(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025853
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法及び管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250214BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131033
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】000000310
【氏名又は名称】株式会社アシックス
(71)【出願人】
【識別番号】523306818
【氏名又は名称】株式会社ミヤックス
(71)【出願人】
【識別番号】518239846
【氏名又は名称】株式会社EBILAB
(71)【出願人】
【識別番号】501408204
【氏名又は名称】株式会社神戸デジタル・ラボ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久野 宗郎
(72)【発明者】
【氏名】吉田 栄太
(72)【発明者】
【氏名】橋田 晋司
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 蔵人
(72)【発明者】
【氏名】星川 智洋
(72)【発明者】
【氏名】小田島 春樹
(72)【発明者】
【氏名】吉田 将之
(72)【発明者】
【氏名】中西 波瑠
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】遊具の稼働量を精度良く推定すること。
【解決手段】実施形態のサーバ30は、取得部331及び計算部332を有する。取得部331は、遊具に設置された発信機10が揺れを検知した回数、又は発信機10の起動に関する情報を取得する。計算部332は、遊具の種別に応じて、取得部331によって取得された回数、又は発信機10の起動に関する情報を用いて、遊具の稼働量を示す指標を計算する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊具に設置されたセンサが揺れを検知した回数、又は前記センサの起動に関する情報を取得する取得部と、
前記遊具の種別に応じて、前記取得部によって取得された回数、又は前記センサの起動に関する情報を用いて、前記遊具の稼働量を示す指標を計算する計算部と、
を有する管理装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記センサが揺れを検知した回数を取得し、
前記計算部は、前記取得部によって取得された回数を用いて、前記遊具が利用された回数を前記指標として計算する
請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記計算部は、前記取得部によって取得された回数に、前記遊具に対応付けられた重みで重み付けをすることにより、前記指標を計算する
請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記センサの起動に関する情報を取得し、
前記計算部は、前記取得部によって取得された前記センサの起動に関する情報を用いて、前記遊具が利用された時間を前記指標として計算する
請求項1に記載の管理装置。
【請求項5】
前記計算部は、前記取得部によって取得された前記センサの起動に関する情報を用いて、前記センサが休止状態から起動状態に遷移した日時、及び前記センサが起動状態にあった期間を特定し、前記期間を基に前記指標を計算する
請求項4に記載の管理装置。
【請求項6】
前記指標が前記遊具に定められた稼働量に関する条件を満たす場合、前記遊具のメンテナンスに関する情報を通知する通知部
をさらに有する請求項1に記載の管理装置。
【請求項7】
遊具に設置されたセンサが揺れを検知した回数、又は前記センサの起動に関する情報を取得する取得工程と、
前記遊具の種別に応じて、前記取得工程によって取得された回数、又は前記センサの起動に関する情報を用いて、前記遊具の稼働量を示す指標を計算する計算工程と、
をコンピュータが実行する管理方法。
【請求項8】
加速度センサを備えた発信機と、ゲートウェイ装置と、管理装置と、を有する管理システムであって、
前記発信機は、
前記加速度センサのセンサ値を基に、第1の揺れが発生したこと、及び前記第1の揺れより大きい第2の揺れが発生したことを検知する検知部と、
前記検知部によって前記第1の揺れが発生したことが検知された場合、前記発信機を起動状態に遷移させ、前記検知部によって前記第1の揺れ又は前記第2の揺れが検知されてから一定時間が経過した場合、前記発信機を休止状態に遷移させる起動制御部と、
前記検知部によって前記第2の揺れが検知された回数を計測する計測部と、
前記計測部によって計測された回数を前記ゲートウェイ装置に送信する第1の送信制御部と、
を有し、
前記ゲートウェイ装置は、
前記発信機から受信した前記第2の揺れが検知された回数を、前記発信機が設置された遊具を識別する識別情報及び日時とともに、前記管理装置に送信する第2の送信制御部を有し、
前記管理装置は、
前記ゲートウェイ装置から受信した前記第2の揺れが検知された回数及び前記日時のうち少なくともいずれか1つを用いて、前記識別情報によって識別される前記遊具の稼働量を示す指標を計算する計算部
