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特開2025-25986受容装置及びその受容装置を備える収容装置
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  • 特開-受容装置及びその受容装置を備える収容装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025986
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】受容装置及びその受容装置を備える収容装置
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/16 20060101AFI20250214BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
B65F1/16
B65F1/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131294
(22)【出願日】2023-08-10
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】390005212
【氏名又は名称】株式会社トーカイ
(71)【出願人】
【識別番号】000178583
【氏名又は名称】山崎産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095522
【弁理士】
【氏名又は名称】高良 尚志
(72)【発明者】
【氏名】向井 佑一
(72)【発明者】
【氏名】幸 尚吾
(72)【発明者】
【氏名】尾形 洋平
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA20
3E023MA07
3E023MB01
3E023MC02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】汚物等の対象物を収容する空間と外部空間が直通することを防ぐことができる受容装置及びその受容装置を備える収容装置の提供。
【解決手段】収容器Cは、内部に汚物等の対象物Jを収容する。受容装置Bは、カバー体と、その下側を閉塞し得る中間蓋体20からなる。カバー体の左側に駆動制御ユニットを配する。カバー体の上面中央部に上方開口部B1を設ける。カバー体の内側に、上方開口部B1を回転により開閉し得、閉じるよう付勢した上蓋部B2を設ける。中間蓋体20の中央部に、下方開口部24と、その下方開口部24を下方に回転開閉し得、閉じるよう付勢した板状の下蓋部22を備える。下蓋部22が閉じた状態において上蓋部B2が開き得、開いた上蓋部B2が閉じた後に下蓋部22が下方へ回転して開き得、その下蓋部22が上方へ回転して閉じ得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方開口部と、当該上方開口部を開閉し得る上蓋部と、前記上方開口部の下方に位置する下方開口部と、当該下方開口部を開閉し得る下蓋部とを有する受容装置であって、
前記下蓋部は、前記上蓋部が開いた状態における前記上方開口部より受容する対象物が、閉じた状態の当該下蓋部上に落下し得る位置にあり、
前記閉じた状態の下蓋部は、前記上方開口部より受容した対象物を受止し得、下方へ開くことによって前記受止した対象物を落下させることができ、開いた下蓋部は、上方へ閉じることができるものであり、
前記下蓋部が閉じた状態において前記上蓋部が開き得、当該開いた上蓋部が閉じた後に前記下蓋部が下方へ開き得、その下蓋部が上方へ閉じ得ることを特徴とする受容装置。
【請求項2】
上記下方開口部を開閉し得る下蓋部が、下蓋部回転軸線のまわりに回転し得るものであり、
前記下方開口部が前記下蓋部により閉じた状態において、前記下蓋部が下蓋部回転軸線のまわりに所要角度下方へ回転することにより前記下方開口部を開くことができ、前記下方開口部が開いた状態において、前記下蓋部が下蓋部回転軸線のまわりに所要角度逆回転することにより前記下方開口部を閉じることができるものであって、
上記上方開口部を開閉し得る上蓋部が、上蓋部回転軸線のまわりに回転し得るものであり、
前記上方開口部が前記上蓋部により閉じた状態において、前記上蓋部が上蓋部回転軸線のまわりに所要角度回転することにより前記上方開口部を開くことができ、前記上方開口部が開いた状態において、前記上蓋部が上蓋部回転軸線のまわりに所要角度逆回転することにより前記上方開口部を閉じることができるものである請求項1記載の受容装置。
【請求項3】
