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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025934
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】電子広告システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20250214BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131200
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】515141687
【氏名又は名称】グランドデザイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115738
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲頭 光宏
(74)【代理人】
【識別番号】100121681
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 和文
(72)【発明者】
【氏名】小川 和也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザーから提供される商品情報の活用により広告効果を高めて商品の販売促進を図る。
【解決手段】電子広告システム1は、広告プラットフォームを提供するサーバ装置2と、インターネット5を通じてサーバ装置2と通信可能な複数のユーザー端末3とを備える。第1のユーザーUが使用する第1のユーザー端末3は、第1の商品を紹介する第1のPOP広告画像を含む第1のPOP広告データをサーバ装置2にアップロードする。サーバ装置2は、第1のPOP広告データをデータベースに保存し、第2のユーザーUが使用する第2のユーザー端末3からのリクエストに応答して、第1の商品を含む複数の商品が陳列された商品棚を表した第1のシェルフの構成データを提供する。第1のシェルフの構成データは第1のPOP広告画像を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告プラットフォームを提供するサーバ装置と、
広告サービスの提供を受けるユーザーによって使用され、インターネットを通じて前記サーバ装置と通信可能な複数のユーザー端末とを備え、
前記複数のユーザー端末は、第1のユーザーが使用する第1のユーザー端末と、前記第1のユーザーと異なる第2のユーザーが使用する第2のユーザー端末を含み、
前記第1のユーザー端末は、第1の商品を紹介する第1のPOP広告画像を含む第1のPOP広告データを前記サーバ装置にアップロードし、
前記サーバ装置は、
前記第1のPOP広告データをデータベースに保存し、
前記第2のユーザー端末からのリクエストに応答して、前記第1の商品を含む複数の商品が陳列された商品棚を表した第1のシェルフの構成データを提供し、
前記第1のシェルフの構成データは前記第1のPOP広告画像を含むことを特徴とする電子広告システム。
【請求項2】
前記第1のPOP広告データは、前記第1の商品の商品画像と、前記第1の商品のキャッチコピーと、前記第1の商品に関するコメントと、前記第1の商品に関するハッシュタグを含み、
前記第1のPOP広告画像は、前記第1の商品の商品画像と、前記第1の商品の商品画像に重ねて表示される前記第1の商品のキャッチコピーのテロップを含む、請求項1に記載の電子広告システム。
【請求項3】
前記第1のPOP広告データ及び前記第1のPOP広告画像は、前記第1のユーザーのユーザー名をさらに含む、請求項2に記載の電子広告システム。
【請求項4】
前記第2のユーザー端末が前記サーバ装置にログインしたとき、前記サーバ装置は、前記第2のユーザー端末に前記広告サービスのトップページを提供し、
前記トップページは、前記第1のシェルフを含む複数のシェルフを表示する、請求項1に記載の電子広告システム。
【請求項5】
前記複数のシェルフは、前記第2のユーザーのお気に入りのハッシュタグに関連付けされた商品が陳列された商品棚を表した第2のシェルフを含む、請求項4に記載の電子広告システム。
【請求項6】
前記トップページは、人気のシェルフを紹介するアイコンリンクを含み、前記人気のシェルフの中から前記第1のシェルフが選択されたとき、前記サーバ装置は、前記第1のシェルフの構成データを提供する、請求項4に記載の電子広告システム。
【請求項7】
前記トップページは、人気ユーザーを紹介するアイコンリンクを含み、前記人気ユーザーの中から前記第1のユーザーのアイコンリンクが選択されたとき、前記サーバ装置は、前記第1のユーザーが提供する一又は複数のPOP広告データを提供する、請求項4に記載の電子広告システム。
【請求項8】
ベンダーが公式アカウントを開設して前記データベースに公式商品情報を登録しているとき、任意のユーザーが提供する対象商品のPOP広告データが前記公式商品情報と関連付けられる、請求項1に記載の電子広告システム。
【請求項9】
前記公式商品情報は前記第1の商品の公式商品情報を含み、
前記第1のシェルフは、前記第1の商品の公式商品情報と共に、前記第1のPOP広告画像を表示する、請求項8に記載の電子広告システム。
【請求項10】
前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けている場合、前記ベンダーの公式のシェルフは、前記第1のPOP広告画像を表示する、請求項9に記載の電子広告システム。
【請求項11】
前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けている場合、前記第1のPOP広告画像には公式認定マークが付与される、請求項9に記載の電子広告システム。
【請求項12】
前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けたとき、前記サーバ装置は前記第1のユーザーのポイント口座に報酬ポイントを付与する、請求項8に記載の電子広告システム。
【請求項13】
前記公式商品情報はカプセルトイゲームのアイコンリンクを含み、
前記アイコンリンクが選択されたとき、前記サーバ装置は、前記カプセルトイゲームの抽選演出を通じて第2のPOP広告画像を表示した後、カプセル報酬要素を付与する、請求項9に記載の電子広告システム。
【請求項14】
前記第2のPOP広告画像は、任意のユーザーから提供された前記第1の商品を紹介する画像である、請求項13に記載の電子広告システム。
【請求項15】
前記第2のPOP広告画像は、任意のユーザーから提供された前記第1の商品とは異なる第2の商品を紹介する画像である、請求項13に記載の電子広告システム。
【請求項16】
前記サーバ装置は、前記第2のユーザー端末から前記第1の商品の購入実績報告を受けたとき、前記第2のユーザーにカプセル報酬要素のボーナスを付与する、請求項1に記載の電子広告システム。
【請求項17】
前記サーバ装置は、前記第2のユーザー端末から前記第1の商品の購入実績報告を受けたとき、前記第1のユーザーにカプセル報酬要素のボーナス又は報酬ポイントを付与する、請求項16に記載の電子広告システム。
【請求項18】
前記第2のユーザー端末からの前記第1の商品の購入実績報告は、前記第2のユーザー端末がアップロードした前記第1の商品を紹介するPOP広告データである、請求項16に記載の電子広告システム。
【請求項19】
前記サーバ装置は、前記第2のユーザー端末から前記第1の商品のSNS投稿報告を受けたとき、前記第2のユーザーにカプセル報酬要素のボーナスを付与する、請求項1に記載の電子広告システム。
【請求項20】
前記ベンダーによって使用され、前記インターネットを通じて前記サーバ装置と通信可能なベンダー端末とを備え、
前記サーバ装置は、前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けたとき、前記第1のPOP広告データを店頭用又は商談ブック用の所定のデータフォーマットに変換した後、前記ベンダー端末に転送する、請求項12に記載の電子広告システム。