を有する管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、管理装置、管理方法及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
公園等に設置された遊具は、利用者の安全を確保するために、点検及びメンテナンスを受ける必要がある。従来、マニュアルに定められた頻度に従って、定期的に遊具を点検する方法が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】横浜市 公園施設点検マニュアル、[online]、[2023年6月5日検索]、インターネット(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/midori-koen/koen/yugu/manual.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の方法では、遊具の稼働量を精度良く推定することが難しい場合がある。
【0005】
同じ期間であっても、稼働量に応じて遊具の劣化の度合いは異なると考えられる。稼働量が多い遊具は、稼働量が少ない遊具と比べて劣化が進行しやすく、より高頻度の点検が必要になることが考えられる。一方で、稼働量が少ない遊具は、稼働量が多い遊具と比べて劣化が進行しにくく、低頻度の点検で十分な場合がある。
【0006】
これに対し、非特許文献1に記載の方法は、個々の遊具の稼働量を考慮することなく、決められた頻度(例えば、1年に1回)で点検を行うものである。また、一方で、公園等に設置された個々の遊具の稼働量を正確に把握することは困難である。
【0007】
1つの側面では、遊具の稼働量を精度良く推定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの態様において、管理装置は、遊具に設置されたセンサが揺れを検知した回数、又は前記センサの起動に関する情報を取得する取得部と、前記遊具の種別に応じて、前記取得部によって取得された回数、又は前記センサの起動に関する情報を用いて、前記遊具の稼働量を示す指標を計算する計算部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の1つの態様によれば、遊具の稼働量を精度良く推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る管理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る発信機の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る受信機の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るサーバの構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、収集データテーブルの例を示す図である。
【
図8】
図8は、利用上限テーブルの例を示す図である。
【
図9】
図9は、積算利用回数の計算方法を説明する図である。
【
図10】
図10は、積算利用回数の集計方法を説明する図である。
【
図11】
図11は、積算利用時間の計算方法を説明する図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係るサーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、利用回数を基に稼働量を計算する処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、起動日時を基に稼働量を計算する処理の流れを示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、実施形態に係るサーバのハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本開示による管理装置、管理方法及び管理システムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではない。
【0012】
本実施形態の目的の1つは、遊具の稼働量を精度良く推定することである。
【0013】
[実施形態の構成]
図1を用いて、管理システムについて説明する。
図1は、実施形態に係る管理システムの構成例を示す図である。
【0014】
図1に示す管理システム1は、遊具の稼働量を推定し、推定した稼働量に応じて管理者に通知を行うことで、遊具の点検及びメンテナンスに関する業務を支援することができる。
【0015】
ここで、遊具は、主に子供が遊ぶことを目的として設置される器具である。例えば、遊具は、公園、学校、幼稚園及び保育園といった施設の屋内又は屋外に設置される。遊具は、ブランコ、滑り台、ターザンロープ、アスレチック、スプリング、ジャングルジム、シーソー等を含む。
【0016】
図1に示すように、管理システム1は、発信機10_1、発信機10_2、発信機10_3、発信機10_4、受信機20、サーバ30及び端末40を有する。発信機の数は図示のものに限られず、1以上であればよい。また、個々の発信機を区別せずに、発信機10と呼ぶ場合がある。なお、サーバ30は、管理装置の一例である。また、受信機20は、ゲートウェイ装置の一例である。
