(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025646
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】カセット式燃焼装置
(51)【国際特許分類】
H02N 11/00 20060101AFI20250214BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
H02N11/00 A
H02J7/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130602
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】523072120
【氏名又は名称】ファミリーファンド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(72)【発明者】
【氏名】米島 周作
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA08
5G503BA01
5G503BB01
5G503DA07
(57)【要約】
【課題】災害時において、通信モバイルの充電を行うことができるカセット式燃焼装置を提供する。
【解決手段】ガスファンヒータ10は、カセット式のガスボンベ21を装着されて使用されるカセット式燃焼装置である。ガスファンヒータ10は、発電ユニット40を備える。発電ユニット40は、ペルチェ素子である熱電変換体42及び制御基板ユニット70を備える。制御基板ユニット70は、制御IC73、電源IC74、2次電池75、及びUSBコネクタ72を有する。ガスファンヒータ10が使用されると、熱電変換体42が直流電流を出力する。熱電変換体42が出力した直流電流によって2次電池75が充電される。2次電池75が出力する直流電流がUSBコネクタ72から出力される。USBコネクタ72に接続された充電ケーブル76を通じて通信モバイル34或いはモバイルバッテリが充電される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カセット式ガスボンベが装着される装着部が設けられた本体と、
上記本体に設けられたバーナーと、
上記本体に設けられ、供給されるLPガスの流量を調整して上記バーナーに送ると共に当該LPガスに着火する操作部と、
上記本体に設けられ、LPガスを上記操作部に送給するガス送給部と、
上記本体に取り付けられており、上記バーナーによって加熱される第1片、及び第2片を有し、当該第1片及び第2片における温度差に応じた直流電流を生成する熱電変換体と、
上記熱電変換体が生成した直流電流を出力するモバイル充電用コネクタ(USB)と、を備えるカセット式燃焼装置。
【請求項2】
上記熱電変換体が生成した電流によって充電され、上記モバイル充電用コネクタに対して放電を行う2次電池を更に備えた、請求項1に記載のカセット式燃焼装置。
【請求項3】
上記熱電変換体と電気的に接続された本体側接続コネクタと、
上記本体側接続コネクタと接続するケース側接続コネクタを有し、且つ上記モバイル充電用コネクタ及び上記2次電池を保持し、上記本体に着脱自在のケースと、を更に備える、請求項2に記載のカセット式燃焼装置。
【請求項4】
上記2次電池の充電容量は、3000mAh以上7000mAh以下である、請求項2に記載のカセット式燃焼装置。
【請求項5】
上記熱電変換体が生成した電流によって駆動され、上記バーナーに送風するファンモータを更に備え、
上記第2片は、上記ファンモータにより形成される送風流路のうち上記バーナーよりも上流側に配置されている、請求項1に記載のカセット式燃焼装置。
【請求項6】
上記本体は、通信モバイル或いはモバイルバッテリが載置される載置部を更に備える、請求項1に記載のカセット式燃焼装置。
【請求項7】
上記熱電変換体及び上記モバイル充電用コネクタを保持し、且つ上記本体に着脱自在のケースを更に備える、請求項1に記載のカセット式燃焼装置。
【請求項8】
上記熱電変換体の第2片と上記装着部に装着されたカセット式ガスボンベとを熱的に接続する熱伝導体をさらに備える、請求項1に記載のカセット式燃焼装置。
【請求項9】
上記ガス送給部は、
上記本体の外面に露出し、外部からLPガスを供給するLPガス配管が着脱自在に接続されるソケットと、
上記装着部に装着されたカセット式ガスボンベからLPガスを所定圧力で安定して送給するガバナと、
第1ポート、第2ポート、及び第3ポートを有し、上記第1ポートと上記第3ポートとを連通する第1流路または上記第2ポートと上記第3ポートとを連通する第2流路を選択的に形成する流路切換弁と、
上記ソケット及び上記第1ポートを接続する第1配管と、
上記ガバナ及び上記第2ポートを接続する第2配管と、
上記第3ポート及び上記操作部を接続する第3配管とを備え、
上記操作部は、供給されたLPガスを上記バーナーに送給する単一の送給配管を備える、請求項1から8のいずれかに記載のカセット式燃焼装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カセット式ガスボンベが装着されて使用されるカセット式燃焼装置の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カセット式ガスファンヒータや、カセット式ガスコンロや、カセット式ガスストーブなど、カセット式ガスボンベが装着されて使用されるカセット式燃焼装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。カセット式燃焼装置は、外部からのガスの供給が不要であり、スタンドアローンで使用可能である。カセット式燃焼装置は、例えば災害時において避難場所や自宅で使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
災害時には、スマートフォン(登録商標)やタブレットなどの通信モバイルが、安否確認や連絡手段や情報収集手段として使用される。そして、避難場所での充電設備の不足によって、或いは停電によって、通信モバイルの充電が十分に行えないことが問題となっている。
【0005】
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、通信モバイルの充電を行い得るカセット式燃焼装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明に係るカセット式燃焼装置は、カセット式ガスボンベが装着される装着部が設けられた本体と、上記本体に設けられたバーナーと、上記本体に設けられ、供給されるLPガスの流量を調整して上記バーナーに送ると共に当該LPガスに着火する操作部と、上記本体に設けられ、LPガスを上記操作部に送給するガス送給部と、上記本体に取り付けられており、上記バーナーによって加熱される第1片、及び第2片を有し、当該第1片及び第2片における温度差に応じた直流電流を生成する熱電変換体と、上記熱電変換体が生成した直流電流を出力するモバイル充電用コネクタと、を備える。
【0007】
ガス送給部を通じてカセット式ガスボンベからバーナーにLPガスが供給され、バーナーにおいてLPガスが燃焼する。燃焼によって第1片が加熱されることにより、熱電変換体が直流電流を生成する。生成された直流電流は、モバイル充電用コネクタから出力され、通信モバイルを充電する。したがって、使用者は、災害時に使用するカセット式燃焼装置を用いて、通信モバイルの充電を行うことができる。
【0008】
(2) 本発明に係るカセット式燃焼装置は、上記熱電変換体が生成した電流によって充電され、上記モバイル充電用コネクタに対して放電を行う2次電池を更に備えていてもよい。
【0009】
熱電変換体が生成した電流は、2次電池により蓄えられる。したがって、カセット式燃焼装置の使用中だけでなく、使用後においても通信モバイルを充電することができる。
【0010】
(3) 本発明に係るカセット式燃焼装置は、上記熱電変換体と電気的に接続された本体側接続コネクタと、上記本体側接続コネクタと接続するケース側接続コネクタを有し、且つ上記モバイル充電用コネクタ及び上記2次電池を保持し、上記本体に着脱自在のケースと、を更に備えていてもよい。
【0011】
2次電池が充電された後、ケースを本体から取り外し、カセット式燃焼装置が置かれた場所以外の場所で通信モバイル或いはモバイルバッテリを充電することができる。
【0012】
(4) 2次電池の充電容量は、3000mAh以上7000mAh以下であってもよい。
【0013】
小型の通信モバイルの充電容量は、概ね3000mAhから3500mAhである。2次電池の充電容量を3000mAh以上7000mAh以下とすることにより、少なくとも1回~2回、小型の通信モバイルをフル充電することができる。
【0014】
(5) 本発明に係るカセット式燃焼装置は、上記熱電変換体が生成した電流によって駆動され、上記バーナーに送風するファンモータを更に備えていてもよい。上記第2片は、上記ファンモータにより形成される送風流路のうち上記バーナーよりも上流側に配置されている。
【0015】
熱電変換体の第2片が風の送風流路に配置されることにより、第1片と第2片との温度差を広げることができる。その結果、熱電変換体における発電効率を高めることができる。
【0016】
(6) 上記本体は、通信モバイル或いはモバイルバッテリが載置される載置部を更に備えていてもよい。
【0017】
使用者は、通信モバイル或いはモバイルバッテリを載置部に置くことができる。
【0018】
(7) 本発明に係るカセット式燃焼装置は、上記熱電変換体及び上記モバイル充電用コネクタを保持し、且つ上記本体に着脱自在のケースを更に備えていてもよい。
【0019】
ケースを本体から取り外し、熱電変換体の第1片を、カイロやお湯などの熱源によって加熱することにより、燃焼を行うことなく通信モバイルを充電することができる。
【0020】
(8) 本発明に係るカセット式燃焼装置は、上記熱電変換体の第2片と上記装着部に装着されたカセット式ガスボンベとを熱的に接続する熱伝導体をさらに備えていてもよい。
【0021】
