(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027232
(43)【公開日】2025-02-27
(54)【発明の名称】宅建業者マッチングシステム、サーバ装置、ユーザ端末装置、及び宅建業者用端末装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20240101AFI20250219BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131863
(22)【出願日】2023-08-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】522419023
【氏名又は名称】西高合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100132517
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聡
(72)【発明者】
【氏名】西村 和子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC27
5L050CC27
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの不利益を改善させ、不動産取引の透明性を確保する宅建業者マッチングシステム、サーバ装置、ユーザ端末装置及び宅建業者用端末装置を提供する。
【解決手段】ユーザが使用するユーザ端末装置100と、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置200と、サーバ装置300と、を有する宅建業者マッチングシステムであって、ユーザ端末装置は、ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、サーバ装置へ送信し、宅建業者用端末装置は、サーバ装置から取得した希望物件情報を宅建業者用端末装置の表示部に表示し、宅建業者により選択された希望物件情報に対してユーザに提案する提案情報と、宅建業者に関する宅建業者情報とを、サーバ装置を介してユーザ端末装置へ送信し、ユーザ端末装置は、提案情報と宅建業者情報とをユーザ端末装置の表示部に表示する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用するユーザ端末装置と、
宅建業者が使用する宅建業者用端末装置と、
サーバ装置と、を有する宅建業者マッチングシステムであって、
前記ユーザ端末装置は、前記ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、前記サーバ装置へ送信し、
前記宅建業者用端末装置は、前記サーバ装置から取得した前記希望物件情報を前記宅建業者用端末装置の表示部に表示し、前記宅建業者により選択された前記希望物件情報に対して前記ユーザに提案する提案情報と、前記宅建業者に関する宅建業者情報とを、前記サーバ装置を介して前記ユーザ端末装置へ送信し、
前記ユーザ端末装置は、前記提案情報と前記宅建業者情報とを前記ユーザ端末装置の表示部に表示する
宅建業者マッチングシステム。
【請求項2】
前記ユーザ端末装置は、前記提案情報を受け入れる場合、前記宅建業者に対して依頼することを表す依頼情報を、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置へ送信する
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項3】
前記希望物件情報は、前記ユーザが購入又は借りることを希望する物件情報を表す
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項4】
前記希望物件情報は、前記ユーザが売却又は貸すことを希望する物件情報を表す
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項5】
前記ユーザ端末装置は、契約が成立すると仲介手数料から前記宅建業者マッチングシステムの利用料金と同額の値引を行うことを表す値引情報を、前記ユーザ端末装置の表示部に表示する
請求項4記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項6】
前記ユーザ端末装置は、前記希望物件情報を送信後、前記希望物件情報に対する提案を依頼する提案依頼情報を、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置へ送信する
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項7】
前記ユーザ端末装置は、前記提案情報を受信しない場合、前記ユーザが前記提案情報に納得しない場合、及び前記ユーザが気に入った前記宅建業者を見つけた場合の少なくともいずれかの場合に、前記提案依頼情報を送信する
請求項6記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項8】
ユーザ端末装置から受信した前記ユーザの希望物件情報を、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置へ送信して、前記希望物件情報を前記宅建業者用端末装置の表示部に表示させ、前記宅建業者用端末装置において前記宅建業者により選択された前記希望物件情報に対して前記ユーザに提案する提案情報と前記宅建業者に関する宅建業者情報とを前記宅建業者用端末装置から受信し、前記提案情報と前記宅建業者情報とを前記ユーザ端末装置へ送信して、前記提案情報と前記宅建業者情報とを前記ユーザ端末装置の表示部に表示させる制御部、を有する
サーバ装置。
【請求項9】
ユーザが使用するユーザ端末装置であって、
表示部と、
前記ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、サーバ装置を介して、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置へ送信し、前記希望物件情報に対して前記ユーザに提案する提案情報と前記宅建業者に関する宅建業者情報とを、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置から受信したことに応じて、前記提案情報と前記宅建業者情報とを前記表示部に表示させる制御部と、を有する
ユーザ端末装置。
【請求項10】
宅建業者が使用する宅建業者用端末装置であって、
表示部と、
ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、サーバ装置を介して、前記ユーザ端末装置から受信したことに応じて、前記希望物件情報を前記表示部に表示させ、前記宅建業者により選択された前記希望物件情報に対して前記ユーザに提案する提案情報と前記宅建業者に関する宅建業者情報とを、前記サーバ装置を介して前記ユーザ端末装置へ送信する制御部と、を有する
宅建業者用端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅建業者マッチングシステム、サーバ装置、ユーザ端末装置、及び宅建業者用端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、不動産業者に依頼して不動産の売買が行われる場合がある。例えば、売主から物件の売却の依頼を受けた不動産業者(「元付け業者」と呼ばれる)は、インターネット(登録商標)などを利用して、当該物件に関する物件情報の広告を出すことができる。不動産業者である仲介業者(「客付け業者」と呼ばれる)は、広告を利用して、当該物件情報を入手し、買主を募ることが可能となる。
【0003】
このような不動産の売買に関して、以下のような技術がある。
【0004】
すなわち、不動産物件の物件情報に対して、ユーザが希望する希望条件の適合する度合いを示すマッチング率を算出し、ユーザのアクション(お気に入り登録など)に基づいてマッチング率を更新させる情報処理装置がある。
【0005】
また、売主と買主とが端末の電子メールによるチャット機能を通じて物件情報を直接交換し、買主端末からの案内要求により成約の可能性が高まった場合、売主情報、買主情報、及び物件情報を、不動産エージェント端末へ送信する不動産取引支援システムもある。
【0006】
更に、買い手端末が買い取り不動産のリクエストをサーバへ送信し、売り手端末が買い取り不動産を検索し、買い取り不動産にマッチした不動産物件をサーバへ登録すると、サーバは買い手端末へその旨を通知する不動産マッチングシステムもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第6960185号公報
【特許文献2】特開2020-194463号公報
