(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025765
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】こむら返り防止用足入れソックス
(51)【国際特許分類】
A61F 5/02 20060101AFI20250214BHJP
A41B 11/00 20060101ALI20250214BHJP
A41F 13/00 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
A61F5/02 N
A41B11/00 Z
A41F13/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130871
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】521097828
【氏名又は名称】医療法人社団M-FOREST
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
(74)【代理人】
【識別番号】100123674
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100173680
【弁理士】
【氏名又は名称】納口 慶太
(72)【発明者】
【氏名】河野 勲
【テーマコード(参考)】
3B018
4C098
【Fターム(参考)】
3B018AB02
4C098AA02
4C098BB12
4C098BC03
4C098BC15
4C098BD13
(57)【要約】
【課題】靴下を履く感覚で足を入れることによって、足裏がこむら返りを防止できる適度の角度にできるこむら返り防止用ソックスを得る。
【解決手段】
こむら返り防止用ソックス10は、ハイソックス24の入れ口部12には、帯状バンド15を接続し、帯状バンド15からつま先まで板状の引張部60を設け、さらにハイソックス24の足首付近にボタンを設ける。また、ハイソックス24の底板部材30は、ハイソックス24の「ふくらはぎ」の縁の部分と足の踵端の部分を通る直線LK1と、足の中央付近を通る直線LK3との挟角θpが、95度~125度(好ましくは110度)になるようにする。これによって、挿入が容易である共に、足裏の角度を所定角度(水平線と靴底との反り返り角度は、15度~25度)に維持できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
足を先端まで入れて履いた場合に、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となる靴下型のこむら返り防止用足入れソックスであって、
底面が前記入れ口部側に所定角度で反り返っており、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となる足入れ袋と、
前記足入れ袋の底面の先端から後端に亘って接続された底板部材と、
前記入れ口部の足の甲側の中央付近となる所定箇所に一部が接続されて、前記入り口部の周囲を巻込むように設けられた入れ口部巻込帯と、さらに、
下側面が前記入れ口部巻込帯の前記所定箇所から接続部材の付近及び足首付近を除いて前記足入れ袋の先端部に渡って接続された板状の引張部と、
足入れ袋の足首付近となり、かつ前記引張部の下側面から所定距離となる位置に左右対称に設けられ、前記足入れ袋に接続された接続部材と、
を有することを特徴とする、こむら返り防止用足入れソックス。
【請求項2】
足を先端まで入れて履いた場合に、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となる靴下型のこむら返り防止用足入れソックスであって、
底面が入れ口部側に所定角度で反り返っており、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となり、さらに足首付近となり、かつ引張部の下側面から所定距離となる位置に左右対称に設けられた接続用孔を有する足入れ袋と、
前記足入れ袋の底面の先端から後端に亘って接続された底板部材と、
前記足首付近となり、かつ引張部の下側面から所定距離となる位置に左右対称に設けられた接続用孔と、
下側面が前記入れ口部の所定箇所から前記接続用孔の付近及び足首付近を除いて前記足入れ袋の先端部に渡って接続された板状の引張部と、
前記入れ口部の足のふくらはぎ側を除く足の甲側に接続された所定長の足入れ袋側面ファスナーと、
裏面に面ファスナーを接続して、前記足入れ袋側面ファスナーのサイズにされて前記足入れ袋側面ファスナーに接続されたプラスチックゴム帯と、
前記プラスチックゴム帯の一方端に、一端が接続され、他端に雄ボタンが接続されて前記接続用孔の第2の支持バーの雌ボタン部に接続されたプラスチックゴム材の第1の支持バーと、
前記プラスチックゴム帯の他方端に、一端が接続され、他端に雌ボタン部が接続されて前記接続用孔の前記第1の支持バーの雄ボタン部に接続されたプラスチックゴム材の第2の支持バーと、
