持部4jと他方側コード保持部5jの間の位置に上下方向に開けられた巻き込み体の保持孔18jと、前記一方側コード保持部4j及び他方側コード保持部5jの各々内側の巻きの先側と後側の一定の幅の部分を各々渦巻きコード15jaの最大外側曲面に沿って上板面3j上にコード6jの高さを越える所望の高さで円弧状に囲い各々その上端部に内方に伸びる一方側内縁60jを備える一方側規制壁50jと他方側内縁61jを備える他方側規制壁51jを備える基板体34jと、前記保持孔18jに回転自在に嵌る下方側板19jと該下方側板上にコードの太さを超える間隔のコード隙間23jを形成して上方側へコード6jの高さを超える所望の高さで横並びに形成された一方の曲げ輪軸20jと他方の曲げ輪軸21jと、下方側板19jを含む両曲げ輪軸20j及び21jの端部に設けられる回し部22jから成る巻き込み体25jのコード巻き込み手段を備えている。そこで、一方側コード保持部4jと他方側コード保持部5jの間に一方の曲げ輪軸20jの周りに一方の曲げ輪部13jを形成し、他方の曲げ輪軸21jの周りに他方の曲げ輪部14jを形成し該一方の曲げ輪部13jと他方の曲げ輪部14jの周りに1段乃至複数段の渦巻きコード15を形成してコードを収納することが出来る。
【0054】
該第3の実施例のコード類収納具1jおいては、図に示すように一方側コード保持部4j及び他方側コード保持部5jの各々内側の巻きの先側と後側の一定幅の部分を各々渦巻きコード15jaの最大外側曲面に沿って上板面3j上にコード6jの高さの略2倍の高さで円弧状に囲い各々その上端部に上板面3jに平行に内側へ伸びる一方側内縁60jを備える一方側規制壁50jと他方側内縁61jを備える他方側規制壁51jを備えている。上記構成により前記両側の規制壁50j及び51jは両側のコード保持部4j及5jの間に渦巻きコードの最大外径を規制し、前記一方側内縁60j及び他方側内縁61jが両側のコード保持部4j及5jと協働して渦巻きコード15ja及び15jbの外側主要部の上方への浮き上がりを効果的に抑えて保持する働きをする。
【0055】
該実施例では、巻き込み体25jに曲げ輪部を一方側の曲げ輪軸と他方側の曲げ輪軸の予め決められた側に上段側ないし下段側に振り分けるコード上下振り分け手段が設けられている。
図11、
図15に於いて、一方の曲げ輪軸20jの上半部の巻き込み体回し方向の先側の軸の側壁部に設けられた巻き込み体の反回し方向に螺旋状に傾斜して下るコード下げ翼42jと、他方の曲げ輪軸21jの下半部の巻き込み体の回し方向の先側の軸側壁部に設けられた巻き込み体の反回し方向に螺旋状に傾斜して上るコード上げ翼43jを備えている。そこで、両コード保持部4j及び5jに真直ぐに挿入されたコード6j’は巻き込み体25jが回し部22jによって矢印27jで示す右回り方向に回された時に、一方の曲げ輪軸20j側のコード下げ翼42jは他方側のコード6jb’を下方に押し下げて一方の曲げ輪軸20jの下側に導き一方の曲げ輪軸20jの周りに下段の一方の曲げ輪部13jbを形成する。一方、他方の曲げ輪軸21j側のコード上げ翼43jは一方側のコード6ja’を上方に押し上げて他方の曲げ輪軸21jの上側に導き他方の曲げ輪軸21jの周りに上段の他方の曲げ輪部14jaを形成する。このようにして該両曲げ輪部の周りに上下2段に並置された上段の渦巻きコード15jaと下段の渦巻きコード15jbを形成してコードを収納するように導く。一方の曲げ輪軸20jには必ず下段の一方の曲げ輪部13jbが形成され、他方の曲げ輪軸21jには必ず上段の他方の曲げ輪部14jaが形成される。このコード上下振り分け手段は電源コードのような長円形の断面のコードにおいてより効果を発揮する。
【0056】
図11~
図12において、一方側コード保持部4j及び他方側コード保持部5jの溝部7j及び8jの巻きの後側の内側位置に基板側に固定された縦軸に回転自在に嵌る後側ローラ33ja及び33jbを備えている。一方側コード保持部4jの溝部7jは巻きの先側の溝壁が巻きの後側の溝壁より外側に突出した形に形成されている。そして、一方側規制壁50jの上端の内縁60jの左側の延長部がこの巻きの先側の溝壁の上端まで伸びており、巻きの先側の溝壁の上端は前側へ短く突出する内縁60jを有する。一方、巻きの後側の溝壁は前側規制壁50jの内縁60jの左側の延長部は該巻きの後側の溝壁の上端までは伸びておらず。該巻きの後側の溝壁側には基板側に固定された縦軸に回転自在に嵌る後側ローラ33jaを備えており、上方へ真直ぐに開かれている。そして溝部7j前側の溝壁と後側の溝壁との間にはコード6jが上方へ通過できる間隔が保たれている。他方側コード保持部5jの溝部8jの形は該一方側コード保持部4jの溝部7jを保持孔18jの中心にして180°回転させた形になっている。上記構成によりコードが後側ローラ33ja及び33jbに案内されることにより、コードの巻き込みと引き出しがより円滑に行われる。
【0057】
巻き込み体25jの下方側板19jの下の軸端部分の1箇所に外方に突出する止め爪46jが設けられている。該止め爪46jはその上面の巻き込み体回し方向の先側の端に巻きの先方に傾斜して下る傾斜面76を有する。一方、基板3j側の保持孔18jの周囲には円周等配に複数箇所の前記止め爪46jの嵌る形の止め溝45jが設けてある。そこで、巻き込み体25jを保持孔18jに挿入する際にはその止め爪46jを何れかの止め溝45jに合わせて挿入する。通常は止め爪46jは
図12に示されるように基板3jの裏側に露出している状態で回し操作が行われる。コードの巻き込み後に回し部22jを摘み巻き込み体25jを少し引き上げるようにして止め爪46jを止め溝45jに嵌める操作で巻き込み体25jの回転を止め、コードの両端を引っ張るなどの反巻き込み方向への回転を止めることが出来る。上記構成により別途に回り止め手段を設けることなく巻き込み体25jの回り止めを行うことが出来る。
【0058】
図16~
図23はコード類収納具の第4の実施例を示す。ここでは中実のコードに於ける実施例である。該コード類収納具1cは、平坦な上板面2cを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3cと、上板面2cの一方側に設けられる一方側コード保持部4cと、上板面2cの他方側に設けられる他方側コード保持部5cと、上板面2c上のコード6cの高さを越える所望の高さの間隔位置で該上板面2c上を覆い一方側コード保持部4cと他方側コード保持部5cとを結ぶ直線部位にコード6cの太さを越える幅のコード通孔36cを備え基板3c上に固定された上カバー部30cと一方側コード保持部4cと他方側コード保持部5cの間の位置の基板3cと上カバー部30cに上下方向に開けられた巻き込み体の保持孔18cを備える基板体34cと、該基板体34cの前記基板3c側の保持孔18cに回転自在に嵌る下方側板19cと該下方側板19cの上方にコード6cの高さを越える所望の高さの間隔の位置で前記上カバー部30c側の保持孔18cに回転自在に嵌る上方側板26cと前記上方側板26cと下方側板19cの間の中央部にコード隙間23cを形成して前記両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸20cと他方の曲げ輪軸21cと上方側板26cの前記コード隙間23cの上部の位置に前記両曲げ輪軸20c及び21cの中心を結ぶ直線に対し直角方向にコード6cの太さを超える幅で開かれたコード開孔37cと上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部22cを備え前記保持孔18c内に回転自在に保持される巻き込み体25cのコード巻き込み手段を備えている。そこで、一方側コード保持部4cと他方側コード保持部5cの間の基板3cと上カバー部30c間並びに下方側板19cと上方側板26cの間で一方の曲げ輪軸20cの周りに一方の曲げ輪部13cbを形成し、他方の曲げ輪軸21cの周りに他方の曲げ輪部14caを形成して該一方の曲げ輪部13cbと他方の曲げ輪部14caの周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコード類を収納することができる。
【0059】
