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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025002596
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】ライン延線治具
(51)【国際特許分類】
   H02G 1/02 20060101AFI20241226BHJP
   H02G 7/00 20060101ALI20241226BHJP
   B65H 57/04 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
H02G1/02
H02G7/00
B65H57/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023102886
(22)【出願日】2023-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】000180357
【氏名又は名称】株式会社四電工
(71)【出願人】
【識別番号】592112558
【氏名又は名称】日本安全産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144886
【弁理士】
【氏名又は名称】大坪 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】右城 武彦
(72)【発明者】
【氏名】中川 孝
(72)【発明者】
【氏名】川端 雅登
(72)【発明者】
【氏名】菊池 朋哉
(72)【発明者】
【氏名】杉江 荘平
【テーマコード(参考)】
3F110
5G352
5G367
【Fターム(参考)】
3F110AA02
3F110CA03
3F110DA02
3F110DB01
3F110DB11
5G352AA03
5G352AA09
5G352AB07
5G352AC02
5G352AL06
5G367BB11
(57)【要約】
【課題】作業性に優れるライン延線治具を提供すること。
【解決手段】ライン延線治具1は、電線EWに移動可能に取り付けられる電線取付部2と、ライン材Lが巻き付けられたボビン5を回転可能に支持するボビン支持部3と、ボビン5から巻き出されたライン材Lを引き出し可能に支持するライン材支持部4と、を有する。また、電線取付部2を電線EWに取り付けたときに、ボビン支持部3が錘となってライン材支持部4が起立し、ライン材支持部4に支持されているライン材Lが電線EWの上側に位置する。
【選択図】図13

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線に移動可能に取り付けられる電線取付部と、
ライン材が巻き付けられたボビンを回転可能に支持するボビン支持部と、
前記ボビンから巻き出された前記ライン材を引き出し可能に支持するライン材支持部と、を有し、
前記電線取付部を前記電線に取り付けたときに、前記ボビン支持部が錘となって前記ライン材支持部が起立し、前記ライン材支持部に支持されている前記ライン材が前記電線の上側に位置することを特徴とするライン延線治具。
【請求項2】
前記電線への前記電線取付部の取り付けを許容し、前記電線からの前記電線取付部の取り外しを規制するロック機構を有する請求項1に記載のライン延線治具。
【請求項3】
前記電線取付部は、前記電線の出し入れを行う開口を有し、
前記ロック機構は、前記開口を開閉するように前記電線取付部に対して回動可能に取り付けられた回動部と、を有し、
前記電線取付部を前記電線に取り付ける際は、前記電線によって前記回動部が開方向に付勢され、
前記電線から前記電線取付部を取り外す際は、前記電線によって前記回動部が閉方向に付勢される請求項2に記載のライン延線治具。
【請求項4】
前記電線取付部を前記電線に取り付けた状態では、前記回動部は、自重によって閉方向に変位する請求項3に記載のライン延線治具。
【請求項5】
前記ライン材支持部は、前記ライン材を挿通する孔を有する請求項1に記載のライン延線治具。
【請求項6】
前記ライン材支持部に前記ライン材を固定するライン材固定部を有する請求項1に記載のライン延線治具。
【請求項7】
前記ライン材固定部は、前記ライン材支持部と前記ライン材固定部とで前記ライン材を挟み込むことで、前記ライン材支持部に前記ライン材を固定する請求項6に記載のライン延線治具。
【請求項8】
前記ボビン支持部に対する前記ボビンの回転を抑制する回転抑制部を有する請求項1に記載のライン延線治具。
【請求項9】
前記回転抑制部は、前記ボビンとの間に摺動抵抗を生じさせる請求項8に記載のライン延線治具。
【請求項10】
長尺部材を前記ボビンに接続するための接続部を有する請求項1に記載のライン延線治具。
【請求項11】
