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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025971
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】切断装置及びプリンタ装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 35/08 20060101AFI20250214BHJP
   B41J 11/70 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
B65H35/08
B41J11/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131272
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安藤 公一
【テーマコード(参考)】
2C058
【Fターム(参考)】
2C058AB16
2C058AC06
2C058AE04
2C058AF51
2C058LA03
2C058LB07
2C058LC21
(57)【要約】
【課題】切断した布ラベルの搬送を効率的に行うことが可能な切断装置及びプリンタ装置を提供する。
【解決手段】長尺の布媒体を搬送する搬送路に設けられ、前記布媒体を所定の長さに切断する切断部と、前記搬送路の一部を形成し、前記切断部で切断された前記布媒体を載置する載置面と、前記搬送路の上方に設けられ、前記布媒体の搬送方向に回転する回転軸と、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転動作に伴い前記載置面に接触しながら前記搬送方向に移動することで、前記載置面に載置された前記布媒体を前記搬送方向に掻き出すパドル部と、前記切断部と前記回転軸とに駆動力を伝達し、前記切断部の切断動作と前記回転軸の回転動作とを連動して行う駆動機構と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の布媒体を搬送する搬送路に設けられ、前記布媒体を所定の長さに切断する切断部と、
前記搬送路の一部を形成し、前記切断部で切断された前記布媒体を載置する載置面と、
前記搬送路の上方に設けられ、前記布媒体の搬送方向に回転する回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転動作に伴い前記載置面に接触しながら前記搬送方向に移動することで、前記載置面に載置された前記布媒体を前記搬送方向に掻き出すパドル部と、
前記切断部と前記回転軸とに駆動力を伝達し、前記切断部の切断動作と前記回転軸の回転動作とを連動して行う駆動機構と、
を備える、切断装置。
【請求項2】
前記駆動機構は、同一の駆動源から得られる駆動力を前記切断部と前記回転軸とに伝達する、請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
前記パドル部は、前記回転軸に対して異なる取り付け角度で複数個取り付けられる、請求項1に記載の切断装置。
【請求項4】
前記切断部は、前記搬送路の上方に配置される固定刃と、前記搬送路の下方に配置され、上面に前記載置面が設けられるとともに、搬送方向上流側の端面に刃面が設けられた可動刃とを有し、
前記可動刃は、前記駆動機構から伝達される駆動力により、搬送方向下流側に設けられた支軸周りに回動して前記刃面を上下に移動させることで、前記固定刃との間で前記布媒体を切断する、請求項1~3の何れか一項に記載の切断装置。
【請求項5】
前記載置面の搬送方向下流側で且つ前記搬送路の下方において、前記パドル部により前記載置面から掻き出される前記布媒体に接触可能な高さに設けられ、接触した前記布媒体の除電を行う除電部材を更に備え、
前記除電部材の高さは、前記可動刃が上方に移動する前の待機状態において、前記載置面の搬送方向下流側の高さよりも低く、前記可動刃が前記布媒体を切断した切断状態において、前記載置面の搬送方向下流側の高さよりも高く形成される、請求項4に記載の切断装置。
【請求項6】
長尺の布媒体に印刷を行う印刷部と、
印刷された前記布媒体を搬送する搬送路に設けられ、前記布媒体を所定の長さに切断する切断部と、
前記搬送路の一部を形成し、前記切断部で切断された前記布媒体を載置する載置面と、
前記搬送路の上方に設けられ、前記布媒体の搬送方向に回転する回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転動作に伴い前記載置面に接触しながら前記搬送方向に移動することで、前記載置面に載置された前記布媒体を前記搬送方向に掻き出すパドル部と、
