(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025487
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】車両制御方法、及び、表示装置
(51)【国際特許分類】
B60R 11/02 20060101AFI20250214BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20250214BHJP
G09G 5/10 20060101ALI20250214BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20250214BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20250214BHJP
G09G 5/14 20060101ALI20250214BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
B60R11/02 C
G09G5/00 510A
G09G5/00 550C
G09G5/00 530T
G09G5/10 B
G09G5/00 550B
G09G5/377
G09G5/37 320
G09G5/14 A
G09G5/38
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130288
(22)【出願日】2023-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138771
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 将明
(72)【発明者】
【氏名】西尾 剛
(72)【発明者】
【氏名】宮道 敏広
【テーマコード(参考)】
3D020
5C182
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BB01
3D020BC01
3D020BD05
3D020BE03
5C182AA02
5C182AA22
5C182AB01
5C182AB08
5C182AB15
5C182AB25
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC13
5C182AC35
5C182AC43
5C182BA14
5C182BA25
5C182BA30
5C182BA45
5C182BA55
5C182BA75
5C182BB15
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182CA01
5C182CA02
5C182CA33
5C182CB14
5C182CB44
5C182CB47
5C182CB55
5C182CC02
5C182CC21
5C182DA64
5C182DA65
(57)【要約】
【課題】乗員が車内に設置されたディスプレイに触れることを抑制する。
【解決手段】車両は、後席と前席の間に配置された透明ディスプレイを備え、後席の乗員が搭乗中、透明ディスプレイは、第1のコンテンツを表示し、後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、透明ディスプレイは、第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツを表示するとともに、第1表示領域の第1光透過率を、第1表示領域より下の第2表示領域の第2光透過率より大きくする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に連結された第1車輪と、
前記車体に連結された第2車輪と、
前記車体に連結された第3車輪と、
前記車体に連結された第4車輪と、を少なくとも備え、
前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪、及び前記第4車輪を使って、所定の向きに走行可能な車両であって、
前記車体は、
前記所定の向きに沿って配置された床面部と天井面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ前記所定の向きに沿って左側面に配置された左側面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ前記所定の向きに沿って右側面に配置された右側面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ、前記所定の向きについて前部に配置された前面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ、前記所定の向きについて後部に配置された後面部と、
前記床面部において、前記後面部より前記前面部側に配置された少なくとも一つの前席と、
前記床面部において、前記前面部より前記後面部側に配置された少なくとも一つの後席と、
前記後席と前記前席の間に配置され、光透過率が可変である透明ディスプレイと、を備える、
前記車両における車両制御方法であって、
前記後席の乗員が搭乗中、前記透明ディスプレイは、第1のコンテンツを表示し、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツを表示するとともに、第1表示領域の第1光透過率を、前記第1表示領域より下の第2表示領域の第2光透過率より大きくする、
車両制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載の車両制御方法であって、
前記第2のコンテンツは、前記第2表示領域に表示する、
車両制御方法。
【請求項3】
請求項1に記載の車両制御方法であって、
前記第2のコンテンツの少なくとも一部は照明の機能を提供する、
車両制御方法。
【請求項4】
請求項3に記載の車両制御方法であって、
前記照明の機能は、前記車両外及び/又は車両内の照度が所定の閾値以下である場合に提供される、
車両制御方法。
【請求項5】
請求項1に記載の車両制御方法であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第2のコンテンツにおいて、前記後席の乗員に向けたメッセージを表示する、
車両制御方法。
【請求項6】
請求項1に記載の車両制御方法であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第2のコンテンツにおいて手すりの位置を示す情報を表示する、
車両制御方法。
【請求項7】
請求項1に記載の車両制御方法であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第2のコンテンツにおいて、所定のパターンを表示する、
車両制御方法。
【請求項8】
請求項1に記載の車両制御方法であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第2のコンテンツにおいて、
揺れるカーテン、
波がある水面、及び
風にそよぐ草原、
の内、少なくとも一つを表示する、
車両制御方法。
【請求項9】
請求項1に記載の車両制御方法であって、
前記車両は制御部を備え、
前記制御部は、前記後席の乗員のスケジュール情報に基づいて、前記後席の乗員の乗車と降車とを判別する、
車両制御方法。
【請求項10】
請求項1に記載の車両制御方法であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が完了した後、前記透明ディスプレイは、前記第1のコンテンツの表示を再開する、
