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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025549
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】改装建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 1/56 20060101AFI20250214BHJP
   E06B 1/18 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
E06B1/56 A
E06B1/18 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130398
(22)【出願日】2023-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】恐田 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】大東 正樹
(72)【発明者】
【氏名】筒井 淳司
【テーマコード(参考)】
2E011
【Fターム(参考)】
2E011JA02
2E011KA01
2E011KB03
2E011KB04
2E011KC02
2E011KC03
2E011KC04
2E011KC08
2E011KC09
2E011KD14
2E011KE06
2E011KG04
2E011KH01
(57)【要約】
【課題】金属製の室外側部分と、金属製の室内側部分と、室外側部分と室内側部分との間に配置され断熱性を有する連結部材と、を有する新設枠を備え、防火性能を確保できる改装建具を提供すること。
【解決手段】改装建具1は、建物躯体100の開口部に取り付けられる既設枠21,22と、既設枠21,22の内周側に取り付けられ、金属製の室外側部分311,321と、金属製の室内側部分312,322と、室外側部分311,321と室内側部分312,322との間に配置され断熱性を有する連結部材313,323と、を有する新設枠31,32と、室外側部分311,321と室内側部分312,322とを連結する分離防止金具8,35と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物躯体の開口部に取り付けられる既設枠と、
前記既設枠の内周側に取り付けられ、金属製の室外側部分と、金属製の室内側部分と、前記室外側部分と前記室内側部分との間に配置され断熱性を有する連結部材と、を有する新設枠と、
前記室外側部分と前記室内側部分とを連結する分離防止金具と、を備える、改装建具。
【請求項2】
前記分離防止金具の室内側の部位は、前記建物躯体に固定される、請求項1に記載の改装建具。
【請求項3】
前記分離防止金具は、前記新設枠の外周側に配置される、請求項1又は2に記載の改装建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、改装建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の開口部をリフォーム等で改装する場合に、開口部に取り付けられている既設枠の内周側に新設枠を取り付けることが行われている。新設枠が、金属製の室外側部分と、金属製の室内側部分と、室外側部分と室内側部分との間に配置され断熱性を有する連結部材と、を有して構成され、断熱性能を向上させた改装建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-55481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
改装建具において、新設枠の室外側部分と室内側部分とが、断熱性を有する連結部材で連結される場合、火災発生時に、連結部材が溶融することで、金属製の室外側部分や金属製の室内側部分が動いてしまうと、防火性能を確保することが困難であった。
【0005】
本開示は、金属製の室外側部分と、金属製の室内側部分と、室外側部分と室内側部分との間に配置され断熱性を有する連結部材と、を有する新設枠を備え、防火性能を確保できる改装建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、建物躯体の開口部に取り付けられる既設枠と、前記既設枠の内周側に取り付けられ、金属製の室外側部分と、金属製の室内側部分と、前記室外側部分と前記室内側部分との間に配置され断熱性を有する連結部材と、を有する新設枠と、前記室外側部分と前記室内側部分とを連結する分離防止金具と、を備える、改装建具に関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態に係る改装建具を室外側から見た正面図である。
図2図1に示す改装建具の縦断面図である。
図3図2に示す改装建具の上枠部分を拡大して示す縦断面図である。
