(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026058
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】免税処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20250214BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20250214BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20250214BHJP
【FI】
G07G1/12 361D
G07G1/01 301E
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131407
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 恵司
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142DA04
3E142DA07
3E142EA02
3E142EA04
3E142FA36
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】適切な免税取引を支援する。
【解決手段】免税処理装置は、登録処理部と、入力処理部と、表示処理部と、を備える。前記登録処理部は、商品を登録する。前記入力処理部は、免税取引の指定を受け付ける。前記表示処理部は、前記免税取引の指定に基づいて、前記免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えている場合、通知を表示部に表示させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を登録する登録処理部と、
免税取引の指定を受け付ける入力処理部と、
前記免税取引の指定に基づいて、前記免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えている場合、通知を表示部に表示させる表示処理部と、
免税処理装置。
【請求項2】
前記通知は、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象が存在することを示す通知を含む、
請求項1に記載の免税処理装置。
【請求項3】
前記通知は、登録された商品の一覧において、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象を認識可能な通知を含む、
請求項1に記載の免税処理装置。
【請求項4】
前記免税取引の対象の登録数量は、登録された各商品の登録数量であり、
前記上限数量は、登録された各商品に応じた値である、
請求項1に記載の免税処理装置。
【請求項5】
前記免税取引の対象の登録数量は、各免税区分の登録数量であり、
前記上限数量は、各免税区分に応じた値である、
請求項1に記載の免税処理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
商品を登録する機能と、
免税取引の指定を受け付ける機能と、
前記免税取引の指定に基づいて、登録された1つ以上の商品を含む前記免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えている場合、通知を表示部に表示させる機能と、
を実行させることが可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、免税処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の消費税を免除する免税制度がある。訪日外国人は、日本で販売されている土産物等の商品について免税制度を利用して購入し、帰国の途につくことが多い。
【0003】
免税制度では、一般物品及び消耗品のそれぞれについて、免税対象となる金額の基準が設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、免税制度では、免税対象となる金額の基準は設定されているものの、数量についての基準は設定されていない。そのため、大量に購入した商品を再販することにより、免税分を含めて利益を稼ぐといった事態が起きている。このような事態は、好ましくはない。
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、適切な免税取引を支援する技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、免税処理装置は、登録処理部と、入力処理部と、表示処理部と、を備える。前記登録処理部は、商品を登録する。前記入力処理部は、免税取引の指定を受け付ける。前記表示処理部は、前記免税取引の指定に基づいて、前記免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えている場合、通知を表示部に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係るPOS端末を例示するブロック図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係るPOS端末の補助記憶デバイスに記憶されている商品マスタデータのデータ構造を例示する図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係るPOS端末の補助記憶デバイスに記憶されている免税区分データのデータ構造を例示する図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係るPOS端末の処理回路による免税取引の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係るPOS端末の第1の表示デバイスに表示される第1の通知の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係るPOS端末の第1の表示デバイスに表示される第1の通知の別の例を示す図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態に係るPOS端末の第1の表示デバイスに表示される第1の通知のさらに別の例を示す図である。
【
図8】
図8は、第1の実施形態に係るPOS端末の第1の表示デバイスに表示される第2の通知の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、第1の実施形態に係るPOS端末の処理回路による免税取引の処理の手順の別の例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、第1の実施形態に係るPOS端末の第1の表示デバイスに表示される第2の通知の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、第2の実施形態に係るPOS端末を例示するブロック図である。
【
図12】
図12は、第2の実施形態に係るPOS端末の処理回路による免税取引の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、いくつかの実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。
【0010】
[第1の実施形態]
(構成例)
図1は、POS(Point of sales)端末1を例示するブロック図である。
【0011】
POS端末1は、店での商品の取引を処理する装置である。商品の取引は、店による商品の販売に伴う客から店への費用の受け渡しである。取引は、店の視点では商品の販売の意味を含む。取引は、客の視点では商品の購入の意味を含む。取引を処理することは、取引の決済を処理することを含む。決済は、取引に対する支払いである。決済は、会計の意味を含む。決済を処理することは、決済を完了させることを含む。POS端末1による決済の完了は、取引の成立の意味を含む。ここでは、店は、免税店であるものとする。免税店は、免税により商品を販売することが可能な店である。免税は、消費税を免除することである。そのため、POS端末1は、店での商品の免税取引を処理するものとする。免税取引は、免税を伴う取引である。
【0012】
POS端末1は、処理回路10、メインメモリ11、補助記憶デバイス12、釣銭機インタフェース13、通信インタフェース14、スキャナ15,入力デバイス16、第1の表示デバイス17-1、第2の表示デバイス17-2、印刷デバイス18、リーダ19及び撮影デバイス20を含む。処理回路10、メインメモリ11、補助記憶デバイス12、釣銭機インタフェース13、通信インタフェース14、スキャナ15,入力デバイス16、第1の表示デバイス17-1、第2の表示デバイス17-2、印刷デバイス18、リーダ19及び撮影デバイス20は、互いに信号を入出力可能に接続されている。
図1では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0013】
処理回路10は、POS端末1の中枢部分に相当する。処理回路10は、POS端末1のコンピュータを構成する要素である。処理回路10は、複数の機能による複数の処理を実行する1つ以上の回路を含む。例えば、回路は、プロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(field-Programmable Gate Array)であるが、これらに限定されない。例えば、プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)であるが、これらに限定されない。処理回路10は、メインメモリ11又は補助記憶デバイス12に予め記憶されているプログラムをメインメモリ11に展開する。プログラムは、後述する各部による処理を処理回路10に実行させることが可能なプログラムである。処理回路10は、メインメモリ11に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行可能にする。
【0014】
メインメモリ11は、POS端末1の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ11は、POS端末1のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ11は、揮発性のメモリ領域を、処理回路10によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を含む。例えば、メインメモリ11は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を含む。メインメモリ11は、記憶部の一例である。
【0015】
補助記憶デバイス12は、POS端末1の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス12は、1つ以上の記憶デバイスを含む。記憶デバイスは、EEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等であるが、これらに限定されない。補助記憶デバイス12は、上述のプログラム、処理回路10が各種の処理を行う上で使用するデータ及び処理回路10での処理によって生成されるデータを記憶する。
【0016】
補助記憶デバイス12は、免税処理可能数量記憶領域121を含む。免税処理可能数量記憶領域121は、POS端末1の記憶部の一例である。
【0017】
