(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027156
(43)【公開日】2025-02-27
(54)【発明の名称】UE(User Equipment)
(51)【国際特許分類】
H04W 8/18 20090101AFI20250219BHJP
H04W 60/00 20090101ALI20250219BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20250219BHJP
【FI】
H04W8/18
H04W60/00
H04W48/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021203949
(22)【出願日】2021-12-16
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100157200
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 茂孝
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】菅原 靖夫
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
5K067HH23
(57)【要約】
【課題】ある登録エリアのあるトラッキングエリアでは拒絶されてしまうrejected S-NSSAIであって、その登録エリアの別のトラッキングエリアでは利用可能なrejected S-NSSAIについての取り扱い、及びそのrejected S-NSSAIに対するUEやNWの挙動等について、明確化する。
【解決手段】UEにおける、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、
現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されており、UEが、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合、UEにおける、その現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIから、そのallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送受信部と制御部と記憶部とを備えるUE(User Equipment)であって、
前記記憶部において、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されており、
前記送受信部が、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合、
前記制御部は、前記記憶部における、前記現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIから、前記allowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除する、
ことを特徴とするUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UE(User Equipment)に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、第5世代(5G)の移動通信システムである5GS(5G System)のシステムアーキテクチャが検討されており、新しい手続きや新しい機能のサポートするための議論が行われている(非特許文献1~3を参照)。5G規格の初期リリースであるRelease 15においてネットワークスライス(NS)という概念が導入され、その後、Release 16およびRelease 17では、そのネットワークスライスの機能拡張が議論されてきた(非特許文献1~3を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】3GPP TS 23.501 V17.2.0 (2021-09); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System architecture for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 17)
【非特許文献2】3GPP TS 23.502 V17.2.1 (2021-09); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Procedures for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 17)
【非特許文献3】3GPP TS 24.501 V17.4.1 (2021-09); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) protocol for 5G System (5GS); Stage 3; (Release 17)
【非特許文献4】TSG SA Meeting #SP-94E; SP-211320; 14 - 20 December 2021, Electronic meeting
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Release 18では、そのネットワークスライスについて、さらなる機能拡張を検討ある登録エリアのあるトラッキングエリアでは拒絶されてしまうrejected S-NSSAIであって、その登録エリアの別のトラッキングエリアでは利用可能なrejected S-NSSAIについての取り扱いについて、検討される可能性があるが、具体的な議論は、まだ何も開始されていない(非特許文献4)。
【0005】
本発明の一態様は、以上のような事情を鑑みてなされたものであり、ある登録エリアのあるトラッキングエリアでは拒絶されてしまうrejected S-NSSAIであって、その登録エリアの別のトラッキングエリアでは利用可能なrejected S-NSSAIについての取り扱い、及びそのrejected S-NSSAIに対するUEやNWの挙動等について、明確化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のUEは、送受信部と制御部と記憶部とを備えるUE(User Equipment)であって、前記記憶部において、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されており、前記送受信部が、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合、前記制御部は、前記記憶部における、前記現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIから、前記allowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ある登録エリアのあるトラッキングエリアでは拒絶されてしまうrejected S-NSSAIであって、その登録エリアの別のトラッキングエリアでは利用可能なrejected S-NSSAIについての取り扱い、及びそのrejected S-NSSAIに対するUEやNWの挙動等について、明確化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】移動通信システム(EPS/5GS)の概略を説明する図である。
【
図2】移動通信システム(EPS/5GS)の詳細構成を説明する図である。
【
図4】5GSにおけるアクセスネットワーク装置(gNB)の構成を説明する図である。
【
図5】5GSにおけるコアネットワーク装置(AMF/SMF/UPF)の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の一態様を実施する為に最良の形態について説明する。尚、本実施形態では1例として、本発明の一態様を適用した場合の移動通信システムの実施形態について説明する。
【0010】
[1. システムの概要]
まず、
図1は、各実施形態で使用される移動通信システム1の概略を説明する為の図であり、
図2は、その移動通信システム1の詳細構成を説明する為の図である。
【0011】
図1には、移動通信システム1は、UE_A10、アクセスネットワーク_A80、コアネットワーク_A90、PDN(Packet Data Network)_A5、アクセスネットワーク_B120、コアネットワーク_B190、DN(Data Network)_A6により構成されることが記載されている。
【0012】
以下では、これらの装置・機能について、UE、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。
【0013】
また、
図2には、UE_A10、E-UTRAN80、MME40、SGW35、PGW-U30、PGW-C32、PCRF60、HSS50、5G AN120、AMF140、UPF130、SMF132、PCF160、UDM150、N3IWF170等の装置・機能、及びこれらの装置・機能を互いに接続するインターフェースが記載されている。
【0014】
以下では、これらの装置・機能について、UE、E-UTRAN、MME、SGW、PGW-U、PGW-C、PCRF、HSS、5G AN、AMF、UPF、SMF、PCF、UDM、N3IWF等のように、記号を省略して記載する場合がある。
【0015】
尚、4GシステムであるEPS(Evolved Packet System)は、アクセスネットワーク_A及びコアネットワーク_Aを含んで構成されるが、さらにUE及び/又はPDNが含まれても良い。また、5Gシステムである5GS(5G System)は、UE、アクセスネットワーク_B及びコアネットワーク_Bを含んで構成されるが、さらにDNが含まれても良い。
【0016】
UEは、3GPPアクセス(3GPPアクセスネットワーク、3GPP ANとも称する)及び/又はnon-3GPPアクセス(non-3GPPアクセスネットワーク、non-3GPP ANとも称する)を介して、ネットワークサービスに対して接続可能な装置である。UEは、携帯電話やスマートフォン等の無線通信が可能な端末装置であってよく、EPSにも5GSにも接続可能な端末装置であってよい。UEは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)やeUICC(Embedded UICC)を備えてもよい。尚、UEのことをユーザ装置と表現してもよいし、端末装置と表現してもよい。
【0017】
また、アクセスネットワーク_Aは、E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)及び/又は無線LANアクセスネットワークに対応する。E-UTRANには、1以上のeNB(evolved Node B)45が配置される。尚、以下では、eNB45は、eNBのように記号を省略して記載する場合がある。また、複数のeNBがある場合は、各eNBは、例えばX2インターフェースにより、互いに接続されている。また、無線LANアクセスネットワークには、1以上のアクセスポイントが配置される。
【0018】
また、アクセスネットワーク_Bは、5Gアクセスネットワーク(5G AN)に対応する。5G ANは、NG-RAN(NG Radio Access Network)及び/又はnon-3GPPアクセスネットワークで構成される。NG-RANには、1以上のgNB(NR NodeB)122が配置される。尚、以下では、gNB122は、gNBのように記号を省略して記載する場合がある。gNBは、NR(New Radio)ユーザプレーンと制御プレーンをUEに提供するノードであり、5GCNに対してNGインターフェース(N2インターフェース又はN3インターフェースを含む)を介して接続するノードである。すなわち、gNBは、5GSのために新たに設計された基地局装置であり、4GシステムであるEPSで使用されていた基地局装置(eNB)とは異なる機能を有する。また、複数のgNBがある場合は、各gNBは、例えばXnインターフェースにより、互いに接続している。
【0019】
また、non-3GPPアクセスネットワークは、信頼できない非3GPP(untrusted non-3GPP)アクセスネットワークであってもよいし、信頼できる非3GPP(trusted non-3GPP)アクセスネットワークであってもよい。ここで、信頼できない非3GPPアクセスネットワークは、例えば公衆無線LANなど、アクセスネットワーク内でセキュリティ管理を行わないnon-3GPPアクセスネットワークであってよい。一方で、信頼できる非3GPPアクセスネットワークは、3GPPが規定するアクセスネットワークであってよく、TNAP(trusted non-3GPP access point)とTNGF(trusted non-3GPP Gateway function)を備えていてもよい。
【0020】
また、以下では、E-UTRANやNG-RANは、3GPPアクセスと称することがある。また、無線LANアクセスネットワークやnon-3GPP ANは、non-3GPPアクセスと称することがある。また、アクセスネットワーク_Bに配置されるノードを、まとめてNG-RANノードとも称することがある。
【0021】
また、以下では、アクセスネットワーク_A、及び/又はアクセスネットワーク_B、及び/又はアクセスネットワーク_Aに含まれる装置、及び/又はアクセスネットワーク_Bに含まれる装置は、アクセスネットワーク、又はアクセスネットワーク装置と称する場合がある。
【0022】
また、コアネットワーク_Aは、EPC(Evolved Packet Core)に対応する。EPCには、例えば、MME(Mobility Management Entity)、SGW(Serving Gateway)、PGW(Packet Data Network Gateway)-U、PGW-C、PCRF(Policy and Charging Rules Function)、HSS(Home Subscriber Server)等が配置される。
【0023】
また、コアネットワーク_Bは、5GCN(5G Core Network)に対応する。5GCNには、例えば、AMF(Access and Mobility Management Function)、UPF(User Plane Function)、SMF(Session Management Function)、PCF(Policy Control Function)、UDM(Unified Data Management)等が配置される。ここで、5GCNは、5GCと表現されてもよい。
【0024】
また、以下では、コアネットワーク_A、及び/又はコアネットワーク_B、コアネットワーク_Aに含まれる装置、及び/又はコアネットワーク_Bに含まれる装置は、コアネットワーク、又はコアネットワーク装置又はコアネットワーク内装置と称する場合がある。
【0025】
コアネットワーク(コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_B)は、アクセスネットワーク(アクセスネットワーク_A及び/又はアクセスネットワーク_B)と、PDN及び/又はDNとを接続した移動体通信事業者(Mobile Network Operator; MNO)が運用するIP移動通信ネットワークの事であってもよいし、移動通信システム1を運用、管理する移動体通信事業者の為のコアネットワークでもよいし、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)や、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)等の仮想移動通信事業者や仮想移動体通信サービス提供者の為のコアネットワークでもよい。
【0026】
また、
図1では、PDNとDNが同一である場合が記載されているが、異なっていても良い。PDNは、UEに通信サービスを提供するDN(Data Network)であってよい。尚、DNは、パケットデータサービス網として構成されてもよいし、サービス毎に構成されてもよい。さらに、PDNは、接続された通信端末を含んでもよい。従って、PDNと接続する事は、PDNに配置された通信端末やサーバ装置と接続する事であってもよい。さらに、PDNとの間でユーザデータを送受信する事は、PDNに配置された通信端末やサーバ装置とユーザデータを送受信する事であってもよい。尚、PDNのことをDNと表現してもよいし、DNのことをPDNと表現してもよい。
【0027】
また、以下では、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と呼称する場合がある。つまり、ネットワーク及び/又はネットワーク装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行するということは、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行することを意味する。
【0028】
また、UEは、アクセスネットワークに接続することができる。また、UEは、アクセスネットワークを介して、コアネットワークと接続する事ができる。さらに、UEは、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介して、PDN又はDNに接続する事ができる。すなわち、UEは、PDN又はDNとの間で、ユーザデータを送受信(通信)する事ができる。ユーザデータを送受信する際は、IP(Internet Protocol)通信だけでなく、non-IP通信を用いてもよい。
【0029】
ここで、IP通信とは、IPを用いたデータ通信の事であり、IPパケットにより、データの送受信が行われる。IPパケットは、IPヘッダとペイロード部で構成される。ペイロード部には、EPSに含まれる装置・機能や、5GSに含まれる装置・機能が送受信するデータが含まれてよい。また、non-IP通信とは、IPを用いないデータ通信の事であり、IPパケットの構造とは異なる形式により、データの送受信が行われる。例えば、non-IP通信は、IPヘッダが付与されていないアプリケーションデータの送受信によって実現されるデータ通信でもよいし、マックヘッダやEthernet(登録商標)フレームヘッダ等の別のヘッダを付与してUEが送受信するユーザデータを送受信してもよい。
【0030】
また、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、PDN_A、DN_Aには、
図2に記載されない装置が構成されていてもよい。例えば、コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_Bには、AUSF(Authentication Server Function)やAAA(Authentication, authorization, and accounting)サーバ(AAA-S)が含まれてもよい。
【0031】
ここで、AUSFは、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスに対する認証機能を備える、コアネットワーク装置である。具体的には、3GPPアクセス及び/又はnon-3GPPアクセスに対する認証の要求をUEから受信し、認証手続きを実行するネットワーク機能部である。
【0032】
また、AAAサーバは、AUSFと直接的又は他のネットワーク装置を介して間接的に接続する、認証及び承認及び課金機能を備える、装置である。AAAサーバはコアネットワーク内のネットワーク装置であってもよい。なお、AAAサーバは、コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_Bに含まれず、PLMNに含まれてもよい。つまり、AAAサーバはコアネットワーク装置であってもよいし、コアネットワークの外にある装置であってよい。例えば、AAAサーバは3rd Partyが管理する、PLMN内のサーバ装置であってもよい。
【0033】
なお、
図2では、図の簡略化のため、各装置・機能は1つずつ記載したが、移動通信システム1には複数の同様の装置・機能が構成されてもよい。具体的には、移動通信システム1には複数のUE_A10、E-UTRAN80、MME40、SGW35、PGW-U30、PGW-C32、PCRF60、HSS50、5G AN120、AMF140、UPF130、SMF132、PCF160、及び/又はUDM150等の装置・機能が構成されていてもよい。
【0034】
[2. 各装置の構成]
次に、各実施形態で使用される各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)の構成について、図を用いて説明する。尚、各装置は、物理的なハードウェアとして構成されても良いし、汎用的なハードウェア上に構成された論理的な(仮想的な)ハードウェアとして構成されても良いし、ソフトウェアとして構成されても良い。また、各装置の持つ機能の少なくとも一部(全部を含む)が、物理的なハードウェア、論理的なハードウェア、ソフトウェアとして構成されても良い。
【0035】
尚、以下で登場する各装置・機能内の各記憶部(記憶部_A340、記憶部_B540、記憶部_B740)は、例えば、半導体メモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。また、各記憶部は、出荷段階からもともと設定されていた情報だけでなく、自装置・機能以外の装置・機能(例えば、UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDN)との間で、送受信した各種の情報を記憶する事ができる。また、各記憶部は、後述する各種の通信手続き内で送受信する制御メッセージに含まれる識別情報、制御情報、フラグ、パラメータ等を記憶することができる。また、各記憶部は、これらの情報をUE毎に記憶してもよい。また、各記憶部は、5GSとEPSとの間のインターワークをした場合には、5GS及び/又はEPS内に含まれる装置・機能との間で送受信した制御メッセージやユーザデータを記憶することができる。このとき、N26インターフェースを介して送受信されたものだけでなく、N26インターフェースを介さずに送受信されたものも記憶することができる。
【0036】
[2.1. UEの装置構成]
まず、UE(User Equipment)の装置構成例について、
図3を用いて説明する。UEは、制御部_A300、アンテナ310、送受信部_A320、記憶部_A340で構成されている。制御部_A300、送受信部_A320、記憶部_A340は、バスを介して接続されている。送受信部_A320は、アンテナ310と接続している。
【0037】
制御部_A300は、UE全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_A300は、必要に応じて、記憶部_A340に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UEにおける各種の処理を実現する。
【0038】
送受信部_A320は、アンテナを介して、アクセスネットワーク内の基地局装置(eNB又はgNB)と無線通信する為の機能部である。すなわち、UEは、送受信部_A320を用いて、アクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0039】
図2を参照して詳細に説明すると、UEは、送受信部_A320を用いることにより、LTE-Uuインターフェースを介して、E-UTRAN内の基地局装置(eNB)と通信することができる。また、UEは、送受信部_A320を用いることにより、5G AN内の基地局装置(gNB)と通信することができる。また、UEは、送受信部_A320を用いることにより、N1インターフェースを介してAMFとNAS(Non-Access-Stratum)メッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。
【0040】
記憶部_A340は、UEの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、記憶部_340は、アクセスネットワーク装置、コアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0041】
[2.2. gNBの装置構成]
次に、gNBの装置構成例について、
図4を用いて説明する。gNBは、制御部_B500、アンテナ510、ネットワーク接続部_B520、送受信部_B530、記憶部_B540で構成されている。制御部_B500、ネットワーク接続部_B520、送受信部_B530、記憶部_B540は、バスを介して接続されている。送受信部_B530は、アンテナ510と接続している。
【0042】
制御部_B500は、gNB全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B500は、必要に応じて、記憶部_B540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、gNBにおける各種の処理を実現する。
【0043】
ネットワーク接続部_B520は、gNBが、AMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、ネットワーク接続部_B520を用いて、AMF及び/又はUPFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0044】