上記上蓋部は、閉じた状態が、上蓋付勢部の上蓋閉付勢力によって維持され得、上蓋部回転軸線のまわりに上蓋閉付勢力に抗して回転することにより開き、その上蓋部回転軸線のまわりに逆回転することにより上方開口部を閉じ得るものであり、
上記下蓋部は、閉じた状態が、下蓋付勢部の下蓋閉付勢力によって維持され得、下蓋部回転軸線のまわりに下蓋付勢部の下蓋閉付勢力に抗して下方へ回転して開き、その下蓋部回転軸線のまわりに逆回転することにより閉じ得るものである請求項2記載の受容装置。
【請求項4】
上記上蓋部及び下蓋部が、駆動機構により開くものである請求項1乃至3の何れか1項に記載の受容装置。
【請求項5】
上記上蓋部及び下蓋部が閉じた状態において、上記駆動機構により上蓋部を開き、上蓋部が開いた後、上蓋部が閉じ得、上蓋部が閉じた後に、前記駆動機構により下蓋部を下方へ開き得、その後、下蓋部が上方へ閉じ得るものである請求項4記載の受容装置。
【請求項6】
同一の回転アクチュエーターにより、上蓋部の回転開蓋及び下蓋部の回転開蓋を行い得るものである請求項2又は3記載の受容装置。
【請求項7】
上記同一の回転アクチュエーターを、一方の向きに回転駆動することにより上蓋部の回転開蓋を行い得、逆向きに回転駆動することにより下蓋部の回転開蓋を行い得るものである請求項6記載の受容装置。
【請求項8】
1つの回転アクチュエーターを備え、
上記上蓋部及び下蓋部が閉じた状態が、それぞれ上蓋付勢部の上蓋閉付勢力及び下蓋付勢部の下蓋閉付勢力により維持された状態からの、前記回転アクチュエーターの所定時間の正回転駆動によっての、前記上蓋閉付勢力に抗する前記上蓋部の上記上蓋部回転軸線のまわりの所要角度回転による上記上方開口部の開口及び開口状態維持、
前記所定時間経過後の前記回転アクチュエーターの所定時間の逆回転駆動及び前記上蓋閉付勢力の両方又は一方による、前記上蓋部の閉蓋、
前記上蓋部の閉蓋後若しくは閉蓋前からの前記回転アクチュエーターの所定時間の逆回転駆動によっての、前記下蓋閉付勢力に抗する前記下蓋部の上記下蓋部回転軸線のまわりの所要角度回転による上記下方開口部の開口、並びに、
前記下方開口部開口状態からの、前記回転アクチュエーターの所定時間の正回転駆動及び前記下蓋閉付勢力の両方又は一方による、前記下蓋部の閉蓋が可能である請求項3記載の受容装置。
【請求項9】
上記上蓋部は、上記上方開口部を閉じた状態における上面側部分が、上方に凸の湾曲状をなす請求項1乃至3の何れか1項に記載の受容装置。
【請求項10】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の受容装置と、
当該受容装置における上記上方開口部より受容し、閉じた状態の上記下蓋部により受止され、当該下蓋部が下方へ回転して開くことによって落下する対象物を収容するための収容部とを備える収容装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚物等の廃棄物又はその他の物を受容するための受容装置及びその受容装置を備える収容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2017-214200号公報には、蓋部により開いた開口部から汚物等の対象物を下方へ受容し得る開閉受容装置及びその開閉受容装置を備える収容器が示されている。
【0003】
全体が上方に開口する開口部11を有するカバー部10に、開口部11を開閉する蓋部31を備えた開閉蓋体30を設け、カバー部10内に、開閉蓋体30を駆動して蓋部31により開口部11を開閉するための駆動機構40を設ける。蓋部31は、開口部11を閉じた状態において上方に凸の湾曲板状をなし、蓋部31の内方側に位置する回転軸線を中心として回転することにより開口部11を開閉し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-214200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、汚物等の対象物を収容する空間と外部空間が直通することを防ぐことができる受容装置及びその受容装置を備える収容装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、例えば次のように表すことができる。
【0007】
(1) 上方開口部と、当該上方開口部を開閉し得る上蓋部と、前記上方開口部の下方に位置する下方開口部と、当該下方開口部を開閉し得る下蓋部とを有する受容装置であって、
前記下蓋部は、前記上蓋部が開いた状態における前記上方開口部より受容する対象物が、閉じた状態の当該下蓋部上に落下し得る位置にあり、