【0017】
発信機10は、遊具に設置されるセンサの一例である。発信機10は、揺れを検知した回数を、受信機20に送信する。発信機10_1及び発信機10_2は、ブランコである遊具51に設置される。発信機10_3は、ターザンロープである遊具52に設置される。発信機10_4は、滑り台である遊具53に設置される。
【0018】
受信機20は、発信機10から揺れの回数を受信する。そして、受信機20は、発信機10から受信した揺れの回数を含む情報を示すデータを、ネットワークを介してサーバ30に送信する。サーバ30は、受信機20から受信したデータを基に、遊具の稼働量を示す指標を計算する。ネットワークは、例えばインターネットである。
【0019】
稼働量を示す指標は、遊具が揺れた回数及び遊具が利用された時間であってもよいし、遊具ごとに定められた利用上限に対する稼働量の割合であってもよいし、点検又はメンテナンスが必要であるか否かを表す情報であってもよい。
【0020】
また、端末40は、サーバ30から提供された情報をユーザが認識可能な形式(例えば、画像又は音声)で出力する。例えば、端末40は、パーソナルコンピュータ及びスマートフォン等の情報処理装置である。
【0021】
ここで、発信機10は加速度センサを備える。加速度センサは、軸に平行な方向の加速度を計測する。発信機10は、加速度センサによって計測された加速度に基づき、揺れが発生したと判定した場合に揺れを検知する。
【0022】
加速度センサに遊具の揺れを効率良く検知させるためには、加速度センサの軸と遊具の揺れの方向が一致していることが望ましい。そのため、発信機10の設置位置及び方向は、遊具の揺れの方向に合わせて決定される。
【0023】
図2は、揺れの方向を説明する図である。
図2に示すように、発信機10_1は、ブランコの座面の底面に設置される。ブランコの座面は、支点を中心とした弧を描くような運動をする。このため、発信機10_1は、加速度センサの軸と弧の接線とが平行になるように設置される。
【0024】
なお、発信機10に備えられる加速度センサは1つの軸に平行な方向の加速度を測定するものであってもよいし、複数の軸(例えば、3軸)に平行な方向の加速度を測定するものであってもよい。
【0025】
また、発信機10は、加速度センサを用いて人間の歩数を計測する歩数計として機能する装置であってもよい。この場合、発信機10は、人間の歩数を計測する方法と同様の方法により、揺れの回数を計測することができる。
【0026】
ここで、発信機10、受信機20及びサーバ30の構成及び処理内容を詳細に説明する。
【0027】
図3は、実施形態に係る発信機の構成例を示す図である。
図3に示すように、発信機10は、通信部11、加速度センサ12、記憶部13及び制御部14を有する。
【0028】
また、発信機10は、例えば縦27mm×横22mm×高さ8mm程度の寸法の筐体に収められる。また、発信機10の重量は例えば8g程度である。また、発信機10は、内蔵されたバッテリにより駆動する。
【0029】
通信部11は、受信機20との間でデータの通信を行うための通信モジュールである。例えば、通信部11は、Bluetooth(登録商標)及びZigBee(登録商標)等の近距離無線通信規格に従って通信を行う。
【0030】
加速度センサ12は、前述の通り、1つ又は複数の軸に平行な方向の加速度を計測する。
【0031】
記憶部13は、例えばフラッシュメモリ、及びNVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)等の記憶装置である。
【0032】
制御部14は、発信機10の全体を制御する。制御部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等である。また、制御部14は、マイコンであってもよい。
【0033】
制御部14は、記憶部13に格納されたプログラム及びデータを参照し、各処理を実行する。また、制御部14は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部14は、起動制御部141、判定部142及び送信制御部143として機能する。
【0034】
起動制御部141は、発信機10の状態を、休止状態と起動状態との間で遷移させる。休止状態においては、発信機10の一部の機能(例えば、通信機能)が無効になる。このため、休止状態ではバッテリの消費が抑えられる。起動状態では、通信機能を含む発信機10の各機能が有効になる。
【0035】
起動制御部141は、休止状態において、第1の揺れが発生したことが検知された場合、発信機10を起動状態に遷移させる。また、起動制御部141は、起動状態において、第1の揺れ又は第2の揺れが検知されてから一定時間(例えば、10分)が経過した場合、発信機10を休止状態に遷移させる。第1の揺れと第2の揺れについては後述する。
【0036】
判定部142は、加速度センサ12のセンサ値を基に、揺れが発生したか否かを判定する。これにより、判定部142は、第1の揺れが発生したこと、及び第1の揺れより大きい第2の揺れが発生したことを検知する。
【0037】
判定部142は、歩数計が人間の歩行を検知する方法と同じ方法により第2の揺れを検知することができる。例えば、人間の歩行を検知する方法として、時系列の加速度のピーク(傾きが正から負へ代わる点)の挙動を用いた方法が知られている(参考文献:特開2005-157465号公報)。
