(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025654
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 19/00 20060101AFI20250214BHJP
F21S 8/04 20060101ALI20250214BHJP
F21V 21/04 20060101ALI20250214BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20250214BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20250214BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20250214BHJP
【FI】
F21V19/00 410
F21S8/04 100
F21V21/04 200
F21Y115:10
F21Y115:30
F21Y115:15
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130644
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 諭史
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013EA09
(57)【要約】
【課題】手間をかけずに、灯具を傾けることができる範囲を拡げる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、被取付部に設けられ、器具側連結具を有する器具と、ベース部と、ベース部に設けられ器具側連結具と係合する灯具側連結具を有し、ベース部に設けられ器具側連結具と灯具側連結具とが係合することによって器具に取り付けられる灯具と、を備え、灯具側連結具には、ベース部上に載置され、器具側連結具が水平方向に挿入される開口上部と、開口上部に接続され、器具側連結具が傾斜した状態で挿入され開口上部と合わせて器具側連結具の幅よりも長い開口側部とが形成されている灯具側本体を有している。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部に設けられ、器具側連結具を有する器具と、
ベース部と、前記ベース部に設けられ前記器具側連結具と係合する灯具側連結具を有し、前記ベース部に設けられ前記器具側連結具と前記灯具側連結具とが係合することによって前記器具に取り付けられる灯具と、を備え、
前記灯具側連結具には、
前記ベース部上に載置され、前記器具側連結具が水平方向に挿入される開口上部と、前記開口上部に接続され、前記器具側連結具が傾斜した状態で挿入され前記開口上部と合わせて前記器具側連結具の幅よりも長い開口側部とが形成されている灯具側本体を有している
照明装置。
【請求項2】
前記灯具側本体は、
前記開口上部の中央よりも下方に設けられ、前記器具側連結具を保持する保持部を有する
請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記開口側部は、前記開口上部の両側下端部から下方に延びている
請求項1又は2記載の照明装置。
【請求項4】
前記開口側部は、前記開口上部の片側下端部から下方に延びている
請求項1又は2記載の照明装置。
【請求項5】
前記開口側部の外側縁部は、傾斜している
請求項1又は2記載の照明装置。
【請求項6】
前記開口側部の外側縁部は、上方から下方にかけて外側に向かって傾斜している
請求項5記載の照明装置。
【請求項7】
前記開口側部の外側縁部は、上方から下方にかけて内側に向かって傾斜している
請求項5記載の照明装置。
【請求項8】
前記開口側部の外側縁部は、直下に向かって延びている
請求項1又は2記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、器具と灯具とを備える照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、器具と灯具とを備える照明装置が知られている。ここで、照明装置の配線作業が行われる際、器具に対して灯具の取付方向を傾けて、配線し易くする技術が複数提案されている。特許文献1には、造営材に取り付けられる器具本体と、器具本体に着脱自在に取り付けられる光源ユニットとを備える照明器具が開示されている。特許文献1においては、光源ユニットに設けられた係止金具を通常の位置からスライドして、係止金具が器具本体に形成された凹部の挿通孔に挿入されることによって、光源ユニットが約90°傾けた状態で仮保持される。
【0003】