図4図2に示す改装建具の下枠部分を拡大して示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。本実施形態に係る改装建具1は、既設枠2が建物躯体100の開口部に取り付けられた状態で、既設枠2に新設枠3を取り付けるリフォーム用の改装建具である。
【0009】
本明細書において、見込み方向とは、改装建具1における室内外方向に沿う方向である。見付け方向とは、改装建具1における面材の面方向に沿う方向であり、見込み方向に対して直交する方向である。「見付け面」は、改装建具1における室外側及び室内側に面するそれぞれの面を意味し、「見込み面」は、改装建具1において室内外方向に延びる面を意味する。図面において、改装建具1の室外側を「室外側X1」とし、改装建具1の室内側を「室内側X2」とする。改装建具1を正面視したときの横方向を「左右」とする。改装建具1を正面視したときの改装建具1の中央部に向かう方向を「内方」とし、改装建具1の中央部から離れる方向を「外方」とする。
【0010】
本実施形態に示す改装建具1は、木質系の建物躯体100の開口部に納められた引き違い窓タイプの改装サッシである。図1に示すように、改装建具1は、既設枠2と、新設枠3と、2枚の障子41,42と、1枚の網戸43(図2参照)と、を有する。既設枠2は、建物躯体100の開口部における上下左右の四周に亘って取り付けられる。新設枠3は、既設枠2の内周側における上下左右の四周に亘って取り付けられる。障子41,42及び網戸43は、新設枠3の内側に左右方向にスライド移動可能に納められる。図1に示すように、室内側X2に配置される障子41には、クレセント錠44が取り付けられている。図1において、網戸43は図示を省略している。
【0011】
既設枠2は、図2に示すように、既設上枠21、既設下枠22及び左右一対の既設縦枠(図示せず)の4つの枠部材を矩形に四方組みすることによって形成され、改装前の建物躯体100の開口部の内側に取り付けられている。既設上枠21、既設下枠22及び左右一対の既設縦枠(図示せず)は、それぞれアルミニウム等の金属製または塩化ビニル等の樹脂製の押出形材からなる。
【0012】
既設枠2の室内側X2には額縁部材101が配置される。額縁部材101は、建物躯体100の開口部の内周面における上下左右の四周に亘って取り付けられ、既設枠2の室内側X2の端面2aから室内側に向けて延びている。四方組みされた既設枠2と建物躯体100の室外側X1に設けられる外壁材102との隙間は、バックアップ材103及びシーリング材104によって四周に亘って目止めされている。
【0013】
既設上枠21は、図2及び図3に示すように、建物躯体100の開口部の上部に配置され、開口部における室外側X1に片寄った位置に固定されている。既設上枠21は、見込み方向に延びる上面延在板21aと、上面延在板21aからそれぞれ下方に向けて突出する既設障子用の一対のガイドレール211a、211bと、既設網戸用のガイドレール211cと、上面延在板21aの室内側X2の端部から下方に立ち下がる室内側壁部21bと、室内側壁部21bの下端部から室内側X2に突出する室内側突出板21cと、上面延在板21aの見込み方向の途中から上方に突出して延びる上方延出板21dと、を有する。
【0014】
室内側突出板21cは、既設上枠21の室内側X2の端部において、見込み方向に延びて形成され、額縁部材101の室外側X1の端部の下面に沿って配置される。既設上枠21は、建物躯体100の開口部の上方において、室内側X2の端部が、室内側突出板21cを介して、建物躯体100の額縁部材101に固定されていると共に、上方延出板21dにおいて建物躯体100に固定されている。
【0015】
既設下枠22は、図2及び図4に示すように、建物躯体100の開口部の下部に配置され、開口部における室外側X1に片寄った位置に固定されている。既設下枠22は、段差状に形成される。既設下枠22は、室内側X2に設けられる上段部22aと、上段部22aの室外側X1の下方に段差22bを介して設けられる中段部22cと、中段部22cの室外側X1の下方に段差中段部22d1を有する段差22dを介して設けられる下段部22eと、上段部22aの室内側X2の端部から上方に立ち上がる室内側壁部22fと、室内側壁部22fの上端部から室内側X2に突出する室内側突出板22gと、上方に向けて突出する既設障子用の一対のガイドレール221a、221bと、既設網戸用のガイドレール221cと、上段部22aの室内側X2の端部から下方に延びる下方延出壁部22hと、中段部22cの下部において中段部22cと段差22dの一部とを含んで構成され中空部を有する中空枠部22iと、中空枠部22iの室内側X2の端部から下方に突出して延びる下方延出板22jと、を有する。
【0016】
ガイドレール221aは、上段部22aの見込み方向の途中に設けられる。ガイドレール221bは、中段部22cと下段部22eとの境の段差22dの室内側X2の端部における上部に設けられる。ガイドレール221cは、既設下枠22の最も室外側X1において、下段部22eの室外側X1の端部に設けられる。既設下枠22の高さは、最も室内側X2のガイドレール221aから最も室外側X1のガイドレール221cにかけて、次第に低くなるように形成されている。
