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特開2025-27528異常診断システム、画像形成装置、異常診断方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027528
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】異常診断システム、画像形成装置、異常診断方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20250220BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20250220BHJP
【FI】
B41J29/38 301
G03G21/00 500
G03G21/00 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132326
(22)【出願日】2023-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 義和
(72)【発明者】
【氏名】石原 康弘
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 隆史
(72)【発明者】
【氏名】神谷 昌吾
(72)【発明者】
【氏名】井口 幸宣
(72)【発明者】
【氏名】江口 達也
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
【Fターム(参考)】
2C061AP04
2C061AQ06
2C061HV01
2C061HV34
2H270NC09
2H270NC10
2H270NC12
2H270RA02
2H270RC02
2H270RC03
2H270RC05
2H270RC16
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZC08
(57)【要約】
【課題】サービス時間/ダウンタイムを削減しつつ、部品交換のコストを抑制することが可能な異常診断システム、画像形成装置、異常診断方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】複数の部品からなるユニット(搬送ユニット30)と、ユニットの異常の有無を判断する判断部(制御部21)と、を備える画像形成装置20と、判断部によりユニットに異常があると判断した場合に、複数の部品に関する第1情報と、ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定部(制御部11)と、推定部により推定された異常がある部品を通知する通知部(制御部11)と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部品からなるユニットと、前記ユニットの異常の有無を判断する判断部と、を備える画像形成装置と、
前記判断部により前記ユニットに異常があると判断した場合に、前記複数の部品に関する第1情報と、前記ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、前記複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定部と、
前記推定部により推定された前記異常がある部品を通知する通知部と、
を備えることを特徴とする異常診断システム。
【請求項2】
前記第1情報は、製造に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の異常診断システム。
【請求項3】
前記製造に関する情報は、特採情報、変更情報、4M情報及び調整値情報のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の異常診断システム。
【請求項4】
前記第1情報及び前記第2情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項1に記載の異常診断システム。
【請求項5】
前記第2情報は、前記画像形成装置とは異なる別の画像形成装置に対してなされたメンテナンスの履歴情報であることを特徴とする請求項1に記載の異常診断システム。
【請求項6】
前記メンテナンスの履歴情報は、マシンS/N、異常解消につながった交換部品、部品交換前の耐久枚数及び部品交換せずに対応できた場合の対処方法のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項5に記載の異常診断システム。
【請求項7】
前記第1情報及び前記第2情報を取得する取得部を備えることを特徴とする請求項1に記載の異常診断システム。
【請求項8】
前記メンテナンスの履歴情報は、異常解消後に情報が入力されることで更新されることを特徴とする請求項6に記載の異常診断システム。
【請求項9】
前記通知部は、前記推定部により推定された前記異常がある部品のうち、部品交換により異常解消となった比率が高いものから優先して通知することを特徴とする請求項1に記載の異常診断システム。
【請求項10】
前記通知部は、前記推定部により推定された前記異常がある部品のうち、部品交換により異常解消となった件数が多いものから優先して通知することを特徴とする請求項1に記載の異常診断システム。
