(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026378
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法
(51)【国際特許分類】
H10K 50/844 20230101AFI20250214BHJP
H10K 59/124 20230101ALI20250214BHJP
H10K 59/122 20230101ALI20250214BHJP
H10K 59/173 20230101ALI20250214BHJP
H10K 59/60 20230101ALI20250214BHJP
H10K 59/88 20230101ALI20250214BHJP
H10K 71/00 20230101ALI20250214BHJP
H10K 77/10 20230101ALI20250214BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20250214BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
H10K50/844
H10K59/124
H10K59/122
H10K59/173
H10K59/60
H10K59/88
H10K71/00
H10K77/10
G09F9/30 349Z
G09F9/30 309
G09F9/30 348A
G09F9/00 338
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024129067
(22)【出願日】2024-08-05
(31)【優先権主張番号】202311017132.0
(32)【優先日】2023-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202410646170.0
(32)【優先日】2024-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522457081
【氏名又は名称】合肥維信諾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI VISIONOX TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】5555 New Bengbu Road,Xinzhan District,Hefei,Anhui 230000,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】515179325
【氏名又は名称】昆山国顕光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】KUNSHAN GO-VISIONOX OPTO-ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 4, No. 1, Longteng Road, Development Zone Kunshan, Jiangsu, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】朱雪▲ジン▼
(72)【発明者】
【氏名】孫小茜
(72)【発明者】
【氏名】韓冰
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC21
3K107CC45
3K107DD89
3K107DD90
3K107EE48
3K107EE49
3K107EE50
3K107EE65
3K107GG31
3K107GG37
5C094AA43
5C094BA27
5C094DA07
5C094DA13
5C094DA15
5C094FA02
5C094HA08
5G435AA17
5G435BB05
5G435KK05
5G435LL04
5G435LL07
5G435LL08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】OLED表示製品の使用性能を向上させるための表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】表示パネル10は、表示領域11と、孔領域13と、前記表示領域11と前記孔領域13との間に位置する遷移領域12とを備え、表示パネル10は、基板100と、前記基板100の一方側に位置している画素定義層300であって、囲んでいることで画素開口を形成した画素規制層310を含む画素定義層300と、前記画素開口内に位置する発光層600を含む発光ユニット610と、前記発光ユニット610の前記基板100から離反した側に位置する無機パッケージ層とを更に備え、前記無機パッケージ層は、カットによる損傷を回避する孔を含み、前記孔領域13の前記基板100への正投影は、前記カットによる損傷を回避する孔の前記基板100への正投影内に位置する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と、孔領域と、前記表示領域と前記孔領域との間に位置する遷移領域とを備える表示パネルであって、
基板と、
前記基板の一方側に位置している画素定義層であって、囲んでいることで画素開口を形成した画素規制層を含む画素定義層と、
前記画素開口内に位置する発光ユニットを含む発光層と、
前記発光ユニットの前記基板から離反した側に位置する無機パッケージ層とを更に備え、
前記無機パッケージ層は、カットによる損傷を回避する孔を含み、前記孔領域の前記基板への正投影は、前記カットによる損傷を回避する孔の前記基板への正投影内に位置する、
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記無機パッケージ層は、第1のパッケージ層及び第3のパッケージ層を含み、前記第3のパッケージ層は、前記第1のパッケージ層の前記基板から離反した側に位置し、前記カットによる損傷を回避する孔は、前記第1のパッケージ層又は前記第3のパッケージ層に開設され、
前記表示パネルは、前記第1のパッケージ層と前記第3のパッケージ層との間に位置し、且つ、材料が有機材料を含む第2のパッケージ層を更に備え、
前記無機パッケージ層は、前記遷移領域に遮断溝が開設されていて、
前記遮断溝は、前記孔領域を囲んで環状を成し、
前記遮断溝は、前記表示パネルの厚さ方向に沿って前記第1のパッケージ層を貫通して設けられ、
前記カットによる損傷を回避する孔は、前記表示パネルの厚さ方向に沿って前記第3のパッケージ層を貫通して設けられ、
前記表示パネルは、前記基板に位置する隔離構造であって、前記表示領域に位置する第1の隔離部及び前記遷移領域に位置する第2の隔離部を含む隔離構造を更に備え、
前記第2の隔離部は、前記孔領域と間隔をあけて設けられ、前記遮断溝は、前記第2の隔離部の前記基板から離反した側に開設されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記基板に位置し、且つ第1の肉抜き部が開設された第1の絶縁層を更に備え、
前記第1の肉抜き部は、前記遷移領域に位置し、且つ前記表示領域と間隔をあけて設けられ、
前記第1の肉抜き部は、前記遷移領域から前記孔領域と前記遷移領域の境界まで延在し、
前記第1の肉抜き部は、前記表示パネルの厚さ方向に沿って前記第1の絶縁層を貫通して設けられ、
前記第1の肉抜き部は、前記孔領域を囲んで環状を成し、
前記カットによる損傷を回避する孔は、前記遷移領域に位置し、前記第1の肉抜き部の前記基板への正投影と前記カットによる損傷を回避する孔の前記基板への正投影とは、少なくとも部分的に重なり、又は前記第1の絶縁層に、前記遷移領域に位置する第3の肉抜き部が開設され、前記第3の肉抜き部は、前記第1の肉抜き部を囲んで前記第1の肉抜き部と間隔をあけて設けられ、複数の前記第3の肉抜き部は、間隔をあけて設けられ、前記第3の肉抜き部は、前記孔領域を囲んで環状を成す、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
表示領域と、孔領域と、前記表示領域と前記孔領域との間に位置する遷移領域とを備える表示パネルであって、
基板と、
前記基板の一方側に位置している画素定義層であって、囲んでいることで画素開口を形成した画素規制層を含む画素定義層と、
前記画素開口内に位置する発光ユニットを含む発光層と、
前記発光ユニットの前記基板から離反した側に位置し、且つ前記遷移領域に遮断溝が開設されている無機パッケージ層とを更に備える、
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項5】
前記無機パッケージ層は、第1のパッケージ層及び第3のパッケージ層を含み、前記第3のパッケージ層は、前記第1のパッケージ層の前記基板から離反した側に位置し、前記遮断溝は、前記第1のパッケージ層又は前記第3のパッケージ層に開設され、
前記遮断溝は、前記孔領域を囲んで環状を成し、
前記遮断溝は、複数であり、
前記無機パッケージ層は、前記孔領域に位置するカットによる損傷を回避する孔を含み、前記孔領域の前記基板への正投影は、前記カットによる損傷を回避する孔の前記基板への正投影内に位置し、
前記表示パネルは、前記基板に位置する隔離構造であって、前記表示領域に位置する第1の隔離部及び前記遷移領域に位置する第2の隔離部を含む隔離構造を更に備え、前記第2の隔離部は、前記孔領域と間隔をあけて設けられ、前記遮断溝は、前記第2の隔離部の前記基板から離反した側に位置し、
前記表示パネルは、前記基板に位置し、且つ第1の肉抜き部が開設された第1の絶縁層を更に備え、前記第1の肉抜き部は、前記遷移領域に位置し且つ前記表示領域と間隔をあけて設けられ、前記第1の肉抜き部は、前記遷移領域から前記孔領域と前記遷移領域の境界まで延在し、
前記第1の肉抜き部は、前記表示パネルの厚さ方向に沿って前記第1の絶縁層を貫通して設けられ、
前記第1の肉抜き部は、前記孔領域を囲んで環状を成し、
前記カット回避孔は、前記遷移領域に位置し、前記第1の肉抜き部の前記基板への正投影と前記カットによる損傷を回避する孔の前記基板への正投影とは、少なくとも部分的に重なる、
ことを特徴とする請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
表示領域と、孔領域と、前記表示領域と前記孔領域との間に位置する遷移領域とを備える表示パネルであって、
基板と、
前記基板に位置する第1の絶縁層であって、前記遷移領域に位置し且つ前記表示領域と間隔をあけて設けられた第1の肉抜き部が開設され、前記第1の肉抜き部は、前記遷移領域から前記孔領域と前記遷移領域の境界まで延在する第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の前記基板から離反した側に位置している画素定義層であって、囲んでいることで画素開口を形成した画素規制層を含む画素定義層と、
前記画素開口内に位置する発光ユニットを含む発光層とを備える、
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項7】
前記発光ユニットの前記基板から離反した側に位置し、且つ前記表示領域の第1の部分に位置する第1のパッケージ層と、
前記第1のパッケージ層の前記基板から離反した側に位置する第2のパッケージ層と、
前記第2のパッケージ層の前記基板から離反した側に位置する第3のパッケージ層と、を更に備え、
前記第1のパッケージ層及び前記第3のパッケージ層の少なくとも一方に遮断溝又はカットによる損傷を回避する孔が設けられ、
前記第2のパッケージ層は、前記表示領域に位置する、
ことを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記基板の一方側に位置する隔離構造であって、前記表示領域に位置する第1の隔離部及び前記遷移領域に位置する第2の隔離部を含む隔離構造を更に備え、
前記第2の隔離部は、前記孔領域と間隔をあけて設けられ、前記第1のパッケージ層は、前記遷移領域に位置する第2の部分をさらに含み、少なくとも一部の前記第2の部分は、前記第1の肉抜き部内に位置し、前記第2の部分は、前記第2の隔離部によって遮断され、複数のサブセクションを形成し、隣接する前記サブセクションの間に、前記隔離構造に位置する前記遮断溝が形成され、
前記サブセクションは、前記第2の隔離部の少なくとも一方側に位置する第1の薄肉部を含み、
前記画素定義層は、前記第1の肉抜き部内に位置する第2の画素規制層を含み、前記第2の隔離部は、前記第2の画素規制層の前記基板から離反した側に位置し、
前記第1の隔離部により囲まれて前記第1の隔離開口が形成され、前記画素定義層は、前記表示領域に位置する第1の画素規制層を含み、前記画素開口は、前記第1の画素規制層により囲まれて形成された第1の画素開口を含み、前記第1の画素開口は、前記第1の隔離開口と連通し、前記発光ユニットは、前記第1の隔離開口に位置する第1の発光ユニットを含み、前記表示パネルは、前記発光層の前記基板から離反した側に位置する第1の電極層をさらに含み、前記第1の電極層は、前記第1の隔離開口に位置する第1の電極を含み、前記発光ユニットは、前記第2の隔離部の前記孔領域に向かう側に位置する第2の発光ユニットを含み、前記表示パネルは、前記第1の絶縁層の前記基板から離反した側に位置する障壁をさらに含み、前記障壁は、前記第1の画素規制層と前記第1の肉抜き部との間に設けられ、且つ前記遷移領域を囲んで環状を成し、前記障壁は2つ以上であり、前記画素規制層は、前記第1の画素規制層に接続された延在部をさらに含み、少なくとも一部の前記延在部は、前記障壁の前記基板から離反した表面に位置し、前記延在部は、前記遷移領域まで延在し、前記延在部は、前記第1の画素規制層と間隔をあけて設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記第3のパッケージ層は、前記孔領域に位置する前記カットによる損傷を回避する孔を含み、前記第1の肉抜き部の前記基板への正投影と前記カットによる損傷を回避する孔の前記基板への正投影とは、少なくとも部分的に重なり、前記第1の肉抜き部は、前記表示パネルの厚さ方向に沿って前記第1の絶縁層を貫通して設けられ、
前記第1の肉抜き部は、前記表示パネルの厚さ方向に沿って対向して設けられた上面及び下面を含み、前記上面は、前記下面の前記基板から離反した側に位置し、前記第1の肉抜き部は、前記上面に位置する第1の開口と、前記下面に位置する第2の開口とを有し、前記第2の開口の前記基板への正投影は、前記第1の開口の前記基板への正投影内に位置し、
前記第1の絶縁層は、前記遷移領域に第3の肉抜き部が開設され、前記第3の肉抜き部は、前記第1の肉抜き部を囲んで前記第1の肉抜き部と間隔をあけて設けられ、
複数の前記第3の肉抜き部は間隔をあけて設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の表示パネルを備える、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項11】
表示領域と、孔領域と、前記表示領域と前記孔領域との間に位置する遷移領域とを含む表示パネルの製造方法であって、
基板に第1の絶縁層を製造し、前記第1の絶縁層に第1の肉抜き部を開設し、前記第1の肉抜き部は前記遷移領域に位置し且つ前記表示領域と間隔をあけて設けられ、前記第1の肉抜き部は前記遷移領域から前記孔領域と前記遷移領域の境界まで延在することと、
前記基板に画素定義層を製造し、前記画素定義層は、画素規制層を含み、前記画素規制層により囲まれて画素開口を形成することと、
前記画素定義層の前記基板から離反した側に発光層を製造し、前記発光層は前記画素開口内に位置する発光ユニットを含むことと、
前記画素定義層の前記基板から離反した側に無機パッケージ層を製造し、前記無機パッケージ層は前記孔領域に位置するカット回避孔を含み、前記孔領域の前記基板への正投影は前記カットによる損傷を回避する孔の前記基板への正投影内に位置し、又は、前記無機パッケージ層は前記遷移領域に位置する遮断溝を含むことと、
前記カットによる損傷を回避する孔の内側に位置するカットラインに沿ってカットして前記孔領域の膜層構造を除去し、前記孔領域に対応する開孔を形成することとを備える、