【特許文献3】特開2021-131733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般に、不動産物件の売却依頼又は貸出依頼を受けた元付け業者は、不動産流通機構の会員が利用可能な専用サイトであるレインズ(REINS:Real Estate Information Network Systems)に物件情報を登録する。この際、元付け業者は、物件情報の広告について、他の不動産業者が当該物件情報の広告を行わないように広告規制を行うことができる。これにより、元付け業者は、当該物件情報を専有して広告を出すことが可能となり、不動産取引の仲介による利益を得ることができる。その一方、仲介業者は、元付け業者による広告規制により、当該物件情報の広告を不特定多数の者が閲覧可能な物件紹介サイトに出すことができなくなる。そのため、物件情報自体が流通せずに、物件情報にアクセスするユーザ(及び他の不動産業者)に不利益となる場合もある。しかも、元付け業者に依頼したユーザは、元付け業者による広告規制について把握しているわけではない。従って、不動産取引の透明性が損なわれる場合がある。
【0009】
上述した特許文献1-3は、いずれも、広告規制によるユーザの不利益や、不動産取引の透明性を考慮したものではない。そのため、上述した特許文献1-3は、ユーザの不利益と不動産取引の透明性の問題を解決することはできない。
【0010】
そこで、本開示は、ユーザの不利益を改善させることが可能な宅建業者マッチングシステム、サーバ装置、ユーザ端末装置、及び宅建業者用端末装置を提供することを目的とする。また、本開示は、不動産取引の透明性を確保することが可能な宅建業者マッチングシステム、サーバ装置、ユーザ端末装置、及び宅建業者用端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の態様に係る宅建業者マッチングシステムは、ユーザが使用するユーザ端末装置と、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置と、サーバ装置と、を有する宅建業者マッチングシステムである。前記ユーザ端末装置は、ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、サーバ装置へ送信する。また、前記宅建業者用端末装置は、サーバ装置から取得した希望物件情報を宅建業者用端末装置の表示部に表示し、宅建業者により選択された希望物件情報に対してユーザに提案する提案情報と、宅建業者に関する宅建業者情報とを、サーバ装置を介してユーザ端末装置へ送信する。更に、前記ユーザ端末装置は、提案情報と宅建業者情報とをユーザ端末装置の表示部に表示する。
【0012】
また、第2の態様に係るサーバ装置は、ユーザ端末装置から受信したユーザの希望物件情報を、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置へ送信して、希望物件情報を宅建業者用端末装置の表示部に表示させ、宅建業者用端末装置において宅建業者により選択された希望物件情報に対してユーザに提案する提案情報と宅建業者に関する宅建業者情報とを宅建業者用端末装置から受信し、提案情報と宅建業者情報とをユーザ端末装置へ送信して、提案情報と宅建業者情報とをユーザ端末装置の表示部に表示させる制御部、を有する。
【0013】
更に、第3の態様に係るユーザ端末装置は、ユーザが使用するユーザ端末装置である。前記ユーザ端末装置は、表示部を有する。また、ユーザ端末装置は、ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、サーバ装置を介して、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置へ送信し、希望物件情報に対してユーザに提案する提案情報と宅建業者に関する宅建業者情報とを、サーバ装置を介して宅建業者用端末装置から受信したことに応じて、提案情報と宅建業者情報とを表示部に表示させる制御部を有する。
【0014】
更に、第4の態様に係る宅建業者用端末装置は、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置である。前記宅建業者用端末装置は、表示部を有する。また、前記宅建業者用端末装置は、ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、サーバ装置を介して、ユーザ端末装置から受信したことに応じて、希望物件情報を表示部に表示させ、宅建業者により選択された希望物件情報に対してユーザに提案する提案情報と宅建業者に関する宅建業者情報とを、サーバ装置を介してユーザ端末装置へ送信する制御部を有する。
【発明の効果】
【0015】
一開示によれば、ユーザの不利益を改善させることが可能な宅建業者マッチングシステム、サーバ装置、ユーザ端末装置、及び宅建業者用端末装置を提供できる。また、一開示によれば、不動産取引の透明性を確保することが可能な宅建業者マッチングシステム、サーバ装置、ユーザ端末装置、及び宅建業者用端末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る宅建業者マッチングシステムの構成例を表す図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る不動産取引例を表す図である。
【
図3】
図3(A)は第1実施形態に係るユーザ端末装置、
図3(B)は第1実施形態に係る宅建業者用端末装置の構成例を夫々表す図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係るサーバ装置の構成例を表す図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係るユーザ側処理の動作例を表す図である。
【
図7】
図7(A)及び
図7(B)は、第1実施形態に係る会員登録画面の例を表す図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係るプロフィール登録画面の例を表す図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係るトップページ画面の例表す図である。
【
図10】
図10は、第実施形態に係る案件作成画面の例を表す図である。
【
図11】
図11は、第1実施形態に係る案件作成確認画面の例を表す図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態に係る案件一覧画面の例を表す図である。
【
図13】
図13は、第1実施形態に係る案件詳細画面の例を表す図である。
【
図14】
図14は、第1実施形態に係るトップページ画面の例を表す図である。
【
図15】
図15は、第1実施形態に係るトップページ画面の例を表す図である。
【
図16】
図16は、第1実施形態に係るトップページ画面の例を表す図である。
【
図17】
図17は、第1実施形態に係る宅建業者側処理の動作例を表す図である。
【
図18】
図18(A)及び
図18(B)は、第1実施形態に係る会員登録画面の例を表す図である。
【
図19】
図19は、第1実施形態に係るプロフィール登録画面の例を表す図である。
【
図20】
図20は、第1実施形態に係る支払い確認画面の例を表す図である。
【
図21】
図21は、第1実施形態に係るトップページ画面の例を表す図である。
【
図22】
図22は、第1実施形態に係る案件検索/提案画面の例を表す図である。
【
図23】
図23は、第1実施形態に係る案件検索結果画面の例を表す図である。
【
図24】
図24は、第1実施形態に係る案件提案画面の例を表す図である。
【
図25】
図25は、第1実施形態に係る案件提案確認画面の例を表す図である。
【
図26】
図26は、第1実施形態に係る提案表示画面の例を表す図である。
【
図27】
図27は、第1実施形態に係るトップページ画面の例を表す図である。
【
図28】
図28は、第1実施形態に係る提案ページ画面の例を表す図である。
【
図29】
図29は、第1実施形態に係る宅建業者依頼画面の例を表す図である。
【
図30】
図30は、第1実施形態に係る宅建業者依頼完了画面の例を表す図である。
【
図31】
図31は、第1実施形態に係るトップページ画面の例を表す図である。
【
図32】
図32は、第1実施形態に係る回答画面の例を表す図である。
【
図33】
図33は、第2実施形態に係る宅建業者選択画面の例を表す図である。
【
図34】
図34は、第2実施形態に係る宅建業者検索悔過表示画面の例を表す図である。
【
図35】
図35は、第2実施形態に係る宅建業者詳細画面の例を表す図である。
【
図36】
図36は、第2実施形態に係るトップページ画面の例を表す図である。
【
図37】
図37は、第2実施形態に係る提案依頼画面の例を表す図である。
【
図38】
図38は、第1実施形態に係る利用料金画面の例を表す図である。
【
図39】
図39は、第1実施形態に係る利用料金確認画面の例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1実施形態]
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書における課題及び実施例は一例であり、本願の権利範囲を限定するものではない。特に、記載の表現が異なっていたとしても技術的に同等であれば、異なる表現であっても本願の技術を適用可能であり、権利範囲を限定するものではない。そして、各実施の形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0018】
以下に、本願において開示する宅建業者マッチングシステム、サーバ装置、ユーザ端末装置、及び宅建業者用端末装置に係る実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例は開示の技術を限定するものではない。