送受信部_B530は、アンテナ510を介して、UEと無線通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、送受信部_B530を用いて、UEとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0045】
図2を参照して詳細に説明すると、5G AN内にあるgNBは、ネットワーク接続部_B520を用いることにより、N2インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N3インターフェースを介して、UPFと通信することができる。また、gNBは、送受信部_B530を用いることにより、UEと通信することができる。
【0046】
記憶部_B540は、gNBの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、記憶部_540は、UE、他のアクセスネットワーク装置(基地局装置)、コアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0047】
[2.3. AMFの装置構成]
次に、AMFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。AMFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。AMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0048】
制御部_B700は、AMF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、AMFにおける各種の処理を実現する。
【0049】
ネットワーク接続部_B720は、AMFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はSCEF、及び/又はNSACFと接続する為の機能部である。すなわち、AMFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0050】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるAMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N2インターフェースを介して、gNBと通信することができ、N8インターフェースを介して、UDMと通信することができ、N11インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N15インターフェースを介して、PCFと通信することができる。また、AMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N1インターフェースを介して、UEとNASメッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。また、AMFは、N26インターフェースをサポートする場合、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N26インターフェースを介して、MMEと通信することができる。
【0051】
記憶部_B740は、AMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、記憶部_740は、UE、アクセスネットワーク装置、他のコアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0052】
尚、AMFは、N2インターフェースを用いたRANとの制御メッセージを交換する機能、N1インターフェースを用いたUEとのNASメッセージを交換する機能、NASメッセージの暗号化及び完全性保護を行う機能、登録管理(Registration management; RM)機能、接続管理(Connection management; CM)機能、到達可能性管理(Reachability management)機能、UE等の移動性管理(Mobility management)機能、UEとSMF間のSM(Session Management)メッセージを転送する機能、アクセス認証(Access Authentication、Access Authorization)機能、セキュリティアンカー機能(SEA; Security Anchor Functionality)、セキュリティコンテキスト管理(SCM; Security Context Management)機能、N3IWF(Non-3GPP Interworking Function)に対するN2インターフェースをサポートする機能、N3IWFを介したUEとのNAS信号の送受信をサポートする機能、N3IWFを介して接続するUEの認証する機能等を有する。
【0053】
また、登録管理では、UEごとのRM状態が管理される。RM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。RM状態としては、非登録状態(RM-DEREGISTERED state)と、登録状態(RM-REGISTERED state)がある。RM-DEREGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されていないため、AMFにおけるUEコンテキストが、そのUEに対する有効な位置情報やルーティング情報を持っていない為、AMFはUEに到達できない状態である。また、RM-REGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されているため、UEはネットワークとの登録が必要なサービスを受信することができる。尚、RM状態は、5GMM状態(5GMM state)と表現されてもよい。この場合、RM-DEREGISTERED状態は、5GMM-DEREGISTERED状態と表現されてもよいし、RM-REGISTERED状態は、5GMM-REGISTERED状態と表現されてもよい。
【0054】
言い換えると、5GMM-REGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立した状態であってもよいし、PDUセッションコンテキストを確立した状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_A10は、ユーザデータや制御メッセージの送受信を開始してもよいし、ページングに対して応答してもよい。さらに、尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_A10は、初期登録のための登録手続き以外の登録手続き、及び/又はサービス要求手続きを実行してもよい。
【0055】
さらに、5GMM-DEREGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立していない状態であってもよいし、UE_A10の位置情報がネットワークに把握されていない状態であってもよいし、ネットワークがUE_A10に到達不能である状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-DEREGISTEREDである場合、UE_A10は、登録手続きを開始してもよいし、登録手続きを実行することで5GMMコンテキストを確立してもよい。
【0056】
また、接続管理では、UEごとのCM状態が管理される。CM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。CM状態としては、非接続状態(CM-IDLE state)と、接続状態(CM-CONNECTED state)がある。CM-IDLE状態では、UEはRM-REGISTERED状態にあるが、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っていない。また、CM-IDLE状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及びN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていない。一方、CM-CONNECTED状態では、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っている。また、CM-CONNECTED状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及び/又はN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていてもよい。
【0057】
さらに、接続管理では、3GPPアクセスにおけるCM状態と、non-3GPPアクセスにおけるCM状態とで分けて管理されてもよい。この場合、3GPPアクセスにおけるCM状態としては、3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over 3GPP access)と、3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over 3GPP access)とがあってよい。さらに、non-3GPPアクセスにおけるCM状態としては、non-3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over non-3GPP access)と、non-3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over non-3GPP access)とがあってよい。尚、非接続状態はアイドルモード表現されてもよく、接続状態モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0058】
尚、CM状態は、5GMMモード(5GMM mode)と表現されてもよい。この場合、非接続状態は、5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode)と表現されてもよいし、接続状態は、5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode)と表現されてもよい。さらに、3GPPアクセスにおける非接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over 3GPP access)と表現されてもよいし、3GPPアクセスにおける接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over 3GPP access)と表現されてもよい。さらに、non-3GPPアクセスにおける非接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over non-3GPP access)と表現されてもよいし、non-3GPPアクセスにおける接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over non-3GPP access)と表現されてもよい。尚、5GMM非接続モードはアイドルモード表現されてもよく、5GMM接続モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0059】
また、AMFは、コアネットワーク_B内に1以上配置されてもよい。また、AMFは、1以上のNSI(Network Slice Instance)を管理するNF(Network Function)でもよい。また、AMFは、複数のNSI間で共有される共有CPファンクション(CCNF; Common CPNF(Control Plane Network Function))でもよい。
【0060】
尚、N3IWFは、UEが5GSに対してnon-3GPPアクセスを介して接続する場合に、non-3GPPアクセスと5GCNとの間に配置される装置及び/又は機能である。
【0061】
[2.4. SMFの装置構成]
次に、SMFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。SMFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。SMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0062】
制御部_B700は、SMF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、SMFにおける各種の処理を実現する。
【0063】
ネットワーク接続部_B720は、SMFが、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMと接続する為の機能部である。すなわち、SMFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はNSACFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0064】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるSMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N11インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N4インターフェースを介して、UPFと通信することができ、N7インターフェースを介して、PCFと通信することができ、N10インターフェースを介して、UDMと通信することができる。
【0065】
記憶部_B740は、SMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0066】
SMFは、PDUセッションの確立・修正・解放等のセッション管理(Session Management)機能、UEに対するIPアドレス割り当て(IP address allocation)及びその管理機能、UPFの選択と制御機能、適切な目的地(送信先)へトラフィックをルーティングする為のUPFの設定機能、NASメッセージのSM部分を送受信する機能、下りリンクのデータが到着したことを通知(Downlink Data Notification)する機能、AMF経由でN2インターフェースを介してANに送信されるAN特有の(ANごとの)SM情報を提供する機能、セッションに対するSSCモード(Session and Service Continuity mode)を決定する機能、ローミング機能等を有する。
【0067】
また、記憶部_740は、UE、アクセスネットワーク装置、他のコアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0068】
[2.5. UPFの装置構成]
次に、UPFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。UPFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。UPFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0069】
制御部_B700は、UPF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UPFにおける各種の処理を実現する。
【0070】
ネットワーク接続部_B720は、UPFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNと接続する為の機能部である。すなわち、UPFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0071】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるUPFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N3インターフェースを介して、gNBと通信することができ、N4インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N6インターフェースを介して、DNと通信することができ、N9インターフェースを介して、他のUPFと通信することができる。
【0072】
記憶部_B740は、UPFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0073】
UPFは、intra-RAT mobility又はinter-RAT mobilityに対するアンカーポイントとしての機能、DNに相互接続するための外部PDUセッションポイントとしての機能(つまり、DNとコアネットワーク_Bとの間のゲートウェイとして、ユーザデータを転送する機能)、パケットのルーティング及び転送する機能、1つのDNに対して複数のトラフィックフローのルーティングをサポートするUL CL(Uplink Classifier)機能、マルチホーム(multi-homed)PDUセッションをサポートするBranching point機能、user planeに対するQoS(Quality of Service)処理機能、上りリンクトラフィックの検証機能、下りリンクパケットのバッファリング、下りリンクデータ通知(Downlink Data Notification)をトリガする機能等を有する。
【0074】
また、UPFは、IP通信及び/又はnon-IP通信の為のゲートウェイでもよい。また、UPFは、IP通信を転送する機能を持ってもよく、non-IP通信とIP通信を変換する機能を持っていてもよい。さらに複数配置されるゲートウェイは、コアネットワーク_Bと単一のDNを接続するゲートウェイでもよい。尚、UPFは、他のNFとの接続性を備えてもよく、他のNFを介して各装置に接続してもよい。
【0075】
また、記憶部_740は、UE、アクセスネットワーク装置、他のコアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0076】
尚、ユーザプレーン(user plane; UPとも称する)は、UEとネットワークとの間で送受信されるユーザデータ(user data)のことである。ユーザプレーンは、4Gの場合はPDNコネクション、又は5Gの場合はPDUセッションを用いて送受信されてもよい。さらに、EPSの場合、ユーザプレーンは、LTE-Uuインターフェース、及び/又はS1-Uインターフェース、及び/又はS5インターフェース、及び/又はS8インターフェース、及び/又はSGiインターフェースを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、ユーザプレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及び/又はN3インターフェース、及び/又はN9インターフェース、及び/又はN6インターフェースを介して送受信されてもよい。以下、ユーザプレーンは、U-Planeと表現されてもよい。
【0077】
さらに、制御プレーン(control plane; CPとも称する)は、UEの通信制御等を行うために送受信される制御メッセージのことである。制御プレーンは、UEとMMEとの間のNAS(Non-Access-Stratum)シグナリングコネクションを用いて送受信されてもよい。制御プレーンは、UEとAMFとの間のNAS(Non-Access-Stratum)シグナリングコネクションを用いて送受信されてもよい。さらに、EPSの場合、制御プレーンは、LTE-Uuインターフェース、及びS1-MMEインターフェースを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、制御プレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及びN2インターフェースを用いて送受信されてもよい。以下、制御プレーンは、コントロールプレーンと表現されてもよいし、C-Planeと表現されてもよい。
【0078】
さらに、U-Plane(User Plane; UP)は、ユーザデータを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。さらに、C-Plane(Control Plane; CP)は、制御メッセージを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。
【0079】
[2.6. その他の装置及び/又は機能と本実施形態における識別情報の説明]
次に、その他の装置及び/又は機能と、識別情報について説明を行う。
【0080】
ネットワークとは、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNのうち、少なくとも一部を指す。また、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNのうち、少なくとも一部に含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と称してもよい。つまり、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワーク内の装置(ネットワーク装置、及び/又は制御装置)がメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。逆に、ネットワーク内の装置がメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。
【0081】
また、NSSF(Network Slice Selection Function)とは、UEをサーブするネットワークスライスを選択する機能を有するネットワーク機能(NFとも称する)であってよい。
【0082】
また、NWDAF(Network Data Analytics Function)とは、NFやアプリケーション機能(AFとも称する)からデータ収集を行う機能を有するNFであってよい。
【0083】
また、PCF(Policy Control Function)とは、ネットワークの挙動を制御するためのポリシーを決定する機能を有するNFであってよい。
【0084】
また、NRF(Network Repository Function)とは、サービス発見機能を有するNFであってよい。NRFは、あるNFから、別のNFの発見要求を受信すると、発見されたNFの情報を提供する機能を有するNFであってよい。
【0085】
また、NSACF(Network Slice Admission Control Function)は、NSAC(Network Slice Admission Control)に関連するネットワークスライス(NS)について、NSあたりの登録されたUE数、及び/又はNSあたりのPDUセッション数を、モニター及び制御する機能を有してよい。また、NSACFは、NSACに関連するNSごとに、許可された、NSあたりの最大UE数、及び/又はNSあたりの最大PDUセッション数を用いて、設定されてよい。また、NSACFは、あるNSに登録を許可されている最大UE数を超えないように、そのNSに対して登録するUE数を増減する機能を有してよい。また、NSACFは、NSACに関連するNSに登録しているUE IDのリストを維持してよい。また、NSに登録しているUE数が増える場合(例えば、あるUEがそのNSに新たに登録要求メッセージを送信した場合)、NSACFは、そのUEのIDが、そのNSに登録しているUE IDのリストに既に含まれているかどうかを確認し、そのUEのIDがリストに含まれていない場合、さらに、そのNSに対して、NSあたりの最大UE数に達しているか否かを確認する機能を有してよい。また、登録手続き、及び/又は非登録手続き、及び/又はNSSAA手続きなどの間に、NSACに関連するNSに対するUEの登録状態(registration status)が変わる場合、AMFは、NSACFに対して、NSあたりの最大UE数に関する要求をしてもよい。また、NSACFは、あるNSによって許可されている最大PDUセッション数を超えないように、そのNSに対するPDUセッション数を増減する機能を有してよい。また、NSを用いたPDUセッション数が増える場合(例えば、あるUEがそのNSに対するPDUセッション確立要求メッセージを送信した場合)、NSACFは、そのNSに対して、NSあたりの最大UE数に達しているか否かを確認する機能を有してよい。また、SMFは、PDUセッション確立手続き、及び/又はPDUセッション解放手続きの間に、NSACFに対して、NSあたりの最大PDUセッション数に関する要求をしてもよい。
【0086】