ここでは、
図16~
図20に示すようにコード6cをコード通孔36cを通して両側のコード保持部4c及び5cの溝部に嵌め込み、巻き込み体25cの回し部22cを回すことにより一方側コード保持部4cと他方側コード保持部5cの間で一方の曲げ輪軸20cの周りに下段の一方の曲げ輪部13cを形成し他方の曲げ輪軸21cの周りに上段の他方の曲げ輪部14cを形成し該一方の曲げ輪部13cの周りに下段の渦巻きコード15cbを形成し他方の曲げ輪部14cの周りに上段の渦巻きコード15caを形成してコードを収納することが出来る。
ここでは、コード保持部の溝部に円筒形の後側ローラ33ca及び33cbと先側ローラ32ca及び32cbが用いられている。そこで、コードの一方側6caを持ち上げ易くなっている。図のような円柱形の外周の曲げ輪軸20c及び21cあっても、巻き込み体25cを回す際に一方の曲げ輪軸20cの部分に形成された一方の曲げ輪部13cの曲げコード部分が巻き込み体の回転によって近づいてくる他方の曲げ輪軸21cに巻かれた他方の曲げ輪部14cの外側に重なる位置になった時点で、コードの一方側6caを少し持ち上げて上段側に導いてやるなどの巻き込みの初期での僅かな操作で確実に上下2段に巻き進めることが出来る。
この構成により薄く平坦な収納部内に上下2段の渦巻きコードを確りと収納出来る簡明な構造のコード類収納具を得ることが出来る。
【0060】
上カバー部30cは基板部3c側と前後左右の4本の支柱35cで一体に繋がっており、基板部3cと一体である。上カバー部30cには一方側コード保持部4cの前後2つのローラ32ca及び33caの間の溝部7c側と他方側コード保持部5cの前後2つのローラ32cb及び33cbの間の溝部8c側とに真直ぐに開かれたコード6cが十分通るコード通孔36cが開いており、巻き込み体25cのコード開孔37cを合わせた状態にして上カバー部30cの上方より両コード保持部4c及び5c部分の溝部7c及び溝部8cの外側を越える長さの真直ぐに伸ばされたコード6cをコード通孔36c通して基板部3cの上板面2c上に置くことが出来る。
この構成により該上カバー部30cは上板面2cとの間で渦巻きコードの上面の広い範囲を覆い、その上側への浮き出しを防ぐ働きをする。
【0061】
この実施例では、一方側のコード保持部4cの溝部7cは、上部が開かれており、該溝部7cの前後両側に各々基板体34c側に固定されたローラ軸31cに回転自在に保持され溝部7cの外側で巻きの先側位置の先側ローラ32caと、溝部7cの内側で巻きの後側位置の後側ローラ33caから成っている。他方側のコード保持部5cの部分も、各々基板体34c側に固定されたローラ軸31cに回転自由に保持された溝部8cの外側で巻きの先側位置の先側ローラ32cbと、溝部8cの内側で巻きの後側位置の後側ローラ33cbから成っている。後側ローラ33ca及び33cbは先側ローラ32ca及び32cbに対して内側に一定の間隔離隔した溝部7c及び溝部8cの内側位置に巻きの後側の後側ローラ33caを備えている。これによりコードの一方側6ca及びコードの他方側6cbがコード保持部4c及び5cの位置で渦巻きコード15c側から伸び出してくるコード6cが曲げられて両側に真直ぐに導出される。各ローラの外周は円筒状であり、コード6cの上下方向への移動は上板面2cと上カバー部30cによって押さえられる。
【0062】
巻き込み体25cは
図21で示すように、一方の曲げ輪軸20cと他方の曲げ輪軸21cは下方側板19cと上方側板26cの間の位置に該下方側板19cの中心に関し均等の間隔で離隔して並置され、上方側板26c側にコード6cが通るコード開孔37cが開かれている。該巻き込み体25cには上方側板26c側から下方側板19c側へ貫通する2つの孔からなる回し部22cが設けてある。該回し部22cは両曲げ輪軸20c及び21cの中を上方側板63cの上面から下方側板62cの下面に貫通する2つの孔部になっている。該2つの孔部からなる回し部22cの端に手の第1指と第2指を当てて巻き込み体25cを矢印27cに示すように右まわりに回してコード6cを巻き込むことが出来る。
【0063】
図28に後述の第5の実施例の巻き込みハンドル28dが示されている。該巻き込みハンドル28dの2つの軸部29dはこの第4の実施例の回し部22cの2つの孔部にも適合しており、該巻き込みハンドル28dの2つの軸部29dを該回し部22cの2つの孔部に差し込んで巻き込み体25cを回してコード6cを巻き込むことも出来る。
【0064】
コード6cをコード通孔36cと溝部7c及び8cに通して基板体34cの上板面2b上に置いた後巻き込み体25cを右回り方向に回すことでコードの収納することが出来る。この構成により配線中のコードへの取り付け操作と収納操作が容易である。コードの引き出し操作は、コード6cの一方側部分6caと他方側部分6cbを外方に引っ張ることで可能である。ここでは、両コード保持部の溝部7c及び8cの前後側に先側ローラ32ca及び32cbと後側ローラ33ca及び33cbが取り付けられており、回し部22cを回して加勢することなくスムーズに巻き込み操作と引き出し操作が出来る。
【0065】
図22~
図23には該コード類収納具1cに別の電源コード6ccが収納されている実施例が示されている。電源コード6ccは第1の実施例で用いられたものと同じ長円形の断面形状を有するものであり、該電源コード6ccの高さは該コード類収納具1cの基板3cと上カバー部30cの間の間隔に満たない高さである。図はコード6ccが巻きの限度一杯近くまで巻き進められた渦巻きコードの状態を示している。ここでも前述の第2の実施例の1段巻きの例と同じように、コード6ccは一方の曲げ輪軸20cの部分で一方の曲げ輪部13cを形成して折り曲げられ他方の曲げ輪軸21cの位置で他方の曲げ輪部14cを形成してコードの一方側6ccaとなる側とコードの他方側6ccbとなる側が重ね合わされ、上板面2cと上カバー部30cの間の空間内で一方の曲げ輪部13cと他方の曲げ輪部14cの周りに交互に重ね合わされた形の渦巻きコード15cを形成して巻き進められる。巻き込み操作時にコード6ccの一方側部分6ccaは一方側コード保持部4cの溝部7c内を内方に滑動し、コード6ccの他方側部分6ccbは他方側コード保持部5cの溝部8c内を内方に滑動してコード類収納具1c内に巻き込まれ収納されている。この構成により薄く平坦な収納部内に1段の渦巻きコードを確りと収納出来る簡明な構造のコード類収納具を得ることが出来る。
【0066】
図24~
図28はコード類収納具の第5の実施例を示す。ここでは、チューブやホースに於けるコード類収納具の実施例で、コードを上下2段の渦巻きコードにして収納されている例を示す。この第5の実施例で示すコード類収納具1dは、平坦な上板面2dを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3dと、上板面2dの一方側に設けられる一方側コード保持部4dと上板面2dの他方側に設けられる他方側コード保持部5dと上板面2d上のコード6dの高さを越える所望の高さの間隔位置で該上板面2d上を覆い一方側コード保持部4dと他方側コード保持部5dとを結ぶ直線部位にコード6dの太さを越える幅のコード通孔36dを備え基板3dに固定された上カバー部30dと一方側コード保持部4dと他方側コード保持部5dの間の位置の上カバー部30dと基板3dに形成される巻き込み体25dの保持孔18dを備える基板体34dと、前記基板体34dの前記基板3dの前後幅を超える外径で該基板3d側の保持孔18d内に回転自在に嵌る円板状の下方側板62dと該下方側板62dの上方にコード6dの高さを越える所望の高さの間隔位置で前記下方側板62dと同心に形成され基板体34dの前後幅を超える外径で前記上カバー部30d側の保持孔18d内に回転自在に嵌る円板状の上方側板63dと前記上下両側板の間の中央部にコード隙間23dを形成して前記上下両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸20dと他方の曲げ輪軸21dと、上方側板63dの前記コード隙間23dの上部の位置に前記両曲げ輪軸20d及び21dの中心を結ぶ直線方向に対し直角方向にコード6dの太さを超える幅で開かれたコード開孔37dと上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部22dを備え、前記保持孔18d内に回転自在に保持される巻き込み体25dのコード巻き込み手段を備えている。そこで、一方側コード保持部4dと他方側コード保持部5dの間の下方側板62dと上方側板63dの間並びに基板3dと上カバー部30d間で一方の曲げ輪軸20dの周りに一方の曲げ輪部13dbを形成し、他方の曲げ輪軸21dの周りに他方の曲げ輪部14daを形成して該一方の曲げ輪部13dbと他方の曲げ輪部14daの周りに1段乃至複数段の渦巻きコードを形成してコード類を収納することができる。該実施例の図には巻き込み体25dの一方の曲げ輪軸20dと他方の曲げ輪軸21dの傍の下方側板62dと上方側板63d上に下方案内突起38dと上方案内突起39dの上下振り分け手段が設けられているが、該上下振り分け手段を備えない巻き込み体とすることで、前述の第4の実施例と同様にして1段乃至複数段に巻くことが出来る。
