IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アクシュネット カンパニーの特許一覧

<>
  • 特開-構造および照準が改善されたパター 図1
  • 特開-構造および照準が改善されたパター 図2
  • 特開-構造および照準が改善されたパター 図3
  • 特開-構造および照準が改善されたパター 図4
  • 特開-構造および照準が改善されたパター 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026381
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】構造および照準が改善されたパター
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/00 20150101AFI20250214BHJP
   A63B 53/06 20150101ALI20250214BHJP
   A63B 60/02 20150101ALI20250214BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20250214BHJP
【FI】
A63B53/00 E
A63B53/06 D
A63B60/02
A63B102:32
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024129747
(22)【出願日】2024-08-06
(31)【優先権主張番号】18/446,374
(32)【優先日】2023-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390023593
【氏名又は名称】アクシュネット カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 英治
(72)【発明者】
【氏名】ドン ティー. キャメロン
(72)【発明者】
【氏名】オーガスチン ダブリュー. ローリンソン
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA04
2C002CH04
2C002LL01
2C002ZZ01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】位置合わせに役立つ視線を有するパター
【解決手段】少なくとも3つの別個の部品110、120、130を結合して作られた本体を持つパターである。パター本体を構成する部品のうち少なくとも2つは、アドレスポジションにいるゴルファーから見え、パターの位置合わせに役立つ視線を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
打撃フェースと、アドレス位置で上記打撃フェースから後方に延びる後方部分とを含む第1本体部材と、
上記アドレス位置で、上記第1本体部材の上記後方部分の下方で、かつ、上記打撃フェースの後方で、上記第1本体部材に結合された第2本体部材と、
上記アドレス位置で、上記第2本体部材の下方で上記第2本体部材に結合された第3本体部材と、
上記アドレス位置で、上記打撃フェースのフェース中心を通過し、地面に対して垂直であるフェース中心面とを有し、
上記第1本体部材、上記第2本体部材、および上記第3本体部材は、上記アドレス位置でゴルファーに見えることを特徴とするパター。
【請求項2】
上記第1本体部材は第1密度を有する第1材料から作られ、
上記第2本体部材は第2密度を有する第2材料から作られ、
上記第3本体部材は第3密度を有する第3材料から作られ、
上記第2密度は上記第1密度より低く、
上記第2密度は上記第3密度より低い請求項1に記載のパター。
【請求項3】
上記第1密度は約7g/cc~8g/ccであり、上記第2密度は約2.5g/cc~3g/ccであり、上記第3密度は約7g/cc~8g/ccである請求項2に記載のパター。
【請求項4】
上記第2本体部材は、上記フェース中心面のトウ先側に位置する第1ウェイトポートと、上記フェース中心面のヒール側に位置する第2ウェイトポートとを含み、第4密度を具備する第4材料から作られたウェイトが上記第1ウェイトポートおよび上記第2ウェイトポートに取り外し可能に結合され、上記第4密度は上記第2密度よりも大きい請求項3に記載のパター。
【請求項5】
上記第2本体部材は、上記第1ウェイトポートおよび上記第2ウェイトポートに、上記第2本体部材を上記第1本体部材に結合するためのファスナを受け入れる開口部を含み、
上記ウェイトは上記ファスナを覆う請求項4に記載のパター。
【請求項6】