また、SM(セッションマネジメント)メッセージ(NAS(Non-Access-Stratum) SMメッセージとも称する)は、SMのための手続きで用いられるNASメッセージであってよく、AMF_A240を介してUE_A10とSMF_A230の間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、SMメッセージには、PDUセッション確立要求(PDU session establishment request)メッセージ、PDUセッション確立受諾(PDU session establishment accept)メッセージ、PDUセッション拒絶(PDU session establishment reject)メッセージ、PDUセッション変更要求(PDU session modification request)メッセージ、PDUセッション変更コマンド(PDU session modification command)メッセージ、PDUセッション変更完了メッセージ(PDU session modification complete)、PDUセッション変更コマンド拒絶(PDU session modification command reject)メッセージ、PDUセッション変更拒絶(PDU session modification reject)メッセージ、PDUセッション解放要求(PDU session release request)メッセージ、PDUセッション解放拒絶(PDU session release reject)メッセージ、PDUセッション解放コマンド(PDU session release command)メッセージ、PDUセッション解放完了(PDU session release complete)メッセージ等が含まれてもよい。
【0087】
また、SM手続き(SMのための手続きとも称する)には、PDUセッション確立手続き(PDU session establishment procedure)、PDUセッション変更手続き(PDU session modification procedure)、PDUセッション解放手続き(UE-requested PDU session release procedure)が含まれてもよい。なお、各手続きは、UEから開始される手続きであってもよいし、NWから開始される手続きであってもよい。
【0088】
また、MM(Mobility management)メッセージ(NAS MMメッセージとも称する)は、MMのための手続きに用いられるNASメッセージであってよく、UE_A10とAMF_A240の間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、MMメッセージには、登録要求(Registration request)メッセージ、登録受諾(Registration accept)メッセージ、登録拒絶(Registration reject)メッセージ、登録解除要求(De-registration request)メッセージ、登録解除受諾(De-registration accept)メッセージ、configuration updateコマンド(configuration update command)メッセージ、設定更新受諾(configuration update complete)メッセージ、サービス要求(Service request)メッセージ、サービス受諾(Service accept)メッセージ、サービス拒絶(Service reject)メッセージ、通知(Notification)メッセージ、通知応答(Notification response)メッセージ等が含まれてよい。
【0089】
また、MM手続き(MMのための手続きとも称する)は、登録手続き(Registration procedure)、登録解除手続き(De-registration procedure)、ジェネリックUE設定更新(Generic UE configuration update)手続き、認証・承認手続き、サービス要求手続き(Service request procedure)、ページング手続き(Paging procedure)、通知手続き(Notification procedure)が含まれてよい。
【0090】
また、5GS(5G System)サービスは、コアネットワーク_B190を用いて提供される接続サービスでよい。さらに、5GSサービスは、EPSサービスと異なるサービスでもよいし、EPSサービスと同様のサービスでもよい。
【0091】
また、non 5GSサービスは、5GSサービス以外のサービスでよく、EPSサービス、及び/又はnon EPSサービスが含まれてもよい。
【0092】
また、PDN(Packet Data Network)タイプとは、PDNコネクションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、IPv4v6、non-IPがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行う事を示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行う事を示す。IPv4v6が指定された場合は、IPv4又はIPv6を用いてデータの送受信を行う事を示す。non-IPが指定された場合は、IPを用いた通信ではなく、IP以外の通信方法によって通信する事を示す。
【0093】
また、PDU(Protocol Data Unit)セッションとは、PDU接続性サービスを提供するDNとUEとの間の関連性として定義することができるが、UEと外部ゲートウェイとの間で確立される接続性であってもよい。UEは、5GSにおいて、アクセスネットワーク_B及びコアネットワーク_Bを介したPDUセッションを確立することにより、PDUセッションを用いて、DNとの間のユーザデータの送受信を行うことができる。ここで、この外部ゲートウェイとは、UPF、SCEF等であってよい。UEは、PDUセッションを用いて、DNに配置されるアプリケーションサーバー等の装置と、ユーザデータの送受信を実行する事ができる。
【0094】
尚、各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)は、PDUセッションに対して、1以上の識別情報を対応づけて管理してもよい。尚、これらの識別情報には、DNN、QoSルール、PDUセッションタイプ、アプリケーション識別情報、NSI識別情報、及びアクセスネットワーク識別情報のうち1以上が含まれてもよいし、その他の情報がさらに含まれてもよい。さらに、PDUセッションを複数確立する場合には、PDUセッションに対応づけられる各識別情報は、同じ内容でもよいし、異なる内容でもよい。
【0095】
また、DNN(Data Network Name)は、コアネットワーク及び/又はDN等の外部ネットワークを識別する識別情報でよい。さらに、DNNは、コアネットワークB190を接続するPGW_A30/UPF_A235等のゲートウェイを選択する情報として用いることもできる。さらに、DNNは、APN(Access Point Name)に相当するものでもよい。
【0096】
また、PDU(Protocol Data Unit/Packet Data Unit)セッションタイプは、PDUセッションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、Ethernet、Unstructuredがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行うことを示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行うことを示す。Ethernetが指定された場合は、Ethernetフレームの送受信を行うことを示す。また、Ethernetは、IPを用いた通信を行わないことを示してもよい。Unstructuredが指定された場合は、Point-to-Point(P2P)トンネリング技術を用いて、DNにあるアプリケーションサーバー等にデータを送受信することを示す。P2Pトンネリング技術としては、例えば、UDP/IPのカプセル化技術を用いても良い。尚、PDUセッションタイプには、上記の他にIPが含まれても良い。IPは、UEがIPv4とIPv6の両方を使用可能である場合に指定する事ができる。
【0097】
また、PLMN(Public land mobile network)は、移動無線通信サービスを提供する通信ネットワークである。PLMNは、通信事業者であるオペレータが管理するネットワークであり、PLMN IDにより、オペレータを識別することができる。UEのIMSI(International Mobile Subscriber Identity)のMCC(Mobile Country Code)とMNC(Mobile Network Code)と一致するPLMNはHome PLMN(HPLMN)であってよい。さらに、UEは、USIMに1又は複数のEPLMN(Equivalent HPLMN)を識別するための、Equivalent HPLMN listを保持していてもよい。HPLMN、及び/又はEPLMNと異なるPLMNはVPLMN(Visited PLMN)であってよい。UEが登録を成功したPLMNはRPLMN(Registered PLMN;登録PLMNとも称する)であってよい。尚、PLMNによって提供されるサービスをPLMNサービスと読んでよいし、SNPNによって提供されるサービスをSNPNサービスと読んでよい。
【0098】
また、ネットワークスライス(NS)とは、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供する論理的なネットワークである。UE及び/又はネットワークは、5GSにおいて、ネットワークスライス(NWスライス; NS)をサポートすることができる。ネットワークスライスのことを、単にスライスとも呼称する場合がある。
【0099】
また、ネットワークスライスインスタンス(NSI)とは、ネットワーク機能(NF)のインスタンス(実体)と、必要なリソースのセットで構成され、配置されるネットワークスライスを形成する。ここで、NFとは、ネットワークにおける処理機能であって、3GPPで採用又は定義されたものである。NSIはコアネットワーク_B内に1以上構成される、NSの実体である。また、NSIはNST(Network Slice Template)を用いて生成された仮想的なNF(Network Function)により構成されてもよい。ここで、NSTとは、要求される通信サービスや能力(capability)を提供する為のリソース要求に関連付けられ、1以上のNFの論理的表現である。つまり、NSIとは、複数のNFにより構成されたコアネットワーク_B190内の集合体でよい。また、NSIはサービス等によって配送されるユーザデータを分ける為に構成された論理的なネットワークでよい。NSには、1以上のNFが構成されてよい。NSに構成されるNFは、他のNSと共有される装置であってもよいし、そうでなくてもよい。UE、及び/又ネットワーク内の装置は、NSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はUE usage type、及び/又は1以上のNSI ID等の登録情報、及び/又はAPNに基づいて、1以上のNSに割り当てられることができる。尚、UE usage typeは、NSIを識別するための使用される、UEの登録情報に含まれるパラメータ値である。UE usage typeはHSSに記憶されていてよい。AMFはUE usage typeに基づきSMFとUPFを選択してもよい。
【0100】
また、S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)は、NSを識別するための情報である。S-NSSAIは、SST(Slice/Service type)のみで構成されてもよいし、SST及びSD(Slice Differentiator)で構成されてもよい。ここで、SSTとは、機能とサービスの面で期待されるNSの動作を示す情報である。また、SDは、SSTで示される複数のNSIから1つのNSIを選択する際に、SSTを補間する情報であってもよい。S-NSSAIは、PLMNごとに特有な情報であってもよいし、PLMN間で共通化された標準の情報であってもよい。また、ネットワークは、デフォルトS-NSSAIとして、UEの登録情報に1以上のS-NSSAIを記憶してもよい。尚、S-NSSAIがデフォルトS-NSSAIである場合において、UEが登録要求メッセージにおいて有効なS-NSSAIをネットワークに送信しないときは、ネットワークは、UEに関係するNSを提供してもよい。
【0101】
また、NSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)は、S-NSSAIの集まりである。NSSAIに含まれる、各S-NSSAIはアクセスネットワーク又はコアネットワークがNSIを選択するのをアシストする情報である。UEはPLMNごとにネットワークから許可されたNSSAIを記憶してもよい。また、NSSAIは、AMFを選択するのに用いられる情報であってよい。
【0102】
また、configured NSSAI(設定NSSAI、Configured NSSAIとも称する)は、UEの中に供給され、記憶されているNSSAIである。UEは、PLMNごとにconfigured NSSAIを記憶してもよい。configured NSSAIは、ネットワーク(又はPLMN)により設定された情報であってよい。configured NSSAIに含まれるS-NSSAIはconfigured S-NSSAIと表現されてもよい。configured S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0103】
また、requested NSSAI(要求NSSAI、Requested NSSAIとも呼する)は、登録手続き中にUEからネットワークに提供されるNSSAIである。requested NSSAIは、UEが記憶するallowed NSSAI又はconfigured NSSAIであってよい。具体的には、requested NSSAIは、UEがアクセスしたいネットワークスライスを示す情報であってよい。requested NSSAIに含まれるS-NSSAIはrequested S-NSSAIと表現されてもよい。例えば、requested NSSAIは登録要求メッセージ、又はPDUセッション確立要求メッセージ等のUEからネットワークに送信されるNASメッセージ又はNAS(Non-Access-Stratum)メッセージを含むRRC(Radio Resource Control)メッセージに含まれて送信される。
【0104】
また、allowed NSSAI(許可NSSAI、Allowed NSSAIとも称する)は、UEが許可された1又は複数ネットワークスライスを示す情報である。言い換えると、allowed NSSAIは、ネットワークがUEへ接続を許可した、ネットワークスライスを識別する情報である。UEとネットワークはそれぞれ、UEの情報として、アクセス(3GPPアクセス又は非3GPPアクセス)ごとに、allowed NSSAIの記憶と管理をする。allowed NSSAIに含まれるS-NSSAIはallowed S-NSSAIと表現されてもよい。allowed S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0105】
また、mapped S-NSSAI(マップドS-NSSAI、Mapped S-NSSAIとも称する)は、ローミングシナリオにおいて、登録PLMNのS-NSSAIにマッピングされたHPLMNのS-NSSAIであってよい。また、mapped S-NSSAIは、基本的に、UEがローミングしている時に使用されるS-NSSAIであってもよく、UEがローミングしていない時(非ローミング時とも称する)には使用されないS-NSSAIであってもよい。また、UEは、configured NSSAIと各アクセスタイプのAllowed NSSAIに含まれるS-NSSAIにマップされたmapped S-NSSAIを1又は複数記憶してよい。また、UEは、rejected NSSAIに含まれるmapped S-NSSAI、又はrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIに対応するmapped S-NSSAIを1又は複数記憶してもよい。
【0106】
また、rejected NSSAI(拒絶NSSAI、Rejected NSSAIとも称する)は、UEが許可されない1又は複数のネットワークスライスを示す情報である。言い換えると、rejected NSSAIは、ネットワークがUEに対して接続を許可しないネットワークスライスを識別する情報である。rejected NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値(以下、理由値、拒絶理由とも称する)の組み合わせを、1又は複数含む情報であってもよい。ここで、拒絶理由値とは、ネットワークが、対応するS-NSSAIを拒絶する理由を示す情報である。UEとネットワークは、各S-NSSAIを対応づけられた拒絶理由値に基づき、それぞれ適切に、rejected NSSAIを記憶と管理してよい。さらに、rejected NSSAIは、登録受諾メッセージや、設定更新コマンドや、登録拒絶メッセージ等、ネットワークからUEへ送信されるNASメッセージ、又はNASメッセージが含まれるRRCメッセージに含められてもよい。rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIはrejected S-NSSAIと表現されてもよい。ここで、rejected NSSAIとは、第1から第4のrejected NSSAIのいずれかを意味してよい。また、rejected S-NSSAIは、第1から第4のrejected NSSAIのいずれかに含まれるrejected S-NSSAIを意味してよい。また、rejected NSSAIは、第1から第4のrejected NSSAIと、pending NSSAIの何れかであってもよいし、これらの組み合わせであってよい。rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIはrejected S-NSSAIと表現されてもよい。rejected S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0107】
ここで、第1のrejected NSSAIは、現在のPLMN又はSNPNに対するrejected NSSAIであってよい。言い換えると、第1のrejected NSSAIは、現在のPLMN又はSNPNにおいて利用できないNSSAIであってよい。また、第1のrejected NSSAIは、UEがrequested NSSAIに含めたS-NSSAIのうち、現在のPLMN又はSNPNで利用不可である、1以上のS-NSSAIの集合であってよい。第1のrejected NSSAIは、5GSのrejected NSSAI for current PLMN or SNPNであってもよい。また、第1のrejected S-NSSAIは、rejected S-NSSAI for current PLMN or SNPNであってもよいし、rejected NSSAI for current PLMN or SNPNに含まれるS-NSSAIであってもよい。また、第1のrejected NSSAIは、UE及び/又はNWが記憶するrejected NSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるrejected NSSAIであってもよい。第1のrejected NSSAIがNWからUEへ送信されるrejected NSSAIである場合、第1のrejected NSSAIは、S-NSSAIと理由値の組み合わせを、1又は複数含む情報であってもよい。この拒絶理由値は、「現在のPLMN又はSNPNで利用できないS-NSSAI(S-NSSAI not available in the current PLMN or SNPN)」を示してよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIが現在のPLMN又はSNPNで利用できないことを意味してよい。
【0108】
また、第1のrejected NSSAIは、登録PLMN又は登録SNPN全体で有効であってよい。言い換えると、UE及び/又はNWは、第1のrejected NSSAI及び第1のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、第1のrejected NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。
【0109】
UEは、現在のPLMN又はSNPNに対して3GPP accessとnon-3GPP accessの両方のアクセスで非登録状態に遷移した場合、第1のrejected NSSAIを記憶から削除してよい。言い換えると、UEが、あるアクセス経由で現在のPLMN又はSNPNに対して非登録状態に遷移した場合、又はあるあるアクセス経由で新しいPLMN又はSNPNに登録が成功した場合、又はあるアクセス経由で新しいPLMNへの登録を失敗し非登録状態に遷移した場合に、さらにUEがもう一方のアクセス経由で登録されていない状態(非登録状態)である場合には、UEは第1のrejected NSSAIを削除してよい。
【0110】
また、UEの記憶部における第1のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIは、現在のPLMN又はSNPN全体において、使用不能であるものとして取り扱われてよい。すなわち、UEは、現在のPLMN又はSNPN全体において、そのS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止された状態であってよい。
【0111】
また、第2のrejected NSSAIは、現在の登録エリア(レジストレーションエリアとも称する)に対するrejected NSSAIであってよい。言い換えると、第2のrejected NSSAIは、現在の登録エリアにおいて利用できないNSSAIであってよい。また、第2のrejected NSSAIは、UEがrequested NSSAIに含めたS-NSSAIのうち、現在のレジストレーションエリアで利用不可である、1又は複数のS-NSSAIの集合であってよい。また、第2のrejected NSSAIは、5GSのrejected NSSAI for the current registration areaであってもよい。また、第2のrejected NSSAIは、UE及び/又はNWが記憶するrejected NSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるrejected NSSAIであってもよい。第2のrejected NSSAIがNWからUEへ送信されるrejected NSSAIである場合、第2のrejected NSSAIは、S-NSSAIと理由値の組み合わせを、1又は複数含む情報であってもよい。この理由値は、「現在のレジストレーションエリアで利用できないS-NSSAI(S-NSSAI not available in the current registration area)」を示してよく、理由値と対応付けられたS-NSSAIが現在のレジストレーションエリアで利用できないことを意味してよい。
【0112】
また、第2のrejected NSSAIは、現在のレジストレーションエリア内で有効であってよい。つまり、UE及び/又はNWは、第2のrejected NSSAI及び第2のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプごとの情報として扱ってよい。つまり、第2のrejected NSSAIは、3GPP access又はnon-3GPP accessのそれぞれに対して有効な情報であってよい。つまり、UEは、一旦あるアクセスに対して非登録状態に遷移した場合は、第2のrejected NSSAIを記憶から削除してよい。
【0113】
また、UEの記憶部における第2のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIは、現在の登録エリアにおいて、使用不能であるものとして取り扱われてよい。すなわち、UEは、現在の登録エリアにおいて、そのS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止された状態であってよい。
【0114】
また、第3のrejected NSSAIは、NSSAAを要するS-NSSAIであり、そのS-NSSAIに対するNSSAAを失敗した又は取り消された、1又は複数のS-NSSAIの集合である。第3のrejected NSSAIは、UE及び/又はNWが記憶するNSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されてもよい。第3のrejected NSSAIがNWからUEへ送信される場合、第3のrejected NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含む情報であってもよい。この時の拒絶理由値は、「NSSAAの失敗又は取り消しのために不可であるS-NSSAI(S-NSSAI is not available due to the failed or revoked network slice-specific authorization and authentication)」であってよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIに対するNSSAAが失敗したこと又は取り消されたことを示す情報であってよい。