【請求項11】
前記通知部は、前記推定部により推定された前記異常がある部品を表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の異常診断システム。
【請求項12】
前記画像形成装置は、各種情報を表示するとともに、操作入力を受け付ける操作パネルを備え、
前記通知部は、前記推定部により推定された前記異常がある部品を前記操作パネルに表示させることを特徴とする請求項1に記載の異常診断システム。
【請求項13】
複数の部品からなるユニットと、
前記ユニットの異常の有無を判断する判断部と、
前記判断部により前記ユニットに異常があると判断した場合に、前記複数の部品に関する第1情報と、前記ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、前記複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定部と、
前記推定部により推定された前記異常がある部品を通知する通知部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項14】
複数の部品からなるユニットと、前記ユニットの異常の有無を判断する判断部と、を備える画像形成装置を備える異常診断システムの異常診断方法であって、
前記判断部により前記ユニットに異常があると判断した場合に、前記複数の部品に関する第1情報と、前記ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、前記複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定工程と、
前記推定工程で推定された前記異常がある部品を通知する通知工程と、
を含む異常診断方法。
【請求項15】
複数の部品からなるユニットと、前記ユニットの異常の有無を判断する判断部と、を備える画像形成装置を備える異常診断システムのコンピュータを、
前記判断部により前記ユニットに異常があると判断した場合に、前記複数の部品に関する第1情報と、前記ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、前記複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定部、
前記推定部により推定された前記異常がある部品を通知する通知部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常診断システム、画像形成装置、異常診断方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機種ごとの部品交換データベースやトラブルシュートを参照して、交換部品候補を表示するシステムが知られている。
例えば、過去のトラブル/保守情報の類似性/トラブル解消の寄与度に基づいて、交換部品候補の抽出と優先順位付けを行う構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-350923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の交換部品候補を表示するシステムでは、故障ユニットの特定は可能であるが、ユニット内の部品まで特定することができない。そのため、ユニット単位での交換が必要となり、コストが増大するという課題がある。
一方、部品単体の交換の場合、故障していない部品まで交換してしまうなど、的確な部品交換を行えないことがある。この場合、交換部品の再発注が必要となるなど、サービス時間/ダウンタイムが増大するという課題がある。
【0005】
本発明は、サービス時間/ダウンタイムを削減しつつ、部品交換のコストを抑制することが可能な異常診断システム、画像形成装置、異常診断方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
異常診断システムにおいて、
複数の部品からなるユニットと、前記ユニットの異常の有無を判断する判断部と、を備える画像形成装置と、
前記判断部により前記ユニットに異常があると判断した場合に、前記複数の部品に関する第1情報と、前記ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、前記複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定部と、
前記推定部により推定された前記異常がある部品を通知する通知部と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の異常診断システムにおいて、
前記第1情報は、製造に関する情報であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の異常診断システムにおいて、
前記製造に関する情報は、特採情報、変更情報、4M情報及び調整値情報のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の異常診断システムにおいて、
前記第1情報及び前記第2情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の異常診断システムにおいて、