製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2023年08月10日に提出された名称が「表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法」である中国特許出願第202311017132.0号、2024年05月21日に提出された名称が「表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法」である中国特許出願第202410646170.0号の優先権を主張し、当該出願の全ての内容は引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、表示分野に関し、特に表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Display、OLED)及び発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの技術に基づく平面表示装置は、高画質、省電力、機体が薄い及び応用範囲が広いなどの利点を有するため、携帯電話、テレビ、ノートパソコン、デスクトップパソコンなどの様々な消費性電子製品に広く応用され、主な表示装置となってきた。
【0004】
しかしながら、現在のOLED表示製品の使用性能を向上させる必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施例は、OLED表示製品の使用性能を向上させるための表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法を提供する。
【0006】
本出願の第1の態様の実施例は、表示領域と、孔領域と、表示領域と孔領域との間に位置する遷移領域とを備える表示パネルであって、基板と、基板側に位置している画素定義層であって、囲んでいることで画素開口を形成した画素規制層を含む画素定義層と、画素開口内に位置する発光ユニットを含む発光層と、発光ユニットの基板から離反した側に位置する無機パッケージ層とを更に備え、無機パッケージ層は、カットによる損傷を回避する孔を含み、孔領域の基板への正投影は、カットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置する表示パネルを提供する。
【0007】
本出願の第1の態様の実施形態によれば、無機パッケージ層は、第1のパッケージ層及び第3のパッケージ層を含み、第3のパッケージ層は、第1のパッケージ層の基板から離反した側に位置し、カットによる損傷を回避する孔は、第1のパッケージ層及び/又は第3のパッケージ層に開設されている。
【0008】
本出願の第1の態様の実施形態によれば、表示パネルは、前記第1のパッケージ層と前記第3のパッケージ層との間に位置し、且つ、材料が有機材料を含む第2のパッケージ層を更に備える。
【0009】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、無機パッケージ層は、遷移領域に遮断溝が開設される。
【0010】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、遮断溝は、孔領域を囲んで環状を成す。
【0011】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、遮断溝は、第1のパッケージ層に開設され、カットによる損傷を回避する孔は第3のパッケージ層に開設されている。
【0012】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、遮断溝は、表示パネルの厚さ方向に沿って第1のパッケージ層を貫通して設けられる。
【0013】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、カットによる損傷を回避する孔は、表示パネルの厚さ方向に沿って第3のパッケージ層を貫通して設けられる。
【0014】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、表示パネルは、基板に位置する隔離構造であって、表示領域に位置する第1の隔離部と遷移領域に位置する第2の隔離部を含む隔離構造を更に備え、第2の隔離部は、孔領域と間隔をあけて設けられ、遮断溝は、第2の隔離部の基板から離反した側に位置する。
【0015】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、表示パネルは、基板に位置し、第1の肉抜き部が開設された第1の絶縁層を更に備え、第1の肉抜き部は、遷移領域に位置し、表示領域と間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部は、遷移領域から孔領域と遷移領域の境界まで延在する。
【0016】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部は、表示パネルの厚さ方向に沿って第1の絶縁層を貫通して設けられる。
【0017】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部は、孔領域を囲んで環状を呈する。
【0018】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、カットによる損傷を回避する孔は、遷移領域に位置する。
【0019】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部の基板への正投影とカットによる損傷を回避する孔の基板への正投影とは、少なくとも部分的に重なっている。
【0020】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部の基板への正投影は、カットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置する。
【0021】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の絶縁層に、遷移領域に位置する第3の肉抜き部が開設され、第3の肉抜き部は、第1の肉抜き部を囲んで第1の肉抜き部と間隔をあけて設けられる。
【0022】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、複数の第3の肉抜き部は、間隔をあけて設けられる。
【0023】
本出願の第1の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第3の肉抜き部は、孔領域を囲んで環状を成す。
【0024】
本出願の第2の態様の実施例は、表示領域と、孔領域と、表示領域と孔領域との間に位置する遷移領域とを備える表示パネルはであって、基板と、基板側に位置していて、囲まんでいることで画素開口が形成された画素規制層含む画素定義層と、画素開口内に位置する発光ユニットを含む発光層と、発光ユニットの基板から離反した側に位置し、遷移領域に遮断溝が開設された無機パッケージ層とを更に備える表示パネルを提供する。
【0025】
本出願の第2の態様の実施形態によれば、無機パッケージ層は、第1のパッケージ層及び第3のパッケージ層を含み、第3のパッケージ層は、第1のパッケージ層の基板から離反した側に位置し、遮断溝は、第1のパッケージ層及び/又は第3のパッケージ層に開設されている。
【0026】
本出願の第2の態様の実施形態によれば、遮断溝は、孔領域を囲んで環状を成す。
【0027】
本出願の第2の態様の実施形態によれば、遮断溝は、複数である。
【0028】
本出願の第2の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、無機パッケージ層は、孔領域に位置するカットによる損傷を回避する孔を含み、孔領域の基板への正投影は、カットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置する。
【0029】
本出願の第2の態様の実施形態によれば、遮断溝は、第1のパッケージ層に開設され、カットによる損傷を回避する孔は第3のパッケージ層に開設されている。
【0030】
本出願の第2の態様の実施形態によれば、遮断溝は、第1のパッケージ層を貫通して設けられる。
【0031】
本出願の第2の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、表示パネルは、基板に位置するであって、表示領域に位置する第1の隔離部と遷移領域に位置する第2の隔離部を含む隔離構造を更に備え、第2の隔離部は、孔領域と間隔をあけて設けられ、遮断溝は、第2の隔離部の基板から離反した側に位置する。
【0032】
本出願の第2の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、表示パネルは、基板に位置し、第1の肉抜き部が開設された第1の絶縁層を更に備え、第1の肉抜き部は、遷移領域に位置し表示領域と間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部は、遷移領域から孔領域と遷移領域の境界まで延在する。
【0033】
本出願の第2の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部は、表示パネルの厚さ方向に沿って第1の絶縁層を貫通して設けられる。
【0034】
本出願の第2の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部は、孔領域を囲んで環状を成す。
【0035】
本出願の第2の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、カットによる損傷を回避する孔は、遷移領域に位置する。
【0036】
本出願の第2の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部の基板への正投影とカットによる損傷を回避する孔の基板への正投影とは、少なくとも部分的に重なっている。
【0037】
本出願の第2の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部の基板への正投影は、カットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置する。
【0038】
本出願の第3の態様の実施例は、表示領域と、孔領域と、表示領域と孔領域との間に位置する遷移領域とを備える表示パネルであって、基板と、基板に位置する第1の絶縁層であって、遷移領域に位置し表示領域と間隔をあけて設けられた第1の肉抜き部が開設され、第1の肉抜き部は、遷移領域から孔領域と遷移領域の境界まで延在する第1の絶縁層と、第1の絶縁層の基板から離反した側に位置していて、囲まんでいることで画素開口が形成された画素開口画素規制層を含む画素定義層と、画素開口内に位置する発光ユニットを含む発光層とを備える表示パネルを提供する。
【0039】
本出願の第3の態様の実施形態によれば、表示パネルは、発光ユニットの基板から離反した側に位置し、表示領域に位置する第1の部分を含む第1のパッケージ層と、第1のパッケージ層の基板から離反した側に位置する第2のパッケージ層と、第2のパッケージ層の基板から離反した側に位置する第3のパッケージ層と、を更に備え、前記第1のパッケージ層及び前記第3のパッケージ層の少なくとも一方に遮断溝又はカットによる損傷を回避する孔が設けられている。
【0040】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第2のパッケージ層は、表示領域に位置する。
【0041】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、表示パネルは、基板側に位置する隔離構造であって、表示領域に位置する第1の隔離部と遷移領域に位置する第2の隔離部を含む隔離構造を更に備え、第2の隔離部は、孔領域と間隔をあけて設けられ、第1のパッケージ層は、遷移領域に位置する第2の部分をさらに含み、少なくとも一部の第2の部分は、第1の肉抜き部内に位置し、第2の部分は、第2の隔離部によって遮断され、複数のサブセクションを形成し、隣接する前記サブセクションの間に、前記隔離構造に位置する前記遮断溝が形成されている。
【0042】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、サブセクションは、第2の隔離部の少なくとも一方側に位置する第1の薄肉部を含む。
【0043】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、画素定義層は、第1の肉抜き部内に位置する第2の画素規制層を含み、第2の隔離部は、第2の画素規制層の基板から離反した側に位置する。
【0044】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、隔離構造は、表示領域に位置する第1の隔離部を含み、第1の隔離部により囲まれて第1の隔離開口が形成される。
【0045】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、画素定義層は、表示領域に位置する第1の画素規制層を含み、画素開口は、第1の画素規制層により囲まれて形成された第1の画素開口を含み、第1の画素開口は、第1の隔離開口と連通している。
【0046】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、表示パネルは、第1の絶縁層の基板から離反した側に位置する障壁をさらに含み、障壁は、第1の画素規制層と第1の肉抜き部との間に設けられ、遷移領域を囲んで環状を成す。
【0047】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、障壁は2つ以上である。
【0048】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、発光ユニットは、第1の隔離開口に位置する第1の発光ユニットを含む。
【0049】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、表示パネルは、発光層の基板から離反した側に位置する第1の電極層をさらに含み、第1の電極層は、第1の隔離開口に位置する第1の電極を含む。
【0050】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、発光層は、第2の隔離部の孔領域に向かう側に位置する第2の発光ユニットを含む。
【0051】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、画素規制層は、第1の画素規制層に接続された延在部をさらに含み、少なくとも一部の延在部は、障壁の基板から離反した表面に位置する。
【0052】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、延在部は、遷移領域まで延在している。
【0053】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、延在部は、第2の画素規制層と間隔をあけて設けられる。
【0054】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第3のパッケージ層は、孔領域に位置するカットによる損傷を回避する孔を含む。
【0055】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部の基板への正投影とカットによる損傷を回避する孔の基板への正投影とは、少なくとも部分的に重なっている。
【0056】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部の基板への正投影は、カットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置する。
【0057】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部は、表示パネルの厚さ方向に沿って第1の絶縁層を貫通して設けられる。