前記閉じた状態の下蓋部は、前記上方開口部より受容した対象物を受止し得、下方へ開くことによって前記受止した対象物を落下させることができ、開いた下蓋部は、上方へ閉じることができるものであり、
前記下蓋部が閉じた状態において前記上蓋部が開き得、当該開いた上蓋部が閉じた後に前記下蓋部が下方へ開き得、その下蓋部が上方へ閉じ得ることを特徴とする受容装置。
【0008】
(2) 上記下方開口部を開閉し得る下蓋部が、下蓋部回転軸線のまわりに回転し得るものであり、
前記下方開口部が前記下蓋部により閉じた状態において、前記下蓋部が下蓋部回転軸線のまわりに所要角度下方へ回転することにより前記下方開口部を開くことができ、前記下方開口部が開いた状態において、前記下蓋部が下蓋部回転軸線のまわりに所要角度逆回転することにより前記下方開口部を閉じることができるものであって、
上記上方開口部を開閉し得る上蓋部が、上蓋部回転軸線のまわりに回転し得るものであり、
前記上方開口部が前記上蓋部により閉じた状態において、前記上蓋部が上蓋部回転軸線のまわりに所要角度回転することにより前記上方開口部を開くことができ、前記上方開口部が開いた状態において、前記上蓋部が上蓋部回転軸線のまわりに所要角度逆回転することにより前記上方開口部を閉じることができるものである上記(1)記載の受容装置。
【0009】
(3) 上記上蓋部は、閉じた状態が、上蓋付勢部の上蓋閉付勢力によって維持され得、上蓋部回転軸線のまわりに上蓋閉付勢力に抗して回転することにより開き、その上蓋部回転軸線のまわりに逆回転することにより上方開口部を閉じ得るものであり、
上記下蓋部は、閉じた状態が、下蓋付勢部の下蓋閉付勢力によって維持され得、下蓋部回転軸線のまわりに下蓋付勢部の下蓋閉付勢力に抗して下方へ回転して開き、その下蓋部回転軸線のまわりに逆回転することにより閉じ得るものである上記(2)記載の受容装置。
【0010】
(4) 上記上蓋部及び下蓋部が、駆動機構により開くものである上記(1)乃至(3)の何れか1項に記載の受容装置。
【0011】
(5) 上記上蓋部及び下蓋部が閉じた状態において、上記駆動機構により上蓋部を開き、上蓋部が開いた後、上蓋部が閉じ得、上蓋部が閉じた後に、前記駆動機構により下蓋部を下方へ開き得、その後、下蓋部が上方へ閉じ得るものである上記(4)記載の受容装置。
【0012】
(6) 同一の回転アクチュエーターにより、上蓋部の回転開蓋及び下蓋部の回転開蓋を行い得るものである上記(2)又は(3)記載の受容装置。
【0013】
(7) 上記同一の回転アクチュエーターを、一方の向きに回転駆動することにより上蓋部の回転開蓋を行い得、逆向きに回転駆動することにより下蓋部の回転開蓋を行い得るものである上記(6)記載の受容装置。
【0014】
(8) 1つの回転アクチュエーターを備え、
上記上蓋部及び下蓋部が閉じた状態が、それぞれ上蓋付勢部の上蓋閉付勢力及び下蓋付勢部の下蓋閉付勢力により維持された状態からの、前記回転アクチュエーターの所定時間の正回転駆動によっての、前記上蓋閉付勢力に抗する前記上蓋部の上記上蓋部回転軸線のまわりの所要角度回転による上記上方開口部の開口及び開口状態維持、
前記所定時間経過後の前記回転アクチュエーターの所定時間の逆回転駆動及び前記上蓋閉付勢力の両方又は一方による、前記上蓋部の閉蓋、
前記上蓋部の閉蓋後若しくは閉蓋前からの前記回転アクチュエーターの所定時間の逆回転駆動によっての、前記下蓋閉付勢力に抗する前記下蓋部の上記下蓋部回転軸線のまわりの所要角度回転による上記下方開口部の開口、並びに、
前記下方開口部開口状態からの、前記回転アクチュエーターの所定時間の正回転駆動及び前記下蓋閉付勢力の両方又は一方による、前記下蓋部の閉蓋が可能である上記(3)記載の受容装置。
【0015】
(9) 上記上蓋部は、上記上方開口部を閉じた状態における上面側部分が、上方に凸の湾曲状をなす上記(1)乃至(8)の何れか1項に記載の受容装置。
【0016】
(10) 上記(1)乃至(9)の何れか1項に記載の受容装置と、
当該受容装置における上記上方開口部より受容し、閉じた状態の上記下蓋部により受止され、当該下蓋部が下方へ回転して開くことによって落下する対象物を収容するための収容部とを備える収容装置。
【発明の効果】
【0017】
本発明の受容装置及びその受容装置を備える収容装置によれば、汚物等の対象物を収容する空間と外部空間が直通することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】動作説明図である。
図2】収容装置の斜視図である。
図3】カバー体を取り外した収容装置の斜視図である。
図4】収容器の斜視図である。
図5】ユニット配置部を開いた収容装置の斜視図である。
図6】ユニット配置部を開いた収容装置の斜視図である。
図7】ユニット配置部を取り外した収容装置の斜視図である。