上記第1材料、上記第3材料、および上記第4材料は同一である請求項4に記載のパター。
【請求項7】
上記第2本体部材は、上記第1本体部材の上記後方部分を収容する溝を含む請求項3に記載のパター。
【請求項8】
上記第1本体部材は上記第2本体部材の色と対照的な色を有し、上記第2本体部材の上記色は上記第3本体部材の色と対照的である請求項1に記載のパター。
【請求項9】
上記第1本体部材の上記後方部分は、少なくとも1つの視線を具備する上方表面を有し、上記第2本体部材は、互いに平行で上記フェース中心面から等距離に離間した複数の視線を具備する頂部表面を有し、
上記第2本体部材の上の上記視線は、上記アドレス位置において、上記地面に垂直な方向に、上記第1本体部材の上記上方表面から0.1インチを超える距離下方に配置される請求項1に記載のパター。
【請求項10】
上記第3本体部材は、上記第2本体部材からの少なくとも1つの突出部を収容する少なくとも1つの開口部を有し、
上記第3本体部材は、上記第2本体部材を上記第1本体部材に結合するために使用される少なくとも1つのファスナを覆う中央部分を具備する請求項1に記載のパター。
【請求項11】
打撃フェース面と、アドレス位置で上記打撃フェースから後方に延びる後方部分とを含む第1本体部材と、
上記アドレス位置で上記第1本体部材の上記後方部分の下方で、かつ、上記打撃フェースの後方で上記第1本体部材に結合された第2本体部材と、
上記アドレス位置で上記第2本体部材の下方で上記第2本体部材に結合された第3本体部材と、
上記アドレス位置で上記打撃フェースのフェース中心を通過し、地面に垂直なフェース中心面とを有し、
上記第1本体部材は第1密度を具備する第1材料から作られ、
上記第2本体部材は第2密度を具備する第2材料から作られ、
上記第3本体部材は第3密度を具備する第3材料から作られ、
上記第2密度は上記第1密度よりも小さく、
上記第2密度は上記第3密度よりも小さく、
上記第1本体部材は少なくとも1つの視線を有し、
上記第2本体部材は複数の視線を有することを特徴とするパター。
【請求項12】
上記第1本体部材の上の上記少なくとも1つの視線は、上記第1本体部材の上方表面の溝、突起、または塗装された線であり、
上記第2本体部材の上の上記複数の視線は、上記第2本体部材の上方表面の溝、突起、または塗装された線であり、
上記第1本体部材の上の上記少なくとも1つの視線は、上記第1本体部材の色と対照的な色を有し、
上記第2本体部材の上の上記複数の視線は、上記第2本体部材の色と対照的な色を有し、
上記第1本体部材の上記色は、上記第2本体部材の上記色と対照的である請求項11に記載のパター。
【請求項13】
上記第3本体部材は、上記フェース中心面のトウ側に位置する第1突出部と、上記フェース中心面のヒール側に位置する第2突出部とを有し、
上記第1突出部および上記第2突出部は、上記アドレス位置にあるゴルファーに見えるものであり、
上記第3本体部材の色は、上記第2本体部材の色と対照的である請求項12に記載のパター。
【請求項14】
上記第2本体部材は、上記フェース中心面のトゥ側に位置する第1ウェイトポートと、上記フェース中心面のヒール側に位置する第2ウェイトポートとを含み、
第4密度を有する第4材料から作られたウェイトが、上記第1ウェイトポートおよび上記第2ウェイトポートに取り外し可能に連結され、
上記第4密度は上記第1密度よりも大きく、
上記第2本体部材は、上記第1ウェイトポートおよび上記第2ウェイトポートに、上記第2本体部材を上記第1本体部材に連結するためのファスナを収容する開口部を含み、
上記ウェイトが上記ファスナを覆う請求項13に記載のパター。
【請求項15】
上記第2本体部材は、上記第1本体部材の上記後方部分を収容する溝を含む請求項14に記載のパター。
【請求項16】
上記第3本体部材は、上記第2本体部材からの少なくとも1つの突出部を収容する少なくとも1つの開口部を有し、
上記第3本体部材は、上記第2本体部材を上記第1本体部材に結合するために使用される少なくとも1つのファスナを覆う中央部分を具備する請求項15に記載のパター。
【請求項17】
上記第2本体部材の上の上記複数の視線は互いに平行であり、上記フェース中心面から等距離に配置され、
上記第2本体部材の上の上記複数の視線は、上記アドレス位置において、上記地面に垂直な方向に、上記第1本体部材の上方表面から0.1インチを超える距離下方に配置される請求項11に記載のパター。
【請求項18】
上記第2本体部材の上の上記複数の視線は、1インチを超える間隔で配置される請求項17に記載のパター。
【請求項19】
上記第1本体部材の上の上記少なくとも1つの視線は、上記打撃フェースから上記第1本体部材の上記後方部分の最後方端まで延びる請求項18に記載のパター。
【請求項20】