を有することを特徴とするこむら返り防止用足入れソックス。
【請求項3】
足を先端まで入れて履いた場合に、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となる靴下型のこむら返り防止用足入れソックスであって、
底面が入れ口部側に所定角度で反り返っており、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となり、さらに足首付近となり、かつ引張部の下側面から所定距離となる位置に左右対称にもうけれた孔を有する足入れ袋と、
前記足入れ袋の内側の底面の先端から後端に亘って接続された内側底板部材と、
下側面が前記入れ口部の前記所定箇所から前記接続用孔の付近及び足首付近を除いて前記足入れ袋の先端部に渡って接続された板状の引張部と、
前記入れ口部の足のふくらはぎ側を除く足の甲側に接続された所定長の足入れ袋側面ファスナーと、
裏面に面ファスナーを接続して、前記足入れ袋側面ファスナーのサイズにされて前記足入れ袋側面ファスナーに接続されたプラスチックゴム帯と、
前記足入れ袋の外側の底面の先端から後端に亘って設けられた外側底板部材と、
前記プラスチックゴム帯の一方端に、一端が接続され、他端が前記外側底板部材の裏面の土踏まず付近となる箇所に所定の間隙を有して一方の側面側から折り込まれた第1の折込部で接続され、前記外側底板部材の厚み及び前記間隙を越える位置から所定長さの第1のスライド孔が形成された第1の長さ調整用板バーと、
前記プラスチックゴム帯の一方端に、一端が接続され、他端が前記第1の長さ調整用板バーに対向する他方の側面側から折り込まれた第2の折込部で接続され、前記外側底板部材の厚み及び前記間隙を越える位置から所定長さの第2のスライド孔が形成だれた第2の長さ調整用板バーと、
前記外側状部材に下に設けられ、前記第1の長さ調整用板バーの第1のスライド孔と前記第2の長さ調整用板バーの第2のスライド孔とに通された棒と、
前記第1のスライド孔を介して前記棒の一方を固定する第1の雌ネジと、前記第2のスライド孔を介して前記棒の他方を固定する第2の雌ネジと、
を有することを特徴とするこむら返り防止用足入れソックス。
【請求項4】
前記接続部材は、雄雌ボタン又は面ファスナーであることを特徴とする請求項1記載のこむら返り防止用足入れソックス。
【請求項5】
前記足入れ袋の底面は、水平線に対して上方向に15度~25度である、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のこむら返り防止用足入れソックス。
【請求項6】
前記引張部の上側面及びその周囲は、ゴム材又は軟状接着材でコーティング若しくは糸材で鎖状に縫われていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のこむら返り防止用足入れソックス。
【請求項7】
引張部は、
生地同士を接着材、糸で接続しており、
各々の生地の下側と前記足入れ袋とを帯状生地で接着剤、糸で接続していることを特徴とする請求項1、2又は3記載のこむら返り防止用足入れソックス。
【請求項8】
前記入れ口部巻込帯は、面ファスナーバンドであり、
前記足入れ袋は、前記入れ口部の足の甲側の中央付近となる所定箇所に対向するふくらはぎ側の箇所に所定大きさの面ファスナーバンドを接続している、ことを特徴とする請求項1記載のこむら返り防止用足入れソックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、こむら返り防止用足入れソックスに関する。
【背景技術】
【0002】
こむら返りは、主にふくらはぎにおこる筋肉けいれんの総称であり、多くはふくらはぎの筋肉に起こることが多い(睡眠中(明け方に多い)に起こる)。多くは激しい痛みを伴う。
【0003】
こむら返りは、特に糖尿病や肝疾患のある人、高齢者、妊婦、スポーツ疲労の人などに起きやすいことが知られている。こむら返りが起きるとふくらはぎに激痛が生じるため、こむら返りが起きやすい人にとっては、就寝中にこむら返りが起きるのではないかと不安になり、安眠できなくなる。
【0004】
このため、就寝中等にこむら返りが起きるのを防止するために、足の裏に枕を当てて、足を90度程度の角度にして眠る場合もある。
また、こむら返り防止のため以下の特許文献1が開示されている。
【0005】
特許文献1は、つま先全体から中足骨を含む足先部が挿入される足先挿入部と、足先挿入部の両側にそれぞれ設けた帯状のバンド部と、この各バンド部の先端部にそれぞれ設けられ、該各バンド部の先端部同士を着脱自在に固定するための固定部材とを備え、足先挿入部に挿入したつま先全体から中足骨を含む足先部及び甲をすね側に適度に引き寄せるように各バンド部の先端側を足首側に引いて、前記各バンド部を甲の上で交差するようにして足首の両側から巻き付け、該各バンド部の先端部同士を前記各固定部材により足首の周囲に固定することを特徴とするこむら返り防止サポータである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のこむら返り防止サポータは、帯状のバンドの一方を足首に巻き付けて、足の甲の上を通って足の前足部(親指~小指)を下から巻き付けて、他方側を甲で交差させて、足首に巻き付けて一方と8の字状に固定接続するものである。