図8】ユニット配置部を取り外した収容装置の斜視図である。
図9】消臭剤収容部を開いた収容装置の要部斜視図である。
図10】上蓋部が開いた状態の収容装置の一部破砕斜視図である。
図11】上蓋部が閉じて下蓋部が開いた状態の収容装置の左右方向縦断斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[1] 本発明の実施の形態の一例としての受容装置及びその受容装置を備える収容装置について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
(1) この実施の形態の収容装置Aは、受容装置Bと、収容器Cとを備える。
【0021】
収容器Cは、上方開口の略直方体形状の箱状であり、収容器Cにおける上方開口の内部が対象物J(汚物等の廃棄物又はその他の物)を収容する収容部である。
【0022】
受容装置Bは、収容器Cに対し着脱し得、収容器C全体の上側部に位置した状態で収容器Cの上方開口を覆い塞ぎ得る。
【0023】
(2) この実施の形態の受容装置Bは、下方に開口する略直方体形状の箱状をなすカバー体10と、そのカバー体10の下側を閉塞し得る中間蓋体20からなる。
【0024】
(2-1) カバー体10は、平面視において横長略長方形状であり、カバー体10の左側に、対象物J若しくは手などを検知するためのセンサー32及びギヤードモーター34並びに電池36(電源)を備えた駆動制御ユニット30が装脱可能に配置されるユニット配置部12が設けられ、L形蓋14により上方及び左方にわたり開閉する。駆動制御ユニット30が装脱可能であるため、電池交換、駆動制御ユニット30自体の交換や修理などを容易に行い得る。
【0025】
カバー体10の右側には、板状蓋16により上方に開き得る消臭剤収容部18が設けられている。
【0026】
(2-2) カバー体10の上面部の中央部には、平面視において長方形状の上方開口部B1が設けられている。
【0027】
カバー体10の内側には、上方開口部B1を開閉し得る上蓋部B2が、上方開口部B1の下方に位置する左右水平方向の上蓋部回転軸線を中心として回転し得るよう支持されている。
【0028】
上蓋部B2は、上蓋部回転軸線を中心とする円筒状湾曲面の所定中心角部分に相当する形状の上方に凸の湾曲板状をなし、上蓋部B2の左右にそれぞれ扇形環形板部B3(若しくは略扇形台形板部)が設けられ、両扇形環形板部B3の下部に設けられた上蓋軸部において、カバー体10の内部に設けられた支持壁B4に対し回転可能に支持されている。
【0029】
また、左側の扇形環形板部B3の左側に設けられた支持壁B4には、上蓋部B2を回転駆動するための上蓋駆動部分R1と下蓋部22を回転駆動するための下蓋駆動部分R2をそれぞれ両端部に備えた駆動アームRの駆動アーム回転軸R3が回転可能に支持されている。駆動アーム回転軸R3の左端部には、ユニット配置部12に位置する入力カップリング部R4を有し、ユニット配置部12に配置された駆動制御ユニット30のギヤードモーター34の出力軸に設けられた出力カップリング部と噛み合ってギヤードモーター34により駆動アームRが回転する。
【0030】
上蓋部B2は、上方開口部B1を開いた状態及び閉じた状態並びに開閉過程等の何れの状態においても、カバー体10の上面部における上方開口部B1の外周部の高さ位置よりも低い。
【0031】
また、上蓋部B2は、上蓋付勢部B5(上蓋軸部について支持壁B4に対し設けられたキックバネ)の上蓋閉付勢力によって、閉じた状態の回転角度位置が維持され得、上蓋部回転軸線のまわりに上蓋閉付勢力に抗して所要角度(約50度)回転することにより開き、その上蓋部回転軸線のまわりに逆回転することにより上方開口部B1を閉じ得る。
【0032】
左側の扇形環形板部B3の後部には、左側外方に張り出す被駆動張出部B6を有する。上蓋部B2が上蓋閉付勢力によって閉じた状態において、被駆動張出部B6が駆動アームRの上蓋駆動部分R1により後方へ押されることによって、左側の扇形環形板部B3に結合した上蓋部B2が上蓋閉付勢力に抗して後方へ回転することにより、上方開口部B1を開口させることができる。
【0033】
上蓋部B2及び左右の扇形環形板部B3が回動する空間の前側には、当該空間側の面に上下方向の突条部(図示を略す)を多数平行状に有する前側傾斜板B7が設けられ、当該空間の後側には、当該空間側の面に上下方向の突条部B8aを多数平行状に有する後側傾斜板B8が設けられている。後側傾斜板B8における突条部B8a同士の間には、消臭剤収容部18に収容された消臭剤の成分を、消臭剤収容部18に設けられた間隙部を通じ、当該空間に導くためのスリット部B8bが形成されている。
【0034】