【0115】
また、第3のrejected NSSAIは、登録PLMN全体で有効である。言い換えると、UE及び/又はNWは、第3のrejected NSSAI及び第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、第3のrejected NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。第3のrejected NSSAIはrejected NSSAIとは異なるNSSAIであってもよい。第3のrejected NSSAIは第1のrejected NSSAIであってもよい。
【0116】
第3のrejected NSSAIは、UEが、コアネットワークからNSSAAが失敗したこと、又は取り消されたことにより拒絶されたスライスを識別するrejected NSSAIである。具体的には、UEは第3のrejected NSSAIを記憶する間、第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIに対する登録要求手続きを開始しない。第3のrejected NSSAIは、NSSAAの失敗を示す拒絶理由値と対応づけられてコアネットワークから受信したS-NSSAIを1又は複数含む識別情報であってよい。第3のrejected NSSAIは、アクセスタイプによらない情報である。具体的には、UEが第3のrejected NSSAIを記憶する場合、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスの両方に送信を試みなくてもよい。又は、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、UEポリシーに基づき送信する事ができる。又は、UEは第3のrejected NSSAIを、UEポリシーに基づき削除し、第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを送信できる状態に遷移してもよい。言い換えれば、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、UEポリシーに基づき送信する場合には、UEは第3のrejected NSSAIからそのS-NSSAIを削除してもよい。
【0117】
また、UEの記憶部における第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIは、現在のPLMN又はSNPN全体において、使用不能であるものとして取り扱われてよい。すなわち、UEは、現在の登録エリアにおいて、そのS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止された状態であってよい。
【0118】
また、第4のrejected NSSAIは、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAI(rejected NSSAI for the current tracking area)であってよい。言い換えると、第4のrejected NSSAIは、現在のトラッキングエリアでは利用できないNSSAIであってよい。
【0119】
また、第4のrejected NSSAIは、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAI(rejected NSSAI for the current tracking area in the current registration area)であってもよい。言い換えると、第4のrejected NSSAIは、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないNSSAIであってもよい。
【0120】
また、第4のrejected NSSAIは、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないNSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なNSSAIであってもよい。
【0121】
また、第4のrejected NSSAIは、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないNSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリア、及び他の(現在の登録エリアとは異なる)登録エリアで利用可能なNSSAIであってもよい。
【0122】
また、第4のrejected NSSAIは、UEによってrequested NSSAIに含められたS-NSSAIのセットであって、AMFによって、現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAI、又はS-NSSAIが現在のトラッキングエリアでは利用できないことを示す拒絶理由を用いて送信されるS-NSSAIのセットであってよい。
【0123】
また、ローミングシナリオでは(ローミング中は)、第4のrejected NSSAIは、現在のPLMNに対する1以上のS-NSSAIを含んでよいし、利用可能な場合はmapped S-NSSAIのセットを含んでもよい。
【0124】
また、第4のrejected NSSAIは、UE及び/又はNWが記憶するrejected NSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるrejected NSSAIであってもよい。第4のrejected NSSAIがNWからUEへ送信されるrejected NSSAIである場合、第4のrejected NSSAIは、S-NSSAIと理由値の組み合わせを、1又は複数含む情報であってもよい。この理由値は、第12の識別情報であってよい。
【0125】
また、第4のrejected NSSAIは、3GPP access及び/又はnon-3GPP accessに対して有効であってよい。言い換えると、UE及び/又はNWは、第4のrejected NSSAIをアクセスタイプに依存しないものとして扱ってもよいし、第4のrejected NSSAIをアクセスタイプに依存するものとして扱ってもよい。さらに言い換えると、UE及び/又はNWは、第4のrejected NSSAIを、アクセスタイプごとに管理及び/又は記憶してもよいし、アクセスタイプごとに管理及び/又は記憶しなくてもよい。
【0126】
ここで、第4のrejected NSSAIがアクセスタイプに依存しないとは、例えば、UEが3GPPアクセス経由で第4のrejected NSSAIを受信した場合、第4のrejected NSSAIまたは第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIが、3GPPアクセス経由でも利用できないだけでなく、non-3GPPアクセス経由でも利用できないことを意味してよい。同様に、UEがnon-3GPPアクセス経由で第4のrejected NSSAIを受信した場合、第4のrejected NSSAIまたは第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIが、3GPPアクセス経由でも利用できないだけでなく、non-3GPPアクセス経由でも利用できないことを意味してよい。尚、第4のrejected NSSAIがアクセスタイプに依存しないとき、UE及び/又はNWは、第4のrejected NSSAIを、アクセスタイプごとに記憶しない(つまり、アクセスタイプごとに分けて記憶するのではなく、単に第4のrejected NSSAIを記憶する)ことが望ましいが、これに限らない。
【0127】
また、第4のrejected NSSAIがアクセスタイプに依存する場合とは、例えば、UEが3GPPアクセス経由で第4のrejected NSSAIを受信した場合、第4のrejected NSSAIまたは第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIが、3GPPアクセス経由で利用できないことを意味してよいが、non-3GPPアクセス経由で利用できないことは意味しなくてよい。すなわち、第4のrejected NSSAIまたは第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIが、non-3GPPアクセスでの利用は制限されないことを意味してもよい。同様に、UEがnon-3GPPアクセス経由で第4のrejected NSSAIを受信した場合、第4のrejected NSSAIまたは第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIが、non-3GPPアクセス経由で利用できないことを意味してよいが、3GPPアクセス経由で利用できないことは意味しなくてよい。すなわち、第4のrejected NSSAIまたは第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIが、3GPPアクセスでの利用は制限されないことを意味してもよい。尚、第4のrejected NSSAIがアクセスタイプに依存するとき、UE及び/又はNWは、第4のrejected NSSAIを、アクセスタイプごとに記憶する(つまり、アクセスタイプごとに、第4のrejected NSSAIを記憶する)ことが望ましいが、これに限らない。
【0128】
また、UEが有効な登録エリア及び/又はトラッキングエリアを持たない場合、第4のrejected NSSAIは、rejected NSSAIを受信した登録エリア及び/又はトラッキングエリアに対して適用可能であってよい。
【0129】
また、現在の登録エリア、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアが、現在のPLMN又はSNPNとは異なるPLMN又はSNPNに属するTAI(Tracking Area Identity)を含み、現在のPLMN又はSNPNと異なるPLMN又はSNPNとがequivalent PLMN又はequivalent SNPNの関係にある場合、第4のrejected NSSAIは、現在の登録エリア及び/又は現在のトラッキングエリアにおいて、これらのPLMN又はSNPNに対して適用してもよい。言い換えると、現在の登録エリア又は現在のトラッキングエリアにおいて、第4のrejected NSSAIは、現在のPLMN又はSNPNだけでなく、equivalent PLMN又はequivalent SNPNに対しても適用されてもよい。
【0130】
また、UEによってrequested NSSAIに含められるS-NSSAIが第4のrejected NSSAIである場合は、AMFは、登録要求メッセージを拒絶してもよい。
【0131】
また、5GS registration typeがmobility registration updatingを示し、かつ、登録手続きを開始する目的がUEが現在登録しているネットワークスライスを変更する為ではなく、かつ、UEが現在の登録エリア又は現在のトラッキングエリアにいる場合、UEは、登録手続きにおいて、requested NSSAIを含めなくてもよい。
【0132】
また、第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAIとも称する)は、そのrejected S-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を利用できない1以上のトラッキングエリアに関連づけられていてもよい。
【0133】
また、UEは、現在のPLMN又はSNPNに対する、新たなconfigured NSSAIを提供された場合、記憶しているconfigured NSSAIを、新たなconfigured NSSAIと交換してよい。この場合、さらに、UEは、記憶しているconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを削除して、新たなconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶してもよいし、記憶している第4のrejected NSSAIを削除してもよいし、記憶している第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0134】
また、UEは、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合、記憶している第4のrejected NSSAIから、その新たなallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。この場合、さらに、UEは、記憶している第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0135】
また、UEは、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、拒絶理由に基づいて、受信した第4のrejected S-NSSAIを、UEにおいて、rejected NSSAI及びrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに記憶してもよいし、第4のrejected NSSAI、及び第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに記憶してもよい。
【0136】
さらに、UEは、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0137】
さらに、UEは、非ローミング時に、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0138】
さらに、UEは、ローミング時に、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0139】
さらに、UEは、非ローミング時に、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0140】
さらに、UEは、ローミング時に、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、UEが記憶している、allowed NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0141】
さらに、UEは、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0142】
さらに、UEは、非ローミング時に、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0143】
さらに、UEは、非ローミング時に、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0144】
さらに、UEは、ローミング時に、登録受諾メッセージ、又は登録拒絶メッセージ、又は非登録要求メッセージ、又は設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、pending NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0145】
また、UEは、第4のrejected NSSAI又は第4のrejected S-NSSAIを受信したアクセスを介した登録を解除した場合、言い換えると、UEがそのアクセスを介した非登録手続きが完了した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0146】
また、UEは、第4のrejected NSSAI又は第4のrejected S-NSSAIを受信したトラッキングエリアから別のトラッキングエリアに移動した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0147】
また、UEは、5GMM-REGISTERED状態から5GMM-DEREGISTERED状態に遷移した場合、又は5GMM-DEREGISTERED状態から5GMM-REGISTERED状態に遷移した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0148】
また、登録受諾メッセージ又は登録拒絶メッセージ又は設定更新コマンドメッセージ又は非登録要求メッセージに含まれる第4のrejected NSSAIを受信したUEは、第4のrejected NSSAIに含まれるrejected S-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)に含まれる拒絶理由に基づいた動作を行ってもよい。具体的には、そのrejected S-NSSAIに含まれる拒絶理由が、「現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAI(S-NSSAI not available in the current tracking area)」及び/又は「現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAI(S-NSSAI not available in the current tracking area in the current registration area)」及び/又は「利用可能なNSがないこと(No network slices available)」ことを示す場合、UEは、現在のトラッキングエリアでは、その第4のS-NSSAIの使用を禁止されてもよい。つまり、UEは、現在のトラッキングエリアでは、第4のS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止された状態であってもよい。
【0149】
尚、UEの電源が切られた場合、又はUEが現在のトラッキングエリアから外に移動した場合、又はUSIMを含むUICCがUEから取り除かれた場合、又はUEが記憶している第4のrejected NSSAI又は第4のrejected S-NSSAIが削除された場合、この規制は解除されてもよい。すなわち、UEは、現在のトラッキングエリアで、第4のS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きを実行可能な状態となってもよい。
【0150】
また、UEは、requested NSSAIを含む登録要求メッセージを送信する場合、記憶している、第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAI以外のS-NSSAIの中から、requested NSSAIに含まれるS-NSSAIを選択してもよい。
【0151】
また、UEが、NSSAAをサポートしないことを示す能力情報と、requested NSSAIとを含む登録要求メッセージを送信した場合、そのrequested NSSAIに含まれるS-NSSAIがNSSAAに関連するS-NSSAIである場合、AMFは、そのS-NSSAIと、「現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAI(S-NSSAI not available in the current tracking area)」及び/又は「現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAI(S-NSSAI not available in the current tracking area in the current registration area)」及び/又は「利用可能なNSがないこと(No network slices available)」ことを示す拒絶理由と、を含むrejected NSSAIを含む登録受諾メッセージを送信してもよい。
【0152】
また、第4のrejected S-NSSAIは、第4のrejected NSSAIに含まれるrejected S-NSSAIだけでなく、第4のrejected NSSAIに含まれないrejected S-NSSAIであってもよい。また、上述の第4のrejected NSSAIに関する記載は、第4のrejected S-NSSAIに関する記載として読み替えてもよい。
【0153】
また、第4のrejected NSSAI及び第4のrejected S-NSSAIは、登録受諾メッセージ又は設定更新コマンドに含まれるLADN情報として含められて、コアネットワーク側からUEに通知されてもよい。
【0154】
また、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIとは、第4のrejected NSSAIに対応するmapped S-NSSAIであってよい。言い換えると、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIとは、ローミングシナリオにおいて、登録PLMNのS-NSSAI(つまり、第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI、又は第4のrejected S-NSSAI)にマッピングされた、HPLMNのS-NSSAIであってよい。
【0155】
また、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIは、3GPP access及び/又はnon-3GPP accessに対して有効であってよい。言い換えると、UE及び/又はNWは、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIをアクセスタイプに依存しないものとして扱ってもよいし、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIをアクセスタイプに依存するものとして扱ってもよい。さらに言い換えると、UE及び/又はNWは、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを、アクセスタイプごとに管理及び/又は記憶してもよいし、アクセスタイプごとに管理及び/又は記憶しなくてもよい。
【0156】
ここで、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIがアクセスタイプに依存しないとは、例えば、UEが3GPPアクセス経由で第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、3GPPアクセス経由でも利用できないだけでなく、non-3GPPアクセス経由でも利用できないことを意味してよい。同様に、UEがnon-3GPPアクセス経由で第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、3GPPアクセス経由でも利用できないだけでなく、non-3GPPアクセス経由でも利用できないことを意味してよい。尚、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIがアクセスタイプに依存しないとき、UE及び/又はNWは、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを、アクセスタイプごとに記憶しない(つまり、アクセスタイプごとに分けて記憶するのではなく、単に第4のrejected NSSAIを記憶する)ことが望ましいが、これに限らない。
【0157】
また、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIがアクセスタイプに依存する場合とは、例えば、UEが3GPPアクセス経由で第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、3GPPアクセス経由で利用できないことを意味してよいが、non-3GPPアクセス経由で利用できないことは意味しなくてよい。すなわち、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、non-3GPPアクセスでの利用は制限されないことを意味してもよい。同様に、UEがnon-3GPPアクセス経由で第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、non-3GPPアクセス経由で利用できないことを意味してよいが、3GPPアクセス経由で利用できないことは意味しなくてよい。すなわち、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、3GPPアクセスでの利用は制限されないことを意味してもよい。尚、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIがアクセスタイプに依存するとき、UE及び/又はNWは、第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを、アクセスタイプごとに記憶する(つまり、アクセスタイプごとに、第4のrejected NSSAIを記憶する)ことが望ましいが、これに限らない。
【0158】