【0067】
左側コード保持部4dの溝部7dの前後には各々基板体34d側に固定されたローラ軸31dに回転自在に保持された2個の前側ローラ32da及び2個の後側ローラ33daが設けられており、右側コード保持部5dの溝部8dの前後にも各々基板体34d側に固定されたローラ軸31dに回転自在に保持された2個の前側ローラ32db及び2個の後側ローラ33dbが設けられている。各側の2個の前側ローラ及び後側ローラは外周が円筒形であり、左右各側の溝部の前後に左右方向に略並置に並ぶ形に設けられている。これによってコードの左側6da及びコードの右側6dbがコード保持部4d及び5dの位置で渦巻きコード15da及び15dbの巻き方向の如何に関わらずコードは左右方向に真直ぐに導出される。コード6da及び6db部分の上下方向への移動は上板面2dと上カバー部30dによって押さえられる。上カバー部30dは基板部3dと前後左右の4本の支柱35dで繋がっており、基板体34dに一体に固定されている。上カバー部30dには左側コード保持部4dの前後2つのローラ32da及び2つの33da間の溝部7d側と右側コード保持部5dの前後2つのローラ32db及び2つの33db間の溝部8d側とに真直ぐに開かれたコード通孔36dが設けてある。
【0068】
図27は巻き込み体25dを示している。
図24~
図27において、巻き込み体25dの円板状の上方側板63d及び下方側板62dの外径は基板3dと上カバー部30dの前後の幅より大きくなっており、下方側板62d側は基板3dの上板面2dの内側(上側)に下方側板62dの外径と厚さに沿って窪み状に形成された保持孔18d内に回転自在に保持されている。一方の上方側板63dは上カバー部30dの中央部を該上方側板63dの外径に沿って切除された左右の側の部分円形状の保持孔18dの部分によって回転自在に保持されている。上方側板63dと下方側板62dの上下の間隔は上板面2dと上カバー部30dの間隔に略合致している。上方側板63dの中央部には巻き始めにコード6dを通すための直径方向に開かれたコードの太さを超える幅のコード開孔37dが設けられている。そこで、巻き込み体25dのコード開孔37dの向きをコード通孔36dに合わせ上カバー部30dの上方よりコード6dをコード通孔36dとコード開孔37dを通して一方側のコード保持部4dの溝部7d及び他方側のコード保持部5dの溝部8dに挿入することが出来る。
【0069】
ここでの回し部22dは両曲げ輪軸20d及び21dの中を上方側板63dの上面側から下方側板62dの下面側に貫通する2つの孔部になっている。該2つの孔部からなる回し部22dの端に手の第1指と第2指を当てて巻き込み体25dを右に回してコード6dを巻き込むことが出来る。
図28に巻き込みハンドル28dが示されている。該巻き込みハンドル28dの2つの軸部29dは回し部22dの2つの孔部に適合しており、該巻き込みハンドル28dの2つの軸部29dを回し部22dの2つの孔部に差し込んで巻き込み体25dを回してコード6dを巻き込むことが出来る。この他、巻き込み体25dを回すための回し部は上下両側板の任意の位置に任意の形に設けることが出来る。
【0070】
該第5の実施例では
図24~
図27に示すように、上板面2d上のコード6dの高さの2倍を越える上下間隔の空間内で2つの曲げ輪軸で折り曲げられる2つの曲げ輪部を上段側と下段側に振り分ける振り分け手段を備えている。巻き込み体25dには上方側板63dの下面側の一方の曲げ輪軸20dと他方の曲げ輪軸21dの一方側(右側)のコード開孔37dの前後両側に下方へ山状に突出する下方案内突起38dと、下方側板62dの上面側の一方の曲げ輪軸20dと他方の曲げ輪軸21dの他方側(左側)の前記上方側板63d側のコード開孔37dの前後両側に当たる部位に上方へ山状に突出する上方案内突起39dが設けられている。
【0071】
そこで、巻き込み体25dbが回転することにより、コード6dの右側のコード6dbは下方案内突起38dにより下方側へ押し下げられて一方の曲げ輪軸20dの下側の位置に一方の曲げ輪部13dbを形成し、コード6dの左側のコード6daは上方案内突起39dにより上方側へ押し上げられ他方の曲げ輪軸21dの上側の位置に他方の曲げ輪部14daを形成して該両曲げ輪部の周りに上下2段に並置された上段の渦巻きコード15daと下段の渦巻きコード15dbを形成して収納することが出来る。ここで示すコード類の上下振り分け手段の下方案内突起38dと上方案内突起39dは両曲げ輪軸20d及び21dの左右の側のコード開孔37dの前後両側に設けられており、巻き込み体25dbの回し方向の如何に関わらずコード6dの右側のコード6dbは下方側へ、コード6dの左側のコード6daは上方側へ振り分けられる上下振り分けの機能を備える特徴を有する。
【0072】
このようにして、コード6dは一方の曲げ輪軸20dと他方の曲げ輪軸21dの周りの位置で上下2段に分かれ、上下に並置された形の渦巻きコードを形成する。
図25~
図26は上下2段に巻き進められた渦巻きコード15daと15dbの状態を示す。ここで示すコード類の上下振り分け手段は、中空のチューブのような拉げ易いコード類に対しても有効である。
【0073】
以上のような構成により該第5の実施例の特長は渦巻きコードの外側の部分を除き、内側の主要な渦巻きコードの部分が巻き込み体25dの上方側板及び下方側板と共に回転することであり、渦巻きコードと前記上方及び下方の両側板の内側面との滑り摩擦が生じないことである。これによりコード6dと側板の内面との摺動がなくなり、巻き込み体25dの巻き込みの回転がより軽快になり、コード6dの損耗や傷みが軽減される。
【0074】
ここに示すコード類収納具1dは前述の第4の実施例と同じように上カバー部30dが、上板面2d上にコードの高さを越える間隔位置で該上板面上を覆うように基板部に固定され一方側コード保持部と他方側コード保持部5とを結ぶ直線部位にコードの太さを越える幅でコード通孔を備える上カバー部を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の位置の上カバー部と基板部に巻き込み体の保持孔を備える基板体と、前記基板体の上カバー部側の保持孔内に嵌る円板状の上方側板と前記上板面側の保持孔内に嵌る円板状の下方側板と前記上下両側板の間の中央位置にコード隙間を形成して横並びに並置される一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸と、上方側板の前記コード隙間の上部の位置に前記両曲げ輪軸の中心を結ぶ直線方向に対し直角方向に開かれたコードの太さを超える幅のコード開孔と、上方側板と下方側板の少なくとも一方側に設けられる回し部を備え前記保持孔内に回転自在に保持される巻き込み体のコード巻き込み手段を備え、一方側コード保持部と他方側コード保持部の間で一方の曲げ輪軸の周りに一方の曲げ輪部を形成し他方の曲げ輪軸の周りに他方の曲げ輪部を形成しその周りに1段の渦巻きコードを形成してコードを収納するコード類収納具としても実施することが出来、前述の第4実施例の1段巻きと同様の効果を得ることが出来る。