【0008】
すなわち、手作業で8の字状に固定接続するものであるから、装着が面倒である。
また、こむら返りを防止するためには、足裏と「ふくらはぎ」との角度が95度~115度程度となるのが好ましい。
【0009】
本発明は、以上の課題を鑑みてなされたものであり、靴下を履く感覚で足を入れることによって、足裏がこむら返りを防止できる適度の角度にできるこむら返り防止用ソックスを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係わるこむら返り防止用足入れソックスは、足を先端まで入れて履いた場合に、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となる靴下型のこむら返り防止用足入れソックスであって、
底面が前記入れ口部側に所定角度で反り返っており、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となる足入れ袋と、
前記足入れ袋の底面の先端から後端に亘って接続された底板部材と、
前記入れ口部の足の甲側の中央付近となる所定箇所に一部が接続されて、前記入り口部の周囲を巻込むように設けられた入れ口部巻込帯と、さらに、
下側面が前記入れ口部巻込帯の前記所定箇所から接続部材の付近及び足首付近を除いて前記足入れ袋の先端部に渡って接続された板状の引張部と、
足入れ袋の足首付近となり、かつ前記引張部の下側面から所定距離となる位置に左右対称に設けられ、前記足入れ袋に接続された接続部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るこむら返り防止用足入れソックスは、足を先端まで入れて履いた場合に、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となる靴下型のこむら返り防止用足入れソックスであって、
底面が入れ口部側に所定角度で反り返っており、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となり、さらに足首付近となり、かつ引張部の下側面から所定距離となる位置に左右対称に設けられた接続用孔を有する足入れ袋と、
前記足入れ袋の底面の先端から後端に亘って接続された底板部材と、
前記足首付近となり、かつ引張部の下側面から所定距離となる位置に左右対称に設けられた接続用孔と、
下側面が前記入れ口部の所定箇所から前記接続用孔の付近及び足首付近を除いて前記足入れ袋の先端部に渡って接続された板状の引張部と、
前記入れ口部の足のふくらはぎ側を除く足の甲側に接続された所定長の足入れ袋側面ファスナーと、
裏面に面ファスナーを接続して、前記足入れ袋側面ファスナーのサイズにされて前記足入れ袋側面ファスナーに接続されたプラスチックゴム帯と、
前記プラスチックゴム帯の一方端に、一端が接続され、他端に雄ボタンが接続されて前記接続用孔の第2の支持バーの雌ボタン部に接続されたプラスチックゴム材の第1の支持バーと、
前記プラスチックゴム帯の他方端に、一端が接続され、他端に雌ボタン部が接続されて前記接続用孔の前記第1の支持バーの雄ボタン部に接続されたプラスチックゴム材の第2の支持バーと、を有する。
さらに、本発明のこむら返り防止用足入れソックスは、足を先端まで入れて履いた場合に、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となる靴下型のこむら返り防止用足入れソックスであって、
底面が入れ口部側に所定角度で反り返っており、足の入れ口部が膝下のふくらはぎとの間となり、さらに足首付近となり、かつ引張部の下側面から所定距離となる位置に左右対称にもうけれた孔を有する足入れ袋と、
前記足入れ袋の内側の底面の先端から後端に亘って接続された内側底板部材と、
下側面が前記入れ口部の前記所定箇所から前記接続用孔の付近及び足首付近を除いて前記足入れ袋の先端部に渡って接続された板状の引張部と、
前記入れ口部の足のふくらはぎ側を除く足の甲側に接続された所定長の足入れ袋側面ファスナーと、
裏面に面ファスナーを接続して、前記足入れ袋側面ファスナーのサイズにされて前記足入れ袋側面ファスナーに接続されたプラスチックゴム帯と、
前記足入れ袋の外側の底面の先端から後端に亘って設けられた外側底板部材と、
前記プラスチックゴム帯の一方端に、一端が接続され、他端が前記外側底板部材の裏面の土踏まず付近となる箇所に所定の間隙を有して一方の側面側から折り込まれた第1の折込部で接続され、前記外側底板部材の厚み及び前記間隙を越える位置から所定長さの第1のスライド孔が形成された第1の長さ調整用板バーと、