前記ライン材支持部の姿勢は、前記ボビン支持部に対して可変である請求項1に記載のライン延線治具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライン延線治具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電線に鳥が止まるのを防止するライン材(線条体)を取り付けるための鳥害防止器具(なお、以下では、本発明に合わせて「鳥害防止具」と言う。)が開示されている。鳥害防止具は、電線の電柱間に配置される一対の固定支持具と、一対の固定支持具間に間隔をあけて配置される複数の自由支持具と、を有する。そして、ライン材は、一対の固定支持具間に架け渡され、その途中において各自由支持具に取り付けられる。
【0003】
このような鳥害防止具を用いて電線にライン材を架け渡す工法として、代表的に、直接活線工法と、間接活線工法と、が知られている。
【0004】
鳥害防止具の取り付けにおける直接活線工法は、感電防止対策として、作業者が絶縁服およびゴム手袋(絶縁手袋)を装着した上で、自身の手で活線状態の電線に対して鳥害防止具を取り付け、一対の固定支持具間にライン材を架け渡す工法を言う。この工法では、感電防止対策を行っているとはいえ、常に感電の危険が伴う。
【0005】
一方、間接活線工法は、将来的に推奨される工法であり、絶縁棒を用いて活線状態の電線に対して鳥害防止具を取り付け、一対の固定支持具間にライン材を架け渡す工法を言う。間接活線工法によれば、電線から離れた場所から絶縁棒を用いて作業することができるため、直接活線工法に対して感電の危険性が減るものの、その反面、作業性が低下する。具体的には、間接活線工法では、ライン材に予め全ての固定支持部および自由支持部を所定の間隔で固定しておき、それをまとめて電線に取り付けるため、作業中にライン材の全長や隣り合う鳥害防止具の間隔を調整することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006-174708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はこの点に鑑みてなされたもので、ライン材の架け渡し作業を容易に行うことができるライン延線治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的は、下記の本発明により達成される。
【0009】
(1) 電線に移動可能に取り付けられる電線取付部と、
ライン材が巻き付けられたボビンを回転可能に支持するボビン支持部と、
前記ボビンから巻き出された前記ライン材を引き出し可能に支持するライン材支持部と、を有し、
前記電線取付部を前記電線に取り付けたときに、前記ボビン支持部が錘となって前記ライン材支持部が起立し、前記ライン材支持部に支持されている前記ライン材が前記電線の上側に位置することを特徴とするライン延線治具。
【0010】
(2) 前記電線への前記電線取付部の取り付けを許容し、前記電線からの前記電線取付部の取り外しを規制するロック機構を有する上記(1)に記載のライン延線治具。
【0011】
(3) 前記電線取付部は、前記電線の出し入れを行う開口を有し、
前記ロック機構は、前記開口を開閉するように前記電線取付部に対して回動可能に取り付けられた回動部と、を有し、
前記電線取付部を前記電線に取り付ける際は、前記電線によって前記回動部が開方向に付勢され、
前記電線から前記電線取付部を取り外す際は、前記電線によって前記回動部が閉方向に付勢される上記(2)に記載のライン延線治具。
【0012】
(4) 前記電線取付部を前記電線に取り付けた状態では、前記回動部は、自重によって閉方向に変位する上記(3)に記載のライン延線治具。
【0013】
(5) 前記ライン材支持部は、前記ライン材を挿通する孔を有する上記(1)に記載のライン延線治具。
【0014】
(6) 前記ライン材支持部に前記ライン材を固定するライン材固定部を有する上記(1)に記載のライン延線治具。
【0015】
(7) 前記ライン材固定部は、前記ライン材支持部と前記ライン材固定部とで前記ライン材を挟み込むことで、前記ライン材支持部に前記ライン材を固定する上記(6)に記載のライン延線治具。
【0016】
(8) 前記ボビン支持部に対する前記ボビンの回転を抑制する回転抑制部を有する上記(1)に記載のライン延線治具。
【0017】
(9) 前記回転抑制部は、前記ボビンとの間に摺動抵抗を生じさせる上記(8)に記載のライン延線治具。
【0018】
(10) 長尺部材を前記ボビンに接続するための接続部を有する上記(1)に記載のライン延線治具。
【0019】
(11) 前記ライン材支持部の姿勢は、前記ボビン支持部に対して可変である上記(1)に記載のライン延線治具。
【発明の効果】
【0020】
