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特開2025-25443混合栓、アダプター、継手管、及び、混合栓の改造方法
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  • 特開-混合栓、アダプター、継手管、及び、混合栓の改造方法 図1
  • 特開-混合栓、アダプター、継手管、及び、混合栓の改造方法 図2
  • 特開-混合栓、アダプター、継手管、及び、混合栓の改造方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025443
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】混合栓、アダプター、継手管、及び、混合栓の改造方法
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/044 20060101AFI20250214BHJP
【FI】
E03C1/044
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130205
(22)【出願日】2023-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】504303780
【氏名又は名称】株式会社タケシタ
(74)【代理人】
【識別番号】100157428
【弁理士】
【氏名又は名称】大池 聞平
(72)【発明者】
【氏名】武下 充宏
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060BA01
2D060BB01
2D060BC02
2D060BE02
2D060BE07
2D060BF01
(57)【要約】
【課題】微細気泡発生器が盗難されにくい混合栓を実現する。
【解決手段】混合栓10は、吐出部13が設けられた水栓本体11と、水栓本体11の一対の流入口11aに接続されて水栓本体11に供給される水が流通する一対の継手管12とを備えている。混合栓10では、流入口11aよりも上流側であって、流入口11aに接続される継手管12の上流端から下流の範囲に、水栓本体11へ向かう水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器40が設けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐出部が設けられた水栓本体と、
前記水栓本体の一対の流入口に接続されて、前記水栓本体に供給される水が流通する一対の継手管とを備え、
前記流入口よりも上流側であって、該流入口に接続される継手管の上流端から下流の範囲に、前記水栓本体へ向かう水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器が設けられている、混合栓。
【請求項2】
前記微細気泡発生器は、前記継手管の上流側の端部又は下流側の端部に埋設されている、請求項1に記載の混合栓。
【請求項3】
前記水栓本体と前記継手管とを連結するアダプターをさらに備え、
前記微細気泡発生器は、前記アダプターに埋設されている、請求項1に記載の混合栓。
【請求項4】
混合栓に設けられて水栓本体と継手管とを連結するアダプターであって、
前記水栓本体へ向かう水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器が埋設されている、アダプター。
【請求項5】
混合栓に設けられて水栓本体の流入口に接続される継手管であって、
前記水栓本体へ向かう水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器が埋設されている、継手管。
【請求項6】
混合栓の改造方法であって、
一対の継手管から、水栓本体を取り外すステップと、
前記一対の継手管の少なくとも一方について、水の流通に伴って微細気泡を発生する微細気泡発生器が埋設された継手管に改造又は交換するステップと、
一対の継手管に対し、前記水栓本体を取り付けるステップとを行う、混合栓の改造方法。
【請求項7】
混合栓の改造方法であって、
一対の継手管から、水栓本体を取り外すステップと、
水の流通に伴って微細気泡を発生する微細気泡発生器が埋設されたアダプターを少なくとも含む一対のアダプターを準備するステップと、
一対のアダプターを介して、前記水栓本体と前記一対の継手管とを連結するステップとを行う、混合栓の改造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器などに関する。
【背景技術】
【0002】
直径が100μm未満の微細気泡は、様々な用途に有用であることから注目を集めている。直径がマイクロメートル単位の微細気泡は「マイクロバブル」と呼ばれ、直径がナノメートル単位の微細気泡は「ナノバブル」と呼ばれている。ファインバブル(登録商標)、ウルトラファインバブル(登録商標)と呼ばれる場合もある。
【0003】