車両制御方法。
【請求項11】
車体に連結された第1車輪と、
前記車体に連結された第2車輪と、
前記車体に連結された第3車輪と、
前記車体に連結された第4車輪と、を少なくとも備え、
前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪、及び前記第4車輪を使って、所定の向きに走行可能な車両に搭載されるように設定された表示装置であって、
前記車体は、
前記所定の向きに沿って配置された床面部と天井面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ前記所定の向きに沿って左側面に配置された左側面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ前記所定の向きに沿って右側面に配置された右側面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ、前記所定の向きについて前部に配置された前面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ、前記所定の向きについて後部に配置された後面部と、
前記床面部において、前記後面部より前記前面部側に配置された少なくとも一つの前席と、
前記床面部において、前記前面部より前記後面部側に配置された少なくとも一つの後席と、
前記後席と前記前席の間に配置され、光透過率が可変である透明ディスプレイと、を備え、
前記後席の乗員が搭乗中、前記透明ディスプレイは、第1のコンテンツを表示し、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツを表示するとともに、第1表示領域の第1光透過率を、前記第1表示領域より下の第2表示領域の第2光透過率より大きくする、
表示装置。
【請求項12】
請求項11に記載の表示装置であって、
前記第2のコンテンツは、前記第2表示領域に表示する、
表示装置。
【請求項13】
請求項11に記載の表示装置であって、
前記第2のコンテンツの少なくとも一部は照明の機能を提供する、
表示装置。
【請求項14】
請求項13に記載の表示装置であって、
前記照明の機能は、前記車両外及び/又は車両内の照度が所定の閾値以下である場合に提供される、
表示装置。
【請求項15】
請求項11に記載の表示装置であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第2のコンテンツにおいて、前記後席の乗員に向けたメッセージを表示する、
表示装置。
【請求項16】
請求項11に記載の表示装置であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第2のコンテンツにおいて手すりの位置を示す情報を表示する、
表示装置。
【請求項17】
請求項11に記載の表示装置であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第2のコンテンツにおいて、所定のパターンを表示する、
表示装置。
【請求項18】
請求項11に記載の表示装置であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第2のコンテンツにおいて、
揺れるカーテン、
波がある水面、及び
風にそよぐ草原、
の内、少なくとも一つを表示する、
表示装置。
【請求項19】
請求項11に記載の表示装置であって、
前記車両は制御部を備え、
前記制御部は、前記後席の乗員のスケジュール情報に基づいて、前記後席の乗員の乗車と降車とを判別する、
表示装置。
【請求項20】
請求項11に記載の表示装置であって、
前記後席の乗員の乗車又は降車が完了した後、前記透明ディスプレイは、前記第1のコンテンツの表示を再開する、
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両制御方法、及び、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車内にディスプレイを設置し、車両の後席の乗員が映像等を視聴できるようにすることが検討されている。乗員がディスプレイに触れたり体重をかけたりすると、ディスプレイが汚れたり破損したりするおそれがある。そのため、乗員がディスプレイに触れることをできるだけ防止したい。
【0003】
特許文献1には、ディスプレイに接触を検出するタッチパネルを備え、通常の操作に該当しない接触が検出された場合、ディスプレイに所定の警告を表示することが開示されている。特許文献2には、ディスプレイに接近した人物をカメラで顔認識し、警告対象の人物であると認識した場合、ディスプレイに所定の警告を表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-16692号公報
【特許文献2】特開2021-93083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1はディスプレイに接触された後で警告を表示しており、ディスプレイへの接触を未然に防ぐことができない。特許文献2はディスプレイに人物が接近すると警告が表示されるため、車内のような比較的狭い空間であり、乗員とディスプレイとの距離が近いことが通常である場合、不要に警告が表示されてしまう。
【0006】
本開示の目的は、乗員が車内に設置されたディスプレイに触れることを抑制する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、
車体に連結された第1車輪と、
前記車体に連結された第2車輪と、
前記車体に連結された第3車輪と、
前記車体に連結された第4車輪と、を少なくとも備え、
前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪、及び前記第4車輪を使って、所定の向きに走行可能な車両であって、
前記車体は、
前記所定の向きに沿って配置された床面部と天井面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ前記所定の向きに沿って左側面に配置された左側面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ前記所定の向きに沿って右側面に配置された右側面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ、前記所定の向きについて前部に配置された前面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ、前記所定の向きについて後部に配置された後面部と、
前記床面部において、前記後面部より前記前面部側に配置された少なくとも一つの前席と、
前記床面部において、前記前面部より前記後面部側に配置された少なくとも一つの後席と、
前記後席と前記前席の間に配置され、光透過率が可変である透明ディスプレイと、を備える、
前記車両における車両制御方法であって、
前記後席の乗員が搭乗中、前記透明ディスプレイは、第1のコンテンツを表示し、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツを表示するとともに、第1表示領域の第1光透過率を、前記第1表示領域より下の第2表示領域の第2光透過率より大きくする、
車両制御方法を提供する。
【0008】
本開示の一態様は、
車体に連結された第1車輪と、
前記車体に連結された第2車輪と、
前記車体に連結された第3車輪と、
前記車体に連結された第4車輪と、を少なくとも備え、
前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪、及び前記第4車輪を使って、所定の向きに走行可能な車両に搭載されるように設定された表示装置であって、
