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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025709
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】紙幣処理装置
(51)【国際特許分類】
   G07D 11/20 20190101AFI20250214BHJP
【FI】
G07D11/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130761
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新妻 信行
(72)【発明者】
【氏名】片山 修吾
(72)【発明者】
【氏名】川本 雅義
【テーマコード(参考)】
3E141
【Fターム(参考)】
3E141AA01
3E141BA06
3E141FC03
3E141FC07
3E141FG11
(57)【要約】
【課題】回収動作を行う場合に検出部による誤検出を防止すること。
【解決手段】装置本体1aに設けられた入金部13に紙幣が投入された場合に、所定の条件を具備する紙幣を該当する収納庫17に収納する入金動作を行う一方、回収指令が与えられた場合に、装置本体1aに着脱可能に設けられた回収庫20に対して収納済みの紙幣を搬送して回収する回収動作を行う制御部22を備えた紙幣処理装置1であって、制御部22は、回収動作を行う場合に、回収庫20における紙幣の有無を検出する検出部21が誤検出するおそれのある特定金種の紙幣以外の他金種の紙幣を、最後に該回収庫20に搬送させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に設けられた入金部に紙幣が投入された場合に、所定の条件を具備する紙幣を該当する収納庫に収納する入金動作を行う一方、回収指令が与えられた場合に、前記装置本体に着脱可能に設けられた回収庫に対して収納済みの紙幣を搬送して回収する回収動作を行う制御部を備えた紙幣処理装置であって、
前記制御部は、前記回収動作を行う場合に、前記回収庫における紙幣の有無を検出する検出部が誤検出するおそれのある特定金種の紙幣以外の他金種の紙幣を、最後に該回収庫に搬送させることを特徴とする紙幣処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記回収動作を行う場合に、前記特定金種の紙幣以外の他金種の紙幣が最後となるよう金種順に該回収庫に搬送させることを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置。
【請求項3】
装置本体に設けられた入金部に紙幣が投入された場合に、所定の条件を具備する紙幣を該当する収納庫に収納する入金動作を行う一方、回収指令が与えられた場合に、前記装置本体に着脱可能に設けられた回収庫に対して収納済みの紙幣を搬送して回収する回収動作を行う制御部を備えた紙幣処理装置であって、
前記制御部は、前記回収動作を行う場合に、前記回収庫における紙幣の有無を検出する検出部が誤検出するおそれのある特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣以外の紙幣を、最後に該回収庫に搬送させることを特徴とする紙幣処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記回収動作を行う場合に、前記特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣については前記回収庫への搬送を規制することを特徴とする請求項3に記載の紙幣処理装置。
【請求項5】
前記検出部は、光センサにより構成されたことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の紙幣処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば自動釣銭機等に適用される紙幣処理装置が特許文献1に提案されている。かかる紙幣処理装置では、装置本体に対して回収庫が着脱可能に設けられており、回収指令が与えられた場合に、収納済みの紙幣を回収庫に搬送して回収するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-171617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記紙幣処理装置においては、回収庫に紙幣の有無を検出する検出部が設けられている。この検出部は光センサにより構成されており、発光要素で発せられた光を受光要素で受光した場合に紙幣無しと検出する一方、発光要素で発せられた光を受光要素で受光できない場合に紙幣有りと検出ものである。
【0005】