【0017】
室内側突出板22gは、見込み方向に延びて形成され、額縁部材101の室外側X1の端部の上面に沿って配置される。既設下枠22は、建物躯体100の開口部の上方において、室内側X2の端部が、室内側突出板22gを介して、建物躯体100の額縁部材101に固定されていると共に、下方延出板22jにおいて建物躯体100に固定されている。
【0018】
本実施形態の新設枠3は、既設枠2の形状に対応するように、既設枠2に専用に形成された専用枠である。新設枠3は、新設上枠31、新設下枠32及び左右一対の新設縦枠(図示せず)の4つの枠部材を予め矩形に四方組みした状態で、既設枠2から額縁部材101に亘る内周側に取り付けられる。詳しくは、新設枠3は、予め四方組みした状態で建物躯体100の開口部の室内側X2から室外側X1に出した後、室内側X2に引き込むようにして、既設枠2及び額縁部材101の内周側に配置される。既設枠2及び額縁部材101の内周側に配置された新設枠3は、固定部材であるねじSC1,SC2によって、既設枠2よりも室内側X2の建物躯体100に固定される。
【0019】
次に、新設枠3の新設上枠31及び新設下枠32の構成について、個別に説明する。
【0020】
まず、新設上枠31について説明する。
【0021】
図3に示すように、新設上枠31は、既設上枠21の長さ方向に沿って左右方向に延びている。新設上枠31は、既設上枠21のガイドレール211cから額縁部材101の見込み方向の中央部付近に亘る見込み方向の長さを有する。新設上枠31は、金属製の室外側枠部材311(室外側部分)と金属製の室内側枠部材312(室内側部分)とに見込み方向に2分割されている。室外側枠部材311及び室内側枠部材312は、いずれも金属枠部材であり、それぞれアルミニウム等の金属材によって長さ方向に押出し成形された押出形材からなる。室外側枠部材311と室内側枠部材312との間には、連結部材313が配置されている。室外側枠部材311と室内側枠部材312とは、連結部材313によって一体的に連結されている。連結部材313は、樹脂等の断熱性を有する部材からなり、新設上枠31における室外側枠部材311から室内側枠部材312への熱の伝達を遮断する。
【0022】
室外側枠部材311と室内側枠部材312とは、分離防止金具8により互いが連結されている。分離防止金具8は、新設上枠31の外周側(上方側、見付け方向の外側)に配置される。分離防止金具8は、新設上枠31の外周側において、連結部材313を跨いで、室外側枠部材311と室内側枠部材312とに跨って配置され、一方側が、室外側枠部材311に固定され、他方側が、室内側枠部材312に固定される。分離防止金具8は、アルミニウム等の金属材により形成された金属製の板材で構成される。
【0023】
分離防止金具8は、既設上枠21の長さ方向の幅が所定幅のピース状の部材により構成され、新設上枠31の長さ方向に離れた複数箇所に配置されている。これにより、分離防止金具8が新設上枠31の長さ方向の全長に亘って形成されるよりも、室外側枠部材311から室内側枠部材312への熱の伝達が連結部材313によって遮断される機能が確保され、断熱性能を維持できる。
【0024】
分離防止金具8は、見込み方向に延びて形成され、新設上枠31の室外側枠部材311の上面に固定され見込み方向に延びる室外側上面固定板81と、室外側上面固定板81の室内側X2の端部に形成され見込み方向に延びる接続板82と、接続板82の室内側X2の端部に形成され室内側枠部材312の上面に固定され見込み方向に延びる室内側上面固定板83と、を有する。
【0025】
室外側上面固定板81及び室内側上面固定板83は、同一平面上に配置され、接続板82は、室外側上面固定板81と室内側上面固定板83との間において、僅かな段差を介して接続され、室外側上面固定板81及び室内側上面固定板83よりも僅かに上方側に配置される。室外側上面固定板81は、分離防止金具8の室外側X1(一方側)に形成され、ねじ81aにより、室外側枠部材311の上面に固定される。室内側上面固定板83は、分離防止金具8の室内側X2(他方側)に形成され、ねじ83aにより、室外側枠部材311の上面に固定される。
【0026】
以上の分離防止金具8は、火災発生時に、室外側枠部材311と室内側枠部材312との間に配置される樹脂で構成された連結部材313が溶融しても、室外側枠部材311と室内側枠部材312とを接続すると共に金属製の板材で形成されているため、室外側枠部材311と室内側枠部材312との分離を防止できる。火災発生時に、樹脂で構成された連結部材313が焼失しても、新設上枠31の強度を維持できる。
【0027】