上記第1本体部材の上記後方部分はキャビティを含む請求項11に記載のパター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ゴルフクラブに関するものであり、より具体的には、少なくとも3つの別個の部品から構成される本体、および、複数の部品上に形成されたサイトラインを具備するゴルフパターに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフクラブヘッドには、メタルウッド、アイアン(ウェッジを含む)、ユーティリティあるいはハイブリッドあるいは特殊タイプのクラブ、およびパターなど、種々の形状および構造のものがある。これらの各スタイルには、予め定められあ機能および一般的な構造がある。この発明は、主に、パターに関するもので、パターは、通常、ゴルフボールを打ってコースのグリーン上で転がり軌道を与えるために使用される。
【0003】
パターには種々のスタイルがあり、それぞれ異なる利点がる。パターは、USGAが定めたゴルフ規則にも従う。規則は、ヒール・トゥ寸法、前後寸法、ネックの長さ、フェース角、ライ角、および、パターが慣習的かつ伝統的な形状と実質的に異なってはならないことを含む。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの側面において、ここに説明される技術はパターに関し、このパターは:打撃フェースと、アドレス位置で上記打撃フェースから後方に延びる後方部分とを含む第1本体部材と;上記アドレス位置で、上記第1本体部材の上記後方部分の下方で、かつ、上記打撃フェースの後方で、上記第1本体部材に結合された第2本体部材と;上記アドレス位置で、上記第2本体部材の下方で上記第2本体部材に結合された第3本体部材と;上記アドレス位置で、上記打撃フェースのフェース中心を通過し、地面に対して垂直であるフェース中心面とを有し、上記第1本体部材、上記第2本体部材、および上記第3本体部材は、上記アドレス位置でゴルファーに見える。
【0005】
いくつかの側面において、ここに説明される技術はパターに関し、このパターは:打撃フェース面と、アドレス位置で上記打撃フェースから後方に延びる後方部分とを含む第1本体部材と;上記アドレス位置で上記第1本体部材の上記後方部分の下方で、かつ、上記打撃フェースの後方で上記第1本体部材に結合された第2本体部材と;上記アドレス位置で上記第2本体部材の下方で上記第2本体部材に結合された第3本体部材と;上記アドレス位置で上記打撃フェースのフェース中心を通過し、地面に垂直なフェース中心面とを有し、上記第1本体部材は第1密度を具備する第1材料から作られ、上記第2本体部材は第2密度を具備する第2材料から作られ、上記第3本体部材は第3密度を具備する第3材料から作られ、上記第2密度は上記第1密度よりも小さく、上記第2密度は上記第3密度よりも小さく、上記第1本体部材は少なくとも1つの視線(sightline)を有し、上記第2本体部材は複数の視線を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
この発明は、添付の図面を参照して説明され、図面中、同様の参照符号は同様の要素を指す。
図1図1は、この発明のパターの上面斜視図である。
図2図2は、図1のパターの分解上面斜視図である。
図3図3は、図1のパターの分解底面透視図である。
図4図4は、図1のパターの上面図である。
図5図5は、図1のパターの底面図である。
【発明の詳細な説明】
【0007】
図1図5を参照すると、この発明はパター100に関する。パター100は、第1本体部材110、第2本体部材120、および第3の本体部材130を含む。以下でより詳細に説明するように、パター100を第1本体部材110、第2本体部材120、および第3本体部材130で構成することにより、パター100の重量分散が大きくなり、音、感触、および許容度が向上するとともに、本体部材間のコントラストが生まれ、ゴルファーがパター100を意図したターゲットに向ける能力が向上する。第1本体部材110は、パッティングストローク中にゴルフボールにインパクトするための打撃フェース114を含む。この実施例の第1本体部材110は、当技術分野でよく知られているように、シャフトおよびグリップに結合されたホーゼル112を含む。第1本体部材110は、アドレス位置でゴルファーが見ることができる上部表面117を具備する、打撃フェース114から後方に延びる後方部分116を含む。後方部分116は、パター100の他の領域に重量を分散できるようにするためのキャビティ115を含んで良い。
【0008】