電線に取り付けられる鳥害防止具は、電線の上側においてライン材を保持する。これに対して、本発明のライン延線治具によれば、電線取付部を電線に取り付けたときに、ボビン支持部が錘となってライン材支持部が自然に起立し、ライン材支持部に支持されているライン材が電線の上側に位置する。そのため、ライン材を鳥害防止具に取り付け易くなり、ライン材の架け渡し作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1実施形態に係るライン延線治具を用いて鳥害防止具にライン材を架け渡した様子を示す図である。
図2】第1鳥害防止具の側面図である。
図3】第1鳥害防止具を電線に取り付けた状態を示す側面図である。
図4】第2鳥害防止具の側面図である。
図5】第2鳥害防止具を電線に取り付けた状態を示す側面図である。
図6】第1実施形態に係るライン延線治具の斜視図である。
図7】ライン延線治具の分解斜視図である。
図8】ライン延線治具の側面図である。
図9】ライン延線治具の側面図である。
図10】ライン延線治具を電線に取り付ける様子を示す側面図である。
図11】ライン延線治具を電線に取り付ける様子を示す側面図である。
図12】ライン延線治具を電線に取り付ける様子を示す側面図である。
図13】電線に取り付けられたライン延線治具の姿勢を示す側面図である。
図14】ライン材支持部の操作を示す側面図である。
図15】ライン材支持部の操作を示す側面図である。
図16】ライン材支持部の断面図である。
図17】ライン延線治具の使用方法を説明するための図である。
図18】ライン延線治具の使用方法を説明するための図である。
図19】ライン延線治具の使用方法を説明するための図である。
図20】ライン延線治具の使用方法を説明するための図である。
図21】第2実施形態に係るライン延線治具の側面図である。
図22】第3実施形態に係るライン延線治具の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明のライン延線治具を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸とし、X軸に沿う方向をX軸方向、Y軸に沿う方向をY軸方向、Z軸に沿う方向をZ軸方向とも言う。また、各軸の矢印側をプラス側、反対側をマイナス側とも言う。また、紙面上側を上、下側を下とも言う。
【0023】
<第1実施形態>
ライン延線治具1の説明に先立って、まずは、電線EWにライン材Lを取り付けるため、鳥害防止具10について簡単に説明する。
【0024】
図1に示すように、鳥害防止具10は、電線EWに取り付けられる。また、鳥害防止具10は、電線EWの電柱間に配置される一対の第1鳥害防止具8と、一対の第1鳥害防止具8の間に配置される少なくとも1つの第2鳥害防止具9と、を有する。第2鳥害防止具9の数は、一対の第1鳥害防止具8間に第2鳥害防止具9が適切な間隔(例えば、2m程度)で配置されるように適宜設定される。
【0025】
図2に示すように、第1鳥害防止具8は、電線EWに取り付けられる電線取付部81と、ライン材Lを保持するライン材保持部82と、を有する。
【0026】
電線取付部81は、電線EWを挿通する空間S1および空間S1に連通する開口を有する本体811と、本体811に回動可能に連結され、本体811の開口を開閉する蓋体812と、空間S1内に昇降可能に配置された電線押圧部材813と、本体811に螺合すると共に上端部において電線押圧部材813に連結された操作部814と、を有する。
【0027】
ライン材保持部82は、電線取付部81の本体811からほぼ垂直に起立した基部821と、基部821に回動可能に連結された係止部822と、を有する。また、基部821には、ライン材Lを挿入する溝821aが形成され、溝821aにライン材Lを挿入した状態で係止部822を閉じることで、基部821と係止部822との間にライン材Lが挟み込まれる。これにより、ライン材Lがライン材保持部82に保持される。図示の形態では、溝821aが上下に2つ並んでおり、使用する溝821aを選択することで、電線EWからのライン材Lの高さを調整することができる。
【0028】
このような第1鳥害防止具8は、次のようにして電線EWに取り付けられる。まず、蓋体812を開き、開口を介して空間S1に電線EWを挿通する。次に、図3に示すように、蓋体812を閉じて電線EWを包囲する。なお、第1鳥害防止具8では、その重心が下側に偏っており、この状態では、自然にライン材保持部82が起立する。次に、操作部814を回転させて電線押圧部材813を上昇させ、本体811と電線押圧部材813との間に電線EWを挟み込む。これにより、ライン材保持部82がほぼ垂直に起立した状態で、第1鳥害防止具8が電線EWに固定される。さらに、溝821aにライン材Lを挿入し、係止部822を閉じることで、ライン材保持部82にライン材Lが取り付けられる。
【0029】
図4に示すように、第2鳥害防止具9は、電線EWに取り付けられる電線取付部91と、ライン材Lを保持するライン材保持部92と、を有する。
【0030】
電線取付部91は、略C字状の本体911と、本体911に回動可能に連結された略C字状の蓋体912と、を有する。
【0031】