ところで、近年、紙幣においても例えばホログラム等の感光材料が塗布されたものが知られており、そのような感光材料が塗布された紙幣が回収庫に回収された場合、発光要素から発生られた光が感光材料で反射して受光要素で受光してしまい、紙幣が回収庫に回収されているにもかかわらず紙幣無しと誤検出してしまうおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、回収動作を行う場合に検出部による誤検出を防止することができる紙幣処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、本発明に係る紙幣処理装置は、装置本体に設けられた入金部に紙幣が投入された場合に、所定の条件を具備する紙幣を該当する収納庫に収納する入金動作を行う一方、回収指令が与えられた場合に、前記装置本体に着脱可能に設けられた回収庫に対して収納済みの紙幣を搬送して回収する回収動作を行う制御部を備えた紙幣処理装置であって、前記制御部は、前記回収動作を行う場合に、前記回収庫における紙幣の有無を検出する検出部が誤検出するおそれのある特定金種の紙幣以外の他金種の紙幣を、最後に該回収庫に搬送させることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記紙幣処理装置において、前記制御部は、前記回収動作を行う場合に、前記特定金種の紙幣以外の他金種の紙幣が最後となるよう金種順に該回収庫に搬送させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る紙幣処理装置は、装置本体に設けられた入金部に紙幣が投入された場合に、所定の条件を具備する紙幣を該当する収納庫に収納する入金動作を行う一方、回収指令が与えられた場合に、前記装置本体に着脱可能に設けられた回収庫に対して収納済みの紙幣を搬送して回収する回収動作を行う制御部を備えた紙幣処理装置であって、前記制御部は、前記回収動作を行う場合に、前記回収庫における紙幣の有無を検出する検出部が誤検出するおそれのある特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣以外の紙幣を、最後に該回収庫に搬送させることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上記紙幣処理装置において、前記制御部は、前記回収動作を行う場合に、前記特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣については前記回収庫への搬送を規制することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上記紙幣処理装置において、前記検出部は、光センサにより構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、制御部が、回収動作を行う場合に、回収庫における紙幣の有無を検出する検出部が誤検出するおそれのある特定金種の紙幣以外の他金種の紙幣を、最後に該回収庫に搬送させるので、回収動作を行う場合に検出部による誤検出を防止することができるという効果を奏する。
【0013】
また本発明によれば、制御部が、回収動作を行う場合に、回収庫における紙幣の有無を検出する検出部が誤検出するおそれのある特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣以外の紙幣を、最後に該回収庫に搬送させる回収動作を行う場合に検出部による誤検出を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施の形態1である紙幣処理装置の構成を模式的に示す模式図である。
図2図2は、本発明の実施の形態1である紙幣処理装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
図3図3は、図2に示した制御部の回収動作制御処理部が実施する回収制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
図4図4は、図3に示した第1の順序回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
図5図5は、第1の順序回収処理による回収庫の紙幣の積層例を示す説明図である。
図6図6は、図3に示した第2の順序回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
図7図7は、本発明の実施の形態2である紙幣処理装置の構成を模式的に示す模式図である。
図8図8は、本発明の実施の形態2である紙幣処理装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
図9図9の(a)~(d)は、鑑別部や判別部にて識別される紙幣の姿勢を説明するための説明図である。
図10図10は、図8に示した制御部の回収動作制御処理部が実施する回収制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
図11図11は、他の形態である紙幣処理装置の構成を模式的に示す模式図である。