第1本体部材110は、また、打撃フェース114から後方に延びる後方部分116の上部表面117上に少なくとも1つの視線118を含む。少なくとも1つの視線118は、打撃フェース114から第1本体部材110の最後端119まで延びて、少なくとも1つの視線118の最大長を提供し、さらにゴルファーがパター100を適切に位置合わせするのを支援する。少なくとも1つの視線118は、上部表面117上の溝、突起、または塗装された線として形成されて良い。少なくとも1つの視線118は、ゴルファーがパター100をターゲットに向けて位置合わせするのを支援するために、矢印の形であって良い。好ましい実施例において、第1本体部材110は、灰色または黒などの1つの色であり、少なくとも1つの視線118は、異なる対照的な色である。例えば、第1本体部材110が黒色の場合、少なくとも1つの視線118は、赤、白、銀色、またはその他の明るい色であって良い。第1本体部材110が灰色の場合、少なくとも1つの視線118は、赤、白、黒、またはその他の対照的な色であって良い。好ましい実施例において、ゴルファーは、パター100をパーソナライズするために、少なくとも1つの視線118の色を選択して良い。第1本体部材110は、第1密度を有する第1材料で作られる。最も好ましい実施例において、第1本体部材110は、スチールで形成され、密度は約7g/ccから8g/ccである。
【0009】
パター100は、ファスナ122を介して第1本体部材110に結合された第2本体部材120を含む。第2本体部材120は、アドレス位置において、第1本体部材110の下方かつ打撃フェース114の後方に位置する。第2本体部材120は、打撃フェース114のフェース中心を通過し、アドレス位置において地面に垂直であるフェース中心面に対して、トウ側に位置する第1ウェイトポート124aを含む。第2本体部材120は、フェース中心面に対してヒール側に位置する第2ウェイトポート124bも含む。ファスナ122は、第1ウェイトポート124aおよび第2ウェイトポート124bに位置する開口部123に挿入され、第2本体部材120を第1本体部材110に結合して良い。パター100は、第1ウェイトポート124aおよび第2ウェイトポート124bに取り外し可能に挿入できるウェイト部材105を含む。好ましくは、ウェイト部材105は、スチールまたはタングステンで形成される。ウェイト部材105は、それぞれ10グラムから50グラムの重量になるように形成して良い。ウェイト部材105は、フェース中心面から等距離に配置され、パター100の慣性モーメントを増大させて良い。ウェイト部材105には、ねじ山が付けられ、ファスナ122を腐食や摩耗から保護するとともに、第2本体部材120が第1本体メンバー110から不必要に外れることを防ぐカバーとして機能する。第2本体部材120は、組み立て時に第1本体部材110の後方部分116を受け入れる中央溝126を含んで良い。中央溝126は、組み立て時に第1本体部材110およびと第2本体部材120を適切に位置合わせするのに役立つ位置決め機能として機能する。中央溝126には、少なくとも1つのファスナ122を収容して第2本体部材120を第1本体部材110に結合する少なくとも1つの開口部123を含んで良い。
【0010】
第2本体部材120は、アドレス位置でゴルファーに見えるように、第2本体部材120の頂部表面の中央溝126の両側に視線128を含む。視線128は、第2本体部材120に溝、突起、または塗装された線として形成されて良い。好ましい実施例において、第2本体部材120は灰色または黒などの1色であり、視線128は異なる対照的な色である。例えば、第2本体部材120が黒の場合、視線128は赤、白、銀、または他の明るい色であって良い。第2本体部材120が灰色の場合、視線128は赤、白、黒、または他の対照的な色であって良い。好ましい実施例において、ゴルファーは、パター100をカスタマイズするために、視線128の色を選択して良い。視線128は互いに平行で、打撃フェース114に対して垂直に伸びるように配置されている。好ましくは、これら視線128は1.0インチを越えて離間されている。他の好ましい実施例において、これら視線128はゴルフボールの幅に対応する約1.6インチで離間されている。視線128は、好ましくは、フェース中心面の周囲に均等に配置される。視線128は、アドレス位置で地面に垂直な方向に、第1本体部材110の上部表面117から0.1インチ以上下方に位置付けられて良い。第2本体部材120は、好ましくは、第1本体部材110の色とは異なる色で作られてる。第1本体部材110および第2本体部材120の色のコントラストにより、パター100の視覚的な位置合わせがしやすくなる。第2本体部材120は、第1本体部材110の第1材料の密度よりも低い第2密度を持つ第2材料で作られている。最も好ましい実施例において、第2本体部材120は、密度が約2.5g/ccから3g/ccのアルミニウムで作られている。