特許文献2には、光源ユニット取付部を有する器具本体と、光源ユニット取付部に着脱自在に取り付けられる光源ユニットとを備える照明装置の取付装置が開示されている。特許文献2は、器具側取付部とユニット側取付部とのいずれかに形成された開口に、いずれかの取付部が挿入されることによって器具側取付部とユニット側取付部とが連結される。また、特許文献1は、光源ユニットを傾けた場合に、器具側取付部とユニット側取付部とのいずれかに形成された開口に、いずれかの取付部が挿入されることによって、光源ユニットの傾けた状態の姿勢を維持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6021010号公報
【特許文献2】特許第6956556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された照明装置は、傾けた状態の灯具を仮保持するために、事前に係止金具を通常の位置からスライドさせる必要があり、手間がかかる。また、特許文献2に開示された照明器具の取付装置は、開口の長さが短いため、光源ユニットである灯具を傾けることができる範囲が狭い。
【0006】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、手間をかけずに、灯具を傾けることができる範囲を拡げる照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る照明装置は、被取付部に設けられ、器具側連結具を有する器具と、ベース部と、前記ベース部に設けられ前記器具側連結具と係合する灯具側連結具を有し、前記ベース部に設けられ前記器具側連結具と前記灯具側連結具とが係合することによって前記器具に取り付けられる灯具と、を備え、前記灯具側連結具には、前記ベース部上に載置され、前記器具側連結具が水平方向に挿入される開口上部と、前記開口上部に接続され、前記器具側連結具が傾斜した状態で挿入され前記開口上部と合わせて前記器具側連結具の幅よりも長い開口側部とが形成されている灯具側本体を有している。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、灯具側連結具に開口上部と開口側部とが形成されている。器具側連結具が開口上部に挿入されることによって灯具が通常の位置に取り付けられた状態から、器具側連結具が開口側部に移動することによって、灯具が徐々に傾く。このように、事前に何らかの作業をすることなく、灯具の姿勢(傾き角度)を変更することができるため、手間がかからない。また、開口上部と合わせた開口側部は、器具側連結具の幅よりも長い。このため、灯具が傾く角度の範囲が拡がる。従って、本開示は、手間をかけずに、灯具を傾ける角度の範囲を拡げることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る照明装置及び支持部材を示す分解斜視図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明装置を示す分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係る器具側連結具を示す斜視図である。
【
図4】実施の形態1に係る灯具を示す斜視図である。
【
図5】実施の形態1に係る灯具側連結具を示す斜視図である。
【
図6】実施の形態1に係る灯具側連結具を示す正面図である。
【
図7】実施の形態1に係る灯具側連結具を示す上面図である。
【
図8】実施の形態1に係る灯具側連結具を示す側面図である。
【
図9】実施の形態1に係る灯具側連結具を示す側面断面図である。
【
図10】実施の形態1に係る照明装置の使用状態を示す図である。
【
図11】実施の形態1に係る照明装置の配線作業状態を示す図である。
【
図12】第1変形例に係る灯具側連結具を示す正面図である。
【
図13】第2変形例に係る灯具側連結具を示す正面図である。
【
図14】第3変形例に係る灯具側連結具を示す正面図である。
【
図15】第4変形例に係る灯具側連結具を示す正面図である。
【
図16】第5変形例に係る灯具側連結具を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る照明装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、
図1を含め、以下の図面では各構成部材或いは各構成部分の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明装置1及び支持部材3を示す分解斜視図である。
図1に示すように、照明装置1は、例えば被取付部に設けられている支持部材3に取り付けられているものである。被取付部は、例えば天井である。被取付部には、複数の支持部材3が格子状に並べられており、4本の支持部材3によって囲まれた天井開口5に、照明装置1が嵌め込まれる。これにより、システム天井2が構成されている。支持部材3は、Tバー等と呼称されるバー部材でもよいし、チャンネル部材でもよい。照明装置1は、支持部材3に取り付けられる器具10と、器具10に取り付けられる2つの灯具20とを備えている。2つの灯具20は、互いに間隔を空けて配置されており、2つの灯具20の間には、設備プレート4が設けられている。