特許文献1には、家庭用の水道水を使用する機器や設備に簡単に取り付けることのできる微細気泡水生成器が記載されている。微細気泡水生成器は、円筒の本体ケースの中に円柱形状のノズルを配置して構成される。微細気泡水生成器は、シャワーヘッドの根元などに取り付けられる。微細気泡水生成器には、シャワーホースに接続するためのオネジと、シャワーヘッドに接続するためのメネジとが形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7012482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ホテルなどの混合栓において、微細気泡を含む水が吐出されるように、混合栓に微細気泡発生器を取り付けることが考えられる。しかし、特許文献1の微細気泡発生器は、取り外しが比較的容易であるため、盗難される虞がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、微細気泡発生器が盗難されにくい混合栓を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するべく、第1の発明は、吐出部が設けられた水栓本体と、水栓本体の一対の流入口に接続されて、水栓本体に供給される水が流通する一対の継手管とを備え、流入口よりも上流側であって、該流入口に接続される継手管の上流端から下流の範囲に、水栓本体へ向かう水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器が設けられている、混合栓である。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、微細気泡発生器は、継手管の上流側の端部又は下流側の端部に埋設されている。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、水栓本体と継手管とを連結するアダプターをさらに備え、微細気泡発生器は、アダプターに埋設されている。
【0010】
第4の発明は、混合栓に設けられて水栓本体と継手管とを連結するアダプターであって、水栓本体へ向かう水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器が埋設されている、アダプターである。
【0011】
第5の発明は、混合栓に設けられて水栓本体の流入口に接続される継手管であって、水栓本体へ向かう水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器が埋設されている、継手管である。
【0012】
第6の発明は、混合栓の改造方法であって、一対の継手管から、水栓本体を取り外すステップと、一対の継手管の少なくとも一方について、水の流通に伴って微細気泡を発生する微細気泡発生器が埋設された継手管に改造又は交換するステップと、一対の継手管に対し、水栓本体を取り付けるステップとを行う。
【0013】
第7の発明は、混合栓の改造方法であって、一対の継手管から、水栓本体を取り外すステップと、水の流通に伴って微細気泡を発生する微細気泡発生器が埋設されたアダプターを少なくとも含む一対のアダプターを準備するステップと、一対のアダプターを介して、水栓本体と一対の継手管とを連結するステップとを行う。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、水栓本体の流入口よりも上流側であって、その流入口に接続される継手管の上流端から下流の範囲に、微細気泡発生器が設けられている。微細気泡発生器を取り外すためには、水栓本体の取り外しが必要であり、通常、水栓本体の取り外しには、施工業者が用いる専門の工具が必要となる。従って、微細気泡発生器が盗難されにくい混合栓を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態に係る混合栓の斜視図である。
図2図2(a)は、実施形態に係る混合栓の側面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す混合栓の継手管の断面構造を部分的に示す図である。
図3図3(a)は、実施形態の変形例に係る混合栓の側面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す混合栓の継手管の断面構造を部分的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一例であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【0017】
本実施形態は、壁付けタイプの混合栓10である。混合栓10では、水栓本体11の流入口11aよりも上流側であって、流入口11aに接続される継手管12の上流端から下流の範囲X(図2(b)参照)に、水栓本体11へ向かう水の流通に伴って微細気泡を生成する微細気泡発生器40が設けられている。具体的に、微細気泡発生器40は、継手管12の下流側の端部に埋設されている。
【0018】
まず混合栓10について説明する。混合栓10は、図1及び図2に示すように、吐出管13が設けられた水栓本体11と、水栓本体11の一対の流入口11aに接続されて水栓本体11に供給される水が流通する一対の継手管12とを備えている。一対の継手管12のうち一方は、通常温度の水が流れる水側の継手管を構成し、他方は、高温に加熱された水(湯)が流れる湯側の継手管を構成する。
【0019】
水栓本体11は、左右方向に延びる略筒状に形成されている。水栓本体11は、上述の吐出管13に加え、シャワーホース15が接続されるホース接続部14が設けられている。一対の継手管12の片方又は両方から水栓本体11に供給された水は、吐出管13又はシャワーホース15から吐出される。吐出管13は、水が吐出される吐出口を有する吐出部に相当する。なお、吐出部は、水栓本体11における略筒状部分に、管を介することなく吐出口を設けた構成であってもよい。