前記プラスチックゴム帯の一方端に、一端が接続され、他端が前記第1の長さ調整用板バーに対向する他方の側面側から折り込まれた第2の折込部で接続され、前記外側底板部材の厚み及び前記間隙を越える位置から所定長さの第2のスライド孔が形成だれた第2の長さ調整用板バーと、
前記外側状部材に下に設けられ、前記第1の長さ調整用板バーの第1のスライド孔と前記第2の長さ調整用板バーの第2のスライド孔とに通された棒と、
前記第1のスライド孔を介して前記棒の一方を固定する第1の雌ネジと、前記第2のスライド孔を介して前記棒の他方を固定する第2の雌ネジと、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明のこむら返り防止用足入れソックスによれば、例えば睡眠時には、足入れ袋に接続された接続部材を開状態及び足入れ袋の入口部の入れ口部巻込帯を外すと、袋内が広がるので、挿入が容易である。
そして、足を足入れ袋のつま先まで入れると、足入れ袋の底板部材は所定角度(ふくらはぎ端と踵端をとおる線との靴底との角度は95度~125度)で反りかえているので、足の裏はこの所定角度で反りかえる。
また、足入れ袋の入口部の入れ口部巻込帯を締めると、引張部が引っ張られ、かつ足入れ袋に接続された接続部材を閉じ状態にすると、引張部は所定範囲が接合されているので、さらに引張部が引っ張られる。このため、足裏の角度を所定角度(水平線と靴底との反り返り角度は、15度~25度)に維持できる。
また、本発明のこむら返り防止用足入れソックスによれば、例えば睡眠時には、足入れ袋に接続された接続部材を開状態及び足入れ袋の入口部の入れ口部巻込帯を外すと、袋内が広がるので、挿入が容易である。
そして、足を足入れ袋のつま先まで入れると、足入れ袋の底板部材は所定角度(ふくらはぎ端と踵端をとおる線との靴底との角度は95度~125度)で反りかえているので、足の裏はこの所定角度で反りかえる。
また、足入れ袋の入口部の入れ口部巻込帯を締めると、引張部が引っ張られ、かつ足入れ袋に接続された接続部材を閉じ状態にすると、引張部は所定範囲が接合されているので、さらに引張部が引っ張られる。このため、足裏の角度を所定角度(水平線と靴底との反り返り角度は、15度~25度)に維持できる。
さらに、例えば睡眠時には、足入れ袋の足入れ口部の足入れ袋側面ファスナーとプラスチックゴム帯の接続を外して、第1の支持バーの雄ボタンと第2の支持バーの雌ボタンを足入れ袋から外すと、袋内が広がるので、挿入が容易である。
そして、足を足入れ袋のつま先まで入れて第1の支持バーの雄ボタンと第2の支持バーの雌ボタンとを足入れ袋の接続用孔を介して嵌合して、足入れ袋側面ファスナーとプラスチックゴム帯の接続を接続させると、引張部が引っ張られると共に、ふくらはぎから入口部がずれ落ちることがない。
このため、睡眠中においても、足裏の角度を所定角度(水平線と靴底との反り返り角度は、15度~25度)に維持できる。
さらに、本発明のこむら返り防止用足入れソックスによれば、足入れ袋の外側の底面の先端から後端に亘って設けられた外側底板部材と、第1のスライド孔が形成された第1の長さ調整用板バーと、第2のスライド孔が形成だれた第2の長さ調整用板バーと、外側状部材に下に設けられた棒と、第1の雌ネジと、第2の雌ネジとによって、高さ調整ができるようになる。従って、足の長さに誤差があっても、足裏の角度を所定角度(水平線と靴底との反り返り角度は、15度~25度)に維持できると共にずりおちがない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施の形態1のこむら返り防止用ソックスの斜視図である。
【
図2】こむら返り防止用ソックス10を上側から見た場合の断面図である。
【
図4】本実施の形態1のこむら返り防止用ソックス10の側面図である。
【
図6】こむら返り防止用ソックス10に足を入れて正面(爪先側)から見た場合の正面図である。
【
図7】ボタン20を開放状態及び閉状態にした場合の説明図である。
【
図10】引張部60とボタン20による効果の説明図である。
【
図11】実施の形態2のこむら返り防止用ソックス80の側面図である。
【
図12】実施の形態3のこむら返り防止用ソックスの側面図である。
【
図16】実施の形態4のこむら返り防止用ソックスの側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明のこむら返り防止用ソックスの実施の形態を説明する。実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
【0014】
図1は本実施の形態1のこむら返り防止用ソックスの斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態1のこむら返り防止用ソックス10は、ハイソックス24のつま先から足の入れ口部12(ゴムが内蔵しているのが好ましい:ゴム部ともいう)に亘って引張部60を設けている。ハイソックス24(足入れ袋ともいう)の材質は、ナイロン素材、綿、絹、サポータ部材等である。
【0015】