前記第2情報は、前記画像形成装置とは異なる別の画像形成装置に対してなされたメンテナンスの履歴情報であることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の異常診断システムにおいて、
前記メンテナンスの履歴情報は、マシンS/N、異常解消につながった交換部品、部品交換前の耐久枚数及び部品交換せずに対応できた場合の対処方法のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の異常診断システムにおいて、
前記第1情報及び前記第2情報を取得する取得部を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の異常診断システムにおいて、
前記メンテナンスの履歴情報は、異常解消後に情報が入力されることで更新されることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の異常診断システムにおいて、
前記通知部は、前記推定部により推定された前記異常がある部品のうち、部品交換により異常解消となった比率が高いものから優先して通知することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の異常診断システムにおいて、
前記通知部は、前記推定部により推定された前記異常がある部品のうち、部品交換により異常解消となった件数が多いものから優先して通知することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の異常診断システムにおいて、
前記通知部は、前記推定部により推定された前記異常がある部品を表示部に表示させることを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項1に記載の異常診断システムにおいて、
前記画像形成装置は、各種情報を表示するとともに、操作入力を受け付ける操作パネルを備え、
前記通知部は、前記推定部により推定された前記異常がある部品を前記操作パネルに表示させることを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、
画像形成装置において、
複数の部品からなるユニットと、
前記ユニットの異常の有無を判断する判断部と、
前記判断部により前記ユニットに異常があると判断した場合に、前記複数の部品に関する第1情報と、前記ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、前記複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定部と、
前記推定部により推定された前記異常がある部品を通知する通知部と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明は、
複数の部品からなるユニットと、前記ユニットの異常の有無を判断する判断部と、を備える画像形成装置を備える異常診断システムの異常診断方法であって、
前記判断部により前記ユニットに異常があると判断した場合に、前記複数の部品に関する第1情報と、前記ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、前記複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定工程と、
前記推定工程で推定された前記異常がある部品を通知する通知工程と、
を含む。
【0020】
請求項15に記載の発明は、
複数の部品からなるユニットと、前記ユニットの異常の有無を判断する判断部と、を備える画像形成装置を備える異常診断システムのコンピュータを、
前記判断部により前記ユニットに異常があると判断した場合に、前記複数の部品に関する第1情報と、前記ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、前記複数の部品のうち異常がある部品を推定する推定部、
前記推定部により推定された前記異常がある部品を通知する通知部、
として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、サービス時間/ダウンタイムを削減しつつ、部品交換のコストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本実施形態に係る異常診断システムの概略構成を示す図である。
図2】本実施形態に係る異常診断システムの制御構造を示す機能ブロック図である。
図3】第1情報及び第2情報を関連付けた情報管理テーブルの一例を示す図である。
図4】異常診断システムを構成する画像形成装置の制御の一例を示すフローチャートである。
図5】異常診断システムを構成するPCの制御の一例を示すフローチャートである。
図6】トラブル解消時の各部品の交換比率に基づいてレコメンドの優先順位を決定した様子の一例を示す図である。
図7】トラブル解消時の各部品の交換件数に基づいてレコメンドの優先順位を決定した様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