(2-3) 中間蓋体20は、全体として平面視において横長略長方形状のトレイ状をなし、左右方向の中央部に、下方開口部24と、その下方開口部24を下方に開閉し得る板状の下蓋部22を備える。
【0035】
下蓋部22は、後方下側において中間蓋体20の本体に対し左右水平方向の下蓋部回転軸線のまわりに回転可能に支持され、下蓋付勢部26(下蓋部22について中間蓋体20の本体に対し設けられたキックバネ)の下蓋閉付勢力によって、15度程度前方へ下降傾斜して下方開口部24を閉じた状態が維持され得、下蓋部回転軸線のまわりに下蓋付勢部26の下蓋閉付勢力に抗して下方へ回転して開き、その下蓋部回転軸線のまわりに逆回転することにより閉じ得る。
【0036】
下蓋部22における閉じた状態の上側には、前後方向(下蓋部22が下方へ開いた状態で下向き)の突条部22aを、図11に示すように多数平行状に有する(図3では省略)。
【0037】
下蓋部22における閉じた状態の上側の左端部には、被駆動平坦部22bを有する。下蓋部22が下蓋閉付勢力によって閉じた状態において、被駆動平坦部22bが駆動アームRの下蓋駆動部分R2により下方へ押し込まれることにより、下蓋部22が下蓋閉付勢力に抗して下方へ回転することによって、下方開口部24を開口させることができる。
【0038】
中間蓋体20は、カバー体10及び収容器Cの両方に対し着脱可能である。
【0039】
(2-4) 下蓋部22が閉じて上蓋部B2が開いた状態において、対象物Jを上方開口部B1より(外部から下方へ)受容した場合、受容した対象物Jは、下方開口部24を閉じた状態の下蓋部22上に落下し得る。
【0040】
閉じた状態の下蓋部22は、上方開口部B1より受容した対象物Jを受止し得、下方へ回転して開くことによって受止した対象物Jを落下させることができ、対象物Jの落下後、開いた下蓋部22は、上方へ逆回転して下方開口部24を閉じることができる。
【0041】
(3) 前記のように、この例の受容装置B及びその受容装置Bを備える収容装置Aにおいて、上蓋部B2及び下蓋部22はそれぞれ上蓋閉付勢力及び下蓋閉付勢力により何れも閉じた状態に維持されるが、センサー32が対象物J若しくは手などを検知すると、その信号に基づいて、駆動制御ユニット30と駆動アームRを含む駆動機構が次のように動作する。
【0042】
(i) 上蓋部B2及び下蓋部22が閉じた状態において(図1(a))、ギヤードモーター34が所定時間(例えば4秒間)正回転駆動されることにより、前記のように被駆動張出部B6が駆動アームRの上蓋駆動部分R1により後方へ押され、上蓋部B2が上蓋部回転軸線のまわりに(上蓋閉付勢力に抗して)所要角度回転して上方開口部B1が開き、回転自体が停止しても、ギヤードモーター34の正回転トルクにより、前記所定時間が経過するまで開口状態が維持される。下蓋部22は閉じた状態である。
【0043】
この状態で上方開口部B1より対象物Jを受容すると、受容した対象物Jは、閉じた状態の下蓋部22上に落下し、下蓋部22上に受止され得る。(図1(b))
【0044】
(ii) 次いで、前記所定時間の経過により、ギヤードモーター34は、0.1秒間以下の短時間だけ逆回転駆動された上で自由回転可能状態(無励磁状態[節電])とされ、上蓋閉付勢力により上蓋部B2が閉じる。(図1(c))
【0045】
(iii) 上蓋部B2が閉じ切る少し前から、ギヤードモーター34は所定時間(例えば2秒間)逆回転駆動され、前記のように被駆動平坦部22bが駆動アームRの下蓋駆動部分R2により下方へ押し込まれ、下蓋部22が下蓋部回転軸線のまわりに(下蓋閉付勢力に抗して)所要角度下方へ回転して下方開口部24が開く。すると、下蓋部22上に受止された対象物Jは下方開口部24から下方に落下する。(図1(d))
【0046】
(iv) 次いで、ギヤードモーター34を(例えば、1秒間前後程度などの短時間)正回転駆動させた上で、ギヤードモーター34を自由回転可能状態(無励磁状態[節電])とすることにより、下蓋閉付勢力により下蓋部22を正回転させて下方開口部24を閉じ、上蓋部B2及び下蓋部22を何れも閉じた状態に戻す。(図1(e))
【0047】
上蓋部B2と下蓋部22は、下蓋部22が閉じた状態において上蓋部B2が開き得、開いた上蓋部B2が閉じた後に下蓋部22が下方へ回転して開き得、その下蓋部22が上方へ逆回転して閉じ得るよう連係しているため、上蓋部B2と下蓋部22が同時に開いた状態となることにより、下蓋部22の下方の空間(例えば汚物収容空間)と上方開口部B1の上方の外部空間が直通して外部へ対象物の臭気などが漏出することを可及的に防ぐことができる。
【0048】
[2] 本発明の受容装置及びその受容装置を備える収容装置の実施の形態を、上記以外の形態を含めて更に説明する。