前記切断部と前記回転軸とに駆動力を伝達し、前記切断部の切断動作と前記回転軸の回転動作とを連動して行う駆動機構と、
を備える、プリンタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、切断装置及びプリンタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、長尺の紙媒体(以下、紙ラベルともいう)に印刷を行うプリンタ装置が知られている。このようなプリンタ装置には、印刷が完了した媒体部分を切断するため、カッター機構を有した切断装置が設けられる。
【0003】
また、上記した紙ラベル以外の媒体として、ポリエステル等の材質で形成された長尺の布媒体(以下、布ラベルともいう)が知られている。上述したプリンタ装置において、例えば洋服等の品質表示を布ラベルに印刷し、印刷が完了した媒体部分を切断して排出口から排出することで、洋服等に付加するケアラベルを作成することができる。
【0004】
ところで、布ラベルは、紙ラベルとは異なる性質を有する。具体的には、布ラベルは、紙ラベル媒体と比較して腰が弱く帯電し易いという性質を有する。そのため、例えば、印刷完了後の切断時の摩擦等により布ラベルが帯電する可能性があり、帯電した布ラベルがカッター周辺に張り付く等、切断後にJAMが発生しやすいという問題がある。
【0005】
なお、従来、ケアラベルの積載収容に係るスタッカ技術が提案されているが、布ラベルの切断から搬送(排出)までの工程については何ら考慮されておらず、そのまま適用することは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、切断した布ラベルの搬送を効率的に行うことが可能な切断装置及びプリンタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の切断装置は、切断部と、載置面と、回転軸と、パドル部と、駆動機構とを備える。切断部は、長尺の布媒体を搬送する搬送路に設けられ、前記布媒体を所定の長さに切断する。載置面は、前記搬送路の一部を形成し、前記切断部で切断された前記布媒体を載置する。回転軸は、前記搬送路の上方に設けられ、前記布媒体の搬送方向に回転する。パドル部は、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転動作に伴い前記載置面に接触しながら前記搬送方向に移動することで、前記載置面に載置された前記布媒体を前記搬送方向に掻き出す。駆動機構は、前記切断部と前記回転軸とに駆動力を伝達し、前記切断部の切断動作と前記回転軸の回転動作とを連動して行う。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るプリンタ及び切断装置の外観の一例を示す斜視図である。
図2図2は、実施形態に係るプリンタ及び切断装置の内部構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る切断装置の周辺を拡大して示す縦断右側側面図である。
図4図4は、実施形態に係る駆動機構をプリンタの奥側から見た状態を示す斜視図である。
図5図5は、図4の駆動機構からカバーを取り除いた状態を示す斜視図である。
図6図6は、実施形態に係る駆動機構をプリンタの正面側から見た状態を示す斜視図である。
図7図7は、実施形態に係る駆動機構の動作を説明するための図である。
図8図8は、実施形態に係る駆動機構の動作を説明するための図である。
図9図9は、実施形態に係る駆動機構の動作を説明するための図である。
図10図10は、実施形態に係る切断部及び搬送部の動作を説明するための図である。
図11図11は、実施形態に係る切断部及び搬送部の動作を説明するための図である。
図12図12は、実施形態に係る切断部及び搬送部の動作を説明するための図である。
図13図13は、実施形態に係る切断部及び搬送部の動作を説明するための図である。
図14図14は、実施形態に係る切断部及び搬送部の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
図1は、実施形態に係るプリンタ及び切断装置の外観の一例を示す斜視図である。図2は、実施形態に係るプリンタ及び切断装置の内部構成の一例を示す図である。
【0011】
なお、以下では、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸の3軸方向を用いてプリンタ1及び切断装置2の構成を説明する。X軸は、プリンタ1を左右に貫き、プリンタ1の左側から右側に向かう軸である。Y軸は、プリンタ1を前後に貫き、プリンタ1の前方から後方に向かう軸である。Z軸は、プリンタ1を上下に貫き、プリンタ1の下方から上方に向かう軸である。以下では、Y軸負方向側をプリンタ1(切断装置2)の正面側ともいう。また、Y軸正方向側をプリンタ1(切断装置2)の奥側ともいう。