本実施形態に係る異常診断システム1は、図1及び図2に示すように、PC10と、画像形成装置20と、を備える。異常診断システム1を構成する各装置は、通信ネットワークNに接続される。通信ネットワークNは、具体的には、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等である。
【0025】
PC10は、異常診断システム1を導入したユーザーが使用する、デスクトップPCやノートPC等の端末装置である。PC10は、図2に示すように、制御部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部14と、通信部15と、を備える。
【0026】
制御部11は、CPU、ROM、RAMなどを備える。制御部11は、RAMの作業領域に展開されたプログラムデータとCPUとの協働により、PC10の各部の動作を統括的に制御する。プログラムデータは、ROMや記憶部14に記憶されている。
【0027】
操作部12は、例えば、文字入力キー、数字入力キーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイスなどを備える。操作部12は、ユーザーからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部11へと出力する。
【0028】
表示部13は、例えば、LCDなどのディスプレイを備え、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。表示部13は、例えば、推定された異常がある部品を通知(レコメンド)するための画面を表示する。
【0029】
記憶部14は、例えば、HDD、半導体メモリなどにより構成される。記憶部14は、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部11から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部14は、異常診断システム1を構成する各画像形成装置20のマシン情報を記憶する。また、記憶部14は、ユニットを構成する複数の部品に関する第1情報(製造情報)を記憶する。また、記憶部14は、ユニットのトラブル(異常)解消に関する第2情報(過去のメンテナンス履歴情報)を記憶する。
図3に、第1情報及び第2情報を関連付けた情報管理テーブルTA1の一例を示す。情報管理テーブルTA1には、トラブル情報、マシン情報、第1情報(製造情報)及び第2情報(メンテナンス履歴情報)が関連付けられている。
【0030】
通信部15は、通信用IC及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスである。通信部15は、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
【0031】
画像形成装置20は、制御部21と、画像読取部22と、画像形成部23と、記憶部24と、操作パネル25と、通信部26と、搬送部27と、を備える。
【0032】
制御部21は、CPU、RAM、ROM等を備える。まず、CPUは、指示信号に応じて、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開する。指示信号は、操作部252から入力される操作信号又は通信部26により受信される。次に、CPUは、RAMに展開した各種プログラムとの協働により、画像形成装置20の動作を統括的に制御する。
【0033】
画像読取部22は、図示しない原稿台又は自動原稿搬送部(ADF)に載置された原稿の画像を読み取り、画像信号を得る。具体的には、画像読取部22は、原稿の画像を走査露光装置の光学系により走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、画像信号を得る。画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部21に入力される。なお、制御部21に入力される画像データとしては、画像読取部22で読み取ったものに限らない。例えば、通信部26を介して外部装置(図示省略)から受信した画像データであってもよい。
【0034】
画像形成部23は、画像処理された原画像の各画素の4色の画素値に応じて、C、M、Y及びKの4色からなる画像を用紙上に形成する。
画像形成部23は、4つの書込部231、中間転写ベルト232、2次転写ローラー233、定着部234等を備える。
【0035】
4つの書込部231は、中間転写ベルト232のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、C、M、Y及びKの各色の画像を形成する。各書込部231は、形成する画像の色が異なるだけで構成は同じである。各書込部231は、それぞれ光走査部231a、感光体231b、現像部231c、帯電部231d、クリーニング部231e及び1次転写ローラー231fを備える。
【0036】
画像形成時、各書込部231では、まず、帯電部231dにより感光体231bを帯電させる。次に、原画像に基づいて光走査部231aから出射した光束で感光体231b上を走査し、静電潜像を形成する。現像部231cによりトナー等の色材を供給して現像すると、感光体231b上に画像(トナー像)が形成される。