【0019】
(第1実施形態に係る宅建業者マッチングシステム)
最初に、第1実施形態に係る宅建業者マッチングシステムの構成例について説明する。
【0020】
図1は、宅建業者マッチングシステム10の構成例を表す図である。
【0021】
図1に示すように、宅建業者マッチングシステム10は、ユーザ端末装置(以下、「ユーザ端末」と称する場合がある)100と、宅建業者用端末装置(以下、「業者端末」と称する場合がある)200と、サーバ装置(以下、「サーバ」と称する場合がある)300とを有する。
【0022】
ユーザ端末100は、ユーザが使用可能な端末装置である。ユーザ端末100は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどである。ユーザ端末100は、有線又は無線により、サーバ300と通信が可能である。ユーザ端末100は、サーバ300を介して、業者端末200と通信を行い、物件情報などの各種情報を交換できる。なお、ユーザ端末100を使用するユーザは、不動産物件の顧客となり得る者である。具体的には、ユーザは、不動産物件の売主又は貸主であってもよい。この場合、ユーザは、不動産物件を所有するユーザであってもよい。或いは、ユーザは、不動産取引の買主又は借主であってもよい。
【0023】
業者端末200は、宅地建物取引業者(以下、「宅建業者」と称する場合がある)が使用する端末装置である。業者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどである。業者端末200は、有線又は無線によりサーバ300と通信が可能である。業者端末200は、サーバ300を介して、ユーザ端末100と通信を行い、物件情報などの各種情報を交換できる。なお、業者端末200を使用する宅建業者は、元付け業者であってもよいし、仲介業者であってもよい。或いは、宅建業者は不動産業者であってもよい。すなわち、以下では、元付け業者と、仲介業者と、不動産業者とを区別しないで、「宅建業者」と称する場合がある。
【0024】
サーバ300は、ユーザ端末100及び業者端末200と、有線又は無線により通信が可能である。サーバ300は、クラウドサーバであってもよい。クラウドサーバとは、ハードウェア、ソフトウェア、又はデータをネットワーク経由でサービスとして提供する形態のサーバのことである。サーバ300は、ユーザ端末100から送信された情報を業者端末200へ送信することができ、業者端末200から送信された情報をユーザ端末100へ送信することができる。
【0025】
(第1実施形態に係る不動産取引の例)
次に、宅建業者マッチングシステム10における不動産取引の例について説明する。
【0026】
図2は、第1実施形態に係る不動産取引の例を表す図である。
図2において、ユーザは、例えば、不動産物件を購入したいと考えている買主(又は借主)であると仮定する。
【0027】
図2に示すように、ユーザ端末100は、ユーザにより入力された、不動産物件に関する希望物件情報をサーバ300へ送信する。希望物件情報は、ユーザである買主が購入を希望する物件の物件情報を表している。サーバ300は、メモリなどに希望物件情報を登録(又は記憶)する。
【0028】
宅建業者は、業者端末200を利用して、物件情報を検索することで、ユーザが送信した希望物件情報にアクセスし、当該希望物件情報を選択することができる。業者端末200は、検索結果に応じて、サーバ300から希望物件情報を取得し、希望物件情報を業者端末200の表示部に表示する。或いは、サーバ300は、検索結果に応じて、希望物件情報を業者端末200に送信することで、当該希望物件情報を業者端末200の表示部に表示させるように制御してもよい。なお、宅建業者は、当該希望物件情報に相当する不動産物件を所有する売主の依頼を受けた元付け業者であってもよい。或いは、宅建業者は、当該希望物件情報に興味がある宅建業者であってもよい。
【0029】
宅建業者は、選択した希望物件情報に対してユーザに提案する提案情報を業者端末200に入力する。提案情報は、宅建業者名と担当者名とを含んでもよい。或いは、提案情報は、あいさつ文を含んでもよい。或いは、提案情報は、物件情報を含んでもよい。業者端末200は、宅建業者により選択された希望物件情報に対してユーザに提案する提案情報とともに、宅建業者に関する宅建業者情報を、サーバ300を介して、ユーザ端末100へ送信する。宅建業者情報は、宅建業者名を表す情報である。或いは、宅建業者情報は、宅建業者を他の宅建業業者と識別する識別情報であってもよい。
【0030】
ユーザ端末100は、サーバ300を介して、提案情報と宅建業者情報とを受信する。ユーザ端末100は、提案情報と宅建業者情報とを受信したことに応じて、提案情報及び宅建業者情報を、ユーザ端末100の表示部に表示する。或いは、サーバ300は、業者端末200から受信した提案情報と宅建業者情報とをユーザ端末100へ送信することで、当該提案情報と宅建業者情報とをユーザ端末100の表示部に表示させるように制御してもよい。
【0031】
これにより、ユーザは、希望物件情報に興味を有する宅建業者にアクセスすることができる。すなわち、ユーザは、希望物件情報とマッチングする宅建業者にアクセスすることができる。そして、ユーザは、宅建業者と情報を交換することで、希望物件情報に相当する不動産物件を購入することも可能となる。また、希望物件情報に興味を有する宅建業者が複数存在すれば、ユーザは複数の宅建業者の中からいずれかの宅建業者を選択することも可能となる。
【0032】
従って、ユーザは、広告規制により不動産情報を取得することができない場合でも、希望物件情報に相当する不動産物件を購入することが可能となる。よって、第1実施形態に係る宅建業者マッチングシステム10により、ユーザの不利益を改善させることが可能となる。
【0033】
また、ユーザは、希望物件情報をサーバ300にいつでも登録することも可能である。更に、ユーザが登録した希望物件情報は、業者端末200により、いつでも検索可能な状態となっている。よって、第1実施形態に係る宅建業者マッチングシステム10により、不動産取引の透明性を確保することが可能となる。
【0034】
なお、上述した例は、ユーザが買主(又は借主)と仮定して説明したが、ユーザが売主(又は貸主)であっても同様である。すなわち、ユーザが売主の場合、ユーザが所有する不動産に関する物件情報を、希望物件情報としてサーバ300へ送信することで、希望物件情報を登録することが可能である。この場合、宅建業者は、業者端末200を介して、希望物件情報を検索して、当該希望物件情報を選択することができる。宅建業者は、希望物件情報の不動産物件の購入を依頼された元付け業者である。或いは、宅建業者は、当該不動産物件に興味がある仲介業者であってもよい。業者端末200は、選択した希望物件情報に対してユーザに提案する提案情報及び宅建業者情報を、サーバ300を介してユーザ端末100へ送信する。ユーザ端末100は、提案情報及び宅建業者情報を、表示部に表示する。
【0035】
これにより、例えば、ユーザが買主の場合と同様に、ユーザは、広告規制に影響されることなく、希望物件情報の不動産物件を売却する(又は貸す)ことが可能となり、ユーザの不利益を改善させることが可能となる。また、希望物件情報に興味を有する宅建業者が複数存在すれば、ユーザは、複数の宅建業者の中からいずれかの宅建業者を選択することも可能となる。また、ユーザは、売却を希望する不動産物件を希望物件情報として、サーバ300にいつでも登録することが可能である。更に、宅建業者は、希望物件情報を検索することで、当該希望物件情報にいつでもアクセスすることが可能となる。よって、第1実施形態に係る宅建業者マッチングシステム10は、ユーザが売主の場合でも、不動産取引に関する透明性を確保することが可能となる。
【0036】
(第1実施形態に係るユーザ端末装置の構成例)
次に、第1実施形態に係るユーザ端末100の構成例について説明する。
【0037】
図3(A)は、ユーザ端末100の構成例を表す図である。
【0038】
図3(A)に示すように、ユーザ端末100は、表示部110と、入力部120と、制御部130と、通信インターフェース140とを有する。
【0039】
表示部110は、制御部130により制御の下、希望物件情報、提案情報、及び宅建業者情報などを表示する。
【0040】
入力部120は、制御部130の制御の下、ユーザによる操作に応答して、各種情報を入力する。ユーザは、入力部120を介して、希望物件情報を入力できる。入力された希望物件情報は制御部130に出力される。また、当該希望物件情報は表示部110に表示される。これにより、ユーザは、入力した希望物件情報を確認できる。なお、入力部120は、マウスやキーボードなどであってもよい。
【0041】
制御部130は、ユーザ端末100の各部を制御する。制御部130は、入力部120で入力された希望物件情報などを通信インターフェース140へ出力する。また、制御部130は、通信インターフェース140から出力された提案情報及び宅建業者情報などを表示部110へ出力し、提案情報及び宅建業者情報などを表示部110に表示させる。なお、制御部130は、コントローラとメモリとを有してもよい。コントローラは、メモリに記憶されたプログラムを読み出して当該プログラムを実行することで、制御部130で行われる機能(又はユーザ端末100で行われる機能)を実現してもよい。コントローラは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの汎用のプロセッサであってもよい。また、メモリも、RAM(Random Access Memory)、又はROM(Read Only Memory)などの汎用のメモリであってもよい。なお、以下において、ユーザ端末100で行われる動作又は処理は制御部130で行われてもよい。