【0012】
(器具10)
図2は、実施の形態1に係る照明装置1を示す分解斜視図である。
図2に示すように、照明装置1は、器具10と、2つの灯具20と、2つのルーバ40とを備えている。器具10は、システム天井2の天井開口5と同等の大きさを有しており、枠状をなしている。器具10は、4つの側板11と、2つの仕切板12と、底板13と、器具側連結具16とを有している。
【0013】
(側板11)
側板11は、側方に延びる板状の部材である。2つの側板11は互いに対向する位置に配置され、残りの2つの側板11も互いに対向する位置に配置されており、4つの側板11によって矩形状の枠体が構成されている。なお、側板11の下端部には、外側に延びるフランジ11aが設けられている。
【0014】
(仕切板12)
図2に示すように、2つの仕切板12は、側板11と同様の長さを有しており、4つの側板11によって構成された矩形状の枠体を3つの空間に仕切るものである。両端側の空間は、光源収容部14となっており、2つの光源収容部14に囲まれた空間は、設備収容部15となっている。光源収容部14には、灯具20が収容され、設備収容部15には、例えばスピーカ又は非常灯といった設備部品(図示せず)が収容される。
【0015】
(底板13)
底板13は、矩形状の板状の部材であり、少なくとも光源収容部14の上部に配置され、少なくとも3つの側板11の上端部を接続するものである。底板13は、被取付部に対向している。底板13のうち、2つの光源収容部14に位置する部分には、それぞれ2つの器具側連結具16が設けられている。なお、底板13は1つの部品として構成されてもよいし、2つの光源収容部14に対応して2つの部品として構成されてもよい。また、底板13には、照明装置の仕様に対応して空調用のリターン開口が形成されていてもよい。
【0016】
(器具側連結具16)
図3は、実施の形態1に係る器具側連結具16を示す斜視図である。器具側連結具16は、
図3に示すように、基端部16aと、湾曲部16bと、先端部16cとを有している。基端部16aは、板状の部材であり、ネジによって底板13に固定されている。湾曲部16bは、湾曲した部材であり、基端部16aに接続されている。湾曲部16bは、弾性を有しており、下方に撓むことによって、上方に戻ろうとする力が働く。先端部16cは、湾曲部16bの先端に接続されており、灯具20の灯具側連結具25に係合する部材である。器具側連結具16の先端部16cが灯具側連結具25に係合することによって、灯具20が器具10に取り付けられる。
【0017】
(灯具20)
図4は、実施の形態1に係る灯具20を示す斜視図である。
図2に示すように、灯具20は、長手方向に沿って延びる長尺形状をなしており、器具10の光源収容部14に収容されている。灯具20は、外部電源(図示せず)から供給された電力によって、照射対象領域に光を照射する光源ユニットである。灯具20は、
図4に示すように、ベース部21と、光源部22と、カバー23と、電源部24と、灯具側連結具25とを有している。
【0018】
(ベース部21)
ベース部21は、長手方向に沿って延びる板状の金属製の部材である。
【0019】
(光源部22)
光源部22は、例えば光を出射する光源であるLEDが長手方向に並んで基板に実装されたものであり、ベース部21の一面に取り付けられている。なお、光源は、LEDに限らず、半導体レーザ、有機EL又は無機EL等としてもよい。
【0020】
(カバー23)
カバー23は、ベース部21に取り付けられており、光源部22を覆うものである。カバー23は、例えば、光源部22から照射された光を拡散する樹脂製の部材である。カバー23は、長手方向に延びて光源部22の全面を覆うカバー本体部23aと、カバー本体部23aの両端部に設けられ、カバー本体部23aの蓋となるカバー端部23bとを有している。
【0021】
(電源部24)
電源部24は、ベース部21の他面に取り付けられており、外部電源から供給された電力を変換して、光源部22を点灯させるものである。
【0022】
(灯具側連結具25)
図5は、実施の形態1に係る灯具側連結具25を示す斜視図である。
図6は、実施の形態1に係る灯具側連結具25を示す正面図であり、
図7は、実施の形態1に係る灯具側連結具25を示す上面図である。
図8は、実施の形態1に係る灯具側連結具25を示す側面図であり、
図9は、実施の形態1に係る灯具側連結具25を示す側面断面図である。灯具側連結具25は、
図4に示すように、ベース部21の他面に取り付けられており、器具10の器具側連結具16が引っ掛けられるばね受け金具である。灯具20は、灯具側連結具25に器具側連結具16が引っ掛けられることによって、器具10に取り付けられる。
図5~
図9に示すように、灯具側連結具25は、脚部26と、側部27と、灯具側本体28と、取付部29とを有している。