【0049】
(1) 本発明の受容装置は、
上方開口部と、
当該上方開口部を開閉し得る上蓋部と、
前記上方開口部の下方に位置する下方開口部と、
当該下方開口部を開閉し得る下蓋部とを有し、
前記下蓋部は、前記上蓋部が開いた状態における前記上方開口部より受容する対象物(汚物等の廃棄物又はその他の物)が、閉じた状態の当該下蓋部上に落下し得る位置にある受容装置である。
【0050】
上蓋部が開いた状態において、対象物を上方開口部より(外部から下方へ)受容した場合、受容した対象物は、閉じた状態の下蓋部上に落下し得る。
【0051】
前記閉じた状態の下蓋部は、前記上方開口部より受容した対象物を受止し得、下方へ開くことによって前記受止した対象物を確実性高く落下させることができ、対象物の落下後、開いた下蓋部は、上方へ閉じることができる。前記閉じた状態の下蓋部は、例えば下方へ回転して(例えば所定の[好ましくは水平方向の]下蓋部回転軸線のまわりに下方へ回転して)開くものとすることができる。開いた下蓋部は、上方へ回転させる(例えば前記下蓋部回転軸線のまわりに逆回転させる)ことにより閉じるものとすることができる。
【0052】
(1-1) 閉じた状態の下蓋部は、対象物の受止及び下方へ開くことによる対象物の落下を可及的に確実にする上で、例えば10乃至20度程度前方へ下降傾斜するもの又は水平面にほぼ沿うものとすることができる。また下蓋部は、閉じた状態において、対象物の受止及び下方へ開くことによる対象物の落下を可及的に確実にする上で、例えば、板状又は下向きに凹のトレイ状であるものとすることができ、下方へ開いた状態で下向きとなる突条部を数本以上平行状に有するものとすることができる。
【0053】
(1-2) 下蓋部が閉じた状態において上蓋部が開き得、開いた上蓋部が閉じた後に下蓋部が下方へ(例えば回転して、好ましくは下蓋部回転軸線のまわりに回転して)開き得、その下蓋部が上方へ(例えば逆回転して、好ましくは下蓋部回転軸線のまわりに逆回転して)閉じ得るものである(上蓋部と下蓋部は、このように開閉するように連係していることが望ましい。)。上蓋部と下蓋部が同時に開いた状態とならないことにより、下蓋部の下方の空間(例えば汚物収容空間)と上方開口部の上方の空間(例えば外部空間)が直通することを防ぐことができる。
【0054】
(1-3) 前記下蓋部は、両開きであるものとすることもできる。すなわち、一方の下蓋部と他方の下蓋部が、(例えば一つの平面に沿って)閉じた状態において、前記上方開口部より受容した対象物を受止し得、両下蓋部が、それぞれ下方へ(例えば回転して、好ましくは所定の[好ましくは水平方向の]下蓋部回転軸線のまわりに回転して)開くことによって前記受止した対象物を落下させることができ、開いた両下蓋部は、上方へ(例えば回転して、好ましくは前記下蓋部回転軸線のまわりに逆回転して)閉じることができるものとすることができる。このような両開き構造としては、例えば、特開2001-295548又は特開2012-97420に示されるような、一方の扉(蓋)を開閉させることにより他方の扉(蓋)の開閉が連動する両開き扉(蓋)構造を用いることができるが、これに限るものではない。
【0055】
(1-4) 本発明の受容装置は、前記上蓋部及び下蓋部が閉じた状態において、(受容装置における上方開口部と下方開口部との間の空間と)外部との間が閉塞されるものであることが望ましい。
【0056】
(2) 本発明の収容装置は、
前記受容装置と、
当該受容装置における前記上方開口部より受容し、閉じた状態の前記下蓋部により受止され、当該下蓋部が下方へ回転して開くことによって当該受容装置から落下する対象物を収容するための収容器とを備えるものである。
【0057】
収容器は、例えば、上方開口の箱状をなすものとすることができる。
【0058】
受容装置は、例えば、対象物を収容する収容部を有する収容器の上側部(例えば収容器全体の上側部又は収容器の一部の上側部)に位置するものとして、上方開口部から受容した対象物を、前記下方開口部を通じて、下方に位置する収容部に収容し得るものとすることができる。
【0059】
受容装置は、例えば、収容器の上方開口部を覆い塞ぐものとすることができる。このような受容装置の例として、下方に開口する箱状をなすカバー体と、そのカバー体の下側を塞ぎ得る中間蓋体からなるものとすることができる。前記中間蓋体は、前記下方開口部と、当該下方開口部を開閉し得る下蓋部を備えるものとすることができる。前記中間蓋体は、例えばカバー体及び収容器の一方又は両方に対し着脱可能なものとすることができるが、これに限るものではない。
【0060】
また、受容装置は、例えば、収容器などの他の部分に対し着脱可能なものとすることができるが、これに限るものではない。