【0042】
通信インターフェース140は、制御部130による制御の下、サーバ300と通信を行う。通信インターフェース140は、制御部130から出力された希望物件情報などをサーバ300へ送信する。また、通信インターフェース140は、サーバ300から、提案情報及び宅建業者情報などを受信し、当該提案情報及び当該宅建業者情報などを、制御部130へ出力する。
【0043】
(第1実施形態に係る宅建業者用端末装置の構成例)
次に、第1実施形態に係る業者端末200の構成例について説明する。
【0044】
図3(B)は、業者端末200の構成例を表す図である。
【0045】
図3(B)に示すように、業者端末200は、表示部210と、入力部220と、制御部230と、通信インターフェース140を有する。
【0046】
表示部210は、制御部230による制御の下、各種情報を表示する。表示部210は、サーバ300に登録された希望物件情報などを表示する。また、表示部210は、入力部220を介して入力された提案情報及び宅建業者情報などを表示することもできる。
【0047】
入力部220は、制御部230による制御の下、宅建業者による操作に応じて、各種情報を入力する。宅建業者は、入力部220を介して、提案情報及び宅建業者情報などを入力できる。入力された提案情報及び宅建業者情報は、制御部230へ出力される。また、入力された提案情報及び宅建業者情報は、表示部210に出力される。これにより、宅建業者は、入力した情報を確認することができる。入力部220は、マウスやキーボードなどであってもよい。
【0048】
制御部230は、業者端末200の各部を制御する。制御部230は、入力部120から入力された提案情報及び宅建業者情報などを通信インターフェース240へ出力する。また、制御部230は、通信インターフェース240から出力された希望物件情報などを表示部210へ出力し、希望物件情報などを表示部210に表示させる。なお、制御部230は、コントローラとメモリとを有してもよい。コントローラは、メモリに記憶されたプログラムを読み出して当該プログラムを実行することで、制御部230で行われる機能(又は業者端末200で行われる機能)を実現してもよい。コントローラは、CPU、MPU、FPGAなどの汎用のプロセッサであってもよい。また、メモリも、RAM、又はROMなどの汎用のメモリであってもよい。なお、以下において、業者端末200で行われる動作又は処理は制御部230で行われてもよい。
【0049】
通信インターフェース240は、制御部230による制御の下、サーバ300と通信を行う。通信インターフェース240は、制御部130から出力された提案情報及び宅建業者情報などをサーバ300へ送信する。また、通信インターフェース240は、サーバ300から、希望物件情報などを受信し、当該希望物件情報などを、制御部230へ出力する。
【0050】
(第1実施形態に係るサーバ装置の構成例)
次に、第1実施形態に係るサーバ300の構成例について説明する。
【0051】
【0052】
図4に示すように、サーバ300は、通信インターフェース310と、制御部320と、メモリ330とを有する。
【0053】
通信インターフェース310は、制御部320による制御の下、ユーザ端末100及び業者端末200と通信を行う。通信インターフェース310は、ユーザ端末100から受信した希望物件情報などを制御部320に出力し、制御部320から受け取った希望物件情報などを、業者端末200へ送信する。また、通信インターフェース310は、業者端末200から受信した提案情報及び宅建業者情報などを、ユーザ端末100へ送信する。
【0054】
制御部320は、サーバ300の各部を制御する。制御部320は、通信インターフェース310から出力された希望物件情報をメモリ330に記憶(又は登録)する。制御部320は、通信インターフェース310を介して、業者端末200から受信した検索情報に従って、メモリ330から希望物件情報を読み出して、通信インターフェース310へ出力する。これにより、サーバ300は、業者端末200で検索された検索結果に従って、希望物件情報を業者端末200へ送信することができる。なお、制御部320は、コントローラとメモリとを有してもよい。コントローラは、メモリに記憶されたプログラムを読み出して当該プログラムを実行することで、制御部320で行われる機能(又はサーバ300で行われる機能)を実現してもよい。コントローラは、CPU、MPU、FPGAなどの汎用のプロセッサであってもよい。また、メモリも、RAM、又はROMなどの汎用のメモリであってもよい。
【0055】
なお、以下において、サーバ300で行われる動作又は処理は、制御部320において行われてもよい。また、例えば、ユーザ端末100の表示部110に表示される各種画面は、制御部320の制御により行われてもよい。更に、例えば、業者端末200の表示部210に表示される各種画面は、制御部320の制御により行われてもよい。
【0056】
メモリ330は、制御部320による制御の下、希望物件情報などを記憶する。
【0057】
(第1実施形態に係る動作例)
【0058】
(1)全体動作例
次に、第1実施形態に係る動作例について説明する。
【0059】
図5は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。
図5は、宅建業者マッチングシステム10における全体動作例を表している。
【0060】
図5に示すように、ステップS10において、宅建業者マッチングシステム10は、処理を開始する。
【0061】
ステップS20において、ユーザ端末100は、ユーザ側処理を行う。ユーザ側処理として、例えば、ユーザによる、顧客ページの作成、及び希望物件情報の入力などの処理がある。ユーザ側処理の詳細は、後述する。なお、希望物件情報を、以下では、「案件情報」と称する場合がある。
【0062】
ステップS30において、業者端末200は、宅建業者側処理を行う。宅建業者側処理として、例えば、宅建業者による、宅建業者ページの作成、案件情報の検索、及び提案情報の入力などの処理がある。宅建業者側処理の詳細は後述する。
【0063】
ステップS40において、ユーザ端末100及び業者端末200は、マッチング処理を行う。マッチング処理として、例えば、ユーザによる宅建業者への依頼などがある。マッチング処理の詳細は後述する。
【0064】
そして、ステップS50において、宅建業者マッチングシステム10は、一連の処理を終了する。
【0065】
以下では、ユーザ側処理(ステップS20)及び業者側処理(ステップS30)の詳細について説明する。なお、最初に、(2)ユーザ側処理の詳細について説明し、次に、(3)宅建業者側処理の詳細について説明することにする。
【0066】
(2)ユーザ側処理の詳細
次に、ユーザ側処理(ステップS20)の詳細について説明する。
【0067】
図6は、ユーザ側処理の動作例を表す図である。
図6に示す各処理は、例えば、ユーザ端末100で行われる。
【0068】
図6に示すように、ステップS21において、ユーザ端末100は、ユーザ側処理を開始する。
【0069】
ステップS22において、ユーザ端末100は、顧客ページ作成処理を行う。顧客ページ作成処理には、会員登録処理と、ユーザのプロフィール登録処理とがある。最初に会員登録処理について説明する。
【0070】
(2.1)会員登録処理
図7(A)は、宅建業者マッチングシステム10の会員登録画面の例を表す図である。ユーザ端末100は、宅建業者マッチングシステム10のサイトにアクセスすることで、
図7(A)に示す会員登録画面を表示させることができる。
図7(A)に示す会員登録画面は、ユーザ端末100の表示部110に表示される。以下においても、ユーザ端末100で表示される各種画面は、表示部110において表示される。
【0071】
ユーザは、
図7(A)に示す会員登録画面において、電子メールアドレスを入力し、「OKボタン」をクリックして選択すると、
図7(B)に示す会員登録画面に遷移するとともに、ユーザ端末100から電子メールアドレス情報がサーバ300へ送信される。サーバ300は、電子メールアドレス情報を受信したことに応じて、電子メールアドレス宛へ、確認番号を含む電子メールを送信する。ユーザ端末100は、電子メールを受信すると、電子メールの内容を表示部110に表示させる。ユーザは、表示部110に表示された電子メールの内容を確認し、確認番号が含まれていることを確認する。ユーザは、
図7(B)に示す会員登録画面において、確認番号とともに、自ら決めたパスワーを入力する。そして、ユーザは、OKボタンを選択することで、宅建業者マッチングシステム10への会員登録を行うことができる。
【0072】
(2.2)プロフィール登録処理
図8は、表示部110に表示されるプロフィール登録画面の例を表す図である。
図8に示すプロフィール登録画面は、