【0075】
図24~
図27に示すようにこの第5の実施例のコード類収納具1dでは、巻き込み体の上方側板63dの外周に円周等配に設けられる多数の鋸歯状溝45dと、該上方側板63dの周りの上カバー部30dの一方の側部に設けられるストッパー体46dの保持孔と、前記保持孔に回転自在に嵌りその前側に前記鋸歯状溝45dの溝に掛け外し可能の掛け歯部48dとその後側で後方に伸びる操作レバー部を備えるストッパー体46dを備えている。該ストッパー体46dは上カバー部30dの上面の浅い窪みの保持孔の中で回転自在に嵌っており、矢印47dで示すように後方の操作レバー部を指先で操作して保持孔の周りに扇形に揺動させることが出来る。そこで、該ストッパー46dのレバー部を右回り(時計回り)方向に押しながら巻き込み体25dを右回り(時計回り)方向に回すことによってその掛け歯部48dを前記鋸歯状溝45dの溝に噛み合わせることが出来、巻き込みの手を離しても巻き込み体25dの反時計回り方向への回転を止めることが出来る。これによってコードを引き出す方向への動きを止めることが出来、張られたコードの緩みを止めることが出来る。
【0076】
図29~
図34は第6実施例を示す。ここでは、チューブやホースに於けるコード類収納具の実施例を示す。該コード類収納具1eは、平坦な上板面2eを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3eと、前記上板面2e上の一方側の一方側コード保持部4eと、上板面2e上の他方側の他方側コード保持部5eと、該一方側コード保持部4eと他方側コード保持部5eの間の位置に上下方向に開けられる巻き込み体の保持孔18eと、該保持孔18eに回転自在に嵌る下方側板19eと、該下方側板19eの上方にコードの高さを越える所望の高さ(ここではコードの高さの2倍の高さ)の間隔位置で前記下方側板19eと同心に形成される上方側板26eと前記上下両側板の間の中央部にコード隙間23eを形成して前記上下両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸20eと他方の曲げ輪軸21eと、上方側板26eの前記コード隙間23eの上部の位置に前記両曲げ輪軸20e及び21eの中心を結ぶ直線方向に対し直角方向にコード6eの太さを超える幅で開かれたコード開孔37eと上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部22eを備え、前記保持孔18e内に回転自在に保持される巻き込み体25eのコード巻き込み手段を備えている。そこで、前記一方側コード保持部4eと前記他方側コード保持部5eの間で一方の曲げ輪軸20eの周りに下段の一方の曲げ輪部13ebを形成し、他方の曲げ輪軸21eの周りに上段の他方の曲げ輪部14eaを形成して該一方の曲げ輪部13ebと他方の曲げ輪部14eaの周り上下2段に並置された渦巻きコード15ea及び15ebを形成して収納することが出来る。
【0077】
上方側板26eは巻き込み操作時に基板3eの上板面2eに平行に回転して渦巻きコード15eaの上方への浮き上がりを防ぐ働きをする。ここでは巻き込み体25eを回す回し部22eは上方側板26eの1端に設けられている。
【0078】
図31~
図32において、一方側コード保持部4e側では、溝部7eの前後両側に各々その下端を基板3e側に固定されたローラ軸31eに回転自在に保持され各々巻きの上段側の位置に保持溝75eaを備え、溝部7eの外側で巻きの先側位置の先側ローラ32eaと、溝部7eの内側で巻きの後側位置の後側ローラ33eaから成っている。また、他方側のコード保持部5e側でも、溝部8eの前後両側に各々その下端を基板3e側に固定されたローラ軸31eに回転自在に保持され各々巻きの下段側の位置に保持溝75eaを備え、溝部8eの外側で巻きの先側位置の先側ローラ32ebと、溝部8eの内側で巻きの後側位置の後側ローラ33ebから成っている。
【0079】
両コード保持部4e及び5eの各ローラの保持溝75eaはコードの円形断面に合致する略半円形の窪み溝から成っている。一方側コード保持部4eの先側ローラ32eaと後側ローラ33eaは巻きの上段側の位置に保持溝75eaを備え、コードの一方側6eaを巻きの上段側の位置に保持している。他方側コード保持部5eの先側ローラ32ebと後側ローラ33ebは巻きの下段側の位置に保持溝75ebを備え、コードの他方側6ebを巻きの下段側の位置に保持している。該保持溝75ea及び75ebはコード類をその位置に確り保持する働きをすると同時に該屈曲部におけるコード類(チューブ)の拉げを和らげる働きをする。ここでは、保持溝75eaは一方側コード保持部4e側のコードの一方側6eaを巻きの上段側の位置に保持して他方の曲げ輪軸21eの周りの上段側へ導き上段側の他方の曲げ輪部14eaの形成を助ける働きをする。また、保持溝75ebは他方側コード保持部5e側のコードの他方側6ebを巻きの下段側の位置に保持して一方の曲げ輪軸20eの周りの下段側へ導き下段側の一方の曲げ輪部13ebの形成を助ける働きをする。
【0080】
該実施例では、巻き込み体25eの両曲げ輪軸にはそのコード巻き付け側にコードの断面の形に合致する形に窪むコード保持溝40e及び41eが設けられている。一方の曲げ輪軸20のコード巻き付け側の上下にコードの断面の形に合致する形に窪むコード保持溝40eが、他方の曲げ輪軸21eのコード巻き付け側の上下にもコードの断面の形に合致する形に窪むコード保持溝41eが設けられている。該コード保持溝は曲げ輪軸部に巻き付けられるコードの拉げを防ぐ働きをする。チュ-ブやホースを巻き取るコード類収納具の一方の曲げ輪軸20eと他方の曲げ輪軸21eの周りにコード保持溝40eやコード保持溝41eのようなコードの断面の形に合致する形に窪むコード保持溝を設けることによって、曲げ輪軸部分におけるチュ-ブやホース類の拉げを防ぐことが出来る。
【0081】
該第4の実施例のコード類収納具では、巻き込み体25eの回転を止める別の回転止め手段が設けられている。基板3eの保持孔18eの周りの円周上に円周等配にピン受け孔45eが設けてある。一方、巻き込み体25eの曲げ輪軸(ここでは他方の曲げ輪軸21e)の前記ピン受け孔45eの位置する円周上の位置に、軸の上端より下端に貫通する軸孔が開けられており、該軸孔に上下に摺動可能の止めピン46eが嵌っている。該止めピン46eはその上部に操作用のノブ48eを有し、該ノブ48eを摘まみ止めピン46eを上下に操作することが出来る。そこで、巻き込み体25eの巻き込み中は止めピン46eを引き上げておき、回し部22eの所望の回転位置で矢印47eで示すようにノブ48eを押し下げて止めピン46eの先端を基板3eのピン受け孔45eに差し込むことで、巻き込み体25eの回転を止めることが出来る。これによってコードを引き出す方向への動きを止め、張られたコードの緩みを防ぐことが出来る。巻き込み体25eを回す回し部22eは両曲げ輪軸20e及び21eや下方側板19eの周り所望の位置に設けることが出来る。
【0082】
図35~
図37はコード類収納具の第7の実施例を示す。ここでのコード類収納具1sはコードが2段以上の複数段に巻かれている。平坦な上板面2sを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3sと、上板面2sの一方側に設けられる一方側コード保持部4sと、上板面2sの他方側に設けられる他方側コード保持部5sと、上板面2sの一方側コード保持部4sと他方側コード保持部5sの間の位置に設けられる巻き込み体の保持孔18sと、前記保持孔18s内に回転自在に嵌る円板状の下方側板62sと、該下方側板62sの上方にコード6sの高さを越える所望の高さの間隔位置で前記下方側板62sと同心に形成される円板状の上方側板63sと、前記上下両側板の間の中央部にコード隙間23sを形成して前記上下両側板の直径方向に横並びに並置される一方の曲げ輪軸20sと他方の曲げ輪軸21dと、上方側板63sの前記コード隙間23sの上部側に前記両曲げ輪軸20sび21s中心を結ぶ直線方向に対し直角方向にコード6s太さを超える幅で開かれたコード開孔37と、上下両側板の少なくとも一方側に設けられる回し部22sを備え、前記保持孔18sに回転自在に保持される巻き込み体25sのコード巻き込み手段を備えている。