ライン材保持部92は、電線取付部91の本体911からほぼ垂直に起立した基部921と、基部921に回動可能に連結された係止部922と、を有する。また、基部921には、ライン材Lを挿入する溝921aが形成され、溝921aにライン材Lを挿入した状態で係止部922を閉じることで、基部921と係止部922との間にライン材Lが挟み込まれる。これにより、ライン材Lがライン材保持部92に保持される。図示の形態では、溝921aが上下に2つ並んでおり、使用する溝921aを選択することで、電線EWからのライン材Lの高さを調整することができる。
【0032】
このような第2鳥害防止具9は、次のようにして電線EWに取り付けられる。まず、蓋体912を開き、蓋体912内に電線EWを挿通する。次に、蓋体912を閉じて電線EWを包囲する。これにより、図5に示すように、第2鳥害防止具9が電線EWに揺動可能に取り付けられる。なお、第2鳥害防止具9の重心が下側に偏っているため、第2鳥害防止具9を電線EWに取り付けた状態では、自然に、ライン材保持部92が起立する。さらに、溝921aにライン材Lを挿入し、係止部922を閉じることで、ライン材保持部92にライン材Lが取り付けられる。
【0033】
以上、第1、第2鳥害防止具8、9について説明した。ただし、第1、第2鳥害防止具8、9の構成は、特に限定されない。また、例えば、鳥害防止具10は、複数の第1鳥害防止具8だけを備えていてもよいし、複数の第2鳥害防止具9だけを備えていてもよい。また、鳥害防止具10は、他の構成の鳥害防止具をさらに備えていてもよい。
【0034】
次に、一対の第1鳥害防止具8間にライン材Lを架け渡すのに用いるライン延線治具1について説明する。
【0035】
図6に示すように、ライン延線治具1は、電線EWに移動可能に取り付けられる電線取付部2と、ライン材Lが巻き付けられたボビン5をZ軸に沿う回転軸Jまわりに回転可能に支持するボビン支持部3と、ボビン5から巻き出されたライン材Lを引き出し可能に支持するライン材支持部4と、を有する。そして、ボビン支持部3と電線取付部2とがX軸方向に並び、電線取付部2とライン材支持部4とがZ軸方向に並んでいる。ただし、各部の位置関係は、その機能を発揮することができる限り、特に限定されない。
【0036】
まず、ボビン支持部3について説明する。ボビン支持部3は、ボビン5を回転軸Jまわりに回転可能に支持する。ボビン5に巻き付けられたライン材Lは、特に限定されないが、例えば、繊維を束ねると共に表面に樹脂被覆を施したものであり、絶縁性、引張り張力および剪断耐力を有する。
【0037】
また、図7に示すように、ボビン5は、その両端部に位置する一対のフランジ51を有し、各フランジ51には同じ方向に延びた4つの長孔511が形成されている。また、長孔511の脇にはライン材Lの残量(残りの長さ)を示す目盛Mが設けられている。作業者は、長孔511から覗くライン材Lの外周を目盛Mと比較することで、ライン材Lの大まかな残量を確認することができる。ただし、ボビン5の構成は、特に限定されない。
【0038】
図6および図7に示すように、ボビン支持部3は、ボビン5を挿通するシャフト31と、シャフト31を支持する支持部32と、を有する。
【0039】
シャフト31は、ボビン5を挿通するシャフト本体311と、シャフト本体311の基端部に設けられ、棒状部材である絶縁操作棒7が装着される接続部312と、を有する。
【0040】
接続部312は、シャフト本体311と同軸的に設けられている。また、図7に示すように、接続部312は、シャフト本体311に対して拡径しており、シャフト本体311に挿通されたボビン5等を下側から支えるように支持する。また、接続部312には、その下端面に開口し絶縁操作棒7が挿入される挿入孔312aと、挿入孔312aに挿入された絶縁操作棒7を接続部312に固定するためのスリット状の係合孔312bと、が形成されている。係合孔312bは、途中に縮幅部を有し、絶縁操作棒7を挿入孔312aに挿入するときに、絶縁操作棒7が有する突起71が縮幅部を拡幅変形させて通過することにより、絶縁操作棒7の抜けが防止され、接続部312に絶縁操作棒7がシャフト本体311と同軸的に固定される。ただし、絶縁操作棒7を接続部312に固定する方法は、特に限定されない。なお、絶縁操作棒7は、高所での作業時、特に、活線状態の電線に対しての作業時に用いられる道具であり、接続部312に接続することにより、ライン延線治具1を頭上高く持ち上げることができる。
【0041】
シャフト本体311は、円柱状であり、その上端部には、外周面の一部を切り欠いたDカット面311aが形成されている。また、Dカット面311aには、外周を貫通し、内周面に雌ネジが切られた複数のネジ孔311bが形成されている。これらネジ孔311bは、後述するネジNと螺合することができる。また、これらネジ孔311bは、シャフト本体311の軸に直交し、シャフト本体311の軸方向に並んでいる。また、シャフト本体311は、その先端部が先細りしており、後述するシャフト挿通孔323に挿通し易くなっている。また、シャフト本体311は、途中(Dカット面311aの下加端)において拡径しており、当該部分がシャフト挿通孔323にぶつかることで、それ以上の挿入が阻止される。