【0058】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の肉抜き部は、表示パネルの厚さ方向に沿って対向して設けられた上面及び下面を含み、上面は、下面の基板から離反した側に位置し、肉抜き部は、上面に位置する第1の開口と、下面に位置する第2の開口とを有し、第2の開口の基板への正投影は、第1の開口の基板への正投影内に位置する。
【0059】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、第1の絶縁層に、遷移領域に位置する第3の肉抜き部が開設され、第3の肉抜き部は、第1の肉抜き部を囲んで第1の肉抜き部と間隔をあけて設けられる。
【0060】
本出願の第3の態様の上記のいずれかの実施形態によれば、複数の第3の肉抜き部は間隔をあけて設けられる。
【0061】
本出願の第4の態様の実施例は、上記のいずれかの実施形態に記載の表示パネルを備える表示装置を提供する。
【0062】
本出願の第5の態様の実施例は、表示領域と、孔領域と、表示領域と孔領域との間に位置する遷移領域とを含む表示パネルの製造方法であって、基板に第1の絶縁層を製造し、第1の絶縁層に第1の肉抜き部を開設し、第1の肉抜き部は遷移領域に位置し表示領域と間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部は遷移領域から孔領域と遷移領域の境界まで延在することと、基板に画素定義層を製造し、画素定義層は、画素規制層を含み、画素規制層により囲まれて画素開口を形成したことと、画素定義層の基板から離反した側に発光層を製造し、発光層は画素開口内に位置する発光ユニットを含むことと、画素定義層の基板から離反した側に無機パッケージ層を製造し、無機パッケージ層は孔領域に位置するカットによる損傷を回避する孔を含み、孔領域の基板への正投影はカットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置し、又は、無機パッケージ層は遷移領域に位置する遮断溝を含むことと、カットによる損傷を回避する孔の内側に位置するカットラインに沿ってカットして孔領域の膜層構造を除去し、孔領域に対応する開孔を形成することとを備える製造方法を提供する。
【0063】
本出願の実施例に係る表示パネルによれば、表示パネルは、表示領域と、孔領域と、表示領域と孔領域との間に位置する遷移領域とを備え、表示パネルは、基板と、基板側に位置している画素定義層であって、囲んでいることで画素開口を形成した画素規制層を含む画素定義層と、画素開口内に位置する発光ユニットを含む発光層と、発光ユニットの基板から離反した側に位置する無機パッケージ層とを更に備え、無機パッケージ層は、カットによる損傷を回避する孔を含み、孔領域の基板への正投影は、カットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置する無機パッケージ層にカットによる損傷を回避する孔が開設され、表示パネルのカットライン位置での膜層の厚さを減少させて、孔領域のカット難度を低減させる。また、孔領域の基板への正投影は、カットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置し、孔領域をカットする際に、孔領域のカットによる無機パッケージ層への影響を低減させ、無機パッケージ層がカットされることにより、無機パッケージ層にクラックが発生して表示領域まで延在するという問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【
図1】本出願の実施例に係る表示パネルの上面模式図である。
【
図3】
図1におけるA-A箇所での他の実施例の断面図である。
【
図4】
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例の断面図である。
【
図6】
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例の断面図である。
【
図7】
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例のカット前の断面図である。
【
図8】
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例のカット前の断面図である。
【
図9】本出願の実施例に係る表示パネルの製造方法のフローチャートである。
【
図10】本出願の実施例に係る表示パネルの部分平面図である。
【
図11】
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例の断面図である。
【
図12】
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例の断面図である。
【
図13】
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例の断面図である。
【
図14】
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例の断面図である。
【
図15】本出願の実施例に係る表示パネルの表示領域の部分断面図である。
【
図16】本出願の実施例に係る表示パネルの製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0065】
本出願の実施例は、表示パネルを提供し、当該表示パネルは、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、OLED)表示パネルであってもよい。
【0066】
図1及び
図2を参照すると、
図1は、本出願の実施例に係る表示パネルの上面模式図であり、
図2は、
図1におけるA-A箇所での断面図である。
【0067】
図1及び
図2に示すように、本出願の第1の態様の実施例は、表示パネル10を提供し、表示パネル10は、表示領域11と、遷移領域12と、孔領域13とを含み、表示領域11は、遷移領域12を囲んで設けられ、遷移領域12は、孔領域13を囲んで設けられ、表示パネル10は、基板100と、第1の絶縁層200と、画素定義層300とを更に含み、第1の絶縁層200は、基板100に位置し、第1の絶縁層200には第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210は、遷移領域12に位置し且つ表示領域11と間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部210は、遷移領域12から孔領域13と遷移領域12の境界まで延び、画素定義層300は、第1の絶縁層200の基板100から離反した側に位置し、画素定義層300は、画素規制層310と、画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320とを含む。
【0068】
オプションとして、境界は表示パネル10の孔領域13のカットエッジであり、境界で表示パネル10をカットして孔領域13を形成する。
【0069】
本出願の実施例の表示パネル10によれば、表示パネル10は、表示領域11と、遷移領域12と、孔領域13とを含み、表示領域11は遷移領域12を囲んで設けられ、遷移領域12は孔領域13を囲んで設けられる。表示領域11は、表示パネル10の発光表示を実現するために用いられ、孔領域13の表示パネルの下方は、感光アセンブリを設けるために用いられる。表示パネル10は、基板100と、第1の絶縁層200と、画素定義層300とを更に含む。画素定義層300は、画素規制層310と、画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320とを含み、画素開口320は発光ユニットを設けるために用いられる。画素定義層300と基板100との間に位置する第1の絶縁層200に第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210は遷移領域12に位置し表示領域11と間隔をあけて設けられることにより、表示パネル10の第1の肉抜き部210に位置する脆性膜層の厚さを減少させる又は脆性膜層が欠ける。第1の肉抜き部210の箇所に基板100へカットするとき、第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、且つクラックが表示領域11に向かって延在しにくいので、OLED表示パネル10の使用性能を向上させることができる。
【0070】
オプションとして、表示パネル10はアレイ層を含み、第1の絶縁層200はアレイ層内に位置する層間絶縁層を含む。例えば、アレイ層は金属層を含み、金属層は積層して設けられた第1の金属層、第2の金属層及び第3の金属層を含み、第1の絶縁層200は隣接する金属層の間に位置する層間絶縁層を含む。
【0071】
例えば、アレイ層は、活性層とゲート層とを含み、第1の絶縁層200は、活性層とゲート層との間のゲート間絶縁層を含む。
【0072】
オプションとして、第1の絶縁層200は、画素定義層300の基板100側に向かうに位置する平坦化層を含む。
【0073】
いくつかのオプションとしての実施例において、画素規制層310は、表示領域11に位置する第1の画素規制層311を含み、画素開口320は、第1の画素規制層311によって囲まれて形成された第1の画素開口321を含み、表示パネル10は、第1の絶縁層200の基板100から離反した側に位置する障壁400を更に含み、障壁400は、第1の画素規制層311と第1の肉抜き部210との間に設けられ、遷移領域12を囲んで環状をなす。
【0074】
これらのオプションとしての実施例において、第1の画素規制層311は表示領域11に位置して表示領域11の発光領域を規制し、即ち、第1の画素規制層311によって囲まれて第1の画素開口321を形成することで、表示パネル10が第1の画素開口321で発光する。障壁400は、第1の画素規制層311と第1の肉抜き部210との間に設けられ、障壁400により、一部の膜層が表示領域11に設けられて、障壁400の箇所で遮断され、水蒸気が遷移領域12から表示領域11に入ることによる水や酸素侵入の不良を改善することができる。
【0075】
オプションとして、複数の障壁400が間隔をあけて設けられ、複数の障壁400が設けられることにより、水や酸素侵入経路を更に延長し、水蒸気が遷移領域12から表示領域11に入ることによる水や酸素の侵入の不良を改善することができる。
【0076】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、隔離構造500と発光層600とを更に含み、隔離構造500は、画素規制層310の基板100から離反した側に位置し、隔離構造500は、障壁400の遷移領域12から離反した側に位置する第1の隔離部510を含み、第1の隔離部510によって囲まれて第1の隔離開口511を形成し、各第1の画素開口321は各第1の隔離開口511内に位置し、発光層600は画素規制層310の基板100から離反した側に位置し、発光層600は第1の隔離開口511に位置する第1の発光ユニット610を含む。
【0077】
これらのオプションとしての実施例において、第1の隔離部510は表示領域11に設けられ、且つ第1の隔離部510によって囲まれて複数の第1の隔離開口511を形成することにより、発光層600を遮断して互いにブレイクされた第1の発光ユニット610を形成し、それにより発光層600内でのキャリアのクロストークを低減させ、表示パネル10の表示効果を向上させ、且つ第1の発光ユニット610を製造するために精密マスクを用いる必要がなく、精密マスクの開発及び使用を低減させ、製造コストを低減させることができる。
【0078】
オプションとして、遷移領域12において発光層600の一部をエッチングして肉抜きを形成することで、表示パネル10の遷移領域12における膜層の厚さを更に減少させ、カットの困難度を低減させることができる。
【0079】
図2に示すように、いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は第1の電極層700を更に含み、第1の電極層700は発光層600の基板100から離反した側に位置し、第1の電極層700は第1の隔離開口511に位置する第1の電極710を含む。
【0080】
これらのオプションとしての実施例において、第1の電極層700は第1の隔離部510によって遮断されて互いに離間された第1の電極710を形成し、各第1の電極710は第1の隔離開口511に位置し、互いに離間された第1の電極710は第1の隔離部510によって電気的に接続されて全面電極が形成される。
【0081】
オプションとして、第1の電極層700の遷移領域12における部分をエッチングして、表示パネル10の遷移領域12における膜層の厚さを更に減少させ、カットの困難度を低減させることができる。
【0082】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は第1のパッケージ層810を更に含み、第1のパッケージ層810は第1の電極層700の基板100から離反した側に位置し、第1のパッケージ層810は表示領域11に位置する第1の部分811を含む。
【0083】
これらのオプションとしての実施例において、第1のパッケージ層810は第1の電極層700及び発光層600をパッケージして、水や酸素による第1の電極層700及び発光層600への浸食を減少させることができる。第1のパッケージ層810の第1の部分811は表示領域11に位置して、表示パネル10の表示領域11でのパッケージング性能を向上させることができる。
【0084】
オプションとして、第1のパッケージ層810の遷移領域12における部分をエッチングして、表示パネル10の遷移領域12における膜層の厚さを更に減少させ、カットの困難度を低減させることができる。
【0085】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は第2のパッケージ層820を更に含み、第2のパッケージ層820は、第1のパッケージ層810の基板100から離反した側に位置し、障壁400の遷移領域12から離反した側に位置する。
【0086】
これらのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第1のパッケージ層810及び第2のパッケージ層820を用いて多層パッケージを行って、表示パネル10のパッケージ性能を更に向上させることができる。第2のパッケージ層820の障壁400に位置する箇所で遮断されることにより、第2のパッケージ層820の全部が表示領域11に位置して、水蒸気が遷移領域12から表示領域11に入ることによる水や酸素の侵入の不良を改善することができる。
【0087】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第3のパッケージ層830を更に含み、第3のパッケージ層830は第2のパッケージ層820の基板100から離反した側に位置し、第3のパッケージ層830は遷移領域12に位置する第2の肉抜き部833を含み、又は、第3のパッケージ層830は表示領域11及び遷移領域12に位置する。
【0088】
これらのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第1のパッケージ層810、第2のパッケージ層820及び第3のパッケージ層830を用いて3層パッケージされて、表示パネル10のパッケージ性能を更に向上させることができる。第3のパッケージ層830は、遷移領域12に第2の肉抜き部833が開設されることにより、遷移領域12の第2の肉抜き部833に位置する箇所の表示パネル10の脆性膜層の厚さを減少させ、第2の肉抜き部833の箇所に基板100をカットする場合、第3のパッケージ層830にクラックが形成されにくく、かつクラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【0089】
オプションとして、第1のパッケージ層810は無機材料を含み、第1のパッケージ層810は無機材料を用いてパッケージし、無機材料を用いた第1のパッケージ層810は緻密性がよく、良好なパッケージ性能を有する。
【0090】