免税処理可能数量記憶領域121は、商品マスタデータを記憶する。商品マスタデータは、商品毎に、商品データを含む。商品データは、商品コード、商品名、単価、免税区分及び免税処理可能数量の全部又は一部を含む。商品データは、これらの情報以外の情報を含んでもよい。商品コードは、商品を一意に識別可能なコードである。商品名は、商品の名称である。単価は、商品の1つ当たりの価格である。免税区分は、免税制度における商品の区分である。免税区分は、行政庁により設定され得る。例えば、免税区分は、一般物品又は消耗品である。一般物品は、家電及び服等の消耗品以外の商品である。消耗品は、飲食品、薬品及び化粧品等の飲食、服用及び使用によって減る商品である。免税処理可能数量は、POS端末1による免税取引の処理が可能な上限数量である。POS端末1による免税取引の処理が可能であることは、POS端末1による免税取引の決済を処理することが可能であることを含む。POS端末1による免税取引の処理が可能ではないことは、POS端末1による免税取引の決済を処理することが可能ではないことを含む。例えば、数量は、個数といった数の値であるが、量の値でもよい。商品の免税処理可能数量は、商品についての上限数量である。各商品の免税処理可能数量は、適宜設定可能である。各商品の免税処理可能数量は、行政庁によって決められてもよいし、店又は店の事業者により決められてもよい。商品マスタデータは、適宜更新され得る。
【0018】
免税処理可能数量記憶領域121は、免税区分データを記憶する。免税区分データは、各免税区分の免税処理可能数量を含む。例えば、免税区分データは、一般物品の免税処理可能数量及び消耗品の免税処理可能数量を含む。免税区分の免税処理可能数量は、免税区分に含まれる商品全体についての上限数量である。各免税区分の免税処理可能数量は、行政庁によって決められてもよいし、店又は店の事業者により決められてもよい。免税区分データは、適宜更新され得る。
【0019】
釣銭機インタフェース13は、自動釣銭機との間でデータ信号の入出力を行う。例えば釣銭機インタフェース13は、自動釣銭機から投入金額データを受け付ける。釣銭機インタフェース13は、釣銭額データを自動釣銭機に出力する。自動釣銭機は、釣銭額データに応じた釣銭額相当の紙幣又は硬貨を払い出す。
【0020】
通信インタフェース14は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、POS端末1を他の装置と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0021】
スキャナ15は、種々のコードシンボルを読み取り、コードシンボルから情報を取得するデバイスである。例えば、コードシンボルは、バーコードシンボル又は二次元コードシンボルである。コードシンボルは、商品コードを記録した商品のコードシンボルを含んでもよい。商品のコードシンボルは、商品に付された画像である。コードシンボルは会員コードを記録したコードシンボルを含んでもよい。会員コードは、会員を一意に識別可能な識別情報である。会員コードを記録したコードシンボルは、カードに付された画像でもよいし、客の端末に表示可能な画像でもよい。コードシンボルは、コード決済用のコードシンボルを含んでもよい。
【0022】
入力デバイス16は、POS端末1に情報を入力可能なデバイスである。例えば、入力デバイス16は、キーボードを含んでもよい。入力デバイス16は、第1の表示デバイス17-1と共にタッチスクリーンを構成してもよい。
【0023】
第1の表示デバイス17-1は、処理回路10の制御により種々の画像を表示可能なデバイスである。第1の表示デバイス17-1は、主として店員が視認するための店員用の表示デバイスである。例えば、第1の表示デバイス17-1は、液晶ディスプレイ又はEL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。第1の表示デバイス17-1は、表示部の一例である。店員は、ユーザの一例である。
【0024】
第2の表示デバイス17-2は、処理回路10の制御により種々の画像を表示可能なデバイスである。第2の表示デバイス17-2は、主として客が視認するための客用の表示デバイスである。例えば、第2の表示デバイス17-2は、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ等である。第2の表示デバイス17-2は、表示部の一例である。
【0025】
印刷デバイス18は、媒体に対する印刷により取引明細を発行するためのデバイスである。例えば、媒体は、紙である。例えば、印刷デバイス18は、サーマルプリンタ又はインクジェットプリンタ等である。取引明細は、取引の明細を示す媒体である。取引明細は、レシートであるものとして説明する。
【0026】
リーダ19は、カード媒体に記録されたカードデータを読み取るデバイスである。リーダ19は、カード媒体の磁気ストライプに記録されたカードデータを読み取る接触式のリーダを含んでもよい。リーダ19は、カード媒体のIC(Integrated Circuit)タグに記録されたカードデータを読み取る非接触式のリーダを含んでもよい。ICタグは、ICチップ及びアンテナを含む。
【0027】
撮影デバイス20は、処理回路10の制御により撮影可能なデバイスである。例えば、撮影デバイス20は、カメラである。
【0028】
なお、POS端末1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。POS端末1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0029】
処理回路10によって実現される各部について説明する。
処理回路10は、登録処理部101、入力処理部102、計算処理部103、表示処理部104、決済処理部105及び発行処理部106を実現する。処理回路10によって実現される各部は、各機能ということもできる。処理回路10によって実現される各部は、処理回路10及びメインメモリ11を含む制御部に実現されるということもできる。
【0030】
登録処理部101は、商品の登録を処理する。商品の登録は、取引の決済前における取引される商品の登録である。商品の登録は、商品登録ともいう。登録された商品は、登録商品ともいう。例えば、商品登録を処理することは、取引に関するデータを更新することである。取引に関するデータは、1つの取引について、登録商品毎に、登録商品に関するデータを含むことができる。登録商品に関するデータは、登録商品の詳細についてのデータである。登録商品に関するデータは、商品コード、商品名、単価、免税区分及び登録数量の全部又は一部を含む。登録商品に関するデータは、これらの情報以外の情報を含んでもよい。登録商品の登録数量は、登録商品について登録された数量である。例えば、登録数量は、個数といった数の値であるが、量の値でもよい。取引に関するデータは、各取引を管理する取引管理サーバに記憶されていてもよいし、POS端末1のメインメモリ11又は補助記憶デバイス12に記憶されていてもよい。
【0031】
商品登録を処理することは、商品を登録することを含む。商品を登録することは、取引される商品として商品を登録することである。商品を登録することは、新たな商品を登録することを含む。登録処理部101は、商品に関するデータを登録商品に関するデータとして取引に関するデータに追加することにより、新たな商品を登録してもよい。商品を登録することは、登録商品と同じ商品コードで識別される商品を追加で登録することを含む。商品を追加で登録することは、登録商品の登録数量を増やすことである。登録処理部101は、登録商品に関するデータに含まれる登録商品の登録数量を増やすように更新することにより、商品を追加で登録してもよい。
【0032】
商品登録を処理することは、登録商品の登録を解除することを含む。登録商品の登録を解除することは、登録商品の登録数量を減らすことである。登録商品の登録数量を減らすことは、登録商品の登録数量を0にすることを含む。登録処理部101は、登録商品に関するデータに含まれる登録商品の登録数量を減らすように更新することにより、登録商品の登録を解除してもよい。
【0033】
入力処理部102は、POS端末1に対する入力を受け付ける。入力を受け付けることは、入力を取得すること又は入力を処理することを含む。入力処理部102は、店員による入力デバイス16の操作に基づいて、入力デバイス16を介して指示を入力として受け付けることができる。入力処理部102は、撮影デバイス20の撮影に基づいて、撮影デバイス20を介して画像を入力として受け付ける。
【0034】
計算処理部103は、免税取引の対象の登録数量を上限数量と比較する。免税取引の対象の登録数量は、免税取引の対象について登録された数量である。上限数量は、閾値となる免税取引の対象の上限数量である。ここでは、免税取引の対象の上限数量は、免税取引の対象の免税処理可能数量である。免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えている場合、計算処理部103は、免税取引の対象の超過登録数量を求めてもよい。免税取引の対象の超過登録数量は、免税取引の対象の登録数量について上限数量を超えた数量である。免税取引の対象の超過登録数量は、免税取引の対象の登録数量から上限数量を引いて求まる値である。免税取引の対象の登録数量が上限数量以下である場合、計算処理部103は、免税取引の対象の残り登録可能数量を求めてもよい。免税取引の対象の残り登録可能数量は、免税取引の対象の登録数量について上限数量までの数量である。免税取引の対象の残り登録可能数量は、上限数量から免税取引の対象の登録数量を引いて求まる値である。
【0035】
第1の計算態様では、免税取引の対象は、1つの免税取引についての各登録商品である。この例では、免税取引の対象の登録数量は、各登録商品の登録数量である。上限数量は、閾値となる各登録商品の上限数量である。各登録商品の上限数量は、各登録商品に応じた値である。ここでは、各登録商品の上限数量は、各登録商品の免税処理可能数量である。計算処理部103は、取引に関するデータ及び商品マスタデータに基づいて、登録商品毎に、登録商品の登録数量を登録商品の上限数量と比較する。登録商品の登録数量が上限数量を超えている場合、計算処理部103は、登録商品の超過登録数量を求めてもよい。登録商品の超過登録数量は、登録商品の登録数量について上限数量を超えた数量である。登録商品の超過登録数量は、登録商品の登録数量から上限数量を引いて求まる値である。登録商品の登録数量が上限数量以下である場合、計算処理部103は、登録商品の残り登録可能数量を求めてもよい。登録商品の残り登録可能数量は、登録商品の登録数量について上限数量までの数量である。登録商品の残り登録可能数量は、上限数量から登録商品の登録数量を引いて求まる値である。
【0036】
第2の計算態様では、免税取引の対象は、1つの免税取引についての各免税区分である。この例では、免税取引の対象の登録数量は、各免税区分の登録数量である。免税区分の登録数量は、免税区分に含まれる各登録商品の登録数量を合計して求まる数量である。免税区分が一般物品である場合、一般物品の登録数量は、一般物品に含まれる各登録商品の登録数量を合計して求まる数量である。免税区分が消耗品である場合、消耗品の登録数量は、消耗品に含まれる各登録商品の登録数量を合計して求まる数量である。上限数量は、閾値となる各免税区分の上限数量である。各免税区分の上限数量は、各免税区分に応じた値である。ここでは、各免税区分の上限数量は、各免税区分の免税処理可能数量である。計算処理部103は、取引に関するデータ及び免税区分データに基づいて、免税区分毎に、免税区分の登録数量を免税区分の上限数量と比較する。免税区分の登録数量が上限数量を超えている場合、計算処理部103は、免税区分の超過登録数量を求めてもよい。免税区分の超過登録数量は、免税区分の登録数量について上限数量を超えた数量である。免税区分の超過登録数量は、免税区分の登録数量から上限数量を引いて求まる値である。免税区分の登録数量が上限数量以下である場合、計算処理部103は、免税区分の残り登録可能数量を求めてもよい。免税区分の残り登録可能数量は、免税区分の登録数量について上限数量までの数量である。免税区分の残り登録可能数量は、上限数量から免税区分の登録数量を引いて求まる値である。
【0037】
表示処理部104は、第1の表示デバイス17-1における表示を処理する。表示処理部104は、第2の表示デバイス17-2における表示を処理する。
【0038】
決済処理部105は、1つ以上の登録商品に関する取引の決済を処理する。ここでは、決済処理部105は、1つ以上の登録商品に関する免税取引の決済を処理するものとする。決済処理部105は、取引に関するデータに基づいて、免税取引の決済を処理する。免税取引の決済のための決済方法は、オフライン決済及びオンライン決済を含む。オフライン決済は、POS端末1がネットワークを経由した他の装置との連携を要しない決済である。例えば、オフライン決済は、現金等による決済である。オンライン決済は、POS端末1がネットワークを経由した他の装置と連携して実行する決済である。例えば、オンライン決済は、クレジットカード決済、電子マネー決済、デビットカード決済及びコード決済等である。