図12図12は、図11に示した紙幣処理装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
図13図13は、図12に示した制御部の入金動作制御処理部が実施する入金制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る紙幣処理装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1である紙幣処理装置の構成を模式的に示す模式図であり、図2は、本発明の実施の形態1である紙幣処理装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
【0017】
ここで例示する紙幣処理装置1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗において、自動釣銭機として適用されるものであり、装置本体1aを備えている。
【0018】
このような装置本体1aは、前方部分において、紙幣を投入するための入金口10と、収納された紙幣を釣銭として払い出す出金口11とが形成されている。尚、出金口11は、シャッタ12により開閉されるものであり、常態においてはシャッタ12により閉塞されている。また装置本体1aの前方部分の下部には、回収庫20が着脱可能に設けられている。
【0019】
そのような装置本体1aには、入金部13、出金部14、鑑別部15、判別部16、収納庫17、精査庫18が設けられている。
【0020】
入金部13は、入金口10から投入された紙幣を内部に導入するものである。出金部14は、紙幣を出金口11に払い出すものである。鑑別部15は、紙幣の真贋及び金種を鑑別するものである。判別部16は、紙幣の金種や枚数を判別するものである。
【0021】
収納庫17は、紙幣を収納するものであり、千円紙幣を収納する千円紙幣収納庫17aと、千円以外の紙幣を収納する混合庫17bとを有している。精査庫18は、回収処理時等において一時保留部として用いられるものである。
【0022】
このような入金部13、出金部14、回収庫20、鑑別部15、判別部16、収納庫17及び精査庫18は、紙幣搬送機構19によって接続されている。
【0023】
また紙幣処理装置1は、上記構成の他、検出部21及び制御部22を備えている。検出部21は、例えば光センサ等により構成されるものであり、回収庫20の紙幣の有無を検出するものである。より詳細には、検出部21は、回収庫20の上方域に設けられており、発光要素で発せられた光を受光要素で受光した場合に紙幣無しと検出する一方、発光要素で発せられた光を受光要素で受光できない場合に紙幣有りと検出ものである。
【0024】
制御部22は、記憶部23に記憶されたプログラムやデータにしたがって紙幣処理装置1の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部22は、後述する回収動作を制御する回収動作制御処理部22aを備えている。
【0025】
尚、制御部22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
【0026】
以上のような構成を有する紙幣処理装置1は、次のように動作する。入金口10に入金されることにより投入された紙幣を、入金部13の図示しない検出センサが検出した後、紙幣搬送機構19が駆動することによって鑑別部15に搬送させる。紙幣搬送機構19は、その搬送途中で紙幣が詰まったり、鑑別部15での鑑別が不十分となったりする場合には、入金部13を経由して該紙幣を入金口10に一旦戻すようにしている。
【0027】
また紙幣処理装置1は、鑑別部15によって紙幣が正貨でないと鑑別された場合には、紙幣搬送機構19を通じて、該紙幣を出金部14に搬送して出金口11より出金させる。一方、紙幣処理装置1は、鑑別部15によって紙幣が正貨であると鑑別された場合、紙幣搬送機構19を通じて、正貨であると判別された紙幣を金種に応じた収納庫17(千円紙幣収納庫17a又は混合庫17b)に収納する入金動作を行う。
【0028】
一方、図示せぬ上位機器等から出金指令が与えられた場合、紙幣処理装置1は、対応する金種の紙幣を収納庫17(千円紙幣収納庫17a又は混合庫17b)から紙幣搬送機構19に繰り出させ、判別部16にて金種及び枚数を判別した後に該紙幣搬送機構19により出金部14に搬送して出金口11より出金させる出金動作を行う。
【0029】
更に、紙幣処理装置1は、制御部22を通じて次のような回収制御処理を実施して紙幣を回収庫20に搬送する回収動作を行う。
【0030】
図3は、図2に示した制御部22の回収動作制御処理部22aが実施する回収制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0031】
図3に示すように、回収動作制御処理部22aは、管理者等により管理者用の入力手段が入力操作されることで上位機器等から回収指令が与えられたか否かを判断する(ステップS110)。回収指令がない場合(ステップS110:No)には本判断処理を繰り返す。
【0032】