【0020】
左右方向における水栓本体11の一端側(図1において右下側)には、吐出管13とホース接続部14とで水を吐出する側を切り替える切替ハンドル16が設けられている。左右方向における水栓本体11の他端側(図1において左上側)には、水側の継手管12から供給される水と湯側の継手管12から供給される水との混合割合を調整するための温調ハンドル17が設けられている。
【0021】
水栓本体11には、一対の継手管12が連結される一対の連結部11bが設けられている。各連結部11bは、外周面に雄ネジが形成された円筒状に形成され、水栓本体11の背面の流入口11aから突出している。水栓本体11の背面では、水側の連結部11bが一端側(図1において右下側)に配置され、湯側の連結部11bが他端側(図1において左上側)に配置されている。
【0022】
各継手管12は、両端部において屈曲する方向が異なるクランク状に形成されている。各継手管12は、第1屈曲部26及び第2屈曲部27を有する。各継手管12では、第1屈曲部26の上流側が上流部21、第1屈曲部26と第2屈曲部27の間が中間部22、第2屈曲部27の下流側が下流部23を構成している。各継手管12では、上流部21の上流端から、下流部23の下流端に至る内部流路12aが形成されている。上流部21及び下流部23は、壁面5に対し略垂直方向に延びている。中間部22は、壁面5に沿って延びている。なお、クランク状の継手管12の代わりに、真っすぐな継手管12を用いてもよい。
【0023】
継手管12の上流部21は、壁面5内に配置された配管の出口部に取り付けられる。継手管12の下流部23には、水栓本体11との連結に用いる連結部材24(例えば袋ナット回転式)が着脱自在に装着されている。
【0024】
連結部材24は、レンチ等の工具により把持可能な外周面を有する頭部31と、頭部31と同軸に設けられて頭部31から突出するネジ部32とを有し、頭部31がネジ部32に対し回転自在に連結されている。ネジ部32の外周面には、下流部23における下流側端部のネジ穴23aの雌ネジに螺合される雄ネジが形成されている。
【0025】
連結部材24には、軸方向に貫通する貫通孔25が形成されている。貫通孔25の頭部31側は、ネジ穴25aとなっている。ネジ穴25aの内周面には、水栓本体11の連結部11bの雄ネジが螺合される雌ネジが形成されている。
【0026】
下流部23には、図2(a)に示すように、ネジ穴23aの上流側に連続して、微細気泡発生器40を収容するための収容空間19が形成されている。収容空間19は、略円筒状の壁を有する穴であり、継手管12の内部流路12aに連通している。収容空間19の直径は、下流部23のネジ穴23aの直径よりも小さく、且つ、収容空間19の上流端の位置における内部流路12aの直径よりも大きく形成されている。
【0027】
微細気泡発生器40は、図2(b)に示すように、内側が水の流路となる筒状部41と、筒状部41の内側の流路に設けられたキャビテーション処理部42とを備えている。キャビテーション処理部42は、水が高速で通過する際の減圧効果により溶存空気を微細気泡(マイクロバブル又はナノバブル)として析出させる構造を有する。この構造は、例えば筒状部41の内面から突出する複数のネジにより構成されている。筒状部41の内側を水が流通すると、水がネジの谷部内にて増速するときの減圧作用により水の溶存ガスを過飽和析出させること等で、微細気泡が発生する。微細気泡発生器40としては、例えば特開2022-079413号公報に記載されたキャビテーションコアなどを用いることができるが、これに限定されない。
【0028】
下流部23では、下流端側から、微細気泡発生器40が収容空間19に嵌め込まれている。微細気泡発生器40の一端は、収容空間19の上流側壁面19aに当接している。また、下流部23では、微細気泡発生器40の位置を拘束するために、微細気泡発生器40の下流側に、止め輪45が装着されている。
【0029】
なお、一対の継手管12のうち一方だけ(例えば水側の継手管12だけ、又は湯側の継手管12だけ)に微細気泡発生器40を設けてもよいし、一対の継手管12の両方に微細気泡発生器40を設けてもよい。
【0030】
[混合栓の改造方法]
続いて、既存の混合栓に対し微細気泡発生器40を設ける改造方法について説明を行う。この改造方法は、一対の継手管12から水栓本体11を取り外す取外しステップと、一対の継手管12の少なくとも一方について微細気泡発生器40が埋設された継手管12に改造又は交換する主ステップと、一対の継手管12に対し水栓本体11を取り付ける取付けステップとを、この順番で行うものである。取付けステップを行うことで、微細気泡発生器40付きの混合栓10が構成される。
【0031】
主ステップにおいて継手管12を改造する場合は、既存の継手管12に対し切削加工により収容空間19を形成した後に、微細気泡発生器40の装着を行う。この場合、切削加工は、壁面5から既存の継手管12を取り外した状態で行われる。そして、切削加工後に継手管12を壁面5に取り付ける前または壁面5に取り付けた後に、微細気泡発生器40の装着を行い、その後、取付けステップが行われる。
【0032】
主ステップにおいて継手管12を交換する場合は、既存の継手管12を取り外して、収容空間19が形成された新たな継手管12へ交換される。この場合、新たな継手管12を壁面5に取り付ける前または壁面5に取り付けた後に、微細気泡発生器40の装着を行い、その後、取付けステップが行われる。
【0033】
[本実施形態の効果等について]