【0083】
そこで、前述の実施例同様にして、巻き込み体25sを回すことにより一方側コード保持部4sと他方側コード保持部5sの間で一方の曲げ輪軸20sの周りに一方の曲げ輪部13sbを形成し他方の曲げ輪軸21sの周りに他方の曲げ輪部14saを形成し該一方の曲げ輪部13sbと他方の曲げ輪部14saの周りに1段乃至複数段の渦巻きコード15sbを形成してコード類を収納することが出来る。
【0084】
ここでは、一方側コード保持部4sと他方側コード保持部5sの内外の2個の前側ローラ及び2個の後側ローラも下方側板62sと上方側板63sの間の間隔に合致する長さになっている。さらに、ここでは一方側コード保持部の外側(一方側)の渦巻きコードの巻きの先側の先側ローラ32sa及び内側(他方側)の巻きの後側の後側ローラ33saには上方側板63sの下側面に合致する位置で外側へ出っ張る鍔70saが設けられている。また、他方側コード保持部側の外側(他方側)の巻きの先側の先側ローラ32sb及び内側(一方側)の巻きの後側の後側ローラ33sbにも上方側板63sの下側面に合致する位置で外側へ出っ張る鍔70sbが設けられている。これにより第1の実施例のコード収納具1aにおける一方他方の両コード保持部4a及び5aと同じようにコード6sが巻き込み体25sによって矢印27sの方向に巻かれることでコードの一方側6sa及びコードの他方側6sbの上方への逸脱を防ぎその位置に確り保持しておくコード保持手段を形成する。
【0085】
一方側コード保持部4s及び他方側コード保持部5sの溝部7s及び8sからコード6sの一方側部分6sa及び他方側部分6sbを取り外す操作、並びにコード6sを溝部7s及び8sに嵌め込む操作も第1の実施例のコード収納具1aにおける操作と同様にして行うことが出来る。巻き込み体25sには上方側板63sの上部の一方の側に釦状の回し部22sが設けられている。該回し部22sによって確りと巻き込み体25sを回すことが出来る。
【0086】
巻き込み体25sの回転によってコードの一方側6saは先側ローラ32sa及び後側ローラ33saに保持され、コードの他方側6sbは先側ローラ32sb及び後側ローラ33sbに保持されて下方側板62s側と上方側板63s側の間を移動しながら一方の曲げ輪軸20sと他方の曲げ輪軸21sに向かって進みコード6sの一方の曲げ輪軸20sと他方の曲げ輪軸21sへの巻き込み位置が自然に上下に振り分けられて巻き進められた渦巻コード15sが形成される。ここでのコードの巻きの形状は、第6の実施例の
図31~
図32のように、整った渦巻状の巻きではなく、ばらけた形の渦巻状の巻きになる。該構成により、下方側板62sと上方側板63sの間の間隔をコード6dの高さの2倍以上の複数倍に採ることによって、ばらけた形の巻き方でより長い長さのコードを収納することが出来る。比較的細くて長いコード類の収納に適した形のコード類収納具とすることが出来る。
【0087】
該第7の実施例は、下方側板62sと上方側板63sの間隔を所望に選択することによって前述の第2の実施例の
図6に示すようにコードを1段の渦巻きコードに巻くように実施することも出来る。また、第4の実施例~第6の実施例の図と略同様の下方側板62sと上方側板63sの間隔の構成とすることによりコードを上下2段の渦巻きコードに巻くように実施することも出来る。該コード類収納具1sは、コードの巻き込み時及び引き出し時に一方側コード保持部と他方側コード保持部の間で渦巻きコード全体が上下両側板と共に回転することでコードの収納壁面との摺動摩擦を生じない。これにより軽快な巻き込みと引き出しが行われる。且つ、摺動によるコードの損耗や痛みを生じない。
【0088】
1本のコード類を上板面上の一方側コード保持部と他方側コード保持部の間の位置で第1曲げ輪部と第2曲げ輪部を形成して渦巻きコードに巻き上げる方法には以上の実施例に示したように1本のコード類を一方側のコード保持部と他方側のコード保持部とで保持しておき、その間の位置で第1曲げ輪部と第2曲げ輪部を形成しその2つの巻きの内側となる側を手の指や一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸を回して巻く方法と、以下の実施例で示すように一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸を固定し、巻きの外側となる2つの折り曲げコード側を一方の曲げ輪軸と他方の曲げ輪軸の周りに巻き回して渦巻きコードに巻き上げ、2つの折り曲げコードをそれぞれ一方側のコード保持部と他方側のコード保持部に保持する方法とがある。
【0089】
以下に後者の実施例を示す。
図38~
図41はコード類収納具の第8の実施例を示す。このコード類収納具1fは、平坦な上板面2fを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3fと、上板面2f上の一方側に設けられる一方側コード保持部4fと、上板面2f上の他方側に設けられる他方側コード保持部5fと、一方側コード保持部4fと他方側コード保持部5fの間の位置の一方側と他方側に一定の間隔を置いて設けたコードの高さに適合する高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸16fと他方の曲げ輪軸17fと、コード外側手巻き手段25fを備えている。一方側コード保持部4fと他方側コード保持部5fの間に一方の曲げ輪軸16fの周りに一方の曲げ輪部13fを、他方の曲げ輪軸17fの周りに他方の曲げ輪部14fを形成し、該一方の曲げ輪部13f渦巻きと他方の曲げ輪部14fの周りに渦巻きコード15fを形成してコードを収納することが出来る。
【0090】
ここで一方側コード保持部4fの溝部7fはその左右方向の長さが前述の第1の実施例のものより短く、且つ、溝部7fの巻きの後側の壁を成す側が溝部7fの巻きの先側を成す側より内側にずれた形に形成されている。この巻きの後側の溝壁は上下方向に真直ぐに開かれている。一方、巻きの前側の壁を成す側の溝壁はコード6fの断面の周壁の形に略倣う形の窪み状に形成されており、その上部が溝の内側へ出っ張っている。ここでも溝部7fの前側の壁と後側の壁との間にはコード6fが通過できる間隔が保たれている。
【0091】
もう一方の他方側コード保持部5fの溝部8fも一方側コード保持部4fの溝部7fを正面図の平面上で180°回転させた形状になっており、一方側コード保持部4fの溝部7fと同様に機能する。故に、コード6fの一方側6fa及び他方側6fbを一方側のコード保持部4f及び他方側のコード保持部5fに嵌め込んだり取り外したりする際の操作は、前述の第1の実施例の場合と同様にして行うことが出来る。
【0092】
該実施例では前述の第1の実施例の場合と異なるコード6fの巻き込み手段が示されている。
図38において、コードを折り曲げてその一方の曲げ輪部13fの内側を一方の曲げ輪軸16fに掛け、2つのコード折り曲げ部分を前後に重ね合わせて他方側に伸ばした状態のコード6f'にして手に持ち、その前後に重ね合わせた状態を保ちながら矢印27fで示すように他方の曲げ輪軸17fの周りを左周り方向に巻き回すようにして他方の曲げ輪部14fを形成し、さらに一方の曲げ輪軸16f側の一方の曲げ輪部13fの外側に巻き回して重ね合わされ、一方の曲げ輪部13fの折り曲げ部分の一方側と他方側が交互に重ね合わされた渦巻き状を形成して巻き進められ渦巻きコード15fを形成していくコード巻き込み手段である。ここでは、この巻く方法をコード外側手巻き手段25fと呼ぶこととする。
【0093】
図38では重ね合わされたコードの外側のコード6fbは他方側に位置する他方側コード保持部4bに向かって進み、その溝部8fに嵌め込まれてコードの他方側6fbとして他方側に導出されている。一方、重ね合わされたコードの内側のコードは一方の曲げ輪軸1f側の一方の曲げ輪部13fの外側位置まで巻き回わされたところで、直ぐ一方側の一方側コード保持部4fに向かい該一方側コード保持部4fの溝部7fに嵌め込まれてコードの一方側6faとして一方側に導出されている。ここでは、巻き回し長さの最も少ない状態が示されている。