一方、回収指令があった場合(ステップS110:Yes)、回収動作制御処理部22aは、該回収指令に特定金種が含まれているか否かを判断する(ステップS120)。
【0033】
ここで特定金種は、上記検出部21が誤検出するおそれのある金種である。より詳細に説明すると、紙幣の一部に例えばホログラム等の感光材料が塗布されており、発光要素から発せられた光が感光材料で反射して受光要素が受光してしまうことにより、回収庫20に紙幣が存在するにも関わらず紙幣無しと誤検出するおそれのある金種である。本実施の形態1では、千円紙幣が特定金種の紙幣に該当するものとして説明する。
【0034】
回収指令に特定金種が含まれている場合(ステップS120:Yes)、回収動作制御処理部22aは、第1の順序回収処理に設定し(ステップS130)、第1の順序回収処理を実施する(ステップS140)。ここで第1の順序回収処理は、特定金種である千円紙幣→1万円紙幣→5千円紙幣の順であるとする。
【0035】
図4は、図3に示した第1の順序回収処理の処理内容を示すフローチャートである。この図4に示すように、回収動作制御処理部22aは、検出部21の検出結果により回収庫20が空になっているか否かを判断する(ステップS141)。回収庫20が空になっていない場合(ステップS141:No)、回収動作制御処理部22aは、本判断処理を繰り返す。
【0036】
回収庫20が空になっている場合(ステップS141:Yes)、回収動作制御処理部22aは、紙幣搬送機構19を駆動させて、収納庫17(千円紙幣収納庫17a)に収納された特定金種の紙幣(千円紙幣)をすべて回収庫20に搬送する(ステップS142)。
【0037】
その後、回収動作制御処理部22aは、図示せぬ検出センサ等を通じて特定金種の紙幣を繰り出した収納庫17(千円紙幣収納庫17a)が空であるか否かを判断する(ステップS143)。収納庫17が空でない場合(ステップS143:No)、ステップS142に移行して、回収する特定金種の紙幣の搬送を続行する。
【0038】
一方、収納庫17(千円紙幣収納庫17a)が空である場合(ステップS143:Yes)、回収動作制御処理部22aは、紙幣搬送機構19を駆動させて、回収順序にしたがって回収する金種の紙幣(1万円紙幣)を回収庫20に搬送し、回収しない金種の紙幣(5千円紙幣)を精査庫18に搬送して一時保留させる(ステップS144)。
【0039】
そして、回収動作制御処理部22aは、図示せぬ検出センサ等を通じて収納庫17(混合庫17b)が空であるか否かを判断する(ステップS145)。混合庫17bが空でない場合(ステップS145:No)、ステップS144に移行して搬送処理を続行する。
【0040】
一方、混合庫17bが空になった場合(ステップS145:Yes)、回収動作制御処理部22aは、紙幣搬送機構19を駆動させて、精査庫18に一時保留された紙幣を元の混合庫17bに搬送して戻す(ステップS146)。
【0041】
その後、回収動作制御処理部22aは、回収順序にしたがって次に回収する金種があるか否かを判断する(ステップS147)。次に回収する金種がある場合(ステップS147:Yes)には、ステップS144に移行して次に回収する金種の紙幣(5千円紙幣)の回収処理を直ちに行う。
【0042】
一方、次に回収する金種がない場合(ステップS147:No)、回収動作制御処理部22aは、回収動作を終了し(ステップS148)、その後に手順をリターンさせて今回の第1の順序回収処理を終了する。
【0043】
このようにして第1の順序回収処理を実施した回収動作制御処理部22aは、上位機器等に対して回収動作が終了した旨を応答し(ステップS150)、その後に手順をリターンさせて今回の回収制御処理を終了する。
【0044】
これによれば、回収庫20においては、図5に示すように、特定金種の紙幣(千円紙幣)が積層された後に、特定金種以外の他金種の紙幣(1万円紙幣及び5千円紙幣)が積層される。つまり、回収庫20においては、他金種の紙幣が最も上方に配置されるように積層される。
【0045】
ところで、上記ステップS120において、回収指令に特定金種が含まれていない場合(ステップS120:No)、回収動作制御処理部22aは、第2の順序回収処理に設定し(ステップS160)、第2の順序回収処理を実施する(ステップS170)。ここで第2の順序回収処理は、1万円紙幣→5千円紙幣の高額紙幣順であるとする。
【0046】
図6は、図3に示した第2の順序回収処理の処理内容を示すフローチャートである。この図6に示すように、回収動作制御処理部22aは、検出部21の検出結果により回収庫20が空になっているか否かを判断する(ステップS171)。回収庫20が空になっていない場合(ステップS171:No)、回収動作制御処理部22aは、本判断処理を繰り返す。
【0047】
回収庫20が空になっている場合(ステップS171:Yes)、回収動作制御処理部22aは、紙幣搬送機構19を駆動させて、回収順序にしたがって回収する金種の紙幣(1万円紙幣)は回収庫20に搬送し、回収しない金種の紙幣(5千円紙幣)は精査庫18に搬送して一時保留させる(ステップS172)。