熱伝導体により、第2片が冷やされる。その結果、第1片と第2片との温度差が大きくなり、熱電変換体における直流電流の生成効率が向上する。
【0022】
(9) 上記ガス送給部は、上記本体の外面に露出し、外部からLPガスを供給するLPガス配管が着脱自在に接続されるソケットと、上記装着部に装着されたカセット式ガスボンベからLPガスを所定圧力で安定して送給するガバナと、第1ポート、第2ポート、及び第3ポートを有し、上記第1ポートと上記第3ポートとを連通する第1流路または上記第2ポートと上記第3ポートとを連通する第2流路を選択的に形成する流路切換弁と、上記ソケット及び上記第1ポートを接続する第1配管と、上記ガバナ及び上記第2ポートを接続する第2配管と、上記第3ポート及び上記操作部を接続する第3配管とを備える。上記操作部は、供給されたLPガスを上記バーナーに送給する単一の送給配管を備える。
【0023】
上記流路切換弁が切り換えられることにより第1流路または第2流路が選択的に形成される。上記第1流路が形成されたときは、上記ソケット、上記第1配管及び上記第3配管を介して、外部からLPガスが上記操作部に供給される。上記ソケットに外部のLPガス配管が接続されるが、このLPガス配管は、いわゆる質量販売に係る小容器と接続される場合のほか、いわゆる体積販売に係る供給配管設備と接続され得る。他方、上記第2流路が形成されたときは、上記ボンベ装着部、上記ガバナ及び上記第3配管を介して、上記ボンベ装着部に装着されたカセット式ガスボンベからLPガスが上記操作部に供給される。すなわち、この発明では、LPガスが3系統から供給されるようになっており、上記流路切換弁の操作により、これらが簡単に切り替わる。加えて、上記操作部は、単一の送給配管を有し、上記バーナーに唯一の経路にてLPガスを供給する。
【発明の効果】
【0024】
この発明に係るカセット式燃焼装置は、災害時において、通信モバイルの充電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、第1実施形態のガスファンヒータ10の模式的な断面図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態の発電ユニット40の着脱を説明する説明図である。
【
図3】
図3は、変形例1のガスファンヒータ11の模式的な断面図である。
【
図4】
図4は、変形例1のバッテリユニット80の着脱を説明する説明図である。
【
図5】
図5は、第2実施形態のガスコンロ12の一部破断した平面図である。
【
図7】
図7は、発電ユニット100を本体90から取り外した状態の平面図である。
【
図8】
図8は、変形例2のガスコンロ13の一部破断した平面図である。
【
図9】
図9は、変形例3のガスコンロ14の一部破断した平面図である。
【
図10】
図10は、変形例4のガスコンロ15の一部破断した平面図である。
【
図11】
図11は、変形例5のガスコンロ18の一部破断した平面図である。
【
図12】
図12は、第3実施形態のガスストーブ16の斜視図である。
【
図14】
図14は、変形例6のガスストーブ17の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係るカセット式燃焼装置の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
【0027】
以下では、カセット式燃焼装置の一例であるカセット式のガスファンヒータ10(
図1参照)、カセット式のガスコンロ12(
図5参照)、及びカセット式のガスストーブ16(
図12参照)が、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態でそれぞれ説明される。
【0028】
カセット式燃焼装置は、装着されたカセット式ガスボンベ21(
図1、
図5、
図13参照)から供給されたLPガスを燃焼させる装置である。つまり、カセット式燃焼装置は、外部からのガスの供給を受けずにスタンドアローンで使用可能な装置である。カセット式燃焼装置は、例えば災害時において避難場所や自宅で使用される。或いはカセット式燃焼装置は、キャンプ地などにおいて屋外やテント内で使用される。
【0029】
[第1実施形態]
【0030】
図1は、カセット式燃焼装置の一例であるカセット式のガスファンヒータ10の模式的な縦断面図である。
図2は、発電ユニット40の着脱を説明する説明図である。
図1に示された実線の矢印は、ファンモータ26によって形成される空気(風)の流れを示している。
図1に示された破線の矢印は、バーナー25によって加熱された空気の流れを示している。
【0031】
ガスファンヒータ10は、ガスの燃焼による熱で加温された空気を排出する、いわゆる暖房装置である。
【0032】
ガスファンヒータ10は、例えば床に置かれて使用される。以下では、ガスファンヒータ10の使用状態における鉛直方向が上下方向7とされ、ガスファンヒータ10の奥行方向が前後方向8とされ、ガスファンヒータ10の幅方向が左右方向(
図1の紙面に垂直な方向)とされて説明がされる。
【0033】
ガスファンヒータ10は、本体22、ガバナ23、操作部24、バーナー25、ファンモータ26、及び発電ユニット40を備える。
【0034】
本体22は、中空の直方体状である。本体22は、例えば金属製の筐体に複数の合成樹脂成型品或いは金属製の部材が取り付けられることによって形成されている。
【0035】
本体22は、使用者が指を掛ける不図示の凹みを、例えば側面の上部或いは天面に有している。或いは、運搬用の取っ手が本体22に取り付けられている。つまり、ガスファンヒータ10は、人(使用者)によって運搬可能である。
【0036】
本体22内には、ファンモータ26が生成した風が通過する送風流路27が形成されている。送風流路27は、本体22の後面28、本体22の上部、及び本体22の前面29の上部に亘っている。後面28及び前面29の上部には、空気が流入或いは排出される不図示の通気口がそれぞれ設けられている。後面28から本体22内に流入した空気は、バーナー25によって加熱された空気とともに、温風として前面29の上部から排出される。
【0037】
本体22は、ガスボンベ21が装着される装着部30を有する。装着部30は、例えばガスボンベ21が嵌る半円筒状の嵌合部材である。或いは装着部30は、ガスボンベ21と係合する、いわゆるスナップフィット用の係合爪である。装着部30は、ガスボンベ21が着脱可能であれば、どのような部材及び手段で形成されていてもよい。
【0038】
装着部30は、本体22の後面28側の下部に設けられている。
図1には示されていないが、本体22の後面28は、下部に開口を有している。当該開口に開閉扉が取り付けられている。使用者は、当該開閉扉を開けて上記開口を開放し、当該開口を通じてガスボンベ21を交換する。
【0039】
本体22は、通信モバイル34或いは不図示のモバイルバッテリが載置される載置部35を備えている。載置部35は、本体22の後部且つ上部に位置している。
図1に示す例では、載置部35は、上方に開口するスリット36である。矩形板状の通信モバイル34は、横向きに立てた状態で上方からスリット36に挿入される。なお、載置部35は、スリット36の他、通信モバイル34が置かれる天面を有する形状など、通信モバイル34或いはモバイルバッテリを載置可能であれば、どのような形状であってもよい。また、載置部35は、本体22の後部且つ上部以外の場所に設けられていてもよい。
【0040】
本体22は、後面28に設けられた開口51を有する収容空間52(
図2参照)と、収容空間52を区画し、且つ発電ユニット40を前後方向8に沿ってスライド可能に支持する支持部材53(
図2参照)と、を有している。開口51は、上下方向7において本体22の中央部に位置するファンモータ26の下側に位置している。支持部材53は、例えば、前後方向8に沿うスリットや溝、或いはレールである。一方、発電ユニット40のケース41は、支持部材53に設けられたスリットや溝に嵌るレール、或いは支持部材53に設けられたレールに嵌るスリットや溝を有する。発電ユニット40は、開口51を通じて本体22の後方に使用者によって引き抜かれ、或いは開口51を通じて後方から収容空間52に押し込まれる。つまり、発電ユニット40は、開口51を通じて本体22に着脱自在である。
【0041】
本体22は、一対の端子54を更に備える。端子54は、導電性のある金属製の板バネである。一対の端子54は、例えば左右方向に並んで配置されている。一対の端子54は、一対のケーブル65により、ファンモータ26の直流モータ32と電気的に接続されている。一対の端子54は、本体22に装着された発電ユニット40の一対の端子39と当接する。直流モータ32は、端子54、39を通じて発電ユニット40から直流電力を供給されて駆動する。
【0042】
ガバナ23は、装着部30に装着されたガスボンベ21のガス噴出口と連結可能に、装着部30に隣接して本体22に取り付けられている。ガバナ23は、ガスボンベ21から流出するLPガスの圧力を調整する不図示の圧力調整バルブを有している。ガバナ23は、所定の一定圧力(たとえば280mmAq)でガスボンベ21からLPガスを流出させる。ガバナ23には、例えば市販品(既製品)が使用される。ガバナ23は、特許請求の範囲に記載された「ガス送給部」に相当する。
【0043】
操作部24は、つまみ31と、不図示の点火プラグ、流量調節バルブ、ガス管、及び連結体と、を備える。
【0044】
点火プラグは、バーナー25に隣接して本体22に取り付けられている。点火プラグとつまみ31とは、連結体によって連結されている。つまみ31は、本体22の前面29に取り付けられている。
【0045】
流量調節バルブは、いわゆるガスコックである。流量調節バルブの流入口は、ガバナ23と接続されている。流量調節バルブの流出口は、ガス管の一端と接続されている。ガス管の他端は、バーナー25と接続されている。点火プラグ、流量調節バルブ、ガス管、及び連結体には、例えば市販品(既製品)が使用される。
【0046】
つまみ31が回転操作されると、流量調節バルブが連動して開き、ガスボンベ21からガバナ23、流量調節バルブ、及びガス管を通じてバーナー25にLPガスが供給される。また、つまみ31が回転操作されると、連結体を通じて点火プラグが火花を生じさせ、バーナー25においてLPガスが燃焼する。連結体は、例えばリードと、リードを保護する保護カバーとである。