【0012】
プリンタ1は、本開示におけるプリンタ装置の一例である。プリンタ1は、例えばPC等の情報処理装置と有線又は無線で通信可能に接続されて用いられる。本実施形態のプリンタ1は、布ラベルLに印刷を行うことで、ケアラベルの発行を行う。
【0013】
プリンタ1は、筐体11、媒体保持部12、印刷部13、表示部14及び操作部15を備えている。
【0014】
筐体11は、略箱型の形状を有し、媒体保持部12及び印刷部13を内蔵している。また、筐体11は、プリンタ1及び切断装置2の動作を統括的に制御するプロセッサ等の制御部(図示せず)を内蔵している。
【0015】
媒体保持部12は、ロール状に卷回された布ラベルLを繰り出し自在に保持するものである。布ラベルLは、ポリエステル等の材質で形成された長尺の布媒体である。
【0016】
印刷部13は、印刷ヘッド131とプラテン132とを備える。媒体保持部12から繰り出された布ラベルLは、印刷ヘッド131とプラテン132との間に挿通され、第1排出口133に向けて搬送される。
【0017】
印刷ヘッド131は、例えばサーマルヘッドであり、媒体保持部12から繰り出された布ラベルLに印刷を行う。例えば、印刷ヘッド131は、印刷ヘッド131とプラテン132との間に挿通されるインクリボン(図示せず)を用いて印刷を行うものであってよい。印刷ヘッド131で印刷された布ラベルLは、第1排出口133を通じて切断装置2へと搬送される。なお、印刷部13の印刷方式は特に問わないものとする。
【0018】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスを有する。表示部14は、プリンタ1が備える制御部(図示せず)の制御の下、プリンタ1の状態や切断装置2の状態を示す画面等、各種の情報を表示する。操作部15は、プリンタ1の操作に係る各種のボタンを有する。例えば、操作部15は、電源ボタンや紙送りボタン等を有する。電源ボタンは、プリンタ1の稼働/非稼働を切り替えるための操作ボタンである。紙送りボタンは、モータ等を駆動させて布ラベルLを搬送方向に送ることを指示するための操作ボタンである。
【0019】
切断装置2は、切断装置の一例である。切断装置2は、第1排出口133を介して搬送される布ラベルを所定の長さに切断する。具体的には、切断装置2は、印刷部13で印刷が行われた布ラベルLの部分(以下、先端部分ともいう)を切断し、切断した部分をケアラベルとして発行する。
【0020】
切断装置2は、プリンタ1の第1排出口133に対向する部位に設けられ、印刷部13で印刷された布ラベルLの入力を、第1排出口133を介して受け付ける。なお、切断装置2は、プリンタ1と一体的に設けられる構成であってもよいし、プリンタ1に対し着脱自在な構成であってもよい。
【0021】
切断装置2は、筐体21の内部に切断部22と、搬送部23と、ガイド部24とを備える。また、切断装置2は、筐体21の内部に後述する駆動機構3(図4図6参照)を備えている。
【0022】
切断部22は、印刷部13で印刷された布ラベルを切断するための切断機構を有する。搬送部23は、切断部22で切断された布ラベルLをケアラベルとして搬送し、筐体21に設けられた第2排出口25から排出させる。ガイド部24は、切断部22で切断された布ラベルLの搬送をガイドする。ここで、第1排出口133から第2排出口25に向けての経路及び方向が、切断装置2における布ラベルLの搬送路及び搬送方向となる。
【0023】
ここで、図3を参照して、切断装置2周辺の内部構成について説明する。図3は、切断装置2の周辺を拡大して示す縦断右側側面図である。なお、図3では、布ラベルLの搬送路を破線で示している。
【0024】
切断部22は、印刷部13から搬送された布ラベルLを切断するための機構を備える。具体的には、切断部22は、固定刃221と、可動刃222とを備える。なお、図3では、印刷部13から切断装置2への搬送をガイドするガイド部材1331を第1排出口133に設けた例を示している。
【0025】
固定刃221は、第1排出口133の後段、搬送路の上方に設置され、搬送路に向かう刃を下端に有している。一方、可動刃222は、搬送路の下方に設けられる。可動刃222は、切断装置2の幅方向(左右方向)に延在する略板状の部材である。可動刃222は、搬送方向下流側(切断装置2の正面側)に偏心した位置に、切断装置2の幅方向に平行な支軸223を有し、この支軸223の軸周りに回動自在となっている。
【0026】