【0061】
受容装置及び収容器の外殻部(例えばカバー体、上蓋部、下蓋部を含む中間蓋体)は、例えば合成樹脂製とすることができるが、これに限るものではない。
【0062】
(3) 上方開口部を開閉し得る上蓋部は、例えば、上蓋部回転軸線[例えば上方開口部よりも下方に位置する(好ましくは水平方向の)上蓋部回転軸線]のまわりに回転し得るものであり、
上方開口部が上蓋部により閉じた状態において、上蓋部が上蓋部回転軸線のまわりに所要角度(例えば40度乃至60度)回転することにより上方開口部を開くことができ、上方開口部が開いた状態において、上蓋部が上蓋部回転軸線のまわりに所要角度逆回転することにより上方開口部を閉じることができるものとすることができる。
【0063】
受容装置の上方開口部は、例えば平面視において長方形状とすることができるが、これに限るものではない。
【0064】
上蓋部は、好ましくは、上方開口部を閉じた状態における上面側部分が、上方に凸の湾曲状をなすもの、例えば、(好ましくは水平方向の)前記上蓋部回転軸線を中心とする湾曲面であるもの(例えば上蓋部回転軸線を中心とする円筒状湾曲面の所定中心角部分に相当する形状のもの、例えば湾曲板状をなすもの)とすることができる。
【0065】
上蓋部は、例えば、開閉のため(例えば前記のような回転による開閉のため)の構造部分により支持されたものとすることができる。
【0066】
上蓋部は、上方開口部を開いた状態及び閉じた状態並びに開閉過程等の何れの状態においても、受容装置の上面部の高さ位置よりも低い(望ましくは、受容装置の上面部における上方開口部の外周部の高さ位置よりも低い)ものとすることが好ましい。上方開口部付近に荷物等が載置された状態等の上蓋部の開閉が妨げられた状態で上蓋部の開閉動作が行なわれることを可及的に回避するためである。
【0067】
(4) 上蓋部及び下蓋部は、駆動機構により開くものとすることができる。また、上蓋部及び下蓋部の一方又は両方を、駆動機構により閉じるものとすることができる。
【0068】
また、上蓋部及び下蓋部の一方又は両方は、付勢部(例えばキックバネなどにより弾性的に上蓋部又は下蓋部を閉じる向きに付勢するもの)により閉じた状態が維持され得るものとすることができる。例えば、上蓋部は、閉じた状態が、上蓋付勢部の上蓋閉付勢力によって維持され得、下蓋部は、閉じた状態が、下蓋付勢部の下蓋閉付勢力によって維持され得るものとすることができる。
【0069】
駆動機構の例として、動力源により上蓋部(若しくは上蓋部に結合した部分)又は下蓋部(若しくは下蓋部に結合した部分)を駆動するもの(駆動アームなどの部材を介して駆動するものを含む)を挙げることができる。
【0070】
駆動機構は、動力源を備えるものとすることができるが、例えば、動力源を含む部分を駆動機構の他の部分から着脱可能とすることもできる。
【0071】
動力源としては、例えば回転角度を制御し得る回転アクチュエーター(例えば、ギヤードモーター、ステッピングモーターなどの電動機)及び制御のための回路やソフトウェア並びに必要な減速装置などを用いることができるが、必ずしもこれらに限るものではない。
【0072】
(5) 本発明の受容装置及びその受容装置を備える収容装置は、上蓋部及び下蓋部が何れも閉じた状態において、例えば、受容装置又はその他の箇所に設けた対象物や人の手などを検知するセンサーや各種スイッチ等の信号発生部から入力した信号に基づいて駆動機構により上蓋部を開き、上蓋部が開いた後、(例えば所定時間経過後に、例えば駆動機構により又は駆動機構及び上蓋付勢部の上蓋閉付勢力により)上蓋部が閉じ得、上蓋部が閉じた後に、駆動機構により下蓋部を下方へ(例えば回転させて)開き得、その後、(例えば駆動機構及び下蓋付勢部の下蓋閉付勢力の一方又は両方により)下蓋部が上方へ(例えば回転させて)閉じ得るものとすることができる。
【0073】
(6) 本発明の受容装置及びその受容装置を備える収容装置の好適な例としては、
上蓋部は、
(好ましくは、閉じた状態が、上蓋付勢部(例えばキックバネ)の上蓋閉付勢力によって維持され得、)
(好ましくは水平方向の)上蓋部回転軸線のまわりに(上蓋付勢部を有する場合にはその上蓋閉付勢力に抗して)回転することにより開き、その上蓋部回転軸線のまわりに逆回転することにより上方開口部を閉じ得るものであり、
下蓋部は、
(好ましくは、閉じた状態が、下蓋付勢部(例えばキックバネ)の下蓋閉付勢力によって維持され得、)
(好ましくは上蓋部回転軸線に平行な)下蓋部回転軸線のまわりに(下蓋付勢部を有する場合にはその下蓋閉付勢力に抗して)下方へ回転して開き、その下蓋部回転軸線のまわりに逆回転することにより閉じ得るものであり、
