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特開2025-26230流体配管施設における、分離気体下流移動装置。
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  • 特開-流体配管施設における、分離気体下流移動装置。 図1
  • 特開-流体配管施設における、分離気体下流移動装置。 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026230
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】流体配管施設における、分離気体下流移動装置。
(51)【国際特許分類】
   E03B 7/07 20060101AFI20250214BHJP
   E03B 1/00 20060101ALI20250214BHJP
   E03B 7/00 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
E03B7/07 Z
E03B1/00 A
E03B7/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023139352
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】597036167
【氏名又は名称】大澤 千代澄
(72)【発明者】
【氏名】大澤 千代澄
(57)【要約】
【課題】[0016]従来流体の管圧送には、混入気体が障害であり、機器の破損、流量の低下、時には人身事故を招く危険性があった。
故に、管圧送の設備には、必ず気水分離機の取り付けが義務付けられていた。
[0017]
その気水分離機は、物理的に、配管最上部に定められ、河川横断の場合は、河川の中央、鉄道線路の上を横断する場所では、線路用堀割の中央に設置されていた。
[0018]
当然、その気水分離機の保守点検の為の、安全な通路が必要とされ、その通路の重量、及びその通路の塗装工事が負担となっていた。
[0019]
本、申請発明は、その障害を、簡単なベンチュリ効果により、保守点検の最適な場所に移動させる事ができる、発明である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体圧送配管施設の、流体圧送管(7)の配管設備最上部に、設けられた、気体溜まり(4)の内側に気体移動管(1)の、分離気体流入口(2)を、開口させ、下流には新たに、気体抜き弁(8)を、上部に取り付けた、下流気体溜まり(5)を設置、その手前で、下流に向け設置開口した、分離気体誘導管(1)の分離気体誘導管出口(3)により、ベンチュリ効果よる負圧を発生させ、分離気体を下流空気溜まり(5)内に放出する考案。
【請求項2】
流体配管の圧送時、発生した気体が、溜まりやすい位置に設置した、気体溜まり(4)の気体を一旦、流体圧送管(7)から、外に取り出し、再び、気体抜き弁(8)を設置した、下流気体溜まり(6)位置手前で、流体圧送管(7)の配管内部に差し込み、負圧発生管(3)に、ベンチュリ効果よる負圧を発生させ、流体圧送管(7)の内部で放出し、下流気体溜まり(6)で再分離、気体抜き弁(8)により、外部に取り出す配管方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
流体の、管圧送時に発生する気体を分離し、下流の任意位置まで導く装置である。
【背景技術】
【0001】
本出願考案は、あらゆる流体で効果が発揮されるため、流体と記したが、主として、上水、圧送管施設を、念頭に置いての改善方法である。
上水を、地域くまなく配分するのには、多くの河川を渡り、鉄道線路の空中を横切り、地中では、数ある高低差を解決しながら、地中深く、時には浅く埋めながら、末端施設まで導かなければならない。
【0002】
流体、当説明では、上水であるが、管内を、圧送する時に発生、又は当初から、混入された気体、当説明では空気であるが、それは、管圧送の弊害となり、施設の故障や、効率の悪さ、ある時には、大事故につながるものである。
【0003】
そのため、あらゆる配管施設には、自動、又は、手動の気水分離器を、適所に設け、対処している。
【0004】
その、気水を分離するためには、通常気体の性質上、配管施設の最頂部、に設け、上水配管では、配管の頂点毎に、気水分離装置を、設置していた。
【0005】
特に、上水の場合、河川を横切り、また、鉄道線路上空を横断する場面が、必然的に多くなるが、地中埋設の場合でも、配管頂部が路面の車両通行帯の場合は、その場所にマンホールを設け、その施設は、路面の場合は、通行する車両重量にも耐える施設でなくてはならない。
【0006】
河川や、線路上を横切る場合は、横切る配管の、強度を保つため、又、その景観のため中間地点を、その横断配管の最頂部とする場合が多々みられ、当然、気水分離器は、
その中間最上部に、設置されていた。
【0007】
中間点に、設置された気水分離器は、その点検修理、又は交換のための、スペースを必要とし、当然、そのスペースに向かうための、作業員通路を設けなければならなかった。
【0008】
その他の地上配管、工場内配管の場合も、流体の種類を問わず、配管最上部より、でも低い、安全な場所で保守、交換作業が出来ることが、望まれていた。
【0009】
当申請考案は、従来の、配管基準に倣い、配管最上部に、保守、点検、消耗部品の無い、気体溜まり(4)のみを設け、そこに集められた気体を、安全、かつ利便性のある、気水分離器設置場所まで誘導する事が出来、その効果は、大きい。
【0012】
危険な、空中中間点での保守点検作業が無くなり、安全かつ、空中作業のスペース、及び空中作業のスペースまでの、作業通路を、設置せずに済み、必然的に、塗装面積も少なくすることも可能である。
【0013】
分離気体の移動のための、外部動力は必要としない。
【0014】
気水分離状態を、地上に設置した気体抜き弁(8)で、必要に応じ、何時でも直接目視でき、地上交換作業が、可能である。
【0015】
河川横断や、線路横断する場合も、本管のみで、保守のための塗装作業が簡略となり、維持費が軽減される。
[横断する上水管の資材重量が、大幅に節減され、建設価格の引き下げ、工期短縮が
望める。
【図面の簡単な説明】
図1】 本発明の、全体作動概念図である。
図2】 本発明の、気体分離誘導管(1)配管外部に取付けた、場合の、全体作動概念図である。
【符号の説明】
1 気体分離誘導管
2 気体分離誘導管流入口
3 分離気体誘導管出口
4 気体溜まり
5 下流気体溜まり
6 空気抜き弁
7 圧送本管
図1
図2