また、UEの記憶部における第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIは、現在のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアにおいて、使用不能であるものとして取り扱われてよい。すなわち、UEは、現在のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアにおいて、そのS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止された状態であってよい。言い換えると、UEは、現在のトラッキングエリア以外のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリア以外のトラッキングエリアにおいて、そのS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止されていない状態であってよい。
【0159】
また、pending NSSAI(ペンディングNSSAI、Pending NSSAIとも称する)は、ネットワークがnetwork slice specific authenticationを要するS-NSSAIであり、network slice specific authenticationが完了しておらず、現在のPLMNで利用が不可である、1又は複数のS-NSSAIの集合である。pending NSSAIは、5GSのRejected NSSAI due to NSSAA又はpending NSSAIであってよい。pending NSSAIは、UE又はNWが記憶するNSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるNSSAIであってよい。なお、pending NSSAIは、rejected NSSAIに限らず、rejected NSSAIとは独立したNSSAIであってもよい。pending NSSAIがNWからUEへ送信されるNSSAIである場合、pending NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含む情報であってもよい。この時の拒絶理由値は、「NSSAAのためにペンディングするS-NSSAI(NSSAA is pending for the S-NSSAI)」であってよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIが、そのS-NSSAIに対するNSSAAを完了するまでUEが使用するのを禁止又はペンディングすることを示す情報であってよい。
【0160】
また、pending NSSAIは、登録PLMN全体で有効である。言い換えると、UE及び/又はNWは、第3のrejected NSSAI及びpending NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、pending NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。pending NSSAIはrejected NSSAIとは異なるNSSAIであってもよい。pending NSSAIは第1のrejected NSSAIであってもよい。
【0161】
また、pending NSSAIは、UEが、手続きをペンディングしているスライスを識別する1又は複数のS-NSSAIで構成されるNSSAIである。具体的には、UEは、pending NSSAIを記憶する間、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIに対する登録要求手続きを開始しない。言い換えれば、UEは、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIに対するNSSAAが完了するまで、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIを登録手続き中に使用しない。pending NSSAIは、NSSAAの為のペンディングを示す拒絶理由値と対応づけられてコアネットワークから受信したS-NSSAIを1又は複数含む識別情報である。pending NSSAIは、アクセスタイプによらない情報である。具体的には、UEがpending NSSAIを記憶する場合、UEはpending NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスの両方に送信を試みない。
【0162】
トラッキングエリアは、コアネットワークが管理する、UE_A10の位置情報で表すことが可能な単数又は複数の範囲である。トラッキングエリアは、複数のセルで構成されもよい。さらに、トラッキングエリアは、ページング等の制御メッセージがブロードキャストされる範囲でもよいし、UE_A10がハンドオーバー手続きをせずに移動できる範囲でもよい。さらに、トラッキングエリアは、ルーティングエリアでもよいし、ロケーションエリアでもよいし、これらと同様のものであればよい。以下、トラッキングエリアはTA(Tracking Area)であってもよい。トラッキングエリアは、TAC(Tracking area code)とPLMNで構成されるTAI(Tracking Area Identityにより識別されてよい。
【0163】
レジストレーションエリア(Registration area又は登録エリアとも称する)は、AMFがUEに割り当てる1又は複数のTAの集合である。なお、UE_A10は、レジストレーションエリアに含まれる一又は複数のTA内を移動している間は、トラッキングエリア更新のための信号を送受信することなく移動することができてよい。言い換えると、レジストレーションエリアは、UE_A10がトラッキングエリア更新手続きを実行することなく移動できるエリアを示す情報群であってよい。レジストレーションエリアは、1又は複数のTAIにより構成されるTAI listにより識別されてよい。
【0164】
UE IDとは、UEを識別する為の情報である。具体的に、例えば、UE IDは、SUCI(SUbscriptionConcealed Identifier)、又はSUPI(Subscription Permanent Identifier)、又はGUTI(Globally Unique Temporary Identifier)、又はIMEI(International Mobile Subscriber Identity)、又はIMEISV(IMEI Software Version)又は、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)であってもよい。又は、UE IDはアプリケーション又はネットワーク内で設定されたその他の情報であってもよい。さらに、UE IDは、ユーザを識別する為の情報であってもよい。
【0165】
Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA)とは、ネットワークスライス特有の認証及び認可を実現する為の機能である。ネットワークスライス特有の認証及び認可では、3rd Partyなどコアネットワーク外でUEの認証及び認可を行うことが出来る。NSSAA機能を備える、PLMN及びネットワーク装置は、UEの登録情報に基づき、あるS-NSSAIに対してNSSAA手続きを実行する事ができる。更に、NSSAA機能を備えるUEは、NSSAAの為のペンディングのためのrejected NSSAI及び/又はNSSAAの失敗のためのrejected NSSAIを管理、及び記憶する事ができる。本稿では、NSSAAをネットワークスライス特有の認証及び認可手続きや、認証及び認可手続き、として称する場合がある。
【0166】
NSSAAを要するS-NSSAIは、コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置により管理される、NSSAAを要するS-NSSAIである。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、S-NSSAIとNSSAAを要するか否かを示す情報を対応付けて記憶することにより、NSSAAを要するS-NSSAIを記憶してもよい。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、更に、NSSAAを要するS-NSSAIと、NSSAAが完了しているか否かを示す情報、又はNSSAAが完了し許可又は成功している状態であることを示す情報と、を対応づけて記憶してもよい。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、NSSAAを要するS-NSSAIをアクセスネットワークに関わらない情報として管理してよい。
【0167】
また、シングル登録モードにあるUEは、アクティブなMMの状態が1つしかない。すなわち、シングル登録モードにあるUEは、5GCにおけるRM状態(5GMM状態)か、EPCにおけるEMM状態のどちらかしかアクティブではない。また、シングル登録モードにあるUEは、5GCに接続するときは、5GC NASモードにいるし、EPCに接続するときは、EPC NASモードにいる。また、シングル登録モードにあるUEは、5GCとEPCのどちらかにしか登録できないため、EPCと5GCとの間での移動では、EPS-GUTI(4G-GUTIとも称する)と5G-GUTIとのマッピングをする必要がある。
【0168】
また、デュアル登録モードにあるUEは、5GCとEPCに対して独立して登録することができる状態であってよい。デュアル登録モードにあるUEは、5G-GUTIとEPS-GUTI(4G-GUTIとも称する)を独立して維持することができる。
【0169】
また、SNPNは、非公共(non-public)な使用のために展開される5GSであるNPNの一種であり、NPNオペレータによって操作され、PLMNによって提供されるNFに依存しないNPNである。また、SNPNは、PLMN IDとNID(Network Identifier)との組み合わせによって識別される。また、SNPNを利用可能なUEは、SNPNアクセスモード(SNPNアクセスオペレーションモードとも称する)をサポートしてよい。また、SNPNアクセスモードで動作するように設定されたUEは、SNPNを選択し、SNPNに登録することができてよいし、PLMNを選択できなくてよい。また、SNPNアクセスモードで動作するように設定されたUEは、SNPN選択手続きを実行できてよいし、PLMN選択手続きを実行できなくてもよい。また、UEがSNPNを利用可能(SNPN enabled)であっても、SNPNアクセスモードで動作するように設定されていないUEは、SNPNを選択し、SNPNに登録することができなくてよいし、PLMNを選択できてよい。また、SNPNアクセスモードで動作するように設定されていないUEは、SNPN選択手続きを実行できなくても良いし、PLMN選択手続きを実行することができてよい。
【0170】
また、SNPNアクセスモードで動作するUEは、Uu(3GPPアクセス)を介して、SNPNを選択できてよい。また、SNPNアクセスモードで動作するUEは、Uu又はNWu(non-3GPPアクセス)を介して選択されたPLMNによって提供されるPDUセッションを介して確立されたUu又はNWuを介してSNPNを選択できてもよい。また、SNPNアクセスモードで動作しないUEは、Uu又はNWu(non-3GPPアクセス)を介して選択されたSNPNによって提供されるPDUセッションを介して確立されたUu又はNWuを介してPLMNを選択できてもよい。
【0171】
尚、SNPNアクセスモードは、アクセス単位で、管理及び/又は適用されるものであって良い。すなわち、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスで別々に管理及び/又は適用されるものであって良い。言い換えると、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードの活性化又は非活性化と、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードの活性化又は非活性化とは、独立であってよい。つまり、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されている場合に、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されてもよいし、非活性化されてもよい。また、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが非活性化されている場合に、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されてもよいし、非活性化されてもよい。
【0172】
ここで、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモード(SNPN access mode for 3GPP access)は、3GPPアクセスにおけるSNPNアクセスモード(SNPN access mode over 3GPP access)や、3GPPアクセスを介したSNPNアクセスモード(SNPN access mode via 3GPP access)と称してもよい。
【0173】
また、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモード(SNPN access mode for non-3GPP access)は、non-3GPPアクセスにおけるSNPNアクセスモード(SNPN access mode over non-3GPP access)や、non-3GPPアクセスを介したSNPNアクセスモード(SNPN access mode via non-3GPP access)と称してもよい。
【0174】
また、「活性化」は「動作すること」と読み替えてよく、「非活性化」は「動作しないこと」と読み替えてよい。つまり、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されていることは、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードで動作することを意味してよい。また、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが非活性化されていることは、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードで動作しないことを意味してよい。また、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されていることは、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードで動作することを意味してよい。また、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが非活性化されていることは、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードで動作しないことを意味してよい。
【0175】
また、UEがSNPN間をローミングする場合、SNPNはHome SNPN(HSNPNとも称する)とVisited SNPN(VSNPNとも称する)に分類されてもよい。尚、UEがSNPN間をローミングしない場合、SNPNはHome SNPNと同一のものとして取り扱われてよい。
【0176】
また、Home SNPNとは、UEがホームとして登録可能なSNPNであってよい。また、Home SNPNとは、SNPN選択において、UEが最初に選択するSNPNであってよい。また、Home SNPNとは、SNPN identity(SNPN IDとも称する)に含まれる少なくとも一部の情報が、UEのIMSIに含まれる少なくとも一部の情報に合致するようなSNPNであってもよい。また、Home SNPNとは、SNPN identity(SNPN IDとも称する)に含まれるPLMN Identity(PLMN IDとも称する)に含まれるMCCとMNCが、UEのIMSIに含まれるMCCとMNCに合致するようなSNPNであってもよい。
【0177】
また、Visited SNPNとは、UEがホーム以外として登録可能なSNPNであってよい。また、Visited SNPNとは、UEがホームとして登録しないSNPNであってよい。また、Visited SNPNとは、SNPN選択において、UEが最初に選択しないSNPNであってよい。また、Visited SNPNとは、SNPN identity(SNPN IDとも称する)に含まれる少なくとも一部の情報が、UEのIMSIに含まれる少なくとも一部の情報に合致しないようなSNPNであってもよい。また、Visited SNPNとは、SNPN identity(SNPN IDとも称する)に含まれるPLMN Identity(PLMN IDとも称する)に含まれるMCCとMNCが、UEのIMSIに含まれるMCCとMNCに合致しないようなSNPNであってもよい。
【0178】
また、equivalent HSNPN(equivalent Home SNPN、EHSNPNとも称する)とは、SNPN選択、及び/又はセル選択、及び/又はセル再選択において、現在のSNPN(ここではHome SNPN(HSNPNとも称する))と互いにequivalentなものとしてみなされるSNPNであってよい。また、equivalent HSNPNとは、equivalent HSNPNリストに含まれる1以上のSNPNであってもよいし、equivalent VSNPNリストに含まれない1以上のSNPNであってもよい。
【0179】
また、equivalent VSNPN(equivalent Visited SNPN、EVSNPNとも称する)とは、SNPN選択、及び/又はセル選択、及び/又はセル再選択において、現在のSNPN(ここではVisited SNPN(VSNPNとも称する))と互いにequivalentなものとしてみなされるSNPNであってよい。また、equivalent VSNPNとは、equivalent VSNPNリストに含まれる1以上のSNPNであってもよいし、equivalent HSNPNリストに含まれない1以上のSNPNであってもよい。
【0180】
また、equivalent SNPN(ESNPNとも称する)とは、equivalent HSNPN及び/又はequivalent VSNPNを含む概念であってもよい。つまり、ESNPNは、equivalent HSNPN及び/又はequivalent VSNPNを指してもよい。
【0181】
また、UEが登録を成功したSNPNはRSNPN(Registered SNPN;登録SNPNとも称する)であってよい。
【0182】
次に、本実施形態において、各装置により送受信、及び記憶及び/又は管理される識別情報について説明する。
【0183】
まず、第1の識別情報は、UEが登録したいネットワークスライスを示す情報である。また、第1の識別情報は、Requested NSSAI(Requested NSSAI IEとも称する)であってよく、ネットワークに登録する際にPLMNに対してUEが提供するNSSAIであってよい。また、第1の識別情報は、1以上のS-NSSAIを含んでよい。第1の識別情報に含まれるS-NSSAIは、現在のPLMNに対応付けられたconfigured NSSAIに含まれるS-NSSAIであってもよいし、現在のPLMNに対応付けられたallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIであってもよい。言い換えると、第1の識別情報は、1つ以上の現在のPLMNに対応付けられたconfigured NSSAIに含まれるS-NSSAI、又は1つ以上の現在のPLMNに対応付けられたallowed NSSAIに含まれるS-NSSAI、又は、上記2つの組み合わせであってよい。さらに具体的には、現在のPLMNに対応付けられたallowed NSSAIとは、現在のPLMNと現在のアクセスタイプに対応づけられたallowed NSSAIであってもよい。
【0184】
また、第1の識別情報に含まれるS-NSSAIは、rejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIに含まれていないS-NSSAIであってよい。また、第1の識別情報に含まれるS-NSSAIは、関連するバックオフタイマが実行されていないS-NSSAIであってもよい。
【0185】
また、第1の識別情報は、Requested NSSAIではなく、Requested NSSAIに含まれるS-NSSAI(requested S-NSSAI)であってもよい。この場合、1以上の第1の識別情報により、Requested NSSAIを構成してもよい。
【0186】
また、第1の識別情報は、第2から第3の識別情報のうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
【0187】
また、第2の識別情報は、UE能力情報である。また、第2の識別情報は、5GMM capabilityであってもよい。また、第2の識別情報は、UEがExtended rejected NSSAI(Extended rejected NSSAI IEとも称する)をサポートするか否かを示す情報であってもよい。また、第2の識別情報は、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIの機能を有するか否かを示す情報であってもよい。また、第2の識別情報は、UEがNSSAAをサポートするか否かを示す情報であってもよい。
【0188】
また、第2の識別情報は、第1及び第3の識別情報のうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
【0189】
また、第3の識別情報は、UEの要求を示す情報である。また、第3の識別情報は、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIの機能を利用したいか否かを示す情報であってもよい。また、第3の識別情報は、現在の登録エリアにおいて、利用可能なトラッキングエリアと利用可能ではないトラッキングエリアが存在するか否かに関する情報の提供を要求することを示す情報であってもよい。
【0190】
また、第3の識別情報は、第1から第2の識別情報のうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
【0191】
また、第4の識別情報は、第1から3の識別情報のうち、少なくとも1つを含んで構成される情報である。
【0192】
また、第11の識別情報は、ネットワークスライスを示す情報であってよい。また、第11の識別情報は、S-NSSAIであってもよい。また、第11の識別情報は、ネットワークから送信される、allowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAI、及び/又はconfigured NSSAIに含まれてもよいし、これらとは異なる情報として、ネットワークから送信されてもよい。
【0193】
また、第11の識別情報は、NSSAIであってもよい。また、第11の識別情報は、allowed NSSAI、又はrejected NSSAI、又はpending NSSAI、又はconfigured NSSAI、又はこれらとは異なるNSSAIであってもよい。
【0194】
また、第11の識別情報は、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIであってもよい。また、第11の識別情報は、第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIである場合、allowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAI、及び/又はconfigured NSSAIに含まれてもよい。
【0195】
また、第11の識別情報は、第12から13の識別情報のうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
【0196】
また、第12の識別情報は、理由値(cause value)であってよい。また、第12の識別情報は、現在のトラッキングエリアで利用できない1以上のS-NSSAIを示してもよい。また、第12の識別情報は、1以上のS-NSSAIが現在のトラッキングエリアで利用できないことを示してもよい。また、第12の識別情報は、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できない1以上のS-NSSAIを示してもよい。また、第12の識別情報は、1以上のS-NSSAIが現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないことを示してもよい。また、第12の識別情報は、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないが、現在の登録エリアにおける別のトラッキングエリアでは利用できる1以上のS-NSSAIを示してもよい。また、第12の識別情報は、1以上のS-NSSAIが、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないが、現在の登録エリアにおける別のトラッキングエリアでは利用できることを示してもよい。尚、上記1以上のS-NSSAIは、第11の識別情報で示される1以上のS-NSSAI、又は第11の識別情報で示されるNSSAIに含まれる1以上のS-NSSAIであってもよい。言い換えると、第11の識別情報と第12の識別情報とは対応していてよい。