4つの書込部231の感光体231b上にそれぞれ形成した画像を、それぞれの1次転写ローラー231fにより、中間転写ベルト232上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト232上には各色からなる画像が形成される。中間転写ベルト232は、複数のローラーに巻き回されて回動する像担持体である。1次転写後、クリーニング部231eにより感光体231b上に残留する色材を除去する。
【0037】
画像形成部23では、回動する中間転写ベルト232上の画像が2次転写ローラー233の位置に至るタイミングに合わせて用紙を給紙する。画像形成部23では、手差しトレイT1又は給紙トレイT2から用紙を給紙する。2次転写ローラー233は、対をなす一方のローラーが中間転写ベルト232に圧接する。また、対をなす他方のローラーが中間転写ベルト232を巻き回す複数のローラーのうちの1つを構成している。次に、2次転写ローラー233の圧接により、中間転写ベルト232から用紙上に画像を転写(2次転写)する。次に、定着部234に用紙を搬送して定着処理を施し、排紙ローラーR1により排紙トレイT3へと排紙する。定着処理は、定着ローラー234aにより用紙を加熱及び加圧して画像を用紙に定着させる処理である。用紙の両面に画像を形成する場合、反転経路235に用紙を搬送して用紙面を反転させた後、2次転写ローラー233の位置へ再度用紙を給紙する。
【0038】
記憶部24は、HDD、SSD等により構成される不揮発性の記憶手段である。記憶部24は、各種プログラムや各種設定データ等を制御部21から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部24は、自機のマシン情報(S/N(シリアルナンバー)、各部品の使用情報等)を記憶する。
【0039】
操作パネル25は、ユーザーに対して各種情報を表示する表示部251と、ユーザーによる操作入力を受け付ける操作部252と、を備える。
表示部251は、カラー液晶ディスプレイなどで構成され、制御部21から入力される表示制御信号に従って、操作画面等を表示する。操作画面は、例えば、各種設定画面、各種ボタン、各機能の動作状況等である。
操作部252は、表示部251の画面上に設けられるタッチパネルと、表示部251の画面周囲に配置される各種ハードキーと、を備える。操作部252は、画面上に表示されたボタンが手指やタッチペン等で押下された場合、まず、押下された力点のXY座標を電圧値で検出する。次に、操作部252は、検出された位置に対応付けられた操作信号を制御部21に出力する。なお、タッチパネルは感圧式に限らず、例えば静電式や光式等であってもよい。また、操作部252は、ハードキーが押下された場合、押下されたキーに対応付けられた操作信号を制御部21に出力する。ユーザーは、操作部252を操作して、画像形成に関する設定、用紙搬送指示、並びに装置の停止操作などを行うことができる。画像形成に関する設定は、例えば、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定及び用紙設定等である。
【0040】
通信部26は、通信用IC及び通信コネクタなどを有し、画像形成装置20を通信ネットワークNに接続するインターフェースである。通信部26は、制御部21の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNに接続されている外部装置と各種情報の送受信を行う。また、通信部26は、USBを介して各種情報の入出力を行うことも可能である。
【0041】
搬送部27は、まず、手差しトレイT1又は給紙トレイT2から用紙を画像形成部23に供給する。次に、搬送部27は、画像形成後の用紙を画像形成装置20の外に排出するまで画像形成装置20内において用紙を搬送する。
搬送部27は、用紙を搬送するための搬送ユニット30を備える。
【0042】
搬送ユニット30は、図2に示すように、搬送ローラー31と、搬送ギア32と、モーター33と、束線34と、を備える。
制御部21は、モーター33を駆動するためのモータードライバーを搭載し、搬送ユニット30の制御を行う。例えば、制御部21は、モータードライバーの回転異常信号を検出した場合に、自機のトラブル情報及びマシン情報を異常診断システム1に出力する。
【0043】
次に、本実施形態に係る異常診断システム1の制御について、図4及び図5のフローチャートを参照して説明する。図4の制御は、画像形成装置20が、トラブルが発生した場合に、PC10に対して自機のトラブル情報及びマシン情報を送信する制御である。図4の制御は、画像形成装置20の電源がオンされたことを契機として開始される。
【0044】
まず、画像形成装置20の制御部21は、複数の部品からなるユニットにトラブル(異常)が発生したか否かを判定する(ステップS101)。ユニットは、例えば、搬送ユニット30である。具体的には、制御部21は、モータードライバーの回転異常信号を検出した場合に、トラブルが発生したと判定する。すなわち、制御部21は、複数の部品からなるユニットの異常の有無を判断する本発明の判断部として機能する。
制御部21は、ユニットにトラブルが発生したと判定した場合(ステップS101:YES)、次のステップS102へと移行する。
一方、制御部21は、ユニットにトラブルが発生していないと判定した場合(ステップS101:NO)、ステップS101の処理を繰り返す。
【0045】