【請求項21】
前記インターネットを通じて前記サーバ装置と通信可能なデジタルサイネージをさらに備え、
前記サーバ装置は、前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けたとき、前記第1のPOP広告データを所定のフォーマットに変換した後、前記デジタルサイネージに転送する、請求項12に記載の電子広告システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット経由でユーザー端末に広告を提供する電子広告システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、商品やサービスの販売促進手段として、スマートフォン等のユーザー端末に電子クーポンを発行するクーポン発行システムが広く利用されている。例えば、特許文献1には、ユーザー端末の画面上でカプセルトイゲーム(ガチャ)の動作を演出し、ガチャのプレイを通じてユーザーに電子クーポンを提供するクーポン提供システムが記載されている。このクーポン提供システムは、ユーザーのニーズにマッチしたクーポンを発行することでクーポン利用率を高め、これにより商品の販売促進を図ることが可能である。
【0003】
商品の広告方法や販売促進方法に関し、例えば特許文献2、3には、棚画像データおよび商品画像データを仮想店舗表示画面に表示することが記載されている。その際、仮想店舗表示画面における商品の表示内容は、ユーザーに関連付けられた商品を特定する関連商品情報に基づいて制御される。また商品が音出力対象商品である場合には、商品に関連付けられた音が出力される。
【0004】
特許文献4には、商品画像や商品説明文の内容を含む商品情報を基に、ユーザーの嗜好に合致するお薦め商品を提示する方法が記載されている。具体的には、商品画像および商品説明文を含む商品データを特徴量に変換し、商品を購入するユーザーデータの特徴量と、商品データの特徴量とを機械学習し、ユーザーデータの特徴量と、商品データの特徴量との相関関係を学習したモデルを作成する。そして、商品を購入するサイトにアクセスしてきたユーザーに対応するユーザーデータの特徴データと、商品データの特徴量とを取得し、モデルを適用した機械学習を実行して適合度を算出し、適合度を基に商品の推薦順位を決定する。
【0005】
特許文献5には、ネットショッピングサイトの利用ユーザーとの対話によって、そのユーザーの嗜好性を判定し、判定された嗜好性に基づいて、おすすめ商品を決定することが記載されている。また特許文献6には、ユーザーに継続的な購買を促すため、ユーザーが過去に購入した商品であって、定期購入に関する所定の条件を満たすものを、電子商取引サービス以外の他のサービスが提供するコンテンツ中の所定の表示領域に表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第5894226号公報
【特許文献2】特開2021-149763号公報
【特許文献3】特開2021-131661号公報
【特許文献4】特開2016-181196号公報
【特許文献5】特開2017-62741号公報
【特許文献6】特開2018-147188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の広告システムや販売促進システムでは、商品の価値がユーザーに伝わりにくく、商品の購買に繋げることが難しいという問題がある。また商品との思いがけない出会いによる非計画購買に結び付きにくいという問題がある。
【0008】
スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの小売店舗で商品を販売する場合、商品を商品棚に陳列する必要がある。顧客の目に留まりやすい商品棚の位置や高さは概ね決まっているため、なるべく目立つ場所に商品を陳列して販売促進を図りたい。しかし、常にその位置に商品を陳列することはできず、商品の陳列に対する制約が大きい。また、広告スペースも制限されており、商品の魅力を十分に伝えることができない。
【0009】
また、スーパーマーケットなどでよく目にするPOP(Point Of Purchase)広告は、商品を目立たせて非計画購買の促進に効果的であるが、POP広告の作成には手間と時間がかかり、さらには期待するほどの広告効果が得られない場合もあり、改善が求められている。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ユーザーから提供される商品情報の活用により広告効果を高めると共に、ユーザーからの商品情報の提供を促すことが可能な電子広告システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明による電子広告システムは、広告プラットフォームを提供するサーバ装置と、広告サービスの提供を受けるユーザーによって使用され、インターネットを通じて前記サーバ装置と通信可能な複数のユーザー端末とを備え、前記複数のユーザー端末は、第1のユーザーが使用する第1のユーザー端末と、前記第1のユーザーと異なる第2のユーザーが使用する第2のユーザー端末を含み、前記第1のユーザー端末は、第1の商品を紹介する第1のPOP広告画像を含む第1のPOP広告データを前記サーバ装置にアップロードし、前記サーバ装置は、前記第1のPOP広告データをデータベースに保存し、前記第2のユーザー端末からのリクエストに応答して、前記第1の商品を含む複数の商品が陳列された商品棚を表した第1のシェルフの構成データを提供し、前記第1のシェルフの構成データは前記第1のPOP広告画像を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、任意のユーザーから提供される商品情報をPOP広告化して他のユーザーに提供することにより広告効果を高めることができ、商品の販売促進を図ることができる。また、ユーザーからの商品情報の提供を促すことで広告品質を高めることができ、商品の販売促進を図ることができる。
【0013】
前記第1のPOP広告データは、前記第1の商品の商品画像と、前記第1の商品のキャッチコピーと、前記第1の商品に関するコメントと、前記第1の商品に関するハッシュタグを含み、前記第1のPOP広告画像は、前記第1の商品の商品画像と、前記第1の商品の商品画像に重ねて表示される前記第1の商品のキャッチコピーのテロップを含むことが好ましい。POP広告をこのような構成とすることで、商品についての直感的な理解と関心を与えることができ、商品の広告効果を高めることができる。また、ユーザーはPOP広告を簡単に作成・投稿することができ、ユーザーからのPOP広告の提供を促すことができる。
【0014】
前記第1のPOP広告データ及び前記第1のPOP広告画像は、前記第1のユーザーのユーザー名をさらに含むことが好ましい。第1のユーザーを通じて第1のユーザーがお勧めする他の商品に関心を持ってもらうことにより、商品との新たな出会いの機会を与えることができる。
【0015】
前記第2のユーザー端末が前記サーバ装置にログインしたとき、前記サーバ装置は、前記第2のユーザー端末に前記広告サービスのトップページを提供し、前記トップページは、前記第1のシェルフを含む複数のシェルフを表示することが好ましい。これにより、ユーザーが興味を持っている商品のみならず、これまであまり関心がなかった商品との新たな出会いの機会を与えることができ、商品の広告効果を高めることができる。
【0016】
前記複数のシェルフは、前記第2のユーザーのお気に入りのハッシュタグに関連付けされた商品が陳列された商品棚を表した第2のシェルフを含むことが好ましい。これにより、ユーザーが興味を持っている商品のみならず、これまであまり関心がなかった商品と接する機会を与えることができ、商品の広告効果を高めることができる。
【0017】