【0039】
発行処理部106は、レシートを発行する。ここでは、発行処理部106は、免税取引の明細を示すレシートを発行するものとする。例えば、免税取引の明細は、免税取引が行われた店に関する情報、取引日時に関する情報、商品情報及び免税取引の合計金額に関する情報の全部又は一部を含む。免税取引の明細は、これらの情報以外の情報を含んでもよい。例えば、免税取引が行われた店に関する情報は、店の名称を含む。免税取引が行われた店に関する情報は、この情報以外の情報を含んでもよい。例えば、取引日時に関する情報は、取引日時を含む。取引日時に関する情報は、この情報以外の情報を含んでもよい。例えば、商品情報は、免税取引商品毎に、商品コード、商品名、単価、免税区分、取引数量及び取引金額の全部又は一部を含む。商品情報は、これらの情報以外の情報を含んでもよい。免税取引商品は、免税取引された商品である。免税取引された商品は、免税取引について決済済みの商品である。免税取引商品は、登録商品に対応する同じ商品である。取引数量は、登録数量に対応する同じ数量である。取引金額は、免税取引商品の単価と免税取引商品の取引数量との積により求まる額である。取引金額は、登録商品の金額に対応する同じ額である。登録商品の金額は、登録商品の単価と登録商品の登録数量との積により求まる額である。免税取引の合計金額に関する情報は、免税取引の合計金額を含む。免税取引の合計金額は、1つの免税取引についての各免税取引商品の取引金額を合計して求まる額である。
【0040】
図2は、POS端末1の補助記憶デバイス12に記憶されている商品マスタデータのデータ構造を例示する図である。
商品マスタデータは、商品毎に、商品データを含む。商品データは、商品コード、商品名、単価、免税区分及び免税処理可能数量を含む。
【0041】
図3は、POS端末1の補助記憶デバイス12に記憶されている免税区分データのデータ構造を例示する図である。
免税区分データは、各免税区分の免税処理可能数量を含む。
【0042】
(動作例)
POS端末1の処理について説明する。
【0043】
図4は、POS端末1の処理回路10による免税取引の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
処理回路10は、免税取引毎に、
図4に例示する処理を実行することができる。
ここでは、店員は、客が購入しようとする全ての商品の登録後に、入力デバイス16を介して免税宣言を入力するものとする。なお、店員は、客が購入しようとする全ての商品の登録前に、入力デバイス16を介して免税宣言を入力してもよい。免税宣言は、免税取引の指定である。免税取引の指定は、取引を免税取引として指定する指示である。取引を免税取引として指定する指示は、POS端末1に取引を免税取引として処理させるための指示である。
【0044】
処理回路10は、商品登録を処理する(ACT11)。ACT11は、登録処理部101による処理でもよい。ACT11では、例えば、処理回路10は、商品を登録することができる。この場合、処理回路10は、スキャナ15による商品のコードシンボルの読み取りに基づいて、商品の商品コードを取得する。処理回路10は、入力デバイス16を用いた商品の選択に基づいて、商品の商品コードを取得してもよい。処理回路10は、商品コードを含む登録要求を取引管理サーバに出力する。登録要求は、商品を登録することを取引管理サーバに実行させるための要求である。取引管理サーバは、登録要求に含まれる商品コードに応じて、新たな商品を登録することもあるし、登録商品と同じ商品コードで識別される商品を追加で登録することもある。取引管理サーバは、POS端末1に記憶されている商品マスタデータと同様のデータを参照してもよい。商品コードを含む登録要求を取引管理サーバに出力することは、商品を登録することの一例である。
【0045】
ACT11では、例えば、処理回路10は、登録商品の登録を解除することができる。この場合、処理回路10は、スキャナ15による商品のコードシンボルの読み取りに基づいて、商品の商品コードを取得する。処理回路10は、入力デバイス16を用いた商品の選択に基づいて、商品の商品コードを取得してもよい。処理回路10は、商品コードを含む解除要求を取引管理サーバに出力する。解除要求は、店員による入力デバイス16の操作に基づいて入力された登録数量を減らす数量を含んでもよい。解除要求は、登録商品の登録を解除することを取引管理サーバに実行させるための要求である。取引管理サーバは、解除要求に含まれる商品コードに基づいて、登録商品の登録を解除する。商品コードを含む解除要求を取引管理サーバに出力することは、登録商品の登録を解除することの一例である。
【0046】
なお、POS端末1のメインメモリ11又は補助記憶デバイス12が取引に関するデータを記憶する場合もある。この場合、登録処理部101は、免税処理可能数量記憶領域121に記憶されている商品マスタデータを参照し、取得した商品の商品コードに基づいて、商品を登録してもよい。登録処理部101は、取得した商品の商品コードに基づいて、登録商品の登録を解除してもよい。
【0047】
処理回路10は、商品登録の処理に基づいて、登録商品一覧を更新する(ACT12)。ACT12は、表示処理部104による処理でもよい。ACT12では、例えば、処理回路10は、商品登録の処理により更新された取引に関するデータに基づいて、登録商品一覧を更新する。より具体的には、例えば、処理回路10は、取引管理サーバから商品登録の処理により更新された取引に関するデータを受信し、第1表示デバイス17-1または第2表示デバイス17-2に表示させてもよい。または、処理回路10は、メインメモリ11又は補助記憶デバイス12に記憶された、商品登録の処理により更新された取引に関するデータを、第1表示デバイス17-1または第2表示デバイス17-2に表示させてもよい。登録商品一覧は、取引に関するデータに含まれる登録商品の一覧である。登録商品一覧は、登録商品毎に、商品名、単価、登録数量及び金額を含む。登録商品一覧は、登録商品毎に、商品コードを含んでもよい。登録商品一覧を更新することは、登録商品一覧に新たな登録商品を追加することを含むことができる。登録商品一覧を更新することは、登録商品一覧に含まれている登録商品の登録数量を増やすことを含むことができる。登録商品一覧を更新することは、登録商品一覧に含まれている登録商品の登録数量を減らすことを含むことができる。登録商品一覧を更新することは、登録商品一覧に含まれている登録商品を削除することを含むことができる。処理回路10は、更新された登録商品一覧を第1の表示デバイス17-1に表示させる。処理回路10は、更新された登録商品一覧を第2の表示デバイス17-2に表示させてもよい。
【0048】
処理回路10は、免税宣言を受け付ける(ACT13)。ACT13は、入力処理部102による処理でもよい。ACT13では、例えば、処理回路10は、店員による入力デバイス16の操作に基づいて、入力デバイス16を介して免税宣言を受け付けることができる。免税宣言は、第1の表示デバイス17-1に表示されている免税宣言を入力するためのボタンの選択操作に基づいて入力可能でもよい。
【0049】
免税宣言が入力されていない場合(ACT13、NO)、処理は、ACT13からACT11へ遷移する。処理回路10は、免税宣言が入力されるまで、ACT11及びACT12の処理を繰り返す。処理回路10が免税宣言を受け付ける場合(ACT13、YES)、処理は、ACT13からACT14へ遷移する。
【0050】
処理回路10は、免税宣言に基づいて、免税取引の対象の登録数量を免税取引の対象の上限数量と比較する(ACT14)。ACT14は、計算処理部103による処理でもよい。ACT14では、例えば、処理回路10は、第1の計算態様により、登録商品毎に、登録商品の登録数量を登録商品の上限数量と比較することができる。処理回路10は、第2の計算態様により、免税区分毎に、免税区分の登録数量を免税区分の上限数量と比較することができる。
【0051】
なお、処理回路10が第1の計算態様又は第2の計算態様の何れかを実行するのか、第1の計算態様及び第2の計算態様の両方を実行するのかは設定されている。免税処理可能数量が店又は店の事業者の運用で決められている場合、この設定は、店員による入力デバイス16の操作に基づいて変更可能でもよい。処理回路10は、設定に応じて、第1の計算態様又は第2の計算態様の何れかを実行することもあるし、第1の計算態様及び第2の計算態様の両方を実行することもある。
【0052】
免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えていない場合(ACT15、NO)、処理は、ACT15からACT16へ遷移する。免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えている場合(ACT15、YES)、処理は、ACT15からACT19へ遷移する。第1の計算態様では、1つの免税取引についての全ての登録商品で、登録商品の登録数量が登録商品の上限数量を超えていない場合、処理は、ACT15からACT16へ遷移する。1つの免税取引についての少なくとも1つの登録商品で、登録商品の登録数量が登録商品の上限数量を超えている場合、処理は、ACT15からACT19へ遷移する。第2の計算態様では、1つの免税取引についての全ての免税区分で、免税区分の登録数量が免税区分の上限数量を超えていない場合、処理は、ACT15からACT16へ遷移する。1つの免税取引についての少なくとも1つの免税区分で、免税区分の登録数量が免税区分の上限数量を超えている場合、処理は、ACT15からACT19へ遷移する。
【0053】
免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えている場合、後述するACT19及びACT20のように、処理回路10は、免税取引の決済を処理する前に、通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる。以下では、処理回路10が通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる例について説明するが、処理回路10は、通知を第2の表示デバイス17-2に表示させてもよい。通知は、免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えていることに関する通知である。通知は、免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えていることを視覚的に認識可能な通知であれよい。
【0054】
第1の計算態様では、通知は、1つの免税取引についての少なくとも1つの登録商品で、登録商品の登録数量が登録商品の上限数量を超えていることに関する通知である。通知は、1つの免税取引についての少なくとも1つの登録商品で、登録商品の登録数量が登録商品の上限数量を超えていることを視覚的に認識可能な通知であれよい。
【0055】
第2の計算態様では、通知は、1つの免税取引についての少なくとも1つの免税区分で、免税区分の登録数量が免税区分の上限数量を超えていることに関する通知である。通知は、1つの免税取引についての少なくとも1つの免税区分で、免税区分の登録数量が免税区分の上限数量を超えていることを視覚的に認識可能な通知であれよい。
【0056】
通知の表示態様は、登録商品一覧において通知を表示する態様でもよいし、登録商品一覧とは異なる画像において通知を表示する態様でもよい。通知の構成態様は、通知を視覚的に認識可能にするために、文字等のメッセージにより通知を構成する態様でもよいし、色、模様、マーク又はフォントの態様等により通知を構成する態様でもよい。フォントの態様は、文字列を視覚的に認識可能な態様である。フォントの態様は、書体、サイズ、太字、斜体又は下線部の表示等であるが、これらに限定されない。例えば、通知は、第1の通知及び第2の通知を含む。
【0057】