【0094】
図41にコード類収納具1f内にコード6fが一杯に巻き込まれた状態が示されている。この第8の実施例では、一方の曲げ輪軸16fと他方の曲げ輪軸17fの間が一方側と他方側に離隔しているので渦巻きコード15fの形状が一方側と他方側に長い楕円形になっており、配線コードの中間に取り付けるコード類収納具の収納の形状として好ましい形である。また、渦巻きコード15fは基板3fの上板面2f上に固定された一方の曲げ輪軸16fと他方の曲げ輪軸17fにより保持されており該両曲げ輪軸16f及び17fが渦巻きコード保持手段の機能を果たしている。
【0095】
図42~
図45はコード類収納具の第9の実施例を示す。このコード類収納具1gは、平坦な上板面2gを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3gと、上板面2g上の一方側に設けた一方側コード保持部4gと、上板面2g上の他方側に設けられた他方側コード保持部5gと、一方側コード保持部4gと他方側コード保持部5gの間の位置の一方側と他方側に一定の間隔を置いて設けられたコードの高さの2倍の高さに適合する高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸16gと他方の曲げ輪軸17gと、コード外側上下手巻き手段25gのコード巻き込み手段を備えている。
一方側コード保持部4gと他方側コード保持部5gの間に一方の曲げ輪軸16gと他方の曲げ輪軸17gの周りに一方の曲げ輪部13gbと他方の曲げ輪部14gaを形成し該一方の曲げ輪部13gbと他方の曲げ輪部14gaの周りに上下2段の渦巻きコード15gaと渦巻きコード15gbを形成してコードを収納することが出来る。
【0096】
ここでの一方側コード保持部4g及び他方側コード保持部5gは前述の第8の実施例のものと略同じになっている。コード6gの一方側の部分6ga及び他方側の部分6gbを両コード保持部4g及び5gに取り付けたり取り外したりする際の操作は、前述の第1の実施例及び第8の実施例の場合と同様にして行うことが出来る。該実施例では前述の第8の実施例の場合と異なるコード6gの巻き込み手段と上下2段から成る渦巻きコード15ga及び15gbが示されている。
【0097】
図42において、コードを折り曲げてその一方の曲げ輪部13gの内側を一方の曲げ輪軸16gに掛け、2つのコード折り曲げ部分の一方側を上に他方側を下に上下に重ね合わせた状態のコード6g'にして手に持ち、その上下に重ね合わせた状態を保ちながらその手で矢印27gで示すように他方の曲げ輪軸17gの周りを左り回り方向に巻き回すようにして上下2段の他方の曲げ輪部14gを形成し、さらに左側の一方の曲げ輪軸16gの周りに巻き回して上下2段の渦巻きコード15ga及び渦巻きコード15gbを形成していくコード外側上下手巻き手段25gのコード巻き込み手段を備える。
【0098】
コード外側上下手巻き手段25gには別の巻き方もある。上下に重ね合わせた状態のコード6g'の下側のコードをまず先に他方の曲げ輪軸17gと一方の曲げ輪軸16gに巻き込み下段の渦巻きコード15gbを形成して一方側コード保持部4gないし他方側コード保持部5gの保持溝7gないし保持溝8gに嵌め込んで保持させておき、その後でコード6g'の上側のコードを他方の曲げ輪軸17gと一方の曲げ輪軸16gに巻き込んで上段の渦巻きコード15gaを形成して空いた側のコード保持部の保持溝に嵌め込んで保持させる方法である。
【0099】
図42では重ね合わされたコードの上側のコード6gaは他方の曲げ輪軸17gの上側を巻き回わされてさらに左側の一方の曲げ輪軸16gの前側を通って一方側コード保持部4gに向かい該一方側コード保持部4gの溝部7gに嵌め込まれてコードの一方側6gaとして一方側に導出されている。一方、重ね合わされたコードの下側のコード6gbは他方の曲げ輪軸17gの周りで下側の他方の曲げ輪部14gを形成したあと左側の一方の曲げ輪軸16gの下側の一方の曲げ輪部13gの外側を左り回りに周って右側の他方の曲げ輪軸17gの他方の曲げ輪部14gの後側(手前側)を通って直ぐ他方側の他方側コード保持部5gに向かい該他方側コード保持部5gの溝部8gに嵌め込まれてコードの他方側6gbとして他方側に導出されていて、上下2段に巻かれた状態を示している。
【0100】
図45に該コード類収納具1g内にコード6gが一杯に巻き込まれた状態を示している。ここでは、
図42における巻き始めの上段側の渦巻きコード15gaが他方側コード保持部5gの溝部8gに導かれ該他方側コード保持部5gより他方側に導出され、下段側の渦巻きコード15gbが一方側コード保持部4gの溝部7gに導かれ該一方側コード保持部4gより一方側に導出されている。上板面2g上に設けられた一方の曲げ輪軸16g及び他方の曲げ輪軸17gには軸の上端より僅かに下側の外周部にコード6gの上段側と下段側に相当する上下幅の窪み状の保持溝40gが設けてある。これによって軸の周りに巻かれた一方の曲げ輪部13g及び他方の曲げ輪部14gの浮き上がりによる軸からの抜け出しがより効果的に防止される。この第8の実施例でも一方の曲げ輪軸16gと他方の曲げ輪軸17gの間が一方側と他方側に離隔しているので渦巻きコード15gの形状が一方側と他方側に長い楕円に近い形になる。配線コードの中間に取り付けるのに有利なより収納効率に優れたコード類収納具である。
【0101】
図46~
図50はコード類収納具の第10の実施例を示す。このコード類収納具1hは、平坦な上板面2hを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板と、前記上板面上の左側に設けられる左側コード保持部と、上板面上の右側に設けられる右側コード保持部と、上板面2h上の前側端でコード6hの高さの2倍以下の高さで左右方向に伸びる前側規制壁50hと、上板面2h上の後側端で前側規制壁50hの高さに合致する高さで該前側規制壁50hに平行に左右方向に伸びる後側規制壁51hと、上板面2h上の前記左右のコード保持部4h及び5hの間の左側の位置に設けられコード6hの高さの2倍以下の高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸16hと、上板面2h上の前記左右のコード保持部4h及び5hの間の右側の位置に設けられ前記一方の曲げ輪軸16hの高さに合致する高さに上方へ突出する他方の曲げ輪軸17hと、コード6hを一方の曲げ輪軸16hと他方の曲げ輪軸17hの周りに巻き込むコード外側手巻き手段のコード巻き込み手段を備え、左側コード保持部4hと右側コード保持部5hの間に一方の曲げ輪軸16hの周りに一方の曲げ輪部13hを形成し他方の曲げ輪軸17hの周りに他方の曲げ輪部14hを形成し該一方の曲げ輪部13hと他方の曲げ輪部14hの周りの前側規制壁50hと後側規制壁51hの内側に1段ないし2段の所望の段数の渦巻きコードを形成してコードを収納することが出来る。
【0102】
一方の曲げ輪軸16hと他方の曲げ輪軸17hの周りに1段ないし上下2段の渦巻きコード15ha及び15hbを形成してコードを収納することが出来る。
ここで示す巻き込み手段は前述の第9の実施例と同様であり前述の通り上下2段から成る渦巻きコード15ha及び15hbを形成することが出来る。また、ここでの巻き込み手段は前述の第8の実施例と同様にして曲げ輪部の折り曲げ部分の左側と右側が交互に重ね合わされた1段から成る渦巻きコードを形成することも出来る。
【0103】
図46~
図48では、前述の第9の実施例と同様に、コード6hを折り曲げてその一方の曲げ輪部13hの内側を一方の曲げ輪軸16hに掛け、2つのコード折り曲げ部分の一方側を上側に他方側を下側に上下に重ね合わせた状態にして手に持ち、その上下に重ね合わせた状態を保ちながらその手で矢印27hで示すように、ここでは他方の曲げ輪軸17hの周りを右周り方向に巻き回して上下2段の他方の曲げ輪部14hを形成し、さらに左側の一方の曲げ輪軸16hの周りに巻き回し、上下2段の渦巻きコード15ha及び15hbを形成していく。