このハイソックス24の入れ口部12は、足を入れた場合は「ふくろはぎ」付近に位置する(足の入れ口部が膝下の「ふくらはぎ」との間)。また、入れ口部12には、帯状バンド15(入れ口部巻込帯ともいう)が接続されており、この帯状バンド15には、バンド接合部16(単に一部ともいう)が接続されている。帯状バンド15は、「ふくらはぎ」の少し上の部分に位置する。
【0016】
図1においては、入れ口部12は、帯状バンド15から上に出た部分をソックス(靴下)の上の入れ口部上12aと記載し、帯状バンド15から下に出た部分をソックスの下の入れ口部下12bと記載している。
【0017】
一方、引張部60は、板状であり、帯状バンド15のバンド接合部16に下側側面の一端を接続しており、下側側面の他方側をハイソックス24(長い靴下)のつま先端側に接続している(ボタン部の付近及び足首付近を除いて前足部に渡って接続されている。)
【0018】
この引張部60(材質は、布、硬質ゴム等が好ましい)は、略三日月形状であり、接合部40(接着剤又は糸縫い:本実施の形態では接着剤)と引張部接合部13(13a、13b)とによってハイソックス24と一体化されている。なお、
図1において、足の外側(第5中足骨側)を左側と記載する。
【0019】
引張部60は、足の外側の左側引張部接合部13aと、足の内側(第1中足骨側)を右側引張部接合部13bとでハイソックス24に接続されている。
左側引張部接合部13a及び右側引張部接合部13bは、幅は1cm~2cmm程度であり、糸等(接着剤でもよい:本実施の形態では糸として説明する)でハイソックス24に縫い合わせられている(縫い目は14a、14bと記載する)。
【0020】
また、引張部60の接合部40の上辺は接着材又は糸で強固(綱のようにされている)にされており、この上辺を本実施の形態では引張線部42と称する(本実施の形態では糸を縫い合わせて綱状にしているとする)。また、
図1においては、足の甲の中央を通る輪郭線をAK(以下、足の前側線AKという)と記載している。
【0021】
さらに、引張部接合部13(左側引張部接合部13a、右側引張部接合部13b)と足の前側線AKとの間となるハイソックス24の足の甲の中央付近の箇所にはボタン20(オスボタン20b、メスボタン20a:接続部材)が設けられている。また、接合部40は一体でも構わないが、本実施の形態では2枚の布(ナイロン素材、棉等)又はある程度の硬度があるプラスチックゴムを張り付けて構成している。左側を左側接合部40a、右側を右側接合部40bと記載する。
【0022】
図1はボタン20を閉じた状態を示している。ボタン20を閉状態にした場合は、ハイソックス24は、引張部接合部13(左側引張部接合部13a、右側引張部接合部13b)によって接合されているので、前足部(第1中足骨~第5中足骨)の部分、入れ口部12は空きがほぼ無いが、この引張部接合部13(左側引張部接合部13a、右側引張部接合部13b)及び引張部60の接合部40、引張線部42によってハイソックス24が引っ張られるので、隙間ができている。
【0023】
また、ハイソックス24の底面(内部)には、底板部材30が設けられている。この底板部材30(内側底板部材ともいう)の材質は木材、硬いゴム、プラスチック、硬くしたコルクゴム、皮等が好ましい。なお、底板部材30は、ハイソックスの外側でも構わない。
【0024】
この底板部材30は、ハイソックス24の「ふくらはぎ」の縁の部分と足の踵端の部分を通る直線LK1と、足の中央付近を通る直線LK3との挟角θpが、95度~125度(好ましくは110度)になるようにされている。なお、実施の形態1においては、ハイソックス24は、底板部材30を包み込んでいるが
図1においては、底板部材30の下にはハイソックス24は図示しない。
【0025】
次に、帯状バンド15について
図2を用いて説明する。但し、
図2においては、ハイソックス24、引張部60を示して説明する。
図2はこむら返り防止用ソックス10を上側から見た場合の断面図である。但し、帯状バンド15は開いた状態である。
図3は
図1のバンド接合部16の詳細斜視図である。
【0026】
図2に示すように、ハイソックス24の「ふくらはぎ」の中央部分の上となる部分には、「ふくらはぎ」側面ファスナー16d(片面、両面のいずれか:片面が好ましい)がハイソックス24に接続されている。縦幅は1cm~3cm、横幅は2cm~3cmが好ましい。「ふくらはぎ」側面ファスナー16dは、マジックテープ(登録商標)とも呼ばれている。
【0027】
この「ふくらはぎ」側面ファスナー16dに対向するハイソックス24の前側(
図2のY軸上)には、バンド接合部16(左側引張部接合部13a、右側引張部接合部13b)を介して帯状バンド15が接続されている(
図3参照)。
なお、帯状バンド15に接続されている左側引張部接合部13aと右側引張部接合部13bと引張部60の下側側面(3mm~8mm程度)の部分をバンド接合部16と記載している。
【0028】
この帯状バンド15は、接合部40(左側接合部40a、右側を右側接合部40b)を断面で示している(接着材、糸で接続)。