第1の通知は、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを示す通知である。ここでは、第1の通知の表示態様は、登録商品一覧とは異なる画像において第1の通知を表示する態様であるものとして説明する。第1の通知の構成態様は、メッセージにより第1の通知を構成する態様であるものとして説明する。
【0058】
第2の通知は、登録商品一覧において、上限数量を超えている免税取引の対象を認識可能な通知である。上限数量を超えている免税取引の対象を認識可能な通知は、上限数量を超えている免税取引の対象を視覚的に認識可能な通知であればよい。上限数量を超えている免税取引の対象を認識可能な通知は、文字等のメッセージにより、上限数量を超えている免税取引の対象を明示的に示す通知でもよい。上限数量を超えている免税取引の対象を認識可能な通知は、色、模様、マーク又はフォントの態様等により、上限数量を超えている免税取引の対象を、上限数量を超えていない免税取引の対象と識別可能な態様で示す通知でもよい。ここでは、第2の通知の表示態様は、登録商品一覧において第2の通知を表示する態様であるものとして説明する。第2の通知の構成態様は、色により第2の通知を構成する態様であるものとして説明する。
【0059】
処理回路10は、締め操作の指示を受け付ける(ACT16)。ACT16は、入力処理部102による処理でもよい。ACT16では、例えば、処理回路10は、店員による入力デバイス16の操作に基づいて、入力デバイス16を介して締め操作の指示を受け付けることができる。締め操作の指示は、POS端末1において商品登録の処理を終了させるための指示である。締め操作に基づく指示は、POS端末1において免税取引の決済の処理を開始させるための指示である。締め操作の指示は、免税取引の決済のための決済方法を指摘する指示を含むことができる。締め操作の指示は、現金決済等のオフライン決済を免税取引の決済のための決済方法として指定する指示を含んでもよい。締め操作の指示は、クレジットカード決済、電子マネー決済、デビットカード決済又はコード決済等のオンライン決済を免税取引の決済のための決済方法として指定する指示を含んでもよい。締め操作の指示は、第1の表示デバイス17-1に表示されている締め操作の指示を入力するためのボタンの選択操作に基づいて入力可能でもよい。
【0060】
処理回路10は、締め操作の指示に基づいて、免税取引の決済を処理する(ACT17)。ACT17は、決済処理部105による処理でもよい。ACT17では、例えば、決済処理部105は、免税宣言に基づいて、取引の決済を免税取引の決済として処理する。決済処理部105は、取引に関するデータに基づいて、免税取引の決済を処理する。
【0061】
処理回路10は、レシートを発行する(ACT18)。ACT18は、発行処理部106による処理でもよい。ACT18では、例えば、処理回路10は、免税取引の決済の処理に基づいて、レシートを発行する。
【0062】
処理回路10は、第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる(ACT19)。ACT19は、表示処理部104による処理でもよい。
【0063】
処理回路10は、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを示す第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させることができる。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを店員に認識させることができる。店員は、第2の通知の前に第1の通知を確認することで、商品一覧において表示される第2の通知が何を表しているのかを予め把握することができる。
【0064】
第1の通知は、上限数量を超えている免税取引の対象の識別情報を含んでもよい。例えば、免税取引の対象の識別情報は、免税取引の対象を識別可能な免税取引の対象の名称であるが、これに限定されない。これにより、POS端末1は、登録数量を減らす必要のある免税取引の対象を店員に認識させることができる。
【0065】
第1の通知は、上限数量を超えている免税取引の対象の上限数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象の上限数量を店員に認識させることができる。
【0066】
第1の通知は、上限数量を超えている免税取引の対象の超過登録数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象について、登録数量を減らす必要のある数量を店員に認識させることができる。
【0067】
第1の計算態様における第1の通知について説明する。
処理回路10は、上限数量を超えている登録商品が存在することを示す第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させることができる。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている登録商品が存在することを店員に認識させることができる。
【0068】
第1の通知は、上限数量を超えている登録商品の識別情報を含んでもよい。例えば、登録商品の識別情報は、登録商品を識別可能な登録商品の商品名であるが、JAN(Japanese Article Number)コード等の商品コードでもよく、これに限定されない。これにより、POS端末1は、登録数量を減らす必要のある登録商品を店員に認識させることができる。なお、POS端末1は、一取引において、上限数量を超えている免税取引の対象の商品が複数存在する場合は、上限数量を超えているそれぞれの商品を特定する商品名やJANコード等の登録商品の識別情報を、第1の通知に含めてもよい。
【0069】
第1の通知は、上限数量を超えている登録商品の上限数量を含んでもよい。これにより、処理回路10は、上限数量を超えている登録商品の上限数量を店員に認識させることができる。
【0070】
第1の通知は、上限数量を超えている登録商品の超過登録数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている登録商品について、登録数量を減らす必要のある数量を店員に認識させることができる。
【0071】
第2の計算態様における第1の通知について説明する。
処理回路10は、上限数量を超えている免税区分が存在することを示す第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させることができる。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分が存在することを店員に認識させることができる。
【0072】
第1の通知は、上限数量を超えている免税区分の識別情報を含んでもよい。例えば、免税区分の識別情報は、免税区分を識別可能な免税区分の名称であるが、これに限定されない。これにより、POS端末1は、登録数量を減らす必要のある免税区分を店員に認識させることができる。
【0073】
第1の通知は、上限数量を超えている免税区分の上限数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分の上限数量を店員に認識させることができる。
【0074】
第1の通知は、上限数量を超えている免税区分の超過登録数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分について、登録数量を減らす必要のある数量を店員に認識させることができる。
【0075】
なお、処理回路10は、第1の通知を第2の表示デバイス17-2に表示させることができる。これにより、POS端末1は、店員を介在させることなく、どの登録商品の登録数量を減らすのかを客に検討させるきっかけを与えることができる。
【0076】
処理回路10は、第2の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる(ACT20)。ACT20は、表示処理部104による処理でもよい。ACT20では、例えば、処理回路10は、第1の通知の消去の指示に基づいて、第1の表示デバイス17-1に表示されている第1の通知を消去する。第1の通知の消去の指示は、第1の表示デバイス17-1に表示されている第1の通知の消去の指示を入力するためのボタンの選択操作に基づいて入力可能でもよい。処理回路10は、第1の通知の消去に基づいて、登録商品一覧を第1の表示デバイス17-1に表示させる。処理回路10は、第1の表示デバイス17-1に表示されている登録商品一覧において、第2の通知を表示させる。
【0077】
第2の通知は、登録商品一覧において、上限数量を超えている免税取引の対象を認識可能な通知である。例えば、第2の通知は、上限数量を超えている免税取引の対象の表示領域の色を、上限数量を超えていない免税取引の対象の表示領域の色とは異なる色で示す通知である。これにより、POS端末1は、登録数量を減らす必要のある免税取引の対象を店員に認識させることができる。なお、第2の通知は、上限数量を超えている免税取引の対象を示す文字列のフォントサイズを、上限数量を超えていない免税取引の対象を示す文字列のフォントサイズと変えて(例えば、上限数量を超えている免税取引の対象を示す文字のフォントサイズを大きなサイズとして表示させる)表示させる態様であってもよい。また、第2の通知は、上限数量を超えている免税取引の対象を示す文字列を太字、斜体、下線部を表示させる等して、上限数量を超えていない免税取引の対象を示す文字列と変えて表示させる態様であってもよい。
【0078】
第1の計算態様では、第2の通知は、登録商品一覧において、上限数量を超えている登録商品を認識可能な通知である。例えば、第2の通知は、上限数量を超えている登録商品の表示領域の色を、上限数量を超えていない登録商品の表示領域の色とは異なる色で示す通知である。例えば、登録商品の表示領域は、商品名、単価、登録数量及び金額等の登録商品についての情報を表示する領域である。これにより、POS端末1は、登録数量を減らす必要のある登録商品を店員に認識させることができる。
【0079】
第2の計算態様では、第2の通知は、登録商品一覧において、上限数量を超えている免税区分を認識可能な通知である。例えば、第2の通知は、上限数量を超えている免税区分に含まれる登録商品の表示領域の色を、上限数量を超えていない免税区分に含まれる登録商品の表示領域の色とは異なる色で示す通知である。これにより、POS端末1は、登録数量を減らす必要のある免税区分に含まれる登録商品を店員に認識させることができる。
【0080】
なお、処理回路10は、第2の通知を第2の表示デバイス17-2に表示させることができる。これにより、POS端末1は、店員を介在させることなく、どの登録商品の登録数量を減らすのかを客に検討させるきっかけを与えることができる。
【0081】
処理回路10は、第2の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させた後、処理は、ACT2からACT11へ遷移する。店員は、上限数量を超えている免税取引の対象の登録数量を減らすためにPOS端末1を操作する。ACT11では、処理回路10は、店員によるPOS端末1の操作に基づいて、登録商品の登録を解除する。
【0082】
ACT19における第1の通知の表示例について説明する。
図5は、POS端末1の第1の表示デバイス17-1に表示される第1の通知の一例を示す図である。
第1の表示デバイス17-1は、第1の通知CA及び「確認」ボタンBAを含む画像AAを表示する。第1の通知CAは、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを示すメッセージである。「確認」ボタンBAは、第1の表示デバイス17-1に表示されている画像AAの消去の指示を入力するためのボタンである。「確認」ボタンBAは、第1の通知の消去の指示を入力するためのボタンの一例である。
【0083】
図6は、POS端末1の第1の表示デバイス17-1に表示される第1の通知の別の例を示す図である。
図6は、第1の計算態様における第1の通知を示す。
第1の表示デバイス17-1は、第1の通知CB、第1の通知CC及び「確認」ボタンBBを含む画像ABを表示する。第1の通知CBは、上限数量を超えている登録商品が存在することを示すメッセージである。第1の通知CCは、上限数量を超えている登録商品の商品名を示すメッセージである。「確認」ボタンBBは、第1の表示デバイス17-1に表示されている画像ABの消去の指示を入力するためのボタンである。「確認」ボタンBBは、第1の通知の消去の指示を入力するためのボタンの一例である。