次に、制御部21は、トラブルに関連するユニット(関連ユニット)、部品(関連部品)を抽出する(ステップS102)。
【0046】
次に、制御部21は、自機のトラブル情報及びマシン情報を、通信部26を介して異常診断システム1を構成するPC10に送信する(ステップS103)。トラブル情報は、例えば、トラブルコード、トラブル発生タイミング情報、トラブル発生時の印字モード等である(図3参照)。マシン情報は、自機のS/N(シリアルナンバー)、トラブルコードに紐づいた関連部品とその使用履歴(耐久枚数)等である(図3参照)。なお、部品が交換された場合、使用履歴には交換後の情報が記録される。
以上の処理により、トラブルが発生した画像形成装置20から異常診断システム1を構成するPC10に、トラブル情報及びマシン情報が送信される。
【0047】
図5の制御は、PC10が、画像形成装置20のトラブルに関し、異常がある部品を推定して通知する制御である。図5の制御は、PC10の制御部11が、図4のステップS103で送信された情報を、通信部15を介して受信したことを契機として開始される。
【0048】
まず、PC10の制御部11は、ステップS103で送信されたS/N、トラブルコードに紐づいた関連部品の第1情報を抽出して取得する(ステップS201)。すなわち、制御部11は、第1情報を取得する本発明の取得部として機能する。具体的には、制御部11は、記憶部14に記憶された情報管理テーブルTA1(図3参照)を参照して、第1情報を取得する。第1情報は、製造に関する情報(製造情報)である。製造情報は、特採情報、変更情報、4M情報及び調整値情報のうち少なくとも1つを含む。4M情報は、Man(人)、Machine(機械)、Material(材料)及びMethod(方法)の変動情報である。
【0049】
次に、制御部11は、ステップS103で送信されたトラブルコードに紐づいた第2情報を抽出して取得する(ステップS202)。すなわち、制御部11は、第2情報を取得する本発明の取得部として機能する。具体的には、制御部11は、記憶部14に記憶された情報管理テーブルTA1(図3参照)を参照して、第2情報を取得する。第2情報は、ステップS103で情報を送信した画像形成装置20とは異なる別の画像形成装置20に対してなされたメンテナンスの履歴情報である。メンテナンスの履歴情報は、マシンS/N、トラブル解消につながった交換部品、部品交換前の耐久枚数及び部品交換せずに対応できた場合の対処方法のうち少なくとも1つを含む。つまり、第2情報は、ユニットのトラブル(異常)解消に関する情報である。図3には、メンテナンスの履歴情報として、トラブル発生時の印字モード、トラブル解消につながった交換部品とそのS/N、交換前の部品の使用履歴(耐久枚数)、特採部品、変更部品などの情報が例示されている。
なお、メンテナンスの履歴情報は、トラブル解消後に、操作部12を介して各種情報が入力されることで、更新される。
【0050】
次に、制御部11は、ステップS201で取得した第1情報(製造情報)内に特採部品が含まれているか否かを判定する(ステップS203)。
制御部11は、特採部品が含まれていると判定した場合(ステップS203:YES)、次のステップS204へと移行する。
一方、制御部11は、特採部品が含まれていないと判定した場合(ステップS203:NO)、ステップS205へと移行する。
【0051】
ステップS204において、制御部11は、発生したトラブルに関連するすべての部品を特採部品と非特採部品に分類し、各部品の交換比率を算出する。具体的には、制御部11は、ステップS202で取得した第2情報を参照して各部品の交換比率を算出する。その後、ステップS206へと移行する。
【0052】
ステップS205において、制御部11は、発生したトラブルに関連するすべての部品の交換比率を算出する。具体的には、制御部11は、ステップS202で取得した第2情報を参照して各部品の交換比率を算出する。その後、ステップS206へと移行する。
【0053】
ステップS206において、制御部11は、ステップS204又はステップS205で算出した交換比率の高い部品を優先的に通知(レコメンド)する。
【0054】
上記のように、制御部11は、ステップS204~ステップS206の処理により、以下の制御を行う。
具体的には、制御部11は、まず、第1情報と第2情報とに基づいて、ユニットを構成する複数の部品のうち異常がある(異常に関連する)部品を推定する。すなわち、制御部11は、本発明の推定部として機能する。
次に、制御部11は、推定された異常がある部品をユーザーに通知(レコメンド)する。すなわち、制御部11は、本発明の通知部として機能する。具体的には、制御部11は、推定された異常がある部品のうち、部品交換により異常(トラブル)解消となった比率が高いものから優先して通知する。すなわち、制御部11は、トラブル解消時に各部品を交換した比率を算出し、交換比率の高いものから優先して通知する。
【0055】