但し、
図3に示すように、接合部40(左側接合部40a、右側を右側接合部40b)は接着剤(軟らかい)又は糸で上がコーディングされている(引張線部42)。
【0029】
帯状バンド15(入れ口部巻込帯)の横幅は、「ふくらはぎ」を一周する長さ以上の長さであり、帯状バンド本体51eと、左裏側面ファスナー51aと、右裏側面ファスナー51bと、右表側面ファスナー51c等で構成されている。帯状バンド本体51eのハイソックス24側を裏面と称し、引張部60側を表側と称する。
【0030】
左裏側面ファスナー51aは、横幅が3cm~5cmで、縦幅が1cm~3cmであり、帯状バンド本体51eの裏側の左端から帯状バンド本体51eに例えば糸で縫い付けられている(接着剤でもよい)。
【0031】
右表側面ファスナー51c(マジックテープ(登録商標))は、横幅が3.5cm~7cmで、縦幅が1cm~3cmであり、帯状バンド本体51eの右端から帯状バンド本体51eに例えば糸で縫い付けられている(接着剤でもよい)。
【0032】
また、右裏側面ファスナー51bは、横幅が横幅は2.5cm~3.5cm、縦幅が1cm~3cmであり、帯状バンド本体51eの裏側の右端から帯状バンド本体51eに例えば糸で縫い付けられている(接着剤でもよい)。
【0033】
(巻き付け方)
右裏側面ファスナー51bを「ふくらはぎ」側面ファスナー16dに接続させて、右表側面ファスナー51cに、左裏側面ファスナー51aを接続させる。これにより、足の「ふくらはぎ」にハイソックス24の入れ口部12が固定されることになる。従ってずれ落ちることがない。
【0034】
また、「ふくらはぎ」側面ファスナー16dは、縦幅は1cm~3cm、横幅は2cm~3cmであるので、「ふくらはぎ」側面ファスナー16dから左裏側面ファスナー51aと、右裏側面ファスナー51bと、右表側面ファスナー51cとを外した場合は、
図2に示すように、ハイソックス24の入れ口部12から帯状バンド15のほとんどが外れることになるので、入れ口部12を容易に広げられる。このため、足の装着が容易である。
【0035】
(寸法)
図4は本実施の形態1のこむら返り防止用ソックス10の側面図である。但し、底板部材30をハイソックス24は包み込むようになっているが、
図4においては、底板部材30の裏面にハイソックス24を示さない。
さらに、引張部60は接合部40を有しているので、引張線部42を支えると共に、ボタン20が閉じられたときに、足の甲側に引っ張ることになる。
【0036】
なお、
図4においては、ハイソックス24の甲側の線17を示している(足との間隔は少し大きめに記載している)。この線17とボタン20との間隙は、閉じた状態では1cm~2cm程度である。
また、
図4には、ハイソックス24の線をMと記載しており、線17とMとの間隔をH(接合無し)と記載している。
【0037】
図5は
図4のA-A断面図である。
図6はこむら返り防止用ソックス10に足を入れて正面(爪先側)から見た場合の正面図である。これらの図において、
図1と同一符号のものについては説明を省略する。
図4において、17はハイソックス24の前側(甲)の線である。引張部60により、引っ張られているので、足との間は隙間がある(
図6参照)。
但し、
図6には、底板部材30における42と13の部分は記載しない。
【0038】
ハイソックス24の足裏の部分から入れ口部12までの長さが例えば、45cm~47cm(身長170cm程度、足の大きさ26cm程度)である。ボタン20の位置は、足の甲から少し離れた位置である。
【0039】
また、直線LK1と、LK3とが成す角度θpは、95度~125度(好ましくは110度)であり、水平線LK2と直線LK3とが成す角度θbは、15度~25度である。
【0040】
また、
図5に示すように、ボタン20と線17との間隔は、1cm~3cm程度である。
【0041】
(ボタン開放)
次に、ボタン20を開放状態及び閉状態にした場合について
図7を用いて説明する。
図7(a)はボタン20を開放状態にした場合の説明図であり、
図7(b)はボタン20を閉状態にした場合の説明図である。但し、
図4のA-A方向からの断面で示す。
また、ボタン20の部分を実際より大きく記載して説明する。
【0042】
図7(b)に示すようにこむら返り防止用ソックス10に足を入れてオスボタン20bとメスボタン20aとを嵌合した場合は、
図7(b)に示すように足が締め付けられることになる。
【0043】
これに対して、オスボタン20bとメスボタン20aを外した場合は
図7(a)に示すように、足とハイソックス24とは離れることになる。このため、足の着脱が容易である。
【0044】
(ハイソックスの足裏)
図8はハイソックスの足裏側の説明図である。
図8に示すように張部接合部13(左側引張部接合部13a、右側引張部接合部13b)は爪先を廻りこんで、土踏まずの手前付近まで形成されており、糸により、縫い込まれ(14a、14b)、かつ接着剤で接着されている。従って、引張部60が剥がれることがない。