【0038】
一方、判定部142は、歩行として検知されないような微細な加速度の変化を、第1の揺れとして検知することができる。
【0039】
また、判定部142は、第2の揺れが検知された回数を計測する。判定部142は、計測した回数を記憶部13に格納する。また、判定部142は、記憶部13に格納された回数を、特定のタイミングで0にリセットする。ここでは、判定部142は、毎日0時に回数をリセットするものとする。このため、記憶部13は、その日に検知された回数の累積値(累積回数)を記憶する。
【0040】
送信制御部143は、通信部11を制御し、受信機20にデータを送信する。送信制御部143は、記憶部13に記憶された回数(累積回数)を受信機20に送信する。このとき、送信制御部143は、発信機10に付与されたIDを回数とともに送信する。なお、IDは、Bluetoothの規格に従って付与されるBluetoothアドレスであってもよい。
【0041】
また、送信制御部143は、発信機10が起動状態にある間は、一定期間(例えば500ミリ秒)ごとにデータを送信する。一方、送信制御部143は、発信機10が休止状態にある間はデータを送信しない。
【0042】
図4は、実施形態に係る受信機の構成例を示す図である。
図4に示すように、受信機20は、通信部21、記憶部22及び制御部23を有する。
【0043】
通信部21は、発信機10及びサーバ30との間でデータの通信を行うための通信モジュールである。例えば、通信部21は、Bluetooth(登録商標)及びZigBee(登録商標)等の近距離無線通信規格に従って通信を行う。また、例えば、通信部21は、モバイルネットワーク(例えばLTE(Long Term Evolution)、5G)、ローカル無線通信(例えばWi-Fi(登録商標))及び有線通信による通信を行う。
【0044】
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM等の記憶装置である。記憶部22は、回数テーブル221を記憶する。
【0045】
図5は、回数テーブルの例を示す図である。
図5に示すように、回数テーブル221には、遊具のIDごとの利用回数、電波強度及び受信日時が記憶される。
【0046】
遊具のIDは、発信機10によって送信されるIDである。1つの発信機10は1つの遊具に設置されるため、発信機10のIDは遊具のIDとみなされる。ただし、
図1の遊具51のように、1つの遊具に複数の発信機10が設置されていてもよい。
【0047】
利用回数は、発信機10によって送信される回数である。発信機10によって送信される回数は、第2の揺れの回数である。すなわち、実施形態では、人間の歩数を計測する方法と同様の方法により計測された第2の揺れの回数が、遊具の利用回数として扱われる。
【0048】
電波強度は、発信機10から送信されたデータを受信した際の電波強度である。電波強度は、発信機10と受信機20との間の距離が離れているほど小さくなる。受信日時は、受信機20が発信機10からデータを受信した日時である。
【0049】
制御部23は、受信機20の全体を制御する。制御部23は、例えば、CPU、MPU、GPU、ASIC、FPGA等である。また、制御部23は、マイコンであってもよい。
【0050】
制御部23は、記憶部22に格納されたプログラム及びデータを参照し、各処理を実行する。また、制御部23は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部23は、蓄積部231及び送信制御部232として機能する。
【0051】
蓄積部231は、発信機10から受信したデータを、回数テーブル221にレコードとして蓄積する。なお、蓄積部231は、発信機10のそれぞれについて、最後に送信されたデータのみを回数テーブル221に蓄積してもよい。すなわち、蓄積部231は、遊具のIDをキーとして、回数テーブル221のレコードを更新する。これは、前述の通り、発信機10によって最後に送信された回数が、その日の最新の累積回数を表すためである。
【0052】
例えば、
図5には、IDが「7671」である遊具の利用回数が「0」であり、電波強度が「-93」であり、受信日時が「2023/3/10 9:14」であることが示されている。また、例えば、
図5には、IDが「7666」である遊具の利用回数が「10」であり、電波強度が「-97」であり、受信日時が「2023/3/10 9:14」であることが示されている。
【0053】
ここで、利用回数は「0」であってもよい。これは、発信機10は、第2の揺れを検知していない場合、すなわち記憶部13に記憶された回数が「0」の場合でも、起動状態にあれば回数を送信するためである。
【0054】
ブランコ及びターザンロープのような可動部(滑車、チェーン等)を備えた遊具は、利用されると第2の揺れに相当する大きな揺れが発生し、利用回数が増加していくことが考えられる。一方で、滑り台のような可動部を備えない遊具は、第1の揺れに相当する微細な揺れは発生するものの、第2の揺れに相当する大きな揺れは発生しないと考えられる。このため、滑り台のような可動部を備えない遊具については、
図5に示すIDが「7671」のレコードのように、利用回数が「0」のままということが起こり得る。
【0055】