【0042】
図6および図7に示すように、支持部32は、Z軸方向を厚さとする板状である。また、支持部32の先端部には、シャフト本体311を挿通するためのシャフト挿通孔323が形成されている。シャフト挿通孔323は、支持部32をZ軸方向に貫通する。そのため、シャフト挿通孔323に挿通されたシャフト本体311の中心軸は、Z軸に一致する。また、シャフト挿通孔323は、シャフト本体311の先端部の形状に合わせて円形の一部が切り欠かれており、切り欠かれた部分がX軸方向プラス側を向いている。したがって、Dカット面311aをX軸方向プラス側に向けた姿勢でなければ、シャフト本体311をシャフト挿通孔323に挿通することができない。
【0043】
また、支持部32は、シャフト挿通孔323に挿通したシャフト本体311を固定するためのネジ挿通孔324を有する。ネジ挿通孔324は、ネジNを挿通可能なネジ通し孔(雌ネジが切られていないただの孔)であり、支持部32の先端側面に開口し、X軸方向に延びてシャフト挿通孔323と交差する。シャフト本体311に形成された複数のネジ孔311bから選択した1つのネジ孔311bをネジ挿通孔324に一致させ、ネジ挿通孔324に挿入したネジNをネジ孔311bに締結することにより、シャフト本体311を支持部32に固定することができる。なお、どのネジ孔311bを用いるかは、ボビン5のサイズに応じて選択すればよい。ただし、シャフト本体311を支持部32に固定する方法は、特に限定されない。
【0044】
このようにして支持部32にシャフト本体311を固定することで、ライン延線治具1にボビン5が装着される。ボビン5は、ライン延線治具1に対して回転軸Jまわりに回転可能であり、順回転することでライン材Lがボビン5から繰り出され、逆回転することでライン材Lがボビン5に巻き取られる。
【0045】
ボビン支持部3は、さらに、ボビン5の回転を操作する操作部33を有する。操作部33は、ボビン5と共にシャフト本体311に挿通され、ボビン5の下側に位置する。また、操作部33は、下側に位置するフランジ51に固定され、ボビン5と共に回転する。そのため、作業者は、操作部33を回転操作することで、ボビン5を順回転または逆回転させることができる。図7に示すように、操作部33は、Z軸方向を厚さとし、ボビン5と同心的な円盤状である。また、操作部33は、その上面から突出する4つの突起332を有し、これら4つの突起332をフランジ51に形成された4つの長孔511に圧入することにより、フランジ51に固定される。特に、操作部33は、フランジ51より径が大きく、フランジ51から径方向に突出している。また、操作部33の外周には、周方向に沿って等間隔に形成された複数の切り欠き331が形成されている。そのため、作業者は、操作部33を掴み易く、操作がより容易となる。ただし、操作部33の構成は、同様の効果を発揮することができる限り、特に限定されない。また、操作部33は、省略してもよい。
【0046】
ボビン支持部3は、さらに、ボビン5の回転を適度に抑制する回転抑制部34を有する。回転抑制部34は、ボビン5と共にシャフト本体311に挿通され、ボビン5の上側に位置する。また、回転抑制部34は、Z軸方向を厚さとし、ボビン5と同心的な円盤状である。また、回転抑制部34は、ある程度の重量を有し、ボビン5を上側から押さえ付ける。また、回転抑制部34は、外周に形成された切り欠き341を有し、この切り欠き341において後述する係合突起211と係合している。そのため、回転抑制部34は、回転軸Jまわりに回転しない。したがって、ボビン5が回転すると、回転抑制部34との間に摺動抵抗が生じ、ボビン5の回転速度が適度に抑えられる。これにより、ボビン5が勢いよく回転し過ぎて、ボビン5からライン材Lが過度に繰り出されるのを防止することができる。また、回転抑制部34がボビン5を上側から押さえ付けることで、ボビン5が暴れ難くなり、ボビン5を安定して回転させることができる。そのため、ライン材Lの架け渡し作業をスムーズに行うことができる。ただし、回転抑制部34の構成は、同様の効果を発揮することができる限り、特に限定されない。また、回転抑制部34は、省略してもよい。
【0047】
以上、ボビン支持部3について説明した。ただし、ボビン支持部3の構成は、特に限定されない。ボビン支持部3の各部は、同様の機能を発揮することのできる他の構成とすることができる。
【0048】
次に、電線取付部2について説明する。電線取付部2は、支持部32の下側に配置され、ボビン5とX軸方向に並んでいる。図8に示すように、電線取付部2は、Y軸方向から見て、下側に電線EWの出し入れを行う開口20を有する逆U字状をなし、Z軸方向に延びる2本の板状のガイド部21,22を有する。ガイド部21,22は、X軸方向に間隔をあけて設けられ、ガイド部21がX軸方向プラス側、ガイド部22がX軸方向マイナス側に位置する。そして、開口20からガイド部21,22の間に電線EWを挿入することで、電線取付部2が電線EWに取り付けられる。そのため、ガイド部21,22の間隔は、電線EWの径よりも広い。また、ガイド部21は、ガイド部22よりも長く、ガイド部22よりもZ軸方向マイナス側に延びている。