また、可動刃222の上面224は、切断された布ラベルLを載置するための載置面となる。載置面は、布ラベルLを切断する過程で搬送路の一部を形成する。なお、可動刃222の上面224は平面としてもよいし、図2に示すように、布ラベルLの搬送を考慮した山形等の形状としてもよい。なお、可動刃222の上面は、スムーズな搬送を実現するため、滑らかな滑面とすることが好ましい。
【0027】
また、可動刃222の搬送方向上流側(切断装置2の奥側)の端面(例えば、上端部)には、搬送路に向かう刃(以下、刃面225ともいう)が設けられている。可動刃222は、支軸223周りの回動に伴い、刃面225が搬送路の下方から上方、上方から下方に移動することによって、固定刃221との間に布ラベルLを挟んで切断する。つまり、可動刃222は、支軸223周りの回動により可動刃222の刃面225が固定刃221と噛み合う位置を通過するよう、配置位置や大きさ、形状等が設計されている。
【0028】
搬送部23は、切断部22の搬送方向下流側、搬送路の上方に設けられる。搬送部23は、切断部22によって切断された布ラベルLを第2排出口25に搬送するための動作を行う。具体的には、搬送部23は、第1パドル部231と、第2パドル部232と、パドル回転軸233と、を備える。
【0029】
パドル回転軸233は、切断装置2の幅方向に亘って設けられる回転軸の一例である。パドル回転軸233は、布ラベルLの搬送方向に対応する図中時計回りの方向に回転する。
【0030】
第1パドル部231及び第2パドル部232は、パドル部の一例である。第1パドル部231及び第2パドル部232は、パドル回転軸233に取り付けられことで、パドル回転軸233の回転に伴い、図中時計回りの方向に回転する。
【0031】
ここで、第1パドル部231と第2パドル部232とは、パドル回転軸233に対する取り付け角度が異なっている。具体的には、パドル回転軸233の回転に伴い、第1パドル部231が先に搬送路内に進入し、続いて第2パドル部232が搬送路内に進入するよう、パドル回転軸233に対する取り付け角度が異なっている。なお、第1パドル部231と第2パドル部232との間の取り付け角度差は特に問わないものとするが、布ラベルLの種別等に応じて調整することが好ましい。
【0032】
第1パドル部231は、第1パドル羽2311と、第1パドル羽2311をパドル回転軸233に固定するための第1固定部2312とを有する。また、第2パドル部232も同様に、第2パドル羽2321と、第2パドル羽2321をパドル回転軸233に固定するための第2固定部2322とを有する。第1固定部2312及び第2固定部2322は、例えばネジ等の係止部材で構成される。
【0033】
第1パドル羽2311と第2パドル羽2321とは、例えばEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)等の弾性部材で形成される。また、第1パドル羽2311と第2パドル羽2321とは、パドル回転軸233の回転に伴い、可動刃222の上面に接することが可能な長さを有する。ここで、パドル羽の長さとは、例えばパドル回転軸233の中心からパドル羽の先端までの長さを意味し、パドル羽自体の長さに限定されないものとする。なお、第1パドル羽2311と第2パドル羽2321との長さは同じであってもよいし、相違させてもよい。本実施形態では、第2パドル羽2321の長さは、第1パドル羽2311よりも長く形成されているものとする。
【0034】
また、パドル回転軸233は、可動刃222の回動動作に連動して回転するように構成されている。具体的には、図4図6に示す駆動機構3により、可動刃222の上下方向の回動動作と、パドル回転軸233の回転動作とが連動するように構成されている。以下、図4図6を参照して、駆動機構3について説明する。
【0035】
図4は、駆動機構3をプリンタ1の奥側から見た状態を示す斜視図である。図5は、図4の駆動機構からカバーを取り除いた状態を示す斜視図である。図6は、駆動機構3をプリンタ1の正面側から見た状態を示す斜視図である。
【0036】
駆動機構3は、駆動源となる駆動モータ31と、駆動モータ31の回転を回転体33に伝達する第1伝達機構32を有する。回転体33は、例えば円盤状の形状を有し、第1伝達機構32からの動力を受けて回転する。回転体33は、回転中心から偏心した位置に駆動モータ軸331を有する。駆動モータ軸331には、第1リンク34と、第2リンク35とが軸周りに回転可能に接続される。以下、駆動機構3の説明で使用する「接続」なる文言は、「接合」や「係合」等に置き換えてもよい。
【0037】
第1リンク34は、一端側が駆動モータ軸331に接続され、他端側が第1フレーム部36に接続される。第1フレーム部36は、可動刃222の長手方向の一端側を支持する。第1フレーム部36は、可動刃222を支軸223の軸周りに回動可能に支持する。また、第1フレーム部36は、支軸223から離れた搬送方向上流側の位置に第1駆動軸361を有する。第1駆動軸361には、第1リンク34の他端側が軸周りに回転可能に接続される。