【0047】
バーナー25は、本体22の下部、且つ前後方向8における本体22の中央部に位置している。バーナー25には、例えば、ブンゼン燃焼方式を用いた、いわゆるブンゼンバーナーが用いられる。もっとも、他の燃焼方式のバーナーが用いられていてもよい。バーナー25には、市販品(既製品)が使用される。
【0048】
なお、バーナー25において燃焼が検知されず、且つ、つまみ31が所定の位置(閉位置)にない場合に流量調節バルブを閉じる安全装置が設けられていてもよい。
【0049】
ファンモータ26は、本体22の後部、且つ上下方向7における本体22の中央部に位置している。ファンモータ26は、直流モータ32と、直流モータ32のシャフトに固定されたファン33と、を備える。直流モータ32は、発電ユニット40から供給された直流電流によってシャフトを回転させる。
【0050】
発電ユニット40は、LPガスの燃焼を利用して発電を行うものである。発電ユニット40は、本体22の収容空間52に収容されており、ファンモータ26の下方、ガスボンベ21の上方、且つバーナー25の後方斜め上に位置している。
【0051】
発電ユニット40は、ケース41、熱電変換体42、制御基板ユニット70、及び一対の端子39を備える。
【0052】
端子39は、導電性のある金属製の板バネである。端子39は、ケース41の上面に取り付けられている。もっとも、端子39は、本体22に設けられた端子54と接触可能であれば、ケース41の左側面や右側面や下面に取り付けられていてもよい。
【0053】
ケース41は、中空の直方体状である。ケース41は、例えば合成樹脂成型品である。ケース41は、本体22の支持部材53に設けられたスリットや溝に嵌るレール、或いは支持部材53に設けられたレールに嵌るスリットや溝を有する。発電ユニット40は、使用者によって後方へスライドされて本体22から引き抜かれ、前方へスライドされることによって本体22に装着される。つまり、発電ユニット40は、本体22に着脱自在である。なお、支持部材53に設けられたスリットや溝に嵌るレール、或いは支持部材53に設けられたレールに嵌るスリットや溝は、ケース41の左右の側面に設けられていてもよい。また、発電ユニット40を前後方向8にスライド可能に支持する構成は、レールやスリット以外であってもよい。
【0054】
ケース41は、内部空間を仕切る第1仕切板44及び第2仕切板45を有する。第1仕切板44は、ケース41の内部空間を下部空間60と上部空間とに仕切っている。第2仕切板45は、当該上部空間を上部第1空間61と上部第2空間62とに仕切っている。
【0055】
ケース41は、下部空間60を区画する後壁の下部に、端子用開口46を有している。端子用開口46は、後述のUSBコネクタ72を外部に露出させる。
【0056】
ケース41は、空気が上部第1空間61に流入する吸気用開口47を後壁の上部に有している。また、ケース41は、上部第1空間61に流入した空気が流出する流出用開口48を上壁に有している。ファンモータ26が生成した空気の流れ(負圧)により、吸気用開口47から上部第1空間61に空気が流入し、流出用開口48から空気が流出する。つまり、空気が上部第1空間61内を通過する。上部第1空間61内を通過する空気は、熱電変換体42の第2片64を冷却する。
【0057】
ケース41は、熱電変換体42の第1片63を露出させる前部開口49を前壁に有している。また、ケース41の第2仕切板45は、熱電変換体42の第2片64を上部第1空間に露出させる露出用開口50を有している。熱電変換体42の第1片63は、前部開口49を通じてバーナー25の炎によって加熱され、熱電変換体42の第2片64は、露出用開口50を通じて冷却される。
【0058】
制御基板ユニット70が、下部空間60に配置されている。つまり、制御基板ユニット70は、ケース41に保持されている。制御基板ユニット70は、第1ケーブル78により、熱電変換体42と電気的に接続され、第2ケーブル79により、端子39と電気的に接続されている。
【0059】
制御基板ユニット70は、回路基板71と、回路基板71に実装された種々の電子部品とを備える。種々の電子部品は、USBコネクタ72や、制御IC73や、電源IC74や、2次電池75が装着されたソケット(不図示)などである。また、種々の電子部品は、抵抗やコイルやコンデンサやスイッチング素子などを含んでいてもよい。当該コンデンサは、制御IC73の初期駆動用の電力を供給する充電用コンデンサであってもよい。当該スイッチング素子は、例えば制御IC73によって駆動を制御され、2次電池75或いは熱電変換体42からファンモータ26への直流電流の供給をオンオフする。制御IC73は、例えばバーナー25が点火されたことを検知したことに基づいて、当該スイッチング素子をオンにしてファンモータ26を駆動させる。また、制御IC73は、バーナー25へのLPガスの供給停止を検知したことに基づいて当該スイッチング素子をオフにしてファンモータ26の駆動を停止させる。
【0060】
2次電池75は、充電容量が3000mAh以上7000mAh以下のものが使用される。なお、スマートフォン(登録商標)などの一般的な充電容量は3000mAhから3500mAhである。つまり、2次電池75は、1回から2回程度、通信モバイル34をフル充電することができる。
【0061】
回路基板71は、矩形板状であり、例えば実装面を上にして下部空間60に配置されている。
【0062】
USBコネクタ72は、回路基板71の後部の上面に実装されており、ケース41の端子用開口46によって外部に露出されている。使用者は、端子用開口46を通じて充電ケーブル76のUSB端子77をUSBコネクタ72に挿入する。USBコネクタ72は、特許請求の範囲に記載された「モバイル充電用コネクタ」に相当する。
【0063】
電源IC74は、熱電変換体42が出力した直流電圧を昇圧及び安定化させる回路である。つまり、電源IC74は、いわゆるDC/DCコンバータである。
【0064】
制御IC73は、電源IC74を駆動させ、電源IC74が出力した直流電流によって2次電池75を充電し、2次電池75から直流モータ32及びUSBコネクタ72に直流電流を供給(放電)させる回路である。つまり、制御IC73は、いわゆるドライバICである。
【0065】
制御基板ユニット70は、熱電変換体42が出力した直流電流によって2次電池75を充電し、直流モータ32に直流電流を供給して駆動させ、USBコネクタ72に直流電流を供給して通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電する。
【0066】
熱電変換体42は、上部第2空間62に配置され、ケース41に固定されている。つまい、熱電変換体42は、ケース41に保持されている。熱電変換体42は、いわゆるペルチェ素子であって、第1片63及び第2片64と、不図示の出力端子とを備える。第1片63と第2片64とは、第1片63を前とし、第2片64を後ろとして前後方向8に沿って並んでいる。
【0067】
第1片63の前面は、バーナー25の上方に位置しており、且つバーナー25で生じる炎の後方に位置している。また、第1片63の前面は、ケース41の前部開口49によって外部に露出している。第1片63は、バーナー25の炎によって加熱される。
【0068】
第2片64の後面は、空気が流通する上部第1空間61に面しており、ファンモータ26により形成される送風流路のうち、バーナー25よりも上流側に位置している。第2片64は、上部第1空間61を通過する空気によって冷却される。
【0069】
熱電変換体42は、第1片63と第2片64との温度差に応じた起電力(直流電圧)を生じさせ、直流電流を出力する。熱電変換体42が出力した直流電流は、第1ケーブル78を通じて制御基板ユニット70に入力する。
【0070】
以下、ガスファンヒータ10の使用について説明がされる。
【0071】
ガスファンヒータ10は、例えば災害時において、避難場所や自宅で使用される。或いはガスファンヒータ10は、キャンプ場などにおいて屋外やテント内で使用される。使用者は、ガスボンベ21をガスファンヒータ10に装着した後、つまみ31を操作してバーナー25から流出するLPガスに着火する。バーナー25で生じた炎によって熱電変換体42の第1片63が加熱され、熱電変換体42が直流電流を出力する。熱電変換体42が出力した直流電流によってファンモータ26が駆動し、風が生じる。生じた風により、温風がガスファンヒータ10から排出され、また、熱電変換体42の第2片64が冷やされる。第2片64が冷やされることにより、熱電変換体42における直流電流の出力効率が高まる。そして、熱電変換体42が出力した直流電流により、2次電池75が充電される。
【0072】
ガスファンヒータ10の使用時或いはガスファンヒータ10の使用後、USBコネクタ72にUSB端子77が装着されると、充電ケーブル76を通じて2次電池75から通信モバイル34或いはモバイルバッテリに直流電流が供給される。つまり、ガスファンヒータ10により、通信モバイル34或いはモバイルバッテリが充電される。
【0073】
また、ガスファンヒータ10が使用されていない状態において、発電ユニット40が使用者によって本体22から引き抜かれた後、充電ケーブル76のUSB端子77がUSBコネクタ72に装着される。充電ケーブル76を通じて2次電池75から通信モバイル34或いはモバイルバッテリに直流電流が供給される。
【0074】
[第1実施形態の作用効果]
【0075】
本実施形態では、避難場所や、停電が生じた自宅や、屋外などにおいて、ガスファンヒータ10を用いて通信モバイル34或いはモバイルバッテリの充電を行うことができる。
【0076】
本実施形態では、発電ユニット40は、2次電池75を備える。したがって、ガスファンヒータ10を使用していない場合でも、通信モバイル34或いはモバイルバッテリの充電を行うことができる。
【0077】
本実施形態では、2次電池75の充電容量は、3000mAh以上7000mAh以下である。したがって、2次電池75は、ガスファンヒータ10が使用されていない場合でも、1回から2回程度、一般的な通信モバイル34を充電することができる。