以下、ブランコ及びターザンロープのような可動部を備えた遊具を揺動型の遊具と呼ぶ。また、滑り台のような可動部を備えない遊具を非揺動型の遊具と呼ぶ。管理システム1は、後述する方法により、揺動型の遊具だけでなく、非揺動型の遊具についても稼働量を計算することができる。
【0056】
送信制御部232は、回数テーブル221に蓄積されたデータを、一定期間(例えば、1分)ごとにサーバ30に送信する。送信制御部232は、回数テーブル221に蓄積されたデータとともに、受信機20に付与されたIDを送信する。
【0057】
図6は、実施形態に係るサーバの構成例を示す図である。
図6に示すように、サーバ30は、通信部31、記憶部32及び制御部33を有する。
【0058】
通信部31は、受信機20との間でデータの通信を行うための通信モジュールである。例えば、通信部31は、モバイルネットワーク(例えばLTE、5G)、ローカル無線通信(例えばWi-Fi(登録商標))及び有線通信による通信を行う。
【0059】
記憶部32は、HDD、SSD、光ディスク、RAM、フラッシュメモリ、NVSRAM等の記憶装置である。記憶部32は、収集データテーブル321及び利用上限テーブル322を記憶する。
【0060】
図7は、収集データテーブルの例を示す図である。
図7に示すように、収集データテーブル321には、遊具のID、受信機のID、利用回数、電波強度及び受信日時が記憶される。収集データテーブル321のレコードは、受信機20の回数テーブル221のレコードに、受信機のIDが追加されたものである。なお、サーバ30は、複数の受信機20からデータを受信することができる。受信機20は、受信機のIDによって識別される。
【0061】
例えば、
図7には、IDが「6105」である受信機20から受信したIDが「7670」である遊具の利用回数が「0」であり、電波強度が「-86」であり、受信日時が「2023/3/10 9:04」であることが示されている。また、例えば、
図7には、IDが「6105」である受信機20から受信したIDが「7666」である遊具の利用回数が「18」であり、電波強度が「-95」であり、受信日時が「2023/3/10 9:15」であることが示されている。
【0062】
図8は、利用上限テーブルの例を示す図である。
図8に示すように、利用上限テーブル322には、遊具名と利用上限が記憶される。利用上限は、回数又は時間によって表される。利用上限は、遊具のメーカ、又は遊具の管理者等により事前に設定される。
【0063】
例えば、
図8には、「ブランコ」という遊具の利用上限が「50000回」であることが示されている。また、例えば、
図8には、「滑り台」という遊具の利用上限が「200時間」であることが示されている。また、遊具名は、「ターザンロープ(滑車)」のように、遊具の部分を指すものであってもよい。
【0064】
制御部33は、サーバ30の全体を制御する。制御部33は、例えば、CPU、MPU、GPU、ASIC、FPGA等である。また、制御部33は、マイコンであってもよい。
【0065】
制御部33は、記憶部32に格納されたプログラム及びデータを参照し、各処理を実行する。また、制御部33は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部33は、取得部331、計算部332、判定部333及び通知部334として機能する。
【0066】
取得部331は、稼働量の計算に必要な情報を収集データテーブル321から取得する。取得部331は、遊具に設置された発信機10が揺れを検知した回数、又は発信機10の起動に関する情報を取得する。
【0067】
発信機10が揺れを検知した回数は、収集データテーブル321の利用回数である。また、発信機10の起動に関する情報は、収集データテーブル321の受信日時である。受信日時は、発信機10が休止状態から起動状態へ遷移した日時と完全に一致しているわけではない。一方で、サーバ30は、受信日時から発信機10が休止状態から起動状態へ遷移した日時を推定することができる。
【0068】
計算部332は、遊具の種別に応じて、取得部331によって取得された利用回数、又は発信機10の起動に関する情報を用いて、遊具の稼働量を示す指標を計算する。
【0069】
計算部332は、ブランコやターザンロープのような揺動型の遊具については、取得部331によって取得された利用回数を用いて、遊具が利用された回数(積算利用回数)を指標として計算する。
【0070】
一方、計算部332は、滑り台のような非揺動型の遊具については、取得部331によって取得された発信機10の起動に関する情報を用いて、遊具が利用された時間(積算利用時間)を指標として計算する。
【0071】
判定部333は、IDに対応する遊具が揺動型であるか非揺動型であるかを判定する。判定部333は、各IDの遊具が揺動型であるか非揺動型であるかを示すリストと、IDとを突合することにより判定を行ってもよい。また、判定部333は、収集データテーブル321における利用回数が「0」のみである遊具を非揺動型の遊具と判定し、利用回数に「0」以外の値が含まれる遊具を揺動型の遊具と判定してもよい。
【0072】
また、判定部333は、収集データテーブル321における利用回数が全て閾値(例えば、「2」)以下である遊具を非揺動型の遊具と判定し、利用回数に閾値より大きい値が含まれる遊具を揺動型の遊具と判定してもよい。これは、可動部を備えない非揺動型の遊具であっても、風又は強い衝撃等により、稀に第2の揺れが発生する場合があるためである。
【0073】
[積算利用回数の計算方法]