オプションとして、第2のパッケージ層820は有機材料を含み、第2のパッケージ層820は有機材料を用いてパッケージして、パッケージ層のパッケージ性能を更に向上させることができる。
【0091】
オプションとして、第3のパッケージ層830は無機材料を含み、第1のパッケージ層810、第2のパッケージ層820及び第3のパッケージ層830はそれぞれ無機材料、有機材料及び無機材料を用いてパッケージし、TFE(Thin Film Encapsulation、TFE)薄膜パッケージ構造を形成して、パッケージ層のパッケージ性能を更に向上させることができる。
【0092】
いくつかのオプションとしての実施例において、第1の部分811は、遷移領域12のエッジに近い第1の隔離部510の、遷移領域12から離反した側に位置する。
【0093】
これらのオプションとしての実施例において、第1のパッケージ層810が第1の隔離部510によって遮断されることにより、第1のパッケージ層810が遷移領域12まで連続的に延在することができず、表示パネル10の遷移領域12における膜層の厚さを更に減少させ、カットの困難度を低減させ、且つ遷移領域12に基板100へカットする場合、第1のパッケージ層810にクラックが形成されにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【0094】
いくつかのオプションとしての実施例において、第3のパッケージ層830は、遷移領域12に位置する第2の肉抜き部833を含み、第1の肉抜き部210の基板100への正投影と第2の肉抜き部833の基板100への正投影とは、少なくとも部分的に重なっている。
【0095】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210と第2の肉抜き部833の基板100への正投影が少なくとも部分的に重なることで、第1の肉抜き部210と第2の肉抜き部833が少なくとも部分的に連通し、重なり位置において、表示パネル10が小さい厚さを有することで、表示パネル10の重なり位置の箇所に、より容易にカットされ、且つ第3のパッケージ層830と第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、且つクラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【0096】
いくつかのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210の基板100への正投影は、第2の肉抜き部833の基板100への正投影内に位置する。
【0097】
これらのオプションとしての実施例において、第2の肉抜き部833の正投影面積は、第1の肉抜き部210の正投影面積より大きいため、第1の肉抜き部210内で基板100をカットする際に、厚さが小さく、カットの困難度が低く、且つ第2の肉抜き部833の面積が大きいため、第3のパッケージ層830にクラックがより形成されにくく、表示領域11に向かって延在しにくい。
【0098】
いくつかのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210は、表示パネル10の厚さ方向に沿って第1の絶縁層200を貫通して設けられる。
【0099】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210は第1の絶縁層200を貫通して設けられて、第1の絶縁層200の、第1の肉抜き部210に位置する箇所の厚さを更に低減させ、第1の肉抜き部210に位置する基板100のカット困難度を低減させ、且つ基板100の第1の肉抜き部210に位置する箇所をカットし、第1の絶縁層200にクラックがより発生しにくく、表示領域11に向かって延在しにくいので、表示パネル10の発光信頼性を向上させることができる。
【0100】
図3を参照すると、
図3は、
図1におけるA-A箇所での他の実施例の断面図である。
【0101】
図3に示すように、いくつかのオプションとしての実施例において、第1の絶縁層200に、遷移領域12に位置する第3の肉抜き部220が開設され、第3の肉抜き部220は、第1の肉抜き部210を囲んで第1の肉抜き部210と間隔をあけて設けられている。
【0102】
これらのオプションとしての実施例において、第3の肉抜き部220は、第1の肉抜き部210を囲むように設けられ、第1の絶縁層200に他の膜層が設けられる場合、第3の肉抜き部220の設置により、水や酸素の侵入経路を増大させ、水や酸素が遷移領域12を介して表示領域11に侵入しにくくし、表示パネル10の信頼性を確保することができる。
【0103】
オプションとして、複数の第3の肉抜き部220は間隔をあけて設けられる。複数の第3の肉抜き部220を設けることで、水や酸素の侵入経路をより増大させることができる。
【0104】
図4及び
図5を併せて参照すると、
図4は
図1におけるA-A箇所での他の実施例の断面図であり、
図5は
図4の部分拡大図である。
【0105】
図4及び
図5に示すように、いくつかのオプションとしての実施例において、画素規制層310は、第1の肉抜き部210内に位置する第2の画素規制層312を含み、隔離構造500は、第2の画素規制層312に位置する第2の隔離部520を含み、第2の隔離部520は、孔領域13と間隔をあけて設けられ、発光層600は、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に位置する第2の発光ユニット620を含む。
【0106】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210内に第2の画素規制層312と第2の隔離部520が設けられ、且つ第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に第2の発光ユニット620が設けられることにより、第1の肉抜き部210内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造に接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0107】
オプションとして、第1の電極層700は、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側の第2の電極720を含み、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に第2の電極720が設けられることにより、第1の肉抜き部210内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造に接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0108】
いくつかのオプションとしての実施例において、第1のパッケージ層810は遷移領域12に位置する第2の部分812を含み、少なくとも一部の第2の部分812は第1の肉抜き部210内に位置する。
【0109】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210内に第1のパッケージ層810の第2の部分812が設けられることにより、第1の肉抜き部210内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0110】
いくつかのオプションとしての実施例において、第2の部分812は、第2の隔離部520の両側に位置する第1の薄肉部813を含む。
【0111】
これらのオプションとしての実施例において、第2の部分812は、第2の隔離部520の両側に第1の薄肉部813が形成され、すなわち、第2の部分812は、第2の隔離部520の両側における厚さが薄く、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側で基板100をカットする場合、生じたクラックは、第1の薄肉部813で容易ブレイクされ、表示領域11に向かって継続して延在しにくい。
【0112】
オプションとして、第2の部分812と第1の部分811とは間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部210における第2の部分812で基板100をカットする場合、第2の部分812に発生したクラックが第1の部分811まで延在できず、表示パネル10の表示信頼性を保証することができる。
【0113】
オプションとして、第3のパッケージ層830は、表示領域11に位置する第3の部分831と、遷移領域12に位置する第4の部分832とを含み、少なくとも一部の前記第4の部分832は、前記第1の肉抜き部210に位置する。第1の肉抜き部210内に第3のパッケージ層830の第4の部分832が設けられることにより、第1の製造溝内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0114】
オプションとして、第4の部分832は、第2の隔離部520の両側に位置する第2の薄肉部834を含み、即ち、第4の部分832の第2の隔離部520に位置する両側の厚さが薄く、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側で基板100をカットする場合、生じたクラックは、第2の薄肉部834でブレイクされやすく、表示領域11に向かって継続して延在しにくい。
【0115】
図4に示すように、オプションとして、隔離構造500は第1の層501を含み、各第1の電極710は第1の層501に電気的に接続される。互いに離間された第1の電極710は、第1の層501を介して電気的に接続されて全面電極が形成されて、第1の電極710と第1の層501とがよりオーバーラップされやすく、第1の電極710のオーバーラップ効率を向上させることができる。
【0116】
いくつかのオプションとしての実施例において、隔離構造500は、第1の層501の基板100から離反した側に位置する第2の層502を更に含み、第1の層501の基板100への正投影は、第2の層502の基板100への正投影内に位置する。
【0117】
これらのオプションとしての実施例において、第1の層501及び第2の層502は、隔離構造500を形成するように設けられ、基板100に近接して設けられた第1の層501の基板100への正投影は、第2の層502の基板100への正投影内に位置し、第2の層502の面積は、第1の層501の面積より大きく、第2の層502は、第1の層501の第2の層502に近接する表面を覆い、このとき、第1の層501は、第2の層502に対して、画素開口320から離れる方向に向かって凹む。発光層600を製造する場合、発光層600が隔離構造500のエッジにおいて大きな段差を生じ、且つ第1の層501が第2の層502に対して内部へ凹んで設けられ、発光層600が隔離構造500のエッジにおいて接続されにくく、それにより破断が発生し、発光層600が破断して互いにブレイクされた第1の発光ユニット610と第2の発光ユニット620を形成する。また、第2の層502は、第1の層501に対して内部へ凹んで設けられ、第1のパッケージ層810及び第3のパッケージ層830を製造する場合、第2の部分812は、第2の層502の両側に厚さの薄い第1の薄肉部813が形成され、第4の部分832は、第2の層502の両側に厚さの薄い第2の薄肉部834が形成される。
【0118】
オプションとして、第4の部分832が前記障壁400の箇所でブレイクトされ、第1の肉抜き部210における第4の部分832で基板100をカットする場合、第4の部分832に発生したクラックが第3の部分831まで延在できず、表示パネル10の表示信頼性を保証することができる。
【0119】
図2を参照すると、いくつかのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210は、表示パネル10の厚さ方向に沿って対向して設けられた第1の開口211及び第2の開口212を含み、第1の開口211は、第2の開口212の基板100から離反した側に位置し、第2の開口212の基板100への正投影は、第1の開口211の基板100への正投影内に位置する。
【0120】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210の第1の開口211の面積が第2の開口212の面積より大きいため、第1の肉抜き部210が基板100から離反した側に向かって完全に露出するようにし、第1の肉抜き部210で基板100をカットしやすく、且つ第1の絶縁層200をカットする可能性を低減でき、第1の絶縁層200にクラックが発生しにくく、表示領域11に向かって延在しにくい。
【0121】
図6を参照すると、
図6は、
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例の断面図である。
【0122】
図6に示すように、オプションとして、基板100は下地110と保護膜120とを含み、保護膜120は前記下地110に位置し、保護膜120に第4の溝121が開設され、第4の溝121は第1の肉抜き部210と連通して設けられる。保護膜120に第4の溝121が開設されることにより、表示パネル10の遷移領域12における膜厚が更に薄くなり、遷移領域12のカットの困難度を低減させることができ、且つ第4の溝121の箇所に表示パネル10の厚さが薄く、クラックが発生する可能性を低減させることができる。
【0123】
オプションとして、表示パネル10は、第1の画素開口321から露出する画素電極を更に含み、画素電極及び第1の電極710のうちの一方は、第1の発光ユニット610の陽極として用いられ、他方は、第1の発光ユニット610の陰極として用いられる。本出願の実施例では、画素電極を第1の発光ユニット610の陽極とし、第1の電極710を第1の発光ユニット610の陰極とすることを例として説明する。
【0124】
図7及び
図8を参照すると、
図7は、
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例のカット前の断面図であり、
図8は、
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例のカット前の断面図である。
【0125】
図7及び
図8に示すように、
図7及び
図8は、表示パネル10をカットして孔領域13を形成する前のマスタであり、
図7及び
図8のマスタを例として、表示パネル10の遷移領域12と孔領域13との境界に対して環状のカットを行うことにより、本出願の実施例の表示パネル10を形成する。
【0126】
本実施例における構造設計については、他の表示パネル10に適用することができ、具体的には、実際の状況に応じて選択することができるが、本出願はそれを具体的に限定しない。
【0127】
本出願の第2の態様の実施例は、上記いずれかの第1の態様の実施例の表示パネル10を含む表示装置を更に提供する。本出願の第2の態様の実施例に係る表示装置は、上記第1の態様のいずれかの実施例に係る表示パネル10を含むため、本出願の第2の態様の実施例に係る表示装置は、上記第1の態様のいずれかの実施例に係る表示パネル10が有する有益な効果を有し、ここでは説明を省略する。
【0128】
本出願の実施例における表示装置は、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称する)、タブレットコンピュータ、電子書籍、テレビ、ゲートコントロール、スマート固定電話、コンソールなどの表示機能を有する機器を含むが、これらに限定されない。
【0129】
本出願の第3の態様の実施例は、表示パネル10の製造方法を更に提供し、表示パネル10は、上記のいずれかの第1の態様の実施例に係る表示パネル10であってもよく、
図1~
図8を併せて参照し、
図9を参照すると、
図9は、本出願の実施例に係る表示パネルの製造方法のフローチャートである。製造方法は以下のステップを含む。
【0130】
ステップS01:基板上に第1の絶縁層を製造し、第1の絶縁層に第1の製造溝を開設し、第1の製造溝は遷移領域及び孔領域に位置して表示領域と間隔をあけて設けられる。
【0131】
ステップS02:第1の絶縁層の基板から離反した側に画素定義層を製造し、画素定義層は、画素規制層と、画素規制層により囲まれて形成された画素開口とを含む。