【0197】
また、第12の識別情報は、現在のトラッキングエリアで利用できないNSSAIを示してもよい。また、第12の識別情報は、NSSAIが現在のトラッキングエリアで利用できないことを示してもよい。また、第12の識別情報は、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないNSSAIを示してもよい。また、第12の識別情報は、NSSAIが現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないことを示してもよい。また、第12の識別情報は、現在の登録エリアの現在のトラッキングエリアでは利用できないが、現在の登録エリアの別のトラッキングエリアでは利用できるNSSAIを示してもよい。また、第12の識別情報は、NSSAIが、現在の登録エリアの現在のトラッキングエリアでは利用できないが、現在の登録エリアの別のトラッキングエリアでは利用できることを示してもよい。尚、NSSAIは、第11の識別情報で示されるNSSAIであってもよい。言い換えると、第11の識別情報と第12の識別情報とは対応していてよい。
【0198】
また、第12の識別情報は、利用可能なネットワークスライス(NS)がない(No network slices available)ことを示してもよいし、許可されていないトラッキングエリア (Tracking area not allowed)であることを示してもよいし、利用可能ではないトラッキングエリア(tracking area not available)であることを示してもよい。
【0199】
また、第12の識別情報は、5GMM(5G Mobility Management) cause(5GMM理由値、5GMM拒絶理由とも称する)に含まれてもよいし、5GMM causeとは異なるcause(拒絶理由; rejection causeとも称する)に含まれてもよい。また、第12の識別情報は、rejected NSSAI(rejected NSSAI IEとも称する)、及び/又はExtended rejected NSSAI IEに含まれてもよい。
【0200】
また、第12の識別情報は、第11、13の識別情報のうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
【0201】
また、第13の識別情報は、ネットワークスライスを示す情報であってよい。また、第13の識別情報は、S-NSSAIであってもよい。また、第13の識別情報は、ネットワークから送信される、allowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAI、及び/又はconfigured NSSAIに含まれてもよいし、これらとは異なる情報として、ネットワークから送信されてもよい。また、第13の識別情報は、configured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを含んでいてもよい。
【0202】
また、第13の識別情報は、NSSAIであってもよい。また、第13の識別情報は、allowed NSSAI、又はrejected NSSAI、又はpending NSSAI、又はconfigured NSSAI、又はこれらとは異なるNSSAIであってもよい。
【0203】
また、第13の識別情報は、第1から3のrejected NSSAI、及び/又は第1から3のrejected S-NSSAI、及び/又は第1から3のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIであってもよい。また、第13の識別情報は、第1から3のrejected S-NSSAI、及び/又は第1から3のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIである場合、allowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAI、及び/又はconfigured NSSAIに含まれてもよい。
【0204】
また、第13の識別情報は、第11から12の識別情報のうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
【0205】
また、第14の識別情報は、第11から13の識別情報のうち、少なくとも1つを含んで構成される情報である。
【0206】
尚、第1から4の識別情報、及び第11から14の識別情報は、UE、及び/又は基地局、及び/又はAMF、及び/又はAMF以外のコアネットワーク装置が予め記憶している情報であってもよいし、これらのうちの一部が予め記憶しており、これらの識別情報の送受信に伴って、記憶されてもよい。
【0207】
[3. 第1の実施形態]
まず、第1の実施形態で用いられる手続きについて説明する。第1の実施形態で用いられる手続きには、登録手続き(Registration procedure)、設定更新手続き(Configuration update procedure)、非登録手続き(De-registration procedure)等が含まれる。以下、各手続きについて説明する。
【0208】
尚、第1の実施形態では、
図2に記載されているように、HSSとUDM、PCFとPCRF、SMFとPGW-C、UPFとPGW-Uが、それぞれ同一の装置/機能(つまり、同一の物理的なハードウェア、又は同一の論理的なハードウェア、又は同一のソフトウェア)として構成されている場合を例にとって説明する。しかし、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置/機能(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。例えば、これらの間で、直接データの送受信を行ってもよいし、AMF、MME間のN26インターフェースを介してデータを送受信してもよいし、UEを介してデータを送受信してもよい。
【0209】
[3.1. 登録手続き]
次に、登録手続き(Registration procedure)について、
図6を用いて説明する。本章では、この登録手続きを、単に、本手続きと称する場合がある。登録手続きは、UEが主導してアクセスネットワーク_B、及び/又はコアネットワーク_B、及び/又はDNへ登録する為の手続きである。UEは、ネットワークに登録していない状態であれば、例えば、電源投入時等の任意のタイミングで本手続きを実行することができる。言い換えると、UEは、非登録状態(5GMM-DEREGISTERED state)であれば任意のタイミングで本手続きを開始できる。また、各装置(特にUEとAMF)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(5GMM-REGISTEDED state)に遷移することができる。尚、各登録状態は、アクセス毎に各装置で管理されてよい。具体的には、各装置は3GPPアクセスに対する登録の状態(登録状態又は非登録状態)と、non-3GPPアクセスに対する登録の状態を独立して管理してよい。
【0210】
さらに、登録手続きは、ネットワークにおけるUEの位置登録情報を更新する、及び/又は、UEからネットワークへ定期的にUEの状態を通知する、及び/又は、ネットワークにおけるUEに関する特定のパラメータを更新する為の手続きであってもよい。
【0211】
UEは、現在の登録エリアの外にあるTAに移動した際に、登録手続きを開始してもよい。言い換えると、UEは、保持しているTAリストで示されるTAとは異なるTAに移動した際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、PDUセッションの切断や無効化が原因で、各装置のコンテキストの更新が必要な際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UEのPDUセッション確立に関する、能力情報及び/又はプリファレンスに変化が生じた場合、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、定期的に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、登録手続きの完了、又はPDUセッション確立手続きの完了、又は各手続きでネットワークから受信した情報に基づいて、登録手続きを開始してもよい。また、UEは、本手続きを、3.1章から3.3章の手続きを1回以上実行した後に、開始してもよい。尚、UEは、これらに限らず、任意のタイミングで登録手続きを実行することができる。
【0212】
また、本手続きは、PLMN(HPLMN又はVPLMN)、又はequivalent PLMN、又はSNPN、又はequivalent SNPNにおいて、実行されてもよい。
【0213】
なお、上述したUEがネットワークに登録していない状態(非登録状態)から登録された状態(登録状態)に遷移する為の手続きは、初期登録手続き(initial registration procedure)又は初期登録のための登録手続き(registration procedure for initial registration)であってよい。また、UEがネットワークに登録された状態(登録状態)で実行された登録手続きは、移動及び定期的な登録更新の為の登録手続き(registration procedure for mobility and periodic registration update)又は移動及び定期的な登録手続き(mobility and periodic registration procedure)であってよい。
【0214】
尚、UEは、本手続きを開始する時点で、2.6章に記載の各S-NSSAI及び/又はS-NSSAIを記憶していてもよいし、記憶していなくてもよい。例えば、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はconfigured NSSAI、及び/又はconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はallowed NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はpending NSSAIに対するmapped S-NSSAI等を記憶していてもよいし、記憶していなくてもよい。
【0215】
以下で説明する登録手続きの詳細は、これらのどちら対しても適用可能である。
【0216】
まず、UEは、AMFに登録要求(Registration request)メッセージを含むNASメッセージを送信することにより(S600)(S602)(S604)、登録手続きを開始する。具体的には、UEは、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを、基地局装置(5G AN、gNBとも称する)に送信する(S600)。尚、登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。また、RRCメッセージは、UEと基地局装置との間で送受信される制御メッセージであってよい。また、NASメッセージはNASレイヤで処理され、RRCメッセージはRRCレイヤで処理される。尚、NASレイヤはRRCレイヤよりも上位のレイヤである。
【0217】
ここで、UEは、第1から4の識別情報を、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに含めて送信する事ができる。ここで、第1から4の識別情報は、2.6章の通りであってよい。さらに、UEは登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、本手続きの種類を示す識別情報を含めて送信してよい。ここで、本手続きの種類を示す識別情報は、5GS registration type IE(Information Element)であってよい。5GS registration type IEは、要求する登録のタイプを示すための情報であり、初期登録(initial registration)、移動に伴う登録情報の更新(mobility registration updating)、定期的な登録情報の更新(periodic registration updating)、緊急登録(emergency registration)を示してよい。
【0218】
UEは、これらの識別情報を、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、RRCレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。尚、UEは、これらの識別情報を送信することで、UEが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求を示してもよいし、これらの両方を示してもよい。
【0219】
尚、UEは、第1から4の識別情報をネットワークに送信するか否かを、UEの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はUEが保持するコンテキスト、及び/又は本手続きより前に実行された手続きで送受信した識別情報等に基づいて、選択、決定してもよい。
【0220】
UEは、allowed NSSAI、configured NSSAI、rejected NSSAI、mapped S-NSSAIを記憶していてよい。
【0221】
また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIの機能を有するか否かを示したいとき、第1から4の識別情報のうちの少なくとも1つを送信してもよい。
【0222】
UEは、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、第1から4の識別情報以外の情報も含めてもよく、例えばUE ID及び/又はPLMN ID及び/又はAMF識別情報を含めて送信してもよい。ここで、AMF識別情報とは、AMF、又はAMFの集合を識別する情報であってよく、例えば、5G-S-TMSI(5G S-Temporary Mobile Subscription Identifier)やGUAMI(Globally Unique AMF Identifier)であってよい。
【0223】
また、5GS registration typeがmobility registration updatingを示し、かつ、登録手続きを開始する目的がUEが現在登録しているネットワークスライスを変更する為ではなく、かつ、UEが現在の登録エリア又は現在のトラッキングエリアにいる場合、UEは、登録手続きにおいて、requested NSSAIを含めなくてもよい。
【0224】
また、UEは、requested NSSAIを含む登録要求メッセージを送信する場合、記憶している、第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAI以外のS-NSSAIの中から、requested NSSAIに含まれるS-NSSAIを選択してもよい。
【0225】
また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶している場合、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアにおいて、第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを含む、登録要求メッセージ、及び/又はRRCメッセージの送信が禁止されてもよい。
【0226】
基地局装置は、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを受信すると、登録要求メッセージを転送するAMFを選択する(S602)。尚、基地局装置は、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに含まれる識別情報に基づいて、AMFを選択してもよい。具体的には、基地局装置は、第1から4の識別情報を受信した場合、第1から4の識別情報に基づいて、登録要求メッセージの送信先のAMFを選択してもよい。具体的には、基地局装置は、第1から4の識別情報により識別されるネットワークスライスに含まれるAMF、又は第1から4の識別情報により識別されるネットワークスライスへの接続性を備えるAMFを選択してもよい。
【0227】
なお、AMFの選択方法はこれに限らず、基地局装置はこれ以外の条件に基づきAMFを選択してもよい。
【0228】
基地局装置は、受信したRRCメッセージから登録要求メッセージを取り出し、選択したAMFに、登録要求メッセージを転送する(S604)。なお、第1から4の識別情報が、登録要求メッセージには含まれずRRCメッセージに含まれた場合、RRCメッセージに含まれた識別情報を、選択したAMFに、登録要求メッセージと一緒に転送してもよい(S604)。
【0229】
AMFは、登録要求メッセージを受信した場合、第1の条件判別を実行することができる。第1の条件判別とは、ネットワークがUEの要求を受諾するか否かを判別するためのものである。AMFは、第1の条件判別を真と判定した場合、S610からS612 の手続きを実行してよい。また、AMFは、第1の条件判別を偽と判定した場合、S610の手続きを実行してもよい。
【0230】
また、第1の条件判別は、AMF以外のネットワーク機能(NFとも称する)が実行してもよい。AMF以外のNFが第1の条件判別を行う場合は、AMFは、そのNFに対して、第1の条件判別を行うために必要な情報、具体的には、UEから受信した情報の少なくとも一部を提供してよい(S606)。そして、そのNFがAMFから受信した情報に基づいて第1の条件判別の真偽を判別した場合は、AMFに対して第1の条件判別の結果(つまり、真か偽か)を含む情報を伝えてよい。AMFは、そのNFから受信した第1の条件判別の結果に基づいて、UEに対して送信する識別情報、及び/又は制御メッセージを決定してよい。
【0231】
なお、第1の条件判別が真の場合、S610で送受信される制御メッセージは、登録受諾(Registration accept)メッセージであって良いし、第1の条件判別が偽の場合、S610で送受信される制御メッセージは、登録受諾(Registration accept)メッセージ、又は登録拒絶(Registration reject)メッセージであってよい。
【0232】
尚、第1の条件判別は、登録要求メッセージの受信、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0233】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する又は拒絶しない場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求をネットワークが許可しない又は拒絶する場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。また、UEの要求の一部をネットワークが許可する又は拒絶しない場合、許可しないUEの要求がある場合であっても、第1の条件判別は真と判定されてもよい。また、UEの要求の全てをネットワークが許可しない又は拒絶する場合、第1の条件判別は偽と判定されてもよい。また、UEの登録先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEの要求する機能をサポートしている場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求する機能をサポートしていない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。さらに、送受信される識別情報が許可される場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、送受信される識別情報が許可されない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。
【0234】
また、UEから受信したrequested NSSAIに含まれる1以上のS-NSSAIのうち、現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIがあるとき、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアS-NSSAIがあるとき、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIがあるときは、第1の条件判別は偽と判定されてもよい。但し、このような場合でも、第1の条件判別は真と判定されてもよい。
【0235】
また、利用可能なネットワークスライス(NS)がないとき、又は許可されていないトラッキングエリアであるとき、又は利用可能ではないトラッキングエリアであるとき、第1の条件判別は偽と判定されてもよい。但し、このような場合でも、第1の条件判別は真と判定されてもよい。
【0236】
AMFは、制御メッセージに第11から14の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含めて送信してもよい。ここで、第11から14の識別情報は、2.6章の通りであってよい。尚、AMFは、これらの識別情報及び/又は制御メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0237】
AMFは、UEから第1から4の識別情報を含む登録要求メッセージを受信した場合、第11から14の識別情報のうち、少なくとも1つの識別情報を制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0238】
また、AMFは、UEから第1から4の識別情報を含まない登録要求メッセージを受信した場合であっても、第11から14の識別情報のうち、少なくとも1つの識別情報を制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0239】
AMFは、さらに、configured NSSAI、及び/又はallowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIを制御メッセージに含めて送信してよい。なお、第11から14の識別情報は、allowed NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIに含まれて送信されてもよいし、これらとは異なる情報として送信されてもよい。
【0240】
AMFは、制御メッセージの送信時に、UEに許可するS-NSSAI(allowed NSSAI)はないが、本手続き完了後又は本手続きと並行して、NSSAA手続きを実行する予定がある場合、又はUEとネットワーク間でNSSAA手続きを実行中である場合、又はpending NSSAIを制御メッセージに含めて送信した場合、空の値をallowed NSSAIに含めて送信してもよい。
【0241】
尚、AMFは、第11から14の識別情報の内、どの識別情報を制御メッセージに含めるか否かを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト、及び/又は本手続きより前に実行された手続きで送受信した識別情報等に基づいて、決定してもよい。
【0242】
また、AMFは、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、登録受諾メッセージを送信することで、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、登録拒絶メッセージを送信することでUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。
【0243】
また、AMFは、UEから第1から4の識別情報のうちの少なくとも一部を含む登録要求メッセージを受信した場合であって、第1の識別情報に含まれる1以上のS-NSSAIのうち、現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIがあるとき、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアS-NSSAIがあるとき、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIがあるとき、又は利用可能なネットワークスライス(NS)がないとき、又は許可されていないトラッキングエリアであるとき、又は利用可能ではないトラッキングエリアであるときは、第11から14の識別情報のうち、少なくとも1つの識別情報を制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0244】