【0038】
上述の構成において、第1リンク34は、回転体33の回転運動を往復運動に変え、その動力を第1フレーム部36に伝達することで、支軸223の軸周りで第1フレーム部36を上下に回動(スイング)させる。
【0039】
第2リンク35は、一端側が駆動モータ軸331に接続され、他端側が第2フレーム部37に接続される。第2フレーム部37は、パドル回転軸233の一端側を支持するフランジ状の支持体であり、パドル角度調整板38を介してパドル回転軸233と一体的に接続される。
【0040】
パドル角度調整板38は、半円状の板状部材で形成される。パドル角度調整板38は、第2リンク35に対向する第2フレーム部37の面側において、軸固定ネジ381によりパドル回転軸233の一端側に固定される。ここで、パドル回転軸233は、パドル角度調整板38の弧状の中心に位置する。
【0041】
また、パドル角度調整板38には、第2フレーム部37に開けられているネジ穴372、373(図7参照)を包含するように、パドル回転軸233を中心した弧状の長穴382が開けられている。パドル角度調整板38は、長穴382を介して、ネジ穴372、373に調整板固定ネジ383、384を螺合することで、パドル角度調整板38と第2フレーム部37とが接合される。つまり、第2フレーム部37とパドル回転軸233とが一体的に接合される。
【0042】
長穴382の弧長は、ネジ穴372と373との間の長さ、つまりパドル角度調整板38の中心を基点としたネジ穴372、373間の弧長よりも大きく形成されている。これは、パドル角度調整板38をパドル回転軸233の軸周りに移動(回転)させても、長穴382を介して、ネジ穴372、373に調整板固定ネジ383、384を挿入可能とするためである。
【0043】
このように、長穴382を介してパドル角度調整板38を第2フレーム部37に取り付けることで、第2フレーム部37にパドル回転軸233を取り付けた場合の、パドル回転軸233の軸周りの位置を調整することができる。つまり、パドル回転軸233が回転された場合での、第1パドル部231及び第2パドル部232の可動刃222の上面224(載置面)への到達タイミングを調整することができる。
【0044】
また、第2フレーム部37は、回転中心から偏心した位置に第2駆動軸371を有する。第2駆動軸371には、第2リンク35の他端側が軸周りに回転可能に接続されている。また、第2リンク35の外側の面には、凸状のスライド軸351が設けられている。
【0045】
第2リンク35のスライド軸351は、第1リンク34及び第2リンク35を覆うカバー39に設けられたスリット391に嵌入する。スリット391は、第2リンク35の長手方向に沿って設けられており、当該長手方向へのスライド軸351の動き、つまり第2リンク35の動きをガイドする。
【0046】
上述の構成において、第2リンク35は、回転体33の回転運動を往復運動に変え、カバー39のスリット391に沿ってスライド移動することで、第2フレーム部37にパドル回転軸233の軸回りでの回転動力を伝達する。これにより、第1パドル部231及び第2パドル部232は、パドル回転軸233の回転にともない搬送方向に回転することで、布ラベルLを搬送方向に向かって付勢する掻き出し動作を行う。
【0047】
次に、図7図9を用いて、駆動機構3による可動刃222及び搬送部23の連携駆動について説明する。図7図9は、駆動機構3の動作を説明するための図であり、駆動機構3をプリンタ1の奥側から見た状態を示している。なお、図7図9では、軸固定ネジ381、調整板固定ネジ383、384及びカバー39の図示を省略している。カバー39に設けられたスリット391を図示している。
【0048】
図7は、待機状態の駆動機構3を示す図である。ここで、待機状態とは、可動刃222が上方に移動する前の状態を意味する。具体的には、印刷部13から布ラベルLが搬送されるまでの状態の他、布ラベルLを切断した後、次の布ラベルLの切断を開始するまでの状態を意味する。以下では、図7に示した待機状態における各部の位置を待機位置ともいう。
【0049】
なお、駆動モータ31の駆動は、プリンタ1が備える制御部(図示せず)の制御の下、印刷部13からの布ラベルLの搬送に同期して行われるものとする。
【0050】