【0045】
(
図1のA部、B部の説明)
図9は
図1のA部及びB部の説明図である。
図9(a)に示すように、左側接合部40aと右側接合部40bとは接着剤で接着されている。
また、
図9(b)に示すようにハイソックス24の先端部は、引張部接合部13(左側引張部接合部13a、右側引張部接合部13b)、42が回り込んでいる(但し、43は省略している)。すなわち、強く引っ張られても、切れない。
【0046】
(引張部60とボタン20による効果)
図10は引張部60とボタン20による効果の説明図である。
図10においては、42の先端(他方)をP2と記載し、一方をP1と記載している。
図10に示すように、ボタン20を閉じた状態では42はピーンと張っていると共に、ボタン20を閉じることによって、接合部40は少し硬いので、矢印Fのようにボタン側に引っ張られる。このため、42はさらに引っ張られることになる。このため、足裏が甲側にさらに引っ張られる。
【0047】
また、ボタン20を外した場合は、
図10(b)に示すように、42がだれたようになる。このため、足を容易に着脱できる。
【0048】
<実施の形態2>
図11は実施の形態2のこむら返り防止用ソックス50の側面図である。
図11において上記と同一符号のものは説明を省略する。また、30はハイソックスで包み込んでいるが、
図11においては包み込んでは図示しない。
実施の形態2のこむら返り防止用ソックス50は、ハイソックス24の足の指(第1中足骨~第5中足骨)の付け根付近から曲げられている。この部分36の材質は、プラスチック材、ゴム材、牛革が好ましい。
【0049】
従って、足を入れてボタン20を閉じると、指の付け根付近から曲げられるので、さらに効果が出る。
<実施の形態3>
上記実施の形態では、帯状バンドでソックスが下がるのを防止したが、さらに補強する治具(こむら返り防止補助具という)を実施の形態3に記載する。
図12は実施の形態3のこむら返り防止用ソックスの側面図である。上記と同一符号のものについては説明を省略する。また、30はハイソックスで包み込んでいるが、
図12においては包み込んでは図示しない。
【0050】
また、実施の形態3では上記のハイソックスよりも12(ゴム部)の縦幅が長いハイソックスを使用する。実施の形態ではこのハイソックスを25と記載する。足の入れ口部は49と記載する。入れ口部49の縦幅L10cは、8cm~10cm程度とする。
【0051】
さらに、帯状バンド15(布、ナイロン素材)に代えて、入れ口部49にはプラスチックゴム帯54(縦幅が3cm程度が好ましい)を接続している。
図12に示すように、プラスチックゴムである第1の支持バー52a(裏側にも第2の支持バー52bがある)の一方をプラスチックゴム帯54に接続し、他方を足の甲当たりでボタン57a(裏側にもボタン57bがある)に接続している。
【0052】
このプラスチックゴム帯54(布、ナイロン素材でもよい)と、第1の支持バー52a(裏側にも第2の支持バー52bがある)と、ハイソックス25等を総称して、本実施の形態3ではこむら返り防止用ソックス80と記載する。
【0053】
また、第1の支持バー52a(裏側にも第2の支持バー52bがある)とプラスチックゴム帯54とを総称して下がり防止補助具70と称する。なお、52a、52bはある程度の硬度があるのが好ましい。
【0054】
図13は下がり防止補助具70の斜視図である。
図14は、ハイソックス25の側面図である。
図15は
図13のD方向から見た場合の断面図である。
【0055】
図14に示すように、ハイソックス25の甲の付近には、ボタン穴41が形成されている。このボタン穴の直径は3mm~6mm程度である。また、ボタン穴41の周囲にはボタン穴座45a(裏側にも45bがある)がハイソックス25に接着(接着剤、糸で縫う)されている。また、入れ口部49には、後述するマジックテープ(登録商標)56bが接続されている。
【0056】
図15に示すように、プラスチックゴム帯54はハイソックス25の半周程度の長さであり、このプラスチックゴム帯54の裏面にはマジックテープ(登録商標)56aが接続(糸縫い、接着剤)されている。
【0057】
また、ハイソックス25側にはマジックテープ(登録商標)54が接続(糸縫い、接着剤)が接続されている。マジックテープ(登録商標)56bのくっ付き面がマジックテープ(登録商標)56aのくっ付き面に接続されている。
【0058】
すなわち、プラスチックゴム帯54をハイソックス25から外すことが可能となっている。また、ハイソックス25は「ふくらはぎ」側には、プラスチックゴム帯54が設けられていないのでユーザがこむら返り防止用ソックス50を履いて、仰向けに寝ても、ふくらはぎ側に違和感がない。このため、睡眠を妨げることはない。
【0059】
一方、
図13に示すように、下がり防止補助具70は、プラスチックゴム帯54の一方端側に第1の支持バー52aの一方を糸で縫い付けて接着剤で固着している。
また、プラスチックゴム帯54の他方端側に第2の支持バー52bの一方を糸で縫い付けて接着剤で固着している。