前記車体は、
前記所定の向きに沿って配置された床面部と天井面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ前記所定の向きに沿って左側面に配置された左側面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ前記所定の向きに沿って右側面に配置された右側面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ、前記所定の向きについて前部に配置された前面部と、
前記床面部と前記天井面部を繋ぎ、前記所定の向きについて後部に配置された後面部と、
前記床面部において、前記後面部より前記前面部側に配置された少なくとも一つの前席と、
前記床面部において、前記前面部より前記後面部側に配置された少なくとも一つの後席と、
前記後席と前記前席の間に配置され、光透過率が可変である透明ディスプレイと、を備え、
前記後席の乗員が搭乗中、前記透明ディスプレイは、第1のコンテンツを表示し、
前記後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイは、前記第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツを表示するとともに、第1表示領域の第1光透過率を、前記第1表示領域より下の第2表示領域の第2光透過率より大きくする、
表示装置を提供する。
【0009】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、乗員が車内に設置されたディスプレイに触れることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1に係る車両の構成例を示し、上から車内を透視した平面図
【
図2】実施の形態1に係る車両の構成例を示し、横から車内を透視した側面図
【
図3】実施の形態1に係る車両の構成例を示し、車内の後席から前方を見た図
【
図4】実施の形態1に係る車両が備える装置の一例を示すブロック図
【
図5】実施の形態1に係る第1のコンテンツの一例を示す模式図
【
図6】実施の形態1に係る第2のコンテンツの一例である所定のパターンの映像を示す模式図
【
図7】実施の形態1に係る第2のコンテンツの一例である揺れるカーテンの映像を示す模式図
【
図8】実施の形態1に係る第2のコンテンツの一例である波がある水面の映像を示す模式図
【
図9】実施の形態1に係る第2のコンテンツの一例である風にそよぐ草原の映像の一例を示す模式図
【
図10】実施の形態1に係る第2のコンテンツの一例であるサボテンの映像を示す模式図
【
図11】実施の形態1に係る第2のコンテンツの一例である水中で魚が泳いでいる映像を示す模式図
【
図12】実施の形態1に係る第2のコンテンツの一例である雲が流れる映像の一例を示す模式図
【
図13】実施の形態1に係る状況判定処理の一例を示すフローチャート
【
図14】
図13に示す処理の続きの処理Bの一例を示すフローチャート
【
図15】実施の形態1に係る乗車処理の一例を示すフローチャート
【
図16】実施の形態1に係る降車処理の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
【0013】
(実施の形態1)
<車両の構成>
【0014】
図1は、実施の形態1に係る車両1の構成例を示し、上から車内を透視した平面図である。
図2は、実施の形態1に係る車両1の構成例を示し、横から車内を透視した側面図である。
図3は、実施の形態1に係る車両1の構成例を示し、車内の後席22から前方を見た図である。次に、
図1、
図2及び
図3を参照して、車両1の構成について説明する。
【0015】
なお、説明の便宜上、
図1及び
図2に示すように、車両1の全長方向をY軸とし、車両1の幅方向をX軸とし、車両1の高さ方向をZ軸とする。また、説明の便宜上、Z軸の正方向を「上」、Z軸の負方向を「下」、Y軸の正方向を「前」、Y軸の負方向を「後」、X軸の正方向を「右」、X軸の負方向を「左」と称する場合がある。なお、これらの方向に係る表現は、説明の便宜上用いられるものであって、当該構造の実使用時における姿勢を限定する意図ではない。
【0016】
車両1は、車体2と、車体2に連結された第1車輪3A、第2車輪3B、第3車輪3C及び第4車輪3Dとを少なくとも備え、第1車輪3A、第2車輪3B、第3車輪3C及び第4車輪3Dを使って、所定の向き(例えばY軸の向き)に走行可能である。ただし、車両1は、4つの車輪を備える構成に限らず、2つ又は3つの車輪、あるいは、5つ以上の車輪を備える構成であってもよい。また、車両1は、自家用車、商用車、タクシー、トラック、又は、バス等であってもよい。
【0017】
車体2は、所定の向きに沿って配置された床面部11と天井面部12とを備える。
【0018】
車体2は、床面部11と天井面部12を繋ぎ、所定の向きに沿って左側面に配置された左側面部13と、床面部11と天井面部12とを繋ぎ、所定の向きに沿って右側面に配置された右側面部14とを備える。
【0019】
車体2は、床面部11と天井面部12を繋ぎ、所定の向きについて前部15に配置された前面部16と、床面部11と天井面部12を繋ぎ、所定の向きについて後部17に配置された後面部18とを備える。
【0020】
車体2は、床面部11において、後面部18より前面部16側に配置された少なくとも1つの前席21と、床面部11において、前面部16より後面部18側に配置された少なくとも1つの後席22とを備える。
【0021】
前面部16は、前席21より所定の向きに車外を視認できる、ガラスのフロントウィンドウ4を備える。
【0022】
車体2は、さらに、後席22と前席21の間に、長方形の透明ディスプレイ100を備える。透明ディスプレイ100は、任意の領域の光の透過率を変化させることができる。透明ディスプレイ100の例として、有機ELディスプレイ又はLEDディスプレイ等が挙げられる。例えば、透明ディスプレイ100は、透光性を有する自発光型の表示パネル(例えば有機ELパネル)に、光透過率を制御可能な液晶シャッターを重ねて配置する構成を有する。そして、透明ディスプレイ100は、透明に近づけたい領域に対応する液晶シャッターの光透過率を100%に近づけ、遮光に近づけたい領域に対応する液晶シャッターの光透過率を0%に近づける。これにより、透明ディスプレイ100は、任意の領域を透明に近づけたり、遮光に近づけたりすることができる。
【0023】
後席22に座った乗員は、透明ディスプレイ100が透明状態の場合、透明ディスプレイ100及びフロントウィンドウ4越しに、車外を視認可能である。
【0024】
透明ディスプレイ100は、所定のコンテンツを再生するように設定されている。コンテンツは、動画像又は静止画像の何れであってもよい。また、コンテンツは、映像と読み替えられてもよい。後席22の乗員は、透明ディスプレイ100に表示されたコンテンツを視聴することができる。
【0025】
車両1は、車内の後席22付近に、操作部102を備える。操作部102は、車内に設置されたタブレット端末であってよい。あるいは、操作部102は、乗員が所持するスマートフォンを車両1に有線又は無線で接続したものであってよい。あるいは、操作部102は、IVI装置114(
図4参照)を操作するためのリモコンであってもよい。
【0026】