図9を用いて、積算利用回数の計算方法を説明する。
図9は、積算利用回数の計算方法を説明する図である。ここでは、計算部332は、IDが「7666」である遊具の積算利用回数を計算するものとする。
【0074】
まず、計算部332は、収集データテーブル321から遊具のIDが「7666」であるレコードを抽出し、
図9に示すような一時テーブル321aを作成する。ただし、一時テーブル321aでは、電波強度は省略されている。
【0075】
前述の通り、発信機10において、1日の間は回数が累積されていく。このため、計算部332は、1日以内の期間で積算利用回数を計算する場合、収集データテーブル321から抽出したレコードの利用回数の最大値をそのまま積算利用回数とすることができる。
【0076】
例えば、
図9において、受信日時が「10:56」より後のレコードが存在しない場合、計算部332は、「2023/3/10」の積算利用回数を「244」と計算する。
【0077】
さらに、計算部332は、取得部331によって取得された利用回数に、遊具に対応付けられた重みで重み付けをすることにより、最終的な積算利用回数を計算することができる。
【0078】
例えば、メーカが、ブランコが初期位置より後方に動いた後、初期位置より前方に動き、さらに初期位置に戻るまでの動きを1回の利用と定義した上で利用上限を定めているものとする。一方で、発信機10は、ブランコが前方又は後方に動き、初期位置に戻るたびに第2の揺れを1回検知するものとする。
【0079】
この場合、これまでに説明した方法で計算した積算利用回数と、メーカの定義に従った実際の積算利用回数は異なると考えられる。そこで、計算部332は、計算した積算利用回数に、重み(例えば、0.5)を掛け、最終的な積算利用回数を計算する。
【0080】
これにより、サーバ30は、例えばメーカの定めた基準に従って、揺動型の遊具の点検が必要か否かを判断することができる。
【0081】
さらに、
図10に示すように、計算部332は、1日ごとの積算利用回数を、特定の期間(例えば1か月)で集計することができる。
図10は、積算利用回数の集計方法を説明する図である。
【0082】
図10に示すように、一時テーブル321bには、計算部332による集計結果が記憶される。一時テーブル321bには、遊具の各日付の積算利用回数と、1か月の積算利用回数の合計が示される。
【0083】
[積算利用時間の計算方法]
図11を用いて、積算利用時間の計算方法を説明する。
図11は、積算利用時間の計算方法を説明する図である。ここでは、計算部332は、IDが「7671」である遊具の積算利用時間を計算するものとする。
【0084】
まず、計算部332は、収集データテーブル321から遊具のIDが「7671」であるレコードを抽出し、
図11に示すような一時テーブル321cを作成する。ただし、一時テーブル321cでは、電波強度は省略されている。また、IDが「7671」である遊具は非揺動型の遊具であるため、利用回数は常に「0」である。
【0085】
発信機10は、休止状態において、第1の揺れが検知された場合、起動状態に遷移するものとする。また、発信機10は、起動状態において、第1の揺れ又は第2の揺れが検知されてから10分が経過した場合、休止状態に遷移するものとする。また、発信機10は、起動状態にある場合、揺れを検知したか否かにかかわらず、データを送信する。また、発信機10は、毎分0秒(例えば、9:12:00)のタイミングでデータを送信するものとする。
【0086】
このため、一時テーブル321cに受信日時が存在することは、その時間に発信機10が起動状態にあったことを意味する。一方で、一時テーブル321cに受信日時が存在しないこと(次の受信日時までに10分以上の空きができること)は、そのタイミングの10分前に遊具の利用が終了したことを意味する。
【0087】
このことを利用して、計算部332は、受信日時を基に積算利用時間を計算する。例えば、
図11の例では、「2023/3/10 9:12」から「2023/3/10 9:21」までは受信日時が存在する。これは、例えば「2023/3/10 9:11:00」から「2023/3/10 9:11:59」の間に発信機10が休止状態から起動状態に遷移し、「2023/3/10 9:11:59」以降は揺れを検知しなかったことを意味する。この場合、計算部332は、積算利用時間に1分を加算する。この場合の利用時間は概ね1秒から59秒の間であるが、計算部332は分単位で切り上げるものとする。
【0088】
また、例えば、
図11の例では、「2023/3/10 9:35」から「2023/3/10 9:47」までは受信日時が存在する。これは、例えば「2023/3/10 9:34:00」から「2023/3/10 9:34:59」の間に発信機10が休止状態から起動状態に遷移し、「2023/3/10 9:37:59」以降は揺れを検知しなかったことを意味する。この場合、計算部332は、積算利用時間に4分を加算する。
【0089】
このように、計算部332は、取得部331によって取得された発信機10の起動に関する情報を用いて、発信機10が休止状態から起動状態に遷移した日時、及び発信機10が起動状態にあった期間を特定し、特定した期間を基に積算利用時間を計算する。
【0090】
なお、
図10のIDが「7664」である遊具は非揺動型の遊具である。一方で、