前記トップページは、人気のシェルフを紹介するアイコンリンクを含み、前記人気のシェルフの中から前記第1のシェルフが選択されたとき、前記サーバ装置は、前記第1のシェルフの構成データを提供することが好ましい。これにより、ユーザーがこれまであまり関心がなかった商品と接する機会を与えることができ、商品の広告効果を高めることができる。
【0018】
前記トップページは、人気ユーザーを紹介するアイコンリンクを含み、前記人気ユーザーの中から前記第1のユーザーのアイコンリンクが選択されたとき、前記サーバ装置は、前記第1のユーザーが提供する一又は複数のPOP広告データを提供することが好ましい。これにより、ユーザーがこれまであまり関心がなかった商品と接する機会を与えることができ、商品の広告効果を高めることができる。
【0019】
ベンダーが公式アカウントを開設して前記データベースに公式商品情報を登録しているとき、任意のユーザーが提供する対象商品のPOP広告データが前記公式商品情報と関連付けられることが好ましい。これにより、POP広告と商品との関連性を明確化することができ、商品の広告効果を高めることができる。
【0020】
前記公式商品情報は前記第1の商品の公式商品情報を含み、前記第1のシェルフは、前記第1の商品の公式商品情報と共に、前記第1のPOP広告画像を表示することが好ましい。これにより、商品の広告効果のみならずPOP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0021】
前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けている場合、前記ベンダーの公式のシェルフは、前記第1のPOP広告画像を表示することが好ましい。これにより、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0022】
前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けている場合、前記第1のPOP広告画像には公式認定マークが付与されることが好ましい。これにより、第1のPOP広告の注目度及び信頼度をアピールすることができ、第1のPOP広告による第1の商品の広告効果を高めることができる。また、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0023】
前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けたとき、前記サーバ装置は前記第1のユーザーのポイント口座に報酬ポイントを付与することが好ましい。これにより、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0024】
前記公式商品情報はカプセルトイゲームのアイコンリンクを含み、前記アイコンリンクが選択されたとき、前記サーバ装置は、前記カプセルトイゲームの抽選演出を通じて第2のPOP広告画像を表示した後、カプセル報酬要素を付与することが好ましい。これにより、POP広告を閲覧することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0025】
前記第2のPOP広告画像は、任意のユーザーから提供された前記第1の商品を紹介する画像であることが好ましい。これにより、第1の商品の広告効果をさらに高めることができる。
【0026】
前記第2のPOP広告画像は、任意のユーザーから提供された前記第1の商品とは異なる第2の商品を紹介する画像であることが好ましい。これにより、第1の商品とは異なる新たな商品と接する機会を与えることができ、新たな商品の広告効果を高めることができる。
【0027】
前記サーバ装置は、前記第2のユーザー端末から前記第1の商品の購入実績報告を受けたとき、前記第2のユーザーにカプセル報酬要素のボーナスを付与することが好ましい。これにより、商品の販売促進を図ることができ、本発明による電子広告システムの利用価値を高めることができる。
【0028】
前記サーバ装置は、前記第2のユーザー端末から前記第1の商品の購入実績報告を受けたとき、前記第1のユーザーにカプセル報酬要素のボーナス又は報酬ポイントを付与することが好ましい。これにより、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0029】
前記第2のユーザー端末からの前記第1の商品の購入実績報告は、前記第2のユーザー端末がアップロードした前記第1の商品を紹介するPOP広告データであることが好ましい。これにより、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0030】
前記サーバ装置は、前記第2のユーザー端末から前記第1の商品のSNS投稿報告を受けたとき、前記第2のユーザーにカプセル報酬要素のボーナスを付与することが好ましい。これにより、POP広告を閲覧することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0031】
本発明による電子広告システムは、前記ベンダーによって使用され、前記インターネットを通じて前記サーバ装置と通信可能なベンダー端末とを備え、前記サーバ装置は、前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けたとき、前記第1のPOP広告データを店頭用又は商談ブック用の所定のデータフォーマットに変換した後、前記ベンダー端末に転送することが好ましい。これにより、ユーザーが作成したPOP広告の二次利用を図ることができ、電子広告システムの利用価値をさらに高めることができる。また、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0032】
本発明による電子広告システムは、前記インターネットを通じて前記サーバ装置と通信可能なデジタルサイネージをさらに備え、前記サーバ装置は、前記第1のPOP広告データが前記ベンダーから公式認定を受けたとき、前記第1のPOP広告データを所定のフォーマットに変換した後、前記デジタルサイネージに転送することが好ましい。これにより、ユーザーが作成したPOP広告の二次利用を図ることができ、電子広告システムの利用価値をさらに高めることができる。また、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、ユーザーから提供される商品情報の活用により広告効果を高めると共に、ユーザーからの商品情報の提供を促すことが可能な電子広告システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は、本発明の実施の形態による電子広告システムの構成の概略図である。
図2図2は、サーバ装置の構成の概略図である。
図3図3は、シェルフアプリのトップページの一例を示す画面図である。
図4図4は、育成中商品のシェルフ詳細ページの一例を示す画面図である。
図5図5は、POP広告詳細ページの一例を示す画面図である。
図6図6は、人気シェルフのシェルフ一覧ページの一例を示す画面図である。
図7図7は、人気シェルフのシェルフ詳細ページの一例を示す画面図である。
図8図8は、ハッシュタグ括りのPOP広告の一覧ページの一例を示す画面図である。
図9図9は、人気ユーザーの一覧ページの一例を示す画面図である。
図10図10は、人気ユーザーのシェルフ別及びPOP広告別の一覧ページの一例を示す画面図である。
図11図11は、ベンダーの一覧ページの一例を示す画面図である。
図12図12は、ベンダーのシェルフ別のPOP広告別の一覧ページの一例を示す画面図である。
図13図13は、POP広告作成ページの一例を示す画面図である。
図14図14は、シェルフ作成ページの一例を示す画面図である。
図15図15は、マイシェルフの詳細ページの一例を示す画面図である。
図16図16は、POP広告の投稿から公開・共有までの流れを説明する模式図である。
図17図17は、ベンダーの公式アカウントのシェルフの一例を示す画面図である。
図18図18は、ベンダーの公式アカウントの商品詳細ページの一例を示す画面図である。
図19図19は、ユーザーへの報酬提供手順の説明図である。