待機状態にある駆動機構3において、印刷部13から布ラベルLが搬送されて所定の搬送量で停止すると、駆動モータ31が駆動されることで、図8に示すように、回転体33が矢印Aa方向に回転する。回転体33の回転に伴い、その動力が第1リンク34に伝達されることで、第1フレーム部36が支軸223の軸周りに回動し、可動刃222が矢印Ad方向に移動する。また、回転体33の回転に伴い、その動力が第2リンク35に伝達されることで、第2リンク35がスリット391に沿って矢印Ac方向に移動し、第2フレーム部37を矢印Ad方向に回転させる。これにより、第1パドル部231及び第2パドル部232は、パドル回転軸233の軸周り方向、つまり矢印Ae方向に回転する。なお、各矢印は各部の待機位置を起点とした動き方向及び動き量を示している。
【0051】
ここで、可動刃222の矢印Ad方向への移動より、固定刃221と可動刃222との間に存在する布ラベルLの後端部分が切断される。また、パドル回転軸233の矢印Ae方向への回転により、第1パドル部231(第1パドル羽2311)の先端が、可動刃222の上面224に接触する。
【0052】
続いて、駆動モータ31の駆動が継続され、図9に示す矢印Baの位置まで回転体33が回転すると、可動刃222は矢印Bb方向への移動から矢印Bc方向への移動へと推移する。また、第2リンク35は、スリット391に沿って矢印Bd方向への移動から矢印Be方向への移動へと推移することで、第2フレーム部37を矢印Bfの位置まで回転させる。これにより、第1パドル部231及び第2パドル部232は、矢印Bg方向に回転することで、パドル回転軸233の軸周りでの回転を継続する。
【0053】
ここで、可動刃222の矢印Bb方向→矢印Bc方向への移動より、切断された布ラベルLの一部、つまりケアラベルの一部が可動刃222の上面224に載置した状態となる。また、パドル回転軸233の矢印Bg方向への回転により、第1パドル部231の先端が可動刃222の上面224を搬送方向に向けて移動した後、後段の第2パドル部232の先端が可動刃222の上面224に接触することになる。
【0054】
そして、図9の後、駆動モータ31の駆動が継続され、駆動機構3の各部が待機位置まで移動することで、第2パドル部232の先端は、可動刃222の上面224を搬送方向に向けて移動することになる。
【0055】
このように、駆動機構3は、可動刃222を駆動することで、印刷が行われた布ラベルLの先端部分を切断する。また、駆動機構3は、可動刃222の駆動に連動して、パドル回転軸233を搬送方向に回転駆動させることで、第1パドル部231及び第2パドル部232をパドル回転軸233の軸周りに回転させる。
【0056】
図3に戻り、切断装置2の構成説明を続ける。切断装置2は、切断部22で切断された布ラベルLの搬送をガイドするためのガイド部24を備える。具体的には、ガイド部24は、上ガイド部241と、下ガイド部242とを有する。
【0057】
上ガイド部241は、搬送路の上方で且つ搬送部23の搬送方向下流側に設けられる。上ガイド部241は、第2排出口25へと続く傾斜面を有し、搬送部23によって搬送される布ラベルLを、第2排出口25へとガイドする。なお、上ガイド部241は、搬送部23の回転動作を妨げることがないように干渉回避用のマドを設けて配置している。
【0058】
下ガイド部242は、搬送路の下方で且つ搬送部23の下方に設けられる。具体的には、下ガイド部242は、パドル回転軸233の鉛直方向略下方に設けられる。
【0059】
下ガイド部242は、除電ブラシ2421と、支持部2422とを備える。除電ブラシ2421は、除電部材の一例である。除電ブラシ2421は上方に向けて設けられており、搬送路を搬送される布ラベルLの除電を行う。支持部2422は、除電ブラシ2421を下方から支持する支持部材である。
【0060】
下ガイド部242は、搬送路において、搬送部23により可動刃222の上面224から掻き出された布ラベルLを下方から支えることで、第2排出口25への搬送をガイドする。ここで、下ガイド部242の高さ、つまり除電ブラシ2421の高さは、第1パドル部231及び第2パドル部232と接触可能な高さに設計されている。また、除電ブラシ2421の高さは、後述するように、可動刃222の上面224との関係に基づき設計されている。
【0061】
なお、プリンタ1及び切断装置2は、上述した構成に限らないものとする。例えば、プリンタ1は、各種のセンサや、プラテン132を回転させるための駆動源等を備える。また、切断装置2は、プリンタ1と電気的に接続するためのインタフェース等を備える。
【0062】
次に、図10図14を参照して、上述した切断部22及び搬送部23の動作例について説明する。ここで、図10図14は、切断部22及び搬送部23の動作を説明するための図である。なお、図10図14は、切断部22及び搬送部23の部分の縦断右側面図を示している。
【0063】