【0023】
(脚部26)
脚部26は、ベース部21の他面に載置されるものであり、一対の矩形状の板状の部材である。
【0024】
(側部27)
側部27は、一対の脚部26が対向するそれぞれの辺から立設するものであり、一対の矩形状の板状の部材である。なお、側部27の4隅のうち1つのみ切り欠かれている。
【0025】
(灯具側本体28)
灯具側本体28は、側部27の対向するそれぞれの辺同士を接続する板状の部材である。灯具側本体28には、開口上部30と2つの開口側部31とが形成されている。開口上部30は、器具側連結具16が水平方向に挿入される開口であり、灯具側本体28の上端部の中央から下方にかけて幅広く形成されている。開口側部31は、器具側連結具16が傾斜した状態で挿入される開口であり、開口上部30の両側下端部から下方に延びて形成されている。
【0026】
開口側部31の外側縁部31aは、上方から下方にかけて外側に向かって傾斜している。開口上部30と合わせた開口側部31は、器具側連結具16の幅よりも長い。即ち、開口上部30の外側端部と開口側部31の外側端部とを合わせた長さは、器具側連結具16の幅よりも長い。灯具側本体28は、開口上部30の中央よりも下方に設けられ、器具側連結具16を保持する保持部32を有している。即ち、保持部32は、2つの開口側部31に挟まれた部分である。なお、灯具側本体28の高さは、側部27の高さよりも低く、灯具側本体28の下方には取付部29が挿入される空間が形成されている。
【0027】
(取付部29)
取付部29は、断面L字状の部材であり、空間に挿入されたのちに灯具側本体28に沿って延び、灯具側本体28の上端部を超えて延びている。取付部29のうち、空間に挿入された部分には、取付穴29aが形成されており、取付穴29aにネジが挿入されて螺合することによって、灯具側連結具25がベース部21に取り付けられる。
【0028】
(ルーバ40)
図2に示すように、ルーバ40は、長尺状の部材を平行に複数並べたものであり、照明装置1の照射方向を変更するものである。ルーバ40は、灯具20よりも下方に配置されるように器具10に取り付けられている。
【0029】
(照明装置の使用状態)
図10は、実施の形態1に係る照明装置1の使用状態を示す図である。器具側連結具16及び灯具側連結具25以外の構成は図示を省略している。次に、照明装置1が使用される場合における器具側連結具16と灯具側連結具25との係合状態について説明する。
図10に示すように、照明装置1が使用される場合、器具側連結具16は、先端部16cの側から、灯具側連結具25の開口上部30に挿入され、水平を保った灯具側連結具25と湾曲部16bとが係り合う。これにより、灯具20は、水平を保った状態で器具10に取り付けられる。このとき、開口側部31は、照明装置1の使用を妨げることはない。
【0030】
(照明装置の配線作業状態)
図11は、実施の形態1に係る照明装置1の配線作業状態を示す図である。
図10と同様に、器具側連結具16及び灯具側連結具25以外の構成は図示を省略している。次に、照明装置1において配線作業が実施される場合における器具側連結具16と灯具側連結具25との係合状態について説明する。
図11に示すように、器具側連結具16の先端部16cは、灯具側連結具25の開口上部30から開口側部31にかけて挿入され、略水平を保った外側縁部31aと先端部16cとが係り合う。これにより、灯具20は、約90°傾いた状態で器具10に取り付けられる。なお、開口側部31は、開口上部30の両側下端部から対称的に下方に延びている。このため、灯具20は、逆方向に約90°傾いた状態で器具10に取り付けられることも可能であるため、合計で約180°傾けることができる。
【0031】
更に、灯具側本体28は、開口上部30の中央よりも下方に設けられ、器具側連結具16を保持する保持部32を有している。保持部32は、2つの開口側部31に挟まれた位置に設けられている。保持部32は、配線作業状態で仮保持されているときの器具側連結具16の可動範囲を規制する。つまり、灯具20の傾き角度の変動が抑制される。このため、灯具20が傾いた状態の姿勢が安定するので、作業者は配線作業がしやすくなる。更にまた、開口側部31の外側縁部31aは、上方から下方にかけて外側に向かって傾斜している。このため、装置使用状態から配線作業状態に移行する際、開口上部30に挿入された器具側連結具16の先端部16cは、開口側部31の外側縁部31aに沿って円滑にスライドする。従って、灯具20を円滑に傾けることができる。
【0032】
本実施の形態1によれば、灯具側連結具25に開口上部30と開口側部31とが形成されている。器具側連結具16が開口上部30に挿入されることによって灯具20が通常の位置に取り付けられた状態から、器具側連結具16が開口側部31に移動することによって、灯具20が徐々に傾く。このように、事前に何らかの作業をすることなく、灯具20の姿勢(傾き角度)を変更することができるため、手間がかからない。また、開口上部30と合わせた開口側部31は、器具側連結具16の幅よりも長い。このため、灯具20が傾く角度の範囲が拡がる。従って、本開示は、手間をかけずに、灯具20を傾ける角度の範囲を拡げることができるという効果を奏する。