【0078】
本実施形態では、熱電変換体42の第2片64が、ファンモータ26が生じさせる風の送風流路に配置されており、当該風によって冷却される。したがって、第2片64が風によって冷却されない場合よりも、熱電変換体42における発電効率が高くなる。
【0079】
本実施形態では、通信モバイル34或いはモバイルバッテリが載置される載置部35が本体22に設けられている。使用者は、載置部35に通信モバイル34或いはモバイルバッテリを載置して通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電することができる。したがって、ガスファンヒータ10の使い勝手が良くなる。
【0080】
本実施形態では、制御基板ユニット70とともに熱電変換体42も本体22から取り外すことができる。したがって、熱電変換体42の第1片63を、カイロやお湯などの熱源によって加熱することにより、熱電変換体42に発電を行わせて通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電することができる。
【0081】
本実施形態では、発電ユニット40のケース41は、ガスボンベ21の上方に位置している。したがって、ケース41は、使用によって温度が低下したガスボンベ21によって冷やされる。その結果、ケース41を通じて熱電変換体42の第2片64が冷やされ、熱電変換体42における発電効率がさらに高くなる。
【0082】
[変形例1]
【0083】
上述の実施形態では、2次電池75及びUSBコネクタ72を含む制御基板ユニット70(
図1参照)と、熱電変換体42(
図1参照)との両方が本体22から取り外せる例が説明された。本変形例では、熱電変換体42が本体22に固定されており、制御基板ユニット70のみが本体22から取り外せる例が説明される。
【0084】
以下では、第1実施形態と同一の構成には、第1実施形態と同一の符号が付されて説明が省略される。また、以下で説明される構成以外の構成は、第1実施形態の構成と同一である。
【0085】
図3は、本変形例に係るガスファンヒータ11の断面図である。
図4は、本変形例に係るバッテリユニット80の着脱を説明する説明図である。
図3に示された実線の矢印は、ファンモータ26によって形成される空気(風)の流れを示している。
図3に示された破線の矢印は、バーナー25によって加熱された空気の流れを示している。
【0086】
ガスファンヒータ11は、発電ユニット40(
図1参照)に代えて、発電ユニット55及びバッテリユニット80を備える。
【0087】
発電ユニット55は、取付部材56、接続コネクタ84、及び熱電変換体42を有する。
【0088】
取付部材56は、熱電変換体42を本体22に固定する部材である。取付部材56は、例えば合成樹脂成型品である。取付部材56は、ファンモータ26の前方であって、且つバーナー25で生じる炎の後方となる位置に配置されている。取付部材56は、ネジなどの固着具を用いて本体22に固定されている。
【0089】
取付部材56は、中空の直方体状であり、内部に熱電変換体42を収容する。取付部材56の前壁は、第1開口57を有し、取付部材56の後壁は、第2開口58を有している。第1開口57は、熱電変換体42の第1片63を外部に露出させ、第2開口58は、熱電変換体42の第2片64を外部に露出させる。熱電変換体42の第1片63は、第1開口57を通じて、バーナー25で生じた炎によって加熱される。熱電変換体42の第2片64は、第2開口58を通じて、ファンモータ26が生じさせた風によって冷却される。熱電変換体42は、第1片63と第2片64との間に生じた温度差によって直流電流を生成する。
【0090】
取付部材56は、下面から下向きに延出された延出片59を有する。延出片59の後面には、接続コネクタ84が取り付けられている。接続コネクタ84は、ケーブル65により、熱電変換体42の出力端子と接続されている。接続コネクタ84は、特許請求の範囲に記載された「本体側接続コネクタ」に相当する。
【0091】
バッテリユニット80は、ケース81と、制御基板ユニット70と、一対の端子39とを備える。
【0092】
端子39は、第2ケーブル79により、制御基板ユニット70と電気的に接続されている。
【0093】
ケース81は、中空の直方体状である。ケース81は、例えば合成樹脂成型品である。ケース81は、本体22の支持部材53に設けられたスリットや溝に嵌るレール、或いは支持部材53に設けられたレールに嵌るスリットや溝を有する。バッテリユニット80は、使用者によって後方へスライドされて本体22から引き抜かれ、前方へスライドされることによって本体22に装着される。つまり、バッテリユニット80は、本体22に着脱自在である。なお、支持部材53に設けられたスリットや溝に嵌るレール、或いは支持部材53に設けられたレールに嵌るスリットや溝は、ケース81の左右の側面に設けられていてもよい。また、バッテリユニット80を前後方向8にスライド可能に支持する構成は、レールやスリット以外であってもよい。
【0094】
ケース81の前壁は、接続コネクタ82を外部に露出させる前部開口83を有する。ケース81の後壁は、端子用開口46を有する。
【0095】
制御基板ユニット70は、ケース81の内部に配置されている。制御基板ユニット70は、回路基板71、USBコネクタ72、制御IC73、電源IC74、2次電池75が装着されるソケットに加え、接続コネクタ82を有している。接続コネクタ82は、回路基板71の前部に位置している。接続コネクタ82は、前部開口83を通じて本体22の接続コネクタ84と接続している。つまり、制御基板ユニット70は、接続コネクタ82、84を通じて熱電変換体42と電気的に接続されている。接続コネクタ82は、特許請求の範囲に記載された「ケース側接続コネクタ」に相当する。
【0096】
ガスファンヒータ11の使用時或いはガスファンヒータ11の使用後、USBコネクタ72にUSB端子77が装着されると、充電ケーブル76を通じて2次電池75から通信モバイル34或いはモバイルバッテリに直流電流が供給される。つまり、ガスファンヒータ11により、通信モバイル34或いはモバイルバッテリが充電される。
【0097】
ガスファンヒータ11が使用されていない状態において、バッテリユニット80が使用者によって本体22から引き抜かれた後、充電ケーブル76のUSB端子77がUSBコネクタ72に装着される。充電ケーブル76を通じて2次電池75から通信モバイル34或いはモバイルバッテリに直流電流が供給される。
【0098】
[変形例1の作用効果]
【0099】
本変形例では、使用者がバッテリユニット80を携帯することができるから、使用者は、ガスファンヒータ11を使用しない場合、ガスファンヒータ11が置かれた場所以外の場所で通信モバイル34を充電することができる。
【0100】
[第2実施形態]
【0101】
本実施形態では、カセット式燃焼装置の一例であるカセット式のガスコンロ12(
図5参照)が説明される。ガスコンロ12は、鍋やフライパンなどの調理器具を加熱する装置である。
【0102】
以下では、第1実施形態と同一の構成には、第1実施形態と同一の符号が付されて説明が省略される。また、以下で説明される構成以外の構成は、第1実施形態の構成と同一である。
【0103】
図5は、カセット式燃焼装置の一例であるカセット式のガスコンロ12の模式的な平面図である。
図5において、発電ユニット100は、破断して表示されている。
図6は、
図5におけるVI-VI断面図である。
図7は、発電ユニット40の着脱を説明する説明図である。
【0104】
ガスコンロ12は、例えばテーブルに置かれて使用される。以下では、ガスコンロ12の使用状態における鉛直方向が上下方向7(
図6参照)とされ、ガスコンロ12の奥行方向が前後方向8(
図5参照)とされ、ガスコンロ12の幅方向が左右方向9(
図5参照)とされて説明がされる。
【0105】
図5が示すように、ガスコンロ12は、本体90、ガバナ23、操作部24、バーナー25、及び発電ユニット100を備える。
【0106】
本体90は、中空の直方体状である。本体90は、例えば金属製の筐体に複数の合成樹脂成型品或いは金属製の部材が取り付けられることによって形成されている。前後方向8における本体90の長さ(奥行)及び左右方向9における本体90の長さ(幅)は、上下方向7における本体90の長さ(高さ)よりも長い。つまり、本体90は、扁平な形状である。
【0107】
本体90は、ガスボンベ21が装着される装着部30を内部に有する。装着部30は、例えばガスボンベ21が嵌る半円筒状の嵌合部材である。或いは装着部30は、ガスボンベ21と係合する、いわゆるスナップフィット用の係合爪である。装着部30は、ガスボンベ21が着脱可能であれば、どのような部材及び手段で形成されていてもよい。
【0108】
装着部30は、左右方向9における本体90の一方の端部(
図5における右端部)に設けられている。装着部30の上方には、開閉扉91が配置されている。開閉扉91は、回動可能或いは着脱可能に本体90に支持されている。使用者は、開閉扉91を開いてガスボンベ21を交換する。
【0109】
本体90は、通信モバイル34或いは不図示のモバイルバッテリが載置される載置部35を備えている。載置部35は、左右方向9における本体90の端部(
図5における左端部)に位置している。
図5に示す例では、載置部35は、左側方に開口するスリット92を有している。矩形板状の通信モバイル34は、左側方からスリット92に挿入される。なお、載置部35は、スリット92を有する形状の他、通信モバイル34が置かれる天面を有する形状など、通信モバイル34或いはモバイルバッテリを載置可能であれば、どのような形状であってもよい。また、載置部35は、左右方向9における本体90の左端部以外の場所に設けられていてもよい。
【0110】
図6が示すように、本体90は、発電ユニット100を収容する収容部93を備える。
図5及び
図6が示す例では、収容部93は、本体90の上面から凹む凹部である。当該凹部の底面には、発電ユニット100を固定する係合爪94が設けられている。係合爪94は、いわゆるスナップフィットにより、発電ユニット100を固定する。つまり、発電ユニット100は、本体90に着脱自在である。発電ユニット100は、上方から収容部93の係合爪94に押し付けられて本体90に装着され(