【0049】
また、ガイド部21は、X軸方向プラス側に突出する係合突起211を有し、前述したように、この係合突起211に回転抑制部34の切り欠き341が係合している。さらに、ガイド部21は、Y軸方向両側に突出するライン材中継部24を有する。ボビン5から繰り出されたライン材Lは、ライン材中継部24を経由してライン材支持部4に到達する。このように、ライン材Lがライン材中継部24を経由することで、ライン材Lがフランジ51、回転抑制部34、支持部32等に接触することなくライン材支持部4に到達する。そのため、ライン材Lの絡まりや損傷を防止することができる。
【0050】
図6および図7に示すように、ライン材中継部24は、ライン材Lを挿通するライン材挿通孔241と、ライン材挿通孔241内に配置され、ライン材Lとの接触により回転するコロ242と、を有する。また、コロ242の回転軸は、ZY平面に沿い、X軸まわりに傾斜している。ライン材Lの繰り出し時にコロ242が回転することにより、ライン材Lとの摺動摩擦が低減され、ライン材Lやライン材中継部24の損傷、破損等を防止することができる。
【0051】
また、ガイド部22には、後述するロック機構25を設けるための開口221が形成されている。
【0052】
電線取付部2には、さらに、電線EWへの取り付けを許容し、電線EWからの取り外しを規制するロック機構25が設けられている。ロック機構25は、ガイド部22の開口221に挿通されたロック部材251(回動部)を有する。ロック部材251は、ガイド部22に対してY軸に沿う回動軸J1まわりに回動可能に連結されている。また、ロック部材251は、回動軸J1まわりに回動することで、図8および図9に示すように、開口221を介して電線取付部2内に侵入したり、退避したりする。以下では、図8に示す状態、つまり、ロック部材251が電線取付部2内に侵入して開口20が閉じた状態を閉状態と言い、図9に示す状態、つまり、ロック部材251が電線取付部2外に退避して開口20が開いた状態を開状態とも言う。
【0053】
また、ロック部材251は、その先端部に設けられた錘252を有する。そして、この錘によって、ロック部材251の重心が先端側に偏っている。したがって、Z軸が鉛直方向に沿う姿勢では、自然と、ロック部材251が電線取付部2内に侵入して閉状態となる。また、ロック部材251は、基端部から突出した操作片253を有する。そして、この操作片253を下方に引っ張ると、ロック部材251が電線取付部2外に退避して開状態となる。
【0054】
図10に示すように、電線EWに電線取付部2を取り付けるときは、開口20に案内された電線EWによってロック部材251が上側(開方向)に付勢されて開状態となり、電線EWの挿通が許容される。これにより、電線EWに電線取付部2が取り付けられる。なお、この際、一旦、電線EWをガイド部21の下端部に当接させることで開口20に電線EWを案内し易くなる。電線EWへの電線取付部2の取り付けを終えると、図11に示すように、ロック部材251が自重によって自然と閉状態に戻る。この状態で電線EWから電線取付部2を取り外そうとしても、図12に示すように、電線EWによってロック部材251が下側(閉方向)に付勢されて閉状態が維持される。そのため、電線EWから電線取付部2を取り外すことができない。
【0055】
このように、ロック機構25によって、電線EWへの電線取付部2の取り付けを許容し、電線EWからの電線取付部2の取り外しを規制することにより、電線EWからの電線取付部2の意図しない離脱を防止することができる。これにより、作業を安全に行うことができる。電線EWから電線取付部2を取り除く際は、操作片253を下方に引っ張ってロック部材251を開状態とし、その状態で電線EWから電線取付部2を引き抜けばよい。
【0056】
以上、ロック機構25について説明したが、ロック機構25の構成は、電線EWへの電線取付部2の取り付けを許容し、電線EWからの電線取付部2の取り外しを規制することができれば、特に限定されない。また、ロック機構25は、省略してもよい。
【0057】
図6および図7に示すように、ライン材支持部4は、支持部32の上側に配置されている。ライン材支持部4は、ボビン5から巻き出されたライン材Lを支持する。ライン材支持部4は、支持部32から上方へ起立した起立部41を有する。起立部41は、途中で僅かに屈曲した形状である。そして、起立部41の先端部には、ライン材Lを挿通するための挿通孔43が形成されている。挿通孔43は、起立部41をY軸方向に貫通している。また、挿通孔43の両端部は、テーパ状に拡径しており、ライン材Lを挿通し易くなっている。また、起立部41の側面には、後述するライン材固定部44と当接するストッパー42が設けられている。
【0058】