【0048】
そして、回収動作制御処理部22aは、図示せぬ検出センサ等を通じて収納庫17(混合庫17b)が空であるか否かを判断する(ステップS173)。混合庫17bが空でない場合(ステップS173:No)、ステップS172に移行して搬送処理を続行する。
【0049】
一方、混合庫17bが空になった場合(ステップS173:Yes)、回収動作制御処理部22aは、紙幣搬送機構19を駆動させて、精査庫18に一時保留された紙幣を元の混合庫17bに搬送して戻す(ステップS174)。
【0050】
その後、回収動作制御処理部22aは、回収順序にしたがって次に回収する金種があるか否かを判断する(ステップS175)。次に回収する金種がある場合(ステップS175:Yes)には、ステップS172に移行して次に回収する金種の紙幣(5千円紙幣)の回収処理を直ちに行う。
【0051】
一方、次に回収する金種がない場合(ステップS175:No)、回収動作制御処理部22aは、回収動作を終了し(ステップS176)、その後に手順をリターンさせて今回の第2の順序回収処理を終了する。
【0052】
このようにして第2の順序回収処理を実施した回収動作制御処理部22aは、上位機器等に対して回収動作が終了した旨を応答し(ステップS150)、その後に手順をリターンさせて今回の回収制御処理を終了する。
【0053】
これによれば、回収庫20においては、特定金種の紙幣(千円紙幣)以外の他金種の紙幣(1万円紙幣及び5千円紙幣)が積層される。つまり、回収庫20においては、他金種の紙幣が最も上方に配置されるように積層される。
【0054】
以上説明したように、本発明の実施の形態1である紙幣処理装置1によれば、制御部22が、回収動作を行う場合に、回収庫20における紙幣の有無を検出する検出部21が誤検出するおそれのある特定金種の紙幣以外の他金種の紙幣を、最後に回収庫20に搬送させるので、回収動作を行う場合に検出部21による誤検出を防止することができる。
【0055】
しかも、回収紙幣に特定金種の紙幣が含まれている場合に、その回収順序を変更するだけであるので、新たな部品等を必要とせず、記憶部23に記憶されているプログラムを変更するようなソフトウェアの更新だけで済み、既に市場に出回っている紙幣処理装置1にも容易に適用することができ、製造コストの増大化を抑制しながら汎用性を良好なものとすることができる。
【0056】
<実施の形態2>
図7は、本発明の実施の形態2である紙幣処理装置の構成を模式的に示す模式図であり、図8は、本発明の実施の形態2である紙幣処理装置の制御系を模式的に示すブロック図である。尚、上述した実施の形態1である紙幣処理装置1と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
【0057】
ここで例示する紙幣処理装置2は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗において、自動釣銭機として適用されるものであり、装置本体2aを備えている。装置本体2aには、入金部13、出金部14、鑑別部15、判別部16、収納庫17、精査庫18が設けられている。このような入金部13、出金部14、回収庫20、鑑別部15、判別部16、収納庫17及び精査庫18は、紙幣搬送機構19によって接続されている。
【0058】
鑑別部15は、紙幣の真贋及び金種を鑑別するものである。判別部16は、紙幣の金種や枚数を判別するものである。これら鑑別部15及び判別部16は、搬送される紙幣の姿勢を識別することもできる。
【0059】
ここで紙幣の姿勢としては、図9の(a)に示すように、人物が表示された紙幣Mの表面が上方を臨んで人物の頭の部分が搬送方向の下流側となる第1姿勢、図9の(b)に示すように、人物が表示された紙幣Mの表面が上方を臨んで人物の頭の部分が搬送方向の上流側となる第2姿勢、図9の(c)に示すように、人物が表示された紙幣Mの表面が下方を臨んで人物の頭の部分が搬送方向の下流側となる第3姿勢、図9の(d)に示すように、人物が表示された紙幣Mの表面が下方を臨んで人物の頭の部分が搬送方向の上流側となる第4姿勢が挙げられる。
【0060】
また紙幣処理装置2は、上記構成の他、検出部21及び制御部24を備えている。制御部24は、記憶部25に記憶されたプログラムやデータにしたがって紙幣処理装置2の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部24は、後述する回収動作を制御する回収動作制御処理部24aを備えている。
【0061】
尚、制御部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
【0062】
以上のような構成を有する紙幣処理装置2は、次のように動作する。入金口10に入金されることにより投入された紙幣を、入金部13の図示しない検出センサが検出した後、紙幣搬送機構19が駆動することによって鑑別部15に搬送させる。紙幣搬送機構19は、その搬送途中で紙幣が詰まったり、鑑別部15での鑑別が不十分となったりする場合には、入金部13を経由して該紙幣を入金口10に一旦戻すようにしている。