後席22と前席21の間に備えられた透明ディスプレイ100は、後席22に乗車しようとしている乗員、又は、後席22から降車しようとしている乗員に手を付かれ、汚れたり破損したりするおそれがある。そこで、本実施の形態では、後席22に乗車しようとしている乗員、又は、後席22から降車しようとしている乗員が、後席22と前席21の間に備えられた透明ディスプレイ100に触れることを抑制するための技術について説明する。なお、以下の説明において、後席22に乗車しようとしている乗員、又は、後席22から降車しようとしている乗員を、後席乗降乗員と称する。
【0027】
<装置の構成>
図4は、実施の形態1に係る車両1が備える装置の一例を示すブロック図である。
図5は、実施の形態1に係る第1のコンテンツ301の一例を示す模式図である。
図6は、実施の形態1に係る第2のコンテンツ302の一例である所定のパターンの映像を示す模式図である。
図7は、実施の形態1に係る第2のコンテンツ302の一例である揺れるカーテンの映像を示す模式図である。
図8は、実施の形態1に係る第2のコンテンツ302の一例である波がある水面の映像を示す模式図である。
図9は、実施の形態1に係る第2のコンテンツ302の一例である風にそよぐ草原の映像の一例を示す模式図である。
図10は、実施の形態1に係る第2のコンテンツ302の一例であるサボテンの映像を示す模式図である。
図11は、実施の形態1に係る第2のコンテンツ302の一例である水中で魚が泳いでいる映像を示す模式図である。
図12は、実施の形態1に係る第2のコンテンツ302の一例である雲が流れる映像の一例を示す模式図である。
【0028】
図4に示すように、車両1は、通信装置111、車両制御装置112、着座検知装置113、IVI装置114、映像制御装置115、及び、透明ディスプレイ100を備える。通信装置111、車両制御装置112、着座検知装置113、IVI装置114、及び、映像制御装置115は、車載ネットワーク110を介して、互いに情報を送受信できる。車載ネットワーク110の例として、Controller Area Network(CAN)、Local Interconnect Network(LIN)、及び、FlexRay等が挙げられる。
【0029】
通信装置111は、所定の通信ネットワークを通じて、他の装置(例えばサーバ又はスマートフォン等)と無線通信を行う装置である。通信ネットワークの例として、移動体通信網(例えばLTE,4G,5G,6G等)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が挙げられる。
【0030】
車両制御装置112は、車両1の挙動を制御する装置である。例えば、車両制御装置112は、車両1の発進及び停車、ドアの開閉、前照灯の点灯及び消灯などを制御する。また、車両制御装置112は、車両1の発進及び停車、ドアの開閉、前照灯の点灯及び消灯などの状態を示す情報を提供する。また、車両制御装置112は、車外又は車内の照度を測定するための照度センサ(図示しない)が測定した照度値を提供する。
【0031】
着座検知装置113は、各座席に乗員が着座しているか否かを検知するための装置である。例えば、着座検知装置113は、座席に備えられた重量センサによって当該座席に乗員が着座しているか否かを検知してよい。あるいは、着座検知装置113は、座席のシートベルトが締結されたか否かによって当該座席に乗員が着座しているか否かを検知してよい。あるいは、着座検知装置113は、車内に設置されたカメラ(図示しない)の撮像画像から座席の位置における人物検出処理を行うことによって、当該座席に乗員が着座しているか否かを検知してよい。
【0032】
IVI装置114は、車両1に関する情報の提供と、娯楽の提供とを実現する装置である。IVIは、In-Vehicle Infotainmentの略である。例えば、IVI装置114は、カーオーディオ、車載DVD、TVチューナ、ラジオ、VOD等の音楽及び映像の出力を行う。IVI装置114は、制御部、又は、Electronic Control Unit(ECU)と読み替えられてもよい。また、IVI装置114は、プロセッサ及びメモリ等を備えてもよい。
【0033】
IVI装置114は、目的地までの経路を探索して出力する。IVI装置114は、目的地までの経路を内蔵の地図データを用いて探索してもよいし、通信装置111を介して外部の装置に目的地までの経路を探索させ、その探索結果を取得及び出力してもよい。また、目的地までの経路は、運転者向けにナビゲーションとして表示されてもよいし、車両1の自動運転計画として使用されてもよい。
【0034】
IVI装置114は、映像制御装置115と連携して、透明ディスプレイ100でのコンテンツの表示を制御する。本実施の形態に係るコンテンツの表示については後述する。
【0035】
映像制御装置115は、透明ディスプレイ100のコンテンツの表示を制御する。コンテンツは、静止画像又は動画像の何れであってもよい。また、映像制御装置115は、透明ディスプレイ100の任意の領域の光の透過率を制御できる。映像制御装置115は、IVI装置114からの制御によって、透明ディスプレイ100におけるコンテンツの表示の制御及び任意の領域の透過率の制御を行ってよい。なお、映像制御装置115と透明ディスプレイ100とを含めて、表示装置としてもよい。あるいは、IVI装置114と映像制御装置115と透明ディスプレイ100とを含めて、表示装置としてもよい。
【0036】
後席22の乗員が搭乗中、透明ディスプレイ100は、
図5に示すような第1のコンテンツ301を表示(再生)する。第1のコンテンツ301は、例えば、後席22の乗員を楽しませるためのエンターテイメントコンテンツ、又は、後席22の乗員をリラックスさせるためのリラクゼーションコンテンツ等である。
【0037】
後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、透明ディスプレイ100は、第1のコンテンツ301と異なる第2のコンテンツ302を表示するとともに、第1表示領域311の第1光透過率を、第1表示領域311(
図6参照)より下の第2表示領域312(
図6参照)の第2光透過率より大きくする。第2のコンテンツ302は、第2表示領域312に表示されてよい。ただし、第2のコンテンツ302は、第1表示領域311と第2表示領域312にまたがって表示されてもよい。また、第1のコンテンツ301は、第2のコンテンツ302よりも大きく表示されるものであってよい。ただし、第1のコンテンツ301が、第2のコンテンツ302よりも小さく表示されてもよい。第2のコンテンツ302は、透明ディスプレイ100に表示されると、後席乗降乗員が、その透明ディスプレイ100に触れる可能性を低くするようなコンテンツである。
【0038】
例えば、透明ディスプレイ100は、第2のコンテンツ302として、
図6に示すような所定のパターンを表示する映像を表示する。例えば、透明ディスプレイ100は、第2のコンテンツ302として、
図7に示すような揺れるカーテンの映像、
図8に示すような波がある水面の映像、又は、
図9に示すような風にそよぐ草原の映像の内、少なくとも1つを表示する。例えば、透明ディスプレイ100は、第2のコンテンツ302として、
図10に示すようなサボテンの映像、
図11に示すような水中で魚が泳いている映像、又は、
図12に示すような雲が流れる映像の内、少なくとも1つを表示してよい。
【0039】
このような
図6~
図12に例示したような映像は、後席乗降乗員に、手を付いて体重をかけにくい(寄りかかりにくい)印象を与える。そのため、このような映像を第2のコンテンツ302として透明ディスプレイ100に表示することにより、後席乗降乗員が姿勢バランスを保つために透明ディスプレイ100に手を付こうとすることを抑制できる。よって、透明ディスプレイ100が汚れたり破損したりすることを低減できる。
【0040】