図20図20は、シェルフアプリの動作について説明するためのフロー図である。
図21図21は、POP広告の二次利用について説明するための図である。
図22図22は、POP広告の二次利用の他の例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0036】
図1は、本発明の実施の形態による電子広告システムの構成の概略図である。
【0037】
図1に示すように、この電子広告システム1は、インターネット5を通じて商品の広告・販売促進サービスを提供するサーバ装置2と、インターネット5を通じてサーバ装置2と通信可能なユーザー端末3及びベンダー端末4とを備えている。
【0038】
サーバ装置2は、広告プラットフォームを提供する情報処理装置である。このサーバ装置2は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータであって、サーバとしての一般的なハードウェア構成を有している。すなわち、サーバ装置2は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部、ハードディスク、メモリ等のデータ記憶部、キーボード、マウス等の入力部、ディスプレイ等の表示部、NIC(Network Interface Card)等の通信部を有している。サーバ装置2のハードウェア構成はその機能を実現できる限りにおいて特に限定されず、単一のマシンで構成されていてもよく、複数台のマシンを組み合わせて構成されたものであってもよい。
【0039】
本実施形態によるサーバ装置2は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)の機能を有することが好ましい。詳細は後述するが、AIによる強化学習により、広告プラットフォーム内でのユーザーの行動ログデータ及び商品等の購買実績データの効率的な解析及び評価が可能となる。
【0040】
ユーザー端末3は、電子広告サービスの提供を受けるユーザーU(U、U、U、・・・)が使用する情報通信端末である。このユーザー端末3は、スマートフォン、タブレット端末等の携帯無線端末であることが好ましく、CPU等の制御部、メモリ等のデータ記憶部、携帯電話回線網や公衆無線LANを介してデータ通信を行う無線通信部、カーソルキー等の入力部、タッチパネルディスプレイ等の入力部兼表示部、カメラ部、GPS受信部等を有している。ただし、ユーザー端末3は携帯無線端末に限定されず、デスクトップPC、ラップトップPC、ノートPC等のパーソナルコンピュータであってもよく、ゲーム専用端末であってもよい。
【0041】
ベンダー端末4は、広告プラットフォームを利用する広告主(ベンダーV)が利用する情報通信端末である。ベンダーV(V、V、V、・・・)は、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店であり、或いは商品を製造販売するメーカーであってもよい。ベンダー端末4はパーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォン等の携帯無線端末であってもよい。ベンダーVはベンダー端末4からサーバ装置2にアクセスして広告データを管理することができ、広告に関する統計データを閲覧することができる。
【0042】
本実施形態において、サーバ装置2はインターネット5を介してベンダーV側の商品販売履歴管理システム(POSシステム)にアクセス可能に構成されていてもよい。POSシステムは、商品の販売履歴データを顧客データと紐づけて管理しており、サーバ装置2はユーザーの購買実績データをPOSシステムから取得することができる。詳細は後述するが、各ユーザーの購買実績データは、報酬の抽選条件のチューニング等に用いられる。ユーザーによる商品の購買実績データの入手ルートは、POSシステム経由に限定されず、ユーザーから直接入手するなど、様々な入手ルートが考えられる。
【0043】
サーバ装置2にはオペレーションシステム(OS)等の基本プログラムの他、電子広告プラットフォームの構築に必要な各種ソフトウェアがインストールされている。サーバ装置2にインストールされるソフトウェアは、例えばデータベースサーバ、Webサーバ、FTPサーバ、AIプログラム等である。そしてサーバ装置2がプログラム又はデータを処理し、ハードウェア全体がプログラムに従って動作することにより、電子広告サービスが実現される。
【0044】
一方、ユーザー端末3にはOS等の基本プログラムの他、サーバ装置2から広告・販売促進サービスの提供を受けるために必要なクライアントプログラムがインストールされている。クライアントプログラムとしては、専用のアプリケーションプログラムが望ましいが、Webブラウザ上でサービスを利用するための組み込みプログラム又は追加プログラムであってもよい。あるいは、任意のアプリケーションプログラムに対するAPI(Application Programming Interface)であってもよい。
【0045】
図2は、サーバ装置2の構成の概略図である。
【0046】
図2に示すように、サーバ装置2は、ユーザーに関するデータを管理するユーザー管理部2Aと、広告に関するデータを管理する広告管理部2Bと、カプセルトイゲーム(ガチャ)に関するデータを管理するゲーム管理部2Cと、AIによるデータのマッチング処理を行うAIマッチング部2Dと、ユーザー端末3等のクライアントに提供する広告画像、演出画面等の画像を生成する画像生成部2Eと、ネットワークインターフェース2Fとを備えている。
【0047】
ユーザー管理部2Aは、ユーザーUの属性データやサービス内の行動ログデータを管理する。ベンダーVも広義にはユーザーの一種であり、ユーザー管理部2Aで管理することができる。広告管理部2Bは、商品棚(シェルフ)、商品、POP広告等に関するデータを管理する。ゲーム管理部2Cは、ゲームルールや画面演出に関するデータ、報酬要素に関するデータ等を管理する。
【0048】
次にサーバ装置2からユーザー端末3に提供される電子広告サービスについて説明する。この電子広告サービスは、各ユーザーから提供されたお勧め又はお気に入りの商品の広告画像を仮想的な商品棚に陳列し、商品棚を他のユーザーに見てもらうことにより、商品の広告効果を高めて商品の販売促進を図るものである。またゲーム的な要素を兼ね備えており、商品の広告を見ながらゲームを進めていくことで報酬要素を獲得することができる。
【0049】
ユーザーはまず、電子広告サービスを利用するためにユーザー登録を行う。ユーザー登録では、ユーザー名、パスワード、性別、生年月日、メールアドレス等の個人情報の登録を行う。ユーザー登録の際に個人の趣味、嗜好等のデータを要求してもよい。ユーザーの属性情報は、ユーザーの嗜好に合わせて広告を提供する際の基礎データとして使用される。またユーザーの嗜好に合わせてクーポン等の報酬要素を提供する際の基礎データとしても使用される。ユーザー登録は専用のWebサイト上で行われてもよく、或いは後述するクライアントプログラム上で行われてもよい。
【0050】
ユーザー登録時には、ユーザーが本サービスを利用する上で必要な契約の締結が行われる。特に、ユーザーが投稿したPOP広告等の情報については、当該ユーザーに一定の報酬を与える代わりに、POP広告の二次利用を許可することが求められる。これにより、電子広告システムの管理者は、本サービスを利用する広告主にPOP広告データを提供することができ、管理者及び広告主はPOP広告を二次利用することができる。POP広告の二次利用の詳細については後述する。
【0051】
ユーザー登録後にユーザー端末3上でクライアントプログラム(シェルフアプリ)が起動されると、シェルフアプリはサーバ装置2にログインする。ユーザーのログインが許可されると、ユーザー端末3のディスプレイにはスーパーマーケット等のチラシ広告及び実店舗の商品棚(シェルフ)やイメージしたシェルフアプリのトップページ10Aが表示される。
【0052】
図3は、シェルフアプリのトップページの一例を示す画面図である。
【0053】