【0063】
また紙幣処理装置2は、鑑別部15によって紙幣が正貨でないと鑑別された場合には、紙幣搬送機構19を通じて、該紙幣を出金部14に搬送して出金口11より出金させる。一方、紙幣処理装置2は、鑑別部15によって紙幣が正貨であると鑑別された場合、紙幣搬送機構19を通じて、正貨であると判別された紙幣を金種に応じた収納庫17(千円紙幣収納庫17a又は混合庫17b)に収納する入金動作を行う。
【0064】
一方、図示せぬ上位機器等から出金指令が与えられた場合、紙幣処理装置2は、対応する金種の紙幣を収納庫17(千円紙幣収納庫17a又は混合庫17b)から紙幣搬送機構19に繰り出させ、判別部16にて金種及び枚数を判別した後に該紙幣搬送機構19により出金部14に搬送して出金口11より出金させる出金動作を行う。
【0065】
更に、紙幣処理装置2は、制御部24を通じて次のような回収制御処理を実施して紙幣を回収庫20に搬送する回収動作を行う。
【0066】
図10は、図8に示した制御部24の回収動作制御処理部24aが実施する回収制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0067】
尚、以下においては、上述した第2姿勢の千円紙幣を、特定姿勢となる特定金種の紙幣とする。ここで特定姿勢となる特定金種の紙幣は、上記検出部21が誤検出するおそれのある紙幣である。より詳細に説明すると、紙幣の一部に例えばホログラム等の感光材料が塗布されており、発光要素から発せられた光が感光材料で反射して受光要素が受光してしまうことにより、回収庫20に紙幣が存在するにも関わらず紙幣無しと誤検出するおそれのある姿勢の紙幣である。また、紙幣の回収順序については、予め決められており、1万円紙幣→5千円紙幣→千円紙幣の高額紙幣順であるとする。
【0068】
図10に示すように、回収動作制御処理部24aは、管理者等により管理者用の入力手段が入力操作されることで上位機器等から回収指令が与えられたか否かを判断する(ステップS201)。回収指令がない場合(ステップS201:No)には本判断処理を繰り返す。
【0069】
一方、回収指令があった場合(ステップS201:Yes)、回収動作制御処理部24aは、検出部21の検出結果により回収庫20が空になっているか否かを判断する(ステップS202)。回収庫20が空になっていない場合(ステップS202:No)、回収動作制御処理部24aは、本判断処理を繰り返す。
【0070】
回収庫20が空になっている場合(ステップS202:Yes)、回収動作制御処理部24aは、回収する金種を複数金種の収納庫17(混合庫17b)に収納しているか否かを判断する(ステップS203)。
【0071】
回収する金種を複数金種の収納庫17に収納している場合(ステップS203:Yes)、回収動作制御処理部24aは、紙幣搬送機構19を駆動させて、回収する金種の紙幣(1万円紙幣)を回収庫20に搬送し、回収しない金種の紙幣(5千円紙幣)を精査庫18に搬送して一時保留させる(ステップS204)。
【0072】
そして、回収動作制御処理部24aは、図示せぬ検出センサ等を通じて収納庫17(混合庫17b)が空であるか否かを判断する(ステップS205)。混合庫17bが空でない場合(ステップS205:No)、ステップS204に移行して搬送処理を続行する。
【0073】
一方、混合庫17bが空になった場合(ステップS205:Yes)、回収動作制御処理部24aは、紙幣搬送機構19を駆動させて、精査庫18に一時保留させた紙幣を元の混合庫17bに搬送して戻す(ステップS206)。
【0074】
その後、回収動作制御処理部24aは、回収順序にしたがって次に回収する金種があるか否かを判断する(ステップS207)。次に回収する金種がある場合(ステップS207:Yes)には、ステップS203に移行して次に回収する金種の紙幣(5千円紙幣)の回収処理を直ちに行う。
【0075】
ところで、上記ステップS203において、回収する金種を複数金種の収納庫17に収納していない場合(ステップS203:No)、回収動作制御処理部24aは、紙幣搬送機構19を駆動させて、収納庫17(千円紙幣収納庫17a)に収納された特定金種の紙幣である千円紙幣を回収庫20に搬送する(ステップS208)。
【0076】
そして、回収動作制御処理部24aは、千円紙幣収納庫17aから繰り出されて搬送される千円紙幣が特定姿勢であると判別部16により判別されたか否かを判断する(ステップS209)。特定姿勢の紙幣が判別されていない場合(ステップS209:Yes)、すなわち特定姿勢の紙幣がない場合、回収動作制御処理部24aは、収納庫17(千円紙幣収納庫17a)が空であるか否かを判断する(ステップS210)。収納庫17が空でない場合(ステップS210:No)、ステップS208に移行して、回収する千円紙幣の搬送を続行する。
【0077】
一方、収納庫17(千円紙幣収納庫17a)が空である場合(ステップS210:Yes)、回収動作制御処理部24aは、上述したステップS207の処理を実施する。
【0078】