また、UEが、NSSAAをサポートしないことを示す能力情報と、requested NSSAIとを含む登録要求メッセージを送信した場合、そのrequested NSSAIに含まれるS-NSSAIがNSSAAに関連するS-NSSAIである場合、AMFは、第11から14の識別情報のうち、少なくとも1つの識別情報を制御メッセージに含めて送信してもよい。ここで、そのS-NSSAIは、第11の識別情報又は第13の識別情報又は第14の識別情報に含められてよい。
【0245】
UEは、基地局装置を介して、制御メッセージ(登録受諾メッセージ又は登録拒絶メッセージ)、及び/又は送信された第11から14の識別情報を受信する(S610)。制御メッセージが登録受諾メッセージである場合、UEは、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び登録受諾メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。また、制御メッセージが登録拒絶メッセージである場合、UEは、登録拒絶メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたこと、及び登録拒絶メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。
【0246】
また、UEは、コアネットワークから、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第12の識別情報を受信した場合)であって、第11の識別情報が、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIを含む場合、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、そのrejected NSSAIに含まれているS-NSSAIを記憶してよい。また、UEは、コアネットワークから、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第12の識別情報を受信した場合)であって、第11の識別情報が、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIを含む場合、第12の識別情報によって示される理由値に基づいて、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、そのrejected NSSAIに含まれているS-NSSAIを記憶してもよい。そして、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIにおいて、そのS-NSSAIが記憶されている間、現在のトラッキングエリアにおいて、そのS-NSSAIの使用が禁止されてよい。
【0247】
また、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されている場合、UEは、requested NSSAIに、そのS-NSSAI以外のS-NSSAIを含め、そのrequested NSSAIを含む登録要求メッセージを送信してもよい。
【0248】
また、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されている場合に、UEが、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを示す第11の識別情報を受信した場合は、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIから、その新たなallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0249】
また、UEは、第11の識別情報及び/又は第13の識別情報を受信した場合であって、その第11の識別情報及び/又は第13の識別情報がallowed NSSAIであるときは、そのallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIの使用が許可されたこと、及び/又はネットワークへの登録が許可されたこと、及び/又はUEの要求が許可されたことを認識してもよい。
【0250】
また、UEは、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第12の識別情報を受信した場合)、第12の識別情報が第11の識別情報に対応した情報であることを認識してもよい。言い換えると、UEは、第11の識別情報で示される、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIについて、現在のトラッキングエリアで利用できないこと、及び/又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないこと、及び/又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないが、現在の登録エリアにおける別のトラッキングエリアでは利用できること、及び/又は利用可能なネットワークスライス(NS)がないこと、及び/又は許可されていないトラッキングエリアであること、及び/又は利用可能ではないトラッキングエリアであることを認識してもよい。
【0251】
また、UEは、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第13の識別情報を受信した場合)であって、その第11の識別情報及び/又は第13の識別情報が、第1のrejected NSSAI、及び/又は第1のrejected S-NSSAI、及び/又は第1のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIであるときは、現在のPLMN又はSNPNにおいて、第1のrejected NSSAIの使用が禁止されていることを認識してもよい。
【0252】
また、UEは、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第13の識別情報を受信した場合)であって、その第11の識別情報及び/又は第13の識別情報が、第2のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected S-NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIであるときは、第11の識別情報及び/又は第13の識別情報を受信したアクセスに関して、現在の登録エリアにおいて、第2のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected S-NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIの使用が禁止されていることを認識してもよい。
【0253】
また、UEは、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第13の識別情報を受信した場合)であって、その第11の識別情報及び/又は第13の識別情報が、第3のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected S-NSSAIであるときは、NSSAAが失敗したか取り消されたため、第3のrejected NSSAIの使用が禁止されていることを認識してもよい。
【0254】
また、UEは、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合であって、第11の識別情報が、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIであり、第13の識別情報が、第1から3のrejected NSSAI、及び/又は第1から3のrejected S-NSSAI、及び/又は第1から3のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIである場合、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIと、第1から3のrejected NSSAI、及び/又は第1から3のrejected S-NSSAI、及び/又は第1から3のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIとを、別々に管理及び/又は記憶してもよい。
【0255】
また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶する際、第11の識別情報を受信したアクセスに対してのみ、管理及び/又は記憶するようにしてもよい。
【0256】
また、UEは、現在のPLMN又はSNPNに対する、新たなconfigured NSSAIを提供された場合、記憶しているconfigured NSSAIを、新たなconfigured NSSAIと交換してよい。この場合、さらに、UEは、記憶しているconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを削除して、新たなconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶してもよいし、記憶している第4のrejected NSSAIを削除してもよいし、記憶している第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0257】
また、UEは、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合、記憶している第4のrejected NSSAIから、その新たなallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。この場合、さらに、UEは、記憶している第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0258】
また、UEは、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、拒絶理由に基づいて、受信した第4のrejected S-NSSAIを、UEにおいて、rejected NSSAI及びrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに記憶してもよいし、第4のrejected NSSAI、及び第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに記憶してもよい。
【0259】
さらに、UEは、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、rejected NSSAI IE(rejected NSSAIとも称する)に含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0260】
さらに、UEは、非ローミング時に、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IE(Extended rejected NSSAIとも称する)に含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0261】
さらに、UEは、ローミング時に、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0262】
さらに、UEは、非ローミング時に、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0263】
さらに、UEは、ローミング時に、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、UEが記憶している、allowed NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0264】
さらに、UEは、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0265】
さらに、UEは、非ローミング時に、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0266】
さらに、UEは、非ローミング時に、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0267】
さらに、UEは、ローミング時に、制御メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、pending NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0268】
また、UEは、第4のrejected NSSAI又は第4のrejected S-NSSAIを受信したトラッキングエリアから別のトラッキングエリアに移動した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0269】
また、UEは、5GMM-DEREGISTERED状態から5GMM-REGISTERED状態に遷移した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0270】
また、制御メッセージに含まれる第4のrejected NSSAIを受信したUEは、第4のrejected NSSAIに含まれるrejected S-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)に含まれる拒絶理由に基づいた動作を行ってもよい。例えば、UEは、現在のトラッキングエリアでは、その第4のS-NSSAIの使用を禁止されてもよい。つまり、UEは、現在のトラッキングエリアでは、第4のS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止された状態であってもよい。
【0271】
また、UEは、第1のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第1のrejected NSSAIに、受信した第1のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第2のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第2のrejected NSSAIに、受信した第2のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第3のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第3のrejected NSSAIに、受信した第3のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶してよい。言い換えると、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIは、別々に管理及び/又は記憶されてよい。
【0272】
また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAIに記憶するとともに、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、現在のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないが、現在の登録エリアにおける別のトラッキングエリアでは利用できることを示す情報と共に管理及び/又は記憶してもよい。
【0273】
また、UEは、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを、UEの記憶部における、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIのうちのどこに記憶するかを、受信した第12の識別情報に基づいて、判断してよい。
【0274】
UEは、さらに、制御メッセージが登録受諾メッセージである場合、登録受諾メッセージに対する応答メッセージとして、登録完了メッセージを、基地局装置を介して、AMFに送信することができる(S612)。ここで、登録完了メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEと基地局装置間はRRCメッセージに含まれて送受信されてよい。
【0275】
AMFは、基地局装置を介して、登録完了メッセージを受信する(S612)。また、各装置は、登録受諾メッセージ、及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づき、本手続きを完了する。
【0276】
また、各装置は、登録拒絶メッセージの送受信に基づいて、登録手続きを完了してもよい。
【0277】
尚、各装置は、登録受諾メッセージ及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づいて、UEがネットワークに登録された状態(RM_REGISTERED state、又は5GMM-REGISTERED state)への遷移又は維持をしてもよいし、登録拒絶メッセージの送受信に基づいて、UEが現在のPLMNに対して登録拒絶メッセージを受信したアクセス上でネットワークに登録されていない状態(RM_DEREGISTERED state、又は5GMM-DEREGISTERED state)への遷移又は維持をしてもよい。また、各装置の各状態への遷移は、登録完了メッセージの送受信又は登録手続きの完了に基づいて行われてもよい。
【0278】
さらに、各装置は、登録手続きの完了に基づいて、登録手続きで送受信した情報に基づいた処理を実施してもよい。例えば、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を送受信した場合、UEの要求が拒絶された理由を認識してもよい。さらに、各装置は、UEの要求が拒絶された理由に基づいて、再度本手続きを実施してもよいし、コアネットワーク_Aや別のセルに対して登録手続きを実施してもよい。
【0279】
さらに、UEは、登録手続きの完了に基づいて、登録受諾メッセージ、及び/又は登録拒絶メッセージとともに受信した識別情報を記憶してもよいし、ネットワークの決定を認識してもよい。
【0280】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を、対応付けて記憶してもよい。
【0281】
[3.2. 設定更新手続き]
次に、設定更新手続き(ジェネリックUE設定更新手続きとも称する)について、
図7を用いて説明する。3.1章の手続きにおいて、UEを含む各装置が、登録受諾メッセージ及び/又はNASメッセージを送受信することにより、UEはネットワークに登録された状態となっている場合であって、AMFが、UEの設定を変更したい場合に、本手続き(設定更新手続き)が開始されてよい。尚、本手続きは、3.1章の手続きを実行したアクセスと同一のアクセスを介して、実行されてよい。また、UEは、本手続きを、3.1章から3.2章の手続きを1回以上実行した後に、開始してもよい。また、AMFは、すでにUEに通知しているNSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はmapped S-NSSAI等の状態に変更があったときに、本手続きを開始してもよい。
【0282】
また、本手続きは、PLMN(HPLMN又はVPLMN)、又はequivalent PLMN、又はSNPN、又はequivalent SNPNにおいて、実行されてもよい。
【0283】
尚、UEは、本手続きを開始する時点で、2.6章に記載の各S-NSSAI及び/又はS-NSSAIを記憶していてもよいし、記憶していなくてもよい。例えば、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はconfigured NSSAI、及び/又はconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はallowed NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はpending NSSAIに対するmapped S-NSSAI等を記憶していてもよいし、記憶していなくてもよい。
【0284】
本手続きは、AMFがアクセスネットワークを介してUEに設定更新コマンド(Configuration update commmand)を送信することによって、開始される(
図7のS800)。尚、設定更新コマンドには、第11から14の識別情報の少なくとも1つが含まれてよい。
【0285】
尚、AMFは、第11から14の識別情報の内、どの識別情報を、設定更新コマンドに含めるか否かを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト、及び/又は本手続きより前に実行された手続きで送受信した識別情報等に基づいて、決定してもよい。
【0286】
例えば、AMFは、すでにUEに通知しているNSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はmapped S-NSSAI等の状態に変更があったときに、第11から第14の識別情報のうちの少なくとも1つを含めてもよい。
【0287】
AMFは、アクセスネットワークを介して、UEに、第11から14の識別情報の少なくとも一部を含む設定更新コマンドを送信することにより、UEの設定を更新させることができる。
【0288】
また、UEは、AMFから、第11から14の識別情報の少なくとも一部を含む設定更新コマンドを受信することにより、UEの設定を更新することができる。
【0289】
また、UEは、AMFから設定更新コマンドを受信すると、設定更新コマンドに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、設定更新コマンド、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0290】
また、UEは、コアネットワークから、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第12の識別情報を受信した場合)であって、第11の識別情報が、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIを含む場合、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、そのrejected NSSAIに含まれているS-NSSAIを記憶してよい。また、UEは、コアネットワークから、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第12の識別情報を受信した場合)であって、第11の識別情報が、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIを含む場合、第12の識別情報によって示される理由値に基づいて、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、そのrejected NSSAIに含まれているS-NSSAIを記憶してもよい。そして、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIにおいて、そのS-NSSAIが記憶されている間、現在のトラッキングエリアにおいて、そのS-NSSAIの使用が禁止されてよい。
【0291】
また、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されている場合、UEは、requested NSSAIに、そのS-NSSAI以外のS-NSSAIを含め、そのrequested NSSAIを含む登録要求メッセージを送信してもよい。
【0292】
また、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されており、UEが、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合は、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIから、その新たなallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0293】
また、UEは、現在のPLMN又はSNPNに対する、新たなconfigured NSSAIを提供された場合、記憶しているconfigured NSSAIを、新たなconfigured NSSAIと交換してよい。この場合、さらに、UEは、記憶しているconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを削除して、新たなconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶してもよいし、記憶している第4のrejected NSSAIを削除してもよいし、記憶している第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0294】