【0084】
図7は、POS端末1の第1の表示デバイス17-1に表示される第1の通知のさらに別の例を示す図である。
図7は、第2の計算態様における第1の通知を示す。
第1の表示デバイス17-1は、第1の通知CD、第1の通知CE及び「確認」ボタンBCを含む画像ACを表示する。第1の通知CDは、上限数量を超えている免税区分が存在することを示すメッセージである。第1の通知CEは、上限数量を超えている免税区分の名称を示すメッセージである。「確認」ボタンBCは、第1の表示デバイス17-1に表示されている画像ACの消去の指示を入力するためのボタンである。「確認」ボタンBCは、第1の通知の消去の指示を入力するためのボタンの一例である。
【0085】
ACT20における第2の通知の表示例について説明する。
図8は、POS端末1の第1の表示デバイス17-1に表示される第2の通知の一例を示す図である。
図8は、第1の計算態様における第2の通知を示す。
第1の表示デバイス17-1は、登録商品一覧DA及び第2の通知CFを含む画像AD、「免税」ボタンBD並びに「現計」ボタンBEを表示する。登録商品一覧DAは、登録商品毎の表示領域に、商品名、単価、点数及び金額を含む画像である。点数は、登録数量を指す。第2の通知CFは、登録商品一覧DAにおいて、上限数量を超えている登録商品Zを認識可能な通知である。第2の通知CFは、上限数量を超えている登録商品Zの表示領域の色を、上限数量を超えていない登録商品の表示領域の色とは異なる色で示す通知である。「免税」ボタンBDは、免税宣言を入力するためのボタンである。「現計」ボタンBEは、締め操作の指示を入力するためのボタンである。
【0086】
図9は、POS端末1の処理回路10による免税取引の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
処理回路10は、免税取引毎に、
図9に例示する処理を実行することができる。
ここでは、店員は、客が購入しようとする商品の登録を開始する前に、入力デバイス16を介して免税宣言を入力するものとする。なお、店員は、客が購入しようとする商品の登録の開始後から客が購入しようとする全ての商品の登録を終える前までの間に、入力デバイス16を介して免税宣言を入力してもよい。店員は、客が購入しようとする全ての商品の登録後に、入力デバイス16を介して免税宣言を入力してもよい。
【0087】
処理回路10は、免税宣言を受け付ける(ACT32)。ACT31は、入力処理部102による処理でもよい。ACT31の処理は、ACT13の処理と同様でもよい。
【0088】
処理回路10は、商品登録を処理する(ACT32)。ACT32は、登録処理部101による処理でもよい。ACT32の処理は、ACT11の処理と同様でもよい。
【0089】
処理回路10は、商品登録の処理に基づいて、登録商品一覧を更新する(ACT33)。ACT33は、表示処理部104による処理でもよい。ACT33の処理は、ACT12の処理と同様でもよい。
【0090】
処理回路10は、免税宣言に基づいて、登録商品一覧において、免税取引の対象の上限数量に基づく値を表示させる。例えば、処理回路10は、免税宣言に基づいて、登録商品一覧において、免税取引の対象の上限数量に基づく値の表示欄を表示させる。処理回路10は、免税取引の対象の上限数量に基づく値の表示欄において、免税取引の対象の上限数量に基づく値を表示させる。これにより、POS端末1は、免税取引の対象について、上限数量を店員に意識させることができる。そのため、店員は、免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えないように意識しながらPOS端末1を操作することができる。
【0091】
処理回路10は、登録商品一覧において、免税取引の対象の上限数量に基づく値を免税取引の対象の登録数量と比較可能な態様で表示させてもよい。例えば、比較可能な態様は、免税取引の対象の上限数量に基づく値の表示欄と免税取引の対象の登録数量の表示欄とを隣り合う位置に並べる態様である。これにより、POS端末1は、免税取引の対象について、上限数量までの数量を店員に意識させることができる。
【0092】
一例では、免税取引の対象の上限数量に基づく値は、免税取引の対象の上限数量である。これにより、POS端末1は、免税取引の対象について、上限数量を店員に認識させることができる。
【0093】
別の例では、免税取引の対象の上限数量に基づく値は、免税取引の対象の残り登録可能数量である。この場合、免税取引の対象の上限数量に基づく値は、免税取引の対象の登録数量が変わる毎に、変化する。これにより、POS端末1は、免税取引の対象について、上限数量までの数量を店員に認識させることができる。
【0094】
第1の計算態様における上限数量に基づく値について説明する。
処理回路10は、免税宣言に基づいて、登録商品一覧において、登録商品の上限数量に基づく値を表示させる。処理回路10は、登録商品一覧において、登録商品毎に、登録商品の上限数量に基づく値を表示させる。これにより、POS端末1は、登録商品毎に、上限数量を店員に意識させることができる。そのため、店員は、登録商品毎に、登録商品の登録数量が上限数量を超えないように意識しながらPOS端末1を操作することができる。
【0095】
処理回路10は、登録商品一覧において、登録商品毎に、登録商品の上限数量に基づく値を登録商品の登録数量と比較可能な態様で表示させてもよい。例えば、比較可能な態様は、登録商品の上限数量に基づく値の表示欄と登録商品の登録数量の表示欄とを隣り合う位置に並べる態様である。これにより、POS端末1は、登録商品毎に、上限数量までの数量を店員に意識させることができる。
【0096】
一例では、登録商品の上限数量に基づく値は、登録商品の上限数量である。これにより、POS端末1は、登録商品毎に、上限数量を店員に認識させることができる。
【0097】
別の例では、登録商品の上限数量に基づく値は、登録商品の残り登録可能数量である。この場合、登録商品の上限数量に基づく値は、登録商品の登録数量が変わる毎に、変化する。これにより、POS端末1は、登録商品毎に、上限数量までの数量を店員に認識させることができる。
【0098】
第1の計算態様における上限数量に基づく値について説明する。
処理回路10は、免税宣言に基づいて、登録商品一覧において、免税区分の上限数量に基づく値を表示させる。処理回路10は、登録商品一覧において、免税区分毎に、免税区分の上限数量に基づく値を表示させる。これにより、POS端末1は、免税区分毎に、上限数量を店員に意識させることができる。そのため、店員は、免税区分毎に、免税区分の登録数量が上限数量を超えないように意識しながらPOS端末1を操作することができる。
【0099】
処理回路10は、登録商品一覧において、免税区分毎に、免税区分の上限数量に基づく値を免税区分の登録数量と比較可能な態様で表示させてもよい。例えば、比較可能な態様は、免税区分の上限数量に基づく値の表示欄と免税区分の登録数量の表示欄とを隣り合う位置に並べる態様である。これにより、POS端末1は、免税区分毎に、上限数量までの数量を店員に意識させることができる。
【0100】
一例では、免税区分の上限数量に基づく値は、免税区分の上限数量である。これにより、POS端末1は、免税区分毎に、上限数量を店員に認識させることができる。
【0101】
別の例では、免税区分の上限数量に基づく値は、免税区分の残り登録可能数量である。この場合、免税区分の上限数量に基づく値は、免税区分の登録数量が変わる毎に、変化する。これにより、POS端末1は、免税区分毎に、上限数量までの数量を店員に認識させることができる。
【0102】
処理回路10は、免税宣言に基づいて、免税取引の対象の登録数量を免税取引の対象の上限数量と比較する(ACT34)。ACT34は、計算処理部103による処理でもよい。ACT34では、例えば、処理回路10は、免税宣言の後における商品登録の処理毎に、免税取引の対象の登録数量を免税取引の対象の上限数量と比較する。処理回路10は、第1の計算態様により、登録商品毎に、登録商品の登録数量を登録商品の上限数量と比較することができる。処理回路10は、第2の計算態様により、免税区分毎に、免税区分の登録数量を免税区分の上限数量と比較することができる。処理回路10は、設定に応じて、第1の計算態様又は第2の計算態様の何れかを実行することもあるし、第1の計算態様及び第2の計算態様の両方を実行することもある。
【0103】
免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えていない場合(ACT35、NO)、処理は、ACT35からACT37へ遷移する。免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えている場合(ACT35、YES)、処理は、ACT35からACT36へ遷移する。第1の計算態様では、1つの免税取引についての全ての登録商品で、登録商品の登録数量が登録商品の上限数量を超えていない場合、処理は、ACT35からACT37へ遷移する。1つの免税取引についての少なくとも1つの登録商品で、登録商品の登録数量が登録商品の上限数量を超えている場合、処理は、ACT35からACT36へ遷移する。第2の計算態様では、1つの免税取引についての全ての免税区分で、免税区分の登録数量が免税区分の上限数量を超えていない場合、処理は、ACT35からACT37へ遷移する。1つの免税取引についての少なくとも1つの免税区分で、免税区分の登録数量が免税区分の上限数量を超えている場合、処理は、ACT35からACT36へ遷移する。
【0104】
免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えている場合、後述するACT36のように、処理回路10は、免税取引の決済を処理する前に、通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる。以下では、処理回路10が通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる例について説明するが、処理回路10は、通知を第2の表示デバイス17-2に表示させてもよい。
【0105】
処理回路10は、第2の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる(ACT36)。ACT36は、表示処理部104による処理でもよい。ACT36では、例えば、処理回路10は、第1の表示デバイス17-1に表示されている登録商品一覧において、第2の通知を表示させる。例えば、処理回路10は、客が購入しようとする全ての商品を登録する前に、第2の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させることができる。そのため、店員は、免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えた時点で、免税取引の対象の登録数量を減らすための操作をすることができる。
【0106】
第2の通知は、登録商品一覧において、上限数量を超えている免税取引の対象を認識可能な通知である。例えば、第2の通知は、上限数量を超えている免税取引の対象の表示領域の色を、上限数量を超えていない免税取引の対象の表示領域の色とは異なる色で示す通知である。これにより、POS端末1は、登録数量を減らす必要のある免税取引の対象を店員に認識させることができる。
【0107】
なお、処理回路10は、第2の通知を第2の表示デバイス17-2に表示させることができる。これにより、POS端末1は、店員を介在させることなく、どの登録商品の登録数量を減らすのかを客に検討させるきっかけを与えることができる。
【0108】
処理回路10は、締め操作の指示を受け付ける(ACT37)。ACT37は、入力処理部102による処理でもよい。ACT37の処理は、ACT16の処理と同様でもよい。
【0109】