新設上枠31は、新設枠3の内側に納められる2枚の障子41,42用の一対のガイドレール314a,314bと、新設枠3の最も室外側X1に納められる網戸43用のガイドレール314cと、を有する。ガイドレール314b,314cは、室外側枠部材311に配置され、下方に向けて突出している。ガイドレール314aは、室内側枠部材312において連結部材313に隣接して配置され、下方に向けて突出している。ガイドレール314a,314b,314cは、新設上枠31の長さ方向の全長に亘って延びている。
【0028】
図3に示すように、室外側枠部材311は、ガイドレール314bが配置される部位から連結部材313に亘って延びる断面略矩形状の中空部3111と、中空部3111の室内側X2に連続して配置される断面略矩形状の中空部3112と、を有する。室内側枠部材312は、連結部材313から室内側X2に向けて延びる断面略矩形状の中空部3121を有する。
【0029】
室外側枠部材311の上面311a及び室内側枠部材312の上面312aは、いずれも同一平面上に配置されており、新設上枠31の見込み方向に面一状に並んで配置されている。
【0030】
室外側枠部材311は、室外側枠部材311の上面311aよりも低い位置で室外側X1に向けて延びる室外側延出部3113を一体に有する。室外側延出部3113は、新設上枠31の室外側X1の端部に配置される。室外側延出部3113は、見込み方向において、ガイドレール314bとガイドレール314cとの間に配置される。室外側延出部3113は、見込み方向において、新設上枠31の上面に浸入した雨水を室内側X2に流入させることなく、左右方向に流す排水溝でもある。
【0031】
室外側延出部3113の最も室外側X1の部位には、見付け方向の上方に向けて延びる室外側壁部315が一体に設けられる。室外側壁部315は、室外側枠部材311及び室内側枠部材312の上面311a,312aよりもさらに上方に突出し、既設上枠21の最も室外側X1のガイドレール211cの室外側面211dに対して、室外側X1から重なるように配置されている。これにより、ガイドレール211cの室外側面211d(室外側部分)は、新設上枠31の室外側壁部315(室外側部)に覆われて配置される。
【0032】
室外側壁部315には、アルミニウム等の金属材からなる化粧材316(カバー材)が室外側X1から着脱可能に取り付けられている。化粧材316は、室外側壁部315を覆うとともに、既設上枠21よりも見付け方向の上方に延出し、新設上枠31の室外側X1の見付け面を形成している。化粧材316は、既設上枠21と外壁材102との間に露出するシーリング材104を室外側X1から覆い隠している。
【0033】
新設上枠31の最も室内側X2の部位には、新設上枠31を建物躯体100に固定するための取付部318が一体に設けられる。取付部318は、室外側枠部材311及び室内側枠部材312の上面311a,312aと平行に配置され、室内側枠部材312における室内側X2の端面の上部から室内側X2に向けて板状に延出している。
【0034】
取付部318の上面には、新設上枠31の長さ方向に延びる少なくとも一対の突条部3181が設けられる。一対の突条部3181は、取付部318の上面から僅かに上方に突出し、見込み方向に所定の間隔をあけて平行に配置される。
【0035】
矩形に四方組みされた状態の新設枠3における新設上枠31は、既設上枠21から額縁部材101に亘る部位の内周側に配置される。新設上枠31の室外側枠部材311は、既設上枠21の下方に配置される。新設上枠31の室内側枠部材312は、額縁部材101の下方に配置される。
【0036】
図3に示すように、新設上枠31と額縁部材101との間に隙間が形成される場合には、その隙間を埋めるようにスペーサ部材301が配置される。スペーサ部材301は、1枚以上のシートによって構成される。スペーサ部材301は、新設上枠31の長さ方向の幅が所定幅のピース状に形成され、新設上枠31の長さ方向に離れた複数箇所に配置されている。スペーサ部材301を構成するシートの厚み及びシートの積層数は、新設上枠31の室内側枠部材312と額縁部材101との間の隙間の大きさ等に応じて適宜設定される。
【0037】
室外側枠部材311の上面311aの室内側X2の部位、室内側枠部材312の上面312a、取付部318及び連結部材313は、スペーサ部材301に当接して重なっている。四方組みされた新設枠3における新設上枠31は、室内側X2から取付部318及びスペーサ部材301を貫通するねじSC1によって、既設上枠21よりも室内側X2の建物躯体100に固定される。ねじSC1は、取付部318の一対の突条部3181の間を貫通する。一対の突条部3181は、スペーサ部材301に当接し、ねじSC1の締結トルクが作用した際の取付部318の変形を抑制する。
【0038】
新設枠3が既設枠2の内周側に取り付けられた状態において、既設上枠21と新設上枠31との間には、新設上枠31を既設上枠21に取り付けるための他の部材が介在していない。新設上枠31は、既設上枠21の内周側に直接的に上下に対面するように配置される。そのため、新設上枠31は、既設上枠21に可及的に近接して配置可能である。新設上枠31は、既設上枠21に固定されないため、既設上枠21に歪み等が生じていても、その歪みの状態に影響されずに取り付け可能である。ねじSC1は、既設上枠21と接触しないため、ねじSC1を介して既設上枠21と新設上枠31の室内側枠部材312との間で熱が伝達されることもない。