図5参照)、収容部93から上方へ引き抜かれることによって本体90から取り外される(
図7参照)。
【0111】
ガバナ23は、装着部30に装着されたガスボンベ21のガス噴出口と連結可能に、装着部30に隣接して本体90に取り付けられている。ガバナ23は、ガスボンベ21から流出するLPガスの圧力を調整する不図示の圧力調整バルブを有している。ガバナ23には、例えば市販品(既製品)が使用される。
【0112】
操作部24は、点火プラグ37、つまみ31、連結体38、流量調節バルブ66、及び送給配管67を備える。
【0113】
点火プラグ37は、バーナー25に隣接して本体90に取り付けられている。点火プラグ37とつまみ31とは、連結体38によって連結されている。つまみ31は、本体90の前面に取り付けられている。連結体38は、例えばリード線及び保護カバーである。
【0114】
流量調節バルブ66は、いわゆるガスコックである。流量調節バルブ66の流入口は、ガバナ23と接続されている。流量調節バルブ66の流出口は、送給配管67の一端と接続されている。送給配管67の他端は、バーナー25と接続されている。点火プラグ37、流量調節バルブ66、送給配管67、及び連結体38には、例えば市販品(既製品)が使用される。
【0115】
つまみ31が回転操作されると、流量調節バルブ66が連動して開き、ガスボンベ21からガバナ23、流量調節バルブ66、及び送給配管67を通じてバーナー25にLPガスが供給される。また、つまみ31が回転操作されると、連結体38を通じて点火プラグ37が火花を生じさせる。
【0116】
バーナー25は、左右方向9における本体90の左部に位置している。バーナー25には、例えば、ブンゼン燃焼方式を用いた、いわゆるブンゼンバーナーが用いられる。もっとも、他の燃焼方式のバーナーが用いられていてもよい。バーナー25には、市販品(既製品)が使用される。
【0117】
なお、バーナー25において燃焼が検知されず、且つ、つまみ31が所定の位置(閉位置)にない場合に流量調節バルブ66を閉じる安全装置が設けられていてもよい。
【0118】
発電ユニット100は、LPガスの燃焼を利用して発電を行うものである。発電ユニット100は、本体90の収容部93に装着されており、バーナー25の左方に位置している。
【0119】
発電ユニット100は、ケース101、熱電変換体42、及び制御基板ユニット70を備える。
【0120】
ケース101は、中空の直方体状である。ケース101は、例えば合成樹脂成型品である。ケース101は、本体90の収容部93に着脱自在である。
【0121】
ケース101は、内部空間を仕切る仕切板102を有する。仕切板102は、ケース101の内部空間を第1空間103と第2空間104とに仕切っている。第1空間103は、熱電変換体42を収容する空間である。第2空間104は、制御基板ユニット70を収容する空間である。第1空間103と第2空間104とは、前後方向8に沿って並んでいる。第1空間103は、バーナー25の左方に位置している。つまり、第1空間103に収容された熱電変換体42は、バーナー25の左方に位置している。
【0122】
ケース101は、第1空間103を区画する右側壁に、熱電変換体42の第1片63を外部に露出させる第1開口57を有している。第1片63は、第1開口57を通じて、バーナー25で生じた炎によって加熱される。
【0123】
ケース101は、第1空間103を区画する左側壁に、熱電変換体42の第2片64を外部に露出させる第2開口58を有している。第2片64は、外気に曝されることにより、概ね外気温まで冷却される。
【0124】
ケース101は、第2空間104を区画する左側壁に、端子用開口46を有している。端子用開口46は、USBコネクタ72を外部に露出させる。
【0125】
制御基板ユニット70が、第2空間104に配置されている。制御基板ユニット70は、不図示のケーブルにより、熱電変換体42と電気的に接続されている。
【0126】
制御基板ユニット70は、回路基板71と、回路基板71に実装された種々の電子部品とを備える。種々の電子部品は、USBコネクタ72や、制御IC73や、電源IC74や、2次電池75が装着されたソケット(不図示)などである。また、種々の電子部品は、抵抗やコイルやコンデンサなどを含んでいてもよい。当該コンデンサは、制御IC73の初期駆動用の電力を供給する充電用コンデンサであってもよい。
【0127】
2次電池75は、充電容量が3000mAh以上7000mAh以下のものが使用される。なお、スマートフォン(登録商標)などの一般的な充電容量は3000mAhから3500mAhである。つまり、2次電池75は、1回から2回程度、通信モバイル34をフル充電することができる。
【0128】
回路基板71は、矩形板状であり、例えば実装面を上にして第2空間104に配置されている。
【0129】
USBコネクタ72は、回路基板71の後部の上面に実装されており、ケース101の端子用開口46によって外部に露出されている。使用者は、端子用開口46を通じて充電ケーブル76のUSB端子77をUSBコネクタ72に挿入する。
【0130】
制御基板ユニット70は、熱電変換体42が出力した直流電流によって2次電池75を充電し、USBコネクタ72に直流電流を供給して通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電する。
【0131】
以下、ガスコンロ12の使用について説明がされる。
【0132】
ガスコンロ12は、例えば災害時において、避難場所や自宅で使用される。或いはガスコンロ12は、キャンプ場などにおいて屋外やテント内で使用される。使用者は、ガスボンベ21をガスコンロ12に装着した後、つまみ31を操作してバーナー25においてLPガスに着火する。バーナー25で生じた炎によって熱電変換体42の第1片63が加熱され、熱電変換体42が直流電流を出力する。熱電変換体42が出力した直流電流によって2次電池75が充電される。
【0133】
ガスコンロ12の使用時或いはガスコンロ12の使用後、USBコネクタ72にUSB端子77が装着されると、充電ケーブル76を通じて2次電池75から通信モバイル34或いはモバイルバッテリに直流電流が供給される。つまり、ガスコンロ12により、通信モバイル34或いはモバイルバッテリが充電される。
【0134】
また、ガスコンロ12が使用されていない状態において、発電ユニット100が使用者によって本体90から引き抜かれた後、充電ケーブル76のUSB端子77がUSBコネクタ72に装着される。充電ケーブル76を通じて2次電池75から通信モバイル34或いはモバイルバッテリに直流電流が供給される。
【0135】
[第2実施形態の作用効果]
【0136】
本実施形態では、避難場所や、停電が生じた自宅などにおいて、ガスコンロ12を用いて通信モバイル34或いはモバイルバッテリの充電を行うことができる。
【0137】
本実施形態では、発電ユニット100は、2次電池75を備える。したがって、ガスコンロ12を使用していない場合でも、通信モバイル34或いはモバイルバッテリの充電を行うことができる。
【0138】
本実施形態では、2次電池75の充電容量は、3000mAh以上7000mAh以下である。したがって、2次電池75は、ガスコンロ12が使用されていない場合でも、1回から2回程度、一般的な通信モバイル34を充電することができる。
【0139】
本実施形態では、通信モバイル34或いはモバイルバッテリが載置される載置部35が本体90に設けられている。使用者は、載置部35に通信モバイル34或いはモバイルバッテリを載置して通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電することができる。したがって、ガスコンロ12の使い勝手が良くなる。
【0140】
本実施形態では、制御基板ユニット70とともに熱電変換体42も本体90から取り外すことができる。したがって、熱電変換体42の第1片63を、カイロやお湯などの熱源によって加熱することにより、熱電変換体42に発電を行わせて通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電することができる。
【0141】
[変形例2]
【0142】
上述の第2実施形態では、バーナー25の炎によって熱電変換体42の第1片63が直接加熱される例が説明された。本変形例では、バーナー25の炎によって加熱された第1熱伝導体105(
図8参照)が第1片63を加熱する例が説明される。
【0143】
以下では、第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成には、第1実施形態及び第2実施形態と同一の符号が付されて説明が省略される。また、以下で説明される構成以外の構成は、第1実施形態及び第2実施形態の構成と同一である。
【0144】
図8は、本変形例に係るガスコンロ13の平面図である。
図8において、発電ユニット100は、破断して表示されている。
【0145】
スリット92(載置部35)は、本体90の前面に開口を有する。使用者は、ガスコンロ13の前面側からスリット92に通信モバイル34を挿入する。
【0146】
発電ユニット100は、本体90の前部であって、且つ左右方向9における左部に位置している。発電ユニット100のUSBコネクタ72は、本体90の前面側に露出している。つまり、使用者は、ガスコンロ13の前面側から、充電ケーブル76のUSB端子77をUSBコネクタ72に挿入することができる。
【0147】
発電ユニット100の熱電変換体42の第1片63と第2片64とは、第1片63を後ろとし、第2片64を前として前後方向8に沿って並んでいる。つまり、第1片63はバーナー25側に位置しており、第2片64は本体90の前面側に位置している。
【0148】