図46では、一方の曲げ輪部13hの前側を右方向に向かう下段側のコードは他方の曲げ輪軸17hを右周りに回ることなく直ぐ右側の右側コード保持部5hに向かい該右側コード保持部5hの溝部8hに嵌め込まれコード6hの右側コード6hbとして右方に導出されている。一方、重ね合わされたコードの上段側のコードは他方の曲げ輪軸17hの周りで上側の他方の曲げ輪部14hを形成した後、左側の一方の曲げ輪軸16hの下側の位置にある一方の曲げ輪部13hの上側に接近しながら右周りに巻き進められることなく直ぐ左側の左側コード保持部4hに向かい該左側コード保持部4hの溝部7hに嵌め込まれコードの左側コード6haとして左方に導出されており、上下2段に巻かれる初期の状態が示されている。
【0104】
図49、
図50に該コード類収納具1h内にコード6hが上下2段の渦巻状に一杯に巻き込まれた状態を示している。ここで示される巻きコードの状態は、
図46における巻き始めの上段側の渦巻きコード15haが右側コード保持部5h側に向かい該右側コード保持部5hの溝部8hに嵌め込まれてコードの右側6hbとして右方に導出され、下段側の渦巻きコード15hbが左側コード保持部4h側に向かい該左側コード保持部4hの溝部7hに嵌め込まれて左側のコードの左側6haとして左方に導出されている。このように、コードを折り曲げた一方の曲げ輪部13hの内側を一方の曲げ輪軸16hに掛けて他方の曲げ輪軸17hとの間で巻き回した際に、折り曲げた2つのコード部分が左右のコード保持部のどちら側に向かうかは任意であり、渦巻きの巻き数によって変わってくる。
【0105】
この実施例でも前述の第9の実施例同様一方の曲げ輪軸16hと他方の曲げ輪軸17hの間が左右に離隔しているので、左右に長い長円形の渦巻きコードを形成する。そして、渦巻きコード15ha及び15hbはその前後を前記前側規制壁50hと後側規制壁51hにより前後方向への膨らみが規制されるので、巻き数が増えると一層長い長円形の渦巻きコードとなる。
また、渦巻きコードの前後側が前側規制壁50hと後側規制壁51hにより覆われるので、コードの中間部に取り付けるのに有利なコード類収納具である。
ここでの左右のコード保持部4h及び5hは前述の第1の実施例のものと同様である。コード6hの左右の部分6ha及び6hbを左右の側のコード保持部4h及び5hに取り付けたり取り外したりする際の操作は、前述の第1の実施例の場合と同様にして行うことが出来る。
【0106】
図51~
図59はコード類収納具の第11の実施例を示す。このコード類収納具1iは、一定の広さの平坦な上板面2iaと該上板面2iaの前側端でコードの高さに等しい高さを越えコードの高さの2倍以下の高さで左右に伸びる前側規制壁50iaと該上板面2iaの後側端で前側規制壁50iaの高さに合致する高さで前側規制壁50iaに平行に左右に伸びる後側規制壁51iaと上板面2iaの中央位置の左側端に設けられた左側コード保持部4iを備える基板3iと、該基板3iaの下側に接面する平坦な外上板面2ibと該外上板面2ib上で前側規制壁50iaの外側に接面し前側規制壁50iaの高さに合致する高さの前側外規制壁50ibと後側規制壁51iaの外側に接面し該後側規制壁51iaの高さに合致する高さの後側外規制壁51ibと外上板面2ibの中央位置の右側端に設けられ左側コード保持部4iの高さに合致する高さの右側コード保持部5iを備え基板3iaの外側に左右にスライド自由に嵌る外基板3ibと、左側コード保持部4iと右側コード保持部5iの間の左側の位置の上板面2ia上に設けられコードの高さに等しい高さを越えコードの高さの2倍以下の高さに上方へ突出する一方の曲げ輪軸16iと、左側コード保持部4iと右側コード保持部5iの間の右側の位置の外上板面2ib上に設けられ一方の曲げ輪軸16iの高さに合致する高さに上方へ突出する他方の曲げ輪軸17iと、基板3iaに対する外基板3ibのスライド移動を止め外しする移動ロック手段と、コード6iを一方の曲げ輪軸16iと他方の曲げ輪軸17iの周りに渦巻き状に巻き込むコード外側手巻き手段25iのコード巻き込み手段を備え、左側コード保持部4iと右側コード保持部5iの間に一方の曲げ輪軸16iの周りに一方の曲げ輪部13iを形成し他方の曲げ輪軸17iの周りに他方の曲げ輪部14iを形成し該一方の曲げ輪部13iと他方の曲げ輪部14iの周りの前側規制壁50i及び前側外規制壁50ibと後側規制壁51i及び後側外規制壁51ibの内側に1段ないし2段の所望の段数の渦巻きコードを形成してコードを収納することを特徴とするコード類収納具を提供する。
【0107】
ここで示す巻き込み手段は前述の第9の実施例及び第10の実施例と同様であり上下2段から成る渦巻きコード15ia及び15ibが
図51~
図54に示されている。また、前述の第8の実施例と同様にして第1曲げ輪軸16iと第2曲げ輪軸17iの周りに第1曲げ輪部の折り曲げ部分の左側と右側が交互に重ね合わされた形の1段の渦巻きコードを形成することも出来る。
ここに示す左右のコード保持部4i及び5iは前述の第1の実施例のものと同様である。コード6iの左右の部分6ia及び6ibを左右の側のコード保持部4i及び5iに取り付けたり取り外したりする際の操作は、前述の第1の実施例の場合と同様にして行うことが出来る。
【0108】
基板3iaに対する外基板3ibの左右スライド移動を止め外しする移動ロック手段は、外基板3ibの前側外規制壁50ibの上端に内側へ出っ張るように形成された前鋸歯状溝57ibと、後側外規制壁51ibの上端に内側へ出っ張るように形成された後鋸歯状溝58ibと、基板3iaの前側規制壁50iaの上端の右端側の一部に前記前鋸歯状溝57ibの内側で向き合いに噛合いその上部で外側に出っ張る前押し棒55iを備える前側掛け歯53iaと、基板3iaの後側規制壁51iaの上端の右端側の一部に該後鋸歯状溝58ibの内側で向き合いに噛合いその上部で外側に出っ張る後押し棒56iを備える後側掛け歯54iaを備え、前押し棒55iと後押し棒56iを手の2指で矢印で示すように内側に押して前後の掛け歯53ia及び54iaの噛み合いを外し、外基板3ibを所定の量左右にスライド移動させた後2指を放すことで外基板3ibの左右スライド移動をロックすることが出来るようになっていることを特徴とする。
【0109】
ここで示す巻き込み手段はコード6iを折り曲げてその第1曲げ輪部13iの内側を第1曲げ輪軸16iに掛け、2つのコード折り曲げ部分の一方側を上側に他方側を下側に上下に重ね合わせた状態にして手に持ち、その上下に重ね合わせた状態を保ちながらその手で矢印27iで示すように第2曲げ輪軸17iの周りを右周り方向に巻き回して上下2段の第2曲げ輪部14iを形成し、さらに左側の第1曲げ輪軸16iの周りに巻き回し、上下2段の渦巻きコード15ia及び15ibを形成していくものである。
【0110】
図51~
図54において、第1曲げ輪部13iの前側を右方向に向かう下段側のコードは第2曲げ輪軸17iを右周りに回ることなく直ぐ右側の右側コード保持部5iに向かい該右側コード保持部5iの溝部8iに嵌め込まれコード6iの右側コード6ibとして右方に導出されている。一方、重ね合わされたコードの上段側のコードは第2曲げ輪軸17iの周りで上側の第2曲げ輪部14iを形成した後、左側の第1曲げ輪軸16iの下側の位置にある第1曲げ輪部13iの上側に接近しながら右周りに巻かれることなく直ぐ左側の左側コード保持部4iに向かい該左側コード保持部4iの溝部7iに嵌め込まれコード6iの左側コード6iaとして左方に導出されており、上下2段に巻かれる初期の状態が示されている。
【0111】
図55~
図56にコード6iが上下2段の渦巻状に一杯に巻き込まれた状態を示している。ここで示される巻きコードの状態は、
図51に示す巻き始めの上段側の渦巻きコード15iaが右側コード保持部5i側に向かい該右側コード保持部5iの溝部8iに嵌め込まれてコード6iの右側6ibとして右方に導出され、下段側の渦巻きコード15ibが左側コード保持部4i側に向かい該左側コード保持部4iの溝部7iに嵌め込まれて左側のコード6iの左側6iaとして左方に導出されている。
【0112】