【0039】
新設上枠31の一対のガイドレール314a,314bの間には、樹脂製または木質由来材料製のレール間カバー3114が取り付けられる。レール間カバー3114は、新設上枠31におけるガイドレール314a,314bの間を実質的に遮蔽するように、室外側枠部材311の下面と連結部材313の下面側とに亘って配置される。図3に示すように、レール間カバー3114は、上板部3114aと、上板部3114aの下方に略平行に配置される下板部3114bと、上板部3114a及び下板部3114bを繋ぐ複数の連結板部3114cとによって構成される二重構造を有する。レール間カバー3114は、既設上枠21側から新設上枠31に伝わる外気温度が、新設上枠31の内周側に伝達されることを抑制する。
【0040】
図3に示すように、新設上枠31の室内側枠部材312の室内側X2の端部の下部には、樹脂製または木質由来材料製のアングル部材319が取り付けられている。アングル部材319の室外側X1には、樹脂製または木質由来材料製のカバー材3191が一体に設けられている。アングル部材319には、ねじ51aによって、樹脂製の化粧カバー51が取り付けられている。
【0041】
化粧カバー51は、アングル部材319に連続して室内側X2に向けて延びるとともに、額縁部材101に亘って配置される。アングル部材319に固定された化粧カバー51は、アングル部材319と額縁部材101との間の新設上枠31及びスペーサ部材301を室内側X2から覆っている。ねじSC1の頭部は、化粧カバー51の内側に配置される。化粧カバー51と額縁部材101との境目は、ねじ61aによって額縁部材101に固定される断面L字状の見切り材61によって遮蔽されている。
【0042】
次に、新設下枠32について説明する。
【0043】
図4に示すように、新設下枠32は、既設下枠22の長さ方向に沿って左右方向に延びている。新設下枠32は、既設下枠22のガイドレール221cから額縁部材101の見込み方向の中央部付近に亘る見込み方向の長さを有する。新設下枠32は、金属製の室外側枠部材321(室外側部分)と金属製の室内側枠部材322(室内側部分)とに見込み方向に2分割されている。室外側枠部材321及び室内側枠部材322は、いずれも金属枠部材であり、それぞれアルミニウム等の金属材によって長さ方向に押出し成形された押出形材からなる。室外側枠部材321と室内側枠部材322との間には、連結部材323が配置されている。室外側枠部材321と室内側枠部材322とは、連結部材323によって一体的に連結されている。連結部材323は、樹脂等の断熱性を有する部材からなり、新設下枠32における室外側枠部材321から室内側枠部材322への熱の伝達を遮断する。
【0044】
室外側枠部材321と室内側枠部材322とは、連結支持板35(分離防止金具)により互いが連結されている。連結支持板35の詳細については後述する。
【0045】
新設下枠32は、新設上枠31のガイドレール314a,314b,314cに対応してそれぞれ上方に突出するガイドレール324a,324b,324cを有する。ガイドレール324a,324b,324cは、新設下枠32の長さ方向の全長に亘って延びている。最も室内側X2のガイドレール324aは、室内側枠部材322の上面における最も室外側X1に、連結部材323に隣接して配置される。ガイドレール324bは、室外側枠部材321の上面における見込み方向の中央部付近に配置される。ガイドレール324cは、室外側枠部材321の上面における最も室外側X1に配置される。
【0046】
図4に示すように、室外側枠部材321は、既設下枠22の形状に沿うように下方に向けて膨出する形状の中空部3211を有する。
【0047】
室内側枠部材322は、連結部材323から室内側X2に向けて延びる断面略矩形状の中空部3221を有する。室内側枠部材322の下面における室外側X1の部位には、上方に向けて凹んだ形状の段部3222が形成されている。室内側枠部材322の下面における室内側X2の部位には、下方に突出する2つの段差脚部3223が形成されている。
【0048】
新設下枠32の室外側X1の部位には、高さ調整部材325が取り付けられる。高さ調整部材325は、新設下枠32から下方に延び、既設下枠22のガイドレール221b,221c間の下段部22eの上面に載置される。高さ調整部材325が調整されることによって、新設下枠32の室外側X1の高さが調整される。
【0049】
新設下枠32の室外側X1の側面には、アルミニウム等の金属材からなる化粧材326(カバー材)が室外側X1から着脱可能に取り付けられている。化粧材326は、高さ調整部材325を覆うとともに、既設下枠22よりも見付方向の下方に延出し、新設下枠32の見付け面を形成している。化粧材326は、既設下枠22と外壁材102との間に露出するシーリング材104を室外側X1から覆い隠している。