【0060】
さらに、第1の支持バー52aの他方端は、左側ボタン台58a(材質はゴム)の一端側に糸、接着剤により固着されている。この左側ボタン台58aは長楕円型であり、他方端にメスボタン57bを固着している。
【0061】
また、第2の支持バー52bの他方端は、右側ボタン台58b(材質はゴム)の一端側に糸、接着剤により固着されている。この右側ボタン台58bは長楕円型であり、他方端にオスボタン57aを固着している。
【0062】
従って、
図14に示す、接続用孔44(左右対称に空けられている)に、オスボタン57a、メスボタン57bを嵌合することができる。
これによって、ハイソックス25はふくらはぎから下がり落ちることもないし、材質はゴムであるので、板状ゴムが睡眠を妨げることはない。なお、54と40の13とは
図1に示すように接続されている。
【0063】
<実施の形態4>
上記の各実施の形態は膝下からの足長さを標準長さとして説明しているが、人によっては、膝下からの足の長さは相違する場合もある。
実施の形態4は、膝下からの足の長さが相違していても対応できるこむら返り防止用ソックスである。
【0064】
図16は実施の形態4のこむら返り防止用ソックスの側面図である。上記と同一符号のものについては説明を省略する。
【0065】
実施の形態4では、実施の形態1のハイソックス24、引張部60(接合部40、42、13)と、底板部材30と、ボタン20とを有するこむら返り防止用ソックスを基本とする。但し、ゴム部は、実施の形態3の入れ口部49とし、バンドは54とする。
また、底板部材30(内側底板部材)の下には平板76(外側底板部材)が接続(糸縫い、接着剤)されている。
【0066】
そして、一方をプラスチックゴム帯54の一方端に接続し、他方を平板76に接続した右側支持バー70a(裏側にもある)で入れ口部49が下がらないようにしていると共に、高さを調整できるようにしている。この支持バー(右側支持バー70a、左側支持バー70b)と、平板76と、プラスチックゴム帯54とを総称して高さ調整付き補助具90と称する。
【0067】
また、高さ調整付き補助具90と、ハイソックス24、引張部60(接合部40、42、13)と、底板部材30と、ボタン20等を有するものを本実施の形態では高さ調整可能こむら返り防止用ソックス80と称する。
【0068】
図17は高さ調整付き補助具90の斜視図である。
図17に示すように、高さ調整付き補助具70の右側支持バー70a(第1の長さ調整用板バーともいう)の一方端はプラスチックゴム帯54の右側端に接続(糸、接着剤)にされている。また、左側支持バー70b(第2の長さ調整用板バーともいう)の一方端は、プラスチックゴム帯54の左側端に接続されている。
【0069】
右側支持バー70a及び左側支持バー70bの他方端は、平板76の裏面に回り込んで、この平板76の裏面に接続(糸、接着)されている。
【0070】
さらに、右側支持バー70a及び左側支持バー70bの下方には、スライド孔78(右側スライド孔78a、左側スライド孔78b)が形成されている。なお、スライド孔78の周囲は目盛(1mm単位)が書き込まれていてもよい。
【0071】
また、平板76の下には長棒80c(アルミが好まし)が通されており、この長棒80cの両端は雄ネジとなっている。
【0072】
この長棒80cは、右側雌ネジ80a(右側スライド孔78aより摘まみ部の幅が大きい)、左側雌ネジ80b(左側スライド孔78bより摘まみ部の幅が大きい)によって、70a、70bを介して固定される。
【0073】
また、右側支持バー70aは、他端が外側底板部材76の裏面の土踏まず付近(踵側より)となる箇所に、所定の間隙(5mm~1cm:80cと76とが少なくても入る間隔)を有して一方の側面側から折り込まれている。
【0074】
また、左側支持バー70bは、他端が外側底板部材76の裏面の土踏まず付近(踵側より)となる箇所に、所定の間隙(5mm~1cm:80cと76とが少なくても入る間隔)を有して他方の側面側から折り込まれている。
従って、膝下からの足の長さが標準と相違していても調整ができる。
【0075】
(その他の実施の形態)
ボタンと40との間を非接着としたが、
図18に示すように、ボタン台29(圧縮パルプ)を設けて、このボタン台29(
図18においては24a)に40(
図18においては40a)を接続してもよい。
【0076】
このようにすると、開放領域は少なくなるが、接合部40(40a、40b)とボタン台29が接続されるので、ボタン20(20a、20b)を閉じた場合は、42が甲側に引っ張られることになる。
さらに、上記実施の形態では、ソックスとして説明したが、全体をラバーにして形成した長くつのように形成してもよい。但しLK3とLK1とは95度~120度(好ましくは110度)にする。
【符号の説明】
【0077】
10 むら返り防止用ソックス
12 入れ口部
15 帯状バンド
24 ハイソックス
30 底板部材
40 接合部
42 引張線部
60 引張部