【0011】
パター100は、ファスナ132を介して第2本体部材120に結合された第3本体部材130を含む。第3本体部材130は、組み立て時に第2本体部材120の底面にある少なくとも1つの突起129を受け入れる少なくとも1つの開口部133を含んで良い。少なくとも1つの開口部133は、組み立て時に第2本体部材120および第3本体部材130を適切に位置合わせするのに役立つ位置決め機能として機能する。また、少なくとも1つの開口部133により、パター100の他の領域に重量を分散して、音、感触、および許容度を向上させることができる。第3本体部材130は、フェース中心面のトウ側に位置する第1突出部134、および、フェース中心面のヒール側に位置する第2突出部134bを含む。第1突出部134aおよび第2突出部134bは、トウ方向およびヒール方向に重量を分散させて、パター100の慣性モーメントおよび寛容性を高める。第1突出部134aおよび第2突出部134bは、アドレス位置でゴルファーに見えるため、視覚的なアライメントを向上させるためのコントラストがさらに得られる。第3本体部材130は、少なくとも1つのファスナ122を腐食および摩耗から保護し、また第2本体部材120が第1本体部材110から不必要に外れることを防止するためのカバーとして機能する中央部分136を含んで良い。第3本体部材130は、第2本体部材120の第1ウェイトポート124aおよび第2ウェイトポート124bの後方に配置されて良い。第3本体部材130は、好ましくは、第2本体部材120とは異なる色で作られる。第3本体部材130は、好ましくは、第1本体部材110と同じ色で作られる。第1本体部材110と第2本体部材120との間の対照的な色、および第2本体部材120と第3本体部材130との間の対照的な色は、パター100の位置合わせ時に視認性を高める。第3本体部材130は、第3密度を有する第3の材料で作られる。最も好ましい実施例において、第3の本体部材130はスチールで形成され、密度は約7g/ccから8g/ccである。上述の複数の本体部材構造により、パター100の重量配分がより的確になり、許容度が高まり、打音と打感が向上する。また、深みと色のコントラストが増し、パター100のターゲットに対する視覚的な位置合わせが向上する。上述の特徴は、適切な組み立てと、部品の摩耗や不要な分解からの保護にも役立つ。
【0012】
この発明の好ましい実施例を以上で説明したけれども、これらは例示としてのみ示したものであり、限定するものではないことを理解されたい。当業者であれば、この発明の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細に種々の変更を加えることができることは明らかである。したがって、この発明は、上述の例示的実施例に限定されるべきではなく、以下の請求項およびその均等物に従ってのみ定義されるべきである。さらに、この発明の特定の利点がここで説明されているけれども、この発明の特定の実施例に従って必ずしもすべての利点が達成されるとは限らないことを理解されたい。したがって、たとえば、当業者は、この発明が、ここで教示される利点の1つまたは利点のグループを達成または最適化する方法で具体化または実行されて良く、ここで教示されるまたは示唆される他の利点を必ずしも達成しなくてもよいことを認識するであろう。
【0013】
実装例以外、または特に明記しない限り、数値範囲、量、値、およびパーセンテージはすべて、「約」という語が値、量、または範囲に明示的に現れていない場合でも、「約」という語が前置されているものとして読み取られて良い。したがって、反対のことが示されていない限り、以下の説明および請求項に記載されている数値パラメータは、この発明によって得られることが求められる所望の特性に応じて変化する可能性がある近似値である。少なくとも、均等論の適用を請求項の範囲に限定する試みとしてではなく、各数値パラメータは、報告された有効桁数を考慮して、通常の丸め手法を適用して解釈する必要がある。
【0014】
この発明の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータは近似値であるけれども、具体的な例で示される数値は可能な限り正確に報告されている。しかし、いかなる数値も、それぞれの試験測定で見られる標準偏差から必然的に生じる一定の誤差を本質的に含んでいる。さらに、ここで種々の範囲の数値範囲が示されている場合、記載された値を含むこれらの値の任意の組み合わせが使用されることが想定される。
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】