図3に示すように、シェルフアプリのトップページ10Aには、種々の商品を様々な切り口で紹介する商品紹介画像のアイコンリンクがカテゴリ別に表示される。アイコンリンクは、特定の商品に関連付けられた商品紹介画像である。商品紹介画像は、一般ユーザーが投稿した商品紹介用のPOP広告画像のほか、商品の製造販売元であるベンダーの公式アカウントが提供する商品紹介画像も含む。なお明細書中で特別に説明する場合を除き、図面の商品紹介画像に含まれる文字は可読不要である。トップページ10Aの表示領域は画面スクロールにより変更することができる。また、画面の左上にあるメニューリスト11aをドロップダウン表示させると、POP広告の作成・編集モード、商品棚の作成・編集モード、シェルフアプリの各種設定等を選択することができる。さらに、トップページ10Aの最下部には、メニュー選択を容易にするためのメニューアイコンボタン11bが設置されることが好ましい。
【0054】
本実施形態において、トップページ10Aには、検索窓12a、急上昇キーワード紹介エリア12b、育成中商品表示エリア12c、POPランキング表示エリア12d、人気のシェルフを紹介する人気シェルフ表示エリア12e、POP広告をハッシュタグ別で紹介するハッシュタグ別POP表示エリア12f、人気ユーザーを紹介する人気ユーザー表示エリア12g、ベンダーを紹介するベンダー表示エリア12hなどが設けられている。トップページ10Aに表示される広告内容は、ユーザー属性やユーザーの行動ログに合わせて最適化されている。
【0055】
検索窓12aには検索キーワードを入力でき、当該キーワードに関連する商品等を検索することができる。急上昇キーワード紹介エリア12bには、注目の検索キーワードが表示される。キーワードのアイコンをタップすると、当該キーワードに関連するPOP広告の一覧ページ又はシェルフの一覧ページが表示される。
【0056】
育成中商品表示エリア12cには、育成中商品の公式商品画像のサムネイル(アイコンリンク)が表示される。詳細は後述するが、「育成中商品」とは、当該商品に興味はあるが、まだ購入に至っていないか、あるいは他人に勧めるほど商品の良さを分かっておらず、当該商品に対するお気に入り度が育っている途中の商品のことを言う。具体的には、商品にリンクしたガチャ(カプセルトイゲーム)のプレイを通じて興味を示した商品、或いはユーザーがお気に入り登録を行った商品であり、当該商品のPOP広告を投稿したときに報酬を獲得できる権利を発生させた商品のことを言う。育成中商品表示エリア12cのタイトル表示領域をタップすると、図4に示す育成中商品のシェルフ詳細ページ10Bに遷移する。また、公式商品画像のサムネイルの一つをタップすると、図18に示す商品詳細ページに遷移する。
【0057】
POPランキング表示エリア12dには、POP広告のサムネイルがランク順に表示される。POP広告のランク順は、閲覧回数やお気に入り登録人数等を総合的に判断して決定される。POPランキング表示エリア12dのタイトル表示領域をタップすると、図8に示すPOP広告一覧ページに遷移する。また、POP広告のサムネイルの一つをタップすると、図5に示すPOP広告詳細ページ10Cに遷移する。
【0058】
人気シェルフ表示エリア12eには、人気が高いシェルフのサムネイルが表示される。「シェルフ」とは、一又は複数の商品を陳列表示させることができる商品棚のことであり、複数の商品のグループ化の単位である。商品のグルーピングは商品棚(シェルフ)という概念で行われ、ユーザーは、任意の商品又はそのPOP広告を自由な括りでグループ化することができる。任意のユーザーが作成したシェルフは誰でも閲覧可能であり、シェルフの人気度は閲覧回数やお気に入り登録人数等に基づいて総合的に決定される。人気シェルフ表示エリア12eのタイトル表示領域をタップすると、図6に示す人気シェルフのシェルフ一覧ページ10Dに遷移する。また、シェルフのサムネイルの一つをタップすると、図7に示すシェルフ詳細ページ10Eに遷移する。
【0059】
ハッシュタグ別POP表示エリア12fには、任意のハッシュタグ括りのPOP広告のサムネイルが陳列された商品棚(シェルフ)が表示される。図示のように、トップページ10Aには複数のハッシュタグ別POP表示エリア12fが設けられていることが好ましい。例えば、第1のハッシュタグ別POP表示エリア12fには、ユーザーがお気に入りのハッシュタグ括りのPOP広告のシェルフ(第2のシェルフ)が表示される。また、後続の第2のハッシュタグ別POP表示エリア12fには、ベンダー側や運営側で決めたハッシュタグ括りのPOP広告のシェルフが表示される。ハッシュタグ別POP表示エリア12fのタイトル表示領域をタップすると、図8に示すハッシュタグ括りのPOP広告一覧ページ10Fに遷移する。また、POP広告のサムネイルの一つをタップすると、図5に示すPOP広告詳細ページ10Cに遷移する。
【0060】
ハッシュタグ括りのPOP広告は、過去のユーザーの行動履歴から、特に非計画購買を促進するためのAIアルゴリズムで最適化される。過去のユーザーの行動履歴は、例えば、どのようなシェルフを作成・追加したか、どのようなPOP広告を投稿・好評価したか、どのようなカプセルトイゲーム(ガチャ)をどの程度プレイしたか、どのような商品を購入したか、などである。また、ユーザーの行動履歴は、本システム内で収集した情報のほか、外部から提供される情報も含む。
【0061】
人気ユーザー表示エリア12gには、人気ユーザーのユーザーアイコンが表示される。人気ユーザー表示エリア12gのタイトル表示領域をタップすると、図9に示す人気ユーザーのユーザー一覧ページ10Gに遷移する。また、人気ユーザーのユーザーアイコン17をタップすると、図10に示す人気ユーザー詳細ページに遷移する。
【0062】
ベンダー表示エリア12hには、ベンダーアイコンが表示される。ベンダー表示エリア12hのタイトル表示領域をタップすると、図11に示すベンダー一覧ページ10Iに遷移する。また、ベンダーアイコン18をタップすると、図12に示すベンダー詳細ページ10Jに遷移する。
【0063】
トップページ10Aには、任意のシェルフを表示することができる。例えば、あるユーザーがある商品を推し商品として投稿しているときに、それと同じ商品が含まれている他のユーザーのシェルフをリンクしてお勧めすることで、商品の好みが似ている他のユーザーが興味を持っている新たな商品と出会う機会を与えることができる。
【0064】
トップページ10Aに表示されるユーザーにお勧めの商品や商品棚(シェルフ)は、ユーザーの属性データや行動履歴ログに基づいて、AIマッチング部2Dによりユーザーごとに最適化される。ユーザーの興味・関心が強い商品や商品棚は、AIの強化学習により導き出される。特に、再帰的に自己改善するAIを用いることにより、各ユーザーが商品のPOP広告の投稿やお気に入り登録などの行動を何度も繰り返す過程で必要なデータを収集して賢くなるため、各ユーザーにお勧めの商品や商品棚のマッチング精度を高めることができる。AIマッチング部2Dによるマッチング処理は、トップページ10Aに表示されるユーザーにお勧めの商品や商品棚の最適化のほか、各ユーザーに提供するPOP広告の選択時や報酬要素の提供時など、様々な場面で行われる。
【0065】
図4は、育成中商品のシェルフ詳細ページの一例を示す画面図である。
【0066】
図4に示すように、育成中商品のシェルフ詳細ページ10Bは、育成中商品を陳列表示する商品棚(シェルフ)を構成しており、商品は商品棚の一段ごとに置かれ、各段の一番左側のスロットには公式商品画像13が配置され、その右側には同じ商品のPOP広告画像14が並べられ、横スクロール操作によりPOP広告画像14の変更が可能である。POP広告画像14の表示順は、シェルフ詳細ページ10Bへのアクセスの度に変わることが好ましい。
【0067】
シェルフ詳細ページ10Bの公式商品画像13には、商品の育成レベルが表示されることが好ましい。本実施形態では、育成レベルが第1~第3ステージまであり、第1ステージ(タマゴ)は未育成の状態、第2ステージ(ヒヨコ)は育成途中の状態、第3ステージ(ニワトリ)は育成完了の状態を示している。詳細は後述するが、商品の育成レベルは、商品に関心を持ってから当該商品の購入又はPOP広告の投稿に至るまでのユーザーの商品に対する好感度を段階的に示すものである。これにより、ユーザーと商品との距離感を客観的に把握することができる。