【0050】
新設下枠32の最も室内側X2の部位には、新設下枠32を建物躯体100に固定するための取付部327が一体に設けられる。取付部327は、室内側枠部材322における室内側X2の端面の下部から室内側X2に向けて板状に延出している。
【0051】
取付部327の下面には、新設下枠32の長さ方向に延びる少なくとも一対の突条部3271が設けられる。一対の突条部3271は、取付部327の下面から僅かに下方に突出し、見込み方向に所定の間隔をあけて平行に配置される。
【0052】
矩形に四方組みされた状態の新設枠3において、新設下枠32は、既設下枠22から額縁部材101に亘る部位の内周側に配置される。新設下枠32の室外側枠部材321は、既設下枠22の上方に配置される。新設下枠32の室内側枠部材322は、額縁部材101の上方に配置される。
【0053】
取付部327は、額縁部材101に当接している。四方組みされた新設枠3における新設下枠32は、室内側X2から取付部327を貫通するねじSC2によって、既設下枠22よりも室内側X2の建物躯体100に固定される。ねじSC2は、取付部327の一対の突条部3271の間を貫通する。一対の突条部3271は、額縁部材101に当接し、ねじSC2の締結トルクが作用した際の取付部327の変形を抑制する。
【0054】
図4に示すように、新設下枠32の室内側枠部材322の段部3222内には、下方からスペーサ部材302と連結支持板35とがねじ352bによって取り付けられ、額縁部材101との間を埋めている。新設下枠32の室外側枠部材321と室内側枠部材322とは、連結支持板35(分離防止金具)により互いが連結されている。
【0055】
スペーサ部材302は、1枚以上のシートによって構成される。スペーサ部材302は、新設下枠32の長さ方向の幅が所定幅のピース状に形成され、新設下枠32の長さ方向に離れた複数箇所に配置されているか、または、スペーサ部材302は、新設下枠32の長さ方向の全長に亘って配置されている。スペーサ部材302を構成するシートの厚み及びシートの積層数は、段部3222の上下方向の深さ及び新設下枠32の室内側枠部材322と額縁部材101との間の隙間の大きさ等に応じて適宜設定される。
【0056】
連結支持板35は、アルミニウム等の金属材により形成された金属製の板材で構成され、図4に示すように、見込み方向に延びる板状に形成される。連結支持板35は、段差状に形成され、室内側枠部材322から連結部材323の下方を通って室外側枠部材321まで延びている。連結支持板35は、図1に示すように、左右方向の長さが所定幅のピース状の部材により構成され、改装建具1の左右方向の中央付近に配置される。これにより、連結支持板35が新設下枠32の長さ方向の全長に亘って形成されるよりも、室外側枠部材321から室内側枠部材322への熱の伝達が連結部材323によって遮断される機能が確保され、断熱性能を維持できる。
【0057】
連結支持板35が設けられている新設下枠32の長さ方向である左右方向の中央付近においては、新設下枠32の取付部327と室内側枠部材322の下面の室内側X2の部位から下方に突出する2つの段差脚部3223とは連結支持板35が配置される幅の分だけ欠損して切り欠かれている。連結支持板35は、新設下枠32の長さ方向の中央付近において、新設下枠32の取付部327及び2つの段差脚部3223が切り欠かれて欠損された箇所に設けられている。
【0058】
図4に示すように、連結支持板35は、新設上枠31の外周側(上方側、見付け方向の外側)に配置される。連結支持板35は、見込み方向において、室外側枠部材321と室内側枠部材322とを連結する連結部材323を跨いで、室外側枠部材321と室内側枠部材322とを下方から支持した状態で接続する。連結支持板35は、一方側が、室外側枠部材321に固定され、他方側が、室内側枠部材322に固定される。
【0059】
連結支持板35は、室外側X1に配置される室外側上段板351と、室内側X2に配置され室外側上段板351よりも低い位置に配置される室内側下段板352と、室外側X1から室内側X2向かうに従って下り傾斜で傾斜して形成され室外側上段板351と室内側下段板352とを接続する下り傾斜接続板353と、を有する。
【0060】
室外側上段板351は、室外側X1に配置され、見込み方向に略水平に延びる。室外側上段板351は、室外側枠部材321における連結部材323に隣接する部位の下面321bの下方に配置され、室外側枠部材321における連結部材323に隣接する部位の下面321bに当接し、下方から室外側枠部材321を支持している。室外側上段板351は、室外側上段板351及び新設下枠32の室外側枠部材321の室内側X2の下部を貫通するねじ351aによって、新設下枠32の室外側枠部材321の室内側X2の下部に固定される。
【0061】
室内側下段板352は、室外側上段板351の室内側X2に下り傾斜接続板353を介して接続され、室外側上段板351よりも低い位置において、見込み方向に略水平に延びる。室内側下段板352は、新設下枠32の室内側枠部材322の室内側X2の端面よりも室内側X2に突出し、新設下枠32の取付部327の先端と同じ位置まで延出する。