【0033】
(第1変形例)
図12は、第1変形例に係る灯具側連結具25を示す正面図である。第1変形例は、
図12に示すように、保持部32が設けられていない。開口側部31が開口上部30の下方全体に広がっている。これにより、灯具20を円滑に傾けることができる。なお、保持部32のサイズを適宜変更して、実施の形態1の開口側部31よりも大きく、第1変形例の開口側部31よりも小さいようにすることも可能である。
【0034】
(第2変形例)
図13は、第2変形例に係る灯具側連結具25を示す正面図である。第2変形例は、
図13に示すように、開口側部31の外側縁部31aが、直下に向かって延びている。この場合も、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0035】
(第3変形例)
図14は、第3変形例に係る灯具側連結具25を示す正面図である。第3変形例は、開口側部31の外側縁部31aが、上方から下方にかけて内側に向かって傾斜している。この場合も、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0036】
(第4変形例)
図15は、第4変形例に係る灯具側連結具25を示す正面図である。第4変形例は、開口側部31が、開口上部30の片側下端部から下方に延びている。照明装置1が設けられている場所の制約等によって、灯具20を傾ける方向を指定する必要がある場合に有効である。
【0037】
(第5変形例)
図16は、第5変形例に係る灯具側連結具25を示す正面図である。第5変形例は、開口側部31が、開口上部30の片側下端部から下方に延びており、第4変形例の開口側部31に対し対称の位置に形成されている。第5変形例においても、第4変形例と同様に、照明装置1が設けられている場所の制約等によって、灯具20を傾ける方向を指定する必要がある場合に有効である。
【0038】
なお、照明装置1は、実施の形態1及びその変形例の構成に限定されない。実施の形態1の構成は一例であり、他の構成を含んでもよい。照明装置1は、技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に実施する設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含む。
【0039】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0040】
[付記1]
被取付部に設けられ、器具側連結具を有する器具と、
ベース部と、前記ベース部に設けられ前記器具側連結具と係合する灯具側連結具を有し、前記ベース部に設けられ前記器具側連結具と前記灯具側連結具とが係合することによって前記器具に取り付けられる灯具と、を備え、
前記灯具側連結具には、
前記ベース部上に載置され、前記器具側連結具が水平状態で挿入される開口上部と、前記開口上部に接続され、前記器具側連結具が傾斜した状態で挿入され前記開口上部と合わせて前記器具側連結具の幅よりも長い開口側部とが形成されている灯具側本体を有している
照明装置。
[付記2]
前記灯具側本体は、
前記開口上部の中央よりも下方に設けられ、前記器具側連結具を保持する保持部を有する
付記1記載の照明装置。
[付記3]
前記開口側部は、前記開口上部の両側下端部から下方に延びている
付記1又は2記載の照明装置。
[付記4]
前記開口側部は、前記開口上部の片側下端部から下方に延びている
付記1又は2記載の照明装置。
[付記5]
前記開口側部の外側縁部は、傾斜している
付記1~4のいずれか1つに記載の照明装置。
[付記6]
前記開口側部の外側縁部は、上方から下方にかけて外側に向かって傾斜している
付記5記載の照明装置。
[付記7]
前記開口側部の外側縁部は、上方から下方にかけて内側に向かって傾斜している
付記5記載の照明装置。
[付記8]
前記開口側部の外側縁部は、直下に向かって延びている
付記1~4のいずれか1つに記載の照明装置。
【符号の説明】
【0041】
1 照明装置、2 システム天井、3 支持部材、4 設備プレート、5 天井開口、10 器具、11 側板、11a フランジ、12 仕切板、13 底板、14 光源収容部、15 設備収容部、16 器具側連結具、16a 基端部、16b 湾曲部、16c 先端部、20 灯具、21 ベース部、22 光源部、23 カバー、23a カバー本体部、23b カバー端部、24 電源部、25 灯具側連結具、26 脚部、27 側部、28 灯具側本体、29 取付部、29a 取付穴、30 開口上部、31 開口側部、31a 外側縁部、32 保持部、40 ルーバ。