【0068】
図5は、POP広告詳細ページの一例を示す画面図である。
【0069】
図5に示すように、POP広告詳細ページ10Cの上部には商品画像15aが表示され、また商品画像15aに重ねてキャッチコピー15bがテロップ表示される。またPOP広告詳細ページ10Cの下部には商品説明・感想等のコメント15c、ハッシュタグ15d、「いいね!」、「ふーん」等の評価ボタン15e等が表示される。商品画像15aは様々であり、商品を単独で撮影したものでもよく、他の対象物と一緒に撮影したものであってもよい。
【0070】
POP広告の形態は特に限定されず、商品の紹介を目的とするものであれば、商品の写真であってもよく、商品が描かれたイラストであってもよく、商品の説明文からなる画像であってもよい。本実施形態において、POP広告の構成データは、商品画像15aと、商品画像15aに重ねてテロップ表示されるキャッチコピー15bと、商品に関するコメント15cと、商品に関するハッシュタグ15dを含む。商品画像15aは、静止画のみならず短い動画であってもよい。キャッチコピー15bは商品画像15aと重ならない領域に表示してもよいが、商品画像15aと重ねた場合には省スペース化だけでなく商品画像15a及びキャッチコピー15bの両方を目立たせてPOP広告画像の注目度を高めることができる。
【0071】
POP広告はできるだけ人目を惹くように編集加工されたものであることが望ましい。多くのユーザーの注目を集める画像を作成・投稿することにより、POP広告へのアクセス数やフォロワー数を増やして当該商品に対する広告効果を高めることができる。
【0072】
POP広告詳細ページ10Cには、POP広告画像と共にこれを投稿したユーザーのユーザー名等を表示するユーザー表示領域15fが設けられることが好ましい。これにより、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。また、ユーザーをお気に入りに登録することで商品との思いがけない出会いを提供することができ、商品の非計画購買に結び付けることができる。ユーザ表示領域15fは図示のように商品画像15aに重ねて設けられることが好ましいが、商品画像15aと重ならない領域に設けられてもよい。
【0073】
シェルフ詳細ページ10B等に表示されるPOP広告画像14は、少なくとも、商品画像15aと、商品画像15aに重ねて表示されたキャッチコピー15bのテロップとで構成され、ユーザー名及び/又はユーザーアイコンの表示(ユーザー表示領域15f)をさらに含むことが好ましい。POP広告の構成データは、POP広告画像14の構成要素に加えて、コメントデータ、ハッシュタグデータをさらに含む。
【0074】
POP広告詳細ページ10Cでは、評価ボタン15eが押された際、POP広告が次々に入れ替わってもよい。切り替わるPOP広告は、自身が最初に選んだPOP広告の商品に限定されず、現在の商品に関連する商品であってもよく、ユーザーに推奨の商品であってもよい。これにより、自分では気づけないがもしかしたらほしいかも、という非計画購買のアルゴリズムを取り込み、推奨していくことが想定される。
【0075】
図6は、人気シェルフのシェルフ一覧ページの一例を示す画面図である。
【0076】
図6に示すように、人気シェルフのシェルフ一覧ページ10Dでは、人気シェルフのサムネイル16が一覧表示される。人気シェルフの表示順は、完全な人気順で表示してもよく、ユーザーの嗜好を考慮して人気順を多少アレンジしてもよい。人気シェルフのサムネイル16の一つをタップすると、当該人気シェルフの詳細ページに遷移する。
【0077】
図7は、人気シェルフのシェルフ詳細ページの一例を示す画面図である。
【0078】
図7に示すように、人気シェルフのシェルフ詳細ページ10Eの構成は、上述した育成中商品のシェルフ詳細ページ10Bの構成とほぼ同じである。すなわち、商品は一段ごとに置かれ、各段の一番左側のスロットには公式商品画像13が配置され、その右側には同じ商品のPOP広告画像14が並べられ、横スクロール操作によりPOP広告画像14の変更が可能である。
【0079】
シェルフ詳細ページ10Eの公式商品画像13には、当該商品の育成レベルが表示されることが好ましい。また、ガチャのプレイが可能な商品については、ガチャのマークが表示される。ガチャのプレイモードについては後述する。
【0080】
図8は、ハッシュタグ括りのPOP広告一覧ページの一例を示す画面図である。
【0081】
図8に示すように、POP広告一覧ページ10Fには、POP広告画像14のサムネイルが表示される。POP広告画像14の表示順は特に限定されず、様々なソート条件に合わせて表示することができる。POP広告画像14の一つをタップすると、図5に示したPOP広告詳細ページ10Cに遷移する。
【0082】
図9は、人気ユーザーのユーザー一覧ページの一例を示す画面図である。また、図10は、ユーザー詳細ページの一例を示す画面図である。
【0083】
図9に示すように、人気ユーザーのユーザー一覧ページ10Gには、ユーザーアイコン17がユーザー名と共に表示される。ユーザーアイコン17の一つをタップすると、図10に示すユーザー詳細ページ10Hに遷移する。ユーザー詳細ページ10Hには、当該ユーザーが作成したシェルフを紹介するシェルフ表示モード(図10(A))と、当該ユーザーが作成したPOP広告を紹介するPOP広告表示モード(図10(B))があり、タブ11cを切り替えることで表示モードを切り替えることができる。図10(A)に示すように、シェルフ表示モードでは、ユーザーのシェルフのサムネイル16が一覧表示される。また図10(B)に示すように、POP広告表示モードでは、ユーザーのPOP広告画像14が一覧表示される。
【0084】
図11は、ベンダー一覧ページの一例を示す画面図である。また、図12は、ベンダー詳細ページの一例を示す画面図である。
【0085】
図11に示すように、ベンダー一覧ページ10Iには、ベンダーアイコン18がベンダー名と共に表示される。ベンダーアイコン18の一つをタップすると、図12に示すベンダー詳細ページ10Jに遷移する。ベンダー詳細ページ10Jには、当該ベンダーが作成したシェルフ(公式シェルフ)を紹介するシェルフ表示モード(図12(A))と、ベンダー公認のPOP広告を紹介するPOP広告表示モード(図12(B))があり、タブ11cを切り替えることで表示モードを切り替えることができる。図12(A)に示すように、シェルフ表示モードでは、ベンダーのシェルフのサムネイル16が一覧表示される。また図12(B)に示すように、POP広告表示モードでは、ベンダー公認のPOP広告画像14が一覧表示される。
【0086】
ユーザーUは、トップページ10Aのメニューリスト11a等からPOP広告作成モードを選択してPOP広告を作成・投稿することができる。POP広告を投稿する権限はすべてのユーザーに与えられてもよく、或いは特定のユーザーに与えられてもよい。例えば、POP広告の投稿権限を購入したユーザーに対してのみ投稿権限を付与してもよい。
【0087】
図13は、POP広告作成ページの一例を示す画面図である。
【0088】
図13に示すように、POP広告作成ページ10Kには、コメント入力欄19a、テロップ入力欄19b、テロップ色選択欄19c、画像選択欄19d、決定ボタン19e等が設けられている。さらに、POP広告作成ページ10Kは、図示しないハッシュタグ入力欄を含む。POP広告の作成に必要なデータの入力が完了すると、テロップ含むPOP広告が自動的に生成される。素材からPOP広告の生成処理は、ユーザー端末3内で行ってもよく、あるいは素材をサーバ装置2に転送してサーバ装置2側で行ってもよい。
【0089】
POP広告の作成時にはAI機能を活用し、コメント入力欄19aに入力されたコメントから推奨テロップを自動生成してもよく、またユーザー自身が言語化できなかったハッシュタグを投稿画像から自動生成してもよい。それらの特徴量は、非計画購買を促進するためのアルゴリズムの最適化に用いられ、深層心理の特徴量も加味した自律的学習がなされる。