ところで、上記ステップS209において、特定姿勢の紙幣が判別された場合(ステップS209:No)、すなわち特定姿勢の紙幣がある場合、回収動作制御処理部24aは、紙幣搬送機構19の駆動により、特定姿勢の千円紙幣を精査庫18に搬送し(ステップS211)、その後にステップS208に移行して、回収する千円紙幣の搬送を続行する。
【0079】
上述したステップS207において、次に回収する金種がない場合(ステップS207:No)、回収動作制御処理部24aは、回収動作を終了し(ステップS208)、上位機器等に対して回収動作が終了した旨を応答し(ステップS209)、その後に手順をリターンさせて今回の回収制御処理を終了する。
【0080】
これによれば、特定姿勢の千円紙幣(特定金種の紙幣)は、回収庫20に回収されずに精査庫18に保留され、回収庫20への搬送を規制される。
【0081】
以上説明したように、本発明の実施の形態2である紙幣処理装置2によれば、制御部24が、回収動作を行う場合に、回収庫20における紙幣の有無を検出する検出部21が誤検出するおそれのある特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣を回収庫20へ搬送することを規制することにより、特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣以外の紙幣を、最後に該回収庫20に搬送させるので、回収動作を行う場合に検出部21による誤検出を防止することができる。
【0082】
しかも、回収紙幣に特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣が含まれている場合に、その回収を規制するだけであるので、新たな部品等を必要とせず、記憶部25に記憶されているプログラムを変更するようなソフトウェアの更新だけで済み、既に市場に出回っている紙幣処理装置2にも容易に適用することができ、製造コストの増大化を抑制しながら汎用性を良好なものとすることができる。
【0083】
<他の形態>
図11は、他の形態である紙幣処理装置の構成を模式的に示す模式図であり、図12は、図11に示した紙幣処理装置の制御系を模式的に示すブロック図である。尚、上述した実施の形態1及び実施の形態2である紙幣処理装置1,2と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
【0084】
ここで例示する紙幣処理装置3は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗において、自動釣銭機として適用されるものであり、装置本体3aを備えている。装置本体3aには、入金部13′、出金部14、鑑別部15、判別部16、収納庫17、精査庫18が設けられており、このような入金部13′、出金部14、回収庫20、鑑別部15、判別部16、収納庫17及び精査庫18は、紙幣搬送機構19によって接続されている。
【0085】
入金部13′は、入金口10から投入された紙幣を内部に導入するものであり、入金検出センサ13aを備えている。入金検出センサ13aは、紙幣の投入の有無を検出するものである。
【0086】
鑑別部15は、紙幣の真贋及び金種を鑑別するものである。判別部16は、紙幣の金種や枚数を判別するものである。これら鑑別部15及び判別部16は、上述した搬送される紙幣の姿勢(第1姿勢、第2姿勢、第3姿勢、第4姿勢)を識別することもできる。
【0087】
また紙幣処理装置3は、上記構成の他、制御部26を備えている。制御部26は、記憶部27に記憶されたプログラムやデータにしたがって紙幣処理装置3の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部26は、後述する入金動作を制御する入金動作制御処理部26aを備えている。
【0088】
尚、制御部26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
【0089】
図13は、図12に示した制御部26の入金動作制御処理部26aが実施する入金制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0090】
尚、以下においては、上述した第1姿勢から第4姿勢のいずれかの姿勢の千円紙幣を、特定姿勢となる特定金種の紙幣とする。ここで特定姿勢となる特定金種の紙幣は、回収庫20での紙幣の有無を検出する図示せぬ検出部が誤検出するおそれのある紙幣である。より詳細に説明すると、紙幣の一部に例えばホログラム等の感光材料が塗布されており、発光要素から発せられた光が感光材料で反射して受光要素が受光してしまうことにより、回収庫20に紙幣が存在するにも関わらず紙幣無しと誤検出するおそれのある姿勢の紙幣である。
【0091】
図13に示すように、制御部26の入金動作制御処理部26aは、図示せぬ上位機器等から入金指令が与えられたか否かを判断する(ステップS301)。入金指令がない場合(ステップS301:No)には本判断処理を繰り返す。
【0092】