【0132】
ステップS03:第1の製造溝内で基板に対して環状のカットを行い、第1の肉抜き部と、孔領域に位置する開孔とを形成し、第1の肉抜き部は、遷移領域から孔領域と遷移領域の境界まで延びる。
【0133】
本出願の第3の態様の実施例の製造方法によれば、ステップS01により基板100上に第1の絶縁層200を製造し、第1の絶縁層200は遷移領域12に第1の製造溝が開設され、第1の製造溝と表示領域11とは間隔をあけて設けられる。次に、ステップS02により、画素定義層300の画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320を製造しすることで、発光ユニットを設置して表示パネル10の発光表示を実現する。最後に、ステップS03により、第1の製造溝内で基板100に対して環状のカットを行うことにより、表示パネル10の孔領域13に開孔を形成して、孔領域13に感光アセンブリを設置し、感光アセンブリの感光効果を保証する。第1の製造溝に位置する表示パネル10の膜層の厚さが小さいため、第1の製造溝で基板100をカットする場合、第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくいので、OLED表示パネル10の使用性能を向上させることができる。
【0134】
いくつかのオプションとしての実施例において、画素規制層310は、表示領域11に位置する第1の画素規制層311と、遷移領域12に位置する第2の画素規制層312とを含み、第2の画素規制層312は、環状であり且つ第1の画素規制層311と間隔をあけて設けられ、少なくとも一部の第2の画素規制層312は第1の製造溝に設けられ、ステップS03の前に、方法が以下のステップを更に含む。画素定義層300の基板100から離反した側に隔離構造500を製造し、隔離構造500は、第1の画素規制層311に位置する第1の隔離部510と、第2の画素規制層312に位置する2つの間隔をあけて設けられた第2の隔離部520とを含む。
【0135】
ステップS03において、方法は、以下のステップを更に含む。2つの第2の隔離部520の間で基板100に対して環状のカットを行う。
【0136】
これらのオプションとしての実施例において、第1の隔離部510は表示領域11に設けられ、且つ第1の隔離部510が囲まれて複数の第1の隔離開口511を形成することにより、発光層600を遮断して互いにブレイクされた第1の発光ユニット610を形成し、それにより発光層600内でのキャリアのクロストークを低減させ、表示パネル10の表示効果を向上させ、且つ第1の発光ユニット610を製造するために精密マスクを用いる必要がなく、精密マスクの開発及び使用を低減させ、製造コストを低減させることができる。2つの第2の隔離部520は、第2の画素規制層312に間隔をあけて設けられ、基板100をカットする際に、2つの第2の隔離部520の間で基板100に対して環状のカットを行い、第1の絶縁層200をカットする可能性を低減させ、第1の絶縁層200にクラックが発生しにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【0137】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に位置する第2の発光ユニット620を更に含み、第1の製造溝内で基板100に対して環状のカットを行うステップにおいて、方法は、以下のステップを更に含む。第2の発光部620で基板100に対して環状のカットを行う。
【0138】
これらのオプションとしての実施例において、発光層600は、第2の隔離構造500の箇所でブレイクされて第2の発光ユニット620を形成することにより、2つの第2の隔離部520の間の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造に接近させ、第2の発光ユニット620で基板100をカットする場合、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0139】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に位置する第2の電極720を更に含み、ステップS03において、方法は、以下を更に含む。第2の電極720で基板100に対して環状のカットを行う。
【0140】
これらのオプションとしての実施例において、第1の電極層700が第2の隔離構造500の位置でブレイクされて第2の電極720を形成することにより、2つの第2の隔離部520の間の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、第2の電極720で基板100をカットする場合、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0141】
いくつかのオプションとしての実施例において、ステップS03の前に、方法は、以下を更に含む。画素定義層300の基板100から離反した側に第1のパッケージ材料層を製造し、第1のパッケージ材料層に対してパターニング処理を行い、表示領域11に位置する第1の部分811と、遷移領域12及び孔領域13に位置する第2の部分812とを取得し、少なくとも一部の第2の部分812が第1の肉抜き部210内に位置する。
【0142】
ステップS03において、方法は、以下を更に含む。第2の部分812で基板100に対して環状のカットを行う。
【0143】
これらのオプションとしての実施例において、第1の製造溝内に第1のパッケージ層810の第2の部分812を設けることにより、第1の製造溝内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0144】
いくつかのオプションとしての実施例において、ステップS03の前に、方法は、以下を更に含む。第2の部分812の基板100から離反した側に第3のパッケージ材料層を製造し、第3のパッケージ材料層に対してパターニング処理を行い、表示領域11に位置する第3の部分831と、遷移領域12及び孔領域13に位置する第4の部分832とを取得し、少なくとも一部の第4の部分832が第1の肉抜き部210内に位置する。
【0145】
ステップS03において、方法は、以下を更に含む。第4の部分832で基板100に対して環状のカットを行う。
【0146】
これらのオプションとしての実施例において、第1の製造溝内に第3のパッケージ層830の第4の部分832を設けることにより、第1の製造溝内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0147】
オプションとして、画素定義層300の基板100から離反した側に第1のパッケージ材料層を製造するステップの後に、方法は更に以下を含む。第1のパッケージ材料層の基板100から離反した側に第2のパッケージ材料層を製造する。
【0148】
第2のパッケージ材料層の基板100から離反した側に第3のパッケージ材料層を製造し、第3のパッケージ材料層に対してパターニング処理を行って、遷移領域12及び孔領域13において少なくとも一部の第3のパッケージ材料層を切除し、第3のパッケージ層830を取得し、第3のパッケージ層830は遷移領域12に位置する第2の肉抜き部833を含む。これらのオプションとしての実施例において、第3のパッケージ材料層を製造した後、遷移領域12と孔領域13で第3のパッケージ材料層をカットして、遷移領域12と孔領域13の第3のパッケージ材料を除去し第2の肉抜き部833を形成し、遷移領域12と孔領域13の第2の肉抜き部833に位置する箇所の表示パネル10の脆性膜層の厚さを減少させ、第2の肉抜き部833で基板100をカットする場合、第3のパッケージ層830にクラックが形成されにくく、且つクラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【0149】
下記のカットによる損傷を回避する孔833は、上記の第2の肉抜き部833である。
【0150】
図1、
図2及び
図15を参照すると、
図15は、本出願の実施例に係る表示パネルの表示領域の部分断面図である。
【0151】
図1、
図2及び
図15に示すように、本出願の実施例は表示パネル10を提供し、表示パネル10は表示領域11、遷移領域12及び孔領域13を含み、表示領域11は遷移領域12を囲むように設けられ、遷移領域12は孔領域13を囲むように設けられ、表示パネル10は基板100、第1の絶縁層200及び画素定義層300をさらに含み、第1の絶縁層200は基板100に位置し、第1の絶縁層200に第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210は遷移領域12に位置し且つ表示領域11と間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部210は遷移領域12から孔領域13及び遷移領域12の境界まで延び、画素定義層300は第1の絶縁層200の基板100から離反した側に位置し、画素定義層300は画素規制層310及び画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320を含み、発光層600は画素開口320内に位置する発光ユニットを含む。
【0152】
オプションとして、境界は表示パネル10の孔領域13のカットエッジであり、境界で表示パネル10をカットして孔領域13を形成する。
【0153】
本出願の実施例の表示パネル10によれば、表示パネル10は、表示領域11と、遷移領域12と、孔領域13とを含み、表示領域11は遷移領域12を囲んで設けられ、遷移領域12は孔領域13を囲んで設けられる。表示領域11は、表示パネル10の発光表示を実現するために用いられ、孔領域13の表示パネルの下方は、感光アセンブリを設けるために用いられる。表示パネル10は、基板100と、第1の絶縁層200と、画素定義層300とを更に含む。画素定義層300は、画素規制層310と、画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320とを含み、画素開口320は発光ユニットを設けるために用いられる。画素定義層300と基板100との間に位置する第1の絶縁層200に第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210は遷移領域12に位置し且つ表示領域11と間隔をあけて設けられることにより、表示パネル10の第1の肉抜き部210に位置する脆性膜層の厚さを減少させる又は脆性膜層が欠ける。第1の肉抜き部210で基板100をカットするとき、第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、且つクラックが表示領域11に向かって延在しにくいので、OLED表示パネル10の使用性能を向上させることができる。
【0154】
図15に示すように、オプションとして、表示パネル10は基板100に設けられたアレイ層を含み、第1の絶縁層200はアレイ層内に位置する層間絶縁層を含む。例えば、アレイ層は金属層を含み、金属層は積層して設けられた第1の金属層、第2の金属層及び第3の金属層を含み、第1の絶縁層200は隣接する金属層の間に位置する層間絶縁層を含む。表示パネル10は画素駆動回路を含み、画素駆動回路はトランジスタと蓄積容量とを含む。トランジスタは、半導体、ゲート、ソース及びドレインを含む。蓄積容量は、第1の電極板及び第2の電極板を含む。一例として、ゲート及び第1の電極板は第1の金属層に位置し、第2の電極板は第2の金属層に位置し、ソース及びドレインは第3の金属層に位置してもよい。
【0155】
例えば、アレイ層は活性層とゲート層とを含み、ゲート層は上記第1の金属層である。オプションとして、第1の絶縁層200は、活性層とゲート層との間のゲート間絶縁層を含む。
【0156】
オプションとして、第1の絶縁層200は、画素定義層300の基板100に向かう側に位置する平坦化層を含む。
【0157】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第1のパッケージ層810をさらに含み、第1のパッケージ層810は、画素定義層300の基板100から離反した側に位置し、第1のパッケージ層810は、表示領域11に位置する第1の部分811を含む。
【0158】
これらのオプションとしての実施例において、第1のパッケージ層810は、第1の電極層700及び発光層600をパッケージして、水や酸素による第1の電極層700及び発光層600への浸食を減少させることができる。第1のパッケージング層810の第1の部分811は表示領域11に位置して、表示パネル10の表示領域11でのパッケージング性能を向上させることができる。
【0159】
オプションとして、第1のパッケージ層810の遷移領域12における部分をエッチングして、表示パネル10の遷移領域12における膜層の厚さを更に減少させ、カットの困難度を低減させることができる。いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第2のパッケージ層820を更に含み、第2のパッケージ層820は、第1のパッケージ層810の基板100から離反した側に位置し、障壁400の遷移領域12から離反した側に位置する。
【0160】
これらのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第1のパッケージ層810及び第2のパッケージ層820を用いて多層パッケージを行って、表示パネル10のパッケージ性能を更に向上させることができる。第2のパッケージ層820が障壁400の箇所で遮断されることにより、第2のパッケージ層820の全てが表示領域11に位置して、水蒸気が遷移領域12から表示領域11に入ることによる水や酸素の侵入の不良を改善することができる。
【0161】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第3のパッケージ層830を更に含み、第3のパッケージ層830は、第2のパッケージ層820の基板100から離反した側に位置し、第1のパッケージ層810及び第3のパッケージ層830の少なくとも一方に、遮断溝840又はカットによる損傷を回避する孔833が設けられる。
【0162】
これらのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第1のパッケージ層810、第2のパッケージ層820及び第3のパッケージ層830を用いて3層パッケージされて、表示パネル10のパッケージ性能を更に向上させることができる。孔領域13をカットする場合、孔領域13のカットによる第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830への影響を低減させ、第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830がカットされて、第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830にクラックが発生し、クラックが表示領域11まで延在するという問題を回避することができる。遮断溝840により、第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830が複数の部分に遮断され、孔領域13に近い部分がカットされてクラックが発生すると、クラック延在経路が遮断溝840によって遮断されるため、クラックが表示領域11まで延在することを回避することができる。
【0163】
オプションとして、第1のパッケージ層810は無機材料を含み、第1のパッケージ層810は無機材料を用いてパッケージし、無機材料が用いられる第1のパッケージ層810は緻密性がよく、良好なパッケージ性能を有する。
【0164】
オプションとして、第2のパッケージ層820は有機材料を含み、第2のパッケージ層820は有機材料を用いてパッケージして、パッケージ層のパッケージ性能を更に向上させることができる。
【0165】
オプションとして、第3のパッケージ層830は無機材料を含み、第1のパッケージ層810、第2のパッケージ層820及び第3のパッケージ層830はそれぞれ無機材料、有機材料及び無機材料を用いてパッケージし、TFE(Thin Film EncapSulation)薄膜パッケージ構造を形成して、パッケージ層のパッケージ性能を更に向上させることができる。