本実施形態では、流入口11aよりも上流側であって、流入口11aに接続される継手管12の上流端から下流の範囲(図2(b)に示すXの範囲)に、微細気泡発生器40が設けられている。微細気泡発生器40を取り外すためには、水栓本体11の取り外しが必要であり、通常、水栓本体11の取り外しには、施工業者が用いる専門の工具が必要となる。従って、微細気泡発生器40が盗難されにくい混合栓10を実現することができる。特に、本実施形態では、微細気泡発生器40が継手管12に埋設されており、外部から視認することができないため、より盗難されにくい混合栓10を実現することができる。
【0034】
なお、微細気泡発生器40の設置箇所は、上述のXの範囲であればよく、例えば、継手管12の上流側の端部に収容空間19を形成して、収容空間19に微細気泡発生器40を埋設してもよいし、次の変形例で説明するようにアダプター50に微細気泡発生器40を埋設してもよい。
【0035】
[実施形態の変形例]
本変形例では、混合栓10が、水栓本体11と継手管12との間に設けられるアダプター50をさらに備え、微細気泡発生器40が、アダプター50に埋設されている。アダプター50は、水栓本体11の連結部11bと継手管12を連結する部品である。
【0036】
アダプター50は、レンチ等の工具により把持可能な外周面を有する頭部51と、頭部51と同軸に設けられて頭部51から突出するネジ部52とを有する。頭部51はネジ部52に接合されている。アダプター50には、軸方向に貫通する貫通孔55が形成されている。貫通孔55の頭部51側は、ネジ穴55aとなっている。ネジ穴55aの内周面には、水栓本体11の連結部11bの雄ネジが螺合される雌ネジが形成されている。ネジ部52の外周面には、連結部材24におけるネジ穴の内周面の雌ネジに螺合される雄ネジが形成されている。
【0037】
貫通孔55では、図3(a)に示すように、ネジ穴55aの下流側に連続して、微細気泡発生器40を収容するための収容空間49が形成されている。収容空間49は、略円筒状の壁を有する穴であり、連結部材24の貫通孔25に連通している。収容空間49の直径は、ネジ穴55aの直径よりも小さく、且つ、貫通孔25の直径よりも大きく形成されている。
【0038】
アダプター50では、下流端側から、微細気泡発生器40が収容空間49に嵌め込まれている。微細気泡発生器40の一端は、収容空間49の上流側壁面49aに当接している。また、アダプター50では、微細気泡発生器40の位置を拘束するために、微細気泡発生器40の下流側に、止め輪45が装着されている。
【0039】
なお、アダプター50は、上流端側から、微細気泡発生器40が嵌め込まれるように構成してもよい。また、一対のアダプター50のうち一方だけ(例えば水側のアダプター50だけ、又は湯側のアダプター50だけ)に微細気泡発生器40を設けてもよいし、一対のアダプター50の両方に微細気泡発生器40を設けてもよい。
【0040】
[混合栓の改造方法]
続いて、既存の混合栓10に対し微細気泡発生器40を設ける混合栓の改造方法について説明を行う。この改造方法は、一対の継手管12から、水栓本体11を取り外す取外しステップと、水の流通に伴って微細気泡を発生する微細気泡発生器40が埋設されたアダプター50を少なくとも含む一対のアダプター50を準備する主ステップと、一対のアダプター50を介して水栓本体11と一対の継手管12とを連結する取付けステップとを、この順番で行うものである。
【0041】
本変形例に係る改造方法は、既存の混合栓10に一対のアダプター50が設けられている場合と、既存の混合栓10に一対のアダプター50が設けられていない場合とを含む。前者の場合、取外しステップで、水栓本体11と共に、アダプター50も取り外される。
【0042】
既存の混合栓10に一対のアダプター50が設けられている場合、主ステップでは、既存の一対のアダプター50の少なくとも一方について、微細気泡発生器40が埋設されたアダプター50に改造するステップ、又は、一対のアダプター50の少なくとも一方について、微細気泡発生器40が埋設されたアダプター50に交換するステップの何れかが行われる。前者の場合は、既存のアダプター50に対し切削加工により収容空間49を形成した後に、微細気泡発生器40の装着を行う。この場合、切削加工後にアダプター50を取り付ける前また取り付けた後に、微細気泡発生器40の装着を行い、その後、取付けステップが行われる。後者の場合、収容空間49が形成された新たなアダプター50へ交換される。この場合、新たなアダプター50を取り付ける前または取り付けた後に、微細気泡発生器40の装着を行い、その後、取付けステップが行われる。
【0043】
既存の混合栓10に一対のアダプター50が設けられていない場合、主ステップでは、微細気泡発生器40が埋設されたアダプター50を少なくとも含む一対のアダプター50が新たに準備される。この場合、新たなアダプター50を取り付ける前または取り付けた後に、微細気泡発生器40の装着を行い、その後、取付けステップが行われる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、水に微細気泡を含ませる微細気泡発生器などに適用可能である。
【符号の説明】
【0045】
5 壁面
10 混合栓
11 水栓本体
11a 流入口
11b 連結部
12 継手管
13 吐出管(吐出部)
19 収容空間
23 下流部
24 連結部材
40 微細気泡発生器
41 筒状部
42 キャビテーション処理部
49 収容空間
50 アダプター
図1
図2
図3