【0062】
室内側下段板352は、室内側X2の部位が、室内側下段板352を斜め上方から貫通するねじ352aによって、既設下枠22よりも室内側X2の建物躯体100に固定される。室内側下段板352の室内側X2の部位を固定するねじ352aは、左右方向に見た場合において、新設下枠32の取付部327を固定するねじSC2と同様の大きさのねじが使用され、ほぼ同じ位置でほぼ同様の傾斜角度で配置されている。室内側下段板352は、室外側X1の部位が、室内側下段板352、スペーサ部材302及び室内側枠部材322の段部3222を下方から貫通するねじ352bによって、室内側枠部材322の下部に固定される。
【0063】
以上の連結支持板35は、火災発生時に、室外側枠部材321と室内側枠部材322との間に配置される樹脂で構成された連結部材323が溶融しても、室外側枠部材321と室内側枠部材322とを接続すると共に金属製の板材で形成されているため、室外側枠部材321と室内側枠部材322との分離を防止できる。これにより、火災発生時に、樹脂で構成された連結部材323が焼失しても、新設下枠32の強度を維持できる。
【0064】
また、連結支持板35は、室内側X2の部位において、ねじ352aによって建物躯体100に固定されており、室外側X1の部位において、新設下枠32の室内側枠部材322を下方から支持している。これにより、連結支持板35は、室内側X2の部位がねじ352aによって建物躯体100に固定されているため、室外側X1の部位において、新設下枠32の室外側枠部材321が下方に垂れ下がることを防止した状態で支持できる。
【0065】
新設枠3が既設枠2の内周側に取り付けられた状態において、既設下枠22と新設下枠32との間には、新設下枠32を既設下枠22に取り付けるための他の部材が介在していない。新設下枠32は、既設下枠22の内周側に直接的に上下に対面するように配置される。そのため、新設下枠32は、既設下枠22に可及的に近接して配置可能である。新設下枠32は、既設下枠22に固定されないため、既設下枠22に歪み等が生じていても、その歪みの状態に影響されずに取り付け可能である。ねじSC2は、既設下枠22と接触しないため、ねじSC2を介して既設下枠22と新設下枠32の室内側枠部材322との間で熱が伝達されることもない。
【0066】
新設下枠32の一対のガイドレール324a,324bの間には、樹脂製または木質由来材料製のカバー材3213が取り付けられる。カバー材3213は、ガイドレール324bの室内側X2の側面を覆うとともに室内側X2に向けて延びて、室外側枠部材321の上面と連結部材323の上面側とを覆っている。
【0067】
図4に示すように、新設下枠32の室内側枠部材322には、樹脂製または木質由来材料製のアングル部材328が取り付けられている。アングル部材328の室外側X1には、樹脂製または木質由来材料製のカバー材3281が一体に設けられている。アングル部材328には、ねじ52aによって、樹脂製の化粧カバー52が取り付けられている。
【0068】
化粧カバー52は、アングル部材328に連続して室内側X2に向けて延びるとともに、額縁部材101に亘って配置される。アングル部材328に固定された化粧カバー52は、アングル部材328と額縁部材101との間の新設下枠32を室内側X2から覆っている。ねじSC2の頭部及びねじ352aの頭部は、化粧カバー52の内側に配置される。化粧カバー52と額縁部材101との境目は、ねじ62aによって額縁部材101に固定される断面L字状の見切り材62によって遮蔽されている。
【0069】
次に、障子41,42について説明する。
【0070】
障子41,42は、図2に示すように、それぞれ上框411,421と、下框412,422と、左右一対の縦框(図示せず)と、を矩形に四方組みした框体の内側に、1枚以上のガラス等からなる面材414,424を納めることによって構成される。
【0071】
図2に示すように、上框411,421は、アルミニウム等の金属材によって長さ方向に押出し成形された押出形材からなる上框本体4111,4211と、上框本体4111,4211の室内側X2の側面をカバーする樹脂製または木質由来材料製のカバー部材4112,4212と、によって構成される。上框本体4111,4211は、新設上枠31のガイドレール314a,314bの下部に設けられる。
【0072】
図2に示すように、下框412,422は、アルミニウム等の金属材によって長さ方向に押出し成形された押出形材からなる下框本体4121,4221と、下框本体4121,4221の室内側X2の側面をカバーする樹脂製または木質由来材料製のカバー部材4122,4222と、によって構成される。下框本体4121,4221は、新設下枠32のガイドレール324a,324bの上部に設けられる。下框本体4121,4221の内部には、戸車4123,4223が設けられ、ガイドレール324a,324b上に転動可能に載置されている。
【0073】