【0166】
図4に示すように、オプションとして、隔離構造500は、遷移領域に位置する第2の隔離部520を含み、第2の隔離部520と孔領域13が間隔をあけて設けられる。第2の隔離部520と孔領域13が間隔をあけて設けられるとは、第2の隔離部520と孔領域13とが一定の距離だけ離間することを指す。
【0167】
オプションとして、第2の隔離部520は第1の肉抜き部210に位置し、第2の隔離部520は遷移領域12の第1の肉抜き部210内に位置し、遷移領域12の膜層を遮断し、遷移領域12の膜層のカットによるクラックの表示領域11への延在を低減させることができる。
【0168】
参考までに、特許/特許出願PCT/CN2023/134518、中国特許出願202310759370.2、中国特許出願202311117143.6、中国特許出願202310771071.0、中国特許出願202310740412.8、中国特許出願202310707209.0、中国特許出願202310771124.9、中国特許出願202310855866.X、中国特許出願202311017132.0、中国特許出願202311124847.6、中国特許出願202311091555.7に、隔離構造(遮断構造などとも呼ばれる)の関連技術案が記載されている。
【0169】
いくつかのオプションとしての実施例では、第1のパッケージング層810は遷移領域12に位置する第2の部分812を含み、少なくとも一部の第2の部分812は第1の肉抜き部210内に位置する。
【0170】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210内に第1のパッケージ層810の第2の部分812が設けられることにより、第1の肉抜き部210内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0171】
オプションとして、第2の部分812は、第2の隔離部520によって遮断されて互いにブレイクされた2つ以上のサブセクションが形成され、隣接するサブセクションの間に、隔離構造500に位置する遮断溝840が形成され、遷移領域12をカットする際に、第2の部分812にクラックが発生し、隣接するサブセクションが遮断溝840によって遮断されて、クラックが複数のサブセクションの間で延在して拡張されないようにし、第2の部分812のクラックが表示領域11に拡張される可能性を低減させることができる。
【0172】
いくつかのオプションとしての実施例において、第2の部分812のサブセクションは、第2の隔離部520の少なくとも一方側に位置する第1の薄肉部813を含む。
【0173】
これらのオプションとしての実施例において、第2の部分812のサブセクションは、第2の隔離部520の少なくとも一方側に第1の薄肉部813が形成され、即ち、第2の部分812の第2の隔離部520の少なくとも一方側における厚さが薄く、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側で基板100をカットする場合、発生したクラックが第1の薄肉部813で容易にブレイクされ、クラックが表示領域11に向かって延在し続けにくくなる。
【0174】
オプションとして、第2の部分812と第1の部分811とは間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部210における第2の部分812に基板100をカットする場合、第2の部分812に発生したクラックは第1の部分811まで延在できず、表示パネル10の表示信頼性を保証することができる。いくつかのオプションとしての実施例では、第3のパッケージ層830は遷移領域12に位置するカットによる損傷を回避する孔833を含み、第1の肉抜き部210の基板100への正投影とカットによる損傷を回避する孔833の基板100への正投影とは少なくとも部分的に重なっている。
【0175】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210とカットによる損傷を回避する孔833の基板100への正投影が少なくとも部分的に重なることで、第1の肉抜き部210とカットによる損傷を回避する孔833が少なくとも部分的に連通し、重なり位置において、表示パネル10が小さい厚さを有し、表示パネル10が重なり位置でより容易にカットされ、且つ第3のパッケージ層830と第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、且つクラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【0176】
いくつかのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210の基板100への正投影は、カットによる損傷を回避する孔833の基板100への正投影内に位置する。
【0177】
これらのオプションとしての実施例において、カットによる損傷を回避する孔833の正投影面積は、第1の肉抜き部210の正投影面積より大きいため、第1の肉抜き部210内で基板100をカットする際に、厚さが小さく、カットの困難度が低く、且つカットによる損傷を回避する孔833の面積が大きいため、第3のパッケージ層830にクラックがより形成されにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【0178】
いくつかのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210は、表示パネル10の厚さ方向に沿って第1の絶縁層200を貫通して設けられる。
【0179】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210は第1の絶縁層200を貫通して設けられて、第1の肉抜き部210に位置する第1の絶縁層200の厚さを更に低減させ、第1の肉抜き部210に位置する基板100のカットの困難度を低減させ、且つ第1の肉抜き部210の箇所で基板100をカットし、第1の絶縁層200にクラックがより発生しにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくく、表示パネル10の発光信頼性を向上させることができる。
【0180】
図3に示すように、いくつかのオプションとしての実施例において、第1の絶縁層200に、遷移領域12に位置する第3の肉抜き部220が開設され、第3の肉抜き部220は、第1の肉抜き部210を囲んで第1の肉抜き部210と間隔をあけて設けられている。
【0181】
これらのオプションとしての実施例において、第3の肉抜き部220は、第1の肉抜き部210を囲むように設けられ、第1の絶縁層200に他の膜層が設けられる場合、第3の肉抜き部220の設置により、水や酸素の侵入経路を増大させ、水や酸素が遷移領域12を介して表示領域11に侵入しにくくし、表示パネル10の信頼性を確保することができる。
【0182】
オプションとして、複数の第3の肉抜き部220は間隔をあけて設けられる。複数の第3の肉抜き部220を設けることで、水や酸素の侵入経路をより増大させることができる。
【0183】
オプションとして、第3のパッケージング層830及び/又は第1のパッケージング層810は、第3の肉抜き部220の側壁及び底壁を覆うように設けられ、それにより、第3のパッケージング層830及び/又は第1のパッケージング層810の延在経路の辺長さを長くし、水分及び酸素の侵入経路をさらに増大させることができる。
【0184】
図4及び
図5に示すように、オプションとして、画素定義層300は、第1の肉抜き部210内に位置する第2の画素規制層312を含み、第2の隔離部520は、第2の画素規制層312に位置し、第1の肉抜き部210内の第2の画素規制層312は保留されることで、第1の肉抜き部210内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0185】
いくつかのオプションとしての実施例において、画素定義層300は、表示領域11に位置する第1の画素規制層311をさらに含み、画素開口320は、第1の画素規制層311によって囲まれて形成された第1の画素開口321を含む。
【0186】
オプションとして、表示パネル10は、障壁400をさらに含み、障壁400は、第1の絶縁層200の基板100から離反した側に位置し、障壁400は、第1の画素規制層311と第1の肉抜き部210との間に設けられ、遷移領域12を囲んで環状を成す。
【0187】
これらのオプションとしての実施例において、第1の画素規制層311は表示領域11に位置して、表示領域11の発光領域を規制し、即ち、第1の画素規制層311により囲まれて第1の画素開口321が形成されることで、表示パネル10が第1の画素開口321で発光するようにする。障壁400は、第1の画素規制層311と第1の肉抜き部210との間に設けられ、障壁400により、一部の膜層が表示領域11に設けられて障壁400の位置で遮断され、水蒸気が遷移領域12から表示領域11に入ることによる水や酸素侵入の不良を改善することができる。
【0188】
図3に示すように、オプションとして、障壁400は2つ以上であり、複数の障壁400が間隔をあけて設けられ、複数の障壁400が設けられることにより、水や酸素侵入経路をさらに延長し、水蒸気が遷移領域12から表示領域11に入ることによる水や酸素侵入の不良を改善することができる。
【0189】
いくつかのオプションとしての実施例において、隔離構造500は、画素規制層310の基板100から離反した側に位置し、隔離構造500は、障壁400の遷移領域12から離反した側に位置する第1の隔離部510を含み、第1の隔離部510により囲まれて第1の隔離開口511が形成され、第1の画素開口321は、第1の隔離開口511と連通する。
【0190】
図4及び
図5に示すように、オプションとして、発光ユニットは、第1の隔離開口511に位置する第1の発光ユニット610を含む。
【0191】
これらのオプションとしての実施例において、第1の隔離部510は表示領域11に設けられ、第1の隔離部510によって囲まれて複数の第1の隔離開口511を形成することにより、発光層600を遮断して互いにブレイクされた第1の発光ユニット610を形成し、それにより発光層600内でのキャリアのクロストークを低減させ、表示パネル10の表示効果を向上させ、第1の発光ユニット610を製造するために精密マスクを用いる必要がなく、精密マスクの開発及び使用を低減させ、製造コストを低減させることができる。
【0192】
オプションとして、遷移領域12において発光層600の一部をエッチングして肉抜きを形成することで、表示パネル10の遷移領域12における膜層の厚さを更に減少させ、カットの困難度を低減させることができる。
【0193】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、発光層600の基板100から離反した側に位置する第1の電極層700をさらに含み、第1の電極層700は、第1の隔離開口511に位置する第1の電極710を含む。
【0194】
これらのオプションとしての実施例において、第1の電極層700は第1の隔離部510によって遮断されて互いに離間された第1の電極710を形成し、各第1の電極710は第1の隔離開口511に位置し、互いに離間された第1の電極710は第1の隔離部510によって電気的に接続されて全面電極が形成される。
【0195】
オプションとして、第1の電極層700の遷移領域12における部分をエッチングして、表示パネル10の遷移領域12における膜層の厚さを更に減少させ、カットの困難度を低減させることができる。
【0196】
オプションとして、発光層600は、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に位置する第2の発光ユニット620を含む。
【0197】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210内に第2の画素規制層312と第2の隔離部520が設けられ、且つ第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に第2の発光ユニット620が設けられることにより、第1の肉抜き部210内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造に接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カット困難度を低減させることができる。
【0198】
オプションとして、第1の電極層700は、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側の第2の電極720を含み、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に第2の電極720が設けられることにより、第1の肉抜き部210内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造に接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0199】
オプションとして、第3のパッケージ層830は、表示領域11に位置する第3の部分831と、遷移領域12に位置する第4の部分832とを含み、少なくとも一部の前記第4の部分832は、前記第1の肉抜き部210に位置する。第1の肉抜き部210内に第3のパッケージ層830の第4の部分832が設けられることにより、第1の製造溝内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0200】
オプションとして、第4の部分832は、第2の隔離部520の両側に位置する第2の薄肉部834を含み、即ち、第4の部分832は、第2の隔離部520の両側に位置する箇所の厚さが薄く、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側で基板100をカットする場合、生じたクラックは、第2の薄肉部834でブレイクされやすく、表示領域11に向かって継続して延在しにくい。
【0201】
図4に示すように、オプションとして、隔離構造500は第1の層501を含み、各第1の電極710は第1の層501に電気的に接続される。互いに離間された第1の電極710は、第1の層501を介して電気的に接続されて全面電極が形成されて、第1の電極710と第1の層501とがよりオーバーラップされやすく、第1の電極710のオーバーラップ効率を向上させることができる。
【0202】
いくつかのオプションとしての実施例において、隔離構造500は、第1の層501の基板100から離反した側に位置する第2の層502を更に含み、第1の層501の基板100への正投影は、第2の層502の基板100への正投影内に位置する。
【0203】
これらのオプションとしての実施例において、第1の層501及び第2の層502は、隔離構造500を形成するように設けられ、基板100に近接して設けられた第1の層501の基板100への正投影は、第2の層502の基板100への正投影内に位置し、第2の層502の面積は、第1の層501の面積より大きく、第2の層502は、第1の層501の第2の層502に近接する表面を覆い、このとき、第1の層501は、第2の層502に対して、画素開口320から離れる方向に向かって凹む。発光層600を製造する場合、発光層600が隔離構造500のエッジに大きな段差を生じ、且つ第1の層501が第2の層502に対して内部へ凹んで設けられ、発光層600が隔離構造500のエッジにおいて接続されにくく、それにより破断が発生し、発光層600が破断して互いにブレイクされた第1の発光ユニット610と第2の発光ユニット620を形成する。また、第2の層502は、第1の層501に対して内部へ凹んで設けられ、第1のパッケージ層810及び第3のパッケージ層830を製造する場合、第2の部分812は、第2の層502の両側に厚さの薄い第1の薄肉部813が形成され、第4の部分832は、第2の層502の両側に厚さの薄い第2の薄肉部834が形成される。
【0204】