この実施例では、基板3iaの前側規制壁50iaの上端に内側に出っ張る内縁60iaと後側規制壁51iaの上端で内側に出っ張る内縁61iaは上段側の渦巻きコード15iaの上方への食み出しを防止する有効な働きをする。基板3iaの右端中央には外基板3ibの上板面2ib上に設けられる第2曲げ輪軸17iの移動のための軸通孔52a が設けられている。
【0113】
図57~
図59に外基板3ibが右方へ一杯に伸ばされた位置で移動ロック手段によってロックされた状態でのコード類収納具1iが示されている。上段側の渦巻きコード15iaは右側コード保持部5iに向かい溝部8iに嵌め込まれてコード6iの右側6ibとして右方に導出され、下段側の渦巻きコード15ibは左側コード保持部4i側に向かい該左側コード保持部4iの溝部7iに嵌め込まれて左側のコード6iの左側6iaとして左側に導出されている。
上段側の渦巻きコード15ia及び下段側の渦巻きコード15ibはその第1曲げ輪軸16iと第2曲げ輪軸17iの間隔が左右に一杯に広げられ、その第1曲げ輪部13iと第2曲げ輪部14iの間の部分は左右に細長くなり、その渦巻きコードはその前後を前側規制壁50iaと後側規制壁51iaにより前後方向への膨らみが規制されて左右に細長い長円形の渦巻きコード15ia及び15ibを形成している。この収納形態の改善により収納長さの一層の増大が図られる。
【0114】
コード類収納具1kの構成機能
図60はコード類収納具の第12の実施例を示す。該コード類収納具1kは、前述の第3の実施例のコード類収納具1jにコード保持部及び巻き込み体の部分で一部類似の構成からなっている。本発明はコードを2点で保持する2つのコード保持部の位置関係についてこれまでの実施例で示した側のみに限定されない。このコード類収納具1kは、平坦な上板面2kを有し一定の前後幅と左右の長さを有する一定の厚さの基板3kと、前記上板面2k上の渦巻きコードの中心位置より渦巻きコードの半径を越えた一方側に設けられた一方側コード保持部4kと上板面2k上の前記一方側コード保持部4kに対し渦巻きコードの中心に関し右回り方向に270°回転した位置に設けられた他方側コード保持部5kと、前記渦巻きコードの中心より前記一方側コード保持部4kと前記他方側コード保持部5kの間の上板面2k上の前側を囲うコード6kの高さを越える高さの前側規制壁50kと、上板面2k上の右側を囲うコード6kの高さを越える高さの右側規制壁51kと上板面2k上の渦巻きコードの中心位置に上下方向に開けられた巻き込み体の保持孔18kと、前記保持孔18kに回転自在に嵌る下方側板19kと該下方側板19k上にコードの太さを超える間隔のコード隙間23kを形成して上方側へコードの高さを超える高さで横並びに形成された一方の曲げ輪軸20kと他方の曲げ輪軸21kと下方側板19kを含む両曲げ輪軸20k及び21kの少なくとも一部に設けられる回し部22kから成る巻き込み体25kのコード巻き込み手段を備えている。
そこで、コード6kを上方より巻き込み体のコード隙間23kを通して90°に曲げた状態で一方側コード保持部4kと他方側コード保持部5kに保持させ、回し部22kを回して巻き込み体25kを回転させることで一方側コード保持部4kと右側規制壁51k及び他方側コード保持部5kと前側規制壁50kの間に一方の曲げ輪部13kと他方の曲げ輪部14kを形成し該一方の曲げ輪部13kと他方の曲げ輪部14kの周りに渦巻きコード15kを形成してコード6kを収納するものである。該構成により壁際に張られたコードを壁の角部に該コード類収納具1kを設置するなどによる配線の整理を行うのに便利である。
【0115】
該12の実施例の規制壁について
該第12の実施例のコード類収納具1kおいては、図に示すように、一方側と他方側のコード保持部4k及5kの周りの前側と右側にコード6jの高さを越える高さの前側規制壁50kと右側規制壁51kの渦巻きコード保持手段を備えている。
【0116】
該12の実施例の内縁について
前側規制壁50kと右側規制壁51kの上端に各々内側へ短く突出する内縁60k及び61kが形成されている。該内縁60kはコード保持部4k及5kと協働して渦巻きコード15kの上方への浮き出しを防ぐ働きをする。
【0117】
該12の実施例の保持部について
ここで、一方側コード保持部4kの溝部7kの巻きの先側の溝壁が巻きの後側の溝壁より外側に突出した形に形成されている。そして、巻きの先側の溝壁の上端には内縁60kを備えている。一方、溝部7kの巻きの後側の溝壁の上端は上方へ真直ぐに開かれている。そして溝部7kの前側の溝壁と後側の溝壁との間にはコード6kが通過できる間隔が保たれている。他方側コード保持部5kの溝部8kについても一方側コード保持部4kの溝部7kを270°回転した形状になっており、同様である。これによりコード6kはコード保持部内に確り保持される。コード6kの一方側6kaび他方側6kbを一方側のコード保持部4k及び他方側のコード保持部5kにめ込んだり取り外したりする際の操作は、前述の第1の実施例の場合と同様にして行うことが出来る。
【符号の説明】
【0118】
1------------コード類収納具
2-----------上板面
3------------基板
4-----------一方側コード保持部(左側コード保持部)
5-----------他方側コード保持部(右側コード保持部)
6-----------コード
7-----------溝部
8-----------溝部
9-----------矢印
10-----------矢印
11-----------矢印
12-----------矢印
13-----------第1曲げ輪部
14-----------第2曲げ輪部
15-----------渦巻きコード
16-----------第1曲げ輪軸
17-----------第2曲げ輪軸
18-----------保持孔
19-----------下方側板
20-----------第1曲げ輪軸
21-----------第2曲げ輪軸
22-----------回し部
23-----------コード隙間
24-----------
25-----------巻き込み体(渦巻きコード保持手段)、コード内側手巻き手段、コード外側手巻き手段
26-----------上方側板
27-----------矢印
28-----------巻き込みハンドル
29-----------軸部
30-----------上カバー部
31-----------ローラ軸
32-----------前側ローラ
33-----------後側ローラ
34-----------基板体
35-----------支柱
36-----------コード通孔
37-----------コード開孔
38-----------下方案内突起
39-----------上方案内突起
40-----------コード保持溝
41-----------コード保持溝
42-----------コード下げ案内翼
43-----------コード上げ案内翼
44-----------回し案内孔
45d-----------鋸歯状溝
45e-----------ピン受け孔
46d-----------ストッパー
46e-----------止めピン
47------------矢印
48d-----------掛け歯部
48e-----------ノブ
49-----------
50-----------前側規制壁(渦巻きコード保持手段)
51-----------後側規制壁(渦巻きコード保持手段)
52-----------軸通孔
53-----------前側掛け歯
54-----------後側掛け歯
55-----------前押し棒
56-----------後押し棒
57-----------前鋸歯状溝
58-----------後鋸歯状溝
60-----------前内縁
61-----------後内縁
62-----------下方側板
63-----------上方側板
70-----------鍔
71-----------巻きの後側の溝壁
72-----------巻きの先側の溝壁
73-----------出っ張り
74-----------出っ張り
75-----------保持溝(コード保持部ローラの)
76-----------傾斜面