図7(B)に示す会員登録画面において、ユーザがOKボタンを選択することで表示させることができる。ユーザは、プロフィール登録画面において、自身の情報を入力し、カーソル111により「プロフィールを登録する」ボタンを選択することで、プロフィールを宅建業者マッチングシステム10に登録させることができる。プロフィール登録後、
図9に示す顧客ページのトップページが表示される。
【0073】
以上が、会員登録処理である。
【0074】
(2.3)案件情報作成処理
図6に戻り、ステップS23において、ユーザ端末100は、案件情報を作成する。案件情報の作成は、具体的には、以下のようにして行われる。
【0075】
すなわち、ユーザは、
図9に示すトップページにおいて、「案件作成」タブを選択すると、表示部110には、
図10に示す案件作成画面が表示される。
【0076】
図10は、案件作成画面の例を表す図である。
図10に示すように、案件作成画面には、不動産物件に関する希望条件の入力が可能となっている。ユーザは、各項目に必要事項を入力することで、案件情報を宅建業者マッチングシステム10(すなわち、サーバ300)に登録させることができる。ここでは、例えば、東京都世田谷区のマンションを売りたいユーザ(売主)が、案件情報を入力したとして以下説明する。ユーザは、必要事項を入力し、カーソル111により「案件を作る」ボタンを選択することで、
図11に示す案件作成確認画面を表示させることができる。
【0077】
図11は、案件作成確認画面の例を表す図である。
図11に示すように、案件作成確認画面は、ユーザが入力した案件情報の入力項目を確認するための画面である。ユーザが、案件作成確認画面で案件情報の各項目を確認し、「保存して公開」を選択してクリックすると、案件情報がサーバ300へ送信される。この場合、サーバ300では、当該案件情報を公開し、例えば、宅建業者は、業者端末200を利用して、当該案件情報を検索することが可能となる。なお、
図11において、「保存」ボタンが選択されると、案件情報がサーバ300へ送信されるが、当該案件情報は公開されることなく、サーバ300において保存される。従って、公開されていない案件情報は、例えば、業者端末200で検索されても、当該案件情報は検索対象とはならない。ユーザは、
図11に示す案件作成確認画面において、「保存して公開」ボタンを選択するか、「保存する」ボタンを選択すると、
図12に示す案件一覧画面が表示される。
【0078】
図12は、案件一覧画面の例を表す図である。案件一覧画面には、ユーザが作成した案件情報の一覧が表示される。案件情報は、顧客ページ画面においては、「公開中」タブと、「依頼済」タブと、「締切」タブと、「未公開」タブとに分類されて、各タブにおいて表示される。
【0079】
図12に示す案件一覧画面は、「公開中」タブに表示されている案件一覧の例を表している。案件情報の各エントリには、例えば、案件情報の作成順に、番号が付与され、
図12に示す例では、「001」が付与されている。なお、「001」にカーソル111を移動させて、「001」をクリックすると、
図13に示す案件詳細画面が表示される。案件詳細画面は、ユーザが入力した案件情報の内容が表示される。
【0080】
以上が案件情報作成処理の詳細である。
【0081】
なお、顧客ページのトップページには、
図9に示すように、「公開中」タブと、「依頼済」タブと、「締切」タブと、「未公開」タブとが表示される。
【0082】
案件情報が公開中であれば、「公開中」タブにおいて案件情報のエントリが表示される(
図12)。
【0083】
また、案件情報について、ユーザが宅建業者からの提案を受け入れて、宅建業者に対して希望物件情報の依頼を行う場合がある。この際、ユーザ端末100は、宅建業者に対して依頼することを表す依頼情報を、サーバ300を介して業者端末200へ送信する。ユーザ端末100は、依頼情報を送信した場合、「依頼済」タブに、依頼中の案件情報が表示される。
図14は、「依頼済」タブが選択された場合の表示画面の例を表している。
【0084】
更に、案件情報には、締切期限が設定される。例えば、ユーザは、宅建業者マッチングシステム10を利用する際に、宅建業者マッチングシステム10を運営(又は管理)する運営者(又は管理者)に利用料金を支払う。ユーザは、例えば、利用料金の支払いの確認が行われた後、予め設定された締切期限まで、案件情報を公開させることができる。締切期限は、利用料金の支払い額に応じて、異なる期限が設定されてもよい。「締切」タブには、締切期限が過ぎた案件情報が表示される。
図15は、「締切」タブが選択された場合の表示画面の例を表している。
【0085】
更に、上述したように、ユーザが案件情報をサーバ300に登録する際に、「未公開」の案件情報として登録させることが可能である。「未公開」タブには、未公開となっている案件情報が表示される。
図16は、「未公開」タブが選択された場合の表示画面の例を表している。なお、
図16に示すように、「未公開」タブが選択された場合において、カーソル111を利用して「公開」ボタンが選択されると、未公開の案件情報を公開させることができる。この場合、案件情報は、「公開中」タブで表示されることになる。
【0086】
(2.4)利用料金の支払い
図6に戻り、ステップS23において、サーバ300は、ユーザによる利用料金の支払いの確認を行う。例えば、サーバ300は、利用料金の支払い確認画面をユーザ端末100の表示部110に表示させて、利用料金の支払いの確認を行うようにしてもよい。或いは、サーバ300は、銀行口座に支払が行われたか否かを、銀行口座にアクセスして、ユーザの名前などをキーワードにして検索することで、利用料金の支払いの確認を行うようにしてもよい。当該確認は、以下のようにして行われてもよい。
【0087】
第1に、顧客ページ作成処理(
図6のステップS22)において、利用料金支払いの確認が行われてもよい。この場合、会員登録の際に、ユーザが電子メールアドレスを会員登録画面(
図7(A))に入力しても、支払いの確認が行われないと、サーバ300は、確認番号を電子メール宛に送信しないようにしてもよい。或いは、サーバ300は、利用料金の支払いが確認されていない旨を表す文章を含む電子メールを送信してもよい。
【0088】
第2に、案件情報作成の際(
図6のステップS23)において、利用料金支払いの確認が行われてもよい。例えば、利用料金の支払いが確認されない場合、ユーザが、案件情報を作成し、案件作成確認画面(
図11)において「保存して公開」ボタンを選択したり、「保存」ボタンを選択したりしても、案件情報はサーバ300に保存されるものの、公開されない状態にしてもよい。すなわち、ユーザが「保存して公開」ボタンを選択すると、
図38に示す利用料金確認画面に遷移する。そして、ユーザが、利用料金確認画面で「OK」ボタンを選択すると、
図39に示す未公開タブの案件一覧画面に遷移する。利用料金の支払いが確認されるまで、案件情報は
図39に示す未公開タグの案件一覧画面において、未公開タブのエントリとして登録される。利用料金の確認が行われると、未公開タブの案件一覧画面において、該当する案件情報に対して、ユーザが「公開」ボタンを選択すると、公開中タブの案件一覧画面(例えば
図12)において、該当する案件情報のエントリが追加されることになる。なお、
図11において、利用料金の確認が行われていない状態で、「保存」ボタンが選択されると、
図39に示す未公開タブの案件一覧画面に遷移する。この場合も、対象の案件情報は、未公開タブの案件一覧画面に表示される状態となる。
【0089】
ステップS24において、ユーザ端末100は、ユーザ側処理を終了する。
【0090】
以上がユーザ側処理(
図5のステップS20)となる。
【0091】
なお、以下では、ユーザによる利用料金の支払いが行われ、案件情報がサーバ300へ送信されたものとして説明するものとする。
【0092】
(3)宅建業者側処理の詳細
次に、宅建業者側処理(
図5のステップS30)の詳細について説明する。
【0093】
図17は、宅建業者側処理の動作例を表す図である。
図17に示す各処理は、例えば、業者端末200においで行われる。
【0094】
図17に示すように、ステップS31において、業者端末200は、宅建業者側処理を開始する。
【0095】
ステップS32において、業者端末200は、宅建業者ページ作成処理を行う。各宅建業者は、宅建業者ページを用いて、宅建業者マッチングシステム10を利用することができる。宅建業者ページ作成処理には、ユーザページ作成処理と同様に、会員登録処理と、宅建業者のプロフィール登録処理とがある。
【0096】
(3.1)会員登録処理
図18(A)は、宅建業者の会員登録画面の例を表す図である。業者端末200は、宅建業者マッチングシステム10のサイトにアクセスすることで、
図18(A)に示す宅建業者会員登録画面を表示させることができる。
図18(A)に示す宅建業者会員登録画面は、業者端末200の表示部210に表示される。以下においても、業者端末200で表示される各種画面は、表示部210において表示される。
【0097】
宅建業者は、業者端末200を利用して、
図18(A)に示す宅建業者会員登録画面において、電子メールアドレスを入力して、「OK」ボタンを選択すると、
図18(B)に示す会員登録画面に遷移するとともに、業者端末200から電子メールアドレス情報がサーバ300へ送信される。サーバ300は、電子メールアドレス情報を受信したことに応じて、電子メールアドレス宛てへ、確認番号を含む電子メールを送信する。業者端末200は、当該電子メールを受信すると、表示部210に当該電子メールの内容を表示する。宅建業者は、表示部210に表示された確認番号を確認し、