オプションとして、第4の部分832が前記障壁400の箇所でブレイクされ、第1の肉抜き部210における第4の部分832で基板100をカットする場合、第4の部分832に発生したクラックが第3の部分831まで延在できず、表示パネル10の表示信頼性を保証することができる。
【0205】
図2を参照すると、いくつかのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210は、表示パネル10の厚さ方向に沿って対向して設けられた第1の開口211及び第2の開口212を含み、第1の開口211は、第2の開口212の基板100から離反した側に位置し、第2の開口212の基板100への正投影は、第1の開口211の基板100への正投影内に位置する。
【0206】
これらのオプションとしての実施例において、第1の肉抜き部210の第1の開口211の面積が第2の開口212の面積より大きいため、第1の肉抜き部210が基板100から離反した側に向かって完全に露出するようにし、第1の肉抜き部210で基板100をカットしやすく、且つ第1の絶縁層200をカットする可能性を低減でき、第1の絶縁層200にクラックが発生しにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【0207】
図6に示すように、オプションとして、基板100は、下地110と保護膜120とを含み、保護膜120は、前記下地110に位置し、保護膜120に、第4の溝121が開設され、第4の溝121は、第1の肉抜き部210と連通して設けられる。保護膜120に第4の溝121が開設されることにより、表示パネル10の遷移領域12における膜厚が更に薄くなり、遷移領域12のカットの困難度を低減させることができ、且つ第4の溝121の箇所で、表示パネル10の厚さが薄くなり、クラックが発生する可能性を低減させることができる。
【0208】
オプションとして、表示パネル10は、第1の画素開口321から露出する画素電極を更に含み、画素電極及び第1の電極710のうちの一方は、第1の発光ユニット610の陽極として用いられ、他方は、第1の発光ユニット610の陰極として用いられる。本出願の実施例では、画素電極を第1の発光ユニット610の陽極とし、第1の電極710を第1の発光ユニット610の陰極とすることを例として説明する。
【0209】
図7及び
図8に示すように、
図7及び
図8は、表示パネル10をカットして孔領域13を形成する前のマスタであり、
図7及び
図8のマスタを例として、表示パネル10の遷移領域12と孔領域13との境界に対して環状のカットを行うことにより、本出願の実施例の表示パネル10を形成する。図面にはカットラインが示されておらず、遷移領域12と孔領域13との境界はカットラインの境界とされ、他の境界は境界から一定の幅を隔てている。
【0210】
図12及び
図4を参照すると、
図12は、
図1におけるA-Aでの更に他の実施例の断面図であり、
図4は、
図1におけるA-Aでの更に他の実施例の断面図である。
【0211】
図12に示すように、オプションとして、画素規制層310は、第1の画素規制層311に接続された延在部313をさらに含み、少なくとも一部の延在部313は、障壁400の基板100から離反した表面に位置し、後続の第3のパッケージ層830の障壁400における部分を嵩上げし、第3のパッケージ層830の勾配を緩和し、第3のパッケージ層830のパッケージ性能を向上させることができる。
【0212】
図4に示すように、オプションとして、延在部313は遷移領域12まで延在し、延在部313における水や酸素の侵入経路をさらに増大させ、表示領域11への水や酸素の侵入を減少させることができる。
【0213】
オプションとして、延在部313と第2の画素規制層312とは間隔をあけて設けられることで、第2の画素規制層312のカット時に発生したクラックが延在部313に向かって延在しにくくなる。
【0214】
図2及び
図10を参照すると、
図10は、本出願の実施例に係る表示パネルの部分上面図である。
【0215】
図2及び
図10に示すように、本出願の実施例は、表示パネル10を提供し、表示パネル10は、表示領域11と、孔領域13と、表示領域11と孔領域13との間に位置する遷移領域12と、を含み、表示パネル10は、基板100と、画素定義層300と、発光層600と、無機パッケージ層とをさらに含み、画素定義層300は、基板100側に位置し、画素規制層310と、画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320と、を含み、発光層600は、画素開口320内に位置する発光ユニットを含み、無機パッケージ層は、発光ユニットの基板100から離反した側に位置し、無機パッケージ層は、少なくとも一部が孔領域13に位置するカットによる損傷を回避する孔833を含み、孔領域13の基板100への正投影は、カットによる損傷を回避する孔833の基板100への正投影内に位置する。
【0216】
本出願の実施例の表示パネル10によれば、表示パネル10は、表示領域11と、遷移領域12と、孔領域13とを含み、表示領域11は遷移領域12を囲んで設けられ、遷移領域12は孔領域13を囲んで設けられる。表示領域11は、表示パネル10の発光表示を実現するために用いられ、孔領域13の表示パネルの下方は、感光アセンブリを設けるために用いられるものである。表示パネル10は、基板100と、画素定義層300と、第1のパッケージ層810とをさらに含む。画素定義層300は、画素規制層310と、画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320とを含み、画素開口320は発光ユニットを設けるために用いられる。第1のパッケージ層810は、第1の電極層700及び発光層600をパッケージし、水や酸素による第1の電極層700及び発光層600の浸食を低減させる。第1のパッケージング層810の第1の部分811は表示領域11に位置し、表示パネル10の表示領域11におけるパッケージング性能を向上させる。無機パッケージ層にカットによる損傷を回避する孔833が開設され、表示パネル10のカットライン位置での膜層の厚さを減少させて、孔領域13のカット難度を低減させる。また、孔領域13の基板100への正投影は、カットによる損傷を回避する孔833の基板100への正投影内に位置し、孔領域13をカットする際に、孔領域13のカットによる無機パッケージ層への影響を低減させ、無機パッケージ層がカットされることにより、無機パッケージ層にクラックが発生して表示領域11まで延在するという問題を回避することができる。
【0217】
オプションとして、無機パッケージ層は、第1のパッケージ層810と第3のパッケージ層830とを含み、第3のパッケージ層830は、第1のパッケージ層810の基板100から離反した側に位置し、カットによる損傷を回避する孔833は、第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830に開設され、孔領域13をカットする場合、孔領域13のカットによる第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830への影響を低減させ、第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830がカットされることにより、第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830にクラックが発生して表示領域11まで延在するという問題を回避することができる。
【0218】
図14を参照すると、
図14は、
図1におけるA-A箇所での更に他の実施例の断面図である。
【0219】
図14に示すように、オプションとして、無機パッケージ層は、遷移領域12に位置する遮断溝840を含み、遮断溝840により、無機パッケージ層が複数の部分に遮断され、孔領域13に近い部分がカットされてクラックが発生すると、クラックの延在経路が遮断溝840によって遮断され、クラックが表示領域11まで延在することを回避することができる。
【0220】
オプションとして、遮断溝840は孔領域13を囲んで環状を成し、遮断溝840により、無機パッケージ層が孔領域13の周側でいずれも遮断され、クラックが表示領域11まで延在することをさらに回避することができる。
【0221】
オプションとして、遮断溝840は前記第1のパッケージング層810に開設され、カットによる損傷を回避する孔833は第3のパッケージング層830に開設される。孔領域13をカットする場合、孔領域13のカットによる第3のパッケージ層830への影響を低減させ、第3のパッケージ層830がカットされるので、第3のパッケージ層830にクラックが発生して表示領域11まで延在するという問題を回避することができる。遮断溝840により、第1のパッケージ層810が複数の部分に遮断され、孔領域13に近い部分がカットされてクラックが発生すると、クラックの延在経路が遮断溝840によって遮断されるので、クラックが表示領域11まで延在することを回避することができる。
【0222】
オプションとして、遮断溝840が、表示パネル10の厚さ方向に沿って第1のパッケージング層810を貫通して設けられて、第1のパッケージング層810が遮断溝840によって完全に遮断され、クラックが第1のパッケージング層810において表示領域11まで延在することをさらに回避することができる。
【0223】
オプションとして、カットによる損傷を回避する孔833が、表示パネル10の厚さ方向に沿って第3のパッケージ層830を貫通して設けられて、第3のパッケージ層830のカットによる損傷を回避する孔833における部分が完全にくり抜かれるようにし、カット時に第3のパッケージ層830がカットされることにより、第3のパッケージ層830にクラックが発生するという問題をさらに回避することができる。
【0224】
図13及び
図14に示すように、オプションとして、表示パネル10は、基板100に位置する隔離構造500をさらに含み、隔離構造500は、遷移領域12に位置する第2の隔離部520を含み、第2の隔離部520は、孔領域13と間隔をあけて設けられ、遮断溝840は、第2の隔離部520の基板100から離反した側に位置する。第2の隔離部520により、無機パッケージ層が遮断されて遮断溝840を形成し、遮断溝840は、無機パッケージ層を複数の部分に遮断し、孔領域13に近い部分がカットされてクラックが発生すると、クラックの延在経路が遮断溝840によって遮断され、クラックが表示領域11まで延在することを回避することができる。
【0225】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、基板100に位置する第1の絶縁層200をさらに含み、第1の絶縁層200に、第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210は、遷移領域12に位置し表示領域11と間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部210は、遷移領域12から孔領域13と遷移領域12の境界まで延在する。
【0226】
これらのオプションとしての実施例において、画素定義層300と基板100との間に位置する第1の絶縁層200に第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210が遷移領域12に位置し表示領域11と間隔をあけて設けられることにより、表示パネル10の第1の肉抜き部210に位置する脆性膜層の厚さを減少させる又は脆性膜層が欠ける。第1の肉抜き部210で基板100をカットする時に、第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、且つクラックが表示領域11に向かって延在しにくいので、OLED表示パネル10の使用性能を向上させることができる。
【0227】
オプションとして、第1の肉抜き部210が、表示パネル10の厚さ方向に沿って第1の絶縁層200を貫通して設けられて、第1の絶縁層200が第1の肉抜き部210によって完全に遮断され、クラックが第1の絶縁層200において表示領域11まで延びることをさらに回避することができる。
【0228】
オプションとして、第1の肉抜き部210は、孔領域13を囲んで環状を成し、第1の肉抜き部210により、第1の絶縁層200が孔領域13の周側でいずれも遮断され、第1の絶縁層200のクラックが表示領域11まで延在することをさらに回避することができる。
【0229】
オプションとして、カットによる損傷を回避する孔833は遷移領域12に位置し、遷移領域12をカットする際に、カット時にカットによる損傷を回避する孔833が位置する無機パッケージ層がカットされることによる無機パッケージ層のクラックの問題を回避することができる。
【0230】
オプションとして、第3の肉抜き部220は、孔領域13を囲んで環状を成し、第3の肉抜き部220により、第1の絶縁層200が孔領域13の周側で再び遮断され、第1の絶縁層200のクラックが表示領域11まで延在することをさらに回避することができる。
【0231】
図13及び
図14に示すように、本出願の実施例は、表示パネル10を提供し、表示パネル10は、表示領域11と、孔領域13と、表示領域11と孔領域13との間に位置する遷移領域12と、を含み、表示パネル10は、基板100と、第1の絶縁層200と、画素定義層300と、発光層600と、無機パッケージ層とをさらに含み、第1の絶縁層200は基板100に位置し、第1の絶縁層200に第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210が遷移領域12に位置し表示領域11と間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部210が遷移領域12から孔領域13と遷移領域12との境界まで延在する。画素定義層300は、基板100の一方側に位置し、画素規制層310と、画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320と、を含み、発光層600は、画素開口320内に位置する発光ユニットを含み、無機パッケージ層は、画素定義層300の基板100から離反した側に位置し、無機パッケージ層は、遷移領域12に位置する遮断溝840を含む。
【0232】
本出願の実施例の表示パネル10によれば、表示パネル10は、表示領域11と、遷移領域12と、孔領域13とを含み、表示領域11は遷移領域12を囲んで設けられ、遷移領域12は孔領域13を囲んで設けられる。表示領域11は、表示パネル10の発光表示を実現するために用いられ、孔領域13の表示パネルの下方は、感光アセンブリを設けるために用いられるものである。表示パネル10は、基板100、第1の絶縁層200、画素定義層300及び第1のパッケージ層810をさらに含む。画素定義層300は、画素規制層310と、画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320とを含み、画素開口320は発光ユニットを設けるために用いられる。画素定義層300と基板100との間に位置する第1の絶縁層200に第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210が遷移領域12に位置し表示領域11と間隔をあけて設けられることにより、表示パネル10の第1の肉抜き部210に位置する脆性膜層の厚さを減少させる又は脆性膜層が欠ける。第1の肉抜き部210において基板100をカットするとき、第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくいので、OLED表示パネル10の使用性能を向上させることができる。第1のパッケージ層810は、第1の電極層700及び発光層600をパッケージし、水や酸素による第1の電極層700及び発光層600への浸食を低減させる。第1のパッケージング層810の第1の部分811は表示領域11に位置し、表示パネル10の表示領域11におけるパッケージング性能を向上させる。遮断溝840により、無機パッケージ層が複数の部分に遮断され、孔領域13に近い部分がカットされてクラックが発生すると、クラックの延在経路が遮断溝840によって遮断され、クラックが表示領域11まで延在することを回避することができる。