まず、印刷部13において布ラベルLに印刷が行われると、布ラベルLは第1排出口133を通じて切断装置2内に搬送される。このとき、布ラベルLの先端部分は、固定刃221と可動刃222との間を通過し、上ガイド部241でガイドされることで、第2排出口25の方向へと送りだされる。そして、切断装置2内に布ラベルLが所定の搬送量が送り出されると、布ラベルLの搬送が停止される。
【0064】
図10は、印刷部13から切断装置2に布ラベルLが搬送され、所定の搬送量で停止した状態を示している。このとき、可動刃222、第1パドル部231及び第2パドル部232は、上述した待機位置にあるものとする。
【0065】
なお、下ガイド部242(除電ブラシ2421)の先端の高さは、可動刃222の待機位置(待機状態)において、可動刃222の上面224の下ガイド部242側の高さ、つまり搬送方向下流側の高さよりも低く設計されている。これにより、下ガイド部242は、固定刃221と可動刃222との間を通過した布ラベルLは、下ガイド部242と干渉することなく、下ガイド部242の上方を通過して第2排出口25の方向へと移動する。したがって、切断装置2では、切断前の布ラベルLを第2排出口25の方向へとスムーズに送り出すことができる。
【0066】
切断装置2内に布ラベルLが搬送されると、上述した駆動機構3により可動刃222が上方(図11の矢印方向)に向けて回動し、固定刃221との間で布ラベルLを挟むことで布ラベルLを切断する。またこのとき、切断された布ラベルLの一部は、可動刃222の上面224に載置された状態となる。
【0067】
図11は、切断部22によって布ラベルLが切断された直後の切断状態を示している。図11に示すように、切断された布ラベルLの一部は可動刃222の上面224に載置する。
【0068】
ところで、本実施形態で使用する布ラベルLは、ポリエステル等の材質で形成されるため、紙媒体の紙ラベルと比較しコシが弱く帯電し易いという性質を有している。そのため、布ラベルLを取り扱う場合には、切断や搬送時の摺動(摩擦)によって帯電する可能性がある。帯電した布ラベルLは、静電気力により周囲の部材に張り付いてしまうため、切断後正常に排出することができない。
【0069】
そこで、本実施形態のプリンタ1では、搬送部23のパドル回転により、布ラベルLの効率的な搬送を実現する。具体的には、図11に示すように、可動刃222による布ラベルLの切断動作、つまり可動刃222の上方への回動に連動してパドル回転軸233が図中時計回りに回転する。第1パドル部231の第1パドル羽2311は、パドル回転軸233の回転に伴い可動刃222の上面224に接触し、この接触状態を維持しながら搬送方向に移動することで、上面224に存在する布ラベルLの搬送方向への掻き出し動作を開始する。
【0070】
これにより、例えば布ラベルLが、可動刃222の上面224に張り付いた状態であったとしても、第1パドル部231の掻き出し動作により、布ラベルLを第2排出口25に向けて搬送(移動)させることができる。
【0071】
また、下ガイド部242(除電ブラシ2421)の先端の高さは、図11に示すように、切断状態において、可動刃222の上面224の下ガイド部242側の高さ、つまり搬送方向下流側の高さよりも高くなるよう設計されている。これにより、可動刃222の上面224から搬送される布ラベルLは、下ガイド部242の除電ブラシ2421と接触しながら第2排出口25の方向へと移動する。したがって、切断装置2では、帯電した布ラベルLの除電を確実に行うことができるため、第2排出口25の方向への搬送をスムーズに行うことができる。
【0072】
布ラベルLの切断を終えると、可動刃222は、待機位置に戻るため下方(図12の矢印方向)への回動(移動)を開始する。一方、パドル回転軸233は、図中時計回りの回転を継続する。このため、第1パドル羽2311が可動刃222の上面224に接している間、搬送方向への掻き出しが継続される。
【0073】
図12は、第1パドル羽2311が可動刃222の上面224から離脱した直後の状態を示している。ここで、例えば、布ラベルLに発生する静電気力によって、布ラベルLの後端部分が可動刃222の上面224に張り付くことで、第1パドル羽2311が離脱した後も上面224に残留する可能性がある。そこで、本実施形態では、第1パドル部231に続く第2パドル部232により、上面224に残った布ラベルLの後端部分の掻き出しを行う。
【0074】
具体的には、図13に示すように、パドル回転軸233の時計回りの回転に伴い、可動刃222の上面224に接触した第2パドル部232の第2パドル羽2321が、当該上面224に沿って搬送方向に移動する。これにより、第2パドル部232は、可動刃222の上面224に残った布ラベルLの後端から搬送方向への掻き出し動作を開始する。
【0075】