【0090】
ユーザーは、任意の商品を自由にグループ化することができる。上記のように、商品のグルーピングは商品棚(シェルフ)という概念で行われ、シェルフに一又は複数の商品を陳列表示させることができる。シェルフに登録した商品には、自分が投稿したPOP広告だけでなく、他のユーザーが投稿したPOP広告も表示される。POP広告はある一つの商品の価値の表現方法であるが、ユーザー自ら推奨する商品とみんなの投稿とを組み合わせて表示することにより、一つの商品を多面的に紹介することができ、商品の宣伝効果を高めることができる。
【0091】
図14は、シェルフ作成ページの一例を示す画面図である。
【0092】
図14(A)及び(B)に示すように、シェルフ作成ページ10Lには、商品選択欄20a、シェルフ名入力欄20b、決定ボタン20c等が設けられている。シェルフの新規作成時には、商品を選択し、さらにシェルフ名を入力する。商品は、データベースに登録されている商品リストから選択することができる。商品リストは、ベンダーVから提供されたものか、或いは管理者側で作成したものであることが好ましい。
【0093】
このように、ユーザーUは、自由なテーマでシェルフを作成し、当該シェルフに一又は複数の商品を関連付けることができる。シェルフは公開され、お気に入り登録が可能であるため、他のユーザーと共有することができる。ユーザーは、こうして作成されたシェルフを公開することにより、他のユーザーに対して一又は複数の商品及びそのPOP広告をシェルフごと紹介することができる。こうしてあるユーザーが作成したシェルフは他のユーザーの閲覧に供され、お気に入り(クリッピング)の対象とされる。
【0094】
図15は、ユーザーUが作成したシェルフ(マイシェルフ)のシェルフ詳細ページの一例を示す画面図である。
【0095】
図15に示すように、マイシェルフのシェルフ詳細ページ10Mの構成は、上述した育成中商品のシェルフ詳細ページ10Bの構成とほぼ同じである。すなわち、商品は一段ごとに置かれ、各段の一番左側のスロットには公式商品画像13が配置され、その右側には同じ商品のPOP広告画像14が並べられ、横スクロール操作によりPOP広告画像14の変更が可能である。加えて、画面の最下部には商品追加ボタン20dが設けられ、これをタップすることでマイシェルフへの商品の追加ステップに進むことができる。
【0096】
図16は、POP広告の投稿から公開・共有までの流れを説明する模式図である。
【0097】
図16に示すように、例えば、投稿権限を有するユーザーU(第1のユーザー)がユーザー端末3(第1のユーザー端末)上で商品G(第1の商品)のPOP広告P(第1のPOP広告データ)を作成して投稿すると、当該POP広告Pの構成データはサーバ装置2に送られ、サーバ装置2のデータベースに保存される。
【0098】
その後、サーバ装置2は、任意のユーザーからのリクエストに応じて、商品のPOP広告を含む様々なシェルフを提供する。例えば、ユーザーU(第2のユーザー)が商品Gを含むシェルフS(第1のシェルフ)の提供をリクエストすると、当該リクエストに応答して、サーバ装置2はユーザーUのユーザー端末3(第2のユーザー端末)に当該シェルフSの構成データを提供する。シェルフSの構成データは、商品Gの商品紹介画像を含み、商品Gの商品紹介画像は、図4等に示したように、商品Gの公式商品画像13と、商品GのPOP広告画像14(第1のPOP広告画像)を含む。さらに、シェルフSは、商品G以外の商品(第2の商品G)の商品紹介画像を含む。
【0099】
その後、サーバ装置2は、シェルフSの中から商品Gが選択されたことに応答して、商品GのPOP広告Pの詳細データ(図5参照)をユーザーUのユーザー端末3に提供する。以上のように、投稿権限を有するユーザーUは、POP広告Pを投稿することができ、他のユーザーUは、シェルフSを通じてPOP広告Pを閲覧することができる。
【0100】
図17は、ベンダーの公式アカウントのシェルフの一例を示す画面図である。
【0101】
上記のように、本実施形態による電子広告システム1は、広告の提供を受ける一般消費者(一般ユーザー)のみならず、商品を製造・販売する企業によっても利用され、当該企業は広告主(ベンダーV)として商品を広告することができる。ベンダーVが公式アカウントを開設して公式商品情報をデータベースに登録すると、各ユーザーが投稿した当該商品のPOP広告が公式商品情報及び公式アカウントと紐づけられる。その結果、例えば図17に示すように、対象商品のPOP広告21aと一緒に公式商品情報21bを表示できるようになる。
【0102】
ベンダーVは、ユーザーUが投稿した多数のPOP広告の中から特定のPOP広告を公式認定することができる。ユーザーUはPOP広告を自由に作成できるため、例えば薬事法などの法律に抵触するような表現が採用されることもあり得る。ベンダーVは、問題があるPOP投稿については公式認定せず、良いPOP広告の投稿だけ厳選して公式認定することにより、違法行為及び企業イメージの低下を回避しながら商品の広告効果を高めることができる。
【0103】
ベンダーVによるPOP広告の公式認定は、ベンダーVが当該POP広告をお気に入り登録(「いいね」を付与)することにより付与される。公式認定されたPOP広告には公式認定マーク21cが付与され、このPOP広告を表示するときは公式認定マーク21cも一緒に表示されることが好ましい。また図17に示すように、ベンダーVに公式認定されたPOP広告21aは、当該ベンダーVが作成した公式シェルフ21dに表示されるようになる。
【0104】
ベンダーVがPOP広告に公式認定を付与した場合、当該POP広告を投稿したユーザーに対して対価(感謝の報酬)を付与する代わりに、ベンダーVは本システム内外で当該POP広告の二次利用が可能となることが好ましい。POP広告がベンダーVから公式認定を受けたとき、サーバ装置2は、POP広告を提供したユーザーUのポイント口座に所定の報酬ポイントを付与し、またベンダーVの公式アカウントのポイント口座から報酬ポイントの付与分を引き落とす。これにより、ベンダーVからユーザーUへの報酬ポイントの付与手続が完了する。
【0105】
図18は、公式アカウントの商品紹介ページの一例を示す画面図である。
【0106】
図18に示すように、ベンダーVから提供される公式アカウントの商品紹介ページ10Nには、公式商品画像22a及び商品説明22bと共に、任意のユーザーが作成した当該商品を紹介するPOP広告画像の表示領域22cが提供される。商品に関連付けられたPOP広告の登録がない場合、POP広告画像の表示領域22cは空欄となる。
【0107】
また商品紹介ページ10Nには、ガチャ(カプセルトイゲーム)のプレイボタン22dと、商品育成開始ボタン22eが表示される。ガチャのプレイボタン22dをタップすることによりガチャのプレイを実施すると、景品カプセルの払い出し動作に相当する抽選演出の後、育成型のカプセル報酬要素22f(タマゴ)か、或いは商品の割引クーポン22gが付与される。カプセル報酬要素とは、カプセルトイゲームのプレイを通じて付与される報酬又は報酬を取得可能な権利(条件付き報酬)であり、ユーザー属性に合わせて最適なカプセル報酬要素22f(タマゴ)が提供される。すでにガチャをプレイしてカプセル報酬要素22f(タマゴ)が付与されている場合、商品育成開始ボタン22eがアクティブとなり、商品の育成を開始することができる。
【0108】
景品カプセルの払い出し動作に相当する抽選演出では、当該商品のPOP広告画像(第2のPOP広告画像)を表示することが好ましい。この場合の商品は、商品紹介ページ10Nに表示した商品と同じ商品であってもよく、これとは異なる商品であってもよい。前者の場合には、当初の商品の魅力をさらに印象付けることができる。また後者の場合には、抽選演出を集中して見ているユーザーに対して思いがけない商品を提示することで新たな商品に興味を持つきっかけを与えることができる。
【0109】