【0233】
オプションとして、無機パッケージ層は、第1のパッケージ層810と第3のパッケージ層830とを含み、遮断溝840は、第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830に開設され、遮断溝840により、第1のパッケージ層810及び/又は第3のパッケージ層830が複数の部分に遮断され、孔領域13に近い部分がカットされてクラックが発生すると、クラックの延在経路が遮断溝840によって遮断され、クラックが表示領域11まで延在することを回避することができる。オプションとして、遮断溝840が孔領域13を囲んで設けられることにより、無機パッケージ層が孔領域13の周側に発生したクラックがいずれも表示領域11まで延在しにくくなる。
【0234】
オプションとして、遮断溝840は複数であり、クラックが表示領域11まで延在することをさらに回避することができる。
【0235】
オプションとして、遮断溝840は前記第1のパッケージング層810に開設され、カットによる損傷を回避する孔833は第3のパッケージング層830に開設される。孔領域13をカットする場合、孔領域13のカットによる第3のパッケージ層830への影響を低減させ、第3のパッケージ層830がカットされることにより、第3のパッケージ層830にクラックが発生して表示領域11まで延在するという問題を回避することができる。遮断溝840により、第1のパッケージ層810が複数の部分に遮断され、孔領域13に近い部分がカットされてクラックが発生すると、クラックの延在経路が遮断溝840によって遮断され、クラックが表示領域11まで延在することを回避することができる。
【0236】
本実施例における構造設計については、他の表示パネル10に適用することができ、具体的には、実際の状況に応じて選択することができるが、本出願はそれを具体的に規制しない。
【0237】
本出願の実施例は、上記のいずれかの実施例の表示パネル10を含む表示装置を更に提供する。本出願の実施例に係る表示装置は、上記のいずれかの実施例に係る表示パネル10を含むため、本出願の実施例に係る表示装置は、上記のいずれかの実施例に係る表示パネル10が有する有益な効果を有し、ここでは説明を省略する。
【0238】
本出願の実施例における表示装置は、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PerSonal Digital ASSiStant、PDAと略称する)、タブレットコンピュータ、電子書籍、テレビ、ゲートコントロール、スマート固定電話、コンソールなどの表示機能を有する機器を含むが、これらに規制されない。
【0239】
本出願の実施例は、表示パネル10の製造方法をさらに提供し、表示パネル10は、上記のいずれかの実施例に係る表示パネル10であってもよく、
図1~
図15を併せて参照し、
図16を参照すると、
図16は、本出願の実施例に係る表示パネルの製造方法のフローチャートである。表示パネル10は、表示領域11と、孔領域13と、表示領域11と孔領域13との間に位置する遷移領域12とを含む。製造方法は以下を含む。
【0240】
ステップS1:基板に第1の絶縁層を製造し、第1の絶縁層に第1の肉抜き部を開設し、第1の肉抜き部は遷移領域に位置し表示領域と間隔をあけて設けられ、第1の肉抜き部は遷移領域から孔領域と遷移領域の境界まで延在する。
【0241】
ステップS2:基板に画素定義層を製造し、画素定義層は、画素規制層と、画素規制層により囲まれて形成された画素開口とを含む。
【0242】
ステップS3:画素定義層の基板から離反した側に、画素開口内に位置する発光ユニットを含む発光層を製造する。
【0243】
ステップS4:画素定義層の基板から離反した側に無機パッケージ層を製造し、無機パッケージ層は少なくとも一部が孔領域に位置するカットによる損傷を回避する孔を含み、孔領域の基板への正投影はカットによる損傷を回避する孔の基板への正投影内に位置し、又は、無機パッケージ層は遷移領域に位置する遮断溝を含む。
【0244】
ステップS5:カットによる損傷を回避する孔の内側に位置するカットラインに沿ってカットして孔領域の膜層構造を除去し、孔領域に対応する開孔を形成する。
【0245】
本出願の実施例の製造方法によれば、ステップS1により第1の絶縁層200を製造する。ステップS2により、画素定義層300を製造する。ステップS3により、発光層600を製造する。ステップS4により、無機パッケージ層を製造する。ステップS5により、孔領域13をカットする。画素定義層300は、画素規制層310を含み、画素規制層310により囲まれて画素開口320が形成され、画素開口320は発光ユニットを設けるために用いられる。画素定義層300と基板100との間に位置する第1の絶縁層200に第1の肉抜き部210が開設され、第1の肉抜き部210が遷移領域12に位置し表示領域11と間隔をあけて設けられることにより、表示パネル10の第1の肉抜き部210に位置する脆性膜層の厚さを減少させる又は脆性膜層が欠ける。第1の肉抜き部210で基板100をカットするとき、第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくいので、OLED表示パネル10の使用性能を向上させる。第1のパッケージ層810は、第1の電極層700及び発光層600をパッケージし、水や酸素による第1の電極層700及び発光層600への浸食を低減させる。第1のパッケージング層810の第1の部分811は表示領域11に位置し、表示パネル10の表示領域11におけるパッケージング性能を向上させる。無機パッケージ層にカットによる損傷を回避する孔833を開設し、表示パネル10のカットライン位置での膜層の厚さを減少させて、孔領域13のカット困難度を低減させる。また、孔領域13の基板100への正投影は、カットによる損傷を回避する孔833の基板100への正投影内に位置し、孔領域13をカットする際に、孔領域13のカットによる無機パッケージ層への影響を低減させ、無機パッケージ層がカットされることにより、無機パッケージ層にクラックが発生して表示領域11まで延在するという問題を回避することができる。遮断溝840により、無機パッケージ層が複数の部分に遮断され、孔領域13に近い部分がカットされてクラックが発生すると、クラックの延在経路が遮断溝840によって遮断され、クラックが表示領域11まで延在することを回避することができる。
【0246】
本出願の実施例は、表示パネル10の製造方法をさらに提供し、表示パネル10は、上記のいずれかの実施例に係る表示パネル10であってもよく、
図1~
図15を併せて参照し、
図9を参照すると、
図9は、本出願の実施例に係る別の表示パネルの製造方法のフローチャートである。製造方法は以下を含む。
【0247】
ステップS01:基板に第1の絶縁層を製造し、第1の絶縁層に第1の製造溝を開設し、第1の製造溝は遷移領域及び孔領域に位置し表示領域と間隔をあけて設けられる。
【0248】
ステップS02:第1の絶縁層の基板から離反した側に画素定義層を製造し、画素定義層は、画素規制層と、画素規制層により囲まれて形成された画素開口とを含む。
【0249】
ステップS03:第1の製造溝内で基板に対して環状のカットを行い、第1の肉抜き部と、孔領域に位置する開孔とを形成し、第1の肉抜き部は、遷移領域から孔領域と遷移領域の境界まで延在する。
【0250】
本出願の実施例の製造方法によれば、ステップS01により基板100に第1の絶縁層200を製造し、第1の絶縁層200は遷移領域12に第1の製造溝が開設され、第1の製造溝と表示領域11とは間隔をあけて設けられる。次に、ステップS02により、画素定義層300の画素規制層310により囲まれて形成された画素開口320を製造し、発光ユニットを設置して、表示パネル10の発光表示を実現する。最後に、ステップS03により、第1の製造溝内で基板100を環状にカットすることにより、表示パネル10の孔領域13に開孔を形成して、孔領域13に感光アセンブリを設置し、感光アセンブリの感光効果を保証する。第1の製造溝において表示パネル10の膜層の厚さが小さいため、第1の製造溝で基板100をカットする場合、第1の絶縁層200にクラックが形成されにくく、クラックが表示領域11に向かって延在しにくいので、OLED表示パネル10の使用性能を向上させることができる。
【0251】
いくつかのオプションとしての実施例において、画素規制層310は、表示領域11に位置する第1の画素規制層311と、遷移領域12に位置する第2の画素規制層312とを含み、第2の画素規制層312は、環状であり、第1の画素規制層311と間隔をあけて設けられ、少なくとも一部の第2の画素規制層312は、第1の製造溝に設けられ、ステップS03の前に、方法は、以下を更に含む。画素定義層300の基板100から離反した側に隔離構造500を製造し、隔離構造500は、第1の画素規制層311に位置する第1の隔離部510と、第2の画素規制層312に位置する2つの間隔をあけて設けられた第2の隔離部520とを含む。
【0252】
ステップS03において、方法は、以下を更に含む。2つの第2の隔離部520の間で基板100に対して環状のカットを行う。
【0253】
これらのオプションとしての実施例において、第1の隔離部510は表示領域11に設けられ、複数の第1の隔離開口511を囲んで形成することにより、発光層600を遮断して互いにブレイクされた第1の発光ユニット610を形成し、それにより発光層600内でのキャリアのクロストークを低減させ、表示パネル10の表示効果を向上させ、且つ第1の発光ユニット610を製造するために精密マスクを用いる必要がなく、精密マスクの開発及び使用を低減させ、製造コストを低減させることができる。2つの第2の隔離部520は、第2の画素規制層312に間隔をあけて設けられ、基板100をカットする際に、2つの第2の隔離部520の間で基板100に対して環状のカットを行い、第1の絶縁層200をカットする可能性を低減させ、第1の絶縁層200にクラックが発生しにくく、表示領域11に向かって延在しにくい。
【0254】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に位置する第2の発光ユニット620を更に含み、第1の製造溝内で基板100に対して環状のカットを行うステップにおいて、方法は、以下を更に含む。第2の発光部620で基板100に対して環状のカットを行う。
【0255】
これらのオプションとしての実施例において、発光層600は、第2の隔離構造500の箇所でブレイクされて第2の発光ユニット620を形成することにより、2つの第2の隔離部520の間の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造に接近させ、第2の発光ユニット620で基板100をカットする場合、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0256】
いくつかのオプションとしての実施例において、表示パネル10は、第2の隔離部520の孔領域13に向かう側に位置する第2の電極720を更に含み、ステップS03において、方法は、以下を更に含む。第2の電極720で基板100に対して環状のカットを行う。
【0257】
これらのオプションとしての実施例において、第1の電極層700が第2の隔離構造500の箇所でブレイクされて第2の電極720を形成することにより、2つの第2の隔離部520の間の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、第2の電極720で基板100をカットする場合、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0258】
いくつかのオプションとしての実施例において、ステップS03の前に、方法は、以下を更に含む。画素定義層300の基板100から離反した側に第1のパッケージ材料層を製造し、第1のパッケージ材料層に対してパターニング処理を行い、表示領域11に位置する第1の部分811と、遷移領域12及び孔領域13に位置する第2の部分812とを取得し、少なくとも一部のが第1の肉抜き部210内に位置する。
【0259】
ステップS03において、方法は、以下を更に含む。第2の部分812で基板100に対して環状のカットを行う。
【0260】
これらのオプションとしての実施例において、第1の製造溝内に第1のパッケージ層810の第2の部分812を設けることにより、第1の製造溝内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0261】
いくつかのオプションとしての実施例において、ステップS03の前に、方法は、以下を更に含む。第2の部分812の基板100から離反した側に第3のパッケージ材料層を製造し、第3のパッケージ材料層に対してパターニング処理を行い、表示領域11に位置する第3の部分831と、遷移領域12及び孔領域13に位置する第4の部分832とを取得し、少なくとも一部の第4の部分832が第1の肉抜き部210内に位置する。
【0262】
ステップS03において、方法は、以下を更に含む。第4の部分832で基板100に対して環状のカットを行う。
【0263】
これらのオプションとしての実施例において、第1の製造溝内に第3のパッケージ層830の第4の部分832を設けることにより、第1の製造溝内の膜層構造を関連技術におけるカットを行う膜層構造により接近させ、従来のカット装置及び既知の装置パラメータを用いて基板100をカットし、カットの困難度を低減させることができる。
【0264】
オプションとして、ステップS03の前に、方法は、以下を更に含む。第2の部分を除去する。
【0265】
これらのオプションとしての実施例において、第2の部分812を除去すると、遷移領域12の膜層の厚さが減少し、カットしやすくなり、また、第2の部分812を除去すると、カットにより第2の部分812にクラックが発生して表示領域11に向かって延在するという問題を回避することができる。
【0266】
オプションとして、画素定義層300の基板100から離反した側に第1のパッケージ材料層を製造するステップの後に、方法は更に以下を含む。第1のパッケージ材料層の基板100から離反した側に第2のパッケージ材料層を製造する。第2のパッケージ材料層の基板100から離反した側に第3のパッケージ材料層を製造し、第3のパッケージ材料層に対してパターニング処理を行って、遷移領域12及び孔領域13において少なくとも一部の第3のパッケージ材料層を切除し、第3のパッケージ層830を取得し、第3のパッケージ層830は遷移領域12に位置するカットによる損傷を回避する孔833を含む。これらのオプションとしての実施例において、第3のパッケージ材料層を製造した後、遷移領域12及び孔領域13で第3のパッケージ材料層をカットして、遷移領域12と孔領域13の第3のパッケージ材料を除去しカットによる損傷を回避する孔833を形成し、遷移領域12と孔領域13のカットによる損傷を回避する孔833の箇所における表示パネル10の脆性膜層の厚さを減少させ、カットによる損傷を回避する孔833で基板100をカットする場合、第3のパッケージ層830にクラックが形成されにくく、且つクラックが表示領域11に向かって延在しにくい。
【符号の説明】
【0267】
10 表示パネル、11 表示領域、12 遷移領域、13 孔領域、100 基板、110 下地、120 保護膜、121 第4の溝、200 第1の絶縁層、210 第1の肉抜き部、211 第1の開口、212 第2の開口、220 第3の肉抜き部、300 画素定義層、310 画素規制層、311 第1の画素規制層、312 第2の画素規制層、313 延在部、320 画素開口、321 第1の画素開口、400 障壁、500 隔離構造、501 第1の層、502 第2の層、510 第1の隔離部、511 第1の隔離開口、520 第2の隔離部、600 発光層、610 第1の発光ユニット、620 第2の発光ユニット、700 第1の電極層、710 第1の電極、720 第2の電極、810 第1のパッケージ層、811 第1の部分、812 第2の部分、813 第1の薄肉部、820 第2のパッケージ層、830 第3のパッケージ層、831 第3の部分、832 第4の部分、833 カット回避部、834 第2の薄肉部、840 遮断溝。