図14は、第2パドル羽2321が可動刃222の上面224から離脱した直後の状態を示す図である。図14に示すように、第2パドル羽2321は、布ラベルLを当該布ラベルLの後端側から搬送方向に押し出すこととなる。これにより、搬送部23では、第1パドル羽2311が離脱した後、布ラベルLの後端側が上面224に残留した状態であっても、搬送方向への布ラベルLの搬送をより確実に行うことができる。
【0076】
以上のように、本実施形態の切断装置2は、布ラベルLを搬送する搬送路に設けられ、布ラベルLを所定の長さに切断する切断部22と、搬送路の一部を形成し、切断部22で切断された布ラベルLを載置する可動刃222の上面224と、搬送路の上方に設けられ、布ラベルLの搬送方向に回転するパドル回転軸233と、パドル回転軸233に取り付けられ、パドル回転軸233の回転動作に伴い可動刃222の上面224に接触しながら搬送方向に移動することで、上面224に載置された布ラベルを搬送方向に掻き出す第1パドル部231及び第2パドル部232と、切断部22とパドル回転軸233とに駆動力を伝達し、切断部22の切断動作とパドル回転軸233の回転動作とを連動して行う駆動機構3と、を備える。
【0077】
これにより、切断装置2は、切断された布ラベルLが帯電した状態であっても、第1パドル部231及び第2パドル部232による掻き出し動作により搬送方向に付勢することができるため、切断された布ラベルLの搬送(排出)を効率的に行うことができる。また、切断装置2では、布ラベルLの切断動作と、第1パドル部231及び第2パドル部232による掻き出し動作とを連動して行うことができるため、切断から排出までの一連する工程を効率的に行うことができる。
【0078】
また、切断装置2は、異なる角度で取り付けられた第1パドル部231と第2パドル部232とを用いて、可動刃222の上面224に置かれた布ラベルLを搬送方向に掻き出すことができる。
【0079】
これにより、切断装置2は、例えば第1パドル部231による掻き出し後、可動刃222の上面224に布ラベルLの後端部分が残留している状態であっても、第2パドル部232の掻き出しにより搬送方向に付勢することができるため、切断された布ラベルLの搬送(排出)をより確実に行うことができる。
【0080】
また、切断装置2は、可動刃222の後段の搬送路において、上面224から掻き出された布ラベルLが接触可能な位置に、除電ブラシ2421を備えている。これにより、切断装置2では、布ラベルLに生じた静電気を除電することができるため、搬送途中で張り付く等の事態を防ぐことができ、布ラベルLの搬送(排出)を効率的に行うことができる。
【0081】
なお、上述した実施形態は、プリンタ1及び切断装置2が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0082】
(変形例1)
上述の実施形態において、例えば、可動刃222を金属等の導電性部材で形成し、可動刃222を筐体21等にGND接続する構成としてもよい。これにより、布ラベルLの帯電による電位差を抑えることができるため、布ラベルLの搬送をより効率的に行うことができる。
【0083】
(変形例2)
上述の実施形態では、第1パドル部231及び第2パドル部232を用いた構成を説明したが、これに限らず、第1パドル部231(又は第2パドル部232)のみを用いる構成としてもよい。例えば、使用する布ラベルLの特性等により、単一のパドル部による掻き出し動作のみで布ラベルLの搬送を行うことができるのであれば、単一のパドル部を用いる構成としてもよい。
【0084】
また、パドル部の個数は2つに限らず、使用する布ラベルLの特性等により、3以上のパドル部をパドル回転軸233に設ける構成としてもよい。なお、パドル回転軸233に対する各パドル部の取り付け角度は、互いに相違させるものとする。
【0085】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態やその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0086】
1 プリンタ
2 切断装置
3 駆動機構
22 切断部
221 固定刃
222 可動刃
223 支軸
224 上面
225 刃面
23 搬送部
231 第1パドル部
232 第2パドル部
233 パドル回転軸
24 ガイド部
241 上ガイド部
242 下ガイド部
2421 除電ブラシ
2422 支持部
31 駆動モータ
32 第1伝達機構
33 回転体
34 第1リンク
35 第2リンク
36 第1フレーム部
37 第2フレーム部
38 パドル角度調整板
39 カバー
【先行技術文献】
【特許文献】
【0087】
【特許文献1】特許第4559647号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14