図18(B)に示す宅建業者会員登録画面において、自身で決定したパスワードと、確認番号とを入力し、「OK」ボタンを選択する。これにより、宅建業者の宅建業者マッチングシステム10への会員登録が行われる。
図18(B)において、「OK」ボタンが選択されるとと、
図19に示すプロフィール登録画面が表示される。
【0098】
図19は、プロフィール登録画面の例を表す図である。宅建業者は、プロフィール登録画面において、自身の情報を入力し、カーソル111により「プロフィールを登録する」ボタンを選択することで、自身のプロフィールを宅建業者マッチングシステム10に登録させることができる。
図19に示すプロフィール登録画面において、「プロフィールを登録する」ボタンが選択されると、
図20に示す利用料金支払い確認画面が表示される。
【0099】
図20は、利用料金支払い確認画面の例を表す図である。
図20に示す利用料金支払い確認画面により、宅建業者は利用料金の支払いの有無を確認することができる。利用料金支払い確認画面が表示されたタイミングにおいて、既に利用料金の支払いが行われていた場合は、カーソル211により「OK」ボタンが選択されると、
図21に示す宅建業者ページが表示部210に表示される。一方、利用料金支払い画面が表示されたタイミングで、利用料金の支払いが行われていない場合、「OK」ボタンが選択されても、
図21に示す宅建業者ページは表示されない。
図20に示すように、利用料金の支払いが確認された後、サーバ300から業者端末200へ、サービス開始が可能であることを示す電子メールが送信される。当該電子メールには、
図21に示す宅建業者ページにアクセスすることが可能なリンク情報が記載されており、宅建業者は当該リンク情報を利用して、
図21に示す宅建業者ページを表示させることができる。
【0100】
なお、宅建業者の利用料金の支払い確認自体は、ユーザの支払い確認と同様に、サーバ300において行われてもよい。サーバ300は、銀行口座にアクセスして、振込が行われた宅建業者名などをキーワードにして検索することで、支払いの確認を行ってもよい。
【0101】
図21は、宅建業者ページのトップページの例を表す図である。なお、
図21に示す表示画面の例では、宅建業者が案件情報の検索などを行っていないため、案件情報のエントリなどが表示されていない状態となっている。
【0102】
以上が宅建業者ページ作成処理(ステップS32)である。
【0103】
(3.2)案件情報の検索及び提案情報の入力
図17に戻り、ステップS33において、業者端末200は、案件情報を検索し、提案情報を入力する。宅建業者は、会員登録を行い、プロフィール登録を行い、料金の支払いの確認が行われると、宅建業者マッチングシステム10を利用することができる。宅建業者は、興味のある案件情報があるか否かを確認するため、案件情報を検索することができる。例えば、
図21のトップページにおいて、宅建業者が「案件検索/提案」ボタンが選択されると、
図22に示す案件検索/提案画面が表示される。
【0104】
図22は、案件検索/提案画面の表示例を表す図である。宅建業者は、
図22に示す項目に必要事項を入力することで、検索条件を入力することができる。案件検索/提案画面において、検索条件を入力後、「検索」ボタンが選択されると、
図23に示す検索結果が表示される。
【0105】
図23は、検索結果を示す案件検索結果画面の例を表す図である。
図23に示すように、検索結果に応じて、案件情報のエントリが表示される。
図23に示す例では、案件情報のエントリのトップに、ユーザがサーバ300に登録した案件情報(
図10から
図13など)のエントリが表示される。例えば、エントリ上の案件名がカーソル211により選択されると、案件情報の詳細(例えば
図13)が表示される。宅建業者は、案件検索結果画面により、各ユーザから送信された案件情報を確認することができる。
【0106】
そして、宅建業者は、当該案件情報に興味があり、当該物件情報を有するユーザに提案情報を提案したいと考えていると仮定する。或いは、宅建業者は、当該案件情報に相当する不動産物件を有する買主から依頼を受けているため、当該物件情報を有するユーザに提案情報を提案したいと考えていると仮定してもよい。
【0107】
この場合、宅建業者は、
図23に示す案件検索結果画面において、興味のあるエントリの「提案」ボタンを選択することで、提案情報の入力が可能となる。
図23に示す案件検索結果画面において、「提案」ボタンが選択されると、
図24に示す提案内容詳細画面が表示される。
【0108】
図24は、提案内容詳細画面の例を表す図である。
図24に示すように、提案内容詳細画面には、提案対象となる案件情報の詳細が表示されるとともに、コメント入力欄が表示される。宅建業者は、例えば、コメント入力欄に、コメントを入力することで、提案情報を作成することができる。提案情報は、上述したように、簡単なあいさつ文でもよいし、具体的な不動産物件を表す物件情報が含まれてもよい。コメント入力後、「提案する」ボタンが選択されると、
図25に示す提案内容確認画面が表示される。
【0109】
図25は、提案内容確認画面の例を表す図である。提案内容確認画面には、コメント入力欄に入力された提案情報が表示される。宅建業者は、提案内容確認画面により、提案情報の内容を確認することができる。
図25に示すように、提案内容確認画面には、提案対象となる案件情報の詳細も表示される。提案内容の確認後、「提案する」ボタンが選択されると、業者端末200は、提案情報を、サーバ300を介してユーザ端末100へ送信することになる。すなわち、業者端末200は、「提案する」ボタンが選択されたことに応じて、依頼情報と宅建業者情報とを、サーバ300を介してユーザ端末100へ送信する。なお、宅建業者に関する宅建業者情報は、提案情報に含まれてもよいし、業者端末200が提案情報を送信する毎に、宅建業者情報を付加することで、提案情報と宅建業者情報とが送信されてもよい。
【0110】
図26は、提案表示画面の例を表す図である。
図26に示す提案表示画面は、
図25に示す提案内容確認画面において「提案する」ボタンが選択されると表示される画面であってもよい。
図26に示すように、提案表示画面には、宅建業者が作成した提案情報のエントリが表示される。提案情報のエントリは、例えば、提案情報作成順に、番号が付与され、案件名、提案日、取引種別、物件種別、及び最新メッセージの(送信又は作成)日付が表示される。
【0111】
以上により、提案情報の入力及び送信が行われる。
【0112】
図17に戻り、ステップS34において、業者端末200は、宅建業者側処理を終了する。
【0113】
以上が、宅建業者側処理である。
【0114】
(4)マッチング処理の詳細
次に、マッチング処理(
図5のステップS40)の詳細について説明する。
【0115】
マッチングとは、例えば、ユーザが、宅建業者からの提案情報を受け入れて、宅建業者に対して、案件情報に示された不動産物件の売買などを依頼することである。上述したように、ユーザは、ユーザ端末100を介して案件情報を送信する。そして、ユーザは、当該案件情報に対して興味のある一又は複数の宅建業者から、一又は複数の提案情報を受信する。ユーザは、例えば、複数の提案情報から、受け入れ対象の提案情報を選択する。ユーザによる提案情報の選択が、マッチングであってもよい。或いは、受け入れ対象の提案情報を送信した宅建業者を選択することがマッチングであってもよい。ユーザ端末100は、選択した宅建業者に対して依頼することを表す依頼情報を、サーバ300を介して業者端末200へ送信する。これにより、宅建業者は、自身で提案した提案情報がユーザにより受け入れられたことを把握することができる。
【0116】
図27は、ユーザ端末100が業者端末200からの提案情報を受信した後の顧客ページの例を表す図である。
図27は、顧客ページのトップページの表示例を表している。
【0117】
図27に示すように、トップページには、宅建業者が提案した提案情報のエントリが表示される。
図27に示すように、提案情報のエントリとして、「提案会社名」、「コメント」、「提案表示」ボタンと、「依頼する」ボタンとがある。「提案会社名」は、宅建業者情報に対応する会社名が表示される。「コメント」は、宅建業者が入力したコメントの最初の数文字が表示される。「提案表示」ボタンがカーソル111-2により選択されると、提案内容の詳細を確認することができる。なお、
図27に示す例では、提案情報のエントリは、「お知らせ」表示の下にも表示される。提案情報のエントリで、カーソル111-1により「見る」が選択されると、提案内容の詳細が表示される。「提案表示」ボタンが選択された場合と、「見る」が選択された場合とで、表示される提案内容の詳細は同一であってもよい。
図27に示すトップページにおいて、カーソル111-3により「依頼する」ボタンが選択されると、
図28に示す提案ページ画面が表示される。
【0118】
図28は、提案ページ画面の例を表す図である。提案ページ画面は、提案内容の詳細を表示するための画面である。ユーザは、提案ページ画面により、宅建業者により提案された内容の詳細を確認できる。
【0119】
なお、