図10には、IDが「7664」である遊具の利用回数が「0」ではなく「1」以上になるケースが示されている。これは、前述の通り、可動部を備えない非揺動型の遊具であっても、風又は強い衝撃等により、稀に第2の揺れが発生する場合があるためである。
【0091】
通知部334は、端末40に通知画面を表示させる。
図12は、通知画面の例を示す図である。
図12に示すように、通知画面には、遊具のID、遊具名、遊具画像とともに、遊具ごとの稼働量が表示される。稼働量は、積算利用回数又は積算利用時間である。
【0092】
例えば、
図12の通知画面には、IDが「7671」である遊具「滑り台」の稼働量が「10時間」であることが示されている。また、例えば、
図12の通知画面には、IDが「7666」である遊具「ターザンロープ」の稼働量が「254202回」であることが示されている。
【0093】
さらに、通知部334は、指標が遊具に定められた稼働量に関する条件を満たす場合、遊具のメンテナンスに関する情報を通知する。
【0094】
例えば、通知部334は、稼働量が利用上限テーブル322の利用上限の90%を超えている遊具について、メンテナンスを勧める旨のメッセージを通知画面に表示する。
【0095】
図8に示すように、ターザンロープの利用上限は「260000回」である。一方、
図12に示すように、ターザンロープ(ID「7666」)の積算利用回数は「254202回」であり、利用上限の90%を超えている。このため、通知部334は、例えば「ターザンロープの滑車交換時期が迫っています!」というメッセージを通知画面に表示する。
【0096】
[実施形態の処理]
図13を用いて、サーバ30の処理の流れを説明する。
図13は、実施形態に係るサーバの処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、収集データテーブル321にデータが蓄積済みであるものとする。
【0097】
まず、サーバ30は、全ての遊具の中から、未選択の遊具を選択する(ステップS11)。サーバ30は、ユーザによって指定された遊具を選択してもよい。次に、サーバ30は、選択した遊具のタイプが揺動型(ブランコ、ターザンロープ等)であるか非揺動型(滑り台等)であるかを判定する(ステップS12)。
【0098】
選択した遊具が揺動型である場合(ステップS12、揺動型)、サーバ30は、利用回数を基に稼働量を計算する(ステップS13)。すなわち、サーバ30は、選択した遊具の積算利用回数を計算する。
【0099】
一方、選択した遊具が揺動型である場合(ステップS12、非揺動型)、サーバ30は、起動日時を基に稼働量を計算する(ステップS14)。すなわち、サーバ30は、選択した遊具の積算利用時間を計算する。
【0100】
その後、未選択の遊具がある場合(ステップS15、Yes)、サーバ30はステップS11に戻り、処理を繰り返す。一方、未選択の遊具がない場合(ステップS15、No)、稼働量の計算結果を通知し(ステップS16)、処理を終了する。
【0101】
図14を用いて、利用回数を基に稼働量を計算する処理(
図13のステップS13)を詳細に説明する。
【0102】
図14に示すように、まず、サーバ30は、選択された遊具のIDに対応するレコードであって、受信日時が指定された期間に含まれるレコードを収集データテーブル321から抽出する(ステップS1301)。期間としては、例えば1日の日付が指定される。
【0103】
次に、サーバ30は、抽出したレコードの利用回数を積算し、積算利用回数を計算する(ステップS1302)。そして、サーバ30は、積算利用回数を必要に応じて重み付けした値を稼働量(積算利用回数)として出力する(ステップS1303)。
【0104】
図15を用いて、起動日時を基に稼働量を計算する処理(
図13のステップS14)を詳細に説明する。
【0105】
図15に示すように、まず、サーバ30は、選択された遊具のIDに対応するレコードであって、受信日時が指定された期間に含まれるレコードを収集データテーブル321から抽出する(ステップS1401)。期間としては、例えば1日の日付が指定される。
【0106】
ここで、サーバ30は、抽出したレコードを受信日時の昇順でソートしておく(ステップS1402)。なお、
図11には、サーバ30によって抽出されてソートされた状態のレコードが示されている。
【0107】
次に、サーバ30は、jに1を代入する(ステップS1403)。そして、T1に、第jレコードの受信日時を代入する(ステップS1404)。そして、サーバ30は、第jレコードの受信日時と第j+1レコードの受信日時との差を計算する(ステップS1405)。
【0108】
計算した差が1分以内である場合(ステップS1406、Yes)、サーバ30は、jを1だけ増加させ(ステップS1407)、ステップS1405に戻る。これは、発信機10が休止状態になることなく継続して起動状態にあることを意味する。
【0109】
一方、計算した差が1分以内でない場合(ステップS1406、No)、サーバ30は、T2に第jレコードの受信日時を代入する(ステップS1408)。そして、Max(1分,T2-T1-8分)(「1分」又は「T2-T1-8分」のうち大きい方)を積算利用時間に加算する(ステップS1409)。
【0110】
なお、ステップS1406の「1分」は、受信機20がサーバ30にデータを送信する時間間隔に基づいて決定された値である。また、ステップS1409の「8分」は、発信機10が揺れを検知した後10分で休止状態に遷移することと、分単位で切り上げを行うことを考慮して決定された値である。