熱電変換体42の第1片63とバーナー25との間には、第1熱伝導体105が配置されている。第1熱伝導体105は、鋼板などの金属板であり、良好な熱伝導性を有している。第1熱伝導体105は、本体90の天板の上或いは下に配置されている。また、第1熱伝導体105は、前後方向8に沿って延びる板状である。前後方向8における第1熱伝導体105の後端は、バーナー25が生じさせる炎に近接する位置にあり、第1熱伝導体105の前端は、熱電変換体42の第1片63と当接している。つまり、第1片63は、第1熱伝導体105を通じてバーナー25の炎によって加熱される。第1熱伝導体105を用いることにより、熱電変換体42の第2片64をバーナー25から離すことができる。その結果、第1片63と第2片64との温度差を大きくすることができ、熱電変換体42における発電効率を高めることができる。
【0149】
[変形例2の作用効果]
【0150】
本変形例では、第1熱伝導体105を用いることにより、熱電変換体42における発電効率を高めることができる。また、第1熱伝導体105を用いることにより、発電ユニット100の配置位置の自由度を高めることができる。
【0151】
[変形例3]
【0152】
本変形例では、第1熱伝導体105及び第2熱伝導体106の2つの熱伝導体が用いられる例が説明される。第1熱伝導体105は、熱電変換体42の第1片63の加熱用であり、第2熱伝導体106は、熱電変換体42の第2片64の冷却用である。
【0153】
以下では、第1実施形態、第2実施形態、及び変形例2と同一の構成には、第1実施形態、第2実施形態、及び変形例2と同一の符号が付されて説明が省略される。また、以下で説明される構成以外の構成は、第1実施形態、第2実施形態、及び変形例2の構成と同一である。
【0154】
図9は、本変形例に係るガスコンロ14の平面図である。
図9において、発電ユニット100は破断して表示されている。
【0155】
スリット92(載置部35)は、本体90の後面に開口を有する。使用者は、ガスコンロ14の後方からスリット92に通信モバイル34を挿入する。
【0156】
発電ユニット100は、本体90の後部であって、且つ左右方向9におけるバーナー25とガスボンベ21との間に位置している。発電ユニット100のUSBコネクタ72は、本体90の後面側に露出している。使用者は、ガスコンロ14の後方から、充電ケーブル76のUSB端子77をUSBコネクタ72に挿入する。
【0157】
発電ユニット100の熱電変換体42の第1片63と第2片64とは、第1片63を左(バーナー25側)とし、第2片64を右(ガスボンベ21側)として左右方向9に沿って並んでいる。
【0158】
熱電変換体42の第1片63とバーナー25との間には、第1熱伝導体105が配置されている。第1熱伝導体105は、本体90の天板の上或いは下に配置されている。第1熱伝導体105は、左右方向9に沿って延びる板状である。左右方向9における第1熱伝導体105の左端は、バーナー25が生じさせる炎に近接する位置にあり、第1熱伝導体105の右端は、熱電変換体42の第1片63と当接している。つまり、第1片63は、第1熱伝導体105を通じてバーナー25の炎によって加熱される。
【0159】
熱電変換体42の第2片64とガスボンベ21との間には、第2熱伝導体106が配置されている。第2熱伝導体106は、本体90の天板の上或いは下に配置されている。第2熱伝導体106は、鋼板などの金属板であり、良好な熱伝導性を有している。また、第2熱伝導体106は、左右方向9に沿って延びる板状である。左右方向9における第2熱伝導体106の右端は、ガスボンベ21に当接し、第2熱伝導体106の左端は、熱電変換体42の第2片64と当接している。つまり、第2片64は、第2熱伝導体106を通じてガスボンベ21によって冷却される。
【0160】
[変形例3の作用効果]
【0161】
第1熱伝導体105及び第2熱伝導体106を用いることにより、第1片63と第2片64との温度差を大きくすることができる。その結果、熱電変換体42における発電効率を高めることができる。
【0162】
[変形例4]
【0163】
上述の第2実施形態では、制御基板ユニット70及び熱電変換体42が本体90に着脱可能である例が説明された。本変形例では、熱電変換体42が本体90に固定されており、制御基板ユニット70のみが本体90に着脱自在である例が説明される。
【0164】
以下では、第1実施形態、第2実施形態、及び変形例1と同一の構成には、第1実施形態、第2実施形態、及び変形例1と同一の符号が付されて説明が省略される。また、以下で説明される構成以外の構成は、第1実施形態、第2実施形態、及び変形例1の構成と同一である。
【0165】
図10は、本変形例に係るガスコンロ15の平面図であって、バッテリユニット85が本体90から取り外された状態の図である。
【0166】
ガスコンロ15は、発電ユニット100(
図5参照)に代えて、バッテリユニット85及び発電ユニット86を備える。
【0167】
バッテリユニット85は、ケース87及び制御基板ユニット70を備える。ケース87は、中空の直方体状であり、制御基板ユニット70を内部に収容している。ケース87は、制御基板ユニット70が有するUSBコネクタ72を外部に露出させる端子用開口46を側面に有している。
【0168】
バッテリユニット85は、本体90の収容部に設けられた係合爪94によって固定される。つまり、バッテリユニット85は、本体90に着脱自在である。
【0169】
制御基板ユニット70は、回路基板71、USBコネクタ72、制御IC73、電源IC74、2次電池75が装着される不図示のソケット、及び接続コネクタ82(
図3参照)を備える。ケース87は、接続コネクタ82を外部に露出させる不図示の開口を底面に備える。つまり、接続コネクタ82は、バッテリユニット85の下面側において外部に露出している。本体90は、収容部93に取り付けられた接続コネクタ84を有している。バッテリユニット85が収容部93に装着されると、バッテリユニット85の接続コネクタ82と、本体90の接続コネクタ84とが接続する。接続コネクタ84は、不図示のケーブルによって熱電変換体42の出力端と接続されている。つまり、バッテリユニット85が本体90に装着されると、バッテリユニット85の制御基板ユニット70と熱電変換体42とが電気的に接続される。
【0170】
発電ユニット86は、ケース88と、熱電変換体42とを備える。ケース88は、中空の直方体状であって、熱電変換体42を内部に収容している。ケース88の一の側壁は、熱電変換体42の第1片63を外部に露出させる第1開口57を備え、ケース88の他の側壁は、熱電変換体42の第2片64を外部に露出させる第2開口58を備えている。熱電変換体42の出力端は、不図示のケーブルによって、接続コネクタ84と電気的に接続されている。
【0171】
[変形例4の作用効果]
【0172】
本変形例では、使用者がバッテリユニット85を携帯することができるから、使用者は、ガスコンロ15を使用しない場合、ガスコンロ15が置かれた場所以外の場所で通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電することができる。
【0173】
[変形例5]
【0174】
上述の第2実施形態では、カセット式のガスボンベ21からLPガスを供給されるカセット式のガスコンロ12(
図5参照)が説明された。本変形例では、ガスボンベ21だけでなく、外部からのLPガスの供給を受け付け可能なガスコンロ18(
図11参照)が説明される。
【0175】
以下では、第2実施形態と同一の構成には、第2実施形態と同一の符号が付されて説明が省略される。また、以下で説明される構成以外の構成は、第2実施形態の構成と同一である。
【0176】
図11は、変形例5に係るガスコンロ18の一部破断した平面図である。
【0177】
図11が示すように、ガスコンロ18は、ガバナ23を含むガス送給部150を備える。ガス送給部150は、ソケット151、流路切換弁152、第1配管153、第2配管154、及び第3配管155をさらに備える。
【0178】
ソケット151は、LPガスが送給されるLPガス配管156と接続される部材である。例えば、汎用の迅速継手(典型的には、一般に「カチット」と称される継手)がソケット151に用いられる。もっとも、LPガス配管156と接続可能であれば、迅速継手以外の接続部材がソケット151として用いられてもよい。
【0179】
ソケット151は、本体90の後面(外面)において外部に露出して本体90に取り付けられている。もっとも、ソケット151は、本体の側面(外面)において外部に露出していてもよい。
【0180】
LPガス配管156は、いわゆる質量販売或いは体積販売されるLPガスをガス機器に供給する設備であって、住宅に付設される設備である。LPガス配管156は、LPガスが封入された小容器157と、供給管158と、供給管158に設けられた調整器159及びプラグ160とを有する。すなわち、LPガス配管156は、LPガスが質量販売される場合の設備である。もっとも、LPガス配管156は、LPガスが体積販売される場合の設備であってもよい。その場合、LPガス配管156は、LPガスが封入された小容器157を備えず、供給管158は、住宅に引き込まれたガス配管(不図示)と接続される。
【0181】
小容器157は、例えば2kgから20kg程度のLPガスを高圧にて封入している。供給管158は、典型的にはゴムホースが採用される。調整器159は、小容器157から供給されるLPガスを減圧し、供給管158に沿って送給する。プラグ160は、上記ソケット151と連結することができる。本実施形態では、プラグ160は、上記ソケット151(汎用品)と連結する部品であって、ワンタッチで上記ソケット151に着脱されるようになっている。
【0182】
第1配管153は、本実施形態では鋼管からなり、所定のサイズのものが採用される。第1配管153の一端がソケット151に接続され、他端が流路切換弁152の第1ポートに接続されている。
【0183】
第2配管154は、本実施形態では鋼管からなり、所定のサイズのものが採用される。第2配管154の一端はガバナ23に接続され、他端は流路切換弁152の第2ポート162に接続されている。
【0184】
第3配管155は、本実施形態では鋼管からなり、所定のサイズのものが採用される。第3配管155の一端は流路切換弁152の第2ポートに接続され、他端は流量調節バルブ66に連結されている。
【0185】