図28に示すように、提案ページ画面において、コメント入力欄が設けられている。ユーザは、コメント入力欄にコメントを入力し、「送信」ボタンを選択することで、宅建業者とテキスト文を交換することができる。これにより、例えば、ユーザは、マッチングを行う前に、宅建業者がどのような業者であるかを確認したり、宅建業者がどのような物件に興味があるのかを確認したりすることが可能となる。
【0120】
そして、ユーザは、依頼する宅建業者を決定すると、カーソル111を利用して、提案ページ画面の「この業者に依頼する」を選択することで、案件情報について宅建業者への依頼が可能となる。「この業者に依頼する」が選択されると、
図29に示す宅建業者依頼画面が表示される。
【0121】
図29は、宅建業者依頼画面の例を表す図である。
図29に示すように、宅建業者依頼画面には、注意事項とともに、依頼する宅建業者の名称が表示される。ユーザは、宅建業者依頼画面において、「同意して依頼する」ボタンを選択することで、宅建業者に対して依頼を行うことができる。すなわち、ユーザ端末100は、当該ボタンが選択されたことに応じて、依頼情報を、サーバ300を介して業者端末200へ送信することができる。
【0122】
なお、
図29に示すように、宅建業者依頼画面において、依頼情報を送信後に契約が成立した場合、仲介手数料から宅建業者マッチングシステム10の利用料金と同額の値引を行うことを表す値引情報が表示される。例えば、ユーザは、依頼情報を送信後、宅建業者との間で、不動産物件に関する売買(又賃貸)契約が成立すると、宅建業者に対して仲介手数料を支払うことになる。しかし、宅建業者マッチングシステム10を利用するユーザは、仲介手数料に対して、当該システムの利用料金を相殺させることができる。当該相殺に関する内容が、宅建業者依頼画面に表示される。これにより、例えば、宅建業者マッチングシステム10を利用するユーザは、実質的に無料で、当該システムを利用することが可能となる。
【0123】
図29において、「同意して依頼する」ボタンが選択されて、依頼が完了すると、
図30に示す依頼完了画面が表示される。
図30に示すように、依頼完了画面には、依頼が完了したこと(すなわち、ユーザ端末100から依頼情報が送信されたこと)を示す情報が表示される。依頼完了画面において、「OK」ボタンが選択されることで、例えば、
図27に示すトップページに遷移する。なお、依頼が完了したことで、「依頼済」タブには、依頼が完了した案件情報のエントリが追加されることになる(
図14)。
【0124】
依頼情報は、業者端末200へ送信される。宅建業者ページには、依頼情報が表示される。
【0125】
図31は、宅建業者ページに表示された依頼情報の例を表す図である。
図31に示すように、宅建業者ページのトップページには依頼情報が表示される。
図31は、宅建業者ページのトップページにおける「提案中」タブにおいて、依頼情報が表示される例を表している。ここで、宅建業者により、「回答する」ボタンが選択されると、
図32に示す回答画面が表示される。宅建業者は、回答画面における「コメント」機能を利用することで、コメントをユーザに送信し、ユーザに対する回答が可能となる。すなわち、業者端末200は、「受ける」ボタンが選択されたことに応じて、回答を示す回答情報を、サーバ300を介して、ユーザ端末100へ送信することができる。
【0126】
以後、ユーザ端末100と業者端末200との間で、サーバ300を介して、メッセージの交換が可能である。
【0127】
例えば、ユーザ端末100は、業者端末200から送信されたメッセージを受信すると、顧客ページのトップページにおいて、「お知らせ」表示の下に、メッセージの受信があったことを示すエントリを表示させる。ユーザ端末100は、当該エントリが選択されると、メッセージ内容表示画面を表示させる。ユーザは、メッセージ内容表示画面に表示されたメッセージ内容を確認するとともに、メッセージ内容表示画面のコメント欄にコメントを記入することで、コメント内容を含むメッセージを、業者端末200へ送信することができる。
【0128】
一方、業者端末200は、ユーザ端末100から送信されたメッセージを受信すると、宅建業者ページのトップページにおいて、「お知らせ」表示の下に、メッセージの受信があったことを示すエントリを表示させる。業者端末200は、当該エントリが選択されると、メッセージ内容表示画面を表示させる。宅建業者は、メッセージ内容表示画面に表示されたメッセージ内容を確認するとともに、メッセージ内容表示画面のコメント欄にコメントを記入することで、コメント内容を含むメッセージを、ユーザ端末100へ送信することができる。
【0129】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点を中心にして説明する。
【0130】
第1実施形態では、ユーザ端末100が、案件情報を業者端末200へ送信し、業者端末200からの提案情報を受信する例について説明した。第2実施形態では、ユーザは、案件情報を送信後、宅建業者からの提案情報を待つことなく、宅建業者に対して提案依頼を行う例について説明する。
【0131】
ユーザは、作成した案件情報をサーバ300へ登録(
図11)した後、顧客ページのトップページにおいて「宅建業者検索」ボタンを選択することで、宅建業者を選択できる。
【0132】
図33は、「宅建業者検索」ボタンが選択された後に表示される宅建業者選択画面の例を表す図である。宅建業者選択画面では、地域又は名称などにより、宅建業者を選択することができる。宅建業者選択画面において、地域又は名称で宅建業者の検索が行われると、
図34に示す宅建業者の検索結果が表示される。
【0133】
図34は、宅建業者検索結果表示画面の例を表す図である。宅建業者選択画面において、ユーザにより、いずれかの宅建業者が選択されると、
図35に示す宅建業者詳細画面が表示される。
図35には、ユーザにより選択された宅建業者の詳細情報が表示される。
【0134】
そして、
図35に示す宅建業者詳細画面において、提案依頼の対象となる案件情報が表示される。ユーザは、
図35に示す宅建業者に対して、提案を行う案件情報を選択し、「提案依頼する」ボタンを選択することで、当該宅建業者に対して、選択した案件情報についての提案の依頼を行うことができる。ユーザ端末100は、「提案依頼する」ボタンが選択されたことに応じて、案件情報に対する提案を依頼することを示す提案依頼情報を、サーバ300を介して業者端末200へ送信する。
【0135】
第1に、提案依頼は、宅建業者に対するユーザによる提案情報の送信を促すものであってもよい。ユーザ端末100が提案依頼を業者端末200へ送信することで、宅建業者は提案情報の作成に気づく場合もある。
【0136】
第2に、提案依頼は、提案情報を宅建業者から受信しなかった場合、宅建業者から提案情報を受信したが、ユーザが当該提案情報に納得しない場合、及び、気に入った宅建業者をユーザが見つけた場合の少なくともいずれかの場合に、行ってもよい。すなわち、ユーザ端末100は、これらのいずれかの場合に、提案依頼情報を送信することができる。
【0137】
図36は、提案依頼情報を受信した業者端末200の表示部210に表示される提案依頼があったことを示す画面の例を表す図である。
図36に示すように、宅建業者ページにトップページにおいて、提案依頼があったことを示す情報が表示される。宅建業者は、ユーザからの提案依頼に回答する場合は、「回答する」ボタンを選択することで、回答が可能となる。すなわち、「回答する」ボタンが選択されることで、
図37に示す提案依頼画面が表示される。宅建業者は、提案依頼画面において、「送信」、「辞退する」、及び「キャンセル」のいずれかのボタンを選択することで、提案依頼に対する応答を行うことが可能となる。この場合、コメント欄にコメントが記入されて「送信」ボタンが選択されると、ユーザに対する提案と同一の状態となる。すなわち、当該コメントが提案情報となる。また、宅建業者が、「辞退する」ボタンを選択すると、提案依頼を行ったユーザに対しては以降の提案依頼を受けないようにすることが可能となる。更に、宅建業者が、「キャンセル」ボタンを選択すると、特に処理を行うことなく、例えば、トップページに遷移する。
【0138】
[他の実施形態]
ユーザ端末100、業者端末200、及びサーバ300が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取可能媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ただし、コンピュータ読取可能媒体を用いることなく、ネットワークを介して、ユーザ端末100、業者端末200、及びサーバ300が、プログラムを受信し、当該プログラムをインストールすることも可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROM、DVD-ROMなどの記録媒体であってもよい。また、ユーザ端末100、業者端末200、及びサーバ300が行う各処理を実行する回路を集積化し、当該装置を半導体集積回路(チップセット、SoCなど)により構成してもよい。
【0139】
以上、図面を参照して実施形態について説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲において様々な設計変更などをすることも可能である。
【符号の説明】
【0140】
10 :宅建業者マッチングシステム 100 :ユーザ端末
110 :表示部 120 :入力部
130 :制御部 140 :通信インターフェース