図6に示すように、第1表示領域311は、例えば、透明ディスプレイ100の上から下に向かって少なくとも1/4の領域であってよい。第1光透過率は、乗員が、透明ディスプレイ100及びフロントウィンドウ4越しに、車外の風景が見える透過率(例えば透明)であってよい。これにより、後席乗降乗員は、視線の高さにて車内外の風景を見ることができるので、姿勢バランスがとり易くなり、後席乗降乗員が姿勢バランスを崩して透明ディスプレイ100に手をついてしまうことを抑制できる。
【0041】
図6に示すように、第2表示領域312は、例えば、透明ディスプレイ100の下から上に向かって少なくとも1/4の領域であってよい。第2光透過率は、第2のコンテンツ302を良く視認できる透過率(例えば非透明又は遮光)であってよい。これにより、後席乗降乗員は、第2表示領域312に表示された第2のコンテンツ302の映像を見て、その透明ディスプレイ100に触ることをためらう可能性が高くなるので、後席乗降乗員が意識的又は無意識的に透明ディスプレイ100に触ってしまうことを抑制できる。
【0042】
図3及び
図6に示すように、後席の乗員の乗車又は降車が発生する場合、透明ディスプレイ100は、第2のコンテンツ302において手すり31の位置を示す情報を表示してよい。これにより、後席乗降乗員は、手すり31の位置を認識して、その手すり31につかまる可能性が高くなるので、後席乗降乗員が透明ディスプレイ100に手を付く可能性を低減できる。
【0043】
図3及び
図6に示すように、第2のコンテンツ302の少なくとも一部は照明303の機能を提供してよい。この照明303の機能は、車両外及び/又は車両内の照度が所定の閾値以下である場合に提供されてよい。例えば、透明ディスプレイ100は、第2のコンテンツ302の少なくとも一部に、白色、あるいは、明度及び彩度の高い色を表示することにより、照明303の機能を提供する。これにより、照明303の機能によって、足下付近が明るくなるため、後席乗降乗員は姿勢バランスがとり易くなり、後席乗降乗員が姿勢バランスを崩して透明ディスプレイ100に手をついてしまうことを抑制できる。
【0044】
後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、透明ディスプレイ100は、第2のコンテンツ302において、後席22の乗員に向けたメッセージ304を表示してよい。乗車用のメッセージ304と、降車用のメッセージ304とは異なってよい。
【0045】
乗車用のメッセージ304の例として、次のものが挙げられる。なお、乗車用のメッセージ304は、1つ表示されてもよいし、複数表示されてもよい。
・「おはようございます」又は「こんばんは」といった現在時刻に応じた挨拶のメッセージ
・「こんにちは〇〇様」といった乗員の氏名を含むメッセージ
・「足下にご注意ください」といった注意を促すメッセージ
・「いつもご乗車ありがとうございます」といったお礼のメッセージ
・「目的地までは30分の予定です。渋滞はありません」といった乗員の今後の予定及び交通情報を示すメッセージ
・「ごゆっくりお過ごしください」といったリラックスを促すメッセージ
・「〇〇方面に向かう車です」といった車両の行先を示すメッセージ
【0046】
降車用のメッセージ304の例として、次のものが挙げられる。なお、降車用のメッセージ304は、1つ表示されてもよいし、複数表示されてもよい。
・「目的地に到着しました」といった乗員に到着を伝えるメッセージ
・「〇〇様の自宅に着きました」といった乗員の氏名を含むメッセージ
・「この目的地での予定は〇〇さんとの食事です」といった乗員の今後の予定を示すメッセージ
・「足下にご注意ください」といった注意を促すメッセージ
・「外は雨が降っています」といった天候を示すメッセージ
・「またご利用ください」といったお礼のメッセージ
【0047】
<処理フロー>
図13は、実施の形態1に係る状況判定処理の一例を示すフローチャートである。
【0048】
IVI装置114は、後席乗降乗員のスケジュール情報を取得できたか否かを判定する(S101)。例えば、IVI装置114は、後席乗降乗員が許可した場合、後席乗降乗員のスケジュール情報が管理されている所定のサーバ又はクラウドサービスから、通信装置111を介して、後席乗降乗員のスケジュール情報を取得する。
【0049】
後席乗降乗員のスケジュール情報を取得できなかった場合(S101:NO)、処理は
図14に示す処理Bに進む。後席乗降乗員のスケジュール情報を取得できた場合(S101:YES)、次の処理が行われる。
【0050】
IVI装置114は、取得したスケジュール情報から、後席乗降乗員の乗車予定位置及び乗車予定時刻と、降車予定位置及び降車予定時刻との少なくとも1つを取得する(S102)。例えば、IVI装置114は、スケジュール情報に出発地と目的地とが登録されている場合、出発地を乗車予定位置とし、目的地を降車予定位置とする。例えば、IVI装置114は、スケジュール情報に、出発時刻と到着時刻とが登録されている場合、出発時刻を乗車予定時刻とし、到着時刻を降車予定時刻とする。
【0051】
IVI装置114は、車両1の現在位置及び現在時刻を取得する(S103)。例えば、IVI装置114は、カーナビゲーションシステムから車両1の現在位置及び現在時刻を特定する。
【0052】
IVI装置114は、ステップS101で取得した乗車予定位置及び乗車予定時刻と降車予定位置及び降車予定時刻との少なくとも1つと、ステップS103で取得した車両1の現在位置及び現在時刻とを照合し、車両1の現在の状況を特定する(S104)。例えば、(a)車両1の現在位置が乗車予定位置よりも手前である場合、又は、現在時刻が乗車予定時刻よりも以前である場合、IVI装置114は、車両1の現在の状況を「乗車予定前」と特定する。例えば、(b)車両1の現在位置が乗車予定位置と降車予定位置との間である場合、又は、現在時刻が乗車予定時刻と降車予定時刻との間である場合、IVI装置114は、車両1の現在の状況を「乗車から降車の間」と特定する。例えば、上記(a)及び(b)のいずれにも該当しない場合、IVI装置114は、車両1の現在の状況を「降車予定後又は予定無し」と特定する。
【0053】
ステップS104において車両1の現在の状況を「降車予定後又は予定無し」と特定した場合、処理は
図14に示す処理Bに進む。
【0054】
ステップS104において車両1の現在の状況を「乗車予定前」と特定した場合、次の処理が行われる。すなわち、IVI装置114は、車両1が乗車予定位置に到着したか否かを判定する(S111)。IVI装置114は、車両1が乗車予定位置に到着したと判定した場合(S111:YES)、乗車処理を実行し(S112)、処理をステップS101に戻す。なお、乗車処理の詳細については後述する(
図15参照)。IVI装置114は、車両1が乗車予定位置に到着していないと判定した場合(S111:NO)、処理をステップS101に戻す。
【0055】
ステップS104において車両1の現在の状況を「乗車から降車の間」と特定した場合、次の処理が行われる。すなわち、IVI装置114は、車両1が降車予定位置に到着したか否かを判定する(S121)。IVI装置114は、車両1が降車予定位置に到着したと判定した場合(S121:YES)、降車処理を実行し(S112)、処理をステップS101に戻す。なお、降車処理の詳細については後述する(
図16参照)。IVI装置114は、車両1が降車予定位置に到着していないと判定した場合(S121:NO)、処理をステップS101に戻す。
【0056】
図14は、
図13に示す処理の続きの処理Bの一例を示すフローチャートである。
【0057】
IVI装置114は、着座検知装置113による検知結果に基づいて、後席22に乗員が着座しているか否かを判定する(S130)。
【0058】