図6に、トラブル解消時の各部品の交換比率に基づいてレコメンドの優先順位を決定した様子の一例を示す。図6には、搬送ユニット30(制御部21の制御基板を含む)のトラブル総件数が20件のケースが例示されている。図6(A)には、各部品を特採部品と非特採部品に分類したケースが例示されている。例えば、搬送ギア32は、20件のうち、特採部品が12件、非特採部品が8件となっている。また、図6(A)に示す例では、搬送ギア32に関し、特採部品の交換件数が6件、非特採部品の交換件数が1件となっている。この場合、搬送ギア32の交換比率は、特採部品が6件/12件=50%、非特採部品が1件/8件=13%となる。また、モーター33は特採部品が0件で交換件数が9件であるため、交換比率は9件/20=45%となる。同様に、搬送ローラー31は特採部品が0件で交換件数が3件であるため、交換比率は3件/20=15%となる。制御基板は特採部品が0件で交換件数が1件であるため、交換比率は1件/20=5%となる。束線34は特採部品が0件で交換件数が0件であるため、交換比率は0件/20=0%となる。以上より、レコメンドの優先順位は、1位:搬送ギア32、2位:モーター33、3位:搬送ローラー31、4位:制御基板、5位:束線34となる。
以上の処理により、ユニットを構成する複数の部品のうち異常がある可能性が高い部品から順に、レコメンドすることができる。
【0056】
なお、図6(B)には、各部品を特採部品と非特採部品に分類しないケースが例示されている。この場合、搬送ギア32以外の部品の交換比率は、図6(A)のケースと同様である。搬送ギア32は交換件数が7件であるため、交換比率は7件/20=35%となる。以上より、レコメンドの優先順位は、1位:モーター33、2位:搬送ギア32、3位:搬送ローラー31、4位:制御基板、5位:束線34となる。
上記のように、特採部品と非特採部品に分類しないケースでは、異なるレコメンドが行われ、レコメンドの精度が低下してしまうことがわかる。
【0057】
なお、具体的な通知方法としては、表示部に表示させる方法や音声出力部から音声出力する方法等が挙げられる。例えば、制御部11は、推定された異常がある部品を表示部13に表示させる。また、推定された異常がある部品を画像形成装置20の操作パネル25(表示部251)に表示させるようにしてもよい。
【0058】
以上のように、本実施形態に係る異常診断システム1は、画像形成装置20と、推定部(制御部11)と、通知部(制御部11)と、を備える。画像形成装置20は、複数の部品からなるユニット(搬送ユニット30)と、ユニットの異常の有無を判断する判断部(制御部21)と、を備える。推定部は、判断部によりユニットに異常があると判断した場合に、複数の部品に関する第1情報と、ユニットの異常解消に関する第2情報と、に基づいて、複数の部品のうち異常がある部品を推定する。通知部は、推定部により推定された異常がある部品を通知する。
したがって、本実施形態に係る異常診断システム1によれば、異常がある部品を推定して通知(レコメンド)することができる。これにより、交換部品を最小単位で通知することができる。よって、サービスマンが迷うことなく適切な交換部品を選択可能となり、サービス時間/ダウンタイムを削減することができる。また、部品交換のコストを抑制することができる。
【0059】
また、第1情報は、製造に関する情報である。製造に関する情報は、特採情報、変更情報、4M情報及び調整値情報のうち少なくとも1つを含む。
したがって、トラブルが発生した画像形成装置20の製造情報に基づいて異常がある部品を推定することができる。これにより、的確な部品交換を行うことができる。
例えば、ギアの材料を特採で一時的に変更採用したが、このギアが破損しやすいものであった場合、このギアを採用した特採期間に、ギア交換によりトラブルが解消する事例が多くなる。この場合、従来の構成では、特採期間であるか否かに関係なく、誤ってギアの優先順位が高いレコメンドを出してしまうという課題がある。本発明では、特採で採用した情報/期間/ロットNOの情報に基づいて、異常がある部品を通知することができる。すなわち、特採期間においてはギアを優先して通知し、それ以外の期間においてはギア交換を除いた通知を出すことができる。これにより、従来の先行技術と比べ、不要な部品交換を行うことがなくなり、サービス時間やサービスに掛かるコストを抑制することができる。
【0060】
また、第2情報は、画像形成装置20とは異なる別の画像形成装置20に対してなされたメンテナンスの履歴情報である。メンテナンスの履歴情報は、マシンS/N、異常解消につながった交換部品、部品交換前の耐久枚数及び部品交換せずに対応できた場合の対処方法のうち少なくとも1つを含む。
したがって、トラブル発生機とは異なる画像形成装置20に対するメンテナンスの履歴情報に基づいて異常がある部品を推定することができる。これにより、的確な部品交換を行うことができる。
【0061】
また、第1情報及び第2情報を記憶する記憶部14を備える。また、第1情報及び第2情報を取得する取得部(制御部11)を備える。
したがって、第1情報及び第2情報に基づいて容易に異常がある部品を推定することができる。これにより、的確な部品交換を容易に行うことができる。
【0062】
また、メンテナンスの履歴情報は、異常解消後に情報が入力されることで更新される。
したがって、トラブルが解消されるたびにメンテナンスの履歴情報を更新することができる。これにより、異常がある部品の推定に必要な情報を適切なものに更新することができる。よって、異常がある部品の推定の精度を向上させることができる。
【0063】
また、通知部は、推定部により推定された異常がある部品のうち、部品交換により異常解消となった比率が高いものから優先して通知する。