そして、図13に示すように、電線EWに電線取付部2を取り付けた状態では、ボビン支持部3が錘となって起立部41が起立し、挿通孔43が電線EWの上側に位置する。つまり、ライン材支持部4に支持されたライン材Lが電線EWの上側に位置する。これにより、第1鳥害防止具8や第2鳥害防止具9にライン材Lを取り付ける作業をスムーズに行うことができる。なお、前記「ボビン支持部3が錘となる」とは、ボビン支持部3単体で錘となる場合のみならず、ボビン支持部3だけでは錘にならなくても、ボビン支持部3にボビン5、絶縁操作棒7等の部材を装着した状態で錘となる場合も含む意味である。
【0059】
図6および図7に示すように、ライン材支持部4には、ライン材Lを起立部41に固定するライン材固定部44が設けられている。ライン材固定部44は、起立部41の先端部にY軸に沿う回転軸J2まわりに回動可能に連結されている。また、ライン材固定部44は、起立部41に軸受けされた基部441と、基部441から一方側へ延出した第1操作片442と、基部441から他方側へ延出した第2操作片443と、を有する。第1操作片442は、開口を有し、この開口に起立部41が挿通されている。また、開口の内周面には、起立部41の側面と対向し、起立部41との間でライン材Lを挟み込む挟持面442aが設けられている。
【0060】
このようなライン材固定部44では、図14に示すように、第2操作片443を押し下げる(第1操作片442を押し上げる)と、挿通孔43に挿通されたライン材Lを繰り出すことができる。一方で、図15に示すように、第1操作片442をストッパー42と当接するまで押し下げる(第2操作片443を押し上げる)と、図16に示すように、ライン材Lが起立部41と挟持面442aとの間に挟み込まれて固定される。そのため、挿通孔43に挿通されたライン材Lを繰り出すことができない。このように、ライン材固定部44によってライン材Lの送り出しを規制することにより、ライン材Lの意図しない繰り出しが防止される。そのため、ライン材Lの繰り出しが不要な場合は、ライン材固定部44によってライン材Lを固定することにより、作業をスムーズに行うことができる。
【0061】
以上、ライン延線治具1の構成について詳細について説明した。次に、ライン延線治具1の使用方法の一例について説明する。
【0062】
まず、ライン延線治具1にボビン5および絶縁操作棒7を装着する。次に、地上にて、ライン延線治具1からライン材Lを繰り出して、繰り出したライン材Lの端部を第1鳥害防止具8に取り付ける。次に、図17に示すように、電線EWの上流側に第1鳥害防止具8を取り付けると共に、その下流側にライン延線治具1を取り付ける。
【0063】
次に、図18に示すように、絶縁操作棒7を操作してライン延線治具1を下流側に移動させる。前述したように、ロック機構25によって電線EWからのライン延線治具1の離脱が防止されるため、当該作業を安全にかつスムーズに行うことができる。下流側への移動を終えたら、ライン材固定部44を操作してライン材Lをライン支持部4に固定し、ライン材Lの意図しない繰り出しを防止する。次に、ライン延線治具1の上流側(第1鳥害防止具8とライン延線治具1との間)において、電線EWに第2鳥害防止具9を取り付け、ライン延線治具1から繰り出されたライン材Lを第2鳥害防止具9に取り付ける。前述したように、ライン延線治具1を電線EWに取り付けた状態では、ライン材支持部4の起立部41が自然と起立し、ライン材支持部4に支持されたライン材Lが電線EWの上側に位置する。そのため、同じく電線EWの上側に位置する第2鳥害防止具9のライン材保持部92にライン材Lを取り付け易くなる。
【0064】
あとは、同様にして、ライン延線治具1を下流側に移動させ、ライン材固定部44を操作してライン材Lをライン支持部4に固定し、ライン延線治具1の上流側に第2鳥害防止具9を取り付け、第2鳥害防止具9にライン材Lを取り付ける工程を必要回数行う。そして、ライン延線治具1が電線EWの下流端まで到達したら、ライン材固定部44を操作してライン材Lをライン支持部4に固定した上で、図19に示すように、その上流側において、電線EWに第1鳥害防止具8を取り付け、さらに、この第1鳥害防止具8にライン材Lを取り付ける。最後に、第1鳥害防止具8よりも下流側においてライン材Lを切断して、終端処理をする。以上により、一対の第1鳥害防止具8の間にライン材Lが架け渡される。
【0065】
以上のように、ライン延線治具1を用いることにより、一対の第1鳥害防止具8の間へのライン材Lの架け渡し作業を容易に行うことができる。
【0066】
なお、図20に示すように、電線EWの途中に障害物Qがあり、ライン延線治具1をそれ以上下流側に移動することができない場合は、一旦、ロック機構25を開状態としてライン延線治具1を電線EWから取り外し、障害物Qの下流側において、再び、ライン延線治具1を電線EWに取り付けることで、ライン材Lの架け渡し作業を続行することができる。障害物Qとしては、特に限定されないが、例えば、並行する電線EW同士を繋ぐケーブル、電線EWの端部同士を繋ぐ接続具等が挙げられる。