ステップS130において後席22に乗員が着座していないと判定した場合(S130:NO)、次の処理が行われる。
【0059】
IVI装置114は、車両制御装置112から得た情報に基づいて、車両1が停車中であるか否かを判定する(S131)。例えば、IVI装置114は、車両1の速度が0である場合、シフトレバーがパーキングに入っている場合、及び/又は、パーキングブレーキがオンである場合、車両1が停車中であると判定する。
【0060】
車両1が停車中でないと判定した場合(S131:NO)、IVI装置114は、処理を
図13に示す処理A(つまりステップS101)に戻す。
【0061】
車両1が停車中であると判定した場合(S131:YES)、IVI装置114は、車両制御装置から得た情報に基づいて、後席のドア23(
図3参照)が開いているか否かを判定する(S132)。
【0062】
後席のドア23が開いていないと判定した場合(S132:NO)、IVI装置114は、処理を
図13に示す処理A(つまりステップS101)に戻す。
【0063】
後席のドア23が開いていると判定した場合(S132:YES)、IVI装置114は、乗車処理を実行し(S133)、処理を
図13に示す処理A(つまりステップS101)に戻す。なお、乗車処理の詳細については後述する(
図15参照)。
【0064】
つまり、後席22に乗員が着座していない状態で、車両1が停車し後席のドア23が開いた場合、IVI装置114は、後席22に乗員が乗車すると判定し、乗車処理を実行する。
【0065】
ステップS130において後席22に乗員が着座していると判定した場合(S130:YES)、次の処理が行われる。
【0066】
IVI装置114は、車両制御装置112から得た情報に基づいて、車両1が停車中であるか否かを判定する(S141)。
【0067】
車両1が停車中でないと判定した場合(S141:NO)、IVI装置114は、処理を
図13に示す処理A(つまりステップS101)に戻す。
【0068】
車両1が停車中であると判定した場合(S141:YES)、IVI装置114は、車両制御装置から得た情報に基づいて、後席のドア23が開いているか否かを判定する(S132)。
【0069】
後席のドア23が開いていないと判定した場合(S142:NO)、IVI装置114は、処理を
図13に示す処理A(つまりステップS101)に戻す。
【0070】
後席のドア23が開いていると判定した場合(S142:YES)、IVI装置114は、降車処理を実行し(S143)、処理を
図13に示す処理A(つまりステップS101)に戻す。なお、降車処理の詳細については後述する(
図16参照)。
【0071】
つまり、後席22に乗員が着座している状態で、車両1が停車し後席のドア23が開いた場合、IVI装置114は、後席22の乗員が降車すると判定し、降車処理を実行する。
【0072】
<乗車処理フロー>
図15は、実施の形態1に係る乗車処理の一例を示すフローチャートである。当該乗車処理は、
図13に示すステップS112又は
図14に示すステップS133にて呼び出される。
【0073】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100における第1のコンテンツ301の再生を停止する(S201)。
【0074】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100における第1表示領域311の第1光透過率を、第2表示領域312の第2光透過率より大きくする。例えば、IVI装置114は、透明ディスプレイ100における第1表示領域311を透明状態にする(S202)。
【0075】
IVI装置114は、第2のコンテンツとして、乗車用のメッセージ304と手すり31の位置とを透明ディスプレイ100に表示する(S203)。
【0076】
IVI装置114は、車外又は車内が暗いか否かを判定する(S204)。例えば、IVI装置114は、車外又は車内に設置された照度センサが測定した照度値が所定の閾値未満である場合、暗いと判定し、当該照度値が当該閾値以上である場合、明るいと判定する。あるいは、IVI装置114は、車両1の前照灯がオンの場合、暗いと判定し、前照灯がオフの場合、明るいと判定する。なお、前照灯のオン/オフは、運転者によって手動で切り替えられてもよいし、照度センサによる照度値によって自動的に切り替えられてもよい。あるいは、IVI装置114は、現在時刻が予め設定された夜間時間内である場合、暗いと判定(つまり夜であると判定)し、現在時刻が当該夜間時間内でない場合、明るいと判定(つまり夜でないと判定)してもよい。
【0077】
車外又は車内が明るいと判定した場合(S204:NO)、IVI装置114は、透明ディスプレイ100の第2表示領域312(例えば遮光領域)に、第2のコンテンツ302の映像を明るめに表示する(S205)。そして、処理はステップS210に進む。
【0078】
車外又は車内が暗いと判定した場合(S204:YES)、IVI装置114は、第2のコンテンツ302として、照明303の機能をオンにする(S206)。そして、IVI装置114は、透明ディスプレイ100の第2表示領域312(例えば遮光領域)に、第2のコンテンツ302の映像を暗めに表示する(S207)。そして、処理はステップS210に進む。
【0079】
ステップS210として、IVI装置114は、乗員が後席22に乗車完了したか否かを判定する(S210)。例えば、IVI装置114は、車両制御装置112から得た情報から、開けられていた後席のドア23が閉まったことを検知した場合、乗員が後席22に乗車完了したと判定する。例えば、着座検知装置113が後席22の着座を検知した場合、IVI装置114は、乗員が後席22に乗車完了したと判定する。例えば、着座検知装置113が後席22のシートベルト装着を検知した場合、IVI装置114は、乗員が後席に乗車完了したと判定する。
【0080】
乗員が後席22に乗車完了していないと判定した場合(S210:NO)、IVI装置114は、当該ステップS210の処理を繰り返す。乗員が後席22に乗車完了したと判定した場合(S210:YES)、次の処理が行われる。
【0081】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100に表示中の第2のコンテンツ302を非表示にする(S211)。
【0082】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100の透明状態を、第1のコンテンツ301を再生していたときの元の状態に戻す(S212)。
【0083】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100における第1のコンテンツ301の再生を再開する(S213)。
【0084】
そして、本乗車処理は完了し、呼び出し元の処理(
図13のステップS112又は
図14のステップS133の後の処理)に戻る。
【0085】
<降車処理フロー>
図16は、実施の形態1に係る降車処理の一例を示すフローチャートである。当該降車処理は、
図13に示すステップS122又は
図14に示すステップS143にて呼び出される。
【0086】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100における第1のコンテンツ301の再生を停止する(S301)。
【0087】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100における第1表示領域311の第1光透過率を、第2表示領域312の第2光透過率より大きくする。例えば、IVI装置114は、透明ディスプレイ100における第1表示領域を透明状態にする(S302)。