締め操作の指示が入力されていない場合(ACT37、NO)、処理は、ACT37からACT32へ遷移する。処理回路10は、締め操作の指示が入力されるまで、ACT32~ACT36の処理を繰り返す。なお、免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えている場合、店員は、上限数量を超えている免税取引の対象の登録数量を減らすためにPOS端末1を操作する。ACT32では、処理回路10は、店員によるPOS端末1の操作に基づいて、登録商品の登録を解除する。処理回路10が締め操作の指示を受け付ける場合(ACT37、YES)、処理は、ACT37からACT38へ遷移する。
【0110】
処理回路10は、締め操作の指示に基づいて、免税取引の決済を処理する(ACT38)。ACT38は、決済処理部105による処理でもよい。ACT38では、例えば、決済処理部105は、免税宣言に基づいて、取引の決済を免税取引の決済として処理する。決済処理部105は、取引に関するデータに基づいて、免税取引の決済を処理する。ACT38の処理は、ACT17の処理と同様でもよい。
【0111】
処理回路10は、レシートを発行する(ACT39)。ACT39は、発行処理部106による処理でもよい。ACT39の処理は、ACT18の処理と同様でもよい。
【0112】
なお、免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えている場合、処理回路10は、第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させてもよい。この場合、処理回路10は、ACT36において第2の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる前に、第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させてもよい。第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる処理は、ACT19の処理と同様でもよい。これにより、POS端末1は、第1の通知の表示により、商品一覧において表示される第2の通知が何を表しているのかを、第2の通知の表示前に店員に認識させることができる。処理回路10は、ACT20の処理と同様に、第1の通知の消去後に、第2の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させてもよい。処理回路10は、免税宣言を受け付けた後から締め操作の指示を受け付ける前までの間に1回のみ第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させてもよい。例えば、処理回路10は、免税宣言を受け付けた後、商品登録の処理に基づいて最初に免税取引の対象の登録数量が免税取引の対象の上限数量を超えた場合にのみ、第1の通知を第1の表示デバイス17-1に表示させる。これにより、POS端末1は、第1の通知を複数回表示することを防ぎ、店員が必要なタイミングに限って第1の通知を表示することができる。処理回路10は、第1の通知を第2の表示デバイス17-2に表示させてもよい。
【0113】
ACT36における第2の通知の表示例について説明する。
図10は、POS端末1の第1の表示デバイス17-1に表示される第2の通知の一例を示す図である。
図10は、第1の計算態様における第2の通知を示す。
第1の表示デバイス17-1は、登録商品一覧DB及び第2の通知CGを含む画像AE、「免税」ボタンBF並びに「現計」ボタンBGを表示する。登録商品一覧DBは、登録商品毎の表示領域に、商品名、単価、点数、上限及び金額を含む画像である。点数は、登録数量を指す。上限は、上限数量に基づく値の一例である上限数量を指す。登録商品毎の表示領域において、上限の表示欄は、点数の表示欄と隣り合う位置である。第2の通知CGは、登録商品一覧DBにおいて、上限数量を超えている登録商品Zを認識可能な通知である。第2の通知CGは、上限数量を超えている登録商品Zの表示領域の色を、上限数量を超えていない登録商品の表示領域の色とは異なる色で示す通知である。「免税」ボタンBFは、免税宣言を入力するためのボタンである。「現計」ボタンBGは、締め操作の指示を入力するためのボタンである。
【0114】
上記説明では、商品登録機能及び決済機能を有し、店員が商品登録及び決済に介在するPOS端末1を免税処理装置の例にして説明したが、これに限定されない。免税処理装置は、商品登録機能及び決済機能を有し、店員が介在することなく、客が商品登録及び決済を行うことのできるPOS端末でもよい。免税処理装置は、商品登録機能を有し、店員が商品登録に介在する登録装置でもよい。この例では、決済は、決済装置で客によって行われてもよい。免税処理装置は、商品登録機能を有し、客が商品登録を行う装置でもよい。客が商品登録を行う装置は、ショッピングカートに搭載された専用の端末でもよいし、店等が予め用意した携帯端末でもよいし、客自身が所有する携帯端末でもよい。商品登録及決済が別々の装置で処理される場合、商品登録を処理する装置は、
図4のACT11~ACT16、ACT19及びACT20の処理を実行することができる。決済を処理する装置は、
図4のACT16~ACT18の処理を実行することができる。
また、処理回路10が、免税取引毎に、
図4または
図9に示す処理を実行することを説明したが、取引管理サーバにおいて処理回路10が実行する機能を持たせ、取引管理サーバが
図4または
図9に示す処理を実行する形態であってもよい。
【0115】
第1の実施形態によれば、POS端末1は、免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えている場合、通知を第1の表示デバイス17-1に表示させることができる。
これにより、POS端末1は、免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えていることを店員に認識させることができる。店員は、通知をきっかけにして、決済前に、上限数量を超えている免税取引の対象の登録数量を減らすためにPOS端末1を操作することができる。そのため、POS端末1は、いわゆる爆買いを防止し、商品の独占を廃止し、広く全体に商品が行き渡るようにすることができる。このように、POS端末1は、適切な免税取引を支援することができる。
【0116】
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様であってもよい部分については、同様の符号を付し、その説明を省略する。
【0117】
(構成例)
図11は、POS端末1を例示するブロック図である。
POS端末1は、第1の実施形態と同様に、処理回路10、メインメモリ11、補助記憶デバイス12、釣銭機インタフェース13、通信インタフェース14、スキャナ15,入力デバイス16、第1の表示デバイス17-1、第2の表示デバイス17-2、印刷デバイス18、リーダ19及び撮影デバイス20を含む。
【0118】
処理回路10は、第1の実施形態と同様に、登録処理部101、入力処理部102、計算処理部103、表示処理部104、決済処理部105及び発行処理部106を実現する。処理回路10は、さらに、通信処理部107及び生成処理部108を実現する。
【0119】
計算処理部103は、第1の実施形態と異なり、登録数量に代えて、登録数量に対応する同じ数量の取引数量を処理する。計算処理部103は、免税取引の対象の取引数量を上限数量と比較する。免税取引の対象の取引数量は、免税取引の対象について免税取引された数量である。上限数量は、閾値となる免税取引の対象の上限数量である。ここでは、免税取引の対象の上限数量は、免税取引の対象の免税処理可能数量である。免税取引の対象の取引数量が上限数量を超えている場合、計算処理部103は、免税取引の対象の超過取引数量を求めてもよい。免税取引の対象の超過取引数量は、免税取引の対象の取引数量について上限数量を超えた数量である。免税取引の対象の超過取引数量は、免税取引の対象の取引数量から上限数量を引いて求まる値である。
【0120】
第1の計算態様では、免税取引の対象は、1つの免税取引についての各免税取引商品である。この例では、免税取引の対象の取引数量は、各免税取引商品の取引数量である。上限数量は、閾値となる各免税取引商品の上限数量である。各免税取引商品の上限数量は、各免税取引商品に応じた値である。ここでは、各免税取引商品の上限数量は、各免税取引商品の免税処理可能数量である。計算処理部103は、取引に関するデータ及び商品マスタデータに基づいて、免税取引商品毎に、免税取引商品の取引数量を免税取引商品の上限数量と比較する。免税取引商品の取引数量が上限数量を超えている場合、計算処理部103は、免税取引商品の超過取引数量を求めてもよい。免税取引商品の超過取引数量は、免税取引商品の取引数量について上限数量を超えた数量である。免税取引商品の超過取引数量は、免税取引商品の取引数量から上限数量を引いて求まる値である。
【0121】
第2の計算態様では、免税取引の対象は、1つの免税取引についての各免税区分である。この例では、免税取引の対象の取引数量は、各免税区分の取引数量である。免税区分の取引数量は、免税区分に含まれる各免税取引商品の取引数量を合計して求まる数量である。免税区分が一般物品である場合、一般物品の取引数量は、一般物品に含まれる各免税取引商品の取引数量を合計して求まる数量である。免税区分が消耗品である場合、消耗品の取引数量は、消耗品に含まれる各免税取引商品の取引数量を合計して求まる数量である。上限数量は、閾値となる各免税区分の上限数量である。各免税区分の上限数量は、各免税区分に応じた値である。ここでは、各免税区分の上限数量は、各免税区分の免税処理可能数量である。計算処理部103は、取引に関するデータ及び免税区分データに基づいて、免税区分毎に、免税区分の取引数量を免税区分の上限数量と比較する。免税区分の取引数量が上限数量を超えている場合、計算処理部103は、免税区分の超過取引数量を求めてもよい。免税区分の超過取引数量は、免税区分の取引数量について上限数量を超えた数量である。免税区分の超過取引数量は、免税区分の取引数量から上限数量を引いて求まる値である。
【0122】
通信処理部107は、ネットワークNWを介して、サーバ2等の他の装置と通信する。例えば、通信処理部107は、ネットワークNWを介して、情報を出力する。
【0123】
生成処理部108は、免税取引情報を生成する。免税取引情報は、免税取引に関する情報である。例えば、免税取引情報は、免税制度で規定される購入記録情報である。免税取引情報は、パスポート情報を含む。パスポート情報は、パスポートに記載された免税取引の客の個人情報である。例えば、パスポート情報は、氏名、国籍及び生年月日等であるが、これらに限定されない。パスポート情報は、これらの情報以外の情報を含んでもよい。免税取引情報は、免税取引商品毎に、免税取引商品情報を含む。免税取引商品情報は、免税取引商品に関する情報である。例えば、免税取引商品情報は、商品名、単価、免税区分、取引数量及び取引金額等であるが、これらに限定されない。免税取引商品情報は、これらの情報以外の情報を含んでもよい。免税取引情報は、パスポート情報及び免税取引商品毎の免税取引商品情報以外の情報を含んでもよい。
【0124】
サーバ2は、免税取引毎の免税取引情報を管理する装置である。サーバ2は、国税庁等の行政庁のサーバでもよい。
【0125】
POS端末1は、ネットワークNWを介して、サーバ2と通信自在に接続する。ネットワークNWは、インターネット、携帯通信網及びLAN(Local Area Network)等の種々のネットワークのうちの1以上のネットワークで構成される。1以上のネットワークは、無線ネットワークを含んでもよいし、有線ネットワークを含んでもよい。
【0126】
(動作例)
POS端末1の処理について説明する。
図12は、POS端末1の処理回路10による免税取引の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0127】
処理回路10は、免税取引毎に、
図12に例示する処理を実行することができる。
【0128】
処理回路10は、商品登録を処理する(ACT41)。ACT41は、登録処理部101による処理でもよい。ACT41の処理は、ACT11の処理と同様でもよい。
【0129】
処理回路10は、商品登録の処理に基づいて、登録商品一覧を更新する(ACT42)。ACT42は、表示処理部104による処理でもよい。ACT42の処理は、ACT12の処理と同様でもよい。
【0130】