流路切換弁152は、第1ポート161、第2ポート162及び第3ポート163を有する。流路切換弁152は、第1ポート161と第3ポート163とを連通する第1流路、または第2ポート162と第3ポート163とを連通する第2流路を選択的に形成する。つまり、流路切換弁152は、ソケット151を通じてLPガス配管156から送給されるLPガスを流量調節バルブ66を通じてバーナー25に導く流路(特許請求の範囲に記載された「第1流路」に相当)と、ガバナ23を通じてガスボンベ21から送給されるLPガスを流量調節バルブ66を通じてバーナー25に導く流路(特許請求の範囲に記載された「第2流路」に相当)とのいずれか一方の流路を選択的に形成する。流路切換弁152は、使用者によって手動で操作される操作つまみ等の操作部を有している。もっとも、流路切換弁152は、第1ポート161と第2ポート162とのうち、圧力の大きい方と第3ポート163とを、ポート161、162に流入するLPガスの圧力によって連結するものであってもよい。或いは、流路切換弁152は、2次電池75からの電力供給を受けて駆動する電磁弁であってもよい。流路切換弁152には、例えば市販品(既製品)が使用される。
【0186】
本実施形態では、質量販売用のLPガス配管156がソケット151に接続されるが、LPガスが体積販売される場合には、体積販売用のLPガス配管がソケット151に接続される。つまり、本実施形態に係るガスコンロ18は、LPガスが質量販売される場合のガス供給態様、体積販売される場合のガス供給態様、及びカセット式ガスボンベ21から供給される態様の3系統からの供給に対応できる。
【0187】
使用者は、流路切換弁152を操作して、第1ポート161と第3ポート163とを連通させ、次いでLPガス配管156のプラグ160をソケット151に接続する。或いは、使用者は、流路切換弁152を操作して、第2ポート162と第3ポート163とを連通させ、次いでガスボンベ21を装着部30にセットする。使用者は、つまみ31を回すことにより、LPガス配管156或いはガスボンベ21から流量調節バルブ66及び単一の送給配管67を通じてバーナー25にLPガスが供給されるとともに、点火プラグ37が駆動し、バーナー25に供給されたLPガスに点火される。バーナー25において生じる炎により、熱電変換体42の第1片63が加熱され、熱電変換体42が直流電流を出力する。出力された直流電流は、2次電池75を充電し、或いはUSBコネクタ72から出力される。
【0188】
[変形例5の作用効果]
【0189】
ガスコンロ18は、ガバナ23を通じて、ガスボンベ21からのLPガスの供給を受け付け、或いはソケット151を通じて、質量販売されるLPガスの供給と、体積販売されるLPガスの供給とを受け付ける。つまり、ガスコンロ18は、カセット式のガスボンベ21からのガス供給態様と、質量販売される場合のガス供給態様と、体積販売される場合のガス供給態様との3つの態様(3系統)からのLPガスの供給に対応することができる。したがって、ガスコンロ18は、住宅において、非常時(災害時)だけでなく、日常的に使用することができる。
【0190】
また、ガスコンロ18は、災害時において、質量販売用の小容器157が設置されている住宅においては、ガスボンベ21のストックがなくなった場合でも使用することができる。
【0191】
[第3実施形態]
【0192】
本実施形態では、カセット式燃焼装置の一例であるカセット式のガスストーブ16(
図12参照)が説明される。ガスストーブ16は、いわゆる暖房装置である。
【0193】
以下では、第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成には、第1実施形態及び第2実施形態と同一の符号が付されて説明が省略される。また、以下で説明される構成以外の構成は、第1実施形態或いは第2実施形態の構成と同一である。
【0194】
図12は、カセット式燃焼装置の一例であるカセット式のガスストーブ16の模式的な平面図である。
図13は、
図12におけるXIII-XIII断面図である。
【0195】
図12に示されたガスストーブ16は、例えばテーブルに置かれて使用される。以下では、ガスストーブ16の使用状態における鉛直方向が上下方向7とされ、ガスストーブ16の奥行方向が前後方向8とされ、ガスストーブ16の幅方向が左右方向9とされて説明がされる。
【0196】
ガスストーブ16は、本体110、保護カバー111、ガバナ23(
図1参照)、操作部24、バーナー25、及び発電ユニット120を備える。
【0197】
本体110は、中空の箱状である。本体110は、ガバナ23(
図1参照)、操作部24、バーナー25、及び装着部30(
図13参照)を収容している。装着部30及びガバナ23は、本体110の右部に位置しており、バーナー25は、本体110の左部に位置している。ガバナ23と装着部30とは前後方向8において並んでおり、ガバナ23は、装着部30に装着されたガスボンベ21(
図13参照)と連結される。ガバナ23は、操作部24の送給配管67(
図5参照)を通じてバーナー25と連結されている。装着部30に装着されたガスボンベ21からガバナ23及び送給配管67を通じてバーナー25にLPガスが供給され、バーナー25においてLPガスが燃焼される。
【0198】
本体110は、装着部30の上方を開放する不図示の開口を右上端部に有している。当該開口は、開閉蓋113によって閉塞されている。開閉蓋113は、本体110に対して着脱自在であり、或いは回動自在に本体110に支持されている。開閉蓋113は、本体110の上記開口を閉塞及び開放する。開閉蓋113が開かれることにより、装着部30が外部に露出され、使用者によってガスボンベ21が交換される。
【0199】
本体110は、天面から凹む挿入凹部114を有している。挿入凹部114は、バーナー25の右方、且つ装着部30(
図13参照)の左方に位置している。挿入凹部114は、発電ユニット120の下端部が挿入される。
【0200】
本体110は、通信モバイル34が載置される載置部35を右端部に有している。
図12に示される例では、載置部35は、スリット115である。なお、載置部35は、スリット115以外の形状であってもよい。
【0201】
保護カバー111は、円板状の天板116と、複数の棒材117とを有する。棒材117の下端は、本体110に固定されている。複数の棒材117は、バーナー25の周囲に等間隔で相互に離間して配置されている。天板116は、棒材117の上端に固定されている。天板116及び複数の棒材117は、バーナー25の周囲を囲み、使用者がバーナー25に触れることを防止する。
【0202】
図13が示すように、発電ユニット120は、ケース121、熱電変換体42、及び制御基板ユニット70を備える。
【0203】
ケース121は、中空の直方体状である。ケース121は、例えば合成樹脂成型品である。ケース121は、本体110のスリット115に着脱(挿抜)自在である。
【0204】
ケース121は、内部空間を上下に仕切る仕切板122を有する。仕切板122は、ケース121の内部空間を上側の第1空間123と下側の第2空間124とに仕切っている。第1空間123は、熱電変換体42を収容する空間である。第2空間124は、制御基板ユニット70を収容する空間である。第1空間123は、バーナー25の上端の右方に位置している。つまり、第1空間123に収容された熱電変換体42は、バーナー25の右方に位置しており、バーナー25で生成される炎によって加熱される。
【0205】
ケース121は、第1空間123を区画する左側壁に、熱電変換体42の第1片63を外部に露出させる第1開口125を有している。第1片63は、第1開口125を通じて、バーナー25で生じた炎によって加熱される。
【0206】
ケース121は、第1空間123を区画する右側壁に、熱電変換体42の第2片64を外部に露出させる第2開口126を有している。第2片64は、外気に曝されることにより、概ね外気温まで冷却される。
【0207】
ケース121は、第2空間124を区画する右側壁に、端子用開口46を有している。端子用開口46は、USBコネクタ72を外部に露出させる。
【0208】
制御基板ユニット70が、第2空間124に配置されている。制御基板ユニット70は、不図示のケーブルにより、熱電変換体42と電気的に接続されている。
【0209】
制御基板ユニット70は、回路基板71と、回路基板71に実装された種々の電子部品とを備える。種々の電子部品は、USBコネクタ72や、制御IC73や、電源IC74や、2次電池75が装着されたソケット(不図示)などである。
【0210】
2次電池75は、充電容量が3000mAh以上7000mAh以下のものが使用される。
【0211】
回路基板71は、矩形板状であり、例えば実装面を右にして第2空間124に配置されている。
【0212】
USBコネクタ72は、回路基板71の上端部に実装されており、ケース121の端子用開口46によって外部に露出されている。
図12が示すように、使用者は、端子用開口46を通じて充電ケーブル76のUSB端子77をUSBコネクタ72に挿入する。
【0213】
制御基板ユニット70は、熱電変換体42が出力した直流電流によって2次電池75を充電し、USBコネクタ72に直流電流を供給して通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電する。
【0214】
以下、ガスストーブ16の使用について説明がされる。
【0215】
ガスストーブ16は、例えば災害時において、避難場所や自宅で使用される。或いはガスストーブ16は、キャンプ場などにおいて屋外やテント内で使用される。使用者は、ガスボンベ21をガスストーブ16に装着した後、つまみ31を操作してバーナー25においてLPガスに着火する。バーナー25で生じた炎によって熱電変換体42の第1片63が加熱され、熱電変換体42が直流電流を出力する。熱電変換体42が出力した直流電流によって2次電池75が充電される。
【0216】
ガスストーブ16の使用時或いはガスストーブ16の使用後、USBコネクタ72にUSB端子77が装着されると、充電ケーブル76を通じて2次電池75から通信モバイル34或いはモバイルバッテリに直流電流が供給される。つまり、ガスストーブ16により、通信モバイル34或いはモバイルバッテリが充電される。