したがって、ユニットを構成する複数の部品のうち異常がある可能性が高い部品から順に通知することができる。これにより、交換部品を適切に通知することができる。
【0064】
また、通知部は、推定部により推定された異常がある部品を表示部13に表示させる。
したがって、サービスマンが交換部品の手配や交換作業を効率よく行うことができる。これにより、的確な部品交換を効率よく行うことができる。
【0065】
また、画像形成装置20は、各種情報を表示するとともに、操作入力を受け付ける操作パネル25を備える。通知部は、推定部により推定された異常がある部品を操作パネル25に表示させる。
したがって、ユーザーが交換部品の発注や交換作業を効率よく行うことができる。これにより、的確な部品交換を効率よく行うことができる。
【0066】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0067】
例えば、上記実施形態では、部品交換によりトラブル解消となった比率が高いものから優先して通知するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、部品交換により異常解消となった件数が多いものから優先して通知するようにしてもよい。すなわち、制御部11は、トラブル解消時に各部品を交換した件数を抽出し、交換件数の多いものから優先して通知するようにしてもよい。
図7に、トラブル解消時の各部品の交換件数に基づいてレコメンドの優先順位を決定した様子の一例を示す。図7には、搬送ユニット30(制御部21の制御基板を含む)のトラブル総件数が20件のケースが例示されている。図7(A)には、各部品を特採部品と非特採部品に分類したケースが例示されている。例えば、搬送ギア32は、20件のうち、特採部品が12件、非特採部品が8件となっている。また、図7(A)に示す例では、搬送ギア32に関し、特採部品の交換件数が6件、非特採部品の交換件数が1件となっている。図7(B)には、各部品を特採部品と非特採部品に分類しないケースが例示されている。すなわち、搬送ギア32の交換件数は、特採部品と非特採部品に分類する場合は6件(図7(A)参照)、分類しない場合は7件(図7(B)参照)である。その他の部品の交換件数は、モーター33が9件、搬送ローラー31が3件、制御基板が1件、束線34が0件である。以上より、レコメンドの優先順位は、1位:モーター33、2位:搬送ギア32、3位:搬送ローラー31、4位:制御基板、5位:束線34となる。
以上の処理により、ユニットを構成する複数の部品のうち異常がある可能性が高い部品から順に、レコメンドすることができる。
【0068】
上記のように、通知部は、推定部により推定された異常がある部品のうち、部品交換により異常解消となった件数が多いものから優先して通知する。したがって、ユニットを構成する複数の部品のうち異常がある可能性が高い部品から順に通知することができる。これにより、交換部品を適切に通知することができる。
特に、メンテナンスの履歴情報の母数が少ない場合、交換比率による判断だと異常がある部品の推定精度が低くなることがある。したがって、メンテナンスの履歴情報の母数が少ない場合等には、交換件数が多いものから優先して通知することで、推定精度を向上させることができる。
【0069】
また、上記実施形態では、発生したトラブルに関連するすべての部品を特採部品と非特採部品に分類しているが、これに限定されるものではない。例えば、特採情報の代わりに、変更情報、4M情報及び調整値情報のいずれかを用いて分類するようにしてもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、本発明のユニットとして搬送ユニット30を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。すなわち、画像形成装置20の一部を構成するユニットであればよく、例えば、転写ユニットや定着ユニットであってもよい。
【0071】
また、上記実施形態では、本発明を実施するための構成として、異常診断システム1を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成装置20の制御部21を、本発明の取得部、推定部、通知部として機能させることで、画像形成装置20単体で本発明を実現することもできる。
【0072】
その他、異常診断システムを構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 異常診断システム
10 PC
11 制御部(取得部、推定部、通知部)
12 操作部
13 表示部
14 記憶部
15 通信部
20 画像形成装置
21 制御部(判断部)
22 画像読取部
23 画像形成部
231 書込部
231a 光走査部
231b 感光体
231c 現像部
231d 帯電部
231e クリーニング部
231f 1次転写ローラー
232 中間転写ベルト
233 2次転写ローラー
234 定着部
235 反転経路
24 記憶部
25 操作パネル
251 表示部
252 操作部
26 通信部
27 搬送部
30 搬送ユニット(ユニット)
31 搬送ローラー
32 搬送ギア
33 モーター
34 束線
T1 手差しトレイ
T2 給紙トレイ
T3 排紙トレイ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7