200 :業者端末 210 :表示部
220 :入力部 230 :制御部
240 :通信インターフェース 300 :サーバ
310 :通信インターフェース 320 :制御部
330 :メモリ
【手続補正書】
【提出日】2024-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用するユーザ端末装置と、
宅建業者が使用する宅建業者用端末装置と、
サーバ装置と、を有する宅建業者マッチングシステムであって、
前記ユーザ端末装置は、前記ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、前記サーバ装置へ送信し、
前記宅建業者用端末装置は、前記サーバ装置から取得した前記希望物件情報を前記宅建業者用端末装置の表示部に表示し、前記宅建業者により選択された前記希望物件情報に対して前記ユーザに提案する提案情報と、前記宅建業者に関する宅建業者情報とを、前記サーバ装置を介して前記ユーザ端末装置へ送信し、
前記ユーザ端末装置は、前記提案情報と前記宅建業者情報とを前記ユーザ端末装置の表示部に表示し、
前記表示部は、前記希望物件情報の一覧画面において、公開中タブと、依頼済タブと、締切タブと、未公開タブとを表示し、
前記公開中タブが選択されると、前記宅建業者用端末への公開が行われた前記希望物件情報が表示され、
前記依頼済タブが選択されると、前記ユーザが前記提案情報を受け入れて、前記宅建業者に対して依頼することを表す依頼情報を送信した前記希望物件情報が表示され、
前記締切タブが選択されると、利用料金に応じて設定された締切期限が過ぎた前記希望物件情報が表示され、
前記未公開タブが選択されると、利用料金の支払いが確認されていない前記希望物件情報が表示される
宅建業者マッチングシステム。
【請求項2】
前記ユーザ端末装置は、前記依頼情報を、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置へ送信する
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項3】
前記希望物件情報は、前記ユーザが購入又は借りることを希望する物件情報を表す
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項4】
前記希望物件情報は、前記ユーザが売却又は貸すことを希望する物件情報を表す
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項5】
前記ユーザ端末装置は、契約が成立すると仲介手数料から前記宅建業者マッチングシステムの利用料金と同額の値引を行うことを表す値引情報を、前記ユーザ端末装置の表示部に表示する
請求項4記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項6】
前記ユーザ端末装置は、前記希望物件情報を送信後、前記希望物件情報に対する提案を依頼する提案依頼情報を、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置へ送信する
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項7】
前記ユーザ端末装置は、前記提案情報を受信しない場合、前記ユーザが前記提案情報に納得しない場合、及び前記ユーザが気に入った前記宅建業者を見つけた場合の少なくともいずれかの場合に、前記提案依頼情報を送信する
請求項6記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項8】
ユーザが使用するユーザ端末装置であって、
表示部と、
前記ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、サーバ装置を介して、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置へ送信し、前記希望物件情報に対して前記ユーザに提案する提案情報と前記宅建業者に関する宅建業者情報とを、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置から受信したことに応じて、前記提案情報と前記宅建業者情報とを前記表示部に表示させる制御部と、を有し、
前記表示部は、前記希望物件情報の一覧画面において、公開中タブと、依頼済タブと、締切タブと、未公開タブとを表示し、
前記公開中タブが選択されると、前記宅建業者用端末への公開が行われた前記希望物件情報が表示され、
前記依頼済タブが選択されると、前記ユーザが前記提案情報を受け入れて前記宅建業者に対して依頼することを表す依頼情報を送信した前記希望物件情報が表示され、
前記締切タブが選択されると、利用料金に応じて設定された締切期限が過ぎた前記希望物件情報が表示され、
前記未公開タブが選択されると、利用料金の支払いが確認されていない前記希望物件情報が表示される
ユーザ端末装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用するユーザ端末装置と、
宅建業者が使用する宅建業者用端末装置と、
サーバ装置と、を有する宅建業者マッチングシステムであって、
前記ユーザ端末装置は、前記ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、前記サーバ装置へ送信し、
前記宅建業者用端末装置は、前記サーバ装置から取得した前記希望物件情報を前記宅建業者用端末装置の表示部に表示し、前記宅建業者により選択された前記希望物件情報に対して前記ユーザに提案する提案情報と、前記宅建業者に関する宅建業者情報とを、前記サーバ装置を介して前記ユーザ端末装置へ送信し、
前記ユーザ端末装置は、前記提案情報と前記宅建業者情報とを前記ユーザ端末装置の表示部に表示し、
前記表示部は、前記希望物件情報の一覧画面において、公開中タブと、依頼済タブと、締切タブと、未公開タブとを表示し、
前記公開中タブが選択されると、前記宅建業者用端末装置への公開が行われた前記希望物件情報が表示され、
前記依頼済タブが選択されると、前記ユーザが前記提案情報を受け入れて、前記宅建業者に対して依頼することを表す依頼情報を送信した前記希望物件情報が表示され、
前記締切タブが選択されると、利用料金に応じて設定された締切期限が過ぎた前記希望物件情報が表示され、
前記未公開タブが選択されると、利用料金の支払いが確認されていない前記希望物件情報が表示される
宅建業者マッチングシステム。
【請求項2】
前記ユーザ端末装置は、前記依頼情報を、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置へ送信する
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項3】
前記希望物件情報は、前記ユーザが購入又は借りることを希望する物件情報を表す
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項4】
前記希望物件情報は、前記ユーザが売却又は貸すことを希望する物件情報を表す
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項5】
前記ユーザ端末装置は、契約が成立すると仲介手数料から前記宅建業者マッチングシステムの利用料金と同額の値引を行うことを表す値引情報を、前記ユーザ端末装置の表示部に表示する
請求項4記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項6】
前記ユーザ端末装置は、前記希望物件情報を送信後、前記希望物件情報に対する提案を依頼する提案依頼情報を、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置へ送信する
請求項1記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項7】
前記ユーザ端末装置は、前記提案情報を受信しない場合、前記ユーザが前記提案情報に納得しない場合、及び前記ユーザが気に入った前記宅建業者を見つけた場合の少なくともいずれかの場合に、前記提案依頼情報を送信する
請求項6記載の宅建業者マッチングシステム。
【請求項8】
ユーザが使用するユーザ端末装置であって、
表示部と、
前記ユーザが希望する物件を表す希望物件情報を、サーバ装置を介して、宅建業者が使用する宅建業者用端末装置へ送信し、前記希望物件情報に対して前記ユーザに提案する提案情報と前記宅建業者に関する宅建業者情報とを、前記サーバ装置を介して前記宅建業者用端末装置から受信したことに応じて、前記提案情報と前記宅建業者情報とを前記表示部に表示させる制御部と、を有し、
前記表示部は、前記希望物件情報の一覧画面において、公開中タブと、依頼済タブと、締切タブと、未公開タブとを表示し、
前記公開中タブが選択されると、前記宅建業者用端末装置への公開が行われた前記希望物件情報が表示され、
前記依頼済タブが選択されると、前記ユーザが前記提案情報を受け入れて前記宅建業者に対して依頼することを表す依頼情報を送信した前記希望物件情報が表示され、
前記締切タブが選択されると、利用料金に応じて設定された締切期限が過ぎた前記希望物件情報が表示され、
前記未公開タブが選択されると、利用料金の支払いが確認されていない前記希望物件情報が表示される
ユーザ端末装置。