【0217】
また、ガスストーブ16が使用されていない状態において、発電ユニット120が使用者によって本体110から取り外された後、充電ケーブル76のUSB端子77がUSBコネクタ72に装着される。充電ケーブル76を通じて2次電池75から通信モバイル34或いはモバイルバッテリに直流電流が供給される。
【0218】
[第3実施形態の作用効果]
【0219】
本実施形態では、避難場所や、停電が生じた自宅や、キャンプ場などにおいて、ガスストーブ16を用いて通信モバイル34或いはモバイルバッテリの充電を行うことができる。
【0220】
本実施形態では、発電ユニット120は、2次電池75を備える。したがって、ガスストーブ16を使用していない場合でも、通信モバイル34或いはモバイルバッテリの充電を行うことができる。
【0221】
本実施形態では、2次電池75の充電容量は、3000mAh以上7000mAh以下である。したがって、2次電池75は、ガスストーブ16が使用されていない場合でも、1回から2回程度、一般的な通信モバイル34を充電することができる。
【0222】
本実施形態では、通信モバイル34或いはモバイルバッテリが載置される載置部35が本体110に設けられている。使用者は、載置部35に通信モバイル34或いはモバイルバッテリを載置して通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電することができる。したがって、ガスストーブ16の使い勝手が良くなる。
【0223】
本実施形態では、制御基板ユニット70とともに熱電変換体42も本体110から取り外すことができる。したがって、熱電変換体42の第1片63を、カイロやお湯などの熱源によって加熱することにより、熱電変換体42に発電を行わせて通信モバイル34或いはモバイルバッテリを充電することができる。
【0224】
[変形例6]
【0225】
上述の第3実施形態では、制御基板ユニット70及び熱電変換体42が本体110に着脱自在である例が説明された。本変形例では、熱電変換体42が本体110に固定されており、制御基板ユニット70のみが本体110に着脱自在である例が説明される。
【0226】
以下では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、及び変形例1と同一の構成には、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、及び変形例1と同一の符号が付されて説明が省略される。また、以下で説明される構成以外の構成は、第1実施形態或いは第2実施形態或いは第3実施形態或いは変形例1の構成と同一である。
【0227】
図14は、ガスストーブ17の斜視図である。
図15は、
図14におけるXV-XV断面図である。
【0228】
図14が示すように、ガスストーブ17は、本体110、保護カバー111、ガバナ23(
図1参照)、操作部24、バーナー25、発電ユニット130、及びバッテリユニット140を備える。
【0229】
本体110は、挿入凹部114を有している。発電ユニット130の下端部が挿入凹部114に挿入されている。発電ユニット130は、ネジや接着剤などの固着具を用いて本体110に固定されている。
【0230】
図15が示すように、本体110は、挿入凹部114の底壁に固定された接続コネクタ84を備える。接続コネクタ84の上部は、挿入凹部114の底面から上向きに突出し、外部に露出している。接続コネクタ84は、ケーブル65の一端と接続されている。ケーブル65の他端は、熱電変換体42と接続されている。つまり、接続コネクタ84は、ケーブル65を通じて熱電変換体42と電気的に接続されている。
【0231】
発電ユニット130は、ケース131及び熱電変換体42を備える。ケース131は、中空の直方体状であって、熱電変換体42を内部に収容している。ケース131は、熱電変換体42の第1片63(
図3参照)を外部に露出させる第1開口57(
図3参照)を一の側壁に備え、第2片64を外部に露出させる第2開口58を他の側壁に備える。熱電変換体42の出力端は、ケーブル65を通じて接続コネクタ84と電気的に接続されている。
【0232】
バッテリユニット140は、ケース141及び制御基板ユニット70を備える。ケース141の下部は、本体110の挿入凹部114に挿入されている。ケース141は、使用者によって挿入凹部114から上向きに引き抜かれることによって本体110から取り外される。つまり、バッテリユニット140は、本体110に着脱自在である。
【0233】
ケース141は、中空の直方体状であり、内部に制御基板ユニット70を収容している。ケース141は、USBコネクタ72を外部に露出させる端子用開口46を側壁に有している。また、ケース141は、接続コネクタ84が挿入される下部開口142を底壁に備える。
【0234】
制御基板ユニット70は、回路基板71、USBコネクタ72、制御IC73、電源IC74、2次電池75が装着される不図示のソケット、及び接続コネクタ82を備える。回路基板71は、ケース141内に収容され、ケース141に固定されている。USBコネクタ72は、ケース141の端子用開口46を通じて外部に露出している。接続コネクタ82は、回路基板71の下端部に位置しており、ケース141の下部開口142を通じて外部に露出している。
【0235】
使用者によってバッテリユニット140が本体110の挿入凹部114に挿入されると、制御基板ユニット70の接続コネクタ82と、本体110の接続コネクタ84とが接続される。接続コネクタ82、84及びケーブル65を通じて、制御基板ユニット70と熱電変換体42とが電気的に接続される。
【0236】
[変形例6の作用効果]
【0237】
本変形例では、使用者がバッテリユニット140を携帯することができるから、使用者は、ガスストーブ17を使用しない場合、ガスストーブ17が置かれた場所以外の場所で通信モバイル34を充電することができる。
【0238】
[その他の変形例]
【0239】
各実施形態及び各変形例において、発電ユニット40、86、100、120、130或いはバッテリユニット80、85、140が本体22、90、110に着脱自在である例が説明された。もっとも、発電ユニット40、86、100、120、130或いはバッテリユニット80、85、140は、本体22、90、110に固定されていてもよい。
【0240】
各実施形態及び各変形例において、発電ユニット40、86、100、120、130或いはバッテリユニット80、85、140が本体22、90、110から取り外された場合、つまみ31の操作を制限する安全機構、或いはガスボンベ21からバーナー25へのガスの供給を制限する安全機構、或いはバーナー25への着火を制限する安全機構がガスファンヒータ10、11、ガスコンロ12、13、14、15、18、及びガスストーブ16、17に設けられていてもよい。安全機構は、例えば、発電ユニット40、86、100、120、130或いはバッテリユニット80、85、140の着脱によって姿勢が変化する第1部材と、つまみ31やガバナ23やバーナー25の駆動を規制する第2部材と、第1部材と第2部材とをリンクさせるリンク部材とで構成される。安全機構が設けられた場合、発電ユニット40、86、100、120、130或いはバッテリユニット80、85、140を本体22、90、110から取り外すことにより、ガスファンヒータ10、11を使用不可とすることができる。例えば、使用者は、避難場所やテントから一時的に離れる場合、発電ユニット40或いはバッテリユニット80を本体22から取り外す。
【0241】
各実施形態及び各変形例では、制御基板ユニット70に1つのUSBコネクタ72が設けられた例が説明された。もっとも、2つ以上のUSBコネクタ72が制御基板ユニット70に設けられていてもよい。
【0242】
変形例3に係るガスコンロ13において、熱電変換体42の第1片63が第1熱伝導体105を通じてバーナー25の炎によって加熱される例が説明された。同様に、ガスファンヒータ10、11やガスストーブ16、17においても、熱電変換体42の第1片63が第1熱伝導体105を通じてバーナー25の炎によって加熱されてもよい。
【0243】
変形例3に係るガスコンロ14において、熱電変換体42の第2片64が第2熱伝導体106を通じてガスボンベ21によって冷却される例が説明された。同様に、ガスファンヒータ10、11やガスストーブ16、17においても、熱電変換体42の第2片64とガスボンベ21とが第2熱伝導体106によって熱的に連結されてもよい。
【0244】
各実施形態及び各変形例において、モバイル充電用コネクタの一例としてUSBコネクタ72が説明された。もっとも、モバイル充電用コネクタは、USBコネクタ以外のコネクタであってもよい。
【0245】
上記変形例5において、ガス送給部150がガスコンロ18に設けられた例が説明された。もっとも、ガス送給部150は、ガスファンヒータ10、11、ガスコンロ12、13、14、15、ガスストーブ16、17に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0246】
10、11・・・ガスファンヒータ
12、13、14、15、18・・・ガスコンロ
16、17・・・ガスストーブ
21・・・ガスボンベ
22、90、110・・・本体
23・・・ガバナ
24・・・操作部
25・・・バーナー
26・・・ファンモータ
30・・・装着部
34・・・通信モバイル
35・・・載置部
37・・・点火プラグ
40、55、86、100、120、130・・・発電ユニット
42・・・熱電変換体
63・・・第1片
64・・・第2片
70・・・制御基板ユニット
72・・・USBコネクタ
75・・・2次電池
76・・・充電ケーブル
80、85、140・・・バッテリユニット
105・・・第1熱伝導体
106・・・第2熱伝導体
114・・・挿入凹部
150・・・ガス送給部
151・・・ソケット
152・・・流路切換弁
153・・・第1配管
154・・・第2配管
155・・・第3配管
156・・・LPガス配管
161・・・第1ポート
162・・・第2ポート
163・・・第3ポート