処理回路10は、免税宣言を受け付ける(ACT43)。ACT43は、入力処理部102による処理でもよい。ACT43の処理は、ACT13の処理と同様でもよい。
【0131】
免税宣言が入力されていない場合(ACT43、NO)、処理は、ACT43からACT41へ遷移する。処理回路10は、免税宣言が入力されるまで、ACT41及びACT42の処理を繰り返す。処理回路10が免税宣言を受け付ける場合(ACT43、YES)、処理は、ACT43からACT44へ遷移する。
【0132】
処理回路10は、撮影デバイス20による客のパスポートの撮影に基づいて、撮影デバイス20を介してパスポート画像を受け付ける(ACT44)。ACT44は、入力処理部102による処理でもよい。例えば、処理回路10は、免税宣言に基づいて、撮影デバイス20でパスポートを撮影させるための案内を示す画像を第1の表示デバイス17-1に表示する。店員は、客のパスポートを撮影デバイス20で撮影する。処理回路10は、撮影デバイス20を介して受け付けたパスポート画像をメインメモリ11又は補助記憶デバイス12に保存する。
【0133】
処理回路10は、締め操作の指示を受け付ける(ACT45)。ACT45は、入力処理部102による処理でもよい。ACT45の処理は、ACT16の処理と同様でもよい。
【0134】
処理回路10は、締め操作の指示に基づいて、免税取引の決済を処理する(ACT46)。ACT46は、決済処理部105による処理でもよい。ACT46では、例えば、決済処理部105は、免税宣言に基づいて、取引の決済を免税取引の決済として処理する。決済処理部105は、取引に関するデータに基づいて、免税取引の決済を処理する。
【0135】
処理回路10は、免税取引の決済に基づいて、免税取引の対象の取引数量を免税取引の対象の上限数量と比較する(ACT47)。ACT47は、計算処理部103による処理でもよい。ACT47では、例えば、処理回路10は、免税宣言に基づいて、免税取引の決済の処理後に、免税取引の対象の取引数量を免税取引の対象の上限数量と比較する。処理回路10は、第1の計算態様により、免税取引商品毎に、免税取引商品の取引数量を免税取引商品の上限数量と比較することができる。処理回路10は、第2の計算態様により、免税区分毎に、免税区分の取引数量を免税区分の上限数量と比較することができる。処理回路10は、設定に応じて、第1の計算態様又は第2の計算態様の何れかを実行することもあるし、第1の計算態様及び第2の計算態様の両方を実行することもある。
【0136】
処理回路10は、免税取引の決済に基づいて、免税取引情報を生成する(ACT48)。ACT48は、生成処理部108による処理でもよい。ACT48では、例えば、処理回路10は、免税宣言に基づいて、免税取引の決済の処理後に、免税取引情報を生成する。処理回路10は、生成した免税取引情報を補助記憶デバイス12に保存する。処理回路10は、ACT44において受け付けたパスポート画像からの文字の読み取りに基づいて、パスポート情報を取得することができる。処理回路10は、取引に関するデータに基づいて、免税取引商品毎に、免税取引商品情報を生成することができる。処理回路10は、パスポート情報及び免税取引商品情報に基づいて、免税取引情報を生成することができる。処理回路10は、ACT47における比較に基づいて、以下のような情報を含む免税取引情報を生成することができる。
【0137】
免税取引の対象の取引数量が上限数量を超えている場合、免税取引情報は、以下の情報を含むことができる。
【0138】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを示す情報を含む。例えば、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを示す情報は、文字又は記号で示す情報である。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0139】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税取引の対象の識別情報を含んでもよい。例えば、上限数量を超えている免税取引の対象の識別情報は、上限数量を超えている免税取引の対象の名称であるが、これに限定されない。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象がどれであるのかを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0140】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税取引の対象の上限数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象の上限数量を税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0141】
免税取引情報は、免税取引の対象の超過取引数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象について、上限数量をどれだけ超えているのかを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0142】
処理回路10が第1の計算態様を実行する場合について説明する。1つの免税取引についての少なくとも1つの免税取引商品で、免税取引商品の取引数量が免税取引商品の上限数量を超えている場合、免税取引情報は、以下の情報を含むことができる。
【0143】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税取引商品が存在することを示す情報を含む。例えば、上限数量を超えている免税取引商品が存在することを示す情報は、文字又は記号で示す情報である。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引商品が存在することを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0144】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税取引商品の識別情報を含んでもよい。例えば、上限数量を超えている免税取引商品の識別情報は、上限数量を超えている免税取引商品の名称であるが、これに限定されない。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引商品がどれであるのかを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0145】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税取引商品の上限数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引商品の上限数量を税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0146】
免税取引情報は、免税取引商品の超過取引数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引商品について、上限数量をどれだけ超えているのかを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0147】
処理回路10が第2の計算態様を実行する場合について説明する。1つの免税取引についての少なくとも1つの免税区分で、免税区分の取引数量が免税区分の上限数量を超えている場合、免税取引情報は、以下の情報を含むことができる。
【0148】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税区分が存在することを示す情報を含む。例えば、上限数量を超えている免税区分が存在することを示す情報は、文字又は記号で示す情報である。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分が存在することを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0149】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税区分の識別情報を含んでもよい。例えば、上限数量を超えている免税区分の識別情報は、上限数量を超えている免税区分の名称であるが、これに限定されない。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分がどれであるのかを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0150】
免税取引情報は、上限数量を超えている免税区分の上限数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分の上限数量を税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0151】
免税取引情報は、免税区分の超過取引数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分について、上限数量をどれだけ超えているのかを税関等の担当者に認識させることを支援することができる。
【0152】
処理回路10は、免税取引情報を出力する(ACT49)。ACT49は、通信処理部107による処理でもよい。ACT49では、例えば、処理回路10は、ネットワークNWを介して、免税取引情報をサーバ2に出力する。なお、処理回路10は、ネットワークNWを介して、免税取引情報をサーバ2とは異なる他のサーバに出力してもよい。この場合、他のサーバは、ネットワークNWを介して、POS端末1から取得した免税取引情報をサーバ2に出力してもよい。
【0153】
処理回路10は、免税取引のレシートを発行する(ACT50)。ACT50は、発行処理部106による処理でもよい。ACT50の処理は、ACT18の処理と同様でもよい。処理回路10は、ACT47における比較に基づいて、以下のような情報を含むレシートを発行することができる。
【0154】
免税取引の対象の取引数量が上限数量を超えている場合、レシートは、以下の情報を含むことができる。
【0155】
レシートは、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを示す情報を含む。例えば、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを示す情報は、文字又は記号で示す情報である。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを客に認識させることを支援することができる。
【0156】
レシートは、上限数量を超えている免税取引の対象の識別情報を含んでもよい。例えば、上限数量を超えている免税取引の対象の識別情報は、上限数量を超えている免税取引の対象の名称であるが、これに限定されない。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象がどれであるのかを客に認識させることを支援することができる。
【0157】
レシートは、上限数量を超えている免税取引の対象の上限数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象の上限数量を客に認識させることを支援することができる。
【0158】
レシートは、免税取引の対象の超過取引数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引の対象について、上限数量をどれだけ超えているのかを客に認識させることを支援することができる。
【0159】
処理回路10が第1の計算態様を実行する場合について説明する。1つの免税取引についての少なくとも1つの免税取引商品で、免税取引商品の取引数量が免税取引商品の上限数量を超えている場合、レシートは、以下の情報を含むことができる。
【0160】