また、UEは、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合、記憶している第4のrejected NSSAIから、その新たなallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。この場合、さらに、UEは、記憶している第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0295】
また、UEは、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、拒絶理由に基づいて、受信した第4のrejected S-NSSAIを、UEにおいて、rejected NSSAI及びrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに記憶してもよいし、第4のrejected NSSAI、及び第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに記憶してもよい。
【0296】
さらに、UEは、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0297】
さらに、UEは、非ローミング時に、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0298】
さらに、UEは、ローミング時に、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0299】
さらに、UEは、非ローミング時に、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0300】
さらに、UEは、ローミング時に、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、UEが記憶している、allowed NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0301】
さらに、UEは、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0302】
さらに、UEは、非ローミング時に、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0303】
さらに、UEは、非ローミング時に、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0304】
さらに、UEは、ローミング時に、設定更新コマンドメッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、pending NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0305】
また、UEは、第4のrejected NSSAI又は第4のrejected S-NSSAIを受信したトラッキングエリアから別のトラッキングエリアに移動した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0306】
また、設定更新コマンドメッセージに含まれる第4のrejected NSSAIを受信したUEは、第4のrejected NSSAIに含まれるrejected S-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)に含まれる拒絶理由に基づいた動作を行ってもよい。例えば、UEは、現在のトラッキングエリアでは、その第4のS-NSSAIの使用を禁止されてもよい。つまり、UEは、現在のトラッキングエリアでは、第4のS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止された状態であってもよい。
【0307】
また、UEは、第1のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第1のrejected NSSAIに、受信した第1のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第2のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第2のrejected NSSAIに、受信した第2のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第3のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第3のrejected NSSAIに、受信した第3のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶してよい。言い換えると、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIは、別々に管理及び/又は記憶されてよい。
【0308】
また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAIに記憶するとともに、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、現在のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないが、現在の登録エリアにおける別のトラッキングエリアでは利用できることを示す情報と共に管理及び/又は記憶してもよい。
【0309】
また、UEは、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを、UEの記憶部における、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIのうちのどこに記憶するかを、受信した第12の識別情報に基づいて、判断してよい。
【0310】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を、対応付けて記憶してもよい。
【0311】
また、UEは、AMFから、設定更新コマンドを受信することにより、本手続きを完了してよい。
【0312】
[3.3. 非登録手続き]
次に、ネットワーク主導の非登録手続きについて、
図8を用いて説明する。以下、ネットワーク主導の非登録手続きを本手続きとも呼称する。非登録手続きは、ネットワーク(アクセスネットワーク、及び/又はコアネットワーク、及び/又はDN)に登録されたUEの登録を解除する為の手続きであってよい。言い換えると、AMFは、UEがネットワークに登録されている状態(RM-REGISTERED state又は5GMM-REGISTEDED state)である場合に、非登録手続きを実行してよい。また、本手続きは、3.1章から3.2章の手続きが1回以上実行された後に、開始されてもよい。ここでは、3.1章や3.2章の手続きを実行したアクセスと同一のアクセスを介して、非登録手続きが実行される場合を説明する。また、AMFは、すでにUEに通知しているNSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はmapped S-NSSAI等の状態に変更があったときに、本手続きを開始してもよい。
【0313】
また、本手続きは、PLMN(HPLMN又はVPLMN)、又はequivalent PLMN、又はSNPN、又はequivalent SNPNにおいて、実行されてもよい。
【0314】
尚、UEは、本手続きを開始する時点で、2.6章に記載の各S-NSSAI及び/又はS-NSSAIを記憶していてもよいし、記憶していなくてもよい。例えば、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はconfigured NSSAI、及び/又はconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はallowed NSSAIに対するmapped S-NSSAI、及び/又はpending NSSAIに対するmapped S-NSSAI等を記憶していてもよいし、記憶していなくてもよい。
【0315】
AMFは、アクセスネットワーク(3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセス)を介して、非登録要求(DEREGISTRATION REQUEST)メッセージをUEに送信する(S900)ことにより、本手続きを開始する。ここで、非登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、実際にはAMFが、アクセスネットワークに含まれる基地局装置を介して、UEに送信するメッセージである。
【0316】
また、AMFは、非登録要求メッセージに、第11から14の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい。
【0317】
尚、AMFは、第11から14の識別情報の内、どの識別情報を、非登録要求メッセージに含めるか否かを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト、及び/又は本手続きより前に実行された手続きで送受信した識別情報等に基づいて、決定してもよい。
【0318】
例えば、AMFは、すでにUEに通知しているNSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はmapped S-NSSAI等の状態に変更があったときに、第11から第14の識別情報のうちの少なくとも1つを含めてもよい。
【0319】
UEは、AMFから非登録要求メッセージを受信すると、非登録要求メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録要求メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0320】
すなわち、UEは、UEの登録状態を非登録状態に遷移してもよいし、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよい。これらは、本手続きを実行中に、実行してもよいし、本手続きの完了後に、実行してもよい。
【0321】
また、UEは、コアネットワークから、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第12の識別情報を受信した場合)であって、第11の識別情報が、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIを含む場合、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、そのrejected NSSAIに含まれているS-NSSAIを記憶してよい。また、UEは、コアネットワークから、第11から14の識別情報のうち少なくとも一部を受信した場合(例えば第11の識別情報及び第12の識別情報を受信した場合)であって、第11の識別情報が、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIを含む場合、第12の識別情報によって示される理由値に基づいて、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、そのrejected NSSAIに含まれているS-NSSAIを記憶してもよい。そして、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIにおいて、そのS-NSSAIが記憶されている間、現在のトラッキングエリアにおいて、そのS-NSSAIの使用が禁止されてよい。
【0322】
また、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されている場合、UEは、requested NSSAIに、そのS-NSSAI以外のS-NSSAIを含め、そのrequested NSSAIを含む登録要求メッセージを送信してもよい。
【0323】
また、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIの中に、現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないS-NSSAIであって、現在の登録エリアにおける他のトラッキングエリアでは利用可能なS-NSSAIが記憶されており、UEが、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合は、UEの記憶部における、現在のトラッキングエリアに対するrejected NSSAIから、その新たなallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0324】
また、UEは、現在のPLMN又はSNPNに対する、新たなconfigured NSSAIを提供された場合、記憶しているconfigured NSSAIを、新たなconfigured NSSAIと交換してよい。この場合、さらに、UEは、記憶しているconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを削除して、新たなconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶してもよいし、記憶している第4のrejected NSSAIを削除してもよいし、記憶している第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0325】
また、UEは、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIを受信した場合、記憶している第4のrejected NSSAIから、その新たなallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。この場合、さらに、UEは、記憶している第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、現在のPLMN又はSNPNに対する新たなallowed NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0326】
また、UEは、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、拒絶理由に基づいて、受信した第4のrejected S-NSSAIを、UEにおいて、rejected NSSAI及びrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに記憶してもよいし、第4のrejected NSSAI、及び第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに記憶してもよい。
【0327】
さらに、UEは、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0328】
さらに、UEは、非ローミング時に、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0329】
さらに、UEは、ローミング時に、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0330】
さらに、UEは、非ローミング時に、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はequivalent SNPNに対する、allowed NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0331】
さらに、UEは、ローミング時に、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合、UEが記憶している、allowed NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0332】
さらに、UEは、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0333】
さらに、UEは、非ローミング時に、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を削除してもよい。
【0334】
さらに、UEは、非ローミング時に、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、現在のPLMN又はSNPN、及びそのequivalent PLMN又はSNPNに対する、pending NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0335】
さらに、UEは、ローミング時に、非登録要求メッセージに含まれるrejected NSSAI(第4のrejected NSSAI)に含まれるS-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)を受信した場合であって、そのS-NSSAIが、Extended rejected NSSAI IEに含まれる場合、UEが記憶している、pending NSSAIに対するmapped S-NSSAIから、同一のアクセスタイプに関連する第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに含まれるS-NSSAIを削除してもよい。
【0336】
また、UEは、第4のrejected NSSAI又は第4のrejected S-NSSAIを受信したアクセスを介した登録を解除した場合、言い換えると、UEがそのアクセスを介した非登録手続きが完了した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0337】
また、UEは、第4のrejected NSSAI又は第4のrejected S-NSSAIを受信したトラッキングエリアから別のトラッキングエリアに移動した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0338】
また、UEは、5GMM-REGISTERED状態から5GMM-DEREGISTERED状態に遷移した場合、UEが記憶している、第4のrejected NSSAI及び/又はそのアクセスタイプを削除してもよい。
【0339】
また、非登録要求メッセージに含まれる第4のrejected NSSAIを受信したUEは、第4のrejected NSSAIに含まれるrejected S-NSSAI(第4のrejected S-NSSAI)に含まれる拒絶理由に基づいた動作を行ってもよい。例えば、UEは、現在のトラッキングエリアでは、その第4のS-NSSAIの使用を禁止されてもよい。つまり、UEは、現在のトラッキングエリアでは、第4のS-NSSAIを用いたMM手続き及び/又はSM手続きが禁止された状態であってもよい。
【0340】
また、UEは、第1のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第1のrejected NSSAIに、受信した第1のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第2のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第2のrejected NSSAIに、受信した第2のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第3のrejected NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における第3のrejected NSSAIに、受信した第3のrejected NSSAIを記憶してよい。また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIに、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを記憶してよい。言い換えると、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIは、別々に管理及び/又は記憶されてよい。
【0341】
また、UEは、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを受信した場合、UEの記憶部における、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAIに記憶するとともに、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIが、現在のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアにおいて、又は現在の登録エリアにおける現在のトラッキングエリアでは利用できないが、現在の登録エリアにおける別のトラッキングエリアでは利用できることを示す情報と共に管理及び/又は記憶してもよい。
【0342】
また、UEは、受信した、第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIを、UEの記憶部における、第1のrejected NSSAI、及び/又は第2のrejected NSSAI、及び/又は第3のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAI、及び/又は第4のrejected S-NSSAI、及び/又は第4のrejected NSSAIに対するmapped S-NSSAIのうちのどこに記憶するかを、受信した第12の識別情報に基づいて、判断してよい。
【0343】
そして、非登録要求メッセージを受信したUEは、AMFに非登録受諾(DEREGISTRATION ACCEPT)メッセージを送信してよい(S902)。ここで、非登録受諾メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、実際にはUEが、アクセスネットワークを介して、AMFに送信するメッセージである。
【0344】
各装置は、非登録受諾メッセージの送受信に基づいて、UEがネットワークに登録されていない状態(RM_DEREGISTERED state、又は5GMM-DEREGISTERED state)に遷移してもよい。言い換えると、各装置は、非登録受諾メッセージの送受信を行ったアクセスについて、UEがネットワークに登録されていない状態に遷移してもよい。
【0345】
また、各装置は、非登録受諾メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。
【0346】
尚、各装置における状態遷移は、本手続きの完了に基づいて行われてもよい。すなわち、各装置は、非登録手続きの完了に基づいて、UEがネットワークに登録されていない状態に遷移してもよい。言い換えると、各装置は、非登録手続きを実行したアクセスについて、UEがネットワークに登録されていない状態に遷移してもよい。
【0347】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を、対応付けて記憶してもよい。
【0348】
また、非登録状態にあるUEは、非登録手続きを実行した、又は非登録受諾メッセージの送受信を行ったのと同一のアクセス又は異なるアクセスに対して、3.1章の手続きを実行してもよい。
【0349】
[4. 変形例]
本発明の一態様に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)等の揮発性メモリあるいはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
【0350】
尚、本発明の一態様に関わる実施形態の機能を実現する為のプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する事によって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であっても良い。
【0351】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いる事も可能である。
【0352】
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の1例を記載したが、本願発明の一態様は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器等の端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
【0353】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明の一態様は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0354】
1 移動通信システム
10 UE_A
30 PGW-U
32 PGW-C
35 SGW
40 MME
45 eNB
50 HSS
60 PCRF
80 アクセスネットワーク_A(E-UTRAN)
90 コアネットワーク_A
120 アクセスネットワーク_B(5G AN)
122 gNB
130 UPF
132 SMF
140 AMF
150 UDM
160 PCF
170 N3IWF
190 コアネットワーク_B