ベンダーVは、公式アカウントの商品紹介ページ10N(公式商品情報)にガチャのプレイボタン22dを設置するか否かを選ぶことができ、またユーザー属性に応じて選択的にガチャのプレイボタン22dを設置することもできる。例えば、年齢層が20代のユーザーに対してのみガチャのプレイボタン22dを提供するようにしてもよい。このように、ガチャをプレイ可能な商品を自由に選べることにより、商品の広告効果を高めることができる。
【0110】
図19は、商品育成モードの説明図である。
【0111】
図19に示すように、商品の育成を開始すると、タマゴが割れてヒヨコが生まれる画面演出24a,24bを経て、ユーザーにはカプセル報酬要素25aが付与される。カプセル報酬要素25aは、例えば、一又は複数の抽選くじ番号(ナンバーズ)である。本実施形態では、ガチャの景品カプセルをタマゴに見立て、景品カプセルを空けることで景品が得られるように、タマゴが割れることで景品としてのカプセル報酬要素を付与する。その後、定期的に(例えば一日一回)行われる抽選会24dにおいて抽選くじ番号が当選した場合、ユーザーには割引クーポンや電子マネー等の報酬が付与される。
【0112】
タマゴが割れてヒヨコが生まれる画面演出24a,24bの途中には、商品の公認POP広告24eを見る機会が挿入され、カプセル報酬要素25aは公認POP広告24eを表示した後に付与される。これにより、ユーザーがPOP広告に接する機会を増やして商品の広告効果を高めることができる。このとき、ユーザーの購買可能性が高まるように、ユーザー属性に基づきAIマッチング部2Dが公認POP広告を選択することが好ましい。
【0113】
その後、ユーザーが育成中商品のPOP広告の作成・投稿24fを行った場合、タマゴから生まれたヒヨコがさらにニワトリに育つ画面演出24b,24cを経て、ユーザーにはカプセル報酬要素25bが追加ボーナスとして付与される。ユーザーによるPOP広告の投稿は、ユーザーが実際に商品を購入したことの証明とみなされ、商品の購入実績報告として取り扱われる。またユーザーが商品のPOP広告を投稿することにより当該商品の良さを他のユーザーに伝えるという目的が達成され、広告効果により商品の好感度が大きく育ったものと評価される。
【0114】
図20は、シェルフアプリのSNS連携動作について説明するためのフロー図である。
【0115】
図20に示すように、ユーザーAは、シェルフアプリを通じてSNS(Social Networking Service)にPOP広告26aをアップロードすることができ、このときサーバ装置2はシェルフアプリから商品のSNS投稿報告を受ける。SNS投稿報告を受けたサーバ装置2は、SNS投稿を行ったユーザーAにカプセル報酬要素の追加ボーナスをさらに付与することが好ましい。これにより、商品情報の拡散を促進させることができ、POP広告を拡散させて商品の広告宣伝効果を高めることができる。
【0116】
さらに、SNS上でPOP広告を見つけて商品を認知したユーザーBが当該POP広告の「いいね」ボタンをタップすると、ガチャをプレイする権利が付与され、ガチャのプレイが開始されると、景品カプセルの払い出し動作に相当する抽選演出26bの後、カプセル報酬要素が付与される。さらに、タマゴを割るように景品カプセルが空けることで景品としての報酬要素が付与される。さらに、レシート情報26dなどからユーザーBが商品26cを購入したことを証明した場合、当該ユーザーBに対して報酬要素(抽選くじ番号)の追加ボーナスが付与される。また、ユーザーAがPOP広告を投稿して他のユーザーBの買い物に役立った場合、POP広告を投稿したユーザーAにも報酬要素の追加ボーナスが付与される。
【0117】
図21及び図22は、POP広告の二次利用について説明するための図である。
【0118】
図21に示すように、ユーザーUが作成したPOP広告31aがベンダーVから公式認定を受けた場合、ベンダーVはユーザーUに報酬ポイントを付与し、当該POP広告を二次利用することができる。例えば、当該POP広告を商談ブック31bの素材として利用することができる。また、小売担当者の共感を得たPOP広告を実際のリアルな店頭用POP31cとして実店舗で使用することができる。これにより、魅力的なPOP広告を企業側で新規に創作することなく、実店舗や商談の場において任意のユーザーが作成したPOP広告をそのまま利用することができ、商品の宣伝広告効果を高めることができる。
【0119】
ベンダーVがPOP広告を二次利用する場合、ベンダー端末4からサーバ装置2に対しPOP広告の二次利用のリクエストを送信し、サーバ装置2は、POP広告の構成データを店頭用又は商談ブック用の所定のデータフォーマットに変換した後、ベンダー端末4に転送する。これにより、ベンダーはPOP広告の印刷物を店頭POPや営業資料として利用可能であり、POP広告の外部利用が可能となる。
【0120】
図22に示すように、POP広告31aは、印刷物としての店頭用POP31cのほか、デジタルサイネージ32のコンテンツデータとして利用することもできる。サーバ装置2は、インターネットを介してデジタルサイネージ32に接続可能であり、ベンダー端末4からのリクエストに従い、デジタルサイネージ32にPOP広告画像を所定のフォーマットに変換して送信する。デジタルサイネージ32は、関連売場用サイネージ32a、店内/入口用サイネージ32b、屋外/駅サイネージ32cなど、その形態は様々であるが、その用途に応じて適切なPOP広告画像を提供する。POP広告画像を受信したデジタルサイネージ32は、POP広告を表示する。
【0121】
すでに社会実装されているデジタルサイネージだが、そのコンテンツ制作や広告効果には課題がある。ユーザーが投稿したPOP広告をデジタルサイネージのコンテンツとして利用することにより、高い質のコンテンツを柔軟に配信でき、広告効果を高めることができる。
【0122】
以上説明したように、本実施形態による電子広告システム1は、広告プラットフォームを提供するサーバ装置2と、広告プラットフォームから広告の提供を受けるユーザーUによって使用され、インターネット5を通じてサーバ装置2と通信可能な複数のユーザー端末3とを備え、サーバ装置2は、ユーザー端末3から提供されるPOP広告データをデータベースに保存し、別のユーザー端末3からのリクエストに応答して、複数の商品が陳列された商品棚を表したシェルフ画像を提供し、シェルフ画像は、商品と共に当該商品のPOP広告画像を表示するので、任意のユーザーが提供する商品情報をPOP広告化して他のユーザーに提供することができ、商品の広告効果を高めることができる。また、ユーザーが注目する特定の商品のみならず、それと関連する他の商品を商品棚に陳列して表示するので、新しい商品に出会う機会を広げて商品の非計画購買を促進させることができる。
【0123】
また、本実施形態による電子広告システム1は、あるユーザーがPOP広告を作成・投稿し、他のユーザーのお気に入り登録やベンダーからの公認を得るなどして、商品の魅力が共有・拡散され、他のユーザーの買い物に影響を及ぼすという一連の過程により、商品の広告効果を高めることができ、これにより商品の販売促進を図ることができる。さらに、自分のPOP広告の投稿が商品の購買実績として認められたり、他のユーザーの買い物の役に立ったりすることで報酬を得ることができるため、POP広告を作成・投稿することに対するユーザーのモチベーションを高めることができる。
【0124】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0125】
1 電子広告システム
2 サーバ装置
2A ユーザー管理部
2B 広告管理部
2C ゲーム管理部
2D AIマッチング部
2E 画像生成部
2F ネットワークインターフェース
3 ユーザー端末
3A 第1のユーザー端末
3B 第2のユーザー端末
4 ベンダー端末
5 インターネット
10A トップページ
10B シェルフ詳細ページ
10C POP広告詳細ページ
10D シェルフ一覧ページ
10E シェルフ詳細ページ
10F POP広告一覧ページ
10G ユーザー一覧ページ
10H ユーザー詳細ページ
10I ベンダー一覧ページ
10J ベンダー詳細ページ
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