レシートは、上限数量を超えている免税取引商品が存在することを示す情報を含む。例えば、上限数量を超えている免税取引商品が存在することを示す情報は、文字又は記号で示す情報である。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引商品が存在することを客に認識させることを支援することができる。
【0161】
レシートは、上限数量を超えている免税取引商品の識別情報を含んでもよい。例えば、上限数量を超えている免税取引商品の識別情報は、上限数量を超えている免税取引商品の名称であるが、これに限定されない。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引商品がどれであるのかを客に認識させることを支援することができる。
【0162】
レシートは、上限数量を超えている免税取引商品の上限数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引商品の上限数量を客に認識させることを支援することができる。
【0163】
レシートは、免税取引商品の超過取引数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税取引商品について、上限数量をどれだけ超えているのかを客に認識させることを支援することができる。
【0164】
処理回路10が第2の計算態様を実行する場合について説明する。1つの免税取引についての少なくとも1つの免税区分で、免税区分の取引数量が免税区分の上限数量を超えている場合、レシートは、以下の情報を含むことができる。
【0165】
レシートは、上限数量を超えている免税区分が存在することを示す情報を含む。例えば、上限数量を超えている免税区分が存在することを示す情報は、文字又は記号で示す情報である。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分が存在することを客に認識させることを支援することができる。
【0166】
レシートは、上限数量を超えている免税区分の識別情報を含んでもよい。例えば、上限数量を超えている免税区分の識別情報は、上限数量を超えている免税区分の名称であるが、これに限定されない。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分がどれであるのかを客に認識させることを支援することができる。
【0167】
レシートは、上限数量を超えている免税区分の上限数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分の上限数量を客に認識させることを支援することができる。
【0168】
レシートは、免税区分の超過取引数量を含んでもよい。これにより、POS端末1は、上限数量を超えている免税区分について、上限数量をどれだけ超えているのかを客に認識させることを支援することができる。
【0169】
なお、処理回路10は、免税取引情報の印刷物を発行してもよい。この処理は、発行処理部106による処理でもよい。例えば、処理回路10は、印刷デバイス18又は印刷デバイス18とは異なる印刷デバイスを用いて、媒体に対する免税取引情報の印刷により、免税取引情報の印刷物を発行することができる。例えば、媒体は、紙である。
【0170】
上記説明では、商品登録機能及び決済機能を有し、店員が商品登録及び決済に介在するPOS端末1を免税処理装置の例にして説明したが、これに限定されない。免税処理装置は、商品登録機能及び決済機能を有し、店員が介在することなく、客が商品登録及び決済を行うことのできるPOS端末でもよい。免税処理装置は、決済機能を有し、店員が決済に介在することなく、客が決済を行うことのできる決済装置でもよい。この例では、商品登録は、商品登録機能を有する商品登録装置で店員によって行われてもよい。商品登録は、商品登録機能を有する装置で客によって行われてもよい。商品登録機能を有する装置は、ショッピングカートに搭載された専用の端末でもよいし、店等が予め用意した携帯端末でもよいし、客自身が所有する携帯端末でもよい。商品登録及決済が別々の装置で処理される場合、商品登録を処理する装置は、
図12のACT41~ACT45の処理を実行することができる。決済を処理する装置は、
図12のACT46~ACT50の処理を実行することができる。
【0171】
第2の実施形態によれば、POS端末1は、免税取引の対象の取引数量が上限数量を超えている場合、上限数量を超えている免税取引の対象が存在することを示す情報を含む免税取引情報を生成することができる。
これにより、店で免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えないようにすることができなかった場合であっても、税関等の担当者は、上限数量を超えた免税取引が行われたことを容易に把握することができる。税関等の担当者は、上限数量を超えた免税取引に対して適切に対処することができる。このように、POS端末1は、適切な免税取引を支援することができる。
【0172】
[他の実施形態]
免税処理装置は、POS端末1を例に説明したように1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。
【0173】
上述の実施形態は、装置が実行する方法に適用されてもよい。上述の実施形態は、装置のコンピュータに各機能を実行させることが可能なプログラムに適用されてもよい。上述の実施形態は、プログラムを記憶する記録媒体に適用されてもよい。
【0174】
処理回路を構成する1つ以上の回路のそれぞれは、複数の処理のうちの1つ以上の処理を実行する。処理回路が単一の回路で構成される場合、単一の回路は、複数の処理の全部を実行する。処理回路が複数の回路で構成される場合、複数の回路のそれぞれは、複数の処理のうちの一部を実行する。複数の処理のうちの一部は、複数の処理のうちの1つでもよいし、複数の処理のうちの2つ以上でもよい。処理回路が複数の回路で構成される場合、複数の回路は、1つの装置に含まれていてもよいし、複数の装置に分散していてもよい。
【0175】
プログラムは、実施形態に係る装置に記憶された状態で譲渡されてよいし、装置に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0176】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0177】
上述のいくつかの実施形態は、以下のように表現されてもよい。
(1) 商品を登録する登録処理部と、
免税取引の指定を受け付ける入力処理部と、
前記免税取引の指定に基づいて、前記免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えている場合、通知を表示部に表示させる表示処理部と、
免税処理装置。
(2) 前記通知は、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象が存在することを示す第1の通知を含む、(1)に記載の免税処理装置。
(3) 前記第1の通知は、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象の識別情報を含む、(2)に記載の免税処理装置。
(4) 前記第1の通知は、前記上限数量を含む、(2)又は(3)に記載の免税処理装置。
(5) 前記第1の通知は、前記免税取引の対象の登録数量から前記上限数量を引いて求まる値を含む、(2)から(4)の何れかに記載の免税処理装置。
(6) 前記通知は、登録された商品の一覧において、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象を認識可能な第2の通知を含む、(1)に記載の免税処理装置。
(7) 表示処理部は、前記免税取引の指定に基づいて、登録された商品の一覧において、前記上限数量に基づく値を表示させる、(1)又は(6)に記載の免税処理装置。
(8) 前記上限数量に基づく値は、前記上限数量である、(7)に記載の免税処理装置。
(9) 前記上限数量に基づく値は、前記上限数量から前記免税取引の対象の登録数量を引いて求まる値である、(7)に記載の免税処理装置。
(10) 前記免税取引の対象は、登録された各商品であり、
前記免税取引の対象の登録数量は、登録された各商品の登録数量であり、
前記上限数量は、登録された各商品に応じた値である、
(1)から(9)の何れかに記載の免税処理装置。
(11) 前記免税取引の対象は、各免税区分であり、
前記免税取引の対象の登録数量は、各免税区分の登録数量であり、
前記上限数量は、各免税区分に応じた値である、
(1)から(9)の何れかに記載の免税処理装置。
(12) コンピュータに、
商品を登録する機能と、
免税取引の指定を受け付ける機能と、
前記免税取引の指定に基づいて、登録された1つ以上の商品を含む前記免税取引の対象の登録数量が上限数量を超えている場合、通知を表示部に表示させる機能と、
を実行させることが可能なプログラム。
【0178】
上述のいくつかの実施形態は、以下のように表現されてもよい。
<1> 免税取引の指定を受け付ける入力処理部と、
前記免税取引の指定に基づいて、前記免税取引の決済を処理する決済処理部と、
前記免税取引の決済に基づいて、前記免税取引に関する免税取引情報を生成する生成処理部と、
前記免税取引情報を出力する通信処理部と、
を備え、
前記免税取引の対象の取引数量が上限数量を超えている場合、前記免税取引情報は、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象が存在することを示す情報を含む、
免税処理装置。
<2> 前記免税取引情報は、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象の識別情報を含む、<1>に記載の免税処理装置。
<3> 前記免税取引情報は、前記上限数量を含む、<1>又は<2>に記載の免税処理装置。
<4> 前記免税取引情報は、前記免税取引の対象の取引数量から前記上限数量を引いて求まる値を含む、<1>から<3>の何れかに記載の免税処理装置。
<5> 前記免税取引の対象は、免税取引された各商品であり、
前記免税取引の対象の取引数量は、免税取引された各商品の取引数量であり、
前記上限数量は、免税取引された各商品に応じた値である、
<1>から<4>の何れかに記載の免税処理装置。
<6> 前記免税取引の対象は、各免税区分であり、
前記免税取引の対象の取引数量は、各免税区分の取引数量であり、
前記上限数量は、各免税区分に応じた値である、
<1>から<4>の何れかに記載の免税処理装置。
<7> 前記免税取引のレシートを発行する発行処理部をさらに備え、
前記免税取引の対象の取引数量が上限数量を超えている場合、前記レシートは、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象が存在することを示す情報を含む、
<1>から<6>の何れかに記載の免税処理装置。
<8> コンピュータに、
免税取引の指定を受け付ける機能と、
前記免税取引の指定に基づいて、前記免税取引の決済を処理する機能と、
前記免税取引の決済に基づいて、前記免税取引に関する免税取引情報を生成する機能と、
前記免税取引情報を出力する機能と、
を実行させることが可能なプログラムであって、
前記免税取引の対象の取引数量が上限数量を超えている場合、前記免税取引情報は、前記上限数量を超えている前記免税取引の対象が存在することを示す情報を含む、
プログラム。
【符号の説明】
【0179】
1…POS端末、2…サーバ、10…処理回路、11…メインメモリ、12…補助記憶デバイス、13…釣銭機インタフェース、14…通信インタフェース、15…スキャナ、16…入力デバイス、17-1…第1の表示デバイス、17-2…第2の表示デバイス、18…印刷デバイス、19…リーダ、20…撮影デバイス、101…登録処理部、102…入力処理部、103…計算処理部、104…表示処理部、105…決済処理部、106…発行処理部、107…通信処理部、108…生成処理部、121…免税処理可能数量記憶領域、AA…画像、AB…画像、AC…画像、AD…画像、AE…画像、BA…「確認」ボタン、BB…「確認」ボタン、BC…「確認」ボタン、BD…「免税」ボタン、BE…「現計」ボタン、BF…「免税」ボタン、BG…「現計」ボタン、CA…第1の通知、
CB…第1の通知、CC…第1の通知、CD…第1の通知、CE…第1の通知、CF…第2の通知、CG…第2の通知、DA…登録商品一覧、DB…登録商品一覧、NW…ネットワーク。