【0067】
<第2実施形態>
本実施形態に係るライン延線治具1は、ライン材支持部4の姿勢がボビン支持部3に対して可変であること以外は、前述した第1実施形態のライン延線治具1と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態のライン延線治具1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態の各図では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
【0068】
本実施形態のライン延線治具1では、ライン材支持部4の姿勢がボビン支持部3に対して可変である。具体的には、図21に示すように、ライン材支持部4の起立部41は、支持部32に対してY軸に沿う回転軸J3まわりに回転可能である。図示の構成では、ネジを緩めることで起立部41が支持部32に対して回動可能となり、ネジを締めることで起立部41が支持部32に固定される。
【0069】
錘として機能するボビン支持部3の重量は、ボビン5の種類、ライン材Lの残量、絶縁操作棒7の有無等によって変化し、それに伴って、若干ではあるが起立部41の姿勢も変化する。そこで、本実施形態のように、起立部41を回転軸J3まわりに回転可能として、その姿勢を事前に調整しておくことで、作業時のボビン支持部3の重量に影響されることなく、ライン材支持部4に支持されたライン材Lを電線EWの上側の適切な位置に配置することができる。
【0070】
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0071】
<第3実施形態>
本実施形態に係るライン延線治具1は、ボビン5と回転抑制部34との間に生じる摺動抵抗を調整する調整部39を有すること以外は、前述した第1実施形態のライン延線治具1と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態のライン延線治具1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態の各図では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
【0072】
本実施形態のライン延線治具1では、ボビン支持部3は、ボビン5と回転抑制部34との間に生じる摺動抵抗を調整する調整部39を有する。調整部39は、支持部32をZ軸方向に貫通するネジ391を有し、ネジ391の先端部が回転抑制部34に当接可能となっている。そして、ネジ391の締め込み量によって、ボビン5と回転抑制部34との間に生じる摺動摩擦を調整する。具体的には、ネジ391を締め込むほど回転抑制部34がボビン5に強く押し付けられ、ボビン5と回転抑制部34との間の生じる摺動摩擦が増大し、ボビン5が回転し難くなる。
【0073】
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0074】
以上、本発明のライン延線治具を図示の実施形態に基づいて説明したが本発明はこれに限定されるものではない。各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
【符号の説明】
【0075】
1…ライン延線治具、10…鳥害防止具、2…電線取付部、20…開口、21…ガイド部、211…係合突起、221…開口、22…ガイド部、24…ライン材中継部、241…ライン材挿通孔、242…コロ、25…ロック機構、251…ロック部材、252…錘、253…操作片、3…ボビン支持部、31…シャフト、311…シャフト本体、311a…Dカット面、311b…ネジ挿通孔、312…接続部、312a…挿入孔、312b…係合孔、32…支持部、323…シャフト挿通孔、324…ネジ孔、33…操作部、331…切り欠き、332…突起、34…回転抑制部、341…切り欠き、39…調整部、391…ネジ、4…ライン材支持部、41…起立部、42…ストッパー、43…挿通孔、44…ライン材固定部、441…基部、442…第1操作片、442a…挟持面、443…第2操作片、5…ボビン、51…フランジ、511…長孔、7…絶縁操作棒、71…突起、8…第1鳥害防止具、81…電線取付部、811…本体、812…蓋体、813…電線押圧部材、814…操作部、82…ライン材保持部、821…基部、821a…溝、822…係止部、9…第2鳥害防止具、91…電線取付部、911…本体、912…蓋体、92…ライン材保持部、921…基部、921a…溝、922…係止部、EW…電線、J…回転軸、J1…回動軸、J2…回転軸、J3…回転軸、L…ライン材、M…目盛、N…ネジ、Q…障害物、S1…空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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