【0111】
第jレコードが最後のレコードである場合(ステップS1410、Yes)、サーバ30は、積算利用時間を稼働量として出力する(ステップS1412)。また、第jレコードが最後のレコードでない場合(ステップS1410、No)、サーバ30は、jを1だけ増加させ(ステップS1411)、ステップS1404に戻る。
【0112】
[第1の実施形態の効果]
これまで説明してきたように、サーバ30は、取得部331及び計算部332を有する。取得部331は、遊具に設置された発信機10が揺れを検知した回数、又は発信機10の起動に関する情報を取得する。計算部332は、遊具の種別に応じて、取得部331によって取得された回数、又は発信機10の起動に関する情報を用いて、遊具の稼働量を示す指標を計算する。
【0113】
このように、サーバ30(管理装置)は、揺れの回数を基に、遊具の稼働量を精度良く推定することができる。
【0114】
また、実施形態によれば、メンテナンスに掛かる人件費(工数)が削減され、遊具の安全性を効率良く確保することが可能になる。また、実施形態によれば、適正な期間で遊具の部品交換を行うことができ、部品がなるべく長い期間利用されるようになり、無駄が削減される。さらに、稼働量を利用した遊具の利用状況の分析が可能になる。このようなデータは、人気のある遊具への入れ替えといった公園遊具の最適化や、街づくりに活用される。
【0115】
また、計算部332は、取得部331によって取得された回数を用いて、遊具が利用された回数を指標として計算する。これにより、サーバ30は、揺動型の遊具の稼働量を推定できる。
【0116】
また、計算部332は、取得部331によって取得された回数に、遊具に対応付けられた重みで重み付けをすることにより、指標を計算する。これにより、サーバ30は、計算した利用回数を、実際の利用回数に合うように補正することができる。
【0117】
また、計算部332は、取得部331によって取得された発信機10の起動に関する情報を用いて、遊具が利用された時間を指標として計算する。また、計算部332は、取得部331によって取得された発信機10の起動に関する情報を用いて、発信機10が休止状態から起動状態に遷移した日時、及び発信機10が起動状態にあった期間を特定し、期間を基に指標を計算する。これにより、サーバ30は、非揺動型の遊具についても、稼働量を推定することができる。
【0118】
また、通知部334は、指標が遊具に定められた稼働量に関する条件を満たす場合、遊具のメンテナンスに関する情報を通知する。これにより、遊具の管理業務が効率化される。
【0119】
図16は、実施形態に係るサーバのハードウェア構成例を示す図である。
図16に示すように、サーバ30は、プロセッサ3010と、メモリ3020と、入出力IF3030と、バス3040とを備えるコンピュータを含む。プロセッサ3010、メモリ3020、及び入出力IF3030は、バス3040によって互いに情報の送受信が可能である。
【0120】
プロセッサ3010は、メモリ3020に記憶された管理プログラムを読み出して実行することによって、各機能を実行する。プロセッサ3010は、例えば、処理回路の一例であり、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、及びシステムLSI(Large Scale Integration)のうち1つ以上を含む。
【0121】
メモリ3020は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、及びEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)のうち1つ以上を含む。入出力IF3030は、例えば、AD変換器、DA変換器、及び入出力ポート等を含む。
【0122】
なお、サーバ30は、コンピュータが読み取り可能な管理プログラムが記録された記録媒体から管理プログラムを読み出すデータ読出部を備える構成であってもよい。プロセッサ3010は、データ読出部を制御して記録媒体に記録された管理プログラムをデータ読出部から取得し、取得した管理プログラムをメモリ3020に記憶させることができる。記録媒体は、例えば、不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、及びDVD(Digital Versatile Disc)のうち1つ以上を含む。
【0123】
また、サーバ30は、ネットワークを介してサーバから管理プログラムを受信する通信部を備えていてもよい。この場合、プロセッサ3010は、通信部を介してサーバから管理プログラムを取得し、取得した管理プログラムをメモリ3020に記憶させることができる。
【0124】
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【符号の説明】
【0125】
1 管理システム
10、10_1、10_2、10_3、10_4 発信機
11、21、31 通信部
12 加速度センサ
13、22、32 記憶部
14、23、33 制御部
20 受信機
30 サーバ
40 端末
51、52、53 遊具
141 起動制御部
142 判定部
143、232 送信制御部
231 蓄積部
321 収集データテーブル
322 利用上限テーブル
331 取得部
332 計算部
333 判定部
334 通知部