【0088】
IVI装置114は、第2のコンテンツ302として、降車用のメッセージ304と手すり31の位置とを透明ディスプレイに表示する(S303)。
【0089】
IVI装置114は、車外又は車内が暗いか否かを判定する(S304)。
【0090】
車外又は車内が明るいと判定した場合(S304:NO)、IVI装置114は、透明ディスプレイ100の第2表示領域312(例えば遮光領域)に、第2のコンテンツ302の映像を明るめに表示する(S305)。なお、降車時の第2のコンテンツ302の映像は、乗車時の第2のコンテンツ302の映像と、同じであってもよいし、異なってもよい。そして、処理はステップS310に進む。
【0091】
車外又は車内が暗いと判定した場合(S304:YES)、IVI装置114は、第2のコンテンツ302として、照明303の機能をオンにする(S206)。そして、IVI装置114は、透明ディスプレイ100の第2表示領域312(例えば遮光領域)に、第2のコンテンツ302の映像を暗めに表示する(S207)。そして、処理はステップS310に進む。
【0092】
ステップS310として、IVI装置114は、乗員が後席22から降車完了したか否かを判定する(S210)。例えば、IVI装置114は、車両制御装置112から得た情報から、開けられていた後席のドア23が閉まったことを検知した場合、乗員が後席22から降車完了したと判定する。例えば、着座検知装置113において後席22の着座が検知状態から非検知状態となった場合、IVI装置114は、乗員が後席22から降車完了したと判定する。例えば、着座検知装置113が後席22のシートベルトが装着から非装着となったこと検知した場合、IVI装置114は、乗員が後席22から降車完了したと判定する。
【0093】
乗員が後席22から降車完了していないと判定した場合(S310:NO)、IVI装置114は、当該ステップS310の処理を繰り返す。乗員が後席22から降車完了したと判定した場合(S310:YES)、次の処理が行われる。
【0094】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100に表示中の第2のコンテンツ302を非表示にする(S311)。
【0095】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100の透明状態を、第1のコンテンツ301を再生していたときの元の状態に戻す(S312)。
【0096】
IVI装置114は、透明ディスプレイ100における第1のコンテンツ301の再生を再開する(S313)。
【0097】
そして、本降車処理は完了し、呼び出し元の処理(
図13のステップS122又は
図14のステップS143の後の処理)に戻る。
【0098】
(実施の形態1のまとめ)
以上の実施の形態1の記載により、下記の技術が開示される。
【0099】
<技術1>
車両1は、車体2に連結された第1車輪3Aと、前記車体2に連結された第2車輪3Bと、前記車体2に連結された第3車輪3Cと、前記車体2に連結された第4車輪3Dと、を少なくとも備え、前記第1車輪3A、前記第2車輪3B、前記第3車輪3C、及び前記第4車輪3Dを使って、所定の向きに走行可能である。
前記車体2は、前記所定の向きに沿って配置された床面部11と天井面部12と、前記床面部11と前記天井面部12を繋ぎ前記所定の向きに沿って左側面に配置された左側面部13と、前記床面部11と前記天井面部12を繋ぎ前記所定の向きに沿って右側面に配置された右側面部14と、前記床面部11と前記天井面部12を繋ぎ、前記所定の向きについて前部15に配置された前面部16と、前記床面部11と前記天井面部12を繋ぎ、前記所定の向きについて後部17に配置された後面部18と、前記床面部11において、前記後面部側より前記前面部16側に配置された少なくとも一つの前席21と、前記床面部11において、前記前面部16より前記後面部18側に配置された少なくとも一つの後席22と、前記後席22と前記前席21の間に配置され、光透過率が可変である透明ディスプレイ100と、を備える。
前記車両1における車両制御方法として、前記後席22の乗員が搭乗中、前記透明ディスプレイ100は、第1のコンテンツ301を表示し、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第1のコンテンツ301と異なる第2のコンテンツ302を表示するとともに、第1表示領域311の第1光透過率を、前記第1表示領域311より下の第2表示領域312の第2光透過率より大きくする。
これにより、後席乗降乗員は、透明ディスプレイ100の光透過率の比較的高い第1表示領域311越しに車外又は車内を視認できるので、姿勢バランスを保ち易くなり、後席乗降乗員が姿勢バランスを崩して透明ディスプレイ100に手を付いてしまうことを抑制できる。
【0100】
<技術2>
技術1に記載の車両制御方法において、前記第2のコンテンツ302は、前記第2表示領域312に表示する。
これにより、第2のコンテンツ302が光透過率の比較的低い第2表示領域312に表示されるので、後席乗降乗員は、第2のコンテンツ302を良く視認できる。
【0101】
<技術3>
技術1又は2に記載の車両制御方法において、前記第2のコンテンツ302の少なくとも一部は照明303の機能を提供する。
これにより、後席乗降乗員の足下が照明303の機能によって照らされて明るくなるので、後席乗降乗員は姿勢バランスを保ち易くなり、後席乗降乗員が姿勢バランスを崩して透明ディスプレイ100に手を付いてしまうことを抑制できる。
【0102】
<技術4>
技術3に記載の車両制御方法において、前記照明303の機能は、前記車両外及び/又は車両内の照度が所定の閾値以下である場合に提供される。
これにより、前記車両外及び/又は車両内が比較的暗い場合に、照明303の機能によって後席乗降乗員の足下が照らされるようになる。
【0103】
<技術5>
技術1から4のいずれか1つに記載の車両制御方法において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第2のコンテンツ302において、前記後席22の乗員に向けたメッセージ304を表示する。
これにより、後席乗降乗員は、透明ディスプレイ100に表示されたメッセージ304を視認できる。
【0104】
<技術6>
技術1から5のいずれか1つに記載の車両制御方法において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第2のコンテンツ302において手すり31の位置を示す情報を表示する。
これにより、後席乗降乗員が手すり31につかまる可能性が高まり、後席乗降乗員が意識的又は無意識的に透明ディスプレイ100に触れてしまうことを抑制できる。
【0105】
<技術7>
技術1から6のいずれか1つに記載の車両制御方法において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第2のコンテンツ302において、所定のパターンを表示する。
これにより、後席乗降乗員は第2のコンテンツ302として所定のパターンが表示された透明ディスプレイ100を視認し、後席乗降乗員が意識的又は無意識的に透明ディスプレイ100に触れてしまうことを抑制できる。
【0106】
<技術8>
技術1から6のいずれか1つに記載の車両制御方法において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第2のコンテンツ302において、揺れるカーテン、波がある水面、及び風にそよぐ草原、の内、少なくとも一つを表示する。