一方、入金指令があった場合(ステップS301:Yes)、入金動作制御処理部26aは、入金検出センサ13aにより入金部13′での入金が検出されたか否かを判断する(ステップS302)。入金が検出されない場合(ステップS302:No)、入金動作制御処理部26aは、本判断処理を繰り返す。
【0093】
入金が検出された場合(ステップS302:Yes)、入金動作制御処理部26aは、紙幣搬送機構19を駆動させ(ステップS303)、入金部13′に入金された紙幣を鑑別部15まで搬送し、鑑別部15での鑑別待ちとなる(ステップS304)。
【0094】
鑑別部15での鑑別の結果(ステップS304:Yes)、当該紙幣が特定姿勢で搬送された特定金種の紙幣でない場合(ステップS305:No)、入金動作制御処理部26aは、当該紙幣を該当する収納庫17へ搬送させる(ステップS306)。
【0095】
一方、鑑別部15での鑑別の結果(ステップS304:Yes)、当該紙幣が特定姿勢で搬送された特定金種の紙幣である場合(ステップS305:Yes)、入金動作制御処理部26aは、当該紙幣を出金部14に搬送し(ステップS307)、出金口11より出金させる。
【0096】
上述したステップS306又はステップS307の処理を実施した入金動作制御処理部26aは、入金部13′への入金が終了したか否かを判断する(ステップS308)。入金が終了していない場合(ステップS308:No)、入金動作制御処理部26aは、ステップS303の処理に移行し、上述した処理を繰り返す。
【0097】
一方、入金が終了した場合(ステップS308:Yes)、入金動作制御処理部26aは、紙幣搬送機構19の駆動を停止させ(ステップS309)、その後に手順をリターンさせて、今回の入金制御処理を終了する。
【0098】
これによれば、特定姿勢で入金された特定金種の紙幣については、収納庫17に収納されることを防止することができる。
【0099】
以上説明したように、そのような紙幣処理装置3によれば、制御部26が、入金動作を行う場合に、回収庫20における紙幣の有無を検出する検出部が誤検出するおそれのある特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣を、収納庫17へ入金することを防止するので、収納済みの紙幣を回収庫20へ回収させる回収動作を行う際に、特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣以外の紙幣を回収庫20に搬送させることができ、回収動作を行う場合に検出部による誤検出を防止することができる。
【0100】
以上、本発明の好適な実施の形態1及び実施の形態2について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0101】
上述した実施の形態1では、回収動作において金種順に回収庫20に搬送していたが、本発明においては、金種順に回収庫に搬送せず、収納庫(千円紙幣収納庫及び混合庫)に収納された収納済み紙幣のすべてを回収庫に搬送して回収動作を行ってもよい。その場合、最後に搬送される紙幣が特定金種以外の他金種の紙幣であればよい。
【0102】
上述した実施の形態1では、千円紙幣を特定金種の紙幣として説明したが、本発明においては、検出部が誤検出するおそれがある紙幣を特定金種とするので、千円紙幣以外を特定金種の紙幣としてもよい。
【0103】
上述した実施の形態2では、特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣について精査庫18に搬送して回収庫20へ搬送されることを規制したが、本発明においては、特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣以外の紙幣を、最後に回収庫に搬送させることができれば種々の変更を行うことができる。
【0104】
すなわち、回収動作において、特定姿勢以外の姿勢で搬送される特定金種の紙幣を事前に精査庫に搬送しておき、収納庫に収納された紙幣を回収庫に回収させた後に、精査庫に事前に搬送しておいた紙幣を回収庫に搬送させることにより、特定姿勢で搬送される特定金種の紙幣以外の紙幣を、最後に回収庫に搬送させるようにしてもよい。これによっても、回収動作を行う場合に検出部による誤検出を防止することができる。
【0105】
上述した実施の形態1及び実施の形態2で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置及び構成要素の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【符号の説明】
【0106】
1…紙幣処理装置、1a…装置本体、10…入金口、11…出金口、12…シャッタ、13…入金部、14…出金部、15…鑑別部、16…判別部、17…収納庫、17a…千円紙幣収納庫、17b…混合庫、18…精査庫、19…紙幣搬送機構、20…回収庫、21…検出部、22…制御部、22a…回収動作制御処理部、23…記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13