以上の本実施形態の改装建具1によれば、新設枠3が既設枠2の内周側に取り付けられた状態において、既設枠2と新設枠3との間には、新設枠3を既設枠2に対して取り付けるための部材が介在しないため、新設枠3は、既設枠2に可及的に近接して配置可能である。そのため、枠部材の見付け方向の寸法が可及的にコンパクトな改装建具1を構築することができる。新設枠3は、既設枠2に固定されないため、既設枠2の歪みの状態に影響されずに取り付け可能である。そのため、新設枠3の施工性が向上する。固定部材であるねじSC1,SC2は、既設枠2と接触しないため、ねじSC1,SC2を介して既設枠2と新設枠3との間で熱が伝達されることがなく、断熱性に優れる。
【0074】
本実施形態の改装建具1は、以下の効果を有する。
【0075】
本実施形態の改装建具1は、建物躯体100の開口部に取り付けられる既設枠21,22と、既設枠2(既設上枠21,既設下枠22)の内周側に取り付けられ、金属製の室外側枠部材311,321と、金属製の室内側枠部材312,322と、室外側枠部材311,321と室内側枠部材312,322との間に配置され断熱性を有する連結部材313,323と、を有する新設枠3(新設上枠31,新設下枠32)と、室外側枠部材311,321と室内側枠部材312,322とを連結する分離防止金具8,連結支持板35と、を備える。
【0076】
そのため、分離防止金具8は、新設上枠31において、火災発生時に、室外側枠部材311と室内側枠部材312との間に配置される樹脂で構成された連結部材313が溶融しても、室外側枠部材311と室内側枠部材312とを接続すると共に金属製の板材で形成されているため、室外側枠部材311と室内側枠部材312との分離を防止できる。これにより、火災発生時に、樹脂で構成された連結部材313が焼失しても、新設上枠31の強度を維持できる。また、連結支持板35は、新設下枠32において、火災発生時に、室外側枠部材321と室内側枠部材322との間に配置される樹脂で構成された連結部材323が溶融しても、室外側枠部材321と室内側枠部材322とを接続すると共に金属製の板材で形成されているため、室外側枠部材321と室内側枠部材322との分離を防止できる。これにより、火災発生時に、樹脂で構成された連結部材323が焼失しても、新設下枠32の強度を維持できる。よって、防火性能を確保できる。
【0077】
また、本実施形態においては、連結支持板35の室内側X2の部位は、建物躯体100に固定される。これにより、連結支持板35は、室外側X1の部位において、新設下枠32の室外側枠部材321が下方に垂れ下がることを防止した状態で支持できる。
【0078】
また、本実施形態においては、分離防止金具8は、新設上枠31の外周側に配置される。そのため、既設上枠21の内周側に新設上枠31を取り付けた状態において、新設上枠31の外周側に配置された分離防止金具8は、新設上枠31の内周側からは視認しにくい位置に配置される。また、連結支持板35は、新設下枠32の外周側にされる。そのため、既設下枠22の内周側に新設下枠32を取り付けた状態において、新設下枠32の外周側に配置された連結支持板35は、新設下枠32の内周側からは視認しにくい位置に配置される。よって、新設枠3(新設上枠31,新設下枠32)の内周側からは、分離防止金具8及び連結支持板35が視認しにくい位置に配置されるため、意匠性を向上できる。
【0079】
以上、本開示の改装建具の一実施形態について説明したが、本開示の改装建具は適宜変更可能である。例えば、本開示の改装建具は、上述した2枚の障子41,42を有する者に制限されず、3枚以上の障子を有するものであってもよいし、1枚だけの障子を有する片引き窓を構成するものであってもよい。さらに、本開示の改装建具は、辷り出し窓やFIX窓、上げ下げ窓、外倒し窓、内倒し窓、あるいは開き窓を構成するものであってもよい。
【0080】
上述した実施形態においては、新設枠3を構成する新設上枠31、新設下枠32及び新設縦枠33,34それぞれに、分離防止金具を設けたが、これに限定されない。分離防止金具は、新設枠を構成する上下左右の枠部材のうちの少なくともいずれか1つの枠部材に設けられていてもよい。
【0081】
上述した実施形態においては、分離防止金具を、既設枠2(既設上枠21,既設下枠22)の長さ方向の幅が所定幅のピース状の部材により構成したが、これに限定されない。分離防止金具を、新設枠3(新設上枠31,新設下枠32,新設縦枠33,34)の長さ方向の全長に亘って延びる部材により構成してもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 改装建具、 2 既設枠、 3 新設枠、 8 分離防止金具、 21 既設上枠(既設枠)、 22 既設下枠(既設枠)、 31 新設上枠(新設枠)、 32 新設下枠(新設枠)、 35 連結支持板(分離防止金具)、 100 建物躯体、 311,321 室外側枠部材(室外側部分) 312,322 室内側枠部材(室内側部分)、 313,323 連結部材
図1
図2
図3
図4