このような第2のコンテンツ302は、後席乗降乗員に対して寄りかかりにくい印象を与えるので、後席乗降乗員が透明ディスプレイ100に手を付いて寄りかかることを抑制できる。
【0107】
<技術9>
技術1から8のいずれか1つに記載の車両制御方法において、前記車両1は制御部(例えばIVI装置114)を備え、前記制御部は、前記後席22の乗員のスケジュール情報に基づいて、前記後席22の乗員の乗車と降車とを判別する。
これにより、これから乗車する乗員と降車する乗員とを判別することができる。
【0108】
<技術10>
技術1から9のいずれか1つに記載の車両制御方法において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が完了した後、前記透明ディスプレイ100は、前記第1のコンテンツ301の表示を再開する。
これにより、透明ディスプレイ100は、第1のコンテンツ301から第2のコンテンツ302に表示を切り替えて乗員の乗車又は降車が完了した後、第1のコンテンツ301の表示を再開できる。
【0109】
<技術11>
車両1は、車体2に連結された第1車輪3Aと、前記車体2に連結された第2車輪3Bと、前記車体2に連結された第3車輪3Cと、前記車体2に連結された第4車輪3Dと、を少なくとも備え、前記第1車輪3A、前記第2車輪3B、前記第3車輪3C、及び前記第4車輪3Dを使って、所定の向きに走行可能である。表示装置は、当該車両1に搭載されるように設定されている。
前記車体2は、前記所定の向きに沿って配置された床面部11と天井面部12と、前記床面部11と前記天井面部12を繋ぎ前記所定の向きに沿って左側面に配置された左側面部13と、前記床面部11と前記天井面部12を繋ぎ前記所定の向きに沿って右側面に配置された右側面部14と、前記床面部11と前記天井面部12を繋ぎ、前記所定の向きについて前部15に配置された前面部16と、前記床面部11と前記天井面部12を繋ぎ、前記所定の向きについて後部17に配置された後面部18と、前記床面部11において、前記後面部18より前記前面部16側に配置された少なくとも一つの前席21と、前記床面部11において、前記前面部16より前記後面部18側に配置された少なくとも一つの後席22と、前記後席22と前記前席21の間に配置され、光透過率が可変である透明ディスプレイ100と、を備える。
表示装置として、前記後席22の乗員が搭乗中、前記透明ディスプレイ100は、第1のコンテンツ301を表示し、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第1のコンテンツ301と異なる第2のコンテンツ302を表示するとともに、第1表示領域311の第1光透過率を、前記第1表示領域311より下の第2表示領域312の第2光透過率より大きくする。
これにより、後席乗降乗員は、透明ディスプレイ100の光透過率の比較的高い第1表示領域311越しに車外又は車内を視認できるので、姿勢バランスを保ち易くなり、後席乗降乗員が姿勢バランスを崩して透明ディスプレイ100に手を付いてしまうことを抑制できる。
【0110】
<技術12>
技術11に記載の表示装置において、前記第2のコンテンツ302は、前記第2表示領域312に表示する。
これにより、第2のコンテンツ302が光透過率の比較的低い第2表示領域312に表示されるので、後席乗降乗員は、第2のコンテンツ302を良く視認できる。
【0111】
<技術13>
技術11又は12に記載の表示装置において、前記第2のコンテンツ302の少なくとも一部は照明303の機能を提供する。
これにより、後席乗降乗員の足下が照明303の機能によって照らされて明るくなるので、後席乗降乗員は姿勢バランスを保ち易くなり、後席乗降乗員が姿勢バランスを崩して透明ディスプレイ100に手を付いてしまうことを抑制できる。
【0112】
<技術14>
技術13に記載の表示装置において、前記照明303の機能は、前記車両外及び/又は車両内の照度が所定の閾値以下である場合に提供される。
これにより、前記車両外及び/又は車両内が比較的暗い場合に、照明303の機能によって後席乗降乗員の足下が照らされるようになる。
【0113】
<技術15>
技術11から14のいずれか1つに記載の表示装置において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第2のコンテンツ302において、前記後席22の乗員に向けたメッセージ304を表示する。
これにより、後席乗降乗員は、透明ディスプレイ100に表示されたメッセージ304を視認できる。
【0114】
<技術16>
技術11から15のいずれか1つに記載の表示装置において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第2のコンテンツ302において手すり31の位置を示す情報を表示する。
これにより、後席乗降乗員が手すり31につかまる可能性が高まり、後席乗降乗員が意識的又は無意識的に透明ディスプレイ100に触れてしまうことを抑制できる。
【0115】
<技術17>
技術11から16のいずれか1つに記載の表示装置において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第2のコンテンツ302において、所定のパターンを表示する。
これにより、後席乗降乗員は第2のコンテンツ302として所定のパターンが表示された透明ディスプレイ100を視認し、後席乗降乗員が意識的又は無意識的に透明ディスプレイ100に触れてしまうことを抑制できる。
【0116】
<技術18>
技術11から16のいずれか1つに記載の表示装置において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が発生する場合、前記透明ディスプレイ100は、前記第2のコンテンツにおいて、揺れるカーテン、波がある水面、及び風にそよぐ草原の内、少なくとも一つを表示する。
このような第2のコンテンツ302は、後席乗降乗員に対して寄りかかりにくい印象を与えるので、後席乗降乗員が透明ディスプレイ100に手を付いて寄りかかることを抑制できる。
【0117】
<技術19>
技術11から18のいずれか1つに記載の表示装置において、前記車両1は制御部(例えばIVI装置114)を備え、前記制御部は、前記後席22の乗員のスケジュール情報に基づいて、前記後席の乗員の乗車と降車とを判別する。
これにより、これから乗車する乗員と降車する乗員とを判別することができる。
【0118】
<技術20>
技術11から19のいずれか1つに記載の表示装置において、前記後席22の乗員の乗車又は降車が完了した後、前記透明ディスプレイ100は、前記第1のコンテンツ301の表示を再開する。
これにより、透明ディスプレイ100は、第1のコンテンツ301から第2のコンテンツ302に表示を切り替えて乗員の乗車又は降車が完了した後、第1のコンテンツ301の表示を再開できる。
【0119】
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0120】
本開示の技術は、車内にディスプレイを備える車両に有用である。
【符号の説明】
【0121】
1 車両
2 車体
3A 第1車輪
3B 第2車輪
3C 第3車輪
3D 第4車輪
4 フロントウィンドウ
11 床面部
12 天井面部
13 左側面部
14 右側面部
15 前部
16 前面部
17 後部
18 後面部
21 前席
22 後席
23 後席のドア
31 手すり
100 透明ディスプレイ
102 操作部
110 車載ネットワーク
111 通信装置
112 車両制御装置
113 着座検知装置
114 IVI装置
115 映像制御装置
301 第1のコンテンツ
302 第2のコンテンツ
303 照明
304 メッセージ
311 第1表示領域
312 第2表示領域