(例えば回転角度を制御し得る)同一の回転アクチュエーターにより、(必要に応じ駆動アームなどの部材を介して)上蓋部の回転開蓋(回転閉蓋を含み得る。或いは、上蓋付勢部との協働による若しくは上蓋付勢部による回転閉蓋を含み得る。)及び下蓋部の回転開蓋(回転閉蓋を含み得る。或いは、下蓋付勢部との協働による若しくは下蓋付勢部による回転閉蓋を含み得る。)を、上蓋部の開蓋又は閉蓋と下蓋部の開蓋又は閉蓋を異なるタイミング(例えば、正回転[一方の向きの回転]により上蓋部の開蓋、逆回転[他方の向きの回転]により下蓋の開蓋、或いは、一方向の回転における別のタイミングにより上蓋部の開蓋と下蓋部の開蓋)又は同じタイミングで行い得るものを挙げることができる。
【0074】
好ましい例(特に、上蓋部の開蓋又は閉蓋と下蓋部の開蓋又は閉蓋を異なるタイミングで行い得るものとする上で好ましい例)としては、上蓋駆動用の駆動アームと下蓋駆動用の駆動アーム(或いは一つの駆動アームにおける上蓋駆動部分と下蓋駆動部分)を同一の回転アクチュエーターにより(従って、上蓋駆動用の駆動アームと下蓋駆動用の駆動アーム[或いは一つの駆動アームにおける上蓋駆動部分と下蓋駆動部分]を同じ向きに)回転させる(例えば、必要に応じ正回転と逆回転を切り替えて同じ向きに回転させ得る)ものを挙げることができる。
【0075】
このような例の受容装置及びその受容装置を備える収容装置は、例えば、一つの回転アクチュエーターを用いて、次のように制御され動作するものとすることができる。
【0076】
(i) 上蓋部及び下蓋部が何れも閉じた状態において、回転アクチュエーターが所定時間(例えば4秒間などの数秒間)正回転駆動されることにより、(例えば駆動アームにおける上蓋駆動部分により)上蓋部が上蓋部回転軸線のまわりに(上蓋閉付勢力に抗して)所要角度回転して上方開口部が開き、回転自体が停止しても、回転アクチュエーターの正回転トルクにより、前記所定時間が経過するまで開口状態が維持される。下蓋部は閉じた状態である。
【0077】
この状態で上方開口部より対象物を受容すると、受容した対象物は、閉じた状態の下蓋部上に落下し、下蓋部上に受止され得る(対象物の重量が想定を超えること等により、下蓋閉付勢力によって支え切れずに下蓋部が下方に回転して落下することも有り得る)。
【0078】
(ii) 前記所定時間の経過により、回転アクチュエーターの正回転駆動が終了し、例えば、
回転アクチュエーターを逆回転駆動することにより上蓋部が閉じる、又は、
回転アクチュエーターを自由回転可能状態とすることにより、上蓋付勢部の上蓋閉付勢力により上蓋部が閉じる、又は、
回転アクチュエーターを短時間(例えば0.1秒間以下)逆回転駆動した上で自由回転可能状態とする
ことにより、上蓋付勢部の上蓋閉付勢力により確実性高く上蓋部が閉じる。
【0079】
(iii) 上蓋部が閉じる前からの回転アクチュエーターの逆回転駆動を上蓋部が閉じた後も所定時間(例えば2秒間などの数秒間)継続する、又は、
回転アクチュエーターが自由回転可能な状態で上蓋付勢部の上蓋閉付勢力により上蓋部が閉じた後、若しくは上蓋部が閉じる前から、回転アクチュエーターを所定時間逆回転駆動する
ことにより(例えば駆動アームにおける下蓋駆動部分により)、下蓋部が下蓋部回転軸線のまわりに(下蓋閉付勢力に抗して)所要角度回転(逆方向の回転)して下方開口部が開く。すると、下蓋部上に受止された対象物は下方開口部から下方に落下する。
【0080】
(iv) 次いで、回転アクチュエーターを自由回転可能な状態とすることにより、下蓋閉付勢力により下蓋部を正回転させて下方開口部を閉じ、上蓋部及び下蓋部を何れも閉じた状態に戻す。
【0081】
必要に応じ、回転アクチュエーターを自由回転可能な状態とする前に、回転アクチュエーターを(例えば、1秒間前後程度などの短時間)正回転駆動することにより、下蓋部を確実に正回転させて下方開口部を閉じるものとすることができる。
【符号の説明】
【0082】
A 収容装置
B 受容装置
B1 上方開口部
B2 上蓋部
B3 扇形環形板部
B4 支持壁
B5 上蓋付勢部
B6 被駆動張出部
B7 前側傾斜板
B8 後側傾斜板
B8a 突条部
B8b スリット部
C 収容器
J 対象物
R 駆動アーム
R1 上蓋駆動部分
R2 下蓋駆動部分
R3 駆動アーム回転軸
R4 入力カップリング部
10 カバー体
12 ユニット配置部
14 L形蓋
16 板状蓋
18 消臭剤収容部
20 中間蓋体
22 下蓋部
22a 突条部
22b 被駆動平坦部
22c
24 下方開口部
26 下蓋付勢部
30 駆動制御ユニット
32 センサー
34 ギヤードモーター
36 電池
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11